1: 2011/11/26(土) 19:21:49.48 ID:xQzEWnCz0



≪京あかを全面肯定できる人以外帰ってください≫




2: 2011/11/26(土) 19:23:09.98 ID:xQzEWnCz0
~娯楽部~

京子「おはよう、みんな」

あかり「京子ちゃん、こんにちわぁ」

ちなつ「京子先輩!あの、結衣先輩が杉浦先輩の恋人になったって本当ですか!?」

京子「あ、うん…もう知ってたんだ、ちなつちゃん、耳が早いね…」

京子「何か、2人で意気投合しちゃったらしくてさ」

京子「私も、今朝聞いたんだけど…付き合い始めることにしたって」
第11話 「わたしたちのごらく部」
3: 2011/11/26(土) 19:24:12.72 ID:xQzEWnCz0
ちなつ「そ、そんな…」ガクッ

あかり「そ、それで京子ちゃん、結衣ちゃんは?」

京子「あー…うん、生徒会の手伝いをするから、しばらく娯楽部には来ないって…」

あかり「そ、そうなんだ…」

ちなつ「……そんな、突然…酷いですよ…」

ちなつ「だって、そんな気配、全然なかったじゃないですか!」

5: 2011/11/26(土) 19:26:43.17 ID:xQzEWnCz0
京子「…ちなつちゃん、落ち着いて…」

ちなつ「きょ、京子先輩はどうしてそんなに落ち着いてるんですか!」

京子「確かに私も驚いたけど…友達なんだから、祝福してあげるのが当然だよ…」

ちなつ「……!」

ちなつ「京子先輩…大人ですね…凄いです…」

ちなつ「私には、到底真似できそうにありません…」スタッ

京子「ちなつちゃん?」

6: 2011/11/26(土) 19:29:21.70 ID:xQzEWnCz0
ちなつ「……わたし、もう帰ります…」

ちなつ「と、というか…結衣先輩が来ないなら、もう、娯楽部にいても…」

ちなつ「辛いだけですよ、色々な思い出が、逆に痛すぎるから…」

京子「ちなつちゃん…」

ちなつ「ごめんなさい、京子先輩、あかりちゃん…」タッ

7: 2011/11/26(土) 19:31:32.07 ID:xQzEWnCz0
京子「……」

あかり「京子ちゃん…」

京子「はは、2人っきりになっちゃったね、あかり」

あかり「……うん」

京子「あかりもさ、つまんないなら、もう娯楽部来なくてもいいよ…」

あかり「……わたしは、京子ちゃんと一緒に、娯楽部にいるよ」

あかり「だって、京子ちゃんと一緒にいると、楽しいから」ニコ

8: 2011/11/26(土) 19:34:03.35 ID:xQzEWnCz0
京子「あかり…ありがとうね…」

あかり「さ、気分変えて何時ものように何かして遊ぼうよ!」

京子「お、おう!そうだな!遊ぼう!」

あかり「とは言っても、2人でできる室内遊びとかあんまないよねえ…」

京子「じゃ、外に出る?天気もいいしさ」

あかり「……そうだね、お外に出よう!」

9: 2011/11/26(土) 19:36:29.32 ID:xQzEWnCz0
京子「あかりと2人で外で遊ぶの、久しぶりだよね」

あかり「子供のとき以来かなぁ」

あかり「あ、そうだ、京子ちゃん覚えてる?子供の時作った秘密基地!」

京子「あー…懐かしいね、橋の下に作ってたよね」

あかり「あれ、見に行ってみない?折角だし」

京子「ナイスアイデア!よーし!我らが秘密基地の状況確認に、レッツGO!」

あかり「おー!」

11: 2011/11/26(土) 19:39:14.09 ID:xQzEWnCz0
京子「うわあ、草が凄い生えてるなあ…橋の下、見えなくなってる…」

あかり「京子ちゃん、こっちに獣道みたいなの残ってるよ~」

京子「よし、あかり隊員!突き進め!」

あかり「ええ、京子ちゃんも一緒に来てよぉ」

京子「あはは、大丈夫、ちゃんとついていくから!」

あかり「うう、先頭、何か恐い…」ガサガサ

13: 2011/11/26(土) 19:41:49.04 ID:xQzEWnCz0
あかり「うわあ、秘密基地、ぼろぼろだねえ…」

京子「うん、何とか形は残ってるけど積み上げてた木材とかも崩れちゃってるや…ん?」

あかり「どうしたの?京子ちゃん」

京子「いや…何か、基地の中にカバンが置いてあるんだ」

京子「よい…しょっと、随分重いなあ」ズルズル

あかり「新しい鞄だね、誰かが置いていったのかな?」

14: 2011/11/26(土) 19:43:25.55 ID:xQzEWnCz0
京子「よし!開けてみよう!何かえろいグッズとか入ってるのかも!」

あかり「ええ///」

京子「とやっ」バッ

京子「……え」

あかり「え、京子ちゃん、これって…」

15: 2011/11/26(土) 19:45:38.96 ID:xQzEWnCz0
京子「うん、拳銃と…大量の弾が入ってる…」

あかり「玩具…かな?」

京子「そりゃ玩具でしょ~」カチャカチャ

京子「えーと、拳銃が2丁に、弾が…えっと、これ、何百発あるんだろ」

あかり「京子ちゃん、これ、玩具じゃないんじゃ…」

