789: 2012/02/06(月) 22:01:41.47 ID:1ty9w5wi0




前回までのあらすじ
QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」第八話

  セントルイスをでて
  こうだいなる ミシシッピーがわを くだり
  ニューオリンズへと むかう
  がいりんせん デルタ・プリンセスごう
  その いっとう せんしつでは
  たんてい チャールズが
  じょしゅの ワトソンを つれて
  のりこんで います

  さわやかな 6がつの あるひ
  あたたかい かぜが……


まどか「ミシシッピー殺人事件の冒頭だぁーー!!」

ボーボボ「とりあえず、左隣の部屋に入ってみるか」ピコピコ

さやか「あのー、あたし大変なことになってるんだけどー……」



   第九話 「そんなのお天道様が許しても、この桜吹雪の印籠を持った仕事人が許さない」


マミ「混ざってる! 色々と混ざってる!!」
真説ボボボーボ・ボーボボ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

784: 2012/02/06(月) 19:28:29.15 ID:1ty9w5wi0
>>1DEATH
予告です
本日22時より第9話を投下します

792: 2012/02/06(月) 22:06:54.80 ID:1ty9w5wi0




さやか「  」ドサリ…

杏子「さやかー!!」シュバッ


     ガシィッ!


杏子「さやか……さやか!」ユサユサ

さやか「  」シーン




オクタヴィア「GOOOAAAAAHHHH!!」ゴゴゴゴ!




天の助「マジで……あれがさやかなんだな……!」

杏子「くっ……!」




オクタヴィア「GAAAAHHHH!!」ギュン!

  車輪 < ゴロゴロゴロッ!

天の助「うわっ!? 危ねぇ!」

杏子「さやか! 目を覚ませよ! 助けてって言ったろ! さやか!!」

793: 2012/02/06(月) 22:10:57.55 ID:1ty9w5wi0



オクタヴィア「UUUOOOOOOOHHHH!!!」ゴゴゴゴ!




天の助「杏子、今は逃げるぞ! いくらお前だって、さやかの体を担いでの戦闘は……」

杏子「諦めんのか! さやかはアタシに、助けてって! 助けてって言ったんだぞ!!」

天の助「違う! 一旦逃げるだけだ! この状態で氏んだら元も子もねーだろ!」

杏子「うぅ……!」

杏子「絶対助けるからな、さやか! 待ってろよ!」

天の助「よし、すぐに結界から脱出してボーボボ達と合流だ」b スッ

杏子「ああ……」ギュッ

天の助「…………」b

杏子「…………」

杏子「おい、さっきから親指立てて何やってんだ」

天の助「え? 何って、ヒッチハイクだけど?」b

杏子「アホかぁーーーーッ!?」アンアーン!?

794: 2012/02/06(月) 22:16:56.23 ID:1ty9w5wi0


杏子「こんな魔女の結界内に車が通る訳ねーだろが! 殺人車輪しか来ねーよ!!」

天の助「えぇっ!? じゃ、どうやって帰んの!?」

杏子「考えてなかったのかよ!?」


オクタヴィア「GOOOAAAAHHH!!」ギュン!

    車輪 < ギュルギュルギュルッッッ!!


杏子「げぇっ!? やべぇ!!」

天の助「ひいぃ!? 神様仏様ぬ神様~~~!!」







       カチリ…




   ドゴオオオォォォン!!



.

795: 2012/02/06(月) 22:21:44.94 ID:1ty9w5wi0


ほむら「まさか、既に魔女化していたなんて……」シュン!

天の助「うひゃぁぁ!? って、アレ? 車輪は?」

杏子「ほ、ほむら!? また、オメー妙な技で……、いや、それよりも!」

杏子「テメー、魔法少女が魔女になることを知ってたのか! 知ってて黙ってたのか!!」

ほむら「…………」

ほむら「今はそのことを話している場合じゃないわ。目の前の魔女に集中しなさい」


ほむら(ついに……間に合わなかった……。これで残った魔法少女は三人……)

ほむら(さやかの魔女化によって周りの絶望は加速する。特に次に注意すべきは巴さんね……)

ほむら(ここで始末しなければ、ワルプルギス前に要らぬ労力と損害を被ってしまう)

ほむら(せっかく、仲良くなれたのに……)

ほむら(許して……とは言わないわ。さやか……)

796: 2012/02/06(月) 22:25:33.22 ID:1ty9w5wi0


ほむら「……」つ手榴弾 スッ

杏子「お、おい! 何しようってんだ!」

ほむら「決まってるでしょ。いつもしていることじゃない……魔女退治よ」

杏子「あれはさやかだって、分かって言ってるのかよ!!」

ほむら「ええ」

杏子「てめぇ……!」

ほむら「予め言っておくけど、魔女になった者を元に戻す方法なんて存在しないわ」

ほむら「さやかは……もう戻らない。そこを退きなさい」

杏子「イヤだね!」


杏子「さやかを絶対に助けるって約束したんだ! 戻す方法がないって、オメーが知らねーだけかもしれないだろ!」

ほむら「私も過去に、魔女を元に戻す方法を模索してきたわ。でもダメだった……」

ほむら「杏子……。世の中に絶対は無いけれど、限りなく不可能に近い事象だってあるものなの。分かって……」

杏子「それはオメーが勝手に諦めてるだけだろ!」

ほむら「な、何ですって……!」

797: 2012/02/06(月) 22:29:54.07 ID:1ty9w5wi0


杏子「確かに今のアタシらにゃ、何も出来ないかもしれない……。現に、アタシの呼びかけに何も反応しないもんな」


オクタヴィア「GUUUUUHHHH!!」


杏子「でも! 大勢で呼びかければ、何か伝わるかもしれない! もしかしたら、ボーボボとかがちょちょいと治してくれるかもしれない!」

杏子「アタシはどんなに小さい可能性でも、それに賭けるんだ!」

天の助「そーだそーだ!!」

ほむら「…………!」



ほむら「……分かったわ。私の手に掴まってちょうだい」

杏子「え?」

ほむら「一端逃げるんでしょう? 行くわよ」





              カチリ…



.

798: 2012/02/06(月) 22:35:13.32 ID:1ty9w5wi0


       ・
       ・
       ・


杏子「こんな便利な技があるのに、何でもっと早くバラさなかったんだよ」タッタッタッタ

ほむら「敵を騙すならまず味方から……って言うでしょ?」タッタッタッタ

杏子「それとこれはちげーだろ」タッタッタッタ

承の助「俺が……時を止めた!」タッタッタッタ

ほむら「出口よ!」


        パアアアァーーーー……



   ~結界外~



まどか「杏子ちゃん、ほむらちゃん!」

ソフトン「皆、無事か?」

マミ「良かった……。ちょうど美樹さんの居た駅から魔女の反応があった時はどうしようかと思ったけれど、大丈夫だったみたいね」

首領パッチ「魔女は倒さなかったのか?」


天の助「……」

杏子「…………」グッ

さやか「   」ギュッ


仁美「さやかさん!」

まどか「さやかちゃん! どうして寝てるの? どこか怪我しちゃったの!?」

799: 2012/02/06(月) 22:40:31.47 ID:1ty9w5wi0


さやか「   」


仁美「さやかさん!? 何とか言ってください!」

まどか「ね、ねえ、杏子ちゃん!? さやかちゃん、どうしたの!? 魔女に何かされたの!?」

杏子「……これは」

杏子「これは……さやかの抜け殻だよ」

まどか「え……?」


マミ「ちょ、ちょっと、どういう意味!? まさかソウルジェムを落としたんじゃ……!」

ほむら「ここからは、私が説明するわ」

マミ「暁美さん……」

ほむら「志筑仁美……。こうなってしまった以上、あなたも無関係とは言えない。あなたの為に魔法少女の事を一から話すわよ」

仁美「え? ま、魔法少女? よく分かりませんが、その事とさやかさんに関係が……?」

ほむら「大いにあるわ」

800: 2012/02/06(月) 22:47:18.84 ID:1ty9w5wi0



     ~ほむほむ説明中~


田楽マン「嗚呼、神様……!」

田楽マン「聞いてください、神様! 俺の出番が無いんです! 鞄の中にも机の中にも! 探したけれど見つからない!」

田楽マン「このままじゃあのコアラ野郎と同じ末路だ!」

田楽マン「神様! どうか、俺に出番を!」


      神<その願い、叶えてしんぜよう……>

          パアアァーーー!

田楽マン「おお! ついに俺に出番が……!」


       ヒューーーーーーー!

          ドシン!

   ロボット「猪木のモノマネが得意です」

         しゅ~~~…

田楽マン「顎のスゴいロボが降ってきたぁーーーッ!?」


       神<お前はそれに乗り、使徒と戦うのだ>

田楽マン「碇指令!?」

       神<乗らないならお前など必要ない。須磨か明石に帰れ!>

田楽マン「なぜ兵庫県限定……」


田楽マン「し、しかし、急なテコ入れで漫画の人気に火がつくことだってある!」

田楽マン「これからの俺は、カワイイ路線から熱血ロボ路線だぜ!」

       神<オールグリーン! 出撃準備完了!>

田楽マン「行くぜ、相棒!」

ロボ「ブータン国王にも似てなくない?」


        神<デヴァ初号機、発進!!>


         『新世紀 出番ゲリオン』

         毎週夕方午後6時 放送!



.

801: 2012/02/06(月) 22:50:38.01 ID:1ty9w5wi0


     ~ほむほむ説明終了~



ほむら「これが……、魔法少女の真実よ」

まどか「そ、そんな……、そんなのって……」ガクリ…

ボーボボ「なんということだ……!」

杏子「くッ……!」

仁美「う、嘘ですよね、そんな突拍子の無い話……。み、皆さんで結託して私を騙そうだなんて……」

ほむら「志筑仁美……残念だけど、全て現実なの。魔法少女から魔女化の話まで、全てね」

仁美「こんなことって……」プルプル


まどか「ホントに……さやかちゃんは魔女になっちゃったの?」

杏子「ああ……」

まどか「冗談だよね? ね?」

杏子「天の助と二人でな、変わる瞬間を見ちまったよ……」

杏子「アイツのソウルジェムは間違いなくグリーフシードになった。今頃魔女の腹ん中だろう」

まどか「そんなぁ……」



マミ「…………」プルプル…

ほむら「巴さん……」

マミ「ソウルジェムが……、魔女を生むのね」

ほむら「……ええ」

マミ「……」スッ


ほむら(巴さん……まさか!)


    ソウルジェムが魔女を生むなら―――――


             ―――――みんな氏ぬしかないじゃない!

802: 2012/02/06(月) 22:53:30.25 ID:1ty9w5wi0


ほむら「だ、ダメっ! 巴さ……!」


マミ「みんな! 今、私たちがするべきことは何!?」

まどか「うぅ……ひっく、マミさぁん……」

マミ「鹿目さん、落ち着いて。今は泣いている場合じゃないでしょう?」

マミ「今、この瞬間、一番辛い思いをしているのは誰? 鹿目さん? それとも私?」

まどか「……うぅっ、ううん」フリフリ

まどか「さ、さやかちゃん……」

マミ「そうよね」ニコッ


マミ「じゃあ、今すべきことは何?」

杏子「んなの決まってんだろ。さやかを助ける!」

マミ「そうね。ここで悲しんでいてもどうにもならないわ。でもすぐに乗り込むのも愚策よ」

ソフトン「その通りだな。魔女は今、杏子達が突然消えたことを不審に思い、警戒状態のままのはずだ。少し時間を空けたほうがいい」

ボーボボ「その間に作戦を練るべきだな」

ほむら「……」ポカーン

803: 2012/02/06(月) 22:56:25.93 ID:1ty9w5wi0


ほむら「と、巴さん……あなた……」

マミ「どうしたの、暁美さん?」

ほむら「いえ、何でもないわ……」

ほむら(私が馬鹿だったわ……。そうよね、この巴さんはあの時とは違う……)

ほむら(もっと優しく、そして強くなっている……!)


