1:◆DWp3lSnh.v3L 2023/08/03(木) 19:01:07.95 ID:zEGxqIXm0
このスレに関しての注意

・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ
・>>1が履修しているのは1・2・V3のみみたいっすね
・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いわね
・俺達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線だってさ! 嘘じゃないよ!!
・日向君や他の仲間を操作して皆の依頼を達成していくゲーム……だと思うよ



2: 2023/08/03(木) 19:17:13.38 ID:zEGxqIXm0
まずは、簡単な自己紹介から始めようと思う。

俺の名前は「日向創」

希望ヶ峰学園の予備学科生……だったはずが、ひょんな事から「超高校級の相談窓口」としての才能を買われ、77期生として希望ヶ峰学園に編入して来た……言わば編入生だ。
ただ人の話に耳を傾ける事にどれだけの価値があるかはまだよく分らないけど……千載一遇のチャンスなんだ。俺に出来る事ならなんだっってやってやるさ!!

「と、言うわけで早速空き教室を借りて『超高校高級の相談窓口』を開いてみたものの……何日経っても閑古鳥が鳴くばかり。七海が時々遊びに来てくれるぐらいで、誰も相談になんか来てくれない……そのはずだった。

3: 2023/08/03(木) 19:20:34.68 ID:zEGxqIXm0
チュートリアルクエスト 左右田の依頼を解決せよ

4: 2023/08/03(木) 19:34:00.13 ID:zEGxqIXm0
「よう。相談窓口ってこの教室で合ってんのか?」

ガラガラと教室のドアが開かれ、黄色いつなぎを来た男が中へと入ってくる。

「左右田じゃないか」

「おう」

こいつの名前は「左右田和一」超高校高級のメカニックとしての才能を持つ俺のクラスメイトだ。派手な髪型をしていて、一見近寄りがたい雰囲気を感じなくもないが、実はビビリの人思いで、ツッコミが得意なクラスのムードメーカーの一人。
しかしこいつの相談内容か……まぁ十中八九「あのこと」なんだろうが……

「実は俺さ、↓2の事が好きなんだよ」

01~50 当然ソニア
51~60 まさかの澪田
61~70 まさかの小泉
71~80 まさかの西園寺
81~90 まさかの罪木
91~00 1及びV3キャラに派生、再安価

6: 2023/08/03(木) 19:36:35.97 ID:ioNnTS9Z0

7: 2023/08/03(木) 19:40:14.19 ID:zEGxqIXm0
ウッソだろおい……なんで1/10を引くんだよ!?

↓2

1~50 1キャラ
51~00 V3キャラ

9: 2023/08/03(木) 19:45:17.88 ID:whlwcPlhO

10: 2023/08/03(木) 19:51:13.66 ID:zEGxqIXm0
↓2

01~20 赤松
21~40 東条
41~60 アンジー
61~80 入間
81~00 夢野

ちなみに赤松を引いた場合高確率で失恋確定です(憐れ左右田)

12: 2023/08/03(木) 19:59:24.19 ID:ioNnTS9Z0

14: 2023/08/03(木) 20:18:18.25 ID:zEGxqIXm0
「……は?」

左右田からの一言を聞いた途端、咄嗟に口から漏れていた。

「いやだから赤松だよ赤松、79期生で超高校級のピアニストの」

赤松楓……俺達の二年後輩の79期生として今年希望ヶ峰学園に入ってきた超高校級のピアニストだ。
誰にでも優しく、人柄も良い。皆の意見を纏めるのも上手く、頼りがいもあるというヒロインの鑑みたいな子で、左右田が惚れるのも無理はない話ではあるのだが……。

「お、お前、ソニアはどうしたんだよ! あれだけ毎日ソニアさんソニアさん言ってたじゃないか!?」

「ああ、ソニアさんは……」

↓2

01~20 田中とつきあい始めた
21~60 告白したがキッツパリと振られた
61~80 未練がないわけではないが自主的に諦めた
81~00 え? 勿論ソニアさんも好きだけど?

お風呂入って来ます。

16: 2023/08/03(木) 20:23:55.34 ID:65nf9MiLO
右打ち

17: 2023/08/03(木) 21:09:26.00 ID:zEGxqIXm0
左右田くんがクズ候補にならなくてボクは一安心だよ……


「花束用意して学校の屋上に呼んで告白したんだけどよ……『貴方のことはギリギリ友人と見れても恋人とはみられないのです』ってキッパリ振られた……」

「お、おおう……」

いやまぁそうなるだろうなという予感はしていた。普段のソニアの左右田への態度しかり、脈がないのは誰が見ても明白だったからだ。一報で左右田の悪友である田中には熱っぽい視線を送ることが多いし……

「じ、事情は分ったが何で赤松なんだ? いや赤松がいい娘なのは分るけど、同じクラスの女子しかし、78期生のみんなしかり魅力的な女子なら他にも沢山いると思うんだが」

「>>↓2」

19: 2023/08/03(木) 21:40:33.17 ID:UsGbSn78O
全員フラれたからだよ!

22: 2023/08/03(木) 21:58:16.90 ID:zEGxqIXm0
ちょっと可哀左右田過ぎる&左右田が希望ヶ峰学園女子全員に告白するというビジョンが思い浮かばないのでちょっとだけ解釈を変えます。

「……たから」

「……は?」

「だから! 他のクラスメイトの奴ら全員に振られたんだよ!! 澪田にも小泉にも西園寺にも罪木にも! 俺が「ちょっとでも脈あるんじゃねーかな?」っって思った女子に告ったら全員纏めて「ごめんなさい」だよ! 涙なんて涸れ果てたよ!!」

「うわぁ……」

話しを聞いて分ったが、今の左右田は冷静じゃない。ソニアに振られたたのが相当参っているのか女子に手当たり次第告白しているようだ。それでクラスメイト以外の女子……その中でも一番タイプだった赤松に告白しようとしているらしい。
ハッキリ言ってこれは不味い。何とか左右田を落ち着かせないとこのまま暴走して手当たり次第に女子に告白しかねない。

どうやって左右田を落ち着かせる? >>2

23: 2023/08/03(木) 21:59:46.59 ID:zEGxqIXm0
間違えた↓2

25: 2023/08/03(木) 22:01:11.92 ID:ioNnTS9Z0
茶柱に力づくで止めてもらう

26: 2023/08/03(木) 22:41:36.56 ID:zEGxqIXm0
(……こんな手段はあまりとりたくなかったんだが……しかたないか)

「分った。今のお前にピッタリの助っ人を呼んでやるよ」

「ほ、本当か!!?」

「ああ……ちょっとだけここで待っててくれ、今呼んでくるから……」

終里……じゃだめだ。食べ物で簡単に釣れるだろうが頭をあの脚で狙われたらガチで後遺症が残る一撃を加えられかねない。大神……は、山籠りで学園を留守にしているんだったっけか。
春川辺りは手加減して良い一撃を加えてくれそうだが、肝心の春川のことを俺はよく知らない。……事情を説明するだけで左右田を落ち着かせる(物理)してくれそうな人物と言えば……

「あいつぐらいしかいないよなぁ……」


……………………


「と、言うわけで日向さんからの依頼で不埒にも程がある男氏を成敗しに参りました! 超高校級の合気道家「茶柱転子」です!!」

「え、ちょっ、まっ、お、おい日向これはどういう……!」

「すまないな、左右田。今のお前はどう考えても冷静じゃない。とりあえず一旦落ち着いてもらうぞ」

「いやそれにしたっってお前の言葉で落ち着かせるとか色々選択肢があっただろ!? 何で初手で一番ぶっっそうな物理系女子を呼んできたんだよ!?」

「問答無用! きえぇええええええええええええええい!!」

──それは、一瞬の出来事だった。茶柱は目にも止まらないスピードで左右田に近寄ったかと思えばクビと左腕に手を回し、思いっきり締めたあとでクビに回した腕をグリッと半回転させる。ゴリュッ!! という嫌な音が部屋に響き、左右田は白目を剥いてピクリとも動かなくなった。


「お、おい! 大丈夫なのかそこまでやって!!?」

「安心してください。幾ら不埒な男氏とは言えこの転子、命までは取りません。後遺症も残りませんよ。一時間ほどは気絶したままでしょうけれどね」

「それでは依頼は完遂したのでこれで」と茶柱は教室を去る。俺の中で「怒らせてはいけない生徒ランキング」が更新された瞬間だった。


本日はここまで。明日も2~3時間ほどお付き合いいただければと思います。

29: 2023/08/04(金) 21:31:16.51 ID:BMGTRfmj0
「う、ううん……」

「お、おい。大丈夫か左右田」

茶柱が教室を去ってからおよそ1時間後、ようやっっと目覚めた左右田は……
01ほど落ち着いた99ほど落ち着きを取り戻していない茶柱による制裁補正-20↓2

32: 2023/08/04(金) 21:42:22.69 ID:BMGTRfmj0
49-20=29 そこそこ落ち着いたようだ

「あ、ああ……すまねぇ、言われてみりゃ確かに暴走気味だったわ。よくよく考えてみりゃクラスの女子殆どに告白なんて行為自体どうかしてたわな」

ああ良かった、いつもの……と言って良いのかどうかは分らないが、ある程度いつもの左右田に戻ってくれたようだ。これでダメなら玉砕覚悟で赤松に告白する手伝いをしなければならなかった。

「あとで皆にも謝っとけよ。多分いきなり告白なんてされて滅茶苦茶驚いてたと思うぞ」

「ああ……ほんとすまねぇ」

「……それはそうと、お前赤松とそんなに仲良かったのか?」

「ああ?そりゃ(コンマ↓2-補正20)」

34: 2023/08/04(金) 21:45:37.76 ID:3bLRsu7C0
仲良かったけ?

35: 2023/08/04(金) 21:59:11.44 ID:BMGTRfmj0
76-20=56 友人寄りの知り合い程度の関係

「あいつ、超高校級のピアニストだろ? その関係でキーボードやらなんやらの色んな「鍵盤楽器」も弾くんだけどさ。その調製をメカニックの俺がする事が時々あんだよ。それで何度か顔を合せてるし話しもしてるから、最低でも知り合いの先輩程度には……思ってて欲しいなぁ(白目)」

冷静になった結果、すっかり自信を無くしてしまったようだ。赤松のことは俺も知っているが、その適度の仲だという認識で告白をして、果たして上手く行くのだろうか……?

01~60 やめとけやめとけ!
61~80 まずは赤松やその周りに探りを入れよう
81~90 フォローはしてやるから当たって砕け散ってこい
91~00 あいつもう最原と付きあってるぞ(真顔)

↓2

37: 2023/08/04(金) 22:07:21.12 ID:NIU2HvsCO

39: 2023/08/04(金) 22:25:25.46 ID:BMGTRfmj0
「やめとけやめとけ! あいつは79期生の中心的人物なんだ。その程度の仲だってお前が認識してるなら告白なんてしない方が良い。あまりキツいことを言いたくないが、お前は恋愛ってもんを舐めてるんじゃないか?」

「うぐっ……」

左右田が言葉に詰まる。最愛だったソニアに振られてある種の錯乱状態にあったとはいえ、クラスメイトの殆どの女子に告白するという暴挙をした左右田の告白が上手く行くとは一㎜も思えない。


「じゃあどうしたら良いんだよ……」

「……」

「本当は分かってンだよ、俺だってさ。恋って奴は理屈じゃない。もっと素敵で不思議で楽しいもんだって……俺もそうなってみてえんだよ。可愛くて素敵な女の子と恋って奴がしてぇんだよ……」

「希望ヶ峰学園に来てソニアさんに合って初めて「一目惚れ」って奴をしてさ……姿を見たり声を聞いたりするだけで、嬉しくて、楽しくて、なんつーか心がぽわぽわしてさ。ああ、これが「恋」って奴なんだって分ったんだ……」

「でもそれは、結局俺だけだったんだ……ソニアさんは俺にそんな感情を少しも抱いていなかったいや、違うな。俺が抱かせられなかったんだ……」

「左右田……」

ソニアに恋をし、こっぴどく振られた結果、錯乱してしまった左右田。俺の事を「ソウルフレンド」と呼んでくれるこいつにどんな言葉を、アドバイスを掛けてやれるだろうか……

↓3

42: 2023/08/04(金) 23:05:13.04 ID:LmGqb8Lk0
肝試しでもして2人きりになってみるか?

43: 2023/08/04(金) 23:17:57.25 ID:BMGTRfmj0
「は? いやあの……誰と?」

「そりゃあお前」

01~50 ソニア
51~60 澪田
61~70 小泉
71~80 西園寺
81~90 罪木
91~00 赤松

↓2

本日はここまで。なんだか遊園地かどこかで女の子と二人っきりになりそうな左右田の明日はどっちだ!?
明日も9時から11時ごろまでやりますのでよろしくお願いします

>>38 何らかしらの特殊効果を付け加えるよう調製しておきます。

45: 2023/08/04(金) 23:28:26.42 ID:3bLRsu7C0
明日はどっちだ!

48: 2023/08/05(土) 21:37:02.76 ID:xNw/8NZt0
あ、ちなみに>>42の安価による強制効果で現在の季節は夏に固定されました。そして左右田の個性を一つ忘れていたのでコンマ判定追加。


「そ、ソニアさんと肝試し……!?」

「ああ。ほら、今度学園の近くの神社で夏祭りがあるだろ? んで、それに便乗した希望ヶ峰学園恒例の肝試し大会も行なわれるのは知ってるよな? そのクジに細工してソニアとペアを組ませてやるよ。そこで男らしいリードが出来れば少しはソニアもお前の事を見直すんじゃないか?」

「そ、そりゃ夜にソニアさんと二人っきりになれるってのは魅力的だけどよ……振られたばっかだから色々と気まずいっつーか……日向って俺が幽霊とか妖怪とか苦手なこと知ってなかったか?」

1~50 すっかり忘れていた、作戦を練り直す
51~90 特訓して男らしさや度胸を付けさせる
91~00 お前達がペアの時は仕掛けはなにも起こらないように手回しまでしてやるよ

↓2

50: 2023/08/05(土) 21:39:19.29 ID:Sa/jTfQd0
オーメン

52: 2023/08/05(土) 21:44:43.28 ID:xNw/8NZt0
「あ……す、すまない。すっかり忘れてた……そうか、お前そういうの凄い苦手だったな」

「お、おう……思い出してくれて良かったぜ……」

すっかり忘れていた。左右田は所謂ビビリな部分があって、絶叫マシーンやらお化け屋敷やらの恐怖系アトラクションが大の苦手だったんだ……!
他に何か無いか。失恋し、傷心して落ち込んでいる左右田に何か出来る事は……!!

