1:◆fSfU0o85Qo 2012/01/27(金) 05:05:32.18 ID:gN9qh2se0

5: 2012/01/28(土) 23:00:31.75 ID:9xV1STki0
前スレ>>996続き

九尾「さて 帰るかの」

隊長「はーい!!」

竜王「待て待て!! まだアタシとの勝負が終わってないだろ!!」

九尾「正直あまり気が勧まんからの 帰りたいのだが」

竜王「そうやって逃げようとしても無駄だよ 妾王だからの」

九尾「チビなのにか?」

竜王「チビ言うな!!」


隊長「さっきから気になってたけど あの人モフ神様の知り合いなの?」

九尾「ほれ 前に話しただろ 妾の娘だよ」

隊長「ナンダッテーーー」
葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス)

6: 2012/01/28(土) 23:05:30.53 ID:9xV1STki0

九尾「魔王様との間に竜王 淫魔王 鬼王と三人産んだからの」

竜王「妾は九尾のことなど母とはちっとも思ってないがの」

隊長「おかしいよ!! こんなのってないよ!!」バン!!

九尾「どうしたんだいきなり」

隊長「あんまりだよ九尾さん!!」

九尾「確かに子持ちというのは色々と敬遠されがちだが……」

隊長「だってあの子! モフ神様の子供なのに尻尾がモフモフしてない!!」

九尾「」

隊長「世紀のモフ対決になるはずだったのに……俺はこれからなにを楽しみにこのバトルを見ればいいんだ!!」カベパン

陸「……私たちこんな奴に負けたんだよね」

海「言わないで 悲しくなるから」

7: 2012/01/28(土) 23:07:04.53 ID:9xV1STki0

九尾「魔王様との間に竜王 淫魔王 鬼王と三人産んだからの」

竜王「妾は九尾のことなど母とはちっとも思ってないがの」

隊長「おかしいよ!! こんなのってないよ!!」バン!!

九尾「どうしたんだいきなり」

隊長「あんまりだよ九尾さん!!」

九尾「確かに子持ちというのは色々と敬遠されがちだが……」

隊長「だってあの子! モフ神様の子供なのに尻尾がモフモフしてない!!」

九尾「」

隊長「世紀のモフ対決になるはずだったのに……俺はこれからなにを楽しみにこのバトルを見ればいいんだ!!」カベパン

陸「……私たちこんな奴に負けたんだよね」

海「言わないで 悲しくなるから」

14: 2012/02/04(土) 19:31:48.40 ID:sdnZHrnd0

九尾「主様は放っておいて 妾たちも始めるかの」

竜王「初代の時代 一度も妾に勝てなかったそなたがか?」

隊長「フラグが立ったよ!!」

九尾「そういえばそうだったかの」フム

竜王「まあ妾は王で最強の竜族だから仕方がないかもしれぬが」

九尾「」スタスタ

竜王「妾に対する数々の暴言を謝るなら許して――」

九尾「」ゴンッ

竜王「痛い!?」

陸「竜王様が普通に殴られたんだけど」

海「姉ちゃんの全力で殴っても平気な顔してるぐらい堅いハズなんだけど」

15: 2012/02/04(土) 19:43:45.94 ID:sdnZHrnd0

九尾「」ゴンッゴンッ

竜王「痛い! 痛い!! 痛いって言ってるだろ!!」バッ

隊長「これが……これがモフの力だ!!」キリッ

竜王「そんなわけないだろ馬鹿!! ふっふっふ アタシにはまだ奥の手が隠されてるんだぞ」

隊長「フラグ二つ目だね」

竜王「」ゴキッバキッ

陸「竜王様の体が……」

海「大きくなって……」

黄金「これがアタシの本当の姿だ」

隊長「黄金の鱗に九本の尻尾」

黄金「この姿に戻ったアタシの力は普段の10倍はあるといっても過言じゃない」

隊長「フラグだらけ……」ガクガクガク

黄金「さあ絶望しろ」ハッハハハハ

九尾「」ハァ

16: 2012/02/04(土) 19:55:12.75 ID:sdnZHrnd0

九尾「」ブォン!!

