1: 2024/02/07(水) 16:59:27 ID:oTpuAgsg00
1年生3人の話を花帆ちゃん、さやかちゃん、るりちゃん目線で書いてみました。
初めての形式で書きます。
さやかほるり~~~

3: 2024/02/07(水) 17:00:56 ID:oTpuAgsg00
① 花帆は憧れる

~夜 寮のラウンジにて~

花帆「はあ~~~」

さやか「花帆さん、どうしたのですか?」

花帆「わっ。さやかちゃん!」アタフタ

瑠璃乃「花帆ちゃん、どったの?」

花帆「瑠璃乃ちゃんまで!」

あたしがラウンジでぼ~っと物思いに耽っていると同級生二人がやってきた。

花帆「どうしたの2人とも?」

思わず聞いてみる。

4: 2024/02/07(水) 17:01:52 ID:oTpuAgsg00
瑠璃乃「いや~明日の宿題をやっていたらちょ~~っと小腹が減っちゃって。そしたらさやかちゃんにそこでばったりと」エヘヘッ

さやか「私も明日の朝練に備えて早く寝ようと思ったのですが。なんとなく寝付けずにいたら夜食が食べたくなってしまいまして。本当は寝る前にものを食べるとよくないんですけどね」

瑠璃乃ちゃんはともかく、さやかちゃんまで夜食を食べに来るとは意外だった。

さやるり「それで、花帆さん(ちゃん)は?」

花帆「あたしはちょ~っと考え事をしていまして」エヘヘ

5: 2024/02/07(水) 17:03:36 ID:oTpuAgsg00
さやか「何を考えていたのですか?」

瑠璃乃「るりもちょー気になるぜ」

花帆「え~っとね」

そろそろ自室に戻ろうと思っていたんだけど、2人とも興味津々って顔であたしの方を見てくるものだから話し始めた。
ほんとはちょっぴり照れくさいというか、恥ずかしいんだけどね。

花帆「センパイ達3人の過去についてね、考えてたんだ」

さやるり「???」

2人とも怪訝な顔をする。
これだけじゃ当たり前だよね。

6: 2024/02/07(水) 17:04:33 ID:oTpuAgsg00
>>5
るりちゃんの一人称、ルリでした。
訂正します

7: 2024/02/07(水) 17:06:20 ID:oTpuAgsg00
花帆「センパイ達3人って、分かりあっているというか。お互い信頼しあっているというかさ。」

さやか「はい。そうですね。お互いのことを信頼しあっていらっしゃいますよね」

瑠璃乃「めぐちゃんことあるたびに梢先輩や綴理先輩のこと楽しそうにルリに話してくるよ」ウンウン

花帆「そうっ。そこなんだよ。あたしも梢センパイからよく綴理センパイや慈センパイの話を聞くんだけどさ~。ああいう関係性が羨ましいんだよ。」

さやか「なるほど」

花帆「蓮ノ大三角ってかつて呼ばれていたみたいだしね。」

瑠璃乃「めぐちゃんからよく聞くよ」

8: 2024/02/07(水) 17:07:42 ID:oTpuAgsg00
花帆「センパイ達3人の気の置けない関係性、あたし憧れちゃうよ~。同じ学年だから分かり合えることもあるんだろうね」

花帆(あたしもさやかちゃんと瑠璃乃ちゃんとそういう関係になれるのかな…)

心の中でそう呟いた。

さやるり「花帆さん(ちゃん)!」ダキッ

花帆「わっ、どうしたの2人とも?」

2人に抱きつかれちゃった。

9: 2024/02/07(水) 17:08:45 ID:oTpuAgsg00
瑠璃乃「ルリたちも、そういう風になればいいと思う。故にルリあり」

さやか「そうですよ。私たちも先輩方3人に負けないくらいの関係性を作っていけばいいんです」

あたしの心、読まれたの?

さやか「花帆さんの考えていることなんて分かりますよ。ずっと一緒にいるじゃないですか」

瑠璃乃「う゛ん゛う゛ん゛」

花帆「さやかちゃん、瑠璃乃ちゃん//」

花帆「ありがとね」

さやるり「花帆さん(ちゃん)、大好きだよ」ダキッ

花帆「あたしも、2人とも大好きだよ」ダキッ

そう言って2人のことを力いっぱい抱きしめた。

10: 2024/02/07(水) 17:10:08 ID:oTpuAgsg00
② さやかは考える

さやかの部屋

う~ん。なかなか寝付けない。
夜食を食べてお腹は膨れたはずなのに。

あのあと、花帆さんと瑠璃乃さんとしばらく談笑した後、別れて私は今自分の部屋に1人でいる。

先ほどのやり取りを思い浮かべる。
花帆さんがあんなことを考えていたなんて。

11: 2024/02/07(水) 17:11:40 ID:oTpuAgsg00
私は花帆さんとは毎日一緒にいたとはいえ、まだ1年足らず。瑠璃乃さんにいたってはまだ半年ちょっとだ。
2年生の3人が過ごした時間と比べれば当たり前だが短い。

さやか(だけど…)

