1: 2008/12/19(金) 22:03:27.22 ID:TT1HORnW0
蒼星石「だーれもいないね」

JUM「そうだな。期待して家を出てまでここに来たというのに」

蒼星石「めぐさんどころか水銀燈もいないね」

JUM「もぬけの殻だな。ジャンクはともかくめぐたんがいないなんて」

蒼星石「水銀燈の前でジャンクって言える?」

JUM「無理無理」

蒼星石「言えばお尻を蹴ってくれるかもしれないよ」

JUM「何回でも言えるわ」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
6: 2008/12/19(金) 22:12:05.36 ID:TT1HORnW0
JUM「いきなり来たのがまずかったな」

蒼星石「でも事前に連絡したら間違いなく全力で阻止されてたよ」

JUM「ありえるな」

7: 2008/12/19(金) 22:12:43.41 ID:TT1HORnW0
回想

JUM「めぐたんにあーいーたーいー」

水銀燈「黙りなさい穀潰し」

蒼星石「めぐたんにあーいーたーいー」

水銀燈「駄目っだら駄目よ! まったく……もう帰るわ。じゃあねぇ」

蒼星石「じゃあ僕も帰るよ」

JUM「あ、蒼星石ちょっと」ボソボソ

蒼星石「ん? なあに?」

JUM「ちょっとレンピカにめぐたんのいる病院調べてもらってくれない?」

蒼星石「水銀燈の後をこっそり追わせるってことだね?」

JUM「話が早いじゃないか」

蒼星石「任せてよ。おいでレンピカ、失敗したらどうなるか分かるね?」

レンピカ「ビクゥッ…………」

蒼星石「じゃ、行ってらっしゃい」

12: 2008/12/19(金) 22:19:02.21 ID:TT1HORnW0
JUM「こうしてまあ、バレずに特定することができたわけだけど」

蒼星石「いないんじゃ意味ないよね」

JUM「誰もいないとなるとつまらn……いや」

蒼星石「どうしたの?」

JUM「ベッド……布団……枕……」

蒼星石「枕がどうかしたの?」

JUM「はあああああんめぐたああああん! クンカクンカクンカ!」

水銀燈「ただいま~……っていやあああああああああああ」

蒼星石「ナイスタイミングとしか」

14: 2008/12/19(金) 22:24:47.67 ID:TT1HORnW0
JUM「……すみませんでした」

水銀燈「いきなり現われてなんのつもりよまったく! もしめぐがここにいたらあんたをここで頃してたわよ」

JUM「いやもう充分氏にそうです……」

蒼星石「あ、お邪魔してます」

水銀燈「あら、いらっしゃい……じゃなくて、何でここの場所がわかったのよ」

蒼星石「それは僕がレン――」

JUM「僕とめぐたんが以心伝心? みたいな?」

水銀燈「霊安室行く?」

JUM「勘弁してください」

18: 2008/12/19(金) 22:30:54.69 ID:TT1HORnW0
蒼星石「なんでめぐさんはいないの?」

JUM「そう、それが一番の問題だ」

水銀燈「ああ、あの子なら今、手術室で治療中よ」

JUM「え? やばくね?」

水銀燈「そうでもないわ。たまにあるのよ。なんがドクンドンなって息がハァハァなって、凄い苦しそうになる時が」

JUM(なんか頭の悪さがにじみ出る説明だなぁ)

