312: 2011/03/06(日) 22:42:45.38 ID:T2B53+DW0
313: 2011/03/06(日) 22:43:18.05 ID:T2B53+DW0

麦野沈利のとある一日



~ セブンスミスト 土曜 ~



麦野「今日はあんまいい服見つけれなかったわね」


麦野「飯でも食って一旦帰ろうかしら・・・」


麦野「・・・・あれは?」



「2人で買い物とか久しぶりだよね?」


「そうですね。最近事件も多くて風紀委員の仕事ばかりでしたから・・・」


「その分、今日は1日たっぷり遊ぼうよ!」


「っはい!」
『三沢塾(かがくすうはい)』
314: 2011/03/06(日) 22:43:54.84 ID:T2B53+DW0


麦野「初春さん?」


初春「ふぇ?あれぇぇ、麦野さんじゃないですかぁぁ」


麦野「偶然ね。貴方も買い物?」


初春「はい!・・・あっ、こちらはクラスメイトの佐天涙子さんです!」


佐天「佐天涙子でーす!よろしくお願いしまーす」ニッコリ


初春「そしてこちらが今週から風紀委員に協力して頂いてる麦野沈利さんです!」


麦野「麦野よ。よろしくね、佐天さん」

315: 2011/03/06(日) 22:44:24.01 ID:T2B53+DW0

佐天「」ジー


麦野「ん?」


初春「どうしたんですか、佐天さぁん?」


佐天「いやぁ、随分スタイルがいい美人さんだなーって思いまして」テヘヘ


麦野(――――――あぅっ!!!?)ズッキューン


麦野(・・・スタイルがいい美人さんだなんて・・・)


麦野(・・・それになんて屈託のない笑顔なのかしら)


麦野(いつもつるんでるあいつらとは大違いだわ・・・)

316: 2011/03/06(日) 22:44:59.07 ID:T2B53+DW0

初春「麦野さぁぁん?」


麦野「――――――っは!?」


初春「大丈夫ですかぁ?具合でも悪いんですか??」


麦野「大丈夫よっ!!」アセアセ


佐天「麦野さんはもう買い物済んだんですかー?」


麦野「ええ。あっ、そうだ。私これから食事行くんだけど2人はもう食事済んだ?」

317: 2011/03/06(日) 22:45:28.80 ID:T2B53+DW0

佐天「まだでーす!」


麦野「じゃあー私と一緒にランチしない?奢ってあげるわよ」ニコッ


佐天「本当ですかーー!?いきまーす!」


初春「ちょっ、佐天さん・・・図々しいですよ!!」


麦野「初春さん気にしなくていいのよ?」


佐天「ほらっ、初春。麦野さんもあー言ってくれてるし!」

318: 2011/03/06(日) 22:45:56.53 ID:T2B53+DW0

初春「じゃあー、お言葉に甘えてぇぇ」エヘヘ


麦野(――――――うぁ!!?)ズッキューン


麦野(初春さんもなんて可愛らしい笑顔するのよ・・・)


佐天「麦野さーん?」


麦野「――――っは!じゃ、じゃあー行きましょうか」


初佐「はーい」

319: 2011/03/06(日) 22:46:38.62 ID:T2B53+DW0


~ 15分後 パスタ屋 ~




麦野「どう美味しい?」


初春「はい!」


佐天「もうー最高です!!」


麦野「ならよかったわ」


初春「麦野さんはよく買い物しにくるんですかぁ?」


麦野「そうねぇ。ちょくちょく行くわね」

320: 2011/03/06(日) 22:47:20.01 ID:T2B53+DW0

佐天「じゃあー、今度私も連れてって下さいよー」


麦野「もちろんいいわよ」


佐天「やったー!ありがとうございまーす」テニギル


麦野(―――――っはう!!)ズッキューン


初春「佐天さんだけずるいですぅ・・・」


佐天「だって初春は風紀委員の仕事があるし私一人暇な時間多いんだもーん」

321: 2011/03/06(日) 22:47:46.81 ID:T2B53+DW0

初春「うぅぅぅ・・・」


麦野「まーまー、初春さんも都合が合えば3人でも行きましょう」


初春「っはい!ありがとうございますぅぅ!!」ニコッ


麦野(―――――ぐはっ!?)ズッキューン


麦野「・・・ちょっとお手洗いに行ってくるわ」


初佐「いってらっしゃーい」

322: 2011/03/06(日) 22:48:28.47 ID:T2B53+DW0










麦野「―――――さて、飯も食い終えたことだしそろそろ出ましょうか」


初佐「はーい!ごちそうさまでした」


麦野「どうしたしまして」

323: 2011/03/06(日) 22:49:01.74 ID:T2B53+DW0

~ 会計後 ~



麦野「じゃあー、私は家に帰るからまた今度ね。初春さんはまた今晩ね」


初春「はい!」


佐天「麦野さーん、メールしますねー!!」


麦野「ええ、待ってるわ」


佐天「それと・・・今日は何かお姉ちゃんが出来たみたいで楽しかったです!ありがとうございましたー」ペコリ


初春「確かに麦野さんお姉さんって感じですよねぇ。ありがとうございました」ペコリ


麦野(―――――がはっ!!!?)ズッキューン ズッキューン


麦野「・・・・2人共、気をつけてね」


初佐「はーい」フリフリ

324: 2011/03/06(日) 22:49:42.97 ID:T2B53+DW0










麦野(お姉ちゃん・・・お姉ちゃんか・・・)


麦野「うふふ、うふふふふふふ」



麦野沈利。学園都市第4位の原子崩しは、こうして新たな属性に目覚めたのだった。

325: 2011/03/06(日) 22:50:45.94 ID:T2B53+DW0



土御門元春のとある一日




~金曜 第一七七支部~




ガチャ




海原「おや、誰か来ましたよ」


滝壺(涙拭かないと)ゴシゴシ


土御門「ん?珍しい組み合わせだにゃー」

326: 2011/03/06(日) 22:51:20.30 ID:T2B53+DW0

海原「お疲れ様です」


滝壺「こんにちは、つちみかど」


土御門(・・・ん?滝壺の目が少し赤いような?)


土御門「2人とも休みなのに何してるぜよ?」


滝壺「書類の整理。もう終わったけど」


海原「自分は予定もなかったのでついつい第一七七支部に来てしまいました」

327: 2011/03/06(日) 22:52:01.69 ID:T2B53+DW0

土御門「休みに何も予定ないって寂しい奴だにゃー」


海原「これはこれは痛いところを突かれてしまいましたね」


滝壺「つちみかどは何しに来たの?」


土御門「昨日の事件の報告書の提出だぜい!今日中に提出しないと明日の歓迎会参加できないんだにゃー・・・」


海原「もう報告書完成したんですか?」


土御門「徹夜でやったぜよ・・・」


滝壺「頑張ったね、つちみかど」

328: 2011/03/06(日) 22:54:25.10 ID:T2B53+DW0

土御門「慣れないことするのは思ったより疲れるにゃー」


滝壺「じゃあー、私はやる事終わったから帰るね」


海原「では自分が家までお送りしましょう」


滝壺「いいの?」


海原「ええ。最近は事件も多いですし何かあったら大変ですから」


滝壺「ありがとう。うなばら」

329: 2011/03/06(日) 22:55:27.44 ID:T2B53+DW0

海原「いえいえ、仲間として当然のことですよ」ニコッ


滝壺(・・・仲間・・・いい響き)ニヘラ


滝壺「・・・書類整理手伝ってもらったお礼に帰りにマック奢る」


海原「いいんですか?」


滝壺「うん」


海原「ではお言葉に甘えさせて頂きます」


滝壺「じゃあー行こう」

330: 2011/03/06(日) 22:58:05.05 ID:T2B53+DW0

海原「はい。では土御門さん、お先に失礼しますね」


滝壺「ばいばい、つちみかど」


土御門「気をつけて帰るんだぜい!」





ガシャン



>ジブン、チキンナゲットガスキデシテ
>ワタシハ、プチパンケーキ




土御門(一人っきりになっちまったぜい)



土御門(しかし・・・あいつらいつのまに仲良くなったんだ?)

331: 2011/03/06(日) 22:58:34.46 ID:T2B53+DW0

~ 30分後 ~




土御門は一人、考え事をしていた。海原と滝壺の仲のこと、風紀委員のこと、そして魔術側のことを・・・




土御門(・・・第3次世界大戦が終わりローマ正教が上やんを狙うことはもうないだろう)


土御門(アレイスターもあの調子だ。学園都市側から魔術側に仕掛けることもないか)


土御門(・・・しかし、上やんの右手は魔術側にとって脅威の存在であることに変わりはしない)


土御門(幻想頃しを狙う魔術結社がこちらに攻めて来る可能性も否めん・・・)


土御門(・・・上やんには今まで事件に巻き込み、手助けしてもらってたからな)フッ


土御門「今度は俺が上やんの力になる番だな・・・」

332: 2011/03/06(日) 22:59:05.54 ID:T2B53+DW0





「何が力になる番なの?」




土御門「にゃっ!!??」ビクッ


固法「お疲れ様。土御門君」


土御門「固法さんか・・・びっくりさせないで欲しいにゃー」


固法「ごめん、ごめん。何か凄い真剣な顔してたから中々声掛けづらくて」


土御門「別にいいぜよ。それにしても今日は皆来るの遅いぜい」

333: 2011/03/06(日) 22:59:35.75 ID:T2B53+DW0

固法「そうね~。何か用事でもあるのかもね」


土御門「そういえば報告書できたんでお渡しするにゃー」


固法「あら、早いわね。ありがとう」


土御門「固法さんが今日期限と言ったんだぜい・・・」


固法「あら、そうだったからしら」クスッ


土御門(・・・この女)

334: 2011/03/06(日) 23:00:02.95 ID:T2B53+DW0

固法「じゃあーこれは私がチェックして、アンチスキルに提出するからね」


土御門「よろしくお願いするぜい」


固法「何か飲み物入れるけどお茶とコーヒーどっちがいい?」


土御門「渋いお茶で」キリッ


固法「何よ、それ」クスッ


固法「じゃあー入れてくるから待っててね」


土御門「にゃー」

335: 2011/03/06(日) 23:00:32.74 ID:T2B53+DW0



固法「はい、お待たせ」コトン


土御門「ありがとうございますにゃー」


固法「風紀委員の仕事はどう?少しは慣れた?」


土御門「まぁー、徐々には慣れてきたぜい」


固法「そう。でも本当助かったわ。皆が来てくれて」


土御門「そんなに大変だったのかにゃー?」

336: 2011/03/06(日) 23:01:03.03 ID:T2B53+DW0

固法「まーね。元々人少ない上に能力者が起こした事件で怪我人も多数出たしね・・・」


土御門「まっ、少しでも力になれてるんなら嬉しいぜよ」


固法「少しどころじゃないわよ」クスッ


土御門「ところで・・・」


固法「ん?」


土御門「固法さんの能力って一体何ぜよ?」

337: 2011/03/06(日) 23:01:31.33 ID:T2B53+DW0

固法「あら、言ってなかったかしら?」


土御門「」コクコク


固法「私はレベル3の透視能力よ」


土御門「透視能力!?」


固法「ええ」


土御門「ってことは俺の下着とかも見られてると・・・」


固法「そんなことに能力使わないわよっ!!」チョップ

338: 2011/03/06(日) 23:02:02.78 ID:T2B53+DW0

土御門「にゃっ!?」


固法「・・・全く人を変態扱いしないでちょうだい!」プイッ


土御門(・・・意外に子供っぽい一面もあるんだにゃー・・・)


固法「まったく・・・」プンプン


土御門「・・・ごめんぜよ。お詫びに今日は休み頂いたけど仕事手伝うにゃー」


固法「ほんと?」


土御門「ほんとうだぜい」


339: 2011/03/06(日) 23:02:55.45 ID:T2B53+DW0

固法「ありがとう。助かったわ」


固法「実はね・・・昨日皆に休みって言っちゃったけど一気に11人も休みにして人員薄くなって結構不安だったのよ・・・」


土御門「調子乗って全員に休みなんか与えるから痛い目見るんだにゃー」ニヤリ


固法「うぅぅ・・・」




ガチャ




黒子「お疲れ様ですの~」


初春「お疲れ様でーす!」



土御門元春。かつて陰陽術師として最高位に君臨した男は新たな決意を元に新生グループ、そして風紀委員として活動していくのであった。

349: 2011/03/07(月) 13:08:55.99 ID:sfNVTNvK0
上条当麻のとある一日




~ 上条宅 土曜 11:30 ~




上条(・・・たくっ!インデックスの奴深夜に電話してきやがって)




~ さかのぼること7時間前 ~




禁書『とうまー!聞いてる?』


上条『聞いてますよ』ムニャムニャ


禁書『アンジェレネったら酷いんだよっ!わたしのから揚げ2つも取ったんだからねっ!!』


上条『(・・・何故こんな深夜に食べ物の愚痴を長々と聞かなくてはいけないんだ・・・)』


禁書『まっ、お返しにアンジェレネのおやつ食っちゃったんだけどねっ!』


350: 2011/03/07(月) 13:09:30.82 ID:sfNVTNvK0


上条(――――――6時まで電話付き合ったおかげで寝不足だぜ・・・)


上条(お昼・・・金も余裕あるし外食でもするかな・・・)






ピンポーン





上条「はーい」




ガチャ




御坂妹「お久しぶりです、とミサカは1週間振りに会う貴方にご挨拶します」


上条「御坂妹か?久しぶりだな!元気にしてたか?」

351: 2011/03/07(月) 13:10:08.00 ID:sfNVTNvK0

御坂妹「はい。体調は万全です、とミサカは自分の体が順調なことを報告します」


上条「そりゃーよかった!ところでなんか俺に用か?」


御坂妹「・・・いえ。用があるのはミサカではなく「やっほーーーー!!!」」


打ち止め「ってミサカはミサカは元気よく挨拶をしてみるっ!」


上条「って打ち止めぁ!?」


上条「俺に用があるのは打ち止めか?」


打ち止め「違うよ。貴方に用があるのはあの人だよってミサカはミサカは説明してみたり!」


上条「へ?」

352: 2011/03/07(月) 13:10:38.08 ID:sfNVTNvK0

一方通行「よォ、三下ぁ」


上条「一方通行!?」


一方通行「おぅ・・・ロシアで会った以来だなァ」


上条「ああ。元気そうだな」


上条「そういえば打ち止めはもう大丈夫なのか?あともう一人女がいただろ?」


一方通行「・・・一気に質問すんなァ。それは後で答えるとしてお前昼飯は済んでるのかァ?」


上条「いや、まだだけど」


一方通行「なら俺達と一緒に来い。奢ってやる」

353: 2011/03/07(月) 13:11:15.21 ID:sfNVTNvK0

上条「へ?」


一方通行「いいから早く支度しろぉ」


上条「いや・・・でも何か悪いし・・・」


一方通行「あァ?俺が奢るってんだから早くしろよぉ!!」


上条「っは、はい!!!」


一方通行「ったくよォ・・・」


御坂妹(相変わらず強引な人ですね、とミサカは呆れかえります)


上条(・・・何故俺が怒られるのでせうか?)

354: 2011/03/07(月) 13:11:45.90 ID:sfNVTNvK0

~ 3分後 ~



上条「わりぃー!待たせた」


一方通行「じゃあー行くぞォ」


御坂妹「あのー・・・ミサカもご一緒していいんでしょうか?」


一方通行「あぁ?当たり前だろうがァ。案内だけさせて帰らせる程俺は酷くねぇぞォ」


御坂妹「ありがとうございます、とミサカは一方通行に上辺だけの感謝の言葉を述べます」


一方通行「正直だなァ、オイ」

355: 2011/03/07(月) 13:12:25.30 ID:sfNVTNvK0









打ち止め「さっきはごめんね?本当は貴方にお礼がしたいだけなのってミサカはミサカはあの人の本心を伝えてみる!」


上条「え?」


一方通行「このクソガキ!余計なこと言ってんじゃねーぞォ」チョップ


打ち止め「っ痛っ!ちょっと痛い!」


打ち止め「これは幼女虐待だってミサカはミサカは軽く涙目で訴えてみる!」


一方通行「大袈裟だろうがァ・・・」


上条(楽しそうだな・・・)クスッ

356: 2011/03/07(月) 13:13:04.58 ID:sfNVTNvK0

~ ファミレス ~



上条「このハンバーグ美味しいな!!」モグモグ


御坂妹「このパスタも中々の味です、とミサカは自己評価をします」モグモグ


一方通行「いい食いっぷりだなァ、おィ」


打ち止め「貴方はよくコーヒーだけでお腹持つよね?ってミサカはミサカは疑問を思ってみたり」モグモグ


一方通行「そうかァ?普通だろうがァ」


上条(いやいや、普通じゃねーよ)


上条「ところで一方通行。さっきの質問なんだが・・・」


一方通行「あン?おう―――――――――――」

357: 2011/03/07(月) 13:13:41.71 ID:sfNVTNvK0





上条「―――――――――――お前もかなり大変だったんだな・・・」


一方通行「お前程じゃねぇけどな」


上条「いやいや、お前がいなかったら俺はフィアンマに勝てなかったと思うぞ」


一方通行「そいつはそんなに強かったのかァ?」


上条「まぁな。右腕ぶった切られたし」アハハ


一御打「っ!!!???」


打ち止め「右腕が切断されたの?ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる・・・」

358: 2011/03/07(月) 13:14:32.61 ID:sfNVTNvK0

上条「ああ。これで2回目だよ。まいったまいった」


一御打(2回も!!!???)


