('A`)「―――　は？」

　　　　　　　　　　　第捌話「怪獣大騒動」

(ﾟAﾟ* )「なー？わけわからんやろ」

('A`)「本当に、わけがわからない」

(ﾟAﾟ* )「ドックンテレビみーひん言うてたから」

(ﾟAﾟ* )「慌てて電話して正解やったなぁ」

('A`)「助かったよのーちゃん」

('A`)「でも俺がここにいたら迷惑かけると思うんだけど」

(ﾟAﾟ* )「のんのん、そんなん言いっこなしや」

(ﾟAﾟ* )「うちはドックンに助けてもろたようなもんやし」

(ﾟAﾟ* )「今度はうちがドックン助ける番やで」

(ﾟAﾟ* )「とりあえずこのうちのプライベートスペースに隠れとき」

('A`)「……ああ、申し訳ないのーちゃん」

(；´・_ゝ・)「チッ！失敗か！！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「恐らくマインドコントロール装置」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「"まいんちゃんＥＸ"のミスだ」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「だがルック、新薬を試した怪獣のエネルギーはナチュラルＭＳ末期怪獣並のハイだ」

(´・_ゝ・｀)「病状進行薬は成功らしいな」

(´・_ゝ・｀)「……素晴らしい」

(´・_ゝ・｀)「この力を制御さえできれば……」

（｀･ω･´）【ガアアアアアアアアアアアアアア！！！！】

(；´・_ゝ・)「ええい、実験棟は末期怪獣の暴走に耐えられないか！」

(；´・_ゝ・)「しっかり対策しておけよデルタ！！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「まあ今まではＭＳ患者がモンスターにモーフィングしたら」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「ファストなステップで実験して元にリターンしてたからね」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「あんなにウォールにガンガンアタックしてるようじゃそりゃ耐えられない」

(；´・_ゝ・)「冷静に分析してる場合か！これだから研究者は！！」

(；´・_ゝ・)「書類をまとめろ！！貴重品を持て！！逃げるぞお前ら！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「ラジャー！」

（　＾ω＾）　ああ、そうか

（　＾ω＾）　ペニサスはもう氏んだんだ

（　＾ω＾）　２か月前のあの事故で

（　＾ω＾）　じゃあ、この間まで話してた、一緒に暮らしてたペニサスは？

（　＾ω　）　幽霊？

（　＾ω　）　幻影？

（　＾ω　）　幻？

（　　ω　）

（　　ω　）　ペニサスとの記憶を封印して、

（　　ω　）　俺は無意識に架空のペニサスを創り上げた

（　　ω　）　だがそのペニサスが兆候に気づいてモナーに会いに行けと言った

（　　ω　）　……創り上げたあいつでさえ、俺の心配をしてくれた

（　　ω　）　優しい、俺にはもったいないくらいの女だったお

（　　ω　）

（　ﾟω　）　力がほしい

（　ﾟω　）　そうすればもう誰も氏なない

（　ﾟω　）　怪獣に殺されたあいつへの、せめてもの手向けになる

（　ﾟω　）　―――　力が、ほしい

（　ﾟωﾟ）　――――――　力が




（；ﾟωﾟ）「ああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！】

/ ﾟ、。；／「ぶ、ブーン君……！！」

/ ﾟ、。；／「突然静かになったと思ったら」

/ ﾟ、。；／「君が怪獣に成ってどうするんだ……！！」

/ ﾟ、。；／「今暴れてるこいつは多分末期患者だぞ」

/ ﾟ、。；／「データをとる以外にも、君なら確実にこいつを倒せると思ったから」

/ ﾟ、。；／「君を頼ったのに……！！」

（｀･ω･´）【アアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！】

/ ﾟ、。；／「ええい、逃げるしかない！！」

(；ﾟДﾟ)「ぬおおおお！！なんだこの揺れ！！」

ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ)「ビルが怪獣に襲撃されたのかあああああああ！？」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「な、なんの目的でですか！？」

