382: 2015/05/04(月) 19:54:18.94 ID:IieQt+E90



最初:提督「安価で艦娘に甘えよう」
前回:提督「安価で艦娘に甘えよう」【9】

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こんこん。

浜風「浜風です。午後の演習結果の報告に伺いました」

   「…提督?」

がちゃり。

浜風「失礼しま…っ!?」ギョッ

提督「……あぁ、浜風か」ポロポロ

浜風「ど、どうされたんですか!?」

提督「ぐすっ…ちょっとな…」

浜風「何かあったんですか…?その、よろしければお話をお聞かせ願えませんか」

提督「……その前に…ちょっと胸貸してもらっていいか…」

浜風「へ!?む、胸ですか!?」///

   「…分かりました…どうぞ」///

提督「…ありがとう」ギュッ

もにゅん。

浜風「っ……」///

提督「…ふぅー…ぐすっ、はぁ、うぁ…」

浜風「……」

   (この人がここまで泣くなんて尋常じゃない…いったい何があったんだろう)

   (とりあえず…まずは落ち着かせないと)ナデナデ


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浜風「……落ち着きましたか?」ナデナデ

提督「…うん。ごめんな、こんなことしてもらって」ズビッ

浜風「はい、ティッシュです」スッ

提督「ん、すまん……」チーン!

浜風「…あなたがここまで泣かれるだなんて、ただ事ではありません。何があったのかお話しください」

提督「……あー…実はな」

浜風「……」

提督「加賀と喧嘩しちゃってな」

浜風「加賀さんと…!? そんな…普段あんなに仲良いじゃないですか…何か心当たりは?」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
383: 2015/05/04(月) 20:03:47.25 ID:IieQt+E90


提督「……あいつの玉羊羹間違って食べちゃったんだよ」


浜風「………………は?」

提督「私のだから食べないで、って言われてたのすっかり忘れてて…」

   「食べないでと言ったのに、楽しみに取っておいたのに、信じられない、あなたなんて嫌いです、って……」グスッ

浜風「…………」シラーッ

提督「結構キツいもんなんだな…好きな人に嫌われるって…」

浜風「……くっだらな」ボソッ

提督「へ?」

浜風「ふんっ」ガスッ

提督「い"っ…!?」

浜風「離れて」グイッ

提督「え?ちょ、浜風…」

浜風「惚気んな馬鹿提督!!」

提督「!?」ビクッ

浜風「報告書!そこ置いときますから!じゃ!」ズンズン

がぢゃっ!

浜風「失礼しました!」

ばぁん!

アァメンドクサ…カッテニヤッテナサイヨ…

提督「…………」

   「……はまかぜ……うぇぇ……」グスン

384: 2015/05/04(月) 20:07:43.84 ID:IieQt+E90
台詞をよく見てみると、浜風って素の喋り方は結構くだけてそうな印象を受けます
ま、親しくなったら提督相手でもこのくらいのことは言うかも?ですね

では次の艦娘(シチュ込みも可)安価↓×2

386: 2015/05/04(月) 20:11:38.66 ID:JUUSeYLUO
足柄

388: 2015/05/05(火) 05:58:10.18 ID:YOM90AM00
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提督「……」トボトボ

足柄「てーいとくっ!」ガシッ

提督「うお…あぁ足柄か…」

足柄「どーしたのよそんな浮かない顔して…そんなんじゃ勝利は掴めないわよ?」ニヒヒ

提督「…あぁ…ちょっと色々あってな…」

足柄「……ちょっと、ホントにどうしたのよ…私でよければ相談に乗るけど?」

提督「…じゃあ…話、聞いてくれるか。立ち話もなんだから座れる所を探そう」

足柄「…えぇ、分かったわ…」


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提督「―――というわけなんだ…俺どうしたらいいかなぁ……」ズーン

足柄「……あなた、馬鹿じゃないの?」アキレ

提督「う"っ……」

足柄「はぁ……っていうかあなたもだけど加賀も加賀よ、自分のおやつ食べられたくらいで普通そんな怒る?」

提督「…まぁでも、食べないでって釘刺されてたのは確かだしあいつは責めないでやって…」

足柄「…しっかしホントすぐ弱音吐くようになったわよね、あなた…前はあんなに凛としてたのに」クスッ

提督「ごめんな、情けない上司で……」

足柄「あ、いいえ、その、ごめんなさい。別に悪く言ってるわけじゃないから安心して…?」

提督「そうか…」

足柄(…ちょ、ちょっと…これ本気で危ないやつなんじゃないかしら…!?あぁもーホントめんどくさくなったわね…)