まどか「でも……、一体どうすればいいの? 魔女を元にもどす方法なんてみんな知らないんでしょ?」

杏子「ああ、知らねーな。でも絶対に不可能って訳じゃねーだろ?」

まどか「でも、そんなの出来るかなんて……」

マミ「鹿目さん、ネガティブに考えすぎよ。そんなのじゃ出来るものも出来ないわ」

マミ「信じればきっと叶うわ。魔法少女モノのお話って、最後に愛と勇気が勝つでしょう?」

杏子「アタシのキャラじゃないけど……、マミに賛成だな」

まどか「マミさん……杏子ちゃん……。私、私……」


804: 2012/02/06(月) 22:59:23.02 ID:1ty9w5wi0



NIPに変わりましてGYORAPPERがお送りします(大阪府)saga 02/06(木)23:00:21:22 ID;MiyAbiGirL


まどか「私、間違ってました、魚雷先生!」

マミ「魚雷先生!」

ほむら「流石、魚雷先生ね」

天の助「先せーい!」

首領パッチ「せんせーい!」

魚雷ガール「もう、この子達ったら…」ウフフ


――――――――――――――――――――――――――――――




魚雷ガール「ふんふーん♪」パソコンカタカタ

杏子「うおおぅッ!? テメー、魚雷! なに捏造してやがる!」

魚雷ガール「イヤね、あるべきストーリーに修正してるだけよ」カタカタ





NIPに変わりましてGYORAPPERがお送りします(大阪府)saga 02/06(木)23:01:46:31 ID;MiyAbiGirL

ソフトン「魚雷殿……」ギュッ

魚雷ガール「ソフトン様ぁ♡」

――――――――――――――――――――――――――――――

杏子「おい、今すぐそれを消去しろ」

805: 2012/02/06(月) 23:03:33.45 ID:1ty9w5wi0



首領パッチ「今日乗り込まないならどーすんだよ。俺はすぐにでも暴れてーのによ」

ほむら「魔女を倒すことが目的じゃないのよ。あくまでさやかを元に戻すことを前提に動きなさい」

ボーボボ「そうだな。もう夜も遅い……。さやか救出作戦は明日決行としよう」

杏子「ホントはすぐ行きてーところだが……、コイツらの家の連中が心配するしな」

仁美「……」

まどか「ご、ごめんね……」

天の助「明日までに各自で作戦を考えたり、戦闘を想定して修行するってのはどうだ? どうしても体を動かしたい奴もいるだろうし」

杏子「天の助にしてはいい考えだな」

マミ「異論ナシね」


マミ「それじゃあ鹿目さん、そして志筑さん。今日はもう帰りなさい。親御さんも待っている筈よ」

まどか「はい……」

仁美「あのっ!」

マミ「?」

仁美「明日……私もお供してよろしいでしょうか?」

806: 2012/02/06(月) 23:06:09.16 ID:1ty9w5wi0


杏子「…………」

マミ「…………」

ほむら「…………」


仁美「確かに私は魔法少女や魔女というものを正しく理解できていないかもしれません……。皆さんの足手まといになるかもしれません……」

仁美「しかし、さやかさんがこんな目にあったそもそもの原因は私です! ならば、私があの子の側に居なければ! さやかさんの苦しみを感じなければなりません!」

仁美「お願いします! どうか許可を!」ペコリ



杏子「………今の状態のさやかを見ることは、アンタにとってかなり辛いことだと思うぞ。それでもいいのかい?」

仁美「無論です」

杏子「自分を責めねーか?」

仁美「……えっ」


杏子「さやかはなぁ、自分だけを責めちまったんだ」

杏子「自分だけを責めて責めて。呪いを溜めこんで魔女になっちまった」

杏子「最後の最期まで、他人を呪おうとはしなかったんだ。バカな奴さ……」

杏子「それは確かにいいことかも知れねーが、アタシは自己中な自己完結だと思うね」

杏子「誰だって業を背負ってるもんさ。それを少しくらい周りにブツケることはちっとも悪いことじゃない」

杏子「仁美……、アンタは魔法少女じゃない。だけど、さやかみたいに自分だけを責めることは止めてくれ」

杏子「約束してくれるか?」



仁美「…………」

仁美「……!」コクリ…

807: 2012/02/06(月) 23:09:08.06 ID:1ty9w5wi0


杏子「……なら勝手にしな。どうせまどかもついてくるんだ。サポーターが増えていいハンデさ」

仁美「あっ、ありがとうございます!」


ほむら「ホントにいいの、杏子?」

杏子「ああ。アイツはさやかの親友だ。まどかと一緒に呼びかければ、さやかも何か答えるかもしれない」

ほむら「彼女に危害が……」

杏子「アタシが守るさ。言われなくともね」

ほむら「……そう」



杏子「それと、仁美……だっけか?」

仁美「は、はい」

杏子「さやかが魔女になっちまったのはアンタのせいじゃないよ。全部クソッタレなキュゥべえのせいだ!」

ボーボボ「杏子の言う通りだ。今度会ったら強制実写版デビルマン上映ショーに招待してやろう」

まどか「ボーボボ、それはいくらなんでも……。キャシャーンくらいにしておこうよ……」

809: 2012/02/06(月) 23:11:54.00 ID:1ty9w5wi0



 草陰<「……」



    ~草陰~


QB「どういうことだ……。まったくの想定外だ!」

QB「何故誰も絶望に染まっていない! さやかが魔女に変貌したっていうのに……」

QB「何故彼らの目から希望の光が消えていないんだ!」

QB「ソウルジェムの真相を知った時と同じように、お互いがお互いを励ましあっている……、無駄なこととも知らずに……!」

QB「魔女を元に戻すだなんて無理に決まっているのに、何故……!」

QB「これが人間なのか……? 感情を持つ生命体だからなのか?」

QB「感情を持っているから……?」

QB「…………」





QB「キャシャーンも嫌だなぁ……」


811: 2012/02/06(月) 23:14:57.36 ID:1ty9w5wi0




   ~帰り道~


まどか「……」テクテク

仁美「……」テクテク



仁美「まどかさんは……、知っていらしたんですね。魔法少女の事も、さやかさんの願いも」

まどか「……うん」

仁美「どうして私に教えてくれ……、いいえ。今更こんな話をしても意味はありませんね……」

まどか「……」

仁美「皆さんの事情を知ったからといって、私に何か出来たのか……。見当もつきません」

仁美「それに、さやかさんの願いを知ってしまっていたら……、私は……」

まどか「……」


まどか「仁美ちゃん。さやかちゃんはどんなに辛い事があっても、魔法少女の事は、家族にも仁美ちゃんにも相談しなかった……。どうしてだと思う?」

仁美「それは…」

まどか「それは、多分だけどね。みんなを危険な目に会わせたくなかったからだと思うの」

まどか「さやかちゃんは、すごく優しい。だから、他人に迷惑を掛けるなら、自分だけが……って考えちゃったんだ」

まどか「その優しさが、こんなに悲しいことになっちゃったんだけどね……」

仁美「……」


812: 2012/02/06(月) 23:17:39.32 ID:1ty9w5wi0


まどか「仁美ちゃん。明日、みんなで頑張ろっ!」

まどか「さやかちゃんは、きっと自分なんかの為に助けなくてもいい、とかそんな優しいことを考えてると思う」

まどか「でも、たまにはちょっと反抗してもいいよね?」

まどか「どんなに危険でも、どんなに痛くても、どんなに嫌われても、私はさやかちゃんを助けるつもりっ!」

まどか「だから……ね?」

仁美「まどかさん……!」


仁美「私……、さっきの杏子さんのお話をようやく本当の意味で理解したような気がします」

仁美「この志筑仁美! 全身全霊で皆様のお手伝いをさせていただきます!」

まどか「ティ、ティヒヒヒ、やる気だね、仁美ちゃん! ……あ」


   まどほーむ「おう、おかえり」


まどか「いつのまにか、家についちゃった……。それじゃあね、仁美ちゃん!」手フリフリ

仁美「はい、また明日……!」手フリフリ


仁美「さやかさん……待っていてください……!」スタスタ

仁美「……」

仁美「い、今、家がしゃべっ……?」クルリ

仁美「???」

813: 2012/02/06(月) 23:21:16.77 ID:1ty9w5wi0



  ~まどホーム「いや、しゃべってないッスよ」~



まどか「ただいま……」ガチャッ


詢子「まどかっ! あんたやっと帰ってきて……!」

知久「さやかちゃんや仁美ちゃんの家に連絡してもいないって言っていて、心配したんだよ?」

まどか「ママ……パパ……」

詢子「こんな時間まで何してんだ」

まどか「……」

詢子「黙ってちゃ分からないだろ!」

知久「ま、ママ。タツヤが寝てるし今は……」

まどか「……」

まどか「ママ。明日、学校休んでもいい?」

詢子「はぁ!? あんたフザケてるのか!」

知久「どうしたんだい、まどか。まさか、どこか怪我でも……」

まどか「違うの。友達を助けに行かなきゃいけないの」

知久「友達?」

詢子「……帰りが遅かったのも、その友達が関係してるのかい?」

まどか「……」コクリ

詢子「……そうか」

815: 2012/02/06(月) 23:23:48.70 ID:1ty9w5wi0


詢子「今日はもう遅い。寝な」

詢子「明日の朝イチで学校に連絡いれてやる」

まどか「ママ……!」

詢子「ホラ! 早く寝る!」

まどか「はいっ!」タッタッタ


知久「良かったのかい?」

詢子「あの子のあんな真剣な目、初めて見たよ。友達ってのもきっと、さやかちゃんのことだろうね」

知久「さやかちゃんか……。それならまどかの態度もよく分かるね」

詢子「あーあ……。子供って知らない内に大きくなってるって本当だったか……」シミジミ

首領パッチ「だな」シミジミ

知久「なんだか、ちょっと寂しいね」シミジミ



  ~まどルーム~


まどか(さやかちゃんの体は杏子ちゃんが保管してくれています)

まどか(いつ元に戻ってもいいようにと、魔法で腐らないようにしてくれているのです)

まどか(他のみんなも明日に備えて、色々と準備をしているようです……)

817: 2012/02/06(月) 23:28:34.85 ID:1ty9w5wi0



   ・
   ・
   ・


杏子「さやか……」

さやか「   」

ソフトン「杏子、今、魔女の気配は?」

杏子「……あ、ああ。廃工場に留まってる。多分、そこを根城にするんだろうな」

ソフトン「なるほど……。複数の戦闘方法を想定してみよう」

杏子「さんきゅ。こういうのはアタシ、考えつかないからさ」


杏子「……」

杏子「なあ、ソフトン…」

ソフトン「ん?」

杏子「アタシの言ってたこと……、どう思う?」

ソフトン「……どういう意味だ」

杏子「だから、どうにかしてさやかを助け出すって話さ……。正直にいってくれ。夢物語だとか思ってたり……する?」

ソフトン「何を言っている。一番熱を持ってさやかの救出を語っていたのはお前じゃないか」

杏子「うん、そう……、そうなんだけどよぉ。もしも、それでダメだったらとか……考えちゃって」

杏子「ああ、ダメだこんな考え! さっきアレほど偉そうに語ってたのに、アタシって奴は~!」ジタバタ!

ソフトン「……」

820: 2012/02/06(月) 23:33:46.15 ID:1ty9w5wi0


杏子「わ、忘れてよ! こんな弱気、アタシらしくもない!」

ソフトン「杏子……。俺も心のどこかに、本当に上手くいくのか? という気持ちはある」

杏子「お、お前がか?」

ソフトン「ああ。しかし、これは仕方のないことだ。何故ならば、今まで誰も成し得なかったことを俺達はしようとしているんだからな」

ソフトン「だが、それと同時に、何とかなるんじゃないか? という気持ちもある」

杏子「え?」

ソフトン「ボーボボたちや、お前たち魔法少女。そして、応援してくれるまどか達。彼らが揃えば不可能だって可能になる気がするだろう?」

杏子「そ、そうか……。そうだよな…」

ソフトン「ならば、俺たちのやることは決まっている。全力を出し切る、ただそれだけだ」

杏子「そうだよな、ソフトン! アタシとしたことが、ちょびっとネガティブが入ってたみてーだ!」

杏子「よーし、やってやる!」

ソフトン「ああ。……それと、杏子」

杏子「ん?」

ソフトン「愛と勇気が勝つストーリー……俺はキライじゃないぞ」

杏子「ソフトン……」


杏子「さやか、聞いてたか?」

杏子「アタシ、絶対助けるよアンタをさ」

杏子「だから、待っててくれ」

さやか「   」

821: 2012/02/06(月) 23:35:04.07 ID:1ty9w5wi0


   ・
   ・
   ・


ボーボボ「かーめーはーめ……」

ボーボボ「波ぁーーーッ!」

   ゴオオォオォーーー!

ボーボボ「ふん!」クイッ

   波 < くるりっ

   ドゴォーーーーーン!

ボーボボ「ぐわぁああぁぁぁ!!」

ボーボボ「へ、へへっ、また氏線を乗り越えたぜ……」シュウゥ~

マミ「そ、その修行本当に効果あるんですか!? マンガの知識でしょう!?」

ボーボボ「もういっちょう!」

822: 2012/02/06(月) 23:38:31.93 ID:1ty9w5wi0


   ・
   ・
   ・


天の助「……」つワイン

天の助「……」つワイン クイッ

天の助「……」ゴクリ…


天の助「ボジョレー・ヌーボォ」

男「あ、当たっている……!」



   ・
   ・
   ・


首領パッチ「好きって訳じゃないのよ? でも嫌いでもないの」

ブタ「……」

首領パッチ「この距離感……どう思う、よしこ?」

ブタ「ぶー……、ぶーぶ、ブヒィ(訳:ズバリ、恋だぜ。それは)」

首領パッチ「よしこ……(そろそろ出荷時期か)」

823: 2012/02/06(月) 23:41:14.73 ID:1ty9w5wi0


   ・
   ・
   ・


まどか(みんな、さやかちゃんのことを第一に考えてくれている……)

まどか(このみんなの思いが……さやかちゃんに届いてくれますように……)



   窓 < コンコン…


まどか「え……」



QB「入ってもいいかい、まどか?」

まどか「キュゥべえ……」

824: 2012/02/06(月) 23:44:32.78 ID:1ty9w5wi0


まどか「あなたと話すことなんて……ないよ」

QB「やれやれ、すっかり嫌われてしまったようだ。暁美ほむら様々ってところかな」

QB「それじゃあ、もう全て知っている訳だ。魔法少女が魔女になる事も、僕の個体が事実上無限にある事も」

まどか「……」

QB「怖いなぁ、睨まなくてもいいじゃないか」

QB「これは仕方のないことさ。今のところ、十代の少女の感情エネルギーよりも効率の良いモノは発見出来ていない」

QB「エントロピーを凌駕出来ないのならば、宇宙の存続も危ぶまれることになる。これは君たちだって困ることだろう?」

まどか「あなたの言っていること、全然理解出来ないし、納得できない」

QB「そうかい、それは残念だ」

まどか「話がすんだなら、帰ってよ……。私、明日は忙しくなるもん……」

QB「……」

QB「いや、まだ話は終わっていない」

QB「僕からも聞きたいことがあるんだ、まどか」



QB「君は……いや、君たちは何故未だに絶望していないんだい?」

825: 2012/02/06(月) 23:48:18.65 ID:1ty9w5wi0



まどか「……どういうこと?」

QB「そのままの意味さ。ソウルジェムの真実や、魔法少女と魔女の関係……、さらに親友の変貌」

QB「これほどまでの巨大な事象を受けて、たかだか十数年しか生きていない君たちの精神で、何故平気でいられるのか……。本当に疑問だ」

QB「高度な文明を持った僕でも全く理解できないよ」

QB「はっきりと言おう。君たちのしていることは全くの無意味だよ。魔女を元に戻す? 無理に決まっているじゃないか」

QB「過去、有史以前の時代から繰り返されてきた魔法少女の絶望……。魔女から魔法少女に戻すなんてただの一つも前例が無いんだよ」

まどか「……そう」

QB「……」


QB「それだ。その目だ。未だに君の目は光を持っている、絶望していない……。一体どういうことなんだ」

QB「君は一体何に縋りついているんだい? 多大な絶望をも吹き飛ばす程の希望が、その胸に秘められているのか?」

QB「あの鼻毛男達に期待でもしているのかい? 確かに僕らの科学でも推し量れない無茶苦茶な技を持っているが、それでも無駄だよ」

QB「魔法少女と魔女の関係も、エントロピーだ。美樹さやかの心の絶望を覆す希望は起こせない。それは自然の摂理だ」

まどか「……」

QB「それでも……、君の瞳の色は変わらないね。ますます理解できないよ。これも『感情』という精神疾患を持った生物の病なのかな」

QB「ここにいても埒があかないから、お暇させてもらうよ。特殊な精神病の生物の研究をするほど暇じゃないからね」

QB「せいぜい、愚かな虚実の未来に思いを馳せているといい」スッ

826: 2012/02/06(月) 23:50:47.93 ID:1ty9w5wi0


まどか「待って、キュゥべえ」

QB「なんだい?」ピタッ

まどか「教えてあげる、あなたの知りたいこと」

QB「……」

まどか「わざわざ説明するほど難しいことじゃないよ。私たちは、ただ信じているだけ」

まどか「みんなが笑って納得してくれるようなハッピーエンドを、信じてるだけなの」

まどか「そして、みんながみんなを信じあっている。たとえ絶望の中でも、みんなが居てくれたら笑顔になれる」

まどか「ただ、それだけのことなの」


QB「……」


QB「訳が…分からないよ…!」ピョン


       タッタッタッタ…



まどか(キュゥべえ……。私は、あなたのことを許せないし、好きにはなれないかもしれない)

まどか(でも、信じ合えるみんなの中にあなたも入れたらなって、思ってるんだよ……)

827: 2012/02/06(月) 23:53:25.96 ID:1ty9w5wi0




   ~翌朝~


   チュンチュン…チュンソフト…


まどか「仁美ちゃん早いね」

仁美「まどかさんこそ……。昨日は寝れましたか?」

まどか「ううん」フリフリ

仁美「ふふ、一緒ですわ」

ほむら「おはよう、まどか、仁美」

まどか「ほむらちゃん! みんなは?」

ほむら「もうすぐ来るはずだけど……」


マミ「お、お待たせ……」

まどか「あっ、マミさん! ……あれ、ボーボボは?」

マミ「そ、それが激しい修行のし過ぎで……」

まどか「え……」

ほむら「まさか、大けがでも……!?」




マミ「野生の血が騒いでオオカミ男になってしまったわ……」

ボーボボ「ウガアアアアァァァァァッッ!!!」ガルルル!