蒼星石「なんか頭の悪さがにじみ出る説明だなぁ」

JUM「おい、口に出てるぞ」

蒼星石「あ! しまった!」

28: 2008/12/19(金) 22:41:21.90 ID:TT1HORnW0
蒼星石「いってぇ……マジいってぇ……」

JUM「そんなたくましいそうな言葉使いで、たくましそうに口を拭うなよ。ドールだから血なんてでねえよ」

水銀燈「仮にも薔薇乙女なんだから。あ、あなたは一番男っぽいけど」

蒼星石「久々にグーで殴られたよ」

JUM「あ、ちょっとへこんでる」

蒼星石「うそぉ!? うわぁ、後で槐先生のとこ行って直してもらわなきゃ」

JUM「なんか嫌そうだな」

蒼星石「そりゃ嫌だよ。ねぇ」

水銀燈「確かにねぇ」

30: 2008/12/19(金) 22:49:02.56 ID:TT1HORnW0
JUM「なんで嫌なの?」

蒼星石「あの人、直してる最中に体中触ってくるんだよ」

水銀燈「わたしなんてこの前、胸を服の中からまさぐられたわよ」

JUM「実にけしからん先生だな。つーかお前らそんなちょくちょく壊れてんの?」

蒼星石「僕は庭師の鋏でうっかり指を切っちゃったりとか」

JUM「うわぁ……痛そう。水銀燈は?」

水銀燈「たまにめぐを怒らせて暴れられるのよ」

JUM「めぐたん怒ると恐いの?」

水銀燈「恐いわよ。この前は性感帯という性感帯をかたっぱしからフォークでさされたわ」

JUM「ごめん、ガチで意味が分からない」

33: 2008/12/19(金) 22:56:12.91 ID:TT1HORnW0
水銀燈「まあ、それだけめぐは恐いってことよ」

JUM「全然いけるけどね。むしろ高感度上がった」

蒼星石「マゾだもんね」

JUM「おうよ!」

水銀燈「そんないい笑顔で親指立てないでよ。見てて悲しいわ」

蒼星石「そういえばさ、JUM君は生粋のマゾなのにのりさんの前だと態度が違うよね」

水銀燈「あら、そうなの?」

JUM「それはだな……複雑な事情があって」

蒼星石「kwsk」

40: 2008/12/19(金) 23:03:29.92 ID:TT1HORnW0
JUM「まだ僕が今ほど紳士ではなかった頃……真紅と契約する半年くらい前かな」

蒼星石「ふむふむ」

JUM「姉ちゃんは顔は悪くないし、スタイルもいいからけっこうモテてたんだ」

蒼星石「たしかにいいおっOいしてるよね」

JUM「僕は貧Oのが好きだけどね。それで、いつも姉ちゃんは告られても断っていたんだ。
   理由を聞くと、部活で忙しいからだって言ってたけど、本当は僕のことで大変だったからなんだと思う」

蒼星石(あれ……いつものふざけた空気じゃないだと……)

水銀燈「いいお姉さんじゃない。まるで私みたい」

JUM「ねーよwwwwwwwバロスwwwwwwwwwww」

蒼星石(あ、ちょっといつもの空気に戻った)

45: 2008/12/19(金) 23:12:08.51 ID:TT1HORnW0
UM「そんなある日。ふと窓の外を見ていると、姉ちゃんが一人の男子生徒と仲良く帰宅しているのが見えたんだ」

水銀燈「それで?」

JUM「また男の方は振られるんだろうなぁと思って見ていたんだけど、姉ちゃんの様子がいつもと違ったんだ」

水銀燈「どんな風に?」

JUM「明らかに姉ちゃんも好意をもって相手に接していたんだ。目を見ただけでわかった。
   姉ちゃんもこの人のことが好きなんだなあってさ。あいつ、けっこう顔に出るタイプだし」

水銀燈「あら、よかったじゃない」

JUM「でも、姉ちゃんは僕が言うのもあれだけど弟想いっていうかブラコンっていうか。とにかく僕を大事にしてくれるじゃん?
   だから、今回も僕のことを優先させて、目の前にある恋を諦めてしまうんじゃないかって思ったんだ。でもそれだけは駄目なんだ」

蒼星石(JUM君が普通にいい話をしてるだなんて……いい話すぎて逆につまらないや)

50: 2008/12/19(金) 23:22:51.36 ID:TT1HORnW0
水銀燈(うわっ……蒼星石のあのつまらなそうな顔……。変態チックな話でも期待してたんでしょうね)

JUM「その夜、僕は思い切って姉ちゃんに聞いてみたんだ。今日いっしょにいた人って彼氏? ってさ」

水銀燈「うんうん」

JUM「そしたらさ、違うわよぅ、JUM君ったら。って。でも顔は真っ赤で。やっぱあの人のことが好きなんだなって再認識した。
   だから、もう一度僕は聞いてみた。その人に告白されたりなんかした?って。そしたら少し間をあけて、うんって答えた」

