556: 2014/10/02(木) 22:01:58.08 ID:QZBHm/7N0



最初:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら

前回:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら CHAPTER6【前編】


スモール ダンガンロンパ1・2 ライト (電撃コミックスNEXT)




モノクマ「…」



モノクマ「本当にそう?」


小泉「え?」



モノクマ「ボクの正体が『西園寺日寄子』だって?」

モノクマ「そんなわけないじゃ~ん!!」


澪田「ごまかしても無駄っすよ!!今までの話の流れからすると、黒幕の可能性があるのは彼女だけっす!!」



557: 2014/10/02(木) 22:02:41.46 ID:QZBHm/7N0


田中「いや…。それはまだ断定できん。」



澪田「え?」

田中「そうだと仮定すると、どうにも矛盾が生じてしまうのだ。」

澪田「矛盾…?なんすか、それ?」


小泉「それは多分…」

小泉「今のアタシの推理が正しいなら、黒幕の可能性があるのは日寄子ちゃんだけになるんだけど…」



558: 2014/10/02(木) 22:03:33.42 ID:QZBHm/7N0


田中「西園寺は間違いなく氏んでいた。実際、モノクマファイルも渡されている。」


モノクマ「それに、裁判の前に見たでしょ?」

モノクマ「皆の氏体の中にちゃんと、『西園寺日寄子』の氏体があったじゃん!!」


澪田「おかしいっすよね…。」

澪田「そもそも、日寄子ちゃんは1回目の裁判にも2回目の裁判にも出席していたよね。」


澪田「そんな日寄子ちゃんが、モノクマを操ってオシオキなんてできるはずがないっすね…。」



559: 2014/10/02(木) 22:04:59.69 ID:QZBHm/7N0


小泉「じゃあやっぱり…」

小泉「アタシの推理は…間違ってたのかな…?」



澪田「そ、そんな!!あとちょっとで、黒幕の正体がつかめそうなのに!!」

澪田「ようやく黒幕が、シッポを見せ始めたところなんすよ!?」


モノクマ「あははははははは!!所詮オマエラはその程度の人間だよ!!」

モノクマ「こんなのじゃあ、ジャバウォック島から出す価値もないね!!一生ここで暮らそっか!!」


澪田「ぐぐぐぐぐぐ…!!」



560: 2014/10/02(木) 22:06:00.09 ID:QZBHm/7N0


田中「いや…。まだ、可能性はあるはずだ!!」

小泉「え?」


田中「“黒幕”と“クロ”が同一人物だと考えられないのなら…」

田中「両者を分けて考えてみればどうだ?」

小泉「分けて考える…?」



561: 2014/10/02(木) 22:06:39.71 ID:QZBHm/7N0


澪田「そんなことできるんすか!?」


澪田「黒幕は今もモノクマちゃんを操っている人だよね?」

澪田「今議論に上がっているクロはオシオキをした人だよね?」

澪田「どっちも黒幕にしかできないよ!!」


澪田「この2人が同一人物じゃないなんておかしいっす!!」

澪田「それこそ、黒幕が2人いないと…」



562: 2014/10/02(木) 22:07:47.81 ID:QZBHm/7N0


澪田「え?黒幕が2人?」


小泉「そっか…。」

小泉「黒幕が2人いたと考えると、矛盾を解消できるかも…!!」


澪田「でも、前回の学級裁判で証明したじゃないっすか!!黒幕は1人だって!!」

小泉「それは…」



1.1人サボってた

2.途中で1人になった

3.途中で1人増えた



安価↓1



563: 2014/10/02(木) 22:08:21.26 ID:apXn1TC60
2

564: 2014/10/02(木) 22:09:19.78 ID:QZBHm/7N0


正解



小泉「これで証明できる!!」解


小泉「途中で1人になったんじゃないかな?」

澪田「え?どうして黒幕が減るんすか?」


田中「修学旅行の途中で片方が氏んだ、と考えるのが妥当だろう。」

澪田「えぇ!?」


小泉「つまり、修学旅行の開始時点では黒幕は2人いたけど…」

小泉「5回目の裁判の時点では、既に黒幕は1人になっていたってこと。」



565: 2014/10/02(木) 22:10:25.87 ID:QZBHm/7N0


澪田「で、でも…何で黒幕が氏ぬんすか!?」


澪田「っていうか、いつ氏んだんすか!?」

小泉「それは当然…」



1.最初の事件が起きる前

2.3回目の事件が起きた時

3.5回目の事件が起きる直前



安価↓1



566: 2014/10/02(木) 22:10:56.95 ID:apXn1TC60
2

567: 2014/10/02(木) 22:13:23.97 ID:QZBHm/7N0


正解


小泉「これで証明できる!!」解


小泉「3回目の事件…。」


小泉「被害者としてライブハウスにいたあの、『西園寺日寄子』は…」

小泉「“黒幕”の1人だったんだよ。」



568: 2014/10/02(木) 22:14:11.15 ID:QZBHm/7N0


澪田「え…!?じゃあ白夜ちゃんは、黒幕を頃していたんすか!?」


田中「どうかな。奴が黒幕の1人となると、むしろ…」

田中「奴が豚神に自分を殺させた、と考えたほうがいいかもしれんぞ?」

田中「リ―ダ―の豚神が欠ければ、コロシアイが起きやすくなるからな…。」


澪田「…」



569: 2014/10/02(木) 22:14:50.05 ID:QZBHm/7N0


モノクマ「ちょっとちょっと!!さっきからなに言ってんのさ!!」

モノクマ「黒幕が2人いた?有り得ないって!!」


モノクマ「みんなは忘れたの?」

モノクマ「最初にジャバウォック島にやって来た時、生きた参加者はちゃんと16人全員が顔をつきあわせたでしょ?」


澪田「確か修学旅行の参加者は、この資料に全員載っているんすよね。」



570: 2014/10/02(木) 22:15:26.74 ID:QZBHm/7N0


『日向創 予備学科  終里赤音 体操部

狛枝凪斗 幸運  七海千秋 ゲ―マ―

??? 詐欺師  ソニア ネヴァ―マインド 王女

田中眼蛇夢 飼育委員  西園寺日寄子 日本舞踊家

左右田和一 メカニック  ×小泉真昼 写真家

花村輝々 料理人  罪木蜜柑 保健委員

弐大猫丸 マネ―ジャ―  澪田唯吹 軽音楽部

九頭龍冬彦 極道  辺古山ペコ 剣道家』



澪田「これを見る限り、参加者は16人しかいないんすよね。」

澪田「じゃあ黒幕が2人ってのは、間違ってるんすか…?」



571: 2014/10/02(木) 22:16:25.60 ID:QZBHm/7N0


小泉「いや…。黒幕2人が最初から手を組んでいたとなると、修学旅行の参加者が16人だけとは言い切れなくなるんだ。」


小泉「だって…」



1.同姓同名の人がいる

2.氏体の参加者がいる

3.16人以外の名前が載っている



安価↓1



572: 2014/10/02(木) 22:17:12.75 ID:apXn1TC60
2

573: 2014/10/02(木) 22:18:46.32 ID:QZBHm/7N0


不正解


澪田「氏体の参加者がいたことは分かってるけど…」

澪田「氏体がモノクマを操ったりできるわけないじゃないっすか!!」



小泉(もっともな意見だ…。)



安価↓1



575: 2014/10/02(木) 22:21:54.29 ID:QZBHm/7N0


不正解


田中「ここには16人の名前しか載ってないぞ。」


小泉「そ、そっか…。」



安価↓1



576: 2014/10/02(木) 22:22:34.25 ID:GyBI3EFSO

578: 2014/10/02(木) 22:23:39.09 ID:QZBHm/7N0


正解



小泉「これで証明できる!!」解


小泉「同姓同名の人間が2人いたとは考えられないかな?」


モノクマ「な、なに言ってんのさ!!そんな偶然、あるわけないじゃん!!」

澪田「た、確かにそれは、トンデモ話っていうか…」


小泉「確かに、そんな偶然があるはずがない。」



579: 2014/10/02(木) 22:24:16.74 ID:QZBHm/7N0


小泉「でも…」



小泉「『西園寺日寄子』だけは、それが可能なんだ…!!」



澪田「え…?」


小泉(だって、彼女は言っていた…。)


小泉(彼女には、“ある存在”がいるって…)



582: 2014/10/02(木) 22:25:16.07 ID:QZBHm/7N0


PHASE9 閃きアナグラム(改)開始!!



○げ○し○




安価↓1



583: 2014/10/02(木) 22:25:45.11 ID:GyBI3EFSO
かげむしゃ

585: 2014/10/02(木) 22:26:49.12 ID:QZBHm/7N0


かげむしゃ


小泉「よし、わかった!!」



小泉「黒幕のうちの片方は、影武者だったんだよ!!」

小泉「だから2人とも、同じ名前だったんだ!!」


澪田「か、影武者あ~!?」

モノクマ「もう、小泉さんってば!!そんな都合のいい物、存在するわけが…」



586: 2014/10/02(木) 22:27:28.64 ID:QZBHm/7N0



小泉「あるのよ。」


田中「…よほど自信があるのだな。その根拠はなんだ?」



小泉「根拠も何も…」


小泉「この島に来てから2日目に、アタシは聞いたんだよ。」

小泉「自分には、影武者がいるって…」



587: 2014/10/02(木) 22:28:03.61 ID:QZBHm/7N0



小泉「日寄子ちゃん…アナタ自身がアタシに教えてくれたんだよ!!」



モノクマ「…」


田中「…否定は、しないようだな。」



588: 2014/10/02(木) 22:28:50.63 ID:QZBHm/7N0


澪田「あのぉ~。ちょっと気になったんすが…」

田中「どうした?」


澪田「今までの話をまとめると、修学旅行が始まった時点で黒幕は…」

澪田「唯吹たち16人の中に1人、裏方に1人いたんすよね?」

小泉「うん、そうなるね。」


澪田「じゃあ…途中で氏んだ方はどっちで、今も生きている方はどっちなんすかね?」

田中「確かに…。それは、確認しておいた方がいいだろうな。」



589: 2014/10/02(木) 22:30:36.24 ID:QZBHm/7N0


PHASE10 議論開始!!



言弾:(>>328、>>329、>>330、>>331)


11.希望病

24.今までの犠牲者

6.アナウンスに必要な3人




澪田「2人の黒幕のうち、今も生きているのはどっちなんすか!?」

澪田「やっぱり黒幕っていう位だから、[ずっと奥に隠れている方]っすかね!!」

田中「あまり憶測で語らないほうがいい…。」

田中「明確な根拠をもって断定するべきだ。」


澪田「明確な根拠ねぇ…。」

澪田「殺された方と生きている方とで、[何か条件が違った」っけ?」

澪田「影武者ともなると、【容姿もそっくり】なはずだし…。」

田中「それか、何か【2人を区別できるきっかけ】でもなかったか?」


モノクマ「そんなの、あるわけないじゃん!!」

モノクマ「世の中、なんでもかんでも【解ける謎ばかりで構成されているわけじゃない】んだよ!!」


小泉「いや…。解いてみせる。どんな謎でも…!!」

小泉「たとえその先にある答えが、絶望だったとしても!!」




小泉(黒幕のうちの1人は、蜜柑ちゃんの発見者に含まれなかったんだ。ということは…)



安価↓2



590: 2014/10/02(木) 22:34:34.87 ID:apXn1TC60
アナウンスに必要な3人 →[何か条件が違った」

591: 2014/10/02(木) 22:47:06.29 ID:QZBHm/7N0


なかなか安価こないし、すでに正解が出てるので、590をとります。



[何か条件が違った]←アナウンスに必要な3人



小泉「その意見にフレ―ムインね!!」同意



BREAK!!




小泉「2人の間には、確かに差があったはずだよ。」

モノクマ「へぇ。面白いクマ!!小泉さんの言う差ってのは、何なのさ!!」



592: 2014/10/02(木) 22:47:53.98 ID:QZBHm/7N0


小泉「裏方は、2度の処刑を行っているの。だから裏方は、3回目の事件の時点ですでにクロなのよ。」

澪田「そうなんすよね。クロだったからこそ発見者に含まれなかったんすよね。」


田中「逆に最初から我らに紛れ込んでいた方は、その時点ではまだシロだったということか。」

澪田「じゃあ今も生きている方は、クロだった裏方っすか!?」



593: 2014/10/02(木) 22:48:35.07 ID:QZBHm/7N0


小泉「いや、違う…。」

小泉「クロだった方は、豚神に殺されているんだよ。モノクマファイルも渡されているしね。」


田中「つまり、ライブハウスの氏体は…」

田中「最初に裏に回っている方だった、ということか。」


澪田「ってことは…!!」



594: 2014/10/02(木) 22:49:20.11 ID:QZBHm/7N0



小泉「そう。今も生きているのは、3回目の事件ではまだシロだった方…」



小泉「アタシ達がずっと接してきたあの『西園寺日寄子』こそが、コロシアイ修学旅行の首謀者なのよ!!」


小泉「黒幕はずっと、アタシ達のそばにいたんだ…!!」



モノクマ「…」



595: 2014/10/02(木) 22:50:11.37 ID:QZBHm/7N0



澪田「じゃ、じゃあ唯吹たちは、黒幕と会っていたってことっすか!?」


田中「そして3回目の事件で被害者となったと見せかけ、今も生きている…。」

田中「俺達はずっと、『西園寺日寄子』に騙されていたということだ…!!」


小泉「…」



596: 2014/10/02(木) 22:51:08.43 ID:QZBHm/7N0



小泉(じゃあ、日寄子ちゃんは…)


小泉(最初からアタシを陥れるために、アタシに接近したの?)




小泉(アタシを小泉おねぇって呼んでくれたのも。)


小泉(アタシの行先に、いつもぴったりくっついてきたのも。)


小泉(アタシと最も長く、行動を共にしてくれたのも。)


小泉(アタシを、1番慕ってくれていたのも…)




小泉(全部、演技だった?)



597: 2014/10/02(木) 22:51:46.75 ID:QZBHm/7N0



小泉(親友だって思っていたのは、アタシだけだったの?)



小泉(日寄子ちゃんとの思い出は全部…)


小泉(アタシの妄想が生み出した、虚構だったっていうの…?)




小泉(…)



598: 2014/10/02(木) 22:52:42.31 ID:QZBHm/7N0



澪田「真昼ちゃん!!」


小泉「えっ!?」

小泉「ど、どうしたの…?」



澪田「それはこっちのセリフっすよ…。」


澪田「真昼ちゃん…また、絶望に染まったような顔をしてた。」

小泉「あっ…」



599: 2014/10/02(木) 22:53:34.75 ID:QZBHm/7N0



澪田「気持ちはわかるっすよ。だって真昼ちゃんは、日寄子ちゃんと…」


澪田「…いや、皆までは言わない。」



澪田「でも…それがどれだけの絶望だったとしても…!!」

澪田「前を向いて進んでいれば、きっと希望だって見えてくるよ!!」

澪田「だから今は、それを信じよう!!」


小泉「…」



600: 2014/10/02(木) 22:54:14.33 ID:QZBHm/7N0



澪田「えっと…また、唯吹らしからぬことを言っちゃったっすかね?」


小泉「いや。唯吹ちゃんの言う通りよ。」

小泉「そうよね。こんなところでつまずいてちゃダメよね。」


小泉「アタシは、前を向いて進むんだって決めたんだから…!!」

田中「フッ…。」



601: 2014/10/02(木) 22:54:53.79 ID:QZBHm/7N0


モノクマ「ちょっとちょっと!!なに友情パワ―で覚醒!!みたいなことをしてんのさ!!」

モノクマ「まだボクは、オマエラの推理を認めたわけじゃないよ!!」


田中「諦めろ、『西園寺日寄子』…。」

田中「もう、終わりだ…。」


小泉「ええ。だから最後に…」

小泉「アナタのもくろみの全容を、完全に暴いてあげるから!!」



602: 2014/10/02(木) 22:56:44.83 ID:QZBHm/7N0


クライマックス推理開始!!