まどほむ「えええええぇぇッ!?」ガビーン!

ほむら「ぜ、全然意味が分からないわ!」

マミ「それは私もよぉ!」

828: 2012/02/06(月) 23:56:17.52 ID:1ty9w5wi0


ボーボボ「ガアアァッ! オオカミが来たぞぉ! 今度はホントだぞぉ!」

まどか「ボーボボ、それ少年の方だよ!?」

ほむら「本人がキャラを把握していないじゃない……」



???「おいおい、何だよこの騒ぎは」スタッ

まどか「そ、その声は天の助くん……」クルッ




天津飯の助「餃子は俺が置いてきた」


まどか「じゃなかったぁーーーッ!?」マドーン!

ほむら「餃子って誰よ……」

天津飯の助「はっきり言ってこの戦いについていけそうにない」

829: 2012/02/06(月) 23:59:48.60 ID:1ty9w5wi0


杏子「オメーら、こんな状況でもバカやってんだな」ポカッ

天の助「痛ッ!」

まどか「杏子ちゃん!」

ソフトン「待たせてすまない」スタスタ

まどか「ソフトンさんも!」

絶望君「すぐに向かおう」スタスタ

まどか「と関係無い人まで来ちゃった!?」

絶望君「クッキーの違法売買の場は俺が摘発する!」

マミ「この人だけ主旨を全く理解してないわ!」

ほむら「何しにきたのよ……」

天の助「だいぶ揃ってきたなー」

まどか「あとは首領パッチ君と魚雷先生……」

                  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…>

まどか「ん……?」


830: 2012/02/07(火) 00:02:40.84 ID:XBOJBftl0



魚雷ガール「……」ゴロゴロゴロゴロッッッ!

      ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロォォッッ!!

まどか「きゃああぁぁっ!? 魚雷が無表情で転がってきたぁーーーッ!?」コワイ!

魚雷ガール「急ブレーキ!!」ズシャァッ!

天の助「がぺぇッ!?」ゴバァッ!

魚雷ガール「さぁ、得点は!?」ガバッ!

クマ「  」つ『10点』スッ

クマ「  」つ『10点』スッ

ボーボボ「  」つ『おきゅぱいとーきょー』スッ

魚雷ガール「やった……! やったわぁーー!」ウオオオォ!

ほむら「意味が分からないわ!」

831: 2012/02/07(火) 00:06:23.03 ID:XBOJBftl0


マミ「これでまだ来ていないのは首領パッチ君だけね……」

ボーボボ「奴も修行をしてきた筈だ。以前よりもパワーアップしているだろう」

ほむら「パワーアップ……? 何にせよ、ここまで重役出勤ならば、その修行の成果を見せてもらわないとね」 

杏子「にしても遅すぎねーか? バックレてんじゃねーだろうな」

???「誰がバックレただってぇ……?」

まどか「あ! 首領パッチ君!」クルリ

杏子「てめー、遅ぇんだよ!」クルッ

???「わりぃ、わりぃ…」






目領パッチ「ちょっと、立て込んじまってよ」





まどほむマミ杏仁「「「「首領パッチが『目』領パッチになってるぅーーーーーーッ!!??」」」」ガビーーン!!


832: 2012/02/07(火) 00:09:18.35 ID:XBOJBftl0


まどか「ええぇ!? それってパワーアップなの!? ていうか何て読むのソレ!?」

杏子「何で『首』の上の部分がキレイに消えてんだオメー!?」

目領パッチ「あ、ああコレか? ちょっと、壮絶な修行のせいでな……!」


   ブタ『うおおおぅ、ただで肉塊になるものか! 貴様も道連れじゃああぁぁ!!』ギギギギィ!!

   首領パッチ『ぎゃあぁぁ! 引っ張らないで! 『首』の上の部分を引っ張らないでぇぇ!!』


マミ「何この回想!?」マミーン!

まどか「ぶ、ブタと争って取れただなんて……」


小"ーボボ「笑えるぅ~」プププ!

人の助「マジで馬鹿じゃ~ん」プププ!

まどか「同じ境遇の人いた!!」マドーン!


目領パッチ「もう揃ったしそろそろ行こうぜ、広志」

まどか「広志!? 私、探偵ナイトスクープの主題歌歌ってる人じゃないよ、首領パッチ君!」

天の助「まあまあ、首領パッチの言うとおりだぜ。積もる話は後、後!」

マミ「ほ、本当に後にしていいのかしら?」

目領パッチ「大丈夫、大丈夫~」

杏子「おめぇが言っても説得力ゼロだよ」

833: 2012/02/07(火) 00:11:24.96 ID:XBOJBftl0


杏子「でも、あんまり遅くなっても仕方ないよね。ちゃっちゃとさやかを助けちゃおーぜ!」

ほむら「その意気ね」

マミ「もちろんよ」

ボーボボ「それじゃあ……」







            『行くぞ!!』






    エエエーエーエー♪  エエエーエーエー♪

      イーツカキミガ♪ ヒトミニトモス♪




杏子「いや、まだ終わらねぇよ!?」アンアン!

ほむら「何、次回に持ち越そうとしているのよ!?」ホムーン!?

天の助「チッ、バレたか」

ボーボボ「おバカ!」バシン!

天の助「うぐぅえッ!?」グバァッ!

835: 2012/02/07(火) 00:14:40.24 ID:XBOJBftl0



    ~教室~


中沢「おっす、上条」

恭介「やあ、中沢。おはよう」ツカツカ

中沢「まだ松葉杖なのか。いつになったら治るんだよ」

恭介「うーん、こればっかりは分からないよ。腕は簡単に完治したんだけどね」

中沢「へぇ、まさに奇跡じゃん! すげぇなお前」

恭介「ははは、さやかみたいな事を言うね。……アレ?」キョロキョロ

中沢「ん? 何キョロってんだよ」

恭介「いや、さやかが居ないなあって思ってさ……」

中沢「おやおや~? 超鈍感な上条クンもついに身を固める決心をしたかー? 美樹の奴もついに努力が報われるな!」

恭介「な、何を言っているんだ君は……。僕はただ入院してた時の見舞いの礼を言いたくて……」

中沢「…はぁ。こんな奴じゃ、美樹も苦労するわな……。ってアレ? 美樹どころか、いつも一緒の鹿目や首領パッチ達もいねーじゃん」

恭介「あ……、ホントだ。何かあったのかな?」

中沢「どーせ大したことは無いでしょ~。大方、首領パッチ達のバカに付き合わされて遅刻寸前とかそんなのだって」

恭介「ほ、本当にそうかな……?」

恭介(何だかイヤな予感がするぞ……)




中沢「つーか、前回の志筑の回想なんだよ。誰だよ中島って。中沢だろうが、糞>>1が、クソッ!」ボソボソ

恭介「な、中沢、どうした…?」アセアセ

837: 2012/02/07(火) 00:18:14.52 ID:XBOJBftl0




   ~廃工場~


ボーボボ「ソフトンと考えた作戦はこうだ……」

ソフトン「前衛三人が魔女と戦う。注意しなければならないのは、魔女を倒しきることは絶対にあってはならない」

ボーボボ「その間、後方でさやかの親友……。この場合はまどかや仁美、首領パッチ達だな。彼らはさやかに向けて呼びかけてもらう」

ソフトン「前衛以外は全て無防備なまどか達を守る」

ほむら「守りながらの戦い……。魔女との戦闘においてこれほど難儀なことは無いわ」

マミ「確かにね……」

杏子「ちょっといいかい、ボーボボ」スッ

ボーボボ「何だ?」

杏子「何で三人なんだ? こっちは数で上回ってる。ならもうちょっと前衛に力を割いてもいいじゃねーか」

杏子「魔女を氏なない程度に弱らせるのなら、人数が多い方が早く片がつくし」

ボボ上彰「いい質問ですねぇ!」ズイッ

杏子「うわ、びっくりした!」


ボーボボ「そういう疑問が上がるというのも予想の上だ。俺の経験上、戦闘において三人一組がもっとも戦いやすい。俗にいう<3狩リア>だ」

ボーボボ「そして、SSにおこしやすい」

まどか「えすえ……何?」

仁美「まどかさん、それ以上はいけません……」フリフリ

ソフトン「そして、俺たちはかなり加減をして戦わなければならない。魔女へのダメージがどれほどさやかへ影響を及ぼすかは未知の領域だ」

杏子「そっか、さやか自身だもんな……。生かさず殺さずは出来ねーか」

ボーボボ「第一に確保しなければならないのは、まどかと仁美の安全だ。力無き彼女達を怪我させることは許されない」

まどか「ボーボボ……」

仁美「申し訳ありません……」

838: 2012/02/07(火) 00:20:56.47 ID:XBOJBftl0


ソフトン「さらにもう一つ懸念しなければならないのは……。前衛が力尽きた場合だ」

マミ「えぇっ!?」

ほむら「当然、頭に置いとかないとね。こっちは本気を出せない訳だから、いくら実力差があってもいつかは体力に響く……」

ソフトン「その事だが……。例え、前衛三人の命の危機となっても、助けに入ってはならない」

まどか「そ、そんなぁ!?」

杏子「お、おい! どういうことだよ!」

ボーボボ「落ち着け。いいか、前衛が力尽きたら、次は後方の防衛から三人が出なければならない」

ソフトン「相手の実力は未知数だ。こちら側の体力は温存しなければならないんだ。前衛の為に回復魔法を使うなどの、魔力消費も好ましくない」

ほむら「……合理的ね」

まどか「でもでも、そんなのって……!」

ボーボボ「確実にさやかを取り戻す方法はこれくらいだ。そして今言った確実とは無事であることのみ」

ソフトン「さやかが元に戻るという確証は全くない。……これはかなり危険な作戦だ。博打の要素が多すぎる」

ソフトン「それでも、僅かな希望に賭けたいというのなら、一緒に行こう」



  全員「「「…………」」」


     シーーン…

839: 2012/02/07(火) 00:24:22.43 ID:XBOJBftl0



杏子「ソフトン……」

ソフトン「何だ?」

杏子「前衛は、もう決まってるのか?」

ソフトン「まだだが」


杏子「なら、アタシがいく」


ソフトン「…いいのか?」

杏子「ああ。他の奴が氏にそうになってるのに手を出さないなんて、アタシには無理だよ」

ソフトン「そうか……。止めはしない」

杏子「ありがとよ」

ソフトン「お前が横にいるのならば、俺もやっていける」

杏子「えっ? あ、アンタも前衛に!?」

ソフトン「ああ。この作戦を考えたのは俺だ。なら俺が第一に責任を取らなければな」

杏子「ソフトン……」

840: 2012/02/07(火) 00:26:41.14 ID:XBOJBftl0


ボーボボ「後一人か……、よし天の助行け」

天の助「ええぇッ!? 何で俺!? 俺さ、馴染みだしホラ、さやかに呼びかける係じゃん! 後ろの安全な所でさ!」

ボーボボ「至近距離での呼びかけが効果あるかもしれねーだろ! つべこべ言うな!」

天の助「納得出来るか! つべこべ言っちゃうもんね! つべこべ!つべこべ!つべこべ!!」ピーピー!

魚雷ガール「うるせぇ!!」バキィッ!

天の助「ペギャァァッ!?」グバァッ!



    津部『はいどーもー! 津部でーす!』

    神戸『神戸でーす!』

    つべこべ『二人合わして、<つべこうべ>! よろしくお願いしまーす!』

    津部『いやぁ、最近暑くなりましたねー!』

    神戸『ですね! 暑いって言えば……』



天の助(こ、これが……走馬燈?)バタン!

841: 2012/02/07(火) 00:29:53.35 ID:XBOJBftl0


ソフトン「前衛は、俺、杏子、天の助の三人だ。みんな納得……はしてくれなさそうだな」

マミ「……」

ほむら「……」


マミ「ソフトンさん。確かに私、この作戦には納得出来ません」

ソフトン「……」

マミ「でも、理解は出来ます。確かに今までのやり方では、魔女を倒すことは出来ても、戻すことは出来ない」

マミ「美樹さんの為にも……、私はあなたの作戦に乗ります」

ほむら「私もよ。生半可な覚悟では太刀打ち出来ないというのは、何より私がよく知っているわ」

ほむら「あなたの言葉からは大きな覚悟を感じる。この作戦に身を委ねられるほどのね」

ソフトン「……感謝する」


842: 2012/02/07(火) 00:33:27.09 ID:XBOJBftl0



魚雷ガール「ソフトン様の作戦に異論がある訳ないわ」

首領パッチ「ケッ、俺はまた出番ナシかよ」

杏子「さやかに呼びかけるっていう大切な役目があるだろうが」

まどか「そうだよ! 一緒に頑張ろうね首領パッチ君、仁美ちゃん!」

仁美「もちろんですわ!」


首領パッチ「仕方ねーな。『暗黒面に落ちた友人の魂へ呼びかけ大会』関東地区代表決定戦一回戦敗退の実力を見せてやるぜ!」

まどか「何その大会!? しかも一回戦敗退じゃん!」

まどか「そんな変な大会出てても、全然期待できないよ!」

首領パッチ「何だと!? この大会の価値を理解してねーな!」プンプン!

