1: 2009/05/03(日) 21:09:26.31 ID:m6mca/T9O
朝倉「…え?」

8: 2009/05/03(日) 21:12:01.99 ID:m6mca/T9O
長門「金糸雀マジラブリー」

朝倉「…金糸雀って…?」

長門「ローゼンメイデンの第二ドール」

朝倉「やっぱり…」
涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
12: 2009/05/03(日) 21:14:20.83 ID:m6mca/T9O
長門「…貴女はローゼンメイデンを知っているの?」

朝倉「えぇ、一応…」

長門「…どのドールが一番好き?」

朝倉「んー、私はアニメしか見てないけど水銀燈かな」

長門「…」

14: 2009/05/03(日) 21:17:35.24 ID:m6mca/T9O
長門「…じゃあ一番嫌いなドールは?」

朝倉「んー…長門さんには悪いけど雛苺と金糸雀かな」

長門「…何故」

朝倉「金糸雀は翠星石の足引っ張っててウザかったし」

朝倉「雛苺は子供すぎて鬱陶しいわ」

長門「…」

バァーン!

朝倉「!?」ビクゥ!

長門「貴女は何もわかっていない」

16: 2009/05/03(日) 21:21:11.16 ID:m6mca/T9O
朝倉「な…長門さん?」

長門「金糸雀は太陽」

長門「雛苺は天使」

朝倉「…」

長門「アニメしか見ていない貴女には雛苺の気高さはわからない」ゴゴゴ

朝倉「長門さん、怒らないで。落ち着いて?」ビクビク

17: 2009/05/03(日) 21:24:12.73 ID:m6mca/T9O
長門「…ここに新装版全七巻がある」

長門「…読んで」

朝倉「えぇ…わかったわ…」

長門「…優秀な貴女ならきっとわかってくれる」

朝倉「…」

19: 2009/05/03(日) 21:28:22.64 ID:m6mca/T9O
―次の日

朝倉「長門さん、おはよう」

長門「…読んだ?」

朝倉「えぇ…読んだわ」

長門「…なら改めて質問する。好きなドールと嫌いなドールは?」

朝倉「えーっと、好きなドールはやっぱり水銀燈ね」

長門「…」

朝倉「嫌いなドールは…居ないわ」

長門「!」

朝倉「だって皆かわいいんだもの」

朝倉「昨日の発言、撤回するわ」

21: 2009/05/03(日) 21:31:14.47 ID:m6mca/T9O
長門「…素晴らしい」ガシッ!

朝倉「えっ、ちょっと、長門さん?」

長門「やはり貴女はとても優秀」

朝倉「そこまで誉めなくても…」

長門「…最後に一つ質問」

朝倉「?」

長門「一番感動したシーンは?」

23: 2009/05/03(日) 21:37:12.90 ID:m6mca/T9O
朝倉「んーっと」

朝倉「雛苺が真紅にローザミスティカを渡すシーンかな」

朝倉「大切な人の毎日をずっと守りたいって台詞でちょっと泣いちゃった」

長門「エクセレント」

朝倉「あ…ありがと」

長門「…」

朝倉「…」

朝倉「あっ、もうこんな時間だわ。早く学校へ行きましょう」

長門「…わかった」

25: 2009/05/03(日) 21:39:19.82 ID:m6mca/T9O
―学校

長門「…」

長門(…金糸雀マジキュート)

長門(…カナと甘い卵焼き食べたい)

長門(…カナとまさちゅーせっちゅしたい)

長門(…金糸雀に逢いたい)

33: 2009/05/03(日) 21:51:21.23 ID:m6mca/T9O
テクテク

長門(…恐らく情報操作を用いれば金糸雀を呼ぶ事は可能)

長門(…しかし涼宮ハルヒに全く関係のない大規模な情報操作は禁止されている)

長門(…涼宮ハルヒに情報操作をするのも禁止)


長門(何か別の方法は…)


女の子「で、その人が山田さんだったのよー!」

鶴屋「あっはっはっは!」

長門(…あれは)

34: 2009/05/03(日) 21:55:58.21 ID:m6mca/T9O
女の子「それで、その山田さんが―…ん?」

鶴屋「?」

長門「…」

鶴屋「あれぇっ、ゆきっこじゃないかっ!どうしたのさっ」

長門「…お願いがある」

鶴屋「なんだいなんだい!?この鶴屋さんに言ってみるっさ!アヤ、ちょいとごめんよ!」

女の子「別にいいよ~、また後でね」

35: 2009/05/03(日) 21:59:44.01 ID:m6mca/T9O
―数分後

キョン(青い空白い雲、まさに初夏の爽やかな天気)

キョン(こういう日教室に籠もって勉強なんて不健全極まりないじゃないか)

キョン(こんな日は寝るのが一番…ん?)