水銀燈「続けて」

JUM「返事は? そう聞くと姉ちゃんは、断ったって。理由を聞いてみたけど、前と同じようなこと言ってさ。
   でも好きなんだろ? あの人と付き合いたいんだろ? 僕は強気になって聞いた。姉ちゃんは正直にうんって答えた」

蒼星石(そこでのりさんのボインミサイルがいきなり暴発したらJUM君を見直す)

JUM「じゃあ付き合えよ! 自分の気持ちに素直になれよ! 僕は気付いたら大声で叫んでたよ。どうしても許せなかったんだろうね。
   僕のことはいい。部活があっても、時間はじゅうぶんつくれるだろ。なんなら僕も家事を手伝う。そうやって説得した」

蒼星石(さすがにボインミサイルはないか……)

57: 2008/12/19(金) 23:28:51.16 ID:TT1HORnW0
JUM「それでも姉ちゃんは折れなかった。かたくなに僕のことが心配で付き合わないことを否定した。でも僕も引き下がれない。
   必氏になって説得した。家事は手伝うし、学校にも頑張っていけるようにする。気付けば泣きながらそう言ってた」

水銀燈「兄弟愛ね」

JUM「姉ちゃんはやっと自分に素直になってくれて、付き合うことにしてくれた。その夜、姉ちゃんは相手に電話して改めて告った。
   もちろんOKされて、晴れて二人は付き合うことになったんだ。僕は涙を流して祝福した。その日は僕のお小遣いでお寿司をとった」

水銀燈「めでたいわね」

JUM「こうして姉ちゃんの幸せな日々が始まったんだ」

水銀燈「でも結局学校はいけなかったんでしょう?」

JUM「ああ、確かに無理だった。梅岡が嫌すぎて……。姉ちゃんは笑って許してくれたよ」

水銀燈「じゃあ変わりに家事を頑張ったのね」

JUM「いいや、めんどくさいから結局なんもしなかった」

水銀燈「クズね」

蒼星石「ちょっと見直したよ」

水銀燈「なんで!?」

59: 2008/12/19(金) 23:34:01.71 ID:TT1HORnW0
JUM「そんなある日のこと……。姉ちゃんが彼氏を家に連れてきた」

水銀燈「うんうん」

JUM「悔しい事にイケメンだった。福山雅治にそっくりなんだよ。顔も声も。私男だけど不覚にも声だけで濡れた」

蒼星石「うんうん続けて」

水銀燈「さっきまで黙ってたのに急に元気になったわね」

JUM「その日の夜は三人で夕飯を食べたんだ。姉を取られて拗ねた弟を演じてみようかとおもったけど彼氏いい人すぎて無理だった。
   不覚にもこの人になら掘られてもいいと一瞬思ってしまったくらいだ。あの人はどこまでもイケメンだった」

蒼星石「でもJUM君のお尻の処Oはア0ルグッズで……」

JUM「おい黙ってろ」

蒼星石「テヘッ」

水銀燈(話に変態的要素が出てきたとたんこれね……この子もじゅうぶん変態じゃない)

63: 2008/12/19(金) 23:41:51.23 ID:TT1HORnW0
JUM「食後、三人でスイーツを食しながら団欒していたんだ。そこで姉ちゃんが衝撃の一言を言い放ったんだ。
   ねえJUM君、今日は福山君(仮)泊まってくけど、いいかな? って。お泊りですよお泊り」

水銀燈「弟として複雑でしょうね」

JUM「僕は迷わずOKを出した」

水銀燈「あら、違うの」

JUM「何故なら僕にはひとつの大きな野望があったから」

蒼星石「野望って?」

JUM「姉ちゃんと福山君(仮)のセクロスを隠し撮りするという大きな野望さ」

水銀燈「クズね」

JUM「褒め言葉だねまったく」

蒼星石「なんというかもう一番星だよね」

JUM「ごめん、意味が分からない」

68: 2008/12/19(金) 23:51:16.89 ID:TT1HORnW0
蒼星石「とりあえず続けてよ」

JUM「隠し撮りするために僕は事前にamazonでカメラを購入しておいたんだ。
   そして、姉ちゃんが風呂に入っている隙に、カメラをこっそりとセットして、僕は布団に入った」

