1: 2012/10/04(木) 20:03:41.40 ID:a2lYXORe0
ミスターサタン「ここが世界征服を企む秘密結社か……」

ミスターサタン「しかしこんなボロい場所が本当に基地なのか?」

レポーター「タレコミではそうなんですけどね」

ミスターサタン「まあいい、このサタン様の恐ろしさを教えてやるとするか! ところでプロデューサー、いっちょギャラの方は……」

プロデューサー「……」ビッ!


ミスターサタン「おらお鷹の爪団! ミスターサタン様がやってきたぞお!」バァン

吉田「うーんむにゃむにゃ、あなたのために歌うのが、こんなにも辛いことだなんて」

ミスターサタン「……」

2: 2012/10/04(木) 20:05:05.01 ID:qLIISRq20
なんという俺得スレ

6: 2012/10/04(木) 20:10:26.78 ID:a2lYXORe0
ミスターサタン「お、おいプロデューサー。こんな奴が本当に悪の秘密結社なのか? もっとこう、悪そうな奴とかさ……」

AD「えー、悪役がまだいないんで冒頭のシーン撮っちゃいますねー」

サタン「……まあ、いい。ギャラさえ貰えればこっちは仕事だ」ボソボソ


AD「じゃあサタンさんはこの位置で……最初に名乗りとコールをお願いします!」

サタン「わかった、ビシッと決めてやるビシッとな」

A「では本番、5、4、3……」スッ

サタン「全国のチビッコたち、元気かな! この私、ミスターサタンが今日はこの悪の秘密けっ……」

DXファイター「おっなになに、テレビ? イエーイ、デラックスファイターだー」

監督「カァアアアアット!!」

15: 2012/10/04(木) 20:16:05.41 ID:a2lYXORe0
サタン「おいおい、なんだ貴様は! 一般人がカメラを横切るんじゃない!」

デラックス「なんだよ、うるせーなー。俺は一般人じゃないからカメラに映っていいんだよ、お前こそなんだよ、変なオッサンのくせして」

サタン「……ふふっ、聞いて驚くな。私はミスターサタンだぞ! どうだぁ、驚いたかぁふははははは!」

デラックス「知らん」

サタン「な、な、なんだと貴様!」


総統「なんじゃなんじゃ騒々しい……って、なんでテレビクルーがいるんじゃ」

21: 2012/10/04(木) 20:22:01.75 ID:a2lYXORe0
総統「しかもデラックスファイターとえっと……」

サタン「……」

総統「なんで見知らぬオッサンまでもがいるんじゃー!」

サタン「私はオッサンではない! 永遠のチャンピオン、ミスター……サタンだぁあ!」

総統「こら吉田君。また玄関の鍵を締め忘れおったなー」

吉田「うーんむにゃむにゃ……あ、総統。夜中過ぎたら子供達に甘い物を与えないでって言ったじゃないですかー!」

総統「そんな事言ってる場合かー。後ろを見てみるんじゃ、後ろを」

吉田「えー、振り向いたら突然恋に落ちちゃうとか、そんな感じですか?」

総統「ぅん一体君は何をいっとるんだね」

23: 2012/10/04(木) 20:26:48.58 ID:a2lYXORe0
総統「見るんじゃ、ほら。カメラとデラックスファイターと……」

サタン「……」

吉田「他の面々はわかりますが、誰ですか、このオッサンは」

サタン「オッサンじゃない! 私はミスターサタンだ! って、ワシさっきからこれしか言ってないじゃないか!」

吉田「そんなこと僕に言われても」

サタン「……まあいい! いいか今日はな! 貴様ら鷹の爪団を壊滅させるため、天下一武道会チャンピオンである私が直々に出向いたのだ!」

総統「鷹の爪団を潰すじゃとー!」

24: 2012/10/04(木) 20:27:05.32 ID:g4ClCsR70
サタンのあの人気の影もないなw

27: 2012/10/04(木) 20:31:57.18 ID:a2lYXORe0
総統「うーん、それはちとマズイのぉ……」

サタン(くくく、ビビってるビビってる。よーしもうひと押し)

サタン「ふははははそうだ、恐れいったか! みよ、このパンチ! このキック!」 ビシバシ!

総統「……いやぁ、滅ぼすと言ってももう人手が余っとる状態でワシらもほとほと困り果ててるんじゃよ」

デラックス「デラッ」ボゥッ

総統「言ってるそばからデラックスボンバー打とうとするんじゃないわいー!」

デラックス「うるせーなー、カメラもいるから早めに終わらせて最強アピールしてーんだよ」デラ

34: 2012/10/04(木) 20:36:49.76 ID:a2lYXORe0
サタン「ま、ま、ま、待て! お前が潰したらワシの面目がたたんだろうが!」

サタン(せ、せっかくのギャラが……!)