act.1


小泉「アタシ達16人は、ジャバウォック島に連れてこられた。」

小泉「その理由は本来、絶望の残党であるアタシ達を更生させるためだったんだよ。」


小泉「でも、それを良しとしない存在がいた…。」

小泉「江ノ島盾子の遺志を継ぐ存在…。新たな“絶望のカリスマ”だよ。」


小泉「前回のコロシアイで生き残り、今は未来機関の中枢を担う6人のうち、2人を彼女は抱き込んで…」

小泉「未来機関を思うがままに操ることに成功したんだ。」

小泉「そうすることで希望更生プログラムを、コロシアイ修学旅行に発展させたんだ…。」



act.2


小泉「未来機関は、コロシアイ修学旅行の目的をアタシ達絶望の選別としているみたいね。」

小泉「未来機関はどうやら、アタシ達が4人以下になるまでアタシ達をふるいにかけていたようだし…」


小泉「でも実際は、その目的は形骸化しているのよ。」

小泉「その証拠に、未来機関側の味方であるはずの千秋ちゃんが殺されても平然としているような組織なんだし。」


小泉「大体、何の罪もない千秋ちゃんを無理やりコロシアイ修学旅行に参加させている時点で…」

小泉「未来機関がまともに機能してないってのがわかるわ。」

小泉「未来機関は完全に、絶望のカリスマのコントロ―ル下にあるんだ。」


小泉「絶望のカリスマである彼女の目的は恐らく、アタシ達のコロシアイを外の人間に見せつけること…。」

小泉「監視カメラがあちこちにあるのも、恐らくそのためなんだよ。」

小泉「まるで、江ノ島盾子の真似事でもしているかのようね…。」




603: 2014/10/02(木) 22:57:58.72 ID:QZBHm/7N0



act.3


小泉「そして、コロシアイ修学旅行を裏で操る黒幕…。」

小泉「それは最初、2人いたんだ。」


小泉「修学旅行の参加者は資料に載っている16人だけのはずだったんだけど…」

小泉「同姓同名の人間が2人存在することによって、アタシ達の認知しない人間が1人紛れることができた。」


小泉「もちろん同姓同名なのは、偶然じゃない。片方は、もう片方の影武者なんだ。」

小泉「影武者なんて物の用意は、彼女の家系…」

小泉「“日本舞踊家”という立場があって、初めて成立するものだったんだ。」


小泉「つまりコロシアイ修学旅行の参加者は、氏体の参加者を含めて全部で18人いたんだよ。」



act.4


小泉「修学旅行の開始時点で黒幕は…1人は裏方に、1人はアタシ達の中に潜伏していたんだ。」


小泉「2人のうち…真の黒幕は、表に残っていた方…。」

小泉「つまり3回目の事件の時点では、まだシロだった方よ。」

小泉「アタシは…黒幕がずっとそばにいることに、まったく気付いていなかったんだ…。」



act.5


小泉「そしてアタシ達は…黒幕の罠にかかり続け、何人もの犠牲を払ってしまった…。」

小泉「コロシアイ修学旅行を通して、何度も事件を起こしてしまったんだよ。」

小泉「そのなかで裏方は…赤音ちゃんと花村の2人の処刑を執行して、クロとなったんだ。」




604: 2014/10/02(木) 22:59:34.65 ID:QZBHm/7N0



act.6


小泉「そして、3回目の事件…。」

小泉「この時に真の黒幕は、裏方と入れ替わったんだよ。」


小泉「彼女はあの時、絶望病の騒動でモ―テルに1人こもっていたから…」

小泉「誰にも悟られることなく入れ替わることが可能だったんだろうな…。」



act.7


小泉「そして、裏にまわっていた方は…ライブハウスに向かって、豚神に殺されたんだ…。」


小泉「3回目の事件は偶然が重なって起きた事件だったはずだけど…」

小泉「もしかしたら黒幕が、必然になるように仕組んでいたのかもしれないね。」

小泉「蜜柑ちゃんの遺書を偽装して頃し合いを煽ったりしてたし…。」


小泉「つまりライブハウスで磔にされていたあの氏体は、本物の彼女じゃなかったんだ。」

小泉「影武者だけあって、容姿もそっくりだったけど…」

小泉「あれだけ長く一緒にいたのに、気付けなかったなんて…」



act.8


小泉「この時に裏方は、蜜柑ちゃんの氏体を発見していたんだ。」


小泉「発見後に氏者となろうが発見者に含まれるらしいから、
本来は裏方、唯吹ちゃん、アタシが発見した時点で蜜柑ちゃんのアナウンスが流れるはずだったけど…」


小泉「裏方は処刑を執行したクロだったから、発見者に含まれなかったんだ。」


小泉「黒幕は、千秋ちゃんと契約したル―ルを絶対に破れないから…」

小泉「この事実こそが、黒幕を追いつめるための決定的な手がかりになったんだけどね。」




605: 2014/10/02(木) 23:01:06.10 ID:QZBHm/7N0



act.9


小泉「そして真の黒幕は…3回目の事件の時に自分が氏んだと見せかけて、裏方に回ったんだ。」

小泉「つまり3回目の事件以前と3回目の裁判以降で、モノクマを操っていた人間は変わっていたんだよ。」


小泉「豚神や左右田を処刑したのも彼女だろうから、5回目の事件では彼女も既にクロだった。」

小泉「だから彼女は、子供の氏体の発見者には含まれなかったんだろうな。」



act.10


小泉「そして、5回目の事件…。」

小泉「狛枝が起こした爆弾騒動のせいで、彼女は行動をとらざるを得なくなったんだよ。」

小泉「でも彼女はその逆境を利用して、狂気的な計画を思いついたんだ。」


小泉「蜜柑ちゃんの氏体に子供の氏体を潜ませることで、学級裁判の結論を間違った方向に導き…」

小泉「邪魔な狛枝と千秋ちゃんを処分することに成功した。」


小泉「この時クロは田中となったけど…恐らく彼女にとっては、クロになるのは誰でもよかったんだろうな。」

小泉「1回目の事件もそうだったけど、モノクマファイルや氏体発見アナウンスなんかで…」

小泉「アタシ達の推理を正しく誘導するようなテコ入れをしていれば、黒幕はクロを自由に決めることが可能らしいし。」


小泉「仮に5回目の事件の時点で田中以外の人間が生き残っていた場合は…」

小泉「その人がクロに仕立て上げられていたんだと思う。」


小泉「アタシ達は絶望の残党らしいから…」

小泉「子供の氏体はアタシたち全員が頃したんだって言われても、文句は言えないかもしれない…。」




606: 2014/10/02(木) 23:02:23.56 ID:QZBHm/7N0



小泉「そして今、モノクマを通してアタシ達に立ちはだかっているのは…」

小泉「今までアタシ達に、何人もの犠牲を払わせた張本人。」

小泉「すべてを裏で、操っていた人物。」


小泉「遺跡前にみんなの氏体をばらまいていたのは、ヒントだとか言っていたけど…」

小泉「氏体のない蜜柑ちゃんや弐大に疑いの目を向かせるためのミスリ―ドのつもりだったんだろうな。」


小泉「でも、それ以前に黒幕は…」

小泉「あんなことをしておいて、まったく心が痛んでないような人間なんだ。」



小泉「つまりアタシ達は…」

小泉「アタシは…」

小泉「ずっと、彼女に…騙されていたんだ……。」


小泉「そして、その彼女というのが…!!」





小泉「西園寺日寄子!!」



小泉「彼女こそが、コロシアイ修学旅行の首謀者!!」

小泉「黒幕の、正体なのよ!!」




COMPLETE!!



607: 2014/10/02(木) 23:03:03.44 ID:QZBHm/7N0


モノクマ「…」


澪田「もう、逃げられないっすよ。モノクマちゃん…。」

澪田「いや、日寄子ちゃんって呼んだ方がいいかな。」



608: 2014/10/02(木) 23:03:47.69 ID:QZBHm/7N0


モノクマ「…」


田中「何とか言ったらどうだ。」

田中「それとも、人形ごっこは終いにするか?」


小泉「ええ。それがいいと思うわ。」



609: 2014/10/02(木) 23:04:20.46 ID:QZBHm/7N0



小泉「出て来なさいよ。」


小泉「『西園寺日寄子』…。」



モノクマ「…」



610: 2014/10/02(木) 23:05:25.83 ID:QZBHm/7N0



モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」


田中「なぜ、笑う…?」



モノクマ「ボクの正体が、西園寺日寄子?」

モノクマ「そんなこと、あるわけないじゃん!!明確な根拠もあるわけじゃないのに!!」


モノクマ「冗談は、顔だけにしてよ!!」

モノクマ「例えばそのくっさい眼帯とか、不潔なそばかすとかさ!!」

モノクマ「そんな顔してて、恥ずかしくないの!?」



モノクマ「ねぇ…」



611: 2014/10/02(木) 23:06:08.03 ID:QZBHm/7N0









「     こ     い     ず     み     お     ね     ぇ     」








612: 2014/10/02(木) 23:07:07.02 ID:QZBHm/7N0



クライマックス6章→ no title




617: 2014/10/03(金) 18:00:41.11 ID:SuqkXf4h0


突如、弐大の席にいたモノクマがいなくなった。


代わりにアタシの正面の遺影が消え去り、そこに煙幕とともに人影が現れた…。



618: 2014/10/03(金) 18:01:40.56 ID:SuqkXf4h0



そこには、見たことのない金髪の女性がいた。



髪を後ろで縛って、長いポニ―テ―ルができている。


着物を羽織っていて、手には扇子を携えて。



身長はアタシと同じくらいだろうけど、体は…


貧相なアタシとは対照的に、嫉妬を覚えるほどにグラマラスで…



だけど、そこはたいした問題じゃない。



619: 2014/10/03(金) 18:02:21.87 ID:SuqkXf4h0



アタシは、彼女に見入っていたんだ。



もっと言うならば、彼女の動きにだ。




彼女の手の振りに、体1つ1つの妖艶な動作に、魅了されていたんだ。



620: 2014/10/03(金) 18:03:35.52 ID:SuqkXf4h0



しばらくしてやっと気づいた。


彼女は、“日本舞踊家”としての舞いを披露していたんだ。



舞踊の知識はほとんどないアタシでさえ、その非凡な演舞に言葉を失っていた。


彼女の身体から発せられる感情や意思に飲み込まれ、彼女の芸術を純粋に賞賛していた。




だから少しの間だけ、忘れることができていた。


今アタシ達が置かれているのは、コロシアイ修学旅行という異常な環境だってことを。



621: 2014/10/03(金) 18:04:55.86 ID:SuqkXf4h0



やがて、彼女は動きを止め…


キッ、と正面にいるアタシをみつめた。





「久しぶりだね、小泉おねぇ…。」


小泉「えっ…」




「何日ぶりか…覚えてる?」




1.24日

2.36日

3.28日

4.31日

5.26日



安価↓1



622: 2014/10/03(金) 18:22:27.78 ID:yj6Kk7zU0
3

623: 2014/10/03(金) 18:25:39.50 ID:SuqkXf4h0


「ま…覚えてないよね。」


「だって小泉おねぇにとっては、所詮その程度の事なんだからね…。」






澪田「えっと…誰っすか?」

「あれ―?わかんないの?澪田おねぇ。」


澪田「いや、おねぇって…。どう見てもそっちの方がボンキュッボンのおねぇさん…」


澪田「…ん?その呼び方って…」



624: 2014/10/03(金) 18:26:45.15 ID:SuqkXf4h0


「じゃあ物覚えの悪いお馬鹿さんのために、もう1度だけ自己紹介をしておくね。」




西園寺「わたしはね、西園寺日寄子っていうんだ―。」



澪田「えっ…!?」

小泉「本当に、日寄子ちゃんなの…?」



625: 2014/10/03(金) 18:27:44.99 ID:SuqkXf4h0


田中「俺様の記憶が正しければ、西園寺は小学生程度の幼児体型だったはずだが…」

澪田「眼蛇夢ちゃんの記憶は間違いないっすよ!!目の前の現実がおかしいんっす!!」

澪田「彼女はきっと、『西園寺日寄子』じゃないんっすよ!!」


西園寺「ふ~ん。納得できないのかな?わたしが『西園寺日寄子』だって。」

西園寺「でもね、わかりませんは通用しないんだよ?」


西園寺「だってこれは…」

西園寺「学級裁判なんだから!!」



626: 2014/10/03(金) 18:29:42.36 ID:SuqkXf4h0


PHASE11 議論開始!!



言弾:(>>328、>>329、>>330、>>331)


12.カムクライズルの独白

18.希望更生プログラム

11.希望病



澪田「アレが日寄子ちゃんだなんて認められないっす!!」

澪田「だって【唯吹たちの知ってる日寄子ちゃんは、あんなに大きくなかった】もん!!」


田中「まさか、俺達の推理はすでに瓦解しており…」

田中「奴は[西園寺とは全く関係ない存在]なのか!?」

澪田「ええ!?今までの議論を根本から否定するつもりっすか!?」

田中「もしや奴は、[西園寺の親戚]か…?」


西園寺「さっきから、ピ―チクパ―チクさえずってないでさ…」

西園寺「もっとまともに頭を働かせてくれないかな~?」

西園寺「わたしは、西園寺日寄子なの。」

西園寺「ちょっと[体型が違うくらい、今さらたいした問題じゃない]でしょ?」

澪田「ちょっとどころじゃないっすよ!!まるっきり別人じゃないっすか!!」


澪田「それに、もしあの人が日寄子ちゃんだったら…」

澪田「【胸囲のワ―スト1が唯吹になっちゃう】っすよぉおおおおおおおお!!!!」←76cm

小泉「唯吹ちゃん、逆に考えるのよ!!」

小泉「むしろ[胸囲が小さい方がベスト]なんだって!!」←77cm


西園寺「ぷ―くすくす!!貧O負け組女共のひがみ程みじめなものはないよね―!!」

澪田「うぐぐ…!!日寄子ちゃんだけはそんなことを言わないって思ってたのに…!!」

小泉「唯吹ちゃん、まだ彼女が日寄子ちゃんだって決まったわけじゃないわよ。」

小泉「でも…日寄子ちゃんならあんな暴言を吐かないってのは、あながち間違いじゃないかもね…!!」


田中「お、お前ら、落着け…」

澪田「胸囲の!!」

小泉「ナンバ―1は!!」

西園寺「黙ってろ!!」

田中「…すまん。」←93cm



小泉(彼女が、『西園寺日寄子』であり得るかどうか…。それは、“アレ”が鍵を握っているのかも…。)



安価↓1



627: 2014/10/03(金) 18:35:06.56 ID:6Eb/SefP0
【唯吹たちの知ってる日寄子ちゃんは、あんなに大きくなかった】←11?

628: 2014/10/03(金) 18:37:28.72 ID:SuqkXf4h0


不正解


澪田「唯吹たちの知ってる日寄子ちゃんは、小学生のような幼児体型だったっすよ!!」

小泉「そ、そうだね…。」


小泉(もっと撃ち抜くにふさわしいところがありそうだ…。)



安価↓1



629: 2014/10/03(金) 18:40:25.38 ID:w7DA8ooZo
[体型が違うくらい、今さらたいした問題じゃない]←希望病

630: 2014/10/03(金) 18:42:15.96 ID:SuqkXf4h0


正解



[体型が違うくらい、今さらたいした問題じゃない]←希望病



小泉「そうかもしれない…。」同意



BREAK!!



小泉「彼女の言う通り…」

小泉「体型が違うからと言って、彼女が『西園寺日寄子』でないとは言い切れないのかもしれない。」


澪田「え…?どうしてっすか?」



631: 2014/10/03(金) 18:43:18.08 ID:SuqkXf4h0


小泉「アタシ達は今も、希望病っていうものに感染しているんでしょ?」

小泉「だったら…『西園寺日寄子』もまた、希望病に感染していたんじゃないかな?」

田中「そうか…。そういえばそうだったな。希望病により、小泉も体型が変わっていたな。」


田中「つまり『西園寺日寄子』は希望病を利用して、未来の姿へと変貌したのか。」

澪田「未来の姿…?」



632: 2014/10/03(金) 18:44:12.06 ID:SuqkXf4h0


小泉「日寄子ちゃんはもともと、子供みたいな体型だったから…」

小泉「数年間で見違えるほどに成長していても、おかしくない。」

小泉「それによく見てみると、彼女には日寄子ちゃんの面影がある…。」




小泉「だからやっぱり、あそこにいるのは…」


小泉「アタシ達と共に時間を過ごしていた、『西園寺日寄子』なんだ…!!」



西園寺「…」



633: 2014/10/03(金) 18:45:01.96 ID:SuqkXf4h0



西園寺「ちょっと違うかな。」


小泉「え?」



西園寺「アンタらの話には、間違いがある。」

澪田「ど、どういうことっすか?やっぱり、『西園寺日寄子』じゃないんすか?」



634: 2014/10/03(金) 18:45:41.74 ID:SuqkXf4h0


西園寺「そこじゃないよ。」


西園寺「さっきそこの厨二病が、『希望病を利用して』って言ったでしょ?」

西園寺「それ、正確には間違いなんだよね。」

田中「どういう意味だ?」



635: 2014/10/03(金) 18:46:30.47 ID:SuqkXf4h0



西園寺「そもそもさ。希望更生プログラムって、何だったのかな?」



小泉「は…?何を言ってんのよ。あからさまに話を逸らさないでよ!!」

西園寺「話を逸らされたくないのなら、バカみたいにわたしの問いに返答すれば?」

小泉「っ…!!」



636: 2014/10/03(金) 18:47:11.73 ID:SuqkXf4h0


田中「希望更生プログラム…。」

田中「我ら絶望の残党を更生するための計画ではなかったか?」


西園寺「そうなんだよね。」

西園寺「そのために皆の記憶を奪い、絆を深めることで、2度と絶望に堕ちないようにする…。」



637: 2014/10/03(金) 18:48:24.72 ID:SuqkXf4h0



西園寺「って言ってたけどさ。」


澪田「え?」



西園寺「これってさ。まわりくどくない?」

小泉「まわりくどい…?」



西園寺「だってさ。記憶を奪えばアンタらは絶望じゃなくなるんだよ?」

西園寺「実際アンタらだって、自分自身が絶望だって言われても、実感わいてないでしょ?」

田中「確かに…七海に明かされるまでは、自分自身が絶望であることにすら気づかなかったからな。」



638: 2014/10/03(金) 18:49:11.35 ID:SuqkXf4h0


西園寺「だったらさ。“希望病”さえあれば、絆なんて深めなくったって絶望の残党を更生できてると思わない?」


澪田「そう言われてみればそうっすね…。」

澪田「わざわざこんな島に連れてこられる必要なんてなかったっす!!」


小泉「でも実際アタシ達は、このジャバウォック島に連れてこられたわけだし…」

小泉「そうする必要があったってことよね。」



639: 2014/10/03(金) 18:50:14.22 ID:SuqkXf4h0


澪田「じゃ、じゃあなんで必要だったんすか!?」

西園寺「わからない?“希望病”っていう名前を聞けば、すぐに気付くとおもうけど?」


小泉「えっと、絆を深める必要があったのは…」



1.本編がそうだったから

2.ここはゲ―ムの世界だから

3.希望病は万能じゃない



安価↓1



640: 2014/10/03(金) 18:51:58.96 ID:yj6Kk7zU0
3

642: 2014/10/03(金) 18:53:39.02 ID:SuqkXf4h0


正解


小泉「そっか…!!」解



小泉「希望病が、万能じゃないから…?」


西園寺「そう。希望病は記憶を奪える素晴らしい技術なんだけどね。」

西園寺「これって案外簡単に破綻するんだ~。」


田中「簡単に破綻するだと?今までこの修学旅行で、希望病の効果が無に帰したことなどあったか?」

澪田「真昼ちゃんが小っちゃくなったりはあったけど、再び絶望に堕ちた人はいなかったような…」



643: 2014/10/03(金) 18:54:23.67 ID:SuqkXf4h0


西園寺「さっきも言ったでしょ?“希望病”の名前を思い出せって。」

西園寺「希望病は、忘れる病気なの。」




西園寺「じゃあ…その反対って、何だと思う?」


小泉「…!!」



644: 2014/10/03(金) 18:55:12.84 ID:SuqkXf4h0


西園寺「わからないとは言わせないよ。ちゃんと聞いたことがあるはずなんだから。」

西園寺「その病気の名前を。ね?小泉おねぇ。」


小泉「…『小泉おねぇ』って、気安く呼ばないでよ。」

小泉「アタシを散々、騙しておいて…」

西園寺「…」



645: 2014/10/03(金) 18:55:56.64 ID:SuqkXf4h0


PHASE12 閃きアナグラム(改)開始!!



