1: 2012/07/29(日) 15:11:23.39 ID:V/7H5GKO0
スレ立て代行です。ではどうぞ。
違うんよ。主の忍法帳レベルが足りんのよ
スレ立て代行を依頼したものです
・禁書のSSです
・オリキャラメインです。勝手に設定した能力者が出ます。
・原作は読んでません。細かい設定はよくわかりません。
・アニメのレールガンまでは見ました。禁書の2期は視聴中です。
・キャラが崩壊してるかも知れませんがご容赦を

以上です。始めます


2: 2012/07/29(日) 15:14:39.01 ID:V/7H5GKO0
(学園都市 とある公園)

詠矢「…はあ」

御坂「…?(何よアイツ…浮かない顔ね…)」

詠矢「…あ、そこにいらっしゃるのは御坂さん…」

御坂「アンタ顔やつれてるわよ。こんな所で何してんの?」

詠矢「…何もしてない、かな。いや、正確には何もできないと言うべきか…。そういう御坂サンはまた窃盗でジュースを飲む気では?」

御坂「違うわよ!…調子悪そうなくせに減らず口はいつものままね」
創約 とある魔術の禁書目録(10) (電撃文庫)

3: 2012/07/29(日) 15:19:37.54 ID:V/7H5GKO0
詠矢「こういう性格なもんで…ってそろそろ限界か…(ガクッ…)」

御坂「ちょ、ちょっと!やっぱり調子悪いんじゃない!」

詠矢「御坂サン…悪いんだけど…」

御坂「わかってるわよ!救急車ぐらい呼んであげるから!」

詠矢「いや、そうじゃなくて…メシを…」

御坂「…は?」

詠矢「何か食べるものを買ってきてはいただけないでしょうか…」

御坂「……」

4: 2012/07/29(日) 15:25:02.75 ID:V/7H5GKO0
(学園都市 とある公園)

御坂「ほら、買ってきてやったわよ」

詠矢「恩に着るぜ御坂サン!(ガツガツ)」

御坂「まったく…なんで私がアンタのご飯買いに行かされなきゃなんないわけ」

詠矢「いやー、今月金欠で昨日から何も食べてなくてね。御坂サンがいなけりゃ明日の給料日前に餓氏するところだった」

御坂「アンタ友達とかいないの?」

詠矢「いるにはいるんだがあちらさんも食費がかさんで大変らしくてな」

御坂「あっそ。それからご飯代ちゃんと返してよね」

詠矢「もちろん。そうだな…御坂サン明日暇か?」

御坂「は?」

7: 2012/07/29(日) 15:30:21.82 ID:V/7H5GKO0
(翌日 第7学区 路地裏)

店主「はーい、かけそばお待ちどう!」

詠矢「うーい、どうもー。さあ御坂さん」

御坂「ちょっと、アンタ…(バチッ!!)」

詠矢「どおうわっ!!まてまてっ!話を聞いてくれ!」

御坂「アンタねえ!いくら金欠だからって立ち食いそばはないでしょ!?」

詠矢「御坂サンの言う事はもっともだし普通なら俺だってそう思う!でもちょっと待ってくれ!」

御坂「何よ!」

詠矢「このかけそばが普通のかけそばじゃないとしたらどうだ…?」

御坂「…どういうこと?」

13: 2012/07/29(日) 15:54:44.23 ID:V/7H5GKO0
詠矢「いや、俺もこの立ち食いそば屋は偶然見つけたんだけどさ、最初に食べた時は自分の舌を疑ったね」