水銀燈「ひどい話ね。まあ思春期だし変態だし、もうなんとも思わないけど」

JUM「僕はワクワクしながら眠った。そして次の日、朝起きてリビングに行くと福山君(仮)の姿がなかった。
   疑問に思って姉ちゃんにきいたら、体調が急にものすごい悪くなって夜中に帰ったとのことだった。」

蒼星石「なんとも不自然だ」

JUM「そう不自然なんだ。ものすごい体調悪いなら家に帰るのも大変。だったらここで休んでいくべきだろう?
   なにかすごいことがあったんだろうと思って僕は隠し撮り映像にものすごい期待を抱いた」

水銀燈「たしかに気になるわね」

JUM「そして夜。姉ちゃんが風呂に入っている隙にカメラを回収。さっそく再生してみたんだ。
   最初は無人の部屋が映っていたんだけど、しばらくして二人が入ってきたんだ。顔を赤くしてね」

蒼星石「わっふるわっふる」

79: 2008/12/20(土) 00:01:34.48 ID:AZd04w5m0
JUM「二人でベッドに座って、最初はおしゃべりしてたんだけど、次第にいい雰囲気になって、気付けばベロチューしてたよ。
   貪るような口付けを目の当たりにして、僕はギンギンに勃起した。しかし次の瞬間、目を疑うような光景が……」

蒼星石「どんなの?」

JUM「最初はお互い目をつぶって夢中になってキスしてたんだけど、しばらくして姉ちゃんがうっすらと目を開けたんだ。
   そしてパジャマのポケットからロープを取り出して、キスに夢中な福山君(仮)の腕をさりげなく縛り上げていたんだ」

水銀燈「こわっ」

JUM「その間わずか数秒。手馴れてるにもほどがあったね」

蒼星石「ということは」

JUM「ああ、姉ちゃんは真性のサディストだったんだよ」

水銀燈「なんて対極的な兄弟なのかしら」

87: 2008/12/20(土) 00:13:50.04 ID:AZd04w5m0
JUM「マゾヒストな僕は衝撃を受けながらも興奮してその映像を見ていたよ。しばらくして福山君(仮)は縛られてることに気付いた。
   あの時の困惑した表情はやばかったね。それでもイケメンだったけど。そして気付けば姉ちゃんはボンテージだった」

水銀燈「なんてベタな」

JUM「そこからの姉ちゃんの凄まじい攻撃(?)の数々を目の当たりにして僕は震えたね。さすがにこれはきついと」

水銀燈「あなたでもきついわけ?」

JUM「いやあきついね。あなたの乳Oにはマイナスとプラス、どっちのネジがしっかりくるのかしら?
   だなんて真顔で聞かれたらチビるかもしれん。福山君(仮)の左乳Oにはマイナスがねじ込まれたよ」

水銀燈「想像しただけで鳥肌がたったわ」

蒼星石「僕も」

水銀燈「あなたは誰かに同じことしたいだけでしょ」

蒼星石「平たく言えばそんな感じ」

92: 2008/12/20(土) 00:21:41.28 ID:AZd04w5m0
JUM「おそろしかった。一瞬でネジを乳Oにねじ込むあのテクニック。一瞬すぎて血が出なかったくらいだ。
   痛いのも一瞬だけらしく、福山君(仮)もぎゃっと叫んだきり、なんにも痛そうにしないんだ」

水銀燈「逆にこわいわね」

JUM「その後も続いた恐ろしい暴行……福山君(仮)は廃人寸前だったし、姉ちゃんはすごい幸せそうだった」

水銀燈「いやな姉ねまったく」

JUM「しかし、姉ちゃんが紙を持ってきて、これで尿道口をシュッってやったらどうなるのかしらねぇって言った瞬間、
   福山君(廃)は今までにないくらいもがき、暴れたよ。僕も思わず股間をおさえながら見てた」

水銀燈「私にはわからないわね、女だし」

蒼星石「僕にはよくわかるよ、その気持ち」

水銀燈「え!?」

蒼星石「やだな、嘘だよ」

水銀燈(素でビビったわよ……)

