101: 2013/03/27(水) 21:12:43 ID:zjidCM2k
とーちゃんって下の名前出てないよね。どんな名前だろう…

前回:【よつばと×東方】よつば「…どこだここ?」【前編】



~あらすじ~

よつばが昼寝している最中に買い物を済ませようと考え出歩く小岩井さん。
途中、神社の前を通りふと、前回よつばがお世話になったのを思い出す。
お礼をしないといけないと思いそのまま階段を上がると…

102: 2013/03/27(水) 21:17:49 ID:zjidCM2k
小岩井「…ん?前と来た時とちょっと変わったか?」

小岩井「でも神社の改装ってそんなにしないと思うし、まさか間違えた?」

小岩井「…あれ!?森になってる!?」

小岩井「いったいどうなってんだ…?」
よつばと!(15) (電撃コミックス)
108: 2013/03/28(木) 19:07:15 ID:vy.adTxc

小岩井「うーん…」

???「おや?人間の参拝者とは珍しいですね」

小岩井「ん?君は?」

???「ここで巫女をしているものです」

小岩井「じゃあ君がれーむって子かい?」

???「霊夢さん?霊夢さんは違う神社にいますけど」

109: 2013/03/28(木) 19:15:32 ID:vy.adTxc
小岩井「え?ここじゃないの?」

???「えぇ、ここよりちょっと離れた場所の方ですね」

小岩井「そっかぁ~、じゃあまた今度でいいか…」

???「霊夢さんに何か用なんですか?」

小岩井「ん?いや、うちの子供が前に遊びに来てお昼を貰ったらしくてね、そのお礼に来たんだけど…」

???「子供…それってよつばちゃんですか?」

小岩井「そうだけど、なんで知ってるの?」

110: 2013/03/28(木) 19:23:32 ID:vy.adTxc
???「私もその時その神社にいたんですよ!」

小岩井「あ、そうなの?」

???「それでよつばちゃんと別れるときによつばちゃんが作ってくれたおにぎり貰ったんですよ!」

小岩井「あー、あいつのおにぎり大きかったでしょ?」

???「まー大きかったですけどおいしかったです」

小岩井「そう、ならいいか」

???「よつばちゃんにおいしかったって伝えておいてください」

小岩井「分った伝えておくよ。えっと…君の名前は?」

???「あ、私早苗って言います」

111: 2013/03/28(木) 19:27:08 ID:vy.adTxc
小岩井「早苗ちゃんだね分った。よつばにちゃんと言っておくよ」

早苗「はい、お願いしますね!」

小岩井「じゃあまた」

早苗「はい、では!」

早苗(まさかよつばちゃんのお父さんに出会うとは思いませんでした)

早苗(…ん?そういえばよつばちゃんって外の世界の子じゃあ…)

早苗「・・・しまったぁ!!」

112: 2013/03/28(木) 20:50:16 ID:vy.adTxc
小岩井(最近の巫女の服装は斬新だな…いや、ここだけか?)

??「おい、其処の者」

小岩井(でも、あの神社どこかで見たことあるんだよな…確か、長野の)

??「おい止まれ!」

小岩井「うわ!」

??「この山に何の用だ?」

小岩井「は?」(何だこの子…犬耳に尻尾…コスプレ?)

113: 2013/03/28(木) 20:54:49 ID:vy.adTxc
??「この山に何用だと聞いている」

小岩井「あぁ、えーと…神社に用があって」

??「守矢にか?」

小岩井「あそこ守矢神社って言うの?」(あれ?あの神社そんな名前だっけ)

??「神社の名前も知らないとは…本当に神社に用なのか?」

小岩井「あぁ、でもこの神社じゃなかったみたいでね…もう帰るところだよ」

114: 2013/03/28(木) 21:02:54 ID:vy.adTxc
??(ふむ、見た所人間のようだが…しかしこの者が神社に上ったのを見てないし…)