黄金「たわばっ!?」メシッ

黄金「なんだその力は!! まさか今までは本気じゃなかったとでも!?」

九尾「仮にも娘相手に本気など出すほど 妾は餓鬼ではないわ」

九尾「それと先ほどから王だなんだと言っておるがな……」

九尾「妾にとっての王は初代魔王様ただ一人ゆえ 王を名乗るなら妾を倒してからにするのだな」ゴゴゴゴゴ

黄金「ひぃっ!?」ガクガクガク

九尾「まあその姿ならば荷運びに便利だの」フムフム

黄金「荷運びって 妾のような高貴な……」

九尾「……ん? なにか言ったか?」

黄金「なんでもないです」ガクン

隊長「最後のやり取りは子供っぽいよね」

陸「笑えないです」

18: 2012/02/04(土) 20:36:59.41 ID:sdnZHrnd0

おっさん「残党が何人か逃げたが そっちは後回しでいいな」

隊長「そういえば 陸ちゃんと海ちゃんはこれからどうするの? もし良かったら辺境村に来ない?」

陸「申し出はありがたいんですが」

海「ボクたちは罪を償わなくちゃいけないからさ」

隊長「そう じゃあまた機会があったら遊びに着てよ 歓迎するからさ」

陸「絶対に行きますから」

海「そん時はよろしくな!!」

九尾「そろそろ帰るよ ほれキビキビ動け」

黄金「チクショウ もう嫌だ」

弟子「ようやく帰れますね」

隊長「じゃあまたねー」フリフリ


陸「良い人だったな どこかあの人に似て……」

海「だな ボクたちもまた一から頑張らないと」

56: 2012/02/18(土) 18:43:24.81 ID:aei/d2Cw0

辺境村

隊長「帰って来たよー」

おっさん「んじゃ 俺は姫に報告しに帰りますわ」スタスタ

弟子「私はマスターの元に帰ります」スタスタ

副官「隊長さん……」ジーッ

隊長「ただいまって どうしてそんな目で見るの?」

副官「いえ 本当に竜を連れて帰って来たんだなと」

隊長「まあすべてモフの力だけどね」キリッ

九尾「ほれ 逆らったらまたぶっ飛ばすからの」

竜王「はい」

副官「……声からしてやはり雌ですか」ジーッ

隊長「やはりってなに? 別に女の子だから連れて来られたわけじゃないよ」

57: 2012/02/18(土) 19:19:36.92 ID:aei/d2Cw0

空「ほぅ なにやら大きな音がしたと思ったら こんな竜を従えるとはやはり我が夫じゃな」

隊長「別に従えてるわけじゃないですよ」

弓「隊長さんも疲れてるだろうし今日は帰って休みなよ」

隊長「……あれ? 珍しく優しい扱い」

鬼「明日からガンガン働いてもらわないといけねーしな」

八尾「むしろ今夜からガンガン働いてもらってもいいんですよ」ニコニコ

隊長「過労で氏んじゃいます」

九尾「愛があれば大丈夫だよ」

隊長「愛があっても無理だからね」

64: 2012/02/19(日) 23:07:41.30 ID:fJOtwa3A0

ドッサリ

隊長「……なにこれ?」

副官「隊長が出かけていた間に溜まった書類各種です」

隊長「えっと 前はこんなにもなかったことない?」

副官「村人も増えましたし 書類関係をしっかりしないと後で面倒なことになるので」

隊長「判子を押すだけの簡単な仕事だよね」

副官「ちゃんと内容も確認してくださいね」

隊長「……はい」

副官「それと後で村で仕事をしている人たちへの挨拶もお願いします」

副官「いなくても仕事は出来ますけど 士気には関わりますので」

隊長「はい」

66: 2012/02/19(日) 23:26:23.37 ID:fJOtwa3A0

王様「なんじゃ ようやく帰ってきたのか」

隊長「王様は相変わらず畑仕事が似合ってますね 元王様なのに」

王様「ワシは農耕王になるからいいのじゃ!!」キリッ

隊長「なにそれ初めて聞いた」

副官「いいんじゃないですか 向上心があるのはいいことですし」

店主「でも王様だって凄いんだぜ どんどん新しい野菜を作ってくしな」

隊長「まあ人には向き不向きがあるから」

隊長「ところで勇者ちゃんは?」

副官「勇者さんなら本日は鬼さんのところじゃないですか」

隊長「あぁ 勇者ちゃん力が強いから」

67: 2012/02/19(日) 23:45:50.30 ID:fJOtwa3A0

鬼「よし! どんどん伐採しろー!!」

隊長「鬼さんのところは順調みたいだね」

鬼「隊長さんに貰った親父の金棒持ってから調子がいいぜ」ブンブン

隊長「なんであれ簡単に振り回せるんだろうね」

副官「馬鹿だからじゃないですか」

勇者「あっ! 隊長さんこんにちわ!!」ブォン

隊長「危ないよ!! 木を振り回しながら話しかけないで!!」

鬼「どうしたんだよ アタシたちの仕事なんて見ても楽しくないぜ」

隊長「いやそんなことはないけど」

副官「最近はダークちゃんのお陰で木を家の材料に使う必要もなくなったので」

鬼「俺たちは楽できるんだけどな」

隊長「そういえばあの子 そんな力あったね」

68: 2012/02/19(日) 23:54:27.52 ID:fJOtwa3A0

鬼「その分は街に回してるんだけどな」

隊長「木はあって困るものじゃないしね」

鬼「余った時間は訓練にも使えるし」

副官「最近は村に来ようとするトロルなどを水際で食い止めたりしてるらしいですよ」

隊長「それは凄いね」

鬼「どっちかっていうと 俺たちはそっちの方を楽しんでるんだけどな」アハハハ

隊長「なんにせよ無理はしない方向でお願いします」

鬼「了解」


弓「隊長さん そんな所でなにをしているんだい」

隊長「弓さんこそ なにしてるの?」

弓「私は狩りの帰りでね」

70: 2012/02/20(月) 00:09:54.19 ID:Rdn0W14e0

隊長「それでその手に持ってるのは?」

弓「狩りの最中に出会ったトロルの首だけど」プラーン

隊長「怖いよ!!」

弓「いや 焼いたら食べられるかなって持ってきたんだけど」

隊長「チャレンジナブルだね」

副官「たまに弓さんのことがわからなくなりますね」

弓「私は狩りが性にあってるからね チャレンジ精神は大切なのさ」

鬼「よーし! じゃあ今日はトロルの姿焼きだ!!」

みんな「「おぉーーー!!」」