鶴屋「こ…こうかいっ?」

長門「違う…もっと元気よく」

37: 2009/05/03(日) 22:10:48.01 ID:m6mca/T9O
鶴屋「じゃあ…もう一回」

鶴屋『このローゼンメイデン一の頭脳派金糸雀が!今日こそ真紅達のローザミスティカをいただいちゃうのかしらー!』

鶴屋「これでいいのかい?」

長門「ほぼ完璧。『かしらー』の『ら』をもっと上げ調子で言うとより良い」

鶴屋「えーっと…」

長門「…頑張って。貴女になら出来る」

ツンツン

長門「?」

キョン「止めなさい」

41: 2009/05/03(日) 22:15:10.32 ID:m6mca/T9O
キョン「長門、お前は鶴屋さんに何をさせているんだ」

長門「物真似」

キョン「何故」

長門「緑髪にオデ娘。明るい性格。完璧」

キョン「…」

長門「髪型も再現した」

キョン「はいはい、迷惑だから行くぞホラ」

長門「…」むすっ

キョン「ふてくされるんじゃありません」

45: 2009/05/03(日) 22:18:52.04 ID:m6mca/T9O
―放課後

長門「…」テクテク

長門(…よく考えたら彼女は金糸雀ではない)

長門(金糸雀を幾ら再現できても所詮コピー)

長門(本物の愛らしさは再現出来ない)

長門(本物はもっと…こう…)

長門(…)

長門(金糸雀マジキュート)

長門(カナのほっぺたぷにぷにしたい)

46: 2009/05/03(日) 22:21:55.25 ID:m6mca/T9O
ドカッ

「ふぇぇ…ごめんなさい!ボーっとしてて…」

長門「…構わない」

みくる「…って、長門さんじゃないですか」

長門「…」

長門「…質問がある」

みくる「な…なんですか?」

長門「貴女はローゼンメイデンを知っている?」

48: 2009/05/03(日) 22:24:20.06 ID:m6mca/T9O
みくる「あぁ、知ってますよぉ」

長門「なら話は早い」

みくる「?」

長門「好きなドールは?」

みくる「えーっと…翠星石ちゃんですかねぇ」

みくる「素直になれない所とかかわいいです」

長門「…」

みくる「あっ、後金糸雀ちゃんも好きなんですよぅ」

長門「!」

51: 2009/05/03(日) 22:27:49.75 ID:m6mca/T9O
みくる「空気って言われちゃう所とか頑張ってもドジしちゃう所に共感するんです」

長門「…なるほど」

みくる「金糸雀ちゃんは明るくてかわいいですよね」

長門「貴女はとても優秀」

みくる「ふぇ?」

長門「ピチカー党員への入党を推薦する」

みくる「ピチカー…?」


古泉「おやおや、お二人ともこんな所で何をしているんです?」

55: 2009/05/03(日) 22:31:16.26 ID:m6mca/T9O
みくる「えーっと、今は漫画の話をしていたんですよぅ」

古泉「それはどのような漫画ですか?」

長門「…ローゼンメイデン」

古泉「あぁ、アレですか」

みくる「古泉君も知っているんですか?」

古泉「えぇ、僕はヤンジャン読者でして」

長門「…古泉一樹」

古泉「はい?」

長門「…貴方はどのドールが一番好き?」

61: 2009/05/03(日) 22:38:36.10 ID:m6mca/T9O
古泉「ふむ…僕は真紅ですね」

長門「…何故」

古泉「やはりあの気高さ、時折見せる優しさ」

古泉「主役に相応しいキャラクターと言えましょう」

みくる「真紅ちゃんもかわいいですよねー」

長門「…なるほど」

長門「では…貴方は金糸雀についてどう思う?」

古泉「金糸雀…?そんなキャラ居ましたか?」

長門「!?」

66: 2009/05/03(日) 22:42:35.46 ID:m6mca/T9O
長門「…」ゴゴゴ…

古泉「申し訳ありませんがヤンジャン版しか読んでいないもので…」

長門「…ここに新装版全七巻がある」サッ

長門「読むべき」

古泉「いえ、僕は汚してしまったり曲げてしまったりするのが怖くて漫画を借りて読むのが苦手でして…」

長門「…大丈夫。後5セットある」

長門「…読むべき」

古泉「は…はぁ…」

74: 2009/05/03(日) 22:51:35.72 ID:m6mca/T9O
―数日後

長門「…」

長門(…金糸雀は私の光)

長門(…やはり金糸雀に逢いたい)

長門(…しかし…情報操作が使えない)

長門(…涼宮ハルヒに金糸雀に逢いたいと思わせる必要がある)

長門(…しかし先日の調査により涼宮ハルヒはトゥモエ連合だった事が判明)

長門(…どうすればいい)

85: 2009/05/03(日) 23:01:47.03 ID:m6mca/T9O
長門(…)

長門(…閃いた)

長門(情報操作を使わなければいいのならあの手を使う)

長門(そうと決まれば早速メール)


長門(…今日の昼休みに部室に来て欲しいのかしら…っと)

長門(…)

長門(送信)

ピッ

長門(…即座に中止)

ピッ

長門(このスリルがたまらない)

87: 2009/05/03(日) 23:05:13.70 ID:m6mca/T9O
長門(…今日の昼休み部室に来て欲しいに修正)

長門(今度こそ送信)ピッ

長門(…)

長門(…早速準備)