小岩井「もう行っていいかな?」

??「…一度」

小岩井「ん?」

??「一度、守矢の者に聞いてくる。少し待て」 シュッ

小岩井(…最近の子は運動神経いいなぁ。10段以上飛んでる…)

116: 2013/03/28(木) 21:11:37 ID:vy.adTxc
??「ん、早苗殿」

早苗「あ、椛さん!」

??「少し話があるのだが…」

早苗「すみません!ちょっと急用があるのでお話は神奈子様たちにお願いします!!」

??「あぁ、そうか…分った」

早苗「すみません!!」  タッタッタッタッタッ

??「ふむ…では神奈子殿に聞いてみるか…」

117: 2013/03/28(木) 21:16:26 ID:vy.adTxc
??「神奈子殿」

???「あら、椛じゃない。どうしたの?」

??「あぁ、少し話があるのだが」

???「話?」

??「ここについ先ほど、人間の男が来たはずなのだが、その者が何しに来たのか聞きたくてな」

???「人間の男?そんなの来てないよ?」

??「む、まことか?ではやっぱりあの者は…」

118: 2013/03/28(木) 21:20:40 ID:vy.adTxc
?「神奈子、早苗知らない?」

???「早苗?境内掃除しているはずだけど…」

?「それがいないんだよぉ」

??「早苗殿なら急用ということで出かけて行ったぞ」

?「急用?」

??「あぁ、すごい慌てようでそのまま行ってしまったが…」

?「そっかぁ~…。それでなんで椛がいるの?」

119: 2013/03/28(木) 21:23:48 ID:vy.adTxc
??「あぁ、それが…」 カクカクシカジカ

?「人間の男?」

???「私は見てないんだけど、諏訪子は見たかい?」

?「ううん見てない…」

??「ではやはりあの者はあやしいな」

?「いや…ちょっと待って…」

120: 2013/03/28(木) 21:27:57 ID:vy.adTxc
???「何だい諏訪子。そんなに真剣になって」

?「椛、その人は本当に人間の男だった?」

??「見た所人間の男だったぞ」

?「人間の男…さらには早苗の急用…まさか」

???「まさか…なにさ?」

?「その人間は、早苗の彼氏!」

神と狼「!」

?「そして急用は…デート!!」

神と狼「!!?」

121: 2013/03/28(木) 21:35:13 ID:vy.adTxc
???「じょ、冗談はよしてくれよ…」

?「いや、でもこの二つから考えるとそうとしか…」

???「ちょ、も、椛!!」

??「え!?あ、なんだ?」

???「その男の所まで案内なさい!!」

??「う、うむ分った」

???「行くよ諏訪子!!」

?「えっ、私も!?」

122: 2013/03/28(木) 21:40:04 ID:vy.adTxc
???「あんた自分の子が心配じゃないのかい!?」

?「そりゃ心配だけど…」

???「それじゃあ行くよ!」

?「わわっ!ちょっ、引張らないで!!」

・・・・・

・・・


123: 2013/03/29(金) 10:27:47 ID:z3zyplRA
とーちゃんピンチ?

124: 2013/03/29(金) 16:20:21 ID:eDRwFuz2
小岩井(あの子遅いなぁ…)

早苗「すみませーん!!」

小岩井「ん?…早苗ちゃん?どうかした?」

早苗「あ、あのですね…」

小岩井「あ、もしかして何か落としてた?」

早苗「い、いえ、違うんです」

小岩井「あ、分った!お賽銭でしょ!そういえば入れてなかったね!」

125: 2013/03/29(金) 16:26:08 ID:eDRwFuz2
早苗「それも違います!」

小岩井「…じゃあなんだい?」

早苗「あ、えっと…迷惑でなければ霊夢さんの神社まで案内しようかと」

小岩井「え、でも神社の仕事は?」

早苗「それは…そう!神主さんに頼んで休憩を貰いました」

小岩井「そっか、…じゃあお願いしようかな」

早苗「はい!」

小岩井「あ、でもちょっと待って」

126: 2013/03/29(金) 16:32:00 ID:eDRwFuz2
早苗「え、何ですか?」

小岩井「さっき犬耳つけた子が俺の事怪しんでいて神社まで行ったんだけど…」

早苗「犬耳つけた…あっ、椛さんですか?」

小岩井「あの子椛って言うの?」

早苗「はい、そうですね…」(もしかして、お話ってこの人の事?)

