1: 2011/10/09(日) 19:00:24.45 ID:vk0YbfPo0

2: 2011/10/09(日) 19:04:11.52 ID:vk0YbfPo0
怪獣症候群特効薬(Monster Syndrome Specific Medecine)

通称MSSM。
その名の通り、怪獣症候群を治す薬として正義社が開発を進めている。
理論的にはMSADをベースにすれば完成するが、
その制作者であるデミタスをもってしてもなかなか作りだすことができず、
怪獣が現れた際にはまだ実戦部が頑張っている。

3: 2011/10/09(日) 19:08:57.90 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「東シベリアと西シベリアが再び内乱を始めた」

( "ゞ)「双方の司令官がオーバーモンスターと成り」

( "ゞ)「殴り合いの頃し合いを始めた」

( "ゞ)「それを合図とするかのように内乱も過熱したわけだ」

( "ゞ)「……恐らくこれが最後だ」

( "ゞ)「勝った国は指示の元、負けた国の民を皆頃しにするだろう」

( "ゞ)「それぐらい二人は恨みを持っている」

( "ゞ)「共倒れしたら彼らは暴走する危険もある」

( "ゞ)「このままだとどちらが勝っても何があっても結果は最悪だ」

( ^ω^)「……デルタ社長」

( "ゞ)「何だね、ブーン君」
仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火(1) (モーニングコミックス)
4: 2011/10/09(日) 19:12:33.54 ID:vk0YbfPo0


( ^ω^)「第三者の勝利による内乱の終結」


( ^ω^)「―――やってみせます」


( ^ω^)「俺もいい加減我慢の限界ですお?」


( "ゞ)「ふむ、奇遇だな」


( "ゞ)「私もそう考えていた」

6: 2011/10/09(日) 19:16:23.25 ID:vk0YbfPo0





      第玖話「スリープ・オーバーモンスター」


9: 2011/10/09(日) 19:20:07.12 ID:vk0YbfPo0


( "ゞ)「彼らは歩みを止めるまで止まらない!!」

( "ゞ)「ならば君が止めてやるんだブーン君!!」

( "ゞ)「シベリアの大地に君の一歩を刻みこめ!!」

ミセ*゚ー゚)リ「……表向き、口は慎んだ方がいいんじゃないですか?」

( "ゞ)「おっと」

( ^ω^)「では実戦部、行ってきますお」

ミセ*゚ー゚)リ「皆さんも気をつけて」

爪'ー`)「まあ正直何出来るかわかりませんけど」

イ从゚ ー゚ノi、「相手はオーバーモンスターだもんねぇ」

【+  】ゞ゚)「それも2人です」

10: 2011/10/09(日) 19:24:26.99 ID:vk0YbfPo0
(’e’)「……では、皆さま行きましょう!!乗ってくださ―――」

(’e’)「うわぁ~!」

(;"ゞ)「へ、ヘリが爆発したぞ!?」

爪゚ー゚)「ごきげんよウ、皆さマ」

爪゚A゚)「放っておいてもいいんだけド」

爪゚∀゚)「可能性は排除すべシ、ナ!!」

( ^ω^)「……内通者3人組、か」

爪゚ー゚)「そういうことですのでこの飛行場に居てもらいますよ?」

爪'ー`)「―――ああ、なるほどな」

爪゚A゚)「?」

爪'ー`)y‐「俺達の役目はこれだ」

11: 2011/10/09(日) 19:28:23.49 ID:vk0YbfPo0
イ从゚ ー゚ノi、「……なるほど」

【+  】ゞ゚)「どうやらそのようですねフォックスさん」

イ从゚ ー゚ノi、「先程、『危険物探知君ヴァージョンβ』が光ってるから気をつけろ」

イ从゚ ー゚ノi、「とダイオードさんから報告を受けましてね」

イ从゚ ー゚ノi、「やはりヘリに仕掛けていましたか」

爪゚∀゚)「……分かっていて泳がせていたのカ?」

( ^ω^)「確信が持てなかったんだお」

( ^ω^)「君達が本当にこのタイミングで俺達を狙ってくるか」

( ^ω^)「しかしこれで分かった」

( ’e’)】「リリさん!!今です!!!」

13: 2011/10/09(日) 19:32:14.19 ID:vk0YbfPo0
爪;゚ー゚)「ナ―――!!」

爪;゚A゚)「へ、ヘリ!?ジェット!?」

( ^ω^)「技術部渾身の出来、『ジェット付きヘリもしくはプロペラつきジェット』!!!」

⌒*リ´・-・リ「ブーンさん飛び乗ってください!!」

( ^ω^)「あいさ!!」

爪゚∀゚)「あはははははハ!!!やってくれるねぇお前ラ!!おらァ!!」

【+  】ゞ゚)「ふっ!!邪魔はさせません!!」

爪'ー`)y‐「言ったろ?俺達はこのために居るって」

イ从゚ ー゚ノi、「お前たちの足止め、そして捕縛ッ!」

爪゚A゚)「やってみロ!」

14: 2011/10/09(日) 19:36:50.95 ID:vk0YbfPo0


⌒*リ´・-・リ「……技術部の方々、本当にすごいです」

⌒*リ*´・-・リ「こんな冗談みたいな魔改造ができるなんて!!」

⌒*リ*´・-・リ「仕事用兼趣味で依頼しておいて本当に良かった!」

⌒*リ*´・-・リ「この分なら通常の半分ぐらいの時間でシベリアに着けます!!」

( ^ω^)「流石実戦部のモンスターマシン」

⌒*リ*´・-・リ「えへ」

( ^ω^)(さて、果たして俺はどこまで闘えるか……)