○つ○うび○○




安価↓1



646: 2014/10/03(金) 18:56:42.04 ID:yj6Kk7zU0
ぜつぼうびょう

647: 2014/10/03(金) 18:58:17.96 ID:SuqkXf4h0


ぜつぼうびょう


小泉「よし、わかった!!」


小泉「絶望病…?」

西園寺「そう。希望病が忘れる病気なら、絶望病は思い出す病気なんだ。」



648: 2014/10/03(金) 18:59:21.67 ID:SuqkXf4h0


西園寺「しかもね、希望病は本当のジャバウォック島にある大掛かりな施設でしか感染できないんだけど…」

西園寺「それに対して絶望病は、ウイルスをばらまくだけで簡単に空気感染するんだよ。」


西園寺「絶望病のウイルスは、簡単に希望病のウイルスを氏滅させてしまう。」

西園寺「皆が絶望時代を思い出さないでいられるのは、ジャバウォック島に隔離されているおかげなんだよ。」

西園寺「外の世界は汚染されていて、希望病の効果なんてすぐにかき消されちゃうからね。」


小泉「だから…希望病の効果が切れても絶望に還らないように、絆を深める必要があったってことね…。」



649: 2014/10/03(金) 19:00:27.23 ID:SuqkXf4h0


澪田「ちょっと待つっす!!絶望病って、あの絶望病っすか!?」

澪田「3回目の事件で、真昼ちゃんや眼蛇夢ちゃんがかかっていた…」


西園寺「ああ、あれは無関係だよ。」

澪田「えぇ!?」


西園寺「正確に言うと、ダミ―ってとこかな。」

西園寺「本当に絶望病に感染した人を隠すための、ね…。」

田中「真の感染者だと!?」


西園寺「例えばあの時、モ―テルで1人怯えていた人間とか…。」

小泉「え…?」



650: 2014/10/03(金) 19:01:20.70 ID:SuqkXf4h0


小泉「つまりアンタは、希望病を利用して体が成長したわけじゃなくて…」

小泉「絶望病によって希望病を打ち消して、元の姿に戻ったってこと?」


西園寺「うん、そうだよ小泉おねぇ。」

小泉「…」



651: 2014/10/03(金) 19:02:18.93 ID:SuqkXf4h0


小泉「じゃあ…日寄子ちゃんは……」


小泉「自分の記憶を消した状態で、コロシアイ修学旅行に挑んだってことなの…?」

西園寺「そうだよ?」




西園寺「自分自身が黒幕だってことも忘れてね…。」


小泉「…!!」



652: 2014/10/03(金) 19:03:27.35 ID:SuqkXf4h0



西園寺「楽しかったよね、小泉おねぇ。」

西園寺「嫌なことも忘れられてさ。」

西園寺「一緒にいろんなことをしたよね。」


小泉「…」




西園寺「澪田おねぇと豚足ちゃんの遊戯を見物したり。」

西園寺「花村の料理を2人で食べたり。」


小泉「やめてよ…。」



653: 2014/10/03(金) 19:04:22.81 ID:SuqkXf4h0


西園寺「日向おにぃ達と4人でゲ―ムもしたよね。」

西園寺「後は、わたしの大好きなこんぺいとうを作ってくれたりもしたっけ。」


小泉「やめてってば…。」




西園寺「わたし、小泉おねぇにおいしいグミを教えてあげたりしたんだっけ?」

西園寺「狛枝おにぃのくっさい言葉に小泉おねぇがコ口リと落ちちゃった時に茶化したりも…」



654: 2014/10/03(金) 19:05:35.73 ID:SuqkXf4h0



小泉「やめろって言ってんでしょ!?」


西園寺「…」





小泉「ふざけないでよ…。」


小泉「アタシと日寄子ちゃんの思い出を、汚さないでよ…!!」



655: 2014/10/03(金) 19:06:32.30 ID:SuqkXf4h0


小泉「それともアンタは…」


小泉「アタシをこんな虚無感に浸らせるために、記憶を消していたっていうの?」

小泉「アタシと日寄子ちゃんの思い出なんて、最初からどこにも存在しなかったと痛感させるために…!!」




小泉「アタシを、絶望に堕とすために…」


西園寺「…」



656: 2014/10/03(金) 19:07:11.20 ID:SuqkXf4h0


澪田「なんてえげつないことをするんっすか…。」

澪田「相手がこんな人間なら、もしかして白夜ちゃんは…」


西園寺「それは違うよ、澪田おねぇ。」

澪田「え…?」



657: 2014/10/03(金) 19:07:58.92 ID:SuqkXf4h0


西園寺「アイツは影武者というよりも、完全にわたしだった。」

西園寺「完全に『西園寺日寄子』になりきっていたんだ。」


西園寺「だからアイツは、何の力もない『西園寺日寄子』としてライブハウスに向かって…」

西園寺「小泉おねぇに見放されて疑心暗鬼になった状態で、豚神に殺された…純然たる被害者なんだ。」


西園寺「だから…アンタの罪は、消えるわけじゃないんだよ。」

澪田「…そっか。」



658: 2014/10/03(金) 19:08:44.03 ID:SuqkXf4h0


田中「つまり、氏んだ方は影武者で…今も生きている貴様はオリジナルの方、ということか。」

西園寺「あれ―?そこから疑ってたの―?」


田中「ふん…。しかし奴に、同情の余地はないな。」

田中「“絶望のカリスマ”だか何だかは知らんが…」

田中「我らに頃し合いをさせ、外の人間を絶望に堕とそうと目論んでいるのだからな。」


田中「それも、江ノ島盾子の遺志を継ぐなどと言う理由で…」



659: 2014/10/03(金) 19:09:31.78 ID:SuqkXf4h0




西園寺「…は?」


澪田「え?」




西園寺「今のってまさか、冗談?何の意義もない凡夫にしても、もう少しまともなギャグを言ってほしいよ。」


小泉「どういうこと…?」



660: 2014/10/03(金) 19:10:10.86 ID:SuqkXf4h0



西園寺「一緒にしないでよ。江ノ島盾子なんていう雑魚と、“絶望のカリスマ”を。」



小泉「江ノ島盾子が、雑魚…?」



田中「自分は江ノ島盾子とは違うと言いたいのか?」



661: 2014/10/03(金) 19:10:50.58 ID:SuqkXf4h0


澪田「い、今更そんなことはどうでもいいんすよ!!」

澪田「結局唯吹たちは、絶望のカリスマの正体を突き止めたんすから!!」


小泉「…それもそうね。確か黒幕の正体を突き止めたら、アタシ達の勝ちなのよね?」

小泉「じゃあもう、コロシアイ修学旅行は終了するんでしょ?」


西園寺「あはは、小泉おねぇはせっかちだね―!!」

小泉「…」



662: 2014/10/03(金) 19:11:25.64 ID:SuqkXf4h0


西園寺「そんなに怖い顔しなくてもいいじゃ―ん!!」

西園寺「小泉おねぇのお望み通り、さっさと終わらせてあげようと思ってんだしさ!!」


西園寺「だから最後に、ちょっとだけわたしに付き合ってね!!」

澪田「付き合う…?何に付き合うんすか?」



663: 2014/10/03(金) 19:12:08.72 ID:SuqkXf4h0



西園寺「もちろん、投票だよ!!」


田中「投票…?」



西園寺「アンタらはわたしの正体を暴くことに成功したから、卒業の権利が与えられるんだけど…」

西園寺「その前に、アンタらに決めてもらわないといけないことがあるんだよ!!」


澪田「唯吹たちが決めないといけないこと…?なんすか、それ。」



664: 2014/10/03(金) 19:12:49.98 ID:SuqkXf4h0



西園寺「わたしを頃すか、そうじゃないかだよ。」



小泉「…!!」



665: 2014/10/03(金) 19:13:33.86 ID:SuqkXf4h0


西園寺「わたしが憎くて憎くて仕方ない!!」

西園寺「お願いだから100回氏んで来てほしい!!」

西園寺「って人は、わたしに投票してください。」


西園寺「そうじゃない人は…」

西園寺「小泉おねぇに投票してくださいね。」


小泉「え…?なんでアタシなのよ。」

西園寺「どうでもいいじゃん、そんなこと。」


西園寺「大事なのはわたしを頃すか、殺さないか。そうでしょ?」



666: 2014/10/03(金) 19:14:10.24 ID:SuqkXf4h0


西園寺「ちなみにここにいるのは偶数人だから、同点の時はボ―トの結果は小泉おねぇってことで。」

澪田「日寄子ちゃんは自分自身には投票しないだろうから…」

澪田「実質、唯吹たち全員が日寄子ちゃんに投票しないと、結果は真昼ちゃんになるわけっすね。」



667: 2014/10/03(金) 19:14:51.83 ID:SuqkXf4h0


田中「しかし…どういうつもりだ?」

西園寺「え―?どういうつもりって、どういうこと?」


田中「貴様が絶望のカリスマなら、ここで我らが小泉に投票するはずがなかろう。」

田中「まさか貴様は、自分は投票されないとでも思っているのか?」


小泉「で、でも、頃すのはちょっと…」

澪田「そうはいっても真昼ちゃん、ここで真昼ちゃんに投票なんてしちゃったら…」

澪田「今度は真昼ちゃんが処刑!!なんて展開になるかもしれないんすよ!?」



668: 2014/10/03(金) 19:15:34.92 ID:SuqkXf4h0


西園寺「そうだよ、小泉おねぇ。今さら慈悲の心なんて、要らないんだよ。」


西園寺「それに、憎くないの?」

小泉「え…?」





西園寺「コロシアイ修学旅行を無理強いして、何人も犠牲にしたわたしが、憎くないの?」


西園寺「大事な人を失わせた、“絶望のカリスマ”を頃したくはないの?」



小泉「…!!」



669: 2014/10/03(金) 19:16:27.44 ID:SuqkXf4h0



小泉(そうか…。“絶望のカリスマ”のせいで、皆は…)


小泉(アイツは、氏んだんだ…。)



小泉(なら…その仇討ちをするには、これは絶好の機会じゃないか…。)



小泉(だから、アタシは…)




1.小泉に投票する

2.西園寺に投票する



安価↓1



670: 2014/10/03(金) 19:18:35.54 ID:BPeFlm2dO
2

671: 2014/10/03(金) 19:19:07.56 ID:SuqkXf4h0






「それは…違うよ!!」




676: 2014/10/04(土) 18:00:18.38 ID:diE1bSSK0

小泉「え?」



いつの間にか『西園寺日寄子』の(アタシから見て)左隣の遺影がなくなっていて、


そこから発せられた声が、アタシ達の投票を妨げた。



677: 2014/10/04(土) 18:01:12.06 ID:diE1bSSK0


そこにいたのは、パ―カ―を着こんでいる…


地味で何の特徴もない顔。



言うなれば…王道という言葉さえ裸足で逃げ出すような、あまりにも平凡すぎる人間だった。


多分この中で最も身長が低いであろう彼は、真剣な顔つきでアタシ達に反論してきた。



678: 2014/10/04(土) 18:02:14.69 ID:diE1bSSK0



「ダメだ皆!!彼女に投票しちゃあ!!」


澪田「えっと…?誰っすか?」

「っと…。まずはオ―ソドックスに、自己紹介から始めようか。」




苗木「ボクの名前は苗木誠だ。今は、未来機関に所属している。」




小泉「未来機関の苗木誠…?」


小泉「そっか。アンタは前回のコロシアイの生き残りで、江ノ島盾子を打ち破った…!!」



679: 2014/10/04(土) 18:03:18.85 ID:diE1bSSK0


西園寺「ふ~ん。“超高校級の希望”さんの割には、やけに来るのが遅かったね―。」


苗木「もちろん、もっと早く来たかったさ。」

苗木「でも…この島への渡航を未来機関から許可されたのが、今日でやっとだったんだ。」


苗木「そのせいで、コロシアイ修学旅行をただ傍観することしかできなかった。」

苗木「モノミに、わずかな情報を流すことくらいしか…」



680: 2014/10/04(土) 18:04:17.75 ID:diE1bSSK0


西園寺「そりゃそうよね。未来機関は、50日を期限としてたんだから。」


西園寺「それと、他のお友達はどうしたの―?」

苗木「…残念だけど、ボク以外にはとても来ることができる状況じゃない。」



681: 2014/10/04(土) 18:05:09.59 ID:diE1bSSK0


苗木「十神クンは…砂浜に泊めてある船で、反対勢力を今もおさえてくれている。」

田中「どういうことだ?」


苗木「未来機関は、卒業試験を合格した皆のうち、4人を未来機関に招き入れるつもりなんだ。」

苗木「だからこうして、ジャバウォック島に船を派遣したんだけど…」



682: 2014/10/04(土) 18:06:08.78 ID:diE1bSSK0


西園寺「所詮アンタらは“絶望の残党”だからね。」


西園寺「十神おにぃみたいな優秀なリ―ダ―が常に統括していないと、
アンタらに報復しようとする連中がすぐにわいてくるよ。」


西園寺「たとえそれが、規則違反だったとしてもね。」




小泉(…?)


小泉(あれ…?なんか、おかしくない?)



小泉(『西園寺日寄子』…)


小泉(いや…)



683: 2014/10/04(土) 18:06:53.95 ID:diE1bSSK0



小泉(日寄子ちゃんの喋り方…。)


小泉(まるで自分は関係ないって感じで…)



小泉(そもそも日寄子ちゃん、十神っていう人のことを良く知っているような口ぶりだし…。)


小泉(それになんで…未来機関の一員である苗木さんに、あそこまで気軽に…?)




小泉(彼女は、“絶望のカリスマ”…なんだよね…?)



684: 2014/10/04(土) 18:07:39.64 ID:diE1bSSK0


苗木「それに葉隠クンはいまも本当のジャバウォック島で、朝日奈さんの療養の手伝いをしてるから…」

苗木「ここに来られるのは、ボク1人だけなんだ。」

田中「療養…?」


西園寺「そりゃそうだよね。あんな絶望的なことを直に体験しちゃったんだもん。」

澪田「え?」



685: 2014/10/04(土) 18:08:59.53 ID:diE1bSSK0


西園寺「わかってんのアンタら?他人事じゃないよ。」

西園寺「朝日奈おねぇがあそこまで絶望に侵されたのは、アンタらのせいなんだから。」

小泉「アタシ達のせい…?ど、どういうことよ?」


西園寺「ホンット、アンタらって鈍いよね―。少しは自分で考える力を身に着けたら?」

西園寺「他人にあれこれ言われないと何にもできない社畜に、何の生きる価値があるんだっての。」

小泉「もしかして、朝日奈って人がやっていたことって…」




1.コロシアイ修学旅行の撮影

2.モノミの操作

3.ド―ナツ限定の断食50日



安価↓1



686: 2014/10/04(土) 18:09:55.52 ID:hSy8de+SO
あえて3

687: 2014/10/04(土) 18:12:02.81 ID:diE1bSSK0


不正解


苗木「確かに彼女にとっては、自殺行為かもね…。」

西園寺「っていうかなんで小泉おねぇ、朝日奈おねぇの好物を知ってんの?」



小泉(とりあえず、間違えたみたいだ…。)



安価↓1



689: 2014/10/04(土) 18:14:32.05 ID:diE1bSSK0


正解



小泉「そっか…!!」解



小泉「モノミの操作…?」

西園寺「そう。希望更生プログラムの段階では、ただの引率の教師としてだったんだけどね。」


西園寺「コロシアイ修学旅行に発展してから朝日奈おねぇは、外からの情報をほとんど遮断した状態で…」

西園寺「モノミの操作を未来機関に強いられていたんだよ。」


西園寺「そのせいで…朝日奈おねぇは、気がふれてしまったんだ。」

小泉「っ…!!」


田中「つまり俺達は…」

田中「それほどまでに、絶望的だったということか…?」

小泉「…」



690: 2014/10/04(土) 18:15:18.10 ID:diE1bSSK0


澪田「で、でも、元を正せば日寄子ちゃんのせいっしょ!?」

西園寺「え―?どうして―?」


澪田「だ、だって日寄子ちゃんが、コロシアイ修学旅行なんて計画しなかったら、朝日奈って人も…!!」

澪田「ぜ、ぜんぶ、“絶望のカリスマ”である日寄子ちゃんがいけないんじゃないっすか!?」

田中「だからこそ、西園寺に投票を行おうとしているのだからな。」


西園寺「…」



691: 2014/10/04(土) 18:16:04.22 ID:diE1bSSK0



苗木「…西園寺さん。キミは、自己紹介すらまともにしていないの?」

西園寺「え?ちゃんとしたよ?わたしの名前は西園寺日寄子だって。」




小泉(…西園寺“さん”?)



692: 2014/10/04(土) 18:17:03.48 ID:diE1bSSK0


苗木「自分の素性くらいは、明かしておこうよ。」

苗木「あと、“投票”をする本当の意図も…」

苗木「じゃないときっと、皆も納得しないだろうし。」

小泉「な、何が言いたいのよ…?」


西園寺「わかったよ…。苗木おにぃがしつこくねだるから、仕方な~くやるんだからね。」



西園寺「わたしの名前は、西園寺日寄子。」



693: 2014/10/04(土) 18:17:43.65 ID:diE1bSSK0





西園寺「今は、未来機関に所属している。」




小泉「…」


小泉「は?」



694: 2014/10/04(土) 18:18:27.64 ID:diE1bSSK0



西園寺「アンタらの言い方だと…『裏切り者』って言うといいのかな?」


小泉「ど、どういうことよ…?」

小泉「なんで“絶望のカリスマ”が、未来機関に所属してんのよ!?」


苗木「…やっぱり、その説明もしていなかったんだね、西園寺さん。」

西園寺「…」



695: 2014/10/04(土) 18:19:17.54 ID:diE1bSSK0


苗木「彼女はそもそもキミ達とは違って、最初から絶望に堕ちてなんかいないんだ。」

澪田「えっ…!?」


苗木「つまり彼女は“絶望のカリスマ”なんかじゃなくて…」

苗木「ボクと同じ、ただの未来機関の一員なんだ。」

小泉「そ、そんな…!?」



696: 2014/10/04(土) 18:20:08.50 ID:diE1bSSK0


澪田「じゃ、じゃあ…日寄子ちゃんも違うっていうなら…」

澪田「“絶望のカリスマ”っていったい誰なんすか!?」


西園寺「さあね?それは、未来機関が血眼になって探してるよ。」

西園寺「まあ、全く見当はずれな捜査をしているようだけど…」



697: 2014/10/04(土) 18:20:46.32 ID:diE1bSSK0


田中「まて。貴様の発言はおかしいぞ。」

田中「ファイナルデッドル―ムの特典には、絶望の残党を“15人”保護したとある。」

田中「我ら16人から七海、西園寺を抜けば、14人となってしまうぞ…?」


西園寺「簡単だよ。わたしの影武者が、絶望堕ちしていたんだ。」

田中「ぐっ…。」



698: 2014/10/04(土) 18:21:31.37 ID:diE1bSSK0


西園寺「とまあそんなこんなで、わたしが未来機関の一員だって理解してもらえたかな?」


澪田「じゃ、じゃあ日寄子ちゃんは、絶望のカリスマだから唯吹たちに頃し合いをさせたわけじゃなくて…」

澪田「未来機関の一員として、唯吹たちに頃し合いをさせていたんすか!?」


西園寺「そう。コロシアイ修学旅行は、正義の名のもとに行われた…」

西園寺「“希望”のための処刑だったんだ。」


小泉「…!!」



699: 2014/10/04(土) 18:22:25.65 ID:diE1bSSK0


西園寺「まぁ…。コレも、“絶望のカリスマ”の計画通りなんだろうけど…」


小泉(え…?)



