1: 2010/08/16(月) 21:09:20.92 ID:/gJPAVT1O
唯「どうしたの、澪ちゃん? 突然大きな声で」
澪「い、いや、何でもない……」
澪(ななな、何が起こったんだ?)
唯「ふーん、変なの~」
唯「ブーンブンシャカブブンブンブーン♪」
澪「ひゃはぁぁっ!!///」ピクピクッ
澪(この感覚、自分の部屋でオn……あ、あんな事してる時と同じだ!)
律「ほほう……」ニヤリ
澪「い、いや、何でもない……」
澪(ななな、何が起こったんだ?)
唯「ふーん、変なの~」
唯「ブーンブンシャカブブンブンブーン♪」
澪「ひゃはぁぁっ!!///」ピクピクッ
澪(この感覚、自分の部屋でオn……あ、あんな事してる時と同じだ!)
律「ほほう……」ニヤリ
2: 2010/08/16(月) 21:12:25.11 ID:/gJPAVT1O
唯「もうっ、澪ちゃん!」
澪「うぅ……」
唯「人が気持ちよく歌ってる時に邪魔するのはマナー違反だよ!」プンスカ
澪「す、すまん、唯……」
紬「唯ちゃん、さっきから歌ってるその曲は何なの?」
唯「『ミツバチ』って曲だよ、私のなかで最近のベストヒット!」
紬「なんだか口ずさむだけで楽しくなっちゃう素敵な曲ね!」
梓「……唯先輩、ムギ先輩、それ皮肉じゃなくて本気ですか?」
紬「もちろんよ、ブーンブンシャカブブンブーン♪」
澪「はうんんんんん!!///」ピ-ンッ
澪「うぅ……」
唯「人が気持ちよく歌ってる時に邪魔するのはマナー違反だよ!」プンスカ
澪「す、すまん、唯……」
紬「唯ちゃん、さっきから歌ってるその曲は何なの?」
唯「『ミツバチ』って曲だよ、私のなかで最近のベストヒット!」
紬「なんだか口ずさむだけで楽しくなっちゃう素敵な曲ね!」
梓「……唯先輩、ムギ先輩、それ皮肉じゃなくて本気ですか?」
紬「もちろんよ、ブーンブンシャカブブンブーン♪」
澪「はうんんんんん!!///」ピ-ンッ
4: 2010/08/16(月) 21:14:54.51 ID:/gJPAVT1O
唯「んもうっっ!!」プンスカ
澪「あ、ご、ごめん……」ハァハァ
梓「澪先輩……?」
紬「澪ちゃん……?」
澪「……ちょっと、トイレに行って来る」ガタッ
律「あっ、私も行く~」ガタッ
スタスタ
律「それで、さっきからどうしたんだ、澪?」ニヤニヤ
澪「くそっ、律……」ハァハァ
律「まさかとは思うけど、さっきの呪いが本当に……」ニヤニヤ
澪「そ、そんな訳ないだろっ!」
澪「あ、ご、ごめん……」ハァハァ
梓「澪先輩……?」
紬「澪ちゃん……?」
澪「……ちょっと、トイレに行って来る」ガタッ
律「あっ、私も行く~」ガタッ
スタスタ
律「それで、さっきからどうしたんだ、澪?」ニヤニヤ
澪「くそっ、律……」ハァハァ
律「まさかとは思うけど、さっきの呪いが本当に……」ニヤニヤ
澪「そ、そんな訳ないだろっ!」
5: 2010/08/16(月) 21:18:25.38 ID:/gJPAVT1O
昼休み!
律「……あそこにいるの、オカルト研の人じゃないか?」
澪「あっ、本当だ」
律「どーもどーも、学園祭の時はありがとう」
オカ研1「……こんにちは」
律「今は何してんだ?」
オカ研2「世界各地の呪いについての考察、まとめていたところ」
澪「の、呪い!?」ビクッ
律「おー、どうした澪。怖いのか?」
澪「そそそ、そんな訳ないだろ。呪いなんてないさ、呪いなんてうそさ」
律「『おばけなんてないさ』ってか……。さっそく逃避に入ったな」
オカ研1「……嘘、じゃない」
律「……あそこにいるの、オカルト研の人じゃないか?」
澪「あっ、本当だ」
律「どーもどーも、学園祭の時はありがとう」
オカ研1「……こんにちは」
律「今は何してんだ?」
オカ研2「世界各地の呪いについての考察、まとめていたところ」
澪「の、呪い!?」ビクッ
律「おー、どうした澪。怖いのか?」
澪「そそそ、そんな訳ないだろ。呪いなんてないさ、呪いなんてうそさ」
律「『おばけなんてないさ』ってか……。さっそく逃避に入ったな」
オカ研1「……嘘、じゃない」
6: 2010/08/16(月) 21:21:42.02 ID:/gJPAVT1O
律「あー、ごめんな。気を悪くしないでくれ。澪は幼稚園児並みの怖がりだからさ」
澪「何だよ、その言い方! わ、私は別に怖いんじゃなくて、そんなもの信じてないだけで」
オカ研1「……呪いは実在する」
オカ研2「どうしても信じないと言うならば、その存在を証明してみせる」
律「証明するって、どうやって?」
オカ研1「……秋山澪、あなたを呪う」
オカ研2「実際に呪いをかけて、その効力を身をもって知ってもらう」
澪「えぇっ!?」
律「おいおい、大丈夫なのか!?」
オカ研1「……大丈夫」
オカ研2「あなたにかけるのは、一番軽い効力の呪い。魂も穢れないし、すぐに解ける」
澪「何だよ、その言い方! わ、私は別に怖いんじゃなくて、そんなもの信じてないだけで」
オカ研1「……呪いは実在する」
オカ研2「どうしても信じないと言うならば、その存在を証明してみせる」
律「証明するって、どうやって?」
オカ研1「……秋山澪、あなたを呪う」
オカ研2「実際に呪いをかけて、その効力を身をもって知ってもらう」
澪「えぇっ!?」
律「おいおい、大丈夫なのか!?」
オカ研1「……大丈夫」
オカ研2「あなたにかけるのは、一番軽い効力の呪い。魂も穢れないし、すぐに解ける」
7: 2010/08/16(月) 21:25:06.84 ID:/gJPAVT1O
律「うーん。よくわからないけど、お試し感覚のかる~い呪いなんだな」
オカ研1「……そう」コクリ
律「それならいいんじゃないか、澪。かけてもらおうぜ」
澪「へっ!?」
律「呪いなんて信じないんだから、かけられても平気だろ?」ニヤニヤ
澪「ももも、もちろん! 呪いなんて迷信に決まってる!」
律(こいつはどうしてオカルト研の前でそういう事を言っちゃうかな……)
オカ研1「……そう」ムスッ
オカ研2「わかった。これから実際に呪いをかける」
律「イェーイ、やっちゃってください!」パチパチ
澪(もう、後には引けなくなっちゃったーーー!)
オカ研1「……そう」コクリ
律「それならいいんじゃないか、澪。かけてもらおうぜ」
澪「へっ!?」
律「呪いなんて信じないんだから、かけられても平気だろ?」ニヤニヤ
澪「ももも、もちろん! 呪いなんて迷信に決まってる!」
律(こいつはどうしてオカルト研の前でそういう事を言っちゃうかな……)
オカ研1「……そう」ムスッ
オカ研2「わかった。これから実際に呪いをかける」
律「イェーイ、やっちゃってください!」パチパチ
澪(もう、後には引けなくなっちゃったーーー!)
11: 2010/08/16(月) 21:28:54.44 ID:/gJPAVT1O
オカ研1「汝、悦楽に溺れし弱き者の……」ブツブツ
オカ研2「愚かなる人間の魂を喰らいて……」ブツブツ
律(なんか呪文のようなものを詠唱していらっしゃる……)
澪(さっき髪の毛を抜かれて、ちょっと痛い……)
オカ研1「……ふぅ」
オカ研2「終わった。秋山澪には呪いがかけられた」
澪「ひぇっ!」ビクビク
律「お疲れ様、どんな呪いなんだ~?」
オカ研1「……快楽天と呼ばれる呪い」
オカ研2「言霊によって、秋山澪は悪魔の快楽に身体を蝕まれる」
律「ふむふむ、その言霊ってのは何だ?」
オカ研1「……呪文のようなもの」
オカ研2「ある種の言葉には霊力が宿る。鍵となる言霊は、」
オカ研2「愚かなる人間の魂を喰らいて……」ブツブツ
律(なんか呪文のようなものを詠唱していらっしゃる……)
澪(さっき髪の毛を抜かれて、ちょっと痛い……)
オカ研1「……ふぅ」
オカ研2「終わった。秋山澪には呪いがかけられた」
澪「ひぇっ!」ビクビク
律「お疲れ様、どんな呪いなんだ~?」
オカ研1「……快楽天と呼ばれる呪い」
オカ研2「言霊によって、秋山澪は悪魔の快楽に身体を蝕まれる」
律「ふむふむ、その言霊ってのは何だ?」
オカ研1「……呪文のようなもの」
オカ研2「ある種の言葉には霊力が宿る。鍵となる言霊は、」
12: 2010/08/16(月) 21:31:05.33 ID:/gJPAVT1O
再び放課後!