( ^ω^)(最近は体の違和感から闘うことを避けていた)

( ^ω^)(だがドクオがああなってしまった以上)

( ^ω^)(……俺は)

16: 2011/10/09(日) 19:40:42.52 ID:vk0YbfPo0


(-@∀@)『こちら、現場のアサピーです』

(-@∀@)『どうやら長年の東西シベリア内乱が』

(-@∀@)『数時間に及ぶ二人の司令官の殴り合いと地上戦にて結末を迎えそうです』

(-@∀@)『しかし数ヶ月前のドクオの事件以上に』

(-@∀@)『多大な被害は免れないでしょう』

(-@∀@)『そして本当に、本当にそれで全てが終わるのでしょうか?』

|::━◎┥【ゲホッ!!】

(;・∀・)【ククッ……や、やるじゃねぇか】

(;・∀・)【温室育ちの司令官と思いきや、ここまで俺とやりあうとはな】

|::━◎┥【ふン……司令官は完璧なのデ、ネ!!】

( ・∀・)【グッ!!】

19: 2011/10/09(日) 19:45:26.18 ID:vk0YbfPo0
(-@∀@)『―――私は待っています』

|::━◎┥【ダアアアアアアアア!!!】

(-@∀@)『同僚の、飲み仲間で謹慎中の横堀』

( ・∀・)【フンッ!!ダオラアアアアアアア!!!!】

(-@∀@)『そんな彼の故郷、家族を東西シベリアにめちゃくちゃにされたのは記憶に新しい!』

|::━◎┥【ぬぐオ!!!】

(-@∀@)『しかし彼の"家族"を守った漢(ヲトコ)がいました!!』

( ・∀・)【ハァッ、ぬ、ヌウウウ!!!】

(-@∀@)『その名はドクオ!!彼は怪獣になった横堀の家族を身を挺して守りました!!』

|::━◎┥【ガアアアアアアアア!!!!】

20: 2011/10/09(日) 19:51:03.27 ID:vk0YbfPo0

(-@∀@)『私は待っています!!!』


(-@∀@)『そんなドクオの戦友であり親友でありオーバーモンスターであり』


(-@∀@)『ジョーカー、大いなるKYであり!!』


(-@∀@)『もう一人の漢!!』


(-@∀@)『そしてこの内乱を終結させる男を!!!』


( ^ω^)【――― よいしょおおおおおおおおおおおお!!!!】


(-@∀@)『ブウゥゥゥーーーーーーーンンンン!!!!!!』

22: 2011/10/09(日) 19:56:00.88 ID:vk0YbfPo0


【+  】ゞ゚)「銃など、棺桶の前には無力です!」

爪゚ー゚)「……どうやらそのようネ」

爪'ー`)y‐「俺達のバックには技術部がついてるんでな」

イ从゚ ー゚ノi、「そうそう負ける気はしないッ!!」

爪゚∀゚)「あハ!いーイやる気ダ!!」

爪゚A゚)「だが我々は全力で逃げさせてもらウ」

爪゚ー゚)「ブーンの介入を阻止できなかった以上、我々の作戦は失敗ダ」

爪゚ー゚)「まだ豚箱には入りたくないのデ」

爪゚∀゚)「……マ、あたし的には闘えないのは残念だけどなナ!」

23: 2011/10/09(日) 19:59:53.70 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「よし、我々は避難だミセリちゃん」