隊長「あれ? そういう空気になっちゃうの? お腹壊しても知らないよ」

鬼「隊長さんに一番に食わしてやるからな!!」

隊長「なにそれこわい」

弓「ありがたく受け取っておいた方がいいよ」ククク

72: 2012/02/20(月) 00:48:29.91 ID:Rdn0W14e0

空「なんじゃ ようやく真打の出番というわけじゃな」

隊長「空ちゃんはなにしてるの?」

空「竜舎の掃除と荷運びじゃな 幸い今日は新しい竜の世話があるから飛ぶ必要はないが」

隊長「初期の働きたくないって言ってた頃に比べると成長したね」

竜王「お陰でアタシは苦労しっぱなしだけどな」ハァ

隊長「竜王ちゃんはもう余言葉使わないの?」

竜王「使うと狐に殴られるから使えないんだ」

隊長「あぁ そうなんだ」

空「まあなんにせよ 竜王殿が入ってくれて我も助かるぞ」アッハッハッハ

竜王「アタシも同族がいるだけマシだと思うことにした」

隊長「二人とも似てるもんね 色々と」

73: 2012/02/20(月) 01:01:04.45 ID:Rdn0W14e0

隊長「大変だ! そろそろモフの時間だから行って来るね!!」ダッ

副官「モフってなんですか……って行っちゃった」

空「まあ隊長殿のすることだから間違いはないじゃろう!!」

竜王「もうなんか 色々間違ってる気がするけどな」


隊長「九尾さん! モフしに来たよ!!」

九尾「お主様 ちょっと今は……」

妹「そうです! 兄さんは今日まで散々モフしたから自重するべきです!!」モフモフ

幼女「そうだそうだー!!」モフモフ

隊長「モフは平等!! そうですよね九尾さん」キリッ

九尾「いや 妾は二人で十分だからの」

隊長「えっ!?」ガーン

隊長「モフ……モフ……」

74: 2012/02/20(月) 01:06:03.44 ID:Rdn0W14e0

隊長「八尾さん! モフしにき――はぅあっ!?」

八尾「隊長様 気のせいでしょうか 愛する妻である私の前に九尾様を優先しませんでした?」ギリギリ

隊長「きのせいれしゅ!!」

八尾「そうですか では存分に味わってください」

隊長「わーいモフ! はっ!?」

ダーク「」ジーッ

隊長「ここにも敵が1人……」ゴクリ

八尾「いい大人がモフで喜んでんじゃねーぞって言ってます」

隊長「八尾さんはダークちゃんの言ってることがわかるの?」

八尾「まあ少しですけど」

隊長「ってかダークちゃんいつもそんな風に俺のことを見てたの!? 腹黒いねダークなだけに!!」

ダーク「」

八尾「」

隊長「ごめん」

八尾「いえ 大丈夫です」

103: 2012/03/05(月) 03:08:36.05 ID:YYADzf5X0

八尾「コホン 私は隊長様のものなので許可なく触ってもいいんですよ」

隊長「モーフ!! モーフ!! ……ハッ!?」

モフ「」ベトベト

隊長「……モフ……モフ……」トボトボ

八尾「あなた! また私の尻尾を涎まみれにして!!」

ダーク「」ダッ


隊長「……モフ……モフ……」

竜王「なんだお前 浮かない顔して」

隊長「もうこれでいいや」ギュッ

竜王「これでいいやって……おい! アタシの尻尾を引っ張るな! 痛い!?」ジタバタ

隊長「」スリスリ

104: 2012/03/05(月) 03:11:15.11 ID:YYADzf5X0

副官「今日のご飯はトロルの姿焼きです」

隊長「なにそれグロい」

弓「でも案外イケるよ これ」モシャモシャ

隊長「ホントに? だったら俺も……」

姫「チーッス 邪魔するぞ」ガタッ

隊長「お姉様!?」

姫「美味そうなもの食ってるじゃん アタシももーらいっと」モシャモシャ

隊長「俺のご飯……」

副官「今日はどうされたんですか?」

姫「前の竜騎衆討伐の件の礼と ついでに弟の結婚祝いにな」

隊長「結婚祝いはついでなんだ……」

105: 2012/03/05(月) 03:12:42.15 ID:YYADzf5X0

姫「竜騎衆の2人はおっさんからの願いもあって 罪はかなり緩くなる予定だ」

隊長「そうなんだ それは良かった」ホッ

姫「それとお祝いなんだが……近々、魔族と王国の有力人が集まって会議をすることになってな」

姫「それにこの村を使いたいんだが……」

副官「いきなり過ぎますよ!!」

鬼「いいんじゃねえの 別に困ることはねーだろ」

副官「王族も来るんですよ! もし粗相があったら……」

姫「別に気負う必要はねーよ 魔族と人間が仲良く暮らす為に 割と仲良く暮らしてるこの村の視察も兼ねてるんだからよ」

隊長「やっぱりウチみたいな村はまだ珍しいんですか?」

姫「どっかの山の奥にいけば 禁断の恋とかで魔族と人間がいるかもしれないが ここみたいなのは他にないな」

隊長「だったら受けようよ」

副官「隊長さん!!」

106: 2012/03/05(月) 03:15:15.39 ID:YYADzf5X0

隊長「この村を見て魔族と人間が仲良くなればそれは良いことじゃない」

隊長「俺たちだって最初は仲が良いとは言えなかったんだし」

副官「私は生き倒れで」

弓「私は居場所を探していて」

鬼「俺は盗賊やってたっけか 忘れてたけど」

空「我は軍におったな 愛による止めたが」

八尾「私は九尾様の補佐を」

隊長「だからさ みんな俺たちみたいに仲が良くなってくれるように協力しようよ」

副官「隊長さんがそういうのなら……」

姫「いやいや 良い話を聞かせてもらってありがとう じゃあ明日来るから頼むな」

みんな「「明日!?」」

107: 2012/03/05(月) 03:16:49.76 ID:YYADzf5X0

隊長「早いよ! 明日に来るなんて!?」

姫「仕方ないだろ 魔王の奴が明日じゃないと絶対嫌だってごねるから」

副官「どうしてそんなことを……」

姫「お前たちが九尾を救いに来たときに虐めたことをまだ根に持ってるんだろ」

姫「見た目も心も餓鬼だな 全く」

隊長「見た目はともかく 中身はお姉様もとやかく言えないよう――ごめんなさい! 痛いです!!」

姫「だろうな 痛くしてるからな」ギリギリ

副官「ちなみに拒否権は……」

姫「ない ってか魔王が文句を言おうもんならアタシがぶん殴ってやるから安心しろ」ドン!!