91: 2009/05/03(日) 23:12:22.56 ID:m6mca/T9O
―昼休み、部室

ガチャッ

ハルヒ「やっほー!来てあげたわよ!」

長門「…感謝する」

ハルヒ「で、何の用事?不思議な事見つけたの?」

長門「…実は今ある実験をしている」

ハルヒ「実験?」

長門「そう。今日はそれに協力して欲しい」

ハルヒ「なんだかわからないけどお安い御用よ!さぁ、何をすればいいの!?」

長門「…椅子に座って」

94: 2009/05/03(日) 23:15:39.60 ID:m6mca/T9O
ハルヒ「はいはい」

長門「…この五円玉を見て」

ハルヒ「うんうん」

長門「…」

プラーン プラーン

ハルヒ「…」

長門「はーい…あなたはだんだん金糸雀に会いたくなーるー」

プラーン プラーン

ハルヒ「…金糸雀…」

長門「…そう…金糸雀に会いたくなーるー、金糸雀に会いたくなーるー」

プラーンプラーン

ハルヒ「…金糸雀…逢いたい…」

長門「金糸雀が好きで好きでたまらなくなーるー」

プラーンプラーン

98: 2009/05/03(日) 23:19:19.39 ID:m6mca/T9O
―三時間後

ハルヒ「金糸雀マジプリティ」

長門「…放課後になってしまったが洗脳完了」

ハルヒ「金糸雀とちゅっちゅしたいよぉ~」

長門「皆には団活中止のメールを送信済み」

ハルヒ「金糸雀マジラブリー」

長門「後は明日を待つばかり」

ハルヒ「金糸雀マジキュート」

長門「帰宅してお迎えの準備をしなくては」

102: 2009/05/03(日) 23:24:11.64 ID:m6mca/T9O
―その日の晩

長門「…」

長門「準備は完璧」

長門「後は巻きますか巻きませんかの紙が届くのを待つばかり」

長門「ピチカートはとても優秀」

長門「ならば私の愛も理解してくれるハズ」

長門「…」

長門「…ワクワク」

長門「…寝よう」

107: 2009/05/03(日) 23:29:58.07 ID:m6mca/T9O
あったっま!ふりーおーこされた!まずはどうしよ!よっるっに!ほしーが…

ピッ

キョン「…こんな深夜に誰だよ…もしもし」

「もしもし」

キョン「誰だ貴様」

「巻きますか?巻きませんか?」

キョン「はあ?」

「巻きますか?巻きませんか?」

キョン「『巻く』?何の話だ?何を巻くんだ?」

ブツッ

キョン「…あれ、切れた」

キョン「…」

キョン「まぁいいや…寝よう…」

112: 2009/05/03(日) 23:35:57.57 ID:m6mca/T9O
―次の日

キョン「…なんだこの高そうな鞄は」

カパッ

キョン「…人形?」

キョン「…かわいいな」

キョン「…」ぷにぷに

キョン「変だな、柔らかい」

キョン「…」

キョン「…ネジで動く人形か」

『巻きますか?巻きませんか?』

キョン「…昨日の電話はこれか」

114: 2009/05/03(日) 23:38:22.58 ID:m6mca/T9O
キョン「また何か厄介事に巻き込まれたらしいな…」

キョン「…さて、ネジを巻くべきか否か」

キョン「…」



>>115
巻く 巻かない

115: 2009/05/03(日) 23:38:48.33 ID:aMP9lw2CO
巻くない

118: 2009/05/03(日) 23:40:10.59 ID:m6mca/T9O
>>115
『巻く』ないだな
巻く訳だな

121: 2009/05/03(日) 23:46:46.71 ID:m6mca/T9O
キョン「まぁせっかくだし巻いてみるか。いきなり呪われたりはしないだろ」


キリ…キリ…

キョン「…」

???「…」むくっ

キョン「のわぁ!」

???「…」スタスタ

キョン「うわ!来るな!」

???「レディーに向かって来るなだなんて…失礼しちゃうわね」

126: 2009/05/03(日) 23:49:15.14 ID:m6mca/T9O
キョン「な…なんなんだお前は!」

金糸雀「私は誇り高きローゼンメイデンの第二ドール、金糸雀よ」

キョン「神奈川…?」

金糸雀「んもー!金糸雀かしらー!!」

キョン「す…すまん…」

キョン(…どうしよう)

132: 2009/05/03(日) 23:51:39.84 ID:m6mca/T9O
プルルルル… プルルルル…

長門「…これはもしや」

長門「…あの電話では」

長門「ついに金糸雀とご対面…」

ピッ

長門「巻きます巻きます巻きます巻きます巻きます」

キョン「な…長門?」

長門「…」

キョン「…」

長門「…何」

キョン「…じ…実は…」

135: 2009/05/03(日) 23:54:16.88 ID:m6mca/T9O
朝倉「おはよー長門さ…」

バァーン!

朝倉「!?」

長門「…」プルプル

朝倉「な…長門さん?」

長門「…つまり」

長門「…金糸雀が貴方の家に来たと」

『あぁ、どうやらそうらしい』

長門「…」

バァーン!

朝倉「長門さん!それ以上机を殴らないで!!」

140: 2009/05/03(日) 23:59:18.26 ID:m6mca/T9O
長門(…迂闊だった)

長門(間違いなく彼の主人公補正のせい)

長門(…くやしい)

キョン『おい、長門?』

長門「…これで勝ったと思ったら大間違い」

キョン『へ?』

長門「…」

長門(…そうだ、まだ手はある)

143: 2009/05/04(月) 00:02:35.60 ID:JjHBJQHbO
長門「少し金糸雀に変わって欲しい」

キョン『えっ?』

バァーン!