律『Bu~n』
澪「ひぃっ!?///」ピクンッ
律「……って聞くと、全身を快感が駆け巡る。そんな呪い、ある訳ないよな?」ニヤニヤ
澪「……そ、そんなもの、ある訳ないだろっ!」
律『Bu~n』
澪「はぁっ!?///」ピクピク
律「あはははは。澪の反応、面白いなぁ~」ニヤニヤ
澪「く、くそっ……」ハァハァ
律「安心しろよ、10日も経てば自然に呪いが解けるって言ってたし」
澪「10日って、結構長い……」
律『Bu~n』
澪「ひぃっ!?///」ピクンッ
律「……って聞くと、全身を快感が駆け巡る。そんな呪い、ある訳ないよな?」ニヤニヤ
澪「……そ、そんなもの、ある訳ないだろっ!」
律『Bu~n』
澪「はぁっ!?///」ピクピク
律「あはははは。澪の反応、面白いなぁ~」ニヤニヤ
澪「く、くそっ……」ハァハァ
律「安心しろよ、10日も経てば自然に呪いが解けるって言ってたし」
澪「10日って、結構長い……」
13: 2010/08/16(月) 21:34:16.44 ID:/gJPAVT1O
律「さて、トイレに着いた」
澪「……」
律「どうした、早く済ませてこいよ?」
澪「へ、変な事するなよ」
律「何もしないって、さぁさぁ」
澪「うぅ……。大体なんで、トイレまでついて来るんだよ」
バタン
律「……」
澪「……」
律「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
ガチャ
澪「やめろぉっ、その先を歌うなぁっ!!」
律「きゃはっ、冗談だよ、冗談!」
澪「……」
律「どうした、早く済ませてこいよ?」
澪「へ、変な事するなよ」
律「何もしないって、さぁさぁ」
澪「うぅ……。大体なんで、トイレまでついて来るんだよ」
バタン
律「……」
澪「……」
律「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
ガチャ
澪「やめろぉっ、その先を歌うなぁっ!!」
律「きゃはっ、冗談だよ、冗談!」
14: 2010/08/16(月) 21:37:47.88 ID:/gJPAVT1O
紬「……あっ、2人とも帰って来た」
唯「トイレタイムが長すぎだよ~」
律「悪い悪い、澪がすっごい便秘でさ~」
澪「そうやって根も葉もない話ばっかりするな!」ゴチン
律「はべっ!」
梓「それより澪先輩、律先輩。どうか唯先輩とムギ先輩を止めてください」
澪「ん、何かあったのか?」
梓「次のライブで『ミツバチ』を演奏するって言い出して……」
澪「なにぃっ!?」
唯「いいじゃん、やってみようよ~」
紬「他のアーティストの曲をカバーするのも楽しいわよ?」
梓「カバーはいいですけど、よりによってあんな酷い曲じゃなくても!」
唯「トイレタイムが長すぎだよ~」
律「悪い悪い、澪がすっごい便秘でさ~」
澪「そうやって根も葉もない話ばっかりするな!」ゴチン
律「はべっ!」
梓「それより澪先輩、律先輩。どうか唯先輩とムギ先輩を止めてください」
澪「ん、何かあったのか?」
梓「次のライブで『ミツバチ』を演奏するって言い出して……」
澪「なにぃっ!?」
唯「いいじゃん、やってみようよ~」
紬「他のアーティストの曲をカバーするのも楽しいわよ?」
梓「カバーはいいですけど、よりによってあんな酷い曲じゃなくても!」
17: 2010/08/16(月) 21:40:39.54 ID:/gJPAVT1O
律「いいんじゃないか、私は賛成~」ニヤニヤ
澪「り、律っ!」
律「実は私もあの曲が大好きなんだよね~」ニヤニヤ
澪「お前、昨日まで『糞曲だ』ってボロクソに批判してたじゃないか!」
唯「りっちゃん隊員もわかってくれますか、この素晴らしさを!」
紬「それじゃあ早速、今日から練習してみましょうか!」
梓「そ、そんな……」
澪「だ……」
律「だ?」
澪「ダメぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」バンッ
律「うわっ、澪がキレた!」
澪「り、律っ!」
律「実は私もあの曲が大好きなんだよね~」ニヤニヤ
澪「お前、昨日まで『糞曲だ』ってボロクソに批判してたじゃないか!」
唯「りっちゃん隊員もわかってくれますか、この素晴らしさを!」
紬「それじゃあ早速、今日から練習してみましょうか!」
梓「そ、そんな……」
澪「だ……」
律「だ?」
澪「ダメぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」バンッ
律「うわっ、澪がキレた!」
19: 2010/08/16(月) 21:42:59.47 ID:/gJPAVT1O
澪「ヤダ、ヤダ、ヤダ! 私は絶対に認めない!」ウルウル
律(目に涙を浮かべて、どんだけ必氏なんだ……。って、当然か)
唯「えー、いーじゃん、やろうよー。ブーブー」
澪「あふぅ!!///」ピクンッ
律(あっ、唯のブーイングに反応した。不完全でも言霊に認識されるんだな)
紬「私も、ブーブー!」
澪「はぁん!!///」ピクッピクッ
律(ムギ、えらい楽しそうだけど、本当にブーイングの意味わかってるのかな?)
梓「澪先輩、さっきから様子がおかしいですけど、大丈夫ですか?」
澪「と、とにかく、私は反対だからな……」ハァハァ
律(目に涙を浮かべて、どんだけ必氏なんだ……。って、当然か)
唯「えー、いーじゃん、やろうよー。ブーブー」
澪「あふぅ!!///」ピクンッ
律(あっ、唯のブーイングに反応した。不完全でも言霊に認識されるんだな)
紬「私も、ブーブー!」
澪「はぁん!!///」ピクッピクッ
律(ムギ、えらい楽しそうだけど、本当にブーイングの意味わかってるのかな?)
梓「澪先輩、さっきから様子がおかしいですけど、大丈夫ですか?」
澪「と、とにかく、私は反対だからな……」ハァハァ
20: 2010/08/16(月) 21:45:58.17 ID:/gJPAVT1O
唯「澪ちゃんがそういう態度なら、私だって意地を張っちゃうよ!」
梓「唯先輩、何をする気ですか?」
唯「これから何の曲をやっても『ミツバチ』の詞で歌うからね、私!」
梓「……はぁ?」
唯「スタンバイOK、行くよギー太!」
澪「……な、何を?」
唯「ブーンブンシャカ、ブーンブンシャカ、ブンブン♪」ジャンカジャンカ
(キミを見てると、いつもハート、DOKI☆DOKI)
澪「あふあぁっ!!///」ピクンピクンッ
唯「ブーリブリチャカ、ブーリブリチャカ、ビガッビガッ♪」ジャンカジャンカ
(揺れる思いは、 マシュマロみたいに、ふわ☆ふわ)
澪「ひゃうんんんっ!!///」ピ-ンッ
梓「唯先輩、何をする気ですか?」
唯「これから何の曲をやっても『ミツバチ』の詞で歌うからね、私!」
梓「……はぁ?」
唯「スタンバイOK、行くよギー太!」
澪「……な、何を?」
唯「ブーンブンシャカ、ブーンブンシャカ、ブンブン♪」ジャンカジャンカ
(キミを見てると、いつもハート、DOKI☆DOKI)
澪「あふあぁっ!!///」ピクンピクンッ
唯「ブーリブリチャカ、ブーリブリチャカ、ビガッビガッ♪」ジャンカジャンカ
(揺れる思いは、 マシュマロみたいに、ふわ☆ふわ)
澪「ひゃうんんんっ!!///」ピ-ンッ
21: 2010/08/16(月) 21:48:05.16 ID:/gJPAVT1O
梓「唯先輩、本当にやめてください。私たちの思い出を汚されたみたいで悲しいです」
唯「だってみんなが賛成してくれないんだもん~」
紬「これ、なんだか斬新で面白いかも!」
唯「でしょでしょ!?」
律「……なぁ、澪」
澪「あ、うー?」ハァハァ
律「いいか、お前が助かるには、唯たちに本当の事を話すしかないと思うぞ?」
澪「……」ハァハァ
唯「だってみんなが賛成してくれないんだもん~」
紬「これ、なんだか斬新で面白いかも!」
唯「でしょでしょ!?」
律「……なぁ、澪」
澪「あ、うー?」ハァハァ
律「いいか、お前が助かるには、唯たちに本当の事を話すしかないと思うぞ?」
澪「……」ハァハァ
22: 2010/08/16(月) 21:50:14.17 ID:/gJPAVT1O
唯「えーと、曲名は『ふわふわ時間 ~ミツバチver.~』かな」
紬「あと『わたしの恋はホッチキス ~ミツバチver.~』もいい感じね」
梓「唯先輩、ムギ先輩、私の話を聞いてましたか!?」
律「……あの調子だと、これから毎日のようにブンシャカ地獄になるぜ」
澪「はうっ」ピクッ
律「素直に呪いの存在を認めて、正直にお願いした方がいいんじゃないか?」
澪「わ、わかったよ……」
律「よしよし、いい子だ」ナデナデ
澪「うぅっ……」
律「さぁさぁ、みんな注目! ちょっと聞いてほしい事があるんだ!」
唯「ほえ?」
紬「あと『わたしの恋はホッチキス ~ミツバチver.~』もいい感じね」
梓「唯先輩、ムギ先輩、私の話を聞いてましたか!?」
律「……あの調子だと、これから毎日のようにブンシャカ地獄になるぜ」
澪「はうっ」ピクッ
律「素直に呪いの存在を認めて、正直にお願いした方がいいんじゃないか?」
澪「わ、わかったよ……」
律「よしよし、いい子だ」ナデナデ
澪「うぅっ……」
律「さぁさぁ、みんな注目! ちょっと聞いてほしい事があるんだ!」
唯「ほえ?」
24: 2010/08/16(月) 21:56:20.38 ID:/gJPAVT1O
律「……という訳で、澪には今、呪いがかけられてるんだ」
澪「だからお願いだ、本当に『ミツバチ』だけは勘弁してほしい」グスッ
紬「そういう理由があるなら、無理にとは言えないわね」
唯「えー、でも……」
紬「唯ちゃん!」
唯「……わかったよ。澪ちゃんの呪いが解けるまで我慢する」
澪「ありがとう、みんな……」ホッ
律「これで快感地獄から救われたな、澪」
梓「でも律先輩、澪先輩が悶絶するのを見て楽しんでたんじゃないんですか?」
律「いやー、なんか澪が苦しそうだからさぁ。かわいそうに思えてきちゃって」
梓「……律先輩、手ぬるいです」ボソッ
律「……えっ、何か言った?」
梓「いえ、何も」ニコッ
澪「だからお願いだ、本当に『ミツバチ』だけは勘弁してほしい」グスッ
紬「そういう理由があるなら、無理にとは言えないわね」
唯「えー、でも……」
紬「唯ちゃん!」
唯「……わかったよ。澪ちゃんの呪いが解けるまで我慢する」
澪「ありがとう、みんな……」ホッ
律「これで快感地獄から救われたな、澪」
梓「でも律先輩、澪先輩が悶絶するのを見て楽しんでたんじゃないんですか?」
律「いやー、なんか澪が苦しそうだからさぁ。かわいそうに思えてきちゃって」
梓「……律先輩、手ぬるいです」ボソッ
律「……えっ、何か言った?」
梓「いえ、何も」ニコッ
25: 2010/08/16(月) 21:59:28.49 ID:/gJPAVT1O
澪「じゃあ練習しようか。『ミツバチ』じゃない、普通の曲な」
律「えーっ、もうちょっと休憩しようぜ。学園祭も終わったんだし」
澪「学園祭が終わっても、卒業しても、このバンドは続いていくんだぞ」
律「……何だよ、そんな普通にいい話しやがって」
澪「こういう時こそ、ちゃんと練習する事が大切なんだ」
紬「うん、わかった。食器を片付けたら練習に入るわ」
澪「ありがとう。私は先に始めてるよ、今日はまだ一度も弾いてないんだ」
ブォ-ン
澪「ひゃぁっ!!///」ピクンッ
紬「澪ちゃん、どうしたの?」
澪「い、いや、何でもない……」
律「今の反応、まさか……」
律「えーっ、もうちょっと休憩しようぜ。学園祭も終わったんだし」
澪「学園祭が終わっても、卒業しても、このバンドは続いていくんだぞ」
律「……何だよ、そんな普通にいい話しやがって」
澪「こういう時こそ、ちゃんと練習する事が大切なんだ」
紬「うん、わかった。食器を片付けたら練習に入るわ」
澪「ありがとう。私は先に始めてるよ、今日はまだ一度も弾いてないんだ」
ブォ-ン
澪「ひゃぁっ!!///」ピクンッ
紬「澪ちゃん、どうしたの?」
澪「い、いや、何でもない……」
律「今の反応、まさか……」
27: 2010/08/16(月) 22:04:48.34 ID:/gJPAVT1O
澪「も、もう一回、弾いてみよう……」オソルオソル
ブォ-ン
澪「きゃふぅっ!!///」ピクピク
律「やっぱり、そういう事か」
紬「りっちゃん、何が起こってるの?」
律「どうやらベースの音が『Bu~n』の言霊として認識されちゃうみたいだ」
紬「つ、つまり?」
律「澪がベースを弾くと、澪は限界までイき続けるって事だ!」
澪「そ、そんなぁ……」ヘナヘナ
唯「自分で自分をイかせるなんて、まるでオn」
律「唯、その先は言わない方がいいと思うぞ」
ブォ-ン
澪「きゃふぅっ!!///」ピクピク
律「やっぱり、そういう事か」
紬「りっちゃん、何が起こってるの?」
律「どうやらベースの音が『Bu~n』の言霊として認識されちゃうみたいだ」
紬「つ、つまり?」
律「澪がベースを弾くと、澪は限界までイき続けるって事だ!」
澪「そ、そんなぁ……」ヘナヘナ
唯「自分で自分をイかせるなんて、まるでオn」
律「唯、その先は言わない方がいいと思うぞ」
29: 2010/08/16(月) 22:07:56.12 ID:/gJPAVT1O
澪「これじゃ、練習なんてとても出来ないよ」
梓「えっ、練習しないんですか? 澪先輩らしくない」
澪「……梓、一連の流れを踏まえてそれ言ってる?」
律「そうだな、今日はなんか凄くみんなで練習したい気分だ!」ニヤニヤ
澪「律、お前は普段そんな態度じゃないだろ!」
紬「キーボード、準備できました」
唯「こっちもOKだよ、あとは澪ちゃんだけ!」
澪「……う、」
律「……う?」
澪「うわああああああああん!!」ダッ
律「あっ、逃げた」
梓「今日はもう澪先輩で遊べませんね」
律「梓、今『で』って言った?」
梓「いえ、別に」ニコッ
梓「えっ、練習しないんですか? 澪先輩らしくない」
澪「……梓、一連の流れを踏まえてそれ言ってる?」
律「そうだな、今日はなんか凄くみんなで練習したい気分だ!」ニヤニヤ
澪「律、お前は普段そんな態度じゃないだろ!」
紬「キーボード、準備できました」
唯「こっちもOKだよ、あとは澪ちゃんだけ!」
澪「……う、」
律「……う?」
澪「うわああああああああん!!」ダッ
律「あっ、逃げた」
梓「今日はもう澪先輩で遊べませんね」
律「梓、今『で』って言った?」
梓「いえ、別に」ニコッ
31: 2010/08/16(月) 22:12:30.07 ID:/gJPAVT1O
翌朝!
