1: 2008/11/03(月) 10:17:06.49 ID:s0ugvdgyO

ジュン「……なんだよ…ここ…?」
??「…気がついたい?」

ジュン「……君は誰?ここは……」
誠「俺は伊藤誠……君と同じさ。気がついたらここにいたんだよ。彼は…」
シンジ「僕は碇シンジです……よろしく…。」

ジュン「あ、桜田ジュンです……」
??「う……あんだぁ?痛い…?……床?」

誠「起きたみたいだ……」
佐藤「……なんだ…お前達は……?」
誠「……三回目だよ……伊藤誠です。」
碇「…僕たちも起きたらここにいて……もう…なにがなんだか…」
ジュン「………」

佐藤「……そうか…夢か?いや~確か俺はバットトリップして寝たんだった……ハハハ…」
ジュン「…あの…名前は…」
佐藤「あ、佐藤だ。あいにく俺にはシOタに興味はないんだ。ごめんよ。」
ジュン「……?」

?「ん……」
ジュン「また…起きた…まだ小さいな……小学生くらいかな?」

のび太「……もう朝なの……ドラえもん?」

2: 2008/11/03(月) 10:19:31.66 ID:s0ugvdgyO
のび太「だいたいの事情はわかりました……けど…なんで……」
ジュン「………」
シンジ「……」
誠「……」
佐藤「……」

のび太「……あ…あの、お兄さん達……出口を捜しましょう。」
誠「無駄だよ……出口はその扉一つ。外から鍵がかかってるから開かないよ……」
のび太「そ、そんな……」
シンジ「…あの…お兄さん。」
佐藤「……なんだ?」
シンジ「貴方がこの中では1番年上ですよね?なにかいいアイデアはありませんか?」
佐藤「夢のクセにリアルな展開だな………ズバリない。」
シンジ「……あとは……まだ寝ている……この人が事情を知ってる事を祈るしかないか……?」

?「………ん……」

シンジ「あ……気がつきましたか?」

圭一「…痛たた……ここはどこだ?」
誠「…俺は伊藤誠。こっちがジュンくんでシンジくん。それでこの人は佐藤さん。」
圭一「……なんなんですか?」

シンジ「僕らも気がついたらここにいて……」

5: 2008/11/03(月) 10:23:27.45 ID:cJ2fnkTUO
ダメ男大集合かよwwwwwwwww

22: 2008/11/03(月) 10:37:35.16 ID:s0ugvdgyO
~説明中~

圭一「なるほどな……あ、俺は前原圭一だ。よろしくな。」
シンジ「……あ、よろしく…」

圭一「まったく昭和の世の中で監禁なんて……」
のび太「昭和?今は2008年の平成20年ですよ?」
シンジ「え?何を言ってるの……今は…」

??『ハハハ……やぁ、選ばれし主人公の諸君。』
シンジ「!」
佐藤「なんだ?どこから聞こえ……あのスピーカーか?」

??『私とGAMEをしよう。』

??『命を賭けたGAMEを。その扉はあと5分で開くが……
君達が吸っている空気には神経毒が混じっている……2時間以内に注射を打たなければ氏ぬだろう。』

シンジ「……な、なにを……」
ジュン「………く…」
佐藤「ははは…やっぱり夢かよ。おかしいと思ったよ…ははは…」
誠「……それより…あと5分で開くって……」

??『君達が本当の主人公であれば簡単だろう?ハハハ…GAMESTARTだ。』

30: 2008/11/03(月) 10:48:13.68 ID:s0ugvdgyO
誠「……あ、開いてる…」
のび太「本当だ…」
シンジ「気をつけて…」
誠「…あ……」

バシュッ

ジュン「ん?今のは……」
誠「ぁ……はぁ……なんだよ……これ……」
ジュン「うわぁあぁ!」
シンジ「ま、誠さん……大丈夫……あ…」
佐藤「頭に…ぼ、ボーガンの矢が……」

