1: 2009/01/03(土) 00:49:25.96 ID:t4R1lKoR0
蒼「今日も朝ご飯いらないんだ……」
JUM「うん、ごめんな。最近仕事が忙しくってさ……」
蒼「ううん、気にしないで。こんなに早くからジュン君が頑張ってくれてるおかげで、僕達は生活できるんだから」
JUM「それじゃ、行ってくるよ」
蒼「行ってらっしゃい、ジュン君……あれ? 肩に羽が付いてるよ」
JUM「え!?」
蒼「もうとれたよ」
JUM「あ、ああ……ありがとう」
蒼「(この羽は……水銀燈の羽だ……)」
JUM「うん、ごめんな。最近仕事が忙しくってさ……」
蒼「ううん、気にしないで。こんなに早くからジュン君が頑張ってくれてるおかげで、僕達は生活できるんだから」
JUM「それじゃ、行ってくるよ」
蒼「行ってらっしゃい、ジュン君……あれ? 肩に羽が付いてるよ」
JUM「え!?」
蒼「もうとれたよ」
JUM「あ、ああ……ありがとう」
蒼「(この羽は……水銀燈の羽だ……)」
2: 2009/01/03(土) 00:53:29.34 ID:t4R1lKoR0
JUM「おはよう、水銀燈」
銀「もぉ、遅いじゃないの」
JUM「ごめんごめん、その代わり、ほら」
銀「これは……指輪?」
JUM「いつもお世話になってるから、そのお礼さ」
銀「こんなものいいのに……でもありがとう、絶対大切にするわぁ! 朝ご飯もうすぐ出来るから座って待っててね」
JUM「水銀燈の料理は美味しいから楽しみだよ。……愛してるよ、水銀燈」
銀「あんっ……座っててっていったじゃない……抱きついたら危ないわぁ」
銀「もぉ、遅いじゃないの」
JUM「ごめんごめん、その代わり、ほら」
銀「これは……指輪?」
JUM「いつもお世話になってるから、そのお礼さ」
銀「こんなものいいのに……でもありがとう、絶対大切にするわぁ! 朝ご飯もうすぐ出来るから座って待っててね」
JUM「水銀燈の料理は美味しいから楽しみだよ。……愛してるよ、水銀燈」
銀「あんっ……座っててっていったじゃない……抱きついたら危ないわぁ」
3: 2009/01/03(土) 00:56:23.81 ID:t4R1lKoR0
JUM「だって朝と昼にしか水銀燈と会えないからな……今のうちに愛し合いたいんだよ」
銀「……蒼星石とは別れてくれないの?」
JUM「ごめん、それは考えられない。水銀燈のことは誰よりも愛してるけど、蒼星石との生活を捨てることは出来ないんだ……」
銀「……そう。じゃあ、せめて朝と昼だけは私だけのあなたでいるのよぉ……」
JUM「ああ、わかってる」
銀「(この指輪が、結婚指輪だったらよかったのに……)」
銀「……蒼星石とは別れてくれないの?」
JUM「ごめん、それは考えられない。水銀燈のことは誰よりも愛してるけど、蒼星石との生活を捨てることは出来ないんだ……」
銀「……そう。じゃあ、せめて朝と昼だけは私だけのあなたでいるのよぉ……」
JUM「ああ、わかってる」
銀「(この指輪が、結婚指輪だったらよかったのに……)」
5: 2009/01/03(土) 00:59:20.01 ID:t4R1lKoR0
翠「おーい、蒼星石いるですか~? 翠星石が遊びに来たですよ」
蒼「あ、翠星石きてくれたんだ! お茶くらいしか出せないけどはいってよ」
翠「それじゃ遠慮無く、蒼星石とちび人間の愛の巣に足を踏み入れさせてもらうですぅ」
蒼「そんな///////愛の巣なんて/////////」
翠「なーにを今更照れてるですか。全くこの二人ときたらいつまでも新婚気分でお熱いですねぇ~」
蒼「もう///////」
蒼「あ、翠星石きてくれたんだ! お茶くらいしか出せないけどはいってよ」
翠「それじゃ遠慮無く、蒼星石とちび人間の愛の巣に足を踏み入れさせてもらうですぅ」
蒼「そんな///////愛の巣なんて/////////」
翠「なーにを今更照れてるですか。全くこの二人ときたらいつまでも新婚気分でお熱いですねぇ~」
蒼「もう///////」
6: 2009/01/03(土) 01:01:51.41 ID:t4R1lKoR0
翠「そういえば、昨日の朝ジュンを見かけたですよ」
蒼「え? どこで?」
翠「隣町の方です。声掛けようと思ったんですけど、すぐに消えちまったです」
蒼「隣町? ジュン君の会社とは正反対の方向だ……」
翠「おやおや、これは怪しい匂いがするですねぇ」ニヤニヤ
蒼「え? どこで?」
翠「隣町の方です。声掛けようと思ったんですけど、すぐに消えちまったです」
蒼「隣町? ジュン君の会社とは正反対の方向だ……」
翠「おやおや、これは怪しい匂いがするですねぇ」ニヤニヤ
9: 2009/01/03(土) 01:04:56.88 ID:t4R1lKoR0
蒼「そんな……まさか、ジュン君が浮気……嘘……」
翠「ななななっ! 思い当たる節があるのですか!?」
蒼「今朝……ジュン君の服に……水銀燈の羽が付いていて……もしかしたら」
翠「水銀燈と浮気してるですか?」
蒼「――っ!」
翠「ないないないない、それはないですぅ!」
翠「ななななっ! 思い当たる節があるのですか!?」
蒼「今朝……ジュン君の服に……水銀燈の羽が付いていて……もしかしたら」
翠「水銀燈と浮気してるですか?」
蒼「――っ!」
翠「ないないないない、それはないですぅ!」
10: 2009/01/03(土) 01:07:48.71 ID:t4R1lKoR0
翠「あのちび人間にそんな甲斐性があるわけねーですし、ましてや相手は水銀燈なんてありえねーです」
翠「きっとその羽も、ジュンがカラスかなんかにつつかれた弾みで着いたに決まってます」
蒼「そうだよねっ! ジュン君が浮気なんかするわけないよね!」
翠「当たり前です。全く我が妹ながら蒼星石の心配性には困ったもんです」
蒼「あはは……ありがとう翠星石、実はこのことで今朝から悩んでたんだよね」
翠「きっとその羽も、ジュンがカラスかなんかにつつかれた弾みで着いたに決まってます」
蒼「そうだよねっ! ジュン君が浮気なんかするわけないよね!」
翠「当たり前です。全く我が妹ながら蒼星石の心配性には困ったもんです」
蒼「あはは……ありがとう翠星石、実はこのことで今朝から悩んでたんだよね」
12: 2009/01/03(土) 01:10:40.05 ID:t4R1lKoR0
JUM「水銀燈……世界で一番愛しているよ……」
銀「本当? じゃあ…………して」
JUM「今か……しかし、時間が」
銀「じゃあ、キスだけでも良いから……お願いっ」
JUM「わかったよ」ンチュ
銀「あっ……んっ……んん」ヌチュ
銀「本当? じゃあ…………して」
JUM「今か……しかし、時間が」
銀「じゃあ、キスだけでも良いから……お願いっ」
JUM「わかったよ」ンチュ
銀「あっ……んっ……んん」ヌチュ
14: 2009/01/03(土) 01:13:44.34 ID:t4R1lKoR0
銀「――んふっ……ありがと」
JUM「いや……」
銀「はいこれ、今日はお弁当作ってみたの……お昼は都合悪くて会えそうにないから……ごめんなさい」
JUM「そうか……残念だよ、じゃあまた明日」
銀「ええ……」
JUM「いや……」
銀「はいこれ、今日はお弁当作ってみたの……お昼は都合悪くて会えそうにないから……ごめんなさい」
JUM「そうか……残念だよ、じゃあまた明日」
銀「ええ……」
17: 2009/01/03(土) 01:16:16.69 ID:t4R1lKoR0
銀「今日もお仕事頑張らなきゃ……」
銀「……おはようございます」
女1「クスクス……来たわよ」
銀「? ……あ、これは……」
銀「(制服に醤油が掛けられてる……)」
女2「あはははは、あの顔マジうける!」
銀「あ、あなたたちね、こんなことをしたのは!」
女2「うおっ! こえー」
巴「なーに、朝っぱらからうるさいわね……」
銀「あ……柏葉さん」
銀「……おはようございます」
女1「クスクス……来たわよ」
銀「? ……あ、これは……」
銀「(制服に醤油が掛けられてる……)」
女2「あはははは、あの顔マジうける!」
銀「あ、あなたたちね、こんなことをしたのは!」