ミセ*゚ー゚)リ「ですね」

爪゚ー゚)「出口はあそこだけカ……」

(;"ゞ)「あ、あれ?ここってもしかして避難しちゃまずい場所?」

ミセ;゚ー゚)リ「脱出しましょう!!」

(;"ゞ)「し、しかし社長が部下を見捨ててだなぁ」

爪゚∀゚)「あハ!どいてくれるかナ!?」

(;"ゞ)「キャアアアアアアア!!刃物向けないでぇぇぇ!!!」

爪゚∀゚)「!!あっぶねェ!銃カ!?」

爪'ー`)y‐「ふん、豆鉄砲だ……社長に随分なもの向けてくれるじゃないか」

イ从゚ ー゚ノi、「ここは通しません!!」

ミセ;゚ー゚)リ「イナリちゃん!助かったわ!!」

24: 2011/10/09(日) 20:03:28.38 ID:vk0YbfPo0
爪'ー`)y‐「さあどうする?ビルの屋上から飛び降りてみるか?」

爪゚ー゚)「舐めないでほしイ」

爪゚ー゚)「我々とて東シベリアの人間、闘う準備などもうできていル!」

爪゚∀゚)「オ?オ?暴れていいのカ!?」

【+  】ゞ゚)「ふむ、実質2対3ですか……」

「そうはいかない!!」

イ从゚ ー゚ノi、「!その声は!!」

爪;゚A゚)「ぬ!?おおおオ!?」

【+  】ゞ゚)「ダイオードさん!!」

/ ゚、。 /「どーん」

27: 2011/10/09(日) 20:06:52.33 ID:vk0YbfPo0
爪;゚A゚)「ナ、なんだこのねばねばハ!!」

/ ゚、。 /「ゴキブリホイホイというものを知っているだろうか」

/ ゚、。 /「そのねばねばはホイホイする部分の粘着部分のねばねば成分を向上させた」

/ ゚、。 /「『トリモチっち銃』の弾だ!!」

/ ゚、。 /「フォックス君!後は頼んだ!パス!」

爪'ー`)y‐「俺を選ぶとは、さすがダイオードさんお目が高い!!」

爪'ー`)y‐「そこだ!」

爪;゚ー゚)「ぐっ!?」

爪゚∀゚)「あハ!じぃ食らってやがんノ!!」

爪;゚ー゚)「他人事カ!!」

爪゚∀゚)「とりあえず……出口を守るイナリさーン!!」

28: 2011/10/09(日) 20:10:17.27 ID:vk0YbfPo0
イ从゚ ー゚ノi、「来るか!」

【+  】ゞ゚)「棺桶ガード!!」

爪゚∀゚)「あハ!いつまで防御できるかなぁあああああぁァ!!??」

【+  】ゞ゚)「モードT:トリモチっち!!」

爪゚∀゚)「エ゙!!」

爪;゚∀゚)「ふごッ!!」

/ ゚、。 /「ふふ、技術部の仕事の速さを舐めてはいけない」

爪;゚∀゚)「チ、ちくしょおおおおおおおおオ!!!」

( "ゞ)「……終わった?終わったの?」

ミセ*゚ー゚)リ「ちょ、私の後ろに隠れないでください」

爪'ー`)y‐「ふー……技術部さまさまだな」

30: 2011/10/09(日) 20:13:34.50 ID:vk0YbfPo0


|::━◎┥【貴様ハ……】

( ^ω^)【正義社怪獣対策科実戦部部長補佐、ブーン】

( ^ω^)【見ての通り、オーバーモンスターだ】

( ・∀・)【……ククッ!君が乱入してくるとはね!!】

|::━◎┥【目的は何ダ?】

|::━◎┥【私たちの邪魔をするナ!】

( ・∀・)【ひょっとして、内乱を止めに―――】

( ^ω^)【勘違いするなお】

( ^ω^)【俺は内乱を止める気はさらさらない】

31: 2011/10/09(日) 20:16:24.47 ID:vk0YbfPo0
( ^ω^)【お前らをギタギタにしないと気が済まないんだお】

( ^ω^)【これは俺の個人的な報復だ】

( ^ω^)【あの子ども達と、今も目を覚まさない親友のためのな】

( ・∀・)【……ククッ、ギャハハハハハハハハハハハハハ!!】

( ・∀・)【面白い!お前も面白い!!】

|::━◎┥【なんと馬鹿な男ダ……】

( ^ω^)【ただ】

( ^ω^)【ついでに】

( ^ω^)【内乱も止める】

|::━◎┥( ・∀・)【は?】

(#^ω^)【覚悟してもらおう】

32: 2011/10/09(日) 20:19:59.77 ID:vk0YbfPo0



       ⊂二二二(#^ω^)二⊃
【ブーン・ブーン・ブーン ―B.B.B― !!!!!】



|::━◎┥【オオオオオオオオオオオオ!!!!】
(;・∀・)【でえええええええええええええ!!!!】




(-@∀@)『ラリアーーーーーーーーーット!!!』

35: 2011/10/09(日) 20:23:32.81 ID:vk0YbfPo0
(-@∀@)『気持ちいいくらいに地面を転げるハグルマとモララー!!』

(-@∀@)『雪の積もるシベリアの大地で雪遊びをしているかのよう!!!』

(-@∀@)『あ!!兵たちはその光景を見て自陣へ戻っていきます!!』

(-@∀@)『流石に司令官に潰されるのは御免、といったところでしょうか!!』

|::━◎┥【ググ……無茶苦茶ダ!】

( ・∀・)【ウェッホ!!……だがこれでいい!!】

( ・∀・)【決着に障害はつきものだろぉ!?】

( ^ω^)【ハァ、決着……決着ね】

( ^ω^)【どちらかが勝ったら、他方の人間達はどうなるんだお?】

|::━◎┥【そんなもの決まっていル】

( ・∀・)【皆頃しだよ!!】

40: 2011/10/09(日) 20:27:41.59 ID:vk0YbfPo0
( ^ω^)スゥー

( ^ω^)【よく聞け東西シベリア兵!!!】

( ^ω^)【一つ、賭けをするお!!!!】

|::━◎┥【……?】

( ・∀・)【……】

( ^ω^)【こいつらと闘って、俺が勝ったら双方武器を捨てろ!!!】

( ^ω^)【俺が負けたら好きなことを好きなだけ!!!】

( ^ω^)【……どうだ、異論はあるか馬鹿司令官共!!!】

|::━◎┥【そんなもの】
( ・∀・)【ギャハハハハハハハハハハ!!!!】

42: 2011/10/09(日) 20:31:37.08 ID:vk0YbfPo0
( ・∀・)【馬鹿だ!!!お前とんだ馬鹿だ!!!】

( ・∀・)【ただの一会社員のお前が、俺達に勝ったらもう闘うのをやめろ!?】

