1: 2014/02/03(月) 14:37:13.18 ID:SIS+kT920
キョン「豆まき?」

ハルヒ「そうよ。今日は節分だから豆まきをするわよ!」

キョン「別に構わんが豆はあるのか?」

ハルヒ「今から集めるのよ」

ハルヒ「古泉君。キョン。みくるちゃんを抑えてて」

3: 2014/02/03(月) 14:39:11.57 ID:SIS+kT920
みくる「ふぇ?」

キョン「まて。どうして豆を集めるのに朝比奈さんを抑えつける必要がある」

ハルヒ「はあああ!?なに言ってんの?豆を集めるために決まってんでしょ!?」

そこで俺はようやくハルヒの様子がおかしいことに気付いた。目が異様にギラギラしていて焦点が合っておらず。
頬が不自然につり上がり不気味な笑みを浮かべた口元にはよだれが光っていた。

6: 2014/02/03(月) 14:40:50.97 ID:SIS+kT920
ハルヒ「なにボーっとしてるのよバカキョン!もういいわよ」

みくる「ふぇ、なな、なにするんですかやめてください」

ハルヒ「大人しくしなさい!」ブチッ

みくる「ギィアアアアアアアアアア!!」

古泉「涼宮さん!」

キョン「な、なにやってんだ!」

ハルヒの迫力に動けないでいるとハルヒは朝比奈さんに詰め寄り朝比奈さんのクリトリスを引きちぎった
古泉がハルヒを抑えにいった所で我にかえった俺は朝比奈さんに目をやる。
思わず顔をしかめてしまう恐ろしい叫び声を上げながら部室の床で痙攣している。
もし今誰かが部室に入ってきたらいつもの朝比奈さんのお漏らし癖が出ただけだと勘違いするかもしれない。
しかし今、朝比奈さんが漏らしているのはオシッコではなく血だった。

9: 2014/02/03(月) 14:42:27.26 ID:SIS+kT920
ハルヒ「フフへお豆さんよ」

長門「今の彼女は危険。何をするかわからない」

キョン「ああ。古泉、一旦こいつを掃除道具入れにでも閉じ込めておこう」

古泉「そうですね。また誰かを襲う危険性もありますし」

ハルヒ「ちょっと!やめなさい2人とも!豆一個じゃ豆まきにならないじゃない!まだ集めにいくわよ」ガタガタ

キョン「ダメに決まってるだろ!サッサと入ってろ!」

長門「これを使うといい」

古泉「ガムテープ!助かります」

俺たちはガムテープでハルヒをぐるぐる巻きにして掃除道具入れに押し込んだ

10: 2014/02/03(月) 14:44:07.75 ID:SIS+kT920
ハルヒは目を血走らせながら何か言っていたが言葉になっていなかった。
俺はとっさに「俺が豆を集めてやるから団長はここで待ってろ」と嘘をつくとハルヒの口が裂けた。
いや、本当は口が裂けたわけじゃなかった。ハルヒは笑ったのだ。さっきの不気味な笑みよりも、もっと口を吊り上げて満面の笑みを浮かべていた。
俺は急いで掃除道具入れのドアを閉めた。朝比奈さんはまだ叫びながら痙攣していたがそれはいつものお漏らしだった。

12: 2014/02/03(月) 14:46:38.46 ID:SIS+kT920
ハルヒ「キョォオオオンお豆さんよ!!豆豆豆豆いっぱいよ!!!」

みくる「ギィヨオオオオオオオオオオ」

キョン「クソっうるさすぎる」

古泉「朝比奈さんはいつもなら後5分もすれば静かになるでしょうが・・・問題は涼宮さんです」

長門「このカーテンを掃除道具入れの上から巻くといい。遮音性を100%にした」

キョン「すまないな長門」

長門にはいつも助けられる

13: 2014/02/03(月) 14:49:38.28 ID:SIS+kT920
俺と古泉で掃除道具入れの上からカーテンを被せ、残りのガムテープを全部巻き付けた。
更に念のため掃除道具入れを壁向きにひっくり返して壁にぴったり引っ付けておいた。これならハルヒも出てこれまい。