女2「うおっ! こえー」
巴「なーに、朝っぱらからうるさいわね……」
銀「あ……柏葉さん」
20: 2009/01/03(土) 01:20:04.74 ID:t4R1lKoR0
巴「あら、水銀燈さん。その制服、ステキなデザインになってるわね、うらやましいわ」ニヤニヤ
銀「――っ、ありがとうございます……」
巴「ところで水銀燈さん、またすこーしお小遣いがほしいんですけど?」
銀「! ……あの、もうお金がなくて、その」
巴「わかってるわ。そう思って、今夜もアレたのんどいてあげたから、ちゃんと行くのよ?」
銀「はい……ありがとうございます……」
女1「巴さんマジパネェwwwwwww」
銀「――っ、ありがとうございます……」
巴「ところで水銀燈さん、またすこーしお小遣いがほしいんですけど?」
銀「! ……あの、もうお金がなくて、その」
巴「わかってるわ。そう思って、今夜もアレたのんどいてあげたから、ちゃんと行くのよ?」
銀「はい……ありがとうございます……」
女1「巴さんマジパネェwwwwwww」
21: 2009/01/03(土) 01:22:28.60 ID:t4R1lKoR0
JUM「ただいま」
蒼「おかえりなさい! 今日は早いんだね」
JUM「ああ、蒼星石にこれをいち早く届けたくてね」
蒼「これは? あけていいの?」
JUM「ああ、それは君のだ」
蒼「あ……ネックレス……こんな高そうなの」
JUM「今日は、結婚記念日だったろ? 本当は食事にでも行きたかったんだけど、都合が合わなくて……」
蒼「あ……そうか、今日は……! ご、ごめんなさい、僕忘れてて、その」
蒼「おかえりなさい! 今日は早いんだね」
JUM「ああ、蒼星石にこれをいち早く届けたくてね」
蒼「これは? あけていいの?」
JUM「ああ、それは君のだ」
蒼「あ……ネックレス……こんな高そうなの」
JUM「今日は、結婚記念日だったろ? 本当は食事にでも行きたかったんだけど、都合が合わなくて……」
蒼「あ……そうか、今日は……! ご、ごめんなさい、僕忘れてて、その」
23: 2009/01/03(土) 01:25:17.07 ID:t4R1lKoR0
JUM「いいんだよ、蒼星石。最近蒼星石にあんまりかまってやれなかったからさ、これはその償いなんだ」
蒼「あ……ありがとうジュン君、僕すっごくうれしいよ! これ、ずっと大事にするからね!」
JUM「もう、かわいいなぁ蒼星石は」
蒼「えへへへ///////////」
蒼「あ……ありがとうジュン君、僕すっごくうれしいよ! これ、ずっと大事にするからね!」
JUM「もう、かわいいなぁ蒼星石は」
蒼「えへへへ///////////」
25: 2009/01/03(土) 01:28:07.01 ID:t4R1lKoR0
JUM「飯はまだみたいだな……先に風呂にはいって良いか?」
蒼「うん、ついさっき焚いたばかりだから、まだ熱いかもしれないけど」
JUM「かまわないよ」
蒼「じゃあ、僕はジュン君の荷物を片付けておくね」ゴト
蒼「あれ? これは……弁当箱?」
蒼「コンビニ弁当じゃないよね……明らかに手作りだもん」
蒼「あ……名前が……水……銀……!!!!」
蒼「まさか……」
蒼「うん、ついさっき焚いたばかりだから、まだ熱いかもしれないけど」
JUM「かまわないよ」
蒼「じゃあ、僕はジュン君の荷物を片付けておくね」ゴト
蒼「あれ? これは……弁当箱?」
蒼「コンビニ弁当じゃないよね……明らかに手作りだもん」
蒼「あ……名前が……水……銀……!!!!」
蒼「まさか……」
27: 2009/01/03(土) 01:30:34.13 ID:t4R1lKoR0
JUM「ふぅ~、良い湯だった。あ、蒼星石メシ出来た?」
蒼「……うん」
蒼「ねえ、ジュン君……今日のお昼って何食べたの?」
JUM「なんで?」
蒼「いや……なんとなく」
JUM「昼なら今日も牛丼だけど」
蒼「――っ」
蒼「そうなんだ……あんまりお肉ばかりでも栄養偏るから、サラダも食べてね……」
蒼「……うん」
蒼「ねえ、ジュン君……今日のお昼って何食べたの?」
JUM「なんで?」
蒼「いや……なんとなく」
JUM「昼なら今日も牛丼だけど」
蒼「――っ」
蒼「そうなんだ……あんまりお肉ばかりでも栄養偏るから、サラダも食べてね……」
31: 2009/01/03(土) 01:32:41.14 ID:t4R1lKoR0
蒼「あの弁当箱は見なかったことにしよう……」
蒼「ジュン君は僕を大切にしてくれるし、それでこの平穏な日常を壊したくないし……」
蒼「翠星石の言うように、もしかしたら僕の杞憂かもしれないし……」
蒼「一応……明日ジュン君の後をつけてみよう……」
蒼「ジュン君は僕を大切にしてくれるし、それでこの平穏な日常を壊したくないし……」
蒼「翠星石の言うように、もしかしたら僕の杞憂かもしれないし……」
蒼「一応……明日ジュン君の後をつけてみよう……」
32: 2009/01/03(土) 01:35:19.03 ID:t4R1lKoR0
梅岡「お、銀ちゃんいたいた~。今日もよろしく頼むよ?」
銀「はい……」
梅岡「話は聞いてるよね? 今日は4万あげるからさ、たっぷりアヘってくれよ?」
銀「はい……今日も宜しくお願いします」
梅岡「あははは、銀ちゃんはもう俺がいないと生きられない体だからなー」
銀「はい……」
梅岡「話は聞いてるよね? 今日は4万あげるからさ、たっぷりアヘってくれよ?」
銀「はい……今日も宜しくお願いします」
梅岡「あははは、銀ちゃんはもう俺がいないと生きられない体だからなー」
37: 2009/01/03(土) 01:39:47.01 ID:t4R1lKoR0
事後
梅岡「いやー今日もよかったよ銀ちゃん。それじゃ、これ約束のお金ね」
銀「あ、ありがとうございます……」
梅岡「それじゃあ、俺はもう行くから」
銀「ま、また宜しくお願いしますっ……」
バタン
銀「う……ううっ……うああああああっ」
銀「汚らわしいっ……汚らわしい……こんな、こんな……私が、どうしてっ……私は誇り高き薔薇乙女……なのにっ……」
銀「嫌……助けて……助けてよ……ジュン……」
梅岡「いやー今日もよかったよ銀ちゃん。それじゃ、これ約束のお金ね」
銀「あ、ありがとうございます……」
梅岡「それじゃあ、俺はもう行くから」
銀「ま、また宜しくお願いしますっ……」
バタン
銀「う……ううっ……うああああああっ」
銀「汚らわしいっ……汚らわしい……こんな、こんな……私が、どうしてっ……私は誇り高き薔薇乙女……なのにっ……」
銀「嫌……助けて……助けてよ……ジュン……」
40: 2009/01/03(土) 01:43:01.21 ID:t4R1lKoR0
蒼「行ってらっしゃい、今日も朝早いんだね……」
JUM「ああ、ごめんないつも忙しくて」
蒼「ううん……」
JUM「じゃあ、行ってくるよ」
蒼「行ってらっしゃい……」
蒼「(……後をつけてみよう)」
JUM「ああ、ごめんないつも忙しくて」
蒼「ううん……」
JUM「じゃあ、行ってくるよ」
蒼「行ってらっしゃい……」
蒼「(……後をつけてみよう)」
41: 2009/01/03(土) 01:45:47.38 ID:t4R1lKoR0
JUM「~~~♪」
蒼「本当に隣町についた……」
ガチャ
JUM「おーい」
銀「もう、遅いわよ!」ムギュ
蒼「! あ……ア、アア……水銀燈がジュン君に抱きついてる」
蒼「や、やっぱり……でも……そんな――」
蒼「ああ……ジュン君もあんなに嬉しそうに……入っていった」
蒼「本当に隣町についた……」
ガチャ
JUM「おーい」
銀「もう、遅いわよ!」ムギュ
蒼「! あ……ア、アア……水銀燈がジュン君に抱きついてる」
蒼「や、やっぱり……でも……そんな――」
蒼「ああ……ジュン君もあんなに嬉しそうに……入っていった」
43: 2009/01/03(土) 01:48:41.66 ID:t4R1lKoR0
翠「……蒼星石、やはり来ていたですか」
蒼「す、翠星石……い、いま、あ――うわあああああああああああああん」