澪「うぅ、昨日は酷い目にあった……」
唯「澪ちゃん、おはよ~」
澪「唯か、おはよう。今朝は遅刻ギリギリじゃないんだな」
唯「その言い方、まるで私がいつも遅刻ギリギリみたいな!」
澪「事実だろ……」
ガラッ
姫子「おはよう」
唯「あっ、姫ちゃんだ。おはよ~」
澪「立花さん、おは……」
唯「朝の掛け声は!?」
姫子「ブーンブンシャカ!!」
唯「ブブンブーン!!」
澪「よおぉぉっっ!?///」ピクンピクンッ
澪「うぅ、昨日は酷い目にあった……」
唯「澪ちゃん、おはよ~」
澪「唯か、おはよう。今朝は遅刻ギリギリじゃないんだな」
唯「その言い方、まるで私がいつも遅刻ギリギリみたいな!」
澪「事実だろ……」
ガラッ
姫子「おはよう」
唯「あっ、姫ちゃんだ。おはよ~」
澪「立花さん、おは……」
唯「朝の掛け声は!?」
姫子「ブーンブンシャカ!!」
唯「ブブンブーン!!」
澪「よおぉぉっっ!?///」ピクンピクンッ
33: 2010/08/16(月) 22:16:57.63 ID:/gJPAVT1O
姫子「澪ちゃん、どうしたの?」
唯「……そっか、澪ちゃんの前でブンシャカしちゃいけないんだった」
澪「はうっ」ピクピク
唯「ごめんね、澪ちゃん」
澪「あぁ、次から気を付けてくれると助かる……」
和「……何なのよ、今の一連のやり取りは」
唯「あっ、和ちゃん!」
和「まず唯と姫子の掛け声は何なのよ」
姫子「えーと、あれは、その」
唯「私と姫ちゃんは『ミツバチ』の絆で結ばれているんだよ!」
姫子「うん、まぁそんな感じ。ハハッ」
和「……もういいわ。姫子も今さら恥ずかしがらないでよ」
姫子「てへへ……」
唯「……そっか、澪ちゃんの前でブンシャカしちゃいけないんだった」
澪「はうっ」ピクピク
唯「ごめんね、澪ちゃん」
澪「あぁ、次から気を付けてくれると助かる……」
和「……何なのよ、今の一連のやり取りは」
唯「あっ、和ちゃん!」
和「まず唯と姫子の掛け声は何なのよ」
姫子「えーと、あれは、その」
唯「私と姫ちゃんは『ミツバチ』の絆で結ばれているんだよ!」
姫子「うん、まぁそんな感じ。ハハッ」
和「……もういいわ。姫子も今さら恥ずかしがらないでよ」
姫子「てへへ……」
35: 2010/08/16(月) 22:22:12.95 ID:/gJPAVT1O
和「それと、澪はどうしたのよ。いきなり変な声を出して」
澪「うん、実は昨日……」
カクカクシカジカ
澪「……という訳なんだ」
和「随分とふざけた話ね」
唯「和ちゃんは呪いって信じないの?」
和「まぁ、存在は認めるわ。ただし正体は別のものよ」
澪「別のものって?」
和「霊的な力じゃなくて、一種の催眠術よ。だから安心していいわ」
澪「そうなのか?」
和「澪は思い込みが激しいタイプだから、暗示にかかっちゃったのね」クスッ
唯「ふーん……」
姫子(あっ、唯ちゃんが何か企んでる)
澪「うん、実は昨日……」
カクカクシカジカ
澪「……という訳なんだ」
和「随分とふざけた話ね」
唯「和ちゃんは呪いって信じないの?」
和「まぁ、存在は認めるわ。ただし正体は別のものよ」
澪「別のものって?」
和「霊的な力じゃなくて、一種の催眠術よ。だから安心していいわ」
澪「そうなのか?」
和「澪は思い込みが激しいタイプだから、暗示にかかっちゃったのね」クスッ
唯「ふーん……」
姫子(あっ、唯ちゃんが何か企んでる)
37: 2010/08/16(月) 22:29:20.78 ID:/gJPAVT1O
昼休み!
「○月×日△曜日、お昼の校内放送を始めます」
澪「さて、お腹が空いちゃったな。お弁当を食べよう」
「今日の1曲目は、3年2組田井中律さんからのリクエスト」
澪「へぇ、律が何かリクエストを出したんだ。海外のロックバンドかな?」
「遊助の新曲『ミツバチ』です。どうぞお聞きください」
澪「……」ガタッ
「38℃の真夏日、夏祭り。こんな日は♪」ワチャカナドゥ
唯「あれ、澪ちゃん。どこに行くの?」
澪「何処か、できるだけ遠く! この放送の届かない場所へ!」
「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
澪「いやあぁぁぁ、ばあぁかあぁりいぃつうぅ!!!」
「○月×日△曜日、お昼の校内放送を始めます」
澪「さて、お腹が空いちゃったな。お弁当を食べよう」
「今日の1曲目は、3年2組田井中律さんからのリクエスト」
澪「へぇ、律が何かリクエストを出したんだ。海外のロックバンドかな?」
「遊助の新曲『ミツバチ』です。どうぞお聞きください」
澪「……」ガタッ
「38℃の真夏日、夏祭り。こんな日は♪」ワチャカナドゥ
唯「あれ、澪ちゃん。どこに行くの?」
澪「何処か、できるだけ遠く! この放送の届かない場所へ!」
「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
澪「いやあぁぁぁ、ばあぁかあぁりいぃつうぅ!!!」
39: 2010/08/16(月) 22:31:42.91 ID:/gJPAVT1O
律「あれ、澪がいない。一緒に弁当を食べようと思ったのに。いちご、知らないか?」
いちご「さっき奇声をあげて教室を出て行ったわよ」
律「……はぁ、何だそりゃ?」
いちご「こっちが聞きたいわよ、異様な慌てぶりだったし」
律(例の呪い関連かな?)
いちご「それより、律。軽音部のくせにアンタ、音楽の趣味悪いわね」
律「いきなり失礼な事を言うな、おい!」
いちご「お昼の校内放送に、あんな糞みたいな曲のリクエストを出すなんて……」
律「……んっ、それ何の話?」
いちご「だから、今日の校内放送。律が『ミツバチ』のリクエスト出したんでしょ」
律「いや、私そんなの知らないぞ?」
いちご「……えっ?」
いちご「さっき奇声をあげて教室を出て行ったわよ」
律「……はぁ、何だそりゃ?」
いちご「こっちが聞きたいわよ、異様な慌てぶりだったし」
律(例の呪い関連かな?)
いちご「それより、律。軽音部のくせにアンタ、音楽の趣味悪いわね」
律「いきなり失礼な事を言うな、おい!」
いちご「お昼の校内放送に、あんな糞みたいな曲のリクエストを出すなんて……」
律「……んっ、それ何の話?」
いちご「だから、今日の校内放送。律が『ミツバチ』のリクエスト出したんでしょ」
律「いや、私そんなの知らないぞ?」
いちご「……えっ?」
44: 2010/08/16(月) 22:34:45.22 ID:/gJPAVT1O
その頃!