長門「いいから早く」

朝倉「机が粉々に…」


キョン『わかった、ちょっと待っててくれ』

長門(そう、まだ彼はネジを巻いただけ)

長門(…要は私が薔薇の契約を結べばいい)

長門(…後は私の交渉力にかかっている)

148: 2009/05/04(月) 00:07:21.05 ID:AeZOrBUmO
金糸雀『お電話変わりましたのかしらー』

長門「…」ポロポロ

長門(…感動)

朝倉「長門さん!?どうして泣いているの!?」

長門「金糸雀…いいえ、カナ」

金糸雀『何かしら~?』

長門「私と薔薇の契約を結んで欲しい」

金糸雀『へ?』

長門「もし契約を結んでくれるのなら」

長門「毎日卵焼きを作る事を約束する」

金糸雀『その話、乗ったのかしら』

長門(…私の交渉力の勝利)

155: 2009/05/04(月) 00:13:15.22 ID:AeZOrBUmO
長門「ありがとう。それでは彼に変わって欲しい」

金糸雀『はいかしらー』

長門「…」

キョン『で…どうするんだ?』

長門「…金糸雀は家で預かる」

長門「貴方の家では家族がいる。共同生活は困難」

キョン『あぁ…その通りだな。お前に任せよう』

長門「任せて欲しい。幸せにする」

キョン『よし、頼んだ。それじゃどうすればいい?』

長門「私が金糸雀を迎えに行く。今あなたの家の前に居る」

キョン『お前はメリーさんか』

165: 2009/05/04(月) 00:19:52.49 ID:AeZOrBUmO
――――…

キョン「よし、じゃあ金糸雀を頼んだぞ」

金糸雀「よろしくお願いしますかしらー」

長門「任せて。今日は学校をサボってカナとお話する」

キョン「おいおい、別に学校を休まなくても…」

長門「カナに寂しい思いはさせたくない」

長門「それに学校より、世界中に定められたどんな記念日なんかより」

長門「カナと過ごす1日はどんなに素晴らしいだろう」

長門「つまりはそういう事」

キョン「わ…わかった」

170: 2009/05/04(月) 00:22:59.13 ID:AeZOrBUmO
キョン「それじゃあ俺学校に行ってくるから」

長門「行ってらっしゃい」

金糸雀「行ってらっしゃいかしらー」

キョン「何かあったら連絡するからな」

長門「了解」

金糸雀「かしらー」

キョン(…なんだろう)

キョン(…嫌な予感しかしない)

175: 2009/05/04(月) 00:26:28.84 ID:AeZOrBUmO
―学校

ハルヒ「金糸雀は私の光」

キョン「…」

ハルヒ「天使みたいに金糸雀は立っていた」

朝倉「…」

ハルヒ「カナを思い出せば胸が苦しくって消えて無くなりそうだ」

キョン「長門ぉぉぉぉおお!!」

朝倉「長門さーん!何やっちゃってんのー!!」

188: 2009/05/04(月) 00:34:10.05 ID:AeZOrBUmO
――――…

長門「カナ、卵焼きおいしい?」

金糸雀「とってもおいしいのかしらー」もっもっ

長門「…そう」

長門(…とても幸せ)

長門(金糸雀マジプリティ)




ガチャーン!!

金糸雀「何の音かしら!?」

長門「…招かれざる客が来てしまった」


キョン「はぁ…はぁ…」

202: 2009/05/04(月) 00:43:11.53 ID:AeZOrBUmO
全く関係の無い話

土曜日の出来事だ
俺は友達の家に呼ばれて行った。

俺は奴の家の前で奴の携帯に電話をした。

奴は実家住みだから家族の人が出てきたら気まずいからだ。

「このドアーをあーけてーくれ!」(ミスチル風に)

彼はこう答えた。

「今くさなぎ状態だから無理。もう少し待ってて」


電話の向こうからは僕の友人でもある彼の彼女の笑い声が聴こえた。
僕はそっと電話を切り、空に向かって『金糸雀マジプリティ』と呟いた。

205: 2009/05/04(月) 00:44:36.74 ID:Zpubg4Ne0
>>202
泣いた

206: 2009/05/04(月) 00:44:49.63 ID:QhJlWyqC0
おい>>1がおかしくなっちゃったぞ

209: 2009/05/04(月) 00:45:53.90 ID:AeZOrBUmO
キョン「とりあえずゲンコツだ」

ゴチーン!

長門「…痛い」

キョン「全く!ハルヒは朝倉が元に戻してくれたからいいものの!」

キョン「どうしてこんな事をしたんだ!」

長門「…」

長門「…私は」

長門「…私は金糸雀に逢いたかった」

キョン「…」

211: 2009/05/04(月) 00:48:41.91 ID:AeZOrBUmO
長門「…ただそれだけ」

キョン「…はぁ」

長門「…申し訳ない事をした」

キョン「気持ちはわからんでもないがなぁ…」

キョン「その娘は文字通り俺達とは生きる世界が違うんだ」

キョン「だからこんな事をしちゃダメだ」

213: 2009/05/04(月) 00:51:53.47 ID:AeZOrBUmO
長門「…わかった」

長門「…だけど今日1日だけは一緒に居させて欲しい」

キョン「…好きにするといい」

長門「…感謝する」

キョン「それじゃ、また明日な」

長門「…」コクリ

216: 2009/05/04(月) 00:55:57.26 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「お話は終わったのかしら?」