京子「えー、玩具だって、最近のは割りとリアルに作ってあるって言うし…」

16: 2011/11/26(土) 19:47:11.27 ID:xQzEWnCz0
京子「お、これはサイレンサーかな?」

京子「ゲームでよく見かけるけど…どうやって銃につけるんだろ…」ガチャガチャ

あかり「京子ちゃん、危ないよ、本物かもしれないよ…」

京子「平気平気、あかりは心配しす…」カチャツ


ズドーン



17: 2011/11/26(土) 19:49:13.74 ID:xQzEWnCz0
京子「うわっ」コロン

京子「び、びっくりした!びっくりしたよぉ!」

京子「何、やっぱり本物!?ど、どうしてこんな所に本物が…」

京子「……あれ?」

京子「地面に…血が?」

18: 2011/11/26(土) 19:51:06.70 ID:xQzEWnCz0
京子「え、ど、どうしたの、そんなところに倒れたりして…」

京子「そんな所で寝てると、風邪引いちゃうよ?」

京子「お、起きてよぉ」ユサユサ

あかり「……」

京子「ねえ、ねえってば!!」ユサユサ

京子「うそ、うそだよね、こんな…こんな…」

京子「起きてよ、起きてよぉ!」

19: 2011/11/26(土) 19:53:24.87 ID:xQzEWnCz0
~ちなつ宅~

ちなつ「……はぁ…」

ちなつ「結衣先輩…」

ちなつ「私、いつか思いが届くって信じてたのに…酷いです…」グスッ

ちなつ(……いや、酷いのは、私か…)

ちなつ(これは私の問題なんだから…京子先輩たちにあんなこと言う必要なかったじゃない…)

21: 2011/11/26(土) 19:58:25.37 ID:xQzEWnCz0
ちなつ(…明日、謝ろう…)

ちなつ(そうだよ、確かに結衣先輩の思い出は辛いけど)

ちなつ(…京子先輩やあかりちゃんと過ごした時間は…楽しい思い出なんだから…)

ちなつ(…2人とも、許してくれるかな)

ちなつ(…そうだ、手作りのプリン、持って行ってあげよ)

ちなつ(2人とも、甘いもの好きだから…)


ピンポーン


23: 2011/11/26(土) 20:00:18.25 ID:xQzEWnCz0
ちなつ「あれ、こんな時間に、お客さん?」

ちなつ「うーん、今日はお父さんとお母さんいないから…出たくないなあ…」

ちなつ(……一応、インターホンで姿、確認してみよう…)カチッ

ちなつ「…あ」

ちなつ(も、もしかして、心配してきてくれたのかな…)

ちなつ(よし、良い機会だし、今、謝っちゃおう…)

ちなつ(そうすれば、明日は楽しい娯楽部に出来るはずだし…)

25: 2011/11/26(土) 20:03:39.27 ID:xQzEWnCz0


パタン


ちなつ「……あれ、誰もいない」

ちなつ「確か、さっきここに立ってたはずなんだけど…」

ちなつ「おーい」


カチャッ


ちなつ「あれ、そっちに…?」


プシュッ


ちなつ「……っ!」

26: 2011/11/26(土) 20:06:15.63 ID:xQzEWnCz0
ちなつ(え、な、なに…)

ちなつ(目の前に地面がいきなり…そ、それに、何かお腹が熱い…熱いよ…)ジタバタ

ちなつ(あ、そうか、私、倒れてるんだ…けど、なんで…)ジタバタ

ちなつ(う、うう…変だよ、私、どうして突然…)ジタバタ

ちなつ(…あれ、靴が…誰かの靴が目の前に…)


『ごめんね、ちなつちゃん』

『けど、ちなつちゃんが悪いんだよ、ちなつちゃん、娯楽部やめるなんて言うから』


ちなつ(誰…?うう、い、痛い…)

ちなつ「い、いたい…たす…けて…」ジタバタ

29: 2011/11/26(土) 20:08:46.80 ID:xQzEWnCz0
ちなつ(痛い、痛いよ、ど、どうしよう…こんなに痛くちゃ、明日学校行けないよ…)

ちなつ(2人に、プリンを持って行ってあげないと、いけないのに…)

ちなつ(2人とも、喜んで、くれる…かな…)

ちなつ(それで、京子先輩が私に抱きついてきて…あかりちゃんが笑ってくれて…)

ちなつ(結衣先輩は居ないけど…何時もみたいな…)

ちなつ(何時もみたいな娯楽部に…)


『ちなつちゃん』

『今、楽にしてあげるからね』


プシュッ

プシュップシュッ

31: 2011/11/26(土) 20:10:02.48 ID:xQzEWnCz0
京子「ごめんね、ちなつちゃん」

京子「どうしても許せなかったんだ」

京子「…あかりね、氏んじゃったよ」

京子「ちなつちゃんや、結衣が、娯楽部を出て行かなかったら」

京子「あかり、氏ぬこともなかったのにね…」

京子「けど、あかり、氏んじゃったから」

京子「だから、寂しくないように…みんなをおくってあげないとね…」

32: 2011/11/26(土) 20:12:17.36 ID:xQzEWnCz0
~翌日~

~二年教室~

結衣「京子…今日は休みか」

結衣「どうしたんだろ、風邪かな…」

結衣(もしかして…昨日、綾乃と付き合ってるって言ったから、拗ねて家に引きこもってる…とか?)