↓2

54: 2023/08/05(土) 21:53:07.94 ID:hMIJHVNi0
気晴らしに澪田と舞園の合同ライブを見に行く

55: 2023/08/05(土) 22:08:09.90 ID:xNw/8NZt0
ええい! 考えていても仕方がない。こういう時は無理矢理にでも気分を明るくしないとダメだ!!

「えっと、じゃあそうだ! 今度○×ドームで78期生の舞園のライブがあるんだけど、一緒に見に行かないか? ほら、澪田がゲスト出演するって言ってた奴だよ。お前も澪田からチケット貰ってただろ?」

「ああ、あれかぁ……」

超高校級のアイドルである舞園と、超高校の軽音部である澪田の合同ライブ……どんなライブになるか想像も付かない(澪田の性格を知っている俺達としては何となく嫌な予感がしないでもない)が、楽しいイベントになることは間違いないだろう。
プレミアが付いているであろうチケットも澪田経由で入手済みだ。

「そうだなぁ……ライブ、アイドルのライブかぁ……っっし! 行ってみっかぁ!!」

こうして次の日曜日。俺は左右田と一緒に舞園と澪田の合同ライブを見に行くことになったんだ。


~日をまたいで日曜日当日~

01~60 時間にかなりの余裕を持って集合できた
61~70 あまり余裕はないが、ライブには間に合った
71~90 時間ギリギリだが何とかライブ開始には間に合った
91~00 ウッカリ寝坊してライブ開始時間を過ぎてしまった!!(奇数なら日向、偶数なら左右田が原因)

57: 2023/08/05(土) 22:10:42.05 ID:xNw/8NZt0
忘れてました↓2

59: 2023/08/05(土) 22:14:21.53 ID:Sa/jTfQd0
オール

60: 2023/08/05(土) 22:26:35.92 ID:xNw/8NZt0
「おう、左右田。随分速いな」

「おめーこそ早えじゃねぇか日向。やっぱこういうのは余裕を持って行動しねぇとな!」

ライブ当日。ライブが開催されるドーム前広場に、俺と左右田はかなりの余裕を持って待ち合わせ場所に集合していた。
これだけ時間に余裕があれば何か他に行動を起こしても(ゲーム的に言うと2回)ライブに間に合うかもしれない……

①やっぱペンライトと団扇はライブの必須アイテムだよな!(購入)
②小腹減ったし、先に軽めに何か腹に入れておこう
③念には念を入れて早めに指定席に着いておこう
④折角だし澪田に顔見せに行こうぜ!!(コンマ判定)

↓2 まずは一回目の行動

62: 2023/08/05(土) 22:53:37.77 ID:WKmGDqzZO
1

65: 2023/08/05(土) 23:01:51.03 ID:xNw/8NZt0
「さてと、それじゃあペンライトと団扇を買いに行くか」

「? 準備してきた奴じゃダメなのか? 俺ペンライトは一応自作のものを持ってきたんだけどよ……」

「その時のライブしか発売されないってパターンのアイテムは結構多いからな。俺はペンライトも団扇も買うつもりなんだが……」

「ほーん……。んじゃあ俺も団扇だけでも買っとくかね」

日向はライブ限定ペンライトと団扇を手に入れた! (ライブの盛り上がり判定に補正が入ります)

「さて、あと一回位なら何か行動できそうだけどどうするかな……」

①小腹減ったし、先に軽めに何か腹に入れておこう
②には念を入れて早めに指定席に着いておこう
③折角だし澪田に顔見せに行こうぜ!!(コンマ判定)
④その他(安価に託しました)

↓2

67: 2023/08/05(土) 23:14:59.96 ID:Sa/jTfQd0
4 ライブの関係者のハプニングを助けたら一番良い席にグレードアップした。

68: 2023/08/05(土) 23:36:50.99 ID:xNw/8NZt0
>>62の777の補正と組み合わせ、コンマ判定自動成功。

「いやー、助かりましたよ。まさか超高校級のメカニックの方がいらっしゃるとは!!」

ついでだから澪田に顔見せでもしようと舞台裏に忍び込もうとした俺達は、何故かスタッフ……それもこのライブのプロデューサーに頭を下げられていた。
舞台裏から聞こえてきた悲痛な叫び声が気になって事情を聞いてみたところ、なんでもライブで使う重要な機材類が纏めて不調状態になってしまったのだという。
関係者やファンにとって絶望的ともいえる状況だが、この場にいるのは超高校のメカニックである左右田だ。左右田はその圧倒的な技術力でものの数十分でライブ機材を直し尽くしてしまった。

「あー、いや。別に大した事じゃねえっっすよ。ライブに影響がなくて良かったっすマジで」

「舞園さんと澪田さんにもお二人のおかげで助かったと伝えておきます。お、それとお礼と言っては何ですがプラチナ会員限定席をご用意させていただきましたので是非そちらでライブをお楽しみください!」

ライブの席が普通席からプラチナ会員席にランクアップした! これでもっとライブを楽しむことができそうだ!!


69: 2023/08/05(土) 23:39:40.73 ID:xNw/8NZt0
本日はここまで。明日はちょっと早めに8時から始められそうです。果たして澪田in舞園のライブは無事に成功するのだろうか……。

71: 2023/08/06(日) 20:24:24.67 ID:xhWypwQd0
ザワ……ザワ……

ライブ開始直前。俺と左右田はライブ席の最前列……プラチナ会員限定席とやらに座って、ライブの開始を今か今かと待っていた。
開始前だというのに周囲から感じられる熱気と気迫は凄まじく、キチンと自我を持っていなければこの波に呑み込まれてしまいそうだ。

国民的アイドルのライブを生で、それもこんな間近で見るなんて俺も左右田も当然初めての経験で、思わず緊張してしまう。

──瞬間、会場中の照明が落ちて、次に、盛大で軽快な音楽が流れ出す。パッとスポットが付いた時にはステージの真ん中にアイドル衣装に身を包んだ超高校級のアイドル。舞園さやかが立っていた。

「~♪」

驚く間もなく、舞園は早速とばかりに持ち歌を歌い出す。アイドルにあまり詳しくない俺でも聞いた事がある、舞園さやかの代表曲だった。──そして

「~ギュギュイーン!!」

舞園の歌に合せるかのように、ステージの奥の方から軽快なギター音が鳴り響く。あまり間を置かず、奥から俺達のクラスメイトで有り超高校級の軽音部である澪田唯吹が姿を現わした。

曲が終わり、周囲からは盛大な拍手とペンライトが勢いよく何本も揺らめく。

会場の盛り上がり具合 超高校級のアイドル+超高校級の軽音部による補正最低保障80

↓2

73: 2023/08/06(日) 20:30:07.58 ID:Ckemvp3Y0
盛り上がってるかーい!

74: 2023/08/06(日) 20:37:46.63 ID:xhWypwQd0
「みなさーん! 今日は私、舞園さやかと!!」

「澪田唯吹の合同ライブに来てくれて感謝感激っす! ヒャッハー!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアア!!

凄まじい熱狂が背後と左右からぶつけられる。まるで興奮で嵐が巻き起こっているかのようだ。……これが超高校級。その中でも音楽、アイドル系に特化した才能を持つ二人の力……。
流石だと言いたいが、肝心の左右田のテンションは……↓2(機械修理によるライブ貢献+プラチナ席+ペンライト&団扇補正)最低保障50

77: 2023/08/06(日) 20:51:53.10 ID:xhWypwQd0
57 そこそこ楽しんでいるようだ。

「おおおおおおおおお!」

自作だというペンライトと団扇を元気に振って周りのノリに乗っている。……よかった。多少は気晴らしになっているようだ。
俺も負けじと声を張り上げてペンライトと団扇を振る。

さて、このあとのライブの進行予定では……

01~40 舞園→澪田→舞園→澪田の順で持ち歌披露
41~70 舞園を中心に進み、澪田はギターでサポート。歌は少しだけ。
71~90 二人で一緒に歌える歌を中心に進む。
91~00 まさかの澪田中心。ノリに乗って色んな(意味深)歌を披露しまくる。

↓2

79: 2023/08/06(日) 20:54:51.17 ID:Ckemvp3Y0
ソーダ

80: 2023/08/06(日) 20:59:40.66 ID:xhWypwQd0
確か交互に歌を披露していく進行だった筈だ。初手が舞園だったから次は澪田なんだが……

01~50 流石に会場やライブの空気を読んで比較的おとなしめの曲でいく
51~70 基本おとなしめだが時々澪田節が炸裂する歌が混じる。
71~00 寧ろ澪田節全開の曲ばかり会場の空気がカオスな事に


83: 2023/08/06(日) 21:43:13.02 ID:xhWypwQd0
「ではでは続いては唯吹の新曲っす!!」

ギターのテンポは控えめに。ポップでキュート。思わず楽しくなってしまうような曲を澪田は選択して歌い続ける。
どうやら場の空気や今回の合同ライブのコンセプトというのをしっかりと分かっているようだ。俺が不安視していた……「所謂澪田節」が炸裂しまくるんじゃないかという不安は、どうやら杞憂だったようだ。

ライブもそこそこ進み、小休止の時間。ステージ上では舞園と澪田が箱の中に入っている紙のお題にそってトークに花を咲かせている。

↓2 トークの内容

85: 2023/08/06(日) 21:49:43.48 ID:jW3iOixvO
お互いの容姿を誉める

86: 2023/08/06(日) 22:02:12.17 ID:xhWypwQd0
「やっぱさやかちゃんのチャームポイントといえばそのキュートな笑顔とアイドル活動に対する姿勢っすね! 唯吹も見習わなく茶行けない部分があるなぁといつも思ってるっすよ!」

「ありがとうございます!(ニッコリ)そうですねぇ……言い方が少し不味いかもしれませんが、やっぱりその奇抜な髪型とテンションでしょうか。いつもいつも元気で変わらない自分を保てるというのは澪田さんの強みだと思っていますよ」

普段は聞き慣れない女子トークが炸裂している。お題の内容も過激な物は少なく、進行も滞っている様子は見られないが……

01-50 お題 理想の恋愛相手について
51-70 同じプラチナ席に座っていた苗木と遭遇する
71-90 普通席からヤケにテンションの高い舞園コールが聞こえてくると思ったら、ハチマキ&ペンライトと団扇を持っていた桑田がいた
91~00 澪田「あれ? 創ちゃんと和一ちゃんじゃないっすか。なにしてるんすか、こんなとこで」

↓2

88: 2023/08/06(日) 22:03:38.81 ID:Ckemvp3Y0
なんで居るの?

89: 2023/08/06(日) 22:18:27.10 ID:xhWypwQd0
「うぉおおおおおおおおおおお! 舞園ちゃーん!!」

小休止のトークタイムにも関わらず、聞こえてくる舞園コール。気持ちは分らんでもないが、ちょっとは空気を読んで欲しいと後ろを振り向くと……そこには「舞園Love」とあかれたハチマキを装備し、ペンライトと団扇を持っていた超高校級の野球選手、桑田レオンが普通席に座っていた。
あいつ……舞園の事が好きなのは俺も知ってるが何やってるんだこんな時まで……

「なぁ日向……ちょっと聞きてぇんだけどよ」

「お、おう。なんだよ」

「……もしかしてソニアさんに話し掛けに言ってる時の俺もあんな感じだったか?」

……その質問に対し、俺は無言を貫いた。なんと言えば良いか分らなかったというともあるが、なにをどう言いつくろうと左右田を傷つけてしまうだろう事が分りきっていたからだ。
……その無言が、ある種の答えになっていた

「……俺、もう一度自分を客観的に見直してみるわ……」

他人の癖見て我が癖直せという諺があるが、今の桑田は反面教師として、左右田にとって良い刺激になったようだ。

↓2ライブ終了までに起きるイベントを何か一つ(よっぽど無理がある物でない限り採用します)

91: 2023/08/06(日) 22:24:36.11 ID:BOw/e+O10
演出ミスで照明が落ちてきそうになった時に

94: 2023/08/06(日) 22:35:06.45 ID:xhWypwQd0
──それは、一瞬の出来事だった。

小休止のトークタイムも終り、舞園がステージの中心で歌と踊りを披露していた時。……カチャン! という小さな金属音がステージの上の方から聞こえてきた。違和感を感じて上を見ると、照明の一つがグラリと揺れて……

「……え?」

次の瞬間、歌っている舞園の上に真っ逆さまに落ちてきた。

「──ッツ!!?」

01~40 日向が身を挺して助ける
41~80 左右田が身を挺して助ける
81~99 澪田が身を挺して助ける
00 桑田が身を挺して助ける

↓2 

96: 2023/08/06(日) 22:37:15.26 ID:tqr9xmvfO
ピキーン!

97: 2023/08/06(日) 22:41:48.13 ID:xhWypwQd0
「──クソッ!」

「お、おい日向!」

気づいたときには、身体の方が勝手に動いていた。進入禁止ように張られたロープを跳び越えてステージに上がり、立ち尽くす舞園を庇うように覆い被さる。

↓2 コンマ値が高いほど重症。70以上で強制的に病院送り


99: 2023/08/06(日) 22:43:20.21 ID:zSVr8j/lo
うおー!

101: 2023/08/06(日) 22:56:11.46 ID:xhWypwQd0
↓1にしなくて本当に良かった……ちなみに44と66以外のゾロ目だったらスタイリッシュに救出に成功してました。

ガシャアアアアアアアアアン!!