まどか「理解したくもないよぉ……。ねぇ、仁美ちゃ……」


仁美「…………」つ『暗黒面に落ちた友人の魂へ呼びかけ大会 予選敗退 参加賞』プラーン…


まどか「出場経験者だったぁーーーーッ!? しかも首領パッチ君より成績悪い!」マドーン!?

仁美「そうですわよね……。私や首領パッチさんの呼びかけがさやかさんに届く訳が……」ズーン…

まどか「違うの、そういう意味じゃないの! 落ち込まないで、仁美ちゃん!!」マドマド!

843: 2012/02/07(火) 00:36:39.65 ID:XBOJBftl0



杏子「……」

天の助「ん、どうした?」

杏子「ここだ……。今、目の前に魔女の結界があるぜ」

まどか「えっ!」

マミ「確かに気配を感じるわ。でも佐倉さん、本当に美樹さんなのかしら?」

杏子「昨日、対面した魔女と全く同じニオイだよ。間違いねぇ」

ほむら「確かなようね」


杏子「ふんっ!」ポワワワ!


   結界入り口 < ギギギギィ~


杏子「開いたぜ。さっそく入るか」

ソフトン「みんな、ここからは気を引き締めて行け。おそらく魔女はまだ俺たちの存在に気づいていない筈だ」

ソフトン「無防備な状態の魔女に出来るだけ接近したい。決して騒ぐな」

ほむら「そうね。魔女に近づかれて逃げられたり、遠距離攻撃の臆病作戦に出られたら厄介だわ」

マミ「了解よ。騒がず焦らずね」


首領パッチ「そんなこと言われなくても分かってるぜ!」

天の助「そうそう、俺たちを誰だと思ってんだ!」

ボーボボ「当然だな!」



      全員『…………お前らに言ってんだよ』



ボーボボ「行くぞおおおぉぉぉぉぉッ!!」

パチ天「「ウオオオオオオォォォォッッ!!」」

マミ「言ってる側から!!」シー!シー!


844: 2012/02/07(火) 00:40:48.32 ID:XBOJBftl0



   ~学校~


先生「今日はお休みの人が多いですねぇ。ちなみに魚雷先生も欠席しているので、今日は私が……」


    ザワザワ…


恭介(やっぱり何かがオカシい……。結局、さやかや天の助達は来なかったし、先生まで……)

恭介(最近さやかの様子が変という噂を聞いていたけど……、まさかさやかに何かあったのか?)

恭介(いやいや、どうしてそこでさやかが出てくるんだよっ! 何考えてるんだ僕は……!)ブンブン!

恭介(落ち着け、上条恭介! 僕はただ、お見舞いのお礼と、謝罪を……)

恭介(謝罪を……)



   『さやかはさぁ……僕を苛めてるのかい……?』

 『どうして今でもまだ、僕に音楽を聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなの……?』




恭介(……本当に酷いことを言っちゃったなぁ)

恭介(そういえば、まだちゃんと、面と向かってお礼も謝罪もしてないや……)

恭介「…………」



恭介「先生! 気分が悪いので早退します!」ガタッ!

845: 2012/02/07(火) 00:44:03.58 ID:XBOJBftl0



先生「え……、ええ?」

クラス一同「ポカーン」

中沢「か、上条、何言ってんだ?」

恭介「失礼します!」ダッ!

先生「き、君! カバンを置いて……。ていうか、松葉杖無しでどうやって……!」

恭介「うおおおおおぉぉぉッ!!」ガクガク!


恭介(再び動いてくれ! 僕の足……!)ゴゴゴゴゴ!



  男『黄金長方形の軌跡だぜ…、無限の回転だ』

  男『恭介! お前は今から『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい』

  男『ネットに弾かれたテニスボールに…』

  男『馬から得たエネルギー…。騎兵の回転だ!』

  男『Lesson5だ、恭介。俺達の近道は遠回りだった……。遠回りこそが最短の道だった』



恭介「うおおおぉぉぉぉーーーッッ!」ガクガク!

先生「何だこの回想!? 上条君、絶対これ記憶にないよね!? 体験してないよね!」


  松葉杖 < カランッ


恭介「ジャイr…さやかぁーーーーッ!!」ダッダッダッダッダッダ!!!

先生「んで走ってったぁーーーッ!?」ガビーン!

中沢「さ、流石だぜぇ上条!」

恭介(さやか……!)ダッダッダッダッダ!!


848: 2012/02/07(火) 00:48:03.86 ID:XBOJBftl0




  ~さやさや結界内~



マミ「な、なんだか劇場の中みたいね……」ツカツカ

仁美「まどかさん、ここって……」ツカツカ

まどか「うん……。上条君がコンサートしてたところにそっくり……」ツカツカ

マミ「どうやら、美樹さんで間違いないようね」

仁美「この空間をさやかさんが創ったんですの……?」

ほむら「ええ。もうさやかは完全に魔女に変わってしまっている」

仁美「百聞は一見に何とやらですわ……」


ボーボボ(騒がない騒がない騒がない……)

天の助(静かに静かに静かに……)

首領パッチ(黙る黙る達磨丸々……)


杏子「一応堪えてるな……」

まどか「すごい……みんながここまでフザケないなんて!」

ほむら「喜ぶことかしら?」

絶望君「クッキ~……」プルプル

マミ「い、今は持ってません!」


850: 2012/02/07(火) 00:51:29.71 ID:XBOJBftl0


魚雷ガール「あぁ~! それにしても寒いわ! ここって空調設備ちゃんとしてるの!?」

魚雷ガール「タートルネック着ちゃおっと」スポッ

魚雷ガール「あーん、暖かい♡ 首まであったまるって素敵! それにこのタートルネック、あたしの首にジャストフィットだわ!」ホッカホッカ

まどか(首って……。いやいや、首って……)マドーン…


ボーボボ「く……うぅぅ…!!」ググ!

パチ天「「はぁ……はぁ……!」」ピクピク…

マミ「ああっ!? 魚雷さんがボケたから、ボーボボさん達が釣られそうになってる!!」

ほむら「ま、不味いわ! ここでフザケられたら、魔女にバレてしまうかもしれない!」

杏子「そ、それにこの魚雷、誘いボケだ! 相手にボケを誘発させて、ボケたところで突っ込む気だぞ!」

まどか「それじゃあ、皆が静かにフザケてもその騒ぎでバレちゃう! みんな踏ん張って! 絶対にボケないで!」


ボーボボ「あ、安心しろまどか……!」グググ…

首領パッチ「そうだ、俺たちは……!」グググ…

天の助「俺たちはそこまで浅はかじゃ……!」グググ…








            ボボパチ天『『『ねーぜ!!』』』




         新感覚ヴィジュアルバンド  <NeーErzE>
           リーダー Dorn-Pachi の痺れるリリック!
            ボーカル BorVo のセクシーな歌声!
                殴られ役 天の助!

       こんなバンド見たことない!? 平均年齢60越え!
           今夜、キミは未知との遭遇を果たす!




まどほむマミ杏仁(((あぁ……、やっぱりね……)))

852: 2012/02/07(火) 00:54:35.58 ID:XBOJBftl0



魚雷ガール「おふざけは許さなぁーーーい!!」ゴオオォッ!


    ドゴオオオォォォン!!

三馬鹿「「「がッぺまぁッッッ!?」」」グバアァァッ!

ほむら「本当に学習しないわね……」

マミ「で、でもこうなってしまったら…!」




     『GUOOOOOOOHHHHH!!!』


        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


マミ「……やっぱりね」

杏子「そりゃ、バレるわな…」


        ドア < バタン!

        ドア < バタン!

        ドア < バタン!

    ゴオオオオオオォォォォーーーッ!


仁美「こ、これは……!」

ほむら「向こうから招待してくれるようね。魔女の居場所へ……!」

まどか「ゴ、ゴクリ…」

ソフトン「いよいよか」

854: 2012/02/07(火) 00:57:14.12 ID:XBOJBftl0


天の助「ちょ、ちょ、ちょっと、待てよ! 何で俺だけ背景と同じように取り残されてんだよ!!」ダッダッダッダッダ!!

首領パッチ「あ? 知らねーよ」

ほむら「さやかに嫌われてるからじゃないかしら?」

天の助「ふざけんなぁ! 俺も、ドラえもんの映画の遊園地に出てきた滑る床みたいに、楽々進みてぇよ!!」ダッダッダッダ!

    柱 <ガンッ!!

天の助「ぶべッ!?」グブゥッ!

天の助「」スィーー…

まどか(氏体がハケていった……)



       ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!



ボーボボ「オーラが今まで以上に膨れ上がった……! 魔女は近い!」

杏子「ついに来たか!」


         ゴオオオオオオオオォォォォォッッ!!


            ドア < バタン!!






         オクタヴィア「GAAAAAAAAAHHHH!!」




.

855: 2012/02/07(火) 01:00:42.17 ID:XBOJBftl0




まどか「これが……、さやかちゃん……?」

仁美「何という……」

絶ぼっちゃん「中学校に居た時ヰッチと云う言葉を習った事があるが此女房は正にヰッチに似ている」


オクタヴィア「GUUUUURURUR!!」


ソフトン「作戦通りに行くぞ、杏子!」バッ

杏子「おうッ!」バッ


まどか「あれ……。でも、まだ天の助君が追いついてないよ?」

ほむら「一人分空きが出来たわね」

マミ「いくら佐倉さんとソフトンさんでも、二人だけではキツイわ。誰かが出ないと…」

首領パッチ「へぇ~……」チラッ

856: 2012/02/07(火) 01:02:50.63 ID:XBOJBftl0


首領パッチ「へぇえぇ~~?」チラチラッ

まどか(あれはきっと……)

ほむら(出たいのね……)

首領パッチ「へえぇ~? 一人空いてるんだぁ~?」チラチラチラッ

マミ(暁美さん……)コソコソ

ほむら(相手にしちゃダメよ。アイツが出てもロクなことにならないわ)

首領パッチ「……」



首領パッチ「一人空いてるんだぁーーーー!?」ダッダッダッダッダ!!

まどか「誰も了承してないのに走り出したぁーーー!?」マドーン!

ほむら「あの馬鹿っ……!」



首領パッチ「へえええぇぇ~~~ッ!?」ダッダッダッダ!

ボーボボ「そうはさせん!」ガシッ!

首領パッチ「き、貴様は根絶やしにしたはずの闇の一族!?」

ボーボボ「俺は最後の生き残りだ! くらえ、恨み晴らしシュートォッ!!」スパアァン!

首領パッチ「ぐわああぁッ!? まさか俺をサッカーボールのように!?」グバァッ!


   首領パッチ「うわあああぁぁぁッッ!!」ヒューーーー!


     ヒューーーーーー
    三三三三『首領パッチ』ウワアアァァ!  『観客席』


              スポッ!

   首領パッチ「上映前は静かにしろよ?」つポップコーン ポリポリ


まどか「席にキレイに収まった!?」

857: 2012/02/07(火) 01:06:25.14 ID:XBOJBftl0



ボーボボ「全く、あの馬鹿野郎は……」フー…

ボーボボ「でも……」


ボーボボ「一人分空いてるって言うのなら、仕方ないけど俺が行かなきゃなぁ? しょうがないなぁ~?」チラチラッ

マミ(あ、行きたかったのね)

ボーボボ「ソフトン! 加勢する!」ダッ

ソフトン「助かる」



     ~観客席~

   首領パッチ「トイレ行ってくる」

   絶望君「だからジュース飲み過ぎるなって言っただろ」


858: 2012/02/07(火) 01:09:27.58 ID:XBOJBftl0



杏子「お前らはちょっと後ろに下がってろよ」

まどか「う、うん」

仁美「はい……」

杏子「よーし、良い子だ」ニッ


      パアアァーーーーーッ!


        柵 < ガシャァーン!


まどか「 ! これって、私を守ってくれたあの……!」

杏子「ケガしちゃダメだもんね」

仁美「すごい……。本当に魔法が!」

ボーボボ「それだけじゃ、強度に心配があるな。毛を貸そう」鼻毛シュルシュル


        柵 < シュルシュルシュル


マミ「防護壁に鼻毛が絡まっていく……!」



         ピカァーーーーーー!


.

859: 2012/02/07(火) 01:12:16.18 ID:XBOJBftl0



           『哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属魔法少女』  
 
     『ガラスを叩かないでね! ビックリして絶望しちゃうから!』

        『グリーフシード以外の餌を与えないでください』


ボーボボ「これでよし!」

マミ「動物のオリになったぁーー!?」マミーン!?

ほむら「す、スゴく腹が立つわ……!」グヌヌ…

仁美「わ、私たちは魔法少女じゃないのですけど……」

まどか「ティ、ティヒヒ…」

杏子「でも、かなり補強されてやがる……。ありがとな、ボーボボ」

飼育員ボーボボ「むっ、魔法少女! 一匹脱走したか!」麻酔銃 チャキッ

杏子「うわっ! アイツらと同じ括りにすんな!」

ほむら「ちょっと! 哀れみの目で見ないで!」ガラスバンバン!

杏子「うーん、オリの中で暴れるチンパンジーを見る気分……」

860: 2012/02/07(火) 01:14:08.00 ID:XBOJBftl0


杏子「じゃあ頼んだぜ。まどか、仁美、呼びかけ続けるんだ!」ダッ

まどか「う、うん! さやかちゃん! 私の声が聞こえる!?」

仁美「さやかさーん!」

マミ「私たちじゃ意味ないかもしれないけど……やってみましょ?」

ほむら「私より、まどかの声が届きやすいと思うけれど……いいわ。ここで見てるだけというのは性に合わないもの」

マミ「ええ! ……って、アレ? 魚雷さんは……?」キョロキョロ

ほむら「あれ? さっきまでここに……」キョロキョロ



     ~観客席~

  首領パッチ「つまんねぇ映画ー」つポップコーン ポリポリ

  魚雷ガール「全くだわ。全然ソフトン様が活躍してないじゃないの」つポップコーン ポリポリ

  絶望君「パンフレット買っちゃった」


マミ「あっちにいた!?」

861: 2012/02/07(火) 01:16:27.84 ID:XBOJBftl0





オクタヴィア「GUOOOOOOHHHH!!」


杏子「さやか! みんなの声が聞こえねーのか! みんな来てくれたんだよ!」

ボーボボ「俺も指揮者してみたいな」ジー…


オクタヴィア「GAAAAHHH!!」ブン!