西園寺「それをアンタらは、“絶望のカリスマ”をかくれみのにして、自分たちの罪から目を背けていただけなんだよ。」

澪田「う、うう…にわかには、信じられないっす…。」


西園寺「ただ、信じたくないだけでしょ?」

西園寺「わたしを絶望のカリスマに仕立て上げて、怒りの矛先をわたしだけに向かせる方が、よっぽど楽なんだもんね。」



700: 2014/10/04(土) 18:23:20.05 ID:diE1bSSK0


西園寺「でも、狛枝おにぃはすでに気付いていたみたいだよ?」

西園寺「黒幕…つまりわたしが、未来機関の一員だって。」

小泉「え?」



西園寺「狛枝おにぃは、爆弾騒動で裏切り者をあぶり出そうとしてたでしょ?」

西園寺「あの“裏切り者”ってのは多分、七海おねぇの事を指してはいなかったんだよ。」


西園寺「きっと…モノクマを操っていたわたしをおびき寄せるために、狛枝おにぃは爆弾騒動を起こしたんだ。」

西園寺「わたしを人質にして、コロシアイ修学旅行を終了させるために…」


小泉「…」



701: 2014/10/04(土) 18:24:21.89 ID:diE1bSSK0


西園寺「まあ実際は、七海おねぇが自白しに行ったんだけど。」

西園寺「その場合は多分、七海おねぇから無理やりわたしの居場所を聞き出すつもりだったのかな?」

西園寺「拷問でもしてさ。」

西園寺「そうされるとわたしもまずいから、先手を打たせてもらったわけ。」



田中「何だと…!?狛枝はすでに、裏切り者が2人いるということに気付いていたのか!?」

西園寺「それに気づくこと自体は、難しいことじゃないって。」


西園寺「ファイナルデッドル―ムの特典にも、ちゃ―んと記載されてあったはずだよ?」

西園寺「“監視者2人の元で”、希望更生プログラムを適用するって…」



702: 2014/10/04(土) 18:25:25.12 ID:diE1bSSK0


小泉「…ちょっと待ちなさいよ。」

西園寺「ん―?」


小泉「じゃあアンタは…」



小泉「自分が未来機関の一員であるにもかかわらず、千秋ちゃんを処刑したの…?」


小泉「彼女だって、未来機関の一員なのに…!!」



西園寺「…」




小泉「アタシがこんなことを言える立場かはわからないけど…」

小泉「千秋ちゃんを頃す必要はなかったんじゃないの!?」



703: 2014/10/04(土) 18:26:19.84 ID:diE1bSSK0


西園寺「…ああするしかなかったんだよ。」

小泉「え?」



西園寺「七海おねぇの度重なるル―ル違反で、未来機関は相当おかんむりだったらしくてさ。」

西園寺「苗木おにぃたちとは違って七海おねぇは権力があるわけでもないし。」


西園寺「もしあのまま七海おねぇが生き永らえて、未来機関に捕まっていたら…どうなっていたと思う?」

小泉「うっ…」



704: 2014/10/04(土) 18:27:04.84 ID:diE1bSSK0


西園寺「きっと、ただ殺されるだけじゃ済まなかった。」


西園寺「それこそ、氏んだ方がマシだと思えるような…」

西園寺「頃してくださいと懇願しても頃してもらえないような…」


西園寺「凄惨で無慈悲な最期を迎えていたんだろうね。」


小泉「…!!」



西園寺「だからああすることこそが、七海おねぇに送れる最大の優しさだったんだよ。」



705: 2014/10/04(土) 18:27:53.12 ID:diE1bSSK0


西園寺「絶望の残党をかばうっていうのは、そういうことなんだ。」

西園寺「ただかばうだけで、極刑に処される。」

西園寺「アンタらの罪は、それだけ重いんだ。」


西園寺「つまり、七海おねぇは…」

西園寺「アンタらに殺されたも同然だよ。」


小泉「…」



706: 2014/10/04(土) 18:28:58.20 ID:diE1bSSK0


田中「まて。貴様の言っている事はおかしいぞ。」

澪田「え?」


田中「コロシアイ修学旅行はそもそも、絶望のカリスマが仕組んだものだったはずだ。」

小泉「未来機関の当初の予定は、希望更生プログラムで…」

小泉「絶望のカリスマが2人に狂気的な演説をさせたことによって、コロシアイ修学旅行に発展したんだったよね…。」


澪田「そう考えると…!!」

澪田「どうおかしくなるんすかね?」



707: 2014/10/04(土) 18:29:51.13 ID:diE1bSSK0


西園寺「当初は希望更生プログラムの監視者として来ていたわたしだけど…」

西園寺「“絶望のカリスマ”に乗っ取られた未来機関の指示に従って、コロシアイ修学旅行を進めた。」


西園寺「何もおかしくないと思うけどな―。」


西園寺「この島はそもそも、江ノ島盾子の管轄下にあった島だから…」

西園寺「コロシアイ修学旅行のためのインフラは一式そろってたしね!!」



708: 2014/10/04(土) 18:30:38.85 ID:diE1bSSK0


小泉「…いや。やっぱりおかしいよ!!」

西園寺「あれれ?どうしたの小泉おねぇ。なにか腑に落ちないことでもあるの?」


小泉「確か日寄子ちゃんは、記憶を失った状態でこの島に来たのよね?」

西園寺「うん、間違いないよ。」



709: 2014/10/04(土) 18:31:46.26 ID:diE1bSSK0


小泉「でも記憶を失うのは、本当のジャバウォック島にある施設でしかできない。」

小泉「ってことは、日寄子ちゃんは…」

小泉「監視者としてこの島に来る前に影武者と入れ替わって、被験者であるアタシ達に紛れ込んでいたってことよね?」


小泉「入れ替わることで、影武者にモノクマを操作させて…」

小泉「コロシアイ修学旅行の黒幕としての役目を彼女に果たしてもらったってことよね?」


小泉「なんでわざわざ入れ替わったのか…って聞きたいところだけど、重要なのはそこじゃない。」



710: 2014/10/04(土) 18:32:37.29 ID:diE1bSSK0


小泉「なんでそんなことができたの?」


小泉「だって当初は希望更生プログラムに参加するために、日寄子ちゃんは監視者になったんだよね?」

小泉「ってことはその時点では、未来機関はコロシアイ修学旅行の案なんて出していないはず。」

田中「未来機関がコロシアイ修学旅行の案を出したのは、監視者がジャバウォック島に向かった後だったはずだな。」



711: 2014/10/04(土) 18:33:28.11 ID:diE1bSSK0


小泉「それなのに入れ替わりをしてるなんて、まるで…」



小泉「最初っから、希望更生プログラムがコロシアイ修学旅行に発展するってわかってたみたいじゃない!!」




西園寺「…」



澪田「そ、そういえばそうだよね。コロシアイ修学旅行に発展するってのは、絶望のカリスマしか知らないはず。」

澪田「なんで未来機関の日寄子ちゃんが、それを知ってんすか…?」


西園寺「…」



712: 2014/10/04(土) 18:34:35.59 ID:diE1bSSK0



西園寺「わからないわけ、ないでしょ…。」



小泉「え…?」





西園寺「わたしは、最初っからわかってたんだよ…。」



西園寺「“絶望のカリスマ”がどういう意図を持っていて、どういう計画を立てているのか…。」


西園寺「どういう理念で行動しているのかなんて、わたしには全部わかってたんだよ…!!」



713: 2014/10/04(土) 18:35:47.24 ID:diE1bSSK0



西園寺「だって、“絶望のカリスマ”は…!!」




西園寺「わたしの親友だったんだから!!」




田中「親友、“だった”…?」



714: 2014/10/04(土) 18:36:35.38 ID:diE1bSSK0


西園寺「そうだよ…。学園時代も、わたしにとっての1番の親友だった。」

西園寺「わたしの人生で初めてできた、親友…。」


西園寺「といっても、わたしが一方的にぴったり付いていってただけだから…」

西園寺「実際相手はわたしをどうおもっていたかなんて、わかんないんだけどね。」


西園寺「それでもわたしは、親友同士だって思ってた。」



715: 2014/10/04(土) 18:37:16.43 ID:diE1bSSK0



西園寺「でも…それは多分、わたしの妄想が生み出した虚構だったんだよ。」



西園寺「だってわたしは…彼女に、アッサリ見捨てられたんだから。」


澪田「見捨てられたとは…?」



716: 2014/10/04(土) 18:37:55.39 ID:diE1bSSK0



西園寺「そうだよね?」





西園寺「小泉おねぇ。」



小泉「…」



717: 2014/10/04(土) 18:38:29.12 ID:diE1bSSK0



小泉「え?」


小泉「な、なんでアタシに振るのよ。」




西園寺「わからなかった?じゃあもう1度言ってあげるよ、小泉おねぇ。」



718: 2014/10/04(土) 18:39:07.45 ID:diE1bSSK0




西園寺「アンタが“絶望のカリスマ”なんだよ!!」



小泉「…」




小泉「は?」



719: 2014/10/04(土) 18:39:55.64 ID:diE1bSSK0


澪田「真昼ちゃんが、絶望のカリスマ…?」


澪田「な、何をわけのわからないことを言ってんすか!!そんなわけないっす!!」

田中「西園寺の言っていることは本当なのか…?」


小泉「な、苗木さん…。」

苗木「ボクからは、何とも…」



720: 2014/10/04(土) 18:41:07.02 ID:diE1bSSK0


西園寺「納得できない?なら、証拠を見せてあげるよ。」

西園寺「ほら、狛枝おにぃにだけ渡した資料があったでしょ?」





『今の世界はひどく荒廃している。世界中が絶望に染まっている。』


『人々は不気味な笑みを浮かべ、頃すことや殺されることにも悦びを感じているかのようだ。』


『そうして道に転がっている氏体は、日に日に数を増している。』


『その光景はまるで、人類が自ら破滅へと進んでいるかのようで…。』


『まるで人類そのものが滅び行くことを望んでいるかのようで…。』



『“元絶望のカリスマ”である江ノ島盾子が氏んでなお、人類史上最大最悪の絶望的事件は終わりを迎えない。』


『その原因は、江ノ島盾子の遺志を受け継ぐ存在。新たな“絶望のカリスマ”であろう。』


『彼女は、江ノ島盾子とはまた別の手段で人々を絶望へといざなっているようだ。』


『その方法とは…彼女自らが経験した絶望を、他者に見せつけることだ。』



『現に彼女が公共の電波をジャックしたことにより、全国ネットには常に絶望的な映像が垂れ流しになっている。』


『その映像に感化された人間の脳内は、人生で培われた道徳や主義主張の一切を奪われ、
彼女の独善的で画一的な思想へと強制的に塗り替えられる。』


『そうして彼女によって絶望に染められた人間は、彼女を敬い称賛して、“超高校級の母”などと呼ぶようになる。』



『彼女を抹消しない限り、人類史上最大最悪の絶望的事件は収束しない。』


『しかし…肝心の彼女の正体は、未だにつかめていない。ただ、女性ということだけしか…』



721: 2014/10/04(土) 18:41:55.26 ID:diE1bSSK0


小泉「こ、これがなんだっていうのよ!!こんなの、何の証拠にもならないじゃない!!」


西園寺「本当にそう?」

小泉「えっ…?」



722: 2014/10/04(土) 18:42:29.71 ID:diE1bSSK0


西園寺「ホントは、薄々気づいてたんじゃないの?」

小泉「な、何よ…。」



西園寺「この資料こそが、小泉おねぇを“絶望のカリスマ”だと断定できる根拠であり…」

西園寺「この資料を読んだからこそ、狛枝おにぃはあんな行動をとったんだって…」


小泉「し、知らない…。アタシ、何も知らない…!!」



723: 2014/10/04(土) 18:43:23.64 ID:diE1bSSK0


PHASE13 ロジカルダイブ開始!!



Q.1 外の世界の人間の表情は?

赤:絶望 青:虚無 黄:笑顔


Q.2 “絶望的な映像”とは?

赤:監視カメラの映像 青:写真 黄:外の世界


Q.3 “超高校級の母”の才能は?

赤:写真家 青:日本舞踊家 黄:希望



安価↓1



724: 2014/10/04(土) 18:46:04.38 ID:ANR5LCqqo
赤青赤

726: 2014/10/04(土) 18:47:50.45 ID:diE1bSSK0


不正解


一応もう1回安価をとります。



安価↓1



727: 2014/10/04(土) 18:50:25.24 ID:m8QGHkET0
黄青赤

728: 2014/10/04(土) 18:51:18.06 ID:diE1bSSK0


黄-青-赤




小泉「うぁああああああああああああああぁああああああああああああああ!!!!!!」




729: 2014/10/04(土) 18:52:00.81 ID:diE1bSSK0


小泉「う、嘘よ…。こんなの嘘だ。」

小泉「信じない。こんな資料、ねつ造よ。」

小泉「これは、誰かの罠…。」

小泉「誰かがアタシを陥れようとしてるんだ!!」


西園寺「…小泉おねぇに説明できないなら、代わりにわたしがしてあげるよ。」



730: 2014/10/04(土) 18:52:52.58 ID:diE1bSSK0


西園寺「今の“絶望のカリスマ”はね。」

西園寺「“元絶望のカリスマ”であり、マンガみたいな超人設定のある江ノ島盾子に比べると…」


西園寺「頭脳は平凡。運動神経は人並み以下。」

西園寺「容姿なんてそばかすがあるうえに眼帯なんてしてるような人間で。」

西園寺「江ノ島盾子とは違って、人心掌握術なんてカケラも持ち合わせていないんだ。」


西園寺「そもそも彼女は…風が吹いたらあっさりと飛ばされてしまう様な、虚弱で平凡で何の可能性もない人間なんだ。」



731: 2014/10/04(土) 18:53:42.75 ID:diE1bSSK0



西園寺「たった1つの才能を除いてね。」



澪田「たった1つの才能…?」

田中「それが、“写真家”という才能だとでも言うのか…!?」


小泉「はぁ…はぁ……」



732: 2014/10/04(土) 18:54:29.25 ID:diE1bSSK0



西園寺「彼女の写真を見るとね。簡単に彼女の意思に侵されてしまうんだ。」



澪田「ど、どういう意味っすか?」

西園寺「どういう意味って…。そのままの意味に決まってんじゃん。」



733: 2014/10/04(土) 18:55:22.88 ID:diE1bSSK0


西園寺「彼女の意思に侵されて…どういうわけか、不気味に微笑みだして…」

西園寺「今までの人生で培った価値観の一切を捨てて、画一的に氏にゆくことを望むようになる。」

西園寺「その人がたとえ、どれだけ屈強な精神を持っていたとしてもね。」


澪田「ええ!?そんなのまるっきり、洗脳じゃないっすか!!」

田中「馬鹿な!!写真を見ただけで自分を失うなど、あるはずがない!!」

田中「たかが写真だぞ!?」



734: 2014/10/04(土) 18:56:17.95 ID:diE1bSSK0


西園寺「“たかが”じゃないよ。“超高校級の写真家”が撮った写真なんだから。」


西園寺「それは…どんな批評家の筆よりも雄弁で、どんな演説よりも説得力があるの。」

西園寺「様々な人生の意義を、丸ごと塗り替えるほどにね。」


田中「それが…江ノ島盾子を打ち破った希望ですら飲み込んでしまうほどの、絶望ということか!?」



735: 2014/10/04(土) 18:56:59.81 ID:diE1bSSK0


西園寺「ああ、ちょっと違うかな。」

澪田「え?」



西園寺「未来機関は、彼女を“絶望のカリスマ”なんて呼んでるけど…」

西園寺「正確に言うと、彼女が蔓延させているのは“絶望”じゃないんだ。」

田中「絶望じゃない…?」



736: 2014/10/04(土) 18:57:50.81 ID:diE1bSSK0




西園寺「彼女の行動理念は、“エガオ”なんだ。」




澪田「笑顔…?」

澪田「たしか、真昼ちゃんが得意としている分野も…」


小泉「し、知らない知らない!!アタシは、関係ない!!」



737: 2014/10/04(土) 18:58:39.58 ID:diE1bSSK0


西園寺「世界中の人間を“エガオ”にするために彼女は…」

西園寺「電波ジャックをして、自分の撮った写真を垂れ流しているんだよ。」


澪田「え、笑顔ってなんすか!?」

澪田「だって外の人間は、みんな氏んで行ってるんだよね!?」

澪田「笑顔もクソもないじゃないっすか!!」



738: 2014/10/04(土) 18:59:23.10 ID:diE1bSSK0


西園寺「そんなの知らないよ。」


西園寺「ただ彼女は…」

西園寺「皆がエガオになるためには、世界中の人間が氏んでも構わないって思っているみたいだね。」


田中「な、何だそれは…!?」

澪田「か、完璧に狂ってるじゃないっすか!!」

小泉「そうね…。そんな変人、アタシの知り合いにはいないわよ。」



739: 2014/10/04(土) 19:00:13.09 ID:diE1bSSK0


西園寺「厄介なのは、彼女の理念が“希望”にも“絶望”にも関係していないことだよね。」


西園寺「たとえ、江ノ島盾子の絶望にすら屈しなかった人間でも…」

西園寺「その人間が、彼女の意思に飲み込まれないとは限らないんだ。」


西園寺「だからこそ、霧切おねぇや腐川おねぇも狂ってしまったんだよね、苗木おにぃ。」

苗木「…」



740: 2014/10/04(土) 19:01:19.16 ID:diE1bSSK0


澪田「…あれ?」

田中「どうした?」


澪田「日寄子ちゃんも、“エガオ”の写真を見せつけられたんすよね?」

西園寺「うん、そうだよ?」


澪田「じゃあどうして、正常でいられるの?」

西園寺「…」


西園寺「世の中には様々な人間がいるんだ。」

西園寺「だから彼女の写真を見ても、正気でいられる人間だっている。」



741: 2014/10/04(土) 19:02:25.76 ID:diE1bSSK0


西園寺「だけど…彼女の写真に侵されない人間は…」

西園寺「そのほとんどが、“正常だったころの彼女の写真”を見ているんだ。」

田中「どういうことだ…?」


西園寺「今の彼女の写真が、狂ったものだとわかっているから。」

西園寺「本来の彼女が取っていた写真で、本当の“笑顔”がどういうものかが分かっているから…」

西園寺「彼女の意思に、飲み込まれなくて済んだんだ。」


西園寺「だからこそわたしたちは、“絶望のカリスマ”と立ち向かえるんだよ。」

西園寺「そうだよね、苗木おにぃ。」

苗木「…うん。だからこそ、ボク達4人は生き残ることができた。」



742: 2014/10/04(土) 19:03:36.08 ID:diE1bSSK0


苗木「でも…2人は、ダメだった…!!」

澪田「な、なんの話をしてるんすか…?」



苗木「…ボクたちが前のコロシアイを強要されていた時。」

苗木「江ノ島盾子の罠の一環として、ボク達78期生の集合写真を配られたことがあったんだ。」


苗木「アレは、ボク達を疑心暗鬼にする為の物だったんだけど…」

苗木「写真自体は…写っている全員が、輝いているような笑顔であふれていて…」


苗木「皆の笑顔を知っていたからこそボクは、“エガオ”の映像に耐えることができたんだ。」



743: 2014/10/04(土) 19:04:52.59 ID:diE1bSSK0


苗木「でも、霧切さんとジェノサイダ―翔は…」


小泉(ジェノサイダ―翔…?)