デラックス「うるせーなー、壊滅させれば一緒だろうが、デラッ!」

サタン「ま、ま、ま、待て! わかった、よし、提案がある! 貴様、この俺とと勝負しろぉ!」

デラックス「めんどくせーからやだ。デラッ」

サタン「わ、わ、わ、わかった!わかった! おい、プロデューサー! カメラ止めてちょっとこっちへ……」



36: 2012/10/04(木) 20:41:50.01 ID:a2lYXORe0
サタン(……だからさ、出演料をちょっとだけだな……)ゴニョゴニョ

吉田「なにやら怪しい談合のような匂いがプンプンします」

総統「うーむ、あのミスターサタンとやらも何だか胡散臭いしのぉ」

監督「デラックスさん、ちょっと……」

デラックス「ちっ、なんだよめんどくせーなー」

監督(……出演料を……その、戦う演出。あくまで演出なんで。怪我とかないようにしますんで)


デラックス「よーし、勝負だーミスターサタンー。お前と俺のどちらが鷹の爪団を潰すに相応しいか戦いだー」

吉田「なんだかオトナたちの汚い一面を目の当たりにしてる気がします!」

42: 2012/10/04(木) 20:47:32.54 ID:a2lYXORe0
サタン(……ふふふ、これでまた視聴率も伸びるというもの。もちろん私の勝利でな)

サタン「よーし、ルールは簡単だ! 相手を倒した方が勝つ、それだけだ!」

総統「むぉぉ、それならデラックスボンバーを打てるやつの方が有利ではないか」

サタン「ただし、インチキやトリックの使用は禁止だ! 変な光る光線などもってのほかだ!」

吉田「コイツ自分に有利なルールで戦おうとしてますよ!」

サタン「ふふふ、私はこの拳一つでいく……!」

総統「ううーん、言ってる事は微妙にカッコイイんじゃが、なんか府におちんのぉ」

デラックス「あー、待て待て。一ついいか」


44: 2012/10/04(木) 20:55:15.21 ID:a2lYXORe0
サタン「どうした、まさかもう怖気づいたのかな、ふふふ」

デラックス「いやあ、俺拳に自信ないからなー。一個だけ武器とか使っていい?」

サタン「……」

サタン「ちょっと、待て。おい、そこの子供」

吉田「戦闘員の吉田だよ、気安く呼ぶなよ。で、なんすか」

サタン(……奴は肉弾戦は強いのか?)ボソボソ

吉田(いえ、デラックスボンバーを打てる意外は正直人間のクズもいいとこです)

サタン(ほうほう)ニヤリ

吉田(人の家に勝手に入るわ、冷蔵庫の中は荒らすわ、おまけに家庭は崩壊してるし、まるで甲斐性無しです)

吉田(例えるなら砂漠で一人寂しくペットと暮らしながら盗賊まがいの事をしながら、最終的には雑魚敵の自爆特攻で氏ぬくらい情けない奴です) ロウガフウフウケーン


サタン「待たせたなぁあああ! 貴様に武器の使用を許可してやろう!!」

総統「うぬぬぅ、吉田君、一体何の話をしたんじゃあ」

吉田「ただのロンリーウルフの話ですよ」

48: 2012/10/04(木) 21:01:49.47 ID:a2lYXORe0
デラックス「よーしわかったー」

デラックス「おーい、レオナルドー」

レオナルド「なんだよオラッオラッ、騒がしいんだよオラッ」

サタン「く、クマがしゃべレオナルド「ガブー!!」」

サタン「ぎゃあああああ!!」

吉田「ダメですよ! 博士は見た目の事を言われると無条件で襲いかかる天才科学者なんです!」

総統「うぬぅ、何とかタイカイチャンピオンの割には何だか傷が深いのぉ……」

サタン「い、いてて、は、はははは。動物には優しくせんとな…………」

デラックス「それよりレオナルド、例のアレ出来てるか?」

レオナルド「とっくに完成してるよオラッオラッ」

53: 2012/10/04(木) 21:08:46.18 ID:a2lYXORe0
ジャジャーン

レオナルド「どんな敵の攻撃もコンピューターが判断して受け止めて反撃までしてくらる、名刀ムラマサムネだ、オラッオラッ」

吉田「なんだかすごい切れそうですね」

レオナルド「これさえあれば、グレーター○ーモンだろうがゴールデンドラ○ンだろうが首を切って一発だ、オラッオラッ」

サタン「な、き、貴様! 刀は卑怯じゃないか!(しかもそんな切れ味があるなんて……!)」

デラックス「うるせーなー、何でもいいって言ったじゃねえかよー」

サタン「け、剣は駄目だ剣は! 怪我したら危ないからな……!」

レオナルド「そんな事もあるだろうと思って」ピッ

ウィーン ジャキーン

レオナルド「ワンタッチで古今東西の殺傷力の高い武器に変形できるように作ってあるんだよオラッオラッ」

サタン「スタッフぅううーー!! スタッフぅぅうう!!」

55: 2012/10/04(木) 21:14:58.35 ID:a2lYXORe0
吉田「完全にビビりまくりじゃないですか」

総統「うぅむ……デラックスファイターといいなんとかチャンピオンといい根は弱いのかもしれんのお」

AD(……すいません、刀は使ってもいいんですけど、この台本で……)

デラックス(台本ー? やだよ、俺負けるなんてかっこわりいじゃん)

サタン(だから、引き分けってことにして……二人で悪の秘密基地をだな……)

デラックス(……いくら?)

