1: 2024/05/18(土) 23:42:26 ID:XSDqND1A00
ひめぎん

短く、薄く
思い付きで

時系列は適当に……
まあ、所詮SSなので細かいことは
ナシでいかせてもらうわよ

2: 2024/05/18(土) 23:43:57 ID:XSDqND1A00

~姫芽の部屋~

吟子 (安養寺さんに誘われ、
   ゲームをしていた時だった)

吟子 「きゅ、急に何を言うん///!?」

吟子 (急にとんでもな発言が飛んできた)

姫芽 「いや~、褒めてるだけだよぉ♡?
    あ、隙ありっ!」カチカチッ!

ぼかーん💥💥

吟子 「ああっ!?」

姫芽 「やったぁ~、アタシの勝ち~!」

吟子 「ひ、卑怯なっ……!!」

姫芽 「勝てばいいのだよ~♡
    吟子ちゃんはもう少し搦め手と
    いうものを覚えた方がいいよ~♪」

3: 2024/05/18(土) 23:44:45 ID:XSDqND1A00

吟子 「ぐっ…… そ、そもそもっ!
    私と安養寺さんじゃ経験が
    違いすぎるから、まずその時点で
    卑怯だよっ!」

姫芽 「えー? でも、アタシlevel3の
    キャラで吟子ちゃんlevel6(最大値)の
    キャラ使っているでしょー?
    十分なハンデだと思うん
    だけどなぁ……
    ……もしかして機械音痴だったり
    する……?」

吟子 「なっ……///!?
    ち、違うしっ///!!!
    機械音痴じゃないもんっ///!!」

姫芽 「ぽちっ……」ボソッ

吟子 「……!」ビクッ!!

吟子 「そ、それは!! さ、最初だけで!
    二回目以降はちゃんと……!
    うぅ……っ」

4: 2024/05/18(土) 23:45:29 ID:XSDqND1A00

姫芽 「……じゃあゲームをしよう?」

吟子 「また、ゲーム?」ハァ……

姫芽 「今度は、アタシlevel0の
    キャラ使うね
    吟子ちゃんはlevel6のキャラ
    使っていいよ~
    それで、吟子ちゃんが勝てれば
    さっきの発言取り消すよ~」

吟子 「は、はぁっ!? level0って
    攻撃力皆無だよね!?」

姫芽 「うん、そうだよー」

吟子 「そ、それは流石に私を舐めすぎ
    じゃないかな!?」ガオー!

姫芽 「いや、そんなことないと思うよ~?」
    ニヤッ

吟子 「っ! 分かった!
    もしこれで安養寺さんが勝ったら
    何でもいうこと聞くよ!!」

姫芽 「何でも……?」ピクッ

5: 2024/05/18(土) 23:46:05 ID:XSDqND1A00

吟子 「わ、私ができることに限るけど……
    どっかの恐竜さんみたいに
    外出届けの偽装なんかは
    しないからねっ!」

姫芽 「いや…… でも『何でも』は……」

吟子 「それくらいじゃないと
    フェアじゃない!
    嫌ならゲームやらない!!」ムスッ!

姫芽 (う~ん…… 吟子ちゃん変なところで
   頑固なんだよなぁ……)

姫芽 「分かった それでいいよー」

吟子 「ではかかってきなさいっ!」

姫芽 (キャラ崩壊しかけてないかい……?)

吟子 (攻撃力皆無に負けるはずがない!!)
   メラメラ!

6: 2024/05/18(土) 23:46:58 ID:XSDqND1A00

~数分後~

ぼかーん💥💥💥

姫芽 「やったー♪」

吟子 「ま、負けた……」ズーン……

吟子 (安養寺さんは、私の攻撃を
   避けているだけ、それだけにしか
   見えなかった)

吟子 (でも、実はそれは罠への誘導で……
   コテンパンに負けてしまった
   学生チャンプは伊達じゃないなぁ……)