苗木「皆の集合写真を見てなかったから…」




西園寺「彼女の撮る狂った“エガオ”こそが唯一無二の絶対的正義だと信じて疑わなくなって…」


西園寺「彼女を“超高校級の母”なんて呼んで崇めだして…」


西園寺「最期には…人が変わったように狂気的な演説をして、自ら命を絶ってしまった。」


西園寺「それを発端として、コロシアイ修学旅行が始まったんだ…。」



754: 2014/10/05(日) 18:00:43.21 ID:qk5w754S0

澪田「んん…?やっぱり日寄子ちゃんの言ってることはおかしいよ!!」

西園寺「どうして?」


澪田「“絶望のカリスマ”は、外の人間を“エガオ”にすることが目的なんだよね?」

西園寺「それがどうかした?」



755: 2014/10/05(日) 18:01:23.30 ID:qk5w754S0


澪田「じゃあなんで“絶望のカリスマ”は、コロシアイを外の人間に見せつけているんすか!?」

澪田「外の人間を“エガオ”にすることと、唯吹達のコロシアイを見せつけることに、何の関係もないっすよ!!」


小泉「そうよ。結局日寄子ちゃんは…」

小泉「適当なことを言って、アタシを陥れたいだけでしょ…?」



756: 2014/10/05(日) 18:02:17.64 ID:qk5w754S0


田中「それか、未来機関がコロシアイ修学旅行を始めたことが、“絶望のカリスマ”にとっては想定外だったのか?」


田中「そもそもコロシアイ修学旅行による未来機関の目的は、我らの選別だったはずだ。」

澪田「そうして生き残った唯吹たちを、未来機関に招き入れる予定だったんだよね。」


西園寺「当然、“絶望のカリスマ”は例外だけどね。」

小泉「ひっ…」



757: 2014/10/05(日) 18:03:23.80 ID:qk5w754S0


田中「ならば…“絶望のカリスマ”の意思とは無関係に、コロシアイ修学旅行が始まったとも考えられる。」


西園寺「それはないよ。」

西園寺「だって霧切おねぇと腐川おねぇの演説は、間違いなく“絶望のカリスマ”が仕組んだことだから。」

西園寺「コロシアイ修学旅行は、間違いなく“絶望のカリスマ”が望んだことなんだよ。」


澪田「じゃ、じゃあやっぱり、日寄子ちゃんの言ってることはおかしいっす!!」

澪田「コロシアイとエガオなんて、一切関係ないんすから!!」



758: 2014/10/05(日) 18:04:25.61 ID:qk5w754S0



西園寺「…それがどうも、関係ないとは言い切れないんだよね。」


田中「何だと?」




西園寺「どうも彼女の思う“エガオ”ってのにはね、“絶望”が関係してるみたいなんだよ。」

小泉「なによ、それ!!どう関係するってのよ!!」


西園寺「わたしが知るわけないでしょ?アンタの方が100倍知ってるはずじゃん。」

小泉「だ、だからアタシは、そんなの知らないって…!!」



759: 2014/10/05(日) 18:05:24.51 ID:qk5w754S0


西園寺「だからこそ彼女は、アンタらを“超高校級の絶望”として味方に引き込んで…」

西園寺「コロシアイ修学旅行という絶望的なエンタ―テイメントを作り上げたんだ。」


西園寺「全部、アンタが仕組んだことなんだよ。」

西園寺「小泉おねぇ。」


小泉「ち、違う…アタシじゃない…!!」



760: 2014/10/05(日) 18:06:14.15 ID:qk5w754S0


澪田「そ、そうっすよ!!真昼ちゃんが“絶望のカリスマ”だなんて、根拠がないっす!!」

田中「ああ。西園寺が、ハッタリをかましているだけかもしれん。」

田中「だいたい、人の価値観を捻じ曲げる写真など、あまりにも現実離れしすぎている…!!」


小泉「そ、そうよ!!ア、アタシを揺さぶろうったって、そうはいかないんだからね!!」



761: 2014/10/05(日) 18:06:55.76 ID:qk5w754S0



西園寺「はあ…。小泉おねぇ。いつまで被害者を気取ってんの?」



西園寺「いい加減に、思い出せよ!!」


西園寺「アンタが、“絶望のカリスマ”だってことを!!」





小泉「うっ…!?」




762: 2014/10/05(日) 18:07:36.96 ID:qk5w754S0









「アタシについて来ない?九頭龍組なんて、アリンコのように踏みつぶさせてあげるから。」


「…」





「くだらない。」



763: 2014/10/05(日) 18:08:28.49 ID:qk5w754S0


「…くだらないって?」



「九頭龍組を潰す?なんでアタシがそんなことしなきゃいけないのよ。」

「そんなことしたって、ただ虚しいだけじゃない。」

「誰も、笑顔にできないじゃない。」

「いくら九頭龍組が憎いからって…復讐なんて間違ってる。」

「そもそもアタシには、アイツを裁く権利なんてないんだから…」



764: 2014/10/05(日) 18:09:12.50 ID:qk5w754S0


「九頭龍組を潰すなんて、無意味か…。」

「貴方…九頭龍組がそんなに憎いのに、九頭龍組の笑顔を望むの?」


「…それが“超高校級の写真家”とも称されていた、アタシの自己表現だから。」


「そっか…。」



765: 2014/10/05(日) 18:10:12.97 ID:qk5w754S0


「でも…なにも、九頭龍組を絶望に堕としたからといって、彼らを“エガオ”にできないわけじゃないわよ?」


「…言ってる意味が分からない。」



「そう?貴方には、わかってんじゃないの?」




「だって貴方、自分が絶望的な状況に置かれているってのに…」



766: 2014/10/05(日) 18:10:44.47 ID:qk5w754S0





「さっきからずっと、“エガオ”なんだもん。」





「…」



767: 2014/10/05(日) 18:11:34.89 ID:qk5w754S0


「貴方、名前は?」


「…コイズミマヒル。」


「アタシは、江ノ島盾子。」


「もう1度聞くけど…アタシについて来ない?」




「…」



768: 2014/10/05(日) 18:12:15.55 ID:qk5w754S0


小泉「はっ!?」



小泉「はぁ…はぁ……」






言弾:江ノ島盾子の勧誘を獲得!!



769: 2014/10/05(日) 18:12:50.43 ID:qk5w754S0


25.江ノ島盾子の勧誘

『学園時代のコイズミマヒルの記憶。江ノ島盾子に勧誘されたからこそ、コイズミは絶望に堕ちてしまった。』



770: 2014/10/05(日) 18:13:26.55 ID:qk5w754S0



小泉(な、なに…?今の、記憶…。)


小泉(なんで急に、思い出して…)





小泉(いや…。そんなことはどうでもいい。)


小泉(この記憶こそが…アタシが“絶望のカリスマ”じゃないことを証明しているんだ…!!)



771: 2014/10/05(日) 18:15:25.50 ID:qk5w754S0


PHASE14 議論開始!!



言弾:(>>328、>>329、>>330、>>331、>>769)


25.江ノ島盾子の勧誘

21.絶望のカリスマ

12.カムクライズルの独白



西園寺「思い出せ、小泉真昼!!」

西園寺「アンタが、“絶望のカリスマ”なんだよ!!」

西園寺「【“超高校級の絶望”達を唆して、自分の味方に引き入れたのも】ね!!」


小泉「そ、そんなわけがないでしょ!!」

小泉「アタシなんてただのしがない1人の写真家で…」

小泉「世界がどうとかなんて、一切関係ない平凡な一般市民なんだよ!?」


澪田「そうっすよ!!きっと日寄子ちゃんが、【真昼ちゃんにイジワルしているだけ】っす!!」

田中「そもそも、西園寺の言う[悪質な写真が外の世界で出回っている]という話も信用できん。」


西園寺「写真があること自体は間違いないけどな―。」

苗木「うん…。そこは、否定できないんだ…。」


田中「仮にそのような写真が出回っていたとしても、それを【小泉が撮ったとは断定できん】だろう…!!」

田中「[別の人間が写真を撮った]とも考えられる!!」

澪田「何より…今まで一緒に過ごしてきた仲間を疑いたくない!!」


西園寺「ふん。人の価値観を変えるほどの写真を小泉おねぇ以外の誰が撮れるんだっての。」

西園寺「それこそ、【超高校級の希望】でもないと…」




小泉(アタシは、“絶望のカリスマ”なんかじゃない!!アタシは、勧誘“される”側だったんだ…!!)



安価↓1



772: 2014/10/05(日) 18:19:16.85 ID:riRrTs060
別の人間が写真を撮った←超高校級の希望

775: 2014/10/05(日) 18:22:23.11 ID:qk5w754S0


不正解


西園寺「ふん。小泉おねぇ以外の人間が撮った根拠なんてないじゃん。」

小泉「ア、アタシが撮った根拠もないじゃない!!」

西園寺「…」



小泉(もっと簡単に、アタシが“絶望のカリスマ”じゃないことを証明する方法がある…!!)



安価↓1



776: 2014/10/05(日) 18:31:56.44 ID:g4JbMh7io
【“超高校級の絶望”達を唆して、自分の味方に引き入れたのも】←25.江ノ島盾子の勧誘

777: 2014/10/05(日) 18:34:26.10 ID:qk5w754S0


正解


江ノ島盾子の勧誘→【“超高校級の絶望”達を唆して、自分の味方に引き入れたのも】



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!




小泉「あ、あははははは…」


小泉「日寄子ちゃんは、どうしてもアタシを絶望のカリスマに仕立て上げたいみたいだけど…!!」


小泉「そうはいかないわよ!!」



西園寺「…」



778: 2014/10/05(日) 18:35:20.25 ID:qk5w754S0


小泉「だだだだだだって、アタシは思い出したもん!!」



小泉「アタシは、皆の勧誘なんて行ってないんだ!!」


小泉「全部全部、江ノ島盾子がやったことなんだよ!!」


小泉「アタシも皆と同じで、江ノ島盾子によって絶望に堕とされたんだ!!」



779: 2014/10/05(日) 18:36:14.42 ID:qk5w754S0


小泉「その証拠にアタシ、江ノ島盾子に勧誘された記憶が確かにあるの!!」


小泉「アタシについて来ないかって…!!」


田中「!!」




小泉「ね!?そうでしょ!?ア、アタシも、皆と同じ、江ノ島盾子の被害者なんだよ!!」


小泉「だ、だからアタシにも、同情の余地が…」



780: 2014/10/05(日) 18:37:17.73 ID:qk5w754S0




田中「貴様!!今、何と言った!?」


小泉「えっ…!?」





田中「貴様は今…」


田中「自分が何を言ったかわかっているのか!?」




小泉「え、ええ…?」


小泉「ど、どうしちゃったのよ、田中…」


小泉「急に、怖い声出して…」



781: 2014/10/05(日) 18:38:08.64 ID:qk5w754S0


苗木「…残念だけど、小泉さん。」

苗木「今の発言は、未来機関にも伝わっている。」


小泉「え…。」



782: 2014/10/05(日) 18:39:06.92 ID:qk5w754S0



苗木「だから…未来機関も、すぐに気付いてしまうと思う。」



苗木「小泉さんが、“絶望のカリスマ”だって…」


小泉「え…?え…?」





小泉「ちょ、ちょっと待ってよ!!」

小泉「な、なんで今ので、アタシが“絶望のカリスマ”になるのよ!!」


小泉「むしろ逆でしょ!?アタシ以外の人間が“絶望のカリスマ”である証拠でしょ!?」

小泉「だ、だってアタシは皆と同様に、江ノ島盾子に勧誘されてるんだよ!?」



783: 2014/10/05(日) 18:40:21.81 ID:qk5w754S0


田中「…今までの資料。」

小泉「え…?」


田中「そのほとんどが、江ノ島盾子について語っていたが…」

田中「江ノ島盾子を形容するとき、必ず“元絶望のカリスマ”と表記されていたんだ。」


小泉「そ、それが、どうしたのよ…?」

小泉「江ノ島盾子が“絶望のカリスマ”であることは何も関係ないでしょ!?」



784: 2014/10/05(日) 18:41:16.26 ID:qk5w754S0


田中「“絶望のカリスマ”ではない。“『元』絶望のカリスマ”だ。」

田中「つまり…江ノ島盾子はすでに、過去の人物として記述されているんだ。」



田中「しかし…今までの資料の中で唯一、“絶望のカリスマ”と表記されていた資料があったんだ。」

田中「“元”ではない、“今”の絶望のカリスマとして…」


西園寺「勘が鋭いねぇ!!さすがは厨二病!!」

澪田「え、えっと、その資料ってのは…?」


西園寺「ほら、これだよ。」



785: 2014/10/05(日) 18:42:07.24 ID:qk5w754S0


『未来機関は、15人の、希望ヶ峰学園の生き残りを保護することに成功した。』


『しかし取り調べを進めていくうちに、かれらが“超高校級の絶望”の残党だということが発覚した。』


『“人類史上最大最悪の絶望的事件”を扇動した連中だ。未来機関の中では全員を抹頃する事を提言する人間が多数いた。
彼らの中にも、奴らに家族を殺された者が山ほどいる。』


『しかし腐っても元は“希望”。かれらをうまく扱えば、未来機関にとって大きな力となるかもしれない。
そこで未来機関が起用したのが、“希望更生プログラム”…。15人の絶望の、絶望の成分を取り除くことが目的である。』