御坂妹「右腕はどうやって治したのでしょうか?とミサカは興味津々に貴方に質問をします」


上条「えっと・・・1回目はあの先生にくっつけてもらって2回目は・・・自然に生えてきた」


一御打「っ!!!???」


一方通行(オイオイ・・・俺ァ散々自分のことを怪物だと思ってきたが俺以上に怪物じゃねェかよォ・・・)


御坂妹「貴方はナメック星人だったのですね、とミサカは驚愕の事実に驚きを隠せません・・・」

359: 2011/03/07(月) 13:15:26.47 ID:sfNVTNvK0

上条「いやいや、上条さんはどこにでもいる平凡な高校生ですよ?」


一御打(・・・どこがだよ!!!)


上条「ところで一方通行、お前魔術使ってよく無事だったな」


一方通行「あン?」


上条「いや、能力者は魔術使えないんだよ。いや・・・正確に言えば使えることは使えるんだが体に負荷がかかり最悪氏に至るケースもあるんだぞ?」


一方通行「マジかよぉ?だからあの時出血しまくりだったのかァ・・・」


上条「今後は使わない方がいいぞ」

360: 2011/03/07(月) 13:16:31.97 ID:sfNVTNvK0

一方通行「使わねーよ。打ち止めも元気になったしなァ」


打ち止め「ミサカはもう調整も必要なくなったんだよっ!ってミサカはミサカは万全な体になったことをアピールしてみたり!」


上条「・・・本当よかったな」ナデナデ


一方通行「・・・まァ、その・・・なんだ・・・」


上条「ん?」


一方通行「お前が右手で蓄積してた負の力を取り除いてくれなかったらこいつは間に合わなかったかもしれねェ・・・」


上条「」

361: 2011/03/07(月) 13:17:31.24 ID:sfNVTNvK0

一方通行「だから・・・その・・・あ、あ、あ、ありぃ、あり・・・」


上条「あん?ありがどうしたって?」


一方通行「ありぃ、あり、あり、ありがぅ・・・」

















一方通行「・・・クソったれがぁぁぁああ!!!」ガタッ

362: 2011/03/07(月) 13:18:05.10 ID:sfNVTNvK0

上御打「」ビクッ


上条「おいおい、急にテーブル蹴るなよ・・・」


一方通行「くそがァ・・・おィ、クソガキ帰っぞ!」


打ち止め「えー!?もう少しお話していたいってミサカはミサカはお願いをしてみる」


一方通行「うるせェ!いつでも会えんだろうがァ」


打ち止め「ぶーぶー!!ってミサカはミサカは文句をたれてみたり!」


上条「まーまー、俺でよければいつでも会うからさ」

363: 2011/03/07(月) 13:18:37.56 ID:sfNVTNvK0

打ち止め「ほんと?本当に本当?ってミサカはミサカはくどく確認をしてみる!」


上条「ああ。今度は俺が飯奢ってやるよ」


打ち止め「やったーってミサカはミサカは喜びを体で表現してみる!」


一方通行「無理すんじゃねぇぞォ、苦学生」


上条「インデックスいないし、風紀委員の報酬も入ってくるからもう上条さんは苦学生じゃありません!」


一方通行「インデックス?あぁ、あの銀髪シスターかぁ(あいつにも礼言わねぇとなぁぁ)」


一方通行「じゃあァ、あばよォ。会計はしてくから後は好きにしてろォ」


打ち止め「またねーってミサカはミサカは大きく手を振りながらお別れを惜しんでみる!」

364: 2011/03/07(月) 13:19:25.82 ID:sfNVTNvK0

~ 10分後 ~



上条「御坂妹、この後お前用事あるか?」


御坂妹「いえ、これといった用事は特にありませんが・・・」


上条「なら一緒に地下街でも行くか?夜予定あるんだけどそれまで暇なんだよ」


御坂妹「お誘いは嬉しいのですが・・・ミサカの財布には・・・」ションボリ


上条「いやいや、俺が奢るって」


御坂妹「!?」

365: 2011/03/07(月) 13:19:59.61 ID:sfNVTNvK0

御坂妹「本当ですか?とミサカは念のため貴方に確認します」


上条「本当だって。あんま高いものは買えないけど欲しいものあったら買ってやるよ」


上条(・・・こいつだって年頃の女の子だ。欲しいもんくらい買わせてやりてーよ)


御坂妹「神よ、感謝します!とミサカは学園都市に不釣合いな台詞を述べてみます」


上条「じゃあー行くか?」


御坂妹「はい」


御坂妹(指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪指輪)ブツブツ


上条「ん?何ブツブツ言ってんだ?」



上条当麻のとある一日 おわり

366: 2011/03/07(月) 13:20:50.97 ID:sfNVTNvK0

青髪ピアスと浜面仕面のとある一日



~第7学区 とあるパン屋~



青ピ「ありがとうございました~」


青ピ「ふぅ~、やっとひと段落ついたで・・・」


店長「おーう、青髪。今日はもう上がっていいぞー」


青ピ「ほな、先に上がらせてもらいますぅ。お疲れ様でした」


青ピ「っあ、今日は外食するんでボクの分晩飯いらんのでよろしゅう~」


店長「あいよー」

367: 2011/03/07(月) 13:21:25.46 ID:sfNVTNvK0

~店の裏口~




青ピ「ほら、浜面。食パンの耳やで」


浜面「おう。わりいな」


青ピ「なんや、そんなに生活厳しかったん?」


浜面「パチスロで15万すってジリ貧だぁ・・・」


青ピ「」


浜面「しかも滝壺にパチスロですったことばれて1年間ギャンブル禁止になった・・・」


青ピ「・・・滝壺ちゃん、意外に厳しいんやね」

368: 2011/03/07(月) 13:22:18.77 ID:sfNVTNvK0

浜面「まぁな・・・」


青ピ「ほな歓迎会まで時間もあるさかい、地下街でも行こうや」


浜面「おう」








青ピ「てかそんなに厳しかったら少しくらいなら金貸すで?」


浜面「気持ちはありがてえが駄目だ。俺は友人とは金の貸し借りはしねえようにしてるから」


青ピ「なんでや?」


浜面「金銭面で人間関係に亀裂入るのを多く見てきたからな・・・」


浜面「だから俺は絶対友達から金を借りたりしないし貸したりもしねえ」


青ピ「・・・でもパチスロで大金するししっかりしてるのかしてないのかようわからんね」


浜面「っうぐ!?」

369: 2011/03/07(月) 13:22:49.60 ID:sfNVTNvK0

~ 30分後 地下街 ~



浜面「歓迎会までゲーセンで時間でも潰すかー?」


青ピ「せやね。ってあれは?」




「あれでよかったのか?」


「はい、とミサカは念願の物を手にいれ他の方より一歩抜け出したと優越感に浸りながら答えます」


「?」



青ピ「上やーん!」


上条「ん?おー青髪ピアスじゃん」

370: 2011/03/07(月) 13:23:23.84 ID:sfNVTNvK0

浜面「おっす」


上条「浜面も一緒か」


青ピ「歓迎会まで時間あるさかい、地下街で時間潰そー思ってな」


上条「俺と一緒の考えだな」


浜面「・・・ところで上条、隣の女の子は誰だ?」


上条「え!?」


浜面「あの有名な超電磁砲とそっくりじゃないか?」


上条「えっと・・・御坂の妹だよ、妹!!!」アセアセ

371: 2011/03/07(月) 13:23:50.72 ID:sfNVTNvK0

青ピ(浜面はクローンのこと知らないんやね・・・)


浜面「へー・・・あの超電磁砲に妹なんていたのか」


御坂妹「御坂妹です、と2人きりの空間を汚されたと若干うざったいお二人にミサカはご挨拶します」


浜面(・・・なんてストレートな奴だ)


青ピ「随分Sっ気ある子やな。言葉責めされたいわぁ~」ニヤッ


御坂妹「うげ!?気持ち悪い、とミサカは引き気味で感想を述べます」


青ピ「あ~ん、もっと言ってやぁ~~」ゾクゾク


上御浜「」

372: 2011/03/07(月) 13:24:28.55 ID:sfNVTNvK0

浜面「ま・・・ま~2人の邪魔になるようだし俺達行くわ」


上条「別に邪魔じゃねーけどな」


浜面「いやいや、さっき思いっきり言われたがな」


青ピ「ほな、御坂妹ちゃんまたねぇ~」




御坂妹「貴方のご友人は本当に個性的な方が多いですね、とミサカは再度認識します」


上条「それは否めないな・・・」


御坂妹(・・・でもちょっと羨ましいです、とミサカは心の中で呟きます)クスッ



とある1日SS おわり

379: 2011/03/07(月) 21:35:31.01 ID:sfNVTNvK0

~ 11月29日 第一七七支部 ~



垣根「いやー、しかしあのお店は美味しかったな」


固法「気に入ってもらえてよかったわ」ニコッ


初春「忘年会も『エっちゃん』でやりましょうよぉ」


滝壺「賛成」


海原「右に同じく」


固法「そうね~。次もあそこでやりましょうかぁ」


初春「流石固法さぁん!話がわかります~」

380: 2011/03/07(月) 21:36:15.17 ID:sfNVTNvK0

固法「調子がいいんだから」クスッ


垣根「しかし今日は通報もないし暇だなぁ~」ダラー


初春「確かに最近では珍しいです」


滝壺「パトロール中の皆からも特に連絡もなし」


海原「まー風紀委員が暇なことはいいことですよ」ニコッ


固法「そうね。毎日がこれならいいんだけど・・・」





ガチャ




一同「!?」

381: 2011/03/07(月) 21:36:46.43 ID:sfNVTNvK0

佐天「お邪魔しまぁーす!!」


初春「佐天さーん!」


固法「あら、お久しぶりね」


佐天「どーもっ!遊びにきちゃいましたー」ニコッ


初春「第一七七支部は遊び場所じゃないですけどぉ?」


佐天「もう初春ったら~!堅いことは言わないの!」


垣海滝(・・・誰だろう?)ジー


佐天「ってあれ?」

382: 2011/03/07(月) 21:37:47.12 ID:sfNVTNvK0

固法「あ、紹介がまだだったわね。彼らが先週から風紀委員に新しく参加してくれてる方たちよ」


佐天「新しい風紀委員さんなんですか~!初春のクラスメイトの佐天涙子でーす!初めまして~」


垣根「垣根帝督だ。よろしくな」


海原「自分は海原光貴と申します。以後お見知りおきを」


滝壺「私は滝壺理后。よろしく、さてん」


佐天「」ジー


垣海滝「?」

383: 2011/03/07(月) 21:38:18.87 ID:sfNVTNvK0

佐天「いやぁ~、皆さんイケメンと美女ですね~」


垣根「おっ、わかってんじゃねーかぁ」ニヤリ


海原(思いっきり借り物の顔ですけどね・・・)


滝壺「ありがとう。さてんも美人だよ」


佐天「いやいや~、私なんて美人とは程遠いですよ~」フリフリ


垣根「いやいやぁ、どこぞの花女と違って大人っぽい雰囲気かもし出してるぜぇ?」


佐天「え?///」

384: 2011/03/07(月) 21:38:58.42 ID:sfNVTNvK0

初春「・・・垣根さん、どこぞの花女って私のことですかぁ?」


垣根「ピンポーン!」


初春「酷いです~」プンプン


垣根「いや、子供っぽいだけで初春も初春で可愛いと思うぞ」


初春「ふぇ?///」


垣根「固法さんも美人だしな」


固法「あら、ありがとう」ニコッ


佐初(大人な対応だ・・・)


佐天「そういえば麦野さんは今日はいないんですかぁ?」


固法「麦野さんは今日は病院行くみたいだからお休みよ。お知り合い?」

385: 2011/03/07(月) 21:39:51.19 ID:sfNVTNvK0

初春「この前の土曜にセブンスミストで一緒に食事したんですよぉ」


佐天「はい!いや~、一緒にいて楽しかったな~」


垣根(麦野がこいつらと?)


垣根(・・・想像できねぇ)


滝壺(むぎのも新しいお友達できたんだ)


固法「あら、そうだったの。麦野さんいなくて残念だったわね」


佐天「まー、また会えますし!そういえば他の新しい風紀委員さんはいないんですか~?」


固法「他の人は2つのグループに分かれてパトロールしてもらってるわ」

386: 2011/03/07(月) 21:40:25.43 ID:sfNVTNvK0

その頃、パトロール中のメンバーは・・・



~上条、土御門、黒子、フレンダ組~



上条「うーん、年末に近づくにつれてますます寒くなったな」


フレンダ「そうねー。流石にスカートもきついわけよ」


土御門「女子は冬でもスカートはいて偉いにゃー」


フレンダ「それは女子の意地ってもんよ」


黒子「私は制服着用が義務付けられてますので・・・」


上条「あー、常盤台は休日も外出時は制服着用義務付けされてるんだもんなー」

387: 2011/03/07(月) 21:40:53.42 ID:sfNVTNvK0

黒子「ええ」


上条「スカートの中にジャージとかも駄目なのか?」


黒子「・・・そんなの寮監に見つかったら即ヘッドロックされますの」


上土フ(ヘッドロック?)


上条「そういえばフレンダ、転入の手続きとかってもう済んだのか?」


フレンダ「うん。この前の木曜日に申請して今日完了の報告が来たわ」


上条「じゃあーこれで1月から同じ学校だな」


フレンダ「うん!」

388: 2011/03/07(月) 21:41:25.96 ID:sfNVTNvK0

土御門「にゃー。フレンダはうちの学校に転校してくるんのかにゃー?」


フレンダ「そうよ。1月からよろしくねー」


黒子「皆さん同じ学校で羨ましいですわ。ところでフレンダさん」


フレンダ「なーに?」


黒子「前はどこの学校にいましたの?」


フレンダ「愛和学院よ(全然行ってないけど・・・)」


黒子「名門校じゃありませんの!!わざわざ転校する必要がありますの?」

389: 2011/03/07(月) 21:41:59.99 ID:sfNVTNvK0

上条「まー、そう思うよな」


フレンダ「だって上条君のいる学校の方が皆もいるし楽しそうだし」


黒子「はぁ・・・」


土御門(というか上やんがいなかったら絶対転校してこなかっただろうにゃー)


フレンダ「学校のランクも大切だけど結局一番大切なのは楽しいかどうかってわけよ!」


黒子「なるほど・・・勉強になりますの」


フレンダ「そういえば白井、昨日絹旗と買い物したんでしょ」


黒子「はい。それが何か?」

390: 2011/03/07(月) 21:42:34.37 ID:sfNVTNvK0

フレンダ「・・・絹旗は今まで同年代の友達もいなかったからさ白井みたいな友達は初めてだと思うわけよ」


黒子「」


フレンダ「だからこれからも絹旗と仲良くしてあげてね?」


黒子「もちろんですの!絹旗さんは既に私の大切なご友人ですの」


土御門(微笑ましい光景だにゃー)


上条(フレンダ、仲間思いのいい奴だなー)


土御門「そろそろ一旦公園で休憩しようぜい」


上フ黒「賛成(ですの)」

391: 2011/03/07(月) 21:43:10.61 ID:sfNVTNvK0

~ 公園 ~



黒子「こんな寒い日はコーヒー飲んで暖まるのが一番ですの」


上条「だな」


土御門「いや、日本人ならお茶ぜよ!」


フレンダ「金髪に染めてる人に日本人云々って言われても説得力ないわけよ」


土御門「うぐっ!?」


黒子「フレンダさんの仰るとおりですの」クスッ

392: 2011/03/07(月) 21:43:44.86 ID:sfNVTNvK0

上条「だな」


土御門「1対3とは卑怯ぜよ・・・」




「あれ?あいつらは・・・」




上条「しかし今日はこのまま何も起こらなければいいんだけどな」


フレンダ「そうね。こういう日もたまにはあってもいいわよね」


黒子「たまにというか毎日なら一番いいんですけれど」


土御門「だにゃー」

393: 2011/03/07(月) 21:44:21.66 ID:sfNVTNvK0




「あんた達、休憩中?」




一同「ん?」


上条「おー、御坂か」


黒子「あら、お姉さま?奇遇ですの。公園に何か用事でも?」


美琴「さ、散歩よ!散歩!(ゲコ太の紙芝居見てたなんて言えないわ・・・)」


フレンダ(んげっ!?超電磁砲!?)ビクッ


美琴「ん?あんた・・・」


フレンダ(ばれた・・・)

394: 2011/03/07(月) 21:44:57.37 ID:sfNVTNvK0

美琴「ちょっとあんたが何でこいつらと一緒にいるのよっ!?」


フレンダ(ひぇぇえええ!!)アセアセ


上条「ん?御坂はフレンダと知り合いなのか?」


美琴「知り合いというか・・・」


土御門(・・・そうか。こいつら研究所で一戦やりあったんだったな)


土御門(面倒くさいが超電磁砲に説明してこの場を収めないとな・・・)