結衣(いや、それはないか…子供の頃の京子じゃあるまいし…)

綾乃「ふ、船見さん、おはよう!」

結衣「綾乃、おはよう」ニコ

33: 2011/11/26(土) 20:14:20.93 ID:xQzEWnCz0
綾乃「き、昨日は、ありがとうね…遅くまでお邪魔して///」

結衣「もう、そんな事気にしないでよ、私達、付き合ってるんだから、さ」

綾乃「そ、そうよね、ごめんなさい///」

綾乃「あら、歳納京子は、今日はお休み?」

結衣「うん、そうみたいだね、風邪…かな」

綾乃「そ、そう…」

34: 2011/11/26(土) 20:16:11.86 ID:xQzEWnCz0
結衣「やっぱり、京子のこと、気になる?」

綾乃「え、そ、それは…あの、条件反射というか…」

結衣「まあ、綾乃、一途だったからねえ…」

綾乃「……今は、船見さん、一筋よ」

綾乃「こんな事言うと、尻の軽い女だって思われるかもしれないけど…」

36: 2011/11/26(土) 20:18:08.80 ID:xQzEWnCz0
結衣「そんな事、想わないよ、綾乃」

結衣「私は、京子とは違うから」

結衣「ちゃんと、綾乃の気持ち、受け止めてあげるから」

綾乃「ふ、船見さん///」

結衣「綾乃…」

37: 2011/11/26(土) 20:19:39.93 ID:xQzEWnCz0
結衣「あ、そうだ、綾乃、今日は生徒会の仕事、ちょっと抜けてもいいかな?」

綾乃「え、ええ、それは構わないけど…」

結衣「京子には直接話したけど…あかりやちなつちゃんにも、事情を説明しておきたいかなって」

結衣「だから、今日は娯楽部に行くことにするよ」

綾乃「……私も、行った方がいいかしら?」

38: 2011/11/26(土) 20:20:54.65 ID:xQzEWnCz0
結衣「綾乃、気にしすぎだよ」

結衣「綾乃は、生徒会の方に行ってくれて構わないからさ」

綾乃「船見さん…」

綾乃「わ、わかったわ、生徒会の方は任せて頂戴!」

結衣「うん、ありがとうね」ニコ

綾乃「///」

39: 2011/11/26(土) 20:22:12.83 ID:xQzEWnCz0
~放課後~

~生徒会室~

櫻子「ぶー」

向日葵「櫻子、いい加減機嫌直しなさいな」

櫻子「だってさ、あかりちゃん、今日、菓子持ってきてくれるって約束してたのに…」

向日葵「もう、仕方ないでしょう?そういう日もありますわよ」

櫻子「ちなつちゃんは欠席だし、今日はつまんないなあ…」ダルー

向日葵「いいから、仕事なさいな」

向日葵「今日は池田先輩と会長は居ないんですし」

向日葵「櫻子にも出来る仕事がいっぱいありますわよ」

櫻子「もう、言われなくてもわかってるよ」

40: 2011/11/26(土) 20:24:24.88 ID:xQzEWnCz0
綾乃(娯楽部の三人が…?)

綾乃(どうかしたのかしら…)

綾乃(やっぱり、私と船見さんの事で、色々気を遣わせちゃってるとか…?)

綾乃(……というか、船見さん、娯楽部に行っても無駄足なわけか…)

綾乃「ごめんなさい、2人とも、ちょっとここは任せていいかしら?」

櫻子「お安い御用ですよ、杉浦先輩!」

向日葵「ええ、お任せください」

綾乃「ありがとう、じゃあ、すぐ戻ってくるから…」タッ

41: 2011/11/26(土) 20:26:22.29 ID:xQzEWnCz0
櫻子「杉浦先輩、何か最近忙しそうだよね~」

向日葵「船見先輩と付き合い始めたらしいですから」

櫻子「え!?杉浦先輩、歳納先輩の事が好きなんじゃなかったっけ!?」

向日葵「……まあ、人間関係には色々ありますわよ…」

櫻子「そ、そっかぁ…」

向日葵(歳納先輩は、どんな気持ちなんだろ…)

向日葵(幼馴染と友達がくっついちゃったなんて…もし、私なら…私なら…)