弓「それは外交問題になるから勘弁してほしいね」

隊長「何人ぐらい来るんですか?」

姫「従者合わせて100は超えるだろ」

副官「宿泊施設が足りませんね……」

隊長「そこはもうダークちゃんに頑張ってもらうしかない」

108: 2012/03/05(月) 03:19:19.96 ID:YYADzf5X0

姫「んじゃ 明日は頼んだぞ」バタン

隊長「えっと……どうしよう?」

副官「一度引き受けてしまったものは仕方がないですし」

弓「ってか拒否してもあの人なら強行しそうだけどね」

鬼「角材が沢山いるよな ちと頑張ってくるか」

空「ダークの奴には貴族の趣味などわからんだろう 我がそこらは指導してやるぞ」

八尾「あの子を引っ張って来ないといけませんね」ハァ

隊長「そういうわけでみんな明日は頑張ろう!!」

109: 2012/03/05(月) 03:20:23.63 ID:YYADzf5X0

翌日

隊長「なんとか出来た……」ハァ

副官「空さんが無駄に拘るから……」

空「貴族を迎えるのなら相応の場が必要なのじゃぞ」

姫「チーッス 早めに来てやったけど 魔族の連中はまだ来てないのか?」

隊長「着てないよ」

姫「まあ嫌がらせに遅れて来るつもりだろうな」

八尾「あれじゃないんですか?」

馬車「」パッカパッカ

魔王女「遅れてしまい申し訳ない」

魔王「んーっ! んーっ!?」ジタバタ

魔王女「そこで縛られているのは無視してくださって構いません」

110: 2012/03/05(月) 03:21:27.15 ID:YYADzf5X0

魔王女「先日は私の娘が失礼をしたようで申し訳ありません」

姫「いや いいんだけどさ」

カレー「」コソコソ

魔王女「ウンディーネ 捕獲しなさい」

ウン「合点承知だ!!」ヒュルヒュル

カレー「ガボゴボ」ジタバタ

隊長「カレーさんが溺れそうになってる」

魔王女「適当やって逃げた挙句 馬鹿と子作りした男にはこれで十分です」

魔王女「心臓を止めるつもりでやりなさい」ニヤリ

隊長「なにあの人 こわいよ」ガクガクガク

エルフ長「キサマは相変わらずだな」

隊長「おやエルフ長さん お久しぶりです」

111: 2012/03/05(月) 03:22:31.95 ID:YYADzf5X0

エルフ長「今日はエルフ女王様の護衛で来たのだが……」

ダーク「」ヨジヨジ

エルフ長「どうしてこんな辺境な場所で行うんだか……」グチグチ

ダーク「」ペロペロ

エルフ長「キサマからもなにか言え!!」キリッ

隊長「エルフ長さんの言いたいことはわかったけど……」

ダーク「」ペロペロ

エルフ長「」ニヤニヤ

隊長「本当にダークちゃんが好きなんだね」

112: 2012/03/05(月) 03:24:22.58 ID:YYADzf5X0

エルフ女王「おや そこを行くのはいつかの人間」

隊長「エルフ女王様 お久しぶりです」

エルフ女王「あなたも元気そうで忌々しい」チッ

隊長「やっぱり人間嫌いなんだ」

エルフ女王「魔王女が知り合いでなければ来ませんでしたよ」プイ

エルフ女王「エルフ長 行きますよ」

エルフ長「やーめーなーさーい!!」ニヤニヤ

ダーク「」ニコニコ

エルフ女王「」スタスタ

隊長「いいんですか?」

エルフ女王「ペットの世話をしているだけなので問題ないです」

113: 2012/03/05(月) 03:25:24.00 ID:YYADzf5X0

姫「よお 迎えに来ないからどこにいると思ったら」

王様「なんじゃ 嫌味でもいいに着たのか?」

姫「まあ冷やかしには来ようよ思ったけど 良い顔してんじゃん」

王様「フン 当たり前じゃ 今はこの畑がワシの領土じゃからな」

王様「王国を相手にしておる時よりもやり易いわ」ザックザック

姫「親父は政だけなら誰にも負けないほどだったからな」

王様「その才を誰も受け継がんからな 本当に親不孝ものだ」

姫「それはどうかな 案外面白いことになってるかもしれないぜ」

王様「どうでもいいよ」

114: 2012/03/05(月) 03:41:11.92 ID:YYADzf5X0

隊長「九尾さん」

九尾「なんじゃ主様」ファア

隊長「妖魔族って九尾さんと八尾さんがいなくなって大丈夫なのかなって」

九尾「妖魔族にはそこそこ優秀な奴がおるからな ほれ あそこにおる男子がそうだ」

妖魔「九尾様! お久しぶりです!!」

九尾「お主もしばらくよの」

妖魔「九尾様もお元気そうでなによりです ところで八尾さんはどこですか?」キョロキョロ

九尾「あちらにおるよ」ホレ

妖魔「では挨拶に行ってきます」スタスタ


隊長「凄い良い人だったね」

九尾「実際に能力は八尾と互角かそれ以上だからの」

