1: 2008/12/28(日) 21:02:56.56 ID:WHTSIk3P0
真紅「私は確かJUMの部屋で寝ていたはずなのに・・・」

真紅「どうやらどこかの部屋のようね・・・窓はなし・・・ドアが一つだけあるわね」

真紅「んしょ・・・んしょ・・・ダメだわ・・・ドアノブが高すぎて手が届かないわね・・・」

???「うぅ・・・ん・・・」

真紅「誰!?」

銀「ん・・・どこよここぉ・・・?」

真紅「水銀燈・・・!」

銀「真紅!?なんであんたが・・・!ていうかここどこよぉ・・・」

真紅「それはこっちが聞きたいわ。目が覚めたらいつの間にかこの部屋にいたのよ」

銀「ふぅん・・・」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

4: 2008/12/28(日) 21:05:16.38 ID:WHTSIk3P0
ピー・・・ガガ・・・

JUM【あー、あー・・・聞こえるか?】

真紅「この声は・・・・JUM!?」

JUM【あぁ】

銀「人間!あなたが私たちをここに閉じ込めたのぉ!?」

JUM【そうだよ】

真紅「ちょっと!どういうことなの!?なんのつもり!?」

銀「そうよぉ!!説明しなさい!!説明しだいによってはただじゃすまないわよぉ!!」

JUM【そ、そんなに怒るなよ・・・実はな・・・うおぉ!?どっがjsjなkまfd】

銀「な、何・・・?」

7: 2008/12/28(日) 21:08:51.74 ID:WHTSIk3P0
翠【うぉっほん!ここは翠星石が説明してやるですぅ!】

真紅「翠星石!?」

翠【えっとですね、お前らがいる場所はある建物の中ですぅ】

真紅「た、建物?ここは建物の中なの?」

翠「そうですぅ。そして今からお前らはその建物を二人で協力して脱出するんですぅ!」

銀「は、はぁ!?」

翠【お前ら二人はいっつも仲が悪いですぅ!だから二人で力を合わせて
  そこを脱出できれば少しは仲も良くなるというものですぅ】

真紅「ちょっとふざけないでちょうだい!なんで私が水銀燈と力を合わせないといけないのよ!いいから早くここからだしてちょうだい!」

銀「そうよぉ。こんなドブサイクと協力するとかあり得ないわぁ」

真紅「なんですって!?ドブサイクって誰のことよ!!」

銀「どう考えてもあなたのことでしょ?そんなこともわからないのぉ?真紅ってホントにお馬鹿さんね」

10: 2008/12/28(日) 21:12:12.96 ID:WHTSIk3P0
真紅「ぐっ!・・この女・・・!」

銀「なによぉやる気?ドブサイク」

真紅「ホーリエ!」

銀「怒った顔は超ドブサイクねぇ!メイメイ!」

シーン・・・

銀「あらぁ・・・?」

真紅「人口精霊が・・・でない?」

銀「どういうことよぉ・・・?」

13: 2008/12/28(日) 21:15:12.86 ID:WHTSIk3P0
翠【あ、お前らの人口精霊はこっちで預かってるですよ。】

銀「はぁ!?・・・じゃあ能力が使えないって言うこと!?」

翠【そういうことですぅ!それにしてもお前らは本当に仲が悪いですね・・・その調子だと一生脱出できないですよ?
  まぁせいぜい頑張るですぅ。それじゃ翠星石達はこれから温泉旅行行くですからもう切るですよ】

真紅「温泉ですって!?ちょ、ちょっと!聞いてないわよそんなこと!」

翠【だって言ってないですからね。それじゃあとは二人で頑張るですよ~。さらばですぅ!(ブチッ)】

真紅「あ!翠星石!翠星石!・・・くっ・・・切られてしまったわね」

17: 2008/12/28(日) 21:18:19.58 ID:WHTSIk3P0
銀「ふん、こんな建物がなんだっていうのよ。さっさと脱出してあの人間ぶちのめしてやるわぁ」

スタスタ

真紅「ちょっと、どこへいくの?水銀燈」

銀「決まってるでしょ?この部屋から出るのよ」

真紅「一人じゃ無理よ。さっき私も出ようとしたけれどドアノブが高すぎて手が届かないのだわ」

銀「私に羽があることを忘れたのぉ?真紅、あんたってホントに馬鹿なのね」

真紅「ふん、ならやってみればいいのだわ。」

銀「言われなくてもやるわよぉ・・・・・それっ!」

シーン・・・

銀「あ、あら?羽が出ない・・・?」

真紅「だから言ったでしょ。あなた、羽を根元からちぎりとられているわよ」

銀「な!?・・・くっ!あの人間の仕業ね!」

19: 2008/12/28(日) 21:21:58.31 ID:WHTSIk3P0
真紅「どうやらここを抜け出すためにはホントに私たち二人で協力しなきゃいけないみたいね」

