農民「ただいまだべさー」

嫁「おかえりあんたー」

ブ口リー「カカロットォオオ！！！！！」

嫁「あんれまー、あんたそのおっきい人誰だべさ？」

農民「わっかんねぇ…でもなんかほっとけなかっただよ」

ブ口リー「カカロットォオオオ！！！！」

農民「違うって、カカロットじゃなくてキャロットだっつってんべさ」

ブ口リー「カ、カカロット…」

農民「ほら、ちゃんと言ってみいほれ。キャロット」

ブ口リー「キャ、キャキャロット…」

農民「ほれ、仕事さ行くからついてこい」

ブ口リー「カ…キャキャロット…」

農民「よしよし、今日はキャロットの収穫に行くかんな」

ブ口リー「キャキャロット？キャキャロットォオオオ！！！！！」

嫁「行ってらっしゃい、あんた達」



農民「おー、おめぇさん飛べるんだなぁ」

ブ口リー「キャキャロット…キャキャロットォオオオ！！！！！」

農民「変わった人だべんさ…」

農民「今帰ったよぉ」

ブ口リー「キャキャロット…」

嫁「あんらーお帰り」

農民「今日はこいつのおかげでえれぇはかどったべ」

ブ口リー「キャ…キャロット！！」

嫁「あれぇそれはありがたい事やねぇ。ほら、ご飯出来てっから食べるといいべ」



ブ口リー「キャ…！？」

農民「んだ、それキャロットだ」

ブ口リー「キャキャロットォオオオ！！！！」

農民「そういえばおめぇさ、なんて名前なんだ？」

ブ口リー「ブ、ブロ…」

農民「ん？ブロッコリー？」

ブ口リー「ブロ、ブ口リー！」

農民「え？ブロッコリーだべか？」

ブ口リー「ブロ、ブロ…」


ブ口リー「ブロッコリー…」

農民「そうかそうか、ブロッコリーだべか！」

ブ口リー「…ブロッコリー…」

どうやらキャキャロット空間に迷い込んだようだな……

嫁「それにしてもブロッコリーさんさ、綺麗な髪の色してんべ」

農民「あれ言われてみれば。ブロッコリーいったいどこの人だベ？」

ブ口リー「サ、サイヤ人…」

農民「え？野菜？野菜がなんだって？」

ブ口リー「サイヤ人、サイヤ人！」

嫁「あんた違うよ、野菜人だって言ってんべ」

農民「野菜人か…変わってんなぁ」

ブ口リー「サ、ヤサイ人…」

ブ口リー「スーパーヤサイ人…」

農民「ん？なんだって？」

ブ口リー「スーパー…ヤサイ人…！！」

農民「スーパー？なんだいきなり、スーパーがどうしたべ？」

嫁「あんた、ブロッコリーさんスーパーに行ってみたいんじゃねぇか？」

ブ口リー「スーパー！ヤサイ人！！」

農民「あぁ、納品されたうちの野菜を見に行きたいんだべな」

ブ口リー「スーパー…」

―――スーパー・ベジータブル―――


農民「ほら、こっちだ」

ブ口リー「スーパー、スーパーヤサイ人！」

農民「おうおう、野菜もたくさんあるべな。おめぇも野菜好きだなぁ」

ブ口リー「…！！」ｶﾞｼ!