101: 2008/12/20(土) 00:29:25.38 ID:AZd04w5m0
JUM「そして姉ちゃんのとどめの一言……ハリガネで尿道の中ほじくりまわしたいわねぇ。
   福山君(廃)はとうとう糞尿を垂れ流して失神してしまったよ。でも彼はイケメンだった。ちょっと悔しかった」

水銀燈「それじゃあ……のりの独壇場じゃない。抵抗できないんだし」

JUM「いやそれが、失神しちゃったんじゃ反応してもらえないわねぇ。今日はこれでお終いねぇって」

蒼星石「サディストは相手の反応を楽しむんだよ」

水銀燈「なるほどね。あなたが言うと説得力あるわ」

JUM「その後、姉ちゃんは福山君(糞)に服を着させると、汚れたシーツを洗ってそのまま寝ちゃった。
   福山君(糞)は床に転がしたまま放置してたよ。こんな寒いのにかわいそうだなと思った」

水銀燈「風邪ひいちゃうわね」

蒼星石「風邪以前に心身ともに重症だけどね」

水銀燈「確かに」

JUM「そして早朝、福山君(糞)は目を覚ますと、泣きながら部屋からでていったよ。左乳Oにマイナスのネジがうめこまれたまま」

112: 2008/12/20(土) 00:36:38.10 ID:AZd04w5m0
20
水銀燈「かわいそうすぎるわね福山君(-)」

JUM「風の噂によると、福山君(-)は自宅警備員になったらしい。イケメンなのにもったいない」

水銀燈「それでも彼はきっとイケメンのままなのでしょうね……」



蒼星石(何この切ない空気)

JUM「だから僕は姉にマゾと悟られないような態度で日々を過ごしているんだ」

蒼星石「あ、ごめん。たった今のりさんにJUM君はマゾヒストですよってメール送った」

JUM「てめええええええええええええええ」

124: 2008/12/20(土) 00:46:18.62 ID:AZd04w5m0
蒼星石「ついでに弟子にしてくださいって頼んじゃった」

JUM「きっさまあああああ……もう帰れねえじゃねーか……」

水銀燈「よかったじゃない。乳Oがネジになるわよ」

JUM「よくねえええええええええええ」

蒼星石(お、返事が早いなぁ。さすがに食いつきが違――めーらー……だえもん……だと!?)

JUM「あーもうやだ。下手したら去勢するかもしれん。そんくらいやばいわ」

水銀燈「どうしたの蒼星石」

蒼星石「い、いやなんでもないよ……」

129: 2008/12/20(土) 00:52:47.23 ID:AZd04w5m0
JUM「んだよもう。めぐたんには会えないし、姉ちゃんにマゾってばれるし」

水銀燈「ついてないわね」

JUM「まったくだよ。めざましの星座占い12位だったに違いないよ。一度も見たことないけど」

水銀燈「なんか蒼星石もテンション低いわね」

JUM「弟子入り断られたんだろ。ざっまあwwwwwwwwwwww」

蒼星石「うるさいなぁ。未来のネジ乳O」

蒼星石(だえもんさんは地味にくるんだよ……メンタル的な部分に)

134: 2008/12/20(土) 01:00:38.07 ID:AZd04w5m0
JUM「しっかし暇だ。病院とかやることねーよ」

水銀燈「たしかにねぇ。この部屋なんにもないし」

JUM「めぐたんのオペはいつ終わるの?」

水銀燈「面会時間内じゃあ終わらないんじゃない?」

JUM「マジかよ……やってらんねぇ」

蒼星石「なんかむしゃくしゃするね」

JUM「まったくだヴッ」

蒼星石「ちょっとすっきり」

JUM「いきなり金的はねーだろてめえ……おうふ」

水銀燈「嬉しそうな声出さないでよ」

141: 2008/12/20(土) 01:07:18.15 ID:AZd04w5m0
蒼星石「ねえ水銀燈、ちょっと携帯貸して」

水銀燈「何するのよ」

蒼星石「ちょっとアドレス帳見せてほしいんだ。間違えて薔薇水晶のアドレス消しちゃって」

水銀燈「そういうことなら、どうぞ」

蒼星石「ありがとう、助かるよ」

蒼星石(桜田のり……桜田のりっと……あった。……新しいアドレス教えてもらってるorz)