   「…まったくもう…あなた、ちょっとここで待ってなさい!」スクッ コツッコツッ

提督「え?ちょ…行っちまった…」


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足柄「はい、これ持って行きなさい!私のお昼の残りだけど」ガサッ

提督「これ…カツサンドか」

足柄「そうよ、落ち込んだときはガッツリ栄養補給!これに限るわ!それでも食べて早く元気出しなさい」

提督「…はは、足柄らしいな」

足柄「多めに入れといたから、せっかくだし加賀と一緒に食べれば?」

提督「え…」

足柄「おやつ取られたからって拗ねてるんでしょ?だったらどうせ食べ物で釣れるわよ」

提督「……ありがとな」

足柄「まったく…ほら、シャキッとしなさい!早いとこ仲直りしちゃいたいんでしょ?」

提督「…ありがとう足柄、あとでお礼させてくれ」スクッ

足柄「あらホント?だったら新しい装備でも支給してもらおうかしら♪」

提督「…そこで甘いものとか欲しがらんあたりがお前らしいよな」クスッ

足柄「それじゃ楽しみにしてるわね。提督もがんばりなさい!」

提督「あぁ、またな足柄!」

389: 2015/05/05(火) 06:00:25.26 ID:YOM90AM00
足柄はきっと良いねーちゃん。私もこんな姉が欲しかった・・・

では次の艦娘(シチュ込みも可)安価↓×2

391: 2015/05/05(火) 08:50:55.80 ID:RmKMIFjfo
長門

398: 2015/05/17(日) 06:27:26.84 ID:ikq/f9US0
<番外編10:ジュークボックス>


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提督「…というわけで」

   「ねんがんのジュークボックスをてにいれたぞ!」テテーン

加賀「随分大きいのね。100曲は入ってそう」

提督「いや、いくらでも入るぞ」

加賀「えっ」

提督「というのも、説明書によると…」ガサッ

   「実はこいつ、外観はこんなだが完全デジタルオーディオなんだそうだ。見た目はただの雰囲気ってことだな」

加賀「あぁ…レコード内蔵ではないのね」

提督「512GBのSSD!内蔵…SSDかよすげぇな…で、CD、MD、SDカード、それとUSB接続できる機器なら大体大丈夫らしいな」

   「ストリーミング配信にも対応…なになに、『こだわりの高品質スピーカー搭載、お気に入りの音楽を極上の音質でお楽しみいただけます』?」

   「ひゃー、贅沢ですこと!」

加賀「…よく分からないけれど、とにかくすごい物ということは分かったわ」

提督「お前電子機器はからっきしだもんな」

加賀「あまり興味無いもの」

提督「まーそうだよなぁ…お、サンプルで最初から何曲か入ってるのか」カサッカサッ

   「…何故か那珂ちゃんの曲が入っている…」ピラッ

加賀「…本当?どうしてあの子の曲が…?」スタスタ

提督「さぁ…本営に売り込みでもかけたんじゃないのか…」

399: 2015/05/17(日) 06:30:47.83 ID:ikq/f9US0
加賀(…本当に入ってる…)ズイッ

提督「……」ジー

加賀「……?」

提督「……香水とか付けてる?」

加賀「私が?」

提督「あー、そう、加賀が」

加賀「特に何も付けていないけれど」

提督「あ、そう?」

   (んじゃシャンプーか何かか…)

加賀「気になる?」

提督「んー、別に?良い匂いするなぁってだけだから」

加賀「っ……そう……」///

提督「よし、じゃあ試しに何か適当にかけてみようか。どれにする?」

加賀「私が決めていいの?」

提督「いいよ」

加賀「…それなら、やっぱりこれが気になるわ」

ア『恋の2-4-11/那珂』

提督「…やっぱ気になるよなぁ…それじゃあ流してみるか」ピッピッ

加賀(あ、リモコンも付いてるのね…)


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<コイノトゥーフォーイレーブーン♪

提督「すげー!ちゃんとアイドルっぽいぞ!」

加賀「ここまで熱心に芸能活動に励んでいたとは…驚いたわ」

提督「なかなかポップだし覚えやすそうだし、とにかく盛り上がりそうな曲だなぁ」

加賀「そうね、今度からはもっと応援してあげましょう」

提督「…さーてそんじゃ俺の聞きたいやつ流すか」ピッ

加賀「えっ、最後まで…」

提督「あ、悪い!聞きたかったか?」

加賀「いいえ、そういうわけではないけれど…気に入ったのではないの…?」

提督「ポップスとしての良し悪しと俺自身の好みは違う!俺はもっとこう、音が重くて、なんというかロックなのが良いのだ」ガサゴソ

   「というか別に気に入ったわけじゃないし」バッサリ

加賀(ひ、ひどい…)