農民「お、おめぇそれはうちの…」

ブ口リー「キャキャロット…キャキャロットォオオオ！！！！」

農民「んだ、キャロットだ。よく覚えたな」

農民「お、おめぇちょっとこれ持ってみろ」

ブ口リー「…？」

農民「その野菜、ブロッコリーっていうんだ」

ブ口リー「ブ、ブ口リー…」

農民「違うべな、ブロッコリーだ」

ブ口リー「ブロッコリー…」

農民「んだ！おめぇとおんなじ名前の野菜だ」

ブ口リー「ブ、ブロッコリー…ヤサイ…人」

ブルマ「ほら、ベジータレジに行くわよ」

ベジータ「おい、まだ野菜を買い忘れてるぞ」

ブルマ「あ、忘れてた！じゃあ野菜コーナー行こうか」

ベジータ「あぁ、トランクスにも好き嫌いないように食わせなきゃな」



農民「あ、あれはブリーフさんとこの娘さんじゃねぇか」

ブ口リー「…！ベジータ！！」

ブ口リー「ベジータァアア！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！

農民「あ、おいブロッコリーどうしたべか？」


ベジータ「ん？こ、この気は…」

ブルマ「どうしたの？ベジータ」

ベジータ「クソッタレ…ブルマ！早く逃げるんだ！」

ブルマ「え、なに？なに？」


ブ口リー「ベジータァアア！！！！」

ベジータ「貴様、やはり…！！」

ブ口リー「フフフ…ベジータ…」

ベジータ「ブ口リー！なぜここに…！」

ブ口リー「ブロ…リー？」

ベジータ「…ん？なんだ？」

ブ口リー「ブ、ブロ、ブロ…」


ブ口リー「ブロッコリー…ブロッコリー！」

ベジータ「…は？」

ベジータ「…おい貴様、何を持っている？」

ブ口リー「ブロッコリー！！」

ベジータ「…貴様の名は？」

ブ口リー「ブロ…ッコリー…ブロッコリー！」


農民「おーい！駄目でねぇかスーパーんなかで飛んじゃあよ！！」

ブ口リー「スーパー、スーパー！」


ベジータ「…大丈夫か、ブルマ」

ブルマ「…腰が…抜けちゃった」

ベジータ（…ブ口リーに一体何が？）

農民「すみませんだ、うちのブロッコリーが迷惑さかけてすまって…」

ブロッコリー「スーパー、スーパーヤサイ人！」

ベジータ「…貴様、そいつと居てなんともないのか？」

農民「…？よく働いてくれるし、素直ないい人だんべ」

ブロッコリー「ベジータァアア！キャキャロット！！」

ベジータ（キャキャロット？）

ベジータ「そ、そうか…何もしないならそれでいい」

農民「ほら、ブロッコリーさおめぇブルマさん達に謝れ」

ブ口リー「ベジータ…ブルマ…ベジータ、ブルマ…ベジータブル？ベジタブル！！」

農民「すみませんだ、ちょっと変わった所はあるみてぇで」

農民「代わりに謝りますだ。どうもすんません」

ベジータ「い、いい…構わん…」

農民「さ、じゃあブロッコリー。もうそろそろ帰んべ」

ブ口リー「キャキャロット！ブロッコリー！」

農民「その二つは置いてけ、な」


ベジータ「…ブルマ、ほら掴まれ」

ブルマ「ありがとう…」

ベジータ「…ん？どうした？顔に何かついてるか？」

ブルマ「別に。あんな奴でも働くのにって思っただけよ」

ベジータ「…！！」

農民「今帰ったべ」

嫁「お帰りあんた。ブロッコリーさんどうだった？」

農民「いんやー、思ったよりはしゃいじゃってよぉ」

ブ口リー「ベジタブル、ベジタブル！！」

嫁「あんれまー、新しい言葉覚えたでねぇか」

農民「んだ、やっぱり野菜が好きなんだなぁ」

ブ口リー「ベジータ、ベジータァアア！！」

農民「さ、明日も早いからもう眠れ」

農民「おい、ブロッコリーさ起きれ」

ブ口リー「キャ、キャキャロット…」

農民「今日はちょっと変わったところに行くだ」

ブ口リー「…？」

農民「サタンタウンって言ってな、そりゃあど偉い都会ってやつだべ」

ブ口リー「サタン…？」

農民「んだんだ、きっと気に入んべ。なに、飛んできゃあっちゅうまだ」

農民「ひゃあー…あっちゅうまとは言ったけんども…ほんとにすぐ着いたなぁ」

ブ口リー「ククク…」

農民「さ、新しい農具買う為に店に向かうベ」

ブ口リー「サタン…サタン…キャキャロットォオオオ！！！！」

農民「こらブロッコリー、街中じゃ迷惑になっから」



ビーデル「でね、それでパパったら…」

ゴハン「…しっ！！静かに！！この気は…」

ビーデル「え？…どうしたの？」

ゴハン「間違いない…ビーデルさん、早く逃げるんだ！！」