長門「…」コクリ

金糸雀「そう…それじゃあ次は何をして遊ぶのかしら?」

長門「次はチェスでも」

金糸雀「ほー、ローゼンメイデン一の策士金糸雀にチェスを挑むとはいい度胸ね!」

長門「…私も負けない」

金糸雀「よーし、それじゃあ早速…」


………

……


221: 2009/05/04(月) 01:00:00.00 ID:AeZOrBUmO
―次の日

キョン「で、昨日は楽しかったのか?」

長門「…」コクリ

キョン「あの後金糸雀はどうなったんだ?」

長門「涼宮ハルヒの影響を受けなくなり、ドールズの居ないこの次元に留まる意味が無くなった」

長門「…なので昨日の午後九時にカバンに乗って次の世界へ旅立った」

キョン「…そうか」

224: 2009/05/04(月) 01:07:08.57 ID:AeZOrBUmO
キョン「まぁ元気だせよ、カナもそんなお前は見たくないはずだ」

長門「…」

キョン「さぁ、今日も頑張って団活だ」

長門「…頑張る事がない」

キョン「まぁそう言うなって…」


ガチャッ

古泉「あ、お二人共こんにちは。長門さん、金糸雀マジプリティですね」

長門「…」

キョン「…はぁーあ」


終わり

225: 2009/05/04(月) 01:08:31.69 ID:QhJlWyqC0
終わった

226: 2009/05/04(月) 01:08:50.49 ID:Zpubg4Ne0
なんかあっさり終わった

229: 2009/05/04(月) 01:10:44.17 ID:AeZOrBUmO
読んでくれた人お疲れ様!
いつもよく考えないで書いてるからオチが弱いけど許してくれ!



それと>>202は実話だから好きなだけ泣くといいぞ!

それじゃあまた金糸雀スレで逢おう!

233: 2009/05/04(月) 01:11:55.37 ID:a57TETwQO

287: 2009/05/04(月) 18:14:08.87 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

長門「…」

長門「…金糸雀は元気だろうか」

長門「…」

289: 2009/05/04(月) 18:20:13.66 ID:AeZOrBUmO
長門「…はぁ」

長門「…金糸雀マジプリティだった」

長門「…いや、金糸雀は今も私の心に」

長門「…ならば過去形は変かもしれない」

長門「…金糸雀マジプリティ」

朝倉(…長門さん…大丈夫かしら)

290: 2009/05/04(月) 18:24:25.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…あぁ」

長門「…キミの事思い浮かべちゃって眠れない夜の記録を伸ばしている」

長門「…」

長門「…」

長門「…キミに逢いたいな」

長門「…理由が無くちゃすぐ逢えないなら何か考えなきゃ」

朝倉(長門さん…いよいよ壊れたのかな…)

291: 2009/05/04(月) 18:27:32.71 ID:AeZOrBUmO
―次の日

長門「…」

長門「…キミが好きだと叫びたい」

長門「…」

長門「…ちゅっちゅしたい」

朝倉「…」

293: 2009/05/04(月) 18:33:30.14 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

長門「…短いから聴いておくれよ…あぁ、愛してる」

朝倉「…」

長門「…キミが好きさ大好きさ」

長門「…世界中の誰よりもキミが好きさ」

朝倉「…」

朝倉(み…見てられないわ…)

朝倉(毎日毎日空を見つめながらラブソングの歌詞を呟く長門さんなんて…!)

294: 2009/05/04(月) 18:40:25.12 ID:AeZOrBUmO
長門「…キミの夢に忍び込みたいんだ」

朝倉(…このままでは仕事に影響が出る事確実じゃないの)

長門「…あいらーぶゆー」

朝倉(どうにかして長門さんを元に戻さないと…)

長門「今だけは悲しい歌…聴きたくないよ」

朝倉(…上に掛け合ってみようかしら)

295: 2009/05/04(月) 18:42:21.10 ID:AeZOrBUmO
長門「好き好き好き好き好き好き」

長門「愛してる」

朝倉(…早くなんとかしないと)

298: 2009/05/04(月) 18:50:08.93 ID:AeZOrBUmO
朝倉「…というわけなのです」

情報統合思念体「なるほど、それは困ったモノですね」

朝倉「はい…何らかの措置が必要かと」

情報統合ry「ふむ…仕方ないですね」

情報ry「長門有希の金糸雀に対する記憶を消してしまいましょう」

306: 2009/05/04(月) 19:18:58.58 ID:AeZOrBUmO
情統「今日の午前0時に記憶を消去する」

朝倉(…仕方ないわよね)

朝倉(…これも長門さんの為よ)

朝倉「はい、ありがとうございます」

朝倉「…私は彼女の金糸雀に関するモノを廃棄しておきますので」

朝倉「それではまた」

308: 2009/05/04(月) 19:24:09.07 ID:AeZOrBUmO
―次の日

長門「…」

朝倉「長門さん、おはよう」

長門「…」

長門「…朝倉涼子」

朝倉「な…何かな?」ドキッ

長門「私は大切な何かを忘れている気がする」

朝倉「気のせいじゃない?」

長門「…思い出せない」

309: 2009/05/04(月) 19:27:18.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

長門(…違和感を感じる)

長門(…根拠は無いが何かを忘れている気がする)

長門(とても…大切な何かを)

長門(私は何を忘れている?)

