1: 2008/03/07(金) 02:58:18.29 ID:pY7QglBeO
沙都子「・・・えっ?」

沙都子「け、圭一さん・・・?」

沙都子「・・・・・氏んでる」

レナ「沙都子ちゃ~ん」

沙都子「ひっ!」

3: 2008/03/07(金) 03:01:45.09 ID:pY7QglBeO
沙都子「れ、レナさん?!」

レナ「沙都子ちゃ~ん」

沙都子「あわわわっ!ど、どうしましょう・・・!!」

沙都子「・・・誤魔化し通すしかありませんわ」

レナ「沙都子ちゃ~ん」

沙都子「な、なんでございましょう?」

4: 2008/03/07(金) 03:03:50.65 ID:pY7QglBeO
レナ「こっちの方から悲鳴みたいな声が聞こえたの」

沙都子「ひ、悲鳴ですの?なんの事やらさっぱり・・・」

レナ「あれっ?け、圭一くん?!」

沙都子「・・・少しハデにやり過ぎましたの」

レナ「圭一くん!大丈夫かな?!しっかり!!」

8: 2008/03/07(金) 03:08:52.50 ID:pY7QglBeO
沙都子「け、圭一さんは気を失ってしまいまして・・・・」

レナ「早く保健室に連れて行こう!」

沙都子「だ、ダメですの!無理に体を動かす事は
     よくないと監督がおっしゃってましてよ?!」

レナ「そ、そうなの?」

沙都子「横になっている事に変わりありませんわ。
    このままにしておいた方が良いと思いますの」

レナ「うん、わかった。レナは先生を呼んでくるね!」

10: 2008/03/07(金) 03:12:18.44 ID:pY7QglBeO
沙都子「ま、待ってくださいまし!」

レナ「ふぇ?」

沙都子「先生には・・・その・・・えっと・・・・」

レナ「・・・沙都子ちゃん? どうしたのかな? かな?」

沙都子「え、えっと・・・せ、先生には言わないでくださいまし・・・・」

レナ「あははっ、大丈夫だよ沙都子ちゃん。
   先生には圭一が倒れてたとしか言わないよ」

沙都子「ち、違いますの! レナさん・・・圭一さんは・・・・」

レナ「・・・沙都子ちゃん?」

12: 2008/03/07(金) 03:16:17.05 ID:pY7QglBeO
詩音「はろろーん」

レナ「詩ぃちゃんだ!」

沙都子「し、詩音さん? なにか用ですの・・・?」

詩音「レナさん、私、沙都子に用があるんです。
   ちょっと外してもらってもいいですか?」

レナ「うん、じゃあレナは先生の所に行ってくるね」

沙都子「れ、レナさん!まっ・・・むぐっ!」

詩音「・・・・沙都子、あなたなんて事を」

16: 2008/03/07(金) 03:19:43.23 ID:pY7QglBeO
沙都子「・・・見ていましたの?」

詩音「覗き見するつもりじゃなかったんだけど」

沙都子「・・・私をどうなさるつもりですの?」

詩音「そうですね・・・警察に突き出すのも悪くありませんね」

沙都子「い、イヤですわ!」

詩音「監督に突き出すのも良いかもしれませんねぇ」

沙都子「もっとイヤですわ!!」

詩音「あははっ、冗談です。沙都子、
   早くこの氏体を隠しますよ」

沙都子「詩音さん?!」

19: 2008/03/07(金) 03:23:13.14 ID:pY7QglBeO
詩音「沙都子、あなたに罪の意識はあります?」

沙都子「・・・ごめんなさい」

詩音「謝っても圭ちゃんは帰ってきませんよ」

沙都子「ううっ・・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・!!」

詩音「はぁ・・・ほら、早くやりますよ。
   そっちを持ってください」

沙都子「・・・圭一さんをどうしますの?」

詩音「トラップ用の落とし穴に隠しましょう。
   今はこうする他にないでしょう?」

21: 2008/03/07(金) 03:27:30.15 ID:pY7QglBeO
知恵「あらっ?前原くんは・・・」

詩音「圭ちゃんなら、ついさっき帰りましたよ」

レナ「あれぇ?圭一くん先に帰っちゃったんだ・・・」

沙都子「れ、レナさんには悪いけど、先に帰ると言ってましたわ!」

詩音(おバカ!余計な事は言わないで!)

沙都子(あわわっ!ごめんなさい!)

知恵「そうですか。それならいいんです。
   北条さん、あまりはしゃぎ過ぎないように」

沙都子「・・・ごめんなさい」

22: 2008/03/07(金) 03:30:12.96 ID:pY7QglBeO
レナ「・・・圭一くん、何も言わずに帰っちゃうなんて酷いよ」

詩音「圭ちゃんがいないのなら、今日の部活は無しですね」

レナ「そうだね。魅ぃちゃんに伝えてくるよ」

沙都子「・・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

詩音「沙都子、私は一度家に帰ります。
   日が落ちたらここに来てください」

沙都子「・・・わかりましたわ」

23: 2008/03/07(金) 03:32:47.31 ID:pY7QglBeO
魅音「詩音ー」

詩音「あらお姉、どうしました?」

魅音「圭ちゃん見なかった?」

詩音「・・・さぁ?私は見てませんよ」

魅音「ちぇっ、逃げられたか」

詩音「圭ちゃんに何か用があったんですか?」

魅音「あははっ、別に大した用じゃないよ」

レナ「魅ぃちゃ~ん」

魅音「レナ!圭ちゃん見なかった?」

25: 2008/03/07(金) 03:36:37.31 ID:pY7QglBeO
レナ「圭一くんね、先に帰っちゃったみたい」

魅音「はぁ!?勝手な男だねー」

詩音(・・・・あっ)

レナ「さっきまでね、沙都子ちゃんのトラップに
   引っ掛かって気を失ってたの」

魅音「なぁにやってんだか」

レナ「これからお見舞いに行こうと思ってるんだけど、どうかな?」


27: 2008/03/07(金) 03:40:36.39 ID:pY7QglBeO
魅音「そうだね、私も行くよ。部長として
   部員の面倒は見ないといけないしね」

レナ「詩ぃちゃんはどうする?」

詩音「私は遠慮しておきます。私が行くと
   お姉がうるさいでしょうし」

魅音「あんたが圭ちゃんに余計な事するからでしょ!」

レナ「あははっ、じゃあ魅ぃちゃん、行こっか」

詩音「圭ちゃんは弱ってますからお姉が
   暴走しない様に見張っててくださいね」

魅音「するわけないでしょ!」

29: 2008/03/07(金) 03:43:33.67 ID:pY7QglBeO
梨花「沙都子・・・どうしましたですか?」

沙都子「えっ?な、なんですの梨花」

梨花「なんだか元気が無いのですよ」

沙都子「そ、そんな事ありませんわ!私は・・」

梨花「・・・沙都子はボクの友達なのです」

沙都子「・・・梨花?」

梨花「でも・・・・」

梨花「・・・圭一もボクの友達なのです」

沙都子「り、梨花ぁ!」

32: 2008/03/07(金) 03:47:11.66 ID:pY7QglBeO
魅音「でも変だよね、圭ちゃんが何も言わずに
   先に帰っちゃうなんてさ」

レナ「・・・レナもそう思うな」

魅音「頭を強く打って記憶喪失になってたりして?!」

レナ「あははっ、なんだか魅ぃちゃん嬉しそうだね」

魅音「そ、そう?あ、あはははっ!」

レナ「・・・でも、なんでだろ」

魅音「大丈夫だよ、きっと圭ちゃんなら大丈夫」

レナ「・・・うん」

34: 2008/03/07(金) 03:54:55.32 ID:pY7QglBeO
レナ「でも魅ぃちゃんは聞かなかったの?」

魅音「ん?なにを?」

レナ「圭一くんが先に帰ったって、だよ。レナが
   来る前から二人で話してたよね」

魅音「・・・えっ?」

レナ「・・・?どうしたの?」

魅音「いや・・・詩音は知らないって言ってたから・・・・」

レナ「・・・魅ぃちゃん、詳しく聞かせてくれないかな?かな?」

35: 2008/03/07(金) 04:00:19.33 ID:pY7QglBeO
梨花「行ってきますですよ、沙都子」

沙都子「・・・一緒に行かなくて、ごめんなさいですわ・・」

梨花「買い物くらい、ちゃんと一人で行けますのです」

沙都子「りか・・・」

梨花「一晩眠れば、きっと大丈夫なのです。
   明日には全て忘れているのですよ」

沙都子「・・・私は」

梨花「ぐーぐー、なのですよ」

沙都子「・・・ごめんなさい・・」

梨花「行ってきますです」

39: 2008/03/07(金) 04:03:44.95 ID:pY7QglBeO
詩音「あれ?梨花ちゃま?」

梨花「こんばんわ、なのですよ」

詩音「どうして・・・こんな時間に?」

梨花「それはボクも聞きたいのです」

詩音(こいつ・・・)

詩音「忘れ物をしちゃいまして。急に必要になったので
   取りに来たってわけです。・・・梨花ちゃまは?」

梨花「ボクも詩ぃと一緒なのですよ」

40: 2008/03/07(金) 04:06:56.73 ID:pY7QglBeO
詩音「い、一緒って・・・それは忘れ物を取りに来た、と・・?」

梨花「はいなのです。沙都子の変わりに来た、と言えば
   わかってくれますですか?」

詩音「・・・沙都子の変わり?あの子はどうしたんです?」

梨花「沙都子はお家で休んでますです」

詩音「・・・はぁ?それ、本当ですか?」

梨花「はい、本当なのですよ。沙都子は病気ですから」

45: 2008/03/07(金) 04:11:46.46 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・どこまで知ってるんです?」

梨花「詩ぃも沙都子も、悪い子なのです」

詩音「はぁ?悪いのは沙都子でしょう?」

梨花「ならば、その悪い所を叱ってあげましたか?」

詩音「そ、それは・・・」

梨花「・・・もう遅いのです。いくら沙都子が謝っても
   圭一は帰って来ない。この世界はもう・・・」

詩音「・・梨花ちゃま?」

梨花「これ以上手遅れにならないためにも・・・
   詩ぃ、ボクに協力してほしいのです!」

46: 2008/03/07(金) 04:15:55.95 ID:pY7QglBeO
レナ「魅ぃちゃん!」

魅音「連絡網を伝ってみたけど手掛かり無し、お手上げだよ」

レナ「・・・圭一くん」

魅音「もう日が落ちてるのに、家に帰ってないなんておかしいよ」

レナ「絶対変だよ!圭一くんは帰った筈なのに・・・」

魅音「・・・本当に家に帰ったのかな・・」

レナ「魅ぃちゃん?」

魅音「家に帰ったかどうか、知ってるのは誰だろうね・・・」

レナ「・・・・レナ、行ってくる」

魅音「待って!私も行く」

49: 2008/03/07(金) 04:19:45.70 ID:pY7QglBeO
梨花「・・・・・」

詩音「・・・・ない」

梨花「・・・詩ぃ」

詩音「どうして・・・ここに隠した筈なのに・・!!!!」

詩音「ない!!どうして氏体がないんですか?!」

梨花「穴を間違えた、違いますか?」

詩音「そんな筈ありません!!ちゃんとここに・・・
   沙都子と一緒にここに隠した筈なんです!!!!」

梨花「・・・・・」

詩音「どうしてないの・・ここに・・ある筈なのに・・・!!」

52: 2008/03/07(金) 04:23:58.66 ID:pY7QglBeO
レナ「沙都子ちゃーん!」

魅ぃちゃん「沙都子ー、いるんでしょー」

レナ「沙都子ちゃーん、お願いだから出て来てー!!」

魅音「・・・沙都子のやつ、何を考えてんだか」

レナ「梨花ちゃんの自転車は無かったけど、
  沙都子の自転車はちゃんとあった。きっといる」

魅音「・・・そうだね」

レナ「沙都子ちゃーん!レナね、沙都子に聞きたい事があるの!
   だからお願い!出て来てよ!沙都子ちゃーん!」

56: 2008/03/07(金) 04:28:52.44 ID:pY7QglBeO
ドンドン!! ドンドンドン!!

沙都子「いやぁ・・・」

レナ「沙都子ちゃーん!あけてーっ!!」

ドンドン!!!! ドンドンドン!!!!!!