「グッ……!」

「日向!!」

左右田の悲痛な叫びが聞こえてくるが、幸いにも照明は右肩を少しばかりかすっただけだった。怪我も大した事はない。

「あ、あの……」

「は、創ちゃん!? 何で……ってか大丈夫っすか!?」

澪田がギターを抱えたままこっちに急行してくる。左右田もいても立ってもいられなくなったのか、ロープを飛び越えてステージに上がってきた。ザワザワと会場のざわめきが大きくなり、舞台裏やステージで待機していたスタッフ達が慌ただしく動き始め……

結局、ライブ会場に不備があったということで、合同ライブは中止。自分で言うのもなんだが、何とも後味の悪い結末になってしまった……。

102: 2023/08/06(日) 23:03:31.70 ID:xhWypwQd0
「はい、応急ですが、一応、これで処置は終了です。あとでちゃんと病院にも行ってくださいね?」

「はい。本当にすみませんでした」

ペコリと頭を下げて、ライブ会場内にある医務室を出る。……身体の方が勝手に動いたとは言え、あの時の俺の行動は完全に浅慮のそれだった。一歩間違えば大怪我をして舞園のと澪田の合同ライブを最悪なものにしてしまっていたかもしれない。

自分の行動を反省しながら医務室を出た俺に、声を掛けてきたのは……

01~30 左右田
31~60 舞園
61~90 澪田
91~00 全員

↓2

104: 2023/08/06(日) 23:04:03.91 ID:qWRNlaD50

106: 2023/08/06(日) 23:27:05.59 ID:xhWypwQd0
「…………」

そこには無言で佇む左右田、澪田、舞園がいた。舞園はまだしも、左右田と澪田からもの凄い圧を感じる。どんなに鈍感な奴でも分る。クラスメイトである二人は明らかに怒っていた。

「……創ちゃんそこに正座」

「え、いやあのここ廊下……」

「正座ったら正座ぁ! 重石を膝の上に載せないだけありがたく思うっすよ!!」

怒鳴り散らす澪田の圧に負けて、俺はその場で正座する。そのあとは予想通り二人によるお説教のフルコースだった。やれ「頭に直撃していたらどうするつもりだったんすか!」だの「一瞬心臓が止まりかけたんだからな!」だの正当な理由で二人は俺を糾弾しまくる。100%とは言いたくないが、どう考えても向こうが正しいので何の反論も出来ない。

「…………あの、ちょっと良いですか?」

ここまでなにも言ってこなかった舞園が、ここで初めて声を掛けてきた。

「……どうして身を挺してまで私を助けようとしてくれたんですか? ……やっぱり私が超高校級のアイドルだから……でしょうか」

↓2 今日はここまで。おかしいなぁ……? 左右田の恋愛相談編なはずがちっともそっちに流れが向かないぞ?

108: 2023/08/06(日) 23:35:40.89 ID:jW3iOixvO
そう言われても・・・咄嗟に体が動いたとしか・・・

109: 2023/08/07(月) 20:37:19.92 ID:4TqmfGVo0
再開します。いい加減本来の流れに話しを修正したい。

110: 2023/08/07(月) 20:51:14.16 ID:4TqmfGVo0
「そう言われてもな……。咄嗟に身体が動いたとしか……」

「……そうですか」

何か深い考えが合ったわけでも、なにか特別な理由があった訳でもない。あの黒くて大きな照明が舞園の元に落下してくるのを察知した時には、身体の方が先に動いていたのだ。
そういう俺に、澪田と左右田は同時に溜息を付いた。

「創ちゃんってそういうとこあるっすよね。普段は割と冷静な方なのに、こういう緊急事態になると予想の斜め上の行動をする事があるって言うか……」

「分るわー。特に誰かが困ってたりピンチだったりする時な。普段からは考えられねぇような無茶をする時があるっつーかよ……」

二人はそう言って俺を詰るが、本当に本能的なものなんだからどうしようもないじゃないか……。


01~50 アイドルスマイルでニッコリと「助けていただいてありがとうございます」
51~90 割と素っぽい笑顔で「優しい人なんですね日向先輩って」
91~00 おや? 舞園からの視線が熱っぽいぞ?

↓2

112: 2023/08/07(月) 20:56:19.78 ID:OjEj9r2bO
はい

113: 2023/08/07(月) 21:14:31.84 ID:4TqmfGVo0
「……優しい人なんですね、日向先輩って」

ふふっ、と心の奥底から微笑むように舞園は言った。普段ステージで見せるアイドルとしてのスマイルとはまた違う、舞園さやかという女の子の素の笑顔……を、見せてくれたように俺は感じた。

「舞園に怪我が無くて、本当に良かったよ」

「はい。本当にありがとうございます」

「……ねーねー和一ちゃん。唯吹いま何かがビビッと建ったのを感じ取ったんすけど」

「安心しろ、俺もだ」

さて、それじゃあ……

01~40 今日はこのまま解散、左右田の相談依頼はまた明日から
41~60 歌い足りない唯吹が、左右田と日向をカラオケに強制連行
61~70 ↑+何故か舞園まで付いてくる
71~90 お腹が空いたので舞園以外の三人でファミレスに直行、駄弁る。
91~00 このコンマをとった人の安価に託した

↓2

115: 2023/08/07(月) 21:15:28.10 ID:MmmbG32z0
ほい

116: 2023/08/07(月) 21:30:11.20 ID:4TqmfGVo0
「それじゃ、俺は言われた通り一足先に希望ヶ峰学園に戻って保健室に行くよ」

「俺はどうすっかなぁ……一人でどっか行く気分でもねぇし、日向に付き添うわ」

「唯吹も本当はそうしたいっすけど……」

「私達は今回の事故の会見に出席しなくてはいけませんからね。本格的なお礼はまた後日と言う事で」

その日はそのまま解散。俺は左右田と共に希望ヶ峰に戻り、保健室で検査と治療を受けたのだった。


~1日後~超高校級の相談教室~


「いやぁ、大した事なくて良かったな」

安心したように左右田が言う。結局あの照明は俺の右肩を少し強めに掠めただけで、筋肉内部にも骨にも異常は無かった。
これで心置きなく、相談の続きが出来る。

「……そういえば聞き忘れてたんだけどさ。左右田の言う相談の「ゴール」ってのはどこなんだ? 女の子にモテるような男になることか? それとも実際に彼女が欲しいのか?」

「それは……↓2」

118: 2023/08/07(月) 21:32:06.24 ID:/1AYOLeB0
デートできればok

121: 2023/08/07(月) 21:47:40.20 ID:4TqmfGVo0
「日向先生……デートが……女の子とデートがしたいです!」

「お、おう……最近映画が上映されて大ブレイクしてたとはいえ、そのネタはちょっと所じゃなく古いぞ左右田……」

左右田は魂を振り絞るように言うが、なんというかその……目標がちょっと低すぎるように感じなくもない。様はこいつは所謂「青春」って奴をおうかしたいのだろう。
確かに可愛い女子とのデートは、学生時代を振り返る際の良い思い出になるだろうし、気持ちは分らんでも無い。だがデート、デートだ。
デートという物の定義で言えば「恋人ないし特に親しい者と遊びに行く」事を指す。左右田は女子から「男」としてはあまり人気がなくとも「友人」としてなら良く見られていると思うし、気兼ねなく誘えばおkしてくれそうな娘は割といると思う。ノリの良い澪田然り、面倒見の良い小泉然り、左右田(&罪木)弄りが趣味の西園寺然り。

さて、じゃあどいつをデートに誘うことを薦めようか……

先に3票入った2メンバー(女子)を薦めます。

123: 2023/08/07(月) 21:53:30.92 ID:KW6brzlmO
小泉

125: 2023/08/07(月) 22:23:52.76 ID:4TqmfGVo0
しまった、選んだ相手によって各種難易度やコンマ判定値が変わるって書き忘れた……。


「そうだなぁ……ここ暫く予定が空いてるって言ってたし、小泉とかどうだ?」

「小泉ぃ? 小泉かぁ……」

「不満か?」

「いや不満じゃねぇんだがよ。普通に可愛い女の子だと思うし。けどあいつ、いつもクラスの連中の面倒見てたり、なにかと口うるさく小言ったりするだろ? なんつーかその、クラスに一人はいる「ちょっと男子ー」が口癖の「クラスの姉ちゃん」的な雰囲気がさ……」

「お前、それ絶対小泉の前で言ったりするなよ……無条件で好感度駄々下がりするぞ」

だが左右田の言いたいことも分からんでも無い。言われてみれば確かに俺も心のどこかで「小泉ってそういうとこあるよな」と思っている自分がいる。
しかし、ヘタレ気味の左右田にとって初のデート相手となると、良い意味で度量がある女の子が良いのでは無いだろうかと思う。小泉ならばその点問題なしだ。


「気持ちは分らなくも無いが、お前のためにも俺は小泉を押すぞ。あいつならお前の人生初デートの相手としちゃピッタリだろうからな」

「んー……お前がそこまで言うなら「遊びにいかね?」っ的なノリで誘ってみるかぁ……」


~その日の放課後~


「え? 今度の休みに? アタシと? うーん……」

01~70 アンタから誘ってくるなんて珍しいけど良いわよ
71~80 え、えーっっと、つまりそれっってその……で、デートだよね?
81~00 ちょっとなに小泉お姉に唾付けようとしてんのよこのモブ!!(西園寺強制乱入)↓2

127: 2023/08/07(月) 22:24:54.93 ID:mesUguK5o
ピキーン!

129: 2023/08/07(月) 22:32:23.78 ID:4TqmfGVo0
先にコンマとります。西園寺はビックバン化してる? していない?

00~50 何故か口リのまま
51~99 ビックバン化している

↓2

131: 2023/08/07(月) 22:34:23.63 ID:9FSR5uHB0
どっちだ

132: 2023/08/07(月) 22:54:03.56 ID:4TqmfGVo0
「お、おう。お前さえ良ければ、だけどな……」

「え、えーっっと、つまりそれっってその……で、デート「ちょっとなに小泉おねえに唾付けようとしてんのよこのモブ!!」

「うおっ!?」

(さ、西園寺!?)

物陰から事の成り行きを見守っていた俺だが、小泉がオーケーしかけたところに、1年前までは天然の口リ体系(何故だか知らないがこの一年で急激に成長した)だった超高校級の舞踏家「西園寺ひよ子」が割り込んで来た。
入学当初から面倒を見てくれていた小泉を「おねえ」と慕う彼女にとって、左右田と小泉のデートなど認められないということなんだろうか……

「アンタみたいなモブがおねえと二人っきりで出かけようなんて100万年早いんだよばーか!」

「う、うるせぇな! 誰を遊びに誘おうが俺のかってだろうが!」

「なに? ソニアおねえにこっぴどく振られたからって今度は小泉おねえに手を出そうっての!? 信じらんないこのクソモブDT!!」

「ひ、ひよ子ちゃんちょっと落ち着いて! あと女の子が軽々しくDTとか言っちゃダメ!」

まずい……このままでは収集がつかなくなってしまいそうだ……

01~50 物陰から颯爽と「おいおい、遊びに行くなら俺も混ぜてくれよー」と登場する
51~90 小泉だけでなく、西園寺も左右田と一緒に出かけることに
91~00 罪木or澪田が乱入。事態が更にカオスに

↓2

134: 2023/08/07(月) 22:58:00.62 ID:MmmbG32z0

135: 2023/08/07(月) 23:15:13.03 ID:4TqmfGVo0
「……いく」

「……は?」

「だから! 私も一緒に遊びに行ってやるっていってんの!! っていうかアンタとおねえを二人っきりになんか出来るかバーカ!」

「あ、うん。私は別に良いけど……左右田、良いよね?」

「お、おう……」

……これは少々不味いことになった。西園寺が目を光らせている限り、左右田と小泉を二人っきりにするなんてのは不可能だろう。
見方を変えれば「両手に花」と言えるかもしれないが、左右田に女の子を二人まとめてリードする度量があるとはとてもではないが思えない。

放課後、俺は左右田を相談室へと呼び出してデートの作戦会議をすることにした。

良いアイデア↓2 ただし、どんなことがあろうが西園寺はデートに付いてきます。

137: 2023/08/07(月) 23:25:47.65 ID:OjEj9r2bO
罪木を同行させ、罵りに夢中なってる隙に2りきりになる

138: 2023/08/07(月) 23:39:32.68 ID:4TqmfGVo0
「な、なぁ日向。いやソウルフレンド、お前それマジで言ってるか?」

「わ、割とありじゃないかと思うんだが……ダメか?」

「……俺が言うのもなんだけどさ、それってこれから罪木を追加で遊びに誘うって事だよな? 傍から見ても女子三人を侍らすクソ野郎に見えるだけじゃなくて、確実に小泉と西園寺の怒りを買うと思うんだが……」

……考えてみれば確かにそうだ。俺の意見を通す場合、罪木を追加で遊びに誘わなくてはならない。小泉と西園寺と遊ぶ約束を既にしている上でだ。
だが小泉以外で西園寺の注意を一番引ける人物と言えば、俺は罪木くらいしか思い付かない。

01~50 日向が罪木を誘って、偶然を装い現地で合流する
51~70 幸運にも小泉が罪木にも「一緒に遊ばない?」と声を掛けてくれていた
71~90 そもそもその日は用意があって罪木は動けない
91~00 このコンマをとった人の安価に任せる↓2

今日はここまで。いよいよチュートリアルも中盤に入ってきました。

143: 2023/08/08(火) 20:48:12.94 ID:mDRGpk3j0
言い忘れていましたが、七海は既にサポートキャラとして動かせることが出来るので、日向のお願いはある程度無条件で聞いてくれます。(なので七海を遊びに誘えるかどうかのコンマ判定は無し)

「……しょうがない。罪木ほど上手く行くかは分らないけど、七海を誘って俺も現地に行く。で、偶然を装ってお前らと合流して、西園寺が隙を見せた時とかの良いタイミングで西園寺を俺と七海で回収してみる」