水銀燈「もう済んだ?」

蒼星石「うん……ありがとう」

水銀燈「テンション低いわね」

蒼星石「ちょっとね」

148: 2008/12/20(土) 01:12:17.53 ID:AZd04w5m0
JUM「あ、足音」

水銀燈「まずいわ、佐原さんよ」

蒼星石「誰それ?」

水銀燈「めぐを担当してる看護婦さんよ。部屋を片付けにきたのかしら」

蒼星石「まずいね。隠れないと」

水銀燈「蒼星石、こっちのクローゼットへ」

蒼星石「了解」

JUM「僕は?」

水銀燈「知らない」

JUM「どーすんべよ」

151: 2008/12/20(土) 01:20:29.23 ID:AZd04w5m0
ガラガラガラ

佐原「わっ! えーと、めぐちゃんのお見舞い?」

JUM「え? あ、はいそうです」

佐原(あの子にお見舞いに来る人がいるなんて予想外だわ)

佐原「ごめんなさい、あの子今手術中なの」

JUM「そうみたいですね。終わるまで待ってようと思って」

佐原「あら、そうなの。でも面会時間内に終わる事はないと思うわ」

JUM「そうですか……。頑張れめぐ……」

佐原(なんかいい子ねぇ)

クローゼットの中

水銀燈(何さりげなく呼び捨てにしてんのよあの穀潰し!)

蒼星石(ちょっ、落ち着いてって。バレちゃうから)

155: 2008/12/20(土) 01:25:54.52 ID:AZd04w5m0
佐原「えーと、あなた名前はなんていうの?」

JUM「桜田JUMです」

佐原「桜田君はその、めぐちゃんのお友達?」

JUM「その…なんというか、世間一般的な言い方をすると許婚です。いいなずけ」

佐原(まあ! そんな話聞いたことなかったけど、そんな子がいたのね)

佐原「どうして今までお見舞いにこなかったの?」

JUM「実は数日前までフランスに住んでいて……」

佐原「まあ、帰国子女ってやつなのね」

JUM「そんなところです」

クローゼットの中

水銀燈(ちょっと! 何あいつ好き勝手言ってるのよ!)

蒼星石(抑えて抑えて。面白いからいいじゃない)

162: 2008/12/20(土) 01:30:31.37 ID:AZd04w5m0
佐原「あ、でもちょっと前までフランスにいたのならめぐちゃんと認識が……」

JUM(ギクゥ)

JUM「そ、それは……まだ幼い頃は日本にいて、その頃はめぐとよくいっしょに遊んでいました」

佐原「へぇ、そうだったの」

JUM「あいつってば、わたしJUM君のおよめさんになるー! って会うたびに言ってきて。可愛いやつでしたよ」

佐原「今は病気の影響でだいぶやさぐれちゃったわ」

JUM「みたいですね。お父様からききました」

佐原「最近は少し元気だけど、私じゃあどうしようもできないのよね」

JUM「僕に任せてくださいよ」

佐原「え?」

JUM「僕が、彼女に屈託のない笑顔を思い出させます。そして、生きる喜びを教えてあげるんです」

167: 2008/12/20(土) 01:35:11.78 ID:AZd04w5m0
佐原「桜田君……」

JUM「僕はめぐを愛しています。だから――」

佐原「ありがとう桜田君……。あなたの熱意が伝わったわ」

JUM「ありがとうございます」

佐原「あなたならめぐちゃんを変えることができるかもしれないわね」

JUM「やってみあせますよ。必ず」

佐原「ふふふ。期待しているわ。結婚式には呼んでね」

JUM「ぜひ呼びますよ。めぐのウェディングドレスを見せてあげますから」

佐原「ありがとう。それじゃあね」

JUM「はい、さようなら」

ガラガラガラ

JUM「…………」

JUM「ということで、僕とめぐたんが結婚することになりました」

水銀燈「しぃぃねえええええええええええええええ」

JUM「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

171: 2008/12/20(土) 01:42:35.46 ID:AZd04w5m0
JUM「ピクッ……ピクッ……」

蒼星石「今までで一番痛そう」

水銀燈「今までの鬱憤を全てぶつけたわ」

蒼星石「すさまじいねまったく」

水銀燈「とうぶん起き上がれないでしょうね」

JUM(クックック……僕を誰だと思ってやがる)

蒼星石「さすがのマゾでもこれは堪えるだろうね」

水銀燈「これで懲りてくれればいいんだけど

蒼星石「だねぇ」

JUM(誰が懲りるかよ……この桜田JUM、やられてもただでは起き上がらないぜ!)