沙都子「・・・やめてくださいまし・・やめて・・やめて・・・」

レナ「沙都子ちゃーん!!いるのはわかってるんだよ!!」

魅音「沙都子!!早く出て来い!!いるのはわかってるんだ!!」

ドンドン!!!!!!! ドンドンドン!!!!!!!!!

沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・
   ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・!!」

60: 2008/03/07(金) 04:33:51.16 ID:pY7QglBeO
魅音「・・・どうする?」

レナ「沙都子ちゃん、いるのにね」

魅音「二階の窓から入るってのはどう?」

レナ「いるのにね。沙都子ちゃん、家の中にいるのにね」

魅音「ハシゴを使えば届く高さだし、やってみようよ」

レナ「どうしてかな? どうして、いないフリをするのかな?」

魅音「レナ、ハシゴ押さえといて」

レナ「どうしていないフリをするの? どうして?」

魅音「よっと、さぁ行くよ」

65: 2008/03/07(金) 04:37:48.15 ID:pY7QglBeO
ガシャン!!

沙都子「ひぃ!?」

魅音「みーつけた」

沙都子「み、魅音さん・・・」

魅音「みーつけた」

沙都子「魅音・・さん・・・?」

魅音「みーつけた」

レナ「あはははははははははっ!!!!!!!」

レナ「やっぱりいたんだ!!沙都子ちゃん、
   やっぱりいたんだね!!!!」

沙都子「い、いや・・」

魅音「鍵をあけてよ沙都子ー」

沙都子「いやっ・・いや・・いやぁ・・・!!」

魅音「あけてよー」

沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・
    ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

73: 2008/03/07(金) 04:42:32.59 ID:pY7QglBeO
梨花「・・・どこにも見当たらないのです」

詩音「そんな筈はない・・・!だって・・・!!」

梨花「詩ぃ、一度ボクの家に戻りましょう」

詩音「も、戻ってる間に誰かに見つけられたらどうするのよ?!?!」

梨花「それなないのです。これだけ探しても
   ボク達に見つけられなかったのですから」

詩音「・・・なんでないのよ・・!なんで・・どうして!?」

79: 2008/03/07(金) 04:48:07.74 ID:pY7QglBeO
沙都子「いやあああああああああ!!!!!!」

レナ「沙都子ちゃん?!」

沙都子「いやぁ・・たすけて・・・たすけて・・・!!」

魅音「うわわっ! れ、レナぁ! 危ないよ!」

レナ「はぅ!ご、ごめんね魅ぃちゃん!」

魅音「それより、早く沙都子を追うよ!」

レナ「うん!」

沙都子「・・・こないで・・こないで・・・!!」

魅音「ああんもう!あの子足早過ぎるよ」

レナ「・・・どうして沙都子ちゃんは私達から逃げるんだろ?だろ?」

魅音「さぁね。でも、何か知ってる事は間違いなさそうだけど」

82: 2008/03/07(金) 04:54:26.35 ID:pY7QglBeO
魅音「待ってよ沙都子!」

レナ「沙都子ちゃん、落ち着いて!」

沙都子「いやぁ!!いやぁ!!!!」

魅音「止まれって言ってんの!」

レナ「魅ぃちゃん!沙都子ちゃん、余計怖がっちゃう!」

魅音「あっ・・ごめん」

レナ「沙都子ちゃーん!私達は沙都子に何もしないよー?
   話を聞きたいだけなのー!沙都子ちゃーん!」

沙都子「こないでぇ!こないでこないでこないで!!!!」

魅音「隠れんぼの次は鬼ごっこ、か・・・はぁ」

沙都子「ついて・・・こないで・・・・!!」

85: 2008/03/07(金) 04:59:00.59 ID:pY7QglBeO
魅音「待ってよ」

沙都子「いやぁ・・・!」

魅音「待ってよ」

沙都子「こないで・・・こないでくださいまし・・」

魅音「待ってよ」

沙都子「いや・・・いやぁ・・・・」

魅音「止まれって言ってんだろ!?!?」

沙都子「・・・いやあああああああああ!!!!!」

レナ「沙都子ちゃん、レナ達は何もしないよ?
   ねっ?だから止まって。ねぇ、止まって」

沙都子「こないで・・・!!」

レナ「あはははははははははっ!!!!待ってよー」

魅音「隠れんぼの次は鬼ごっこ?・・・くくっ」

沙都子「こないで・・・!! こないで・・・!!」

88: 2008/03/07(金) 05:02:11.83 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・?」

梨花「詩ぃ?」

詩音「・・・何か聞こえませんか?」

梨花「・・・・・」

詩音「なにか悲鳴の様な・・・」

梨花「・・これは」

沙都子「いやああああああああああああ!!!!!!」

梨花「沙都子!?」

詩音「ど、どうして沙都子が?!」

梨花「ッッ!沙都子・・・待ってて・・!」

詩音「な、何がどうなって・・・」

89: 2008/03/07(金) 05:04:38.18 ID:pY7QglBeO
梨花「沙都子!!」

沙都子「りかぁ・・りかぁ・・・!!」

梨花「沙都子・・・一人にしてごめんなさい・・」

沙都子「・・・りかぁ・・うわぁああぁぁん・・!!」

詩音「さ、沙都子?!梨花ちゃま、これは一体・・・」

梨花「・・・・・・・・」

魅音「沙都子ー!!」

詩音「・・・お姉?」

95: 2008/03/07(金) 05:10:04.60 ID:pY7QglBeO
レナ「沙都子ちゃん!」

沙都子「ひっ!い、いやぁ!!こないで!
    こないでこないで!!こないで!!」

レナ「さ、沙都子ちゃん・・・?」

魅音「ちょっと沙都子、あんたどうしちゃったのさ!」

沙都子「・・こないで・・やめて・・・いやぁ・・・・」

梨花「・・・沙都子、大丈夫なのです。誰も沙都子を
   イジメたりしないのです。もう、大丈夫なのですよ」

魅音「ねぇ梨花ちゃん、沙都子はどうしちゃったの?」

梨花「・・・・・・・・」

詩音「あらお姉、今更それですかぁ?」

102: 2008/03/07(金) 05:25:40.80 ID:pY7QglBeO
魅音「詩音?あんた何を・・」

詩音「今更とぼけないでください。そうですよ、
   お姉以外にありえない・・・こんな酷い事を・・・・」

魅音「し、詩音?何を言ってるのか私には・・」

詩音「ごめんなさい沙都子、もっと私がしっかりしていれば・・・」

沙都子「にーにー・・・にーにー・・・! たすけて・・たすけて・・・!!」

詩音「まさか沙都子に手を出すなんて・・・見損ないましたよ、お姉」

魅音「だからぁ!さっきから何を言ってるのかわかんないよ!」

レナ「・・・詩ぃちゃん、詩ぃちゃんが今考えている
   事は絶対にないよ。おかしな事は絶対にしてない」

104: 2008/03/07(金) 05:30:50.30 ID:pY7QglBeO
詩音「私が何を考えてると言いたいんですか?」

魅音「詩音!何をそんなに怒ってるのか私にはわからないよ・・・」

詩音「なるほど、罪悪感は微塵も感じてないってわけですね。
   さっすがお姉! 園崎家次期当主様は慈悲のカケラもないんですね」

レナ「詩ぃちゃん!」

詩音「ですが些かやり過ぎましたね。いくら沙都子が
   やったとはいえ、いきなり暴力沙汰とは野蛮です」

魅音「ぼ、暴力も何も私は何も・・」

詩音「まだとぼける気ですか!?今の沙都子を見れば誰だって
   わかるでしょう?こんなにも怯えて!助けを求めてるのに!」

105: 2008/03/07(金) 05:34:22.38 ID:pY7QglBeO
魅音「わ、私にだってわからないよ!急に沙都子が取り乱して・・」

詩音「お話になりませんね。ここまでやっておきながら
   まだシラを切るつもりですか・・・呆れた」

レナ「詩ぃちゃん、落ち着いて考えて。私達が沙都子ちゃんに
   危害を加える理由は何もない筈だよ?だよね、魅ぃちゃん」

魅音「そうだよ・・・どうして私達が沙都子に・・」

詩音「理由?理由ならあるじゃないですか。充分過ぎる理由が」

梨花「詩ぃ!?」

108: 2008/03/07(金) 05:37:52.50 ID:pY7QglBeO
詩音「復讐ですよね?圭ちゃんを頃した復讐」

魅音「・・・えっ?」

レナ「し、詩ぃちゃん? 何を・・言ってるのかな? ・・・かな?」

詩音「だからぁ、復讐なんでしょ?」

魅音「だ、だれの・・・」

詩音「圭ちゃんの」

魅音「・・・圭ちゃんが・・・・なによ・・・」

詩音「頃した」

レナ「嘘だ!!!!!!!!」

詩音「嘘ならよかったですよ!夢ならよかった!でも・・」

沙都子「・・・いやああああああああああああ!!!!!!」

梨花「・・・沙都子」

沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・
    ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