憂「梓ちゃん、一緒にお昼を食べようか」
梓「うん、いいよ~」
憂「さっき校内放送で流れた曲、最近お姉ちゃんが大好きなんだ~」
梓「あぁ、遊助の『ミツバチ』ね」
憂「そうそう。ちょっと私は歌詞の意味がわからないんだけどね」テヘッ
梓「あの曲、私がリクエスト出したんだ」
憂「えっ、そうなの? でも確か、律さんのリクエストって言ってたような」
梓「私が律先輩の名前でリクエストしたの」
憂「なんでわざわざそんな事を?」
梓「んー、ちょっとしたイタズラ心だよ」
憂「そうなんだ。梓ちゃんがイタズラするなんて、意外かも」
梓「……」ニヤリ
憂「梓ちゃん、一緒にお昼を食べようか」
梓「うん、いいよ~」
憂「さっき校内放送で流れた曲、最近お姉ちゃんが大好きなんだ~」
梓「あぁ、遊助の『ミツバチ』ね」
憂「そうそう。ちょっと私は歌詞の意味がわからないんだけどね」テヘッ
梓「あの曲、私がリクエスト出したんだ」
憂「えっ、そうなの? でも確か、律さんのリクエストって言ってたような」
梓「私が律先輩の名前でリクエストしたの」
憂「なんでわざわざそんな事を?」
梓「んー、ちょっとしたイタズラ心だよ」
憂「そうなんだ。梓ちゃんがイタズラするなんて、意外かも」
梓「……」ニヤリ
62: 2010/08/17(火) 00:43:21.49 ID:NPFDf/9yO
澪「はぁ、はぁ、はぁ……」
澪「息が苦しい、校庭まで全力で走って来たからな……」
澪「まぁ、それだけじゃないけど……///」
「次の曲は、3年2組琴吹紬さんからのリクエスト」
「ベートーヴェン、ピアノソナタ第8番『悲愴』より、第一楽章」
澪「スーッ、ハーッ。スーッ、ハーッ」
澪「よし、深呼吸したら落ち着いた」
澪「……落ち着いたら、怒りがこみ上げてきた」
澪「律、絶対に許さないからな。キッチリ仕返ししてやる!」イライラ
澪「そうと決まれば、あの人たちに協力してもらおう!」
澪「息が苦しい、校庭まで全力で走って来たからな……」
澪「まぁ、それだけじゃないけど……///」
「次の曲は、3年2組琴吹紬さんからのリクエスト」
「ベートーヴェン、ピアノソナタ第8番『悲愴』より、第一楽章」
澪「スーッ、ハーッ。スーッ、ハーッ」
澪「よし、深呼吸したら落ち着いた」
澪「……落ち着いたら、怒りがこみ上げてきた」
澪「律、絶対に許さないからな。キッチリ仕返ししてやる!」イライラ
澪「そうと決まれば、あの人たちに協力してもらおう!」
63: 2010/08/17(火) 00:44:40.23 ID:NPFDf/9yO
律「もうすぐ昼休みも終わりだというのに、澪が帰って来ない……」
紬「さすがに怒ったんじゃないかな、『ミツバチ』のリクエストは……」
律「だから、あれは私じゃないってば!」
ガラッ
律「あっ、澪!」
澪「おぉ、律か」ニッコリ
律「さっきの校内放送だけど、あれ……」
澪「あぁ、律のリクエストした曲が採用されて良かったな」ニッコリ
律「え、あ、うん……」
ポンポン
律(ひっ、頭!)
澪「おかげで楽しい昼休みを過ごせたよ、ありがとう」ナデナデ
律(……その笑顔が怖すぎます、澪さん)
紬「さすがに怒ったんじゃないかな、『ミツバチ』のリクエストは……」
律「だから、あれは私じゃないってば!」
ガラッ
律「あっ、澪!」
澪「おぉ、律か」ニッコリ
律「さっきの校内放送だけど、あれ……」
澪「あぁ、律のリクエストした曲が採用されて良かったな」ニッコリ
律「え、あ、うん……」
ポンポン
律(ひっ、頭!)
澪「おかげで楽しい昼休みを過ごせたよ、ありがとう」ナデナデ
律(……その笑顔が怖すぎます、澪さん)
64: 2010/08/17(火) 00:46:11.66 ID:NPFDf/9yO
放課後!
澪「あっ、唯」
唯「澪ちゃん、どうしたの?」
澪「私、今日はちょっと部室に行くのが遅くなるから」
唯「うん、わかった」
澪「だからそれまで、好きなだけ『ミツバチ』を歌ってていいからな」
唯「……えっ?」
澪「唯は歌いたくて仕方ないのに、私に気を遣って歌えないだろ?」
唯「う、うん」
澪「私がいない間は、何の遠慮も要らないからな」
唯「……よくわかんないけど、ありがとう澪ちゃん!」
澪「あっ、唯」
唯「澪ちゃん、どうしたの?」
澪「私、今日はちょっと部室に行くのが遅くなるから」
唯「うん、わかった」
澪「だからそれまで、好きなだけ『ミツバチ』を歌ってていいからな」
唯「……えっ?」
澪「唯は歌いたくて仕方ないのに、私に気を遣って歌えないだろ?」
唯「う、うん」
澪「私がいない間は、何の遠慮も要らないからな」
唯「……よくわかんないけど、ありがとう澪ちゃん!」
65: 2010/08/17(火) 00:50:21.09 ID:NPFDf/9yO
澪「……失礼しまーす」
オカ研1「……どうぞ」
オカ研2「あなたを待っていた。田井中律の毛髪は持って来た?」
澪「はい、これ! 頭を撫でるふりをして採取したんだ」
オカ研2「それは、自然な動作の中で採取できたという意味?」
澪「そうそう。誰が見てもバッチリ自然な、私と律の普段のやり取りだった」
オカ研1「……そういう事にしておく」
オカ研2「では早速、田井中律に呪いをかける」
澪「うん、お願いします。えーと、呪いの種類は確か……」
オカ研1「……エンゼルフェザーと呼ばれる呪い」
オカ研2「言霊によって、田井中律は天使の愛撫に身体を包まれる」
澪「ありがとう。それで、その言霊は……」
オカ研1「……どうぞ」
オカ研2「あなたを待っていた。田井中律の毛髪は持って来た?」
澪「はい、これ! 頭を撫でるふりをして採取したんだ」
オカ研2「それは、自然な動作の中で採取できたという意味?」
澪「そうそう。誰が見てもバッチリ自然な、私と律の普段のやり取りだった」
オカ研1「……そういう事にしておく」
オカ研2「では早速、田井中律に呪いをかける」
澪「うん、お願いします。えーと、呪いの種類は確か……」
オカ研1「……エンゼルフェザーと呼ばれる呪い」
オカ研2「言霊によって、田井中律は天使の愛撫に身体を包まれる」
澪「ありがとう。それで、その言霊は……」
66: 2010/08/17(火) 00:58:37.44 ID:NPFDf/9yO
その頃!
律「やっぱり部室は落ち着くなぁ」ダラダラ
唯「卒業してもずっとここに住みたいねぇ」ダラダラ
紬「あっ、それ素敵! 毎日が学園祭の夜みたいになって!」
梓「本当に住み着かないでくださいね……。ところで澪先輩は?」
唯「何か用事があるみたい。遅れて来るって言ってたよ」
梓「へぇ、そうなんですか……」
唯「だから澪ちゃんが来るまでブンシャカやり放題なんだよ!」
紬「ブーンブンシャカブブンブーン♪」
律「ひゃっ!!」ビクッ
唯「りっちゃん、どうしたの?」
律「唯、変なところ触るなよ~」
唯「えっ、私は何もしてないよ?」
律「……あれ、マジで?」
律「やっぱり部室は落ち着くなぁ」ダラダラ
唯「卒業してもずっとここに住みたいねぇ」ダラダラ
紬「あっ、それ素敵! 毎日が学園祭の夜みたいになって!」
梓「本当に住み着かないでくださいね……。ところで澪先輩は?」
唯「何か用事があるみたい。遅れて来るって言ってたよ」
梓「へぇ、そうなんですか……」
唯「だから澪ちゃんが来るまでブンシャカやり放題なんだよ!」
紬「ブーンブンシャカブブンブーン♪」
律「ひゃっ!!」ビクッ
唯「りっちゃん、どうしたの?」
律「唯、変なところ触るなよ~」
唯「えっ、私は何もしてないよ?」
律「……あれ、マジで?」
68: 2010/08/17(火) 01:00:35.22 ID:NPFDf/9yO
紬「澪ちゃんが来るの遅くなるなら、先にティータイムを始めちゃおうか」
唯「うん、そうだね。紅茶とお菓子をお願いします、ムギちゃん!」
紬「わかりました~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「きゃははははっっっっ!!!!」ジタバタ
唯「ど、どうしたの、りっちゃん!?」
紬「なんだか楽しそうね~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「ひぃっ、ひぃっ、やめてぇぇっっ!!」ジタバタ
唯「……りっちゃんが笑い転げている」
梓「まるで狂っちゃったみたいな笑い方ですね」
唯「……あずにゃん?」
梓「いや、映画に時々出てくるじゃないですか。ダークナイトみたいな」
唯「うん、そうだね。紅茶とお菓子をお願いします、ムギちゃん!」
紬「わかりました~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「きゃははははっっっっ!!!!」ジタバタ
唯「ど、どうしたの、りっちゃん!?」
紬「なんだか楽しそうね~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「ひぃっ、ひぃっ、やめてぇぇっっ!!」ジタバタ
唯「……りっちゃんが笑い転げている」
梓「まるで狂っちゃったみたいな笑い方ですね」
唯「……あずにゃん?」