銀「チッ・・・めんどうね」

真紅「とりあえずはこの部屋から出ましょう。水銀燈、私を肩車してちょうだい。そうすればドアノブに手が届くわ」

銀「はぁ?イヤよ、なんで私があんたを肩車しなくちゃいけないのよぉ」

真紅「だってそうしないと出られないでしょ?ほらはやく」

銀「やぁよ、汚らわしい」

真紅「な!?・・・汚らわしいですって!?この女!じゃあいったいどうするのよ!」

22: 2008/12/28(日) 21:25:30.25 ID:WHTSIk3P0
銀「あなたが私を肩車しなさぁい」

真紅「は!?」

銀「それでも届くでしょ。ほらはやくしなさぁい」

真紅「イヤよ。だってあなた重そうなんだもの」

銀「な!?乙女に向かってなんてことを・・・!!」

真紅「先にいったのはあなたでしょ?このジャンク」

銀「・・・真紅ウゥゥゥゥゥゥ!!!」

真紅「返り討ちにしてやるのだわ!!」

ドカッバキッドゴッ・・・・

24: 2008/12/28(日) 21:29:01.05 ID:WHTSIk3P0
30分後・・

銀「はぁ・・・はぁ・・・無駄な体力使っちゃったわぁ・・・」

真紅「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・まったくだわ・・・こんなことしてる場合じゃないって言うのに・・・」

真紅「・・・・水銀燈」

銀「なによぉ」

真紅「しょうがないからここは私が折れるわ。ほら肩車」

銀「最初っからそうしてればいいのよ」

真紅「いちいちうるさいわね・・・!よいしょっと・・・どう?届くかしら?」

銀「えぇ・・・なんとかね。それじゃあけるわよぉ」

26: 2008/12/28(日) 21:33:04.41 ID:WHTSIk3P0
ガチャッ

真紅「ふぅ・・・やっと部屋から出られたわね・・・」

銀「えぇ・・・これであなたはもう用無しよ。あとは私一人で脱出してみせるわぁ」

真紅「あ、ちょっと水銀燈!勝手な行動しないでちょうだい!何があるかわからないからここは翠星石達の言うとおり協力して・・・」

銀「そんなの知らないわぁ。別にあなたの協力なんかいらないしぃ。じゃあねぇ」

スタスタスタ・・・

真紅「あ、水銀燈・・・!まったく・・・勝手な子ね」

28: 2008/12/28(日) 21:37:25.50 ID:WHTSIk3P0
―廊下―

真紅「ふぅ・・・長い廊下ね・・・疲れてきたのだわ・・・」

銀(うろうろ・・・)

真紅「あら?水銀燈・・・?何をうろうろしてるのかしら」

真紅「水銀燈?」

銀「・・・真紅」

真紅「何をしてるの?先に行ったのではなかったの?」

銀「それが・・・一人じゃこの扉をあけられないのよ」

真紅「どういうこと?」

29: 2008/12/28(日) 21:41:38.78 ID:WHTSIk3P0
銀「向こうの壁とこっちの壁にボタンがあるでしょ?これを両方同時に押さないと扉が開かない仕掛けになってるみたいなのよぉ・・・
  私一人じゃ両方同時には押せないからここであんたを待ってたのよぉ」

真紅「そうなの」

銀「そうなの、じゃないわよぉ。私はこっちのボタンを押すからほら、あなたは向こうのボタンを・・・」

真紅「イヤよ」

銀「はぁ!?な、なんでよぉ!?」

真紅「だってあなたはさっき私の協力は必要ないと言ったじゃない。だからイヤよ」

銀「そ、それは・・・!でもそんなこと言ってたらあなたもこの先に進めないわよぉ!」

真紅「別にかまわないわ。私はあなたが素直に協力してくださいというまで手は貸さないわ」

銀「くっ・・・!ならこっちだってあんたが折れるまで粘ってやるわぁ!」

33: 2008/12/28(日) 21:45:40.45 ID:WHTSIk3P0
2時間後・・・

真紅「・・・そろそろ素直になったら?水銀燈」

銀「ふん、誰があんたなんかに従うもんですか・・・!」

真紅「はぁ・・・」

さらに2時間後・・・

銀「もう4時間たったわよぉ・・・そろそろ降参したらぁ?」

真紅「あなたこそ」

銀「チッ」

34: 2008/12/28(日) 21:50:42.74 ID:WHTSIk3P0
5時間後・・・

銀「・・・真紅」

真紅「なに・・・?」

銀「・・・・・・」

真紅「なんなの?」

銀「・・・・・・・私と・・・・・協力・・・・してちょうだい(ボソッ)」

真紅「はぁ、やっと素直になったわね。いいわ、協力しましょう」

銀「真紅・・・あんたってほんっっっとうにムカつくわぁ」

真紅「あら、お互い様でしょう?」

銀「ふんっ!」

真紅「さ、はやいとこ扉を開けましょう。ボタンを押すわよ」

ぽちっ・・・ガチャリ

真紅「さ、中に入りましょう」

37: 2008/12/28(日) 21:55:01.11 ID:WHTSIk3P0
銀「何この部屋・・・でっかいテレビが置いてあるわよぉ・・・それに・・・・銃?」

真紅「これはゲームね。この銃で画面に出てくる敵を倒していくのだわ。どうやらこのゲームをクリアしないと先に進めないようね」

銀「ふぅん・・・で、こっちのランニングマシーンはなによぉ」

真紅「さぁ・・・それは私にも・・・あら?メモがはさんであるわね」

真紅「ふむふむ・・・」

銀「ちょっとぉ、なんて書いてあるのよ」

39: 2008/12/28(日) 21:58:43.96 ID:WHTSIk3P0
真紅「どうやらこのランニングマシーンが動いてる間しか銃を撃てないようなのだわ。」