「お、おう。それならまぁ……大丈夫、なのか?」

自分で言っておいて何だが、この作戦が上手く行く確率は多めに見積もって五分だ。西園寺の警戒度にもよるし、「小泉から離れない」というスタンスを貫き通されたらそれだけで破綻する。
「左右田が小泉に余計な事をしないか見張る」っていう目的なら左右田の動きにもある程度警戒をしているはずだ。

……その辺りは当日の西園寺のテンションと、これから立てる作戦の完成度にもよるだろう。

「ところでなんだが、左右田。お前はどこに遊びに行くつもりなんだ?」

「↓2」

01~40 最近出来た総合アミューズメント施設
41~70 夏なので海orレジャープール。
80~90 大見得切ってネズミーランド(左右田の懐が一気に寒くなる)
91~00 このコンマをとった人の安価に任せる

145: 2023/08/08(火) 20:50:38.30 ID:b6ubmCCm0
ほい

146: 2023/08/08(火) 21:02:13.11 ID:mDRGpk3j0
「学園からそこそこ離れてるけど、最近総合アミューズメント施設が出来ただろ? 元超高校級の建築家と元超高校級のデザイナーがコラボして造ったっていう奴」

「ああ、あそこか。確かにあそこなら遊ぶ場所も色んな店もあるし、デートにはピッタリかもな」

「おう。デートスポットとしても最適ってテレビや雑誌でも言ってたからな。少なくとも外れじゃねーだろ」

万が一の可能性として機械工場見学とか言い出さないか不安だった俺だが、どうやら杞憂だったようだ。

……それから俺と左右田は入念にデートの計画と準備を下校時間ギリギリになるまで相談したんだけど……

↓2 01ほどボロボロで穴だらけの出たとこ勝負。00ほど完璧に見える(完璧とは言って無い)

148: 2023/08/08(火) 21:08:50.65 ID:J3srQdWTO

149: 2023/08/08(火) 21:24:57.52 ID:mDRGpk3j0
65 高校生男子が考えられる作戦としてはそこそこ。

「……ふぅ。取りあえず即興で考えられる策としてはこんなとこか?」

「そうだな。俺達以外の……それこそ女子の意見とかも取り入れられればもっと精度が上がったんだろうけど……唯一無条件かつ二人に内緒で協力してくれそうな七海は「ゲーム施設」中心の計画ばかり考えそうでな……」

遅刻は絶対NG。約束の30分前には現地に到着している。アミューズメント施設の下見を事前に行ない。どこに何があるかをシッカリと頭の中に叩き込んでおく。荷物持ちになることは大前提。西園寺にどんなに煽られようと、無駄な喧嘩はしない。俺と合流タイミングをシッカリと極めておく。……あとは出たとこ勝負だ。

超高校級の相談窓口の研究教室を貰ってから、それも友人である左右田からの依頼。……必ず成功させてみせる!


~そして、デート当日~

01~80 流石に作戦をシッカリ立てただけあって、約束の30分前には待ち合わせ場所に来ている左右田
81~90 30分前とはいかなかったが、15分前には現地に来れた左右田。
91~00 あのモブ遅刻しやがった!!

↓2

151: 2023/08/08(火) 21:26:17.13 ID:MKSIwd8B0
ハプニング大王

152: 2023/08/08(火) 21:37:20.75 ID:mDRGpk3j0
(よしよし、ちゃんと30分前に待ち合わせ場所に来てるな)

(ふわぁ……まだ朝早いのに左右田くんすごいね。私、日向君に電話で起こしてもらわなかったら起きられなかったかも……)

既に事情を説明してある七海と共に、左右田の様子を物陰から観察する。相当気合が入っているのか、私服も今まで見たことが無い新品のそれだ。
……これは期待が出来るかもしれないぞ。

「ところで小泉さん達はいつごろくるんだろう?」

「さぁ? 西園寺だけなら兎も角、小泉が遅刻するなんて俺には想像出来ないけど……」

01~50 約束の25分前には来た
51~80 約束の15分前から来た
81~90 西園寺の着付けに珍しく手間取ったらしく、時間ピッタリに来た。
91~00 約束の1時間前に来ていた……だと……!?

↓2

154: 2023/08/08(火) 21:40:28.86 ID:J3srQdWTO
ほい

156: 2023/08/08(火) 21:50:41.88 ID:mDRGpk3j0
「ハァ……ハァ……ご、ごめん左右田! もしかして待たせちゃった?」

「い、いや。俺もちょっと前に来たとこだぜ」

「そ、そう。……良かった。ごめんね? 本当は約束の時間よりもうちょっと早く来れる予定だったんだけど……」

「あ、謝らないからね! 偶々新品の着物が私のサイズにあってなくて小泉おねえを手間取らせちゃっただけなんだから!!……あ、おねえは本当にごめんね?」

遅刻こそしなかったが、意外にも二人は時間ピッタりに来た。こういうのは女性にせよ男性にせよ約束の十分前程度には現地に付いている物だと思っていたから少し意外だったが、なるほどちゃんとした理由があったようだ。

面白そうなんで予定に無かった判定

01ほどカジュアルで普段通りな感じの服装。00ほど気合が入った服装

↓2小泉 (シッカリ者補正+20)
↓3西園寺(新品の着物補正+10)

158: 2023/08/08(火) 21:52:41.16 ID:MKSIwd8B0
行きはよいよい帰りは怖い

159: 2023/08/08(火) 21:52:43.08 ID:b6ubmCCm0
さげ

160: 2023/08/08(火) 21:54:55.90 ID:mDRGpk3j0
二人纏めて低コンマは草

162: 2023/08/08(火) 22:14:56.77 ID:mDRGpk3j0
小泉36 西園寺28 小泉がまぁまぁカジュアル。西園寺が「モブと遊びに行くときの服装なんてこんなもんでしょ」というスタンス。

「……ところでなんだ、お前らその……」

「? なによ」

「ああいや、すまんなんでもねぇ……(あぶねぇー! 女子の服はよっぽど酷くねぇ限りツッコむなっつーアドバイスが無きゃ今頃「お前らちょっと服装がカジュアルすぎじゃね?」ってツッコんでたわ!!)」

(俺との遊びなんてこの程度の服装で十分っつーことなのかな……)ズーン……

「? なにいきなりテンション下がってんの? もしかして自分のモブさ加減と服のダサさにようやく気づいたとか?」

「(服に関してはこっちの台詞だっつーの!)うっせうっせ! ほら、早速遊びに行こうぜ!!」

「ここって確か色んなお店や施設があるのよね? まずはどこに行くつもりなの?」

「↓2」 総合アミューズメント施設にありそうなお店や施設ならおk

164: 2023/08/08(火) 22:20:33.22 ID:b6ubmCCm0
動物と触れ合える広場

166: 2023/08/08(火) 22:40:07.87 ID:mDRGpk3j0
コンマが3322の連続でゾロ目だと!? どういう事だ説明しろ苗木!!

「……多少迷ったんだがよ。期間限定の施設だっつー「動物との触れ合い広場」ってのがあるらしいからそこに行ってみようかと」

「あーそれね。私も聞いた事あるわ。確か田中が監修を務めたっていう奴よね」

「えー? 触れ合い広場は兎も角田中お兄監修って時点で嫌な予感がするんだけどー。説明文とか全部厨二になってたりしない? クスクス」

「いやそれはねぇよ。だって……」

「? だって?」

「……いやほら、流石にあいつの書いた文章をそのまま提示したら一般客がドン引いちまうだろ。絶対雇ったオーナー側がまともな奴にしてるって(あっっぶねー! ちゃんと下見したしって言いかけたわ!!)」

「……まぁ良いわ。あいつが普段一緒にいるのは大抵ハムちゃんずばっかりだし、私も動物は嫌いじゃ無いしね」

「まぁ「なにも決めてなかった」って返答よりは多少マシかなー? それじゃ、さっそく行こうおねえ。あ、左右田お兄は今日はお姉の半径3メートル以内に入るの禁止ね。何するか分かんないし」

「なにもしねぇよ!? お前の仲の俺信用なさ過ぎだろ!!?」

コンマ判定 連続ゾロ目によりハプニング及びマイナスマス無し

01~50 可愛い子犬や子猫と戯れて凄く和んだ! 二人の好感度と雰囲気中アップ
51~70 小泉に戯れようとする大型犬から小泉を守った! 小泉からの好感度と雰囲気大アップ
71~90 ↑に同じだが対象が西園寺
91~00 ↑に同じだが対象が二人

167: 2023/08/08(火) 22:40:57.72 ID:mDRGpk3j0
↓2

169: 2023/08/08(火) 22:43:16.35 ID:b6ubmCCm0
さげ

171: 2023/08/08(火) 23:05:58.74 ID:mDRGpk3j0
どんな犬猫がいるか調べるために画像を検索したら凄くほっこりしました。

「わぁ……。話しには聞いたことあっったけどこの子がマンチカンかぁ……! 凄い!垂れ耳で脚が小っちゃくて滅茶苦茶可愛い!! しかもふわふわ!!」

「……ふーん。私チワワって某どうする~♪のCMに出てた印章しか無かったけど……まぁなに。そ、それなりに可愛いじゃん。それなりにね」

「……あのさ、楽しんでるところ非常に恐縮なんだけどよ。何故だかこのゴールデンレトリバーって大型犬に異常に懐かれて、押し倒されて顔中をなめ回されそうになってる俺はどうすれば良い?」

「そのままなすがままにされちゃえば~? あ、おねえ! このサイベリアンって子もふわっふわだよー!!」

「うわぁ! この娘も可愛い!! あ、ひよ子ちゃんそのままその子を抱きしめててね。写真撮ってあげるから! あと左右田もシッカリする! 懐かれてる証拠なんだからちゃんと拒絶して立ち上がるの! そして頭を撫でてあげるのよ!!」

~物陰~

(……良かった。少なくとも楽しげな雰囲気にはなってるみたいだ)

(んー……恋愛面で言う「良い雰囲気」にはまだなっていないと思うんだよね。でも三人ともテンションは高くなってるし、これはこれでとても良いと思うな……(子猫を撫でながら))

さて、お次のお店or施設は? ↓2

173: 2023/08/08(火) 23:07:02.41 ID:b6ubmCCm0

176: 2023/08/08(火) 23:23:52.19 ID:mDRGpk3j0
「うーん。楽しかったぁ! 将来ペットとして飼うかどうか真剣に悩んじゃうぐらいだったわ! あ、動物と触れあったんだから二人ともちゃんと手は洗って、消毒もしてね? 田中がいつも言ってることだけど」

「おねえの気持ちは分るけど、私はこういう場所に遊びに来てみたり触ったりするだけで十分かなぁ。お世話とか面倒臭そうだし」

(確かにおめぇにペットの世話がつとまるとは思えねぇ……って言いたいけどここは我慢我慢……! 西園寺の怒りをこれ以上買うと計画が台無しになりそうだしな……)

「それで? 次はどうするの?」

「そうだなぁ……ちょっと早いけどそろそろ何か軽く腹に……って、ん?」

「なにあの屋台? なんだか凄い人集りが出来てるけど……」

「凄く良い匂いがするね~……けどなんだろう。どこかで嗅いだことのある匂いなんだけど……」



「ウェルダーン! はい、次のお嬢さんご注文をどうぞ-!」

「」

「」

「」

~物陰~

(花村ぁあああああああ!?)

(あれ? 花村くんってここで野外研修してたんだ。知らなかったなぁ……)

どうする?

01~30 花村の実力は知っているので、一応軽めの物を注文しに行く
31~60 三人でいるところを見られると嫌な予感がするのでそっとしておこう……
61~90 偶然を装って合流するならここだ! 左右田と合流して五人で花村の元へ行く。
91~00 このコンマを取ったひとの安価に託した。

177: 2023/08/08(火) 23:25:03.00 ID:mDRGpk3j0
↓2 今日はここまで。

179: 2023/08/08(火) 23:25:31.76 ID:J3srQdWTO

181: 2023/08/09(水) 20:56:18.15 ID:bkFE5aX20
ええい、仕方ない!! よりにもよってあの三人でいられるところを花村に目撃されたら花村がどんな失言をするか分ったもんじゃない! 計画よりはちょっと早いけど……!

(七海! ここだ、行くぞ!!)

(ラジャーです隊長!!)


「(コホン)……あれ? 左右田じゃないか。それに小泉に西園寺まで」

「あん? 日向じゃねぇか、随分はや……じゃねぇ。い、いやぁ~奇遇だなぁ、こんな所で」

「おっすおっすー」

「あれ? 七海ちゃんもいるの? ……あー、もしかしてデート中だった?」

「ち、違うって! ここのゲームセンターに新しく設置された最新のゲームがあるって七海が……」

「二人用のゲームだからちょっと付きあって貰ってまーす」

「あー……はいはいそういう事ね」

「とかいう建前で、日向お兄ってば七海おねぇとデートしようとしてたんじゃないのー?」クスクス

「違うっつーの……そっちこそ珍しい組み合わせだな。左右田、まさかの両手に花のダブルデートか?」

「は、はぁ!? 違えって俺は……」

「んなわけないでしょバカお兄! このモブが小泉お姉に唾付けないかどうか見張ってるだけだっつーの!!」

「ま、まぁ最初に遊びに誘われたのは私で間違いないんだけどさ、ひよ子ちゃんがね……」

「当然でしょおねぇ! おねぇはもっと自分が素敵な女の子だって自覚を持った方が良いよ!!」

「あ、あはは……ありがとうねひよ子ちゃん。それでどうする? 花村の所に行く?」

「そうだな……俺らも丁度小腹が空いてきた所だし、偶然とはいえクラスメイトに会ったんだから顔ぐらい見せに言った方が良いんじゃないか?」

「決まりだな。結構込んでるけど花村の料理で腹ぁ充たそうぜ」


~数十分後~


「はい次の方~……ってあれ? 皆お揃いでどうしたの? まさかワザワザ僕の野外学習の応援に来てくれたとか?」

「いや……ま、まぁ、そんなとこだな。なにか小腹を充たせる物が欲しいんだが……何か丁度良いの売ってないか?」

↓2 最低値20。30に近いほど丁度良い料理がある。00に近いほど大盛りの料理しか売ってない。


183: 2023/08/09(水) 20:58:41.11 ID:H2YPOmJEO
いい

185: 2023/08/09(水) 21:25:33.93 ID:bkFE5aX20
いやこういうタイミングのゾロ目ってどうすれば良いか分らないんだが……。取りあえず超美味い&デートにピッタリなお洒落な料理が出て来たって事でお茶を濁しますか。

「ふふーん。それなら丁度良い物があるよ!」

そう言って花村は奥に設置された冷蔵庫から何かキラキラとした四角い宝石のような物が幾つも入った器を取り出してきた。

「うわぁ……!」

「うん、とっても綺麗だね」

「ふふーん! 夏季限定のジュエルゼリーさ! 莓、ブルーハワイ、檸檬、メロン……好きな味の物を持って行くと良いよ。あ、お代は要らないよ。実を言うとこれ試作品でね……味は保証出来るんだけど、実際に受けるかどうかが分らなくてさ……お代の代わりに、後日でいいから感想を聞かせて欲しいな!」

少々申し訳無く思ったが、そういう花村の行為に甘え、俺達は近くのベンチで花村特製のゼリーを食べることになった。

「うーん! やっぱり綺麗ね。少し食べるのが勿体ないぐらい」

「偶然とはいえラッキーだよな。花村の料理だから間違っても不味いってこたぁねぇだろうし」

「とっても綺麗……なんだけど、この形。ゲーマーの私としてはどうしてもパズルゲームのコマを思い出しちゃうなぁ……ん、ヒンヤリとしてて美味しいね」


花村特製の冷静ゼリーで小腹を充たした俺達五人。さて、次はどうするか……

01ー50 計画通りゲームセンターに二人を誘導する
51~80 西園寺と小泉の二人がウィンドウショッピングをしたいと言い始めた
81~00 日向と七海に気を使ったのか、二人が強引に左右田を連れてどこかへ行ってしまった!!

