129: 2014/03/09(日) 14:47:08 ID:kRS5ESGQ

前回【モバマス】みくにゃんクエスト 第五章『猫耳娘の奪還』

シンデレラプロ

P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます。お仕事ご苦労様でした」

P「さすがに、今回は何回か氏にそうな目にあいましたからねぇ。新しく入ったアイドルたちはどうですか?」

ちひろ「はい。相葉夕美。姫川友紀。浜口あやめ。片桐早苗。以上四名は順調にアイドルとしての道を歩み始めました」

みく「片桐早苗って誰?」

P「森で会った婦警さん。あの後スカウトしたのよ」

みく「公務員をアイドルに誘うとかイカレてるにゃ」

P「はっはーまあそう言いなさんなって。じゃあ俺は次の仕事に向かいます。のあはいつものところに?」

ちひろ「いつものPCルームにいますよ」

P「わかりました。行くわよみくにゃん」

みく「おうにゃ」
ミニッチュ アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラプロジェクトVer.01 前川みく 単品
130: 2014/03/09(日) 14:55:19 ID:kRS5ESGQ
PCルーム

みく「のあにゃ~ん。来たにゃ~」

のあ「いらっしゃいみく」

P「お疲れ様。これ差し入れ。そっちは何か見つかった」

のあ「残念だけど何も。直接電子の海に潜っても全然情報が見つからないわ」

みく「セブンテイィンが消えて情報が途切れちゃったし、みんなどこにいるかわかんないし手がかりもないにゃ」

のあ「ごめんなさい。ウサ耳族の言いなりになったばっかりに」

P「そう悲観しないで。というより、二人ともアイドルする気になんないの? せっかく素材いいのに」

みく「まだみんなを助けだしてないにゃ。助け出すまで寄り道はできないにゃ」

のあ「私はあんなことに手を貸していたから、みんなを助け出すまでほかのことをする気になんてならない」

P「似た者同士ねぇ。だけどアイドルでもないあんたらがいつまでもここにいるのはただ飯喰らいってのも事実なんだけどねぇ」

二人「「………」」

P「それに関してはまた話し合いましょ。それよりさっき菜々がやっと目を覚ましたわ」

のあ「セブンテイィンが?」

P「菜々が。だから話を聞きに行こうと思ってるんだけど、二人とも来るわよね」

131: 2014/03/09(日) 15:02:44 ID:kRS5ESGQ
菜々の部屋

P「入るわよー」ガチャー

菜々「ちょ、待って! 今着替え中!」

P「あ、着替え中だったの。入るわよー」

菜々「だから着替え中って言ってるじゃないですか!」

P「しかもこれ、病み上がりなのにお○はダメでしょ」

菜々「菜々は17歳なので違います! 早く出てってください!」

P「別におぶぅ!」

みく「出てくにゃ! 乙女の恥部を見ちゃダメにゃ!」

P「イタッ! 痛い! あー………追い出された」

菜々『………入っていいですよー』

P「はいじゃあ失礼しますっと」

132: 2014/03/09(日) 15:10:19 ID:kRS5ESGQ
菜々「えっと、狭いところですがくつろいでください」

のあ「ありがとう。遠慮なく寛がせてもらうわ」

みく「のあにゃん。まるで我が家のように」

菜々「いいんですよ。その、ひどいことしちゃいましたし」

のあ「………」

P「じゃあ菜々。聞きたい話があるんだけど」

菜々「猫耳族の居場所ですか。おそらく世界各地のミナセの拠点にいます」

みく「ミナセ?」

菜々「聞いた話なんですけど。ウサ耳族は猫耳族と比較にならないほど長い歴史を持つそうです。それこそ世界が作られた当時、まだ世界が『765』と呼ばれてた時代からいたそうです。ミナセとはウサ耳族の発祥と呼ばれる組織名です」