銀「・・・ということはどっちかがゲームを進めてどっちかがランニングマシーンで走らなきゃいけないということねぇ」

真紅「・・・」

銀「・・・」

真紅「水銀燈。あなたが走りなさい」

銀「真紅ぅ、あんたが走りなさぁい」

42: 2008/12/28(日) 22:02:23.57 ID:WHTSIk3P0
銀「・・・ちょっとぉ!こういうのはあなたの役目でしょうが!」

真紅「それはこちらの台詞よ。あなたこそ適任なのだわ!」

銀「チッ!なら喧嘩で決めるわよぉ!」

真紅「待ちなさい水銀燈。これから先、意見が分かれるたびにケンカしてたら身がもたないわ。ここはひとつ、ジャンケンで
   決めるというのはどうかしら」

銀「・・・あんたの意見になんか従いたくないけど・・・まぁ別にいいわぁ」

真紅「それじゃ決定ね。意見が分かれそうになったらジャンケンで勝ったほうの意見を優先よ。いいわね」

銀「ふん、わかったからさっさとジャンケンするわよぉ」

真紅「えぇ・・・じゃあ行くわよ・・・最初はグー!ジャンケン・・・・!」

45: 2008/12/28(日) 22:06:06.08 ID:WHTSIk3P0
真紅「グー!」

銀「パー!」

銀「あっははぁ♪私の勝ちぃ♪」

真紅「くっ・・・負けてしまったわ・・・」

銀「それじゃあ真紅ぅ♪私がゲームを進めるからあなたは無様にそこで走り続けてなさぁい♪」

真紅「チッ・・・このジャンク・・・(ボソッ)」

銀「あらぁ?今何かいった?」

真紅「いえ・・・別に何も言ってないわ。それよりはやくゲームをはじめてちょうだい」

銀「じゃあスタートよぉ!」

ピッ

48: 2008/12/28(日) 22:09:46.82 ID:WHTSIk3P0
ゾンビ『ヴォオオ・・・オォォ!』

銀「あら早速出てきたわねぇ。これでもくらいなさぁい!」

パァン!パァン!

スカッスカッ

銀「あらぁ?外れちゃったわぁ・・・」

真紅「ちょっと水銀燈!何やってるのよ!(ダッダッダッダ)」

50: 2008/12/28(日) 22:13:23.63 ID:WHTSIk3P0
銀「うっさいわねぇ。はじめてなんだからしょうがないでしょぉ?次は当てるわぁ。それっ!」

パァンパァンパァン!

スカスカスカッ

銀「あ、あらぁ・・・?」

真紅「水銀燈っ・・・!あなたっ・・・!真面目にっ・・・!・・・やりなさいよっ・・・!(ダッダッダッダ)」

銀「う、うるさい!あんたが話しかけるから気が散るのよぉ!もうこうなりゃヤケクソよぉ!」

パン!パン!パン!パン!アンッ!パン!パン!パン!パン!パン!

スッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

真紅「ちょ、ちょっと・・・はぁ・・・はぁ・・・それだけ撃って・・・一発も当たらないって・・・・
   いったいどんな腕してるのよ・・・?(ダッ・・・ダッ・・・ダッ・・・)」

55: 2008/12/28(日) 22:17:00.27 ID:WHTSIk3P0
銀「あぁーもう!なんで当たらないのよぉっ!!このっ!このぉっ!」

パン!パン!カチッ・・・カチッ・・・

銀「え!?た、弾が出ない・・・!?」

真紅「ゼェ・・・・ゼェ・・・」

銀「ちょっと真紅!なにもう休んでるのよぉ!?体力無さ過ぎよぉ!!」

真紅「ゼェゼェ・・・う、うるさいわね・・・あなただって・・・全然弾が当たってないじゃない・・・!」

銀「もうどうするのよこれぇ!」

60: 2008/12/28(日) 22:21:16.88 ID:WHTSIk3P0
ゾンビ『ズォォォオオ・・・』

銀「あぁぁ敵がすぐそこまで来てるじゃない!?ちょっと真紅!早く走りなさい!銃が撃てないじゃないの!」

真紅「はぁ・・・はぁ・・・無理・・・」

銀「ちょ、ちょっとぉー!?」

ゾンビ『ヴォオオオオオオオオ!!!ガブリ!!ゾブリ!!ガブガブ・・・」

【GAMEOVER】

銀「・・・・・・・」

真紅「・・・・・・」

銀「ちょっと真紅!」

真紅「ちょっと水銀燈!」

70: 2008/12/28(日) 22:24:27.41 ID:WHTSIk3P0
銀「あなたもうちょっと頑張って走りなさいよぉ!!これ失敗したのあんたのせいよぉ!!」