土御門「にゃー!フレンダと超電磁砲、ちょっと話があるからあっちに行こうぜい」


美フ「え!?」

395: 2011/03/07(月) 21:45:30.32 ID:sfNVTNvK0

土御門「さーさー早く行くぜよ!!」グイグイ


美琴「ちょっ、ちょっと離しなさいよ!」


土御門「・・・いいから。アイテムと俺達の関係を説明するからついてくるんだ。白井にはばれたくないだろ?」ヒソヒソ


美琴「―――ッ!?」


上黒「?」


土御門「じゃあー、俺達は3人で話あるから上やんと白井はちょっと待っててくれにゃー」


上条「お、おう」


黒子「はいですの・・・」

396: 2011/03/07(月) 21:46:27.43 ID:sfNVTNvK0










土御門「――――――――っというわけだにゃー」


美琴「大体理解できたわ。アイテムは今は汚い仕事はしてなくて風紀委員に協力してるってことね」


フレンダ「まーね・・・」


土御門「過去のことを水に流せとは言わないぜい。けどこいつらも今は全うな仕事をして頑張ってる。そこだけは認めて欲しいぜよ」


フレンダ「土御門・・・」


美琴「」


美琴「・・・わかったわ」

397: 2011/03/07(月) 21:47:14.94 ID:sfNVTNvK0

フレンダ「え?」


美琴「結局あの時は敵対したけど・・・あれも上の命令で動いてただけみたいだし、こいつらが妹達の命を弄んだわけじゃないしね」


土御門「」


美琴「まっ、積もる話もあるけど面倒くさいからいいわっ!」


フレンダ「超電磁砲・・・」


美琴「超電磁砲じゃないっつーの。私には御坂美琴って名前があるんだから名前で呼んでちょうだい」


フレンダ「御坂・・・許してくれるの?」

398: 2011/03/07(月) 21:47:44.90 ID:sfNVTNvK0

美琴「許すも何もいつまでも後ろを見てたってしょうがいないじゃない。妹達も今は前を向いて生きてるわけだし」


美琴「フレンダだっけ?」


フレンダ「ええ」


美琴「私のことは美琴でいいわ。ほら」


そう言うと、美琴はフレンダに右手を差し伸べた。


フレンダ「え?」


美琴「握手よ、あ・く・し・ゅ!」


フレンダ「え?えーあー」ギュ

399: 2011/03/07(月) 21:48:20.94 ID:sfNVTNvK0

美琴「まー色々あったけどよろしくね、フレンダ」ギュ


フレンダ「こちらこそ。美琴」


土御門(これにて一件落着だぜい)


土御門(・・・いや、こいつらにはもう一つ戦いがあるんだったな)ニヤリ


土御門「にゃー、友達になったのはいいが恋のライバルとしても仲良くするんだぜい」


美フ「恋のライバル?」


土御門「だって超電磁砲もフレンダも上やんのこと好きなんだろ?」


400: 2011/03/07(月) 21:48:51.13 ID:sfNVTNvK0

美琴「なっ、ななな何言ってんのよぉぉぉおお!!///」


土御門「あれ?違うのかにゃー?」ニヤニヤ


美琴「違うわよぉぉお!!誰があんな奴のことぉぉおお!!!」


土御門「でもフレンダはそうではないみたいだぜい?」


美琴「・・・・へ?」


フレンダ「///」カァー


美琴「・・・フレンダ?」

401: 2011/03/07(月) 21:49:21.21 ID:sfNVTNvK0

フレンダ「」


フレンダ「美琴!」


美琴「はいっ!?」


フレンダ「私負けないからね!!!」


美琴「え?えっと・・・」


フレンダ「上条君は渡さないんだからね!!」ビシッ


美琴「えぇぇえええ!!???」


土御門(上やん・・・もてる男は罪だにゃー)ニヤニヤ

402: 2011/03/07(月) 21:49:50.72 ID:sfNVTNvK0

~同時刻 浜面、青ピ、絹旗組~



絹旗「はぁ~、なんでパトロールの組み合わせがこの2人なんて超最悪です・・・」


絹旗「せめて白井さんがいてくれたら・・・」


浜面「おいおい、ひでぇ言われようだな」


青ピ「もっと罵ってくれないとボクは満足できないで~」


浜絹「」


青ピ「しかし今日は平和やね」


403: 2011/03/07(月) 21:50:24.03 ID:sfNVTNvK0

絹旗「そうですね。早くパトロール終えて支部に戻りたいです」


浜面「こんまま何もなければいいんだけどなぁ」


青ピ「しかし・・・」


浜面「ん?」


青ピ「浜面の腕章姿はいつまで経っても見慣れへんね」


絹旗「超同感です。とても風紀委員とは見えません」


浜面「おい!!?」


404: 2011/03/07(月) 21:50:58.16 ID:sfNVTNvK0

青ピ「風紀委員から腕章を奪い取ったスキルアウトしか見えへんねん」


絹旗「まー元々スキルアウトですからね」


浜面「おい、いい加減俺泣いちゃうよ!!?」


青ピ「男の泣き顔程うざいものはないで」


絹旗「浜面の泣き顔・・・想像しただけで吐き気がしてきました・・・」


浜面「・・・オー人事に連絡するぞ、俺」




アノヒトハ モウキヅクコロヨ♪




青ピ「ん?支部から電話や」ピッ

405: 2011/03/07(月) 21:51:29.89 ID:sfNVTNvK0

青ピ「もしもーし」


滝壺「あ、あおがみ」


青ピ「滝壺ちゃん、どないしたん?通報?」


滝壺「うん。○○で学生が不良に絡まれてるみたいだから至急向かって」


青ピ「了解や!」


滝壺「ついでに帰りにマックで適当に皆の分買ってきて」


青ピ「」ガクッ


青ピ「り、了解や・・・」


滝壺「プチパンケーキは必須。よろしく」プチッ

406: 2011/03/07(月) 21:52:05.54 ID:sfNVTNvK0

浜面「通報か?」


青ピ「うん。○○で学生が不良に絡まれてるみたいや」


絹旗「またカツアゲですか・・・」


青ピ「ピアス外すからちょっと待っててな」


絹旗「いちいちピアス取るのは面倒くさくないですか?」


青ピ「もう慣れたで」


青ピ「ほな、行くで~」


浜絹「おう(はい)」

407: 2011/03/07(月) 21:52:47.78 ID:sfNVTNvK0










ヒュン





浜面「ここか」


絹旗「ちょっと見当たらないですね」キョロキョロ


青ピ「おかしいな~。滝壺ちゃんからここって聞いたんやけど・・・」




「すごいパーンチ!」


「ブルゥへ!!!??」




青ピ「あっちみたいやな」


浜面「じゃあー行くか」

408: 2011/03/07(月) 21:53:23.72 ID:sfNVTNvK0


「これで俺の185戦185勝だな」


「ちくしょう・・・次は絶対勝つ・・・」ガクッ


「さすがモツ鍋の横須賀・・・いい根性だ」


(はぁ~・・・よく飽きないでやるよこの2人は・・・)




絹旗「風紀委員です!不良に絡まれてる学生がいると聞いたのですが・・・ってあれ?」


青ピ「・・・どっちかというと不良の人がボロボロやね」


浜面「どうなってんだ?」


青ピ「これはどういうことや?」

409: 2011/03/07(月) 21:54:00.08 ID:sfNVTNvK0

原谷「すいませーん。身内同士のただの喧嘩でして・・・」


削板「うん。ただ決闘していただけだが?」


浜面「あんだ、ただの身内内の喧嘩かよ」


青ピ「なんや、はた迷惑やなぁ~」


絹旗「身内同士で喧嘩するのはいいですが次からは場所を超考えて下さい!」


原谷「すいませんでした!(なんで俺が謝るはめに・・・)」ペコリ


削板「ただの喧嘩に風紀委員が出動とは大袈裟だなー」

410: 2011/03/07(月) 21:54:32.65 ID:sfNVTNvK0

絹旗「」イラッ


原谷「ほら、削板さんもちゃんと謝って!!」アセアセ


削板「・・・わかった。すまなかったな」ペコリ


絹旗「まったく・・・」


青ピ「頼むで~。んでそっちの倒れてるあんちゃんは大丈夫かいな?救急車呼ぼか?」


原谷「いえいえ!!この哺乳類、勝手に生き返るんで放って置いて下さい!!」


削板「こいつは根性あるからな。心配無用だ!」

411: 2011/03/07(月) 21:55:11.52 ID:sfNVTNvK0

青ピ「(・・・根性?)了解やで」


浜面(うーん・・・あの倒れてる奴どっかで見たような・・・)


絹旗「では次からは場所を超わきまえてやってくださいね!」


原谷「はい!本当にすいまんでしたーーーー!!!」ペコリ


青ピ「ほなパトロールに戻るで」


浜絹「おう(はい)」





ヒュン




原谷「消えたっ!!!??」


削板「瞬間移動か?あの青髪の兄ちゃん根性ある技するじゃねーか」


原谷「いやいや、テレポートに根性とか関係ないから」


横須賀「」

412: 2011/03/07(月) 21:56:04.90 ID:sfNVTNvK0

~ 第一七七支部 18:30 ~



固法「じゃあー今日もお疲れ様でした」


一同「お疲れ様でーす」



>アーツカレタ
>サッサトケールベ


浜面「滝壺、帰らないのか?」


滝壺「うん。書類の作成が少し残ってるから残る」


浜面「手伝おうか?」


滝壺「気持ちは嬉しいけどはまづら、PC使えたっけ?」


浜面「うぐっ!?」

413: 2011/03/07(月) 21:56:38.75 ID:sfNVTNvK0

フレンダ「どうせ浜面はネットで工口サイト見るくらいしかPC使ってないんでしょ」


絹旗「しかもバニーガール限定」


黒子「それは流石に引きますの・・・」


浜面「おいぃぃいい!!お前らぁぁああ!!」


青ピ「なんや、浜面バニーガール好きやったん?」


絹旗「超大好きですよ。滝壺さんのバニーガール姿想像して鼻血出したこともありますし」


青ピ「真正のバニーガール好きやな~」

414: 2011/03/07(月) 21:57:27.39 ID:sfNVTNvK0

浜面「いやいや、待て待て!!!確かにバニーガールは好きだが・・・そこまでじゃないぞぉぉおお!!」


青ピ「大丈夫や。ボクは浜面の味方やで」ウインク


絹旗「味方できて超よかったですね。浜面」


浜面「人の話を聞けぇぇええ!!」


滝壺「はまづら」


浜面「滝壺さぁぁぁぁん」ニッコリ


滝壺「大丈夫。PCを工口サイトを見ることにしか使えないそんなはまづらを私は応援する」


浜面「」

415: 2011/03/07(月) 21:57:54.75 ID:sfNVTNvK0


土御門「上やーん」


上条「ん?」


土御門「帰り一緒に飯でも食いにいこうぜい!」


上条「あん?お前から誘うなんて珍しいじゃねーか」


土御門「今日は舞夏もいないから外食決定なんだにゃー」


上条「自炊って考えはお前にはないのね・・・まーいいぜ、行こうぜ」


土御門「サンキューだにゃー」


416: 2011/03/07(月) 21:58:29.34 ID:sfNVTNvK0

垣根「あ、俺もいくいく」


フレンダ「私も!」


絹旗「私も行きたいです!」


上条「じゃあー、皆で行くかー」


一同「おーう!」


上条「他の人はどうする?」


黒子「私は寮の門限がありますので」


初春「私は滝壺さんと残業でぇーす!」

417: 2011/03/07(月) 21:59:04.84 ID:sfNVTNvK0

海原「自分も予定がありますので今回は遠慮しておきます」


固法「私もルームメイトが待ってるからまた今度ね」


青ピ「ボクも下宿先で晩飯作ってくれてるからパスや」


フレンダ「じゃあー面子は上条君、土御門、垣根、絹旗。そして私ね」


絹旗「あれ、麦野は?」


フレンダ「麦野は今日はお休みでしょ」


絹旗「あっ、そうでした」


土御門「じゃあーいつものファミレスでも行こうぜい」


垣根「まー妥当だわな」


上条「じゃあーお先に失礼しまーす」



>オツカレサマー
>マタアシタネ

418: 2011/03/07(月) 21:59:43.07 ID:sfNVTNvK0

~ いつものファミレス ~



上条「しかし今日は平和だったな」モグモグ


土御門「だにゃー」モグモグ


垣根「寒い中パトロールご苦労なこった」モグモグ


フレンダ「1件も通報なかったのなんて初めてじゃない?」モグモグ


絹旗「こっちは1件だけありましたよ」モグモグ


フレンダ「またスキルアウト?」

419: 2011/03/07(月) 22:00:10.08 ID:sfNVTNvK0

絹旗「スキルアウトかわかりませんが・・・不良に絡まれてる学生さんがいると」


絹旗「・・・でも現場に行った時は学生さんが不良倒してましたけどね。結局身内同士の喧嘩でした」


土御門「はた迷惑な奴らだにゃー」


絹旗「全く超無駄足でした・・・」


上条「あっ、俺トイレ行ってくるわ」


フレンダ「いってらっしゃい」







フレンダ「土御門・・・」


土御門「にゃー?」


フレンダ「今日はありがとうね」

420: 2011/03/07(月) 22:00:47.03 ID:sfNVTNvK0

土御門「・・・気にすることないぜよ」


絹旗「なんかあったんですか?」


フレンダ「うん。実はね―――――――――――」











絹旗「―――――――――――そうだったんですか・・・」


垣根「超電磁砲とアイテムがやりあってたなんて初耳だな」


土御門「まー超電磁砲は学園都市の塔だからな。本来なら暗部とはかけ離れた存在のはずだったんだが・・・」


フレンダ「」

421: 2011/03/07(月) 22:01:28.83 ID:sfNVTNvK0

垣根「しかしクローンってのはやりすぎだったな・・・」


絹旗「あの時は命令に従うだけだったので深く考えてませんでしたが・・・今思うと超同感です」


フレンダ「まさか美琴が許してくれるなんてね」苦笑


土御門「超電磁砲もあれで上やんの影響も受けてるからにゃー」


垣根「ところで上条は暗部のことどこまで知ってるんだ?」


土御門「・・・絶対能力進化実験くらいかにゃー」


土御門「他のことに関しては知らないはずだぜい(なんせ魔術側に引っ張りだこだったしな)」


垣根「そっか」

422: 2011/03/07(月) 22:01:54.93 ID:sfNVTNvK0

土御門「上やんはあれで心配事も多い。これ以上上やんに心配事は増やしたくないからな」


フレンダ(土御門・・・)


土御門「まー、今じゃ暗部の仕事がなくなって俺達もこうして風紀委員に協力してるわけなんだけどにゃー」


垣根「ふーん」ニヤニヤ


土御門「なにぜよ?」


垣根「いやー・・・土御門は随分上条思いだなって思ってよ」ニヤニヤ


絹旗「男の友情って奴ですね!」


土御門「にゃーっ!?」

423: 2011/03/07(月) 22:02:38.98 ID:sfNVTNvK0

上条「ただいまー!ってお前ら何話してんだ?」


垣根「ん?なーに、土御門がお前のこと大好きって話さ」ニヤリ


上条「っは!?」


土御門「お前は何を言ってるぜよっ!!!!」アセアセ


絹旗「土御門さんが焦ってる姿・・・初めて見ました」ニヤニヤ


土御門「にゃーっ!!??」


上条「ったく・・・何やってんだか」


フレンダ(・・・土御門も上条君のこと大好きなのね)クスクス



フレンダは、皆にからかわれている土御門を微笑ましく見つめているのであった。

441: 2011/03/10(木) 23:22:56.55 ID:vIgUiJkI0

~ 12月5日 セブンスミスト~



吹寄「・・・・・・・遅いわね!」



吹寄制理はとある青年を待っていた。



~ さかのぼること3日前 ~



垣根『はぁぁ?インド料理だぁ?』


吹寄『ええ、セブンスミスト内で新しくオープンしたのよ』


垣根『んでこの前のお礼に昼飯奢ってくれると?』


吹寄『そうよ。駄目だった?』


垣根『・・・いや、駄目じゃねーけどよぉ。いつ行くんだぁ?』


吹寄『そうね。今週の日曜なんかどうかしら?』


垣根『おう、仕事も休みだからいいぞ』


吹寄『じゃあー、日曜にセブンスミストの前で11時半待ち合わせね』


垣根『おう。寝坊すんなよ?』


吹寄『しないわよっ!!』


垣根『じゃーなー』プチッ


吹寄(・・・全くもう!!!)

442: 2011/03/10(木) 23:23:48.44 ID:vIgUiJkI0
吹寄(あの馬鹿・・・人に寝坊すんなとか言いながら自分が遅刻してるじゃないのよ!!)




ドーーーーーン




その時、吹寄の前に大きな白い翼を生やしたホスト風の若い男が舞い降りた。




垣根「わりぃ・・・寝坊した」


吹寄「遅いわよ!垣根!!もう12時よ!!」


垣根「だから謝ってるじゃねーかよ」


吹寄「それに・・・」ワナワナ


垣根「ん?」


吹寄「堂々と空飛んで降りてくるんじゃないわよぉ!!他の人達に見られまくってるじゃない!!」

443: 2011/03/10(木) 23:24:23.96 ID:vIgUiJkI0



>ナンダ、ナンダ
>テンシ?