コンッコンッ



43: 2011/11/26(土) 20:29:14.56 ID:xQzEWnCz0
向日葵「……あら、誰か来たようですわね」

櫻子「私が出るよー!」ピューッ

向日葵「ええ、私は今、計算中ですから目が離せませんし、お願いしますわ」

櫻子「はいはい、こちら生徒会室でーす!」ガラッ

櫻子「うわっ!」

向日葵「櫻子?」

櫻子「銃の玩具?もう、びっくりさせないで…」


プシュッ

プシュップシュッ


46: 2011/11/26(土) 20:30:31.79 ID:xQzEWnCz0


ゴロリ


向日葵「櫻子、床に寝転がらないで」ハァ

向日葵「まったく、尋ねて来たのはどなたでしたの?」

櫻子「……」

向日葵「櫻子、仕事が溜まってるんですから、何時までもそんな所で…」

京子「向日葵ちゃん」

向日葵「うわっ!」

47: 2011/11/26(土) 20:31:57.42 ID:xQzEWnCz0
向日葵「び、びっくりした、音も無く背後に忍び寄るのはやめさくださいっ!」

京子「あははは、ごめんねぇ」

京子「向日葵ちゃん、綾乃は、何処に行ったのかなぁ?」

向日葵「あやの…?杉浦先輩なら、多分、娯楽部だと思いますけど…」

向日葵「……あれ、床が…赤い?」

向日葵「櫻子、ペンキでもこぼしたんですの?」

48: 2011/11/26(土) 20:33:10.71 ID:xQzEWnCz0
京子「ごめんね、てっきり、生徒会室には綾乃がいると思ってたから」

京子「櫻子ちゃんも撃っちゃった」

京子「これなら撃たずに普通に綾乃の行き先だけ聞けば良かったねぇ」

向日葵「……あの、一体何を言って…」

向日葵「櫻子、いい加減、おきなさ…」

向日葵「……あれ」

50: 2011/11/26(土) 20:34:32.20 ID:xQzEWnCz0
向日葵「櫻子、頭、怪我してるの?」

向日葵「もう、冗談で床に倒れたりするから、そんな怪我するんですわよ」

向日葵「そんな、頭の形が変わっちゃうような…怪我を…」

京子「向日葵ちゃん、大丈夫?」

京子「顔色、悪いよ?保健室行く?」

向日葵「……あの、その、手に持ってるのは…何でしょう?」

51: 2011/11/26(土) 20:36:12.31 ID:xQzEWnCz0
京子「ああ、これ」

京子「昨日、橋の下で見つけてきた拳銃だよぉ」

京子「サイレンサーまで一緒に落ちてたんだよ?」

京子「偽物だと思ってたんだけど、本物なんだこれ」

京子「だってね、この銃口から飛び出た弾で」

京子「あかり、氏んじゃったんだし」

53: 2011/11/26(土) 20:37:51.31 ID:xQzEWnCz0
京子「凄いでしょ、サイレンサーって、本当に小さな音しか出ないんだねぇ」

京子「プシュッ、プシュッ」

向日葵「な、何を言ってますの…」

京子「……向日葵ちゃん、あかりの、友達だよね」

向日葵「え、ええ、私はそう思ってますけど…」

京子「じゃあ、さ」

京子「あかりの為に、向日葵ちゃんも、櫻子ちゃんの後を、追ってあげてくれる?」

54: 2011/11/26(土) 20:39:18.51 ID:xQzEWnCz0
向日葵「や、やめてください、そんなもの、私に向けないで」タッ

向日葵「さ、櫻子、起きて、ちょっと、櫻子ったら」ユサユサ

向日葵「お、起きて、櫻子!櫻子!」

櫻子「……」

向日葵「櫻子…嘘でしょ、そんな…まさか、本当に氏んじゃったの…」

京子「あははははは、向日葵ちゃん、そんなの当たり前だよぉ」

京子「頭に三発も撃ち込んだんだから、それで生きてたらゾンビだよ?」

57: 2011/11/26(土) 20:41:56.68 ID:xQzEWnCz0
向日葵「櫻子……櫻子、また、冗談でしょ…」

向日葵「お願い、起きて、櫻子…」

京子「……ごめんね、向日葵ちゃん」

京子「本当に、ごめん…」

京子「けど、寂しくは無いから」

京子「後でみんなも、送ってあげるから」

京子「あかりと一緒に、向こうで待ってて」

59: 2011/11/26(土) 20:43:42.53 ID:xQzEWnCz0
向日葵「赤座さんと…一緒に…」

京子「そう、あかりと一緒に」

向日葵「貴女、自分が何を言ってるか、わかってるんですの!?」

向日葵「く、狂ってますわ…そ、そんなヤツの為に櫻子が…」

京子「……今の向日葵ちゃんになら、私の気持ち、判ってもらえるかもって思ってたのにな」

京子「ちょっと、残念だよ」

向日葵「……このっ」ダッ


プシュッ
プシュップシュッ


向日葵「……!」バタンッ

60: 2011/11/26(土) 20:45:01.78 ID:xQzEWnCz0
京子「あ、ごめんね、向日葵ちゃん」

京子「頭に当れば苦しまずに終わらせてあげられたけど…」

京子「向日葵ちゃん、突然飛びかかろうとしてきたから、手元が狂っちゃった…」

向日葵「くっ…かっ…」ジタバタ

京子「ごめんねぇ…痛いよねぇ…」

向日葵「……うっ…」ズルッ

京子「あ、凄い、動けるんだぁ」

京子「けど、何処に行くの?もう出血で目も見えなくなってるのかな?」

62: 2011/11/26(土) 20:46:34.73 ID:xQzEWnCz0
向日葵「さくら…こ…」ズルズル

向日葵「さくらこぉ…」ズルズル

櫻子「……」

向日葵「いっしょ、ですわよ、だいじようぶ、ひとりじゃありませんから…」ギュッ

向日葵「ほら…てをにぎってあげますから…」

向日葵「こどものころ、みたいに…」

向日葵「また、ふたりで…」



プシュッ



向日葵「……」

63: 2011/11/26(土) 20:48:20.87 ID:xQzEWnCz0
京子「子供の頃みたいに、か」

京子「そうだね、子供の頃みたいに、また三人でいれたらよかったのにね」

京子「懐かしいな…あの頃」


『もう、また泣いてるの?さ、立って』

『ご、ごめんね、結衣ちゃん』

『大丈夫だよ、京子、私が守ってあげるから』

『あかりも、ほら、手伝ってよ』

『あかり』

『……あかり?』


京子「……ごめんね、結衣、あかり、氏んじゃったんだぁ…」ポロッ

京子「けど、大丈夫だから…結衣も、もうすぐ、あかりに会えるから…」

64: 2011/11/26(土) 20:49:57.59 ID:xQzEWnCz0
櫻子「……」

向日葵「……」

京子「2人が、羨ましいなあ…」

京子「最後は手を繋いで…本当に、仲が良かったんだ…」

京子「けど……」


プシュツプシュップシュッ


京子「…あはははは、指、吹き飛んじゃったぁ」

京子「これじゃ、手も繋げないね…」

京子「これで、これで、あかり達と同じになれたよ…」

京子「うふ、うふふふふふふふふ」

66: 2011/11/26(土) 20:52:09.06 ID:xQzEWnCz0
~娯楽部~

綾乃「船見さん?」


シーーーーン


綾乃「いない…もう帰っちゃったのかな」

綾乃「……ふぅ」ペタン

綾乃(何だろう…この静かな娯楽部を見てると…)