翠「昨日の話が気になって来てみれば……あの二人、許せんです」
翠「蒼星石! 今は泣くときではないです! 戦うときです! 水銀燈の家に踏み込むですよ!」
蒼「!? だ、ダメ! 嫌だ、それはダメだよ!」
蒼「す、翠星石……い、いま、あ――うわあああああああああああああん」
翠「昨日の話が気になって来てみれば……あの二人、許せんです」
翠「蒼星石! 今は泣くときではないです! 戦うときです! 水銀燈の家に踏み込むですよ!」
蒼「!? だ、ダメ! 嫌だ、それはダメだよ!」
46: 2009/01/03(土) 01:51:45.72 ID:t4R1lKoR0
翠「どうしてです蒼星石!? ここは今すぐ引っぱたいてでも、ジュンを取り戻しに行くべきです!」
蒼「ううん……いいんだ、今のままでも。ジュン君は十分僕を愛してくれてるから」
蒼「もし今、このことを追及して、僕か水銀燈かをジュン君が選ぶようなことになってしまったら」
蒼「それでジュン君が水銀燈を選んだら……そしたら、僕は、僕は――」
翠「蒼星石……」
蒼「ううん……いいんだ、今のままでも。ジュン君は十分僕を愛してくれてるから」
蒼「もし今、このことを追及して、僕か水銀燈かをジュン君が選ぶようなことになってしまったら」
蒼「それでジュン君が水銀燈を選んだら……そしたら、僕は、僕は――」
翠「蒼星石……」
47: 2009/01/03(土) 01:53:56.77 ID:t4R1lKoR0
翠「お前は……本当にそれで良いのですか?」
蒼「いいわけないよ! でも、でも……」
翠「わかったです。今日のところはいったん引くです。落ち着いてから、ゆっくり考えるです」
蒼「うん……うん……」
翠「とりあえず、翠星石達の家に戻りましょう。あそこなら、みんなが力になってくれるはずです」
蒼「いいわけないよ! でも、でも……」
翠「わかったです。今日のところはいったん引くです。落ち着いてから、ゆっくり考えるです」
蒼「うん……うん……」
翠「とりあえず、翠星石達の家に戻りましょう。あそこなら、みんなが力になってくれるはずです」
48: 2009/01/03(土) 01:57:59.34 ID:t4R1lKoR0
銀「ジュン! ジュン! 会いたかったわぁ……」ムギュ
JUM「おいおい、どうしたんだよ」
銀「ごめんなさい……でも、今はもう少しこうさせて……」
銀「(ジュンの胸の中でなら、どんなにつらいことだって忘れてしまえる……)」
銀「(ずっとこうしてられたらいいのに……)」
JUM「おいおい、どうしたんだよ」
銀「ごめんなさい……でも、今はもう少しこうさせて……」
銀「(ジュンの胸の中でなら、どんなにつらいことだって忘れてしまえる……)」
銀「(ずっとこうしてられたらいいのに……)」
50: 2009/01/03(土) 02:01:48.79 ID:t4R1lKoR0
翠「ただいまですぅ……」
巴「あ、おかえりなさい。おじゃましてるわね」
雛「トモエがうにゅーを持ってきてくれたのよ」
巴「ちょうど通勤途中で安売りしてたから」
紅「翠星石、あなたいったい朝っぱらからなにをしにいってたの……ってどうしたのよ蒼星石!?」
蒼「ひぐっ……ひぐっ……実は……」
巴「あ、おかえりなさい。おじゃましてるわね」
雛「トモエがうにゅーを持ってきてくれたのよ」
巴「ちょうど通勤途中で安売りしてたから」
紅「翠星石、あなたいったい朝っぱらからなにをしにいってたの……ってどうしたのよ蒼星石!?」
蒼「ひぐっ……ひぐっ……実は……」
51: 2009/01/03(土) 02:05:35.98 ID:t4R1lKoR0
のり「そんな……ジュン君が!」
紅「水銀燈と……」
雛「……うわ……き……?」
翠「はいですぅ……」
蒼「――――っ!」
巴「(これはこれは、苺大福一つで思わぬ拾いものね……)」
紅「水銀燈と……」
雛「……うわ……き……?」
翠「はいですぅ……」
蒼「――――っ!」
巴「(これはこれは、苺大福一つで思わぬ拾いものね……)」
57: 2009/01/03(土) 02:10:17.51 ID:t4R1lKoR0
紅「話をまとめると、水銀燈との関係は解消して欲しい。でもそれによって今の関係が壊れるのは嫌、ということね」
蒼「うん……」
のり「難しい問題ね……」
巴「あの……その水銀燈さんのことなんですが……実は私と同じ職場なんです……」
翠「なんと! なぜ今までそのことを言わなかったですか!」
蒼「うん……」
のり「難しい問題ね……」
巴「あの……その水銀燈さんのことなんですが……実は私と同じ職場なんです……」
翠「なんと! なぜ今までそのことを言わなかったですか!」
59: 2009/01/03(土) 02:13:24.01 ID:t4R1lKoR0
巴「それは……水銀燈さんは職場でもあまり良い印象じゃないので……皆さんの前で言うのは失礼かと思って……」
紅「まあ……あの性格だと苦しいわね……」
巴「いえ、なんというか、その……何人もの男の人をたぶらかして、お金を貰ったりもしているらしいんです……」
翠「な!? えんじょこーさいとか言うやつですか!?」
巴「はい、よく分かりませんけどたぶん……。それで、もしかしたら桜田君も彼女にだまされてるんじゃ……」
蒼「!!!」
紅「まあ……あの性格だと苦しいわね……」
巴「いえ、なんというか、その……何人もの男の人をたぶらかして、お金を貰ったりもしているらしいんです……」
翠「な!? えんじょこーさいとか言うやつですか!?」
巴「はい、よく分かりませんけどたぶん……。それで、もしかしたら桜田君も彼女にだまされてるんじゃ……」
蒼「!!!」
62: 2009/01/03(土) 02:16:27.69 ID:t4R1lKoR0
翠「水銀燈のやつ、昔から妖しかったですけど、まさかそんなことまでしているなんて! 蒼星石、このことは早急にジュンに伝えるべきです」
翠「このままではジュンは騙され続けて、骨までしゃぶられるのがオチに決まってるです!」
蒼「で、でも」
翠「そうと分かったら、迷ってる場合じゃねーですよ! これにはお前達の未来がかかってるです!」
巴「そうですよ、蒼星石さん。早いうちに水銀燈は糞ビXチだということを桜田君に教えてあげないと、後々つらいのは桜田君なんです」
蒼「……うん、わかったよ」
紅「…………」
翠「このままではジュンは騙され続けて、骨までしゃぶられるのがオチに決まってるです!」
蒼「で、でも」
翠「そうと分かったら、迷ってる場合じゃねーですよ! これにはお前達の未来がかかってるです!」
巴「そうですよ、蒼星石さん。早いうちに水銀燈は糞ビXチだということを桜田君に教えてあげないと、後々つらいのは桜田君なんです」
蒼「……うん、わかったよ」
紅「…………」
64: 2009/01/03(土) 02:18:32.64 ID:t4R1lKoR0
紅「本当に、水銀燈はそんな娘になってしまったのかしら……」
翠「何言ってるですか真紅! 昔からあいつはそんなやつです!」
巴「私は昔の水銀燈さんを知りませんが……残念ながら現在の彼女は……」
紅「……そう」
翠「何言ってるですか真紅! 昔からあいつはそんなやつです!」
巴「私は昔の水銀燈さんを知りませんが……残念ながら現在の彼女は……」
紅「……そう」
67: 2009/01/03(土) 02:21:28.27 ID:t4R1lKoR0
翠「じゃあ、翠星石達はそろそろ仕事があるから帰るです。真紅達も早く就職するですよ」
紅「うるさいわね、余計なお世話よ」
雛「雛と真紅はお家の警備でいそがしーのよ!」
翠「蒼星石はちゃんとジュンにこのことを伝えるですよ?」
蒼「うん……」
紅「うるさいわね、余計なお世話よ」
雛「雛と真紅はお家の警備でいそがしーのよ!」
翠「蒼星石はちゃんとジュンにこのことを伝えるですよ?」
蒼「うん……」
79: 2009/01/03(土) 02:32:06.95 ID:t4R1lKoR0
蒼「………………」
JUM「今帰ったぞー」
蒼「あ……(言わなきゃ……)」
蒼「あの……ジュン君に大事な話があるの……」