( ・∀・)【こいつらはなぁ、互いが憎くて闘ってんだ!!】

( ・∀・)【俺が強制したわけじゃねぇ!!】

( ・∀・)【俺の意見に同調したんだぜ!!?】

|::━◎┥【もう止まらんのダ、ブーンヨ!!】

|::━◎┥【ここで終結するのはもはや運命!!】

|::━◎┥【対話や第三者の介入で終われる話ではなイ!!】

|::━◎┥【我らの存在を賭けた闘いなのダ!!!】

( ^ω^)【…………】

45: 2011/10/09(日) 20:34:50.27 ID:vk0YbfPo0


(#^ω^)【じゃかあ、しゃあああああああああああああああ!!!!!】


( ・∀・)【ハッ!?】

(;・∀・)【ブフッ!!!!】


|::━◎┥【ジュードーか!!】

|::━◎┥【ゴヘッ!!!!!】



(-@∀@)『綺麗な一本背負いッッッ!!!!』

47: 2011/10/09(日) 20:39:30.75 ID:vk0YbfPo0


(#^ω^)【ゲホッ!……今俺がほしいのは、"はい"か"イエス"だ】


(#^ω^)【御託じゃねぇんだよおおおおおおおお!!!】


(;・∀・)【ア゙ハァン!!!!】

|::━◎┥【オ゙フゥッ!!!!】



(-@∀@)『キンッテキイイイイィィィィィィ!!!!』

51: 2011/10/09(日) 20:44:19.87 ID:vk0YbfPo0


イ从゚ ー゚ノi、「なんて無茶な……」

『おおおおおおおっ!!!』

【+  】ゞ゚)「最近大人しくて心配でしたけど」

『いでッ!!いてぇ!!!』

【+  】ゞ^)「元気そうで安心ですね」

『二人がかりは卑怯だお!!!』

爪;'ー`)y‐「これ世界放送かよ……」

『よ、よく考えるお!2対1に持ち込むより1対1対1の方が後々有利だお!?』

爪'ー`)y‐「いやしかし楽しい放送だ」

『まあ俺が勝つんだがな!!!』

53: 2011/10/09(日) 20:47:54.67 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「いやーこれ正義社の印象悪くなっちゃうなー」

『建物が壊れてる?へ、兵士は退避済みだお!!賠償は正義社へ!!!』

/ ゚、。 /「ですねー」

『ウラァ!』

ミセ*゚ー゚)リ「お二方、素晴らしい棒読みですね」

『フンッ!ダラララららっ!!っゲホッ!』

ミセ*゚ー゚)リ「でも……あの体のブーンさんを送って良かったのですか?」

『はぁ、はぁ、ゲホゲホッ!』

( "ゞ)「正直、迷った」

『は、は、は、まだ、まだ、まだ終わらんおおおおおおお!!!』

( "ゞ)「その迷いを振りきったのは、信頼だ」

55: 2011/10/09(日) 20:52:13.89 ID:vk0YbfPo0


(゚A゚* )「ドクオさん、ブーンさんめっちゃ頑張ってはんで」

『オラァ!!グヘッ!!』

(゚A゚* )「ブーンさんも限界のはずやのに」

『ゲホッ!うぇ……んぐ!!』

('(゚∀゚∩「ハンデありありとは言え彼らと渡り合えてるのが不思議なくらいだよ!」

『はぁ、あらあああああああ!!!!』

( ´∀`)「あいつを動かしてるのはもはや気力だけですモナ」

『まだ、まだああああああああ!!!』

(゚A゚* )「……あんたら、無茶ばっかりして、似たもん同士やなぁ」

『あいつの分は、まだ、殴りきれて、ねーおおおおおおお!!!』

59: 2011/10/09(日) 20:56:24.32 ID:vk0YbfPo0


(-@∀@)『これは先程入ってきた情報でして』

(-@∀@)『オーバーモンスターにはある爆弾があります』

(-@∀@)『元の体が巨大化に耐えきれずに』

(-@∀@)『ボロボロになって弱っていくというものです』

(-@∀@)『だからこそ、ブーンがダメージ以上に苦しそうにしているのも理解できます』

(-@∀@)『しかしブーンの雄叫びをお聞きの皆さまにはわかるでしょう!』

(-@∀@)『ブーンの最後の限界はまだまだ先にある!!』

(-@∀@)『ひょっとするとひょっとするかもしれません!!』

(-@∀@)『内乱を止めてしまうかも』
(# ω )【俺はあああああああああああ!!!】

(# ω )【気に食わねぇ奴らが気に食わねぇことしてるのが許せねぇんだお!!!】

(-@∀@)『私怨!!私怨です!!』

62: 2011/10/09(日) 21:01:23.34 ID:vk0YbfPo0
|::━◎┥【デ、デタラメすぎル、なんだこの男ハ!!】

( ・∀・)【ぎゃは、ははははははは!!!おもしれえ!!】

( ・∀・)【だが……】

(;・∀・)(俺もさすがにまずい)

(;・∀・)【ゴフッ!……おいおいハグルマよ、力が抜けてるんじゃねぇか?】

|::━◎┥【キ、貴様こソ、今のを避けられないとハ、限界じゃないのカ?】

(;・∀・)【ぬかせ!!】

|::━◎┥【ヌギャ!!!!】(・∀・;)

(; ω )【ゲホッ!!はぁ、はぁ、はぁ、】

(-@∀@)『この降りしきる雪の中、彼らは殴り合っているのです!』

(-@∀@)『体力の限界も近い!!』

65: 2011/10/09(日) 21:05:35.30 ID:vk0YbfPo0

(; ω )(その通り)


(; ω )(本当は今すぐにでも小さくなって、寝そべりたい)


(; ω )(何も気にせず寝っ転がって)


(; ω )(誰からも邪魔されず倒れこんで)


(; ω )(いつの間にか瞼が重くなってきて)


(; ω )(そのまま眠りこんで)

68: 2011/10/09(日) 21:11:59.54 ID:vk0YbfPo0

(  ω )(いつまで経っても寝てて)


(  ω )(そんでもって段々うたたねレベルになって)


(  ω )(まどろみながらぼんやりして)


(  ω )(寝ぼけ眼のまま朝日を浴びて目を覚ましたい)


(  ω )(でも今眠って、そんな風に次に目覚める時は来るのか?)