↓2

187: 2023/08/09(水) 21:27:21.86 ID:4x0c0I8j0

189: 2023/08/09(水) 21:42:47.64 ID:bkFE5aX20
「さてと、二人の邪魔をしちゃ悪いし。私達はこの辺で失礼するわね」

「……へ?」

「ほら左右田お兄早く立つ! こんな時くらい空気読みなよね~。だからモブモブ言われるんだよ?」

「え、あの、ちょ」

「いや、だから別に俺と七海はデートに来たわけじゃ……!!」

(おバカ! アンタにその気が無くとも七海ちゃんはそのつもりで誘ったかもしれないでしょうが!! 全く……確かに難しいかもしれないけど、女の子の言葉の裏くらい読めるようになりなさいよね!!)

(ゲームコーナーには暫く行かないから安心して良いよー。あ、あとで何があったか根掘り葉掘り聞かせて貰うからそのつもりでよろしくねー)

「それじゃあまた学校でね、二人とも」

「ばいばーい! 日向お兄! 七海おねえ!」

……左右田が助けを求めるような視線でこちらを見てくるが、こうなってはもう手遅れだ。まずい、このままでは計画が台無しどころか左右田に全てがかかった行き当たりばったりの勝負になってしまう……! 
一体どうする!? ↓2 高コンマほど効果有り

191: 2023/08/09(水) 21:44:48.95 ID:FsexvPnv0
探偵に尾行してもらう

192: 2023/08/09(水) 21:51:40.68 ID:bkFE5aX20
コンマ95以上なので超高校級の探偵確定。01~50で霧切51~00で最原↓2

194: 2023/08/09(水) 21:52:45.23 ID:Gyjsg3ZL0
特殊部隊

195: 2023/08/09(水) 22:04:18.85 ID:bkFE5aX20
突然ですが次回の相談相手が霧切さんに固定になりました。

ええい! 仕方ない!! この手はあまり使いたくなかったんだが……!!

『……もしもし』

『俺だ。お前の予想してた通り緊急事態になった。左右田と小泉、西園寺を至急探しだして尾行して欲しい。報酬は……」

『次回に私の相談に乗ってくれれば良いわ。超高校高級の相談窓口さん?』

『悪い、頼んだ。霧切』

「……今のって……」

「ああ。いざって時の為に霧切にも待機して貰ってたんだ。何かハプニングがあって俺達と左右田が暫く一緒に行動できなくなった時の為にな」

「入念かつ徹底的だね……バラエティ番組か何かの企画を思い出しちゃったよ」

~数十分後~

左右田達はどこで何をしている? ↓2
↓3で高コンマほど(デート的な意味で)良い雰囲気

199: 2023/08/09(水) 22:25:39.93 ID:bkFE5aX20
コンマも安価も、連取りは一人2回までならおk

『もしもし、こちら霧切よ」

「霧切か。どうだ、三人は……」

「……室内プールで遊んでるわね。三者三様で楽しんではいるようだけど……雰囲気はまぁ、デート的な意味ではあまり良くないんじゃないかしら。やっっぱり西園寺さんが左右田君を相当警戒してるわね……だけどあれは」

01~50 普通に小泉のことを心配してるだけ
51~70 小泉おねぇが自分の知らない所で誰かと仲良くしてるのが許せない。
71~90 実はデートに誘われた小泉に嫉妬していた
91~00 ↑に同じだが効果が特大(西園寺→左右田に対する好感度に補正が付きます)

200: 2023/08/09(水) 22:26:37.78 ID:bkFE5aX20
↓2

202: 2023/08/09(水) 22:31:36.91 ID:FsexvPnv0
ほい

203: 2023/08/09(水) 22:40:00.89 ID:bkFE5aX20
「……? だけどなんだよ?」

『……一人の女性として言葉を考えるべきか、依頼を受けた探偵として言葉を濁さないべきか迷うけど……面倒だから直球で言うわ。彼女、嫉妬してるわよ、それももの凄く』

「え? まぁそりゃ左右田が小泉に近づこうとしてるんだから、あいつが警戒やら嫉妬やらするのは当り前じゃ……」

『違うわ。彼女が嫉妬しているのは左右田くんじゃなくて小泉さんの方よ』

「……? は?」

「まだ分らない? ……多分彼女、左右田君のことが好きなのよ。それもかなり本気でね」

すみませんがちょっと(主にコンマのせいで)プロットを練り直す必要が出て来たので今日はここまで。

206: 2023/08/10(木) 21:12:18.49 ID:R3XK5EGI0
その返答を聞いたとき、俺の脳内は一瞬思考停止に陥った。

『例えばそうね……さっき小泉さんと左右田くんが一緒にウォータースライダーに乗ろうとしたんだけど即割り込んで、小泉さんだけを先に行かせて自分はなんだかんだ理由を付けて左右田君に抱きかかえられながら滑ってたわ。流れるプールの時や波を発生させるプールでも大体似たような感じね。あれは「守っている」というより「割り込んでいる」「横入りしている」人の行動よ』

西園寺が左右田のことを好きだって……? 100歩譲って友人としてなら理解出来なくもないんだが……。

「いや、無いだろ。モブだの童Oだのヘタレだの、罪木に言っているのと同レベルの誹謗中傷を日頃から口にしてるような奴だぞ?」

『失礼を承知で言わせて貰うけど、彼女の精神や性格は幼少期の子供のように捻くれているわ。好きな子に素直になれなくて意地悪をしてしまう男子小学生……って言えば伝わるかしら?』

「……!?」

『まだあるわ。彼女、今日の私服は新品の着物だそうね? それも安っぽい物をワザワザ選んできたらしいじゃない』

「あ、ああ。そうだ、本当に西園寺が左右田のことが好きだったら……」

『高級な着物や男の子に受けそうな私服を選んできてくる……かしら? 逆よ。彼女はカジュアルな服しか持ってないだろう「左右田君に合せようとしたの」ワザワザ新品の着物を着てきたのがその証拠よ。あまり綺麗な物を選んで着てくると左右田君にプレッシャーを与えたり、逆ナンにでもあって左右田君に迷惑を掛けるんじゃないか……とでも考えたんでしょうね』

「いや、それでもおかしいだろ! だってあいつが本気で左右田のことが好きなら最初からソニアの方に嫉妬してた筈だ。俺はそんな場面一度も……」

『左右田くんの恋を内心では応援していた。叶わない恋だと半ば諦めていた。……一年前まで、彼女は幼児体型だったはずよね? 左右田くんにそっちの気が無いならソニアさんに対して勝ち目が全く無い……と考えても不思議じゃないわ。ああ、先手を打っておくけど「なら告白を受け入れているはずだ」って反論は無しよ? 失恋が原因のヤケクソ気味な告白なんて例え惚れてても嬉しくないでしょう』

……なんてことだ。それじゃあ俺は西園寺の恋路を露骨に妨害しようとした大馬鹿野郎じゃないか!

「……なぁ、霧切。教えてくれ。じゃあ小泉は左右田のことを「男として」どう思ってると思う」

「……この場を見ただけの推測になってしまうけど、そうね……」

↓2 高いほど男としてみている。


208: 2023/08/10(木) 21:15:09.82 ID:Zxm3MF4JO
ほい

209: 2023/08/10(木) 21:38:47.08 ID:R3XK5EGI0
『……面倒なことに、彼女もかなり左右田くんを男の子として見ていそうなのよね……積極的に遊びに誘われてとても嬉しそうにしてたわ』

「……マジか……マジかぁ……」

「私知ってるよ。こういうの「三角関係」って言うんだよね。……左右田くんも罪作りだねぇ」

俺もそう思うが、そんなことを言ってる場合ではない。このままではソウルフレンドを中心に修羅場が展開されかねない。仮にそうなったらもうデートどころでは無い。小泉と西園寺の友情に歪みが生じてしまう場合だってある。
どうする……どうすれば……!!。

『「他人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られて氏んじまえ」』

「え?」

『分らない? 私達が出来る事はもう無いっていってるの。恋はなんでもありの戦争よ。二人にとっては先に左右田くんの心を射止めた方が勝ちっていうだけのね。……それで三人の関係がどうなろうと、それはどうしようもないわ」

「……」

『……ということで、私は一足先に帰らせて貰うわ。これ以上余計な事をして馬に蹴られたくは無いもの』

その一言を最後に、霧切からの通話は切れてしまった。

俺は……俺はどうすれば良いんだ?

↓2

01~50 霧切の言う通り帰る。
51~70 ただ帰るのも酌なのでゲームセンターに寄って遊ぶ
71~90 それでも左右田が心配だ。室内プール近くに潜み続ける
91~00 このコンマを取った人の安価に託した。

211: 2023/08/10(木) 21:40:06.71 ID:brLJSWFy0
下げ

213: 2023/08/10(木) 21:57:05.71 ID:R3XK5EGI0
「……そうだな。普通だったら霧切の言う通り、これ以上関わらないで帰るのが正解なんだろう」

『他人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて氏んじまえ』ああ。そうさ、その通りなんだろう。だからきっと俺は、この件でいつか馬に蹴られてしまうに違いない。

「悪い、七海。俺は室内プールの近くに行く。お前はもう帰ってくれて良いぞ」

「日向くん……」

俺には責任がある。二人の気持ちも理解せずに左右田をデートに焚きつけてしまった責任が。その責任として、このデートの一軒は最後までこの眼で見届けなくてはならない。

「……ううん、私も行くよ」

「……七海?」

「だって小泉さんと西園寺さんは私と日向君がゲームセンターでデートしてるって思ってるんだよね? だったら多少無理があっても一緒にいないと不自然でしょ?」

「七海……ありがとう。この礼はあとでキッチリ……」

「うん。難関ゲームのRTA攻略を一緒にするならそれで許してあげる」

そうして俺達は急ぎ室内プールの近くに急行した。

↓2  左右田達の雰囲気。コンマ値が高いほど和やか。低いほどギスギス。

215: 2023/08/10(木) 21:59:26.14 ID:R3XK5EGI0
やっべ補正値+30付け忘れた。

216: 2023/08/10(木) 22:00:57.98 ID:tzLjbUN60

219: 2023/08/10(木) 22:11:56.78 ID:R3XK5EGI0
98+30=128 もの凄く朗らかな雰囲気だ!!