真紅「何言ってるのよ!?どう考えても水銀燈、あなたのせいなのだわ!どうしてちゃんと狙って当てないの!?」

銀「この・・・!」

真紅「もういいわ、交代しましょう!」

銀「チッ」

~交代~

銀「いいこと?真紅ぅ。あなた私にあれだけ言ったんだから私より弾が命中しなかったらどうなるかわかってるんでしょうねぇ?」

真紅「あら、あなたこそ。私より先にへばったらどうなるかわかってるでしょうね」

銀・真紅「「ふんっ!」」

真紅「・・・じゃあはじめるわよ」

ピッ

77: 2008/12/28(日) 22:27:21.91 ID:WHTSIk3P0
ゾンビ『ボアアアアア』

真紅「出てきたわね・・・・・ふんっ!」

パンパンパン

ズドズドズド

ゾンビ「ぎゃあああああ。(バタッ)」

銀「・・・・・(ダッダッダッダ)」

84: 2008/12/28(日) 22:29:14.01 ID:WHTSIk3P0
ゾンビ『ブオオオオオオオオ』

真紅「・・・・・それっ!」

ズパパパパパパパパパパパン!

ズドズドズドズドズド!

ゾンビ『ぐおおおおおおおお。(バタッ)』

銀「・・・・・(ダッダッダッダ)」

87: 2008/12/28(日) 22:31:07.66 ID:WHTSIk3P0
ボスゾンビ『ブゴオオオオオオオオ!!!』

真紅「・・・・・これで・・・おしまいよっ!」

ギョーン!ギョーン!

ボバンッ!!

ボスゾンビ『ぐあああああああ・・・・・(ドサッ)』

【GAMECLEAR】

真紅「よし!やったわ!」

銀「ふぅ・・・」

99: 2008/12/28(日) 22:34:14.91 ID:WHTSIk3P0
真紅「どう?みたかしら水銀燈。これが私の・・・」

銀「キモッ」

真紅「は!?」

銀「なんでそんなにゲーム上手いのよぉ・・・ゲームオタクってやつぅ?気持ちわるぅい」

真紅「な、なんですって!?誰のおかげでクリアできたと思ってるのよ!?」

銀「あら、頑張って走った私のおかげでしょ?」

真紅「この女・・・!」

銀「何よ、やる気?」

真紅「っ!・・・・・・もういいわ!次に進みましょう」

106: 2008/12/28(日) 22:37:37.96 ID:WHTSIk3P0
ガチャリ

真紅「この部屋は・・・」

銀「あらぁ、これは知ってるわよ。ウッチャンナンチャンのアレね」

真紅「電撃イライラ棒よ」

銀「そうそれそれ」

真紅「どうやら今度はこれをやらなければいけないようね・・・・あら、またメモがあるわ。ふむふむ・・・」

銀「なんて書いてあるのよ」

真紅「さっきとだいたい似たような感じよ」

115: 2008/12/28(日) 22:40:40.34 ID:WHTSIk3P0
銀「またどっちかがサポートしないといけないわけぇ?」

真紅「そうよ。今度はどっちか一人があの台の上に乗ってないとゲームが始まらないようになってるみたいね」

銀「ふぅん。じゃあ私が台の上に乗るわぁ。真紅、あなたはゲームを進めなさいよぉ。得意なんでしょ?」

真紅「えぇ、そうね。じゃあ私がゲームを進めるわ。」

銀(ふふ、台の上に立ってるだけなんて楽チンだわぁ♪)

真紅「それじゃスタートよ」

プァーン

122: 2008/12/28(日) 22:43:14.39 ID:WHTSIk3P0
真紅「あ、水銀燈。一つ言い忘れてたことがあったのだけれど」

銀「なによぉ・・・?」

真紅「これ失敗するとそっちの台に電流が流れるようになってるらしいのだわ」

銀「は!?」

真紅「あ、手が滑っちゃった」

バチッ!

銀「ひばばばばばばばば!?(ビリビリビリ!)」

129: 2008/12/28(日) 22:47:06.53 ID:WHTSIk3P0
真紅「ごめんなさいね、水銀燈」

銀「ちょ、ちょっと!!今わざとやったでしょ!?どういうことよぉ!!」

真紅「あなたがさっき私のことをオタクだなんていったからよ。これは仕返しよ」

銀「ふざけんじゃないわよぉ!交代しなさ・・・」

真紅「あら、また手が滑ったわ」

バチッ!

銀「ぎひいぃ!?(ビリビリ!)」

真紅「おとなしくしてなさいな水銀燈」

銀「う、うるさい!今そっちに・・・」

135: 2008/12/28(日) 22:50:34.93 ID:WHTSIk3P0
真紅「あっと、また手が」

バチッ!

銀「ぐうぅぅぁ!?・・・こ、この・・・!!」

真紅「まだ意識があるの?随分とタフね」

銀「し、真紅ぅ・・・・!!」

真紅「とどめよ」

バチッ

銀「ぶくぶく・・・・」

真紅「やっと気絶したわね。さてと・・・今のうちにクリアしてしまいましょう」

142: 2008/12/28(日) 22:54:18.46 ID:WHTSIk3P0

真紅「あと少し・・・・そーっとそーっと・・・よし、クリアなのだわ!」

ガチャン!

真紅「ドアのカギが開いたようね・・・水銀燈、起きなさい!次へ行くわよ」

銀「う・・・んん・・・なに・・・・?」

真紅「扉が開いたわよ。早く起きるのだわ」

銀「んん・・・・誰・・・真紅・・・?」

真紅「そうよ。ほらはやくしなs

銀「氏ねッ!!」

バキッ!!

