1: 2024/04/18(木) 11:45:24 ID:ETBWYbP600
リクエストいただいていたつづるり、大変遅くなりました。

2: 2024/04/18(木) 11:46:07 ID:ETBWYbP600
綴理「あ、るりだ」

穏やかに晴れた休日の昼下がり、何気なく寮の庭のベンチに一人座って物思いに耽っていると背後から声をかけられた。

瑠璃乃「あ、綴理先輩お疲れっす」

綴理「るり、何してたの?」

瑠璃乃「ちょっと一人でぼ~っとしたくなっちゃって」アハハ

瑠璃乃「綴理先輩は何をしてたんすか?」

綴理「ボクはね、お散歩してた。今日ポカポカで気持ちいいね」

3: 2024/04/18(木) 11:47:39 ID:ETBWYbP600
瑠璃乃「綴理先輩、こっちどうぞ~」

綴理「ん。お邪魔するね」

自分の横のスペースに綴理先輩が座る。

綴理「………」

瑠璃乃「………」

2人とも口を開くことなく黙って空を見上げている。
周囲には誰もいない。
静寂に包まれた寮の庭に春の暖かな日差しが降り注ぎ、時折睡魔が襲ってくる。
こんな時間も悪くないと、ルリ思う。ゆえにルリあり。

綴理「ねえ、るり」

どのくらい時間が経っただろう。
ふいに綴理先輩が沈黙を破る。

4: 2024/04/18(木) 11:49:18 ID:ETBWYbP600
瑠璃乃「何でしょう」

綴理「日向ぼっこ、あったかいね」

瑠璃乃「あったかいですね~」

綴理「空が青いね」

瑠璃乃「そうですね~」

綴理「ボクね、こうして空を見るの、好きなんだ。空を見ていると、なんだか嫌なこととか、全部忘れてしまうんだ」

綴理先輩、それめっちゃ分かりやす。
ルリも充電切れそうなとき、こうして空を見に来たりしますから。

でも、ルリ一つ気になることが…

綴理先輩にも嫌なことってあるの??

5: 2024/04/18(木) 11:51:54 ID:ETBWYbP600
綴理「るり、どうかした?」

ルリが怪訝な表情をしたからか、綴理先輩が聞いてくる。

瑠璃乃「いや~。綴理先輩にも嫌なことってあるんすね~」

我ながら失礼なことを口走ったと、ルリ思う。
けれど綴理先輩はそんなこと気にしていないという風に答えてくれた。

綴理「もちろん、あるよ~。明日の朝になったら布団から起きなきゃいけないとか」

瑠璃乃「……」

すいやせん。
その答えはルリ、意外だったぜ…

6: 2024/04/18(木) 11:53:11 ID:ETBWYbP600
綴理「るり、どうしたの?」

瑠璃乃「いや、えっと…なんでもないっす」

綴理「??」

瑠璃乃「あ、でも空を見るのが好きというのはすっごくわかります。何か知らないけど落ち着くんですよね~」アハハ

綴理「ん」ニコッ

とても嬉しそうな顔をする綴理先輩。
その横顔に思わず見とれてしまう。
さやかちゃん、いつもこの横顔を眺めているのかなあ…
そんなことをぼんやりと考えていると綴理先輩が唐突に口を開く。

7: 2024/04/18(木) 11:54:58 ID:ETBWYbP600
綴理「るり。」

瑠璃乃「はい」

綴理「ボク、嬉しいよ」

瑠璃乃「??」

綴理「分かってくれて、嬉しい」

そういうことでしたか。
ルリの方こそ、同じような人がいて嬉しいんだけど。

瑠璃乃「綴理先輩。ルリの方こそ嬉しいっす」

また二人並んで空を見上げる。
特に何するってわけでもなく、ただ単に空を見続けている。

13: 2024/04/18(木) 16:11:54 ID:ETBWYbP600
とても静かで穏やかな時間。
クラブや同級生の皆と過ごす時間、みらくらぱーく!で賑やかに活動する時間も勿論楽しいんだけど、時々無性にこういった時間も恋しくなるんだよね…