116: 2008/03/07(金) 05:41:51.06 ID:pY7QglBeO
魅音「そんなの・・・うそ・・だよ・・あ・・・あ、あははは・・」

詩音「はぁ?まだとぼけてるんですかお姉?」

魅音「・・・うそだよ・・・・そんなの・・・そんなのって・・」

詩音「お姉ですよね?圭ちゃんの氏体を隠したの」

魅音「・・・ぐっ・・・・」

詩音「あらぁ?黙秘、ですかぁ?それは肯定として
   受け取っても構わないって事ですよねぇ?」

魅音「・・・けぃ・・・ちゃ・・ん・・・」

詩音「そうですよ。圭ちゃんを隠したのはお姉、あなたです」

魅音「・・うそだよ・・・!! 圭ちゃんが・・・圭ちゃんが・・・・!!」

119: 2008/03/07(金) 05:45:56.81 ID:pY7QglBeO
詩音「ここまでやられると・・・なんだか私が悪者みたいに見えますね」

魅音「・・ううっ・・・けぇちゃん・・・けぇちゃん・・・!」

梨花「詩ぃ」

詩音「なんですか、梨花ちゃま?」

梨花「詩ぃは魅ぃの流す涙を見て、なんとも思わないのですか?」

詩音「・・・・・」

レナ「・・・どうしてこんな事になったの」

梨花「レナ、沙都子を許してあげてほしいのです。沙都子は
   こうやって罪の意識に囚われ、戦っているのです。だから・・」

レナ「・・・勝手だね」

121: 2008/03/07(金) 05:50:44.57 ID:pY7QglBeO
レナ「・・・もういいや」

梨花「レナ?」

レナ「知らない」

レナ「あんた達なんかもう知らない」

詩音「レナさん・・・」

レナ「行こう魅ぃちゃん、もうここにいる必要はないよ」

魅音「・・・うんっ」

詩音「逃げるんですか、お姉? よかったですねー
   レナさんが逃げ道を作ってくれて。あはははっ!」

レナ「・・・・っさいなぁ」

詩音「はぁ?」

レナ「うっさいって言ってんの!!!!!!!」

詩音「・・・っ!?」

梨花「レナ・・・」

レナ「・・・お願いだからもうやめて・・これ以上レナを・・・
   友達を幻滅させないで・・・レナは嫌だよこんなの・・・・!!」

123: 2008/03/07(金) 05:54:44.99 ID:pY7QglBeO
梨花「・・・詩ぃ、行きましょうです」

詩音「・・ふん、私は許しませんからね。沙都子をこんな目に
   合わせた罪はいずれ償ってもらいますからね」

魅音「・・・・・・・・」

梨花「レナ、魅ぃ、ボク達は信じています。だから、
   二人もボク達を信じてくださいなのです」

レナ「・・・さよなら」

沙都子「りかぁ・・りかぁ・・・!」

梨花「もう大丈夫なのですよ、早く入江に診てもらいましょうなのです」

詩音「・・・お姉」

梨花「詩ぃ、レナはきっかけを作ってくれたのです。
   ゆっくり落ち着いて、もう一度考えてみてほしいのです」

詩音「・・・・・私は」

128: 2008/03/07(金) 05:59:06.23 ID:pY7QglBeO
梨花「どうですか、入江?」

入江「・・・正直に申し上げれば、とても不安定な状態にあります」

詩音「不安定って!沙都子は助かるんですよね?!」

入江「えぇ、大丈夫ですよ。暫くここに入院してもらえば、
   元の生活に戻れる状態に回復出来ると思います」

詩音「よかった・・・」

梨花「入江、沙都子をよろしくお願いしますです」

入江「きっと沙都子ちゃんなら大丈夫です。信じてください」

詩音「・・・でも、一体なんの病気なんですか?」

133: 2008/03/07(金) 06:04:27.39 ID:pY7QglBeO
入江「詩音さんならわかると思いますが、一種のトラウマです」

梨花「きっと沙都子は夢の中でまだ戦ってるんだと思いますです」

詩音「・・・ごめんね沙都子・・私がもっと・・・」

梨花「沙都子を信じましょう、きっと沙都子なら大丈夫なのです」

詩音「・・・・梨花ちゃまは強いですね」

梨花「詩ぃが気弱になってるだけだと思うのです」

詩音「ありがとう、梨花ちゃま」

入江「さて、詩音さんはどうします?家まで送りましょうか?」

詩音「電話を借りてもいいですか?迎え役がいますから」

入江「うーん、それは残念ですね」

梨花「みぃ、入江がよからぬ事を考えているのです」

137: 2008/03/07(金) 06:10:06.70 ID:pY7QglBeO
詩音「じゃあ私はこれで。梨花ちゃま、また明日学校で」

梨花「はいなのです。ちゃんと歯を磨いて寝るのですよ?」

詩音「うふふ、わかってますよ!じゃあね」

梨花「入江、沙都子は本当に大丈夫なのですか?」

入江「・・・とても危険です。いつ何が起こるのか
まったくわからない状態だと思われます」

梨花「・・・・ボクは沙都子を助けられませんでした」

入江「沙都子ちゃんは私が絶対に助けてみせます。もう二度と
   あの頃の沙都子ちゃんと同じ姿を見たくはありませんから」

梨花「みぃ・・・入江だけが頼みなのです」

入江「任せてください」

140: 2008/03/07(金) 06:14:28.18 ID:pY7QglBeO
魅音「・・・レナ」

レナ「うん?」

魅音「・・・・ありがとう、助けてくれて」

レナ「いいよ、レナだってあれ以上あの場にいたら
   おかしくなってたかもしれないから・・・・」

魅音「・・・私はどうすればいいんだろ・・」

レナ「ごめんね魅ぃちゃん、レナにもわからないよ」

魅音「そうだよね・・・・これは私が、園崎魅音が
   答えを出さないといけない。でも、もし私が・・」

レナ「大丈夫だよ、その時はレナが叱ってあげるから」

魅音「・・ありがとう」

レナ「うふふ、どういたしまして!」

143: 2008/03/07(金) 06:18:20.00 ID:pY7QglBeO
魅音「じゃあね、明日学校で」

レナ「うん、また明日!」

魅音「ばいばーい」

レナ「・・・・・・・・」

レナ「圭一くん・・・」

レナ「圭一くん・・・! 圭一くん・・・!!」

レナ「どうして・・・何も言わずにいっちゃうの・・・・」

レナ「けぇいちくん・・けぇいちくん・・・・」

レナ「・・・けぇ・・いちく・・・ん・・・・うわぁああぁぁん!!」


レナ「どうしてこんな事になっちゃったの・・・どうして・・・!!」

レナ「けぇいちくん・・・レナは嫌だよ・・・けぇいちくん・・・・」

144: 2008/03/07(金) 06:20:06.93 ID:pY7QglBeO
昭和58年 6月
 
鹿骨市雛見沢村にて、ガス災害が発生(以下中略)



大石「んっふっふっ~寝かせてもらいますよぉ」

264: 2008/03/07(金) 17:36:29.41 ID:pY7QglBeO
魅音「おはよう、レナ」

レナ「おはよう、魅ぃちゃん」

魅音「・・・遅かったね。それに、なんだか顔色が悪いよ」

レナ「そ、そうかな?」

魅音「ちゃんと寝たの?」

レナ「・・・うん」

魅音「そっか・・・それならいいよ」

レナ「心配かけてごめんね。ただ・・・」

魅音「ん?」

レナ「あの場所で待ってれば、圭一くんが来るのかな、って・・・・」

267: 2008/03/07(金) 17:37:07.90 ID:pY7QglBeO
魅音「おはよう、レナ」

レナ「おはよう、魅ぃちゃん」

魅音「・・・遅かったね。それに、なんだか顔色が悪いよ」

レナ「そ、そうかな?」

魅音「ちゃんと寝たの?」

レナ「・・・うん」

魅音「そっか・・・それならいいよ」

レナ「心配かけてごめんね。ただ・・・」

魅音「ん?」

レナ「あの場所で待ってれば、圭一くんが来るのかな、って・・・・」

271: 2008/03/07(金) 17:42:56.71 ID:pY7QglBeO
レナ「あははっ・・・・おかしいよね・・・・
   圭一くんは・・・もういないのに・・・・」

魅音「レナ・・・」

レナ「圭一くんはもういないのに・・・レナ、おバカさんだね・・」

魅音「ううん、そんな事ない」

レナ「・・・ありがとう、魅ぃちゃん」

魅音「早く行こ?遅刻しちゃう」

レナ「・・・そうだね」

274: 2008/03/07(金) 17:45:25.71 ID:pY7QglBeO
レナ「おはよう、梨花ちゃん」

魅音「おはよ」

梨花「レナに魅ぃ、おはようございますです」

魅音「あ、あのさ、梨花ちゃんに話があるんだけど・・・」

梨花「みぃ?なんですか?」

魅音「・・・ここじゃ出来ないよ。お昼休み、お弁当を
   食べ終わったら校舎裏まで来てもらってもいいかな?」

梨花「はい、全然オッケーなのですよ。 にぱーっ」

レナ「・・・・梨花ちゃん」

梨花「みぃ?」

レナ「沙都子ちゃんは・・・どうなったの?」

277: 2008/03/07(金) 17:51:11.21 ID:pY7QglBeO
梨花「沙都子は診療所にいますです」

レナ「やっぱり・・・私達のせいなのかな・・?」

梨花「そんな事はないのです。レナも魅ぃも、沙都子を
   心配して起こした行動なのだと、ボクは信じていますです」

レナ「梨花ちゃん・・・・ありがとう・・」

魅音「・・・ごめんね梨花ちゃん。経緯はどうあれ、結果的に
   私達が沙都子を傷つけた事実は変わらない・・・・」

詩音「あらぁ、やっぱり自覚があるじゃないですかー」

279: 2008/03/07(金) 17:56:53.07 ID:pY7QglBeO
魅音「詩音? ・・・なにか用?」

詩音「別にないですよ。
   そんなに身構えなくてもいいじゃないですか」

魅音「・・・・・・・・」

レナ「し、詩ぃちゃん、おはよう!」

詩音「おはようございます、レナさん」

魅音「・・・レナ、行こう」

レナ「う、うん」

詩音「梨花ちゃまに何を吹き込んだか知りませんが、
   無駄ですよ? 私は相手がお姉でも容赦しませんから」

魅音「・・・なんで・・私が詩音に恨まれなきゃいけないの・・」

詩音「・・・・またそれですか?」

281: 2008/03/07(金) 18:01:34.63 ID:pY7QglBeO
詩音「いい加減見苦しいと思いませんか? お姉には
   罪の意識はあります? あははっ!ないですよねー?」

レナ「詩ぃちゃん!」

詩音「なんです?まさか、レナさんはお姉の肩を持つ つもりですか?」

レナ「詩ぃちゃんは勘違いしてる。魅ぃちゃんは何も悪くない」

詩音「はぁ?沙都子をあんな目に合わせておいて悪くない?
   レナさん、ちゃんとわかってます?あなたにも責任はあるんですよ?」

レナ「・・・・レナはわかってるつもりだよ」

282: 2008/03/07(金) 18:04:14.39 ID:pY7QglBeO
詩音「わかってない!あんたは何もわかってるない!!」

レナ「し、詩ぃちゃん・・?」

詩音「私は頼まれた・・頼むって・・・私は頼まれたんだ!!」

魅音「詩音!」

詩音「あの子を悲しませる奴は、私が許さない・・・
   許さない・・許さない・・許さない・・・!!」

梨花「・・・・・・・・」

レナ「ご、ごめんね、その事については謝るから・・・」

283: 2008/03/07(金) 18:05:05.79 ID:pY7QglBeO
レナ「わかってるない?」

詩音「あ、あはははっ! NGです・・・」

284: 2008/03/07(金) 18:08:54.81 ID:pY7QglBeO
レナ「謝るけど・・・・・
   詩ぃちゃんも私達に何か言う事はないかな?かな?」