(  ω )(それに誰がこいつらを殴り飛ばす?)


(  ω )(だから俺は、まだ―――)

70: 2011/10/09(日) 21:17:22.48 ID:vk0YbfPo0



( ゚ω゚)【まだ!!!!!】






( ゚ω゚)【眠るわけにはいかねぇんだおおおおおおおおお!!!!!】



72: 2011/10/09(日) 21:21:35.55 ID:vk0YbfPo0
次回予告



 そして。



73: 2011/10/09(日) 21:23:35.89 ID:vk0YbfPo0
ちょっと休憩、その後最終話投下です
最後までお付き合い頂ければ嬉しいです

81: 2011/10/09(日) 21:40:18.21 ID:vk0YbfPo0
怪獣症候群(Monster Syndrome)

人がある兆候の元、突然巨大な怪獣に変身してしまう病気。
不満の爆発が原因である。
"怪獣症候群末期"患者、またそれを自らの意志で制御すると
"怪獣を超えし者"、オーバーモンスターへと成る。
また、兆候の分かりにくい"潜伏型怪獣症候群"も確認された。
しかし今や怪獣症候群はMSSMのおかげで治る病気となっている。

85: 2011/10/09(日) 21:44:16.87 ID:vk0YbfPo0

――― あ、お義母さん

――― あら。お見舞いに来てくれたの?

――― うちも妻ですから

――― あらあら、嬉しいこと言ってくれるわねぇ

――― 前からそればっかやないですか

――― うふ、嬉しいんだものぉ

――― ふふ、うちもです

――― じゃ、二人っきりにして、おばあさんは消えましょうかねぇ

――― そんな

――― そろそろお夕飯の支度しなくちゃなのよ、じゃあねぇ

89: 2011/10/09(日) 21:48:24.35 ID:vk0YbfPo0
('A`)「…………」

(゚A゚* )「…………」

('A`)「……のー?」

(゚A゚;)「わひゃあ!!」

('A`)「あ゙い゙ででで……」

(゚A゚;)「…………」

('A`)「俺、どうなったんだ……のー?」

(゚A゚;)「め」

('A`)「メリケンサック?」

(;A;* )「目ぇ覚めたんかぁあああああああああ!!!!」

(;'A`)「いでででででで!!抱きつくな!!」

92: 2011/10/09(日) 21:51:57.35 ID:vk0YbfPo0





         最終話「終焉の怪獣症候群」


94: 2011/10/09(日) 21:56:00.57 ID:vk0YbfPo0


('A`)「ういっすブーン」

('A`)

('A`)「のーや皆から全部聞いたよ」

('A`)「……お前も無茶するなぁ」

('A`)「……」

('A`)「なぁ、ブーン」

('A`)「俺は随分眠っていたみたいだが、無事目を覚ました」

('A`)「お前はどれくらい眠るつもりだ?」

('A`)「まあ別にいいや、どんだけかかっても俺はお前を待ってるからな」

('A`)「絶対目ぇ覚ませよ、いいな?」

99: 2011/10/09(日) 21:59:37.19 ID:vk0YbfPo0


('A`)「俺はあの時、もうだめだと思いましたよ」

('(゚∀゚∩「正直、私も治療をしていてもう駄目かと思っていた」

('A`)「どうして俺はまだ生きてるんです?」

('(゚∀゚∩「ふむ」

('(゚∀゚∩「―――いくら衰えてもオーバーモンスター、ということだよ!」

('A`)「はぁ……あ?」

('(゚∀゚∩「傷は確かに深く、そして意識もなかった」

('(゚∀゚∩「だけど不思議なことに徐々に、徐々に君の傷は治っていった」

('(゚∀゚∩「オーバーモンスターの驚異的な回復力は細々と」

('(゚∀゚∩「それでも確実に君を治していたみたいだよ!」

102: 2011/10/09(日) 22:04:55.89 ID:vk0YbfPo0
('(゚∀゚∩「ざっと見、後遺症残るレベルの傷まで治しちゃうんだもん、すごいよ!」