JUM「え?」
JUM「今帰ったぞー」
蒼「あ……(言わなきゃ……)」
蒼「あの……ジュン君に大事な話があるの……」
JUM「え?」
81: 2009/01/03(土) 02:43:03.25 ID:t4R1lKoR0
蒼「単刀直入に言うね、水銀燈と会うのはもうやめて」
JUM「な、何を言って……」
蒼「朝あんなに早いのも、全部水銀燈に会うためだったんだね……」
蒼「お弁当を断るようになったのも、水銀燈と食べるためで」
蒼「昨日のネックレスも、僕嬉しかったけど、それ以上の物を水銀燈には送ってたのかなぁ?」
JUM「そ、蒼星石……」
蒼「ごめんねジュン君……責めるようなこと言って」
蒼「僕はちゃんと知っているから、悪いのは全て水銀燈だって」
JUM「な、何を言って……」
蒼「朝あんなに早いのも、全部水銀燈に会うためだったんだね……」
蒼「お弁当を断るようになったのも、水銀燈と食べるためで」
蒼「昨日のネックレスも、僕嬉しかったけど、それ以上の物を水銀燈には送ってたのかなぁ?」
JUM「そ、蒼星石……」
蒼「ごめんねジュン君……責めるようなこと言って」
蒼「僕はちゃんと知っているから、悪いのは全て水銀燈だって」
86: 2009/01/03(土) 02:50:39.21 ID:t4R1lKoR0
JUM「そ、そうか……もう全部知っていたのか」
JUM「ごめんよ蒼星石、こんなことをしてしまって……でも水銀燈を責めないでくれ、悪いのは全部僕なんだ……」
蒼「どうしてかばうの? そんなに水銀燈のことが好きなの?」
JUM「い、いや、これは好きとかじゃなくて、本当に悪いのは僕だから……」
蒼「ジュン君……お願いだから気づいてよ。ジュン君はあの女にたぶらかされてるんだよ?」
JUM「え……?」
JUM「ごめんよ蒼星石、こんなことをしてしまって……でも水銀燈を責めないでくれ、悪いのは全部僕なんだ……」
蒼「どうしてかばうの? そんなに水銀燈のことが好きなの?」
JUM「い、いや、これは好きとかじゃなくて、本当に悪いのは僕だから……」
蒼「ジュン君……お願いだから気づいてよ。ジュン君はあの女にたぶらかされてるんだよ?」
JUM「え……?」
92: 2009/01/03(土) 03:01:17.58 ID:t4R1lKoR0
蒼「今日巴から聞いたんだ。水銀燈と同じ職場なんだって」
JUM「柏葉が……?」
蒼「うん。それでね、そこでの水銀燈がどんなことをしているか聞いたんだ」
JUM「水銀燈が……?」
蒼「あの娘、昼間はジュン君に甘い顔して抱きついてたかもしれないけど、夜になったら体を売っているらしいよ?」
蒼「それだけならまだしも、最近では立場の弱い物からの恐喝や男を騙して貢がせたりや――」
JUM「嘘だ……」
蒼「――目を覚ましてよジュン君!」
JUM「柏葉が……?」
蒼「うん。それでね、そこでの水銀燈がどんなことをしているか聞いたんだ」
JUM「水銀燈が……?」
蒼「あの娘、昼間はジュン君に甘い顔して抱きついてたかもしれないけど、夜になったら体を売っているらしいよ?」
蒼「それだけならまだしも、最近では立場の弱い物からの恐喝や男を騙して貢がせたりや――」
JUM「嘘だ……」
蒼「――目を覚ましてよジュン君!」
95: 2009/01/03(土) 03:05:21.27 ID:t4R1lKoR0
蒼「ジュン君だって被害者なんだよ!?」
JUM「ち、違う! 俺にだけはあいつは心を開いていてくれて」
蒼「騙された人は、みんなそういってるんだよ!」
蒼「大体さっきからなんなのジュン君! 水銀燈の肩ばかりもってさ!」
JUM「そ、それは……」
蒼「ジュン君がしてたのはどういうことなのか分かってるの!?」
JUM「ち、違う! 俺にだけはあいつは心を開いていてくれて」
蒼「騙された人は、みんなそういってるんだよ!」
蒼「大体さっきからなんなのジュン君! 水銀燈の肩ばかりもってさ!」
JUM「そ、それは……」
蒼「ジュン君がしてたのはどういうことなのか分かってるの!?」
100: 2009/01/03(土) 03:11:55.10 ID:t4R1lKoR0
JUM「それは……ごめん」
蒼「ごめんじゃないよ! そうやってどっちにもいい顔してさ、僕がどんな気持ちだったか分かる!?」
蒼「ねえ、どっちなの!? 水銀燈と僕、どっちを愛しているの!?」
JUM「も、もちろんお前だよ……」
蒼「じゃあ、今すぐ別れてよ」
JUM「ぁう…………」
蒼「…………」
蒼「ごめん、熱くなりすぎた。こんな話をしたかったんじゃないんだ」
蒼「ごめんじゃないよ! そうやってどっちにもいい顔してさ、僕がどんな気持ちだったか分かる!?」
蒼「ねえ、どっちなの!? 水銀燈と僕、どっちを愛しているの!?」
JUM「も、もちろんお前だよ……」
蒼「じゃあ、今すぐ別れてよ」
JUM「ぁう…………」
蒼「…………」
蒼「ごめん、熱くなりすぎた。こんな話をしたかったんじゃないんだ」
102: 2009/01/03(土) 03:19:23.43 ID:t4R1lKoR0
蒼「ジュン君が水銀燈を好きなのは分かったよ。僕より上かは気になるけど、聞かないでおく」
蒼「でも、水銀燈からのそれは偽りの感情なんだよ? あいつはジュン君のことをいいカモとしか思ってないんだ」
JUM「だ、だからそれは違うって」
蒼「明日……一緒に水銀燈の家に行こう。そこで問い詰めれば全て分かるよ」
JUM「わ、わかったよ……」
蒼「でもその前に」
JUM「?」
蒼「一発殴らせてね?」
バチコーンッ
蒼「でも、水銀燈からのそれは偽りの感情なんだよ? あいつはジュン君のことをいいカモとしか思ってないんだ」
JUM「だ、だからそれは違うって」
蒼「明日……一緒に水銀燈の家に行こう。そこで問い詰めれば全て分かるよ」
JUM「わ、わかったよ……」
蒼「でもその前に」
JUM「?」
蒼「一発殴らせてね?」
バチコーンッ
103: 2009/01/03(土) 03:25:40.51 ID:t4R1lKoR0
-そして次の日-
銀「もうこんな時間なのに、遅いわね……」
JUM「や、やぁ水銀燈……」
銀「あ! もう遅いじゃないお馬鹿さぁ……ん」
銀「あ、あら……」
蒼「おはよう水銀燈」
銀「もうこんな時間なのに、遅いわね……」
JUM「や、やぁ水銀燈……」
銀「あ! もう遅いじゃないお馬鹿さぁ……ん」
銀「あ、あら……」
蒼「おはよう水銀燈」
132: 2009/01/03(土) 07:28:41.83 ID:t4R1lKoR0
銀「……これは、どういうことジュン?」
蒼「それはこっちのセリフなんだけどな」
蒼「今までどういうつもりでジュン君に手を出してたかは知らないけど、もうやめてくれるかな水銀燈?」
銀「嫌よ……! だってジュンはあなたなんかより私を愛してくれているんだもの。そうよねジュン?」
JUM「…………」
銀「どうして黙ってるのよ……」
蒼「それはこっちのセリフなんだけどな」
蒼「今までどういうつもりでジュン君に手を出してたかは知らないけど、もうやめてくれるかな水銀燈?」
銀「嫌よ……! だってジュンはあなたなんかより私を愛してくれているんだもの。そうよねジュン?」
JUM「…………」
銀「どうして黙ってるのよ……」
133: 2009/01/03(土) 07:36:35.86 ID:t4R1lKoR0
蒼「あはははは、所詮売女のいうことなんか聞けないよね?」
銀「! 売女って……あなたまさか!」
蒼「あれ? 違うのかな水銀燈?」
JUM「水銀燈お前本当に……」
銀「違うのジュン! お願い話を聞いて、それは……」
蒼「見苦しいよ水銀燈。やっぱりお前はそういう女だったんだ」
蒼「さあジュン君。これでいいでしょ? 帰って、もうこんなやつのことなんか忘れよう」
銀「! 売女って……あなたまさか!」
蒼「あれ? 違うのかな水銀燈?」
JUM「水銀燈お前本当に……」
銀「違うのジュン! お願い話を聞いて、それは……」
蒼「見苦しいよ水銀燈。やっぱりお前はそういう女だったんだ」
蒼「さあジュン君。これでいいでしょ? 帰って、もうこんなやつのことなんか忘れよう」