ゴハン「ブ口リー！！」

ブ口リー「…！！貴様は、ゴ、ゴ…」

農民「ん？どうした？」

ブ口リー「ゴ、ゴ…」

農民「なんだぁブロッコリー、またゴから始まる野菜でも探してんのか？」

ブ口リー「ゴ、ゴ…」

農民「ゴーヤ？」

ブ口リー「ゴーヤ！ゴーヤァアアアアア！！！！」


ゴハン「…え？ゴーヤ？」

ゴハン「何を言っているんだ…？」

ブ口リー「ゴーヤ！！…ん？…ゴーヤ？」

農民「ゴから始まる野菜なんてゴーヤくらいしか思いつかねぇべな」

ブ口リー「ゴーヤ…！！ゴーヤ！！」

ﾄﾞｼｭｰﾝ！

ゴハン「う、速い…」

ブ口リー「ゴーヤ！！貴様は…ゴーヤ！！」

ゴハン「え？違うけど…」


ブ口リー「ウアアアアアアアアアアア！！！！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！！

ゴハン「この気は…以前より更に…！？」

ブ口リー「ゴーヤアアアアアアアアア！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！

農民「これ！人様をあんまり脅かすでねぇ！！」

ブ口リー「キャ、キャキャロット…」ｼｭﾝ…

ゴハン（な、あのブ口リーがあっさり！？）


ゴハン「ブ口リー、お前の目的はなんだ！」

ブ口リー「ブロッコリー！ブロッコリー！！」

ゴハン「え？ブロッコリー？」

農民「すんませんねぇ、うちのブロッコリーが脅かしてしまって」

ゴハン「え？貴方は…？」

農民「ほら、おめぇも謝れ」

ブロッコリー「ゴーヤ…」ｼｭﾝ…

農民「こうやって反省もしてるんでね、勘弁してやってくだせぇ」

ゴハン「は、ハァ…」

農民「ほら、じゃあ行くベブロッコリー」

ブ口リー「貴様は…ゴーヤ…」

農民「今帰ったべ」

嫁「お帰り。今日はどうだった？」

農民「いい農具も買えて良かったべな」

農民「あぁ、そうそう。ブロッコリーがやたらはしゃいでたなぁ」

嫁「あんらーやっぱり人が多いところは珍しいんかねぇ」

ブ口リー「ゴーヤ…ゴーヤ…」

嫁「おんや、今日はゴーヤを覚えただか」

農民「んだ、野菜に関しては物覚えがいいみたいだ」

ゴハン「お父さん…」

ゴクウ「ん？どうしたゴハン」

ゴハン「今日、街でブ口リーを見かけたのですが…」

ゴクウ「！？本当か、ゴハン！！」

ゴハン「はい、ですが…何か変で、僕の事をゴーヤと命名したり」

ゴクウ「…へ？」

ゴハン「怒られてしょんぼりしたり、何か変でした…」

ゴクウ「…そりゃ人違いじゃねぇのか？」

ゴハン「いや、そんな筈は…」

農民「ふわぁー…さて、今日も働くべ」

ブ口リー「…」

農民「ん？ブロッコリー、どうしたんだ？」

ブ口リー「…キャキャロット」

農民「おう、今日もキャロットの収穫に…」


ブ口リー「キャキャロットォオオオオオオオオ！！！！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！！


ブ口リー「ウアアアアアアアアアアア！！！！！」ﾄﾞｼｭｰﾝ！

農民「うわ！ブロッコリー、待つだ！！」

農民「ブロッコリー、何をそんな外に…ん？」


ゴクウ「念のため気を探ってみたら、まさか本当におめぇが居るとはな…」

ブ口リー「キャキャロットォオオオ！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！

ゴクウ「地球に被害が出る前に、また倒してやる！」ﾋﾞｯ！


農民「な、何が始まるんだべか…？」

ゴクウ「行くぞ！ブ口リー！！」

ブ口リー「違う！ブロッコリー！！！」

ゴクウ「…へ？ブロッコリー？」

ブ口リー「ブロッコリー！！」

ゴクウ「何言ってんだ？おめぇブ口リーじゃ…」

ブ口リー「ブ、ブロ、ブロッコリー！！！ウオオアアアア！！！！」


農民「お、落ち着けブロッコリー！！」

ゴクウ「ん？なんだあのおっちゃん…」

ブ口リー「ブロッコリー、ブロッコリー！！！」

農民「落ち着け、落ち着け！な？」

ゴクウ「お、おっちゃん危ねぇぞ！離れてろ！」

農民「何が危ねぇだ、こいつはいい奴だ！」

ブ口リー「フゥ、フゥ…キャキャロット！！」

ゴクウ「おっちゃん！」

農民「落ち着け！」

ブ口リー「キャキャロット！」

ｶﾝｶﾝｶﾝ！

農民「ん？」

ブ口リー「キャキャロット？」