400: 2015/05/17(日) 06:43:27.11 ID:ikq/f9US0
私、音楽にはこだわりがあるのです
本当に良い音楽に出会おうと思ったら日本のヒットチャートなんてほとんどアテにならないのが悲しいところ・・・
その点艦これは音楽に恵まれていて良いですねぇ

ちなみに個人的にはロックだけじゃなく電子音楽の類が大好物です

403: 2015/05/27(水) 06:39:59.57 ID:UP8R3uoM0
<番外編11:商品企画>


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提督「……海軍広報グッズを作る?」

明石「そうです!私達海軍について一般市民の方々に興味を持ってもらうとともに、常々予算カツカツな軍の新たな収益源とするためにもぜひ…」

提督「…つってももう、Tシャツとか帽子とか…本営のほうで色々作ってなかったか?そのあたりのグッズ類は一通り揃ってた気がするが」

明石「いやいや、あんなベタなやつじゃダメですって! もっとインパクトがある…そう、独自色の強い商品群を用意するべきだと思うんです」

提督「あぁ、なるほどねぇ…まぁ、俺もそういうのは嫌いじゃないからな…例えばどんな?」

明石「そうですね、例えば…」ゴソゴソ

   「こういうの作ってみたんですけど」サッ

提督「…まな板? あれか、飛行甲板モチーフのまな板、みたいな感じか」

明石「いいえ、これは『TZRまな板』です」

提督「てぃーぜっとあーるぅ? なんでヤマハのレーサーレプリカ…?」

明石「…? 違いますよ、『大鳳(T)・瑞鳳(Z)・龍驤(R)』のイニシャルです」

提督「おい」

明石「あとはこんなのも作ってみました」サッ

提督「…それは…一式陸攻の模型か? なんか…わりと普通のような…」

明石「これね、実はライターなんです」カチッ シュボッ

提督「おい」

明石「すぐに火がつくので実用的ですよ!」

提督「おい馬鹿洒落にならんぞ」

明石「えぇー…これ、最高の自虐だと思うんですけどねぇ…」

提督「最っ低の自虐だよ馬鹿!そんなもん認められるかこの阿呆!」

明石「しょうがないですねぇ……えーと他には…」

提督(まだあるのかよ…)ゲンナリ

明石「これ! 艦娘一人ひとりの特別レシピを再現したレトルトカレーです!」スッ

提督「おっ、これは良い案だな!」

明石「ちゃんと本人監修ですからね…お気に入りの艦娘手作りの味がご自宅で楽しめます!というコンセプトで」

提督「おぉ…なんだか危ない領域に足を踏み入れてる気もするがこれは人気が出そうだ!」

明石「こーんな感じで…金剛カレー、赤城カレー、第六駆逐隊カレーなどなど色々な子の味を取り揃える方向で行こうかと」

提督「あぁー…これは売れるだろうなぁ」

明石「他にもですねぇ、伊168カレー、足柄カレー、早霜カレー…あっ」ゴソゴソ ポロッ

提督「おっと、1個落としたぞ…」ヒョイッ

『比叡カレー』

提督「おい」

明石「いやあ…ものは試しと言いますし…ね?」

提督「おい、やめろ馬鹿この企画は早くも終了ですね」

明石「…さすがに冗談じゃ済まないですかね、これ…?」

提督「当たり前だろ! 下手に食中毒事件なんて起きた日には軍の威信にすら関わってきちまうぞ…」ゲンナリ

明石「…では、名残惜しいですが比叡さんのカレーはボツってことで…」

提督「そうしてくれないと困る…」

404: 2015/05/27(水) 06:43:02.13 ID:UP8R3uoM0
明石「…よし!それじゃ気を取り直して次いきますか!」

提督「おぉ…まだあるのか…」

明石「お次はですねぇ…じゃんっ! 艦娘達の写真集です!」

提督「おー、これまた売れそうな…」

明石「青葉さんに協力してもらいまして、こんなふうに艦娘みんなの日常風景を切り取った本にしてみました」パラパラ

提督「なるほど、本営が広報で出してるやつはもっとグラビア、だとかスチール写真、って感じだからな…ちょっとよく見せてよ」

明石「はい、そうぞ」スッ

提督「ありがとう……」パラッパラッ

明石「……」

提督「……」パラッパラッ

明石「……?」

提督「……あのさ、ちょーっと気になることがあるんだけどいいかなぁ」

明石「…? はい、なんですか?」

