可可「……」

すみれ「……っ！」ﾄﾞｷｯ

可可「すみれ……？」

すみれ「！！」

すみれ（凄いわ……！　本当に可可そっくりじゃないの……！）


可可「すみれ、何をしてるんデスか？」

すみれ「何って別に……」

可可「暇なら新しい衣装のアイディア見てくだサイ」ｽﾞｲｯ

すみれ「いいけど……」

すみれ（可可すごく近い……！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ


可可「こんな感じに考えてて……」ﾊﾟｻｯ

すみれ「あら、いいじゃない！」

すみれ「曲にも合ってて可愛いと思うわ！」

可可「本当デスか！？」

可可「えへへ」

すみれ「……っ！」ﾄﾞｷｯ


可可「すみれ～、もっと褒めてくだサイ」ｽﾞｲｯ

すみれ「可可……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可「可可、可愛いデスか……？」ｳﾙｳﾙ

すみれ「……っ！！」

すみれ（希望通り、すごい甘えてくるじゃないの！）

すみれ「それは……可愛い、わよ」

可可「本当デスか？」

すみれ「ええ、可可は可愛いったら可愛い！」

可可「えへへ～」ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ

可可「すみれにそう言われて嬉しいデス」ﾀﾞｷｯ

すみれ「！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可「すみれ、大好きデス」ｷﾞｭｯ

すちれ「……！！」

すみれ（もう最高……）

※訂正

すみれ「それは……可愛い、わよ」

可可「本当デスか？」

すみれ「ええ、可可は可愛いったら可愛い！」

可可「えへへ～」ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ

可可「すみれにそう言われて嬉しいデス」ﾀﾞｷｯ

すみれ「！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可「すみれ、大好きデス」ｷﾞｭｯ

すみれ「……！！」

すみれ（もう最高……）

可可「えへへ、すみれ～」ｷﾞｭｳｳ

すみれ「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

すみれ（こんな風に甘えてくるんだもの）

すみれ（頭、撫でてもいいわよね……？）

すみれ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

しずく「あ、ボディタッチは別料金になりますが」

すみれ「！！」

すみれ「わかったわ……」

可可「すみれ～、もっと可可のことナデナデしてくだサイ～」ｳﾙｳﾙ

すみれ（あーもー、可愛い可愛い！！）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ



しずく「そろそろお時間ですけど延長しますか？」

すみれ「お願いするわ！」

2人目のお客　米女メイ

しずく「メイさん、こんにちは！　毎度ありがとうございます♪」ﾆｺｯ

メイ「おう……」

しずく「今日はどの先輩にしますか？」

しずく「前回が恋先輩で、その前が千砂都先輩で……」

しずく「もう5人ともやりましたね！」

メイ「えっと、今日は……」

メイ「5人同時とか、できるか……？」

しずく「5人同時ですか？」

メイ「うん。先輩たち5人に虐められる感じで」

しずく「……わかりました！」


しずく（これはまたすごい注文が入りました！）

しずく（同時に5人を演じる……）

しずく（簡単なことではありませんが、私が目指すのはどんなものも演じることのできる大女優）

しずく（しずく七変化、ご覧に入れましょう！）

かのん「ねぇ、メイちゃん……」

メイ「は、はい！！」ﾄﾞｷｯ

メイ（やっぱりかのん先輩そっくりだ！）


かのん「今日も私たちのこと、変な目で見てたよね？」

メイ「え……？」

可可「はい。メーメー、またヤラしい目で可可たちのこと見てマシタ」

恋「本当に困った人ですね」

メイ（すごい！　先輩たちが代わる代わる私のことを……！）

千砂都「そういうのやめてって言ったよね？」

すみれ「まったく懲りてないみたいだけど」

メイ「だ、だって、先輩たちが魅力的だから……」


恋「だからって如何わしい対象として見るのはどうかと」

可可「着替えの時もあからさまに見てマス」

かのん「メイちゃん、嫌い」

メイ「ひぎぃっ！！」ﾋﾞｸｯ


すみれ「なに嫌いって言われて喜んでるのよ」

恋「変態……」

メイ「はぎゃあっ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ


可可「本当にどうしようもありマセンね」

千砂都「これはたっぷりお仕置きが必要みたいだね」

メイ「あへ、へへ……」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