綾乃(凄い罪悪感が…)

67: 2011/11/26(土) 20:53:42.82 ID:xQzEWnCz0
綾乃(前は、楽しかったな…)

綾乃(歳納京子が居て、船見さんが居て、吉川さんがいて、赤座さんが居て)

綾乃(みんな、みんな、楽しそうだった…)

綾乃(私、本当に良かったのかな)

綾乃(船見さんと付き合って…良かったのかな…)

68: 2011/11/26(土) 20:54:39.97 ID:xQzEWnCz0
綾乃「……だめだな、私」

綾乃「なに、感傷的になってるんだろ」

綾乃「大丈夫よ、船見さんに任せておけば…」

綾乃「また、楽しい娯楽部に戻してくれるはず…」

綾乃「……」

綾乃(ここでボーッとしてても仕方ないか…)

綾乃「……よし、生徒会室に戻ろう…」

69: 2011/11/26(土) 20:55:38.04 ID:xQzEWnCz0
綾乃「……あら、襖が開かない」ガタガタ

綾乃「お、おかしいわね、何か引っかかったのかしら」グッ

綾乃「……だめ、開かないわ」

綾乃「仕方ない、縁側から出て、玄関から…」

京子「綾乃」

綾乃「え…」



ガツンッ



71: 2011/11/26(土) 20:57:19.10 ID:xQzEWnCz0
~公園~

結衣「ここにも、居ないか…」

結衣(どうしたんだろ…三人とも、娯楽部に居ないなんて…)

結衣(ちなつちゃんには連絡つかないし…)

結衣(京子とあかりの家に電話したら…夕べは帰ってないって言うし…)

結衣(いったい、何が…)

73: 2011/11/26(土) 20:59:23.69 ID:xQzEWnCz0
結衣(そういえば…小さい頃、京子がプチ家出したこと、あったよね…)

結衣(あの時、京子は確か…)

結衣(そうだ、橋の下の秘密基地に隠れてて…)

結衣(……まさか、ね)

結衣(けど、もしかしたら…)

74: 2011/11/26(土) 21:01:41.61 ID:xQzEWnCz0
~橋~

結衣「うわあ、凄い草が生えてる…」

結衣「幾らなんでも、こんな所で夜を明かすのは無理だよね」

結衣「……まあ、念のために覗いてみるか」ガサガサ

結衣「……なんだろ、これ、草に赤い跡が…」

77: 2011/11/26(土) 21:03:18.43 ID:xQzEWnCz0
結衣「……え」

結衣「な、なにこれ…」

結衣「秘密基地の前に、凄い血溜りが…」

結衣「な、何があったの…」

結衣(血は、地面に染み込んで、もう乾いてる…)

結衣(今日の血じゃないのかな…)

78: 2011/11/26(土) 21:04:23.86 ID:xQzEWnCz0
結衣「凄い、悪い予感がする…」

結衣「い、急いで警察に知らせた方がいいのかな…」


ウ、ウウ…


結衣「ひっ…」

結衣「だ、誰!?」

結衣(ひ、秘密基地の中から…声が…)

79: 2011/11/26(土) 21:06:41.78 ID:xQzEWnCz0
結衣(誰か、誰か隠れてるの?)

結衣(この血を流した人かな…)