提督「これさ……なんでさ、カメラ目線の写真が 1 個 も 無 い の?」

明石「………」

提督「………盗撮じゃないよな? まさか撮影許可取ってあるんだよな?」

明石「……あとで確認取ってみますね」

提督「そうしてくれ……」パラパラ

   「…んん?」パラッ

明石「ん?どうしましたか…」

『加賀さんのお着替えシーン』ワーオ

明石「あっ……」

提督「……明石」パタン

明石「…あ、えっ、はい?」

提督「やっぱ駄目」ゴゴゴゴ

明石「へ?」ビクッ

提督「この写真集は発禁。それと今から青葉シめてくるから留守番頼む」ガタッ スタスタ

明石「えっ!? ちょっ、え、待っ……」

がぢゃっ、ばだぁんっ!

明石「っ!」ビクッ

   「……うわぁ、青葉さん、あの人完璧地雷踏んじゃったよ……ご愁傷様です」ナムナム

405: 2015/05/27(水) 06:44:14.01 ID:UP8R3uoM0
その後、倉庫において体を鎖で拘束されながら虚ろな目でうわごとのように謝罪を繰り返す青葉が目撃された



そしてカレーとまな板だけが市販化された

龍驤「なんでや!」

411: 2015/06/03(水) 05:20:36.61 ID:FqkhMQF80


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提督「……」ペラッ ペラッ カリカリ

長門「……」カリカリカリカリ

提督「……ぬあああああもーー事務仕事したくねええええええ!」ギシッ

長門「…仕方無いだろう、もうじき大規模作戦が発動されると発表があったのだからな」バサッ

   「これはそのための前準備…色々と要り様なのだろう?」カリカリ カリカリ

提督「んんっ…まぁ正論ですな」グイー

長門「こうして私達も協力しているではないか。あと少しの辛抱なのだ、我慢してくれ」

提督「そうは言っても体は言うことを聞いてはくれんのですよ…お"ぉっ…」ゴキッ ゴキリッ

   「っ…あ"ー体が痛い」

長門「なんだ、もう歳か」カリカリ

提督「そーかもなぁ」フー…

長門「……そこは否定してほしかったのだが」

提督「だって事実だもの。お世辞にも若いとは言えない歳だろう、もう」

長門(嘘をつけ)カリカリ

提督「…あぁそうだ、せっかくだしマッサージでもしてくれよ。力あるだろ?」

長門「……ふぅ、仕方無いな」クスッ

   「ほら、そこに横になれ」ガタッ

提督「ありがとう!ではよろしく頼むっ」バスン

長門「全く…前はこのくらいで音を上げるようなタマではなかったのだがな」

提督「そうしたいとこなんだがね、どーにもそれだと心配かけちゃうみたいで」

長門「…ま、そうか…そうだろうな。……上着は脱がなくていいのか?」

提督「おーっと、忘れてた忘れてた…」イソイソ

長門「ほら、掛けてきてやるからこちらに寄越せ」

提督「ん、頼む」スッ

長門「……」コツコツ

   (…これも随分とくたびれてきたものだな。あとで皆で新しい軍服でも買ってやろうか)スッ

   「…よし、ではうつ伏せになってくれ」

提督「よろしくぅ」ゴロン

長門「痛かったら言ってくれ…ふっ」グイッ

提督「あ"あ"っ」

長門「っ! す、すまない。大丈夫か?」パッ

提督「あぁいや、大丈夫大丈夫…いやー予想以上に凝ってるみたいだなぁ、あっはは」

長門「そ、そうか…ならばいいのだが」グリッ

提督「お"ぉう"っふ」

長門「……」グリグリ

提督「あ"ぁーー…」

長門「…力の加減はこのくらいでどうだ?」グイッグイッ

提督「い"いっかん"っじっぃい"っ」

412: 2015/06/03(水) 05:23:41.95 ID:FqkhMQF80
長門「……」グニッグニッ

提督「ふうー……」

長門「……ふっ」グイーッ

提督「お"ふぅ……」

長門「……」グイッグイッ

   (……無言だとつまらんな)

提督「あ"ー…寝ちゃいそう」ウトウト

長門「…あぁ、ならば寝ていいぞ」グリグリグリ

提督「ぉー……わかった……」

長門(……寝られてしまうといよいよつまらん)グッグッ

提督「……ふー……すかー……」Zzz

長門(早っ)グリッグリッ

   (…まぁ、無理も無いか。ここ最近はしっかりと寝られていないようだしな)