誠「……」

のび太「皆さんドアから一度離れてください!!」
ジュン「は、はい!」
佐藤「あ、ああ。」
圭一「嘘だろ?そんな……し、氏んでる…本当に氏んでるよ……」

34: 2008/11/03(月) 10:59:58.27 ID:s0ugvdgyO

のび太「ハァ…ハァ……どうやらノブに触れると発射する仕掛けだ……」
佐藤「ど、どうなってんだよ!氏んでるぞ?おい?」
佐藤「これが……GAMEなのかよぉおぉぉお!」
シンジ「お、落ち着きましょう。」
佐藤「やっぱり夢だろ?」
圭一「…ひぃ……」

のび太「とにかく…ここにいてもしかたないよ…皆さんあまりむやみにものにさわらないように出ましょう。」

ジュン「い、嫌だ。出たくないよ……僕は…僕は……」
佐藤「そ、そうだよ。むやみに動き回るのは危険だから…お、俺も行かないぞ。」

圭一「あんたらわかってんのか?誰だか知らないがあちらさんはマジみたいだ…
だから、ここに居たってどのみち2時間で俺達氏ぬんだ……神経毒で……」
のび太「…はい……。だ大丈夫ですよ……こうみえても僕は危険な目には慣れています。僕を信じて下さい。」
佐藤「……」
ジュン「………」

36: 2008/11/03(月) 11:09:02.77 ID:s0ugvdgyO
シンジ「……(こんな小さい子が頑張ってるんだ…僕も……逃げちゃ駄目だ……逃げちゃ駄目だ……逃げちゃ駄目なんだ。)」
シンジ「ぼ、僕はのび太くんと行きます。三人はどうしますか?」

圭一「行くよ……俺は仲間の所に帰るんだ。だからこんな所で氏ぬわけにはいかない!」
ジュン「……(くそ…せめて真紅達がいれば……)」
佐藤「やっぱ……行くわ…落ち着いて考えたら生きててもしょうがないしな……ハハ」
ジュン「……(僕は……なに考えてんだ……こんな時にまで人頼みなんて……くそ…)」

ジュン「…僕も…行くよ。」

のび太「…みんな……行きましょう。誠さんなら大丈夫です。タイム風呂敷を使えば……」

42: 2008/11/03(月) 11:38:17.10 ID:s0ugvdgyO

のび太「……ここはなんだろう?やけに未来っぽい造りだけど……」

シンジ「格納庫……それに初号機のエントリープラグ……?」
佐藤「なんなんだよ……一体……」
ジュン「あ、カセットがおいてある」
圭一「さ、再生させてみようぜ。」

??『ハハハ…碇シンジくん。君はいつでも物事を成り行きに任せ一つも選択をして来なかったね。』
シンジ「……」

??『だから今日君には選択をしてもらおうルール簡単だ…君にはいつもの用に使途を倒してもらうだけだ。
君が使途を倒せたら解毒剤の入った注射を二本プレゼントしよう……健闘を祈る……GAMESTARTだ』
シンジ「みんな……僕やるよ。」

佐藤「なんなんだ使途とかなんとかよ……」
のび太「……(これは……未来人が犯人なのかな…)」
ジュン「………」

46: 2008/11/03(月) 11:49:05.49 ID:s0ugvdgyO
シンジ「……でも、初号機のエントリープラグだけしかない…初号機は?」
シンジ「とにかく乗り込もう……」

シンジ「……か、完璧に再現されてる……映像が切り替わる…
……外だ……
これは映像?……でもやってやる!使途は…どこに……」

シンジ「!?」
シンジ「これはエウ゛ァ……?」
ミサトの声「聞こえる?シンジくん?」

シンジ「ミサト……さん?」
ミサト「どうやらテスト中の三号機が使途に乗っ取れたわ。迎撃しなさい…」
シンジ「さ、三号機…?」
アスカの声「駄目!シンジ…あれにはトウジが乗っているの…だから駄目よ!」
シンジ「そんな……僕は……この展開を……知っている……」
シンジ「……ぼ、僕の手で…トウジを殺せって事……?それが…GAME?」

47: 2008/11/03(月) 11:55:40.23 ID:s0ugvdgyO
部屋からでたあと…

のび太「扉の外は……普通の洋館だね…?」

圭一「ああ…不気味だけどな…」
佐藤「…ハァ…ハァ…」
ジュン「……とにかく出口か解毒剤を探そう。」

シンジ「待ってください…」
ジュン「え?シンジさんどうかしたの?」

シンジ「この部屋……「碇シンジの部屋」って書いてある……」
佐藤「……罠だろ?シカトしなよ。」
のび太「いえ…これはGAMEなんです。だから…これが罠ってことないと思います……」
シンジ「…入ってみましょう…」