隊長「あれ? でも八尾さんは自分と釣り合える人がいないから独身だったんだよね」

隊長「あの人じゃ駄目だったの?」

九尾「うん……まあの……」

115: 2012/03/05(月) 04:02:51.74 ID:YYADzf5X0

妖魔「八尾さん! お久しぶりです!!」フリフリ

八尾「うわぁ なんであなたが着てるんですか?」ヒキッ

妖魔「わっほい!! 八尾さんの罵倒は相変わらず五臓六腑に染み渡るなぁ」シミジミ

妖魔「まずは手始めに私めに一発お願いします!!」

八尾「気持ち悪いです!!」パチンッ

妖魔「あはんっ!? もっと!もっと!!」フリフリ

八尾「だから気持ち悪いと言ってるでしょう!!」バチッバチッ


隊長「本当に大丈夫なの?」

九尾「もう駄目かもしれんの」

116: 2012/03/05(月) 04:17:48.14 ID:YYADzf5X0

隊長「ん?」

魔王「」チラチラ

隊長「なんか幼女に見られてる」

空「ほれ そんな所に隠れておらんで出てこんか」

魔王「ちょっと! 余は別に隠れてなどおらん!!」

隊長「お久しぶりです魔王様 飴ちゃんいる?」ナデナデ

魔王「余と視線を合わせるな! 子供扱いをするな! 頭を撫でるな!!」バッ

隊長「こうして見ると 空ちゃんと魔王ちゃんはそっくりだね」

魔王「キサマッ!! 余を侮辱しおってからに! こんなババアと一緒にする――ヒィッ!?」ビクッ

空「いくら姪でも言っていいことと悪いことがあるんじゃぞ」ギリギリ

魔王「はいごめんなさい」ガクガクガク

117: 2012/03/05(月) 04:31:43.67 ID:YYADzf5X0

隊長「一応 対応も終わったし修羅場も見られて満足だね」

「隊長さん!!」

隊長「どうしたの副官ちゃ――」

副長「隊長さん! お久しぶりです!!」ダキッ

隊長「って副長ちゃん!? どうしてここ――ハッ!?」

副官「」

弓「」

鬼「」

空「」

八尾「」

隊長「こ 殺される……」ガクガクガク

118: 2012/03/05(月) 04:46:55.76 ID:YYADzf5X0

副官「それで その人は誰なんですか?」ギロリ

隊長「前に俺が隊長やってた部隊の副長です」ボロボロ

副長「隊長さんをこんな風に痛めつけるなんて 酷い人たちです」ナデナデ

副官「人の家の問題に首を突っ込まないでくださいませんか?」ヒクヒク

副長「出会ったのは私が先なんですから関係ありませんわ」

隊長「落ち着いて落ち着いて!!」

副長「隊長さんに褒められたくて今は姫様直轄の千人隊にまでしたんですよ」ハァ

隊長「それは凄いよ」

副官「懐柔されないでください!!」

隊長「はい」

119: 2012/03/05(月) 05:15:18.48 ID:YYADzf5X0

弓「なんか副官ちゃん やけに荒ぶってるね」

副官「だって私とキャラ被ってるじゃないですか!!」ドンッ

隊長「」

弓「」

副官「」ゴツゴツ

副長「」ボインボイン

弓「なに 君には君だけの個性があるだろうに」ポンポン

副官「いきなり優しくならないでください!!」

隊長「うん 大丈夫……大丈夫……」ブツブツ

副官「隊長さんは早く戻ってきてください」

158: 2012/03/24(土) 19:27:08.14 ID:XfRH/Vmf0

隊長「ところで副長ちゃんは姫様の護衛?」

副長「いえ。人間視点でこの村に住んでみなさいって姫様が」

空「ということはお主もこの村に住むんじゃな」

副長「皆さんこれからよろしくお願いしますね」ペコリ

副官「えぇ。今すぐ帰りたくなるぐらいに指導してあげますので覚悟してください」

副長「わかりましたわ。よろしくお願いします、絶壁先輩」ニコリ

副官「では表に出なさい。早速上下関係を叩き込んであげますから」チャキ

副長「やってみろよ絶壁吸血鬼」ガチャ

バタン

弓「あの2人は大丈夫なのかい?」

隊長「まあ副長ちゃんも強いから大丈夫だと思うけど。あれで結構やんちゃだし」

162: 2012/03/24(土) 19:50:08.86 ID:XfRH/Vmf0

翌日

隊長「この村の名物? モフ神様ですよ」キリッ

九尾「モフ神だよ。なにやらこの村の名物らしい」

魔王「あのな。一応そなたは氏んでおることになっているんだから出てくるなと」

隊長「モフ神様になんてことを!!」ポカポカ

魔王「痛い!? 殴るな!! 側近たちも見ておらんで助けんか!!」

姫「あー。それじゃあ魔王の子守はあいつに任せて他の連中はあっち行くぞー」スタスタ

魔王「子守!? 余は子供ではない!!」カッ

九尾「ほれ。そんなこと言わずにモフしていくがよいよ」

隊長「そうだよ! モフしよう!!」

魔王「やめろ! 引っ張るな!!」ギャーギャー