早苗「その事なら後で私から言っておきますので大丈夫です」

小岩井「そう、ならいいか」

127: 2013/03/29(金) 16:37:31 ID:eDRwFuz2
早苗「はい!では行きましょうか…え~と…」

小岩井「あ、俺の名は小岩井ね。小岩井○○」

早苗「小岩井さんですね。分りました。では小岩井さん、行きましょうか」

小岩井「あぁ」

129: 2013/03/29(金) 16:47:43 ID:eDRwFuz2
~とーちゃん達から少し離れた物陰~

???「あの男かい?」

椛「そうです」

?「ここからじゃあ何喋ってるか聞こえないねぇ」

???「椛は何か聞こえるかい?」

椛「微かにですけど…どうやら博麗神社に向かうそうですね」

?「なんで博麗神社?デートならもうちょっとマシな所を…」

???「まだデートと決まったわけじゃないよ!!」

130: 2013/03/29(金) 16:51:57 ID:eDRwFuz2
?「でも見てよあの早苗の笑顔、楽しそうだよぉ?」

???「早苗ならあの営業スマイル簡単にできる!!」

?「営業スマイルって…」

椛「お二人とも、少し声がでかいですよ」

神's「すみません」

椛「ったく…おや?あの男、小岩井と言うようですね」

131: 2013/03/29(金) 17:01:10 ID:eDRwFuz2
?「小岩井って言うのかあの男…」

???「で、男は早苗のことなんて言ってるんだい?」

椛「いえ、まだ…ですが早苗殿は今その男の名前を知った様子ですよ」

神's「!?」

???「す、諏訪子ぉ~もしかして早苗ってやばい男に引っ掛かったんじゃ…」

?「いや、もしかしたら早苗が一目惚れしたのかも知れないよ?まだ慌てなくてもいいんじゃ…ないかな?」

132: 2013/03/29(金) 17:07:25 ID:eDRwFuz2
?「そ、それにほら!あの男だって早苗の事まだ名前も知らないんじゃないかな?」

???「そっか、そうだね…今日初めて会ったのかも知れないからね」

?「そうだよ!今日初めて会って、これから初デートなんだよきっと」

???「今日初めて会って今日初デート…進展早くないかね!?」

?「あ、あれぇ~…」

133: 2013/03/29(金) 17:14:36 ID:eDRwFuz2
椛「あ、お二人とも動きだしましたよ」

???「っ!諏訪子!後を追うよ!!」

?「分った!!」

椛「では私は山の監視に戻r」

???「ほら、椛も!」

椛「な、なぜついていかねばならん!」

???「あんたしか声聞き取れないんだからついてくる!」

椛「いやっ!引張るな!…く、首が絞まるっ!」

134: 2013/03/30(土) 16:06:25 ID:u87NxxwU
~博麗神社までの道中~

早苗「…ふと思ったんですけど小岩井さんとよつばちゃんって似てませんよね」

小岩井「あー、まぁね」

早苗「よつばちゃんは母親に何ですか?」

小岩井「どうなんだろそこらへん知らないし」

早苗「えっ?」

小岩井「あいつ、海外で拾って来た子だからなぁ」

早苗「…え!?」

135: 2013/03/30(土) 16:11:40 ID:u87NxxwU
小岩井「仕事の都合上、ちょくちょく海外に出かけてて、その時に拾ったし…」

早苗「え、あの…何かごめんなさい」

小岩井「あぁ、別にいいよ。よつばもそんなの気にしてないし。それに…」

早苗「それに?」

小岩井「あいつには今を楽しんでほしくてね」

早苗「…そうですか」

小岩井「だから動物園行ったり、自転車買ったり、気球見に行ったり大変だよ」

136: 2013/03/30(土) 16:18:47 ID:u87NxxwU
早苗「あっ、気球の話聞きましたよ。乗ったそうですね」

小岩井「あぁ、うん。でもちょっと浮かんですぐ降りただけだよ?」

早苗「それでも乗ってますから羨ましいですねぇ」

小岩井「まぁ、普通だったら乗る機会なんて無いからねぇ」