「いやぁ、初めて来たけど(下見をしてるので大嘘)良いもんだなぁレジャープールって!」

「そうね! プール専用施設って訳じゃないからちょっと不安だったけど……凄く楽しかったわ! 写真撮影禁止だったのが残念なぐらい良い顔してたのになぁ、二人とも」

「ふ、ふん。まぁ左右田おにいにしては良いチョイスだったんじゃないの? ……私達の水着姿もスゲぇ可愛いって褒めてくれたし(ボソッ)」

「ん? なんか言ったか?」

「べ、別になんでもない!! それよりほら! 次はどこに行くの!?」

「↓2」デート場所としては最後の選択肢

(良かった……三人とも凄く良い雰囲気だ)

(三人纏めてらーぶらーぶ……とっても良いね。何だか私まで嬉しくなっちゃうよ」

223: 2023/08/10(木) 23:06:30.60 ID:R3XK5EGI0
コンマ99なので問答無用であの子がいます。

「夢野 秘密子って知ってるか? ほら、79期生の超高校級のマジシャンの……」

「勿論知ってるわ! 世界の手品愛好家が集まる団体 “マジシャンズキャッスル” から、歴代最年少での “マジシャン・オブ・ザ・イヤー” に選出された事もある娘よね!」

「ま、本人はあくまで魔法だって言い張ってる田中お兄の亜種みたいなもんだけどねぇ。クスクス」

「そいつがここの大ホールでショーをやるんだよ。チケットの予約はもうしといたからそろそろ行った方が良いんじゃねぇかなって」

「え? 左右田、あんたチケット予約までしてくれてたの? ……流石に悪いわよ。あとでチケット代は払わせて」

「別に良いって。二人が喜ぶかな、喜んでくれると良いなって俺が勝手に予約したんだから」

「そ、そう? まぁお兄がそこまでいうなら見に行ってあげないこともないけどさ」

「んじゃ、早速行こうぜ。予約席とはいえ、早くしねえと移動に苦労するだろうからな」

(よしよし……いよいよ最後の仕上げだな)

(夢野さんのマジックショーかぁ……私も一度見せて貰ったことあるけど、凄かったなぁ……)

~~~~~~

「んあー! 今日はよくぞ我の魔法を見にきてくれたな。心より感謝するぞ!!」

「お、おう……あいつ、なんか普段よりテンション高くねぇか……?」(ゾロ目効果)

「普段はなにかと「面倒い」で片づけてるし、テンションも低めなのにねぇ……?」

「何か良いことでもあったのかしら……あ、ほら。始まるわよ!!」

夢野のマジックは圧倒的だった。トランプの数当てや帽子から鳩を出すのは勿論、客が弾いたコインの裏表を100%的中させたり、相手が思い描いた単語を僅か数回の質問で当てたりした。

そして最後は自分の体を鎖でぎちぎちに縛り、十字架に貼り付けたうえで下から炎で燃やす脱出マジックだ。特殊な薬品でも使っているのか一瞬で十字架の天辺まで燃え広がったその有様に観客達は悲鳴を上げるが、その数秒後。十字架に貼り付けられていた筈の夢野が観客席の後ろの方から堂々と登場。見ていた観客達を大いに沸かせた。

「これにて今宵のショーは終焉じゃ。またウチの魔法が見たくなったらいつでも来るが良いわ! かーっかっかっかっか!!」

場内から割れんばかりの拍手に見送られ、超高校高級のマジシャン。夢野秘密子のマジックショーは終わったのだった。

デートの雰囲気+30二人からの好感度+20

225: 2023/08/10(木) 23:14:47.10 ID:R3XK5EGI0
……さて、始まりがあれば終りがあるわけで、このハーレムデート(?)もとうとう終りを迎える。何事も起きなくて良かったとホッとする日向を余所に、巨大アミューズメント施設から三人が出て来た。

さて、このデートの結末は……(今までのコンマ値や雰囲気に影響して変わります。

01~30 二人からいつもより素直にお礼を言われて終了
31~60 左右田からプレゼントの追撃。二人の好感度と雰囲気が更にアップ
61~90 また三人で出かけようねと次のデートの約束を取り付けられた
91~95 小泉から告白される左右田
96~00 西園寺から告白される左右田

↓2 本日はここまで。明日にはチュートリアルも終わるかな?

227: 2023/08/10(木) 23:18:16.96 ID:brLJSWFy0
どうすんの?

228: 2023/08/11(金) 20:18:05.80 ID:dmR1mwIz0
再開します。どうやらコンマ神は左右ひよが見たいようです。

229: 2023/08/11(金) 20:20:06.96 ID:dmR1mwIz0
「……あーそう言えばさ」

「? 小泉おねぇ?」

「……私、ちょっと今日は他にも用事があるから早めに帰らないといけない事を思い出しちゃって。タクシー呼んで先に帰るから、二人はあとからゆっくり帰ってくれば良いんじゃないかな?」

「は? そうだったのか? だったら言ってくりゃあ日程も少しズラしたのに……」

「ううん! ほんと大した用事じゃないから気にしないで!! それじゃあひよ子ちゃん」

──頑張ってね?

彼女の耳元で囁くようにそう言って、小泉は駆け足でタクシー乗り場へと去って行った。


「……」

「……」

二人の間に僅かな沈黙が流れていた。傍から見ても何となく、気まずい雰囲気である事は理解出来る。左右田に取っちゃあ最初は小泉とデートするつもりで西園寺はあとから引っ付いてきたから何を言えば良いか……いや、あの話しをどう切り出すかで迷っているんだろう。


「あー……西園寺?」

「……な、なに?」

「お前が気に入るかどうかは分んねぇけど……これ、やるよ」

そう言って左右田が鞄から取り出したのは小さなプレゼント箱だった。「開けてもいい?」と西園寺が了承を取ってリボンを解き、箱の中から中身を取り出す。


「これって……!」

イン・ビンドロ・ローズ。左右田がこれなら小泉も西園寺も喜ぶだろうと前もって二個分用意していた物だ。

「えっと…本当にもらってもいいの?……えへへ、ありがと! 大切にするね!!」

普段左右田に向けるそれとは考えられない程の眩しい笑顔を向ける西園寺。その笑顔は左右田の……男の心臓を高鳴らせるのには十分過ぎた。

「……ねぇ、左右田お兄。ちょっとの間だけで良いから、私の話、聞いててくれる?」

230: 2023/08/11(金) 20:22:32.72 ID:dmR1mwIz0
始めは、本当にちょっとした悪戯心だった。「髪を派手な色に染めてださい黄色のつなぎを着た、いかにも「高校デビューに失敗しました」と言わんばかりのヘタレ男それをいつものように罵倒する。

その反応がとても良好だったから、ついついそれが癖になってしまっていただけ。十神(真)お兄の模倣をした超高校級の詐欺師である十神(偽)お兄や、何を言っても笑い飛ばされてしまう弐大お兄。変態の花村お兄。そんな他のクラスメイトと違ってちゃんとこっちの欲しい反応をしてくれるから、ついついそれが日常的になってしまっただけ。……そんな日々を過ごしていたからだろうか。左右田お兄の悪いところだけじゃなくて、良いところも沢山目に付くようになっていった。途中から編入してきた日向お兄と友達になってからは、さらにそれが顕著に見えるようになった。

意外と頭が良く(と言うか普通科の成績では常にトップ層)とても常識的で謙虚な思考の持ち主。
貞操戒念がシッカリしていて、相手が本気で嫌がることは絶対にしない。(ソニアお姉に対しては常に暴走気味だったけど)
実は友情に厚く、なんだかんだで暴走気味なクラスの皆にツッコミを入れて、話しの流れをを常に正常な物に戻してくれる。

ヘタレで、臆病で、ソニアお姉に気持ち悪いほどの執着と劣情を抱いていて、普段はとてもじゃないが頼りがいがない様に見える左右田お兄だが、実はとても素敵な男の子なのだと、少しずつ気づいていった。

……その気持ちが「恋」って奴に変わったのは、きっと、自分でも気づかない程前の頃。自分自身で内に芽生えた「それ」を否定していたって言うのもあるけど、左右田お兄がソニアお姉に夢中だったから。
ソニアお姉は嫉妬したくても出来ないほど綺麗で可愛くて、高貴な身分で、左右田お兄の好みにドストライクな金髪碧眼の美少女で……。
だから、私は左右田お兄と「いじめっ子といじめられっ子」な関係を維持することしか出来なかった。そうすることでしか、お兄の傍にいられなかった。

思えば、あのちんちくりんな幼女体系がたった一年でこんな風に変わったのも「それ」が関係しているのかもしれない。碧眼は無理だけど、今の私は立派な金髪の美少女だ。
だから左右田お兄がソニアお姉に振られたって知った(半ば「知ってた」とは思った)時は、内心小躍りした。「これで少しは私の事を意識してくれるかも!」なんて心の奥底では思っていた。

だから。「俺と付きあってくれ」なんて氏んだ魚の様な目で告白されたときは、本当にブチ切れた。考えられるありとあらゆる言葉を使って散々に罵倒した。「アンタは女の子と付きあえれば誰でも良いのかこのクソDT!! 一生独りでマス扱いてろ!!」
私はソニアお姉じゃない。私はソニアお姉の代わりにはなれない。私はそんな絶望的な目をした左右田お兄なんて見たくない。史上最低とも言える状態での告白なんてどんな女の子でもNGだろう。

……数日経ってからあんな告白をしたことは真摯に謝られたけど、それでも腹の虫は収まらなかった。(恐らく)私と同じように左右田お兄に対して淡い恋心を抱いている小泉お姉とのデートに割り込むような真似までさせた。大好きな小泉お姉に「嫉妬」なんて感情まで抱かせたのだ、このモブは。

……それでも、今日は楽しかった。小泉お姉と左右田お兄。私にとって大切な二人と朝から夕方まで遊び倒して、触れ合い広場で、室内プールで、マジックショーで、私は素直に心の底から笑顔になれた。左右田お兄がこれほど一生懸命にデートの計画を立ててくれたいたと言う事が何より嬉しかった。


「……西園寺、お前……」

「……話半分で聞いて良いよ。自分でも「今更何言ってんだろ」って思うし」

散々虐めた。散々罵倒した。左右田お兄の嫌がるようなことを、私はこれまで積極的にやり続けてきたのだ。これで好かれていると思う方がどうかしている。
……それでも、私は言葉にしたい。どうせ変わるなら、自分から変えたい。それで何かが壊れてしまうとしても、それを受け入れて前に進めるようになりたい。


「……好きだよ、左右田お兄。本当の本当に。心の底から大好きなんだ」

「…………西園寺」

↓2 高コンマほど左右田が男を見せる。デート開始からここまでのゾロ目合計3かつかなり良い雰囲気のデートが出来ていたので補正値+30

232: 2023/08/11(金) 20:27:16.15 ID:QxyNqt0/0
エンダーなのか?

235: 2023/08/11(金) 20:59:41.60 ID:dmR1mwIz0
補正値を付けておいて本当に良かった……(滝汗)

一歩半、左右田が西園寺の方に近づく。西園寺は後ろに下がらなかった。左右田はそのまま衝動に任せて西園寺を抱きしめようとして……。そのまま止まったかと思ったら、元の位置に戻った。

「お兄……?」

「やっぱダメだ」

左右田は沸いて出た衝動を振り払うようにブンブンと首を横に振る。


「今の俺じゃあお前につり合わない。つり合うような男じゃねぇよ」

左右田は西園寺の目を真っ直ぐ見つめながら言葉を紡ぐ。その有様は、まるで小さな子供を説得する兄の様にも見えた。

「相手の気持ちや想いも考えずに勝手にソニアさんの事を一方的に好きになって、周りの事を考えずに見当違いの方向に突っ走るような男だったんだぜ? 挙げ句の果てにはフラれた反動でクラス中の女子に告白とかふざけたことをしでかしてよ……」

「……」

「お前の言う通りだよ西園寺。俺はバカでマヌケで、周りの事なんて少しも注意が行かなくて、俺を本気で好いてくれてる女の子の気持ちすら今の今まで気づかなかったモブ中のモブだ。そんな男が超高校級の日本舞踏家で美少女のお前と付きあう? ちゃんちゃらおかしくてどれだけツッコミを入れたら良いか分んねぇよ」

「そんなことない! 私はお兄の……!!」

「だから、つり合うようになる」

「……え?」

「何をするべきかなんてハッキリとは分んねぇけど、途中でくじけそうになっちまうかもしんねえけど……。勉強して、特訓して、お前につり合うような男になってみせる。俺の中の情けねぇ所を徹底的に叩き直して、必ずもう一度お前を惚れ直させてみせる」

(左右田……)

その言葉は、物陰に潜んでいる俺の耳にさえ強く響いた。……これは宣誓だ。男として一人の女の子に対する絶対の誓い。自分の弱いところを認め、それを克服するという宣誓。

「……だからそん時は、もう一度。今度は俺の方から告白させてくれ。……長い間我慢させておいてあれだけど、もう少しだけ待っててくれないか?」

左右田の真剣な表情に対し、西園寺は頬を紅くしていた。「……期待しないで待ってるよ」その言葉を最後に、二人は寄り添うようにアミューズメント施設から離れていった。

237: 2023/08/11(金) 21:17:21.17 ID:dmR1mwIz0
後日。俺は自分の担当教室「超高校高級の相談窓口」で左右田と向き合っていた。

「……つー訳で、ガラじゃねぇけど1から鍛え直すことにしたわ。ヘタレなところも、簡単に乗り物酔いするところも、怖がりな所も……必ず今よりマシにしてみせる」

「……そっか」

ワザワザ七海にまで付いていって貰いながら、何の手助けも出来なかった自分が憎らしい。それどころか俺は西園寺の恋路を邪魔するky野郎になるところだったのだ。小泉があの場で立ち去っていなければ、西園寺が勇気を出して告白をしなければ、二人の関係は未だに「いじめっ子といじめられっ子」のままだっただろう。

「……ありがとな、相談に乗ってくれて」

「いや、俺はなにもできなかったよ。それどころか余計な事をしてあいつらの思いを台無しにする所だったんだ」

小泉と西園寺に事情を話して謝罪できないのが恨めしい。きっとこの罪は、俺が墓場まで持って行かなければならない物だろう。

「そんな事ねーよ」

ニカッとした笑顔で左右田は言う。

「あれこれ計画を考えて色々アドバイスしてくれたり、七海まで連れてワザワザ様子を見に来てくれたり……本当に心強かったんだぜ?「日向がいてくれる」って考えるだけで、俺の心に余裕が出来てたんだからよ」

「左右田……」

「だから……まぁ、あれだ。本当にありがとうな、ソウルフレンド」

本当に嬉しそうに笑いながら、左右田は俺にお礼を言った。その笑顔を見て「ああ、俺も頑張らないとな」と強く思ったのだった。

238: 2023/08/11(金) 21:25:34.36 ID:dmR1mwIz0
チュートリアルQuest 左右田の依頼をクリアしました!!

後の相談で左右田の手を借りることが出来るようになりました。

・コンマ値にもよりますが、左右田に相談することで便利なアイテムを制作して貰う事が出来ます。
(ただし、彼はあくまで「メカニック」なので「発明家」である彼女には及びません。逆に「壊れた機械類を修理して欲しい」という依頼なら彼の手を借りれば一発でしょう)

239: 2023/08/11(金) 21:27:16.21 ID:dmR1mwIz0
Quest1 超高校級の探偵(女子)編

240: 2023/08/11(金) 21:46:07.52 ID:dmR1mwIz0
「だぁああああああクソッ! また負けた……! おい七海! このコンドルみたいなレプリロイド、本当に1面ボスなのか!? 動きが読みにくいわ(向こうの)当たり判定は大きいわ、時間制限はあるわでトンでもなく難しいんだが……!!」

「初代のコンドルは多くのゲーマーを屠ってきた猛者だからね……弱点が突ければ良いんだけどその手段もないし、武器のレベルも弱いからここでピチュるプレイヤーは相当多いよ」

「あと残機2回で倒せる気がしない……」

「大丈夫大丈夫。氏にゲーとはそういうものなんだから、日向くんならきっとクリアできるよ」

ポンポンと俺の頭を撫でて慰める七海。俺はこの前の報酬として難関ゲームのRTA攻略を一緒にしていた。していたんだが、七海が持ってきたレトロゲームというのが初見頃しの嵐で、正直RTAどころではない。七海はもう既にラスボスを倒して(しかも縛りプレイで)エンディングを迎えているが、俺は1面ボスすら未だ倒せていなかった。

今度こそ、敵の動きくらいは完全に把握してみせる……!! と意気込んだところで教室のドアがコンコンと叩かれた。急いでゲームを机の中にしまい、「どうぞ」と声を掛ける。

「お邪魔するわね」

「霧切」

俺達の後輩……78期生の超高校級の探偵「霧切響子」希望ヶ峰学園の学園長の娘でもある彼女は、俺達77期生の中でも有名だ。この前の左右田の兼で力を貸してくれたお礼として、何か相談があれば最優先で受けるという契約を交わしている。

「んー……相談事なら私は席を外してるね」と七海が教室を出て行ったのを見届けてから、俺は霧切に話し掛ける。

「なにかあったのか?」

「ええ、実は↓3」

※>>1はIQが猿並みのバカですので殺人事件やなんやらの謎解きをシナリオに組み込まなくてはならない依頼はどうかお止めください(土下座)

243: 2023/08/11(金) 21:51:26.40 ID:QxyNqt0/0
苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしい。

247: 2023/08/11(金) 21:55:38.05 ID:dmR1mwIz0
全力で頭を抱える>>1

狛枝「安価は絶対なんだよ? 君の希望はその低度なのかい?」

250: 2023/08/11(金) 22:06:00.69 ID:dmR1mwIz0
霧切「苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ」

日向「…………ごめん、なんて?」

何かの聞き間違いだと確信した俺は「ふぅ……」と大きく息を吐きながら霧切に尋ねる。

霧切「だから、苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど、今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ」

(聞き間違いじゃなかった! と言うか聞き間違いであって欲しかった!!)

両手で頭を抱える俺に対し、霧切は不思議そうな顔をしている。

「……なぁ、それってマジなのか? 何か冗談って事は……」

もし霧切の言っている事が本当ならあの苗木が四股(しかも内1名は男)しているクズと言うことになってしまうんだが……」

霧切「↓2」

01~50 日向をからかうための冗談
51~70 つきあってはいないが、今度みんなで遊びに行くというのは本当
71~90 全員苗木のことが好きで牽制し合っている状態
91~00 大マジです(頼むからこれだけは当たるな)

252: 2023/08/11(金) 22:06:57.94 ID:nkjEn71uO
屑が!

254: 2023/08/11(金) 22:08:17.60 ID:dmR1mwIz0
うわぁあああああああああああああああああ!!(絶望堕ち)

255: 2023/08/11(金) 22:31:31.04 ID:dmR1mwIz0
霧切「何言ってるの? 本気に決まってるじゃない」

日向「マジか……マジかぁ……」

俺は虚無のような感情を抱きながら天井を仰ぎ見た。もしや夢でも見ているのではないかと膝の肉を思いっきり抓ってみるが、目が覚めることは無い。間違いなくその言葉は真実の言霊なのだと嫌でも思い知らされる。

俺は脳みそをフル回転させて、これからどうするべきかを考える。この状況でまずしておかなければいけないことと言えば……

日向「すまない霧切。早速で悪いんだが1時間ほど席を外して貰えないか?」

