174: 2014/04/22(火) 19:36:27.33 ID:tWttHjyAo
赤福…そういうのもあるのか!

横から失礼いたしました。今日は時間があるので九時ごろから番外編を投下する…予定です。
(あくまで予定ですので期待しないでください)

176: 2014/04/22(火) 21:56:34.89 ID:tWttHjyAo


シリーズ:提督「艦娘とスイーツと」

最初:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」

前回:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」~いちご大福

~番外編~


夕立「提督に説明を要求するっぽい!!」

巻雲「要求するのです!!」

提督「なんなんだお前達、藪から棒に」

夕立「そうやってしらを切っても誤魔化されないっぽい!」

巻雲「私たちはただ真実を知りたいのです!!」

提督「…悪い、何がなんだか分からない」

夕雲「ゴメンなさい提督、でも巻雲ちゃんがどうしてもって聞かなくて」

日向「こちらからも謝る。しかし注意する前にここに来てしまったものでな」

夕立「えっへん!!」

提督「…夕雲、日向、この二人が何を言いたいのか説明してくれないか?」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱1 (電撃コミックスNEXT)
177: 2014/04/22(火) 22:05:47.72 ID:tWttHjyAo

夕雲「分かりました。といってもこの二人の疑問ももっともなのですが…」

巻雲「大丈夫です。提督がそういうなら説明させていただきましょう」

提督「微妙に不安が残るんだが…まあいい、で、俺は一体何を説明すればいいんだ」

夕立「私たちが知りたいのはただ一つ」

巻雲「ズバリ!提督は何処でお菓子を作っているのですか」

提督「あー、そのことか」

夕立「提督のお菓子は美味しいって評判だけど提督自身が作ってる姿を見たのは誰もいない…これはミステリーっぽい?」

巻雲「それに作っているだろうと思われた食堂には提督が出入りする姿は見られませんでした。これはどういうことなんですか」

夕立「さらにさらに謎なのは提督さんが作ったお菓子が何処にも見あたらないっぽい事なの!」

巻雲「毎回毎回お代わりを用意してる割には提督がお菓子を余らせている姿を見たことがないです。これはどういうことなんですか!?」

日向「…ということだそうだ。何か二人に聞きたいことは」

提督「大丈夫、大体理解できたよ」

180: 2014/04/22(火) 22:19:02.26 ID:tWttHjyAo

夕雲「ただ二人が疑問に思うことももっともです。確かに私たちは提督がお菓子を作っている姿を見たことはないですし」

提督「いや、男が黙々とお菓子を作ってるところを見てもなんも面白くないだろ」

日向「それに毎回みんなのリクエストに答えているがそうなるとかなりの道具が必要なはず。しかしそれすら見あたらないというのは二人じゃなくても不思議なものだよ」

提督「はぁ~、分かった。じゃああらぬ疑いをかけられる前にその疑問に答えようか」

夕立「おぉ!ついに提督の秘密がわかるっぽい!?」

巻雲「よーし、ではさっそくその秘密の場所にいきましょう!!」

夕雲「提督、何か隠したいことがあるなら別に無理をしなくても…」

提督「まあ隠してたって訳じゃないから別にいいさ」

日向「万が一だが、今まで既製品を買ってきてそれを出してたということは?」

提督「安心しろ、それはない」

赤城「まあそうですね、提督のあの味を既製品で再現できるとは思いませんし」

加賀「既製品でバケツプリンが売っているとは考えにくいですしね」

夕雲「………」

日向「………」

提督「………」

赤城「…?どうしたのですか皆さん。そんな唖然として」

提督「お前らは…まあいい、もう突っ込むのも疲れた」

日向「何というか…元気出せ、提督」

181: 2014/04/22(火) 22:40:25.37 ID:tWttHjyAo
 ~ ~ ~ 

提督「はい、着いたぞ?っていうか司令室の隣だけどさ」

巻雲「ってここは応接室じゃないですか!!」

提督「正確には元だな、まあプレートはそのままだけど」

加賀「そういえば確かに別の場所も応接室はありましたが…」

提督「ここだと色々と不便でな。思い切って移動させたんだよ」

日向「成程、で、そうなると今ここはどうなっているんだ?」

提督「それは見てもらったほうが早いだろう。さあ、どうぞ」ガチャッ

夕立「う、うわぁぁぁぁぁー!!!」

赤城「な、なんですかここは?」

提督「ここがお菓子作りで使ってる作業場だよ」

182: 2014/04/22(火) 22:48:09.02 ID:tWttHjyAo