『通常なら、絶望の残党は速やかに処分すべきだが…』



『かれらも“絶望のカリスマ”である彼女の被害者である、という意見も少数ながら存在する。
彼らの意見も尊重し、絶望の残党の処置はこのようなものとなった。』


『超高校級の絶望の時代のかれら15人の記憶を奪い、監視者2人の元でかれらの希望を取り戻し、
再びこの世界の希望を…』



786: 2014/10/05(日) 18:42:57.68 ID:qk5w754S0


西園寺「これを見たらわかるでしょ?」

西園寺「絶望の残党は、“絶望のカリスマ”の被害者だって。」


西園寺「“元”じゃなくて、“今”の絶望のカリスマの被害者だって。」



787: 2014/10/05(日) 18:44:07.94 ID:qk5w754S0


澪田「ちょっと待つっすよ!!どうして加害者が、今とか昔だとかわかるんすか!?」

西園寺「言ったでしょ?今と昔で絶望のカリスマの理念が違うって。」


西園寺「昔は、何の行動理念も存在しない、純粋な絶望だったのに対して…」

西園寺「今は、世界中の人間を“エガオ”にするっていう、はっきりをした行動理念に従っているんだ。」


西園寺「だから、被害者の症状を少し見ればわかるんだよ。」

西園寺「今と昔の、どっちの被害者かなんてね。」



788: 2014/10/05(日) 18:45:00.98 ID:qk5w754S0



苗木「つまり…“超高校級の絶望”と呼ばれるキミたちを勧誘したのは、江ノ島盾子じゃないんだ。」





苗木「1人を…除いて…。」


澪田「あっ…。」



789: 2014/10/05(日) 18:45:55.51 ID:qk5w754S0



西園寺「そう。“超高校級の絶望”を勧誘したのは、“絶望のカリスマ”なんだ。」





西園寺「だから…江ノ島盾子が勧誘したのは、アンタらの中ではただ1人。」



小泉「あ…ああああああぁああああああ…………」



790: 2014/10/05(日) 18:46:55.88 ID:qk5w754S0




西園寺「“絶望のカリスマ”だけなんだよ。」





西園寺「そうだよね?」


西園寺「小泉おねぇ。」





小泉「ち、ちがう、違うんだって…。」


小泉「こ、これは何かの間違いよ…。」



小泉「ア、アタシは何もし、しら、知らな…」



791: 2014/10/05(日) 18:47:51.80 ID:qk5w754S0


西園寺「いつまでシラを切るつもり…?」

西園寺「もう、言い逃れできないんだよ。」



西園寺「これでやっと、未来機関も重い腰を上げるだろうから。」

田中「重い腰を上げるだと…?」



792: 2014/10/05(日) 18:48:55.57 ID:qk5w754S0


苗木「未来機関は“絶望のカリスマ”がキミたちの中に紛れ込んでいるなんて、本来は思っていなかったんだ。」

苗木「ましてや小泉さんが“絶望のカリスマ”だなんて、微塵も疑っていなかったんじゃないかな。」



苗木「ついさっきまでは…」


小泉「ひぃっ…!?」



793: 2014/10/05(日) 18:49:51.06 ID:qk5w754S0


澪田「えっと…。じゃあさっきから日寄子ちゃんが真昼ちゃんを揺さぶってたのって…!?」

田中「ただのハッタリだったのか…!!」

西園寺「ハッタリじゃないよ。ただ、未来機関がわたしの意見を聞き入れてなかっただけ。」


苗木「未来機関が、西園寺さんの意見を受け入れなかったのも無理はないかもね。」

苗木「未来機関は、カムクライズルこそが“絶望のカリスマ”だと思い込んでたみたいだからね。」

田中「カムクライズルだと…?」



794: 2014/10/05(日) 18:50:55.74 ID:qk5w754S0


苗木「江ノ島盾子の真似事が可能なのは彼ぐらいだって、未来機関は目星をつけたんだ。」

苗木「希望ヶ峰学園が生み出した、人工の“超高校級の希望”である彼なら…」

苗木「“写真家”の能力も当然持っているだろうしね。」


澪田「で、でも…写真家と聞いたら、まずは真昼ちゃんを思い浮べるっしょ!?」

澪田「どうして未来機関は、真昼ちゃんという選択肢をすぐに切り捨てたんすか!?」



795: 2014/10/05(日) 18:52:01.97 ID:qk5w754S0



西園寺「未来機関が、認めたがらなかったからだよ。」



西園寺「希望ヶ峰学園の落ちこぼれに、ここまで踊らされているなんてね。」




田中「希望ヶ峰学園の落ちこぼれ…?」

西園寺「皆のプロフィ―ル、覚えてる?小泉おねぇの名前のところに×印があったでしょ?」

西園寺「あれ…希望ヶ峰学園を退学になった、って意味なんだ。」

小泉「えっ…!?」



796: 2014/10/05(日) 18:53:04.05 ID:qk5w754S0


西園寺「もともと希望ヶ峰学園は、小泉おねぇの才能を適切に評価できてなかったらしくてね。」

西園寺「そんなところで小泉おねぇ、九頭龍組の件で希望ヶ峰学園を退学しちゃったからさ。」


西園寺「希望ヶ峰学園は小泉おねぇに、落第生の烙印を押していたんだよ。」



797: 2014/10/05(日) 18:54:26.10 ID:qk5w754S0



西園寺「だから未来機関は、小泉おねぇが“絶望のカリスマ”だとどうしても認められなかったんだ。」



苗木「うん…。“絶望的な映像”が小泉さんの写真だ、っていう西園寺さんの意見を即座に却下してたね。」

西園寺「ほんっと、プライドだけは一人前で、何の才能もない奴らの集まりだよ。」

西園寺「そのせいで小泉おねぇに、ここまで好き放題されたんじゃないの。」



798: 2014/10/05(日) 18:55:17.32 ID:qk5w754S0


苗木「だからこそ西園寺さんは、未来機関に提案したんだったよね。」

澪田「提案とは…?」


西園寺「小泉おねぇが“絶望のカリスマ”であることを証明してやる…ってね。」

小泉「…!!」



799: 2014/10/05(日) 18:56:34.50 ID:qk5w754S0


田中「では…貴様が、この学級裁判を開いた本当の意図は…!!」

西園寺「ああ、やっと気づいたの?」



西園寺「そもそも、おかしいと思わなかった?黒幕が、自分の正体を当てろなんて言ってきたことにさ。」

西園寺「自分自身を追いつめる裁判を開いて、何の得があるんだってね。」


小泉「…!!」



800: 2014/10/05(日) 18:57:19.18 ID:qk5w754S0



西園寺「鈍感な小泉おねぇでも、もうわかったよね?」


西園寺「この学級裁判は、アンタらがわたしの正体を突き止めるための裁判じゃない。」






西園寺「わたしが、アンタらの中から“絶望のカリスマ”をあぶり出すための裁判だったんだよ!!」



小泉「う、うううぅうううぅうう…!!!!」



801: 2014/10/05(日) 18:58:34.09 ID:qk5w754S0


西園寺「これで、未来機関も認めざるを得ないだろうね。小泉おねぇが“絶望のカリスマ”だって。」


小泉「ちょ、ちょっと待って、日寄子ちゃん…。」




小泉「その場合、アタシ…」


小泉「どうなっちゃうの…?」





西園寺「簡単だよ。未来機関に連行されて、公開処刑だろうね。」


小泉「ひぃいいいい!!!?」



802: 2014/10/05(日) 19:00:02.43 ID:qk5w754S0


西園寺「ま…カムクライズルが“絶望のカリスマ”だった場合、生かした状態で保護しろっていう命令だったんだけど。」

澪田「え?どういうことっすか?」


西園寺「未来機関は、カムクライズルの能力を相当買っているんだよ。」

西園寺「それも仕方ないことだけどね。」

西園寺「彼は“超高校級の希望”と呼ばれていて、あらゆる才能を持て余しているんだから。」

西園寺「たとえそれが“絶望のカリスマ”だろうと、カムクライズルの能力を捨てたくないんだろうね。」


田中「それほどまでに、カムクライズルは重要な人物ということか…。」



803: 2014/10/05(日) 19:01:29.79 ID:qk5w754S0


西園寺「だから“絶望のカリスマ”がカムクライズルだった場合…」

西園寺「他の絶望の残党と同様に、未来機関に招き入れる予定だったんだけど。」


西園寺「小泉おねぇみたいなモブが“絶望のカリスマ”だと判明したから、未来機関は問答無用で処刑に取り掛かるよ。」

小泉「ひぃいいいいぃいい……」



804: 2014/10/05(日) 19:02:18.85 ID:qk5w754S0


西園寺「それも、ただの処刑じゃない。」



西園寺「未来機関が“絶望のカリスマ”を、完全に打ち破ったんだという事実を全世界に誇示するために、
全チャンネルで小泉おねぇの処刑だけを映すようにして…」


西園寺「“絶望のカリスマ”が今までわたしたちに蓄積させてきた、恨みや復讐の念を一点に集中させて。」



小泉「ひゅう…ひゅう……」



805: 2014/10/05(日) 19:03:12.91 ID:qk5w754S0


西園寺「小泉おねぇの頭のてっぺんから足の指先まで、全身を余す所なく…」


西園寺「切り刻んで、針の山にうずめて、火であぶって、電流で犯して、害虫の餌にして…」


西園寺「そうして苦痛で満たしていって、それはそれは絶望的に小泉おねぇを壊していくんだろうね。」



西園寺「すべては、“希望”のために…。」



806: 2014/10/05(日) 19:04:00.67 ID:qk5w754S0


小泉「ま、待って…。そんなの、嫌よ…。」

小泉「ア、アタシは“絶望のカリスマ”なんて大それた肩書に値するような胆力なんて持ってない。」


小泉「しょ、処刑なんて物…き、聞いただけで足がすくんじゃって……」

小泉「き、きっと、処刑場に到着しただけで、ショック氏しちゃうよ…。」



小泉「お願い日寄子ちゃん、アタシを助けて…。」

小泉「ほ、ほら、助けてくれたら今度、帯の結び方を教えてあげるからさ…」



807: 2014/10/05(日) 19:04:51.58 ID:qk5w754S0





西園寺「…ふざけないでよ。」




808: 2014/10/05(日) 19:05:38.98 ID:qk5w754S0



小泉「え…。」





西園寺「引き留めるわたしを置き去りにして、“絶望のカリスマ”なんかに堕ちた小泉おねぇを…」


西園寺「ついさっきまでわたしを“絶望のカリスマ”に仕立て上げて、わたしを蔑んでいた小泉おねぇを…」



西園寺「親友だと思っていたのに、わたしを裏切った小泉おねぇを…!!」




809: 2014/10/05(日) 19:06:11.07 ID:qk5w754S0




西園寺「なんで、わたしが助けないといけなの?」




822: 2014/10/06(月) 22:00:29.89 ID:Tr7hpPdW0

小泉「ちょ、ちょっと待ってよ日寄子ちゃん…。アタシは、記憶がなくて…」


小泉「そ、そうよ。アタシは、記憶がないんだって。」

小泉「絶望時代のアタシなんて、アタシじゃない。」

小泉「“絶望のカリスマ”なんかアタシじゃない。」

小泉「アタシは、小泉真昼なんだ!!」


小泉「そ、そうでしょ?アタシの言ってること、間違いじゃないよね?」

小泉「だから…記憶がない状態のアタシを責める未来機関の方が、間違ってるんだ!!」

小泉「アタシは、処刑されるべきじゃないんだよ!!」


小泉「ね?ね?日寄子ちゃんも、そう思わない?」



823: 2014/10/06(月) 22:01:14.92 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「はぁ…。どうしよう、見ているだけで恥ずかしいよ。」


西園寺「この期に及んで、聞くに堪えない演説をひけらかすなんてさ。」

西園寺「そんなことをしても、わたしの気を変えることなんてできるはずもないのに。」


西園寺「どこまでわたしを幻滅させれば気が済むの?小泉おねぇ。」


小泉「ひぅ…。」



824: 2014/10/06(月) 22:02:10.18 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「わたしが自分の正体を明かすまでは、わたしに『小泉おねぇ』と呼ぶことすら許さず…」

西園寺「さっきの投票で、ためらうことなくわたしに投票しようとしていたくせに。」

小泉「そ、それは、その…」



西園寺「自分が“絶望のカリスマ”だとわかった途端、まるで手のひら返したように猫なで声を出しちゃってさ。」

西園寺「もう…そういうアンタの言動に、こっちはほとほと愛想尽かしてんだよ。」


西園寺「だから、もうわたしに…」



825: 2014/10/06(月) 22:03:07.68 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「すり寄ってくんな、気持ち悪い。」



小泉「そ、そんな…。」

小泉「ひ、日寄子ちゃんにまで見捨てられたら、アタシ…」



826: 2014/10/06(月) 22:04:20.12 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「と言いたいところなんだけどね。」


小泉「え?」



西園寺「そんな小泉おねぇに、最後のチャンスが与えられているんだよ!!」


田中「最後のチャンスだと!?」

澪田「な、なんすかそれ!?」



827: 2014/10/06(月) 22:05:17.16 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「さっき言ったでしょ?投票だって!!」

小泉「と、投票…?」


西園寺「卒業試験を合格した3人には、未来機関に招き入れられる権利があるってのはわかってるよね。」

田中「3人だと?小泉を抜けば、2人では…」



829: 2014/10/06(月) 22:06:29.82 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「でもね。それはあくまで“権利”であって、“義務”じゃないんだ―。」

澪田「唯吹たちが、未来機関に入ることを拒否できるってこと?」


西園寺「そう。だから…」

西園寺「未来機関へ行く気が澪田おねぇ達にあるかどうかを調べるために用意されてたのが、本来の投票なんだよ。」


西園寺「まあ小泉おねぇが“絶望のカリスマ”だって判明したから、投票の意味が少し変わっちゃったけど。」

小泉「っ…!!」



830: 2014/10/06(月) 22:08:08.08 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「未来機関に入ることを拒否したい場合は、わたしに投票してね。」

西園寺「そうするとアンタらは、未来機関に反旗を翻したことになって、晴れて未来機関のお尋ね者になるってわけ。」

澪田「えぇ!?未来機関に入らないと、唯吹たちは消されちゃうの!?」

西園寺「そうだよ。簡単に言うと、扱いが“絶望のカリスマ”と同じになるってこと。」


西園寺「そうなるのを防ぐために、苗木おにぃはさっきの投票で割って入ったみたいだけど。」

苗木「…」



831: 2014/10/06(月) 22:09:05.16 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「まあ小泉おねぇに仲間ができるわけだから、未来機関から逃亡できる可能性はちょっとは出て来るだろうね。」



西園寺「で。未来機関に処刑されるのが嫌なら、小泉おねぇに投票して。」

西園寺「その場合は、澪田おねぇ達は未来機関への仲間入りを果たすの。」


田中「そうして、俺達の安全が保障されるということか…。」

西園寺「ま、そういうことだね。」



832: 2014/10/06(月) 22:09:50.92 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「本来の投票と決定的に違うのは、“絶望のカリスマ”である小泉おねぇの投票権がなくなる事と…」


西園寺「投票の結果が小泉おねぇだった場合、“絶望のカリスマ”である小泉おねぇは即座に処刑されることだよ。」

小泉「ひぃっ!!」



833: 2014/10/06(月) 22:10:46.79 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「つまりアンタらは小泉おねぇを犠牲にすれば、命だけは助かるんだよ!!」


澪田「な、ななな…!!」

田中「俺達に、どちらかを選べと言うのか…。」


小泉「え、えっと、えっと…。」

小泉「ふ、2人とも…。」


田中「…」

澪田「…」



834: 2014/10/06(月) 22:11:46.80 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「くすくすくす…。どう?小泉おねぇ。」

西園寺「自分の命を、他人が握っている感覚は。」


小泉「う、うう…。」



835: 2014/10/06(月) 22:14:05.08 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「ほら、小泉おねぇ。2人に命乞いをしてなくて大丈夫なの?」


西園寺「今のうちに靴の裏でも舐めておかないと。」

西園寺「それか、色仕掛けでも使ってみる?」

西園寺「その貧相な身体で、どこまで通用するかわからないけどね!!」


西園寺「早く媚びておかないと2人とも、小泉おねぇに投票しちゃうよ?」

西園寺「自分の命を顧みずにわざわざ小泉おねぇの仲間につくなんて、メリットが全くないもんね!!」


小泉「…」



小泉「えっと、田中、唯吹ちゃん…」


小泉「もしよかったら、その…」



836: 2014/10/06(月) 22:14:57.61 ID:Tr7hpPdW0


田中「おい、澪田よ。」

田中「念のために聞いておくが…どうする?」

小泉「えっ…?」


澪田「…」

澪田「それ、聞いちゃうっすか?聞くだけ野暮って奴っすよ。」


田中「ふん。そうか。」

田中「確かに、聞くまでもなかったようだ。貴様も、俺様と同じ考えか。」


小泉「え、ええっと、もしかして2人とも…ア、アタシに投票…」



837: 2014/10/06(月) 22:15:45.43 ID:Tr7hpPdW0



澪田「『西園寺』って書いてある、スイッチを押せばいいんだよね。」



小泉「え…?」



田中「ああ、間違いない。」


小泉「ふ、2人とも…?」



838: 2014/10/06(月) 22:16:45.29 ID:Tr7hpPdW0


澪田「残念!!もう押しちゃったっす!!」

澪田「だからもう誰が何と言おうと、取り消し不可っすよ!!」


田中「これで後戻りはできない、か。」

田中「だが…後腐れもない。」


田中「毒を食らわば皿まで。」

田中「俺達は…小泉の味方をすると、すでに決めているんだ。」


田中「安寧たる選択肢に逃げるくらいなら…あえて茨の道を進む生き方を、俺様は選ぶ。」

田中「ふん…。コレが、田中眼蛇夢が生きる道のりだ。」



839: 2014/10/06(月) 22:17:22.07 ID:Tr7hpPdW0


澪田「そうっすよ!!」


澪田「大体、希望だか何だか知らないけど、あんなに怯えている真昼ちゃんをよってたかっていじめたり…」

澪田「唯吹達の仲間を何人も犠牲にしたりした未来機関なんて、こっちから願い下げっす!!」


澪田「やってやるっすよ!!いつ殺されるかなんてわからないけど…」

澪田「未来機関に、反旗を翻してやる!!」


小泉「た、田中…!!唯吹ちゃん…!!」



840: 2014/10/06(月) 22:18:00.02 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「…」


西園寺「まあ2人なら、何となくそう言うだろうなって思ってたよ。」

西園寺「それが…アンタらがこの島で築き上げた、“絆”なんだから。」


澪田「ふ~んだ!!なんでもかんでも自分の思い通りになると思ったら、大間違いっすよ!!」



841: 2014/10/06(月) 22:18:49.11 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「でもね。そういう2人のたくらみを壊すために、彼は居るんだよ。」




西園寺「ね?苗木おにぃ。」



澪田「え?」


苗木「…」



842: 2014/10/06(月) 22:19:39.00 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「さっきも言ったけど、苗木おにぃはね。」

西園寺「わたしに投票させないために、わざわざ割って入ってまで皆の投票を阻止したんだ。」


西園寺「そうやって投票のための頭数をそろえた後は…」

西園寺「わたしと苗木おにぃが小泉おねぇに投票すれば2対2の同点だから、投票の結果は小泉おねぇになるってわけ。」


小泉「ど、どういうこと…?」



843: 2014/10/06(月) 22:20:18.09 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「つまり彼にとっての希望とは、アンタらが未来機関に逆らって氏ぬことではなく…」

西園寺「未来機関に服従してでも、生き残ってもらうことなんだよ。」


西園寺「たとえ、小泉おねぇを犠牲にしてでも。」

小泉「…は?」



844: 2014/10/06(月) 22:21:11.73 ID:Tr7hpPdW0


小泉「い、いやいやいやいや…。そんなわけないでしょ…。」


小泉「だ、だって苗木さんは、アタシ達のために希望更生プログラムを発案してくれて…」

小泉「コロシアイ修学旅行に発展した後も、アタシ達全員が生き残ることを願ってくれていたんでしょ?」

小泉「実際コロシアイ修学旅行という案に反対してくれたって、資料にも書いてあったし…」


小泉「そ、そんな苗木さんが、アタシに投票なんてするわけ…」



845: 2014/10/06(月) 22:21:57.19 ID:Tr7hpPdW0



苗木「…ごめん、小泉さん。」


小泉「え…。」



苗木「ボクは…西園寺さんには、投票できない。」


小泉「は?」



846: 2014/10/06(月) 22:22:44.51 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「あはは、ざんね―ん!!」


西園寺「ついに小泉おねぇ、苗木おにぃにまで見捨てられちゃったね―!!」


西園寺「クラス全員の名前をきっちりと覚える心優しい委員長にも路上の痰のように煙たがれる、
“絶望の残党”にすら温情を見せた“超高校級の希望”である苗木おにぃにさえも見捨てられちゃったね―!!」



847: 2014/10/06(月) 22:23:24.07 ID:Tr7hpPdW0


小泉「ちょ、ちょっと待ってよ…。」


小泉「じゃ、じゃあ…アンタ、何しに来たのよ…。」

小泉「ま、まさかアタシに、諦めて氏ねって言いに来たの…?」


小泉「ははっ…。笑えないわ。」



848: 2014/10/06(月) 22:24:19.86 ID:Tr7hpPdW0


苗木「ち、違う!!」


苗木「ボクだって頑張ったさ!!」

苗木「ボクだって、小泉さんを含めたキミ達全員を助けたかった!!」


苗木「でも…ダメだった…!!」

苗木「ボクにはもう、こうすることしか…!!」



苗木「“彼”に、わずかな希望を託すことしか…」




西園寺「無理しなくていいんだよ、苗木おにぃ。アンタは悪くない。」

西園寺「“絶望のカリスマ”の肩なんて持ってしまったら、いくら苗木おにぃでも…」



849: 2014/10/06(月) 22:25:11.90 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「それに…憎き仇である“絶望のカリスマ”が判明して、内心穏やかじゃないんでしょ?」


西園寺「今すぐにでも襲い掛かって、殴り頃したいって思っているんでしょ?」



小泉「えっ…?」



850: 2014/10/06(月) 22:26:21.01 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「霧切おねぇと腐川おねぇは、苗木おにぃにとってかけがえのない存在だったんだ。」

西園寺「コロシアイ学園生活を共に生き延びて、そこから未来機関に保護されるまでの間も支え合って。」


西園寺「未来機関に所属した後も、苗木おにぃたち6人は…」

西園寺「周りのわたしたちにも伝わってくるような、言葉では表せないほどの絆で結ばれていたんだ。」


苗木「…」



851: 2014/10/06(月) 22:27:31.65 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「そんな2人を…小泉おねぇの勝手な都合で理不尽に、しかもあんなに惨たらしく殺されたんだ。」