キョン「はぁ。どうなってんだハルヒのヤツ。ありゃただ事じゃないぞ」

古泉「おや?いつの間にか朝比奈さんのお漏らしも終わったようですね。一旦落ち着いてこれからのことを相談しましょう」

長門「それがいい」

しかし、相談しようにも長門にもわからないらしく、閉鎖空間も発生していないようなので俺たちは帰ることにした。

15: 2014/02/03(月) 14:51:47.65 ID:SIS+kT920
ハルヒ「ぁぁぁぁぁお豆豆楽しみだなあ」

ハルヒ「どれくらいいっぱいなのかしら」

ハルヒ「いま真っ暗で静かだわ!キョンはもうすぐね」

ハルヒ「このほうきはキョン!違ったキョンぢゃなかった」

18: 2014/02/03(月) 14:54:14.52 ID:SIS+kT920
ハルヒ「まだお豆はこない!キョンはどこかしら」

ハルヒ「私の手にみくるちゃんのお豆があった!でも見えない。ガムテープのせいね」

ハルヒ「この!この!よくもキョンを!フーッフーッ・・・」ガタガタ

ハルヒ「ほうきは私を見るんじゃないわよ!あなたはキョンなの?」

19: 2014/02/03(月) 14:57:01.34 ID:SIS+kT920
ハルヒ「やった!ガムテープが千切れた喰い頃してやる!」ハフハフ

ハルヒ「すごくおいしい!キョンも食べなさい。もっと痩せちゃうわよ」

ハルヒ「それにしてもキョン遅いわね。あの役立たず!あれ?こんなところにみくるちゃんのお豆さんが」

ハルヒ「キョンったら一つじゃ豆まきできないでしょ。もっといっぱい集めてくれるのね?楽しみだわ」

20: 2014/02/03(月) 15:00:30.10 ID:SIS+kT920
あれから俺たちはハルヒのことは一旦置いといて普通の学生生活を楽しむことにした。
春休みには花見、夏にはキャンプや海にも行った。文化祭や体育祭なんかもごくごく平凡だが非常に充実した学生生活になった。
ただ朝比奈さんが漏らす度に叫び声で谷口がショック氏するので月2回は葬式に出席せねばならなかったのは非常に煩わしかった。
それを除けば素晴らしい学生生活だったが何か満たされないものを感じていた。
心にぽっかり穴が空いたような。なにか大事なものが足りないような
そんな想いを抱きながら一年が過ぎた

22: 2014/02/03(月) 15:04:01.00 ID:SIS+kT920
2月3日
俺はこの日ようやく満たされない理由がわかった。それは豆まきだ。
俺には豆まきのエキサイティイイインが足りなかったのだ。それはSOS団のみんなも同じのはず。
キョン「今日は節分だ。豆まきをするぞ」

長門「ナイスアイデア。私は何か物足りなさを感じていた。しかし豆まきと聞いて私は今エキサイティイイインしている」

古泉「僕もです。ああ、これだったんですね。僕に足りなかったものは」

キョン「では豆を集めるぞ。2人とも朝比奈さんを抑えててくれ」

24: 2014/02/03(月) 15:08:57.70 ID:SIS+kT920
みくる「ふぇ?」

長門「がってん」ガシッ

古泉「ふもっふ」ガシッ

キョン「デスティニイイイイ」ブチッ

みくる「ギィヨオオオオオオオオオオ」ガクガク

キョン「チッ一つしか収穫出来なかったぜ」

長門「問題ない。朝比奈みくるの豆はすぐに再生するようにしてある」

古泉「本当にいくらでも採れますよwあっ今のはイクラちゃんでもできるぜって名ゼリフと掛けてみましたww」ナーンチャッテ

キョン「よっ!このひょうきんもの!」ブチッブチッ

長門「ユニーク」ブチッブチッ

みくる「ギィヨオオオオオオオオオオ」ガクガクブシャー

25: 2014/02/03(月) 15:12:06.99 ID:SIS+kT920
キョン「さて、いっぱい集まったし・・・」

まてよ?俺は本当に豆まきをするために豆を集めたのか?いや当然だ豆は豆まきするために集めるものだ

長門「鬼は外ー」

古泉「うわっ生臭さっ」

しかしなんだこの強烈な既視感は!?俺はこの光景を何度も見たことが・・・

長門「実は私は20300回豆まきをしている」

その時、俺は全てを思い出した。なんてことだ!俺はあいつとの約束をすっかり忘れていた。待ってろよ長門。今ワガママな神様のご機嫌をとってお前を助けてやるからな。

26: 2014/02/03(月) 15:15:17.86 ID:SIS+kT920
キョン「ハルヒ!豆まきをするぞ!」ガチャ

ハルヒ「」

邪魔なカーテンとガムテープを外し、掃除道具入れのドアを開けた瞬間ハルヒと目が合った。
あの時と同じで口が裂けていた。
古泉と長門も口が裂けた顔でこっちをみていた
俺も楽しくなって口が裂けた。
谷口は氏んだ


おわり

29: 2014/02/03(月) 15:22:55.99 ID:wXUyWyto0
怖すぎ

引用: ハルヒ「豆まきをするわよ!」