   (少しだけ、今だけは寝かせてやろうじゃないか……)グリッグリッ


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―――


提督「すぅ……すぅ……」

長門「……ふぅ…さて、このくらいで充分だろう」スッ

   「……ふっ、気持ち良さそうに寝て、全く羨ましい……」

   「…………」

   「っ」キョロキョロ

   「……す、少しだけ私も……」/// イソイソ

   「…………」/// モゾモゾ

   (……相変わらず……大きな背中だ)ギュッ

   (背丈は私と大差無い筈だが…存在感というのか、不思議なものだな)

   「守ってやりたい…が…いつも…守られて……」ウトウト

413: 2015/06/03(水) 05:25:00.65 ID:FqkhMQF80

―――――――――
――――――
―――

??「……さい……きて…起きて頂戴」ユサユサ

長門「…んぐ……ん"ん、なんだ…人が気持ち良く……」ムクリ

   「寝"っ」ピシッ

加賀「…………」

長門「」

加賀「……どういう状況か説明してもらえるかしら」ゴゴゴゴ

長門「…え…あ、そっその、だな……そのぉ……あのぉ……」ダラダラ

加賀「………説 明 し て も ら え る か し ら」

長門「ちっ違う!違うんだ加賀!こっこれはだな、そのぉ……」アセアセ

提督「…ん………っ!!!」バッ ←①今何時だ!?という焦り

長門「あっ…」

提督「…?」

加賀「……」 ←②いつの間にか加賀が演習から帰ってきていた

提督「…!?」バッ

長門「……」 ←③いつの間にか長門が同じベッドに入ってきている

提督「!!!???」ポヒー ←結果:思考がパンク

加賀「…おはよう、今はおおよそヒトロクフタマルよ」

提督「ヒト…えぁあ!?ちっちょっえっ、なぁっ…なぁんだよ、お前長門、お前まで寝ちゃったのかよ!!ああああやっばいなぁこれ!!」ガタッ

加賀「…大丈夫? 私も手伝うわ」

提督「あーいや!それよりもほら、自分のことを」

加賀「もう済ませているわ」

提督「えっ、あそう? そっか、んじゃあ頼んだ!」ゴソゴソ

長門「えっと……」

提督「あぁえっとだな…長門、お前はあれだ、あのー、手の空いてる奴呼んできてくれ! 手伝ってもらわなきゃ間に合わんこれ」ビシッ

長門「わ、分かった! すぐに呼んでくる!」ガタッ

提督「あぁそうだ長門、マッサージありがとな!」

   「っあーこれ今日中に終わるかな……」ドタドタ

加賀「…ふー、まったく……長門?」ギロッ

長門「っ! な、なんd…ナンデショウ!?」ビクーッ

加賀「……あの人の様子からして、きっと疚しいことはしていないでしょうから、今回は特に何も言いません」ジトッ

長門「あ、あぁ……」

加賀「……ですが」

   「あの人は私の夫です。それを忘れないよう」

長門「…分かっているさ」

加賀「…では」クルッ

長門「……」スッ

がちゃっ、ばたん。

長門「…………」コツ コツ コツ コツ

   (……分かっている。分かっているのだ…頭では)

   (分かっては、いるのだ……)

   「……はぁ……」コツ コツ コツ コツ

414: 2015/06/03(水) 05:38:16.22 ID:FqkhMQF80
今更だけど、この提督寝てばっかじゃねーか!!

うーん、どうも寝てしまうシチュエーションばっかり思いついてしまうんですよね・・・
そしてようやくの長門さん回
この人はたぶん「男の取り合い」ってのは出来ないタイプの女性でしょうね、個人的にはそんな印象を受けます
かといって男相手に真正面からぶつかっていけるような性格かというと、そういうわけでもなく。
「不慣れなことはてんで苦手」といった塩梅でしょうかね
問題は、それで自分自身諦めがつけられればいいんだけれど。と、いう話です



そしてこれは、作品と関係無い個人的なお話ですが。
諦めたいけれど、諦めたくない
矛盾した、自分勝手な自分が大嫌い
もしも、そんな自分を肯定してくれる人間がいたら?

私なら、申し訳なくて氏にたくなります

415: 2015/06/03(水) 07:25:57.59 ID:gL33eCZz0
次大鯨お願いします


次回:提督「安価で艦娘に甘えよう」【11】



引用: 提督「安価で艦娘に甘えよう」