吟子 「流石だね、安養寺さん
    全く歯が立たなかったよ……」

姫芽 「吟子ちゃんも1日8時間くらい
    特訓してればすぐこれくらいに
    なれるよー」

吟子 「いつ寝てるの!?」

7: 2024/05/18(土) 23:47:42 ID:XSDqND1A00

吟子 「こほん、それはそれとして……
    一つ、何でも言うことを聞かなきゃ
    だよね…… 何かある?」

姫芽 「う~ん、あるにはあるんだけど……」

吟子 「? どうしたの?」

姫芽 「いや、流石に吟子ちゃんの
    気持ちも聞かずに言うのは……」

吟子 「あーっ! 焦れったい!!
    何でも言うこと聞くって
    言ったでしょ!?
    ほら! 遠慮なく言って!」

姫芽 「……す」ボソッ

吟子 「? もう一回言ってもらえる?」

姫芽 「……キス」

吟子 「えっ?」

姫芽 「ちゅー、しようよ、吟子ちゃん♡」
    ニコッ♡

8: 2024/05/18(土) 23:48:59 ID:XSDqND1A00

吟子 「は、はぁっ///!?
    な、何でそんなことっ……///!」

姫芽 「言うこと、何でも聞いてくれるん
    でしょ♡?」ジリジリ♡

吟子 「で、でもっ……///!
    流石にそれは……っ///!
    ……きゃっ!?」ガタッ

吟子 (私は床に押し倒されていた)

姫芽 「……」ギシッ……

吟子 「安養寺、さん……?」

姫芽 「吟子ちゃんはアタシのこと嫌い……?」
    ジッ……

吟子 「き、嫌い……ではない……///」プイッ……

姫芽 「だめ、目を見て? 吟子ちゃん」グッ

吟子 「あっ……」

9: 2024/05/18(土) 23:49:43 ID:XSDqND1A00

吟子 (頬を挟まれ、無理やり安養寺さんの
   方を向かされる)

吟子 (彼女の水色の瞳に吸い込まれて
   しまいそうだった
   適切な言葉が思い浮かばないほどに
   魅力的、ただその一言につきた)   

姫芽 「嫌だったら…… 避けてもいいから」
    スッ……

吟子 「安養寺さん……」

吟子 (彼女の顔が、唇が近づき……)

チュッ……♡

吟子 (確かに触れた)

姫芽 「ん…… ありがとう♡ 吟子ちゃん♡」
    ニコッ♡

吟子 「べ、別に……///」ドキドキ……!!!

吟子 (心臓がうるさいほどに鼓動していた
   彼女の笑顔が眩しかった)

10: 2024/05/18(土) 23:50:34 ID:XSDqND1A00

姫芽 「ね、キスのついでにもう一つ
    我が儘、言ってもいい?」

吟子 「駄目って言っても言うんでしょ……?
    はぁ…… いいよ」

姫芽 「ありがとう♡
    すぅ…… はぁ……」

吟子 (安養寺さんは深呼吸をしていた
   一体、何を言われるのだろう?)

姫芽 「アタシと…… 付き合ってほしい、
    です……///!!」カァァァァ

吟子 「……」

吟子 「……///!?」

吟子 (告白、だった)

11: 2024/05/18(土) 23:51:23 ID:XSDqND1A00

吟子 (いつも余裕たっぷりな彼女が
   見せた赤面、手先は震えているように
   見えた)

吟子 (それだけの緊張と覚悟をもって
   私に告白してくれたんだ)

吟子 (なら…… 私もその気持ちに応える
   必要があるだろう)

吟子 (例え、彼女が望まない
   回答だとしても、だ)

吟子 「私は…… 正直、安養寺さんのことが
    好きかは分からない」

姫芽 「……! はは……
    まあ、そう、だよね……」

吟子 (彼女は乾いた笑いをした)

吟子 「……だけど」

12: 2024/05/18(土) 23:52:11 ID:XSDqND1A00

吟子 「だけど、この胸の中で高まっている
    気持ちは、心臓の鼓動は、
    嘘じゃないと思う」

姫芽 「どういう、こと……?」

吟子 「私は…… まだ、好きっていう気持ちが
    分からないけど……
    安養寺さんがそれでもいいって、
    受け入れてくれるなら……」

吟子 「私と一緒にこの気持ちを
    探してくれるなら、
    私は貴女と付き合いたい……!」

姫芽 「……!」

吟子 「私の我が儘……
    受け入れてくれる……?」

吟子 (これまでに無いほど、
   心臓がうるさかった
   もし振られたら……
   私は立ち直れないかもしれない)