梓「いや、映画に時々出てくるじゃないですか。ダークナイトみたいな」
69: 2010/08/17(火) 01:02:34.88 ID:NPFDf/9yO
唯「おーい、りっちゃん。狂ったの?」
律「ち、違うっての、バカ……」ハァハァ
梓「顔も真っ赤だし、涙とよだれが溢れてますよ」
律「う、う、うるさい!」フキフキ
紬「紅茶の用意が出来たわよ~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「ム、ム、ムギ! それ、やめて、きゃはははっっっ!!!」ジタバタ
紬「えっ、私?」
律「そう、ムギが歌うと、全身がこそばゆくて仕方ないんだ……」ハァハァ
紬「歌……って、しゃらんら♪の事かな?」
律「そ、それそれぇぇっっ!!」ジタバタ
紬「あっ、ご、ごめん」
律「それを聞くと、まるで、身体中を誰かにくすぐられているような感覚が……」ハァハァ
律「ち、違うっての、バカ……」ハァハァ
梓「顔も真っ赤だし、涙とよだれが溢れてますよ」
律「う、う、うるさい!」フキフキ
紬「紅茶の用意が出来たわよ~。しゃらんら、しゃらんら♪」
律「ム、ム、ムギ! それ、やめて、きゃはははっっっ!!!」ジタバタ
紬「えっ、私?」
律「そう、ムギが歌うと、全身がこそばゆくて仕方ないんだ……」ハァハァ
紬「歌……って、しゃらんら♪の事かな?」
律「そ、それそれぇぇっっ!!」ジタバタ
紬「あっ、ご、ごめん」
律「それを聞くと、まるで、身体中を誰かにくすぐられているような感覚が……」ハァハァ
71: 2010/08/17(火) 01:11:54.29 ID:NPFDf/9yO
唯「落ち着いてきたら、紅茶でも飲みなよ」
律「あぁ、ありがとう……」ズズッ
唯「ムギちゃん、今日のお菓子は何?」
紬「ラング・ド・シャーよ!」
律「きゃひひひひ、きた、来ちゃったぁぁっっ!!」バチャン
唯「うわっ、いきなり!?」
律「や、や、やめてぇぇっっ、助けてぇぇっっ!!」ジタバタ
梓「紅茶がスカートに溢れて、律先輩がお漏らししたみたいですね」
律「うる、ひゃい……」ハァハァ
紬「私、タオルを持って来るわ!」
律「おっ、お願い、ひまひゅ……」ハァハァ
律「あぁ、ありがとう……」ズズッ
唯「ムギちゃん、今日のお菓子は何?」
紬「ラング・ド・シャーよ!」
律「きゃひひひひ、きた、来ちゃったぁぁっっ!!」バチャン
唯「うわっ、いきなり!?」
律「や、や、やめてぇぇっっ、助けてぇぇっっ!!」ジタバタ
梓「紅茶がスカートに溢れて、律先輩がお漏らししたみたいですね」
律「うる、ひゃい……」ハァハァ
紬「私、タオルを持って来るわ!」
律「おっ、お願い、ひまひゅ……」ハァハァ
72: 2010/08/17(火) 01:13:19.43 ID:NPFDf/9yO
唯「ねぇ、あずにゃん?」
梓「はい」
唯「この症状、やっぱりアレかな?」
梓「……呪いでしょうね。澪先輩の呪いとは、種類が違うみたいですが」
ガチャ
澪「やぁ、遅くなったな」ニッコリ
紬「澪ちゃん、りっちゃんが大変なの!」
澪「という事は、成功したみたいだな」
律「澪、お前、まさか……」ハァハァ
澪「悪いな、律。昼休みの仕返しをさせてもらったぞ」
律「だから私は無実だってばー!」
梓(面白くなってきた……)ニヤリ
梓「はい」
唯「この症状、やっぱりアレかな?」
梓「……呪いでしょうね。澪先輩の呪いとは、種類が違うみたいですが」
ガチャ
澪「やぁ、遅くなったな」ニッコリ
紬「澪ちゃん、りっちゃんが大変なの!」
澪「という事は、成功したみたいだな」
律「澪、お前、まさか……」ハァハァ
澪「悪いな、律。昼休みの仕返しをさせてもらったぞ」
律「だから私は無実だってばー!」
梓(面白くなってきた……)ニヤリ
73: 2010/08/17(火) 01:15:04.69 ID:NPFDf/9yO
唯「澪ちゃん、これってやっぱり呪いなの?」
澪「その通りだ。私の呪いと同じように、一番軽くてすぐ解けるやつ」
律「すぐって言っても10日くらいだろ、長いって……」
澪「それは私だって一緒だ!」
梓「でも澪先輩の呪いと、効果がちょっと違う?」
澪「あぁ。エンゼルフェザーと言って、全身を天使の羽根で撫でられる感覚だとか」
律「私がくすぐり苦手だって知ってるから、それを選んだだろ!」
澪「あれー、そうだったっけ。忘れてたよ、ハッハッハ」
律「くっそー、澪めっ!」
澪「ちなみに鍵となる言霊は……」
梓「言霊は……」ゴクリ
澪『Sha』
律「また、また、やはははっ、やびゃいぃぃっっ!!」ジタバタ
澪「その通りだ。私の呪いと同じように、一番軽くてすぐ解けるやつ」
律「すぐって言っても10日くらいだろ、長いって……」
澪「それは私だって一緒だ!」
梓「でも澪先輩の呪いと、効果がちょっと違う?」
澪「あぁ。エンゼルフェザーと言って、全身を天使の羽根で撫でられる感覚だとか」
律「私がくすぐり苦手だって知ってるから、それを選んだだろ!」
澪「あれー、そうだったっけ。忘れてたよ、ハッハッハ」
律「くっそー、澪めっ!」
澪「ちなみに鍵となる言霊は……」
梓「言霊は……」ゴクリ
澪『Sha』
律「また、また、やはははっ、やびゃいぃぃっっ!!」ジタバタ
99: 2010/08/17(火) 10:32:06.31 ID:NPFDf/9yO
紬「りっちゃん、大丈夫? はい、このタオルを使って」
律「ありがと、ムギは私の天使だよ……」ハァハァ
紬「えへへ、どう致しまして」
律「まぁ今の私にとって、天使の羽根は凶器でしかないんだけど」
紬「えーと、喜んでいいの、私?」
律「このまま、やられっ放しのりっちゃんだと思うなよ?」
梓(律先輩の目に、復讐の炎がメラメラと……)
律「なぁ、唯!」
唯「ほえ?」
律「一番好きなコンビニは?」
唯「んーと、セブンイレブンいい気分♪」
澪「ひゃはぁぁっっ!?///」ピクンッ
律「ありがと、ムギは私の天使だよ……」ハァハァ
紬「えへへ、どう致しまして」
律「まぁ今の私にとって、天使の羽根は凶器でしかないんだけど」
紬「えーと、喜んでいいの、私?」
律「このまま、やられっ放しのりっちゃんだと思うなよ?」
梓(律先輩の目に、復讐の炎がメラメラと……)
律「なぁ、唯!」
唯「ほえ?」
律「一番好きなコンビニは?」
唯「んーと、セブンイレブンいい気分♪」
澪「ひゃはぁぁっっ!?///」ピクンッ
100: 2010/08/17(火) 10:33:57.78 ID:NPFDf/9yO
律「よし、ヒット!」グッ
澪「は、反撃、だと……」ハァハァ
唯「あわわ、やっちゃった。澪ちゃんごめん!」
律「……次は、そうだな、みんなで練習しようぜ!」
澪「なっ!?」
律「もうティータイム終わりだからな、早く準備しろ~」ニヤニヤ
梓(律先輩、普段からそんな姿勢だったらいいのに)
律「さぁ澪、ベースを持て! ドラムは準備万端だぞ!」
ドコドコチンシャ-ン
律「って、きゃはああぁぁっっ!?」ビクンッ
紬「どうしたの、りっちゃん!?」
律「……えっ、何だよ、これ」ハァハァ
澪「は、反撃、だと……」ハァハァ
唯「あわわ、やっちゃった。澪ちゃんごめん!」
律「……次は、そうだな、みんなで練習しようぜ!」
澪「なっ!?」
律「もうティータイム終わりだからな、早く準備しろ~」ニヤニヤ
梓(律先輩、普段からそんな姿勢だったらいいのに)
律「さぁ澪、ベースを持て! ドラムは準備万端だぞ!」
ドコドコチンシャ-ン
律「って、きゃはああぁぁっっ!?」ビクンッ
紬「どうしたの、りっちゃん!?」
律「……えっ、何だよ、これ」ハァハァ
101: 2010/08/17(火) 10:35:47.64 ID:NPFDf/9yO
澪「まさかとは思ったが、本当にそうみたいだな」
唯「えーと、どういう事なの?」
澪「楽器の音でも言霊として認識されるのは、知っての通りだからな」
唯「つまり……」
澪「おそらくシンバルの音が『Sha』の言霊として機能して、律の身体は……」
律「くすぐったひぃぃっっ!!」ジタバタ
澪「私に攻撃するつもりだったんだろ、自業自得だ」
梓「結局、自分だけ苦しい思いをするなんて。間抜けですね」
律「うぅっ、言いたい放題言いやがって……」ハァハァ
梓「それで律先輩、練習を始めるんでしたっけ?」
律「する訳ないだろっ、もう帰るっ!」グスン
梓(あっ、とうとう泣いちゃった)
唯「えーと、どういう事なの?」
澪「楽器の音でも言霊として認識されるのは、知っての通りだからな」
唯「つまり……」
澪「おそらくシンバルの音が『Sha』の言霊として機能して、律の身体は……」
律「くすぐったひぃぃっっ!!」ジタバタ
澪「私に攻撃するつもりだったんだろ、自業自得だ」
梓「結局、自分だけ苦しい思いをするなんて。間抜けですね」
律「うぅっ、言いたい放題言いやがって……」ハァハァ
梓「それで律先輩、練習を始めるんでしたっけ?」
律「する訳ないだろっ、もう帰るっ!」グスン
梓(あっ、とうとう泣いちゃった)
102: 2010/08/17(火) 10:41:22.50 ID:NPFDf/9yO
翌日!