310: 2009/05/04(月) 19:33:18.18 ID:AeZOrBUmO
朝倉「長門さんっ」

長門「…何」

朝倉「忘れちゃうって事は大した事じゃないと思わない?」

朝倉「私はそんなに大事な事なら絶対忘れないと思うなぁ」

長門「…確かに」

朝倉「でしょ?だからそんなに気にしてちゃダメよ」

長門「…何故」

朝倉「そんなに考えながら歩いてたら怪我しちゃうからよ」

長門「…」

長門(…イマイチ納得出来ない)

313: 2009/05/04(月) 19:40:28.51 ID:AeZOrBUmO
―放課後・部室

長門「…」

みくる「…」

ガチャッ

キョン「よーっす」

みくる「あっ、キョン君こんにちわ!今お茶入れますね」

キョン「ありがとうございます。…ところで朝比奈さん、コレを見てくれませんか?」

サッ

みくる「…携帯ですか?」

キョン「いえ、画面の文字を黙読してください」

みくる「?」

314: 2009/05/04(月) 19:44:52.88 ID:AeZOrBUmO
長門は今ローゼンメイデンに関する記憶を失っています。
情報統合思念体によって忘れさせられているらしいので、
思い出させるような発言はしないで下さい。
朝倉からのお願いです。


みくる「ふぇ…わかりました」

キョン「よろしくお願いしますよ…また厄介な事になるかもしれませんからね」

みくる「はい、気をつけますね」





ガチャッ

古泉「やぁ、こんにちわ」

317: 2009/05/04(月) 19:52:18.81 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

みくる「古泉君、こんにちわ」

古泉「おや、涼宮さんはまだですか?」

キョン「見りゃわかるだろ」

古泉「おやおや、コレは手厳しい」

古泉「あぁ、そういえば長門さん」

長門「…」

古泉「以前お借りしていた物をお返し致しますよ」

長門「?」

古泉「どうもありがとうございました」ポンッ

キョン「そ…それは」

みくる「ローゼンメイデン新装版全七巻…!」

320: 2009/05/04(月) 19:58:26.84 ID:AeZOrBUmO
長門「!!」

―――――
長門『カナ、卵焼きおいしい?』

金糸雀『とってもおいしいのかしらー』もっもっ

長門『…そう』

―――――

長門「…」

長門「全て思い出した」

長門「金糸雀マジプリティ」

キョン「!?」

324: 2009/05/04(月) 20:05:37.01 ID:AeZOrBUmO
長門「私の金糸雀への想いは」

長門「例え情報統合思念体だろうと天蓋領域だろうと涼宮ハルヒだろうと」

長門「止められはしない」

キョン「…」

みくる「…」

古泉「…」

長門「古泉一樹、大切な事を思い出させてくれて感謝する」

長門「お礼にその新装版は貴方に」

古泉「は…はぁ。ありがとうございます」

長門「私は全て取り戻す」

ガチャンバタン

一同「…」

325: 2009/05/04(月) 20:10:48.26 ID:AeZOrBUmO
―朝倉の部屋

ガチャン!

長門「…」

朝倉「長門さん!?」

長門「…返して」

朝倉「へ?」

長門「私のローゼンメイデン関連のモノを今すぐ返して」

朝倉「な…どうして記憶を!?」

長門「私の親友が思い出させてくれた」

朝倉「親友!?」

長門「いいから早く返して」

332: 2009/05/04(月) 20:17:57.56 ID:AeZOrBUmO
長門「私の金糸雀への想いは知っているはず」

朝倉「…」ガタガタ

長門「返答次第では貴女を敵性と判断、一欠片も残さないで風にする」ガシッ

朝倉「ひ…ひぃ…」ガタガタ

長門「さぁ」

長門「返して」

朝倉「そ…その段ボールに全て入ってるわ…だから助けて…」

長門「…本当に全部?」ギリギリ

朝倉「痛い!痛い!本当です!本当ですから!」

長門「…確認させてもらう」パッ

朝倉「…」ガタガタ

337: 2009/05/04(月) 20:23:14.21 ID:AeZOrBUmO
長門「…確認完了」

朝倉「…」ガクブル

長門「…大丈夫、何もしない」

朝倉「…」コクコク

長門「金糸雀マジラブリー」

長門「帰宅させてもらう」

ガチャンバタン

朝倉(あの目…本気で怖かったわ…)ガクブル

朝倉(記憶も戻っちゃったし…どうしよう…)

朝倉(上と相談しよう…ぐすん)