さやか(過ごした時間なんて関係ないんです。いや、関係あったとしてもこれからたくさん時間を作っていければ…)

さやか(花帆さん、瑠璃乃さん、お2人に出会えて良かったです。これからも、末永くお願いします…)

そうこう考えているうちに眠気は急に襲ってきてゆっくりと眠りに落ちていった。

12: 2024/02/07(水) 17:34:34 ID:oTpuAgsg00
③ 瑠璃乃は決意する

瑠璃乃の部屋

さっきの花帆ちゃん、とっても可愛かったなあ。

ルリは今、夜食を食べ終えてラウンジから部屋に戻ってきたでやんす。
花帆ちゃんのお話、ルリなんだかとっても心にきちゃったぜ。

花帆ちゃんの本音?っつーの聞けてベリーベリーハッピーで宿題の残りが手につかないどうしよう…

いやあまさか花帆ちゃんがあんなこと考えているなんてね~
ルリびっくりしちゃったよ。

13: 2024/02/07(水) 17:35:50 ID:oTpuAgsg00
蓮ノ大三角…

梢先輩と綴理先輩の話をしているときのめぐちゃん、本当に輝いってからな~
ちょっと妬けちゃうぜ…

ってそうじゃなくって。

ルリたちも、あんな風になれたらいいなって、こっそ~り思ってたから、花帆ちゃんも、そしてさやかちゃんも同じ思いだったと知ってルリ嬉しい。

めぐちゃんに今日の出来事話したら何て言うかな~なんって。

いくらめぐちゃん相手でも今日の出来事は話せないぜ~
これはルリたち3人の秘密だっからね。

えへへ。

ルリたち、きっと蓮ノ大三角を超える3人組になってみせっから。
めぐちゃん、見ててね。

14: 2024/02/07(水) 17:55:22 ID:oTpuAgsg00
④ その後

翌朝 部室

ガラッ

花帆「おはようございます~ってあれ、さやかちゃんと瑠璃乃ちゃんだけ?」

さやか「おはようございます。花帆さん。はい先輩方はまだ来ていませんよ」ニコッ

瑠璃乃「花帆ちゃんぐっもーにんぐ!まさか梢先輩よりも早いとはとは」ニコッ

花帆「2人ともやけに機嫌が良くない?」

さやか「そうでしょうか?」ニコニコ

瑠璃乃「ルリはいたってふつーふつー!」ニコニコ

花帆「え~、そんなことないよ~なんかいいことあったの?」

15: 2024/02/07(水) 17:56:26 ID:oTpuAgsg00
さやか「ふふっ」チラッ

瑠璃乃「ふっふっふ~」チラッ

花帆「え~2人で目を合わせて何?教えてよぉ~~」

さやか「花帆さんには内緒です。ね、瑠璃乃さん?」

瑠璃乃「う゛ん゛う゛ん゛花帆ちゃんには内緒だぜ~。さやかちゃん」

花帆「何それ~」

ワイワイキャッキャ

16: 2024/02/07(水) 18:08:10 ID:oTpuAgsg00
花帆「あ、そうだ。2人とも、今週末空いてる?」

さやか「はい。空いていますが」

瑠璃乃「ルリもばっちり、空いてるぜ~」

花帆「3人で遊びに行かない?」

さやるり「ふふっ」

花帆「もうっ、さっきから何なの~」プンスカ

瑠璃乃「花帆ちゃん怒らないで~」

さやか「そうですよ花帆さん。」

花帆「もうっ、もうっ」

さやるり(可愛い…)

17: 2024/02/07(水) 18:15:01 ID:oTpuAgsg00
さやか「実は私たちさっきまでちょうど週末3人で遊びに行きたいねって話をしていたんです」

瑠璃乃「う゛ん゛う゛ん゛」

花帆「そうなの?」パァ

さやるり(可愛い…)

瑠璃乃「ルリたち3人とも同じことを考えているんだなって考えるとなんだかおかしくなっちゃって」

さやか「そうですね。」フフッ

花帆「でもさっきあたしの反応見て楽しんでいたよね?」

瑠璃乃「はて。何のことっすかね」

さやか「さあ、どうでしょうか」

花帆「もう、瑠璃乃ちゃん!さやかちゃんも!」

ワイワイキャッキャッ

18: 2024/02/07(水) 18:20:45 ID:oTpuAgsg00
ガラガラ

梢「あら。みんな。おはよう。随分と早いわね」

さやかほるり「梢先輩(センパイ)おはようございます」

梢「ふふっ。元気ね。いいことだわ」

梢「綴理と慈がまだだけれど、朝練先に始めるわよ」

さやかほるり「はいっ!」


こうして1年生3人の絆がより深まったのであった。



おしまい

19: 2024/02/07(水) 18:21:51 ID:oTpuAgsg00
21: 2024/02/07(水) 19:11:58 ID:0ls4qFHo00
さやかほるりてぇてぇ・・・

23: 2024/02/07(水) 20:52:23 ID:oTpuAgsg00
お読みいただきありがとうございました
一年生3人組も尊いです

引用: SS 蓮ノ空1年’sのお話