詩音「私にですか? お姉を咎める他に何が・・・」

レナ「・・・・圭一くん」

レナ「圭一くんはどこにいるの?」

詩音「圭ちゃんですか? それは私ではなく、お姉に聞いてください」

レナ「・・・・どうしてかな?・・・かな?」

詩音「お姉が隠したんですよ、圭ちゃんを」

魅音「わ、私はそんな事してないよ!」

286: 2008/03/07(金) 18:13:12.49 ID:pY7QglBeO
詩音「お姉は黙っててください。見損ないました」

魅音「詩音・・・・信じてよ・・・!!」

レナ「魅ぃちゃんは知らないって言ってるよ?」

詩音「知らない筈ないじゃないですか。お姉以外に、
   誰が氏体を隠せると言うんですか?いないでしょう?」

詩音「お姉なんですよ!! 園崎魅音!! 事実上の園崎家当主
   であるお姉なら、氏体を隠すくらい簡単に出来るんですよ!!」

レナ「・・・・ちがうよ」

詩音「何が違うんです? お姉がやったと明確にわかるじゃないですか」

レナ「だって・・・・昨日、レナは魅ぃちゃんとずっと一緒だったんだよ?」

290: 2008/03/07(金) 18:16:36.88 ID:pY7QglBeO
詩音「そ、それは・・・」

レナ「まだ魅ぃちゃんがやったと言いたいのかな?・・・かな?」

詩音「そ、そうだ! レナさんも共犯なんですね?!」

魅音「詩音!あんた・・・・さっきから言ってる事が
   目茶苦茶だよ・・・一体どうしちゃったの・・」

詩音「わ、私を惑わそうなんて甘いです! 甘過ぎます!
   私がそんな嘘を信じるわけないじゃないですか!!」

レナ「・・・・あははっ」

レナ「あはははははははははっ!!!!!!!」

魅音「れ、レナ?!」

294: 2008/03/07(金) 18:20:03.97 ID:pY7QglBeO
詩音「な、なんですかいきなり・・・」

レナ「・・・・詩ぃちゃん、おかしいよ」

詩音「私の何が!! 何処がおかしいと言うんですか!?」

レナ「さっきから変だよ。無理矢理魅ぃちゃんを悪者に
   しようとしているみたい・・・・どうしてだろ? だろ?」

詩音「そ、それは・・・お姉がやったからです!!」

魅音「ふ、二人共落ち着いて! 皆怖がってるよ・・・!」

296: 2008/03/07(金) 18:24:35.10 ID:pY7QglBeO
梨花「二人共、静かにしてほしいのです」

詩音「梨花ちゃま?! 梨花ちゃまは沙都子をあんな
   目に合わせた、あいつらに怒りはないんですか?!」

梨花「・・・詩ぃは勘違いをしているだけなのです」

詩音「り、梨花ちゃま・・・?」

梨花「ボクが無力だから・・・沙都子も・・・・皆も救えなかった・・・」

魅音「・・・梨花ちゃん?」

梨花「話し合えば、きっと誤解も解けると思うのです。
   だから詩ぃ、詩ぃも二人の話を・・」

詩音「梨花ちゃま」

詩音「そういう事ですか・・・そっか・・・・そっかぁ・・・」

298: 2008/03/07(金) 18:30:06.84 ID:pY7QglBeO
魅音「し、詩音? どうしたの・・・?」

詩音「なーんだ、梨花ちゃまも敵だったんですね」

梨花「詩ぃ・・?」

詩音「私を洗脳しようったって無駄です! 消すつもりなんでしょう!?
   私と沙都子を!圭ちゃんみたいに鬼隠しするんでしょう!?!?」

魅音「だから!私は何も知らないって言ってるでしょ!!」

詩音「そうだ・・・そうやってとぼけて・・・・私を・・・
   沙都子を・・・なに食わぬ顔をして・・・消すんだ・・」

魅音「し、詩音?」

詩音「・・・はっ! さ、沙都子?! 沙都子が危ない?!?!」

魅音「し、詩音!あんた・・・」

301: 2008/03/07(金) 18:33:10.08 ID:pY7QglBeO
レナ「きっと診療所に行ったんだよ」

魅音「じゃあ、私達も早く行こう!」

梨花「・・・大丈夫なのです、診療所には入江も鷹野も
   いますです。きっと、詩ぃには何も出来ないのです」

魅音「詩音・・・・」

知恵「みなさん、席についてください」

魅音「・・・梨花ちゃん、ごめんね」

梨花「みぃ?魅ぃは何も悪くないのですよ。にぱーっ」

303: 2008/03/07(金) 18:38:46.72 ID:pY7QglBeO
知恵「ホームルームを始める前に、みなさんにお話がいらます」

レナ「・・・・・」

知恵「昨日、前原くんが家に帰っていないそうです」

    ざわ・・・
       ざわざわ・・・
           ざわざわざわ・・・

知恵「昨日の夕方以降、前原くんを見た人はいますか?」

知恵「・・・・いませんか。もし前原くんを見掛けた人は、
   直ぐに近くの大人に伝えてくださいね」

知恵「それではホームルームを始めます。委員長、号令」

魅音「きりーーつ」

304: 2008/03/07(金) 18:39:57.48 ID:pY7QglBeO
レナ「いらます?」

知恵「・・・ごめんなさい」

魅音「やーいやーい、カレー女ー」

311: 2008/03/07(金) 18:47:07.62 ID:pY7QglBeO
入江「ふぅ・・・・」

鷹野「あらぁ、お疲れみたいですね」

入江「えぇ、昨夜は沙都子ちゃんが気になりまして・・・」

鷹野「一晩中付きっきりだった、と? 沙都子ちゃんったら
   先生をこんなにも心配させるなんて、罪深い子ねぇ・・・くすくす」

入江「容体は安定してきましたが、まだ油断は出来ません。
   いつ、何が原因で沙都子ちゃんが発症するかは・・・・」

鷹野「私は構いませんよ? 生きたサンプルが
   手に入るだけですもの。・・・くすくす」

入江「・・・冗談でもそんな不謹慎な発言はやめてください」

鷹野「あらぁ、ごめんなさい。不謹慎、ですものねぇ・・・くすくす」

313: 2008/03/07(金) 18:54:55.36 ID:pY7QglBeO
入江「・・・やめましょう、こんな話をしていても・・」

鷹野「うふふ、そうですわね。私だって沙都子ちゃんが
   大好きですもの。最善を尽す所存ですわ・・・くすくす」

入江「・・・富竹さんは?」

鷹野「この時間なら、ジロウさんは撮影中だと思います」

入江「そうですか。至急、彼と連絡を取りたいのですが」

鷹野「あらぁ? ジロウさんに? 珍しいですわねぇ」

入江「えぇ、少し気になる事がありまして」

314: 2008/03/07(金) 18:59:37.67 ID:pY7QglBeO
沙都子「圭一さん!」

圭一「ん?どうしたぁ沙都子?」

沙都子「け、圭一さん・・・!!」

圭一「おわっ! な、なんだよ?!」

沙都子「圭一さん・・・圭一・・・私は・・・圭一さんを・・・」

圭一「・・・沙都子?」

沙都子「・・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・私のせいで・・・
    けぇいちさんは・・・わたくしの・・・せいで・・・!!」

圭一「・・・・沙都子、泣くなよ」

沙都子「・・・ぅぁっ・・・けぇいちさん・・・・」

圭一「ほら、頭撫でてやるから。なっ?」

沙都子「・・・・にーにー・・・にーにー・・・・」

317: 2008/03/07(金) 19:05:07.46 ID:pY7QglBeO
梨花「二人共、お待たせなのです」

レナ「梨花ちゃん・・・教えて、何があったのか・・・・」

梨花「・・・ボクの知っている事は、全てお話
   しますです。何から話せばいいのですか?」

魅音「・・・圭ちゃん」

レナ「どうして・・・沙都子ちゃんは、圭一くんを・・・・?」

梨花「・・・事故としか言えないのです」

魅音「じ、事故って・・・そんな・・・圭ちゃんは・・・・」

梨花「本当に不幸な出来事だったと、そう思うしかないのです・・・・」

レナ「・・・・・・・・」

319: 2008/03/07(金) 19:11:04.56 ID:pY7QglBeO
魅音「じ、じゃあ沙都子は殺意なんてなかったんだね?!」

梨花「はいなのです。沙都子が圭一を頃す動機は
   何もないのです。それは二人にだってわかる筈なのです」

レナ「・・・・圭一くんを隠したのはだれ?」

梨花「・・・・・ごめんなさいなのです」

魅音「ご、ごめんなさいって・・・それだけじゃわかんないよ!」

梨花「ボクにもわからないのです・・・誰が圭一を隠したのか・・」

魅音「わからないって・・・じゃあ、圭ちゃんの
   遺体は一体何処にいったの・・・?!」

梨花「心当たりがないわけではありません」

320: 2008/03/07(金) 19:14:03.04 ID:pY7QglBeO
レナ「・・・それ、本当かな? ・・かな?」

梨花「確証はありませんが、大体の予想はついてますです」

魅音「わ、私じゃない!私は何も・・・!!」

レナ「大丈夫、レナは魅ぃちゃんを信じてるから」

魅音「レナぁ・・・」

梨花「魅音は、園崎家とはまったく関係のない話なのです。
   詩ぃは誤解しているだけなのですよ・・・・」

レナ「・・・うん」

魅音「それで、心当たりって誰なの?」

梨花「・・・・・・・・」

322: 2008/03/07(金) 19:17:17.20 ID:pY7QglBeO
鷹野「あらぁ、詩音ちゃんじゃない。いらっしゃい」

詩音「こんにちわ、鷹野さん」

鷹野「珍しいわねぇ・・・もしかして診察かしらぁ?」

詩音「違いますよ。沙都子のお見舞いに来ました」

鷹野「あらぁ、学校を休んでまで来ちゃったの?
   それはいけないわねぇ。くすくす・・・」

詩音「そんな事より、沙都子はどこです?」

鷹野「うふふ、こっちよ」

詩音「・・・・待っててね、沙都子」

324: 2008/03/07(金) 19:23:07.60 ID:pY7QglBeO
入江「し、詩音さん? こんな時間に会うなんて」

詩音「はろろーん。沙都子の様子が気になって、
   心配で見に来ちゃいました。てへっ」

鷹野「くすくす。詩音ちゃんは心配症ねぇ」

詩音「沙都子は私の妹ですから」

入江「んー実に美しい姉妹愛、ですねぇ・・・
   ぐっふっふっふ・・・にぱぁ☆」

詩音「か、監督? まだ仕事中なんですから妄想は
   程々にしておいてください・・・・」

鷹野「いやぁねぇ、先生ったら・・・くすくす」

詩音「そ、そんな事より! 沙都子は・・・?」

入江「こちらです」

327: 2008/03/07(金) 19:28:40.05 ID:pY7QglBeO
詩音「沙都子・・・・」

入江「眠っています。休ませてあげてください」

詩音「・・・・沙都子は大丈夫なんですよね?」

入江「えぇ、大丈夫です。私の『沙都子ちゃんメイド化計画~ご奉仕偏~』の
   ためにも!沙都子ちゃんは、私が絶対に救ってみせますよ」

詩音「・・・・沙都子」

入江「大丈夫ですよ。沙都子ちゃんは強い子です。
   一度は立ち直ってくれました。今回もきっと、」

詩音「・・・・本当に?」

入江「え、えぇ、沙都子はきっと立ち直ってくれると、」

詩音「監督は・・・私の敵ですか?」

入江「し、詩音さん?」

328: 2008/03/07(金) 19:34:03.44 ID:pY7QglBeO
詩音「答えてください。監督は私の敵ですか?」

入江「すみません・・・私には詩音さんの言っている
   意味がよくわからない・・・一体何を・・?」

詩音「すいません、質問を変えます。監督は
   沙都子助けてくれるんですよね?」

入江「えぇ、医者として約束します。沙都子ちゃんは
   私が絶対に救ってみせます。信じてください」

詩音「・・・・・・・・」

鷹野「先生だけじゃないわ。私や他のスタッフだっているのよ?」

入江「詩音さん、あなたに何があったのかは聞きません。
   ですが信じてください! 沙都子ちゃんは私達が救います」

詩音「・・・・監督」

331: 2008/03/07(金) 19:39:29.47 ID:pY7QglBeO
鷹野「よかったのですか? あのまま帰すと危険だと思いますけど」

入江「不必要に刺激しない方がいいでしょう。それに、
   彼女はまだ発症したと決まったわけではありません」

鷹野「あらぁ、そうですかぁ? 私にはてっきり・・・くすくす」

入江「診察したわけではありません。早急に
   手を打たずとも、大丈夫でしょう」

鷹野「所長がそうおっしゃるなら・・・私はそれで構いませんわぁ」

入江「きっと沙都子が元気になれば、詩音さんも元に戻る筈です。
   きっと今は沙都子ちゃんが心配になって、」

鷹野「くすくす・・・」

335: 2008/03/07(金) 19:46:12.86 ID:pY7QglBeO
詩音「はぁ・・・・・」

詩音「本当に帰ってもよかったのかな・・・・」

詩音「監督なら・・・・きっと監督なら大丈夫だよね・・・?」

詩音「監督のあの顔は嘘じゃなかった、と思う・・・」

詩音「きっと大丈夫・・・監督なら、沙都子を救ってくれる・・・・」

詩音「監督は敵じゃなかった・・・敵って・・・だれ・・・?」

詩音「はぁ・・・・私ってばどうしちゃったんだろ・・・」

詩音「・・・・かえろ」

大石「おんやぁ? あなた、園崎詩音さんじゃありませんか」

詩音(どうして大石がここに・・・?)

338: 2008/03/07(金) 19:50:37.36 ID:pY7QglBeO
大石「どうもこんにちわぁ」

詩音「・・・なんです?」

大石「なっはっはっはっはっ! 身構えないでくださいよぅ」

詩音「用がないんなら、もう行きますね」

大石「学校はどうしたんです? まさかサボりってやつですかぁ?」

詩音「そうだとしたら・・・どうします?」

大石「んっふっふっ~指導しちゃいますよぉ~」

詩音「はぁ・・・大石さん、それセクハラです」

大石「ありゃ? 最近の若い子は敏感ですねぇ~
   なっはっはっはっはっ!」

詩音「・・・・行きます」

大石「ああ、すいません。悪ふざけが過ぎました。
   少しお時間をよろしいでしょうか?」

341: 2008/03/07(金) 19:57:44.70 ID:pY7QglBeO
詩音「言いませんでした? 私、これから学校に行くんです」

大石「なっはっはっ! いやぁすみませんねぇ、
   忘れてましたよ。なんなら学校まで送って行きましょうか?」

詩音「遠慮しておきます。素敵なおじさまならともかく、
   相手は大石さんですから。ちょっと太り過ぎです」

大石「なっはっはっはっ! これはこれは、手厳しいですねぇ」

詩音「じゃあ、私はもう行きますね」

大石「んっふっふっ~真面目な学生さんで安心しましたよ」

大石「あっ、そういえば」

詩音「はい?」

大石「あなたのお友達の北条沙都子さん、今日はお休みのようですねぇ」

343: 2008/03/07(金) 20:01:45.99 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・・それが何か?」

大石「いえいえ、お友達がご病気なので心配されているのかと・・」

詩音「別に・・・私は大石さんに心配されなくても」

大石「んっふっふっ~まぁいいです。それより」

大石「詩音さん、あなた今から登校するんですよねぇ・・・?」

詩音「そ、それがなんだって言うんです?!」

大石「いえいえ、深い意味はありません」

詩音「・・・大石さん、私に用があるんですよね?
   そうならそうとはっきり言ってくださいよ!!」

大石「ありゃ? わかっちゃいましたか。んっふっふ」


344: 2008/03/07(金) 20:06:34.86 ID:pY7QglBeO
詩音(あっ・・・ダメよ!大石のペースにのまれては・・)

大石「いやぁ、私もまさか詩音さんとばったりなんて
   想定していませんでしたからねぇ」

詩音(落ち着け! クールになれ、園崎詩音!)