135: 2009/01/03(土) 07:49:54.75 ID:t4R1lKoR0
JUM「水銀燈……今まで、本当に俺を騙していたのか?」
銀「そのことについてはごめんなさい。でも」
JUM「言い訳はやめてくれ。浮気はいけないことだと分かっていても、俺は君を本気で愛していたのに……」
銀「わ、私だって本気で」
蒼「よくもまあ、いけしゃあしゃあと。ジュン君、これ以上ここにいても耳が腐るだけだから早く帰ろうよ!」
銀「そのことについてはごめんなさい。でも」
JUM「言い訳はやめてくれ。浮気はいけないことだと分かっていても、俺は君を本気で愛していたのに……」
銀「わ、私だって本気で」
蒼「よくもまあ、いけしゃあしゃあと。ジュン君、これ以上ここにいても耳が腐るだけだから早く帰ろうよ!」
138: 2009/01/03(土) 07:58:20.84 ID:t4R1lKoR0
銀「仕方がなかったのよ! 私は人に命令されて仕方なく……っ!」
蒼「うわぁ、今度は責任転嫁? ほんとお前みたいな女ってそればっかだね」
JUM「水銀燈……お前がしてきたことは、全て他人に言われたからなんて理由で出来るものじゃなかっただろ?」
銀「だって、そうしなきゃ私……職場にいられなくて……」
JUM「それで、悲しむ人や、苦しむ人をお前は考えなかったのか?」
銀「あ……! ごめんなさい、ジュン。もうしないから……許して……ジュン……」
JUM「僕に謝ったってどうにかなるものじゃないだろ! それに……もう手遅れだよ……僕たちは」
蒼「うわぁ、今度は責任転嫁? ほんとお前みたいな女ってそればっかだね」
JUM「水銀燈……お前がしてきたことは、全て他人に言われたからなんて理由で出来るものじゃなかっただろ?」
銀「だって、そうしなきゃ私……職場にいられなくて……」
JUM「それで、悲しむ人や、苦しむ人をお前は考えなかったのか?」
銀「あ……! ごめんなさい、ジュン。もうしないから……許して……ジュン……」
JUM「僕に謝ったってどうにかなるものじゃないだろ! それに……もう手遅れだよ……僕たちは」
148: 2009/01/03(土) 09:04:55.13 ID:t4R1lKoR0
銀「嫌ぁよ……これで終わりなんて嫌……」
JUM「せめてこれからはまっとうに生きてくれ……」
銀「ねえ……昨日まであんなに愛し合っていたのに……どうしてこんなに簡単にさよならできるの?」
蒼「ジュン君、これは泣き落としだからね? かわいそうだなんて思わないでね?」
銀「違うわ! ジュンお願いっ、行かないで!」
銀「あなたがいなくなったら……私は……」
JUM「さよならだ……もう行くよ」
JUM「せめてこれからはまっとうに生きてくれ……」
銀「ねえ……昨日まであんなに愛し合っていたのに……どうしてこんなに簡単にさよならできるの?」
蒼「ジュン君、これは泣き落としだからね? かわいそうだなんて思わないでね?」
銀「違うわ! ジュンお願いっ、行かないで!」
銀「あなたがいなくなったら……私は……」
JUM「さよならだ……もう行くよ」
149: 2009/01/03(土) 09:17:04.41 ID:t4R1lKoR0
銀「…………」
女1「あれぇ? 水銀燈さんどうしたのいつも以上に暗い顔しちゃって?」
女2「男にでも振られたとかぁ?ww」
銀「!?」
女1「図星かよ! ってかこいつに男いたのかよwwwwwwパネェwwww」
巴「でも、これでよかったんじゃないの? 桜田君との関係はけして正しい物じゃなかったですもの」
銀「な! どうしてあなたがそれを知っているのよ……」
巴「クスクス……どうしてだと思う?」
女1「あれぇ? 水銀燈さんどうしたのいつも以上に暗い顔しちゃって?」
女2「男にでも振られたとかぁ?ww」
銀「!?」
女1「図星かよ! ってかこいつに男いたのかよwwwwwwパネェwwww」
巴「でも、これでよかったんじゃないの? 桜田君との関係はけして正しい物じゃなかったですもの」
銀「な! どうしてあなたがそれを知っているのよ……」
巴「クスクス……どうしてだと思う?」
152: 2009/01/03(土) 09:24:31.73 ID:t4R1lKoR0
銀「あなたがジュンにあのことをばらしたのね」
巴「まあ、正確には蒼星石さんにだけど。ちなみに他にもあること無いことたくさん吹きこんどいてあげたわ」
銀「じゃあ、今朝のジュンは私を誤解していて……」
巴「そうねえ、それでも半分は事実なんだけど」
銀「それも全部あなたが……く、許せないッ――」
巴「まあ、正確には蒼星石さんにだけど。ちなみに他にもあること無いことたくさん吹きこんどいてあげたわ」
銀「じゃあ、今朝のジュンは私を誤解していて……」
巴「そうねえ、それでも半分は事実なんだけど」
銀「それも全部あなたが……く、許せないッ――」
154: 2009/01/03(土) 09:29:25.96 ID:t4R1lKoR0
巴「なんだか息巻いているようだけど、あなた自分が不倫していたってこと分かってる?」
巴「私を悪者にして、自分の行為を正当化しようとしてるみたいだけど」
巴「結果だけ見れば、あの夫婦を本来あるべき姿に戻してあげた私が正義よ?」
銀「――でも、こんなことって……」
巴「私はね、あなたのそういうところが大っ嫌いなの」
巴「私を悪者にして、自分の行為を正当化しようとしてるみたいだけど」
巴「結果だけ見れば、あの夫婦を本来あるべき姿に戻してあげた私が正義よ?」
銀「――でも、こんなことって……」
巴「私はね、あなたのそういうところが大っ嫌いなの」
155: 2009/01/03(土) 09:38:55.00 ID:t4R1lKoR0
巴「でも――条件さえのんでくれれば、あなたが桜田君とよりを戻すのを手伝ってあげても良いわ」
巴「そうね、あなたが望めば蒼星石さんを陥れることだって協力する」
銀「蒼星石を……陥れる?」
巴「そうよ、上手くすればあの二人の仲を引き裂いて、代わりにあなたが彼と結婚することだって出来るんじゃないかしら」
銀「私が……ジュンと……」
巴「もちろん、相応の対価はいただくけどね」
巴「そうね、あなたが望めば蒼星石さんを陥れることだって協力する」
銀「蒼星石を……陥れる?」
巴「そうよ、上手くすればあの二人の仲を引き裂いて、代わりにあなたが彼と結婚することだって出来るんじゃないかしら」
銀「私が……ジュンと……」
巴「もちろん、相応の対価はいただくけどね」
159: 2009/01/03(土) 09:48:13.74 ID:t4R1lKoR0
銀「でも――」
巴「でも? 何か不都合なことでもあるの? あなたは桜田君を手に入れるためなら何でも出来るんじゃないの?」
銀「それは――できます、できますけど」
巴「その愛の前じゃ、姉妹の絆なんてちっぽけなものじゃなくて?」
銀「――――はい……」
巴「では、私の協力を受け入れてくれるわね?」
銀「はい……」
巴「うふふ、あなたのそういう一途なところ、好きよ」
巴「でも? 何か不都合なことでもあるの? あなたは桜田君を手に入れるためなら何でも出来るんじゃないの?」
銀「それは――できます、できますけど」
巴「その愛の前じゃ、姉妹の絆なんてちっぽけなものじゃなくて?」
銀「――――はい……」
巴「では、私の協力を受け入れてくれるわね?」
銀「はい……」
巴「うふふ、あなたのそういう一途なところ、好きよ」
160: 2009/01/03(土) 09:50:52.60 ID:t4R1lKoR0
巴「じゃあとりあえず――とりあえずよ? 100万円持ってきてちょうだい。話はそれからよ」
銀「そんな大金……とても」
巴「そんなことわかってるわ。だから、アレ」
銀「はい……」
巴「どぎついの用意してあげるから」
銀「そんな大金……とても」
巴「そんなことわかってるわ。だから、アレ」
銀「はい……」
巴「どぎついの用意してあげるから」
165: 2009/01/03(土) 10:11:44.82 ID:t4R1lKoR0