l从･∀･ﾉ!ﾘ人「シャキンさんはどこにいったのじゃー？」

(；・∀ ・)「あのオッサン確か今日検診の日だったよな」

ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ)「まさかシャキンさんが怪獣に……！？」

(；<●><●>)「緊急事態です！」

(*‘ω‘ *)「同じ地下にある生体実験棟で怪獣が暴れてるっぽ！」

(；ﾟДﾟ)「なにぃ！？じゃあ本当にシャキンさんが！？」

（；＞＜）「わかんないです！！」

(；・∀ ・)「ええい役に立たん！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「とりあえず逃げましょう！！」

(；<●><●>)「それが……」

(*‘ω‘ *)「逃げ道が崩落により塞がれたんだっぽ！！」


「「「「「な、なんだってーーーーーーーーーーー！！！」」」」」

∩∩
(；"ゞ)「ちょちょちょちょ何これ何これやばいやばい」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「揺れもイスに拘束されてるのもヤバイですけど」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「何がヤバイって私たちのこの場違い感がヤバイですよ！！」
∩∩
(；"ゞ)「なんなのこのウサ耳ふざけてるの！？」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「このまま氏んじゃったら私達こんな恥ずかしい格好で」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「世間の目に晒されるんですか！？」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「やだーーーーーー！！！」
∩∩
(；"ゞ)「私だって嫌だ！！どうせなら猫耳がいい！！」
　 ∩∩
ﾐｾ；ﾟーﾟ)ﾘ「こんな変態と氏にたくないーーー！！！」
∩∩
(#"ゞ)「なにぃ！？一緒に氏のう！ミセリちゃん俺と一緒に氏のう！！」
　 ∩∩
ﾐｾ；ー；)ﾘ「やだああああああああーーーーーーー！！！！」

（-@∀@）『こ、こちら現場上空のアサピーです！！』

（-@∀@）『美布町の象徴、正義社本社ビルが崩壊し』

（-@∀@）『とんでもない砂煙が巻き起こってます！！！』

（-@∀@）『これは夢でしょうか！？』

（-@∀@＞『あっ！痛い！つねったら痛いです！！』

（-@∀@）『これ現実です！！！！！』

（-@∀@）『あっと！怪獣がビルの下から現れてきました！！』

（-@∀@）『こ、これは、一体どういうことでしょうか！？』

(#'A`)「ぐぐ……！！」

(#'A`)「何が拉致容疑だ、何が警察だ！！」

(#'A`)「何が起こってるかは知らねぇがあそこには怪獣がいるんだ！」

(#'A`)「それにブーンだっているんだぞ！」

(#'A`)「俺がやらないで誰がやるんだ！」

(#'A`)「逮捕？知らん！！！」

('A`)「のーちゃん！俺行ってくる！！」

(ﾟAﾟ* )「ふふ、そう言うと思ってたでドックン」

(ﾟAﾟ* )「昔いろいろあったみたいやけど」

(ﾟAﾟ* )「……うちのコンビニ壊したけど」

(ﾟAﾟ* )「ドックンはうちのヒーローや」

(ﾟAﾟ* )「皆を助けてこそ、ヒーローなんや！」

(ﾟAﾟ* )「帰ってきたらスーパー銭湯マッサージ機付きやでぇ！！！」

( ；A；)