163: 2012/03/24(土) 19:59:29.82 ID:XfRH/Vmf0

姫「それでどうだよエルフ女王さんよ」

エルフ女王「どうとは?」

姫「この村の人間や魔族みたいに仲良くしてみねーかって」

エルフ女王「……」

姫「おっ! 幼女ちゃんじゃんかー元気してたー?」

幼女「姫様! 幼女元気だよ!!」

姫「この子は人間と魔族の子供だ。外の世界のことなんてなにも知らない」

姫「幼女みたいな餓鬼の暮らしやすい世界を作るのがこれからのアタシたちの仕事だぜ」ワシャワシャ

幼女「いーたーいー!!」

姫「つーか反対してるのお前だけなんだから早く首を縦にふれ」

エルフ女王「……」

164: 2012/03/24(土) 20:13:10.12 ID:XfRH/Vmf0

隊長「モーフ!! モーフ!!」

魔王「モーフ!! モーフ!!」

姫「なにやってるんだあいつら」

隊長「お姉さま! モフですよモフ!!」

魔王「そうだ! モフは最高だ。余の家にも1人欲しい」

姫「弟。大事な話があるから村の主要人物連れて後でアタシたちの宿まで来い」

隊長「モフが終わってからいきます!!」キリッ

姫「やっぱ今から来い」グイッ

隊長「モーフー!!」ズルズル

九尾「主様は相も変わらずだの」

165: 2012/03/24(土) 20:23:32.26 ID:XfRH/Vmf0

副官「それで何の用ですか? 皆を集めて」

姫「そうだな。弟はこの村がどうやって出来たか覚えてるだろ」

隊長「モフの導きです!!」キリッ

姫「それで?」

隊長「王様から再興して欲しいって勅命があったので」ボロボロ

姫「実際この村が再興出来るなんて当の親父だって思ってなかっただろうな」

隊長「……」

姫「そこは勿論アタシや他の連中だって評価している」

姫「村の規模を大きくしたり、魔族と一緒に暮らしたりなどなど」

姫「それも踏まえて隊長には新しい命令を下すことにした」

隊長「新しい命令?」

姫「この村を取り壊せ」

隊長「えっ!?」

166: 2012/03/24(土) 20:34:43.12 ID:XfRH/Vmf0

姫「まあそれは半分冗談だとしてだ」

隊長「お願いだから心にくる冗談はやめてください」

弓「でも半分は本気なんだよね」

姫「この世界は今、魔族と人間が手を取り合おうと、変わろうとしている」

魔王「それで余たちが話し合って色々と考えて決まったのだ」

姫「この大陸の国境付近に新しい王国を作ろうと思ってる。人間と魔族が分け隔てなく暮らせる国をな」

隊長「それとこの村がなにか?」

姫「国を作るたって1年2年で出来るってわけじゃない。少なくとも10年以上はかかると見ている」

姫「それにいきなり国を作って今までいがみ合ってきた種族が一緒に暮らすのは無理があるだろう」

鬼「そんなことはないと思うけどな」

空「お前は盗賊やってたからじゃろうに」

180: 2012/04/14(土) 10:52:50.28 ID:tQKixTJR0

姫「だから国が出来るまでに魔族と人間が取り合えず一緒に作れる街を作ろうって話になった」

魔王「お誂え向きに魔族と人間の仲がそこそこ良くて街に相応しい土地もあり、交易も出来る村があったしな」

隊長「もしかして……」

姫「この村が魔族と人間の架け橋の第一歩となる街となる」

姫「2年時間をやる。金も人も工面してやるからこの村を街にまで発展させろ。これが姫からの命令である」

隊長「……ふぇ?」

副官「隊長さん! 変な顔してないで! これは名誉あることですよ!!」

弓「そうだね。辺境の村が国からの正式な命令で街になるんだ」


姫「あれを見ていると若い連中がこれからの国を作ってくってことがわかるだろ」

エルフ女王「知りません」

181: 2012/04/14(土) 10:55:52.57 ID:tQKixTJR0

姫「ちなみに弟はこの任から外れてもらうから」

隊長「モフしょい! モフしょい!!」

姫「だから聞けよ」

隊長「はい。どういうことでしょうか」ボロボロ

鬼「そうだぜ! 隊長はこの村を大きくするために粉骨砕身で頑張ってきたんだぞ!!」

空「それに隊長がいないなら我らがいる意味もない」

空「最悪。可愛い姪を人質に取るという手もあるからな」ジロッ

魔王「ひぃっ!?」

姫「まあ確かに魔王は色々隙だらけだが話は最後まで聞け」

隊長「…………」

183: 2012/04/14(土) 11:13:14.44 ID:tQKixTJR0


数年後 辺境街


副官「隊長さんお久しぶりです。そちらでは如何がお過ごしでしょうか?」

副官「こちらは街となってから毎日が忙しくて大変です」

副官「他の住民の近況を簡単に話して行こうと思います」




.