JUM「…………」
蒼「…………」
蒼「……もうこんなことはやめてね、僕ねずっと怖かったんだよ」
蒼「ジュン君が僕と水銀燈、どっちを選ぶのか」
JUM「蒼星石……本当にごめんよ……もう絶対に君から離れないから……」
蒼「僕もだよ……だから、ぜったに約束してね……もうしないって」
蒼「…………」
蒼「……もうこんなことはやめてね、僕ねずっと怖かったんだよ」
蒼「ジュン君が僕と水銀燈、どっちを選ぶのか」
JUM「蒼星石……本当にごめんよ……もう絶対に君から離れないから……」
蒼「僕もだよ……だから、ぜったに約束してね……もうしないって」
174: 2009/01/03(土) 10:42:14.39 ID:t4R1lKoR0
蒼「水銀燈がしたことは全部僕がジュン君にしてあげるから」
蒼「だから、もうどこにも行かないで……」
蒼「僕だけを見ていてね」
JUM「……ごめんな……蒼星石っ……ごめんな……」
JUM「これからは、ずっとお前だけを愛し続けるから……」
JUM「もう放さない……
蒼「だから、もうどこにも行かないで……」
蒼「僕だけを見ていてね」
JUM「……ごめんな……蒼星石っ……ごめんな……」
JUM「これからは、ずっとお前だけを愛し続けるから……」
JUM「もう放さない……
176: 2009/01/03(土) 10:49:56.61 ID:t4R1lKoR0
梅岡「お! 銀ちゃんいたいた~」
銀「梅岡さん……今日も宜しくお願いします」
梅岡「いやー、まさか銀ちゃんがこんなこと引き受けてくれるなんて思っても見なかったよ~」
銀「あの……今日は何を?」
梅岡「まず服を脱ごうか」
銀「え? ここでですか?」
梅岡「そう、今日は野外で行うんだ」
銀「梅岡さん……今日も宜しくお願いします」
梅岡「いやー、まさか銀ちゃんがこんなこと引き受けてくれるなんて思っても見なかったよ~」
銀「あの……今日は何を?」
梅岡「まず服を脱ごうか」
銀「え? ここでですか?」
梅岡「そう、今日は野外で行うんだ」
181: 2009/01/03(土) 10:53:47.61 ID:t4R1lKoR0
銀「脱ぎました……(周りに誰もいないわよね……)」
梅岡「じゃあ、これをつけようか」
銀「これは……首輪……?」
梅岡「そう、これから君は犬になるんだ」ガチャ
銀「そ、そんな――」
梅岡「あ? 犬が何人様の言葉しゃべってるの? ほら、さっさと地面にはいつくばれよ、散歩に行くぞ」
梅岡「じゃあ、これをつけようか」
銀「これは……首輪……?」
梅岡「そう、これから君は犬になるんだ」ガチャ
銀「そ、そんな――」
梅岡「あ? 犬が何人様の言葉しゃべってるの? ほら、さっさと地面にはいつくばれよ、散歩に行くぞ」
206: 2009/01/03(土) 11:42:19.37 ID:t4R1lKoR0
その後陵辱の限りを尽くされて……
銀「あの……柏葉さん、100万円もってきました」
巴「あら、ご苦労様……ところで水銀燈さん」
銀「はい?」
巴「ここに昨夜のあなたの痴態を留めたビデオがあるのですが、100万円で買ってくれませんか?」
銀「な!?」
巴「ふふ……冗談ですよ。このビデオにそんな物は入っていません」
銀「あの……柏葉さん、100万円もってきました」
巴「あら、ご苦労様……ところで水銀燈さん」
銀「はい?」
巴「ここに昨夜のあなたの痴態を留めたビデオがあるのですが、100万円で買ってくれませんか?」
銀「な!?」
巴「ふふ……冗談ですよ。このビデオにそんな物は入っていません」
211: 2009/01/03(土) 11:46:14.90 ID:t4R1lKoR0
巴「いいでしょう。この100万円でまずは桜田君に対するあなたの誤解を解いてあげます」
巴「そこから先は追加料金ね」
銀「はい……」
巴「じゃあ、今夜彼の家まで行くわよ」
巴「そこから先は追加料金ね」
銀「はい……」
巴「じゃあ、今夜彼の家まで行くわよ」
214: 2009/01/03(土) 11:55:04.41 ID:t4R1lKoR0
蒼「今日は昔みたいに花丸ハンバーグを作ってみたけどどうかな?」
JUM「ああ、とっても美味しいよ! 蒼星石が作ってくれた物が不味いわけ無いじゃないか」
蒼「もう、またそんなこと言って/////」
ピンポーン
蒼「あれ、こんな時間に誰だろう?」ガチャ
巴「あの……」
JUM「柏葉……と」
銀「……」
JUM「ああ、とっても美味しいよ! 蒼星石が作ってくれた物が不味いわけ無いじゃないか」
蒼「もう、またそんなこと言って/////」
ピンポーン
蒼「あれ、こんな時間に誰だろう?」ガチャ
巴「あの……」
JUM「柏葉……と」
銀「……」
216: 2009/01/03(土) 11:59:45.36 ID:t4R1lKoR0
蒼「何のようかな……」
巴「あの、私二人に謝らなきゃいけないことがあるの……その、水銀燈さんのことで」
JUM「水銀燈のことで……」
銀「――」
巴「実は……私が蒼星石さんに話した内容は、かなり歪曲された話だったんです」
巴「あの、私二人に謝らなきゃいけないことがあるの……その、水銀燈さんのことで」
JUM「水銀燈のことで……」
銀「――」
巴「実は……私が蒼星石さんに話した内容は、かなり歪曲された話だったんです」
223: 2009/01/03(土) 12:15:25.23 ID:t4R1lKoR0
JUM「それはどういうことだよ」
巴「はい……私が話した、水銀燈さんの悪事は全て彼女ではなく、私の友人の女1さんのしたことなんです」
蒼「でも……あの時、水銀燈は売春を否定しなかったよね?」
巴「それは……残念ながらそれだけは本当だったんです。ただ、それは強制されて否応なしに行った行為なんです。そうですよね?」
銀「はい……」
巴「はい……私が話した、水銀燈さんの悪事は全て彼女ではなく、私の友人の女1さんのしたことなんです」
蒼「でも……あの時、水銀燈は売春を否定しなかったよね?」
巴「それは……残念ながらそれだけは本当だったんです。ただ、それは強制されて否応なしに行った行為なんです。そうですよね?」
銀「はい……」
244: 2009/01/03(土) 12:54:19.78 ID:t4R1lKoR0
巴「あの時は偽の情報を得意げに語ってしまい、結果水銀燈さんを傷つけることになってしまったことを謝らせてください」
巴「ごめんなさい……」
JUM「水銀燈……」
蒼「ちょっと待ってくれないかな。あのね、僕にとってそんなことはもうどうでもいいんだよ」
蒼「かわいそう自慢は良いから、まずは浮気したことを謝ってくれないかな? 水銀燈?」
蒼「君にどんな事情があったのかは知らないけど、それは浮気をして良い理由にはならないよね?」
銀「今までは、本当に……ごめんなさい」
蒼「もうしないって誓ってね」
銀「はい……」
巴「ごめんなさい……」
JUM「水銀燈……」
蒼「ちょっと待ってくれないかな。あのね、僕にとってそんなことはもうどうでもいいんだよ」
蒼「かわいそう自慢は良いから、まずは浮気したことを謝ってくれないかな? 水銀燈?」
蒼「君にどんな事情があったのかは知らないけど、それは浮気をして良い理由にはならないよね?」
銀「今までは、本当に……ごめんなさい」
蒼「もうしないって誓ってね」
銀「はい……」
248: 2009/01/03(土) 13:04:33.74 ID:t4R1lKoR0
巴「きっと……水銀燈さんは、毎日とてもつらい思いをしていて……頼れる人が桜田君しかいなかったんだと思います」
巴「桜田君は優しいから、一緒にいるうちにその方向をどこがで間違えてしまって、このようなことになってしまったのかと」
蒼「うん、だから? それを君が言って何になるの? 僕としては、もう二度と水銀燈の顔なんて見たくないんだよね」
巴「いえ、すいませんでした。私たちの用事はこれで終わりです。それでは」
JUM「あ、水銀燈……」
銀「――――(ジュン……)」
巴「桜田君は優しいから、一緒にいるうちにその方向をどこがで間違えてしまって、このようなことになってしまったのかと」