早苗「よく気球に乗れましたね」

小岩井「それはあれだよ。えー…試乗体験?」

137: 2013/03/30(土) 16:27:01 ID:u87NxxwU
早苗「あー、それなら乗れますね」

小岩井「本当はその日は大会だったらしくて、運営の人が暇つぶしに用意したんじゃないかな」

早苗「…気球の大会ですか?」

小岩井「そう、えーっと確かルールは…地上のまとに何か落として中心に近いのが優勝ってのだったかな」

早苗「へぇ、そんなルールなんですね」

小岩井「今度機会があったら呼んであげるよ」

早苗「えっ!?あ、ありがとうございます」

139: 2013/03/30(土) 16:36:47 ID:u87NxxwU
~道中の茂み~

???「どんな話をしているんだい?」

椛「よく分りませんが…『よつば』という単語が時折聞こえますね」

?「四つ葉?四つ葉のクローバーの話をしているの?」

???「そんな話をなぜしているんだい?」

椛「分りませんよ」

???「ほ、他になんか話してないかい?」

140: 2013/03/30(土) 16:43:51 ID:u87NxxwU
椛「え…と、よく分りませんが、『ドウブツエン』と『ジテンシャ』、さらに『キキュウ』という単語が…」

???「動物園に自転車と気球…」

?「…一緒に動物園に行き」

???「!」

?「夕陽の丘を二人でサイクリング…」

???「!!」

?「そして気球に乗って新婚旅行!!」

???「!!!?」

141: 2013/03/30(土) 16:48:11 ID:u87NxxwU
椛「???」

?「…まぁ、すべて私の妄想だけど」

???「諏訪子!!」

?「ひ!?」

???「今すぐあの男を祟って!!」

?「えっ」

???「さぁ、早く祟るんだよ!!」

椛「ちょ、落ち着いて下さい」

143: 2013/03/30(土) 16:53:47 ID:u87NxxwU
???「これが落ち着いてられるか!」

椛「しっー!聞こえますよ!」

???「ぐっ…しかたない」

?「祟るって言っても、それを行う道具とか今持ってないよ」

???「なんで持ってないんだい!?」

?「いや、神奈子に引きずられたままついてきたし…」

???「あっ・・・」

144: 2013/03/30(土) 17:05:54 ID:u87NxxwU
椛「ふぅ…ん?キジョウイ?」 ←試乗体験の聞き間違い 

神's「!!?」

???「え、本当にそんなこと言ったのかい?」

椛「う、うむ。聞き間違いでなければ」 ←聞き間違いです

?「騎乗位って言ったら…」

???「早苗はそんなことしないよ!」

椛「キジョウイとは何の事だ?」

145: 2013/03/30(土) 17:11:26 ID:u87NxxwU
?「えーとね…」 コショコショ

椛「…!?///」

?「分った?」

椛「に、人間の文化には変わったものがあるのだな///」

???「早苗はそんなことしないよ!!」

?「いや、早苗も一応人間だし…もしかしたら聞き間違いかも…」

???「た、確かに…椛!」

146: 2013/03/30(土) 17:16:58 ID:u87NxxwU
椛「な、なんですか…?」

???「今からあの二人の会話を一字一句間違えずに朗読するんだよ!!」

椛「それはちょっと無理が…」

???「少し要約してもいいから!!」

椛「わ、わかった。では…『今度、機会があったら呼んであげるよ』」

神's「!!?」

椛「…『あ、ありがとうございます』」

神's「!!!!!!??」

147: 2013/03/30(土) 17:21:00 ID:u87NxxwU
神's「こ、これは…」

椛「?」

神's「乱交パーティのお誘い!?」

?「しかも早苗、ありがとうって…」

???「諏訪子ぉ~。早苗が、早苗がぁ~…」

?「これは本当に祟らないといけなくなるかも…」

椛「???」(ランコウパーティー?)