( ；A；)「ありがとう、ありがとうのーちゃん！」

( ；A；)「俺、行ってくるよ！！！」

(ﾟAﾟ* )「ああ、行って来ぃ！」

(ﾟAﾟ* )「モンスターキラー、ドクオ！！」

( ；A；)「のーちゃん！！」

('(ﾟ∀ﾟ；∩「モナー君！ちゃっちゃとビルから避難するよ！！」

(　´∀｀)「はいモナ！この時のための避難訓練ですモナ！！」

(　´∀｀)（ブーンはどうなったんだ……？）

('(ﾟ∀ﾟ∩「恐らく地下の実験棟で何かあったんだろう」

('(ﾟ∀ﾟ∩「今週の怪獣沈静当番は研究部のはず……」

('(ﾟ∀ﾟ∩「デミタスさんしくったのかな……？」

(　´∀｀)「わかりませんモナ、とりあえず逃げますモナ！」

('(ﾟ∀ﾟ∩「逃げるよ！！」

('A`)【どっこいしょおおおおおおお！！！】

（-@∀@）『！！？？』

（-@∀@）『この姿！！』

（-@∀@）『ダサい短パンにダサい文字Ｔシャツ！』

（-@∀@）『絶賛捜索中の容疑者！！』

（-@∀@）『しかし！！！』

（｀･ω･´）【アアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！】

（-@∀@）『今日この瞬間ほど、このダサい男を』

（-@∀@）『頼もしいと思ったことはありません！！！！！』

(#'A`)【　バルド・アンチ・コミュニケーション・アシスト　―Ｂ.Ａ.Ｃ.Ａ―　！！！！】

（-@∀@）『モンスターキラーだあああああああああああああ！！！！』

（；｀･ω･）【ぬあああああああああああああ！！！！】

（-@∀@）『ビルから現れた怪獣に鋭い右ストレート！！』

(#'A`)【まだまだあ！！！】

（-@∀@）『止まりません！！この男、容赦しません！！！』

('A`)【舐めんじゃねぇぞ！！！】

('A`)【これが町を守るヒーローの仕事だ！！】

(#'A`)【俺はもう無職じゃねえ！！！】

（-@∀@）『ヤクザキック！！』

(//‰ ﾟ)『えー、今入ッた情報にヨりマすと、怪獣ハＳＭ末期患者のよウです』

(//‰ ﾟ)『２年前、我々はＭＳ末期ノ怪獣にヨり』

(//‰ ﾟ)『多大な被害ヲ受けまシた』

(//‰ ﾟ)『その反省を活かし』

(//‰ ﾟ)『正義社でハより深く怪獣ヲ知り』

(//‰ ﾟ)『怪獣とノ距離を探ってキマした』

(//‰ ﾟ)『そしテ今は―――』

(#'A`)【　ヤクザ・モチベーション・コントラスト・アンリミテッド　―Ｙ.Ｍ.Ｃ.Ａ―　！！！】

（；｀･ω･）【ガアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！】

（-@∀@）『この男モンスターキラー、いやドクオがいます！！！！』

(；ﾟДﾟ)「くそ、くそ！！」

(#ﾟДﾟ)「もう限界だ！！！」

(・∀ ・)「飯はそこそこ衛生環境もそこそこ特に不満はないけど」

(#・∀ ・)「こんなところで氏んでたまるか！！」

ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「私だってまだ氏にたくない！！」

l从；∀；ﾉ!ﾘ人「父者母者姉者兄者ちっちゃい兄者会いたいのじゃー！！」

ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ)「えっ、ちょ、みんな！？」

(*‘ω‘ *)「か、怪獣になるっぽ！？」

(；<●><●>)「一体、一体どうなってしまうんですか……！？」

（；＞＜）「わかんないです！！！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「ぐ、グレイトッッ！！」