343: 2009/05/04(月) 20:32:32.18 ID:AeZOrBUmO
―数日後

長門「金糸雀マジキュート」

朝倉「長門さん、長門さん」

長門「何かしら?」

朝倉「…」

長門「…」

長門「…何」

朝倉「…実はいい話があるんだけど」

348: 2009/05/04(月) 20:48:49.90 ID:AeZOrBUmO
長門「?」

朝倉「情報統合思念体はね、貴女が金糸雀に夢中で仕事を疎かにする事を心配しているの」

長門「…」

朝倉「だから記憶を消してみたんだけど…」

朝倉「それでもあなたは止められない」

朝倉「だから情報統合思念体は次の手を考えたわ」

朝倉「あなた、ローゼンメイデンの世界に行ってみない?」

長門「!?」

353: 2009/05/04(月) 20:59:20.45 ID:AeZOrBUmO
長門「あばばばば」

朝倉「待って壊れないで」

長門「つまりどういう事」

朝倉「いや、一回気が済むまでやりたい事やらせてあげればいいんじゃないかなってさ」

長門「…ごくり」

朝倉「だから3日間行ってみる?」

長門「行きます行きます行かせて下さい」

朝倉「行けばちゃんと仕事する?」

長門「しますします全力でします」

朝倉「はぁ…わかったわ」

朝倉「それじゃ貴女の家の鏡が入り口だから…」

朝倉「…」

朝倉「…もういないよ」

356: 2009/05/04(月) 21:06:21.60 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

長門「私、参上」

長門「ここが噂のローゼンメイデンの世界」

長門「…感涙」ポロポロ

長門「…しかし道がわからない」

長門「…困ったものです」

360: 2009/05/04(月) 21:14:59.60 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

梅岡「…」テクテク

長門「…」

長門(…あれは)

長門「すみません」

梅岡「…ん?なんだい?」

長門「…桜田ジュン君の家を探しているのですが」

梅岡「あぁ、それなら右の角を曲がってすぐだよ…あれ」

梅岡「…居ない」

366: 2009/05/04(月) 21:24:45.82 ID:AeZOrBUmO
ピンポーン

のり「は―い」

長門「長門ですけど」

のり「…誰ですか?」

長門「…しまった」

のり「…?ジュン君の知り合いですか?」

長門「…」

長門「…カナの知り合いです」

のり「あぁ、そうなんですかー、今開けますね」

長門「…」

長門(…危機管理が足りない)

370: 2009/05/04(月) 21:32:11.57 ID:AeZOrBUmO
長門「おじゃまします」

のり「はーい、いらっしゃい」

JUM「…誰?」

のり「カナちゃんの知り合いだってぇ」

JUM「何で金糸雀の知り合いが家にくるんだよ」

のり「…さぁ?」

長門「…」

JUM「…金糸雀なら今日はまだ来てないませんよ」

長門「…」

長門「…ここで待たせて欲しい」

JUM「えぇ?」

長門「頼みますお願いします」

JUM「…仕方ないなぁ、上がって下さい」

375: 2009/05/04(月) 21:37:01.09 ID:AeZOrBUmO
ガチャッ

JUM「ここで待ってて下さい」

のり「私はお買い物に行ってくるわねー」

長門「…」

雛苺「こんにちわーなのー!」

真紅「いらっしゃい。何も無い所だけどゆっくりしていって頂戴」

翠星石「だ…誰ですか」

蒼星石「こんにちわー」

長門「なんという天国」

376: 2009/05/04(月) 21:43:32.00 ID:AeZOrBUmO
長門「初めまして、長門有希です」

真紅「初めまして。私は誇り高きローゼンメイデンの第五ドール、真紅よ」

雛苺「初めまして。ヒナは第六ドールの雛苺なのー」

翠星石「初めまして…です。第三ドールの翠星石…です」

蒼星石「初めまして。第四ドールの蒼星石です」

長門「もう氏んでも構わない」

377: 2009/05/04(月) 21:46:32.53 ID:AeZOrBUmO
何で今メールとメッセくるんだよ氏ね

381: 2009/05/04(月) 22:00:13.07 ID:AeZOrBUmO
長門「…ところで金糸雀はいつ頃来る?」

雛苺「うーっと…そろそろ外からジュンの部屋の窓に入ってくるはずなのー」

雛苺「あれ…居ない」

389: 2009/05/04(月) 22:25:34.40 ID:AeZOrBUmO
JUM「…うーん」カリカリ

JUM「…わからん」

長門「そこはx=127」

JUM「あぁ、ありがと…って、えぇ!?」

長門「…」

JUM「い…いつの間に…」

長門「三秒前」

JUM「…」

長門「…ここでカナを待たせて欲しい」

JUM「べ…別にいいですけど」

長門「感謝する。それと敬語でなくて構わない」

JUM「は…はぁ」

392: 2009/05/04(月) 22:29:57.14 ID:AeZOrBUmO
JUM「…」カリカリ

長門「…」

JUM「…」カリカリ

長門「…」

JUM(き…気まずい…)

長門「…あなたは」

JUM「…?」

長門「どのドールが一番好き?」

JUM「…へ?」

395: 2009/05/04(月) 22:35:21.44 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

JUM「えっ…えっと…」

長門「…」ジー

JUM「誰って言われても…」

長門「…」

―扉の前―

真紅「…」

翠星石「…」

蒼星石「…」

雛苺「…」

398: 2009/05/04(月) 22:38:11.29 ID:AeZOrBUmO
JUM「…」

長門「…」

JUM「…全員…じゃダメか?」

長門「それもアリ」

JUM「じゃあ全員で」

長門「…そう」

―扉の前―

真紅「全く…」

翠星石「…ちっ」

蒼星石「…はぁ」

雛苺「うゆ…」

401: 2009/05/04(月) 22:41:39.95 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

JUM「…」

長門「…」

JUM「…」

長門「…優柔不断」

JUM「えっ」

長門「…何でもない」

JUM「…」

403: 2009/05/04(月) 22:47:32.83 ID:AeZOrBUmO
ビターン!