瑠璃乃「………」

綴理「………」

どこまでも静かな時間が続いていく。

綴理「空…自由…さちは、どうしているのかな」

綴理先輩が唐突に沙知先輩の名前を口にする。
沙知先輩、それは先月卒業した元スクールアイドルクラブの先輩。
ルリたち103期生が入部した時には、諸事情があってクラブをやめていたけど、生徒会長として色々とお世話になった先輩である。

14: 2024/04/18(木) 16:13:26 ID:ETBWYbP600
瑠璃乃「沙知先輩ですか?」

綴理「うん。空を見ているとね、思い出すんだ。さちが、ボクたちにくれた大切な曲みたいに、さちも羽ばたけているかなって」

なるほど。
綴理先輩の言うことは理解できた。

瑠璃乃「きっと大丈夫だと思いますよ」

根拠はないけどさ。
沙知先輩ならきっと、大丈夫。
あんな素敵な歌詞の曲をクラブに残していってくれたんだから。

綴理「ん。そうだね」

広々とした空を見上げると色々思いがこみ上げてくる。
ルリすっごくわかる。

15: 2024/04/18(木) 16:17:13 ID:ETBWYbP600
綴理「さちも、どこかできっと頑張っている。ボク達も、頑張らなきゃ」

瑠璃乃「そうですね~」

再び沈黙が訪れる。
沈黙が心地よい。
そしてしばらく経ったころ、今度も綴理先輩が口を開く。

綴理「ボク、一人で空を見つめるのが好きなんだけど、ルリと2人で見つめるのも好きかな」

瑠璃乃「綴理先輩、ルリもっす!」

充電が切れかけた時もそうでないときもルリはいつもこうして1人自然に向かい合っていたけど、綴理先輩もそうだったんだね。
綴理先輩と2人ならまるで違和感なく過ごせたし、むしろ身近に同じような人がいてくれて嬉しいっつーか。

17: 2024/04/18(木) 16:20:26 ID:ETBWYbP600
綴理「るり。」

瑠璃乃「はい。」

綴理「また、空を見に来よう」

瑠璃乃「はい。是非是非お願いしやす」ペコリ

つづるり「「ふふっ」」

何をするわけでもなくただぼ~っとしている時間だけど
綴理先輩と2人でこうするのも悪くないよね。


おしまい

18: 2024/04/18(木) 16:21:55 ID:ETBWYbP600
お読みいただきありがとうございました。
過去作です~

慈 「梢を照れさせたい」

慈「コホッコホッ」 梢「慈?」

慈「梢にかまわれたい」

梢「可愛くありたい」

慈「梢の素顔が知りたい!」

【ラブライブ】さやかほの日常の一コマ

慈「花帆ちゃんさやかちゃんと仲良くなりたい」

SS こずめぐがいちゃいちゃする話

SS 花帆「梢センパイの一番になりたい」

SS 梢「花帆さんと相合傘がしたいのだけれど…」

SS 蓮ノ大三角のとある休日の話

SS 蓮ノ大三角の誕生日会

SS ゆうぽむ、めぐるりの短編2本立て

SS こずめぐの新年会

SS 慈 「大好きだよ、梢」

SS 花帆「さやかちゃんの何ですかって定期的に聞きたくなるよね」

SS こずさや~~!!!

SS 慈「愛してる」 梢「!?!?///」

SS ゆうぽむ短編

SS 瑠璃乃「マイシスター梢!」 梢「瑠璃乃、お姉ちゃん??

SS 蓮ノ空1年’sのお話

かほさちSS

SS 大三角から沙知先輩へのプレゼント

SS 梢「花帆に鬼と呼ばれたいのだけれど…」

ゆうぽむSS

SS 綴理「さやのほっぺ、もちもちだね」さやか「//」

SS さやるりのちょっとしたお話

SS すみれ 「かのんを褒め頃しにしてみせるわ」

SS 慈「綴理を褒め頃しにした結果」

SS 梢「慈の、ASMR?」

SS みらくらぱーく!二人の世界


19: 2024/04/18(木) 16:24:05 ID:ETBWYbP600
間が空いてしまいましてすいません。
何とかリクエストいただいていたものは書き終えることが出来て安堵しています。

次何書こうかな~

27: 2024/04/18(木) 17:45:06 ID:mloJXZyMSp

引用: SS つづるりの休日