詠矢「ただのかけそばがあんなにおいしいとは思わなかった。立ち食いなのが惜しいくらいに」

御坂「アンタの舌なんて当てにならないわよ」

詠矢「こう見えても俺は味にうるさいんでね。まずこのそばを見てくれ」

御坂「…伸びてない?」

詠矢「そうなんだがここのそばはそば粉に独自のブレンドを施していてそばをつゆにつけておくほど味がしみ出してくるんだとさ」

詠矢「そしてここの店主はそばが伸びる事を見越してつゆの味付けも変えているから伸びたそばでもうまいぜ?」

詠矢「あとは何と言っても香りだな。そばは香りも重要視するがそれは味覚と密接な関係にあるからだ」

御坂「へ、へえ…」

14: 2012/07/29(日) 15:59:51.37 ID:V/7H5GKO0
詠矢「まあ食べてみなって」

御坂「はいはい、いただきます(ズルズル)」

御坂「…!な、何よこのそば…すっごくおいしい…(ズルズル)」

詠矢「だろ?しかもつゆ味付けも濃すぎないから飽きがこない」

御坂「へえ…まさかこんなところにこんなおいしいそば屋があったなんて…」

詠矢「気に入ってもらえたようで」

御坂「立ち食いなのがアレだけど」

詠矢「そこは目をつぶっていただけると助かるんだが」

御坂「まあいいわ(ズルズル)」

16: 2012/07/29(日) 16:04:51.33 ID:V/7H5GKO0
御坂「…ね、ねえ」

詠矢「ん?」

御坂「他にもこういう美味しいお店知ってるの?」

詠矢「んー…ない事もないかな」

御坂「あ、そうなんだ。じゃあまた今度、つ、連れて…いっ…」

詠矢「え?なんか言ったか?」

御坂「な、何でもないわよ!これだけじゃお礼にならないって言ってんの!」

詠矢「ええ!?ダメだったのか?」

御坂「そうじゃないけどまだ足りないの!今度は座れる所に連れて行きなさいよね!」

詠矢「まあ、しゃーねーわな。助けてもらった恩は返さねーと」

御坂「わかればいいのよ」

詠矢「…まいったね。一食の恩は一食じゃ返せないらしい」

19: 2012/07/29(日) 16:10:17.45 ID:V/7H5GKO0
(学園都市 とある公園)

御坂「ふう、おいしかった」

詠矢「そいつはよござんした」

御坂「アンタは食べなくて良かったの?」

詠矢「いや俺が食べると味が落ちるっていうか…」

御坂「はあ?」

詠矢「いやこっちの話」

御坂「ちょっと喉渇いたわ」

自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)

詠矢「あのー、人の見てる前で犯罪を犯すのはどうかと…」

御坂「うっさいわね…(ゴクゴク)…っ!?ぶっ!(ビチャ)」

詠矢「どわああ!?」

21: 2012/07/29(日) 16:15:24.43 ID:V/7H5GKO0
詠矢「何してんだよ!」

御坂「何よこのジュース!まっず…!」

詠矢「え…」

御坂「醤油でも入ってるんじゃないの!?」

詠矢「…あ、やべ」

御坂「何?」

詠矢「い、いやいや、何でもないですよ」

御坂「嘘。アンタ何か隠してるでしょ?」

詠矢「滅相もございません。それじゃあ俺はこれで…」

御坂「…そういえば私がそばを食べる前にやたらとそばの説明してたわよね?」

詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」

22: 2012/07/29(日) 16:21:36.41 ID:V/7H5GKO0
御坂「まさか能力使ったんじゃ…でもあんたの能力は相手の能力を変質させる力のはず…」

詠矢「その通り。だから『能力』を変質させてみたのさ。…俺自身のな」

御坂「な、何よそれ…そんな事が出来たら…!」

詠矢「まあ不備も見つかったけどなー」

御坂「……」

詠矢「あれ、御坂サン?」

御坂「……ようするに私はただの伸びたかけそばを食べさせられたって訳ね」

詠矢「…まあ、そんな感じかな」

23: 2012/07/29(日) 16:26:31.89 ID:V/7H5GKO0
御坂「(ビキッ…)ほんのちょっとだけでも感心した自分が嫌になるわ(バチッ)」

詠矢「で、でもさ、これすごいっしょ。能力的に」

御坂「どうせもいいのよそんな事(バチバチ)」

詠矢「あ、いやいや、ゴメンゴメン。今度はちゃんとしたお礼するから今日の所は…」

御坂「なんで私がアンタと何回もご飯食べに行かなきゃなんないのよっ!!(バチバチバチッ!!)」

詠矢「いやだってさっき…どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!空気は絶縁体だからここまでは届かな」

御坂「うるさいっ!!氏っねえええええぇぇ!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」

詠矢「うわこれどうしょうもなくね?…」

25: 2012/07/29(日) 16:27:18.70 ID:V/7H5GKO0
おわり



引用: 御坂「……?(何よアイツ……浮かない顔ね……)」