蒼「うん、だから? それを君が言って何になるの? 僕としては、もう二度と水銀燈の顔なんて見たくないんだよね」
巴「いえ、すいませんでした。私たちの用事はこれで終わりです。それでは」
JUM「あ、水銀燈……」
銀「――――(ジュン……)」
250: 2009/01/03(土) 13:07:32.42 ID:t4R1lKoR0
バタン
蒼「ねえ」
JUM「うん?」
蒼「何で最後に水銀燈の名前を呼んだの?」
JUM「……」
蒼「僕との約束覚えているよね?」
JUM「うん……」
蒼「…………」
蒼「ねえ」
JUM「うん?」
蒼「何で最後に水銀燈の名前を呼んだの?」
JUM「……」
蒼「僕との約束覚えているよね?」
JUM「うん……」
蒼「…………」
264: 2009/01/03(土) 13:15:58.44 ID:t4R1lKoR0
巴「蒼星石さんの方は取り付く島もないって感じだったけど」
巴「桜田君の方はあれで心が揺れ動いたんじゃないかしら?」
銀「ジュンがあんなに簡単に信じてくれるなんて、柏葉さんは信用されてるんですね」
巴「……で、あなた蒼星石を見てどう思った?」
銀「え?」
巴「桜田君の方はあれで心が揺れ動いたんじゃないかしら?」
銀「ジュンがあんなに簡単に信じてくれるなんて、柏葉さんは信用されてるんですね」
巴「……で、あなた蒼星石を見てどう思った?」
銀「え?」
272: 2009/01/03(土) 13:31:30.17 ID:t4R1lKoR0
巴「桜田君とはあんなに仲良さそうにしてるのに、外敵が入ると急に牙をむく……二人だけの世界を作っているのね」
銀「……」
巴「ふふ、あの娘からその場所を奪い取るんでしょう?」
巴「500万よ。その後の幸せを考えればけして高くはないと思うけど」
銀「……」
巴「ふふ、あの娘からその場所を奪い取るんでしょう?」
巴「500万よ。その後の幸せを考えればけして高くはないと思うけど」
281: 2009/01/03(土) 13:36:06.18 ID:t4R1lKoR0
銀「それで……本当にできるんですか?」
巴「私を誰だと思ってるの?」
銀「わかりました……お願いします」
巴「じゃあ、アレを500万円分手配しておくわ。今回は長くてキツイものになるだろうけど、頑張ってね」
巴「私を誰だと思ってるの?」
銀「わかりました……お願いします」
巴「じゃあ、アレを500万円分手配しておくわ。今回は長くてキツイものになるだろうけど、頑張ってね」
294: 2009/01/03(土) 14:02:47.13 ID:t4R1lKoR0
巴「というわけで、今回は先生ご協力をお願いしますね」
梅岡「いつもお世話になっているからいいけど、何で俺なんだ?」
巴「それはターゲットがあなたの元教え子である桜田君とその妻だからです。きっとあなたなら桜田君の精神的ダメージも大きいでしょうし」
梅岡「うん、誰だっけww」
巴「まあ……いいでしょう。あなたは忘れても向こうは絶対忘れてないでしょうから」
梅岡「いつもお世話になっているからいいけど、何で俺なんだ?」
巴「それはターゲットがあなたの元教え子である桜田君とその妻だからです。きっとあなたなら桜田君の精神的ダメージも大きいでしょうし」
梅岡「うん、誰だっけww」
巴「まあ……いいでしょう。あなたは忘れても向こうは絶対忘れてないでしょうから」
301: 2009/01/03(土) 14:20:09.02 ID:t4R1lKoR0
銀「今回は梅岡さんじゃないらしいけど、いったい誰なのかしら……」
槐「どうも、ローゼンの娘を滅茶苦茶に出来ると聞いてきました」
銀「!?」
槐「これから1週間よろしくね、水銀燈」ニヤニヤ
槐「どうも、ローゼンの娘を滅茶苦茶に出来ると聞いてきました」
銀「!?」
槐「これから1週間よろしくね、水銀燈」ニヤニヤ
367: 2009/01/03(土) 17:12:59.93 ID:t4R1lKoR0
流れは大体固まってきたので、今から文章にします
>>366
初期プロットでは1レスしか出なかったんだけどな
>>366
初期プロットでは1レスしか出なかったんだけどな
378: 2009/01/03(土) 18:03:47.18 ID:t4R1lKoR0
すまん、まだ再開できそうにない
388: 2009/01/03(土) 18:43:48.06 ID:t4R1lKoR0
1週間後
巴「こんにちわ」
JUM「あ、柏葉……お前も今帰りか?」
巴「ううん、あなたを待っていたの」
JUM「僕を?」
巴「水銀燈さんのことで少し話があるんだけど」
JUM「……かまわないよ」
巴「こんにちわ」
JUM「あ、柏葉……お前も今帰りか?」
巴「ううん、あなたを待っていたの」
JUM「僕を?」
巴「水銀燈さんのことで少し話があるんだけど」
JUM「……かまわないよ」
393: 2009/01/03(土) 18:57:32.53 ID:t4R1lKoR0
巴「誤解が解けた今でも、水銀燈さんのことを愛することは出来ないの?」
JUM「それは……できないと言えば、嘘になる。今でもたまに水銀燈のことを恋しく思うときがあるよ」
JUM「でも時間がそれを忘れさせてくれるはずだから……これから僕が愛するのは蒼星石だけだよ……」
巴「水銀燈さんね……あなたと会えなくなってから、まるで廃人みたいで……とても心配なの」
巴「会うだけでも会ってあげられないかしら?」
JUM「いや……今会うと、せっかくの決意が崩れてしまいそうで……それに、蒼星石に悪いよ」
巴「お願い、一目だけでもいいから……」
JUM「それは……できないと言えば、嘘になる。今でもたまに水銀燈のことを恋しく思うときがあるよ」
JUM「でも時間がそれを忘れさせてくれるはずだから……これから僕が愛するのは蒼星石だけだよ……」
巴「水銀燈さんね……あなたと会えなくなってから、まるで廃人みたいで……とても心配なの」
巴「会うだけでも会ってあげられないかしら?」
JUM「いや……今会うと、せっかくの決意が崩れてしまいそうで……それに、蒼星石に悪いよ」
巴「お願い、一目だけでもいいから……」
409: 2009/01/03(土) 19:14:01.14 ID:t4R1lKoR0
巴「……これはあんまり言いたくなかったけどね、水銀燈さんのしている事は普通じゃないの」
巴「高額な料金の代わりにハードなプレイを要求されていて、特にここ1週間はひどかった」
JUM「なんだって?」
巴「しかもそのお金は全て奪われて、ただ体と心を壊していくだけの日々……」
巴「お願い、会ってあげるだけで良いの。それできっと彼女は救われるわ」
JUM「しかし」
巴「彼女が、これでどうなっても良いの?」
JUM「じゃあ、少しだけなら……」
巴「高額な料金の代わりにハードなプレイを要求されていて、特にここ1週間はひどかった」
JUM「なんだって?」
巴「しかもそのお金は全て奪われて、ただ体と心を壊していくだけの日々……」
巴「お願い、会ってあげるだけで良いの。それできっと彼女は救われるわ」
JUM「しかし」
巴「彼女が、これでどうなっても良いの?」
JUM「じゃあ、少しだけなら……」
523: 2009/01/03(土) 22:05:14.94 ID:t4R1lKoR0
JUM「水銀燈……いるか?」
銀「ジュン……ジュンなの?」
JUM「!? おい、どうしたんだその体は!?」
JUM「(皮膚はずたずた、髪はまばらに切り刻まれ、爪なんか殆どはがされてるじゃないか……!)」
JUM「おい、柏葉……これはどういうことだよ」
巴「ま、まさかこんなひどいことされてるなんて……」
巴「で、でも私の力じゃ止められなかったの。ごめんなさいっ」
銀「ジュン……ジュンなの?」
JUM「!? おい、どうしたんだその体は!?」
JUM「(皮膚はずたずた、髪はまばらに切り刻まれ、爪なんか殆どはがされてるじゃないか……!)」
JUM「おい、柏葉……これはどういうことだよ」
巴「ま、まさかこんなひどいことされてるなんて……」
巴「で、でも私の力じゃ止められなかったの。ごめんなさいっ」