大石「じゃあ、一つだけ質問させてください」

詩音「あっ、やばっ!早く行かないと先生に、」

大石「前原圭一さん、御存じですよね?」

詩音「・・・・・えっ?」

大石「あなたのお友達の名前ですよ。前原圭一は」

詩音「け、圭ちゃんがなにか・・・?」

大石「質問は一つだけ、でしたよねぇ?」

詩音「あっ・・・」

346: 2008/03/07(金) 20:10:52.16 ID:pY7QglBeO
大石「では、私はこれで失礼します」

詩音「・・・どうして圭ちゃんを?」

大石「さぁて、どうしてでしょうね? んっふっふ」

詩音(こいつ・・・・!!)

詩音「け、圭ちゃんに何かあったんですか?!」

大石「おやぁ? もしかして、知りませんでした?」

詩音「知らないも何も! 何がなんだか・・・・」

大石「その様子だと、本当に知らないみたいですねぇ」

詩音「圭ちゃんに何があったんですか? 警察が
   動いてるって事は・・・まさか事件に!?」

348: 2008/03/07(金) 20:17:55.47 ID:pY7QglBeO
大石「恐らく、学校に行けばわかると思いますが・・・」

詩音「いいから教えてください!! 圭ちゃんに、何があったんです?!」

大石「前原圭一さんね、行方不明だそうです」

詩音「・・・・お、大石さん?」

大石「まだ家に帰ってないそうです。私も最初は家出を疑ったんですが・・・・」

詩音「け、圭ちゃんが・・・行方不明・・・・?」

大石「時期が時期でしょう? 明後日は綿流し、つまり」

詩音「圭ちゃんは・・・・消された・・?」

大石「まぁこれは私の妄想みたいなものです。あまり
   深い意味で捉えないでもらえると嬉しいです」

350: 2008/03/07(金) 20:22:36.76 ID:pY7QglBeO
詩音「そ・・んな・・・圭ちゃんが・・・・・」

大石「落ち着いてください。まだわかりませんよ?
   もしかしたら、どこかで遊んでいるだけかもしれませんし」

詩音「そ、そんな事あるわけないじゃないですか!!
   軽はずみな事を言わないでください・・・!!」

大石「・・・すみませんね。ですが、事実です。
   前原圭一さんが行方不明なのは、間違いなのかもしれない」

詩音「圭ちゃん・・・そんなぁ・・・・」

大石「今村の青年団数名と警察で捜しています。興野宮の
   方も捜してみます。ご安心ください。きっと見つかります」

351: 2008/03/07(金) 20:27:32.14 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・みつけて・・・みつけてください・・!!」

大石「えぇ、大丈夫です。私達に任せてください」

詩音「圭ちゃんを・・・・圭ちゃんをお願いします・・・・」

大石「仕事ですからね、手を抜くなんて事はありません。
   時間の問題ですよ。んっふっふっふ」

詩音「ありがとうございます・・・大石さん・・・・!」

大石「では、私はこれで」

詩音「はい。私は信じてます。きっと圭ちゃんは・・・・」

大石「えぇ、朗報をお待ちくださいねぇ。
   んっふっふっふ」


詩音「・・・・・・・・」

詩音「・・・・・・・ぷっ」

詩音「・・・・・くっはははっ・・・」

詩音「あはははははははははははっ!!!!!!!」

353: 2008/03/07(金) 20:34:08.61 ID:pY7QglBeO
熊谷「大石さん・・・なんだったんですかね」

大石「さぁ? 私にはわかりませんよ」

熊谷「園崎詩音、怪しくないですか?」

大石「そうですか? 私にはさっぱりです。
   んっふっふっふ」

熊谷「ある生徒の証言によると園崎詩音は朝、学校に登校しています」

熊谷「どうして今から登校だと嘘をついたんでしょうねぇ・・・」

大石「さぁ? ですが、園崎詩音が何か知っているといいんですがねぇ」

熊谷「臭いっすね・・・・」

大石「ありゃ? やっぱり臭います?」

熊谷「えぇ、臭いっす!」

大石「なっはっはっはっは! すみませんねぇ」

熊谷「・・・・・・・・」

354: 2008/03/07(金) 20:35:25.02 ID:pY7QglBeO
大石「おんやぁ?」

熊谷「どうしました?」

大石「お風呂だそうですよぉ んっふっふっふっ~」

368: 2008/03/07(金) 21:17:41.62 ID:pY7QglBeO
魅音「し、詩音!!」

梨花「詩ぃ、沙都子の具合はどうしでしたか?」

詩音「・・・・ふんっ」

レナ「詩ぃちゃん・・・・」

魅音「詩音、あのね・・・私は、」

詩音「今更なんですか? 私、お姉と話す気はありませんから」

レナ「詩ぃちゃん! 魅ぃちゃんは、」

詩音「レナさんもですよ。お姉とグルなんでしょう?」

梨花「詩ぃ、話を聞いてほしいのです」

詩音「・・・梨花ちゃまもです。私を騙そうったって、」

魅音「いい加減にしなっ!!!!」

詩音「な、なんですか? いきなり大声を出して・・・」

371: 2008/03/07(金) 21:25:05.45 ID:pY7QglBeO
魅音「あんただって、本当はわかってるんじゃない?」

詩音「・・・何をですか」

魅音「園崎は関係ない、もちろん私だって関係ない」

詩音「関係ないわけない!! じゃあ誰が! 誰が
   圭ちゃんを隠したんですか?!」

魅音「詩音! 誰も隠してなんか・・・・」

詩音「いいやしてます! 園崎が!! 園崎魅音が!!!!
   あんたが圭ちゃんを鬼隠し したんだ!!!!!」

魅音「ばかっ! なんでそんなに強情なのよ!!」

梨花「詩ぃも魅ぃも、落ち着くのですよ!」

詩音「うるさいっ! うるさいうるさい!!」

レナ「詩ぃちゃん! いい加減にして!!」

372: 2008/03/07(金) 21:29:11.39 ID:pY7QglBeO
詩音「私に説教でもするつもりですか? 残念でしたぁ!
   あんた達にそんな資格あるなんて思わないでください!!」

梨花「詩ぃ、何をそんなに怒っているのですか?」

詩音「・・・・・・・・」

レナ「沙都子ちゃん、具合はどうだったのかな?」

詩音「良いわけないでしょう・・?
   そんな事わかってるくせに・・・!!」

魅音「・・・・・そっか」

詩音「それだけですか? 沙都子をあんな目に合わせて
   おいて・・・たったそれだけなんですか?!」

魅音「ご、ごめん・・・そんなつもりじゃ・・・ないよ・・」

374: 2008/03/07(金) 21:34:56.23 ID:pY7QglBeO
レナ「学校終わったらね、沙都子ちゃんのお見舞いに
   行こうって話になってるの。詩ぃちゃんも行くよね?」

詩音「・・・・わかりました」

魅音「詩音・・・!」

詩音「勘違いしないでくださいね。私はあなた達が
   沙都子に危害を加えないように見張るだけですから」

魅音「そ、そんな事は!」

レナ「魅ぃちゃん、今の詩ぃちゃんに何を言っても無駄だよ。
   今の詩ぃちゃんは我が儘を言って騒ぎ回ってる子供と一緒」

詩音「はぁ? どうして私が、」

レナ「自分の主張ばっかり! こっちの話も聞かずに
   一人で考えて!! 一人で騒ぎ立てて!!」

詩音「・・・・・・・」

レナ「ねっ? 子供でしょ?」

379: 2008/03/07(金) 21:39:25.92 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・つまんないです。その程度の挑発に、
   私が乗ると思いましたぁ? ふふっ、おバカですねぇ」