サタン(は?)

デラックス(お前の台本にわざわざ乗ってんだから多少はマージン寄越せよ。正義の味方だって腹は減るんだよ)

総統「うぅー、なにやらまたすごい会話をしとるのぉ」

吉田「別にいいじゃないですか。公式戦でお金渡して勝ちを譲ってもらってるわけじゃありませんし」 サンゼンマーン

総統「しかしだねぇ……」

57: 2012/10/04(木) 21:20:22.72 ID:a2lYXORe0
サタン「……というわけで鷹の爪団! 今日が貴様らの最後だぁあ!」ジャキーン

吉田「ええっ、なんでいきなりこっちに向かってくるんですかぁ!」

デラックス「はっはっはー、鷹の爪団。今日は天下一品店の店長……じゃなかった。天下一番屋……ああ、もうめんどくせえ。とにかくデーモンサタンとデラックスファイターが相手だあ」

吉田「あいつ台本間違えまくりじゃないですかぁ!」

総統「デーモンサタンて誰じゃああ」

サタン「……ああ、コホン。貴様ら、こなサタン様が来たからにはこの基地の運命は……終わりだ!」ビシッ

カメラ「……」

吉田「総統、完全にカメラめせんですよ」

総統「うむむ、それならワシらにもギャラくらいくれてもいいじゃろうに」

60: 2012/10/04(木) 21:30:16.78 ID:a2lYXORe0
サタン「うおおおおお!」ダダダダッ

デラックスファイター「デラックスー……!」

総統「わわわ、博士ぇ! 何かわしらを助けてくれる発明品はないのかねぇ!!」

レオナルド「そう言うだろうと思ってこの……」
バッ

サタン「ダイナマイト、キイィィック!!」

デラックス「ボンバー!!」
ドガァアアン

……シュゥゥウ

サタン「……やったか」

63: 2012/10/04(木) 21:37:15.49 ID:a2lYXORe0
デラックス「いや、まて」

吉田「あ、あれ?」

デラックス「……なにい!」

総統「おおっ、む、無傷じゃ! あんなな激しい攻撃を食らったのに!」

レオナルド「それはこの……人造人間ウミヤマショウジウナギさんメカのおかげだ、オラッオラッ」

ウナギ(若本声)「アナゴじゃないよぉぉ、ウナギだよぉおおお」


吉田「なんだかすごい何処かで聞いた事ある声がします!」

レオナルド「今現在テレビで流れている中で一番強そうな声をしている声優のデータをサンプリングして作ったんだオラッオラッ」

レオナルド「ちなみに二番目は人型汎用決戦兵器の総指揮を務めている人間の声だオラッオラ」 オメデトウ

吉田「なるほど、なんだか納得の采配ですね」

総統「ちなみに三番目は誰なんじゃ?」

レオナルド「ラピ○タに出てくる親方に決まってんだろーがオラッオラッ」

吉田「そこは巨神兵とかじゃないんですね」


65: 2012/10/04(木) 21:43:43.37 ID:a2lYXORe0
ウナギ「フゥゥグタクゥゥウン」

吉田「……にしても、なんでこいつ体が全身緑色なんですか? なんだか気持ち悪いですよ」

総統「しかし怪人ぽくていいじゃないかね。人間らしい兵器などなんだかワシは嫌じゃよ」

レオナルド「そいつの身体はミドリムシと同じだから緑色ってだけだオラッオラッオラッ」

吉田「単細胞生物なんですかぁ! 確かに島根にはよくいる生き物ですけど」

サタン「こ、この姿は……ま、まるでセ……」

デラックス「ええーい、吹き飛ばしてやる。デラックスーボンバ」

ウナギさん「……ムンッ!」シュルルルル

デラックス「うわっ、な、なんだ!」

レオナルド「そいつは尻尾から対象を取り入れて吸収出来るんだよオラッオラッ」

67: 2012/10/04(木) 21:50:08.69 ID:a2lYXORe0
総統「おおっ、それはすごい! そうやって相手の能力を吸収してつよくなるんじゃな!」