のあ「じゃあ猫耳狩りを行ったのはそのミナセの命令だったってわけ?」

菜々「というより、もともと猫耳狩りは菜々じゃなくてもう一人の幹部が請け負った仕事なんですけどね」

P「もう一人? 菜々以外に誰かいるのか?」

133: 2014/03/09(日) 15:24:40 ID:kRS5ESGQ
菜々「ミナセ三つの特殊な役職があります。まずはのあちゃんの地位に位置する『三兎(みうさぎ)』。トランセンドバニーの称号を持つのあちゃんの他に『フォーチュンバニー』と『プリンセスバニー』と呼ばれる人たちがいます。その人たちに指示を出す役職。ウサミンの菜々にもう一人。天帝と呼ばれる最高幹部がいます。今回の猫耳に件に関しては天帝が全面的に計画し、菜々は細かい選別の仕事をしてました」

P「で、トップワンがいるってわけね」

菜々「トップワンは伊織。水瀬財閥の最高責任者です水瀬財閥とミナセは同じ組織なのです」

のあ「関連はあると思ってたけど、水瀬の情報はインターネットでも規制が厳しかったわね」

みく「でも、ミナセはみくを捕まえるために猫耳狩りをしたって言ったにゃ。何でみくが必要なの?」

菜々「それはわかりません。真意を知るのはトップワンだけです。ただ、必要なのは美玖ちゃんだけじゃないそうです」

134: 2014/03/09(日) 15:36:41 ID:kRS5ESGQ
P「他にもあんなことをしてるの?」

菜々「いいえ。必要としているのは三人。真実を求め本当を開示する『捻じ曲げの力持ち』、怠惰を貪り成長を促す『堕落の力持ち』、英雄の心を持つ象徴的存在『先導の力持ち』。この三人を求めていました。そして捻じ曲げの力持ちは伊織の読み通り猫耳族にいたのです。それがみくちゃん、あなたです」

みく「みくが?」

P「じゃあ、ほかの二人は?」

菜々「今も探してますよ。ただ、一人を見つけるのも時間の問題だと思います。おそらくウサ耳族にいると思いますから」

のあ「確証があるの? それもトップワンの読み?」

菜々「その三人はそれぞれの耳族にいると考えています。耳族は元々三魅族(みみぞく)と呼ばれ、三つの大きな耳族があります。猫耳族、ウサ耳族、そして犬耳族」

みく「犬耳族………猫耳族とウサ耳族に比べて数は少ないって聞いてるけど、どうしたにゃのあにゃん?」

のあ「………誰かに聞かれてる」

P「! ドアの向こう! 誰!」ガチャー

135: 2014/03/09(日) 15:40:32 ID:kRS5ESGQ
凛「うわぁ! びっくりした!」

P「凛。どうしたのよ?」

凛「何って、プロデューサーがこの部屋にいるって聞いたから来たんだよ。ちょっと聞きたいことがあって」

P「あ、ああそうなんだ。。ちょっとごめんだけど、大事な話してるから、またあとででいい?」

凛「大事な話? 猫耳族のこと?」

P「そう! なんだけど、とりあえず後で部屋に行くから!ちょっと失礼!」ガチャー

凛「あ………切羽詰まってそう」

136: 2014/03/09(日) 15:53:49 ID:kRS5ESGQ
凛の部屋

凛「うん、うん。そう。頑張ってるんだ。こっち? こっちは、核心には到達してないけど、ミナセの情報が着々と入ってきてる。そっちはどう、光?」

光『こっちは大丈夫だ。凛姉さんこそどうだ? 自分が犬耳族だってバレてないか?』

凛「今のところは大丈夫だけど、プロデューサーは犬耳族のこと知った以上時間の問題かもしれない」

光『まあばれたらばれたで大丈夫だろう。話を聞く限りではそのPはすごいいいやつみたいだしな』

凛「でも、騙してたって思われたら………やだな」

光『………凛姉さんはほんとにPが好きなんだな」

凛「………うん。好き。でも最近は新しく来たみくって子に付きっきりで、全然相手してくれない………全然、全然」

光『あー………その、しょげることないぞ! きっとPも凛姉さんのこと大好きだって! うん!」

凛「………ありがと」

光『で、シンデレラプロは捻じ曲げの者の保護に成功したんだな』

凛「ええ。これでシンデレラプロに三人が揃った」

光『ミナセも驚くだろうな。必氏になって探してた捻じ曲げの者以外はシンデレラプロに所属していたなんて聞いたら』

凛「みく、杏、光。これで全員がシンデレラプロに集まった。この後どうする?」

137: 2014/03/09(日) 15:59:33 ID:kRS5ESGQ
光『本当は少しおとなしくしてほしいんだけど、ミナセのことを知ってしまった以上、捻じ曲げの者はすぐにでも動き出すだろうな』