結衣「……誰か、いますか…?」


ウゥゥ…ユイチャン…


結衣「え、こ、この声…も、もしかして…」

80: 2011/11/26(土) 21:08:36.96 ID:xQzEWnCz0
~娯楽部~

綾乃「……ん、あ…あれ、私…」

京子「あ、目を覚ましたんだ、綾乃」

綾乃「だ…だれ…」

京子「もう、幾ら目隠ししてるからって、友達の声もわからないなんて、冷たすぎるよ」

京子「綾乃の大切な、京子ちゃんだよ」

綾乃「と、歳納京子…?」

綾乃「う…あ、頭が…」

京子「ごめん、加減が判らなくて、バールで思いっきり殴っちゃった」

81: 2011/11/26(土) 21:10:28.83 ID:xQzEWnCz0
京子「まあ、けど、大丈夫だよね」

京子「血はドバドバ出てるけど、櫻子ちゃんみたいに、頭が変形しちゃった訳じゃないし」

綾乃「な、なにをいって…あ、あれ、手が…」

京子「ごめんね、綾乃、暴れられると困るから、手足は縛っちゃったの」

綾乃「な、なんで、そんな…」

綾乃「……あ、あなた、本当に歳納京子?」

綾乃「歳納京子は、こんなことをする人じゃ…」

82: 2011/11/26(土) 21:12:04.40 ID:xQzEWnCz0
京子「綾乃に、何が判るの?」

京子「この京子ちゃんの何が判るのか~…な?」


プシュッ


綾乃「……っ!い、いぎぃぃぃぃぃぃぃっ!」

京子「あははは、危なかったね、綾乃、もうちょっとズレてたら頭に直撃だったよ」

京子「耳だけですんでよかったねえ」クスクス

綾乃「い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

83: 2011/11/26(土) 21:13:27.82 ID:xQzEWnCz0
京子「うん、声は上げてくれて構わないよ」

京子「もう夜だしさ、学校には誰も居ないから…」

京子「だから、もっと聞かせて?」

京子「綾乃の全部、聞いてあげるから」

綾乃「ひ、ひ、ど、どうして、こ、こんな…!」

85: 2011/11/26(土) 21:14:43.77 ID:xQzEWnCz0
京子「どうしてだろ、ねえ、綾乃、どうしてだと思う?」

京子「優しい京子ちゃんが、3択問題を出してあげるから、この中から正解を選んでみて?」

京子「1:綾乃が結衣とつきあったから」

京子「2:娯楽部がめちゃくちゃになっちゃったから」

京子「3:その結果、あかりが氏んじゃったから」

京子「さ、綾乃、応えてよ」

86: 2011/11/26(土) 21:17:03.78 ID:xQzEWnCz0
綾乃「……え、あ、赤座さんが…?」

綾乃「意味が、意味がわからないわ…と、歳納京子、わ、わかるように…」

京子「はい、時間切れー」


プシュッ


綾乃「ぐぅっ…!」

綾乃「あ、ああ、あ…い、いたい…いたいよお…あ、足が…あしがぁ…!」ジタバタ

87: 2011/11/26(土) 21:18:21.32 ID:xQzEWnCz0
京子「正解はね、全部だよ」

京子「まあ、最も大きい要因は、3番だけどね」

京子「1番2番は、我慢しようとしたんだよ」

京子「2人で、何とか乗り越えようって思ったの」

京子「けど、3番はね、無理だから」

京子「我慢なんて出来ないから」

京子「聞いてるの?綾乃」

88: 2011/11/26(土) 21:20:09.00 ID:xQzEWnCz0
綾乃「……」ガクガク

京子「もう、耳と足を撃たれたくらいで気絶しないでよぉ」

京子「まあ、いいか…頭からの血も凄いし、このままだと結衣が来る前に氏んじゃう」

京子「結衣にはメールで娯楽部に来てって伝えておいたし…」

京子「……良かったね、綾乃、結衣がきっと来てくれるよ」

京子「結衣は、小さい頃からそうだったから…」

89: 2011/11/26(土) 21:21:41.28 ID:xQzEWnCz0
京子「まだかなあ、結衣、早く来ないかなあ…」

京子「もう、来るかな…ね、綾乃、どう思う?」

綾乃「……」プルプル

京子「寒いの?綾乃…大丈夫、結衣が来たら、すぐに暖かくしてあげるから…」

京子「ふ、ふふふ…」

91: 2011/11/26(土) 21:23:10.26 ID:xQzEWnCz0

ガラッ


結衣「はぁ…はぁ…はぁ…」

京子「あ、結衣…来てくれたんだ」

結衣「綾乃!」

綾乃「……」

結衣「綾乃!?大丈夫!?」

結衣「ど、どうしてこんな酷い事を…」

京子「結衣、大丈夫だよ、まだ氏んだりしてないからさ…」

92: 2011/11/26(土) 21:26:00.75 ID:xQzEWnCz0
結衣「……綾乃を離せ」

京子「メール、読んでくれたんだよね」

京子「だったら、答え聞かせて…?」

京子「綾乃には無理だったけど、結衣なら、あの三択問題判るよね…?」

結衣「……」

結衣「……全部、だろ」

結衣「全部が原因なんだろ」

93: 2011/11/26(土) 21:27:06.19 ID:xQzEWnCz0
京子「凄いなぁ、流石、結衣だ」

京子「あかりが氏んじゃったことまで、ちゃんと判るんだ…」

京子「うん、私達、幼馴染なんだもんね…それくらい…」

結衣「……あかりは、氏んでない」

京子「……え」

94: 2011/11/26(土) 21:29:02.58 ID:xQzEWnCz0
結衣「橋の下の秘密基地に、さっき行ってきたんだ」

京子「そ、そう…あそこに行ったんだ…」

京子「そっか、一度、プチ家出であそこに隠れたことあったもんね…」

京子「けど、それじゃあ、判るでしょ、あかりが氏んじゃったって」

結衣「……」

結衣「秘密基地の中に押し込まれてたけど、息はあった」

結衣「だから、さっき救急車で病院に連れて行ってもらったよ」

結衣「何とか、氏なずにすみそうだって…」

96: 2011/11/26(土) 21:30:27.35 ID:xQzEWnCz0
京子「……そ、そんな、嘘だよ、そんなこと」

京子「確かに、確かに氏んでたんだ、あかりが、あそこで」

結衣「……」