   車輪 < ブオン! 車輪 < ブオォン! 車輪 < ブォン!

杏子「あっ!」

ソフトン「攻撃だ! 気をつけろ!」

   車輪 < ガラララララッ! 車輪 < ゴロゴロゴロゴロッ!!

杏子「うおっと!」シュバッ!

ソフトン「くっ!」シュババッ!

ボーボボ「ブッ!?」ガン!

ボーボボ「バタンQ~…」ドサッ!

ソフトン「ボーボボ!?」

杏子「おい、大丈夫か!」

    「あ、ああ。悪い、油断した……」ムクリ…



車輪ボボ「心配はない!」           アフロ < ボヨンボヨーン!

杏子「アフロと車輪が入れ替わってるーー! ホントに大丈夫かよ!?」

車輪ボボ「大丈夫だって!」

杏子「うわ、横から見たら何か気持ち悪い…」


     ~観客席~

   アフロ < ボヨーーン

   アフロ < スポッ!

   首領パッチ「ん? ボーボボのアフロじゃん、何でこんなところに?」

   魚雷ガール「ソフトン様ぁーー! ファイトーー!!」



863: 2012/02/07(火) 01:19:11.69 ID:XBOJBftl0




車輪ボボ「俺からのお返しだ!」   

       鼻毛真拳奥義<アフロから左フック>!!

杏子「おい、お前アフロは……」



     ~観客席~

   アフロ < パカッ!

       ドゴオォッ!!

   首領パッチ「ぶべぇッッ!?」グシャアァッ!

   絶望君「!?」ビクッ!

   首領パッチ「え、ええ!? 何!? 何事!?」アセアセ



車輪ボボ「な、なぜ攻撃がでない!?」

杏子「いや、だからお前、アフロが…」

車輪ボボ「糞っ! 左フック! 右ボディ! 左アッパー!!」



     ~観客席~

   アフロ < パカッ!

     ドゴォッ! グシャァッ! ズシャァッ!

   首領パッチ「ぐえええぇぇ!? 何で!? 何でなの!」グバァッ!

   魚雷ガール「黙れ!」ドゴォッ!

   首領パッチ「うぎゃぁ! 理不尽!」

   絶望君(OH、バイオレンス…)

864: 2012/02/07(火) 01:25:35.00 ID:XBOJBftl0



車輪ボボ「お、俺は奥義を使えなくなってしまったのか……!?」

杏子「だからアフロ……いや、もういいわ」

ソフトン「おい、気をつけろ!」

ボボ杏「「えっ?」」



オクタヴィア「GOOOOAAAAHHH!!」

    車輪s < ゴロロロロロロロロッッ!!

車輪ボボ「な、何て数の車輪……、ぐわぁッ!」ドゴッ!

杏子「うわああぁッ!」ドゴッ!

ソフトン「杏子! くっ!」ガシャン!

仁美「ああッ!」

まどか「み、みんなぁ!」

865: 2012/02/07(火) 01:26:44.65 ID:XBOJBftl0


杏子「アタシらの心配はいい! お前らはさやかを呼びつづけろ!」グググ…

車輪ボボ「アフロが使えないならば、これでどうだ!」車輪 < ガララララッ!

杏子「なっ! 頭の車輪で走ってる!? どうなってんだそれ!」

車輪ボボ「くらえ! 俺の新たなアフロ(車輪)と鼻毛の融合技!」シュバッ!


    鼻毛真拳奥義<鼻毛ヨーヨー大回転>!!


杏子「車輪と鼻毛で巨大なヨーヨーを作りやがった!」

車輪ボボ「超速スピナアアァァー!!」ブン!

オクタヴィア「GAAAHH……!?」


        ゴシャァッッ!


車輪ボボ「どうだぁ!」

オクタヴィア「……」

オクタヴィア「GUUUUUHH……」フシューフシュー!

車輪ボボ「何ッ!?」

ソフトン「き、効いていない…!?」

866: 2012/02/07(火) 01:29:38.95 ID:XBOJBftl0


オクタヴィア「GAAAAHHH!!」ブン!


         ドゴォッ!

車輪ボボ「ぐわああぁぁッ!」グバァッ!

杏子「ボーボボ!」

車輪ボボ「う~ん、車輪が壊れて力が出ないよ~」



     ~観客席~

   首領パッチ「ぐ、ぐふぅ……」チーン…

   絶望君「ボーボボ! 新しいアフロよ!」つアフロ

   絶望君「ジル・ド・レイっ!」ブン!

      ↑絶望豆知識 : 『受け取れ』と『ジル・ド・レイ』を掛け合わせたセンセーショナルなギャグ

   魚雷ガール「ふざけすぎっ!」ドゴォッ!

   絶望君「絶望ォッ!!」グバァッ!


   ヒューーーーーーーー!
  三三三三三三三『アフロ』   『車輪ボボ』

          三三三三三三『アフロ』ボボ』 < ポッコーン!


ボーボボ「元気百倍! 某菓子男ぉッ! やなせ先生、草場の陰から見守っててください!」

まどか「氏んでない! まだ氏んでないよ!」

ほむら(…………)

867: 2012/02/07(火) 01:31:29.91 ID:XBOJBftl0



ほむら(おかしい……。いくら何でもこのさやかは今までより強すぎる)

ほむら(まさか、さやかにも少なからず因果が巻き付いて……?)

ほむら(これは氏なない程度に手加減をして、とは言っていられないかもしれないわ……)



ボーボボ「しかし、予想以上に強い!」

杏子「ああ、今までの魔女とは比べ物になんねぇ!」

ソフトン「これはこちらも本気を出さなければ、やられてしまうかもしれん」

杏子「仕方ねぇ! もう手加減はしてやらねぇもん! 戻るなら今がチャンスだぞ、さやか!」

オクタヴィア「GOOAAAAAHHHH!!」


ボーボボ「杏子、ロッソ・ファンタズマだ! 分身して魔女の目を撹乱するぞ!」

杏子「は!? な、何でアンタがその技のことを……! それはマミにしか見せたこと…」チラッ


マミ「ピュ~♪ ピュ~ピュ~♪」アセアセ…!


杏子「マミてめえええぇぇぇッッ!!」

ボーボボ「早くしろ、ロッソ・ファンタズマ! ロッソ・ファンタズマ!!」

杏子「そ、その技名を連呼するな!」

869: 2012/02/07(火) 01:34:46.56 ID:XBOJBftl0


杏子「でも、悪いけど今は無理だよ! もう何年もやってねーし、デキるかどーか……」

ボーボボ「ならば、俺たちが協力する!」

ソフトン「ああ」

杏子「えっ? 協力……?」

ボーボボ「とっておきだ」バッ!

ソフトン「……」バッ!



杏子ボボ「これが必殺<ロッソ・ファンタズマ>だ!」

杏子ソフトン「……」

杏子「はっ倒すぞテメーら!!」アンアーン!!

871: 2012/02/07(火) 01:36:23.75 ID:XBOJBftl0


杏子「協力ってコスプレかよ! つーか、ソフトンまで何やってんだ!」

杏子ボボ「くーかい?」

杏子「黙れ! だいたい、こんなので魔女の目を騙せるわけが…」


オクタヴィア「MUUUHH? MUMUMU???」オロオロオロ


杏子ボボ「やったな」ニヤリ

杏子ソフトン「ああ」ニヤリ

杏子「成功してるのにすげぇ複雑な気分……」アンアン…


ほむら「流石さやか。魔女になっても肝心なオツムはそのまんまね」

まどか「さやかちゃーん! 気に病まなくていいよ! バカじゃないもん、バカワイイもん!」

マミ「鹿目さん、それってフォローになってないんじゃ……?」

872: 2012/02/07(火) 01:39:16.60 ID:XBOJBftl0



     協力奥義<ロッソ・ファンタズマ>!!


杏子ボボ「うおおおぉぉッ!」ダッダッダッダ!

杏子ソフトン「バビロン神の御心のままに…!」ダッダッダッダ!

杏子「頼むから、これをロッソって呼ばないでくれ……」ダッダッダッダ!


     バシーーン! ズバァッ!


オクタヴィア「UOOOOHH!?」イタイタイ!

オクタヴィア「GAAAAHHH!」オクタヴィアチャンソード < ブン!

杏子「あっぶね!」

杏子ボボ「あっ、カツラが飛んだ! これじゃ、ロッソ・ファンタズマができん!」     カツラ < ヒューーーーン!

オクタヴィア「!!」ソコカ!

オクタヴィア「GAAAHH!」ドゴッ!

ボーボボ「ぐっふぅ!? やはりバレたかぁーー!?」グバァッ!



     ~観客席~

    ヒューーーン パサッ!

   杏子パッチ「ん、何このカツラ?」

   絶望君「 ! (横に知らない人がいる!?)」

   魚雷ガール「小娘が三人に増えた!? ちょっと、ソフトン様はドコにいったのよ!!」ギャーギャー!


ほむら(同じレベルの奴らがいた……)

873: 2012/02/07(火) 01:46:14.62 ID:XBOJBftl0



マミ「美樹さーーん!!」

まどか「さやかちゃん、言ってたよね!? みんなを助ける為に魔法を使いたいって!」

仁美「さやかさーん!!」


杏子「くっ! さやか! 本当に聞こえねぇのか!」

ボーボボ「少し強引な手になるが、連続奥義を使わせてもらう! 二人とも協力してくれ!」

杏子ソフトン「わかった」

杏子「もちろんだ! ……ってまだ着てたのかソレ!? もう脱げコノヤロー!!」

ボーボボ「有り難い。幸いここは音楽ホール……、あの奥義しかない!」

杏子「あの奥義?」

ボーボボ「鼻毛真拳奥義……!」




          <鼻毛カンタービレ>!!


ボだめ「千秋センパイ!!」

ソフトン(千秋)「……」

杏子「何だコレ!? のだめのつもりか!?」

ソフトン(千秋)「そろそろ、授業の時間だ」

ボだめ「ぎゃぼ! 忘れてました! すぐ行きましょう!」



ボボソフ「「YAMAHAへ……」」スタスタ!


               ドレミファソーラファッミッレッド~♪


杏子「音楽教室かよ!!」


ボボソフ「「ソーファミッソファミッレ~♪」」

オクタヴィア「GAAAAHH!!」ブン!

      ドゴォッッ!

ソフトン「くっ!」シュバッ

ボーボボ「ぐばぁッ!」バチーーン!

874: 2012/02/07(火) 01:48:03.16 ID:XBOJBftl0


まどか「ぼ、ボーボボだけ潰されちゃった!」

杏子「何やってんだ、お前はーー!」

マミ「いいえ、みんなよく見て!」

まどか「え!?」



オクタヴィア「UUUUOOOOHH……!!!」イタイタイ!


仁美「魔女が痛がってますわ……!」


オクタヴィア「UOOOOO、OOOON!」チクチク!


ほむら「魔女の手に何かが大量に刺さっている……? あれは……」

杏子「指揮棒!?」




       『恐怖! 地獄のゾンビ指揮者!』


ボーボボ「げへへへへへ、俺を頃したシンバル担当を地獄に落としてやる……!」フラァ~


まどか「B級ホラー映画の殺人鬼になって蘇った!?」マドーン!?

マミ「タイトルからしてツマらなさそうだわ!」


ボーボボ「そしてここから、畳みかけて~~!」






杏子ボボ「ロッソ・ファンタズマ!!」シュピーン!


杏子「もうロッソはいいって言ってるだろ、いい加減にしろ!!」アンアン!

オクタヴィア「GAAAHHH!!」ブン!

      ドゴォッ!

ボーボボ「がっはぁ!?」グバァッ!

杏子「アタシまで!?」ゴバァッ!

ほむら「ほ、本人もろとも……」


875: 2012/02/07(火) 01:50:29.67 ID:XBOJBftl0


オクタヴィア「GOAAAAHHHHH!!」

ボーボボ「追撃がくる……!」

杏子「や、やっべ!」

ソフトン「二人とも、頭を下げろ!」ダッ!

杏子「ソフトン!?」

ソフトン「バビロン真拳奥義……!」ダッダッダッダ!




        <空の涙 バビロン流星群>!!


         ヒューーーーーーーー…


  ウンコ < ボトッ! ウンコ < ボトッ! ウンコ < ボトッ! ウンコ < ボトトッ! ウンコ < ボトボトッ! ウンコ < ボタボタッ!


まどか「イヤああああぁぁぁッッ!? 大量のウンコが降ってきたぁーーーーッ!?」

仁美「ひ、ひいぃぃ、アワワワ……」バタン…

ほむら「仁美が……。純粋なこの子には刺激が強すぎたわね……」

マミ(チョコ味のソフトクリームじゃないのアレ!?)

まどか「わ、私たちはオリのおかげで助かったね……」



     ~観客席~

  ウンコ < ボトッ! ウンコ < ボタボタッ! ウンコ < ボトッ!

   首領パッチ「うわぁぁん! 僕のポップコーンがウンコまみれに~~!!」エェ~ン!

   絶望君「これが、2012年世界の滅亡……!?」

   魚雷ガール「そ、ソフトン様がいっぱい……! き、気絶しちゃうギョラ~♡」


876: 2012/02/07(火) 01:53:02.91 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「UGGAAAAAAHH!?!?」キタナイ!

まどか「効いてる! これでボーボボたちが助か……」


     ウンコs < ボトボトボトボトボトッッッ!!

ウンコウンコ杏ウンコウン子ウンコ「……」←杏子

ボウンコウンコーボウンコボンコ「……」←ボーボボ


まどか「きゃああぁぁぁぁ!? ある意味無事じゃなかったぁーー!!」


ソフトン「大丈夫か」スッ

ウンコウンコ杏ウンコウン子ウンコ「そ、ソフトンてめー……」プルプル…

ボウンコウンコーボウンコボンコ(お肌にいいかもしれん……)

ソフトン「元気そうで何よりだ」

杏子「キレるのは後にしてやる……。とりあえず、助けてくれてありがとうよ」ゴシゴシ



オクタヴィア「UOOOOOOHHHH!!」モウオコッタモンネ!


杏子「向こうはマジギレか……」

ソフトン「ゆくぞ。まだ手を休める訳にはいかん」

ボーボボ「ああ」

杏子「さやか、すぐに目を覚ませてやる」チャキッ!


オクタヴィア「GUUUUUHHH!!」

877: 2012/02/07(火) 01:55:28.03 ID:XBOJBftl0



    ~???~


       さっきから何なのよこいつら  わたしの為のコンサートを邪魔してくれて……

       それに、もう! 汚い! それにうっとうしい! 本当にイライラする~!