('(゚∀゚∩「……まあもう安易に巨大化しちゃいけないのが後遺症ってとこだね」

('A`)「なんとか傷は治ったけど、ボロボロに変わりはないということですか」

('(゚∀゚∩「そうだよ!」

( ´∀`)「ブーンも恐らくその状態ですモナ」

( ´∀`)「最後の戦闘であいつは限界を超えて瀕氏」

( ´∀`)「今は必要以上に傷ついた体をゆっくり治しているんだと思うモナ」

( ´∀`)「……まだ放っておけるほど安定したわけでもありませんが」

('A`)「大丈夫ですよモナーさん」

('A`)「俺はあいつを信じてますから」

( ´∀`)「僕もですモナ」

104: 2011/10/09(日) 22:08:36.36 ID:vk0YbfPo0


(´・_ゝ・`)「ウイーッス!!ドクオくーん!!」

('A`)「え、何ですかそのキャラ」

(´・_ゝ・`)「いやぁ、ついに完成してなぁ、MSSM!!」

('A`)「マジですか!」

(´・_ゝ・`)「YES!!!」

/ ,' 3「東シベリアに残された"シベリアの頭脳"達のデータを回収してね」

/ ,' 3「我々は気づいたんだ」

/ ,' 3「そもそもデミタスさんのMSADが完成していなかったのに」

/ ,' 3「それを元にMSSMを作ろうとしても無理に決まってるじゃないか、と」

(´・_ゝ・`)「まさかそんな落とし穴があるとは思わんかった」

107: 2011/10/09(日) 22:14:04.26 ID:vk0YbfPo0
(´・_ゝ・`)「で、奴らの完成していたMSADを改良することで」

(´・_ゝ・`)「MS患者・MS末期患者・怪獣・末期怪獣」

(´・_ゝ・`)「その全てに効く薬、怪獣症候群特効薬ができたってわけだ!」

( ^Д^)「ドクオさんが眠っている間に怪獣症候群は治る病気になったわけです」

('A`)「……はは」

('A`)「世界が様変わりだなぁ」

('A`)「……ん?ってことは、正義社はどうなるんですか?」

(´・_ゝ・`)「ああそうだな、一応怪獣専門っぽい会社だったわけだしな」

(´・_ゝ・`)「ま、そこんとこはデルタを尋ねると良い」

(´・_ゝ・`)「俺達はこう見えてもまだまだやることがあるんでね」

108: 2011/10/09(日) 22:18:07.23 ID:vk0YbfPo0


( "ゞ)「正義社がどうなるか?」

('A`)「はい」

( "ゞ)「……君が重傷を負った事件、その後の冬に東西シベリアが激突した」

( "ゞ)「東シベリアが新薬を完成させ、ハグルマ・オーがオーバーモンスター化したんだ」

( "ゞ)「モララーとハグルマ・オー、そのどちらが勝っても」

( "ゞ)「どちらかの人間達が皆頃しにされる」

( "ゞ)「もはや最悪の事態だった」

('A`)「……で、ブーンですか」

( "ゞ)「ああ。彼は内乱を止めるため―――」

111: 2011/10/09(日) 22:21:36.83 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「いや、君の仇をとるために参戦したんだ」

('A`)「なんて馬鹿なことを」

( "ゞ)「はは、ハグルマとモララーも言っていたよ」

( "ゞ)「しかし彼は体がボロボロであるにも関わらず」

( "ゞ)「二人を止めてしまった」

( "ゞ)「とんでもない男だよ」

('A`)「でもブーンは力を使い果たして今も眠っている、と」

( "ゞ)「そんなとこ」

( "ゞ)「そしてMSSMの開発により、この会社がどうなるか、だね」

( "ゞ)「たった一人の男が国の内乱を止めた」

( "ゞ)「そのことが大きく評価されたらしくてね」

112: 2011/10/09(日) 22:25:21.53 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「その男が勤務していて、怪獣問題に真摯に取り組んできた正義社なら大丈夫だ」

( "ゞ)「シベリア復興の先頭に立て、と」

('A`)「……誰が言ったんですか?」

( "ゞ)「なんかこう、偉い人達だよ」

('A`)「じゃあ今は復興ビジネスというか、そんな感じなんですか」

( "ゞ)「とはいっても内乱の痕や東西に流れる重い空気はすぐにどうかできるものではない」

( "ゞ)「再び両者が爆発しないようにするのが今は手いっぱい」

( "ゞ)「これからだ、何もかも」

('A`)「デルタさん、考えてみれば今すごい地位ですね」

( "ゞ)「そうなんだよねー、なんでこんなことになっちゃったんだろう」

('A`)「あはは」

113: 2011/10/09(日) 22:28:32.32 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「あ、そうそう、美布町の"街が沈み込む現象"、覚えてる?」

('A`)「美布町で闘う時にお世話になってたあれですか」

( "ゞ)「うむ」

('A`)「あれがどうしたんですか?」

( "ゞ)「あれは元々結婚式のイベントの一つでね」

( "ゞ)「で、君はまだ結婚式をしていないと言うじゃないか」

('A`)「はぁ、別にいいかなーって」

( "ゞ)「馬鹿!のーさんがかわいそうだろ!」

(;'A`)「は、はぁ」

( "ゞ)「つーわけで、君らの予約とっといたから、いつでも挙げに来てね」

('A`)「はぁ……まあブーンが目覚めてからですね」

117: 2011/10/09(日) 22:32:14.99 ID:vk0YbfPo0
( "ゞ)「ああ、それもそうだね」

('A`)「では、失礼します。いい話をありがとうございました」

( "ゞ)「うむ…………ミセリちゃん」

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」

( "ゞ)「君もどう?誰か良い人いないの?」

ミセ*゚ -゚)リ「私は社長の世話で手いっぱいですよ」

(*"ゞ)「じゃあ私と結婚しちゃうかー!」

( "ゞ)「なんちゃって!」

ミセ*゚ -゚)リ

ミセ*゚ー゚)リ

ミセ*゚ー゚)リ「お茶煎れてきますね」

( "ゞ)(え、何?その笑み……)

119: 2011/10/09(日) 22:36:23.80 ID:vk0YbfPo0


('A`)「あれ?」

(-@∀@)「ややっ!ドクオさん!」

(’e’)「あ~、どうも~」

('A`)「なんでまた、2人が?」

(-@∀@)「いやぁ、シベリア復興を報道するのに」

(-@∀@)「正義社と手を組むのが手っ取り早いってウエが判断しましてね」

(-@∀@)「それでセントさんをお借りして中継とかしてるんですよ!」

(’e’)「いや~、おじさんが役に立てるなんて、とんでもない社会だね~」

('A`)「セントさんの安全操縦は完璧ですから、どこでも通用しますよ」

(’e’)「ありがとね~」

120: 2011/10/09(日) 22:39:14.02 ID:vk0YbfPo0


/ ゚、。 /「経理部、研究部、医療部、そして技術部」

/ ゚、。 /「シベリア復興に大忙しさ」

('A`)「あの時は色々助けてもらったそうで、ありがとうございました」

/ ゚、。 /「いーのいーの、僕の発明品が活躍出来て嬉しかったしさ」

<_プー゚)フ「僕たちも作ったかいがあるってもんです」

/ ゚、。 /「だよねー」

<_プー゚)フ(ほぼ強制残業だったけど……)