レナ「あははっ! 詩ぃちゃんだっておバカさんだよー
   ねぇ、回りを見て? みーんな怖がってる!」

詩音「あらぁ、本当ですね! 私ったらやっちゃいました?」

レナ「うんっ! みーんな引いてるよ?
   詩ぃちゃんやり過ぎー」

詩音「ごめんなさーい、私は加減を知らないんですよねぇ」

レナ「あははははははははははっ!!!!!」

レナ「それはレナも一緒だよ~」

詩音「うふふ、私達って似てますね」

385: 2008/03/07(金) 21:43:48.77 ID:pY7QglBeO
レナ「はぅ~似てるかな? かな?」

詩音「はい! 似てますよ! そっくりで、」

レナ「あははっ!! やだよー汚いから」

詩音「・・・・・・・・」

レナ「嫌だ嫌だ! 嫌だよー詩ぃちゃんと一緒なんてぇ」

レナ「汚い・・・不潔・・・!!」

詩音「・・・・くくっ」

レナ・詩音「あはははははははははっ!!!!!!!」

詩音「やっぱり似てますよぉ! 私だって、レナさんと一緒は嫌ですから!」

レナ「奇遇だね! だね!」

レナ・詩音「「あはははははははははっ!!!!!!!」」

魅音「えっ? えっ・・・ふ、二人共どう・・しちゃったの・・・」

梨花「・・・・・・・・」

391: 2008/03/07(金) 21:48:48.76 ID:pY7QglBeO
知恵「なんの騒ぎですか!?」

魅音「せ、先生!」

詩音「はろろーん、知恵先生」

知恵「詩音さん、一体なんの騒ぎですか?
   職員室まで聞こえてきましたよ?」

レナ「あははっ、ごめんなさい先生。お喋りしてたら
   盛り上がっちゃって・・・・はぅ~」

詩音「あははっ、レナさんったら面白いんですよ・・・くくっ」

レナ「レナは詩ぃちゃんの方が面白いと思うかなっ!」

詩音「えーっ、レナさん遠慮し過ぎですよー」

知恵「・・・・委員長、これは・・?」

魅音「え、えっと、」

レナ「お喋りしてただけだよね、魅ぃちゃん」

393: 2008/03/07(金) 21:51:59.67 ID:pY7QglBeO
魅音「れ、レナ・・・・」

詩音「お姉、どうしちゃったんですか?」

魅音「えっ? だ、だって!」

レナ「じゃあ皆にも聞いてみようよ」

詩音「あっ、それいいですね!」

レナ「ねぇみんなー、レナ達はお喋りしてただけだよねー?」

レナ「・・・・だよねー?」

梨花「・・・・終わりね、この世界も」

400: 2008/03/07(金) 21:57:14.03 ID:pY7QglBeO
富田・岡村「「はいいぃぃぃ!!」」

レナ「ほらっ、ね? 」

知恵「・・・わかりました。ですがもう少し静かに
   してくださいね。驚いてしまった生徒もいますから」

詩音「ありゃ? やり過ぎちゃいました?」

レナ「あ、あははっ・・・みんなー、ごめんね」

知恵「委員長、職員室に」

魅音「は、はい・・・・」

レナ「先生どうしちゃったのかな? レナ達はお喋りしてただけなのに・・・・」

詩音「・・・少しはしゃぎ過ぎたみたいですね」

梨花「二人共、ちゃんと反省しないとダメなのですよ」

レナ「はーい」

404: 2008/03/07(金) 22:00:25.19 ID:pY7QglBeO
知恵「ではみなさん、暗くならない内に帰りましょう」

「「「はーーい」」」

知恵「委員長、号令」

魅音「きりーーつ、気をつけ、礼!」

大石「んっふっふっふ~ ちょっと離れますよぉ」

434: 2008/03/07(金) 22:23:22.19 ID:pY7QglBeO
魅音「し、詩音」

詩音「なんですか」

魅音「・・・・診療所に行くよね」

詩音「えぇ、監視は必要ですし」

魅音「う、うん・・・そうだね・・・・」

梨花「魅ぃ、元気を出してほしいのです」

魅音「あ、あははっ・・・うん、そうだね」

レナ「魅ぃちゃーん、梨花ちゃーん、はやくぅー」

梨花「行きましょうです」

魅音「・・・ねぇ、梨花ちゃん」

梨花「みぃ?」

魅音「梨花ちゃんは・・・辛くない?」

梨花「どうしてボクに聞くのですか?」

438: 2008/03/07(金) 22:27:49.39 ID:pY7QglBeO
魅音「だって梨花ちゃんは・・・沙都子や圭ちゃん・・・・それに、」

梨花「魅ぃ、辛いのは皆同じなのです」

魅音「それはわかってるよ・・・・でも・・・」

梨花「ボクの知っている魅ぃは、そんな弱音を吐きませんです」

魅音「・・・・・・・・」

梨花「魅ぃ、魅ぃは自分が考えている以上に強い人です。
   その強さを、皆にも分けてあげてほしいのです」

魅音「・・・ないよ・・私に強さなんて・・・・」

梨花「・・・・そうやってメソメソして、一体私に
   どんな答えを求めているの?」

魅音「り、梨花ちゃん・・・?」

442: 2008/03/07(金) 22:32:21.98 ID:pY7QglBeO
梨花「・・・ボクは魅ぃのそんな姿を見たくないのですよ」

魅音「・・・・・ごめん」

梨花「謝る必要なんてないのです。謝る相手は、
   ちゃんと他にいると思うのです。だから・・・」

魅音「うん・・・」

梨花「魅ぃが謝っても許してくれない時は、ボクも一緒に
   謝ってあげますです。二人でごめんなさいすれば
   きっと許してくれますですよ。にぱーっ」

魅音「・・・そうだね、ありがとう、梨花ちゃん」

梨花「みぃー」

レナ「魅ぃちゃーん、梨花ちゃーん、まだぁー?」

魅音「ごめんごめーん、直ぐ行くよーっ!」

457: 2008/03/07(金) 22:39:14.04 ID:pY7QglBeO
レナ「二人共遅いよー」

魅音「あははっ、ごめんごめん」

詩音「まったく、時間にルーズなのは昔から直りませんね」

魅音「ちぇーっ、詩音だって人の事言えないくせにー」

詩音「私は大丈夫です。お姉と違って、要領良いですから」

梨花「悪知恵だけは人一倍働きますです。にぱーっ」

レナ「あははっ、やっぱり姉妹だね! だね!」

詩音「うーん・・・お姉と一緒にされるのは納得出来ません」

魅音「お、おじさんだって嫌だよ! 詩音みたいな
   ネチネチした性格は遠慮したいね!」

詩音「あら、お姉? それは戦線布告ですか?」

魅音「むきーっ!」

梨花「喧嘩する程仲が良いのですよ」

魅音・詩音「「だれがっ?!」」

レナ「あははっ」

大石「どぉもぉ」

464: 2008/03/07(金) 22:47:16.90 ID:pY7QglBeO
詩音「大石のおじさまじゃないですか」

大石「んっふっふっ~どぉもぉみなさん」

魅音「・・・・何か用ですか?」

大石「いやぁ大した用じゃあないんですがね。仲良く
   遊んでおられる所申し訳ないんですが、
   園崎詩音さんに少しお話がありまして。んっふっふ」

レナ(この人・・・だれ?)

魅音(興野宮署の大石って刑事だよ)

大石「おやぁ? あなた、竜宮さんでしたよねぇ?
   竜宮レナさん、間違いありませんか?」

レナ「・・・はい」

大石「なっはっはっ! 身構えないでくださいよぅ。
   仕事上、嫌われるのは慣れてしまったんですがねぇ。
   んっふっふっふ~」

471: 2008/03/07(金) 22:52:21.24 ID:pY7QglBeO
魅音「みんな、行こう」

大石「ああっ、ほんのちょっとでいいんです。お時間を
   割いてもらえないでしょうか?」

詩音「・・・・別にいいですけど」

魅音「詩音!」

詩音「いいんです、お姉達は先に行っててください」

レナ「詩ぃちゃん・・・・」

梨花「詩ぃ、沙都子の事は、」

詩音「わかってます。口が裂けてもいいませんよ」

魅音「詩音・・・・」

詩音「お姉、何を不安そうな顔をしているんです?
   私には何もやましい事はありませんよ」

魅音「う、うん」

大石「では園崎詩音さん、立ち話もなんでしょうから、
   車にお乗りください。クーラーも効いてますからねぇ。
   んっふっふ」

481: 2008/03/07(金) 22:58:42.23 ID:pY7QglBeO
大石「いやぁ、正直驚いてますよ。てっきり拒否されると
   思っていましたからねぇ。んっふっふっふ~」

詩音「世間話はいいです。用件を」

大石「・・・・あなた、昨日の夕方に前原圭一さんと
   会ってるそうじゃないですか。その時の彼の様子はどうでした?」

詩音「様子も何も、いつもと変わりませんでした」

大石「そうですかぁ・・・前原さんが失踪した理由を
   お知りなんじゃないかと思いましてね」

詩音「ずいぶん直球ですね。根拠はあるんですか?」

大石「なっはっはっはっ! いいえ~長年培ってきた
   刑事の勘ってやつですよ。んっふっふっふ」

485: 2008/03/07(金) 23:02:49.60 ID:pY7QglBeO
詩音「はぁ・・・呆れます。勘で捜査なんて」

大石「そうですか? 案外、こんなものだったりしますよぉ?
   んっふっふっふっ~」

詩音「知りません。私は圭ちゃんの失踪については
   何も知りません。だから何も言えません」

大石「詩音さん、私は別にあなたを犯人と疑っている
   わけじゃあないんです。わかります?」

詩音「それは・・・・こうやって話をしていれば」

大石「腹を割って話ましょう。園崎詩音さん、あなた
   オヤシロ様の祟りについて、どう考えてます?」

493: 2008/03/07(金) 23:09:09.66 ID:pY7QglBeO
詩音「オヤシロ様の祟り、ですか」

大石「毎年綿流しの日に起こる不可解な事件・・・
   どうです? やはり、まだ疑ってるんじゃないですか?」

詩音「・・・・・・」

大石「北条悟史さん・・・まだ終わってないんです」

詩音「・・・何が言いたいんですか?」

大石「おかしいんですよ、今年は。毎年綿流しの日に
   一人が氏に、一人が消える。これがオヤシロ様の祟り」

大石「じゃあ、前原さんはどうなるんですかねぇ」

詩音「け、圭ちゃんと祟りは関係ありません!」

大石「おやぁ? どうしてそう言えるんですかねぇ」

詩音「だってオヤシロ様の祟りは綿流しの日に起こる
   ものでしょう? 圭ちゃんの失踪とは関係ない話です」

505: 2008/03/07(金) 23:16:23.97 ID:pY7QglBeO
大石「んっふっふ、そうです、詩音さんは間違ってません」

詩音「じ、じゃあこの話はもういいでしょう?!」

大石「そうですねぇ、この話はやめましょう。前原圭一さんの
   失踪と園崎家は無関係、いいんですね?」

詩音「・・・・・・・・」

大石「・・・まぁいいでしょう。この話は終わりです。
   次は、北条沙都子さんについてですが」

詩音「・・・沙都子ですか?」

大石「北条沙都子さん、入江先生の診療所にされてるんですよねぇ?」

詩音「それが何か?」

大石「いやね、入江先生に面会の許しを得られず追い返されて
   きちゃったんですよぉ。なっはっはっはっはっ」

515: 2008/03/07(金) 23:22:34.70 ID:pY7QglBeO
詩音「・・・沙都子に何を?」

大石「いえね、私はただ沙都子さんに聞きたかった
   だけなんです。前原圭一さんについて」

詩音「・・・・・・・・」

大石「あっ? 勘違いしちゃいけませんよ? 北条沙都子さんを
   疑ってるわけじゃあないですから。ただ・・・」

詩音「・・・・なんです?」

大石「北条沙都子さんとあなたですよね、最後に前原さんを
   目撃したのは・・・・合ってます?」

詩音「・・・はい、そうですね」

大石「あなたにした質問と同じ事をしようと思ってたんですが、
   入江先生が怒っちゃいましてね。病人に無理をさせる
   なんて常識外れもいいとこです! ってね。なっはっはっは」

532: 2008/03/07(金) 23:28:33.63 ID:pY7QglBeO
大石「ああも必氏にやられるとねぇ・・・・刑事の勘って
   やつですよ。なっはっはっはっ!」