小泉「…!!」




西園寺「これで苗木おにぃが小泉おねぇを恨まないなんて、嘘だよ。」

西園寺「むしろ恨まないほうが、人間として間違ってる。」

西園寺「“超高校級の希望”なんて周りは勝手にもてはやしているけど、苗木おにぃだって普通で平凡な人間なんだよ。」



西園寺「自分の大事な存在を奪われれば、それに憤慨できる、至極まっとうな人間なんだよ…!!」


小泉「ううぅううううううぅううう……」



852: 2014/10/06(月) 22:28:23.22 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「わたしだってそうだよ。」


西園寺「わたしだって最初は苗木おにぃと同じように、小泉おねぇを助けようと思ってたんだ。」

西園寺「たとえ小泉おねぇが、“絶望のカリスマ”だったとしても…。」


小泉「え…。」



853: 2014/10/06(月) 22:29:17.23 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「だからこそわたしは、未来機関に入ったんだ。」


西園寺「小泉おねぇが“絶望のカリスマ”だって未来機関にばれないように…。」

西園寺「ばれたとしても、未来機関を何とか説得するために…。」

西園寺「いざという時は未来機関を裏切って、小泉おねぇを逃がすために…。」


西園寺「いつか必ず、“絶望のカリスマ”に堕ちた小泉おねぇの目を覚ましてあげるために…。」


小泉「ひ、日寄子ちゃん…。」



854: 2014/10/06(月) 22:29:51.66 ID:Tr7hpPdW0




西園寺「自分の大切な存在を殺されるまではね!!」




855: 2014/10/06(月) 22:30:51.80 ID:Tr7hpPdW0


小泉「えっ…?」


田中「自分の大切な存在だと…?誰だそれは?」

西園寺「わからない?アンタらは、すでに見ているはずだよ?」

小泉「ア、アタシ達が既に見ている…?」



1.子供の氏体

2.罪木

3.影武者



安価↓1



856: 2014/10/06(月) 22:32:38.61 ID:rCl425wSO
3

857: 2014/10/06(月) 22:34:24.08 ID:Tr7hpPdW0


不正解


西園寺「…外れ。」



小泉(そもそも日寄子ちゃんは、コロシアイ修学旅行に積極的だった…。)

小泉(つまり日寄子ちゃんの言う人物は、コロシアイ修学旅行の前に殺された人間だ…。)



安価↓1



858: 2014/10/06(月) 22:35:10.48 ID:AwCYT99UO
1

861: 2014/10/06(月) 22:36:21.90 ID:Tr7hpPdW0


正解


小泉「そっか…!!」解


小泉「それってまさか、子供の氏体…?」

澪田「そ、そういえば…。子供の氏体って誰なんすか?」

西園寺「この際だから教えてあげるよ。」



西園寺「アンタら絶望によって“理不尽”に殺されて、わたしに絶望を淘汰する気にさせたあの焼氏体は…!!」



863: 2014/10/06(月) 22:37:10.11 ID:Tr7hpPdW0





西園寺「わたしのお父さんだよ!!」




小泉「!!」



864: 2014/10/06(月) 22:37:40.06 ID:Tr7hpPdW0


澪田「お、お父さん…!?日寄子ちゃんのお父さん…!?」

澪田「でもアレは、子供だって…」


田中「いや…。希望病の存在がある限り、体型の矛盾は一切指摘できんのだ。」

澪田「そ、そっか…。」



865: 2014/10/06(月) 22:38:47.75 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「わたしのお父さんはね。お父さんだけはね…。」

西園寺「最期までわたしの味方だったんだよ…。」


西園寺「日本舞踊家なんて聞こえはいいけど、その実態は胸糞悪いほどにドロドロとしたものなんだ。」

西園寺「才能のない連中がわたしをねたんで、わたしを陥れようと幾度となく陰謀を張り巡らせてきた。」

西園寺「そんな中でもお父さんがただそばにいるだけで、わたしは安心することができていたんだ。」


西園寺「わたしの、かけがえのない存在だったんだ。」


小泉「…」



866: 2014/10/06(月) 22:39:55.63 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「そういう存在を…わたしはアンタら絶望に“理不尽”に殺されたんだよ。」

西園寺「だからわたしはアンタら絶望を、躊躇なく淘汰することができたんだ。」

西園寺「たとえそれが、“絶望のカリスマ”の望むことだったとしても…。」


田中「だからこそ貴様は、父親をコロシアイ修学旅行に潜ませたのか…!!」

田中「俺達に、“絶望の残党”としての罪を見せつけるために…。」

田中「貴様の表現しうる最大の形で、精一杯の怨念をこめて!!」



867: 2014/10/06(月) 22:41:00.55 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「わたしは、絶望の残党を淘汰した。」


西園寺「アンタらの仲間を、何人も頃した。」



西園寺「そんなわたしは、責められるべきなの?」


西園寺「わたしは、本当に“理不尽”なの?」


西園寺「大切な人のために怨敵への報復をすることが、そんなに“理不尽”なの?」




西園寺「ねえ。教えてよ、澪田おねぇ。」


澪田「…」



868: 2014/10/06(月) 22:41:55.84 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「でも…でもね…。」


西園寺「わたしは最後まで、信じてたんだよ…。」



小泉「…え?」



869: 2014/10/06(月) 22:42:49.58 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「小泉おねぇは悪くないって。悪いのはあくまで、江ノ島盾子だけだって。」

西園寺「小泉おねぇが“絶望のカリスマ”に堕ちたのも、全部江ノ島盾子のせいなんだって…。」


西園寺「本来の小泉おねぇはきっと、平凡でまっとうで、皆を幸せにできる…」

西園寺「いつもわたしを大切にしてくれていた、わたしの大好きな小泉おねぇだって、信じてたんだよ…。」


西園寺「だからこそわたしはわざわざ記憶を消して、小泉おねぇと時間を過ごしたんだから…。」


小泉「ひ、日寄子ちゃん…。」



870: 2014/10/06(月) 22:43:56.69 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「でも…ダメだった。」


小泉「え…。」



西園寺「小泉おねぇと日々を重ねたけど…やっぱり、小泉おねぇを助けようとは思えなかった。」


西園寺「だって、小泉おねぇ…」



871: 2014/10/06(月) 22:44:39.14 ID:Tr7hpPdW0





西園寺「あの時わたしを、助けてくれなかったもんね?」





872: 2014/10/06(月) 22:45:47.17 ID:Tr7hpPdW0


小泉「あっ…!!!!」




西園寺「さてと…。そろそろ投票しよっか。」


西園寺「澪田おねぇ達はもうわたしに投票して、苗木おにぃも小泉おねぇに投票してるから…。」

西園寺「後はわたしが小泉おねぇに投票するだけで、小泉おねぇは処刑確定なんだけど…」

小泉「ひっ…!!」



西園寺「どうする小泉おねぇ?ほら、押しちゃうよ?」

小泉「ひぃっ!!ひぃっ!!やめて!!やめて!!」



873: 2014/10/06(月) 22:46:37.39 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「ふ~ん…。そんなに投票されたくないんだ。」



西園寺「じゃあ別に、投票しなくてもいいよ?」


小泉「や、やめて!!アタシに意地悪しないで!!」

小泉「…」



874: 2014/10/06(月) 22:47:33.77 ID:Tr7hpPdW0



小泉「え?」


小泉「今…何って?」



西園寺「だから…わたしが、小泉おねぇに投票しなくてもいいよって言ったんだよ。」

小泉「ホ、ホント!?日寄子ちゃん!!」


西園寺「うん!!だって、他でもない小泉おねぇの頼みだもん!!」

西園寺「小泉おねぇが処刑されないように、わたしは自分に投票するよ!!」


小泉「あ、ああ…ありがとう、日寄子ちゃん…!!」

小泉「やっぱり日寄子ちゃんは、アタシのこと…!!」



875: 2014/10/06(月) 22:48:13.90 ID:Tr7hpPdW0




西園寺「澪田おねぇを頃してくれたらね。」




876: 2014/10/06(月) 22:49:04.41 ID:Tr7hpPdW0



小泉「…」


小泉「え?」



苗木「ちょ、ちょっと西園寺さん、何を…!?」

西園寺「アンタは黙ってろ!!」


澪田「なるほどなるほど~。」

澪田「その“澪田おねぇ”って奴を仕留めれば、真昼ちゃんは助かるってわけっすね。」

澪田「よくわかる解説、本当にありがとうございました~。」



877: 2014/10/06(月) 22:49:55.08 ID:Tr7hpPdW0


澪田「…って。」


澪田「ええええぇええええええ!!!!?」




澪田「な、なんで唯吹なんっすか!?」

澪田「し、しかも頃すって…!?」



878: 2014/10/06(月) 22:50:32.45 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「…わからないの?澪田おねぇ。」

西園寺「じゃあ…自分のペッタンコな胸に聞いてみろよ。」


澪田「も、もしかして日寄子ちゃん…。」

澪田「3回目の事件のことを…」



879: 2014/10/06(月) 22:51:19.33 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「恨んでないとでも、思ってた?」


澪田「うっ…!!」




西園寺「そのためにわざわざ、澪田おねぇをここまで生き残らせたんだから。」

西園寺「澪田おねぇを、罪木を頃したクロに仕立て上げることまでしてね。」

西園寺「すべては、にっくき澪田おねぇを小泉おねぇに頃してもらうために…。」



880: 2014/10/06(月) 22:52:09.84 ID:Tr7hpPdW0


田中「まて!!澪田が、罪木を頃したクロだと…!?」

西園寺「ん―?何かおかしかったかな―?」


澪田「おかしいっすよ!!唯吹は、蜜柑ちゃんなんて頃してないっす!!」

澪田「そもそも蜜柑ちゃんは、自殺だったはずっすよ!?」



881: 2014/10/06(月) 22:53:12.32 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「…なんで罪木は、自頃したと思う?」

澪田「え?」


西園寺「3回目の事件の時…。」

西園寺「モ―テルにいたわたしに絶望病を感染させる際、なぜか罪木まで感染したみたいでさ。」

西園寺「まあ…。これはわたしの影武者が、動機の一環として仕組んだことなんだろうけど。」

西園寺「そのせいで、罪木は思い出してしまったらしいんだよ。」



西園寺「罪木を“絶望の残党”に引き込んだのが、澪田おねぇだって…。」

澪田「は、はぁあああああ!!!?」



882: 2014/10/06(月) 22:53:56.79 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「正確に言うと…小泉おねぇに洗脳された澪田おねぇに、罪木は勧誘されたんだ。」


西園寺「それを思い出した罪木は、どうやら…」

西園寺「澪田おねぇに絶望を与えるために、あんなことを…」


西園寺「つまり罪木は…」

西園寺「アンタに呪い殺されたんだよ、澪田唯吹!!」


澪田「だから唯吹が、蜜柑ちゃんを頃したクロになった…!?」



883: 2014/10/06(月) 22:54:29.88 ID:Tr7hpPdW0


田中「まて。それはおかしいぞ。」

西園寺「何がおかしいの?っていうかさっきからアンタ、おかしいおかしいばっかり言ってるよ―?」


西園寺「おかしといったらやっぱりこんぺいとうだけど、4色グミも捨てがたくって…」



884: 2014/10/06(月) 22:55:13.57 ID:Tr7hpPdW0


田中「3回目の事件では、澪田は豚神の共犯者だったはずだ。」

西園寺「それがどうしたの?」


田中「共犯者は“シロ”のみなる事が可能だと言うル―ルがある。」

田中「ならば罪木が氏んだ3回目の事件では、澪田は罪木を頃した“クロ”では有り得ないはずだ!!」


澪田「そ、そうっすよ!!日寄子ちゃん、無茶苦茶言っちゃダメっす!!」



885: 2014/10/06(月) 22:56:05.89 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「…モノクマファイルが渡された被害者とクロの関係は変わらないってル―ルがあったでしょ?」

田中「何…?」

西園寺「このル―ル、逆に言うと…」



西園寺「モノクマファイルを渡されない限り、被害者とクロの関係をわたしが自由に変えられるってことなんだよ。」



澪田「ええ!?」

田中「そうか…!!罪木のモノクマファイルだけは、依然として渡されていない…!!」



886: 2014/10/06(月) 22:56:52.62 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「だから…」

西園寺「3回目の事件では罪木は自殺。5回目の事件では罪木は澪田おねぇに殺された。」

西園寺「っていう風に、コロコロと調節できるんだ。」

西園寺「ね?おかしくないでしょ?」


西園寺「ま…。どうしてもおかしいって言うなら、仕方なく澪田おねぇを処刑してもいいけど…。」

澪田「え!?えっと…」


澪田「それはノ―サンキュ―っす!!」



887: 2014/10/06(月) 22:57:46.78 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「まあ、そんなことは問題じゃないんだよ。」


西園寺「重要なのは…」

西園寺「澪田おねぇを殺せば、小泉おねぇは投票されないってこと。」


小泉「…!!」



888: 2014/10/06(月) 22:58:37.99 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「それだけじゃない。未来機関に小泉おねぇが追われた後も、わたしが全力で小泉おねぇをサポ―トしてあげる。」

西園寺「全力で、小泉おねぇが未来機関に処刑されないようにしてあげる。」


西園寺「たとえ、未来機関を裏切ることになっても。」



小泉「えっ…!?」



889: 2014/10/06(月) 22:59:30.61 ID:Tr7hpPdW0


苗木「ちょっと待ってよ西園寺さん!!」

苗木「澪田さんを殺させるなんて、まさか本気なの!?」

苗木「だってそんなことをしたら、西園寺さんは未来機関に…!!」



西園寺「…わかってるよ。それを承知で、わたしは小泉おねぇに提案してるんだ。」



小泉「な、なんで…?なんで日寄子ちゃんはそこまでして…」

小泉「アタシに、唯吹ちゃんを頃してほしいの…?」



890: 2014/10/06(月) 23:00:38.09 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「…あの時さ。」


西園寺「小泉おねぇがわたしのそばに残らなかったこと自体は仕方ないと思ったんだ。」

西園寺「リ―ダ―である豚足ちゃんの割り振りがあったんだし。」

西園寺「病院に残りたがらないわたしと人の世話をできる小泉おねぇを分断するのは、当然の成り行きだもんね。」


西園寺「だから…小泉おねぇがわたしを助けてくれなかったことにはもう文句言わないよ。」

小泉「…」



891: 2014/10/06(月) 23:01:16.86 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「でもさ。わたしが氏んだとき、小泉おねぇにはもっと怒って欲しかったな…。」


西園寺「まあ…。氏んだのは影武者の方だけど。」

西園寺「あの時小泉おねぇは、偽物だって気付いてなかったよね?」



892: 2014/10/06(月) 23:01:53.36 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「わたしの氏に、本気で憤慨してほしかったな…。」



西園寺「憤慨して憤慨して…」

西園寺「それこそ、正気を失う位に…」


西園寺「お父さんを殺されたわたしがそうだったように…」



893: 2014/10/06(月) 23:02:28.59 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「途中までは、うれしかったよ。」


西園寺「だって小泉おねぇはわたしが氏んだ時、命を顧みずにモノクマに突撃してくれたよね。」

西園寺「弐大おにぃが本気で止めに入る必要があるくらいに…。」


小泉「…」



894: 2014/10/06(月) 23:03:12.90 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「でもさ。3回目の裁判の後。」


西園寺「まさか小泉おねぇが、澪田おねぇを許すとは思わなかったな…。」

西園寺「わたしにあれだけのことをした澪田おねぇを。」

澪田「…」




西園寺「仮に小泉おねぇが九頭龍や辺古山おねぇに殺されたなら、わたしは絶対に2人を許さないのに。」

西園寺「小泉おねぇのために、きっと2人に報復してあげたのに。」


小泉「うぅ…!!!!」



895: 2014/10/06(月) 23:03:58.60 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「哀しい…っていうよりも、悔しかったな。」


西園寺「わたしが殺されても小泉おねぇは、1日もたたずにその怒りを忘れてしまう。」

西園寺「小泉おねぇにとってわたしは、所詮その程度の存在なんだって。」

西園寺「親友だと思ってたのはわたしだけだったんだなって、思い知らされちゃった…。」



小泉「ち、違うよ…。アタシだって、日寄子ちゃんのことを…」



896: 2014/10/06(月) 23:04:31.74 ID:Tr7hpPdW0



西園寺「なら、証明してくれるよね?」


小泉「え…。」




そう言って日寄子ちゃんは、アタシに何かを投げてきた。



897: 2014/10/06(月) 23:05:11.14 ID:Tr7hpPdW0


小泉「こ、これって、銃…?」


西園寺「そう。それで、澪田おねぇを撃ち頃して。」

澪田「ええっ…!?」


小泉「で、でもアタシ、銃なんて使ったこと…」

西園寺「できないとは言わせないよ?多分小泉おねぇなら、外すことはないから。」



898: 2014/10/06(月) 23:05:52.49 ID:Tr7hpPdW0


苗木「ちょ、ちょっと、西園寺さん!!」


西園寺「止めようとしても無駄だからね!!」

西園寺「アンタみたいなナヨナヨもやしが止めに入れば、アンタも巻き込まれるよ!!」



899: 2014/10/06(月) 23:06:27.49 ID:Tr7hpPdW0


西園寺「ほら、小泉おねぇ!!はやくしてよ!!」

西園寺「わたしにあんなに酷いことをした澪田おねぇを頃してよ!!」


西園寺「わたしの仇を取ることで…」

西園寺「小泉おねぇがわたしのことをちゃんと想ってくれているって、証明してよ!!」


小泉「…」



900: 2014/10/06(月) 23:07:02.26 ID:Tr7hpPdW0


澪田「え、ええっと…。まさか真昼ちゃん、本当に撃ったりしないよね…?」

小泉「…」



小泉(日寄子ちゃんが、望んでいる…。)


小泉(アタシの親友が、望んでいる…。)



小泉(アタシの親友が…)



901: 2014/10/06(月) 23:07:47.82 ID:Tr7hpPdW0




小泉(『ミオダイブキ』ノ“氏”ヲ、ノゾンデイル…。)


小泉(ダカラアタシハ、『ミオダイブキ』ヲ…)




1.殺さない

2.殺さない

3.殺さない

4.頃す

5.殺さない



安価↓1



902: 2014/10/06(月) 23:08:20.27 ID:CdPaKaUc0
1235

904: 2014/10/06(月) 23:09:39.18 ID:Tr7hpPdW0



小泉(…)


小泉(アタシハ、『ミオダイブキ』ヲ…)


1.頃す

2.殺さない

3.殺さない

4.頃す

5.殺さない



安価↓1



905: 2014/10/06(月) 23:10:03.46 ID:9j7gZp8No
2

908: 2014/10/06(月) 23:10:51.03 ID:Tr7hpPdW0



小泉(…)


小泉(アタシハ、『ミオダイブキ』ヲ…)




1.頃す

2.頃す

3.殺さない

4.頃す

5.殺さない



安価↓1



909: 2014/10/06(月) 23:10:54.97 ID:CdPaKaUc0
俺もあっ(察し

913: 2014/10/06(月) 23:11:53.94 ID:Tr7hpPdW0



小泉(…)


小泉(アタシハ、『ミオダイブキ』ヲ…)




1.頃す

2.頃す

3.頃す

4.頃す

5.殺さない



安価↓1



914: 2014/10/06(月) 23:12:23.65 ID:CdPaKaUc0
5

920: 2014/10/06(月) 23:14:09.10 ID:Tr7hpPdW0



小泉(…)


小泉(アタシハ、『ミオダイブキ』ヲ…)











1.頃す

2.頃す

3.頃す

4.頃す

5.頃す

6.頃す

7.頃す

8.頃す

9.頃す

10.頃す

11.頃す

12.頃す

13.頃す

14.頃す

15.頃す

16.頃す





安価↓1



921: 2014/10/06(月) 23:14:24.43 ID:CAT/JwtSO

924: 2014/10/06(月) 23:15:16.28 ID:Tr7hpPdW0



小泉「…」



アタシは、銃口を唯吹ちゃんに向ける。


そうするとなぜか、まるでカメラのファインダ―を覗いているかのような気分になった。



926: 2014/10/06(月) 23:16:01.95 ID:Tr7hpPdW0



澪田「えっ…!?」


澪田「ちょ、ちょっと待って…」






小泉「ごめん、唯吹ちゃん…。」



小泉「日寄子ちゃんが、唯吹ちゃんの罪を清算してほしいっていうから…」


小泉「アタシの大事な親友が、どうしても唯吹ちゃんへ報復してほしいっていうから…」



927: 2014/10/06(月) 23:16:45.97 ID:Tr7hpPdW0




小泉「恨まないでね。」





澪田「ひぃっ…!!」

田中「や、やめ…!!」




相変わらず、田中は遅い。


その程度のスピ―ドでは、アタシの射撃を止めることはできない。



928: 2014/10/06(月) 23:17:28.73 ID:Tr7hpPdW0



今までアタシは、カメラのファインダ―で何人もの笑顔を捉えてきた。




その時の感覚と、銃の向こうに見える唯吹ちゃんに対する感覚が…


ぼやけていたピントが徐々に合わさっていくかのように、同調していく。




…だからなんとなくわかる。




アタシの撃つダンガンは…当たる。



930: 2014/10/06(月) 23:17:57.59 ID:Tr7hpPdW0



パァン



931: 2014/10/06(月) 23:18:35.69 ID:Tr7hpPdW0



小泉(…)






小泉(あれ?)