レオナルド「いや」

ウナギさん「デラックスフアイターくぅぅん、どうだいぃぃ、今夜一杯、きゅぅううっと」

デラックス「いやあ、妻がコレで、コレなもんで」ヘッヘッヘッ

ウナギさん「つれないなぁああ、大丈夫、アワビさんには僕からも謝っておくからぁああ、ねえええいいだろぉおお?」

デラックス「全くぅ、仕方ないなぁアナゴくんは」

ウナギさん「おいおい、名前間違ってるよフグタくぅううん」

デラックス「そういう君こそぉ」

デラックス、ウナギさん「はっはっはっ!」

レオナルド「自動で日曜日の夕暮れショートコントを始めてしまうんだオラッオラッ」

総統「全国のお父さんが憂鬱になるからなめさせるんじゃー!」


69: 2012/10/04(木) 21:54:21.01 ID:a2lYXORe0
ボウズ頭吉田「えー、ひどいや姉さん! また僕オヤツ抜きー?」

総統「よ、吉田くん! 何で君までいつの間にか吸収されとるんじゃー!」

吉田「あ、中島。今から公園のベンチの下にエOチな本が落ちてないか探しにいこうぜ!」

総統「誰が中島じゃああ! そんな不純な遊び方放送出来んじゃろうが、せめて野球とかにしとくんじゃああ!」

吉田「だってもうマジックついたから野球つまんねーんだもん」

総統「サラッと嫌な事を言うんじゃなぃい!」

71: 2012/10/04(木) 22:00:32.36 ID:a2lYXORe0
菩薩峠「……ままー、ですー」

レオナルド「にゃーん」

総統「い、いかんみんな吸収され洗脳されとる。こ、こうなったら……ミスターサタン、あんただけが頼り…」

サタン「……」コソコソ

総統「って、なんで逃げようとしてるんじゃー!」

サタン「あ、あの緑の化物はダメだ……や、奴はどうしようもない……」

総統「何を言っとるんじゃ、あんたチャンピオンじゃろ。怪物の一人や二人……」

サタン「……だ、ダメだ。ダメなんだ、き、急に腹の調子が痛くなって……ううっ」

総統「……くっ、使えないやつ。こうなったら、ワシ自らが戦うしかない」

サタン「や、やめろ! 奴はデタラメに強いんだぞ……チャンピオンの私ですら……」

総統「それが一体なんだというんじゃああああ!!」

サタン「!!」

72: 2012/10/04(木) 22:05:03.94 ID:a2lYXORe0
総統「目の前で仲間がピンチに陥っとる、これを助けるのに正義も悪もないはずじゃ!」

サタン「……」

総統「……ワシはいく。みんなを、助けるんじゃあああ! うおおおお」

ウナギさん「……」キュッゴクゴク

総統「バッカモーン! 卑猥な本を拾って隠しておくとは何事じゃああ!」

吉田「ごめんよ父さん、ごめんよ、もうしないから。母さんの名前を呼びながら読んだりしないから」

サタン「ああっ、そ、総統……!」

サタン「……」

サタン(ここで逃げても俺には関係ない……そうだ、そうじゃないか)

「……ン」

サタン「? いま何か聞こえたか……」

「サタ……ン」

73: 2012/10/04(木) 22:08:32.23 ID:a2lYXORe0
サタン「だ、誰だ私の名前を呼ぶのは!」

フィリップ「……サタン」

サタン「お前は……」

フィリップス「……ータン、サータン、サータンサータン」

サタン「お、おおっ……や、やっとわたしを知っていふ人間がいたか!」

フィリップ「……ミスターサタンなら、勝テル。俺、緑の化物倒したのサタン知ッテル」

サタン「……は、はは、そ、そうか」

フィリップ「あの必殺技なら行ケル。頼ム!」

サタン「……」

76: 2012/10/04(木) 22:15:01.71 ID:a2lYXORe0
ザッ

ウナギ「んん?」

サタン「ふはははは、待たせたな悪党! このミスターサタンが成敗してくれる!」

ウナギ「……」

サタン「くらえ!必殺の!」ダッ

サタン「うおおお、くらえ、キングオブドリーマァアアー!」ドガガドガバキバキ

ウナギ「……」

サタン「これてと どめだぁあ! 行くぞぉ! サタンミラクル、ウルトラスーパーメガトンパ「ふんっ!!」」ズビシ

ドーン!

フィリップ「……」

ウナギ「……貴様は誰の役をやりたい? ん?」

フィリッブ「……犬のジュリー」

to be continue シャキーン

77: 2012/10/04(木) 22:18:19.65 ID:f54xUZyC0
乙!

79: 2012/10/04(木) 22:22:22.49 ID:qLIISRq20
いい感じに脳内再生された


80: 2012/10/04(木) 22:31:11.36 ID:hBMxo1+o0

引用: ミスターサタン「ここが鷹の爪団のアジトか!」