真紅「ぎぃや!!」

ズザザー!

149: 2008/12/28(日) 22:57:57.89 ID:WHTSIk3P0
真紅「・・・・い、いきなり何をするの!?水銀燈!!」

銀「それはこっちのセリフよぉ!よくもあんないきなり電気を流してくれたわね!!このっ!!」

バキッ!!

真紅「あぅっ!!・・・い、痛いじゃないの!このっ!」

ボカッ!

銀「痛っ!!何殴り返してるのよぉ!!あなたに殴り返す権利なんてないの・・・よォッ!!」

バキッ!

真紅「黙って殴られ続ける馬鹿がどこにいるっていうの・・・よっ!!」

ボカッ!

銀「このぉ!!ペチャパイ!!」

真紅「なによ!!ノーコン!!」

バキッ!ボカッ!バキッ!ボカッ!・・・・・

156: 2008/12/28(日) 23:01:48.68 ID:WHTSIk3P0
1時間後・・・

真紅「ぜぇ・・ぜぇ・・もうやめましょう水銀燈・・・人工精霊もいないのにこれ以上殴り合ったら本当に身が持たないわ」

銀「はぁ・・・はぁ・・・まだ殴り足りないけど・・・仕方ないわね・・・」

真紅「それじゃ・・・次に行きましょう」

銀「ええ・・・」

ガチャッ

銀「さぁて、次はどんな・・・って何よこれぇ!?」

真紅「どうみても断崖絶壁ね」

157: 2008/12/28(日) 23:05:01.86 ID:WHTSIk3P0
銀「どうして建物の中にこんなものがあるのよぉ!?」

真紅「知らないわよ。それより今度はこの崖を登らなければいけないようね」

銀「チィ、めんどうねぇ。さっさと登ってしまいましょう」

真紅「そうね」

2時間後・・・

銀「はぁ・・・はぁ・・・ぐっ!・・よいしょっ!!(ドサッ)」

銀「や、やっと登りきれたわぁ・・・」

真紅「ゼェゼェ・・・」

銀「あぁ~ら真紅うぅぅぅぅぅぅぅ♪あんたまだそんなところぉ?私はもう登りきったわよぉ♪」

真紅「ぜぇ・・う、うるさいわね・・・!この体力バカ・・・!」

164: 2008/12/28(日) 23:09:32.06 ID:WHTSIk3P0
銀「そんな負け惜しみ言ってる暇があったら早く登ってきたらぁ?」

真紅「わ、わかってるわよ・・・!ぜぇぜぇ・・・」

銀「あぁ~真紅を見下ろすってなんて気分がいいのかしらぁ♪最高だわぁ」

真紅「畜生・・・!」

30分後・・・

真紅「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

銀「ねぇ真紅ぅ、早くしてよぉ。待ちくたびれちゃったわぁ」

真紅「くっ・・・!ちょっと黙ってなさい・・・!ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

銀「ねぇねぇ見て真紅ぅ♪尻文字でし・ん・く(フリフリ)」

真紅「キィー!む、ムカつくのだわ・・!ぜぇぜぇ・・・」

169: 2008/12/28(日) 23:12:29.86 ID:WHTSIk3P0
さらに30分後・・・

真紅「ぜぇぜぇ・・・」

銀「はぁ、やっとここまできたわねぇ。私より1時間も遅いじゃないの」

真紅「うるさいわね・・・!よし、あとはここに手をかければ・・・・!」

ズルッ

真紅「ッ!?・・・し、しまっ・・・!手が・・・!」

銀「真紅!!」

ガシッ!

真紅「え・・・?す、水銀燈!?」

176: 2008/12/28(日) 23:15:55.77 ID:WHTSIk3P0
銀「しっかり捕まってなさいよぉ・・・・!今引き上げるわぁ!」

真紅「え、えぇ・・・」

銀「よいしょっ!」

ドサッ

真紅「はぁ・・・はぁ・・・」

銀「ふぅ・・・」

真紅「・・・・・ありがとう、水銀燈」

銀「・・・勘違いしないでほしいわね。二人じゃないと先に進めないから助けたまでよ。そうじゃなかったら
  あんたなんか見捨ててたに決まってるでしょ」

真紅「それでも・・・ありがとう」

銀「ふん・・・」

185: 2008/12/28(日) 23:19:50.00 ID:WHTSIk3P0
―廊下―

銀「あぁもう!さっきから無駄に長い廊下ねぇ!」

真紅「まったくだわ・・・・(ぐぅ~)」

真紅「あ・・・・///」

銀「あ~ら真紅ぅ♪お腹の音なんて鳴らしてみっともな・・・(ぐぅ~)」

銀「あっ!?」

真紅「・・・人のこと言えないじゃないの」

銀「う、うるさいわね!」

189: 2008/12/28(日) 23:21:21.68 ID:WHTSIk3P0
真紅「ここに閉じ込められてからもうずいぶん経つわ。お腹が減るのも仕方ないわね」