51: 2008/11/03(月) 12:05:21.87 ID:s0ugvdgyO
エントリープラグの外

ジュン「シンジさん大丈夫かな……」
佐藤「それより…なんなんだよ!この部屋は?」
圭一「ああ…話がぶっ飛び過ぎててわけわかんないぜ……。」
のび太「……」
佐藤「ん?」

のび太「圭一さん…あなたさっき昭和って言いましたよね?」
圭一「ああ、今は昭和だろ?」
のび太「………やっぱり」
ジュン「い、今は平成ですよ。昭和はとっくに…」
圭一「え?」
ジュン「終わりましたよ?」
のび太「…(おそらく僕達をさらった犯人はタイムマシンを使って僕らを別の時代から連れてきた……
でもシンジさんの言ってたエウ゛ァや使途と言う単語が気になる……ドラえもんから聞いたことないし…なにより……ドラえもんが助けに来ないのはどうしてなんだろう?)」
圭一「ちくしょう…余計混乱してきたぜ……」

ジュン「圭一さん…そんなに掻いたら血が出ますよ。」

56: 2008/11/03(月) 12:14:48.57 ID:s0ugvdgyO

のび太「シンジさん遅いですね……大丈夫かな…」
ジュン「……」

佐藤「なぁ…さっきから気になってるんだが…あのエントリープラグとか言うの熱くなってないか?煙りが…」

圭一「なにを……さっきまで全然……
熱っ…本当だ。凄く熱くなってる!」
のび太「た、大変だ!シンジさん!シンジさん!開けてください…」
佐藤「くそっ……あ、そのバルブを……熱っ……駄目だ…熱くて素手じゃ無理だ。」
ジュン「シンジさん!シンジさ~ん!」
圭一「くそ……シンジさん!」

66: 2008/11/03(月) 12:26:21.93 ID:s0ugvdgyO

シンジ「……く……」
ミサト「シンジくん!このままじゃやられるわ!」
シンジ「いくら映像でも……僕には…もう一度トウジを頃すなんて……できないよ……」
ゲンドウ「仕方ない……ダミープラグの用意をしろ…」
シンジ「駄目だ!やめて……もうやめてよ……」

頭の中の声「あんた馬鹿ぁ?」
シンジ「え?ア、アスカ?」
頭の中の声「碇くん……どうして……」
シンジ「あ、綾波…?」
頭の中の声「シンジ…お前には……」
シンジ「…父さん?」

頭の中の声
レイ「鈴原くんを自分で」
ゲンドウ「助けると言う」
アスカ「選択肢がないわけぇ?」
シンジ「せ、選択肢…ぼ、僕は……」

70: 2008/11/03(月) 12:36:30.85 ID:s0ugvdgyO

佐藤「ヤバイぜ…火がつきやがった……それにわけのわからないカウントダウンがさっきから始まってるし…」
のび太「く……もう駄目だ…おそらく爆弾のタイマーだ!…みんな部屋から出て!」
ジュン「シンジさん…ごめん……」
圭一「くそ……シンジさん……すまない……」



シンジ「……ごめん……みんな……それにトウジ………」
?『……GAMEOVERだ。』
シンジ「………」


のび太「うわっ!」
圭一「ば、爆発しやがった…」
ジュン「………シンジさん。」
佐藤「……なんなんだよ!クソ!」
圭一「……シンジさん……」
のび太「………く…僕に力がないばっかりに……ドラえもん……早くきてよ……」