178: 2008/12/20(土) 01:50:28.05 ID:AZd04w5m0
水銀燈「ほんと、JUMのせいで酷い目ばかりあってきたわ」

蒼星石「大変だねぇ」

水銀燈「この前なんか桜田菌にリアル感染して氏に掛けたもの」

蒼星石「バロスwwwwwwww」

JUM(ゆっくり……ゆっくり身長に……あの引き出しのもとへ……)

水銀燈「あなたは感染しなかったの?」

蒼星石「しなかったよ」

水銀燈「なんでよ!」

蒼星石「君がオチ要員……いや、なんでもない」

JUM(よし! たどり着いたぜ! あとはばれないように引き出しを開けて……と)

181: 2008/12/20(土) 01:55:01.37 ID:AZd04w5m0
水銀燈「ごめん、よく聞こえなかったわ」

蒼星石「きかなかったことにして」

水銀燈「よくわかんないけど。とにかく納得いかないわねぇ」

蒼星石「貴重な体験だったじゃない。スタンド攻撃を受けるなんて」

JUM(ビンゴゥ! 予想通り中にはパンティが入ってたぜ。あとはこれをバレないようにぬきとって……)

水銀燈「私はいつイタリアのマフィアになったっていうのよまったく」

蒼星石「で、どうやってスタンド攻撃をしのいだの?」

水銀燈「ずっと地面で体育座りしてたらなくなったわ」

蒼星石「想像したけどテラシュールwwwwwwww」

水銀燈「うっさいわね! 笑わないでよ」

JUM(よし、バレずに抜き取る事に成功した。こちらスネーク、元の位置に戻る)

182: 2008/12/20(土) 01:59:28.53 ID:AZd04w5m0
JUM「よっこらせっくす」

蒼星石「あ、起きた」

水銀燈「思ったより蘇生が早いわね。なかなかやるじゃない」

JUM「マジで氏ぬかと思ったぞ」

水銀燈「そりゃあ頃す気で攻撃したもの」

蒼星石「さらっと恐いこというよね君も」

JUM「あーいてぇ。ちょっとウンコしてくるよ」

蒼星石「いってらー」

水銀燈「あんま臭くしないでちょうだいね」

JUM「うるせー。僕のウンコなめんな!」

JUM(ふっふっふ……姉ちゃんに殺される前に人生をエンジョイさせていただくとしよう)