垣根「注目されてるんだからいいじゃねーかぁ」


吹寄「・・・本当、貴方って非常識ね」


垣根「だから言っただろうがぁ。俺の未元物質に常識は通用しねー」キリッ


吹寄「・・・だからその台詞かっこ悪いって」


垣根「っうぐ!?人様の決め台詞を愚弄しやがってぇぇ・・・」


吹寄「まぁ、いいわ。行きましょう」


垣根(ったく、相変わらずズケズケ酷いこと言いやがる・・・)ブツブツ

444: 2011/03/10(木) 23:24:59.22 ID:vIgUiJkI0

~ インド料理店 ~



垣根「お、結構いけんじゃねーか!」モグモグ


吹寄「そうね。インド料理とか初めてだけど美味しいわ」モグモグ


垣根「人の奢りだと余計に美味しく感じるぜ」


吹寄「あまり人に奢って貰ったことないの?」


垣根「あまりというか初めてだ。今までは人の上に立つ立場だったからな」


吹寄「ふーん。ところで貴方って学校行ってないの?」

445: 2011/03/10(木) 23:25:31.66 ID:vIgUiJkI0

垣根「一応、わかめ高校に籍はあるが全くいってねー」


吹寄「聞いたことない学校ね。留年とかならないわけ?」


垣根「特別クラスってやつでな・・・別に行かなくてもいいんだよ」


垣根「まー、噂だがとある部活の部員達だけが留年してるみたいなんだけどな」


吹寄「はぁ・・・」


垣根「吹寄の学校にはそういうのねーのかよ?」


吹寄「うちの学校は普通だからね。レベルも0から2くらいの人達しかいないし」


垣根「なるほどね」

446: 2011/03/10(木) 23:26:11.67 ID:vIgUiJkI0

垣根(・・・しかし普通の学校に幻想頃し、第6位、土御門がいるとはな・・・確か吸血頃しもいるって聞いたな)


垣根(なんかありやがんな、その学校・・・)


吹寄「どうしたの?」


垣根「っん!?いや、相変わらずでっけー胸だなーって思ってよぉ」ニヤニヤ


吹寄「」ブチッ


吹寄「垣根・・・」


垣根「へ?」


吹寄「ふん!!!」オデコDX


垣根「ぐはぁぁああ!!」バタン

447: 2011/03/10(木) 23:26:58.52 ID:vIgUiJkI0

吹寄「全く・・・これじゃあー学園都市第2位もあの3人組と同じね!!」


垣根「なんつー硬さだ・・・」イテテ


吹寄「いい、垣根?次そんなこと言ったら頭突き100発よ!!」


垣根「100発っ!?すいませんでしたぁぁ!!」


吹寄「わかればよろしい」フンッ


垣根(本当に容赦ねーな・・・)


垣根「・・・お前、せっかく綺麗な顔してんだからもう少しおしとやかになった方がいいんじゃねーのか?」


吹寄「えッ!!??」


448: 2011/03/10(木) 23:27:32.43 ID:vIgUiJkI0

吹寄(き、き、綺麗な顔!!??////)


垣根「そんなんじゃー貰い手いねーぞぉ」


吹寄「うるさいわねっ!!」


吹寄(全く・・・急に変なこと言わないでよ!)





一方通行「んだァ!?あっちの席うるせぇなァ」


番外個体「キャハッ!相変わらず小さいこと気にするねぇ、一方通行は☆」


一方通行「はぁあ?うっせーぞォ!クソ野郎がァ」


打ち止め「もう・・・すぐ切れるところは貴方の悪い所だよ!ってミサカはミサカは忠告してみる」


一方通行「・・・っち」


番外個体「あらら~、学園都市最強の男も上位個体の前では形無しだねぇい☆」


一方通行(本当にこいつはァ俺をイライラさせる天才だぜェ・・・)ワナワナ

449: 2011/03/10(木) 23:28:07.62 ID:vIgUiJkI0

~ 15分後 ~



垣根「んでこの後どうするよ?」


吹寄「え?えっと・・・」


吹寄「こ、この後買い物したいんだけど・・・その・・・」


垣根「あん?」


吹寄「つ、つ、付き合ってくれるかしら?・・・」


垣根「別にいいけど」


吹寄「いいの?」


垣根「おう。ってか飯だけ奢らせて帰る程俺は常識知らずじゃねーぞ」

450: 2011/03/10(木) 23:28:34.63 ID:vIgUiJkI0

吹寄「意外だわ。垣根にも常識が備わってたのね・・・」


垣根「てめぇ・・・どんだけ人を非常識だと思ってやがる・・・」


吹寄「少なくとも私が今まで出会った人の中ではダントツの1位よ」


垣根「ダントツかよ!」


吹寄「よかったじゃない!1位よ、学園都市第2位さん」ニコッ


垣根「嬉しくねーよ・・・」


垣根「それより・・・この俺様とデートできるなんて明日学校で自慢してもいいんだぜ!」ニヤリ


吹寄「はぁぁ!?どんだけ自意識過剰なのよ」

451: 2011/03/10(木) 23:29:04.63 ID:vIgUiJkI0

垣根「あぁ!?俺とデートなんか女からすれば最高だろうが!」


吹寄「もう突っ込むのも疲れたわ・・・」


吹寄「冗談はそれぐらいにしてそろそろ行きましょうか」


垣根「冗談だとぉぉ!!?」


吹寄「ほら、早く!」


垣根「ぬうぅぅぅ・・・」

452: 2011/03/10(木) 23:29:40.64 ID:vIgUiJkI0

~ 2時間後 ~



垣根「――――――ったく・・・なんで女の買い物ってこうも長いのかね」


吹寄「う、うるさい!!久しぶり来たから買うもの多いのよ!!」


垣根「まっ、予定もなかったからいいんだけどさ」


吹寄「貴方、休日はいつも何してるの?」


垣根「あん?遊ぶ奴らは上条達くらいしかいねーからあいつらと予定合わなければ基本家でゴロゴロだ」


吹寄「上条達以外に友達とかいないの?」


垣根「いねーーー!!」キリッ

453: 2011/03/10(木) 23:30:20.12 ID:vIgUiJkI0

吹寄「いや、そんな自信満々に言い切られても返事に困るわ・・・」


垣根「それに仕事以外で携帯番号交換したのはお前が初めてだ」


吹寄「・・・どんだけ知り合い少ないのよ(わ、わたしが初めてっ!!??)」


垣根「しょうがねーだろうがぁ・・・見た目もこうだからよ。寄って来る奴なんかいねーよ」


吹寄「ふーん。中身はガキっぽいのにね」


垣根「誰がガキだぁぁああ!!」


吹寄「そういうすぐ熱くなるところよ」


垣根「うぐっ!!??」

454: 2011/03/10(木) 23:30:53.17 ID:vIgUiJkI0




「すいませーん、ちょっといいですか?」




垣吹「あん?(え?)」


女「ちょっとすいません、今雑誌の企画でカップルの写真を撮っていまして」


吹寄「はぁ・・・」


女「もしよければ貴方達も撮らせて欲しいんですが?」


吹寄「っえ!!??」


女「せっかく美男美女カップルを見つけたので是非撮らして頂きたいんですが・・・」


垣根(・・・美男)ピクッ

455: 2011/03/10(木) 23:31:28.61 ID:vIgUiJkI0

吹寄(か、か、カップルってぇぇぇ///)


垣根「俺はいいぜ!」キリッ


垣根「吹寄、お前はどうなんだ?」


吹寄「ふぇ!?わたし・・・わたしは・・・」


吹寄(どうしよう・・・恥ずかしいから断ろうかな・・・でも勿体無い気もするし・・・)


吹寄(あーーーーーもう!!!!)


吹寄「い、いいわよっ!!上等よ!!」


垣根「じ、上等って・・・」クククッ


吹寄「そこ、笑うなぁぁぁああ!!」

456: 2011/03/10(木) 23:32:06.05 ID:vIgUiJkI0

女「ありがとう!じゃあー撮るからあそこに2人で並んで立ってもらえるかしら?」


吹寄「は、はいぃぃ!!」


女「錦織君、カメラよろしくね」


カメラマン「うぃーっす」




カメラマン「はい、もっとくっついてー」


垣根「おい、もっとくっつけだってよ」


吹寄「うぅぅぅ・・・」


吹寄(・・・やるしかないわ!吹寄制理!!)

457: 2011/03/10(木) 23:32:31.22 ID:vIgUiJkI0

吹寄「わ、わかったわ」ギュ


垣根(うぅ!!胸が・・・それになんかいい匂いが・・・)ジー


吹寄「な、何人の顔ジーっと見てんのよっ///」


垣根「み、み、見てねーよぉ!!」ドキドキ


カメラマン「はーい、いくよー」




カシャ













女「どうもありがとうね」

458: 2011/03/10(木) 23:33:14.12 ID:vIgUiJkI0

吹寄「いいえ、そんなこと・・・」


垣根「それいつ頃載るんだ?」


女「来月号よ。よろしくね」


垣根「了解だぁ。ふっ、俺の写真見て近寄ってくる女が増えるのが目に見えるぜ」


吹寄「どんだけパーソナルリアリティ豊かなのよ、あんたは!」ゴツッ


垣根「っ痛!!?」


垣根「何しやがる!!?」

459: 2011/03/10(木) 23:33:39.95 ID:vIgUiJkI0

吹寄「妄想の世界から現実の世界に戻してあげただけよ」フンッ


垣根「誰が妄想世界に行ってるだってぇぇ??」


吹寄「あんたよ、あ・ん・た!」


女(本当仲いいわね・・・将来、彼氏が尻にしかれる姿が目に浮かぶわ)


女「じゃあ、本当にありがとうね。また機会があったらよろしく」


吹寄「あ、はい。ありがとうございました」ペコリ

460: 2011/03/10(木) 23:34:06.66 ID:vIgUiJkI0

~ 1時間後 吹寄宅前 ~



吹寄「今日はありがとうね」


垣根「お、おう」


吹寄「結構楽しかったわ」ニッコリ


垣根「お、おう」ドキッ


垣根(んだぁ、この変な感じはよぉ・・・)


吹寄「えっと・・・その・・・」


垣根「ん?」


吹寄「また・・・暇な時でいいから・・・そのぉ・・・」ウジウジ

461: 2011/03/10(木) 23:35:34.11 ID:vIgUiJkI0

垣根「!?」


吹寄「また・・・かい・・・買い物なんか・・・」


垣根「」


垣根「おう、俺は休日はいつでも暇だからな。また誘ってくれや」


吹寄「え?」


垣根「だから、お、俺は暇人だっつーことだよぉぉ!!」


吹寄「・・・何よ、それ」クスッ


垣根「こら!そこ笑うな!!」


吹寄「ごめんなさい」クスッ

462: 2011/03/10(木) 23:36:01.43 ID:vIgUiJkI0

垣根「ったくよぉ・・・」


垣根「んじゃー、また電話なりメールでもしてくれや」バサァ


吹寄「垣根からはしてくれないの?」ジー


垣根「うぅぅ!?」


垣根「ま、まー・・・なんだ・・・暇な時してやるよ・・・」


吹寄「本当上から目線は変わらないのね」


垣根「悪かったな」


吹寄「じゃあー、また今度ね」


垣根「お、おぅ・・・」バサァ

463: 2011/03/10(木) 23:36:34.50 ID:vIgUiJkI0

~ 同日夜 吹寄宅 ~



吹寄は、姫神と電話で話をしていた。



吹寄「――――――――ってわけなんだけど何なのかしら、この気持ち・・・」


姫神(吹寄さん。上条君程じゃないけどちょっと鈍感なのかな。)


姫神「多分。恋だと思う。」


吹寄「こっ、こ、こ、恋ぃぃぃぃい!!??」


姫神「うん。」


吹寄「私が恋なんて・・・」


姫神「吹寄さん。恋なんていつやってくるかわからないもの。」

464: 2011/03/10(木) 23:37:26.66 ID:vIgUiJkI0

吹寄「で、でも・・・私に恋とかって似合わないような」


姫神「恋に似合うも何もないと思う。」


吹寄「」


姫神「私も以前自分のこと卑屈に思ってた。けど小萌に言われて少し変われた。」


吹寄「それって上条当麻のこと?」


姫神「うん。」


吹寄「姫神さんは何で上条のこと好きになったの?」


姫神「うーん。あの人は私を助けるために命がけで助けてくれた。」


姫神「それにあの人は優しいから。困った人がいたら何の見返りも求めず必ず助けてくれる。そういうところが素敵。」


465: 2011/03/10(木) 23:38:20.54 ID:vIgUiJkI0

吹寄(命がけ?姫神さん過去に何があったのかしら!!?)


姫神「と理由を考えるといくつか出てくるけど実際どれが好きになった理由かはわからない。」


吹寄「え?」


姫神「私の考えだけど人を好きになるのって理屈じゃないと思う。」


吹寄「」


姫神「私もいつの間にか上条君のことを好きになってた。恋ってそんなもんじゃないかなって思う。」


吹寄「姫神さん・・・」

466: 2011/03/10(木) 23:38:52.21 ID:vIgUiJkI0

姫神「ごめん。あまり参考にならなかったかも。」


吹寄「ううん!!そんなことないわよ!!」


吹寄「なんとなくわかったような気がする・・・」


姫神「ならよかった。」


吹寄「話聞いてくれてありがとうね。また明日学校でね!」


姫神「うん。おやすみ。」


吹寄「おやすみなさい」プチッ

467: 2011/03/10(木) 23:39:21.01 ID:vIgUiJkI0



吹寄「」フゥー


吹寄「恋か・・・」


吹寄「私、やっぱりあの人のこと・・・」


吹寄「」


吹寄「ええい!!悩んでいたってしょうがいないじゃない!」


吹寄「とりあえず風呂入りましょう!!」

468: 2011/03/10(木) 23:39:50.68 ID:vIgUiJkI0

~ 同日夜 上条宅 ~



上条「――――――――んで、その話を聞いて上条さんにどうしろと?」


垣根「はぁ!?だからフラグ1級建築士のお前にこの気持ちが何なのか相談してんじゃねーかぁ」


上条「誰がフラグ建築士だぁ!!」


垣根「土御門と青髪が言ってたぞ」


上条「あいつら・・・年齢=彼女いない歴の俺に対する皮肉かよ!!」


垣根「あんだ、お前も彼女いたことねーのかよ」


上条「え?お前もって?まさか・・・」


垣根(・・・しまったぁぁぁああ!!うっかり喋っちまったぁぁあああ!!)

469: 2011/03/10(木) 23:40:24.61 ID:vIgUiJkI0

上条「垣根に彼女いなかったのは意外だな」


垣根「フッ!まぁー、女なんかいつでも出来るからなぁ!!今までは作らなかっただけだぁぁあ!!」アセアセ


上条(おうおう・・・嘘が表情に出やすい奴ですこと)


上条「ま、いいっか。でもまさかお前と吹寄がねー」


垣根「あん?」


上条「いやー、以外な組み合わせだと思ってよ」


垣根「俺もまさかこんな展開になるとは思わなかった」

470: 2011/03/10(木) 23:40:52.96 ID:vIgUiJkI0

上条「まー、人の気持ちなんかわからねーけどよ・・・一緒にいて楽しかったりドキドキしたりするってことは・・・」


垣根「・・・するってことは?」


上条「好きってことじゃねーのか?」


垣根「す、す、す、好きだぁぁああ!!?」


上条「おい、急に大声出すなよ!!」


垣根「あっ、わりぃ・・・」


上条「まー、俺も恋愛とかしたことないから断言はできないけどよ」


上条「俺から言えるのはここまで。後は自分で考えな」

471: 2011/03/10(木) 23:41:28.75 ID:vIgUiJkI0

垣根「」


上条「んで泊まってくの?」


垣根「帰るの面倒くせぇからな。いい?」


上条「いいけど布団ねーぞ?」


垣根「未元物質で作るから問題ねー」


上条「・・・便利すぎだろ、未元物質」


垣根「はん、俺の未元物質に常識は通用しねーからな」


上条「はいはい・・・じゃあー俺明日学校あるからそろそろ寝るな」

472: 2011/03/10(木) 23:41:55.86 ID:vIgUiJkI0

垣根「おう。なんか飲み物ねーか?」


上条「あー?コーヒー自分で入れるか冷蔵庫から適当にとってくれー」


垣根「れ、れ、れ、冷蔵庫だと!?」ダラダラ


上条「ん?どうした?」


垣根「・・・いや、冷蔵庫と聞くと気分が悪くなってな・・・」


上条「そ・・・そうか(変な奴だな)」


上条「じゃあーおやすみ。寝る時電気消してなー」


垣根「おう」

473: 2011/03/10(木) 23:42:31.66 ID:vIgUiJkI0



~ 上条宅 ベランダ ~



垣根(・・・俺が吹寄のことを好きね・・・)ズズー


垣根(いいのかねぇ・・・こんなクソ野郎が人のことを好きになるなんてよぉ・・・)


垣根「」ズズー


垣根「にがっ・・・」

488: 2011/03/13(日) 22:26:25.73 ID:4DhUiL/H0

~ 12月20日 ~



浜面達は、とある通り魔事件の犯人を追い掛け回していた。




浜面「待ちやがれー!!!」


通り魔「っち、しつけーな!!」




ヒュン




通り魔「っんな!?急に目の前に!!?」


麦野「いい加減捕まりやがれっつーのぉ!!」ドガッ


通り魔「がはぁぁあああ!!?」ドサッ

489: 2011/03/13(日) 22:27:09.89 ID:4DhUiL/H0



通り魔「」チーン


青ピ「いい右フックや」


麦野「楽勝よ」


浜面「」ゼェーゼェー


青ピ「浜面も追い詰めご苦労さん」


浜面「お、おう・・・」ゼェーゼェー


フレンダ「あれくらいで息切れってどんだけ体力ないわけよ」

490: 2011/03/13(日) 22:27:41.07 ID:4DhUiL/H0

浜面「う、うるせぇ・・・」


浜面(最近、全然体鍛えてなかったし走りこみもしてなかったしな・・・)


