1:◆qZUCpA/gIM 2013/06/24(月) 00:04:48 ID:oEoqAXuQ
超短編です。明日学校休みなんで1時までに終われば終わらせます。

6: 2013/06/24(月) 00:16:06 ID:oEoqAXuQ
エレン「こんな時に!?くっそおおおおおいてええええ!」

アルミン「目的がしっかりないと巨人になれないんだっけ?もう一度強くイメージしよう!」

エレン「やってる!けどなんでだ!」

ミカサ「本当に?」

ミカサのその言葉に一瞬ドキッとした。

ミカサ「まだアニを戦うことを躊躇してるんじゃないの?」

・・・あぁ、そのとうりだよミカサ、俺はあいつと闘うことを躊躇している。

訓練兵団に入って2年目、俺はあいつと初めて話しをした。きっかけは些細なことだった。

ライナーがアニを挑発してそのとばっちりで俺があいつに蹴り転がされたんだっけ。

そしてそれと同時に俺はアニのことをただただすごい奴だと思った。あのライナーがひっくり返ってんだぜ?

しかもそれが女子の仕業なんだ。気が付けば俺はアニにその足技のことについて聞いていた。
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

2: 2013/06/24(月) 00:05:38 ID:oEoqAXuQ
ちなみに場所は8巻の地下でエレンが巨人化しようとしてるあたりを見てくれれば

7: 2013/06/24(月) 00:24:40 ID:oEoqAXuQ
アニはとてもめんどくさそうに話していたっけな…

そしてその日、アニのしていた足技をまねて俺はジャンとのいがみ合いを素早く終わらせることができた。

その次の日から、気が付けばジャンはいつも怠けていた対人格闘をまじめに取り組むようになっていた。

アニが「あんたに一泡吹かせるためだ」とか言ってたがあいつが本気で技術を覚えようとしてることが俺は嬉しかった。

その後アニに足技について評価をしてもらったんだが、全然だめだったんだよな。

9: 2013/06/24(月) 00:27:29 ID:oEoqAXuQ
そして確かその後、アニが「そんなに気にいったんなら教えてあげてもいいよ?」

って言ってくれたのを見事に断ったんだっけな、それで「遠慮しなくてもいい」って言われて

思い切り蹴り転がされたんだったか。

15: 2013/06/24(月) 00:34:28 ID:oEoqAXuQ
ミカサ「まさかこの期に及んで、アニが女型の巨人なのは気のせいなのかもしれないなんて思ってるの?

あなあはさっき目の前で何を見たの?あなたの班員を頃したのはあの女でしょ?まだ違うと思うの?」

その問いに俺は「うるせえな、俺はやってるだろ」としか答えることができなかった。

そうだよ、俺はもしかしたらまだ違うんじゃないかと思ってる。

あの後、俺とアニはほぼ毎日のように対人格闘の時一緒に訓練するようになった。

普段つまらなそうにしてるあいつが、対人格闘の時だけいきいきしてたの、あいつ知ってたかな?

19: 2013/06/24(月) 00:41:47 ID:oEoqAXuQ
気が付いたらそんなあいつを俺は好きになっていた。いつからかわよくわからんが

だからいま心に迷いがあって巨人ができないのかもしれない。いや、そうに違いない。

ミカサ「分かってるでしょ?女型の巨人がアニだってこと、じゃあ戦わなくちゃだめでしょ?」

俺はミカサの言葉を無視して再度巨人化できるか試してみたが、やはりできるはずはなかった。

ミカサ「それとも・・・、なにか特別な感情が妨げになってるの?」

思わず「はっ!?」と言ってしまったが、確かにそうだ。俺はあいつが好きだから、あいつが巨人だってどうしても認めたくないから

巨人化できないんだ。クソッ、本当に情けない・・・、もしかしたら俺が巨人になれないせいで人類が敗北するかもしれないってのに。

20: 2013/06/24(月) 00:45:33 ID:oEoqAXuQ
アルミン「作戦を考えた」

作戦?なんだよそりゃ

アルミン「僕とミカサがあの穴と元の入り口から同時にでる。そうすればアニはどちらかに対応する」

その隙にエレンはアニがいないほうから逃げて!生身で戦闘に加わってはダメだ。女型の巨人は兵士で何とかするから、

いくよ!」

はっ?おい待てよ

「待てよアルミン!」

そんな作戦じゃ、アルミンかミカサのどっちかが、氏ぬんじゃねえのか?

「それじゃあお前らどっちか氏んじまうだろうが!」

21: 2013/06/24(月) 00:47:50 ID:oEoqAXuQ
アルミン「そこにいたって3人とも氏ぬよ、ミカサ位置について」

ミカサ「わかった」

はっ?お前まで

「ミカサ!!」

そんな俺の呼びかけなど無視してミカサはアルミンに言われ通り穴の外に向かいだす。

なんで、なんでだよ…

「なんでお前らは戦えるんだよ」

24: 2013/06/24(月) 00:52:33 ID:oEoqAXuQ
ミカサ「仕方ないでしょ、この世界は残酷なんだから」

その言葉を聞いた瞬間、今まで考えていたことが嘘のように消えてなくなった。

そうだよな、世界は残酷なんだ…。そしてアニ、お前と過ごした時間はとても美しかったよ。

だからアニ、俺はいまお前を止める。そしてもう1度話すチャンスをくれ。

ミカサとアルミンが外に出る合図をし終えた後、俺も覚悟を決める。

「…だよな」 ガリッ

25: 2013/06/24(月) 00:55:59 ID:oEoqAXuQ
とりあえずこれで終わりです

引用: エレン「俺はあいつが好きだった」