詩音「・・・それは沙都子が圭ちゃんを隠した犯人だと
   言いたいんですよね・・・?」

大石「いえいえ、そんな事は一言も言ってませんよ」

詩音「・・・・・・・・」

大石「詩音さん、前原さんの失踪がもし園崎家と関係していたら?」

大石「もし、毎年起こる雛見沢連続怪氏事件の首謀者が園崎家なら?」

大石「あなたの捜している人、もしかしたら見つかる
   かもしれませんよ。そしてあなたはその鍵を持っている」

詩音「・・・何が言いたいんです?」

大石「回りくどい言い方はやめますね。園崎詩音さん、
   私に協力してもらえませんか?」

536: 2008/03/07(金) 23:33:32.87 ID:pY7QglBeO
入江「おや、みなさんお揃いで」

レナ「沙都子ちゃんのお見舞いに来ました」

魅音「監督、沙都子はどうですか?」

入江「えぇ、だいぶ容体は安定しています。どうぞ、こちらに」

梨花「沙都子・・・・・」

レナ「・・・沙都子ちゃん、眠ってるね」

入江「鎮静剤を使ってなんとか落ち着いています。昨夜は
   大変でした。見る物全てに怯え、とても危険な状態で・・・・」

魅音「・・・・ごめんね、沙都子」

梨花「入江、ちょっといいですか?」

入江「え、えぇ」

541: 2008/03/07(金) 23:39:39.85 ID:pY7QglBeO
梨花「沙都子は大丈夫なのですか?」

入江「ああやって眠っている状態なら安心出来ます。ですが・・・」

梨花「・・・・沙都子」

入江「沙都子ちゃんはどうやら夢を見ているようなんです」

梨花「夢、ですか?」

入江「はい、彼女の脳波がそれを証明しています。
   激しい興奮、その後鎮静し、穏やかな波を描いています」

梨花「みぃー・・・ボクには難しい事はわからないのです」

入江「沙都子がどんな夢を見ているのかはわかりません。
   ですが、その夢が沙都子ちゃんをあの状態にした
   要因になっているのかもしれません」

梨花「・・・・・・・・」

入江「梨花さん、教えてください。沙都子ちゃんに
   一体何があったんですか?」

545: 2008/03/07(金) 23:45:03.63 ID:pY7QglBeO
レナ「沙都子ちゃん・・・・」

魅音「やっぱり私達のやった事は、とても酷い事だったんだよ・・・」

レナ「・・・うん。レナも今ならわかるよ・・・・」

魅音「沙都子が起きたら、レナはどうする?」

レナ「・・・・謝りたい」

魅音「そうだね」

レナ「ごめんね・・怖がらせて・・そんなつもりはなかった・・・
   でも・・今更後悔しても・・・・遅いんだよね・・・」

魅音「・・・そうだね」

レナ「魅ぃちゃんはどうするの?」

魅音「レナと一緒だよ。沙都子に謝る、そして沙都子にも
   謝ってもらうよ。そうじゃなきゃ・・・・」

レナ「うん・・・レナも・・かな・・・」

魅音「・・・・圭ちゃん」

548: 2008/03/07(金) 23:50:26.79 ID:pY7QglBeO
入江「そんな事があったなんて・・・」

梨花「・・・ボクも信じたくないのです」

入江「・・・・やはり間違いありません」

梨花「入江?」

入江「他言無用でお願いします。実はこれから富竹さんと、」

鷹野「あらぁ? 二人っきりでなんのお話かしら?」

入江「鷹野さん・・・・」

鷹野「お邪魔でしたかかしらぁ? 私の事は気にせず、
   お話を続けてくださって結構ですわぁ・・くすくす」

入江「・・・・・・・・」

梨花「・・・入江?」

入江「すいません梨花さん、この話はまた別の機会に」

鷹野「くすくす。本当にお邪魔だったみたいね」

入江「・・・・・・・」

553: 2008/03/07(金) 23:55:07.99 ID:pY7QglBeO
レナ「詩ぃちゃん、遅いね・・・・」

魅音「もしかしたら、帰っちゃったのかもしれない」

梨花「・・・もう外は真っ暗なのです」

入江「そうですね、そろそろ帰った方がいいんじゃないでしょうか?」

魅音「うん・・・詩音には悪いけど、もう帰ろっか」

レナ「そうだね。沙都子ちゃんの顔を見れたし、
   レナはそれでいいと思うよ」

梨花「入江、沙都子をお願いしますです」

入江「はい、任せてください」

魅音「沙都子、明日も来るからね」

レナ「・・・・だから早く起きて」

レナ「早く起きて、謝ってね」

魅音「レナー?帰るよー」

レナ「うんっ!」

567: 2008/03/08(土) 00:03:34.49 ID:m+ALhl8hO
富竹「こんばんわ」

入江「こんばんわ、富竹さん」

富竹「こんな時間に呼び出すなんて、何かあったんですか?」

入江「・・・・実は、前原の事で話があります」

富竹「圭一くんの? ・・・なんでしょうか」

入江「前原さんが昨日から家に帰ってないらしいんです」

富竹「えぇ、その話は聞いています」

入江「前原さんの失踪・・・富竹さんは何か知りませんか?」

富竹「えっ、僕がですか? いや・・・何も」

入江「・・・そうですか」

富竹「どうして僕に聞くんです?」

入江「もしかしたら・・・これは可能性のある話で、
   有りもしない事実かもしれません。それを
   念頭に置いて、話を聞いてほしいんです」

富竹「・・・わかりました」

570: 2008/03/08(土) 00:07:13.00 ID:m+ALhl8hO
レナ「有りもしない事実?」

入江「いやぁ、なかなか良い表現が思いつかず適当に
   なってしまいまして・・・・あははっ」

魅音「口リコンに発言する権利は無い」

入江「    」

572: 2008/03/08(土) 00:13:26.12 ID:m+ALhl8hO
富竹「・・・・僕には悪い冗談にしか聞こえません」

入江「あくまで可能性の話です。そうでない事を祈るしか・・・」

富竹「わかりました。僕に協力出来る事があるのなら」

入江「あ、ありがとうございます・・・!」

富竹「これは僕達だけの問題じゃありませんからね。
   雛見沢全ての危機なのかもしれません」

入江「監視をされている私には何も出来ませんが・・・」

富竹「えぇ、あとは僕に任せておいてください」

入江「・・・助かります」

578: 2008/03/08(土) 00:21:48.69 ID:m+ALhl8hO
鷹野「話は聞かせてもらいましたわ」

入江「た、鷹野さん?!」

富竹「鷹野さん、盗み聞きはよくないと思うよ」

鷹野「あら、ごめんなさい。入江所長とジロウさんの
   密会なんて珍しくて、つい・・・くすくす」

入江「・・・鷹野さん、どこから聞いていましたか?」

鷹野「くすくす・・・ぜーんぶ、聞いてましたわ」

入江「鷹野さん、この話は聞かなかった事にしてください」

鷹野「あらぁ、私だけ除け者? あんまり好きじゃ
   ありませんわぁ・・・くすくす」

富竹「でも鷹野さん、君に何が出来るっていうんだい?」

鷹野「山狗には暫く退場してもらいます。これでいいですね?」

入江「・・・助かります」

613: 2008/03/08(土) 01:03:19.94 ID:m+ALhl8hO
沙都子「圭一さーん、出来ましたわよーっ」

圭一「おっ! 美味そうなハンバーグだ!」

沙都子「さあ、お食べくださいまし」

圭一「いただきまーす! むぐっ あぐあぐ」

沙都子「はしたない食べ方はおやめなさいな・・・」

圭一「むがっ い、いいんだよ! 美味いんだから」

沙都子「ふ、ふんっ! 褒めたって何も出ませんわよーっだ!」

圭一「むぐっ がつがつ ぐっ・・・!」

沙都子「け、圭一さん?!」

圭一「み、みみみみみみずぅー!!」

沙都子「しっかりなさいまし! け、圭一さん・・・?」

圭一「んぐっ・・・ぷはぁ、助かったぁ・・・・」

沙都子「急いで食べるからですわよ? そんなに焦らずとも、
    ハンバーグは逃げませんわ」

617: 2008/03/08(土) 01:07:11.16 ID:m+ALhl8hO
圭一「ったく、沙都子のハンバーグが美味いから悪いんだ」

沙都子「そ、そんなの関係ありませんわ!」

圭一「いいやある! こんなに美味いハンバーグを
   作る沙都子は大罪人だ!!」

沙都子「ほ、褒めるのか貶すのか、はっきりしてくださいまし・・・・」

圭一「あははっ、褒めてるよ。沙都子の飯は美味い」

沙都子「・・・圭一さん」

圭一「ただ、もう少し量が欲しかったな!」

沙都子「こ、これだけたくさん用意したのに・・・・
    まだ足りないとおっしゃりますの?!」

圭一「育ち盛りは量が全てだからな。美味けりゃ尚良し」

沙都子「・・・まだ食べたりませんの?」

圭一「ああ! 沙都子の飯なら、俺はまだまだいけるぜ?」

沙都子「け、圭一さんがそこまで言うんでしたら・・・・
    あ、明日も作ってさしあげても、いいですわよ・・・?」

622: 2008/03/08(土) 01:14:07.46 ID:m+ALhl8hO
圭一「俺、幸せだよ。こうやって沙都子と一緒にご飯を食べれてさ」

沙都子「・・・そ、そうですの?」

圭一「ああ、そうだよ」

沙都子「け、圭一さんがよろしいんでしたら・・・
    明日も、その明日も・・・私が・・・・」

圭一「あはは、沙都子、それはもう無理だ」

レナ「沙都子ちゃん」

沙都子「れ、レナさん・・・?」

レナ「人頃し」

沙都子「・・・・あぁっ・・」

魅音「さーとこっ」

沙都子「魅音さん・・・・」

魅音「人頃し」

沙都子「や、やめて・・・いや・・いやぁ・・・・」

圭一「人頃し」

沙都子「・・・いやああああああああああああ!!!!!!!」

624: 2008/03/08(土) 01:19:03.30 ID:m+ALhl8hO
沙都子「あぁっ!! はぁ・・・はぁ・・・・」

沙都子「け・・・いち・・さん・・・」

沙都子「・・・? ここは・・・・」

入江「なっ・・! さ、沙都子ちゃん!」

沙都子「かんとく・・・?」

入江「よかった・・・目が覚めたんですね」

沙都子「どう・・・して・・・・」

入江「沙都子ちゃん、もう大丈夫です。安心してください」

沙都子「・・・・・・・あっ・・・」

沙都子「け、圭一さん! 圭一さんは?!」

入江「・・・・沙都子ちゃん、残念ですが・・・」

沙都子「・・・ううっ・・ゃぁ・・いやぁ・・・」

入江「沙都子ちゃん、落ち着いてください・・・!」

沙都子「いやあああああああああ!!!! 圭一さん! 圭一さん!!」

629: 2008/03/08(土) 01:24:24.93 ID:m+ALhl8hO
レナ「沙都子ちゃん!」

梨花「沙都子!!」

沙都子「・・りか・・・レナさん・・・」

梨花「沙都子っ・・・! よかったのです・・・本当に・・・!!」

沙都子「りかぁ・・・いたい・・ですわよ・・・・」

梨花「ご、ごめんなさいなのです」

レナ「よかった・・・・沙都子ちゃんが目を覚ましてくれて」

沙都子「レナさん・・・わたくしは・・・・」

レナ「いいんだよ、沙都子ちゃん。今はいいの。
   ゆっくりしなきゃ。沙都子ちゃんは病人なんだよ? だよ?」

沙都子「・・・ごめんなさい・・ですわ・・」

梨花「入江、沙都子はどうなのですか?」

630: 2008/03/08(土) 01:29:41.62 ID:m+ALhl8hO
入江「・・・残念ですが、危険な状態には変わりありません」

梨花「・・・・・・・・」

沙都子「・・・梨花、そんな顔をしないでくださいまし」

梨花「ごめんなさい・・なのです・・・」

沙都子「梨花は謝ってばかりですのね・・・謝るのは
    私の方ですのに・・・・ごめんなさい・・・」

梨花「沙都子、無理しなくていいのです。楽にして
   ゆっくり休みましょう。早く元気になってほしいのですよ」

レナ「そうだよ、沙都子ちゃん。沙都子ちゃんには早く
   元気になってもらわないといけないから・・・・」

634: 2008/03/08(土) 01:35:42.26 ID:m+ALhl8hO
沙都子「魅音さんと詩音さんは・・・?」

入江「家に電話をしたのですが留守のようでした」

レナ「こんな時間に留守・・・?」

沙都子「・・・今日は何日ですの?」

梨花「今日は土曜日で、明日が綿流しのお祭りなのですよ」

沙都子「・・・梨花の演舞を見なくてはいけませんわね」

入江「無理をしないでください。何時間も眠って
   いたんです。体を動かすのは辛いでしょうから」

沙都子「いいんですのよ・・・私にはやらなくては
    ならない事がたくさんありますの・・・・」

梨花「沙都子、無理はよくないのです」

レナ「そうだよ沙都子ちゃん。寝てなきゃ、レナが
   お持ち帰りしちゃうよ~☆はぅ~」

沙都子「それはご勘弁願いたいですわ・・・・」

637: 2008/03/08(土) 01:41:35.36 ID:m+ALhl8hO
入江「沙都子ちゃんの退院は医者として
   許可出来ません・・・わかってください」

梨花「ボクはそれでいいのです。沙都子が元気になるのら
   なんでもいいと思いますですよ」

レナ「うん、魅ぃちゃんも詩ぃちゃんも納得してくれるよ」

沙都子「・・・本当に・・・・ごめんなさいですわ」

レナ「・・・もう謝らなくていいって言ったよ」

沙都子「ご、ごめんなさい・・・」

レナ「・・・・謝る相手が違うよ・・・!」

梨花「れ、レナ! 今は・・・」

沙都子「ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・
    ごめんなさい・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

レナ「・・・ッッ!!」

642: 2008/03/08(土) 01:46:59.79 ID:m+ALhl8hO
レナ「・・・レナはもう帰るね」

梨花「はいなのです。また明日、なねですよ」

レナ「うん、また明日ね!」

沙都子「れ、レナさん・・・」

レナ「なぁに、沙都子ちゃん」

沙都子「ご、ごめんな、」

レナ「なぁに!? 沙都子ちゃん!?!?」

沙都子「ひっ・・!」

入江「れ、レナさん?!」

レナ「沙都子ちゃん・・・・レナね、
   いい加減しつこいと思うな、思うな」

沙都子「ご、ごめ・・・ぅぅっ・・・・」

レナ「おやすみ、沙都子ちゃん」

梨花「レナ・・・・」

入江「り、梨花さん! まさかレナさんは?!」

梨花「・・・もう手遅れかもしれないのです」

644: 2008/03/08(土) 01:53:17.91 ID:m+ALhl8hO
大石「おやぁ? 竜宮さんじゃあないですかぁ」

レナ「・・・?」

大石「お忘れですか? 興野宮署の大石です」

レナ「・・・・なにかご用ですか?」

大石「いえいえ、偶然竜宮さんの姿を見掛けました
   ので・・・・深い意味はありませんよぉ?んっふっふ」

レナ「・・・・レナはもう行きますね」

大石「竜宮さん、少しお時間を頂けないでしょうか?」

レナ「・・・・早くしてくれます?」

大石「えぇ、直ぐに終わりますよぉ? 立ち話もなんです。
   どうぞどうぞ、お乗りください」

レナ「・・・ふん」

650: 2008/03/08(土) 01:58:35.31 ID:m+ALhl8hO
レナ「・・・・用件を早く話してください」

大石「では、単刀直入に聞きます。前原圭一さん、
   彼について聞きたいんですが、」

レナ「知りません」

大石「・・・本当に?」

レナ「知りません」

大石「なっはっはっはっは! ここまで明確に
   拒否されると、逆に清々しい気分になりますよぉ」

レナ「話はもう終わりですね。帰ります」

大石「あーっ・・・竜宮さん、もう少しおじさんの
   小言に付き合ってもらってもいいですかねぇ?」

レナ「・・・・早く終わらせてください」

大石「んっふっふっ~なぁに、直ぐに終わりますよ」

660: 2008/03/08(土) 02:11:51.74 ID:m+ALhl8hO
レナ「そ、それは本当なんですか?!」

大石「えぇ、間違いありません。裏も取れてます」

レナ「・・・・うそだ・・・」

大石「嘘ではありませんよぉ? 一部推測もありますが、
   残念ながら事実です。辛いでしょうが・・・」

レナ「うそだよ・・・・そんなの・・・だって魅ぃちゃんは・・・!!」

大石「・・・信じたい気持ちはわかります。ですが
   事実なんです。園崎家が秘密裏に、ある遺体を
   処理した・・・・間違えようのない事実です」

レナ「うそだよ・・・うそだ・・・うそだ・・! うそだ・・!」

大石「竜宮さん、私はあなたに協力をお願いしたいんですよ」

レナ「・・・・・・・・」

663: 2008/03/08(土) 02:19:20.38 ID:m+ALhl8hO
大石「私の勘違いならいいんです。ですが・・・
   私の考えている通りならば・・・・」