青ピ「ほな、ボクこいつアンチスキル本部に連れてくさかい」


麦野「よろしくー」




ヒュン




~ 5分後 ~




ヒュン




青ピ「あっちに置いてきたで~」

491: 2011/03/13(日) 22:28:12.57 ID:4DhUiL/H0

フレンダ「相変わらずチートな能力ね」


麦野「ほんと・・・制限がないテレポートって反則だわ」


青ピ「あぁぁん!もっと褒めてやぁ~」クネクネ


フレンダ「これがなければ純粋に尊敬できるんだけど・・・」


麦野「こいつが同じレベル5なんて・・・」


浜面「おい、18時過ぎてるしそろそろ支部に戻ろうぜ」


青ピ「せやね。瞬間移動で戻る?」

492: 2011/03/13(日) 22:28:40.84 ID:4DhUiL/H0

麦野「んー・・・たまには歩いて帰りましょう」


フレンダ「賛成」


青ピ「ほな、帰ろうか」


浜面「おう」










浜面「そういえばもうじきクリスマスだけどお前らどうすんだ?」


青ピ「浜面・・・ボクに喧嘩売ってるん?」イラッ

493: 2011/03/13(日) 22:29:10.06 ID:4DhUiL/H0

浜面「え?」


青ピ「・・・彼女もいないボクに予定なんかあるわけないやん!!!」


青ピ「自分には彼女がいるからって上から目線で質問しやがってぇぇえ!!日本海にテレポートさせるで!?」ギロッ


浜面「いっ!!??ちょっとたんま、たんま!!!」


青ピ「問答無用や」ニヤリ


浜面「悪かったっ!!!すいまんでしたぁぁぁああ!!!!」スライディングドゲザ


麦野「うわ、みっともなー・・・」


フレンダ「・・・ってかさ、クリスマスって家族と過ごすもんじゃないの?」


浜青麦「・・・・・・・えッ!?」


フレンダ「・・・・・え!?」

494: 2011/03/13(日) 22:29:42.48 ID:4DhUiL/H0








フレンダ「―――――――――な、なんですって!!??」


フレンダ「日本ではクリスマスは恋人と過ごすものだったわけね!?」


浜面「まー、絶対ではないけど恋人いる奴は皆一緒に過ごすだろうな」


麦野「そうね。やっぱ日本と外国じゃそういうの違うのね」


青ピ(恋人もおらんし、家族も遠い新潟や・・・)


浜面「じゃあー、まだ上条誘ってないのか?」


フレンダ「うん」

495: 2011/03/13(日) 22:30:30.17 ID:4DhUiL/H0

麦野「明日にでも誘えば?今日上条休みだからいないし」


青ピ「電話やメールでもいいんやない?」


フレンダ「うーん・・・やっぱこういうのは直接言いたいから明日誘うわ!」


浜面「意外に律儀なとこあんだな」


フレンダ「意外は余計ってわけよ・・・」


青ピ「麦のんはクリスマス予定あるん?」


麦野「・・・だから・・・麦のんって言うなっつーのぉぉ!!」


青ピ「ええやん、可愛いあだ名やし」

496: 2011/03/13(日) 22:31:05.33 ID:4DhUiL/H0

麦野「はぁ~・・・私は仕事終わったら佐天さんと初春さんとパーティーの予定よ」


青ピ「・・・ほな、ボク「絶対駄目っ!!!」」


青ピ「」ガックシ


フレンダ「浜面はどうせ滝壺とでしょ?」


浜面「おう。っても自宅で和やかに2人でパーティーするだけなんだけどな」


青ピ「リア充は全員灼熱地獄に転送や・・・」


浜面「うぉい!!さらっと怖いこと言うのはやめてください・・・」


フレンダ「まっ、青髪も100年後くらいにいい人見つかるかもしれないってわけよ!」


青ピ「100年ってボク生きてる自信ないでぇぇええ!!!」


>アハハハ


フレンダ(よーっし!明日上条君をクリスマスデートに誘うわよ~!!)

502: 2011/03/14(月) 00:01:19.13 ID:SOfO+FrE0

削板「すげぇな、お前ら。こんなにすげぇ根性ある奴らは初めて見た」


削板「計画停電で明日8時間停電すっけど、根性で乗り切るか」


てなわけで投下します!


舞っててくれてありがとうですの

503: 2011/03/14(月) 00:02:01.43 ID:SOfO+FrE0

~ 12月21日 公園 ~



美琴(遅いわね・・・そろそろここに来てもいいはずなんだけど)




絹旗「超寒いです」


海原「今日は最高でも4度みたいですからね」


上条「いつものベンチで休憩すっか」


青ピ「賛成や~」


フレンダ(帰りに2人で帰ってその時誘おう・・・)

504: 2011/03/14(月) 00:02:51.46 ID:SOfO+FrE0



美琴(あっ、来た!!!)


美琴(でも沢山人いるわね・・・あの人数を前にあいつを誘うのはちょっと・・・)


美琴(いや、駄目よ私!ここで逃げたらいつまで経っても誘えないわ!)




上条「はぁ~、あたたま「やっ、やっほ~」」


上条「ん?って御坂か」


美琴「きょ、今日もパトロールお疲れ様・・・」


上条「おう、サンキュー。御坂もベンチ座れよ」


505: 2011/03/14(月) 00:03:24.35 ID:SOfO+FrE0

絹旗(・・・超電磁砲)


美琴「うん・・・フレンダも海原さんもこんちには」ペコリ


フレンダ「うん(・・・なんか嫌な予感が)」


海原「お久しぶりです(御坂さーんじゃあーりませんかーー!!!)」


青(これは修羅場の予感やでぇ~)ニヤニヤ


上条「そういえばお前公園で何してたんだー?」


美琴「いやぁ・・・ちょっとね」ウジウジ


美琴(いけ、いくのよ!御坂美琴!!)

506: 2011/03/14(月) 00:04:06.00 ID:SOfO+FrE0

美琴「あのさぁ~・・・」


上条「ん?」


美琴「あ、あんた・・・24日って予定あったりする?」モジモジ


フレンダ(し、しまったぁぁぁあああ!!!)


フレンダ(余裕かまして帰りに誘おうとしたら先越されたぁぁああ!!)ガーン


絹旗(フレンダが面白い顔になってます・・・)


上条「24日?あー・・・夜は予定あるけど日中は予定ないぞ?」


507: 2011/03/14(月) 00:04:41.38 ID:SOfO+FrE0

美琴(ほっ・・・)


美琴「じゃ、じゃあーさー・・・一緒に第17学区に新しくできた動物園に・・・い、いかにゃあい?///」


一同「」


絹旗「今思いっきり噛みましたよね?」ヒソヒソ


青ピ「せやね」ヒソヒソ


海原(照れる御坂さん・・・なんと可愛らしい姿なのでしょうか)ウットリ


フレンダ(・・・しかも誘う場所まで被ってるぅぅぅうう!!?)

508: 2011/03/14(月) 00:05:17.70 ID:SOfO+FrE0

上条「おう、いい「ちょっと待ったぁぁあああ!!!」」


上美「へ?」


フレンダ「上条君、24日は私と一緒に動物園行きましょう!」


上条「はい?」


美琴「ちょっとフレンダぁ!!私が先に誘ったんだけど?」


フレンダ「順番なんか関係ないわけよ!」


美琴「」ガルル-


フレンダ「」ウーウー

509: 2011/03/14(月) 00:05:55.01 ID:SOfO+FrE0

美琴「・・・このままじゃらちがあかないわね」


フレンダ「・・・じゃあーどっちと行くか上条君に決めてもらえばいいんじゃない?」


美琴「そ、それもそうね・・・」


美フ「さー、あんた(上条君)はどっちと行くの!!!???」グイッ


上条「っうぅ!!??」


絹旗(うぉぉ・・・超修羅場です)


青ピ(なぜ・・・なぜ上やんばかりがぁぁぁあああ!!!)

510: 2011/03/14(月) 00:06:30.50 ID:SOfO+FrE0

上条「・・・」


上条「だったら3人で行けばよくねーかぁ?」


美フ「はいっ!!??」


上条「だってお前ら動物園行きたいんだろ?だったら3人で行けばいいじゃねーか」


上条「俺には誰かを仲間外れとかするのではできねー。皆で楽しめれば1番じゃねーのか?」


美フ(な、仲間外れって・・・)


青ピ(上やん・・・流石にそれはないで)


絹旗(まさかこんな答えが出るとは・・・)

511: 2011/03/14(月) 00:07:15.32 ID:SOfO+FrE0

上条「つっても3人じゃやっぱあれか・・・(人少ないよな)」


美琴「そ、そうよ!!3人はないわよ!!」


フレンダ「その通りってわけよ!!」


上条「だな。おい!絹旗、青髪、海原は24日仕事休みだろ?予定なんかあるのか?」


一同「はい!!??」


上条「どうなんだ?」


絹旗「はい。予定はありませんけど・・・」


海原「自分も見舞い以外は予定はありませんが・・・」


青ピ「クリスマスはボクの敵やけど・・・」

512: 2011/03/14(月) 00:07:52.10 ID:SOfO+FrE0

美琴(・・・あいつ、まさか・・・)


上条「じゃあーこの6人で行こうぜ!」ニコッ


一同「へ!!??」


美琴(や、やっぱり・・・)ガックシ


フレンダ(彼は予測不能すぎるわ・・・)


上条「いや~、どうせなら人数多いほうが楽しいだろう」


絹旗「はぁ・・・」


青ピ「ボクはいいんやけど・・・」


海原「その・・・いいんでしょうか?」


上条「美琴とフレンダもいいかー?」

513: 2011/03/14(月) 00:08:34.92 ID:SOfO+FrE0

美琴(この朴念仁がぁぁぁあああ!!)


フレンダ(・・・どうやら上条君は難攻不落のようね)


美琴「はぁ~・・・まっ、いいわよ・・・」


フレンダ「私も・・・」


上条「よし、皆で行った方が楽しいしな!」


絹旗「ドンマイです、フレンダ、超電磁砲・・・」ポンポン


美フ「うぅぅぅ・・・」

514: 2011/03/14(月) 00:09:43.85 ID:SOfO+FrE0

~ 2時間後 第一七七支部 ~



固法「じゃあー今日も皆お疲れ様」


一同「お疲れ様でーす!」



ワイワイガヤガヤ



上条「じゃあーお先にー」


初春「私もお先に失礼しまーす!行きましょう、麦野さん!」


麦野「ええ。じゃあーお先に失礼するわ」



>オツカレサマー

515: 2011/03/14(月) 00:10:21.53 ID:SOfO+FrE0

フレンダ「はぁぁぁ・・・」ガックリ


絹旗「ドンマイです・・・フレンダ・・・」


固法「あら、フレンダさん。どうしたの?」


土御門「どうしたぜよ?」


海原「えっと・・・実はですね――――――――――」









固法「―――――――――――なるほどね」

516: 2011/03/14(月) 00:11:02.22 ID:SOfO+FrE0

海原「ええ」


固法「上条君もやるわね。中々できることじゃないわ」


青ピ「そのくせ鈍感で悪気もないからたち悪いんや」


土御門「まー、そこが上やんのいい所でもあるけどにゃー」


フレンダ「・・・それは否めないってわけよ」


固法「まさか御坂さんも上条君のことがね・・・」


青ピ「固法さんは知らなかったん?」

517: 2011/03/14(月) 00:11:33.21 ID:SOfO+FrE0

固法「ええ。彼女からそういう話は聞いたことないから」


フレンダ「美琴には負けられないわ」


土御門「フレンダ、ライバルは超電磁砲だけじゃないぜい?」


フレンダ「え?」


土御門「他にも沢山いるぜよぉ」ニヤリ


固法「そんなに彼ってもてるの?」


土御門「固法さん、上やんは一級フラグ建築士だにゃー」

518: 2011/03/14(月) 00:12:09.53 ID:SOfO+FrE0

固法「フラグ建築士って?」


土御門「女の子とフラグ立てる奴しか取得できない資格ぜよ」


土御門「更に上やんは鈍感だから女の子の気持ちに気づかないで行く先々でフラグが建っていくんだぜい」


土御門「ぶっちゃっけ、上やんと付き合うのは宝くじ当たるより難しいかもしれん・・・」


固法「そ、そんなに!?」


フレンダ「ため息しか出ないわけよ・・・」


絹旗「流石、学園都市最強を2回も倒し第三次世界大戦を終わらせた男・・・」


固法「え?それってどういう・・・」


絹旗「えっとですね――――――――――――――」

519: 2011/03/14(月) 00:13:12.15 ID:SOfO+FrE0








固法「―――――――――――――ちょっと信じられないわ」


絹旗「ですよね」


土御門「でも本当のことぜよ」


フレンダ「優しくて、かっこよくて、強いなんてもう最高ってわけよ!!!」


フレンダ「結局、私の彼氏になるのは上条君以外考えられないってわけよ!!」


絹旗(フ、フレンダが怖い・・・)


海原(フレンダさんから凄いオーラが出てますね)


青ピ(くそっ!!上やんに幻想頃しがなければマグマの中に転送できるのに!!!)

520: 2011/03/14(月) 00:14:09.92 ID:SOfO+FrE0

固法「あのね・・・」


一同「はい」


固法「ちょっと話が変わるけど・・・」


固法「第一七七支部ってレベル5が3人、そのレベル5を倒した人が1人・・・」


絹旗「1人じゃないですよ」


固法「え?」


絹旗「浜面は以前、麦野と戦って勝っています」


固法「え?浜面君が!!??」

521: 2011/03/14(月) 00:14:40.85 ID:SOfO+FrE0

絹旗「はい」コクリ


海原(浜面さんが・・・彼もやりますね・・・認識を改めないと)


土御門(・・・麦野を倒した無能力者って浜面のことだったのか)


青ピ(意外やな・・・浜面も何か特殊な能力が・・・)


固法「ってことはレベル5が3人、レベル5を倒した人が2人、レベル4が4人でしょ・・・」


固法「・・・ちょっと戦力的に卑怯じゃないかしら?」


絹旗「超同感です」


土御門「まー、戦力はあるに越したことはないぜよ」

522: 2011/03/14(月) 00:15:19.93 ID:SOfO+FrE0

青ピ「せやせや」


海原(・・・実は魔術師が2人混ざってます。とは言えないですね・・・)


固法「なんかレベル5が自分の周りに沢山いるのが慣れてきたのが恐ろしいわ」


絹旗「他の支部にはレベル5はいないんですか?」


固法「ええ。聞いたことがないわ」


土御門(そりゃー、3位、5位、6位、7位以外は全部暗部だったからにゃー・・・)


固法「私も今まで以上にしっかりしなくちゃ」

523: 2011/03/14(月) 00:15:58.29 ID:SOfO+FrE0

海原「そうですか?固法さんは今のままで十分だと思いますよ」ニコッ


青ピ「せやで」


絹旗「はい!あの麦野と垣根を抑えられるのは固法さんしかいませんし」


フレンダ「それに、私固法さん以外の人の下で風紀委員やる気ないし~」


土御門「そういうことだにゃー」


固法「みんな・・・ありがとう」


固法「・・・よし!皆でご飯でも食いに行きましょうか」

524: 2011/03/14(月) 00:16:31.69 ID:SOfO+FrE0

土御門「お、固法さんから誘うなんて珍しいぜよ」


固法「今日はルームメイトがいないからね」


海原「では自分、美味しいお店見つけたのでご案内しますよ」


絹旗「おー、海原さんが見つけたお店なら超期待できそうです」


海原「おやおや、ハードルが高くなってしまいましたね」


青ピ「腹ぺっこぺこやで~」


フレンダ「腹が減っては戦はできぬ!ってわけよ」


固法「じゃあー行きましょうか」


一同「はーい!」

536: 2011/03/14(月) 21:55:04.20 ID:SOfO+FrE0

~ 12月24日 第一七七支部 ~



初春「はい、固法さんお茶です」コトッ


固法「ありがとう」


固法「」ズズー


固法「暖まるわね~」


初春「ですよねぇ~。みかんもいかがですか?」


固法「それはあとで頂くわ」


初春「はーい!それにしても12月に入って犯罪数がめっきり減りましたね」

537: 2011/03/14(月) 21:55:34.69 ID:SOfO+FrE0

固法「これもあの人達のおかげね」ニコッ


初春「そうですねぇ~♪」


固法「初春さんは今日は麦野さんと佐天さんの3人でパーティーなんですって?」


初春「はい!麦野さんの家でやるんですよぉ!固法さんも来ますかぁ?」


固法「私はルームメイトと過ごす予定だから遠慮しとくわ」


初春「そうですか!」


固法「ええ」


固法(・・・上条君たちはクリスマスイヴ楽しんでいるかしら)クスッ

538: 2011/03/14(月) 21:56:46.41 ID:SOfO+FrE0

~同時刻 第17学区 動物園 ~




美琴(待ち合わせより30分も早く来ちゃったわ・・・)


美琴(流石に誰もまだ来ないわよね)


青ピ「あれ?御坂ちゃんやん」


美琴「あっ、おはようございます」ペコリ


青ピ「おはようさーん。随分早かったんやね」


美琴「寮にいてもやることなかったんで・・・」

539: 2011/03/14(月) 21:57:24.29 ID:SOfO+FrE0

青ピ「さよかー。そういえば白井はんが今日休み取れなくて随分悔しがってたで~」


青ピ「御坂ちゃんは随分、白井はんに好かれてるんやね」


美琴「まぁ、まぁ・・・(好かれてるのレベルを超えてるわよ・・・)」



~ 10分後 ~



フレンダ、絹旗「おはようー(ございます)」


青ピ「おはようさん!」


美琴「あら、おはよう。フ・レ・ン・ダ」ニッコリ


フレンダ「おはよう、み・こ・と」ニコッ




バチバチバチ




青ピ「あそこ火花が散ってるで~」


絹旗「近づかない方がいいですね・・・」

540: 2011/03/14(月) 21:57:59.01 ID:SOfO+FrE0

~ 5分後 ~



上条「おーっす!」


海原「おはようございます」


一同「おはよー」


青ピ「あれ、2人一緒にきたん?」


上条「いや、ついさっきばったり顔合わせてさ」


海原「え、ええ・・・(本当は30分前から遠くで御坂さんを観察してたとは言えませんね・・・)」


美琴「じゃあー、行きましょうか」


一同「おーう」

541: 2011/03/14(月) 21:58:38.70 ID:SOfO+FrE0




ワイワイガヤガヤ




フレンダ「うわぁ~、結構混んでるのね」


絹旗「超混んでますね」


上条「なぁ~、御坂。ここってそんなに人気あんのか?」


美琴「みたいよ。何せただの動物園じゃなくて絶滅動物限定の動物園だからね」


青ピ「絶滅動物やて?」


美琴「ええ。何故学園都市にいるのかはわからないけど・・・」

542: 2011/03/14(月) 21:59:15.70 ID:SOfO+FrE0

青ピ(まさかクローン技術で・・・いや、クローン作るにもDNAが必要なはずや・・・)


海原(まさかこれもドラゴンボールの力で・・・)


上条「凄い面白そうだな!絶滅動物なんか生で見たことないもんな!」


美琴「絶滅動物なんだから当たり前でしょうが!」


上条「うぐっ!!?」


美琴「ったく、あんたは・・・今まで見れていたならそもそも絶滅動物じゃないのよ」


上条「お、仰るとおりで・・・」

543: 2011/03/14(月) 21:59:48.04 ID:SOfO+FrE0

フレンダ(何よ・・・2人で仲良くくっちゃべってさ・・・)ムー


フレンダ(・・・よし!)