ﾊﾊ*ﾛ -ﾛ)ﾊ「生体棟でメイドした疑似ＭＳ末期怪獣のモンスターのほかに」

ﾊﾊ*ﾛ -ﾛ)ﾊ「もうワン、エクセレントなエネルギーの末期モンスター捕捉！！」

ﾊﾊ*ﾛ -ﾛ)ﾊ「さらにカンパニー内に収容されていた」

ﾊﾊ*ﾛ -ﾛ)ﾊ「十数人のＭＳが自発的にモンスターになっていく！！」

ﾊﾊ*ﾛ -ﾛ)ﾊ「アハハハハハハハハッ！！！」

(´・_ゝ・｀)「ふむ、色々予定外ではあるが」

(´・_ゝ・｀)「もう一度"まいんちゃんＥＸ"を稼働させ」

(´・_ゝ・｀)「次こそ怪獣共を統率して見せる！！」

(´・_ゝ・｀)「ヘリを出せ！！新薬の更なるデータ収集だ！！」

（　ФωФ）「……おい、なんで我輩だけ」

（　ФωФ）「こんなトイレに閉じ込められているであるか」

（；ФωФ）「これ確実に誰にも発見されずに」

（；ФωФ）「孤独に一人圧氏してるパターンである！！」

（；ФωФ）「誰かー！誰か助けてほしいであるうううううう！！」

（；ФωФ）「…………」

（；ФωФ）「駄目か……！！」

/ ﾟ、。；／「……す、杉浦！？杉浦ロマネスクか！？」

（；ФωФ）【ぬ、ぬおお！巨大化！？鈴木、お前一体何をしたであるか！？】

/ ﾟ、。；／「細かいことを説明してる暇はない！」

/ ﾟ、。；／「恐らく地上のビル部分の人間達は避難に関してはよく訓練されてる！」

/ ﾟ、。；／「そこは心配ないがこの地下には僕を含めまだ人が残っている！」

/ ﾟ、。；／「人命救助だ杉浦！」

（；ФωФ）【な、なるほど！合点承知の助！！】

/ ﾟ、。 ／「第一遭難者だ杉浦！！」

ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ)「す、杉浦さんまで怪獣に！？」

（；ФωФ）【違うのである！我輩は警察官！】

（　ФωФ）【人々を救う人間なのである！！】

('A`)【ん？】

(；'A`)【のわっ！！】

（-@∀@）『正義社ビルから次々と怪獣が現れています！！』

(；'A`)【おいおい、流石の俺もこれは……】

(,,ﾟДﾟ)【また会ったなモンスターキラー！】

(・∀ ・)【今度は俺達の自由を賭けた戦いだ！！】

l从･∀･ﾉ!ﾘ人【なのじゃーー！！！】

(；'A`)【見知った顔から見知らぬ顔までいやがって……ん？」

('A`)（いいこと思いついたぞ）

('A`)（社長抜きで正義社で一番頼れる人は誰だ…………主治医！）

( 'A`)】「ナオさん！ドクオです！！やってほしいことがあるんですけど！！」

(；´・_ゝ・)「ちぃっ！コントロールできる気配もせん！」

(；´・_ゝ・)「"まいんちゃんＥＸ"は試作品の域を出ないか！」

(；´・_ゝ・)「やっぱり『キッチンカーニバル』のBGMに」

(；´・_ゝ・)「微弱の洗脳電波を混ぜる程度ではだめか……！」

(´・_ゝ・｀)「しかしこのヘリからの光景！！」

(*´・_ゝ・)「見ろ！人がゴミのようだ！！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「セイってる場合か！！」

(´・_ゝ・｀)「新薬投入！こいつらの実験データを集めろ！！」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「怪獣症候群進行薬　―ＭＳＡＤ―　投下！！」