77: 2008/11/03(月) 12:55:10.62 ID:s0ugvdgyO

佐藤「みんな……落ち着いて聞いてくれ…」
のび太「なんですか?」

佐藤「敵の正体がわかった…」
圭一「ほ、本当に?」
ジュン「だ、誰なんです?」
佐藤「俺としたことが…忘れていたよ……奴らは…」
のび太「…奴らは?」

佐藤「日本・引きこもり・協会。NHKだ!やつらは俺たちを引きこもらせるように仕向ける悪の秘密結社だ~!」
ジュン「あ……」
佐藤「ジュンくん、思いあたるふしがあるようだね…」
圭一「まさか……前に俺がモデルガンで……引きこったのも……」
ジュン「あ…そ、そんな僕が学校にいけないのも……」
佐藤「ああ、みんな奴らの陰謀だ……ん?圭一くんそんなに首を掻いちゃ駄目だろ?」


のび太「……(駄目だ……この人たち……早くなんとかしないと……)」

79: 2008/11/03(月) 13:02:30.51 ID:s0ugvdgyO

佐藤「ん?今度は「佐藤アツヒロの部屋」か……」
圭一「……どうするんですか?」
佐藤「そりゃ入るさ……」
ジュン「あ、危ないですよ!」
佐藤「……ジュンくん。大丈夫だ。俺はこの夢の主だぜ?ら、楽勝さ。」
のび太「……佐藤さん。」
佐藤「よし、解毒剤をとってきてやるぜ!」

佐藤「……開けるぞ?」
のび太「コク……」
圭一「コク……」
ジュン「コク……」

佐藤「本当に開けるぞ」
のび太「コク……
圭一「コク……
ジュン「コク……

佐藤「……本当に?」
のび太「コク……
圭一「コク……
ジュン「コク……

佐藤「ええい!どうにでもなれだ!」

84: 2008/11/03(月) 13:16:17.08 ID:s0ugvdgyO

佐藤「……ここは……部室……?」
ジュン「あ、カセットがおいてありますよ。」
のび太「……聞いてみましょう。」
圭一「……ああ」

??『やぁ佐藤くん。君は常に物事を何かのせいにしないといられない性格のようだ。
そんな君が果たして生きるに値し、そして将来や未来を掴む事ができるだろうか?』
佐藤「な、なめんじゃねーNHKめ!ぶっ潰してやる…」

??『そこで今回はシンプルに君が自分の手で未来を掴めるかを見てみよう。』

??『その思い出の部室の中には君の未来がある…それを探してもらおう。それが探し出せれば解毒剤を二つやろう。ただし気をつけろ、時間がないぞ?GAMESTARTから十分で部屋から出なければ部屋は永久に闇の中に堕ちるだろう。それではGAMESTART。』

88: 2008/11/03(月) 13:29:54.72 ID:s0ugvdgyO
佐藤「お前らは先に部屋から出てろ。」
圭一「……はい」
のび太「……はい」
ジュン「……佐藤さん頑張って……」

佐藤「くそ……この部屋のどこに……思い出?先輩とのか……」
先輩の声「ええ……」
佐藤「な?なんだ?今の声…先輩…?」
先輩の声「ねぇ、佐藤くん……私が氏んだらやっぱり悲しい?」
佐藤「幻聴か?あ~……シカトだ…思い出の物…思い出の物…解毒剤…解毒剤……」

先輩「ねぇ、陰謀ってどう思う?」
佐藤「…せ、先輩!?」
先輩「ねぇ…佐藤くん……世の中にはね、陰謀が確かに存在するのよ……」
佐藤「なんで……ここに……?」
先輩「……2年間も付き合ってくれたし……ね?」
佐藤「ご、ごめん先輩…嬉しいですけど、今俺忙しいんすよ。」
先輩「……」
佐藤「解毒剤……解毒剤…クソ…後二分しかない!」
先輩「……」
佐藤「……ああ駄目だ!クソ……もう出なきゃ……ごめんなさい……先輩俺出ます!」

先輩「……ハハハ」
先輩「かわらないわね…佐藤くん……貴方は……馬鹿のまま。」

92: 2008/11/03(月) 13:44:16.26 ID:s0ugvdgyO
佐藤「駄目だ……見つけられなかった……」
のび太「そうですか…」
圭一「まぁ、無事に出られただけでもよかったですよ」
ジュン「そうですよ。」
佐藤「ありがとう、でもごめんな……みんな俺は……」
圭一「?」
佐藤「ぉ、おで…がぁ……な…んだ?胸が苦じ……い…」
のび太「佐藤さん!しっかりしてください。」
佐藤「が……息…いぎがぁ……ぶがぁ」
圭一「吐血?なんで……」
のび太「まさか………十分で部屋は永久に闇に?佐藤さんの未来を探す……?」