('A`)「風の噂ではリリもあのクソ速いの乗りまわしてるらしいです」

/ ゚、。 /「あれは僕たちも頑張ったからねー」

<_プー゚)フ「気にいってもらえたようで、嬉しいです」

122: 2011/10/09(日) 22:43:17.14 ID:vk0YbfPo0
/ ゚、。 /「ところで」

/ ゚、。 /「最近作った"オーバーモンスターなりきりセット"」

/ ゚、。 /「なかなか売れ行きいいんだ」

('A`)(ちょっと嬉しい)

/ ゚、。 /「だから今度こそ怪獣なりきりセット売れると思うんだよなー」

/ ゚、。 /「どう思う?ドクオ君」

('A`)「……神のみぞ知る」

<_プー゚)フ「もっと言ってやってください」

/ ゚、。 /「む、なんだその言い方は」

126: 2011/10/09(日) 22:47:12.26 ID:vk0YbfPo0


/◎ ) =| )「さテ、我らはどうするべきカ?」

/▽▽「ハグルマ様の野望は潰えたとはいエ、我らの知識欲が満たされることは未だなイ」

(十)「まだまだ知りたいこト、やりたいことはあル」

[ Д`]「ハグルマ様、じぃ、づー、ぬー、モララー……」

[ Д`]「内乱に積極的に関わった者たちは根こそぎ捕まっタ」

/◎ ) =| )「我らが見つかると捕まるのは確実ダ」

/▽▽「故ニ、今はただ逃亡する道しかあるまイ」

(十)「だナ」

[ Д`]「我ら、"シベリアの頭脳"と呼ばれた天才研究者集団は止まってはいけなイ」

129: 2011/10/09(日) 22:52:10.42 ID:vk0YbfPo0


(#゚;;-゚)(私はモララー様に拾われた孤児)

(#゚;;-゚)(ただ側近として居たから捕まることもなかった、けど)

(#゚;;-゚)(……私には何もない)

(#゚;;-゚)(本来ならば中学校というところに通っている年齢だけど)

(#゚;;-゚)(今まで命令だけに従って生きてきた)

(#゚;;-゚)("カタコト"のように、"言語機能に障害はあれども)

(#゚;;-゚)(比較的知能が発達している"わけでもない)

(#゚;;-゚)(……むしろ私はダメダメだ)

(#゚;;-゚)「……どうすれば」

¥・∀・¥「ひゃー!見ツカっちゃウ見つかッちゃウ!」

(#゚;;-゚)「!!」(東シベリアの、"カタコト"……!?)