（-@∀@）『おや、ヘリから怪獣達に何か白い……粒が投げられてますね』

（-@∀@）『かくせいざ……いやなんでもありません』

（-@∀@）『！！！』

(・∀ ・)【ギャオオオオオオオオオオオオオス！！！】

（-@∀@）『か、怪獣達が』

ξﾟ⊿ﾟ)ξ【アアアアアアアアアアアアアア！！！】

（-@∀@）『まるで以前のハリネズミの怪獣のような』

(,,ﾟДﾟ)【ガルルルルルルルルルルルルルルル！！！！】

（-@∀@）『破壊衝動に駆りたてられている！！？？』

（-@∀@）『これは一体……！？』

(//‰ ﾟ)『エー、ただいま入っタリーク情報にヨリますト』

(//‰ ﾟ)『コの白い粒は怪獣症候群を末期マで進行さセる薬で』

(//‰ ﾟ)『怪獣から人々を守ル正義社のデルタ社長ではナく』

(//‰ ﾟ)『怪獣を使っタ世界征服ヲ目論ム正義社のデミタス氏によるモののヨウデス』

(//‰ ﾟ)『さらニ彼はデルタ氏、ミセリさんヲ誘拐しタ張本人でもアるようデす』

('A`)（あれ、こいつら末期怪獣になったらナオさんに伝えた俺の作戦失敗臭くね？）

（-@∀@）『な、なんとっ！！……どっからのリーク情報ですかそれ』

(//‰ ﾟ)『正義社怪獣対策科技術部部長鈴木ダイオード氏ですネ』

(//‰ ﾟ)『文書に強調するヨウに二回名前が書かれテイまス』

∩∩
(　"ゞ)「……よし、ありがとうダイオードちゃん」

/*ﾟ、。 ／「うひゃあ！いいスクープだこれ！タレコミうめえ！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)（何この人怖い）

（；ФωФ）【この『生命反応確認君』の反応が全部消えたである！】

（；ФωФ）【恐らく地下の人間はみんな救出できたである！！】

/ ﾟ、。 ／「御苦労！」

/ ﾟ、。 ／「よし、それじゃあ地上へ向かうぞ！」

/ ﾟ、。 ／「発進！杉浦ロボ！！」

ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「はっしいいいいいいいいいん！！！」

（；ФωФ）【我輩はロボ違うのである！】

(；'A`)【ぬおわ！今度はなんだ！！】

/ ﾟ、。 ／「ドクオ君！助けに来た！」

（　ФωФ）【主に我輩が！！】

('A`)【ダイオードさんがいるってことはその人は巨大化人間か！】

/ ﾟ、。 ／「ああ！君ほどの強固さではないが」

/ ﾟ、。 ／「警察官だ！武術ならブーン君より上のはず！」

（　ФωФ）【手助けするのである！モンスターキラー！】

('A`)【……いや、俺の名前はドクオ】

('A`)【オーバーモンスター、ドクオだ！！】

(；'A`)【ぜー、……ぜー】

（；ФωФ）【さ、流石の我輩も疲れたのである……】

(；'A`)【まだ全員倒せてないのにもう技名がネタ切れだぜ……】

('(ﾟ∀ﾟ∩「ドクオ君！！」

('A`)【！ナオさん！】

('(ﾟ∀ﾟ∩「先の電話通り、患者達の関係者を集めてきたよ！！」

('(ﾟ∀ﾟ∩「免許持ってないのにトラック運転してるのと」

('(ﾟ∀ﾟ∩「荷台に人乗せてるのは見逃してね！」

（　ФωФ）【……うむ！！減点数を減らすである！！】

('(ﾟ∀ﾟ；∩「えー」

（´･ω･`）「父さん！！」

（｀･ω･´）【！……しょ、ボン……】

（´･ω･`）「母さんが、『ぶっちゃけ家庭内別居してる理由忘れたから』」

（´･ω･`）「『また一緒に暮らそう、人様に迷惑かけてないで帰ってこい』ってさ」

（´･ω･`）「母さんが今、家でご飯作って待ってる」

（´･ω･`）「あの全く家事しない母さんがだよ？信じられる？」

（｀･ω･´）【……俄かには信じがたいな】

（´･ω･`）「僕も、父さんに帰って来てほしいんだ」

（´･ω･`）「僕ももういい歳だけど……昔みたいに皆でご飯が食べたい」

（´･ω･`）「温かいコンビニ弁当じゃなくて、温かい食卓で」

（´･ω･`）「温かいご飯で……暖かい、家族で」

（｀･ω･´）【……すまんなショボン、迷惑かけた】

（｀･ω･´）【母さんにも土下座して謝らないと……な」

（´･ω･`）「！！」

（｀･ω･´）「今夜はホームランパーティだ！はっはっは！！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ【……デ、れ】

