1: 2013/04/01(月) 00:36:12 ID:eRKxJuec
[城内部]

王様「さて、魔王討伐にあたってもらうパーティーは.....」

僧侶「はい、私は来ていますよ」

魔法使い「私もでーーす」

武道家「来ている」

王様「ふむふむ、そろっているな」

僧侶「けど、まだ勇者様がきていないのでは.....?」

王様「案ずるな、3人揃えば呼ぶつもりだった」

王様「さあ、来い勇者!!」

犬「へっへっへっ」トコトコ

魔法使い「やん、かわいい」

僧侶「.....?」

武道家「なぜ勇者とよんで犬が出てくるのだ」

2: 2013/04/01(月) 00:37:09 ID:eRKxJuec
王様「聞いておどろくな、これこそ勇者の聖犬だ!」バーン

武道家「ふん、笑えないジョークだ」

僧侶「ダジャレじゃ....ないですよね?」

魔法使い「ま、まあ王様も歳だし親父ギャグも....」

王様「本当だ!つべこべ言うな!!」

魔法使い「は、はいすいません!」

僧侶「すいません!」

武道家「.....」

犬「わんわん!」

3: 2013/04/01(月) 00:40:17 ID:E.I5J3eU
王様「古から伝わる伝説、聖犬伝説....」

王様「はるか昔、世界を大いなる闇で包んだ魔王」

王様「次々と人類の居場所は失われ、人は魔族に全滅させられるのかと...そう思っていた」

王様「だがしかし、突如闇に包まれた空から一筋の光が漏れ....そこからは...聖犬が舞い降りた!」

王様「その聖犬は世界を絶望のふちに陥れた元凶の魔王をうちやぶった!」

王様「そして世界に光が戻り....魔族は消え、世界は平和になった」

王様「その魔王をうちやぶった犬こそ、この犬なのだ!かれこれ1000年は生きている」

犬「わんわん!」

僧侶「すごい...、犬って」

魔法使い「犬様様だね」

武道家「(ふざけた話だ...犬が勇者など)」

4: 2013/04/01(月) 00:41:04 ID:E.I5J3eU
王様「今、魔王が再び復活した!」

王様「まだ、魔王は大胆な行動を始めていない」

王様「今のうちに打ち倒すのじゃ!取り返しのつかないことにならないうちに!」

王様「この4人....いや3人と一匹なら必ずうまくやってくれると信じている!頼んだぞ!」

僧侶「はい!」

魔法使い「おーけいです!」

武道家「了解....」

犬「わんわん!」

5: 2013/04/01(月) 00:42:42 ID:E.I5J3eU
[街周辺]

僧侶「支援金もらったよね?」

魔法使い「もらいましたけど、ほらここにちゃんと」

僧侶「準備は大丈夫そうですね」

犬「わん!」

魔法使い「にしても...、こんなかわいい犬が魔王を倒したとは....」

僧侶「世の中常識でわからないことだらけですねー」

武道家「ふん、くだらん....」サッサッ

僧侶「あ、待ってくださいよ武道家さん!」

魔法使い「なにあれ感じ悪いなー、これから一緒にやっていくってのに」

僧侶「まあ、少しずつ仲良くしていきましょう」

魔法使い「そうだね、仲良くしていこうね」ヨシヨシ

犬「わん!」

6: 2013/04/01(月) 00:44:17 ID:E.I5J3eU
犬「わん!わん!ガルルルル!」

僧侶「おや、犬さんが何かに対して牙を向けています」

魔法使い「あ、モンスターだ!」

あばれうしどり「ンモーーー!」

武道家「ふん、雑魚か」

武道家「俺一人でけちらしてくれる」パキポキ

犬「わんわん!」ガブガブ

あばれうしどり「ンモーーー!!」バタッ

あばれうしどりをたおした。

武道家「なに!?」

7: 2013/04/01(月) 00:46:29 ID:E.I5J3eU
僧侶「すごいです!犬さんって強いんですね」

魔法使い「さすが、魔王を倒しただけはあるねー」ヨシヨシ

犬「くーん」

魔法使い「可愛いし強いし言うことないよー、おーよしよし」

武道家「くっ....、犬ごときがでしゃばったマネを...」

犬「へっ」

武道家「(こいつ....、俺のほうを見て鼻で笑った....!?)」

武道家「(ふん、いいだろう宣戦布告とみなした)」

武道家「犬!勝負だ!」

犬「わん!」

僧侶「あれ、なんか内輪もめがはじまりましたよ!」

魔法使い「なんか犬相手にムキになってるよあの人....」

8: 2013/04/01(月) 00:47:56 ID:E.I5J3eU
犬「....」ザッ

武道家「(さっきモンスターを倒したときのスピード....、只者ではない、たしかにただの犬という枠にはおさまりきらない....か)」

武道家「(しかし、俺も武道家のはしくれ、日々の鍛練は怠らず積み重ねてきたはずだ)」

武道家「(なにも恐れることはない....)」

僧侶「なんか、やばい雰囲気ですよ....」

武道家「手合わせ願おうか!犬、来い!!」

犬「わん!」バッ

9: 2013/04/01(月) 00:59:05 ID:QxSN9hEQ
武道家「(なに!?地面を一回蹴っただけで俺の間合いにはいってきただと!?)」

武道家「(さすが伝説の犬...、認めざるおえまい...だが)」

武道家「正面から攻めてくるなど!自爆同然!」

武道家「くらえ!」シュッ

犬「」クルン

武道家「なにィ!?空中で回転し、パンチと自分の体の軌道をずらした....」

犬「わん!」ビュン

武道家「(その前回りの先に待ち受けているのは尻尾!?)」

武道家「ぐぁぁ!!」バシン

犬「わん!」

武道家「....ふっ、勇者にふさわしいと言える一発....たしかにちょうだいした」

10: 2013/04/01(月) 01:00:53 ID:QxSN9hEQ
僧侶「なんか、早くて見えませんでした」

魔法使い「す、すごい」

武道家「犬、完敗だ、下に見たような目をしてすまなかった」

武道家「だが、お前は立派な勇者だ!一緒に戦おう!」

犬「わん!!」

魔法使い「仲良くなっ....たのかな?よくわかんないけど」

僧侶「まあよかったじゃないですか、仲が深まったみたいですし」

僧侶「大事にならなくてよかったです」

武道家「犬!向こうの町まで競争だ!」

犬「わんわん!」ダッ

僧侶「仲良くなったのはいいですけど置いてかれてますよ!」

魔法使い「完全にあの男私達のこと目に入れてないわね...」

僧侶「まってくださいーー!」

11: 2013/04/01(月) 01:05:44 ID:poAo3bnw
 こうして、勇者一行は魔王を倒す冒険の第一歩の足音を響かせた。

 だが、まだこれは序章にすぎない....数々の困難が彼らに待ち受けているだろう

 はたして冒険の行方やいかに!?無事魔王を倒すことができるのだろうか?

 To be continued .....

13: 2013/04/01(月) 07:55:30 ID:9kLq0dGw
続けろください

14: 2013/04/03(水) 01:10:07 ID:HYBjsOwM
ヘラクレスの栄光シリーズを思い出した
主人公は犬

15: 2013/04/03(水) 22:27:20 ID:wm2A3T7c
その犬、全身真っ白で顔に赤い隈取りしてるだろ

引用: 犬「わんわん!」僧侶「犬が勇者?」