131: 2011/10/09(日) 22:56:32.50 ID:vk0YbfPo0
¥・∀・¥「……アレ?おネーちゃんどウしたの、コんなトコで?」

(#゚;;-゚)「あ、あう、う」

¥・∀・¥「ん~?」

(#゚;;-゚)「そ、その、西、から来て、その、行く場所が……」

¥・∀・¥「ふーン、そうナんダ」

(#゚;;-゚)「う、……うん」

¥・∀・¥「あたシタちはネー、ちょット前まデ"春の園"ってイウとこに居たノ!」

(#゚;;-゚)「!!は、"春の園"……!?」

¥・∀・¥「デも東の人がアたし達で実験して怪獣ニ成ったリねー」

¥・∀・¥「西の人がミサイル撃っテキたり」

¥・∀・¥「ソレで正義社で生活シたり、元に戻ッたり、色々アったの!!」

134: 2011/10/09(日) 22:59:56.34 ID:vk0YbfPo0
(#゚;;-゚)「……ごめん、なさい……」

¥・∀・¥「?どウしてオねーちャんが謝るノさ?」

(#゚;;-゚)「だって、だって私たち、西側が……」

¥・∀・¥「ソんなコとはドーだっテいーのサ!」

(#゚;;-゚)「!」

¥・∀・¥「そんナことヨり―――」

ノリ, ^ー^)li「マニーちゃン見ーっケ!」

¥・∀・¥「うギゃ」

ノリ, ^ー^)li「アれ?ソの子ハ……」

¥・∀・¥「あ!ジャンヌねーちゃン!コのおねーチゃん、西から来テ、行ク場所なインだっテ!」

(#゚;;-゚)「あ、あう」

136: 2011/10/09(日) 23:04:27.91 ID:vk0YbfPo0


(//‰ ゚)「はぁ、なルホど」

ノリ, ^ー^)li「デ、この子に新生"春の園"で暮らしテもらうっテどウかしラ?」

(#゚;;-゚)「……」

(//‰ ゚)「……西が僕らニ酷いこトをしタのは確かだケレども」

(//‰ ゚)「この子ニ罪はナいし、コの子がソれで良ケレば僕ハ何ノ問題もナいよ」

(//‰ ^)「よろシク、でぃチゃん」

(#゚;;-゚)「は、はい!」

ヽiリ,,゚ヮ゚ノi「わーイ!」

¥・∀・¥「横堀にーチゃんとジャンヌネーちゃん、厳しイカら覚悟すルンだよ~」

(//‰ ゚)ノリ, ^ー^)li「コラ」

(#^;;-^)「……ふふっ」

137: 2011/10/09(日) 23:08:53.65 ID:vk0YbfPo0


【+  】ゞ゚)「!!ドクオさん!」

('A`)「ういっす」

イ从゚ ー゚ノi、「うわぁ本物だ!元気そうでなによりです!!」

爪'ー`)y‐「いやぁ、本当に良かった」

⌒*リ´・-・リ「2人がいない実戦部なんて、なんだか寂しくって」

('A`)「悪い悪い」

爪'ー`)y‐「でもこれで現場復帰ですね?」

(;'A`)「おいおい一応病み上がりだぜ?」

イ从゚ ー゚ノi、「キアイです!!キアイでどうにかなります!!」

(;'A`)「……恐ろしい部下だ」

139: 2011/10/09(日) 23:14:05.55 ID:vk0YbfPo0
【+  】ゞ゚)「部長・部長補佐不在の実戦部、そりゃもう大変でした」

爪'ー`)y‐「怪獣へのMSSMの投薬、説得、対処……」

⌒*リ´・-・リ「振り返ってみれば、私たち頑張ってきましたねぇ」

('A`)「じゃあ俺達はもう―――」

イ从゚ ー゚ノi、「だからといって、休みはないですドクオさん!」

【+  】ゞ゚)「シベリア復興、大きな問題がありますからね!」

爪'ー`)y‐「ちゃっちゃと二人に元気になってもらわないと」

爪'ー`)y‐「俺達の仕事が増えるんですよ?」

⌒*リ´・-・リ「おかえりなさい、ドクオさん」

('∀`)「……ああ、ただいま」

140: 2011/10/09(日) 23:18:14.65 ID:vk0YbfPo0


('A`)「俺は腐ってもオーバーモンスター」

('A`)「こうして傷も治って、意識も戻った」

('A`)「後はお前だけだぜ、ブーン」

('A`)「みんな待ってるんだからな」

('A`)「"ヒーロー"の目覚めを、さ」

('A`)「まあ」

('A`)「俺の幸せの自慢をしたいというのもある」

('A`)「あの昇降型結婚式場、予約させられたんだから」

('∀`)「お前には存分に見せつけてやる」

144: 2011/10/09(日) 23:23:46.12 ID:vk0YbfPo0


「ブーン」


「ああ、ペニサス」


「よっ、おはよう」


「おはよう」

「俺、もうそろそろそっちに行けるみたいだお」


「こっち?あんたが?」


148: 2011/10/09(日) 23:28:13.26 ID:vk0YbfPo0


「ふん、あんたやっぱり馬鹿ね」


「馬鹿とはなんだお、馬鹿とは」

「折角人が頑張ったというのに」


「頑張って氏のうとしてどうするのよ」


「違うって、もう俺、十分理想のために闘ったお?」

「そろそろペニサスと一緒に―――」


「はぁ、大馬鹿だわあんた」


151: 2011/10/09(日) 23:32:49.18 ID:vk0YbfPo0


「いい?」

「あんたはそれだけじゃなくて、まだまだまだまだやるべきことがあるのよ?」

「……そりゃあ、あたしもあんたといたいけど」

「いつか必ずこっちに来るんだから、急ぐ必要はないわ」


「……ペニサス」


「それに、あんたの嫁も見てみたいしね!」


「……お前も馬鹿だな」


156: 2011/10/09(日) 23:36:27.21 ID:vk0YbfPo0


「俺に似合う女なんて、ペニサスぐらいだお」


「……ばか」


 「おっ」


「…………じゃ」


   「ああ、じゃ」

( ^ω^)「また」


163: 2011/10/09(日) 23:41:35.78 ID:vk0YbfPo0



( ^ω^)



( ^ω^)「……」



( ^ω^)「…………お?」



168: 2011/10/09(日) 23:47:04.62 ID:vk0YbfPo0

怪獣症候群。

一時期世界的に問題になった病気だ。

それももはや過去の話で、今では治る病気となった。


怪獣で混乱し、怪獣で終結したシベリアもまだごたごたしている。

でも俺の予想だと、直に収まるんじゃないかなぁと思っている。

完全に希望的観測だけども。


俺は過去、怪獣症候群になった。

それから怪獣を巡る騒動の欠片となり、

そして俺は怪獣症候群だった、と言うべき立場になった。


――― そう、俺は怪獣症候群だった。


172: 2011/10/09(日) 23:52:16.36 ID:vk0YbfPo0



          「おー、いい朝だお!」


       「……さぁて、今日も頑張るか!」





     ( ^ω^)は怪獣症候群だったようです 完


175: 2011/10/09(日) 23:55:29.72 ID:vk0YbfPo0
終わりです!
蛇足気味な続編でしたが無事に終えることができました
まさか俺自身続きを書くことになるとは思ってなかったです
でも楽しんでいただけたなら嬉しいです!

読んでくださった方々、レスしてくださった方々、
創作板さん、まとめていただいた7xさん、本当にありがとうございました!!
皆さん乙でした!

177: 2011/10/09(日) 23:57:25.63 ID:er5d+Qtr0


最初からほとんどライブで見させてもらった
メタルギアが好きであろうということは分かった

180: 2011/10/10(月) 00:01:10.60 ID:PT9DriED0
ドクオ高所恐怖症なのか・・・?

181: 2011/10/10(月) 00:02:05.84 ID:s86SPE5T0

作者ほかに何か書く?

182: 2011/10/10(月) 00:03:07.21 ID:WeV05OIY0
ワロタwwwwありがとう

引用: ( ^ω^)は怪獣症候群だったようです