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「お姉ちゃんは昔っからそうよ」

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「お姉ちゃんだからしっかりしないといけない」

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「お姉ちゃんだから面倒見ないといけない」

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「お姉ちゃんだから我慢しないといけない」

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「お姉ちゃんだからお姉ちゃんだから、お姉ちゃんだから……」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ【……】

ζ(ﾟ- ﾟ*ζ「勝手に自分で自分を追い込んで、ついにはこんなことになって」

ζ(；- ；*ζ「もうっ、ばかっ！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ【！！】

ζ(；ー；*ζ「お姉ちゃんはお姉ちゃんなの！！」

ζ(；ー；*ζ「世界で一人しかいない、私の」

ζ(；ー；*ζ「私だけのお姉ちゃんなの！！」

ζ(；ー；*ζ「お母さんがお父さんが何よ！！」

ζ(；ー；*ζ「上司が何よ友達が何よ！お姉ちゃんは十分頑張ってるじゃない！！」

ζ(；ー；*ζ「今度お姉ちゃんに文句言うやつがいたら」

ζ(；ー；*ζ「私がぶっ飛ばしてあげる！！！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ【デ……レ……」

ξ；⊿；)ξ「ごめんね……デレ……」

(・∀ ・)【……アン、たは】

(ﾟAﾟ* )「いや、まあ確かに」

(ﾟAﾟ* )「工口本あっためたぐらいでクビはやりすぎやな」

(ﾟAﾟ* )「いきなりクビはうちでもブチギレるわ」

(ﾟAﾟ* )「ごめんなぁ」

(ﾟAﾟ* )「あの時は経営状態悪くてなぁ」

(ﾟAﾟ* )「気が立ってたんや」

(・∀ ・)【……じゃあまたオレを雇ってくれるのか？】

(ﾟAﾟ* )「あんたが壊して、そんで色々あって」

(ﾟAﾟ* )「今は色々繁盛してるねん」

(ﾟAﾟ* )「うちな、今度店増築すんねん」

(ﾟAﾟ* )「せやからバイトももっと必要になる」

(ﾟAﾟ* )「だから、うちから頼む」

(ﾟAﾟ* )「うちで働いてくれへんか？」

(・∀ ・)【……しゃーねーな、いいよ、その代わり時給850円な！」

(ﾟAﾟ* )「よっしゃ、採用や！」

l从･∀･ﾉ!ﾘ人【……】

（；´_ゝ`）「おぉーい！妹者ぁー！そんなデカくなっちゃって」

（；´_ゝ`）「パンツ見えちゃうからちっさくなりなさーい！」

（´<_ ｀　）「兄者、そうじゃないだろ」

（´<_ ｀　）「母者も父者も心配してるから早く戻ってきなさーい！」

l从･∀･ﾉ!ﾘ人【…………】

（　´_ゝ`）「駄目か……」（´<_ ｀　）

（　´_ゝ`）「こんな時に母者と父者は結婚記念日旅行だもんなぁ」

（´<_ ｀　）「これじゃあ妹者がグレちゃうのも仕方ない……」

∬´_ゝ`)「私の出番ね」

（　´_ゝ`）「姉者」

（´<_ ｀　）「何か秘策があるのか」

∬´_ゝ`)「ふふん、まあ見てなさい」

∬´_ゝ`)「妹者ー！」

l从･∀･ﾉ!ﾘ人【……】

∬´_ゝ`)「家帰ったらお菓子食べ放題よー！」

l从･∀･ﾉ!ﾘ人【妹者、帰るのじゃー！」

（　´_ゝ`）ｂ「……流石だな、姉者」ｄ（´<_ ｀　）

ｄ∬´_ゝ`)ｂ