151: 2013/03/30(土) 21:24:01 ID:u87NxxwU


小岩井「そういえば、君の神社は何人ぐらいいるんだい?」

早苗「え?」

小岩井「あのぐらいの大きさでも何人かは働いているんだろ?」

早苗「えぇ、はい。そうですね…働いているのは3人でしょうか」

小岩井「えっ、3人しか働いてないの?」

早苗「はい。私と、他に2人ほど」

152: 2013/03/30(土) 21:38:00 ID:u87NxxwU
小岩井「君と、…神主と…もう一人は何している人?」

早苗「えっ、あー…」(何て言えばいいんでしょうか…神様だとなんか変だし)

小岩井「?」

早苗(ここは…)「し、神官をしていますね」

小岩井「神官?聞いたことないな…その人は何をする人?」

早苗「え!?えー…」(ど、どうしましょう…神様しかいないのに…神官と言った職業もあるかどうか分んないのに)

早苗(あー…こんなことじゃ神奈子様たちに怒られる…)

153: 2013/03/30(土) 21:44:05 ID:u87NxxwU
早苗「か、神官って言うのは…」

小岩井「うん」

早苗「神主と違って遠出する人なんです」

小岩井「遠出?」

早苗「え、えぇ…神社には分社というものがありまして…」

早苗「その分社に訪れて色々行う人を神官と言うんです」

小岩井「へぇ、そういうのがあるんだ…参考になったよ」

早苗「い、いえ!どういたしまして…」(すいません岩井さん、すべてでたらめです…)

早苗(帰ったらちゃんと勉強しておきます)

154: 2013/03/30(土) 21:50:30 ID:u87NxxwU
小岩井「じゃあ、神社にいるのはほとんど2人なのかい?」

早苗「え?」

小岩井「だって神官は他の所回ってるんだろ?」

早苗「えー…私たちの分社はまだ一ヶ所だけなのでほとんど神社にいますよ」

小岩井「へぇ、一ヶ所だけなのにその役職があるってのはすごいね」

早苗「まぁ、そうですよね…」(だってでたらめですもん)

小岩井「ん?」

早苗「いえ、何でもないです」

155: 2013/03/30(土) 21:59:46 ID:u87NxxwU
小岩井「でも巫女さんが君ひとりなんてちょっと大変じゃない?」

早苗「いえ、そんなに大変じゃないですよ」

早苗「お二人には良くされていますので、楽しいぐらいです」

小岩井「ふーん」

早苗「あ、もうそろそろ霊夢さんの神社ですよ」

小岩井「本当?少し遠かったね」

早苗「そうですね」(いつも空飛んでたから分らなかった…)