銀「チッ・・・何か食べ物くらい用意してくれてもいいのに・・・!」

真紅「あら、水銀燈。見てちょうだい」

銀「なによぉ。・・・休憩室?」

真紅「ここなら何かあるかもしれないわ。入ってみましょう」

193: 2008/12/28(日) 23:25:00.09 ID:WHTSIk3P0
ガチャッ

銀「あ、お弁当!・・・ってあら?」

真紅「・・・一人分しかないわね。またメモが貼ってあるわ」

銀「なんて書いてあるのよぉ」

真紅「予算の都合により一人分しか用意できませんでした・・・・だそうよ」

銀「ふぅん。じゃあここはどっちが食べるかジャンケンで・・・」

真紅「いえ、その必要はないわ。水銀燈」

銀「?」

197: 2008/12/28(日) 23:28:31.51 ID:WHTSIk3P0
真紅「この弁当はあなたに譲るわ」

銀「は、はぁ!?気持ち悪いわね・・・どういう風の吹き回しよ」

真紅「あなたはさっき私を助けてくれたわ。だからそのお返しよ」

銀「だ、だからあれは仕方なく・・・!」

真紅「仕方なくでもなんでもあなたが私を助けてくれたことに変わりはないわ。だから食べてちょうだい」

銀「・・・・ホントに私が食べるわよ?後で後悔してもしらないわよ」

真紅「えぇ。別にかまわないわ」

200: 2008/12/28(日) 23:32:08.11 ID:WHTSIk3P0
真紅「・・・・・・ぐぎゅるる(お腹・・・空いたわね・・・)」

銀「・・・真紅」

真紅「何?水銀燈。もう食べ終わった?・・・ってまだ半分しか食べてないじゃない。早く食べて次へ・・・」

銀「・・・・あげる(ボソッ)」

真紅「え?」

銀「・・・・私はもうお腹いっぱいだから残りはあんたにあげるっていってんのよ」

真紅「水銀燈・・・」

銀「・・・・いらないんだったら捨てるわよぉ」

真紅「いえ、頂くわ。・・・・ありがとう水銀燈」

銀「・・・礼はいいからさっさと食べなさいよ」

真紅「えぇ」

207: 2008/12/28(日) 23:36:13.43 ID:WHTSIk3P0
真紅「ごちそうさま」

銀「食べ終わったようね。それじゃ先に進むわよぉ」

真紅「えぇ」

ガチャッ

銀「この部屋は・・・なに?ラケットとボール・・・?二人でテニスでもしろっていうのぉ?」

真紅「例によってメモがおいてあるわね・・・ふむふむ」

真紅「・・・・どうやら二人で100回連続ラリーを続けないとドアが開かないみたいよ」

210: 2008/12/28(日) 23:39:33.65 ID:WHTSIk3P0
真紅「さっさと終わらせましょう」

銀「えぇそうね。じゃあ私から行くわよ。それっ!(パコンッ)」

真紅「はっ!(パコンッ)」

30分後・・・

銀「はぁ・・・はぁ・・・それっ!(パコンッ)」

真紅「ぜぇ・・・はっ!(スカッ)」

真紅「あ!・・・・ご、ごめんなさい」

銀「・・・・別にこれくらいで謝らなくてもいいわよ、私も何回かミスしてるし・・・それより続きよぉ」

真紅「えぇ・・・じゃあ行くわよ。はっ!(パコンッ)」

銀「それっ!(パコンッ)」

213: 2008/12/28(日) 23:42:21.96 ID:WHTSIk3P0
それからさらに一時間後・・・

真紅「ぜぇ・・・ぜぇ・・・はっ!(パコンッ)」

銀「ぐっ・・・・それっ・・!(スカッ)」

銀「あ!・・・・はぁ・・・はぁ・・・チッ!また失敗・・・」

真紅「はぁ・・・はぁ・・・水銀燈、ちょっと休憩しましょう。腕がしんどいわ」

銀「そうね・・・」

215: 2008/12/28(日) 23:46:33.82 ID:WHTSIk3P0
~休憩中~

真紅「・・・・」

銀「・・・・」

真紅「ねえ水銀燈」

銀「・・・なによ」

真紅「・・・・私、最初のほうにあなたにいろいろひどいこと言ったでしょう?・・・謝るわ」

銀「・・・・別に・・・私だっていろいろ言ったし・・・謝んなくてもいいわよ・・・」

真紅「・・・そう」

銀「そんなことよりそろそろ再開するわよぉ。もう体力は回復したでしょ?」

真紅「えぇ、ばっちりだわ。それじゃ始めましょうか」

218: 2008/12/28(日) 23:50:26.06 ID:WHTSIk3P0
真紅「97・・・!はっ!(パコンッ)」

銀「98!・・・それっ!(パコンッ)」

真紅「99!・・・水銀燈!ラストよ!(パコンッ)」

銀「えぇ・・・これで終わりよぉ!100!!(ポコンッ)」

銀「はぁ・・・はぁ・・・や、やった!やったわよぉ!100回達成よぉ!」

真紅「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・長かったわね・・・」

ガチャンッ

銀「扉が開いたわぁ」

真紅「それじゃ行きましょうか」

219: 2008/12/28(日) 23:54:24.85 ID:WHTSIk3P0
―廊下―

銀「またしても長い廊下ねぇ・・・どこまであるのよこれ・・・」

真紅「さぁね・・・・あ、前方に扉が見えてきたわ」

銀「この扉・・・今までとは明らかに雰囲気が違うわねぇ」

真紅「えぇ・・・どうやらここが最後の部屋のようね。・・・準備はいい?水銀燈」

銀「OKよぉ」

真紅「じゃあ開けるわよ・・・」

221: 2008/12/28(日) 23:57:24.36 ID:WHTSIk3P0
ギギギイィ・・・・

???「ガルルルルル・・・!!」

銀「ヒッ!?な、なに・・・!?」

真紅「こ、これは・・・・トラなのだわ!!」

トラ「グオオオオオオ!グオオオオオオオオ!」

ガシャガシャッ!

