1: 2013/03/20(水) 23:28:00 ID:3Qndhagk

P「ふぅ…今日も疲れたなぁ。風呂入ったら寝るかな」テクテク


P「ん? …家の前に誰かいる?」




美希「にゃーん」カリカリ


P「美希?」

2: 2013/03/20(水) 23:31:01 ID:3Qndhagk

美希「にゃ」


P「美希、何で俺の家の玄関引っ掻いてるんだ?」


美希「にゃーん♪」スリスリ


P「…美希?」


美希「にゃん♪」スリスリ

3: 2013/03/20(水) 23:34:34 ID:3Qndhagk

P(取り合えず家に入れたが、何かおかしいような…)


美希「にゃん…にゃーん」トコトコ


P「いちいち付いて回るなって」


美希「にゃーん!」


P「なぜか話しが通じないし」

4: 2013/03/20(水) 23:45:11 ID:3Qndhagk

P「おにぎり作ってみた」

美希「♪」ハムハム


P「ちゃんと手は使えるんだな」


P(しっかし何だ、この状況。美希もふざけてる訳じゃないみたいだし)


P(あれ、ふざけてないならヤバくないか?)

5: 2013/03/20(水) 23:54:51 ID:3Qndhagk

美希「!」スクッ


P「美希?」


美希「にゃーん、にゃーん」カリカリカリカリ


P「外に出たいのか?」


美希「にゃーん、にゃーん!」カリカリ


P「なぁ、それより病院に行こう。診てもらうんだ」

美希「にゃー!」

6: 2013/03/20(水) 23:58:34 ID:3Qndhagk

P「美希…」


美希「にゃー…にゃーん」カリカリ


P「はぁ…分かったよ。ただし俺も着いていくからな? こんな夜に一人歩きはさせられない」ガチャ


美希「んにゃ」タッ


P「あっ、こら! 靴を、美希!」タッ

7: 2013/03/21(木) 00:07:10 ID:5UHUpCBw
―道路沿い―


美希「……」


P「はぁ…はぁ…追い付いた…」


美希「……んにゃぁ」


P「ん? それは…」


仔猫「にぃ…にぃ」プルプル

P「仔猫と、もう一匹猫の氏体」


P「…轢かれたんだな。たぶん親猫」

8: 2013/03/21(木) 00:11:09 ID:5UHUpCBw

美希「…ごはん、有り難うございました」


P「え…」


美希「この子を…どうかよろしくお願いします」


P「………そうか。わかったよ」


美希「……ぁ」フラッ


P「美希!」ガシッ


美希「ぁ…ハニーだ…」

9: 2013/03/21(木) 00:17:40 ID:5UHUpCBw

P「大丈夫か?」


美希「今日ね…お出掛けしてたら、この子達に会ったの…」


美希「それでね…このお母さん猫見て、『ハニーなら仔猫さんを助けられるんじゃないかな』って…思って…そこから、あまり憶えてないの」


P「母猫が美希の思念を頼ったのか…」

10: 2013/03/21(木) 00:23:47 ID:5UHUpCBw

美希「ねぇ、ハニー…お願いなの」


P「ああ、わかってるから。お前はもう休んどけ」


美希「あは…ありがと…ハ、ニー…」スゥ


P「よく頑張ったな。美希も、猫も」


意識を解放された美希は、深い眠りに落ちていった

11: 2013/03/21(木) 00:26:16 ID:5UHUpCBw

あの後、仔猫は引き取り手が見つかって元気に暮らしているらしい
母猫の氏体も家の庭に埋葬してあげた

12: 2013/03/21(木) 00:30:49 ID:5UHUpCBw

美希「ハニー、仔猫元気かな?」


P「みたいだぞ」


美希「よかったね」


P「ああ。よかった」


美希「…ミキもいつかお母さんになったら、子どもをいーっぱい愛したいの」


P「ん、良いことだ」


美希「あのお母さん猫の分まで、ミキは幸せになるの」


P「…母猫もきっと幸せさ」

13: 2013/03/21(木) 00:33:44 ID:5UHUpCBw

美希「それじゃ、ミキは出掛けてくるの」


P「ああ、気を付けろよ」

美希「はーい」バタン



P「…きっと。きっと幸せだよ」




『にゃーん』


おわり

14: 2013/03/21(木) 00:34:25 ID:5UHUpCBw
よくわかんないけどおわりでーす

引用: 美希「にゃーん」