フレンダ「とりあえず行きましょう!」ギュッ


上条「えっ!?」


美琴「ちょっとフレンダ!何手なんか握ってんのよ!!?」


フレンダ「人が多いからはぐれないようによ」ニヤリ


美琴「ぐぐっ・・・」


美琴「・・・じゃ、じゃあー・・・私はこっちの手握らせて貰うわよ///」ギュッ


上条「はい!!?」

544: 2011/03/14(月) 22:00:18.46 ID:SOfO+FrE0

上条「・・・ちょっと上条さんをはさんで3人で手握るってのはどうかと思うのですが?」


美琴「はぁ、はぐれない為よぉぉお!!////」


美琴「仕方ないじゃないぃぃ!!!///」


フレンダ(くっ!?美琴め!!中々やるじゃない・・・)


海原(照れる御坂さん・・・GOOD!!!)


青ピ「な~、絹旗はん」


絹旗「何ですか?青髪さん」


青ピ「ボク達、いる必要があるんやろか」


絹旗「・・・ノーコメントです」

545: 2011/03/14(月) 22:01:03.05 ID:SOfO+FrE0

~ 同時刻 第9学区の遊園地 ~




スタン




垣根「よぉー!今日は遅刻しないで来たぜ」バサァ


吹寄「」ワナワナ


垣根「あん?」


吹寄「ふんっ!」ドガッ


垣根「いてぇぇ!!」


垣根「な、何しやがる!?」

546: 2011/03/14(月) 22:01:34.44 ID:SOfO+FrE0

吹寄「だから~、待ち合わせ場所に飛んでくるなとあれほど行っといたでしょうがぁぁああ!!」


垣根「・・・い、いや・・・だって飛んできた方が楽だし・・・」アセアセ


吹寄「・・・次飛んできたらその白い翼もぎ取るわよ?」ギロッ


垣根(・・・こいつならやりかねねぇ・・・)


垣根「す、すいませんでした~」


吹寄「・・・全くもう!」


吹寄「ほら、行くわよ」ギュ


垣根「お、おう・・・」ギュ


垣根(・・・何手握ってるだけでドキドキしてんだぁぁ!!)


吹寄(ちょっと積極的すぎたかしら・・・)

547: 2011/03/14(月) 22:02:23.92 ID:SOfO+FrE0

~ 場所代わり動物園 ~




上条「うぉ、これがサーベルタイガーか!!」


青ピ「凄い牙やねぇ」


海原「これはこれは・・・」


美琴「男ってあういう強い動物が好きなのかしら?」


フレンダ「かもね~」


絹旗「そこは男女の超違いですね」

548: 2011/03/14(月) 22:02:55.55 ID:SOfO+FrE0

美琴「あー!!あれ可愛いわっ!」


海原「あれはニホンアシカですね」


美琴「あのつぶらな瞳・・・たまらないわ!!」


絹旗「確かに可愛い顔してますね」


フレンダ「普通のアシカと違いがわからないわけよ」






美琴「こ・・・これは何かしら?」


絹旗「えーと、イノケンティウスって書いてありますね。今日限定みたいですよ」


フレンダ「炎でできてるように見えるのは私の錯覚なのかしら?」


青ピ「いや・・・ボクにもそう見えるで(発火能力者の仕業やろか?)」


海原(魔術の匂いが・・・)


上条「」

549: 2011/03/14(月) 22:03:43.85 ID:SOfO+FrE0

フレンダ「何この生き物」


(・ω・)「もきゅ?」


美琴「め・・・・めそ?」


海原「って書いてありますね」


美琴「凄い名前ね・・・」


絹旗「超可愛いじゃないですか!!」


青ピ「確かに見た目は可愛いんやけど・・・」


上条「・・・舌が半分に割れてる!?」


海原(・・・この生き物は一体?)

550: 2011/03/14(月) 22:04:39.56 ID:SOfO+FrE0

~ 場所代わり第9学区の遊園地 ~



垣根「どこもかしこもカップルばっかだな」


吹寄「そりゃークリスマスイヴだからね」


垣根「ん?」



「たっくよォ・・・人多すぎだろうがァ・・・」


「相変わらず人が多いところは苦手なんだね、ってミサカはミサカは再認識してみたり」


「人ごみに酔う一方通行ってきゃわいいね☆」


「・・・うぜェ」



吹寄「どうしたの?」


垣根「・・・いや、知ってる奴がいたような気がしただけだ」

552: 2011/03/14(月) 22:06:09.06 ID:SOfO+FrE0

吹寄「友達とか知り合いって言えないところが悲しいわね・・・」


垣根「うるせぇーぞぉ」


垣根(・・・まさかあいつが遊園地に?)


垣根(いや、ないない)


吹寄「ほら、ジェットコースターのところ並ぶわよ」


垣根「・・・本当に乗るのか?」


吹寄「当たり前じゃない!遊園地に絶叫系は欠かせないわよ」


垣根「ちっ、あんなので喜ぶのはガキくれぇだろうが・・・」


垣根(絶叫系苦手なんだよな・・・)

553: 2011/03/14(月) 22:06:52.47 ID:SOfO+FrE0

吹寄「あら、もしかしてびびってるの?」


垣根「」ピクッ


吹寄「びびってるんなら乗らなくてもいいわよ?」


垣根「だーれが・・・びびってるって~?」ピクッピクッ


吹寄「貴方よ、あ・な・た」


垣根「はぁい~?」


吹寄「まさか天下のレベル5様がジェットコースター苦手だっとはね~」クスクス


垣根「上等だぁぁああ!!乗ってやんよぉぉぉお!!」


吹寄「無理しなくてもいいのよ?」


垣根「はんっ!!この学園都市第2位の未元物質にこえーものなんてないんだよぉ!!」

554: 2011/03/14(月) 22:08:27.83 ID:SOfO+FrE0

~ 1時間後 ~



垣根「」チーン


垣根(んだ、あの乗り物はよ・・・心臓に悪いだろうがぁ・・・)


吹寄「・・・ちょっと大丈夫?」


垣根「だ、大丈夫に・・・き、決まってるだろうがぁ・・・」


吹寄「そのわりには顔が藤木君の唇並に真っ青よ」


垣根「――――――ッ!?」


垣根(藤木君並だとぉぉぉお!??)


吹寄「お昼も近くなってきたし休憩してお昼ご飯食いましょうか」


垣根「お、おぅ・・・」フラフラ

555: 2011/03/14(月) 22:09:11.72 ID:SOfO+FrE0







吹寄「ここでいいかしら?」


垣根「おう、人も少ないしいいんじゃねーか」


垣根「んで、なんか買ってくるか?」


吹寄「えっと・・・」


垣根「ん?」


吹寄「あの・・・お弁当作ってきたんだけど・・・」モジモジ


垣根「おっ、気が利くじゃねーか」


吹寄「ほら、食いなさい・・・」

556: 2011/03/14(月) 22:09:58.66 ID:SOfO+FrE0

垣根「んじゃ、ありがたく頂くぜ」


垣根「ん」モグモグ


吹寄(・・・初めて人の為に弁当作ってみたけど)


吹寄「味はど・・・どうかしら?」ジー


垣根「あん?そりゃーおっ!!?」


垣根(・・・おいおい、急に上目遣いで見てくんじゃねーよ!!)ドキッ


垣根(変に意識しちまうだろうがぁぁぁ!!)


吹寄「どう?」ジー


垣根「まっ、まー普通に食えるレベルじゃねーのかぁ?」

557: 2011/03/14(月) 22:10:33.01 ID:SOfO+FrE0

吹寄「もっとまともな言い方ないわけ・・・」


垣根「俺にまともなんて言葉は似合わねーからな」


吹寄「はいはい・・・」


吹寄(素直に美味しいとか言ってくれればいいのに・・・)シュン


垣根「・・・」


垣根(やべ・・・ちょっと冷たかったか・・・)


吹寄「はぁ~・・・」モグモグ


垣根「ま、そのーなんだ・・・」


吹寄「?」


垣根「け、け、結構美味しいんじゃねーかぁ?」

558: 2011/03/14(月) 22:11:23.65 ID:SOfO+FrE0

吹寄「え!?」


垣根「こ、これくらいならすぐお嫁にいけんじゃねーのかぁ?」


吹寄「はっ!!??」


垣根「えっ!?」


垣根(って俺は何言ってんだぁぁぁぁ!!!)アセアセ


吹寄「ちょ、ちょっといきなり変なこと言わないでよぉぉ!!」カァー


垣根「い、いや・・・俺は素直に感想をだな・・・」


吹寄「全くもう・・・」


垣根(あちゃー・・・結局怒らせちまったよ・・・)


吹寄(お嫁さんって・・・)

559: 2011/03/14(月) 22:11:59.73 ID:SOfO+FrE0


垣根『ただいま帰ったぞ、制理』


吹寄『おかえりなさい、あなた』


子供『あう~』


垣根『お、ママといい子にしてたか~?』ナデナデ


吹寄『お風呂にする、それともご飯にする?』


垣根『お風呂もご飯もいいが・・・まずは』


吹寄『え?』


垣根『ただいまのキスをだな・・・』グイッ


吹寄『ちょ、ちょっと・・・///』




吹寄(―――――――――ってあたしは何を考えんのよぉぉ!!!)ブンブン


垣根「?」

560: 2011/03/14(月) 22:12:44.99 ID:SOfO+FrE0

~ 同時刻 動物園 ~



上条「うし、お昼にするかー」


一同「おーう」


上条「どっかレストランでも「ちょっと待ったぁぁぁ!!!」」


上条「!?」


美フ「実は・・・」


美フ「お弁当を作ってきたのよ!(わけよ!)」


美フ「ん!?」


美琴(被ったぁぁぁぁぁ!!!)


フレンダ(くっ!!被りすぎってわけよ・・・)

561: 2011/03/14(月) 22:13:22.08 ID:SOfO+FrE0

上条「おー、2人とも弁当作って来てくれたのか!そりゃー楽しみだ」ニッコリ


美フ「///」


上条「いや~、女の子の手料理なんか普段食わないからな。楽しみでしょうがないぜ」


美フ(おっしゃー!!!)


絹旗「あの・・・」


フレンダ「何、絹旗?」


絹旗「・・・私達も食っていんでしょうか?」


青ピ「・・・」コクコク


海原(御坂さんの手料理、手料理、手料理ぃぃぃぃ!!!!)

562: 2011/03/14(月) 22:14:03.56 ID:SOfO+FrE0

フレンダ「もっ、もちろんよ!ねー、美琴?」


美琴「う、うん!!」


美フ(ふ~・・・人数分作ってきてよかったな)


上条「んじゃーあっちのテーブル空いてるからそこで食おうぜ」


一同「おーう」





フレンダ「じゃんじゃじゃーん!!!」


一同「おー」


フレンダ「フレンダ特製お弁当ってわけよ!!」


上条「おー、凄い美味そうだな!俺の好きな卵焼きも入ってるし」


フレンダ(・・・そこら辺は抜かりなしってわけよ!)ニヤリ

563: 2011/03/14(月) 22:14:38.71 ID:SOfO+FrE0

~ さかのぼること3日前 中華料理屋 ~



フレンダ『土御門!!』


土御門『にゃー?』


フレンダ『上条君の好物を教えて!!』


固法『フレンダさん、凄い気合入ってるわね・・・』


絹旗(こんな超気合入ってるフレンダ、暗部時代も入れて初めて見ました・・・)


海原(これが恋する力ってやつですか・・・)


青ピ(ボクにも春が来るんやろうか・・・)


土御門『いいぜい・・・ただし条件があるぜよ』

564: 2011/03/14(月) 22:15:38.33 ID:SOfO+FrE0

フレンダ『条件?』



土御門はノートを取り出しフレンダに見せつける。そこにはとある衣装のデザインが・・・



土御門『この堕天使チラメイド超ミニスカバージョンを着てもらうぜよ!!』ジャジャーン


一同『』ポカーン


フレンダ『え、えっと・・・』


青ピ(フレンダちゃんがあの衣装を!!??)


海原『・・・土御門さん、貴方はまたこんないかがわしいものを』


土御門『いかがわしいとは心外ぜよ!これは立派な衣装だぜい』


565: 2011/03/14(月) 22:16:10.32 ID:SOfO+FrE0

海原『その立派な衣装がいかがわしいと言ってるんですよ。これだからシスコンは・・・』


海原が呆れるように息を吐いた。


土御門『』ピキッ


土御門『まっ、この衣装のよさはストーカー野郎には一生わからないぜよ』ニヤリ


海原『』イラッ


海原『・・・自分はこんなセンスの悪いもののよさなんか一生わかりたくないですけどね』


土御門『貴様・・・』


土御門『表に出ろぉぉぉぉ!!!この衣装を馬鹿にする奴には罰を与えるぜよ!!!』


海原『いいでしょう・・・土御門さんがそのいかがわしい衣装をセンスあるものだと思っているのなら・・・』


海原『まずはその幻想を・・・ぶち頃しましょう!』

566: 2011/03/14(月) 22:16:53.25 ID:SOfO+FrE0

青ピ(海原君がそげぶを!?)


絹旗(切れてる海原さん初めて見ました)


フレンダ『あのー・・・上条君の好物・・・』


固法『いい加減にしなさいっ!!』ゴツン


土海『っ痛!?』


固法『全くもう・・・くだらないことで喧嘩なんかするんじゃないの!それにお店の人に迷惑でしょう』


海原『自分としたことが・・・大変申し訳ございませんでした』ペコリ


土御門『すまなかったぜよ・・・』

567: 2011/03/14(月) 22:17:30.77 ID:SOfO+FrE0



フレンダ(――――――――――あの後、青髪にやっと聞き出せたのよね・・・)


絹旗「フレンダの弁当超美味しそうじゃないですか・・・明日は大雨ですか?」


フレンダ「それどういうわけよ?」


美琴(・・・あいつ、卵焼きが好きだったの!!??)


美琴(やられた・・・)


美琴(でもこっちの弁当だって!!)


美琴「私の弁当はこれよ!!」


一同「おー!」

568: 2011/03/14(月) 22:18:03.06 ID:SOfO+FrE0

上条「お、タコさんウインナー!可愛いじゃん、御坂」


美琴「え!?可愛い!?そ、そんな///」


フレンダ(ちっ、可愛さ勝負で来たか・・・)


海原(・・・御坂さんの手作り弁当が食えるなんて)


海原(ショチトル・・・自分は学園都市に来た甲斐がありましたよ・・・)


絹旗「超可愛い弁当じゃないですか」


美琴「あ、ありがとう!」


青ピ(美少女2人の手作り弁当が食えるやなんて・・・ボクはそれだけで満足や・・・)

569: 2011/03/14(月) 22:18:37.67 ID:SOfO+FrE0

フレンダ「はい、上条君。あーんしてあげる」


上条「へ!?」


美琴「んなっ!?」パクパク


フレンダ「ほらほら、遠慮しないで!」アーン


上条「じゃ、じゃー・・・」アーン


上条「」パクッ


フレンダ「どう、美味しい?」


上条「あー、超うめーよ!」


フレンダ「ならよかった」ニッコリ

570: 2011/03/14(月) 22:19:10.12 ID:SOfO+FrE0

美琴(・・・やってくれるじゃない)


美琴「ちょっとあんた!!」


上条「ん?」


美琴「わ、私のタコさんウインナー・・・く、食わせてあげるわ///」


上条「お、お前もかよ!?」


美琴「い、いいからアーンしなさい!!///」


上条(・・・なんか俺2人に子供扱いされてないか?)アーン


上条「」パクッ


美琴「ど、どうかしら・・・?」


上条「うん、美味いぞ御坂!」モグモグ

571: 2011/03/14(月) 22:19:45.62 ID:SOfO+FrE0

美琴「ほ、本当!?」


上条「上条さんは嘘なんて言いませんよ」


美琴(・・・よかったぁぁぁ!!!朝4時に起きたかいがあったわ)


フレンダ(・・・やるじゃない美琴・・・まずは引き分けのようね)ギロリ


美琴(負けないわよ、フレンダ!)ギロッ


絹旗「女の戦いですね」モグモグ


青ピ「せやな」モグモグ


海原(・・・このおにぎり!御坂さんが握ってくれるものだと思うと・・・)ジーン

572: 2011/03/14(月) 22:20:28.03 ID:SOfO+FrE0



~ 場所代わり第9学区の遊園地 ~



垣根「じゃあー、ちょっとトイレ行って来るわ」


吹寄「うん。ここで待ってるわ」


垣根「おう」





~ 男子トイレ ~



垣根「は~、寒いとトイレが近くて面倒くせーぜ」ジャー


一方通行「クソがァ、んでこんな人ごみにわざわざこねーとなんねーんだよォ」チョロチョロ


垣根「ん?」


一方通行「あん?」

592: 2011/03/15(火) 09:41:09.26 ID:+3Wsm6sD0

おはようございます!