金糸雀「か…かしら…」

長門「!」

JUM「お…来た来た」ガララッ

金糸雀「わかってるなら窓を開けておいて欲しいのかしら…」

長門「か…金糸雀…」ジーン

金糸雀「あら?有希が何でこの世界にいるのかしら?」

長門「宇宙的パワー」

金糸雀「?」

長門「とりあえず3日間はこの世界に居る」

金糸雀「へぇ~」

JUM「…スゴい疎外感を感じる」

405: 2009/05/04(月) 22:55:29.17 ID:AeZOrBUmO
長門「…とりあえず何かしたい」

金糸雀「わかったのかしら!じゃあ何をするのかしら?」

長門「…ほっぺたを触らせて欲しい」

金糸雀「別に構わないかしらー」

長門「…」ぷにぷに

金糸雀「?」

長門「…」ぷにぷに

金糸雀「…」ジー

長門「…」ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに

金糸雀「ちょっと!やりすぎかしら!やめて欲しいのかしら!」

406: 2009/05/04(月) 22:59:57.79 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「はぁ…はぁ…」

長門「…満足した」

金糸雀「つ…次は何をしたいのかしら?」

長門「カナとラブラブ卵焼きが作りたい」

金糸雀「は…はぁ」

長門「台所を借りたい。許可を」

JUM「あぁ…どうぞ」

JUM「…」

JUM「…もう居ない」

410: 2009/05/04(月) 23:06:05.55 ID:AeZOrBUmO
長門「卵を割ります」

金糸雀「お砂糖を入れます」

長門「混ぜます」

金糸雀「焼きます」

長門「巻きます」

金糸雀「完成かしら」

長門「卵焼きは書くことが無い」

金糸雀「キルシュトルテは書くことが多すぎかしら」

長門「…?」

金糸雀「こっちの話かしら」

418: 2009/05/04(月) 23:11:31.09 ID:AeZOrBUmO
長門「…」ジー

金糸雀「…」もっもっ

長門(あぁ…幸せ)

雛苺「あーっ、カナだけズルいのー!」

金糸雀「うーっ…仕方ないわね、半分あげるわ」

長門(…金糸雀マジカインドネス)

雛苺「ホント!?ありがとうなのー」

金糸雀「どういたしましてかしら」

長門(金糸雀マジエンジェル)

長門(もう抱きしめたい)

421: 2009/05/04(月) 23:17:57.26 ID:AeZOrBUmO
金糸雀「ご馳走さまかしら~」

雛苺「ご馳走さまなのー」

長門「…喜んでもらえて嬉しい」

金糸雀「次は何をしたいのかしら?」

長門「…少し考えさせて」

金糸雀「りょーかいかしらー」


ピンポーン

雛苺「あっ、お客様なのー!ジュンー!」

424: 2009/05/04(月) 23:20:17.53 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

金糸雀「?」

巴「…」

雛苺「?」

JUM「…」

真紅「…」

翠星石「…よくわからないですが修羅場ですぅ」

蒼星石「…あぁ…修羅場だよ」

426: 2009/05/04(月) 23:27:08.20 ID:AeZOrBUmO
長門「…」

巴「…あなたは誰?」

長門「…長門有希」

巴「『ジュン君』とどういう関係?」

長門「…特に」

巴「じゃあ何故この家にいるの?」

長門「金糸雀に会いに来た」

巴「へぇ…」

長門「…」

JUM「…」

428: 2009/05/04(月) 23:32:17.85 ID:AeZOrBUmO
巴(怪しい…明らかに怪しいわ)

巴(桜田君と特に親しくないのに普通金糸雀に会う為に家にあがる?)

巴(…何か匂うわ)

巴(…)

巴(…雛苺マジプリティ)

431: 2009/05/04(月) 23:36:00.13 ID:AeZOrBUmO
長門(しまった…彼女の存在を忘れていた)

長門(しかも彼女はショートカット貧Oキャラ)

長門(…キャラが被っている)

長門(…このままではいろいろと厄介)

長門(…)

長門(…金糸雀マジプリティ)

437: 2009/05/04(月) 23:45:26.85 ID:AeZOrBUmO
プルルルル…

長門「ちょっと失礼」

ピッ

長門「もしもし」

朝倉「もしもし…長門さん?」

長門「これは私の携帯。私が出るのは当たり前」

朝倉「そりゃそうだけど…」

長門「…用件は何」

朝倉「えーっと…落ち着いて聴いて欲しいんだけど」

朝倉「厳密に言うとそこは本当のローゼンメイデンの世界じゃないの」

長門「!?」

442: 2009/05/04(月) 23:51:29.00 ID:AeZOrBUmO
長門「…私を騙した?」

朝倉「いいえ、そういう事じゃないの」

長門「説明を要求する」

朝倉「えーっと…簡単に言うとそこはパラレルワールドなのよ」

長門「…」

朝倉「ほら、本当のローゼンメイデンの世界に行ったら物語が変わってしまうでしょう?」

長門「…なるほど」

朝倉「…先に行っておこうと思ったんだけど…ごめんね」

長門「別に構わない」

長門「それより…この世界について説明して欲しい」

引用: 長門「金糸雀マジプリティ」