       こんな奴らなんかすぐに潰して、恭介の演奏を……



                       …恭介?



                   キョウスケって誰だっけ?



                       ま、いっか



.

879: 2012/02/07(火) 01:56:35.00 ID:XBOJBftl0


   ~結界外~


    すっぽーーーーーーん!


天の助「ぶべッ!?」ドサッ!

天の助「こ、ここは……、外じゃん!?」

天の助「チクショー! 俺だけ追い出しやがって、さやかの野郎!!」

天の助「すぐに追いついて、直接文句を言ってやるぜ!」スクッ!

天の助「…………」



天の助「どうやって結界に入ればいいんだ……?」



天の助「マミや杏子は魔法で簡単に開けてたけど、一体どうやって……?」


天の助「開けゴマッ!!」


結界入り口 < シーーン…

天の助「やっぱりね」

880: 2012/02/07(火) 02:00:36.81 ID:XBOJBftl0



     パカラッパカラッ……


???「天の助!」

天の助「ん? お前は……!?」




恭介「ここにいたのか……!」

馬「ヒヒーン」


天の助「恭介! 何でここに……って、何で馬乗ってるのこの子!?」

恭介「ありがとう。我が愛馬、スロー・ダンサーよ……」オリオリ

馬「ヒヒヒーン」

恭介「それで天の助……、さやかはどこにいるか知ってるかい?」ゴゴゴゴゴゴ!

天の助(こ、コイツの目に宿るのは漆黒の意志! ヤダ、この子怖い!)

881: 2012/02/07(火) 02:01:40.57 ID:XBOJBftl0


天の助「うーん、お前も連れていくべきかどうか……?」

恭介「連れていく…? どういう意味だい?」

天の助「分かった、道中でお前にも詳しい話をしてやる。よく考えたら、オメーにも問題があるしな」


天の助「でも、どうやってこの中に入ればいいんだー?」

恭介「この中? よく分からないけどここに見えない空間があって、その中にさやかがいるのかい?」

天の助「まあ、大体そんな感じだよ。つーか何でそこまでピンポイントに分かるんだ」

恭介「分かった、離れててくれ天の助」

天の助「は?」

882: 2012/02/07(火) 02:03:07.45 ID:XBOJBftl0


恭介「『黄金長方形』のスケール! 行くぞォッ!」つ鉄球 ゴゴゴゴゴ

     バシイィーーーン!


天の助「ええええぇぇぇーーーッ!?」


    鉄球 < ギャルギャルギャルギャルッッ!!

    結界入り口 < クッパアアアァーーz___ン!!


天の助「開いたぁーーー!? コイツ少し見ない間に他のマンガの主人公みたいになっとる!!」

恭介「さ、行こうか」スタスタ…

天の助「お…おう」タッタッタ

天の助(コレ、こいつ一人で何とかなるんじゃないの?)タッタッタ

884: 2012/02/07(火) 02:06:15.83 ID:XBOJBftl0




   ~結界最深部~


オクタヴィア「GAAAAAHHHH!!」

     ドゴォーーーン!

杏子「ちっ! 全く、聞き分けがねぇな!」シュバッ!

ボーボボ「落ち着いて対処しろ。奴は小回りが効く体ではない。こっちの方が幾分か有利だ」スタッ

ソフトン「……」シュバッ



まどか「さやかちゃん! 本当に聞こえないの!? さやかちゃぁん!」

仁美「さやかさん! 私は、あなたとまだお話が……!」

マミ「美樹さん……あなたの必殺技、まだ名前付けてないでしょう!? このまま終わっていいの!?」

ほむら「巴さん、それは別に……」ホムゥ…




      ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!


オクタヴィア「……?」

杏子「な、何だこの地響きは!?」

ソフトン「何かがこっちに来るようだが……」

ボーボボ「あの野郎、やっと追いついたか」ニヤリ

杏子「えっ!? す、助っ人か!?」



       ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!



        ドゴオオォォォン!





出番ゲリオン「UOOOOOHHH!!」プシューー!

田楽マン「待たせたな!!」


杏子「田楽が変なロボに乗ってきたぁーーーッ!?」アンアン!?

885: 2012/02/07(火) 02:08:06.96 ID:XBOJBftl0


田楽マン「俺の本気を見せてやるぜッ!」


出番ゲリオン「GOOOAHHHH!!」ガシッ

オクタヴィア「GUUUUU…!?」グググ!


マミ「あ、あのロボット、魔女と同じくらい大きいわ!」

ほむら「さらにパワーも中々のものね。魔女を押している…」

まどか「スゴイよ、田ちゃん!!」


出番ゲリオン「GEEEENKIDESUKAAA!!」

田楽マン「ふふふ! 見てる! みんなが俺を見てるぜ!」

田楽マン「これでこの魔女もぶっ殺せば、俺は一躍主人公になれる!!」

田楽マン「ふーはっはっはっは! 笑いが止まらねーぜ!」


杏子「な、中々やるじゃねーか……! そうか、ボーボボが待ってたヤツってコイツか!」

ボーボボ「……」

田楽マン「はっはっはっはーーッ!」




ボーボボ「いや、全然違うけど……、誰アイツ?」




田楽マン「」

890: 2012/02/07(火) 02:12:24.38 ID:XBOJBftl0


恭介「なあ、>>886……さっき僕の脚が動いたんだ……」

恭介「見てくれよォォォ~~~ッ!!」つ『スティール・ボール・ラン』

891: 2012/02/07(火) 02:13:24.18 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「GOOOAAAHH!!」グオオオ!

出番ゲリオン「UGGUU!?」グググ…


まどか「あれっ、押し返されてる!? どうして!?」


田楽マン「そうですよね……。僕、お呼びじゃないですもんね……」ズーーン…


     説明しよう! 出番ゲリオンはパイロットのテンションによって実力が大きく変わる!

     さらに言うと、出番ゲリオンは昨日クラスメイトのアスカちゃんに告白をして玉砕したので、かなりコンディションが悪い!


   アスカちゃん『あんたバカ?』 出番ゲリオン『ガーーン!』


まどか「えええぇーー!? このロボットすごく使い勝手悪い!」


オクタヴィア「UOOOOOHHH!!」ドゴォッ!

出番ゲリオン「痛い! やめて!」グバッ!


マミ「つ、ついに押し負けたわ!」


出番ゲリオン「も、もう……無理……」ガクガクプシュー!


        ドッカァアアァァーーーン!!


まどか「爆発したぁーーーー!?」

ほむら「ロボットの宿命ね……」



田楽マン「ちくしょーーー! やっぱり俺は永遠にこんなポジションなのかぁーーッ!」ヒューーン!


      ヒューーーーーー!
    三三三三三三三『田楽マン』<チクショー!  『観客席』


            スポッ!

   田楽マン「あの女優ってバイオに出てたよね?」

   首領パッチ「あ、確かに……」

   魚雷ガール「そう言われて見ると、そうね」


まどか「またキレイに収まった!?」マドーン!

892: 2012/02/07(火) 02:14:49.68 ID:XBOJBftl0



杏子「せっかく勝てそうだったのによぉ!」

ソフトン「いや……、まだ誰か来る」

杏子「またか?」

ボーボボ「今度こそヤツが来る!」


         ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


         ドア < ガチャッ!



???「ボーボボ……待たせてしまって……」




カンチョー君「すまない」

まどか「何か変なのが来たぁーーーー!? 何アレ!? ホント何アレ!?」

893: 2012/02/07(火) 02:16:07.96 ID:XBOJBftl0


ボーボボ「全く遅いぞ」

カンチョー君「少し手間取ってしまった」

杏子「そ、それなんか役に立つのか!? すっげぇチッコいけど!?」

ボーボボ「おい、この方を誰だと思っている!? お尻の革命児『カンチョー君』様だぞ!」

カンチョー君「まあまあ、許してやれ」

杏子「カンチョー君!? 何だよ、そのフザケた名前!? ま、まさかお前の攻撃方法って……」

ボーボボ「ああ、想像の通り……」




ボーボボ「カンチョーだ!!」

カンチョー君「ふっ」


杏子(……期待しなきゃよかった)


ボーボボ「さあ、カンチョーさん! 絶好のポジションへ!」

カンチョー君「了解した」シュバッ!


まどか「カンチョーなんかでホントに倒せるのかなぁ……?」

マミ「でも、ボーボボさんのお友達だし、もしかすると……」

ほむら「もしかするかもしれないわね……」

仁美(さ、さやかさんにカンチョー……!?)ゴクリ…

894: 2012/02/07(火) 02:17:27.38 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「GOOOAAAAHHH!!」

      車輪s < ガラララララララッ!

杏子「でも、この猛攻の中でどうやって奴の股下に潜りこむんだよ!?」ガキン!

ソフトン「危機を察知したのか、攻撃の間隔が短くなっているな」シュババッ!

杏子「たとえケツの真下に行っても、奴はイスに座ってる! カンチョーなんて無理だ!」

ボーボボ「問題ない」鼻毛 < シュピン!


      鼻毛真拳奥義<ドリフ的大爆笑>!!

          鼻毛 < ピン!

        イス < ガタターーンッ!


オクタヴィア「UOOOHHN!?」ヨロロッ!

ソフトン「イスが崩れた……!」

ボーボボ「今までの戦いで、鼻毛をイスの各部位に巻き付けておいたんだ」




     カンチョー君「助かった、礼を言う」スッ


まどか「あ、あの人、いつの間にか真下に!」

ほむら「そして魔女は今、尻餅をつく途中! その落下速度とカンチョーのパワーが合わされば!」

マミ「威力は絶大よ!」

仁美(ドキドキドキドキドキ!)

895: 2012/02/07(火) 02:18:55.16 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「UOOHHHHHH!?」グオオオ…



カンチョー君「みんな、悪いが先に逝かしてもらう……」

カンチョー君「グオオオオオ!」

        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

カンチョー君「GO TO HE……ハッ!!」



オクタヴィア「GOAAAAHHH!!」ズオオオン!

カンチョー君(ケツが割れていない……、人魚だと!? こ、こいつの尻はどこなんだ!?)

オクタヴィア「GAAAHHHH!!」ズオオオン!

カンチョー君(へ、ヘマ踏んじまったぜ……。みんな……すまな…い…)



       ドオオオオオオォォォォン!!


ボーボボ「小隊長ォォーーーーー!?」

まどか「ま、魔女に潰されちゃった……」

ほむら「アホね」

896: 2012/02/07(火) 02:21:14.08 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「GUAAAAAAAAAHHH!!!」


     車輪s < ガラララララララッ!!

       オリ < ガンガンガン!


まどか「きゃぁっ!?」

マミ「激昂した魔女が、こっちを攻撃してきたわ……」

ほむら「大丈夫よ、まどか。私がいるわ」

仁美「オリが軋んでいますね……」


杏子「マズい! あんな攻撃連続で食らえば、いくらあのオリでも……!」

ソフトン「ボーボボ!」

ボーボボ「ああ、最後の手段と考えていたが……仕方ない。あの技を使う」

杏子「あの技……!?」

ボーボボ「さやか! いくらお前でも、まどか達を傷つけることは許さん!!」

オクタヴィア「UGUUUU!?」



                       ボーボボ・ワールド
             鼻毛真拳奥義<聖鼻毛領域>!!!


                   ブオオォン!!


.

899: 2012/02/07(火) 02:22:22.97 ID:XBOJBftl0


首領パッチ「出た出たぁーーーー! ぼくらのボーボボ・ワールドだぁーーーッ!」 

杏子「なっ!? 何だこりゃ!?」

まどか「景色が変わった……!」

マミ「ここは一体……?」


KING鼻毛「Nーーー、YEAHーー!!」ドドーーン!

まどか「わッ!?」

ほむら「また、なんか変なのが……」

KING鼻毛「ついについに来たぜ、俺の出番がぁーー!! こんにちはSSスレ! 初めましてSSスレ!」

マミ「あ、あなたは?」

KING鼻毛「チッチッチ! 俺を知らねーとはモグリだな、嬢ちゃん。俺は鼻毛の中の鼻毛、KING鼻毛!!」

KING鼻毛「これから俺のスーパーショーが始まるぜぇ!」

901: 2012/02/07(火) 02:23:41.90 ID:XBOJBftl0


オクタヴィア「MUUUHH……?」


ボーボボ「ここは『鼻毛空間』……。俺が作り出した世界だ」

ボーボボ「この世界に入った者は魂を解放させられる……。もしかすすると、あの魔女の中にいるさやか自身が現れるかもしれない」

杏子「す、すげぇ技だな! でも、何でもっと早く出さなかったんだよ!」

ボーボボ「この『聖鼻毛領域』で魂を解放出来ないものは氏ぬことになる。一般人であるまどか達に被害が出る前に終わらさないといけない!」

杏子「そうか、万能って訳じゃねーのか……」


首領パッチ「来るぜ、来るぜ魂の解放がーーーーッ!!」

KING鼻毛「俺の出番だぁーー!!」


オクタヴィア「……」スー




オクタヴィア「GAAAAAAAAAAAHHHHHHHHH!!!!!」ゴオオオオォォォ!




            パリィーーーーーーン!!



.

903: 2012/02/07(火) 02:24:29.34 ID:XBOJBftl0


ボーボボ「な、何ィッ!?」

ソフトン「バカな、『聖鼻毛領域』が……!?」

杏子「壊れちまった!!」


まどか「も、元の結界に戻っちゃったよ……」

首領パッチ「お疲れーっす」

KING鼻毛「OH……」シュン…


杏子「どういうことだよ、オイ!」

ボーボボ「しまった……、すっかり忘れていたぞ。魔女の結界のことを……」

ソフトン「説明してくれ、ボーボボ」

ボーボボ「ああ……」



   <考えてみると、魔女とはそれぞれ己の結界を持っている。そして、結界内の人間の精神に影響を与えるなどの攻撃を皆が有しているんだ>

       力士『ドスコイ! ドスコイ!』ドシンドシン!


杏子「おい、何だこのイメージ図」

904: 2012/02/07(火) 02:25:16.84 ID:XBOJBftl0


   <これはつまり、俺の『聖鼻毛領域』と全く同じ領域支配系統の技!!>


       委員長『りーきし君!』ヒョコッ

       力士『い、委員長!? どうしてここに…?』

       委員長『えへへ、力士君と一緒にお弁当食べたくて……。ちゃんこ鍋作ってきたんだ!』

       力士『委員長……!』キュン!