結衣「あかりは、こんな事、望むような子じゃなかっただろ」

結衣「どうして、こんな事をしたの」

京子「だから、あかりが氏んでたから…」

98: 2011/11/26(土) 21:31:46.64 ID:xQzEWnCz0
結衣「あかりは、お前だろ」

京子「……え?」

結衣「私が秘密基地で見つけたのは、怪我をした京子なんだよ」

京子「な、なに言ってるの、結衣、意味がわからないよ」

結衣「……あかり」

100: 2011/11/26(土) 21:33:31.52 ID:xQzEWnCz0
京子「だって、あの時、あの時、銃が暴発して…」

京子「そ、それがあかりに当って…あかりが、倒れて…」

京子「そうだよ、その時、その時、あかり、氏んじゃったんだよ」

京子「だから、だから、ここにいるのは、あかりじゃなくて、京子ちゃん」

京子「京子ちゃんだよ」

京子「結衣、あかりは、あかりじゃないよ」

103: 2011/11/26(土) 21:38:00.56 ID:xQzEWnCz0
結衣「あかり…」

結衣「……子供の頃から、そうだったよね」

結衣「京子が苦しんでるのを見て、何時も自分がその代わりになろうとしてた」

結衣「だから、今回もきっと…京子が倒れたのを見て、氏んだと勘違いして…」

結衣「京子と自分を入替えて解釈しちゃったんだと思う…」

結衣「氏んだのはあかりで、京子はちゃんと生きてるって…」

京子「……」

105: 2011/11/26(土) 21:39:34.17 ID:xQzEWnCz0
『あやの…?杉浦先輩なら、多分、娯楽部だと思いますけど…』

『赤座さんと…一緒に…』

『貴女、自分が何を言ってるか、わかってるんですの!?』

『だ…だれ…』

『……あ、あなた、本当に歳納京子?』

106: 2011/11/26(土) 21:40:47.81 ID:xQzEWnCz0
あかり「……そう」

あかり「そうだったね、結衣ちゃん」

あかり「あかり、思い出した」

あかり「ありがとう、結衣ちゃん…」

結衣「あかり…だから、もうこんな事をする必要は無いんだよ」

結衣「さ、綾乃を解放して…」

107: 2011/11/26(土) 21:42:11.09 ID:xQzEWnCz0
あかり「いや」

結衣「あかり…?」

あかり「あかりね、京子ちゃんの望みね叶えてあげたいの」

あかり「京子ちゃんだって、自分を苦しめた相手を憎んでるよ」

あかり「だから、杉浦先輩には、やっぱり氏んでもらう」

結衣「あかり!」

108: 2011/11/26(土) 21:44:16.36 ID:xQzEWnCz0
あかり「これが、きっと京子ちゃんの望んだことだから…」

結衣「違う、違うよ!あかり!京子はそんな事、望んでない!」

あかり「……京子ちゃんを見捨てて杉浦先輩に乗り換えた結衣ちゃんに…」

あかり「どうしてそんな事がわかるの」

あかり「あかりは、ずっと見てたよ」

あかり「結衣ちゃん達のせいで、京子ちゃんが泣くの我慢してたのも、見たよ」

あかり「そんな京子ちゃんの苦しみも知らない癖に…判った様な事いわないで」

109: 2011/11/26(土) 21:46:20.25 ID:xQzEWnCz0
結衣「……確かに、私は、京子が苦しんでたの、理解してなかった…」

結衣「けど、京子がこんな事を望んでないのは、判るんだ…」

結衣「だって、京子から直接聞いたから…」

あかり「京子ちゃんが?」

結衣「……うん、さっき、秘密基地で…」

110: 2011/11/26(土) 21:48:37.17 ID:xQzEWnCz0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結衣「え、こ、この声…も、もしかして…」

結衣「京子?京子なの!?」タッ

京子「ゆいちゃん…きてくれたの…」

京子「ごめんね…いつも…ごめんね…」

結衣「京子、こ、こんな、血が…血が…」

京子「おかあさん、おこってるかな…」

京子「いえでしたこと、おこってるかな…」

結衣「京子?意識が混乱してるの?大丈夫、今、救急車呼んであげるから!」

111: 2011/11/26(土) 21:49:43.65 ID:xQzEWnCz0
京子「ゆいちゃん…わたしは、いいから…」

京子「あかりちゃんを、たすけてあげて…」

京子「あかりちゃん、ないてた…」

京子「あかりちゃん、いつも、わたしのために、むちゃするから…」

京子「けんかとかしちゃうのかも…」

京子「おねがい、あかりちゃんが、だれかをきずつけないように」

京子「まもってあげて…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

114: 2011/11/26(土) 21:51:28.88 ID:xQzEWnCz0
あかり「……そう、京子ちゃん、そんな事を…」

結衣「だから、あかり…もう止めよう?ね?」

あかり「そうだね…京子ちゃんがこれを望んでるって言うのは…間違いだったよ…」

あかり「だから…」

結衣「うん、綾乃を離して」

あかり「だから、ここからは、私の望み」

結衣「え…」

115: 2011/11/26(土) 21:53:11.49 ID:xQzEWnCz0
あかり「あかり、京子ちゃんを傷つけた人を許せないの」

あかり「どうしてみんな、京子ちゃんに優しくしてあげないの?」

あかり「京子ちゃんはみんなに優しくしてるのに、どうして?」

あかり「どうして京子ちゃんを悲しませて平気なの?」

あかり「どうして京子ちゃんが泣くのを我慢しなきゃならないの」

あかり「京子ちゃんを苦しめる人は、みんな氏ねばいい」

あかり「首を吊って氏ねばいい」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

116: 2011/11/26(土) 21:53:42.59 ID:xQzEWnCz0
あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね、氏ね」

