207: 2008/10/02(木) 17:03:27.36 ID:NyUq+rIc0
星刻「これで世界は平和になった」

星刻「……」

星刻「我が中華連邦も安泰、だな」

星刻「……」

星刻「しかし、私がこのまま天子様に仕えるわけには……」

星刻「……」

星刻「……宦官、か」
コードギアス 復活のルルーシュ

211: 2008/10/02(木) 17:05:55.81 ID:NyUq+rIc0
星刻「……天子様の花嫁姿、可憐だった」

星刻「……」

星刻「しんくー! しんくぅー!」

星刻「天子様っ!」

星刻「……」

星刻「あの時の私は輝いていた、な」

星刻「しかし、これ以上お傍でお仕えするためには……」

星刻「……」

212: 2008/10/02(木) 17:07:56.15 ID:NyUq+rIc0
星刻「天子様っ! ああ、天子様天子様天子様っ!」

星刻「うっ!」

星刻「……ふぅ」

星刻「……」

星刻「崩壊したとはいえ、歴史を軽んじる訳にはいかんからな」

星刻「……」

星刻「取る、か」

214: 2008/10/02(木) 17:11:06.21 ID:NyUq+rIc0
星刻「……」

キラーン!

星刻「……ゴクリ」

…ぽろんっ

星刻「き、きき」

星刻「……きえあああー」

「お待ちになって!」

星刻「っ!? 何者だっ!」

「……そうですわね。天子様の友人、とでも言えばよろしいかしら?」

215: 2008/10/02(木) 17:15:00.04 ID:NyUq+rIc0
星刻「その声はまさか……」

???「姿をお見せすることはいたしません。立場というものがあるので」

星刻「……承知した」

???「黎星刻様。あなた様は先の戦で、間違いなく英雄でしたわ」

星刻「……敗軍の将に何を言う」

???「結果が全てではありません。敗戦では、その過程が重要なのです」

星刻「……」

???「安易にお切りにならないでくださいな」

217: 2008/10/02(木) 17:18:58.89 ID:NyUq+rIc0
星刻「だが、私がこの先も天子様にお仕えするには!」

???「……英雄色を好む、とは貴方の国の言葉でしたわね」

星刻「? それがどうした」

???「……一人の夜、孤独に耐えるため天子は一人ベッドに入っていた」

星刻「何か始まった」

???「いけない事だとはわかっている。だが、天子の指はある男への想いによって突き動かされる」

星刻「……ゴクリ」

218: 2008/10/02(木) 17:22:09.73 ID:1tF5wip+O
ゴクリ…

221: 2008/10/02(木) 17:23:34.40 ID:NyUq+rIc0
???「それは、寂しさを紛らわすための行為。
    だが、天子はその行為に後ろめたさだけでなく快感を……」

星刻「つ、続きを!」

???「と、そんな話は置いておいて」

星刻「!?」

???「貴方の“それ”は、本当に切らねばならないのですか?」

星刻「いいから続きを!」

???「……お話の中の天子様を慰めるためにお使いになられては?」

星刻「!?……いや、それは……しかし……」

???「おかわいそうな天子様」

星刻「……」

星刻「少し席をはずす」

???「行ってらっしゃいませ」

222: 2008/10/02(木) 17:27:00.39 ID:NyUq+rIc0
星刻「そうか……天子様はそれを望まれているのか!」

タッタッタッタッ!

星刻「この黎星刻、主君の望みにこたえられなくなるところであった!」

ターン、ターン、スタタターン!

星刻「……今参ります、天子様っ!」

ピョイーン! ピョイーン!

星刻「……ふふ……ははは」

星刻「……ハッハァーッ!」

225: 2008/10/02(木) 17:31:28.81 ID:NyUq+rIc0
コンコン

『天子様夜分遅くに失礼いたしますこの黎星刻天子様の望みを叶えるために参上いたしました』

天子「むにゃ……しんくー?」

『そうです星刻です危うく間違いを犯すところでしたしかしその御心をご理解した今いてもたってもいられず』

天子「……早口できこえないわ」

『これは失礼しました失礼ながらお部屋に入ってもよろしいですか?』

天子「ん~?……うん」

バタンッ!

星刻「失礼しますっ!」

…ぼろんっ

天子「……」

天子「……これは夢よね。だって、しんくーが下半身丸出しで来るわけないもの」

231: 2008/10/02(木) 17:38:08.62 ID:NyUq+rIc0
星刻「いいえ、これは夢ではございませんよ」

天子「えっ?」

星刻「あるお方の助言のおかげで、天子様の本当のお心に気付く事が出来ました」

むくむくっ

天子「えっ……えっ?」

星刻「さあ天子様! 私の神虎の天愕覇王荷電粒子重砲で!」

びきーん!

天子「……ふっ」フラッ…パタン

星刻「天子様……いかがなされました! 天子様っ!?」

「賊をひっとらえなさい!」

星刻「!?」

236: 2008/10/02(木) 17:42:59.58 ID:NyUq+rIc0
神楽耶「賊は黎星刻、その男です!」

雑兵「うおおおーっ!」

星刻「待て! 何を勘違いしている!
   ……まさかあなたの差し金か、皇神楽耶!」

神楽耶「差し金? 何のことかさっぱりわかりませんわ」

星刻「戯言をっ!」

神楽耶「あら、こんな夜中に下半身丸出しで天子様の寝室に忍び込む男が賊でないとでも?」

星刻「……ゴホッ、ゴホッ!」

神楽耶「血、出ていませんわね」

星刻「……」

237: 2008/10/02(木) 17:47:40.53 ID:NyUq+rIc0
星刻「……そんなつもりではなかった」

神楽耶「犯罪者のほとんどはそう言いますわね」

星刻「っ、そもそも貴様が仕組んだ事だろうが!」

神楽耶「あら、貴方は仕組まれたならば理性を置き去りにして
    天子様を襲ってしまうような方だったんですのね」

星刻「……」

神楽耶「何か言いたいことはございますか」

星刻「……デコマユゲ」

神楽耶「切ります」

240: 2008/10/02(木) 17:51:56.94 ID:NyUq+rIc0
星刻「……そうか、そうやって私を排除した後に天子様を傀儡とし、
   中華連邦の実権を握ろうという訳か」

神楽耶「何を言っていますの?」

星刻「とぼけても無駄だ」

神楽耶「はっきり言って、わたくしにその様な政治的な意図は一切ありませんわ」

星刻「……ならば、何故だ」

神楽耶「決まっているでしょう?」

神楽耶「わたくしの大事なお友達を男なんかに渡すわけには参りませんもの」

星刻「!?」


神楽耶「男は信用してはならない。わたくしはそう、信じた男のゼロ様から教わりましたわ」


おわり

241: 2008/10/02(木) 17:54:01.52 ID:cjusFbFe0
かわいそすぎるです

242: 2008/10/02(木) 17:54:53.26 ID:EnJhdmswO


次はオレンジとアーニャでお願い

引用: ナナリー「お兄様は悪魔ですっ!」