律「澪のために新しい曲を作ったぜ!」
唯「えっ、りっちゃんが作ったの?」
律「いや、ムギが前に作った曲に歌詞を付けただけ」
紬「嬉しいわ、歌詞の無いまま放置されてる曲が結構あるから」
澪「それでどんな曲なんだ?」
律「曲名は『Heart Goes Boom!!』だ」
澪「たひゃ!?///」ピクッ
『喜怒哀楽 ジャズベのボディに 全部私が詰まってる
春夏秋冬 二十四時間 うなるハートは無休
Bo Boom Boom Boom Boom!!』
澪「いやっ、ひゃはぅんんんん!!///」ピ-ンッ
律「どうだ、喜んでくれたか?」ニヤニヤ
律「澪のために新しい曲を作ったぜ!」
唯「えっ、りっちゃんが作ったの?」
律「いや、ムギが前に作った曲に歌詞を付けただけ」
紬「嬉しいわ、歌詞の無いまま放置されてる曲が結構あるから」
澪「それでどんな曲なんだ?」
律「曲名は『Heart Goes Boom!!』だ」
澪「たひゃ!?///」ピクッ
『喜怒哀楽 ジャズベのボディに 全部私が詰まってる
春夏秋冬 二十四時間 うなるハートは無休
Bo Boom Boom Boom Boom!!』
澪「いやっ、ひゃはぅんんんん!!///」ピ-ンッ
律「どうだ、喜んでくれたか?」ニヤニヤ
103: 2010/08/17(火) 10:42:28.37 ID:NPFDf/9yO
澪「……奇遇だな、私も新曲の歌詞を書いてきたんだ」ハァハァ
唯「澪ちゃんも?」
澪「ほら、この前ムギが作曲して、唯が途中まで歌詞を作ったやつ」
紬「あの曲が完成したのね、嬉しい!」
律「えーと、タイトルは何だっけ?」
澪「『Cagayake! GIRLS』だよ。Cメロから先が未完成だったからな」
『永遠にループする
サイズ down↑ up↓ down↑ up↓
でも気分いつでも
up↑ up↑↑ up↑↑↑ & up↑↑↑』
律「おぉ、なかなかいい感じ……」
『Shining Shiner Shinyest
Girls be ambitious & shine』
律「って、きゃははははぁぁぁぁっっっっ!?」ジタバタ
唯「澪ちゃんも?」
澪「ほら、この前ムギが作曲して、唯が途中まで歌詞を作ったやつ」
紬「あの曲が完成したのね、嬉しい!」
律「えーと、タイトルは何だっけ?」
澪「『Cagayake! GIRLS』だよ。Cメロから先が未完成だったからな」
『永遠にループする
サイズ down↑ up↓ down↑ up↓
でも気分いつでも
up↑ up↑↑ up↑↑↑ & up↑↑↑』
律「おぉ、なかなかいい感じ……」
『Shining Shiner Shinyest
Girls be ambitious & shine』
律「って、きゃははははぁぁぁぁっっっっ!?」ジタバタ
104: 2010/08/17(火) 10:44:20.74 ID:NPFDf/9yO
紬「最後のところ、リピート6回も……」
唯「何か凄まじいものを感じるよ、明るい曲と歌詞なのに……」
澪「どうかな、これ?」ニッコリ
律「ぜぇー、ぜぇー、ひゅー、ひゅー」ハァハァ
紬「りっちゃん、呼吸できる?」
律「な、何とか……」ハァハァ
梓「律先輩も澪先輩も、自分は無傷で相手だけ呪いが発動するような歌詞を……」
澪「いやー、そんなつもりは無かったんだけどなー」
律「あぁ、私も、ただ、澪のために、と思って……」ハァハァ
唯「2人とも、にらみ合ってて怖いよぅ」
唯「何か凄まじいものを感じるよ、明るい曲と歌詞なのに……」
澪「どうかな、これ?」ニッコリ
律「ぜぇー、ぜぇー、ひゅー、ひゅー」ハァハァ
紬「りっちゃん、呼吸できる?」
律「な、何とか……」ハァハァ
梓「律先輩も澪先輩も、自分は無傷で相手だけ呪いが発動するような歌詞を……」
澪「いやー、そんなつもりは無かったんだけどなー」
律「あぁ、私も、ただ、澪のために、と思って……」ハァハァ
唯「2人とも、にらみ合ってて怖いよぅ」
105: 2010/08/17(火) 10:45:31.36 ID:NPFDf/9yO
梓(片方だけしか発動しないのは、正直まどろっこしい)
紬「りっちゃん、澪ちゃん、動機は何であれありがとう!」
唯「きっかけが何であれ、出来上がったものは本当にいいものだよ!」
梓(2つの言霊を考えると、最も効率的に呪いを発動させるには……)
律「何だよもう、人聞きの悪い言い方しやがって」
澪「まるで私が、のたうちまわる律を見たくて歌詞を作ったみたいじゃないかー」
梓「ブーンブンシャカブブンブーン♪」ボソッ
澪「にゃひぃぃっっ!!///」ピクピクッ
律「あっ、らめ、らぁぁっっ!!」ピクピクッ
紬「梓ちゃん!?」
唯「あずにゃん!?」
梓「あっ、すみません。つい口に出して歌っちゃいました……」
紬「りっちゃん、澪ちゃん、動機は何であれありがとう!」
唯「きっかけが何であれ、出来上がったものは本当にいいものだよ!」
梓(2つの言霊を考えると、最も効率的に呪いを発動させるには……)
律「何だよもう、人聞きの悪い言い方しやがって」
澪「まるで私が、のたうちまわる律を見たくて歌詞を作ったみたいじゃないかー」
梓「ブーンブンシャカブブンブーン♪」ボソッ
澪「にゃひぃぃっっ!!///」ピクピクッ
律「あっ、らめ、らぁぁっっ!!」ピクピクッ
紬「梓ちゃん!?」
唯「あずにゃん!?」
梓「あっ、すみません。つい口に出して歌っちゃいました……」
123: 2010/08/17(火) 14:47:30.02 ID:NPFDf/9yO
夜!
律「ただいま~」
聡「姉ちゃん、お帰り」
律「……何してんだ?」
聡「部屋の大掃除したら、色々懐かしいものが出てきた」
律「それ、いつまでも掃除が終わらないパターンだな」
聡「まぁまぁ。昔よく遊んでた、くだらないオモチャなんか眺めるのも楽しいよ」
律「気持ちはわかるけどな。んで、その手に持ってるのは?」
聡「スイッチを入れると、猿がシンバルを鳴らすやつ」
律「……待てっ、そのスイッチを入れるなぁっ!!」
聡「えっ?」カチッ
律「ただいま~」
聡「姉ちゃん、お帰り」
律「……何してんだ?」
聡「部屋の大掃除したら、色々懐かしいものが出てきた」
律「それ、いつまでも掃除が終わらないパターンだな」
聡「まぁまぁ。昔よく遊んでた、くだらないオモチャなんか眺めるのも楽しいよ」
律「気持ちはわかるけどな。んで、その手に持ってるのは?」
聡「スイッチを入れると、猿がシンバルを鳴らすやつ」
律「……待てっ、そのスイッチを入れるなぁっ!!」
聡「えっ?」カチッ
125: 2010/08/17(火) 14:49:19.13 ID:NPFDf/9yO
シャンシャンシャンシャン
律「ひゃははははははっっ!!」ジタバタ
シャンシャンシャンシャン
律「きひぃ、きひぃひひっっ!!」ジタバタ
聡「姉ちゃん、そんなに面白いのかよ……」
律「いや、ちが、そうじゃなくてぇぇっっ!!」ジタバタ
聡「気に入ったみたいだし、そのオモチャは姉ちゃんにあげるよ」
律「いら、いらな、ひぃぃっっ!!」ジタバタ
聡「じゃあ俺、部屋の掃除に戻るから」
シャンシャンシャンシャン
律「やっ、せめて、スイッチ切ってぇぇっっ!!」ジタバタ
律「ひゃははははははっっ!!」ジタバタ
シャンシャンシャンシャン
律「きひぃ、きひぃひひっっ!!」ジタバタ
聡「姉ちゃん、そんなに面白いのかよ……」
律「いや、ちが、そうじゃなくてぇぇっっ!!」ジタバタ
聡「気に入ったみたいだし、そのオモチャは姉ちゃんにあげるよ」
律「いら、いらな、ひぃぃっっ!!」ジタバタ
聡「じゃあ俺、部屋の掃除に戻るから」
シャンシャンシャンシャン
律「やっ、せめて、スイッチ切ってぇぇっっ!!」ジタバタ
126: 2010/08/17(火) 14:51:05.57 ID:NPFDf/9yO
律「……」ハァハァ
律「……笑い氏ぬかと思った」
律「聡のやつ、たったひとりの姉を頃す気かよ」
律「……ふぅ」
律「認めたくないけど、ちょっと気持ちよくなってきた///」
律「……」カァッ
律「くすぐられ過ぎて、イカれ始めてるな」
律「……とりあえず」
律「この猿のオモチャは貰っておこう」
律「いや、観賞用、ただ机の上に置いておくだけだから!」
律「……誰に向かって言い訳をしてるんだ、私は」
律「……笑い氏ぬかと思った」
律「聡のやつ、たったひとりの姉を頃す気かよ」
律「……ふぅ」
律「認めたくないけど、ちょっと気持ちよくなってきた///」
律「……」カァッ
律「くすぐられ過ぎて、イカれ始めてるな」
律「……とりあえず」
律「この猿のオモチャは貰っておこう」
律「いや、観賞用、ただ机の上に置いておくだけだから!」
律「……誰に向かって言い訳をしてるんだ、私は」
129: 2010/08/17(火) 14:54:40.49 ID:NPFDf/9yO
翌日!
教師「……そして1912年、中華民国の樹立とともに清は滅亡しました」
澪(世界史は受験で使うから、ちゃんと勉強しないとな)
教師「この時に起こった革命を何と呼ぶか、真鍋さん」
和「はい、辛亥革命です」
教師「正解。では辛亥革命の中心人物で、中華民国を建国したのは……」
澪(孫文か、基礎知識だな。……って、それを発音されると困る!)
教師「後ろの席の、平沢さん」
唯「はい、えーと、そn」
チョンチョン
唯(んっ、どうしたの姫ちゃん?)
姫子(『ぶん』って言ったら、澪ちゃんが困っちゃうよ!)
唯(あっ、そうか!)
教師「……そして1912年、中華民国の樹立とともに清は滅亡しました」
澪(世界史は受験で使うから、ちゃんと勉強しないとな)
教師「この時に起こった革命を何と呼ぶか、真鍋さん」
和「はい、辛亥革命です」
教師「正解。では辛亥革命の中心人物で、中華民国を建国したのは……」
澪(孫文か、基礎知識だな。……って、それを発音されると困る!)
教師「後ろの席の、平沢さん」
唯「はい、えーと、そn」
チョンチョン
唯(んっ、どうしたの姫ちゃん?)
姫子(『ぶん』って言ったら、澪ちゃんが困っちゃうよ!)
唯(あっ、そうか!)
131: 2010/08/17(火) 14:56:18.97 ID:NPFDf/9yO
教師「……平沢さん?」
唯「そ、それじゃなくて、毛沢東かなぁ?」
姫子(ナイス回避だよ、唯ちゃん!)
澪(よくやった、ありがとう唯!)
教師「違います、孫文です」
澪「ん~~~!!!///」ピクンッ
澪(一瞬安心したところに、不意打ちだなんて!)
教師「どうかしましたか、秋山さん?」
澪「いえ、何でもありません……」ハァハァ
唯(結局、回避できなかったよ……)
姫子(仕方ないよ、唯ちゃんは頑張ったって……)
唯「そ、それじゃなくて、毛沢東かなぁ?」
姫子(ナイス回避だよ、唯ちゃん!)
澪(よくやった、ありがとう唯!)
教師「違います、孫文です」
澪「ん~~~!!!///」ピクンッ
澪(一瞬安心したところに、不意打ちだなんて!)
教師「どうかしましたか、秋山さん?」
澪「いえ、何でもありません……」ハァハァ
唯(結局、回避できなかったよ……)
姫子(仕方ないよ、唯ちゃんは頑張ったって……)
132: 2010/08/17(火) 14:58:11.35 ID:NPFDf/9yO
教師「毛沢東は、別の革命の中心人物ですね。何だかわかりますか?」
澪(わかるよ、わかるけど、それは言えない!)
教師「騒がしかった秋山さんに答えてもらいましょうか」
澪(ひぇっ、そんな!)
教師「基礎的な知識だから、わかる筈です」
澪「はい、えーと……」ドキドキ
澪(これを言っちゃったら、私、授業中に、みんなの前で!)
澪「ぶ……」ドキドキ
澪(えぇい、仕方ない、もうヤケクソ!)
澪「ぶんか、大かくめぇぇぇっっっ!!!///」ピクンピクンピクン
澪(あぁ、私、文化大革命でイっちゃったよぉ……)
澪(わかるよ、わかるけど、それは言えない!)