156: 2013/03/31(日) 21:37:03 ID:lY4TfAgQ
椛「少し落ち着いて下さい。話が全然聞こえませんよ…」

???「む、すまなかったね」

?「祟りとかはまたあとで考えようか」

???「そうだね…で、今はどんな話をしているんだい?」

椛「えー…あ、今は早苗さんの神社について話してますね」

???「私たちの神社?」

椛「えぇ、…どうやら働いている人がどんな人か聞いてるみたいです」

157: 2013/03/31(日) 21:42:16 ID:lY4TfAgQ
?「働いてるって…私たち全員神様だし…みんな働いてはいないんじゃないかな?」

???「…そうだよ」

?「ん?どうかした?」

???「早苗は素直だからね。あそこで私たちの存在を言ってしまうかもしれないよ?」

?「うん、それで?」

???「もしかしたらあの男、諏訪子の存在に恐れ、早苗から離れてくれるかもしれない」

?「…!そうかもしれないね!!」

159: 2013/03/31(日) 21:47:32 ID:lY4TfAgQ
椛「…いえ、どうやら早苗殿はあなた達の事を隠すみたいです」

神's「!?」

椛「お二人の事を神主と神官と変えて言っております」

?「え、な…何で早苗はそんなウソを…」

???「別に私たちの事を隠さなくても…」

?「…っは!まさか!」

???「な、なんだい?」

160: 2013/03/31(日) 21:59:49 ID:lY4TfAgQ
?「早苗は私たちの事もうどうでもいいと思ってるんだよ!!」

???「!?」

?「私たちといるよりあの男といる方が楽しいんだよ!」

???「そんな…まさか…」

?「きっとそうだよっ!!」

???「も、椛…さ、早苗は今何て?」

161: 2013/03/31(日) 22:07:32 ID:lY4TfAgQ
椛「え?あぁ、はい…えー…」

早苗『お二人(には良くされて)いますので、楽しいぐらいです』
???「な、なんて言ってるんだい?」

椛「…えーちょっと聞き取りにくかったので要約しますと…」

???「う、うん」

椛「二人といるので楽しいぐらいだそうです」

162: 2013/03/31(日) 22:11:57 ID:lY4TfAgQ
神's「二人といると楽しい…」

?「二人…」

???「楽しい…」

神's「…!?」

?「やっぱりあの男といた方が楽しいんだ…」

???「早苗はもう私たちのことなんて…」

164: 2013/03/31(日) 22:17:46 ID:lY4TfAgQ
椛「あ、博麗神社がもう見えます…ってお二人ともどちらへ?」

神's「…帰る」

椛「えっ」

?「もういいよ…よく分った」

???「今から帰って、早苗のいない生活を送るよ…」

椛「え、あの…」

165: 2013/03/31(日) 22:24:25 ID:lY4TfAgQ
?「あ、椛も帰っていいよ…」

???「悪いね、こんなのに付き合せちゃって…」

椛「え、いえ…」(どうする?このまま帰るか…)

椛(いや、ちょうど良い。このまま博麗神社に行きあの男の事を聞いてみよう)