    <奴は俺の『聖鼻毛領域』を破壊したのではない……。俺の世界に自分の結界を上塗りしたんだ!>


       委員長『ねぇ、力士君……、私に稽古つけて……』

       力士『えっ!? い、いいの、俺なんかで……?』

       委員長『力士君じゃないとダメなの! でも……、初めてだから、優しくしてね……?』

       力士『い、委員長ぉーーー!!』ガバッ


     <俺が何度、世界を再構築しても、奴はその上から結界を張るだろう……。つまり俺の『聖鼻毛領域』は全く通用しない!>



ボーボボ「こういうことだ」

ソフトン「なるほど……」

杏子「だから、何なんだよあのイメージ図は」

908: 2012/02/07(火) 02:29:22.31 ID:XBOJBftl0


ボーボボ「最後の手段が破られてしまった……どうすれば……」

まどか「みんな、危ないッ!」

ボーボボ「ハッ!?」

ソフトン「なっ!」

杏子「しまっ!?」


    車輪 < ガララララララララッッ!!


ボーボボ「ぐばぁッ!!」ドゴォーーン!

ソフトン「く……ぐふっ!」ガシャーン!

杏子「うわああぁぁッ!?」ズサァーー!


まどか「み、みんなが……!」

ほむら「まどか、仁美! 衝撃に備えて!」

仁美「えっ!?」

マミ「車輪はまだ止まっていない……! こっちに向かってくるわ!」


   車輪 < ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッッ!!


     オリ < ガシャーーーン!!


まど仁「「きゃあぁぁーーーッ!!」」

ほむら「くっ!」

マミ「ううぅッ!」

909: 2012/02/07(火) 02:30:35.89 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「GAAAAAHHHHHHH!!!!」ゴオオオオ!




ボーボボ「く、うぅ……」

ソフトン「まずい、オリが……!」

杏子「まどか! 逃げろぉーー!!」ヨロヨロ


まどか「うぅ……? えっ?」


オクタヴィア「AAAHHHH!!」ガシッ!


まどか「きゃあぁぁッ!?」グググ!


ほむら「しまった、まどかが!!」

マミ「鹿目さん!」

仁美「まどかさん!」

910: 2012/02/07(火) 02:33:07.01 ID:XBOJBftl0


オクタヴィア「GUUUUUHHHH!!!」グググ!

まどか「さ、やかちゃん……離して……!」グググ!


杏子「おい、止めろさやか!! まどかはアンタの一番の親友だろ!? 止めろぉーー!!」

杏子「ぼ、ボーボボ!」

ボーボボ「…………」シーン…

杏子「ボーボボ? おい、まさか……!?」



オクタヴィア「GOOOAAAAAHHHHH!!!」

まどか「さやかちゃん……、ホントはこんなことしたく、ないんだよね……?」グググ!

まどか「こんなの、ダメだよ……うぅッ! さやかちゃんは、優しい……子だもん……」グググ!

まどか「さやかちゃん……、目を覚ましてぇ……!」グググ!


まどか「さやかちゃん!!!」




          ガッシャァァンッッ!!



.

911: 2012/02/07(火) 02:34:06.71 ID:XBOJBftl0


     ~???~


      へっへ~ん! 途中で結界が無くなったのは驚いたけど、それがどーしただもんね! 新しく作ればいいだけだよーだ!

                    後はこのウルサい虫どもを潰せばいいだけ やっと静かになるよ

            こいつら、いちいちフザケてて意味分からないんだよね あたしも何回ツッコみそうになったか……



                    …って、ツッコむ? あたしがあいつらに? いやいや何の冗談よ


               どうやら、こいつらの変な空気に釣られそうになってるみたい さっさと殺さないと……



                   まずはこの弱っちそうなのにしよう なんか叫んでる……うっせぇー

                        もう、クズ虫ってホントやだ 握り潰しちゃえ

                    じゃあね、コンサートを邪魔したあんたが悪いんだから……









                          『さやかちゃん!!!』









                         あ…れ…? まど……?



.

912: 2012/02/07(火) 02:35:02.43 ID:XBOJBftl0



   ~結界最深部~



         ガッシャァァンッッ!!  



杏子「え……?」

ほむら「これは……!」

マミ「あ…あぁ…!」



オクタヴィア「HUU……HU…」フシューフシュー!

まどか「さ……やかちゃん……?」



ソフトン「魔女が、まどかを掴んでいた手をもう一方の手で押さえている……!」

杏子「あ、あたしにはまどかの声に反応したように見えた……」

マミ「私もよ……」

913: 2012/02/07(火) 02:36:10.84 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「GUU…Uu…」グググ…

まどか「さやかちゃん……? 聞こえるの!? もしかして!?」

オクタヴィア「UUU……。MA…ど……カァaA……」グググ!

まどか「さ、さやかちゃん……!!」


仁美「さやかさん、意識が……!」

ほむら「こ、答えた!? まどかの名を呼んだわ!」

マミ「美樹さんが……! 美樹さんが姿を表している…!」

杏子「でも、今まで散々無視を決め込んでたのに、何で今になって……」

ソフトン「 ! どうやら、あれが答えのようだ……」

杏子「えっ?」

ソフトン「あれを見ろ」スッ



オクタヴィア「ま…dO、Kア……、mあDオカ……」グググ…

まどか「そ、そうだよ、私だよ! さやかちゃん!」キラッ!


マミ「鹿目さんの胸辺りから何か光るモノが伸びてるわ……」

ほむら「そして、それは魔女に繋がっている……」

仁美「あれは……糸、いえ……」

杏子「鼻毛だ!!」

914: 2012/02/07(火) 02:38:03.43 ID:XBOJBftl0


ボーボボ「その通り……」ムクリ…


杏子「ボーボボ! 無事だったか!」

マミ「じゃ、じゃああの鼻毛はボーボボさんが!?」

ボーボボ「ああ。俺は戦闘中絶えず細い鼻毛を伸ばしながら戦っていた」

ボーボボ「それを巻き付けていたのはイスだけじゃない。魔女の体にもだ」



ボーボボ「今、まどかとさやかを結ぶ鼻毛は、言わば糸電話の糸!!」

ボーボボ「まどかの声は直接さやかの心の中に響いている!」



ボーボボ「これこそ鼻毛真拳超絶奥義<魂の渡し綱>だ!!」




オクタヴィア「UUH……、GぉメNnネ…ごめ…ンNe…」ウウゥゥ…

まどか「泣かないで……泣かないでさやかちゃん。みんなで助けてあげるからね……!」

915: 2012/02/07(火) 02:40:42.62 ID:XBOJBftl0



ボーボボ「みんな! さやかから伸びている鼻毛を掴め! あと少しだ、全員で呼びかけるんだ!」ガシッ!

仁美「はいっ!」ガシッ!

マミ「もちろんです!」ガシッ!

杏子「おうッ!」ガシッ!

ソフトン「うむ」ガシッ!

ほむら「ええ!」ガシッ!

首領パッチ「よっしゃぁ!」ガシッ!

絶望君「絶望してはいけない」ガシッ!

魚雷ガール「全く、手のかかる生徒ね」ガシッ!

田楽マン「オレもっ!」ガシッ!

KING鼻毛「これって俺も参加していいの?」ガシッ!


まどか「みんな……!」

オクタヴィア「UUH……UUUU…」ウウウゥ…


.

917: 2012/02/07(火) 02:47:51.11 ID:XBOJBftl0



      ~???~


              あ、あれオカシいな、何でだろ? 何でこんな虫一匹殺せないんだろう?

                      何で、奴らの声が……声が……!?



                           『さやかちゃん…』


                              !!!

       『辛かったよね? 悲しかったよね? みんなのことを考えて、考え過ぎて、自分を責めちゃって……』


                         止めて……! 止めてよ……!


         『私はそんな優しいさやかちゃんが、大好きだよ。だから、元のさやかちゃんに戻って欲しいな』


                  私は、サヤカなんかじゃない! 私は……私は……!



                               あれっ?



                           わたしは……だれ?



.

918: 2012/02/07(火) 02:49:17.39 ID:XBOJBftl0



                            『さやかさん……』


                      こ、この声はひと……、ひと……なに?


        『さやかさんには謝っても謝り切れませんわ……。あなたとはちゃんと話をつけないといけません』

                      『殴ってもらってもかまいません……でも』

        『出来るならば、元に戻ったさやかさんに殴って欲しいです。私の大切なお友達のさやかさんに』



                            ひ……とみ……?



.

919: 2012/02/07(火) 02:51:06.92 ID:XBOJBftl0





                              『美樹さん』


         『元はと言えば、魔法少女の世界にあなたを引き込んしまったのは私……。責任は感じているわ』

           『だから、美樹さんだけ特別に私の家でケーキ食べ放題! 美味しい紅茶もつけるわ!』

             『食べたかったら、早く元に戻りなさい。ちょっと困っちゃう可愛い愛弟子にね』



                            ま…みさ……ん


.

920: 2012/02/07(火) 02:52:41.33 ID:XBOJBftl0






                    『本当にあなたは手がかかるわね、さやか』


           『あなたのせいで私が何回酷い目に遭ったと思っているの? もう数え忘れたわ』

           『文句を言いたいからさっさと戻ってきなさい。この身長差じゃ首が痛くなるでしょ』

              『…………みんな心配していますよ。早く帰ってきてください、美樹さん』



                       転こ……いや、ほむら……?



.

921: 2012/02/07(火) 02:54:40.28 ID:XBOJBftl0






                      『バッカ野郎ぉーーーーーッ!!』


『アンタ、どれだけみんなに迷惑かけたか分かってんの!? 何、車輪で攻撃してんだよ! 何で、まどかまで攻撃してんだよ!』

                 『お前がそんな奴だったなんて、心底ガッカリだぜ!』

                『……あと、ちゃっかりアタシより強くなってんじゃねーよ』

                  『みんな待ってんだから、早く来てよさやか』

           『アタシはさ、アンタとのコンビ……。結構悪くないって思ってるよ、さやか!』




                      『さやか、俺は君に感謝している』


               『手の掛かる杏子を、ここまで素直にしてくれたのは君だ』

                  『俺は、君と杏子が争う姿をもう見たくはない』

                  『さやか。もう一度、杏子の側に戻ってきてくれ』




                        杏子……ソフトンさん……




.

922: 2012/02/07(火) 02:57:07.15 ID:XBOJBftl0





                      『あー! マイクテスマイクテスッ!』


          『さやか! オメー俺より目立ってんじゃねーぞ! んだよ、デカくなりやがって!!』

          『しかも、暗黒面に落ちたとかオイシイ設定まで……! 調子乗るのも大概にしろ!』

      『あと腹立つのは……ツッコめよ! メチャクチャいいギャグ放ってんのに、何で拾わねーんだ!』

            『さっさとツッコみに来い! ツッコミキャラを他の奴らに取られちまうぞ!』



             『ギョラ~、恋の悩みっていいわね~。先生、昔を思い出しちゃったわ』


    『でも、中学生の恋にしてはちょっと事態が大きくなり過ぎね。自分一人で溜め込むからこんな事になるのよ』

           『あなたは私の生徒よ? 私のクラスは一人でも生徒が欠けたらいけないの!』

       『あなた専用の宿題はたんまりあるわ! それに補修もね! 分かったら登校しなさい!』


                『無断欠席は許さない! なぜなら私は魚雷だから!!』



                          首領パッチ……先生……




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923: 2012/02/07(火) 02:58:00.91 ID:XBOJBftl0





        『今回の作戦の指揮を取ったのは俺だ。どうしてもお礼がしたいのなら、受け取ってやってもいいぜ』

                         『クッキ~……クッキ~……』

              『Nーーー、よく分からねぇけど、これも出番だよな? ヤッフゥー!』



                        こいつらは……どうでもいいや




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924: 2012/02/07(火) 02:58:47.58 ID:XBOJBftl0





                         『さやか……、聞こえたか?』

               『みんながお前に呼びかけてくれたんだ。みんながお前を待っている』

        『帰ってきたら、ワキ毛真拳の極意を少しだけ教えてやろう。お前の衣装はワキ毛真拳に丁度いい』

                  『いつでも受け入れる準備は出来てるぞ。安心しろ』



                               ボーボボ……





                            み、んな……私、私……





.

926: 2012/02/07(火) 03:01:03.28 ID:XBOJBftl0



    ~結界最深部~



オクタヴィア「UU、UOOOOOHHH!!」ゴゴゴゴ!



杏子「さやかが暴れだしたぞ!」

ボーボボ「皆の声が届いている証拠だ。今、さやかは己の絶望と戦っているんだ!」

マミ「で、でも鼻毛で繋がってる状態で暴れられたら私達も危ないわ!」

ほむら「いえ、それ以前にさやかの手の中にいるまどかが……!」



オクタヴィア「GAAAHHH! AAAAAAHH!!!」ゴゴゴゴォォ!


まどか「さやかちゃん! 落ち着いて! 大丈夫だよ、大丈夫だから!」


オクタヴィア「OOOOOHHH!!」


ソフトン「くっ! どうすれば……!」

ボーボボ「声は届いてる筈なんだ! しかし、あと少し足りない……!」

ボーボボ「あと少しでも、声が届けば……!!」






             バタン!!


         天の助「お困りのようだな!!」

           恭介「みんな……」

927: 2012/02/07(火) 03:02:38.58 ID:XBOJBftl0




杏子「は……!?」

まど仁「「か、上条くん!?」」

ほむら「上条恭介!? どうしてここに!?」

天の助「ちっくしょー! 俺は無視かよ!!」


ソフトン「どうして彼がここに……?」

天の助「外に出たら、たまたま会って連れてきたんだよ」

ボーボボ「結界の外に……そうか、逃げるつもだったのか」ペキペキッ…

天の助「ひ、ひええぇぇッ!? 違います違います! 出ちゃったの! スポーンって出ちゃったの!」


恭介「向かう途中で、だいたいの話は天の助から聞きました」

恭介「これがさやか……なんだね」

杏子「ああ……」


オクタヴィア「GAAAAHHHH!!」ゴゴゴゴォッ


杏子「それで、何しに来たんだよ、金持ちの坊や。ここは危険だよ」

恭介「……何しに来ただって?」スッ

天の助「決まってるだろ?」スッ







恭介「ケジメをつけに来たよ。さやか……」つ鼻毛 ガシッ!

天の助「そのとーり」つ鼻毛 ガシッ!

928: 2012/02/07(火) 03:08:19.77 ID:XBOJBftl0



    ~???~




                   何であたし、みんなの名前知ってるんだろう……?