コメント+アドバイスありがとうございます!

確かに一方通行の言葉と女の子の言葉遣いは仰るとおりです!
書き溜めの分修正します!

本日、電車が1日運転見合わせで会社行けなくなったので今日の夜に投下します!

599: 2011/03/15(火) 22:26:20.33 ID:+3Wsm6sD0

垣根「」ジー


一方通行「」ジー


垣根「・・・」


一方通行「・・・」


垣根「一方通行ぁぁぁぁ!!???」


一方通行「クソメルヘェェェン!!!???」


一方通行「てめェ、何で生きてやがるゥゥゥ!!??」


垣根「・・・用を足すのが終わるまで待ちやがれ」


一方通行「・・・だなァ」

600: 2011/03/15(火) 22:27:31.69 ID:+3Wsm6sD0

~ 3分後 男子トイレ前のベンチ ~



一方通行「さてさてェ、何故俺に殺されたクソメルヘンが生きてるのか説明してもらおうかァ?」


垣根「いい加減名前で呼びやがれ」


一方通行「いいからさっさと説明しやがれェ」


垣根「ったく――――――――――――――――」









一方通行「――――――――――――あんだァ、その意味不明な展開はァ?」


垣根「俺じゃなくてアレイスターに聞きやがれ」


一方通行「しかもお前が風紀委員に協力って何ですかァァァ!?」


一方通行「ギャグにすらなってねェぞォ?」

601: 2011/03/15(火) 22:28:15.64 ID:+3Wsm6sD0

垣根「てめーだってグループ脱退して暗部に関わってねーじゃねーか?」


一方通行「うぐっ!?」


垣根(・・・そういえば俺と同じ悪の立場のこいつなら答えを導いてくれるかも)


垣根「おい」


一方通行「あン?」


垣根「少し話がある」


一方通行「これ以上てめェから聞く話なんてねーよォ」


垣根「・・・」

602: 2011/03/15(火) 22:28:46.35 ID:+3Wsm6sD0

垣根「おい」


一方通行「・・・」


垣根「少し話しがある」


一方通行「2回目かよォ!?しかも俺の発言は無視ですかァ!?」


垣根「実はな―――――――――――――――――――――」











一方通行「―――――――――――――はーン・・・お前が恋をねェ」


垣根「俺みたいなクズ野郎が全く普通の女子高生を好きになるんだぜ。笑っちまうだろう?」

603: 2011/03/15(火) 22:29:45.20 ID:+3Wsm6sD0

垣根「上条に相談したが最終的には自分で考えろって言われちまった」


垣根「まー・・・俺と上条じゃ善と悪だからな。そこでだ、俺と同じ悪のお前に相談したいわけだ」


一方通行「・・・」


垣根「悪の立場にいた俺が表の世界の子を好きになってもいいと思うか?」


一方通行(こいつ・・・ロシアで三下にぶん殴られる前の俺みたいだなァ・・・)


垣根「第1位、お前はどう思うんだ?」


一方通行「・・・今から言う言葉は俺の言葉じゃねェ・・・」


一方通行「どっかのヒーローが言ってた言葉だ―――――――――――――」


604: 2011/03/15(火) 22:30:16.99 ID:+3Wsm6sD0




一方通行「―――――――――――――――――――――っとまァ、そんなわけだァ」


垣根「・・・」


一方通行「今のお前の状況とは違うが根本的なことは一緒だ」


一方通行「言い換えればお互いの立ち位置なんざ関係ねェ。大事なのはお前がその女を好きか嫌いかの問題だァ」


垣根「・・・」


一方通行「・・・俺はクソガキと性悪女が待ってるからいくぞォ」


垣根「・・・」


一方通行「じゃーなァ」


垣根「・・・おう」


垣根(立ち位置なんざ関係ないか・・・)


垣根(・・・まさか一方通行の口からそんな言葉が出てくるとはよ)ククク


垣根(・・・うし、行くか!)

605: 2011/03/15(火) 22:31:07.12 ID:+3Wsm6sD0

垣根「わりぃ、遅くなった」


吹寄「遅いわよ、一体何分かかってるのよ」


垣根「いやぁ~、お前の弁当が美味しくてつい食いすぎちまったかなぁ」ニヤニヤ


吹寄「!?」


吹寄(この人は急にこんなこと言い出すんだから・・・)




~ 夕刻 吹寄宅前 ~



吹寄「今日はどうもありがとう。楽しかったわ」


垣根「おう」

606: 2011/03/15(火) 22:31:39.91 ID:+3Wsm6sD0

吹寄「・・・しかし、まさか垣根が絶叫系苦手だっとはね」クスクス


垣根「はぁ!?苦手じゃねーし!!」


吹寄「まっ、そういうことにしといてあげるわ」


垣根「うぜぇ・・・」


吹寄(・・・自分の気持ち言わないとね)


吹寄(緊張するけど・・・言わないと・・・)


垣根「んじゃー、俺かえ「ちょっと待って!!」」


垣根「あん?」


吹寄「貴方に言っておきたいことがあるの・・・」


垣根「何だ?胸でも大きくなったか?」

607: 2011/03/15(火) 22:32:06.22 ID:+3Wsm6sD0

吹寄「違うわよ!!全く垣根は・・・」


垣根「んじゃー何だよ?」


吹寄「えっと・・・えっと・・・」


垣根「・・・」


吹寄(・・・いざとなったら緊張してきた・・・でも)ブルブル


吹寄「垣根!」


垣根「ん?」


吹寄「私は・・・・・・・・・」


吹寄「貴方のことが好きっ!!!」


垣根「」


608: 2011/03/15(火) 22:32:42.03 ID:+3Wsm6sD0

吹寄(・・・言っちゃった///)カァー


垣根「・・・・・・・・・・・・・え?」キョトン


吹寄「へっ、返事はまた今度でいいわっ!!!」


吹寄「次会うときに教えてちょうだい!!またねっ!!」アセアセ


垣根「あっ・・・」




バタン




垣根「・・・」

609: 2011/03/15(火) 22:33:23.38 ID:+3Wsm6sD0

垣根(何だとぉぉぉぉぉぉぉ!!!??)


垣根(逆に告白されちまっただとぉぉぉぉぉぉぉ!!??)


垣根(・・・落ち着け!!!俺!!)


垣根(まずは深呼吸!!)スーハースーハー


垣根「よし・・・とりあえず家に帰るか」

610: 2011/03/15(火) 22:34:22.00 ID:+3Wsm6sD0


~ 同時刻 動物園 ~



上条「んじゃー俺予定あるから先帰るな」


海原「自分もお見舞いがありますのでお先に失礼します」


絹旗「お見舞いってご家族の方ですか?」


海原「・・・妹です。ちょっと体が弱くてですね」


絹旗「そうなんでしたか・・・妹さんに超よろしくです」


海原「ありがとうございます」


上条「んじゃー海原行くか」


海原「ええ」

611: 2011/03/15(火) 22:34:58.49 ID:+3Wsm6sD0

上条「じゃーな皆!」


青絹「」フリフリ


青絹「しかし・・・」チラッ


美フ「」チーン


美琴(・・・どんだけあいつは鈍感なのよ)


フレンダ(・・・強敵すぎるってわけよ)


青ピ「この子達どうしよか?」


絹旗「瞬間移動で連れて帰りましょう」


青ピ「それが一番やな」


絹旗「よろしくお願いします」

612: 2011/03/15(火) 22:35:45.52 ID:+3Wsm6sD0

~ 帰りの電車の中 ~



上条「今日は付き合わせて悪かったな」


海原「いえいえ。楽しかったですよ」


上条「・・・この際だから聞くけどお前まだ御坂のこと好きなのか?」


海原「ええ、もちろんです」ニッコリ


上条「・・・御坂に想いを告げないのか?」


海原「・・・自分は遠くから御坂さんを見守ることに決めましたから」

613: 2011/03/15(火) 22:36:16.43 ID:+3Wsm6sD0

上条「でもよ「それに」」


海原「御坂さんとその周りの世界を守るのは貴方の役目ですからね」ニッコリ


上条「・・・」


海原「感謝してますよ。約束を果たしてくれたことを・・・」


上条「海原・・・」


海原「まー、この話はここまでにしましょう」


上条「わかった」

614: 2011/03/15(火) 22:37:03.22 ID:+3Wsm6sD0

~ 1時間後 第7学区駅前 ~




上条「じゃあー、またな」


海原「はい、お気をつけて」


上条「海原もな。妹さんによろしく」


海原「ありがとうございます」



~ 30分後 病院 ~



ショチトル「・・・この本も飽きたな」



コンコン



ショチトル「どうぞ」

615: 2011/03/15(火) 22:37:43.76 ID:+3Wsm6sD0



ガラガラ



海原「どうも、お体はどうですか」


ショチトル「エツァリか。体は普通だ」


海原「普通ですか。それは何よりです」ニッコリ


ショチトル「今日は動物園とやらに行ってきたようだな」


海原「ええ。ショチトルにおみやげを買ってきましたよ」


ショチトル(エツァリお兄ちゃんが私に!?)


海原「どうぞ、メリークリスマスです」


ショチトル「悪いな」

616: 2011/03/15(火) 22:38:25.43 ID:+3Wsm6sD0

海原「いえいえ。どういたしまして」


ショチトル「しかし、これは何だ?」


海原「ニホンアシカの人形ですよ。女性陣に人気があった動物だったので」


ショチトル「・・・」


ショチトル「例の超電磁砲とやらも一緒に行ったのか?」


海原「ええ、それが何か?」


ショチトル(エツァリお兄ちゃんの馬鹿・・・)ボソッ

617: 2011/03/15(火) 22:39:26.29 ID:+3Wsm6sD0

海原「え?」




ガラガラ




御坂妹「メリークリスマスです、と言いながらサンタの格好をしたミサカが入室します」


ショチトル「・・・何だ、10032号か」


海原「」


御坂妹「ショチトル、メリークリスマスです!とミサカは再度お祝いの言葉を述べます」


ショチトル「うん、ところでお前はその格好で色んな病室をまわってるのか?///」

618: 2011/03/15(火) 22:40:59.24 ID:+3Wsm6sD0

御坂妹「ええ、何か問題でも?」


ショチトル「い、いや・・・その・・・随分露出が多いサンタだと思ってな///」


御坂妹「そうでしょうか?とミサカは自分の衣装を確認します」バサァ


ショチトル「自分でスカートをめくるな!!」アセアセ


海原「」ポタポタ


ショチトル「エツァリ?ってお前、鼻血が凄いぞ!!!!」


御坂妹「うわ、爽やかイケメンが鼻血垂らしている、とミサカは実況をしながら写メを撮ります」カシャ


ショチトル「撮るな!!」

619: 2011/03/15(火) 22:41:38.16 ID:+3Wsm6sD0

海原(・・・クローンだとわかっていても・・・わかっていても・・・)ダラー


海原(その格好は反則ですよ・・・)バタン


ショチトル「エツァリィィィィィィィ!!!!」




~ さかのぼること30分前 第7学区駅前 ~




上条「悪い、待たせたか?」


「ううん。大丈夫。」


上条「んじゃー、買出し行きますか」


「」コクリ

629: 2011/03/17(木) 22:45:34.34 ID:xhK9mUsz0

~ 1時間後 上条宅 ~



上条「悪いな、クリスマスに鍋なんか作ってもらって」


姫神「ううん。クリスマスに一人でいるのは寂しいし。こうして2人でいる方が楽しい。」


上条「そっか。吹寄とは遊ばなかったのか?」


姫神「吹寄さんは例のあの人とデート。」


上条「垣根か……あいつらも仲いいよな」


姫神「上条君は誰かと遊んでたの?」


上条「ん?あー俺入れて6人で動物園行ってきたよ」


姫神(6人。デートじゃない。よし。)

630: 2011/03/17(木) 22:46:14.03 ID:xhK9mUsz0

上条(今日は御坂とフレンダに振りまわされて疲れたな……)


姫神「上条君。鍋もう少しかかるからお風呂入ってくれば?」


上条「え、いいのか?」


姫神「うん。」


上条「悪いな、姫神。じゃあー入ってくるな」


姫神「いってらっしゃい。」








姫神(……風呂上りの夫を料理をしながら待つ妻。なんちゃって。)

631: 2011/03/17(木) 22:46:56.08 ID:xhK9mUsz0

~ 20分後 ~



上条「んー、いい湯だった」


姫神「鍋できたよ。」


上条「お、凄い美味そうじゃん!」


姫神「なんかクリスマスに鍋ってごめんね。」


上条「何言ってんだよ!クリスマスに姫神の手料理なんか最高だろ!」


姫神「え?///」


上条「それに俺はケーキやチキンよりは鍋とかの方が好きだしな」


姫神「そ、それならよかった。」

632: 2011/03/17(木) 22:47:22.36 ID:xhK9mUsz0

姫神「よそるね。」


上条「サンキュー」


上条「んじゃー、頂きます!」


姫神「どうぞ。召し上がれ。」


上条「」モグモグ


上条「うん、やっぱ姫神の料理は最高に美味いな!」


姫神「あ、ありがとう。」


上条「お前の弁当見てたら料理美味いのはわかってたけどこんなに美味しいとはな」モグモグ


姫神「そんなに褒められると照れる///」

633: 2011/03/17(木) 22:47:54.02 ID:xhK9mUsz0

上条「いやー、本当に美味しいから仕方ねーよ」


上条「これならいつでもお嫁さんにいけるんじゃねーのか?」


姫神「」ドキッ


姫神(この人はこういうことさらっと平気で言うんだから。)


姫神「そういえばあの子はまだ帰ってこないんだ?」


上条「インデックス?うん、当分イギリスにいるよ」


姫神「寂しくない?」


上条「うーん……寂しいと言えば寂しいが食費のことやベッドで寝れると思うな難しいところですな」

634: 2011/03/17(木) 22:48:33.64 ID:xhK9mUsz0

姫神「……流石に風呂場で寝てるのは上条君くらいだと思う。」


上条「俺もそう思う……」


上条「そういえば姫神が俺の部屋に来るのはあの時以来か?」


姫神「……うん。そうだね。」


上条「そっかー……あれからもう4ヶ月以上経つのか」


姫神(……8月8日。この人が私を命懸けで助けてくれた日。)


上条「なんかあっという間だったよな」


上条「……それに姫神には大覇星祭でも凄い大変な思いさせたよな」


姫神「!?」

635: 2011/03/17(木) 22:48:59.49 ID:xhK9mUsz0

姫神「あれはあなたのせいじゃない。」


上条「……けどよ……俺達がもっと早くあいつを倒していれば……吹寄だってよ……」


姫神(……この人はいつもこうだ。)


姫神(……何でも一人で抱え込んでしまう。)


姫神「上条君。」


上条「ん?」


姫神「」ギュ


上条「え?」


上条「姫神さん?何故急に手を握って……」アセアセ

636: 2011/03/17(木) 22:49:44.53 ID:xhK9mUsz0

姫神「私はこうして生きてる。それはあなたのおかげ。」


姫神「だからそんな顔しないで欲しい。あなたは自分が行ってきたことをもっと誇ってもいいと思う。」


上条「姫神……」


姫神「三沢塾の時。あなたが私を助けてくれたから。こうして私は生きてる。」


姫神「あなたが助けてくれなかったら学校にもいけなかった。今の友達とも出会えなかった。」


上条「……」


姫神「だから私はあなたに。物凄く感謝してる。」


上条「……」

637: 2011/03/17(木) 22:50:11.32 ID:xhK9mUsz0

姫神「だからそんな悲しい顔しないで。あなたには笑顔でいて欲しい。」


上条「姫神……」


上条「ありがとな……なんか疲れてたのか、変だったな俺……」苦笑


姫神「大丈夫。それにせっかくのクリスマスイヴ。落ち込んでたら勿体無い。」


上条「ははっ、姫神の言う通りだわな!」


上条「んじゃ、おかわり!」


姫神「はい。」クスッ

638: 2011/03/17(木) 22:50:45.83 ID:xhK9mUsz0

~ 1時間後 ~



姫神は、高ぶる気持ちを抑えて洗い物をしていた。


姫神(……さっき手握ったのはやりすぎだったかな。)


姫神(でも……こうでもしないとあの人は気づいてくれない。)


姫神(この後が勝負。)グッ


姫神「よし。洗い物完了。」


姫神「上条君。洗い物終わったよ。」


上条「……」


姫神「上条く……」


640: 2011/03/17(木) 22:51:17.02 ID:xhK9mUsz0

上条「」スースー


姫神「」キョトン


姫神(……寝ちゃってる。)


上条「」スースー


姫神(人も気も知らないで。気持ちよさそうな寝顔しちゃって。)


姫神「そんなに疲れてたんだね。」


姫神「……帰る準備しよ。」





姫神「じゃあー。上条君。帰るね。」

641: 2011/03/17(木) 22:52:20.34 ID:xhK9mUsz0

上条「」スースー


姫神「……」




chu




姫神「おやすみ。当麻君。」





キー ガシャン




642: 2011/03/17(木) 22:52:54.03 ID:xhK9mUsz0

~ 2時間後 姫神宅 ~




オクビョウナコノネガイデモ~♪



姫神(吹寄さん?)