椛「では、私はこれで…」

神's「うん…」

166: 2013/03/31(日) 22:30:21 ID:lY4TfAgQ
~博麗神社~

早苗「さぁ、着きましたよ。ここが霊夢さんがいる博麗神社です」

小岩井「へぇ、ここが…」

早苗「はい!」

小岩井「…で、その霊夢ちゃんは?」

早苗「そうですね…紹介する前に、まずはお賽銭をあげちゃいましょうか」

小岩井「それもそうだね」

167: 2013/03/31(日) 22:34:36 ID:lY4TfAgQ
 ⑩
ノ [賽銭] ニ礼二拍手一礼

小岩井「…さて…」  ガラッ

????「…」

小岩井「…」

早苗「あっ霊夢さん!こんにちは!」

霊夢「早苗?…と、こっちは?」

小岩井「あ、どうも。小岩井と言います」

168: 2013/03/31(日) 22:39:47 ID:lY4TfAgQ
霊夢「…博麗霊夢と言います」

早苗「えっと…霊夢さん、この方は…」

霊夢「よつばの親かなんか?」

早苗「えっ!?知ってたんですか!?」

霊夢「いや、前よつばが小岩井って名字言ってたし…もしかしたらって思って」

早苗「あ、そうですか…」

169: 2013/03/31(日) 22:45:28 ID:lY4TfAgQ
小岩井「あー、何か前によつばがお世話になったみたいで…」

霊夢「別に構わないわよ。よくあることだし」

小岩井「えっ!?」

霊夢「あぁ、違う違う。よつばみたいな人がよくここに来るのよ」

小岩井「あ、あぁ。なんだそう言うことか…」

早苗「で、霊夢さんお願いが…」

霊夢「分ってるわよ…」

170: 2013/03/31(日) 22:49:51 ID:lY4TfAgQ
小岩井「?何の話だい?」

早苗「い、いえ!なんでもないです!」

霊夢「…まぁ、立ち話もなんだし、少し上がって行ったら?」

小岩井「うーん、でももう少しでよつばが起きるかもしれないし…」

霊夢「…そう、じゃあちょっと待ってて」

小岩井「?」

172: 2013/03/31(日) 22:56:23 ID:lY4TfAgQ
椛「早苗殿!」

小岩井「ん?あの子は…」

早苗「椛さん?どうしたんですか?」

椛「いや、その男について諏訪子様と神奈子様に聞いたが知らんと言われて」

小岩井「知らない?でもさっき早苗ちゃん神主に…」

早苗「あぁ!!はい!そのことですね!!はい!今から説明しますからちょっと向こう行きましょう!!」

椛「なんだ?ここでは言えないのか?」

早苗「え、えぇちょっと…」

小岩井「それじゃあ…」

173: 2013/03/31(日) 23:00:59 ID:lY4TfAgQ
早苗「小岩井さんはここで待ってて下さい!!」

小岩井「えっ?でも俺の話だよね?」

早苗「はい!ですが私一人で説明できますので!!」

小岩井「そ、そう?じゃあここで霊夢ちゃんを待ってるよ」

早苗「はい!お願いします!!さぁ椛さん行きましょう!!」

椛「あ、あぁ…」

174: 2013/03/31(日) 23:05:12 ID:lY4TfAgQ
~博麗神社・神社内~

霊夢「紫~?紫~」

・・・

霊夢「…b」

??「言わせないわよ?」

霊夢「言われる前に出てきなさいよ」

??「うぐっ…」

175: 2013/03/31(日) 23:09:06 ID:lY4TfAgQ
霊夢「はぁ、…まぁいいわ」

??「…で?何か用?」

霊夢「えぇ、今前に来た子供の親がそこにいるの」

??「前の子供?」

霊夢「ほら、外から来た緑髪の女の子」

??「えっ!?あの子の親がいるの?」

霊夢「そうよ」

??「やっぱりどこかの結界が緩んでるのかしら…」

176: 2013/03/31(日) 23:12:39 ID:lY4TfAgQ
霊夢「…確認してないの?」

??「いや、何時か点検すればいいかなって…」

霊夢「…まぁいいわ。もう来ちゃってるわけだし」

??「すみません」

霊夢「で、早く帰りたいらしいからさっさと返してあげて」

??「…いつも私が帰らすのもあれね…」

177: 2013/03/31(日) 23:14:30 ID:lY4TfAgQ
霊夢「ん?」

??「霊夢、お守りかなんかある?」

霊夢「…まぁ、一応」

??「一個かして」

霊夢「…はい」

??「・・・」   …フォン

??「これでよし」

178: 2013/03/31(日) 23:20:34 ID:lY4TfAgQ
??「はい。これを持たせれば帰れるわ」

霊夢「…何したの?」

??「別に、そのお守りに『鳥居を潜る時に場所の境界を操る』能力を与えただけよ」

霊夢「何それ?」

??「簡単に言えば、一度だけ外の世界と幻想郷を行き来できるようにしただけ」

霊夢「…なぜ、最初からこれを出さなかった」

??「…それもそうね」

179: 2013/03/31(日) 23:25:54 ID:lY4TfAgQ
~博麗神社・ちょっと向こう~

椛「で、あの男は何者なのだ?」

早苗「何者って…ただの人間ですよ」

椛「ただの人間がいきなり守矢神社には現れまい」

早苗「あー、いえ…あの方は外の世界から来たただの人間です」

椛「…外の世界から?」

180: 2013/03/31(日) 23:34:16 ID:lY4TfAgQ
早苗「はい、だから私は急いであの人を追って、ここまで連れて来たんです」

椛「…だがどうやって気付いた?すぐに分んなかったということは、何かしらきっかけがあったはずだ」

早苗「あー、前にですねあの人の子供がこの世界に来てたので…」

椛「…ではあの者は本当に害は無いのだな?」

早苗「はい、むしろいい人です。だって…」

・・・・・

・・・


181: 2013/03/31(日) 23:37:17 ID:lY4TfAgQ
~博麗神社・賽銭箱前~

小岩井(自分の前で自分の話をされるのはちょっとな…)