184: 2012/04/14(土) 11:39:31.32 ID:tQKixTJR0

副官『弓さんは新しく出来た人と魔族が通う学校の先生をしています』

副官『元から教えるのが得意だったのか、結構様になっていると生徒からも評判です』


弓「とにかくだ。男の人は繋いでおかないと直ぐに浮気をするから気をつけた方がいい」

生徒1「先生の旦那さんは浮気とかするんですかー?」

弓「浮気はしないけどね。自覚なしに女の子を引き寄せるから見てるこっちはハラハラしっぱなしなんだよ」

生徒2「先生! 授業をちゃんとしてくださーい!!」

弓「これもちゃんとした授業さ。物事に囚われていては前には進めないよ」


副官『授業をしっかり進めているかどうかは甚だ疑問ですけど』

185: 2012/04/14(土) 12:07:35.17 ID:tQKixTJR0

副官『鬼さんは増えすぎた街の住民と、それに伴う犯罪増大防止のための自警団の団長をやっています』

副官『元を正せば盗賊時代から魔族と人という関係性に全く隔たりを感じていなかった人だから、そこは上手くやれているそうです』


鬼「とはいっても治安は案外いいから当面の敵は畑を荒らすゴブリン共だな」

鬼「それと全然連絡を寄越さない隊長さん」ギリッ

夫「お頭がお頭に戻ったのはいいけど」

牧場主「やっぱり隊長さんがいないとイライラしてる」

坊主「こういう時は神仏に祈り……」

鬼「よっしゃー!! 盗賊でも探しに行くぞお前らー!!」


副官『あの人はどんなことがあってもいつも通りです』

186: 2012/04/14(土) 12:12:00.20 ID:tQKixTJR0

副官『空さんはというと、あの人は本格的に輸送便の大本になっています』

副官『最近では竜王さんと一緒に色々やっているらしいです』


空「だからもう少し詰めるじゃろ」ホレ

竜王「無理に決まってるだろ!! 飛ぶのはアタシだぞ!!」ガー

空「お前が私は竜王だから他の竜を従わせる!! なんていって任せた結果じゃろうに」

竜王「うぐぅ。アタシは竜の王なのになんでみんな言うこと聞かないんだよ!!」

空「知るか。ほれ早く乗せて飛ぶんじゃ!」

竜王「悪魔! ここに悪魔がいる!!」


副官『あのコンビはただでは氏なないので大丈夫です』

187: 2012/04/14(土) 12:16:15.47 ID:tQKixTJR0

副官『九尾さんは……あの人はまあ相変わらずです』

副官『隊長さんの代わりに村長代理をやっていますが、まああれですから』


九尾「なにか面白いことはないかの」

少女「だったら面白い話聞かせてー!!」モフモフ

九尾「面白い話のぅ。妾に出来るのは2000年生きてきた分の話だけだがの」

妖精「その前にアンタは仕事しなさいよ」


副官『あの人もあの人で優秀なので』

188: 2012/04/14(土) 12:37:01.90 ID:tQKixTJR0

副官『八尾さんは最近では丸くなったというか』

副官『ダークちゃんと一緒に街つくりの方を頑張っています』


八尾「はい。ではあちらに家を作ってください」

ダーク「」ブンッ

八尾「相変わらずあなたの魔法は凄いですね」

ダーク「」ドヤァ

八尾「でもどうして木の上に作るんですか!! 地面に建てなさいって言ってるでしょう!!」

ダーク「」ドヤァ

八尾「ドヤ顔して誤魔化そうとしても駄目です!!」


副官『……あのコンビも相変わらずですね』

189: 2012/04/14(土) 12:56:08.67 ID:tQKixTJR0

副長「おや絶壁さん。なにを書いているんですか?」

副官「負け犬さん。愛しい旦那様に手紙を書いていたんです」

副長「そうですか。それで誰が負け犬だおい」

副官「あなたですよ。未だに隊長さんに未練タラタラの癖に」

副長「私がつかえる主はあのお方ただ一人ですので」

副官「いき遅れwwwwwww」

副長「表に出なさい。その絶壁を更に凹ませてあげますから」

副官「上等です!!」


副官『隊長さん。私たちは元気です』

190: 2012/04/14(土) 13:08:47.53 ID:tQKixTJR0

同時刻 武の国


隊長「うーん。今日も仕事が終わったぞー じゃあ帰るね」フリフリ

姫「おい。どこに行こうとしてるんだ」

隊長「これはこれはお姉様。どこに行こうもなにも家に帰るに決まってるじゃないですか」

姫「そうか。じゃあアタシと一緒に帰ろうか」

隊長「いやいや!! お姉様の手を煩わせるまでもなく一人で帰れますって! もう子供じゃないんだし」

姫「遠慮するなよ。兄弟だろ」

隊長「」ダッ

姫「はい。逃げようとしても無駄だからな」ガシッ