レナ「ま、まだその遺体が圭一くんのものだとは
   わからないじゃないですか! け、警察はそんな
   曖昧な情報を・・・!! 嘘だ!! 私は信じない!!」

大石「ですが、遺体が処理されたのは事実です。
   いずれ遺体も見つかるでしょうねぇ・・・・」

レナ「魅ぃちゃん・・・・」

大石「卑怯だと思っています。警察官である私が
   こうやって卑劣な捜査方法をとっている事は
   決して褒められたものじゃあない」

大石「ですがね、竜宮さん! もう目の前まで
   来ているんですよ!! 雛見沢連続怪氏事件、
   オヤシロ様の祟りなんて呼ばれてますが、決して
   祟りなんかじゃない!! もう目の前まで来ているんです!!
   あと少し・・・あと少しで全ての真実がわかる時が来る・・・!!」

667: 2008/03/08(土) 02:26:11.71 ID:m+ALhl8hO
大石「私は今年で定年になります。来年には遠く離れた土地に
   母と二人で菜園でも営みながら過ごす予定なんですが・・・・」

大石「私はね、真実を知りたいんです。私にとって今年が
   最後のチャンスになります。おっと、チャンスって
   言い方は不謹慎でした。訂正します」

レナ「・・・・だからって・・・そんな嘘みたいな話を・・・」

大石「藁にも縋る思い、ってやつです。私には時間がありません」

レナ「・・・・・・・・」

大石「お願いします、竜宮さん! あなたの力を貸してください!!」

レナ「い、いやです・・・!」

大石「竜宮さん! これは前原さんの伴いになる
   かもしれない事なんです! あなたは彼の友達だったんでしょう?!」

レナ「・・・!!」

669: 2008/03/08(土) 02:30:40.58 ID:m+ALhl8hO
大石「お願いします!! 私に力を貸してください!!」

レナ「い、いやです! そんなの・・・」

大石「竜宮さんが頷いてくれるまで頭を下げます!
   どうか、この雛見沢連続怪氏事件解決のために!」

大石「前原さんのためにも!!」

レナ「・・・・!」

大石「竜宮さんの力を貸してください! これは
   あなたにしか出来ないんですよ!!」

レナ「・・・けぇいちくん・・・・」

大石「そうです! 前原さんのためにも! どうか!!」

レナ「・・・けぇいちくん・・けぇいちくん・・けぇいちくん・・」

683: 2008/03/08(土) 02:40:07.98 ID:m+ALhl8hO
梨花「入江、あの時の話を聞かせてほしいのです」

入江「・・・わかりました。先ず最初に言っておきますが、
   この話は状況証拠だけで組み上げた私の憶測です。
   真実かどうか、それはまだわかりません・・・・」

梨花「別に構いませんです。話を聞くだけなら、
   ボクにだって出来る事ですから」

入江「梨花さんは前原さんの遺体を実際に見ましたか?」

梨花「見てないのです」

入江「では実際に見たのは、沙都子ちゃんと詩音だけ、と?」

梨花「はいなのです」

入江「・・・実は前原さんが失踪した日の夜なんですが」

688: 2008/03/08(土) 02:45:09.62 ID:m+ALhl8hO
入江「あの日、私は診療所で事務処理を行っていたんです」



鷹野「あらぁ、先生はまだお帰りにならないんですか?」

入江「えぇ、少し目を通したい書類がありまして」

鷹野「私は先に帰りますわ。では」

入江「えぇ、さようなら」

「所長、私達も帰ります」

入江「はい、お疲れ様でした。診療所には誰が残っています?」

「あとは所長の警護をしている山狗一名です」

入江「わかりました。では、さようなら」

入江「ふぅ・・・・・・」

691: 2008/03/08(土) 02:50:58.07 ID:m+ALhl8hO
山狗「所長wwwww腹減ったっすwwwwww」

入江「たしか給湯室にお茶菓子があったかと」

山狗「wwwwww空きっ腹に菓子っすかwwwww」

入江「あはは、すみません、気の効いたものがなくて」

山狗「まぁいいっすよwwwww今日は菓子で許してやるっすからwwwww」

入江「・・・・・・・・」

山狗「ちょwwwwww菓子ねぇよwwwwwww」

入江「・・・・あっ、そういえば鷹野さんが・・・」

山狗「あのババァwwwwwwwwww」

入江「すみません、早く終わらせますからもう少し待っててください」

山狗「早くしろよwwwwww」

入江「・・・・・・・・」

梨花「嫌なやつなのです」

696: 2008/03/08(土) 02:55:49.97 ID:m+ALhl8hO
入江「ふぅ・・・・終わりました」

山狗「おせぇwwwwwマッハでやれwwマッハでwwww」

入江「では帰りましょう。忘れ物はありませんか?」

山狗「wwwww俺は園児かっつーのwwwwwwwww」

入江「・・・・・・・・」

山狗「ほらっwwww突っ立ってんじゃねぇよ所長wwwww」

入江「・・・・・・・・」

山狗「ああんwwwwwあれなんっすかねwwwww」

入江「・・・・・・・・」

山狗「無視してんじゃねぇよwwwwwカカシかwwwwwww」

入江「あ、あれは・・・?!」

山狗「思わせぶりな台詞かよwwww妙な演出すんなwwww」

梨花「・・・いい加減その喋り方はやめてほしいのです」

700: 2008/03/08(土) 03:01:20.16 ID:m+ALhl8hO
入江「ま、前原さん?!」

圭一「か、監督?! くそっ!!」

入江「前原さん!」

山狗「追いますか?」

入江「あんなボロボロの身なりです。きっと訳あり
   なんでしょう・・・・お願いします」

山狗「わかりました」

入江「彼に危害は加えないでください。保護、いいですね?」

山狗「はっ!」

入江「前原さん・・・・どうして血だらけに・・・?」

梨花「・・・おかしいのです。沙都子は、圭一は頭を
   強く打って氏んだと言いましたです・・・・
   どうして血だらけに・・・・・」

707: 2008/03/08(土) 03:07:54.65 ID:m+ALhl8hO
入江「結局、前原さんを見つける事は出来ませんでした」

梨花「・・・・圭一は、一体何をしていたのでしょうか?」

入江「わかりません。うして私を見て逃げ出したのか、
   わからない事だらけなんです」

梨花「・・・圭一は生きているかもしれないのですね」

入江「残念ですが、その可能性は低いでしょうね」

梨花「・・・・・・・・」

入江「私が見た前原さんは遠目に見ても全身が血塗れて
   いました。それが本人の血なのかわかりませんが、
   私にはわかります。きっと前原さんは・・・・」

梨花「入江、この事は誰かに言いましたですか?」

710: 2008/03/08(土) 03:11:41.75 ID:m+ALhl8hO
入江「当事者の山狗、それと富竹さんに鷹野さん、ですね」

梨花「どうして富竹と鷹野に話したのですか?」

入江「ここからが私の憶測になります」

梨花「・・・・はい」

入江「恐らく彼は・・・・」






昭和58年 6月
 
鹿骨市雛見沢村にて、ガス災害が発生(以下中略)



大石「んっふっふっ~寝かせてもらいますよぉ」

849: 2008/03/08(土) 13:32:04.71 ID:m+ALhl8hO
えっ?

866: 2008/03/08(土) 14:05:55.53 ID:m+ALhl8hO
すまん 家に帰ったら書くから勘弁してほしい

937: 2008/03/08(土) 19:06:29.55 ID:m+ALhl8hO
レナ「魅ぃちゃ~ん」

魅音「おっ、レナぁこっちだよー」

レナ「えへへ、お待たせ」

詩音「・・・・はろろーん」

レナ「ふえっ? し、詩ちゃん??」

魅音「あはは、びっくりした?」

レナ「う、うん。詩ぃちゃんも一緒だなんて思わなかったよ」

詩音「私がいると・・・・お邪魔でした?」

レナ「そんな事ないよ。お祭りは皆で回った方が
   楽しいんだよ! だよ! ねっ、魅ぃちゃん」

魅音「うん、そうだね。せっかくのお祭りなんだから
   パァーッとやろうよ。そうでしょ? 詩音」
詩音「お姉にレナさん・・・ありがとうございます・・・・」

レナ「ど、どうしてお礼を言われるんだろ・・・だろ・・?」

943: 2008/03/08(土) 19:14:47.46 ID:m+ALhl8hO
詩音「・・・私、目が覚めました」

レナ「詩ぃちゃん・・・・」

詩音「落ち着いて、最初から考えていれば・・・・。
   レナさんの言う通り、お姉が出来る筈ないんです・・・」

レナ「そうだよ、何もおかしい事なんてなかった」

詩音「私が一人で騒いでただけなんですね・・・・本当は
   お姉を信じたかった・・・でも、私は沙都子を・・・・!」

レナ「し、詩ぃちゃんのせいじゃないよ!」

詩音「・・・・いいえ、私に責任があるんです。私が
   沙都子を・・・・もっとしっかりしていれば・・・・!!」

レナ「・・・・・・・・」

詩音「・・・私はお姉を憎む事で、逃げていたんです。
   お姉にもレナさんにも、私は酷い事をしました・・・」

946: 2008/03/08(土) 19:21:18.30 ID:m+ALhl8hO
魅音「昨日ね、お祭りの準備をしてたら詩音来たの。
   お姉に話があります、って。妙に真剣な顔だったから
   おじさんちょっと緊張しちゃってさー、あははは!」

詩音「わ、笑わなくてもいいじゃないですか・・・」

レナ「あははっ、魅ぃちゃん変だよー
   詩ぃちゃん相手に緊張するなんて」

魅音「あはははは、いやぁ、詩音から真面目な話がある時って
   あんまり良い話じゃないんだよ。ほんと詩音は面倒な子だよー」

レナ「あははっ」

詩音「れ、レナさんまで・・・どうして笑うんですか?!
   わ、私は本気で謝ってるんです! なのに・・・・」

947: 2008/03/08(土) 19:30:11.14 ID:m+ALhl8hO
レナ「詩ぃちゃん、笑お?」

詩音「・・・えっ?」

魅音「レナの言う通りだよ。笑おう、詩音」

詩音「笑おうって・・・そんな・・・・」

レナ「詩ぃちゃん、レナ達は友達なんだよ」

詩音「わ、笑ってゆるせるわけないじゃないですか!?
   だって、私はあんなに酷い事を・・・・・」

魅音「友達だからだよ。友達だから、笑って許せる」

レナ「詩ぃちゃんはレナが怒ると思ったのかな・・・?」

詩音「だ、だって!」

949: 2008/03/08(土) 19:35:36.75 ID:m+ALhl8hO
魅音「ほらぁ詩音ー、昨日言ったでしょ?
   きっとレナは許してくれるって」

詩音「・・・・で、でも、」

レナ「でもじゃないよ、詩ぃちゃん。魅ぃちゃんもレナも、
   梨花ちゃんも沙都子ちゃんも、皆詩ぃちゃんの友達なの」

詩音「・・・・レナさん」

魅音「梨花ちゃんだって許してくれるよ」

詩音「・・・・・はい」

魅音「ほらほら、そんな顔しないの! 今日はお祭りなんだから!」

レナ「はぅ~今日はお祭りの屋台で部活やるんだよ!」

魅音「くっくっくっ、いつもと環境が違うよぉ?
   おじさん、詩音に負ける気がしないねぇ」

レナ「れ、レナだって負けないよ!」

詩音「・・・・ありがとう・・・ありがとう・・・・」


954: 2008/03/08(土) 19:48:10.58 ID:0DiBU90UO
そろそろ次スレを

959: 2008/03/08(土) 19:58:13.65 ID:XKzxb10H0
パートスレ以外の続スレを立てたのは初めてだ
大石「んふぅ、圭一さんの捜索にご協力ください」【罠殺し編2】

引用: 沙都子「おーっほっほっほ!無様ですわね、圭一さん!」