(*ﾟーﾟ)「ギコさ」
(,,ﾟДﾟ)【フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！】

(,,；Д；)【しぃちゃん！！？？生しぃちゃん！？？】

(,,；Д；)【しぃちゃんが俺に会いに来てくれた！！】

(*ﾟーﾟ)「あのね、あのフライデーは誤報なの」

(,,；Д；)【ウヲオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！】

(,,；Д；)【涙で前が見えない！！可愛いしぃちゃんが見えない！！】

(,,；Д；)【悔しい！！でも嬉しい！！」

(,,；Д；)「しぃちゃんしぃちゃんフォオオオオオオオオオオ！！！」

(*ﾟーﾟ)（これでよかったのかな……）

('(ﾟ∀ﾟ∩「ドクオ君の作戦大成功だよ！」

（　ФωФ）【闘わずして数多の怪獣を元に……】

('A`)【……怪獣とは何も闘う必要はないんだ】

('A`)【怪獣も元は人間、会話ができればなんとかなることがある】

('A`)【それが不満を解消することに繋がるのなら、尚更だ】

('A`)【そのことをこれまでの戦いで学び、実行した】

('A`)【薬をバラまかれた時は失敗かと思ったけど……】

('A`)【……俺、すげえ！！】

/ ﾟ、。 ／「どうやらこの薬には一つ穴がある」

/ ﾟ、。 ／「普通、末期患者になると先日のハリネズミ怪獣のように」

/ ﾟ、。 ／「自我を失う場合が多い」

/ ﾟ、。 ／「だが薬で末期まで進行した疑似的な末期怪獣は」

/ ﾟ、。 ／「僅かながら、自我を持っている」

/ ﾟ、。 ／「その自我を突いた、いい作戦だドクオ君」

('A`)【なんか俺の運が良かっただけのような気が……】

('A`)【まあ結果オーライだ！】

(´・_ゝ・｀)「薬に頼った疑似末期怪獣には自我がある、ということか」

(´・_ゝ・｀)「……まさか"まいんちゃんＥＸ"より薬の方がさらに問題だとはな」

ﾊﾊ ﾛ -ﾛ)ﾊ「……どうする、ヘリでこのままアウェイするのもウェイだ」

(´・_ゝ・｀)「…………？」

(´・_ゝ・｀)「正義社ビルからまだ強いエネルギー反応……？」

ﾊﾊ；ﾛ -ﾛ)ﾊ「こ、このレスポンス、フェイク末期怪獣じゃない！」

（-@∀@）『いやぁ、ドクオの見事な心理作戦で』

（-@∀@）『多数の怪獣も元に戻ってひとまず一件落着……』

（-@∀@）『ん？』

（-@∀@）『横堀さん、あれ、なんですか？』

(//‰ ﾟ)『正義社ビルヂングの砂煙が晴れテ』

(//‰ ﾟ)『何か岩肌のよウなものが見エますネ……』

（-@∀@）

(//‰ ﾟ)

（-@∀@）『か』

（-@∀@）(//‰ ﾟ)『怪獣です！！！！！』

('A`)【ぶ……】






（　ﾟωﾟ）






(；'A`)【ブーン……！！】

おまけ

从 ﾟ∀从「おめー、また社員がうちの事務所に駆け込んできたぞ」

从 ﾟ∀从「社長ってハラスメントと背中あわせの役職なんだから」

从 ﾟ∀从「きちんと言動には気をつけろよ？」

(　"ゞ)「気をつけてるつもりなんですけどねぇ」

从 ﾟ∀从「女の子は案外そういうとこ敏感だからさぁ」

从 ﾟ∀从「デミタスみたいにもうちょっと加減考えろよなー」

(　"ゞ)「はぁ……でも弁護士の仕事増えて良くありません？」

从#ﾟ∀从「いいわけあるか馬鹿！」

次回予告

その男は誰よりも硬い鎧を持ち、

それと共に男は誰よりも硬い意志を持ち、

その実、男は誰よりも脆弱な心を持ち、

そして男は誰よりも力を求めた。

男の、いや怪獣の名前はブーン。

（　ﾟωﾟ）

誰よりも一人の女を愛していた。

終わりです
明日の夕方頃から終わりまで投下すると思います
皆さん乙でした

乙！

（　＾ω＾）が怪獣症候群になったようです【最終話】