真紅「鎖で繋がれているからこっちまではこれないようね・・・」

銀「ちょ、ちょっと待ちなさいよぉ!!こんなの倒せっていうのぉ!?」

224: 2008/12/29(月) 00:00:27.23 ID:TSDspi8i0
真紅「どうやらそうみたいね・・・あの虎の向こうに扉が見えるわ。あれがきっと出口よ」

銀「あ、あれが出口・・・!」

真紅「とりあえず作戦を立てましょう。どうやってあの虎を倒すか・・・」

銀「隙をついてなんとか外に出ることはできないのぉ・・・?」

真紅「・・・無理ね。扉を開けている間にガブリとやられてしまうわね・・・」

銀「そんな・・・じゃあやっぱりアレを倒すしかないのねぇ・・・チッ、メイメイさえいれば楽勝なのに・・・!」

226: 2008/12/29(月) 00:04:18.13 ID:TSDspi8i0
真紅「水銀燈。とりあえずどっちかがおとりになって隙を作りましょう。その間にもう一人が攻撃するのだわ」

銀「えぇそうね。・・・でどっちがやる?」

真紅「・・・・」

銀「・・・・」

銀・真紅「「ジャンケンポン!!」」

真紅「私の負け・・・じゃあ私がおとり役ね・・・」

銀「真紅・・・・その・・・無理はしちゃダメよぉ」

真紅「ええ、大丈夫よ。それじゃ行くわよ!」

227: 2008/12/29(月) 00:07:18.85 ID:TSDspi8i0
トラ「ガオオオオオオオオオ!!」

ブォンッ!!

真紅「くっ・・・早いっ!」

トラ「ガアアアアアアアアアア!!」

グァッ!

真紅「この・・・!ほらこっちよ!」

サッ

トラ「ぬぬぅ!!」

真紅「よし・・・!水銀燈!!今よっ!!」

230: 2008/12/29(月) 00:10:19.89 ID:TSDspi8i0
銀「このトラ野郎!!これでもくらいなさぁいっ!!必殺!!・・・・えっと・・・・パンチ!!」

ガイィィィインッッ!!!

銀「なっ!?か、硬い!?」

トラ「フシュルルルル・・・!!」

真紅「くっ!水銀燈!いったん下がるわよ・・・!」

銀「えぇ・・・!」

スタタタター

銀「はぁはぁ・・・ちょっとどうなってるのよあれぇ!ものすごく硬かったわよぉ・・・!!」

真紅「これじゃ倒せないわね・・・」

銀「どうするのよぉ・・・」

234: 2008/12/29(月) 00:14:15.66 ID:TSDspi8i0
真紅「私にだってわからないわ・・・いったいどうすれば・・・」

カサッ

真紅「?」

銀「どうしたのよぉ」

真紅「・・・・紙が落ちてたのだわ。なになに・・・・『弱点を探せ』・・・・?」

銀「弱点・・・?あの虎に弱点があるっていうのぉ・・・?」

真紅「どうやらそうみたいね・・・でもいったいどこにあるのか・・・」

銀「・・・なら私が探してくるわぁ!!」

スタタタタター

真紅「あ、水銀燈!!」

236: 2008/12/29(月) 00:17:50.77 ID:TSDspi8i0
トラ「グオオオオオオオオオオ!!」

ブオンッ!ズオンッ!

銀「くっ・・・!弱点・・・!弱点・・・・!」

トラ「グオオオオオオオオオ!!」

ブオンッ!!

銀「あぁもううっとおしいわねぇ!!いったいどこに弱点が・・・!あっ!!見つけたわぁ!!」

真紅「水銀燈!危ない!」

銀「へ?あ、しまっ・・・・!!」

トラ「とらぱんちなのー!」

ぱこんっ!

銀「ぅああああああああああっ!!!」

ズザザーッ!!

243: 2008/12/29(月) 00:21:53.72 ID:TSDspi8i0
真紅「だ、大丈夫!?水銀燈!!油断するからよ!!」

銀「そ、それより・・・弱点・・・!あごの下よぉ・・・!」

真紅「あごの下・・・!?」

銀「えぇそうよ・・・あの虎・・・あごの下だけ赤かったのよぉ・・・たぶんあそこが弱点・・・」

真紅「あごの下ね・・・!わかったわ水銀燈!あとは私に任せるのだわ!!」

銀「えぇ・・・頼んだわよ真紅」

トラ「ブルゥアアアアアアアアアアアア!!」

真紅「くっ!一人だときついわね・・・!でも私がやらないと・・・!!」

246: 2008/12/29(月) 00:24:38.35 ID:TSDspi8i0
20分後・・・

真紅「はぁはぁ・・・なかなか隙を見せないわね・・・!」

トラ「ハア・・・ハァ・・・・きっついの・・・」

真紅「でもさっきと比べてだいぶ動きが鈍くなってきたわね・・・!あと少しと言った所かしら・・・!」

トラ「ウ、ウオオオオオオオオオ!」

ブオン!!