のび太「あ……マズイよ!部屋の中に佐藤の未来があるんだ!
多分佐藤の毒を進行させながら中和する空気みたいなものが流れていたんです……つまり解毒剤を取らずに部屋から出たら……」
圭一「駄目だ!開かない!」
ジュン「ビクとも…しないよ!」
佐藤「ぞ……んな……ぃゃ…だ……じに……た……く……」

佐藤「……ゴバァ!」
佐藤「……………」
ジュン「うわぁぁ!」
圭一「佐藤さん?佐藤さん?」
のび太「そんな……」

98: 2008/11/03(月) 13:55:46.80 ID:s0ugvdgyO

のび太「………」
ジュン「……三人だけになったね……」
圭一「ハァ…ハァ…ああ…ハァ…そうだな…」
ジュン「……僕達も氏ぬのかな?」
のび太「弱気になっちゃ駄目だよ。」
ジュン「ハハ…のび太くんは強いな……僕なんかよりずっと冷静で……」
のび太「強くなんてありませんよ!…僕はいじめられっ子で勉強もできないし、運動だって……」
圭一「いや、君は強いよ……1番小さいのによくやってる…ハァ…ハァ…」

のび太「僕は信じてるだけです!今にドラえもんや仲間たちが助けに来てくれるって…
だから二人も信じてください!まだみんな……シンジさんや佐藤さんも助かります!」
ジュン「……」
圭一「…ハァ…ハァ…」

のび太「だから……解毒剤を探しましょう。」

103: 2008/11/03(月) 14:07:58.15 ID:s0ugvdgyO
ジュン「……あったね。「野比のび太の部屋」……どうするの?」

のび太「もちろん……入りますよ。」
圭一「ハァ…ハァ……いいのかよ?今のところ全敗だぜ?」
のび太「僕は…負けませんよ。」
圭一「のび太くん……くぅ~……お前は漢だ!この前原圭一が保証するぜ!勝とう!手伝うぜ!」
ジュン「僕も手伝いますよ。」

のび太「ありがとう。二人とも…本当にありがとう…本当は心細かったんだ……」
ジュン「……入ろう。」
圭一「ああ…いこうぜ」
のび太「うん……開けるよ…」

113: 2008/11/03(月) 14:20:08.66 ID:s0ugvdgyO
のび太「ここは……空き地?」
ジュン「あ、土管の上にカセットがあるよ。」
圭一「……よし…のび太くん準備はいいかい?」
のび太「うん。」

??『やぁ野比のび太くん。君には敬意を表したいくらいだ……
いかなる場合でも仲間の為になると普段からは想像もつかない力を発揮する……』
のび太「……」

??『しかし君には自身の為に強く生きると言う感情が心なしか低く見える……そこで、こんなGAMEを用意させてもらった土管の中をみたまえ……』
のび太「………これは?」
??『ハハ…気に入って貰えたかな?そうだ…解毒剤だよ。ただし一本だけだ。
ちなみにその解毒剤の下にはタイマーがついていてSTARTから2分で別の液体と混ざり有毒になる……さぁどうする?仲間を救うか?自身を救うか?ハハ…GAMESTARTだ。』

124: 2008/11/03(月) 14:29:10.56 ID:s0ugvdgyO
のび太「…くだらないよ……本当にくだらないGAMEだ……」
圭一「……」
ジュン「……ど、どうするの?」

のび太「……ジャンケンにしようよ。ね?」
圭一「ハハハ…ま、まったくくだらないな…」
ジュン「のび太くん……君って人は……」

のび太「恨みっこなしだよ。」
圭一「ああ。」
ジュン「うん。」

のび太「ジャ~ン」
ジュン「ケン」
圭一「ポンッ!」

のび太「………ジュンくんの勝ちだね。」
ジュン「…ハハ…ご、ごめんね……」
圭一「………」

圭一「なんでだよ……」
のび太「う、恨みっこなしだよ?け、圭一くん?そんなに首を掻きむしっちゃ駄目だよ…」
圭一「後だし……?まさか二人でグルになって……そ、そんな……」
ジュン「…け、圭一さん。」
のび太「ジュンくん早く解毒剤を……」