932: 2014/10/06(月) 23:19:08.63 ID:Tr7hpPdW0




気付けばアタシの腕は、何者かからの外力により銃口が上になるように制止されていて、ピクリとも動かせない。



後ろから降ってきた言葉は、慈愛に満ちあふれていた。



934: 2014/10/06(月) 23:19:40.69 ID:Tr7hpPdW0



「全く、小泉よ。相変わらずお前さんは、世話の焼ける奴じゃのう…」


「ほうれ、見てみぃ。お前さんの手…震えとるじゃあないか。」



「やっぱりお前さんには、こんな弩えれぇエモノは似合わんわい…。」



952: 2014/10/08(水) 22:05:19.07 ID:5otOmXRL0



小泉「あ…あ…!!」

田中「…フンッ。重役出勤とは、良いご身分だな。」

澪田「生きてるって、信じてたよ…!!」



953: 2014/10/08(水) 22:06:02.13 ID:5otOmXRL0


西園寺「…誰よアンタ。」

西園寺「アンタみたいなただ図体がでかいだけの空気モブなんて、わたしは知らないよ。」


「…」



「ガ―ッハッハッハッハ――――!!!!!!」


「ならばワシの名を、その身に永代刻ませてやるわい!!」



954: 2014/10/08(水) 22:06:59.07 ID:5otOmXRL0



弐大「ワシの名前は弐大猫丸!!」


弐大「地獄の淵より蘇って参ったぞぉ!!!!」



955: 2014/10/08(水) 22:07:44.55 ID:5otOmXRL0


澪田「もうっ!!どこをほっつき歩いてたんすか!!」

澪田「唯吹はそんな悪い子に育てた覚えはないっすよ!!」


田中「とりあえず落ち着け、澪田。」

澪田「だ、だって、氏んじゃったのかもって思ってたから…」

弐大「噴っ。勝手に殺されちゃあこっちもたまらんわい!!」



956: 2014/10/08(水) 22:08:46.26 ID:5otOmXRL0


苗木「…よかった。どうやら、間に合ったようだね。」

田中「間に合った…?」



弐大「ああ…。何とか、止めることができたようじゃのう。」

弐大「悪いが小泉…この銃、ちょっと借りるぞ。」

小泉「…」



957: 2014/10/08(水) 22:09:28.15 ID:5otOmXRL0



弐大「こんな銃、こうじゃあ!!」



バキッ



弐大「ふぅ…。」




弐大「どうじゃ、小泉。少しは頭が冷えたか?」


小泉「…」



958: 2014/10/08(水) 22:10:32.10 ID:5otOmXRL0



小泉「…あっ。」




小泉「ア、アタシ…なんてことを…!!」


田中「ようやく正気に戻ったか。」




田中「気にするなとは言わんが…」

田中「そもそも西園寺の脅迫が原因なんだ。あまり自分を責めるな。」


小泉「だ、だってアタシ、唯吹ちゃんをこ、殺そうと…!!」



959: 2014/10/08(水) 22:11:42.92 ID:5otOmXRL0


澪田「いや…。いいんすよ、真昼ちゃん。」


澪田「そもそも唯吹は、誰も責められないんすから。」

澪田「だって唯吹、3回目の事件で日寄子ちゃんに…」


澪田「それに唯吹は、今まで真昼ちゃんにいろいろと助けてもらったから!!」

澪田「それでチャラにしようよ!!」




小泉「た、助けたって…。アタシの方こそ、借りを作りっぱなしなのに…。」

小泉「弐大が止めてくれなかったらアタシ、間違いなく唯吹ちゃんを頃してた。」


小泉「こ、こんなアタシが許されていいわけがないんだって!!」

小泉「ア、アアアアア、アタシ、どうやって詫びれば…!!」



960: 2014/10/08(水) 22:12:29.41 ID:5otOmXRL0



弐大「馬鹿か、お前さんは。」



小泉「え…。」



961: 2014/10/08(水) 22:13:02.11 ID:5otOmXRL0



ガシッ、と弐大に両肩をつかまれる。


そして弐大は前かがみになりながら顔を近づけて、アタシの眼をまっすぐ睨みつけて言った。





弐大「お前さんに手を汚させんために…」


弐大「小泉が道を踏み外さんようにするために、ワシらがおるんじゃろうが。」



小泉「に、弐大…」



962: 2014/10/08(水) 22:13:54.92 ID:5otOmXRL0


澪田「うっひょ―!!さすがは猫丸ちゃん!!言うこと為すことカッコよすぎるっすよ!!」


田中「仲間との“絆”を信じるのも、1つの生の在り方ということか。」

田中「下界の人間風情の割には、言ってくれるじゃあないか。」


澪田「唯吹が女の子だったら、惚れてるところっすよ!!」

田中「え?」



963: 2014/10/08(水) 22:14:50.96 ID:5otOmXRL0


小泉「で、でも…ホントにいいの?唯吹ちゃん。」


小泉「ホントにアタシを許してくれるの?」

小泉「自分のエゴで唯吹ちゃんを殺そうとしたアタシを、受け入れてくれるの…?」

澪田「…」


澪田「唯吹は気にしてない…って言っても、今の真昼ちゃんには通じないか。」



964: 2014/10/08(水) 22:15:50.53 ID:5otOmXRL0



澪田「でも…少なくとも、皆は真昼ちゃんを認めるみたいだよ?」

小泉「え…。」


澪田「だから後は自分自身で、今日の自分を振りかって、反省して、踏ん切りをつければいいんじゃないかな?」

小泉「唯吹ちゃん…。」


澪田「…あれ?これって誰の受け売りだっけ?」

西園寺「…」



965: 2014/10/08(水) 22:16:38.23 ID:5otOmXRL0



西園寺「…小泉おねぇの手を汚させない、ねぇ。」



西園寺「ただの氏に損ないに、そんなことができるかな?」

弐大「何じゃとお?」



966: 2014/10/08(水) 22:17:30.66 ID:5otOmXRL0


西園寺「アンタらは、感情的で中身がすっかすかのくっさい友情劇でも繰り広げているつもりだろうけどさ。」

西園寺「現状は何か変わったのかな?」


西園寺「結局澪田おねぇを殺さない限り、小泉おねぇはわたしを味方につけることはできない。」

西園寺「結局未来機関に小泉おねぇは処刑されちゃうよ?」

西園寺「なんにも状況は好転してないんじゃない?」


澪田「何が言いたいんすか?」



967: 2014/10/08(水) 22:18:30.05 ID:5otOmXRL0


西園寺「射殺は失敗したみたいだけどさ…。」


西園寺「まだ首を絞めて頃すことだってできるし、肩に下げたカメラで殴り頃すことだってできるでしょ?」

小泉「えっ…!?」



968: 2014/10/08(水) 22:19:13.90 ID:5otOmXRL0


田中「銃を失ってなお、小泉に澪田を殺させようと言うのか!?」

西園寺「当然でしょ。途中でやめるくらいなら、最初からこんな提案してないって。」


西園寺「さあ、どうするの小泉おねぇ。澪田おねぇを頃すの?殺さないの?」

小泉「ひ、日寄子ちゃん…。ア、アタシ、もう…」



969: 2014/10/08(水) 22:20:14.26 ID:5otOmXRL0


弐大「ふん。残念じゃが西園寺、そんな必要はない。」

西園寺「は?」


弐大「そもそも西園寺の提案は、投票の結果が小泉になりそうだから成立するものじゃろうが。」

澪田「え?猫丸ちゃん、今までの議論の流れがわかってんすか?」

弐大「応!!島のあちこちにあるモニタ―から、情報がだだもれだったからのう!!」



970: 2014/10/08(水) 22:21:47.69 ID:5otOmXRL0


弐大「しかし、卒業の権利はワシにもあるはずじゃあ。」

西園寺「まあ、間違いじゃないよ。卒業試験の参加者は、絶望のカリスマを除いた3人の絶望の残党なんだから。」


弐大「ならば投票の権利は、ワシにもあるはずじゃぞお!!」

澪田「そっか!!猫丸ちゃんが日寄子ちゃんに投票すれば…!!」

田中「たとえ西園寺が小泉に投票しようと、2対3で投票の結果は西園寺となるわけか!!」


弐大「応!!つまり小泉は自身の手を汚さずして、未来機関から逃げおおせることが可能ということじゃあ!!」

澪田「すごいっす!!まさに救世主っすよ!!」


小泉「み、みんな…!!こんなアタシのことを、ここまで気遣ってくれて…!!」

小泉「なんて言ったらいいのかな…」



971: 2014/10/08(水) 22:22:36.50 ID:5otOmXRL0


西園寺「…」


西園寺「そういえば、5回目の事件…。」

澪田「え?」



西園寺「皆は正しいクロを指摘できなかったから、シロは全員処刑なんだよね。」

田中「なっ!?なぜ今、それを?」



972: 2014/10/08(水) 22:23:43.34 ID:5otOmXRL0



西園寺「でも…うっかり、弐大おにぃだけは処刑し忘れてたね?」



小泉「は、はぁ!?ちょっと待ちなさいよ!!」

小泉「投票の為の頭数を減らしたいからって、処刑なんて…!!」


西園寺「どうせ弐大おにぃなんてただの氏にぞこないだし、氏ぬのが少し早くなるだけでしょ?」





西園寺「それでは参りましょう!!オシオキタ―イム!!」


小泉「や、やめっ…!!」






ピコリンッ☆



973: 2014/10/08(水) 22:24:48.83 ID:5otOmXRL0



弐大「…」


西園寺「…」




小泉「あれ?」

小泉「何も、起こらない…?」



974: 2014/10/08(水) 22:25:56.88 ID:5otOmXRL0



弐大「ガ―――――――ハッハッハッハッハッハッハッハッハァアアアアァアア!!!!!!」


澪田「な、なんで大爆笑…?」




弐大「残念じゃが西園寺、お前さんはオシオキを一切使えん!!」

田中「どういうことだ!?」


弐大「これじゃあ!!」



そう言って弐大は、何やら資料のようなものを取り出した。



小泉「何それ…?設計図?」



975: 2014/10/08(水) 22:27:03.86 ID:5otOmXRL0


弐大「爆弾騒動で1の島を探索しておった時の事じゃあ…。」


弐大「1回目の裁判の後に、左右田がワシに言っておったことを思い出してのう。」

弐大「ワシは探索がてら、左右田のコテ―ジを訪問することにしたんじゃあ。」


弐大「そうすると…予想以上の収穫があったというわけだ、これが!!」

田中「左右田が…?いったい左右田は、何を遺していたというのだ?」



976: 2014/10/08(水) 22:29:52.95 ID:5otOmXRL0



弐大「黒幕が使うオシオキを止める方法、と言ったらわかりやすいかのう。」


澪田「えぇ!?なんすかその、まるで裏ワザみたいな必殺テクニックは!?」




弐大「噴っ。さすがは“超高校級のメカニック”じゃのう。」

弐大「この資料には、オシオキのための施設がどのあたりにあるか、どのあたりがメインシステムかが予測されていて…」

弐大「処刑のメインシステムを破壊するための情報が、大雑把にまとめられておったんじゃあ!!」

澪田「すごいっす!!なんかこう、“メカニック”の域を超えているような気がするっす!!」



977: 2014/10/08(水) 22:30:35.19 ID:5otOmXRL0


田中「そうか!!つまり貴様が今まで姿を現さなかったのは…!!」

弐大「そう。すべては、黒幕の処刑を止める為だったんじゃあ!!」


澪田「わぁあああ…!!なんか、猫丸ちゃんが本格的にヒ―ロ―のように見えてきたっす!!」

弐大「はっはっはっ!!羨望のまなざしが痛いわい!!」



978: 2014/10/08(水) 22:31:04.98 ID:5otOmXRL0




弐大「…もう少し早く、処刑を止めることができておれば…犠牲者も減ったんじゃろうがのう。」


小泉「…」



979: 2014/10/08(水) 22:31:43.98 ID:5otOmXRL0


澪田「あれ?でも、いくらそれが難しいことだとしても…」

澪田「まさか20日以上かかるはずもないよね?」


苗木「そこはボクから説明するよ。」

澪田「え?」



980: 2014/10/08(水) 22:32:34.89 ID:5otOmXRL0


苗木「確かに澪田さんの言うとおり、処刑のメインシステムを破壊するのに20日も必要ない。」

苗木「20日も弐大クンが姿を現さなかったのは、彼が監禁されていたからなんだ。」

小泉「監禁…?」


苗木「弐大クンの計画は1回失敗していると言ったら、わかりやすいのかな。」

田中「つまり…5回目の事件の前に、1度弐大は西園寺に捕まっていたということか?」



981: 2014/10/08(水) 22:33:52.49 ID:5otOmXRL0


西園寺「そういうこと。弐大おにぃが何やら不穏な空気をかもし出してたからさ。」

西園寺「処刑のメインシステムを壊される前に、うまいこと弐大おにぃを罠にはめたの。」


田中「西園寺にとっては弐大は、正面からでは到底太刀打ちできる相手などではないからな。」

田中「やはり、何かとてつもなく汚い手を使ったのだろう。」

弐大「むう…。ふがいないわい。」



982: 2014/10/08(水) 22:34:43.59 ID:5otOmXRL0


澪田「しかし…なんで監禁なんてしたんすか?」


西園寺「あっさりと捕まったとはいえ、弐大おにぃの行動力を未来機関はかったみたいでね。」

西園寺「弐大おにぃは生かしておくことが未来機関の方針になったからだよ。」

田中「そうか。そういえば未来機関の目的は、我らの選別だったな…。」



983: 2014/10/08(水) 22:35:19.21 ID:5otOmXRL0


小泉「でも…。どうして急に、弐大は監禁から解放されたの?」


弐大「噴。それは、そこの苗木っちゅう人間に助けられたからじゃあ。」

澪田「え?」


苗木「…」



984: 2014/10/08(水) 22:36:18.97 ID:5otOmXRL0



弐大「皆までは言わんが…。奴からは、何かを感じたのう。」


弐大「何というんじゃろうのう。ワシら全員の“希望”を託された感じがしたわい。」




澪田「希望、か…。」

澪田「つまり唯吹たちは…」


澪田「やっぱり苗木さんのおかげで、ここまで来ることができてるんっすね…。」



985: 2014/10/08(水) 22:37:59.71 ID:5otOmXRL0


小泉「そして弐大は、解放された後に処刑の機能を停止させて来たってわけね。」

小泉「苗木さんよりも到着が相当遅れたのは、そのせいってことか…。」


弐大「さらに…処刑を止めたということは、どういうことかわかるじゃろう?西園寺。」

西園寺「…」



986: 2014/10/08(水) 22:38:37.93 ID:5otOmXRL0


澪田「そっか!!未来機関は、真昼ちゃんを処刑することもできないんだ!!」

田中「ふん…。どうやら風は、こちら側に吹いているようだな。」


西園寺「…」



987: 2014/10/08(水) 22:39:21.90 ID:5otOmXRL0



西園寺「それがどうしたの?」


西園寺「たとえジャバウォック島での処刑ができなかったとしても…」

西園寺「小泉おねぇを未来機関の本部まで連行できれば、処刑なんて難しいことじゃないよ。」


澪田「ふんだ!!そうなる前に、未来機関から逃げてやるっすよ!!」



988: 2014/10/08(水) 22:39:52.43 ID:5otOmXRL0




西園寺「…なに、安心してんの?」



澪田「え?」



989: 2014/10/08(水) 22:40:29.75 ID:5otOmXRL0




西園寺「まだ…終わったわけじゃあないんだよ。」




991: 2014/10/08(水) 22:41:22.60 ID:5otOmXRL0



今日はここまで。


これから6スレ目をたててきます。


その後は、埋めてくれるとうれしい。



992: 2014/10/08(水) 22:46:34.99 ID:5otOmXRL0


たてました。もし小泉さんが主人公だったらパ―ト6です。




次回:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら CHAPTER6【後編】






993: 2014/10/08(水) 22:49:22.72 ID:B9F5pFzBO
建て乙
もうちょっとで終わりか、寂しいな
最後まで突き抜けてくれ

引用: もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part5