真紅「遅いッ!!」

スカッ!

トラ「!?」

247: 2008/12/29(月) 00:28:10.55 ID:TSDspi8i0
真紅「やっと隙を見せたわね!これでもくら・・・」

トラ(ニタァッ)

真紅「え!?」

トラ「ガオオオオオオオオオオオ!!」

真紅「し、しまっ!?わざと隙をつくったのね・・・!くっ!まずい!避け切れな・・・」

銀「真紅ぅ!!!」

バッ!

トラ「がお。」

パクリ

銀「うぅあああああああああっ!!!」

真紅「す、水銀燈!?」

248: 2008/12/29(月) 00:31:35.70 ID:TSDspi8i0
真紅「す、水銀燈!?」

銀「な、なにやってるのよぉ・・・!!い、今のうちにはやく・・・ぅああああっ!!!」

真紅「・・・・わかったわ!このトラめ!!絆アッパー!!!!」

ドゴンッ!!

トラ「うにゅにゅ~!弱点を突かれてしまったためにやられたの~!うぅ~ん・・・(バタン)」

真紅「た、倒した・・・?」

254: 2008/12/29(月) 00:34:54.20 ID:TSDspi8i0
銀「やったわね・・・」

真紅「水銀燈!大丈夫!?」

銀「えぇ。今思えばなんかそれほど痛くもなかったのよぉ・・・」

真紅「虎にかまれて平気だなんてあなた意外と頑丈なのね」

銀「そうみたい」

ガチャリッ

真紅「あら、鍵が開いたようね」

銀「えぇ。それじゃ・・・でましょう」

256: 2008/12/29(月) 00:38:07.68 ID:TSDspi8i0
―外―

銀「外・・・外よぉ・・・!真紅!」

真紅「えぇ・・・水銀燈!」

ガシッ!

銀「やったわ!やったわぁ!」

真紅「脱出成功なのだわ!!」

JUM「Congratulations・・・・!」

真紅「JUM!?」

翠「おめでとうっ・・・!」

蒼「おめでとうっ・・・!」

金「脱出おめでとうっ・・・!」

雪「おめでとうっ・・・!」

薔薇「おめでとうっ・・・!」

銀「そ、それに翠星石達まで!?」

262: 2008/12/29(月) 00:41:16.01 ID:TSDspi8i0
ガチャッ

トラ「おめでとなのー」

銀「ヒィィ!?さ、さっきのトラ!?」

雛「違うの、ヒナなの」

真紅「あら、トラの正体は雛苺だったのね・・」

雛「そうなのー」

真紅「そんなことよりJUM、あなたたち温泉旅行へ行ったのではなかったの?どうしてここに・・・」

263: 2008/12/29(月) 00:44:43.40 ID:TSDspi8i0
翠「あぁ、ありゃ嘘ですよ。ホントはずっとお前たちのことを監視してたですぅ」

銀「は、はぁ!?隠れてずっと見てたの!?」

蒼「うん。なかなか面白かったよ」

JUM「最初はどうなる事かと思ってみてたけど・・・でもちゃんと仲良くなれたみたいだな」

銀「ちょ、ちょっと待ちなさいよぉ!別に真紅となんか仲良くなってないわぁ!!」

JUM「何言ってるんだよ。そんなに仲良さそうに手つないでさ」

銀「え!?・・・あ!は、離しなさいよ真紅ぅ!!」

バッ!!

真紅「いたっ!?い、いきなり何をするの!?水銀燈!」

銀「うるさいっ!このブサイク!!」

真紅「なんですって!?この!!」

ギャーギャー!

265: 2008/12/29(月) 00:47:34.75 ID:TSDspi8i0
JUM「はぁ・・・なんだよ、結局こうなるのかよ・・・」

蒼「ふふ、でも見てみなよ。以前とは雰囲気が違うと思わない?」

薔薇「ふふ・・・ケンカしてるはずなのに・・・・二人とも楽しそう・・・」

雛「なのなのー!とっても楽しそうなのー!」

雪「・・・・おいしそう」

翠「やいやい!二人ともいつまでギャーギャーやってるですか!脱出祝いに温泉いくですよ温泉!」

真紅「え!?」

銀「温泉!?」

ピタッ

266: 2008/12/29(月) 00:50:29.93 ID:TSDspi8i0
真紅「こんなことしてる場合じゃないわよ!水銀燈!準備よ!」

銀「えぇ!」

JUM「なんつー変わり身の早い・・・」

真紅「JUM!何をぼさっとしているの!?早く行くわよ!」

銀「そうよぉ!早くしなさい!」

JUM「あー、はいはい。じゃあ行きますか」

みんな『おー!』

終わり

267: 2008/12/29(月) 00:51:27.29 ID:u63GYOT70
乙!

272: 2008/12/29(月) 00:52:56.55 ID:TSDspi8i0
深夜まで付き合ってくれてありがとう

おやすみーノシ

引用: 真紅「ん・・・あら・・・?ここはどこ・・・?」