姫神「……もしもし。」


吹寄「あ、姫神さん?」


姫神「うん。」


吹寄「ごめんね、遅い時間に電話しちゃって」


姫神「私も電話するつもりだったから大丈夫。」


吹寄「そっか、ありがとう。今日ね――――――――――」

643: 2011/03/17(木) 22:53:34.63 ID:xhK9mUsz0



姫神「――――――――――――――――相変わらず行動力が凄い。」


吹寄「ほ、本当はね……もう少し経ってから告白しようと思ってたんだけど……」


姫神「だけど。」


吹寄「遊んでるうちに自分の気持ちに気づけたし・・早く言っておかないとと思ってね……」


姫神「……頑張ったね。」


吹寄「かなり緊張したわ。姫神さんは上条とはどうだったの?」


姫神「……」


吹寄「姫神さん?」


姫神「キスしちゃった。」

644: 2011/03/17(木) 22:54:23.96 ID:xhK9mUsz0

吹寄「っ!!??」ブー


姫神「ふ、吹寄さん?」


吹寄「」ゴホゴホ


吹寄「ご、ごめんなさい……ちょっと噴出してしまったわ」タラタラ


姫神「ごめんね。」


吹寄「大丈夫よ。姫神さん?」


姫神「なに?」


吹寄「き、キスしたってことは……か、上条と……そ、その……」カァー


姫神「キスしたのは頬だよ。それに寝顔に。」

645: 2011/03/17(木) 22:54:56.50 ID:xhK9mUsz0

吹寄「えっ!?」


姫神「寝顔見てたらつい……。」


吹寄「ついってあなた……」


吹寄「……姫神さんもかなり行動力あるわよ」


姫神「ありがとう。」


吹寄(別に褒めてはないんだけど……)


吹寄「じゃあー、姫神さんはまだ告白とかしてないのね?」


姫神「うん。」


吹寄(告白する前に頬だからってキスって……///)


吹寄「まっ、まーいいわ!お互い頑張りましょう!」

646: 2011/03/17(木) 22:55:33.18 ID:xhK9mUsz0

吹寄「まっ、まーいいわ!お互い頑張りましょう!」


姫神「うん。吹寄さんもいいお返事が返ってくるといいね。」


吹寄「そう願っておくわ。それじゃー時間も時間だしまたね」


姫神「うん。おやすみ。」


吹寄「おやすみなさい」プチッ



ツーツー ツーツー



姫神「……」


姫神(そっか。)


姫神(わたし……キスしちゃったんだ。)

647: 2011/03/17(木) 22:56:17.75 ID:xhK9mUsz0

~ 12月25日 上条宅 ~



ピンポーン



上条「……ん」


上条「8時半か……」


上条「やべ……昨日あれから寝ちまったのか」



ピンポーン



上条「はいはーい」



ガシャ

648: 2011/03/17(木) 22:56:44.19 ID:xhK9mUsz0



業者「上条さんに宅配便でーす」


上条「あ、どうも」


業者「ではここにサインお願いしやーす」


上条「はいはーい」


業者「ありがとうやしたー」


上条「どうもー」


上条「なんだ、イギリスから?」



パカッ



上条「お、インデックスと五和からか」

649: 2011/03/17(木) 22:57:19.54 ID:xhK9mUsz0

上条「マフラーにジャケット……」


上条「なんかいい物もらちまったな」



アノヒミタソラ アカネイロノソラヲ~♪



上条「ん、もしもし」


禁書「とうま、メリークリスマスなんだよ!」


上条「おー、インデックスか!メリークリスマス」


上条「ていうかそっち夜の11時半だろ?よく起きていられるな」


禁書「むっ!とうまはあたしのことお子様扱いしてるのかな?」

650: 2011/03/17(木) 22:58:03.33 ID:xhK9mUsz0

上条「いやいや、そんなことないですよ!」アセアセ


禁書「……それよりプレゼント届いた!?」


上条「おう、今さっき届いたぞ!こっちは何も贈ってないのにわざわざ悪いな」


禁書「別にいいんだよ!女子寮はオルソラが美味しい料理沢山作ってくれてるからね!」


上条(こいつの頭の中はプレゼント=食べ物なのかよ……)


禁書「五和がとうまにプレゼント送るって言ってたから天草式の所まで行って一緒に送るようお願いしたんだよ!」


上条「そっか。ありがとうな、暖かそうなマフラーだな」


禁書「それをわたしだと思って大切にするんだよ!」


上条「はいはい」

651: 2011/03/17(木) 22:58:33.26 ID:xhK9mUsz0

禁書「はいは一回なんだよ!「インデックス~、そろそろ消灯の時間ですよ~」


禁書「あ、かおりが呼んでる!じゃあーね、とうま!」


上条「おう、おやすみ」


禁書「また電話するね!」プチッ



ツーツー



上条(……五和にもお礼の電話しとくか)


上条(って天草式の連絡先知らなかった……)ガクッ


上条(しょうがない……今度インデックスから連絡来た時に聞いておこう)

652: 2011/03/17(木) 22:59:16.34 ID:xhK9mUsz0

~ 同日 13時 第一七七支部 ~



ガチャ



上条「おーっす」


海原「あ、お疲れ様です」


滝壺「あ、かみじょうだ」


海原「今日お休みなのにどうしたんですか?」


上条「いや、家いてもやることなくてさ……」


海原「そうでしたか」


上条「……海原、昨日は付き合ってくれてありがとな」


海原「いえいえ、誘ってくれて感謝してますよ」

653: 2011/03/17(木) 22:59:58.12 ID:xhK9mUsz0

海原(御坂さんの手料理が食えたんです……本当に、本当に感謝してますよ)


滝壺「昨日どこか行ったの?」


海原「ええ、自分、御坂さん、その他4人で動物園行ってきたんですよ」


上条「俺達ひでー扱いだな……」


上条「いやー、絶滅動物なんか見る機会ないからな!あれは凄かったな」


海原「ええ、貴重なものが見れましたよ」


滝壺「そういえば絹旗がそんなこと言ってた様な……」


上条「滝壺は昨日浜面と一緒だったんだろ?」


滝壺「うん。でもいつもどおり家でまったりしてただけ」

654: 2011/03/17(木) 23:00:39.11 ID:xhK9mUsz0

海原「外出はしなかったんですか?」


滝壺「今のはまづらの経済力じゃ無理」


上条(あいつ……そんなに貧乏だったのか?)


海原(そういえば今日が報酬が振り込まれる日でしたね……)


海原(いくら給料日前だからと言って何処も出かけれないとは……)


滝壺「私も動物園行きたかったな……」ボソッ


上条「なら今度は皆で一緒に行こうぜ」


滝壺「え?」


海原「そうですね。行ってない人達も誘ってまた行きましょう」

655: 2011/03/17(木) 23:01:05.13 ID:xhK9mUsz0

上条「おう!」


滝壺「うん!」キラキラ


上条「……そういえば今日いるのはお前らだけなのか?」


海原「いえ、他の方もいますがパトロール中です」


滝壺「固法、麦野、初春、白井はお休み」


海原「今日は自分が初春さんの変わりに事務処理を行ってるんですよ」


上条「そうだったんだ。よし、俺も手伝うよ」


滝壺「ありがとう、かみじょう」


海原「……この前みたいにファイル消さないで下さいよ」ニッコリ


上条「うっ!?これは痛いところを……」

656: 2011/03/17(木) 23:01:55.12 ID:xhK9mUsz0

~ 2時間後 ~



海原「はい、コーヒーですよ」コトン


上条「サンキュー」


滝壺「ありがとう」


上条「」ズズー


滝壺「」ズズー


滝壺「そういえば……」


上海「?」


滝壺「前から聞こうと思ってたんだけどかみじょうの幻想頃しって能力開発で身に付いた力じゃないの?」


657: 2011/03/17(木) 23:03:03.83 ID:xhK9mUsz0

上条「幻想頃しか……」


上条「……これは初めから備わってた力だ」


上条(うん……多分初めからあった力だよね……)


海原(原石に分類していいんですかね……)


滝壺「……ということは超能力じゃないの?」


上条「そういうことになるのかな……システムスキャンでも引っかからないしな」


滝壺「そうなんだ……」


上条「実際俺にもよくわからねーんだ」


海原(科学でもなく魔術でもない……確かに彼の能力は何なんでしょうか?)

658: 2011/03/17(木) 23:03:44.87 ID:xhK9mUsz0

滝壺「……かみじょうの幻想頃しとは違うけど他にも生まれながら解析不能な力を持ってる能力者がいるよ」


上条「滝壺、そいつのこと知ってるのか?」


滝壺「」コクリ


海原(……吸血頃し……それとも……)


上条(まさか……姫神のことか……)


滝壺「学園都市第7位」


上条「……第7位!?」


上条「ってことはそいつレベル5なのか?」


滝壺「」コクリ


海原(上条当麻はナンバーセブンのこと知らなかったんですね……)

659: 2011/03/17(木) 23:04:31.50 ID:xhK9mUsz0

滝壺「名前は……」トゥルル~


上海「?」


滝壺「あ、電話だ」カチャ


滝壺「もしもし―――――――――――――――――」








滝壺「―――――――――――――――わかりました」カチャン


海原「通報ですか?」


滝壺「うん。カップルがスキルアウトに絡まれてるみたい」


上条「たくっ……こんな日にわざわざそんなことしやがって……」


滝壺「青髪のパトロールしてるところが一番近い」ピッピッ

660: 2011/03/17(木) 23:05:03.07 ID:xhK9mUsz0

~ 同時刻 第5学区 ~



アノヒトハ モウキヅクコロヨ~♪



青ピ「支部から電話や」


青ピ「もしもし」


滝壺「青髪、○○でカップルがスキルアウトに絡まれてる」


青ピ「了解や!至急向かうで」


滝壺「よろしく」プチッ


垣根「あんだ?」


青ピ「スキルアウトが○○でカップルに絡んでるみたいや」


絹旗「……またスキルアウトですか」

661: 2011/03/17(木) 23:05:46.99 ID:xhK9mUsz0

垣根「全くこんな日にカップルに絡むなんてよ……野暮なことするぜ」


青ピ「せやな」


そう言いながら、いつものようにピアスを外す青髪ピアス。


青ピ「ほな、いくで」


垣根「おう」


絹旗「はい」



ヒュン




662: 2011/03/17(木) 23:06:25.00 ID:xhK9mUsz0

~ 第5学区 ○○ ~



削板「すごいパーンチ」


不良A,B,C,D「ちょ、げぶ!!!???」ドサッ


原谷(この人達もかわいそうに……)


削板「全くこんなめでたい日に人様の恋路の邪魔をするなんてよ。根性が足りなすぎるぜ」


カップル「あ、ありがとうございました!」ペコリ


削板「おう!もう大丈夫だからな」


削板「ここはもういいからお前達はしっかりクリスマスを堪能してきな!」


カップル(か、かっこいい……)ジーン

663: 2011/03/17(木) 23:06:55.28 ID:xhK9mUsz0

カップル「では……本当にありがとうございました!」


原谷(……彼女か……羨ましいな)


削板「全く……俺より根性ある奴出てこないもんかね」


原谷「削板さんより根性ある奴なんかいないよ」


削板「……いや……俺より根性ある奴は少なくとも一人はいるぞ」


原谷「モツ鍋さん?」


削板「いや、あいつも中々根性があるが俺ほどじゃない……」


原谷「じゃあー、一体……」



ヒュン



絹旗「風紀委員です!ってあれ……」

664: 2011/03/17(木) 23:07:51.61 ID:xhK9mUsz0

削原「ん?」


垣根「んだー?もうスキルアウト、ダウンしてんじゃねーか」


青ピ「ってあんさんは……」


削板「おう、この前の風紀委員の兄ちゃんとお嬢ちゃんか!」


絹旗「ぬ!?誰がお嬢ちゃんですか!?」


青ピ「ボクら、スキルアウトに絡まれたカップルがいるってんできたんやけど……」


削板「あー、あいつらなら俺が倒しておいたぞ」ニッコリ


垣根(こいつ確か……)


絹旗「また超無駄足でしたか……」


青ピ「とりあえず支部に連絡でもしよか―――――――――――――――」

665: 2011/03/17(木) 23:08:38.10 ID:xhK9mUsz0



青ピ「―――――――――――――了解やで」プチッ


絹旗「青髪さん、どうするんですか?」


青ピ「うん、なーあんさん」


削板「なんだ、兄ちゃん」


青ピ「この後、警備員が来るんでちょっと待っててくれへんやろか?」


原谷「え!?僕達補導されちゃうんですか!?」


青ピ「ちゃうちゃう!今回のは明らかにスキルアウト側に原因があるのはわかってるし話聞くだけや」


原谷「」ホッ


削板「そうか……まーいいだろう」

666: 2011/03/17(木) 23:09:07.81 ID:xhK9mUsz0

青ピ「せっかくのクリスマスに堪忍な」


削板「気にするな!あいつら(スキルアウト)に根性がないのが悪いんだからな!」


絹旗(根性って言葉が彼の中で超流行ってるんでしょうか?)


青ピ「しかし……」チラッ



スキルアウト「」チーン



青ピ「あんな凶器沢山持ってる連中、よう2人で倒せたね……」


原谷「いやいや!僕は何も手出してませんよ!!!」アセアセ


青ピ「え!?ならあんさんが一人で……」


削板「おう、俺がそいつらに根性入れてやったわけだ」


青ピ「よう無事やったね」

667: 2011/03/17(木) 23:09:40.77 ID:xhK9mUsz0

削板「まー、ナイフやら拳銃やら日本刀やら蝋燭やらで襲ってきたがな……」


削板「根性で防いだわけだ!」フンスッ


青ピ「いや、根性って……」


絹旗(まさか私と同じ能力が……)


垣根「まっ、当然だよな」


一同「?」


垣根「そこら辺の雑魚じゃ相手にならねーよな、ナンバーセブン」ニヤリ


青絹「なっ!!??」


削板「そこのイケメンの兄ちゃん、俺のこと知ってるのか」

668: 2011/03/17(木) 23:10:20.25 ID:xhK9mUsz0

垣根(イケメンだと!?こいつわかってんじゃねーか!!)


垣根「まーな」


青ピ「垣根、ナンバーセブンってまさか……」


削板「おう、俺が学園都市レベル5の一人、第7位の削板軍覇だ!」


絹旗(……この人が学園都市でも解明できなかった力を持つナンバーセブン!?)


青ピ「……まさかこんなところで第7位と出会えるなんてびっくりや」


削板「そうか?兄ちゃん達も風紀委員やってるってことはそれなりの能力者なんだろ?」


青ピ「……自己紹介させといてこっちだけしないのは野暮やな」

669: 2011/03/17(木) 23:11:03.76 ID:xhK9mUsz0

青ピ「ウーマンオールラウンダー、青髪ピアス。レベル5の第6位や」


垣根「レベル5の第2位『未元物質』垣根帝督だ」


絹旗「絹旗最愛。能力はレベル4の『窒素装甲』です」


削板「なんだ、兄ちゃん達もレベル5だったのかよ。それに嬢ちゃんもレベル4とは根性あるじゃねーか」


絹旗「だから嬢ちゃんじゃありません!私には絹旗最愛という超素敵な名前があるんです!」


削板「そっか……悪かったな!最愛」


絹旗(んな!?急に下の名前で!!??)


原谷「」ポカーン


原谷(おいおい、こんなところにレベル5が3人も集まっちゃってるよぉぉぉ!!!)


削板「おい、原谷!お前だけだぞ、自己紹介してないの」

670: 2011/03/17(木) 23:12:15.61 ID:xhK9mUsz0

原谷「……ふぇ!?あっ、原谷矢文です。能力はレベル2の『心理解析』です」


削板「え!?お前そんな能力持ってたのか!?」


一同「え!?」


原谷「あれ、言ってませんでしたっけ?」


削板「おう、もう9ヶ月の付き合いになるが初めて聞いたぞ」


青ピ「長い付き合いなのに知らなかったん?」


削板「おう!」


原谷「まー能力について聞かれることもなかったですしね」アハハ


青垣絹(適当だなー……)



プップー



黄泉川「悪い、悪い!待たせたじゃん」


絹旗「あっ、警備員来ましたね」


削板軍覇。学園都市第7位にして、世界最高の『原石』である少年と相棒の原谷矢文。
彼らの活躍はもう少し先の話。

671: 2011/03/17(木) 23:15:05.44 ID:xhK9mUsz0

本日はここまでです!

本日は姫神さんの独壇場でしたねー
上条さんはやはり上条さんなのです!
でも>>639には吹きそうになりましたよww
削板と原谷も再登場して頂きました!

次は3/18(金)に投下予定です!

ではノシ

672: 2011/03/17(木) 23:18:37.97 ID:M1TFb3iMo

引用: 土御門「新グループ結成だにゃー」