手料理

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長門「提督……失礼する」ｶﾞﾁｬ

提督「長門か。待機しておけと伝えたはずだが────」

長門「ああ、それはそうだが……どこで待機するかは言われてなかったからな」

提督「……用はなんだ」

長門「いや何、ただの恩返しをしに来たのさ────調理場まで付き合ってくれないか？」

提督「……料理でも作るのか」

長門「ご明察の通りだ。ビッグ７は武芸全般は勿論、家事もこなせるということをその身に教えてやろう」

提督「……明察っていうか明確なんだがなぁ……まあいいか。付き合うさ」

長門「ふむ、まずは、と言ったところだな……」

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【調理場】


提督「……そういえば長門。お前料理とは言っても何を作るのかな？」


長門「……そうだな、↓３……などはどうだろうか」


(また、↓３のコンマによって長門さんの料理スキルが決まります

大雑把に言うと、50以上が長門さんで以下がながもんさん)

てっさ

ながもんかわいい

料理スキル皆無じゃねぇかwwwwww

ついに氏人が出るのか……このスキルでフグは扱っちゃいかんだろ……

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長門「……さぁ、できたぞ」ｺﾄｯ

提督「ほう、鉄砲か。余程自分の腕に自信があると見える」

長門「ふふっ、まあな」ﾄﾞﾔｧｰ


提督「頂きます……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

長門「……熱くないのか？」

提督「こう言うのは大丈夫な方なんだ……うん、なかなかいけるな」

長門「……そうか！」




提督「……思ったが、戦艦のお前がフグ拵えるなんざ……狙ったか？」

長門「私の主砲はそうチャチではないさ」


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長門「……口にあったようで何よりだったな」


長門『……これから毎日、味噌汁を作ってくれ……』

長門「……なーんて言われたりしてな……ふふっ」/////




陸奥「あ、いたいた！！」ﾊｧﾊｧ

長門「……む、どうした？ そんなに慌てて……」

陸奥「提督が倒れたのよ！ 今、手術中よ！」

長門「なっ……何だと！？」

当　た　り　ま　し　た

ヒエ～ッｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

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妖精さん「……」ｶﾞﾁｬ

長門「……！ 提督は！ 提督は…………！！」


妖精さん「……発見が早くて良かったわね────それでも十分危うかったけれど」

長門「……良かった」


妖精さん「典型的なフグ中毒よ……本当に氏ななくて良かったわね」

長門「…………！！」


妖精さん「後遺症は……まだ判らないわ。最悪、手足のどれか……もしかしたら全部、使い物にならなくなるかもしれないわ」

長門「…………」


妖精さん「とにかく、今は絶対安静。面会は拒絶。容態が安定してきたらまた連絡を寄越すわ」ｶﾞﾁｬ



長門「……………！！」



長門「……………………」

ながもん……

【三週間後！】



長門「…………」

陸奥「……提督がいないと、静かで暇ね……？」

長門「…………」

陸奥「…………」ﾌｩｰ


青葉「……面会の許可がおりました！」

長門「！！」

陸奥「本当！？ それじゃ……」

青葉「……それが、司令官直々に『長門に会いたい』と……」



長門「……そうか」

陸奥「…………」


長門「……大丈夫だ、いくさ……」ﾖﾛﾖﾛ

陸奥「ちょっと、本当に大丈夫……？」

長門「心配はいらないさ……案内してくれ」

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長門「………」ｷﾞｨｨｨ……ｲｨ

提督「……来たか」

長門「…………」

提督「はは、すまないな……私のせいで大分そちらも滞ったろ」

長門「…………」

提督「……あまり人のことを言えないな……ふふ」



長門「↓３」

提督、申し訳ない（土下座）

長門「……提督……申し訳ない……ッ！」


提督「…………」


長門「私の自己満足で……提督を脅かし……あまつさえ命を奪おうと……っっ！！」ｶﾞﾀﾝ

提督「…………」

長門「あっ……ああああ…………うあっ……！！」

提督「…………」


提督「……長門」

長門「…………私は……っっ」ｽﾝ

提督「……」ｶﾞｼｯ ｷﾞｭｯ

長門「─────────っっ」

提督「……やめてくれ」


提督「……もう判った。判ったから謝らないでくれ……私のことはいい」

長門「……良くない！ 私の……」

提督「……どうした、ビッグ７だろう……どっしりと構えてろ……提督の一人や二人で、あたふたするな」

長門「…………！！」


提督「……もし私がいなくなれば、お前が鎮守府を引っ張っていかなきゃならないんだぞ」

長門「…………でもっ！ 私がこんなこと……」

提督「……いい加減にしろ、と言っている……」


提督「……そこまで罰せられたくば……そうだな」


提督「……私が戻ってくるまでに、きちんとした料理の一つでも覚えてこい」


長門「……………………」


提督「……何度でも言う。私は気にしてないよ。むしろフグを味わえた体験ができて良かったとも……それはないかな」

長門「……もうしわ」

提督「くどい……気にするなと言っている」



長門「↓３」

完治するまで身の回りの事は全て任せてくれ

長門「完治するまで……身の回りのことは、私に任せてくれ」

提督「……」

長門「おっと……気にしてはいないぞ、ただの自己満足だからな」


長門「妖精さん。提督はあとどれだけ入院するのだ？」


妖精さん「あと一ヶ月は寝ててもらうわ。それからリハビリが……どれだけ続くかしら」

提督「一ヶ月で終わらせる」

妖精さん「……！」


提督「……というより、今動いてもいいくらいだ」

妖精さん「駄目よ。絶対安静。意味もなく動くな、なんて言う人なんていないのよ？」

提督「……だからな」



提督「……なんだ、まぁ……」


提督「……しばらく宜しくな」

長門「……ああ！ 任せてくれ！！」



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こうして『提督殺人未遂事件』は終わりを迎えた

あと鎮守府はフグ鍋禁止になった


次回：提督「安価で艦娘を愛でる」比叡「お姉様は譲りません！」【６】