あかり「京子ちゃんを泣かせるヤツは全員氏ね」

あかり「氏なないなら、あかりが頃してやる」

117: 2011/11/26(土) 21:57:44.40 ID:xQzEWnCz0
結衣「あ、あかり…」

あかり「動かないで、結衣ちゃん」カチッ

結衣「ラ、ライター?」

あかり「実はね、さっき、杉浦先輩にガソリンかけておいたんだ…」

あかり「それで、試そうと思ってたの」

あかり「火達磨になった杉浦先輩を、結衣ちゃんが身を挺して守れるかって…」

あかり「けど、けど、もう試す意味は無いよね…」

あかり「京子ちゃんが生きてるなら…結衣ちゃんが必要だよね…」

あかり「結衣ちゃんは、京子ちゃんのナイトだもん…」

122: 2011/11/26(土) 21:59:36.39 ID:xQzEWnCz0
結衣「あかり、止めて、ライターを下ろして…」

あかり「京子ちゃんを傷つけたちなつちゃんは、自業自得だけど」

あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃんには、申し訳ないことしちゃったな…」

あかり「本当にごめんね…恨み言は…向こうに行ってから聞くから…」

結衣「あかり!」

あかり「さよなら…結衣ちゃん…京子ちゃんを守ってあげてね…」



ズドーーン



123: 2011/11/26(土) 22:00:31.71 ID:xQzEWnCz0
あかり「あっ…くっ…結衣、ちゃん…?」

結衣「ごめん…使いたくなかったけど…」

結衣「秘密基地で、これも見つけたんだ…」

あかり「…そっか…銃、1丁残しておいての…失敗したな…」ガクッ

結衣「大丈夫、もうすぐ救急車も来るから…氏ぬことはないと思う…」

124: 2011/11/26(土) 22:01:54.51 ID:xQzEWnCz0
あかり「ふ、ふふ…」

あかり「駄目だよ、結衣ちゃん、大切な人を守りたいなら」

あかり「頃す気で来ないと」シュボッ


ゴゥゴゥ


綾乃「ひっ!あ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

結衣「あ、綾乃!」タッ

結衣「綾乃!転がって!火、消して!」

125: 2011/11/26(土) 22:02:45.01 ID:xQzEWnCz0
綾乃「あつい!あついの!あ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴロンゴロン

結衣「綾乃!」

結衣(駄目だ、火が消えない…けど、私の身体で覆えば、もしかしたら…)

結衣「あやの!」ギュッ

あかり「……流石、結衣ちゃん、まさか本当に身を挺するとはね…」ズルズル

あかり「その姿勢は、あかりも、見習いたいな…」ズルズル

126: 2011/11/26(土) 22:03:37.83 ID:xQzEWnCz0
あかり「よいしょっと…あとは、このポリタンクを倒せば…」ゴロンッ


ジャバシャバジャバ


結衣「……!」

結衣「あ、あかり…!?」

あかり「知ってる?ガソリンと灯油を混ぜると…凄い良く燃えるんだよ」

あかり「……さよなら、結衣ちゃん、私、やっぱり許せそうに無い」

あかり「京子ちゃんを傷つけた結衣ちゃんも、あかり自身も」


ボウボウボウボウボウボウボウ

ボウボウボウボウボウボウボウ


結衣「うわあああああああああああああああああああああ!!!」

128: 2011/11/26(土) 22:04:39.97 ID:xQzEWnCz0
あかり「ふふ、2人とも、あっちっちだね…」

あかり「……私も、もう…」

あかり「…ごめんね、京子ちゃん、やっぱり私じゃ、京子ちゃんのナイトにはなれそうにないよ…」

あかり「……ごめんね…」

あかり「……」

あかり「…」

あかり「」


ボウボウボウボウボウボウボウ

ボウボウボウボウボウボウボウ




133: 2011/11/26(土) 22:09:15.09 ID:xQzEWnCz0
~数週間後~

~病院~

京子「……」

京子「あれ」

京子「ここ、どこ」

京子「ゆいちゃんと、あかりちゃんは…?」

京子「……」

京子「わたし、さびしいよ…ひとりは、いやだよ…」ヒック

京子「あかりちゃん、ゆいちゃん…」グスン

京子「もどってきてよぉ…」ヒックヒック

135: 2011/11/26(土) 22:10:14.31 ID:xQzEWnCz0
結衣「京子、大丈夫?」

京子「あ、ゆいちゃん…」

結衣「また泣いてたの?仕方ないなあ、京子は…」ギュッ

京子「うう、ごめんね、結衣ちゃん…」

結衣「大丈夫、ずっと、守ってあげるから…」ナデナデ

京子「ありがとう…結衣ちゃん…だいすき…」ニコ

結衣「ん、あかりも京子の事が、大好き…」

京子「あかりちゃんも?」

結衣「……」

結衣「…うん、勿論、私も…京子の事が好き、大好き…」

136: 2011/11/26(土) 22:11:41.61 ID:xQzEWnCz0
あかり「これからも、守ってあげるね…」

あかり「可愛い可愛い、あかりの京子…」



チュッ






137: 2011/11/26(土) 22:12:15.70 ID:HoZLHXcQ0
えっ えっ

139: 2011/11/26(土) 22:14:12.80 ID:075sUVjt0
最後どういうことなの


141: 2011/11/26(土) 22:14:42.71 ID:F/tPlpWC0
つまり…どういうことだってばよ?

142: 2011/11/26(土) 22:16:57.18 ID:7ntlAhSW0
あかりが自分を京子だと思い込んだように今度は結衣だと思い込んでるのかね
よく分からん

144: 2011/11/26(土) 22:18:34.76 ID:xQzEWnCz0
「京子を守れるのはナイト役の結衣しかいない」と思ってたのに結衣を頃しちゃったのであかり自身が結衣になっちゃったって感じでしたー

147: 2011/11/26(土) 22:21:07.71 ID:xQzEWnCz0
綾乃にかけてたのはガソリン
ポリタンクのは灯油

「ガソリンと灯油を混ぜると…凄い良く燃えるんだよ」

151: 2011/11/26(土) 22:33:45.64 ID:E8Nnw37f0
乙、面白かった

引用: 京子「結衣と綾乃があっちっち」