~~~~~数分後~~~~~

苗木「あ、あのー……日向先輩。ボク、なんで急に呼び出されたんですか?」

霧切を教室外に追いだした後、俺はすぐさま苗木に連絡を取って超高校高級の相談窓口に即来るように告げた。問答無用で、かなり強い口調を使ってだ。
この件を解決するには当事者の苗木の認識と発言が大きな意味を持ってくる。……最悪の場合。あくまで最悪の場合、なのだが……。

日向「名前は言えないんだが、某生徒からお前が4又してるから何とかして欲しいって依頼があってな……」

苗木「んなっ!?」

日向「なぁ苗木、お前本当に4又なんて節操のない事してるのか?」

01~30 それは違うよ!(そもそも告白などしていない)
31~60 それは違うよ!(自覚が無い)
61~90 それに賛成だ!(自覚がある)
91~00 あとは戦刃さんとセレスさんと江ノ島さんと大神さんだけなんだけど、どうすれば7又出来ると思いますか?

257: 2023/08/11(金) 22:33:14.24 ID:dmR1mwIz0
また忘れたよ! 絶望的だね!! ↓2

259: 2023/08/11(金) 22:36:36.30 ID:qkARAPR+0
えい

261: 2023/08/11(金) 22:46:22.02 ID:dmR1mwIz0
よかったクズ木くんにならなくて本当に良かった……!!

苗木「それは違うよ! 断言する。ボクは誰にも告白なんてしていない!!」

日向「そうか……そうか……」

苗木「というかボクがつり合うような女の子なんてクラスにいないよ……」

心から安心する一つ法で一つ気になることがある。何故霧切があんな嘘を付いたのかだ。……いや待て、もし仮に嘘を付いていないとすれば……

①朝日奈を呼び出す
②舞園を呼び出す
③不二咲を呼び出す

↓2

263: 2023/08/11(金) 22:54:03.23 ID:fQjsSKsJo
2

264: 2023/08/11(金) 23:07:33.63 ID:dmR1mwIz0
……こういう時は兎に角証言を集めるに限るな。
俺は一旦苗木を帰らせ、この前(照明落下事件の時)舞園から教えて貰った電話番号をプッシュする。アイドルの仕事と被っていたら仕方が無いから諦めようと思っていたのだが、どうやら大丈夫だったらしく、舞園はすぐに教室へとやって来てくれた。

舞園「えっと……一体何の様ですか日向先輩」

日向「いやー……その、だな……」

舞園「……もしかして苗木くんか霧切さんの事ですか?」

ドキリと心臓が高鳴った舞園さやかは妙に勘が良いと噂で聞いた事があるが、これが「エスパー」って奴なんだろうか。

日向「……失礼も無礼も承知で、単刀直入に言うぞ。お前、苗木と付きあってるのか?」

舞園「↓2」

01~30 ええっ!? 付きあっていませんよ
31~60 はい! 苗木くんが告白してくれたんです♪(と、舞園は思っている)
61~90 ええ。でも苗木くんも大変ですよね。四人もいる彼女を満足させなくちゃいけないんですから……
91~00 ええっ!? 付きあっていませんよ。……寧ろ私は、その……(モジモジ)

↓2 今日はここまで。頼むからこれ以上カオスな事にしないでくれとコンマ神に祈りながら寝ます。明日は夕方の5時から6時。9から11時に更新予定です。お暇でしたら是非。

266: 2023/08/11(金) 23:09:13.48 ID:QxyNqt0/0
チャンス

268: 2023/08/12(土) 17:08:14.51 ID:AcX3Vtpf0

舞園「はい! 苗木くんが告白してくれたんです♪」

そう返答された時、俺は一体どんな顔をしていただろうか。きっと、苦虫を噛みつぶしたような表情だったに違いない。

日向「そ、そうか……」

舞園「ええ。本当はアイドルに恋愛はNGなんですけど……あそこまで情熱的に告白されてしまうと、女の子としての私の方が堕ちてしまって……♡」

……「じゃあ苗木が霧切や朝日奈とも付きあっているのを知ってるか?」と問いかけたかった俺の口からはなにも出てこなかった。
事態がどう転ぼうが、この事件(大袈裟な表現をしたつもりは無い)に関われば関わるほど厄介事に巻き込まれそうな予感がしたからだ。

どこかで食い違いが、もしくは認識の齟齬が、あるいは誰かが嘘を付いている。それがどんな物であれ、触れてはいけない地雷がそこら中に埋まっている気がした。

舞園「……日向先輩?」

日向「ああいや! すまない。ちょっとした依頼でな。お前と苗木が付きあっているんじゃないかって噂が流れててな。その調査を依頼されたんだ。……言いたくないなら別に言わなくて良いんだが、一体どんな風に告白をされたんだ?」

舞園「↓2」

270: 2023/08/12(土) 17:16:17.07 ID:eH2GBzeW0
酒入りのチョコを一緒に食べてたときなんですが、当然、熱烈なキスをされた後に、僕はさやかさんが好きだ!付き合ってほしいって言ってくれたんですよ。ポッ

271: 2023/08/12(土) 17:30:36.66 ID:AcX3Vtpf0
舞園「お酒入りのチョコレート……ウイスキーボンボンを一緒に食べてたときなんですが、当然、熱烈なキスをされた後に、僕はさやかさんが好きだ!付き合ってほしいって言ってくれたんですよ♪」ポッ

日向「お、おおう……」

いやそれ完全に苗木が酔ってただけじゃ……。いやダメだ。まだ推理の材料が圧倒的に足りない。時間は掛るかもしれないが、この事件の全容を把握してからでないとどう動こうが悪手になる気がする。
全ての関係者、もしくは苗木のクラスメイトに事情を聞いてからじゃないと……。

①朝日奈に会に行く
②不二咲に会いに行く
③霧切、苗木、舞園、上記二名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。

↓2

273: 2023/08/12(土) 17:33:56.49 ID:wN+7Izp7o
絶望的な妹様

274: 2023/08/12(土) 17:46:24.36 ID:AcX3Vtpf0
そこ行っちゃったかぁ……そこ(ラスボス候補)行っちゃったかぁ……!!

日向「と、言う事なんだが……」

江ノ島「ほうほう、事情はわかりました。んで? 地雷原の真っ只中にいる日向先輩は私様にどうしてほしいので?」

何で俺はこいつに事情を聞きに来てしまったんだろうか……。江ノ島盾子。超高校級のギャルであり、自らを超高校級の絶望と名乗っている78期生……いや、現希望ヶ峰学園生徒の中でトップクラスの危険人物(噂)。
その圧倒的な分析力と飽きっぽさから何か世界級のとんでもない事件を起こそうと企んでいたようなんだが、どんな心境の変化があったのか、今は普通の学園生活を謳歌している普通の高校生(に見える)だ。

日向「直球に聞くぞ。お前はこの事態をどう見てる? 食い違いか? 勘違いか? それとも誰かが嘘を付いたりしてると思うか?」

江ノ島「……」

日向「お前なら事件の全容を掴めているんじゃないかと思ってな」

江ノ島「↓2」

01-30 当然掴んでいるがはぐらかす
31-60 当然掴んでいるが、面白おかしく改変した虚実を教える
61~90 教えても良いが、交換条件を出してくる。
91~00 江ノ島「えっ、なにそれ怖っ」

276: 2023/08/12(土) 17:47:49.41 ID:eH2GBzeW0
モノクロ

277: 2023/08/12(土) 17:57:21.79 ID:AcX3Vtpf0
江ノ島「いやーん♪ 超高校級の相談窓口である日向先輩に逆に相談されるとか私様困っちゃーう♪」

日向「……まともに教える気は無いみたいだな……」

それならもういいと空き教室を出ようとした俺の手を、江ノ島が掴んでグイッと引き寄せてきた。

日向(う、うわっ!)

えのしまの豊満な胸が背中に押しつけられる。江ノ島に対する印象事態大して無い俺だが、こんな事をされると男としていやでも意識してしまう。

江ノ島「別に教えないとは言って無いでしょー? 実は苗木達ってば↓3(面白おかしく改変した虚実)」

今回はここまで。また9時にお会いしましょう。

283: 2023/08/12(土) 21:34:30.41 ID:AcX3Vtpf0
江ノ島「あいつらってばセレスとの賭け麻雀にボロ負けして何か色々罰ゲームさせられてるらしいんだよねー」

日向「罰ゲーム?」

江ノ島「ええ。具体的な内容までは私様にも分りませんが、何やら色々と命じられてるらしいです。苗木の言葉がそう(嘘)なのか、霧切の言葉がそう(嘘)なのか、舞園の言葉がそう(嘘)なのか……いやぁ、推理のしがいがありますねぇ」

日向「………」

素直にこいつの言葉を100%信用する気は無いが、証言の一つとして覚えておいた方が良さそうだ……。
実に面白そうな顔をしながら「それじゃーねー」と江ノ島は空き教室を出て行った。

さて……

①朝日奈に会に行く
②不二咲に会いに行く
③セレスに会いに行く
④霧切、苗木、舞園、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
⑤もう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります

284: 2023/08/12(土) 21:35:33.22 ID:AcX3Vtpf0
↓2

286: 2023/08/12(土) 21:38:14.12 ID:wN+7Izp7o
4十神

287: 2023/08/12(土) 21:46:12.42 ID:AcX3Vtpf0
やはりこう言うのは比較的客観的に物事を見える奴にも事情聞いた方が良いだろう。
と、言うわけで78期生である超高校級の御曹司「十神白夜」に会いに来たんだが……

「断る」

「ええ……?」

事情を話した途端、にべもなく話を打ち切られてしまった。

「何故俺がそんな見るからに危険な地雷原にツッコまねばならん。適材適所だ。そういうのは相談窓口であるお前の役目だろう」

「いや、だからこそお前に話しを聞きに来たんだけど……」

「兎に角断る。そもそも俺が知っている事など何も無い。それと、俺に協力を仰ぎたければそれなりの実績を……せめて5つは依頼を解決してからにしろ」

そう言って十神はこちらを一瞥することなく教室を出て行ってしまった。……あいつの協力を得るには依頼を合計で5つはこなす必要がありそうだ。さて……↓2

①朝日奈に会に行く
②不二咲に会いに行く
③セレスに会いに行く
④霧切、苗木、舞園、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
⑤もう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります

289: 2023/08/12(土) 21:48:05.45 ID:1qJUSE6AO
残姉

291: 2023/08/12(土) 21:55:23.47 ID:AcX3Vtpf0
兎に角情報だ、どんな探偵だって情報と物証がなければ推理は出来ない。江ノ島の発言だけでは信用出来ない……とくればだ。


