42: 2012/07/23(月) 03:37:47 ID:CdxSqKfU

43: 2012/07/23(月) 03:38:45 ID:CdxSqKfU
小鳥「プロデューサーさん!」

P「わ、小鳥さん。どうしました?」

小鳥「デモ版見ましたよ、みんな可愛いですね~!」

P「ええ、良い出来なんじゃないかと思います」

小鳥「みんな良い意味でらしさが出てて、それでいて新たな一面も見れたりして」

P「ですね。色々と驚かされることも多かったです」

小鳥「くぅ~、何かこう、ああいう甘酸っぱいの見ると……」

P「見ると?」

小鳥「ついにやけてしまう気持ちと……どこか虚しい気持ちが……」

P「虚しい?」

小鳥「はぁ……私もあんな風にデートしてみたいな、って感じです」

P「なるほど行きましょう」

小鳥「プロデューサーさんは良いですよねあのデートを特等席で…………え?」

P「デートですよ、デート!」

小鳥「え…………っと、誰が?」
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)

44: 2012/07/23(月) 03:40:04 ID:CdxSqKfU
P「ユー」

小鳥「誰と?」

P「ミー」

小鳥「ホワイ?」

P「ビコーズアイラブユー」

小鳥「リアリー?」

P「イッツジョーク、HAHA」

小鳥「AHAHA!」

P「AHAHA!」

小鳥「はぁ…………」

P「あ、冗談ですよ?」

小鳥「わかってますよ……。でも、ちょっとだけ期待しちゃった自分が憎い……」

P「わかってないじゃないですか」

小鳥「何がですか?」

P「俺と小鳥さんがデートに行くのは本当ですよ?」

45: 2012/07/23(月) 03:40:47 ID:CdxSqKfU
小鳥「???」

P「そんなきょとんとした顔しないでくださいよ」

小鳥「…………」

P「そんな生ゴミを見るような目で見ないでくださいよ。興奮します」

小鳥「え」

P「え?」

小鳥「なにそれこわい」

P「気のせい気のせい。さ、行きましょうか」

小鳥「え、これからですか!?」

P「そうですよ?」

小鳥「私、お洋服もお化粧も何も準備して来てないですよ!」

P「良いじゃないですか。大して変わらないですよ」

小鳥「ガーン…………そりゃ、私なんかがおめかししたところでアイドルのみんなみたいに可愛くはならないですけどね……」

P「そうじゃなくて。小鳥さんはいつも可愛いから特別なことをしなくても平気でしょう?」

小鳥「へぅ!?」

46: 2012/07/23(月) 03:41:23 ID:CdxSqKfU
P「とにかくもう行きましょう。予約の時間も近いですし」

小鳥「はい……」

……

・レストラン・

P「じゃあ、二人の初デートに」

小鳥「は、はい」

P「乾杯」

小鳥「乾杯」

P「……ふぅ」

小鳥「……あ、これ美味しい」

P「でしょう? ここのリストランテは良いワイン出すんですよ」

小鳥「こういうところ、良く来るんですか?」

P「えぇ、いつもは一人ですけどね」

小鳥「お一人で?」

P「ここ、まだ誰も連れてきたことないんです。小鳥さんが初めてですよ」

47: 2012/07/23(月) 03:41:57 ID:CdxSqKfU
小鳥「……」

P「気に入ってもらえました?」

小鳥「えぇ、今度、自分でも来てみようかなって……」

P「その時は誘ってくださいね」

小鳥「……」

コク

小鳥「……はい」

P「良かった」

……

・外・

小鳥「あー……結構酔っちゃったかもです……」

P「飯もお酒も美味しいですからね」

小鳥「それに雰囲気も良くて、ついつい飲んじゃいますね」

P「ですね」

小鳥「あの……」

48: 2012/07/23(月) 03:42:50 ID:CdxSqKfU
P「はい」

小鳥「……どうして、今日はこんなに良くしてくれるんですか?」

P「どうしてだと思います?」

小鳥「…………」

P「綺麗な女の人を食事に誘う理由って、そんなにありますかね?」

小鳥「…………ずるい」

P「え?」

小鳥「プロデューサーさん、普段はふざけてばっかりなのにこういう時だけ……」

P「……俺も、緊張してるんですよ」

小鳥「…………」

P「…………今日はもう遅いですし、送りますよ」

小鳥「送り狼、ですか」

P「家の前までですよ」

小鳥「プロデューサーさんの家と、逆方向ですよ」

P「それでも送ります」

49: 2012/07/23(月) 03:43:45 ID:CdxSqKfU
小鳥「帰りの電車、ないですよ」

P「適当に漫喫かビジホでも」

小鳥「…………」

P「…………」

小鳥「ちょうど」

P「はい?」

小鳥「最近、綺麗にしたばっかりなんですよ」

P「何がです?」

小鳥「私の部屋、です。だから、今なら別に見られても恥ずかしくない……かもしれません」

P「…………お邪魔します」

小鳥「はい」

P「…………手は出しませんよ」

小鳥「…………はい」

……

50: 2012/07/23(月) 03:44:13 ID:CdxSqKfU

・小鳥宅・

P「おはようございます」

小鳥「おはようございます」

P「…………」

小鳥「…………」

P「あー」

小鳥「…………うそつき」

P「すみません」

小鳥「手、出したじゃないですか」

P「すみません」

小鳥「謝ってほしいんじゃないです」

P「すみま……はい」

小鳥「責任取ってくれますか」

P「はい」

51: 2012/07/23(月) 03:44:55 ID:CdxSqKfU
小鳥「どうするつもりですか」

P「こうするつもりです」

小鳥「……え、これって」

P「3ヶ月分です」

52: 2012/07/23(月) 03:45:14 ID:CdxSqKfU
小鳥「……」

P「どうですか?」

小鳥「……綺麗、です」

P「それだけ?」

小鳥「嬉しい、です」

P「絶対幸せにします」

小鳥「もう、幸せです」

P「なら、もっと幸せにします」

小鳥「きっとまた、うそつきです」

P「うそじゃないです」

小鳥「だって」



小鳥「そんなの絶対、もっともっともーっと幸せに決まってるじゃないですか」

53: 2012/07/23(月) 03:46:07 ID:CdxSqKfU

P「この表情は俺の心の中だけの特典にしときます」

小鳥「……ばか」

Fin

54: 2012/07/23(月) 03:47:03 ID:CdxSqKfU
構想はあるんだけどなあ。
実際に書いてみると難しいもんだ。
というわけで寝るよ、見てくれた人ありがとう。

55: 2012/07/23(月) 04:16:10 ID:CzMa7f4M
おつです

引用: P「映像特典、ですか」