圭一「……ハァ…ハァ…」
ジュン「う、うん。」

圭一「信じてたのに……お前らの事……信じてたのによぉおぉぉお!」

130: 2008/11/03(月) 14:37:22.65 ID:s0ugvdgyO

のび太「圭一さん、やめてよ!」
ジュン「痛……」

圭一「お前ら……仲間になれたと……思ってたのに……」

ジュン「圭一さん、わかったよ。解毒剤は圭一さんに譲るから……落ちついて……」
圭一「……ハァ…ハァ…今さら何言ってんだ嘘つき野郎!」
のび太「…駄目だ!圭一は何かに取り付かれてる。ジュンくん!逃げるよ!」
ジュン「うん……」


圭一「解毒剤…ギリギリセーフだぜ……ふぅ……助かった…
危なかったぜ…後はあの裏切りものたちを……始末して帰らないとな……ハァ……ハァ…」

137: 2008/11/03(月) 14:48:03.50 ID:s0ugvdgyO
ジュン「どこへ逃げるの…?」
のび太「最初の部屋だよ……あそこなら立て篭もれるし…」
ジュン「うん……」
のび太「ジュンくんはおかしいと思わない?あのGAME?意図がわからないや…」
ジュン「な、仲間割れを狙ったんじゃないかな?現にこうして…」

のび太「でも、もし僕しか残ってなかったら…もしくは僕がすでに解毒剤を手にいれていたら……どうするつもりだったのかな?」
ジュン「……確かに…」


圭一「あ?なんだ…いいもんが飾ってあるじゃねぇか……斧か……うん、手に馴染むぜ……ハァ…ハァ…」

圭一「にしとも…あいつら…二人だけで逃げようとするなんて…
許さねぇ…信じて…信じてたのに…みんなの仇だ……」

148: 2008/11/03(月) 15:18:32.83 ID:s0ugvdgyO
のび太「……よしこれでしばらくはもつよ…」
ジュン「のび太くん……これからどうなるのかな……やっぱり僕たちは毒で氏ぬのを待つしかないのかな……?」

のび太「………ジュンさん、少し僕の話を聞いて質問に答えてもらってもいいかな?」
ジュン「う、うん……」
のび太「最初僕たちは見知ら部屋で目が覚めた…これはいいね?」
ジュン「うん……」
のび太「もしだよ?君が最初に起きてたらなにをすると思う?」

ジュン「え?そうだな……まず辺りを見回してとりあえずみんなを起こして事情を聞くよ…一人じゃ怖いし…誰か事情を知っているかもしれない……その後出口を探すかな。」

のび太「GOOD……じゃあ君は誰かに起こされたかい?」
ジュン「いや……そんな様子はなかったよ…」

155: 2008/11/03(月) 15:30:30.44 ID:s0ugvdgyO
のび太「ここで問題なのは……まず一つスピーカーの声なんだ。」

のび太「どうして僕らが起きたのを知っていたんだろう……
いや…言い換えるなら1番始めに起きた人は何故みんなを起こさなかったのだろう。」
ジュン「でも、監視カメラでも付いてて遠隔操作でもスピーカーは…」
のび太「思い出して…スピーカーから声がしたのは一回だ。それ以外は…」
ジュン「カセット?そうか…監視カメラで見ているのならわざわざカセットにする必要はないよ。」
のび太「そう最初のスピーカーは僕らに監視してる事を植え付ける為の罠さ……なにより「野比のび太の部屋」のカセットの矛盾…マイクならいくらでも内容を変えられるだろ?何故それをしないか……
そして後ひとつ絶対におなしな事があるんだ…」