凛「本当はシンデレラの建物の中でおとなしくしてほしいんだけどね」

光『まだ私のことを知られるのは面倒だからな。私は麗奈といっちょにこっちはこっちで行動するから、そっちは独断で行動してくれ」

凛「わかった。じゃあ切るね」

光『うん。あとひとつ』

凛「ん?」

光『私は恋愛については詳しくない。だけど好きな人とは一緒にいたいものだと思う。だから、悔いの残らないようにするんだぞ凛姉さん。じゃ』ブツリ

凛「………恋もしたことないくせに。大したヒーロー」

138: 2014/03/09(日) 16:11:48 ID:kRS5ESGQ
次の日

ちひろ「もう行くんですか? もうちょっとゆっくりしてってもいいんじゃないですか?」

P「みくにゃんが聞かないんですよ。一応契約上猫耳族を救うまでが仕事何で、クライアントの要望には応えなくちゃいけなんですよ」

みく「Pちゃん! 早くするにゃ! 今度こそみんなを助けに行くにゃ!」

P「まあ、あんなやかまし猫をほっとくわけにもいかないので」

ちひろ「そうですか。あなたに休まる暇はないんですね」

P「そういうことです。じゃあ行ってきます」

凛「待って!」

139: 2014/03/09(日) 16:13:12 ID:kRS5ESGQ
P「凛?」

みく「しぶにゃん? どうしたにゃ? そんな息を切らせて」

凛「私も………私も一緒に行く!」

P「凛………前にも言ったけどそれは」

凛「いやって言われても付いてく! もう、待つのは止める。私も一緒に歩きたい!」

P「歩きたいって、遠足じゃないのよ。わがまま言わないで」

凛「わがままじゃない。考えて考えてやっと言えた。もしわがままだっていうなら。わがままを聞いてよ。プロデューサー!」

P「凛………」

みく「連れてってあげなよPちゃん。しぶにゃん、泣いちゃいそうだよ」

P「………クライアントがそう言うなら。凛、一緒に来る?」

凛「プロデューサー………! みく」

みく「何にゃ?」

凛「ありがとう。でも、隣だけは譲らないよ」

みく「お、おうにゃ。じゃあ、今から出発にゃ! 今度こそ、みんなを助けるにゃ!」

最終章『猫耳の決意』終わり 猫耳族編 完
登場人物 みくにゃん P 渋谷凛 千川ちひろ 高峰のあ 安倍菜々

140: 2014/03/09(日) 16:18:15 ID:kRS5ESGQ
やっと終わったって今思うと去年から書いてるじゃんこれ
もっと遊び心ついて書きたかったけど戦記物になっちゃったし途中でパソコンの調子悪くてフリーズばっかだったし故障かと思ったらぶっ壊れてしばらくパソコン使えなかったしお祈りされるしもう更新遅すぎ!
でもなんだかんだである程度の区切りまでかけてよかったかな

でもね、書いてるとわかるみくにゃんの言葉遣いの難しさ。猫語を当たり前に使いこなせるみくにゃんは猫として最高峰に位置する最高の猫娘にゃ。だからみんなみくにゃんのファンを辞めずにファンサービスを受けとれぇ!

141: 2014/03/09(日) 18:06:27 ID:5tPbe0zA
おつ

完結したのでみくにゃんのファンやめます

142: 2014/03/11(火) 23:15:05 ID:TLRI2QRM
おつー

引用: 【選択式】みくにゃんクエスト【安価】