霊夢「待たせたわね」

小岩井「ん、いや。大丈夫」

霊夢「あれ?早苗は?」

小岩井「あっち」

霊夢「…何で椛がいるの?」

182: 2013/03/31(日) 23:44:26 ID:lY4TfAgQ
小岩井「んー、なんか俺がいきなり守矢…神社だっけ?まぁそこに訪問したから不審者扱いされて」

霊夢「…あの子もまめね」

小岩井「あの子はあそこで有名なのかい?」

霊夢「まぁ、他のやつよりかは有名ね」

小岩井「まぁ、あんな恰好してたら有名になるよね」

霊夢「いえ、あの恰好は有名じゃないわ。あの子の能力が達者だから有名なのよ」

183: 2013/03/31(日) 23:48:38 ID:lY4TfAgQ
小岩井「え、でもあんな恰好してたらちょっと評判にならない?」

霊夢「そう?結構いっぱいいるけど…」

小岩井「はぁ…、いっぱいいるのか…」

霊夢「?」

霊夢「…っと、そうだった」

小岩井「ん?」

184: 2013/03/31(日) 23:51:16 ID:lY4TfAgQ
霊夢「はい、帰るんだったらこれあげるわ」

小岩井「…これは?」

霊夢「ここの神社のお守り。…前によつばに渡してなかったから」

小岩井「ん。じゃあ帰ったらよつばに渡しておくよ」

霊夢「ん」

186: 2013/03/31(日) 23:56:16 ID:lY4TfAgQ
小岩井「さて、…早苗ちゃん!そろそろ帰るね」

早苗「えっ、あ、はい!」

小岩井「わざわざここまでありがと」

早苗「いえいえ、どういたしまして」

小岩井「お礼としては少ないかも知れないけど…はい」 つ500円

早苗「えっ!?そんないりませんよ!!」

小岩井「いいよ。よつばもお世話になったみたいだし」

187: 2013/04/01(月) 00:02:01 ID:ElwNJ99M
早苗「…そうですか。じゃあありがたく頂きます」

小岩井「ん。あ、そうだ霊夢ちゃんにもあげるんだった」

霊夢「…私も?」

小岩井「うん。…はい」 つ千円

霊夢「…こんなにも?」

小岩井「最初は早苗ちゃんと同じ予定だったけど…このお守りも貰ったし」

霊夢「そう。…じゃあ遠慮なく頂くわ」

188: 2013/04/01(月) 00:07:55 ID:ElwNJ99M
小岩井「じゃあ椛ちゃんもまたね」

椛「うむ。…すまなかったな変な疑いをかけて」

小岩井「あぁ、いいよ。突然来た俺も悪いし」

椛「早苗殿にあなたの事を聞かされたのでな、…すまなかった」

小岩井(何言ったんだろ…まぁいいか)

189: 2013/04/01(月) 00:10:20 ID:ElwNJ99M
小岩井「今度はよつばとくるよ」

霊夢「…来たら歓迎するわ」

小岩井「うん。じゃあまたね」

霊夢「えぇ」
早苗「はい!」
椛「うむ」

190: 2013/04/01(月) 00:24:03 ID:ElwNJ99M
その後、とーちゃんは鳥居をくぐることで元の世界に帰りました

早苗が守矢神社に戻ると、神奈子様と諏訪子様は何やら怪しい儀式をしており

早苗がその理由を聞いて見ると…まぁ、顔真っ赤にして慌てふためくんですよね

その後丸一日かけて事情を説明して誤解を解いたそうです

END

191: 2013/04/01(月) 00:28:49 ID:ElwNJ99M

引用: 【よつばと】よつば「…どこだここ?」【東方】