隊長「嫌だー!! もう帰るんだい!! モフ分が足りないから!!」

191: 2012/04/14(土) 16:56:20.49 ID:tQKixTJR0

姫「新しく出来る武の国の宰相に任命してやったのになにが不満なんだよ」

隊長「不満だらけだよ!! 無理矢理拉致ったじゃん!!」

姫「副官たちは快く送り出してくれただろ」

隊長「圧倒的……ッ! モフ不足……ッ!!」ザワザワ

姫「だから秘書にはモフ出来そうな犬神の獣人つけてやっただろ」

隊長「秘書さん超怖い。絶対に嫌われてるよ。モフさせてくれないし」

姫「そうかぁ? あいつアタシの前だと弟のことばっかり話してるぞ」

隊長「陰口怖いです」ガクガク

姫「……まあいいか」

隊長「良くないよ!! みんなから来る手紙にはしつこく浮気してないかって書いてあるし!!」

姫「それは……仕方ないだろう」

隊長「俺がそんなに軽薄な人間に見えるの!?」ドンッ

姫「見えるんじゃね?」

隊長「」

192: 2012/04/14(土) 17:01:14.04 ID:tQKixTJR0

隊長「お お姉様も冗談が上手いな~~~」エヘヘ

姫「例えば酒場の看板娘で猫獣人の猫ちゃんは?」

隊長「あの子は可愛いよね。優しいし気前がいいし言うことなしだよ」

隊長「一人暮らしの男の家にまで来て料理を作ってくれるしね!!」

姫「それ多分弟だけだぞ」

隊長「まっさかー!! それじゃあまるで猫ちゃんが俺のこと好きみたいじゃん」

姫「」

隊長「ないない」

193: 2012/04/14(土) 17:10:24.18 ID:tQKixTJR0

姫「えっとだな。兵士長やってる騎士はどうだ? つーかアタシの部下なんだけど」

隊長「あの子もいい子だよね。俺のことをなんだかんだで心配してくれるし」

隊長「辺境村では割とボコボコにされる毎日だったからああいうタイプは新鮮かな」

隊長「隊長さんが危険な目に遭ったら守ってあげますーって」

姫「それって告白に聞こえるんだが」

隊長「まっさかー! あの子はまだ若いんだからさ 俺みたいなおっさんなんて眼中にないよ!!」

姫「あいつ。年上好きだって前に話してたけどな」

隊長「それでもないよ俺みたいな駄目人間。お姉様の冗談マジウケルwwwwww」

姫「そういや親父も側室が沢山いたな」ハァ

194: 2012/04/14(土) 17:23:32.77 ID:tQKixTJR0

姫「女関係に足を突っ込むのは構わんが 刺されるなら国が出来上がった後に刺されてくれ」

隊長「お姉様。それ全然冗談になってません」

姫「冗談だよ。まあ頑張れよ。アタシは期待してるんだからな」

隊長「その前に過労氏しない程度に仕事を渡すように秘書さんに言ってください」

姫「さーて!! 仕事に行くかな!!」

隊長「なんで誤魔化すの!? それに仕事は終わったばっかりじゃん」

姫「勤労意欲!!」スタスタ

隊長「ねえ答えてよ!!」

196: 2012/04/14(土) 18:37:51.81 ID:tQKixTJR0




後に語り継がれることになる魔族と人の間に起こった1000年戦争の中で誰にも語られることがなかった英雄がいた


彼は人と魔族を影で繋いだ後継者とも言われ とある村の再興に成功した男とも 武の国の初代王様とも語り継がれている


色々と説はあるが 彼の生き方は後の人々に1つの指針を残した


人も魔族も分かり合える そんな心を持った人が1人でもいればなんとかなるだろうと


困難があっても前に進むだけの力と仲間がいればきっと道は切り開けるのだから



.

197: 2012/04/14(土) 18:38:43.28 ID:tQKixTJR0








           王様「お主には辺境村の再興を頼む」隊長「なにそれこわい」





                                                 終わり


.

198: 2012/04/14(土) 18:41:23.23 ID:tQKixTJR0
これで終わりです 完結までにどれだけ時間かけてるんだって話ですね もうSS速報には頼らないよ!!

vipから来てくれた人や支援をしてくれた人 それにまとめサイトの管理人さんもありがとうございました

またvipで書いているのを見たら声をかけてやってください それでは本日も長い時間ありがとうございました

199: 2012/04/14(土) 19:48:32.97 ID:MZ/ZMBAAO

201: 2012/04/14(土) 20:03:56.13 ID:0S0BGx4Wo
乙乙!

引用: 王様「お主には辺境村の再興を頼む」隊長「なにそれこわい」part2