529: 2009/01/03(土) 22:08:34.64 ID:t4R1lKoR0
銀「ジュン、ジュン……来てくれたのねぇ、うれしいわぁ……もうどこにもいかないで」
JUM「ああ、大丈夫。ここにいるから、そうだ、救急車を」
銀「いらない」
銀「その代わり、もういちど抱きしめて」
巴「(あんな姿になっていたのは予想外だったけど、逆にそれが桜田君の関心を引いてくれてよかったわ)」
巴「さて」
JUM「ああ、大丈夫。ここにいるから、そうだ、救急車を」
銀「いらない」
銀「その代わり、もういちど抱きしめて」
巴「(あんな姿になっていたのは予想外だったけど、逆にそれが桜田君の関心を引いてくれてよかったわ)」
巴「さて」
535: 2009/01/03(土) 22:13:49.32 ID:t4R1lKoR0
コンコン
蒼「はい……あ、巴」
巴「蒼星石さん、落ち着いて聞いてください」
巴「桜田君は今、水銀燈さんといます」
巴「今夜は帰らないかもしれません」
蒼「そう……」
蒼「どうしてなんだろうね……僕ってそんなに魅力がないかな?」
蒼「あれだけ約束したのに……ジュン君は、そんなにあの娘がいいのかな?」
蒼「はい……あ、巴」
巴「蒼星石さん、落ち着いて聞いてください」
巴「桜田君は今、水銀燈さんといます」
巴「今夜は帰らないかもしれません」
蒼「そう……」
蒼「どうしてなんだろうね……僕ってそんなに魅力がないかな?」
蒼「あれだけ約束したのに……ジュン君は、そんなにあの娘がいいのかな?」
540: 2009/01/03(土) 22:16:47.73 ID:t4R1lKoR0
銀「ジュン……苦しいの、とってもとっても苦しいのぉ……だからもうどこにもいかないで」
JUM「わかった。わかったから、ちょっと放してくれ。遅くなるって連絡しないと」
PLLLLLLLLLLLLピッ
JUM「あ、蒼星石? 俺だけど、ちょっと今日遅くなりそうで」
蒼「もう帰ってこなくていいよ」プツッ
JUM「わかった。わかったから、ちょっと放してくれ。遅くなるって連絡しないと」
PLLLLLLLLLLLLピッ
JUM「あ、蒼星石? 俺だけど、ちょっと今日遅くなりそうで」
蒼「もう帰ってこなくていいよ」プツッ
546: 2009/01/03(土) 22:19:12.12 ID:t4R1lKoR0
JUM「な、なんだよあいつ……」
銀「どうしたのぉジュン?」
JUM「いや、何でもないよ」
銀「ねえ、ぎゅってして、ぎゅって」
JUM「ほら、ぎゅー」
銀「うふふ、暖かいわぁ……ジュンの胸の中ってとっても気持ちが良いの……」
銀「どうしたのぉジュン?」
JUM「いや、何でもないよ」
銀「ねえ、ぎゅってして、ぎゅって」
JUM「ほら、ぎゅー」
銀「うふふ、暖かいわぁ……ジュンの胸の中ってとっても気持ちが良いの……」
551: 2009/01/03(土) 22:22:51.37 ID:t4R1lKoR0
蒼「……」
JUM「ただいま」
蒼「へえ、戻ってきたんだ。もうすっかり朝だけど」
JUM「知ってると思うけど、昨日僕は水銀燈といた。いたけど、それには理由があるんだ」
蒼「もういいよ」
蒼「ほんとに……いいから、もうそういうのは」
JUM「ただいま」
蒼「へえ、戻ってきたんだ。もうすっかり朝だけど」
JUM「知ってると思うけど、昨日僕は水銀燈といた。いたけど、それには理由があるんだ」
蒼「もういいよ」
蒼「ほんとに……いいから、もうそういうのは」
559: 2009/01/03(土) 22:27:07.93 ID:t4R1lKoR0
蒼「ジュン君のバカ……」
蒼「結局、ジュン君は僕よりも水銀燈の方が大事なんだよ」
JUM「違うんだ。今、水銀燈は精神的に大変な時期で、僕が支えてやらないといけないんだ」
JUM「だから、いかがわしい関係を持っているわけじゃない」
蒼「水銀燈の為って……」
蒼「それは全部、ジュン君が自分のためにやってるんだよ。気づいてるでしょ?」
JUM「……」
蒼「結局、ジュン君は僕よりも水銀燈の方が大事なんだよ」
JUM「違うんだ。今、水銀燈は精神的に大変な時期で、僕が支えてやらないといけないんだ」
JUM「だから、いかがわしい関係を持っているわけじゃない」
蒼「水銀燈の為って……」
蒼「それは全部、ジュン君が自分のためにやってるんだよ。気づいてるでしょ?」
JUM「……」
575: 2009/01/03(土) 22:33:58.81 ID:t4R1lKoR0
JUM「じゃあ、もう会社行くから」
蒼「今日はいつ帰るの?」
JUM「……分からない」
蒼「そう、じゃあご飯もお風呂もいらないね」
蒼「全部水銀燈の家ですませてきてね」
蒼「いやーお金が浮いて助かるなー」
蒼「今日はいつ帰るの?」
JUM「……分からない」
蒼「そう、じゃあご飯もお風呂もいらないね」
蒼「全部水銀燈の家ですませてきてね」
蒼「いやーお金が浮いて助かるなー」
590: 2009/01/03(土) 22:48:37.77 ID:t4R1lKoR0
蒼「…………はぁ」
蒼「あーもう、なんなんだろうなー……苦しいよ」
蒼「泣いちゃっても良いかなー、良いよねー誰もいないし」
蒼「うっ……うう……ひぐっ……ひぐっ……」
蒼「なんで……どうして……僕だってこんなにも尽くしているのに……」
蒼「いつも……ジュン君は水銀燈の方ばかりみてる……」
巴「蒼星石さん……」
蒼「巴……?」
蒼「あーもう、なんなんだろうなー……苦しいよ」
蒼「泣いちゃっても良いかなー、良いよねー誰もいないし」
蒼「うっ……うう……ひぐっ……ひぐっ……」
蒼「なんで……どうして……僕だってこんなにも尽くしているのに……」
蒼「いつも……ジュン君は水銀燈の方ばかりみてる……」
巴「蒼星石さん……」
蒼「巴……?」
603: 2009/01/03(土) 22:59:24.78 ID:t4R1lKoR0
巴「ごめんなさい、インターホンならしても返事が無くて、鍵を開けたら開いたから勝手に入らせて貰ったわ」
蒼「そうだったんだ。あ、みっともないところを見せちゃったね」
巴「いえ……。あの、桜田君とは……」
蒼「いろいろあったけど、これで本当に終わりかもしれない……」
巴「そうですか……」
巴「あの……私、この間までは水銀燈さんの肩を持ってましたけど……やっぱりこういうのはいけないと思うんです」
蒼「え……」
蒼「そうだったんだ。あ、みっともないところを見せちゃったね」
巴「いえ……。あの、桜田君とは……」
蒼「いろいろあったけど、これで本当に終わりかもしれない……」
巴「そうですか……」
巴「あの……私、この間までは水銀燈さんの肩を持ってましたけど……やっぱりこういうのはいけないと思うんです」
蒼「え……」
618: 2009/01/03(土) 23:11:04.24 ID:t4R1lKoR0
巴「理由はどうあれ、元々桜田君と蒼星石さんで仲良くしていたところを、水銀燈さんが横からかすめ取っていったわけですから……」
巴「やっぱり本来あるべき姿に戻さないといけません」
蒼「それが出来れば良いんだけどね……もう、無理だよ」
巴「蒼星石さん! あきらめてはいけません! このまま水銀燈さんに桜田君をとられていいんですか?」
巴「それに、向こうはたった一人ですが、こっちは私と蒼星石さん。それに心強い助っ人もいるんです」
蒼「す、すけっと?」
梅岡「どうも、初めまして梅岡というものです」
巴「やっぱり本来あるべき姿に戻さないといけません」
蒼「それが出来れば良いんだけどね……もう、無理だよ」
巴「蒼星石さん! あきらめてはいけません! このまま水銀燈さんに桜田君をとられていいんですか?」
巴「それに、向こうはたった一人ですが、こっちは私と蒼星石さん。それに心強い助っ人もいるんです」
蒼「す、すけっと?」
梅岡「どうも、初めまして梅岡というものです」
993: 2009/01/04(日) 14:37:02.44 ID:le5imfEQO
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