185: 2008/12/20(土) 02:04:24.16 ID:AZd04w5m0
蒼星石「水銀燈ってなんだかんだでサディストだよね」

水銀燈「まあどっちかと言われたらサディストね」

蒼星石「でもめぐさんの前じゃマゾヒストに成り下がるんでしょ?」

水銀燈「誰がめぐの前でマゾ…………」←思い出してみると色々と思い当たる節があって言い返せなくなった

蒼星石「これってけっこう変態的だと思うんだ」

水銀燈「や、やめてよ! 私はそっちの世界に行きたくないわよ!」

蒼星石「いや、行きたくないも何もすでにこっちの世界の住人だよ君は」

水銀燈「やめてええええええええ」

蒼星石「さあ、現実を認めなよ……あれ?」

水銀燈「どうしたの?」

蒼星石「なんかトイレの方からシュッシュって音が」

189: 2008/12/20(土) 02:09:36.73 ID:AZd04w5m0
水銀燈「お尻拭いてるんじゃないの?」

蒼星石「いや、違う……この音はそんな音じゃあないッッ!」

JUM「…………ぅっ…………」

蒼星石「そ、そういうことか!」

ジャアアアアアアアア

ガチャッ

JUM「ふぅ……なんでわざわざ患者のいない病院でだべってんだろ……」

水銀燈「なんか急に冷静になっちゃってどうしたのよ」

蒼星石「水銀燈、JUM君は大便なんかしていなかったんだ」

水銀燈「ど、どういうこと?」

192: 2008/12/20(土) 02:14:08.72 ID:AZd04w5m0
蒼星石「貴様ッ、オXXーをしていたなッッ?」

JUM「なんのことだか」

蒼星石「しらばっくれるんじゃあないッ! それに布の擦れる音がした。あの音は、パンティでちんぽを擦っている音だ!」

水銀燈「パンティですって!? まさか……ないッ! 引き出しの中のパンティの数が足りないわ」

蒼星石「JUM君、これ以上隠しても無駄だよ」

JUM「馬鹿が、証拠がない」

蒼星石「なんだろうね、君のズボンのお尻のポッケ、なんだか臭うんだよ」

JUM「それはうんこの臭いだろ」

蒼星石「いいや違うねッ! ポッケから臭うのはイカの臭い、つまりはO液の臭いだッッ!」

JUM「くっ……」

200: 2008/12/20(土) 02:19:07.92 ID:AZd04w5m0
蒼星石「さぁ、観念するんだ」

JUM「ふっ……さすがに濃すぎたか。こんなに臭いが強いだなんて」

水銀燈「本当にポッケにパンティ入れてたのね」

JUM「バレたのはしょうがない。だがパンティはいただいていく」

蒼星石「だって」

水銀燈「いいわよ。液まみれでベトベトだし」

JUM「あれ、いいのか」

水銀燈「どうせ洗って返せって言っても返さないだろうしね」

JUM「分かってるじゃない」

水銀燈「黙れクズ」

202: 2008/12/20(土) 02:23:56.17 ID:AZd04w5m0
JUM「まあなんというかあれだ、ラッキーだ僕」

蒼星石「ほんといい思いしてるよね」

JUM「ああ、氏ぬにはいい日だ……」

水銀燈「そういやノリにバレてたわね」

JUM「ありがとう水銀燈……俺は氏んでもお前を忘れない」

水銀燈「あなたが氏んだら私は忘れるわ」

JUM「泣いた」

蒼星石(ほんとはメール遅れなかったんだけどね……)

206: 2008/12/20(土) 02:29:16.49 ID:AZd04w5m0
蒼星石(なんかまたむしゃくしゃしてきたなぁ)

JUM「なんでそういう血も涙もないこというんだよ!」

水銀燈「あんたと交流があること自体が私の黒歴史なのよ!」

蒼星石(あ、いーこと考えた。引き出しの中にこれを入れてと……)

水銀燈「ねえ、蒼星石。あなたもこの変態と関わった過去を消したいでしょう?」

JUM「そんなことないよな? な?」

蒼星石「とりあえず両方氏ねばいいんじゃないかな?」

JUM・水銀燈「なんで!?」

211: 2008/12/20(土) 02:35:00.81 ID:AZd04w5m0
アナウンス『面会時間はおわりですよー』

蒼星石「だって」

JUM「さて、氏にに行くか」

水銀燈「それじゃあねぇ」

JUM「>>1は普通の眠り、僕は永遠の眠りにつくことにするよ」

蒼星石「それじゃあねー」

水銀燈「じゃあねぇ」

ガラガラガラ

水銀燈「ふぅ。散々だったわ」

215: 2008/12/20(土) 02:40:01.54 ID:AZd04w5m0
翌日

水銀燈「おはよぉめぐ」

めぐ「おはよう水銀燈」ニコニコ

水銀燈「どうしたの、そんなにニコニコして」

めぐ「なんか引き出しにバOブとか色々入ってたんだけど、これ何の嫌がらせなのかなぁ?」

水銀燈「し、知らないわよ!(チィッ、あいつらか)」

めぐ「今だに処Oの私に対するあてつけ? ねぇ」ガシッ

水銀燈「きゃっ、離しなさいよ! やぁっ、服脱がさないでぇ」


水銀燈「いやああああああああああああああああああああ」

おわりんこ

217: 2008/12/20(土) 02:40:45.21 ID:A4SdRoWU0
おっと、そうか
こんどこそ乙

220: 2008/12/20(土) 02:42:32.87 ID:tkZaW4CV0
乙wwwwwwww

引用: 蒼星石・JUM「こんにちはー……あれ?」