ジュン「……どういう事なの?」

160: 2008/11/03(月) 15:46:24.11 ID:s0ugvdgyO

のび太「思い出して欲しい…
僕たちには一人一部屋づつGAMEが用意されているね?」
ジュン「ああ…うん。まだ僕と圭一さんは部屋を見つけてないけど…」

のび太「ここでまたさっきの質問だけど僕らが起きる前に部屋を調べた人がいるよね…」
ジュン「あ…誰だっけ……確か外から鍵がかかってるって誰か言ったよ…」
のび太「うん、でもさ……なんでその人は生きてたのかな?」
ジュン「え?」
のび太「あれはドアノブを回すと覗き穴からボーガンが発射される仕掛けなんだ……仮に避けたとしてもそんな痕跡は見当たらない……
監視カメラとカセット……
扉の仕掛けと一人一部屋の矛盾……」
ジュン「あ……」
のび太「答えは一つさ……犯人はずっと近くにいたんだよ……」

ジュン「ま、まさか……」
のび太「ねぇ……誠さん!氏体のフリなんてもう意味ないよ?」

170: 2008/11/03(月) 15:52:37.99 ID:s0ugvdgyO
ジュン「うわぁあぁ!し、氏体が…動いた…」
のび太「………」
??「君たちがここに居るって事は……どうやらうまくいったようだ……」

ジュン「い、いやだ……」

圭一「おーい開けろよ!お二人さん!毒で氏ぬなんて許さないぜ!今すぐ頭カチ割ってやるからよ!」

ジュン「ひぃ……のび太くん……どうしよう挟み撃ちだよ……」
のび太「犯人さん……貴方の計算ミスは僕からこの道具を奪わなかった事だ!」
??「…な、なに?」
のび太「喰らえ!タケコプター!」
??「な、ギ、ギャアァーー!」

のび太「……タケコプターだって手に持てば立派な武器なのさ……」
ジュン「す、凄い……けど……おえぇ…(ば、バラバラだ……)」

圭一「開けろよ!クソ……」
のび太「今の風圧で重たい箪笥が動いたみたいだ……下に」
ジュン「あ、扉があるよ。」
のび太「圭一さんを傷付けたくない……行こう。」

ジュン「う、うん。」

182: 2008/11/03(月) 16:10:11.63 ID:s0ugvdgyO
のび太「……地下から外へ抜けられそうだ……」
ジュン「う、うん…(本当に凄いな…のび太くんは……)」

ジュン「ここは……地下のトイレ?」

のび太「………はぁ…ここまでくればもう大丈夫だね……ゴールだよ。」
ジュン「え?の、のび太くんゴールって……痛…」
ジュン「…なんで…?……」
のび太「大丈夫頃しはしないって証人さん。得点下げたくないし……」

のび太「ああ、ドラえもん聞こえる……うん……ああ…記憶戻ったよ……うん……ハハハ…また僕の勝ちだね……え?誠くん?ちゃんと頃したよ。」
のび太「ここから逃げ切れば誠くん一人が犯人で僕は無罪……うん、そうそう………証人だって生かしてあるもん…」

のび太「ハハハ……え?圭一さん?ああ…あと5分で毒で氏ぬね……うん。」

のび太「いやいや……わざわざ自分の記憶を消すのは、自信があるからだよ……氏体役の誠さんが起きたら記憶戻るようにしてたしね……
お話の主人公って言ってもこんなもんでしょ?ハハハ…」

ドラえもん「君は本当に悪い奴だね……」

のび太「……誉め過ぎだよ。ドラえもん、次の『GAME』はね…………



つづく……

184: 2008/11/03(月) 16:13:37.79 ID:s0ugvdgyO
読んでくれてありがとう。
ちなみにごめんみんな鋭いから2回くらい最後変えたよ……
あと、スレタイだけどジグソーの後継者は誠って事で…ね?
あと
ルパン×ローゼンのセブンドールズじゃないほう書いたものです。

ありがとう終わりだい!

185: 2008/11/03(月) 16:13:41.73 ID:zgZ3jGfO0
なんと

186: 2008/11/03(月) 16:13:52.39 ID:oLdGzksp0
乙おもしろかった

191: 2008/11/03(月) 16:31:07.56 ID:Z0lutkeXO
セブンドールズは見てないけど面白そうだとは思ってる

続きはいつ?

193: 2008/11/03(月) 16:34:03.94 ID:s0ugvdgyO
>>191
セブンドールズじゃないほうですってば……orz
スレタイは『ルパン三世~ローゼンメイデン~』です暇なら……
え~……つづきは………気が向いたらで……

引用: ジュン「主人公は……ジグソー?」