ゴクウ「今度はなんだ！？」

嫁「はいはいはい！朝っぱらから何やってるだ！」

農民「お、おめぇも手伝ってけれ！ブロッコリーが大変なんだべ！」

嫁「はいはい！ブロッコリーさん！朝飯出来たから！」

ブ口リー「キャ、キャキャロット？ブロッコリー？」

嫁「両方あるよぉ。ほら、中に入った入った」

ブ口リー「ハァハハハ！！」ﾄﾞｼｭｰﾝ！

農民「…ふぅ、よかったよぉ」

ゴクウ「…何がどうなってんだ？」

嫁「あら、あんたは見ねぇ顔だんが」

ゴクウ「…ん、オラか？」

嫁「んだよ。よかったら朝飯食っていくか？」

ゴクウ「え？いいのか？」

農民「…んん、まぁいいとすっぺ」

農民「ただブロッコリーとは喧嘩すんじゃねぇよぉ？」

ゴクウ「へへ、すまねぇな」

ブ口リー「ハァハハハ！！！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ！

ゴクウ「うんめぇー！！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ！

嫁「あらあら、二人ともようけ食べるなぁ」

農民「まだまだ野菜ならあっから、遠慮すんな」

ゴクウ「へへへ、わりぃな！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ！


ブ口リー「キャキャロット！」

ゴクウ「ん？」ｶﾞﾂｶﾞﾂ！

ブ口リー「ククク…」

ブ口リー「…！」ﾜｼｯ！

ブ口リー「キャキャロット！」

ゴクウ「お、おぅ…そりゃ人参じゃねぇか…」

ブ口リー「キャキャロット！？キャキャロット！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！

ゴクウ「う、うわぁ！」

ブ口リー「キャキャロットォオオオオオオオオ！！！！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

ゴクウ「な、なんだ！？」

ブ口リー「ウオオアアアアアアア！！！！！」ﾜｼｯ！

ブ口リー「ブロッコリー、ブロッコリー！！！！」

ゴクウ「あ、あぁ…ブロッコリーだな…」

ブ口リー「…！！フフフ…」

ブ口リー「ブロッコリー…！！」ﾆﾔﾆﾔ

ゴクウ「あ、あぁ…」

―――――


ゴクウ「…ってな事があったんだが」

ピッコロ「ふむ…あのブ口リーがな…」

ゴクウ「なんか分かっか？」

ピッコロ「…一つ言える事は」

ゴクウ「…」

ピッコロ「貴様を見ても戦わないという事は、今は安全だな」

ゴクウ「…そっか！じゃあほっとくかな」

ピッコロ「…いいのか？被害が出てからじゃ遅いぞ」

ゴクウ「大丈夫だ、そん時はあいつは真っ先にオラんとこ来るからな」

ピッコロ「…お前がそういうなら、それもいいだろう」

―――――

ベジータ「街でブ口リーを見かけたらすぐ逃げるんだぞ！！」

ブルマ「もう、心配性ね…孫君が大丈夫って言ってたじゃない」

ベジータ「う、うるさい！とにかく言う通りにしろ！」

ブルマ「はいはい…」

ブルマ「…ベジータ」

ベジータ「なんだ？」

ブルマ「心配してくれてありがとうね」

ベジータ「…！！ふ、ふん！ただの気まぐれだ！」


トランクス「ふわぁーあ…おはよう、パパ、ママ」

―――――

クリリン「聞きました？ブ口リーの話」

亀仙人「おぉ、聞いたぞい。本当に大丈夫なんかの…」

クリリン「さぁ…ゴクウは大丈夫って言ってましたけど…」

18号「いざとなったらあたしがクリリンを助けてやるよ」

クリリン「じゅ、18号…はは…ありがとな」

クリリン（俺よりか強いんだからかっこつかねぇよな…）


クリリン「でも、ブ口リーと同じ地球で生きていくなんて」

クリリン「考えもしなかったな…」

―――――
農民「おーい、ブロッコリー起きれー」

ブロッコリー「ゴボウ…？」

農民「ほら、朝だ。飯食って働くべ」

ブロッコリー「トマト、キュウリ！」

農民「今日は種植えっからな！きっと楽しいべよ！」

ブ口リー「モヤシ！ナスビ！レタス！」

嫁「おーい、あんたたちー」

農民「お、呼んでっぺな。さぁ行くベ」

ブ口リー「アスパラガス！キャキャロット！」

ブ口リー「ブロッコリー！ハァハハハ！！！！！！！」



――――完

まさかお野菜大好きエンドとは…

面白かったｗｗ

あまり私を追い込まない方がいい…