13: 2024/05/18(土) 23:53:38 ID:XSDqND1A00

吟子 (怯えながら顔を上げると、
   安養寺さんは優しく微笑んでいた)

姫芽 「もちろん、いいよ♡」

吟子 「……! ありがとう……!」ポロッ……

吟子 (自然と涙が出た)

姫芽 「あれぇ? 吟子ちゃん
    泣いてる……?
    告白したのはアタシなのに~♡」

吟子 (隙あらばすぐに、からからってくる、
   彼女の悪いところだ)

吟子 (だけど、そんなところも好き)

14: 2024/05/18(土) 23:54:09 ID:XSDqND1A00

吟子 「な、泣いてないもんっ!」
    グシグシ! プンプン!

姫芽 「ごめん、ごめん♡
    元気になったね♡」

吟子 「……///! も、もうっ!!
    もうっ///!!!」ポコポコ!

吟子 (こうやって私を元気づけようと
   してくれているのが伝わるから)

姫芽 「あ、そーだ♪ 最後にもう一つだけ
    お願いしてもいい?」

吟子 「ま、またぁ!?」

姫芽 「だめ……?」ウルウル

吟子 「ぐっ……!?」

吟子 「そ、その目は卑怯だよっ……!」グヌヌ!

姫芽 「えへ……♪ ごめん♡」

15: 2024/05/18(土) 23:55:21 ID:XSDqND1A00

吟子 「べ、別にいいけど……」

吟子 「可愛いし……///」ボソッ

姫芽 「ん? 何か言った~?」

吟子 「言ってないよ?」シレッ

姫芽 「なら、いいけど……
    じゃあ、お願い言うね?」

吟子 (きた…… 一体何をお願い
   されるのだろう)

16: 2024/05/18(土) 23:56:11 ID:XSDqND1A00

姫芽 「名前で、呼んでほしいな、
    吟子ちゃん♡」ニコッ♡

吟子 「な、名前ぇっ///!?」

姫芽 「うん、だって恋人になったのに
    名字呼びは……ねぇ?
    アタシ悲しいな……」ウルウル

吟子 (うっ……!? ま、またその目……///!)

吟子 「う……/// 姫芽、さん……///」カァァァ

姫芽 「む……固いなぁ……♪
    『姫芽ちゃん』って呼んでも
    いいんだよ~?」

吟子 「む、無茶言わんといて///!
    これで精一杯なの……///!」

17: 2024/05/18(土) 23:56:45 ID:XSDqND1A00

姫芽 「ホントだ♡ お顔真っ赤っかだ♡」
    ズイッ♡

吟子 「きゃっ///!?」ビクッ!

吟子 (近い!近い!近い///!!)

吟子 (私の顔を覗きこむ姫芽ちゃんの顔は
   そぐ目の前にあって……
   彼女の甘い匂いが鼻孔をくすぐる)

姫芽 「ふふ♪」ニコッ♡

吟子 (小悪魔的に笑ったと思った
   その直後だった)

18: 2024/05/18(土) 23:57:15 ID:XSDqND1A00

姫芽 「ちゅっ……♡」

吟子 「んっ……、むっ……♡!?」ビクッ……!

吟子 (0距離でのキス……
   先程よりも強く、姫芽さんを感じた)

姫芽 「ぷはっ……♡」

吟子 「なっ、なっ、なっ……///!?」
    プルプル……///!

姫芽 「期待、してたでしょ♡?」ニコニコ♡

吟子 「っ~~~///!!」

吟子 (この恋愛ゲームに私が勝てることは
   ないと、この時、悟った)

19: 2024/05/18(土) 23:58:43 ID:XSDqND1A00
終わり~♡

ひめぎんはイイゾ~

まあ、いつもの如く付き合うと
名前呼びになるパターンでいかせて
もらいました~

21: 2024/05/19(日) 00:40:01 ID:diptI2hA00
乙です

引用: [SS]姫芽「吟子ちゃんって、可愛いよねー♡」 吟子「///!?」