メイ（こ、ここは天国か！？）


しずく「虐め加減いかがですか？」

メイ「ちょうど良いです」

3人目のお客　三船栞子

しずく「まさか栞子さんが来てくれるなんて」

栞子「しずくさんの演技は本人そっくりだと評判でしたので」

しずく「それで、誰が良いの？」

栞子「歩夢さんで……」

しずく「歩夢さんね。どんな感じが良い？」ﾆｺｯ

栞子「どんな感じ、というのは……？」

しずく「どんな歩夢さんと話したいかってこと」

しずく「栞子ちゃん大好き！って感じの歩夢さんにもできるし」

しずく「ランジュちゃんの方が大事なの！？って感じの歩夢さんにもできるよ」

栞子「いえ特に……いつも通りの歩夢さんで良いです」

しずく「そうなの？」

歩夢「こんにちは、栞子ちゃん！」ﾆｺｯ

栞子「本当に、そっくりですね……」


歩夢「今日も生徒会のお仕事お疲れ様」

栞子「ありがとうございます」

歩夢「ライブの準備は順調？」

栞子「はい、お陰様で。歩夢さんのライブももうすぐですね」

栞子「楽しみにしてます」

歩夢「ありがとう！」

歩夢「うーん……」

栞子「どうされたんですか？」

歩夢「本当は栞子ちゃんと新しくできたクレープ屋さんに行きたいんだけど、ライブ前だから我慢だよね」

栞子「ふふっ、ではライブが終わったら2人で行きましょう。それまでのお楽しみです」

歩夢「そうだね♪」ﾆｺｯ


栞子「……」

歩夢「……」


しずく「ねぇ栞子さん」

栞子「あ、はい」

しずく「何もしなくていいの？」

栞子「え？」

しずく「せっかく憧れの歩夢さんを好きにできるんだよ？」

しずく「これじゃいつもと変わらないよ」

しずく「望めば、歩夢さんとエOチなこともできるんだよ？」

栞子「歩夢さんにそんなことさせられません！」

しずく「本人じゃなくても？」

栞子「本人でなくてもです」

しずく「でも……」

栞子「そんな事より早く歩夢さんに戻って貰えますか？」

しずく「はい」ﾎﾟﾑｯ

栞子「今日はとっても楽しかったです。ありがとうございます」

しずく「うん……」

しずく「結局最後までただ歩夢さんと話しただけだったね」

しずく「特別なことはしなくて良かったの？」

栞子「はい。私は歩夢さんと一緒にいられるだけで幸せですから」

栞子「それ以上のことは望みません」

栞子「またお願いしますね。しずくさん」

しずく「うん。ありがとうございました」


しずく「……」

しずく（栞子さん健気だなぁ……）

しずく（ここに来る人はみんないろんな欲望を持って来るけど）

しずく（好きな人と一緒にいられるだけで幸せ、か……）

しずく（それも素敵ですね）

しずく（私の演技もそっちの方向にシフトしてみましょうか）

しずく（次に栞子さんが来た時のために、いつも通りの自然な演技も磨いておきましょう）

しずく「さて、次のお客さんは……」


冬毬「姉者でグチョグチョ生イキ絶頂コースをお願いします」

しずく「はい」

4人目のお客　唐可可

しずく「どなたになりますか？」

可可「この人、すみれと言うのデスが……」

しずく「すみれさんですね。綺麗な方ですね」ﾆｺｯ

可可「別に綺麗とは思いマセンが……」

しずく「それでどんな感じでいきます？」

可可「はい。可可のことを甘えさせてくれる感じでお願いしマス……」

しずく「わかりました！」ﾆｺｯ


しずく「では準備しますので、ちょっと待っててくださいね」

可可「わかりマシタ」

すみれ（本物）「……」

すみれ（今日も可可に甘えて貰うために来ちゃったったら来ちゃったわよ）

すみれ（しずくさん、いるからしら……）


すみれ「ごめんくださーい」

可可「あ……」


すみれ・可可「……！！」


すみれ（しずくさんったら、すでに可可になって待っててくれたなんて！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可（凄いデス……！　本当にすみれにそっくりデス……！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

すみれ「隣座るわよ」

可可「はい……」

すみれ「……」

可可「……」


可可「あの、すみ……」

すみれ「可可、今日も可愛いわよ」

可可「……っ！！」ｶｱｱｱｱ


可可「本当デスか……？」

すみれ「ええ。とっても可愛い」

可可「も、もっと……」

可可「もっと褒めてクダサイ……」ﾀﾞｷｯ

すみれ「ふふっ」


すみれ「本当に可愛いったら可愛いわね」

すみれ「大好きよ、可可」ｷﾞｭｯ

可可「すみれ……可可も大好きデス……」ｷﾞｭｳｳ

イチャイチャ、イチャイチャ



しずく「……」ｺｿｯ

しずく「あらあら……」

しずく「私は皆さんに夢を見てもらうためにこの仕事をしてると言うのに」

しずく「当人同士で成立させてしまうとは……」

しずく「これでは、商売上がったりですね！」ﾆｺｯ


おわり

ありがとうございました！

乙です
後日談も書いてくれていいんですよ？