                         みんな知らない筈なのに……



            体が熱い… 私の中の黒いモノが暴れてる…… 私の心の変化を嫌がってる……


      あとちょっとで、みんなの所にいける気がする…… あとちょっとでみんなの声に応えれる気がする……!



                        みんな……私は……あたしは……





                             『さやかー!』



                                ん?



              『さやか! 俺はお前に言いたいことがたっくさんある! 心して聞け!』


         『第一に、俺をもっと敬え! 俺はホントはめっちゃ強いんだ! プルプル真拳の達人だぞ!』

           『第二に、ツッコミは優しく! お前のツッコミはツッコミじゃねぇ、暴力そのものだ!』

      『第三に、ところてんを食え! 食う食うって言っといて食ってねーじゃん! 食えよ! 食物の王様だぞ!』


                   『んで、最後に……、二秒で戻りやがれ!! 以上!』



                      ふふふ、コイツはまたアホな事言ってる……


                             ありがとね、天の助




.

929: 2012/02/07(火) 03:12:02.24 ID:XBOJBftl0



                       『ハイ、次はスペシャルゲストでーす!』


                               ゲスト……?




                               『さやか……』



                                  あっ



  『正直、今の僕には訳が分からないよ。天の助から話は聞いたけど、魔法少女とか魔女とかで頭がこんがらがっちゃったや』

『でも、これだけは分かった。君がこんな姿になっている大きな原因は僕なんだろう? 自分でも思うけどホントに情けない男だよ……』

           『君にはまだ、お礼を言えてない。腕を治してくれたことも、僕の為に命を張ってくれたことも……』


                        『今まで一緒に居てくれたことも……』



                                 …………



.

930: 2012/02/07(火) 03:13:22.61 ID:XBOJBftl0



               『さっ! さやか! 君さえ良ければでいいんだけどさ……その……』

                        『お、おい、首領パッチ、茶化すな!』


                             『……えー、コホン』


              『僕の側に居てほしい。今までみたいに……これからもずっと……ね』




                                恭介……




                                 恭介!



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931: 2012/02/07(火) 03:14:27.71 ID:XBOJBftl0






                      みんな、ありがとう……、思い出したよ……


                     あたしは……、あたしの名前は美樹さやか……


               最高の友達と彼氏に囲まれた……世界一幸せな魔法少女!!




                            みんな、今いくよ!!





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932: 2012/02/07(火) 03:16:09.46 ID:XBOJBftl0



    ~結界最深部~


天の助「ヒューヒュー!」

首領パッチ「ヒューヒュー!」

恭介「止めろって、2人とも!」カアァッ!

仁美「まあ……大胆…」ポッ

ほむら「よ、よくそんなこっ恥ずかしいこと言えるわね……////」

まどか「上条くん、ステキ!」

恭介「み、みんな止めてくれぇ!」


ボーボボ「おい、さやかを見ろ……!」



オクタヴィア「OOH……OO…」ガクガク!


      ピカァーーーーッ!


マミ「体の中から光が……」

杏子「……希望だよ」

杏子「絶望も優しく包み込む……希望の光だ」

933: 2012/02/07(火) 03:16:52.83 ID:XBOJBftl0



オクタヴィア「AA……みnナ……」


まどか「さやかちゃん…」

オクタヴィア「MUU……」スッ

まどか「あっ、降ろしてくれるの……?」

オクタヴィア「UUUH……」コクッ

まどか「ありがとう……!」



オクタヴィア「MUUHH……AAA……」


        ピカアァーーーーーッ!


天の助「うあっ!? 眩しくて見てらんねぇ!」ウゥッ!

ボーボボ「そんなこともあろうかと備えておいたのが、このサングラスだ」ニヤリッ

マミ「そうなんですか!? この日の為にかけてたんですか、それ!?」マミーン!


オクタヴィア「AAAAAAAAHHHHH!!!」



            カッッッ!



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934: 2012/02/07(火) 03:18:28.91 ID:XBOJBftl0



   ~廃工場~


仁美「こ、ここは……」

ほむら「うぅ……? 結界が……消えている」

杏子「さやかは!?」キョロキョロ!

マミ「魔女の姿はないわね……」

まどか「あっ、みんなアレを見て!」



          ソウルジェム < コロコロ…


杏子「魔女のいた所にソウルジェムが……」

ほむら「しかも、あの色は……さやかのに間違いないわ」

マミ「黒く濁ってもいない……」

まどか「ということは……!」

仁美「つまり……!」






   『やっ……』



                『やったあああああああぁぁぁぁッッ!!!』



.

935: 2012/02/07(火) 03:19:18.62 ID:XBOJBftl0



まどか「やった! やったよ、さやかちゃああぁぁん!!」つソウルジェム ギュッ!

ほむら「まどか、泣かないで……、レディが泣き顔を見せるものじゃ……」

杏子「ほむらだって泣いてる癖によぅ! コノヤロー!」

マミ「あなたも泣いてるわ、佐倉さん。それに私もね、うふふ!」

仁美「ううぅぅ! さやかさん! さやかさぁーーん!」


        わーいわーいわーい!!


ボーボボ「ソフトン、立てるか?」

ソフトン「すまない、手を貸してくれ」

ボーボボ「ああ」スッ

ソフトン「助かる」ガシッ…

首領パッチ「やったぜ、俺たちの勝利だ!」

天の助「イエーー!!」

ボーボボ「いや、違うな」

パチ天「「えっ」」

ソフトン「彼女達の……信じる力の勝利だな」

936: 2012/02/07(火) 03:21:41.84 ID:XBOJBftl0



まどか「ほら、上条くん! 未来のお嫁さん! 未来のお嫁さん!」つソウルジェム グイグイッ

恭介「うわわっ!? 鹿目さんが喜びの余り変なテンションになってる!?」

ほむら「受け取りなさい、花嫁を!」

恭介「暁美さんまで!?」

マミ「上条君、もう認知しないとね」

杏子「男に二言はねぇんだろ、オイ!」

仁美「誓いのキッスを、さあさあ!」

恭介「そして四面楚歌!」


恭介「そ、それにしてもこの小さな宝石がさやかの魂だなんて……。これが魔法少女というものか」

まどか「早く、さやかちゃんを元の体に戻してあげようよ!」

マミ「そうね! それがいいわぁ!」

仁美「ええ、すぐにでも!」

ほむら「杏子! さやかの体は!?」

杏子「おう! あ……!」



杏子「ホテルのベッドだ……」

937: 2012/02/07(火) 03:22:43.27 ID:XBOJBftl0



まど仁マミほむ「「「「………はぁ」」」」


恭介(うわ!? さっきとの温度差ひどッ!)

まどか「私はすぐにさやかちゃんと再会したかったんだよ、杏子ちゃん……」

仁美「これだから低所得者は……」

ほむら「元に戻すことを前提で動いていれば、この場に持ってきてた筈よね……」

マミ「佐倉さん、こればかりは擁護出来ないわ……」

恭介(みんな、スゴい辛辣!!)

杏子「うぅ……そんなこと言っても……」


ボーボボ「ダイジョーブ! ボクニマカセテヨ!」

首領パッチ「ああっ! ダイジョーブ星人!」

恭介「誰ッ!?」

ボーボボ「アフロオープン!」アフロ < パカッ!

ボーボボ「ミキサヤカ、排出ッ!」


           さやか「」デロローン!


恭介「うわあぁ!? アフロからさやかがこぼれ落ちた!?」ドーナッテンノ!?

天の助「博士の方じゃなくて良かったぜ…」フー…

恭介「確かに!」

938: 2012/02/07(火) 03:24:06.51 ID:XBOJBftl0


マミ「流石ボーボボさん!」

杏子「恩に着るぜ!」

まどか「さやかちゃん、起きて!」つソウルジェム スッ!




  さやか「  」ソウルジェム

  さやか「――――ん」


さやか「……あ、あれ? どこここ?」スッ

さやか「み、みんな……?」


まどか「さやかちゃああぁぁん!!」ガバッ!

仁美「さやかさああぁぁん!!」ガバッ

さやか「ゔえぇっ!? な、何!? 何なの!?」

まどか「さやかちゃん、さやかちゃああぁぁん!」

仁美「もう離しませんわーー!」

939: 2012/02/07(火) 03:24:57.09 ID:XBOJBftl0


マミ「……!」

杏子「……!」

ほむら「……!」

さやか「な、何のよ、これ!? ちょっと、ほむらもマミさんも杏子も黙って見てないで……」


ほむら「さやかっっ!!」ガバッ!

マミ「美樹さあああぁぁぁん!!」ガバッ!

杏子「さやかああああぁぁぁッ!!」ガバッ!

さやか「お前らもかーーーい!」サヤーン!



首領パッチ「……!」ウズウズ

天の助「……!」ウズウズ

田楽マン「……!」ウズウズ

絶望君「……!」ウズウズ


さやか「お前らは絶対来んなよ。来たらはっ倒す」

940: 2012/02/07(火) 03:25:35.17 ID:XBOJBftl0



さやか「でも、みんないきなり何なの? あたし何か……し…た……?」

さやか「…………」

さやか「あー……そっか……」

杏子「やっと思い出したのか、このバカちん!」

ほむら「もう! あなたは、ホントに愚かね!!」

まどか「さやかちゃああぁぁぁん!!」

さやか「ご、ごめんねみんな……みんな……」


さやか「ありがとう……みんなぁ……!」ポタポタッ

マミ「もう、美樹さんったら泣いちゃって!」

さやか「みんなだって、泣いてる癖にぃ~……!」

ほむら「こ、これは汗よ、ソウルジェムの汗!」

杏子「あた、アタシはいっぱい欠伸しただけだからな!」

さやか「素直じゃないんだからぁ! えへへへ!」

まどか「さやかちゃんは、魔女になっちゃってる時の記憶ってあるの……?」

さやか「う、うーん、何となく? で、でもみんなの声は聞こえたよ! みんなの……あっ!」


941: 2012/02/07(火) 03:26:25.45 ID:XBOJBftl0



恭介「さやか……」

さやか「きょ、恭介!? あれっ、足治って!? いや、それより……!」

恭介「さやか……、僕の声が聞こえてたんだね?」

さやか「あうっ! あ、あの……はい……!!」



首領パッチ「ヒューヒュー!」

天の助「ヒューーヒュー!!」

田楽マン「ヒューイ! 我が名は風のヒューイ!」

ほむら「いい雰囲気を邪魔しないの!」

杏子「ぶっ潰すぞ!」

天パチ田「「「」」」オクチチャックマン

942: 2012/02/07(火) 03:27:28.72 ID:XBOJBftl0



恭介「さやか。君がいいのなら、答えを聞きたいな」

さやか「え、えっと!? ここで!? で、でもみんな見てるし……!」

恭介「今聞きたいんだ」

さやか「え、えぇ~!」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「う、うぅ…!」カァーッ!


さやか(な、何だか今日の恭介は一段とステキ……どうして!? 何でこんなに指から爪を発射する姿を簡単にイメージ出来ちゃうの!?)


天の助「『ジョウ』に『ジョウ』? ケッ! これから上条、テメーを『ジョジョ』って呼んでやるぜ」

943: 2012/02/07(火) 03:32:13.34 ID:XBOJBftl0



ネコパッチ「……」コソコソ

恭介「さやか、教えてくれ…!」

さやか「う、ううぅ~!」

ネコパッチ「セット完了にゃん」つカンチョー君 コトッ


カンチョー君「俺はまだ氏んでいない……! 最後の力を……」

カンチョー君「ウオオオオォォ!」



       ゴオオオオオォォォーーーッ!!


カンチョー君「GO TO HELL!!」ドゴオオオン!



            ずん!



.

944: 2012/02/07(火) 03:33:27.02 ID:XBOJBftl0



恭介「ぎょへえええぇぇぇッッ!!??」グバァッッ!

さやか「きょ、恭介ぇーーーーッ!?」サヤーン!

恭介「ぐえええぇぇ!!」ゴロゴロゴロ!

さやか「落ち着いて! 恭介どうしたの……うッ!?」


     カンチョー君『』


さやか(変なのが刺さってるぅーーー……)サヤーン…

恭介「ぐ、ぐふぅ……」


ボーボボ「戦犯はコイツです」スッ

天の助「俺もバッチリ見てました」スッ

首領パッチ「あ!? お前ら寝返ったな!」

ボーボボ「最初から仲間であった」

天の助「覚えは無い」

首領パッチ「ひ、ひどっ!!」ガーン


さやか「ううおおおおぉぉぉッ!! 首領パッチてめえぇぇぇぇぇぇ!!」ダッダッダッダ!

首領パッチ「ひいいぃぃ! お助けぇ~~!!」ダッダッダ!


杏子「アイツはまた……」

マミ「困ったものね」

ほむら「全く……」

945: 2012/02/07(火) 03:35:06.41 ID:XBOJBftl0


まどか「……」ポカーン…


まどか「ぷっ! ウェヒヒヒヒ!」

さやか「ちょっと、まどか何笑ってんのよ!?」ダッダッダッダ!

まどか「ティヒヒヒ、だって、嬉しくて!」

さやか「はあぁ!?」



まどか「みんなでまた、こうやって大騒ぎできるのが嬉しいの!!」




           さやかちゃんは魔女から元に戻りました

             これは正に奇跡と言えるでしょう


           でも、私はこのことに驚いたりしません


   だって、この奇跡が起こるって、ずっと信じて疑わなかったからです!


.

946: 2012/02/07(火) 03:38:29.45 ID:XBOJBftl0


まどか「さーやかちゃん!」

さやか「ん、何?」

首領パッチ「痛いよ~、もう殴らんといて~!」



                      『おかえりっ!』



さやか「……」

さやか「うんっ!」ニカッ!



                      『ただいま!』









       あ、ちなみに上条くんはまた一週間ほど立てなくなりました




  第九話 「そんなのお天道様が許しても、この桜吹雪の印籠を持った仕事人が許さない」 完

947: 2012/02/07(火) 03:39:19.46 ID:XBOJBftl0


オクタヴィア戦、完!
今回は前半後半に分けなかったから、長かった……
結構好き勝手出来て楽しかったです

トリのことですが、>>1はつけるつもりはありません
こんなスレで成りすましをする物好きはいないでしょう

あと、スレが残り少ないですが、次回投下の時に新スレを立てるつもりです
残りは皆さんで自由に埋めてもらって構いません

それでは今日はこの辺で…

948: 2012/02/07(火) 03:41:09.75 ID:FROCYeUSO

949: 2012/02/07(火) 03:41:40.36 ID:cSkIiblj0

引用: QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」2