夕雲「作業場っていうか、もうこれ完全に厨房じゃないですか」

提督「なんかな、必要なものをそろえていったらこうなったんだよ」

巻雲「それに良く分からないような機材がいっぱい…」

提督「ああ、冷蔵庫とかの他にオーブンとか蒸し器とか色々あるからな。壊さないようにしてくれよ」

赤城「くっ、こんな身近にこんな理想郷があったなんて…不覚!!」

加賀「灯台下暗しとはいったものですね」

提督「お前らは何をいっているんだ」

日向「しかしこれだけのものを一体どうやって調達したんだ?ここまでおおっぴらに改装したとなると相当な予算を使ったと思うんだが」

夕雲「ま、まさか…横領!?」

夕立「えっ!?提督さんって犯罪者さんなの!?」

提督「人を勝手に悪人に仕立て上げるな」

183: 2014/04/22(火) 22:55:16.45 ID:tWttHjyAo

赤城「では一体どうやって?」

提督「そうだな、順番に話していこう」

提督「俺もはじめはここの厨房を借りてお菓子作りをしようと思ったんだが、いってみたら厨房はかなり忙しそうだったんだよ」

提督「流石にその状況を見たら厨房を使わせてくれとはいえなくてな、どうしたもんかと思っていたんだ」

提督「そこで助け舟を出してくれたのが…」

妖精s「「「私たちなのです!!!」」

巻雲「ひゃぁぁぁ!?」

日向「うわっ!!ビックリした」

妖精A「提督さんが悩んでいたので話を聞いてみたら厨房が自由に使えそうにないということ」

妖精B「私たちも日頃提督さんにお世話になっている身…だったらここで一肌脱ぎましょうということでやってやったんですよ」

夕雲「と、ということはまさか…」

提督「ああ、この厨房全部妖精さんの手作りなんだ」

184: 2014/04/22(火) 23:02:16.11 ID:tWttHjyAo

夕立「ええぇぇぇぇぇ!?それってすごすぎるっぽい!?」

提督「おれもかなり驚いたさ。はじめは冗談か何かと思ったんだが…」

妖精C「私たちがそんなことぐらいで時間をかけるとでも?」

提督「…まさか二日足らずで作ってくれるとは思わなかったがな」

夕雲「二日って、冗談ですよね」

提督「冗談じゃなくて大マジだ。だからこそみんなに心置きなくお菓子を作れるようになったんだが…」

日向「ま、まあ艦を作ることに比べたら簡単…なのか?」

巻雲「け、けどそれでも費用は相当かかったんじゃないですか?」

妖精A「いえいえ、費用は使用した資材分ぐらいですよ」

妖精B「まあ私たちもそのほかに少し条件を出させていただきましたが…」

185: 2014/04/22(火) 23:07:32.38 ID:tWttHjyAo

加賀「条件?」

妖精C「条件は一つ。私たちにもお菓子を提供してもらうことです!!」

提督「妖精さんもお菓子が大好きでな。余ったり余分に作った分はみんな妖精さんに渡しているんだよ」

夕立「だから余らなかったぽい?」


提督「そういうことだ。これで二人の疑問は解消できたか」

夕立「疑問は解消できたけどちょっと残念っぽい」

巻雲「あーあ、余ったお菓子を二人で隠れて山分け作戦が…」

夕雲「どうりであんなに必氏だったのね」

日向「残念だったな。まあいずれ順番が回ってくる。そのときまでゆっくり待てばいい」

夕立「はぁーい…」

186: 2014/04/22(火) 23:11:37.99 ID:tWttHjyAo

加賀「そうそう、焦りは禁物ですよ…赤城さん、そっちは?」ガサガサ

赤城「こちらも確認できません。となるとあちらでしょうか?」ゴソゴソ

夕雲「………」

日向「………」

妖精s「「「………」」」

提督「…必氏で探してるところ悪いが、材料はその日のうちに使い切るからな。余らせてることはないぞ」

一航戦s「「(´・ω・`)   (´・ω・`) 」」

日向「これがうちの空母隊のエースか」

夕雲「この姿からは想像もできませんね」

187: 2014/04/22(火) 23:13:43.34 ID:tWttHjyAo
以上、番外編でした。

実際司令室の隣に厨房なんて勝手に作った日には大問題になる気がしますがどうなんでしょうか?

それでは、この後はいつもの投下に戻ります。

188: 2014/04/22(火) 23:16:12.49 ID:pX4hYkQmo
>>187
指令室を風呂やら寝室にしているような提督が今更何を言ってるんだ

189: 2014/04/22(火) 23:20:45.27 ID:M0Xw+gOR0
提督執務室に机はもちろんいい、ストーブもまあわかる

艦娘私物のティーセット置いて風呂置いて卓袱台置いて炬燵置いて雛飾り出して……
こりゃ家具にダイニングキッチンがくる日もそう遠いことじゃねえな

あ、乙でーす

次回:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」~あんみつ


引用: 提督「艦娘とスイーツと」