教師「騒がしかった秋山さんに答えてもらいましょうか」
澪(ひぇっ、そんな!)
教師「基礎的な知識だから、わかる筈です」
澪「はい、えーと……」ドキドキ
澪(これを言っちゃったら、私、授業中に、みんなの前で!)
澪「ぶ……」ドキドキ
澪(えぇい、仕方ない、もうヤケクソ!)
澪「ぶんか、大かくめぇぇぇっっっ!!!///」ピクンピクンピクン
澪(あぁ、私、文化大革命でイっちゃったよぉ……)
134: 2010/08/17(火) 15:02:10.43 ID:NPFDf/9yO
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
紬「澪ちゃんは頑張った、頑張ったよ!」
澪「うぅ……」
唯「別に誰もおかしく思ってなんかないよ!」
澪「そんな訳ないだろ……」
律「とにかく落ち込むなって、元気を出せよ!」
澪「元気、出せないよ……」
澪(事情を知ってるみんなが優しくしてくれる)
澪(それが余計に惨めな気持ちになるよ)
澪「うぅ、今日はもう帰りたい……」
紬「澪ちゃんは頑張った、頑張ったよ!」
澪「うぅ……」
唯「別に誰もおかしく思ってなんかないよ!」
澪「そんな訳ないだろ……」
律「とにかく落ち込むなって、元気を出せよ!」
澪「元気、出せないよ……」
澪(事情を知ってるみんなが優しくしてくれる)
澪(それが余計に惨めな気持ちになるよ)
澪「うぅ、今日はもう帰りたい……」
164: 2010/08/17(火) 21:03:53.57 ID:NPFDf/9yO
お待たせしました
166: 2010/08/17(火) 21:06:17.03 ID:NPFDf/9yO
昼休み!
純「やっほー!」
梓「あぁ、純か」
純「突然ですが質問です! 梓はS? それともM?」
梓「んー、どっちかと言えばSだね」
純「なぁんちゃって、私は服のサイズを聞いただけでした~」
梓「……」イラッ
純「勘違いして答えてくれちゃったみたいだけどひべぇ!?」ギリッ
梓「うん、わかってたよ。服のサイズでしょ?」ニコッ
純「ほっぺた、ちゅねらにゃいでぇぇっっ!!」ギリギリッ
梓「サドって意味じゃなくてね、身体が小さいからSサイズかな、と思って」ニコニコ
純(サドだよ……。梓、あんたはサドだよ……!!)
純「やっほー!」
梓「あぁ、純か」
純「突然ですが質問です! 梓はS? それともM?」
梓「んー、どっちかと言えばSだね」
純「なぁんちゃって、私は服のサイズを聞いただけでした~」
梓「……」イラッ
純「勘違いして答えてくれちゃったみたいだけどひべぇ!?」ギリッ
梓「うん、わかってたよ。服のサイズでしょ?」ニコッ
純「ほっぺた、ちゅねらにゃいでぇぇっっ!!」ギリギリッ
梓「サドって意味じゃなくてね、身体が小さいからSサイズかな、と思って」ニコニコ
純(サドだよ……。梓、あんたはサドだよ……!!)
167: 2010/08/17(火) 21:07:20.94 ID:NPFDf/9yO
梓「まったくもう。あんまりふざけた事ばっかりしてると、調教するよ?」
純「……えっ、調教?」
梓「それで、用件は特に無いの? 私、行くところがあるんだけど」
純「あれ、今の発言、サラッと流されちゃうの?」
梓「五秒以内に納得のいく返答が無かったから、もう行くわね」
純「ちょ、ちょっと待って、梓!」
梓「……何よ?」
純「この前の話、憂と相談してみたんだ」
梓「あぁ、そうなんだ。ありがと」
純「それで、結論としては……」
純「……えっ、調教?」
梓「それで、用件は特に無いの? 私、行くところがあるんだけど」
純「あれ、今の発言、サラッと流されちゃうの?」
梓「五秒以内に納得のいく返答が無かったから、もう行くわね」
純「ちょ、ちょっと待って、梓!」
梓「……何よ?」
純「この前の話、憂と相談してみたんだ」
梓「あぁ、そうなんだ。ありがと」
純「それで、結論としては……」
168: 2010/08/17(火) 21:10:01.23 ID:NPFDf/9yO
放課後!
エリ「ねぇねぇ、コーラ飲まない?」
律「おっ、サンキュ。でも珍しいな~」
エリ「えっ、何が?」
律「エリってコーラ大好きだから、手元にあったら全部飲んじゃうイメージ」
エリ「んー、これがペプシだったら自分で全部飲んじゃうな」
律「コカコーラは駄目なのか?」
エリ「駄目って訳じゃないけど、ペプシにこの身を捧げると誓ったからね!」
律「……じゃあなんでコカコーラ買ったんだよ」
エリ「アカネに頼んだら、赤いの買って来ちゃったんだもん」
律「そういう事ね。まぁいいや、ありがたく頂きます」ゴクゴク
澪「律、そろそろ部室に行くぞ」
律「ほいほ~い。エリ、ご馳走様!」
エリ「ねぇねぇ、コーラ飲まない?」
律「おっ、サンキュ。でも珍しいな~」
エリ「えっ、何が?」
律「エリってコーラ大好きだから、手元にあったら全部飲んじゃうイメージ」
エリ「んー、これがペプシだったら自分で全部飲んじゃうな」
律「コカコーラは駄目なのか?」
エリ「駄目って訳じゃないけど、ペプシにこの身を捧げると誓ったからね!」
律「……じゃあなんでコカコーラ買ったんだよ」
エリ「アカネに頼んだら、赤いの買って来ちゃったんだもん」
律「そういう事ね。まぁいいや、ありがたく頂きます」ゴクゴク
澪「律、そろそろ部室に行くぞ」
律「ほいほ~い。エリ、ご馳走様!」
169: 2010/08/17(火) 21:15:43.50 ID:NPFDf/9yO
唯「ねぇ、ムギちゃん」
紬「ん?」
唯「今、この部室には私とムギちゃんしかいないよ」
紬「そうね」
唯「……やりますか!」
紬「はいっ!」
唯「ブーン☆ブン☆シャカ!!」
紬「ブブン★ブーン!!」
唯「ブーリ☆ブリ☆チャカ!!」
紬「ビガッ★ビガッ!!」
唯「……ふぅ、スッキリした~」
紬「久しぶりに部室でブンシャカしたわね~」
紬「ん?」
唯「今、この部室には私とムギちゃんしかいないよ」
紬「そうね」
唯「……やりますか!」
紬「はいっ!」
唯「ブーン☆ブン☆シャカ!!」
紬「ブブン★ブーン!!」
唯「ブーリ☆ブリ☆チャカ!!」
紬「ビガッ★ビガッ!!」
唯「……ふぅ、スッキリした~」
紬「久しぶりに部室でブンシャカしたわね~」
171: 2010/08/17(火) 21:17:19.64 ID:NPFDf/9yO
唯「澪ちゃんとりっちゃんがいると、こんな事できないからね~」
紬「私たちしかいない時、限定だもんね~」
ガチャ
澪「一体何を隠してるんだ?」
律「最後の方の会話しか聞こえなかったけど、仲間はずれは寂しいぞっ!」
紬「澪ちゃん、りっちゃん!」
唯「違うよ、2人がいない間にブンシャカしてただけだよ」
律「にゃははぁぅん!!」ピクンッ
澪「あふぁぁっっ!!///」ピクンッ
唯「あっ、またやっちゃった」
紬「こうならないように気を付けてたのに……」
紬「私たちしかいない時、限定だもんね~」
ガチャ
澪「一体何を隠してるんだ?」
律「最後の方の会話しか聞こえなかったけど、仲間はずれは寂しいぞっ!」
紬「澪ちゃん、りっちゃん!」
唯「違うよ、2人がいない間にブンシャカしてただけだよ」
律「にゃははぁぅん!!」ピクンッ
澪「あふぁぁっっ!!///」ピクンッ
唯「あっ、またやっちゃった」
紬「こうならないように気を付けてたのに……」
173: 2010/08/17(火) 21:18:52.18 ID:NPFDf/9yO
澪「それにしても暇だな」
律「私たち、楽器も弾けない身体だからな」
唯「かと言ってブ……、『ミツバチ』も歌えないし」
紬「紅茶とお菓子でのんびりするくらいしか、やる事がないわね」
律「そうだ、私たちはのんびり紅茶を飲む事しかできない」ズズッ
澪「それって普段とあまり変わらないんじゃないか?」
律「いや、普段ならそろそろ、澪と梓が練習しようって言い出す頃だ」
唯「そう言えば、あずにゃんは?」
紬「まだ来てないみたい……」
ガチャ
梓「遅くなりました、今日はビッグニュースがありますよ!」
律「私たち、楽器も弾けない身体だからな」
唯「かと言ってブ……、『ミツバチ』も歌えないし」
紬「紅茶とお菓子でのんびりするくらいしか、やる事がないわね」
律「そうだ、私たちはのんびり紅茶を飲む事しかできない」ズズッ
澪「それって普段とあまり変わらないんじゃないか?」
律「いや、普段ならそろそろ、澪と梓が練習しようって言い出す頃だ」
唯「そう言えば、あずにゃんは?」
紬「まだ来てないみたい……」
ガチャ
梓「遅くなりました、今日はビッグニュースがありますよ!」
175: 2010/08/17(火) 21:33:16.23 ID:NPFDf/9yO
唯「あずにゃん、ビッグニュースって?」
梓「ふふふっ。この軽音部、私以外の皆さんは来年卒業してしまいますよね」
紬「そうね、寂しいけど……」
梓「そしたら部員が私一人になって、廃部になっちゃいますよね」
律「せっかく私たちが廃部寸前から建て直したのにな……」
梓「だから、新しい部員に入ってもらわないといけないですよね」
澪「梓、もしかして……」
梓「そう、軽音部に新しいメンバーの入部が決まったんですっ!」
唯紬律澪「おぉーーっっ!!」
梓「……まぁ、皆さんの予想通りのメンバーかもしれませんが」
律「確かに何となく予想はつくけど、紹介してくれよ!」
梓「ふふふっ。この軽音部、私以外の皆さんは来年卒業してしまいますよね」
紬「そうね、寂しいけど……」
梓「そしたら部員が私一人になって、廃部になっちゃいますよね」
律「せっかく私たちが廃部寸前から建て直したのにな……」
梓「だから、新しい部員に入ってもらわないといけないですよね」
澪「梓、もしかして……」
梓「そう、軽音部に新しいメンバーの入部が決まったんですっ!」
唯紬律澪「おぉーーっっ!!」
梓「……まぁ、皆さんの予想通りのメンバーかもしれませんが」
律「確かに何となく予想はつくけど、紹介してくれよ!」
177: 2010/08/17(火) 21:34:31.71 ID:NPFDf/9yO
梓「まずベース担当、鈴木純です!」
純「どーも、失礼します……」テレッ
紬「ジャズ研でベースを弾いてる子よね、本格派じゃない!」
梓「続いてドラム担当、平沢憂です!」
憂「えへへ……」テレテレッ
唯「憂!?」
憂「ごめんね、お姉ちゃん。今日まで秘密にしておこうって約束したから」
唯「そうなんだ。えへへ、嬉しいなぁ、憂が軽音部に入ってくれて」
梓「そしてギター担当、中野梓。ひとまず3人いればバンドは組めます」
純「あとは何とかもう1人、部員を勧誘すれば……」
憂「軽音部は潰れないから、安心してください!」
唯紬律澪「わぁーーっっ!!」パチパチパチパチ
純「どーも、失礼します……」テレッ
紬「ジャズ研でベースを弾いてる子よね、本格派じゃない!」
梓「続いてドラム担当、平沢憂です!」
憂「えへへ……」テレテレッ
唯「憂!?」
憂「ごめんね、お姉ちゃん。今日まで秘密にしておこうって約束したから」
唯「そうなんだ。えへへ、嬉しいなぁ、憂が軽音部に入ってくれて」
梓「そしてギター担当、中野梓。ひとまず3人いればバンドは組めます」
純「あとは何とかもう1人、部員を勧誘すれば……」
憂「軽音部は潰れないから、安心してください!」
唯紬律澪「わぁーーっっ!!」パチパチパチパチ
178: 2010/08/17(火) 21:36:03.20 ID:NPFDf/9yO
梓「じゃあ2人とも、準備して」
純「わかった。私のベースをアンプに繋いで、っと」
憂「律さん、ドラムセットお借りしますね」
唯「あれっ、何をするの?」
梓「入部の挨拶を兼ねて、この場で3人の演奏を披露したいと思います!」
澪「えっ?」
律「えっ?」
憂「お姉ちゃんに見つからないように、こっそりドラムの練習を頑張ったんだよ!」
純「入部するって梓に伝えたのが今日の昼休みだから、まだ3人で合わせてないんだけどね」
梓「まだバラバラかもしれないけど、今の私たちの演奏を聴いてほしいんです」
澪「えっ?」
律「えっ?」
純「わかった。私のベースをアンプに繋いで、っと」
憂「律さん、ドラムセットお借りしますね」
唯「あれっ、何をするの?」
梓「入部の挨拶を兼ねて、この場で3人の演奏を披露したいと思います!」
澪「えっ?」
律「えっ?」
憂「お姉ちゃんに見つからないように、こっそりドラムの練習を頑張ったんだよ!」
純「入部するって梓に伝えたのが今日の昼休みだから、まだ3人で合わせてないんだけどね」
梓「まだバラバラかもしれないけど、今の私たちの演奏を聴いてほしいんです」
澪「えっ?」
律「えっ?」
185: 2010/08/17(火) 21:48:22.11 ID:NPFDf/9yO
梓「そろそろ準備は出来た?」
純「いいよ~」
憂「こっちも~」
梓「それじゃ、始めようか」
澪律「ちょっと待ってくれ!!」
梓「……澪先輩、律先輩、どうしたんですか?」
澪「その演奏、今日じゃなきゃダメかな?」
梓「えっ、どうして?」
澪「えーと、できれば10日後くらいにしてくれると嬉しいな、なんて」
律「そうそう、やっぱりこういうのは、3人で練習を積んでからの方が」
梓「今日は私たち3人にとって記念日なんです、今日じゃなきゃ……」ションボリ
純「いいよ~」
憂「こっちも~」
梓「それじゃ、始めようか」
澪律「ちょっと待ってくれ!!」
梓「……澪先輩、律先輩、どうしたんですか?」
澪「その演奏、今日じゃなきゃダメかな?」
梓「えっ、どうして?」
澪「えーと、できれば10日後くらいにしてくれると嬉しいな、なんて」
律「そうそう、やっぱりこういうのは、3人で練習を積んでからの方が」
梓「今日は私たち3人にとって記念日なんです、今日じゃなきゃ……」ションボリ
189: 2010/08/17(火) 22:00:06.76 ID:NPFDf/9yO
純「これまでただの友達だった私たちが、一つのバンドになった日なんです」
憂「ご迷惑でなければ、今日、この日の私たちを、皆さんに聴いてほしいんです」
澪「いや、今日はちょっと、ね? 都合が悪いって言うか、ね?」
律「ちょっと色々あって忙しいかな~、みたいな、ね?」
梓「暇そうに紅茶を飲んでたじゃないですか」
澪「うっ!」
律「反論できないところを的確に……」
梓「わかった。きっと先輩たち、突然の事だから、照れちゃってるんだよ」
純「あっ、そういう訳ね」
憂「えへへ。照れなくていいんだよ、お姉ちゃん」
梓「だから私たちで勝手に始めちゃおう、ちゃんと聴いてくれるから」
純憂「おぉーっ!!」
憂「ご迷惑でなければ、今日、この日の私たちを、皆さんに聴いてほしいんです」
澪「いや、今日はちょっと、ね? 都合が悪いって言うか、ね?」
律「ちょっと色々あって忙しいかな~、みたいな、ね?」
梓「暇そうに紅茶を飲んでたじゃないですか」
澪「うっ!」
律「反論できないところを的確に……」
梓「わかった。きっと先輩たち、突然の事だから、照れちゃってるんだよ」
純「あっ、そういう訳ね」
憂「えへへ。照れなくていいんだよ、お姉ちゃん」
梓「だから私たちで勝手に始めちゃおう、ちゃんと聴いてくれるから」
純憂「おぉーっ!!」
192: 2010/08/17(火) 22:06:24.19 ID:NPFDf/9yO
梓「それでは聴いてください、『ミツバチ』です」
澪「選曲に悪意を感じるぞ!?」
梓「38℃の真夏日、夏祭り。こんな日は♪」ワチャカナドゥ
律「しかもお前が歌うのかよ、中野!?」
梓「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
純「♪」ブォ-ンブォ-ン
憂「♪」ドコドコシャンシャ-ン
梓「ブーンブンシャカブブンブーン♪」
澪「あぐはふぁぁうんっ!!///」ピクピクッ
律「ふぁ、ひゃぎふぅぅっっ!!///」ジタバタ
澪「選曲に悪意を感じるぞ!?」
梓「38℃の真夏日、夏祭り。こんな日は♪」ワチャカナドゥ
律「しかもお前が歌うのかよ、中野!?」
梓「ガンバンベ! 踊れミツバチ、Hey♪」
純「♪」ブォ-ンブォ-ン
憂「♪」ドコドコシャンシャ-ン
梓「ブーンブンシャカブブンブーン♪」
澪「あぐはふぁぁうんっ!!///」ピクピクッ
律「ふぁ、ひゃぎふぅぅっっ!!///」ジタバタ
193: 2010/08/17(火) 22:10:11.28 ID:NPFDf/9yO
紬「ベースとドラムの音だけでも呪いが発動しちゃうのに……」
唯「あずにゃんの歌まで加わったら、大変な事に……」
純「♪」ブォ-ンブォ-ン
澪(いっ、イったまま、収まらない、止まらない!?)ピクンピクンッ
澪(あたま、頭が、バカになっちゃう!?)ピクンピクンッ
憂「♪」ドコドコシャンシャ-ン
律(くすぐったい、気持ちいい、身体に、力が、入らない!?)ムズムズ
律(コーラとか、紅茶とか、色々飲んだから、漏れちゃう、かも!?)ムズムズ
梓「ブーンブンシャカブブンブンブーン♪」
澪「あへらああああぁぁぁぁっっっっ!!!!////」ピ-ンッ
律「出ちゃううううぅぅぅぅっっっっ!!!!////」ジョロロロロ
唯「あずにゃんの歌まで加わったら、大変な事に……」
純「♪」ブォ-ンブォ-ン
澪(いっ、イったまま、収まらない、止まらない!?)ピクンピクンッ
澪(あたま、頭が、バカになっちゃう!?)ピクンピクンッ
憂「♪」ドコドコシャンシャ-ン
律(くすぐったい、気持ちいい、身体に、力が、入らない!?)ムズムズ
律(コーラとか、紅茶とか、色々飲んだから、漏れちゃう、かも!?)ムズムズ
梓「ブーンブンシャカブブンブンブーン♪」
澪「あへらああああぁぁぁぁっっっっ!!!!////」ピ-ンッ
律「出ちゃううううぅぅぅぅっっっっ!!!!////」ジョロロロロ
196: 2010/08/17(火) 22:15:44.61 ID:NPFDf/9yO
ジャジャ-ン
純「……ふぅ」
憂「……ほっ」
梓「どうでしたか、私たちの演奏は!?」
澪「あひゃ、しゅ、しゅごい……」ハァハァ
律「すごすぎて、漏らしちゃった……」ハァハァ
梓「ありがとうございます!!」
紬「いい笑顔ね、梓ちゃん……」
唯「あんなに満足そうなあずにゃん、初めて見たよ……」
梓「それじゃ、明日からもよろしくお願いしますね!!」
唯「……明日からも?」
純「……ふぅ」
憂「……ほっ」
梓「どうでしたか、私たちの演奏は!?」
澪「あひゃ、しゅ、しゅごい……」ハァハァ
律「すごすぎて、漏らしちゃった……」ハァハァ
梓「ありがとうございます!!」
紬「いい笑顔ね、梓ちゃん……」
唯「あんなに満足そうなあずにゃん、初めて見たよ……」
梓「それじゃ、明日からもよろしくお願いしますね!!」
唯「……明日からも?」
198: 2010/08/17(火) 22:20:32.70 ID:NPFDf/9yO
純「これから毎日、先輩たちの前で『ミツバチ』を披露します!」
憂「私たちの成長を、日々見守ってください!」
澪「えっ?」
律「えっ?」
紬「純ちゃんと憂ちゃん、呪いの事は知ってるのかしら?」
唯「知らないんじゃないかな。つまり、容赦ない犯人はただ1人……」
律「……中野!」
澪「……梓!」
梓「という事です、よろしくお願いします!」ニッコリ
澪律「やめてくれぇぇっっ!!」
おわり?
憂「私たちの成長を、日々見守ってください!」
澪「えっ?」
律「えっ?」
紬「純ちゃんと憂ちゃん、呪いの事は知ってるのかしら?」
唯「知らないんじゃないかな。つまり、容赦ない犯人はただ1人……」
律「……中野!」
澪「……梓!」
梓「という事です、よろしくお願いします!」ニッコリ
澪律「やめてくれぇぇっっ!!」
おわり?
201: 2010/08/17(火) 22:22:50.01 ID:NPFDf/9yO
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