戦刃「えっと……事情は分ったけど……私に何か出来るかなぁ?」

彼女の姉である超高校級の軍人「戦刃むくろ」にも話しを聞いてみよう。十神とは違い、一応はこちらに協力してくれるらしいが……。

日向「この際なんでも良い。少しでも手がかりが欲しいんだ。なにか知らないか?」

戦刃「↓2」

01ほど碌な情報を知らない00ほど詳細を把握している

↓3

01ほど情報を話してくれない。00ほど情報を(江ノ島に口止めされていたことでも)漏らしてしまう。

294: 2023/08/12(土) 21:57:53.80 ID:wN+7Izp7o
ふむ

295: 2023/08/12(土) 22:06:23.75 ID:AcX3Vtpf0
戦刃「えっと……ごめんね。私も詳しい事情は知らないんだ」

日向「……そっか。時間を取らせて悪か「……でも」ん?」

戦刃は困ったような、それでいて複雑そうな表情でこう言った。

戦刃「苗木くんが4又してるなんて噂、私は聞いた事ないよ。「誰かと付きあってるんじゃないか」って話しなら聞いた事あるけど……」

……どういう事だ? 霧切の証言が確かなら苗木は霧切、舞園、朝日奈、そして不二咲に手を出している。けどこれまでの話しと組み合わせると舞園と付きあっている(仮)のはまぁ(100歩譲って)事実だとしても、戦刃の「4又してるなんて噂は聞いたことない」という発言と食い違う。
……なんだ? そもそもどうして霧切はあんな無茶苦茶な依頼をしてきたんだ? ……まだ情報が足りないが、もうあまり時間がない。自由に動けるのはあと2回ぐらいだろう……。

↓2

①朝日奈に会に行く
②不二咲に会いに行く
③セレスに会いに行く
④霧切、苗木、舞園、江ノ島、戦刃、十神、上記三名以外の78期メンバー(指定してください)に会に行く。
⑤もう色々面倒臭い&独りで抱え込みたくないので最原にも調査を依頼する。(断られる可能性があります)

297: 2023/08/12(土) 22:10:35.70 ID:He2IW1jW0

298: 2023/08/12(土) 22:18:23.79 ID:AcX3Vtpf0
やはり当事者の一人に話しを聞くのが良いだろう。と、言うことで俺は希望ヶ峰学園のプールに向かう事にした。この時間なら十中八九「あいつ」がいると踏んだからだ。

朝日奈「あれ? 日向先輩じゃん。なになにどしたの? あ! もしかしてドーナッツの差し入れに来てくれたとか?」

水着姿で眼をキラキラさせながら言うが、こっちはもうそれどころではない。残り時間はもう限られているのだ。

日向「ドーナッツなら後日にでも買ってやるから頼む、質問に答えてくれ……。お前、もしかして苗木と付きあってるか?」

朝日奈「↓2」

01~30 ええっ!? 付きあってないよ!!
31~60 う、うん。苗木が告白してくれたんだぁ……えへへ(と、朝日奈は思っている)
61~90 うん。でも苗木も大変だよね。四人もいる彼女を満足させなくちゃいけないんだから……
91~00 ええっ!? 付きあってな……。あ、違う違う!。うん! 付きあってるよ!!

300: 2023/08/12(土) 22:22:31.40 ID:eH2GBzeW0
山札

301: 2023/08/12(土) 22:29:20.33 ID:AcX3Vtpf0
朝日奈「う、うん! 苗木が告白してくれたんだぁ……えへへ。……ってどうしたの日向先輩。蹲って頭を抱えるような真似して」

日向「い、いや。なんでもない……なんでもないんだ、あはははは……」

もう何がどうなっているのか分らない。舞園と同じく朝日奈も「自分が苗木と付きあっている」と思っている(苗木の証言が事実ならの話だが)らしい。

日向「相談窓口の依頼の調査中でな……言いたくないなら別に言わなくて良いんだが、一体どんな風に告白をされたんだ?」

朝日奈「↓2」

303: 2023/08/12(土) 22:36:04.23 ID:wN+7Izp7o
それが苗木の奴酔っぱらってて私に好きだって言って来て

305: 2023/08/12(土) 22:45:54.68 ID:AcX3Vtpf0
朝日奈「なんかね、変わったチョコレートのお菓子を一緒に食べてたんだけど……食べ終わってから数分後に「朝日奈さん、僕は君が好きだ!ずっと一緒にいたい!」って言ってくれたんだー♪」

日向(……舞園の時と一緒だって……?)

……僅かなりとも見えてきたような気がする。この事件の真相って奴が……何で霧切があんな依頼をしてきたのかが。
さて、じゃあ次に話しを聞くべきは……

↓2

①不二咲
②セレス
(最原は情報を得るために1ターン消費するので事実上もう使えません)

307: 2023/08/12(土) 22:51:26.15 ID:wN+7Izp7o
2

308: 2023/08/12(土) 23:01:46.67 ID:AcX3Vtpf0
セレス「……それで、私に何のようですの?」

超高校級のギャンブラーの研究教室で、俺は机を挟んでセレスと対峙していた。江ノ島の発言……その真意を確かめる為だ。

日向「超高校高級の相談窓口としての依頼でな。詳しくは言えないんだが、お前が苗木達にギャンブルで勝って罰ゲームをさせてるって聞いたんだ。単刀直入に聞くぞ。それは本当か? 本当だとして、どんな罰ゲームを命じたんだ?

セレス「↓2」

01~30 ただで教えるのもツマラナイですし、私とのギャンブルに勝てば教えましょう
31~60 教えても良いですが、条件がありますわ。
61~90 今日はとても気分が良いんですの。特別に教えて差し上げましょう。
91~00 ? 一体何のことです? サッパリ訳が分りませんが。

310: 2023/08/12(土) 23:03:00.68 ID:eH2GBzeW0
ナイッスー

311: 2023/08/12(土) 23:08:48.80 ID:AcX3Vtpf0
セレス「……日向くん。苗木くんに負け時劣らず、貴方はとても運が良い方ですね」

日向「? それは、どういう……」

セレス「普通であればこのセレスティアルーデンベルグ。貴重な情報をただで渡すなど有り得ないのですが、今日は体調も運もとても良く……有り体に言ってしまえば機嫌が良いんですの。なので教えて差し上げますわ。勝者である私が、彼らに何を命じたのかを……」

↓2 この安価を元に真相を考えてくるので今日はここまで。それにしてもまさかの謎解き展開になるとは予想だにしなかった……。

313: 2023/08/12(土) 23:15:26.15 ID:9tgpHQkw0
最近催眠術にハマっているの…お酒に弱くなる催眠術ね…ワタクシに甘える苗木くんが可愛くて
でもはたして…これは本当に希望だったのかしら…

314: 2023/08/12(土) 23:17:34.66 ID:eH2GBzeW0
命令したのはただ一つ、江ノ島さんが持ってきたチョコを一緒に食べる事ですわ。後から聞いたのですが、チョコの中身は酒入り何ですが、そこに江ノ島さんが苗木君が好きな人に積極的になってしまう薬をブレンドしたのですわ。

315: 2023/08/12(土) 23:19:19.05 ID:AcX3Vtpf0
↑上 すみません、そういう事ではなく「セレスが何を五人に命じたのか」という話しです。
ですが、それはそれとして真相の一つとして使えそうなのでストックとして取っておきます。

再安価↓2

319: 2023/08/13(日) 20:40:24.96 ID:MTsQaV7v0
再開します。↑ああ、そういう事だったんですか……ですがもう確定的な部分まで書いてしまったので……今回はごめんなさいということで。

320: 2023/08/13(日) 20:43:26.19 ID:MTsQaV7v0
セレス「命令したのはただ一つ、江ノ島さんが持ってきたチョコを一緒に食べる事ですわ。後から聞いたのですが、チョコの中身はお酒入りで……所謂「ウイスキーボンボン」なんですが、そこに江ノ島さんが何か細工をしていたようですわね」

確定だ。ほぼ間違い無い、苗木の言動がおかしくなっていた(仮定)原因は江ノ島が用意したというチョコだ。だが、確かめなければいけない事がまだまだある。

日向「……お前は食べなかったのか?」

セレス「まさか。あの江ノ島さんが何の見返りもなく渡してきたチョコですのよ? 何が入ってるか分った物ではありません。流石に毒薬ではないだろうと踏んでいましたが……まさか媚薬や混乱薬の類いだとは思いませんでしたわ」

……何の悪びれもなくそういうセレス。正直その場で説教の一つでもしてやりたい気分だったが、今はそれよりも重要な事がある。──その言葉、斬らせてもらう!!

日向「……五人に命じたっていう命令は本当に一つだけか?」

セレス「……ええ。間違いなく」

日向「そうか……。でも「あとから聞いたのですが」って言うのは嘘だろう?」

セレス「……何の根拠があってのことか、聞きましょうか」

根拠ならある。苗木が「何故か」舞園、および朝日奈と「二人っきりになった時にチョコレートを食べていた」という事だ。

日向「「このチョコを食べろ」って命令なら戸惑う必要は無い。どうせ食べなくちゃ行けないんだから唐辛子入りだろうがわさび入りだろうがその場で喰えば良い。むしろその場で喰わせた方がお前にとって利がある。だって持ち帰ったあと捨てられて「ちゃんと食べた」って嘘を付かれたらそこまでなんだから」

セレス「…………」

日向「お前はチョコを喰わなかったんだろう? 五人で口裏を合せられてチョコの味や食感まで統一の感想を述べられたら嘘かホントか確かめる術が無い。江ノ島に聞いてもボカされるだけだろうしな。お前のような聡い奴がその点に気づかない訳が無いんだ」

なのにセレスは持ち帰って食べることを許可した。その理由は恐らく……

日向「お前、本当はチョコの中に何が入っているか知ってたんじゃないか? 苗木だけに効果のある薬が入っているってな」

セレス「その推測は甘いんじゃありませんこと? 私がそれを事前に知っていたとして、五人がその場で食べてしまえばなんの意味も……」

いや、ある。特定の条件ではあるが、五人……正確には四人に「チョコを持ち帰って食べる」という選択肢を取らせるだけの方法が。

日向「苗木以外の四人に「チョコの正体を秘密裏にバラしていた」……「貴方だけには教えておきますが」って前置き付きでな」

セレス「……!!」

日向「その上で、四人全員が苗木に恋慕に誓い情を抱いていた……これなら筋は通る。チョコを持ち帰って苗木と二人っきりになったタイミングでチョコを食えば完璧だ。間違い無く苗木は我を失って自分に告白もどきをしてくれるんだから」

苗木に記憶が無かったのはチョコの効果があくまで一時的な物だったから。そして四人が「自分達は苗木と付きあっている」という勘違いをし続けているのは「チョコの効果が永続的だと勘違いしているから」だ。……だけど、それでも一つ疑問が残る。が、それはセレスに聞いても意味がない。この依頼をしてきた当事者に聞かなければ。

セレス「…………ふぅ。流石は超高校級の相談窓口。霧切さんや最原くんに次ぐ推理力の持ち主。という噂を舐めていましたわね」

セレスは脱力するように肩の力を抜いた。

セレス「ええ。それであっていますわよ。面白い見世物になるやもと考えてみたのですが……どうやら中途半端な結果に終わってしまったようで」

日向「「チョコの効果が一時的な物」っていうのも江ノ島から聞かされてたな?」

セレス「ええ。四人同時に詰められて慌てふためく可愛い苗木くんが見れるかもと思ったのですが……」

本当に悪びれもなくそう言ってのけるセレスに呆れるやら怒りを覚えるやらで溜息を付くことしか出来ない。77期生と言い78期生といい79期生といい……いやそれ以外のOBOG含め、希望ヶ峰学園の関係者にはなんで頭のネジがぶっ飛んでるような奴が必ずいるんだ……!!

日向「俺はもう行くぞ。最後に確かめなくちゃ行けないことが出来たからな」

セレス「あら? 糾弾の一つでもされると思っていたのですが……そうしませんの?」

日向「してやりたいのは山々だが、それは後回しだ」


確認しなければならない。この「依頼」を俺にしてきた超高校級の探偵に。本当の意味で彼女が俺に託してきた「依頼」を解決するために。

321: 2023/08/13(日) 20:45:52.40 ID:MTsQaV7v0
霧切「……それで、貴方はこの一時間でどんな真実を見つけてきたというの?」

超高校級の相談窓口の研究教室。そこに用意された来客用のソファーに座りながら霧切は言う。その声は物腰柔らかいと言うより、俺に何かを期待しているような声色だった。

日向「ああ……。結論から言うが、お前のしてきた「依頼」に真の意味で協力することは可能だと思う。

霧切は「そう」と短く呟き「それで?」と俺に次の発言を促してきた。

霧切「聞かせて貰えるかしら。貴方の見つけてきた真実を」

日向「ああ……」

クライマックス推理開始!!

事の発端は、江ノ島がセレスに渡してきた「苗木にのみ効果のある媚薬入りウイスキーボンボン」だった。

恐らく江ノ島から直接渡したんじゃあ「警戒して食べてくれない」と踏んだんだろうあいつは、セレスに……超高校級のギャンブラーに報酬を払って、ある依頼をする事にしたんだ。「なんとかしてこのチョコを苗木及び苗木を好いている奴に喰わせてくれ」……みたいな内容だと思う。
チョコレートの効果を聞いて「面白そうだ」と踏んだセレスはそれに協力することにした。苗木、霧切、舞園、朝日奈、そして不二咲を呼び出していつものように賭けギャンブルをする事にしたんだ。
セレスから日常的にギャンブルに誘われていた苗木は勿論、彼が行くならと他の四人も超高校級のギャンブラーの研究教室に付いてきてしまった。……それが江ノ島とセレスの甘い罠だとも気づかずに。

ギャンブルは当然の様にセレスの圧勝。セレスは罰ゲームとして「このチョコレートを食べてみてください」と五人に要求してきた。「この場で食さなくても結構ですよ」と前置きをした上で。……だけど水面下ではセレスによるある計略が動いていたんだ。

セレスは苗木以外の一人一人に「貴方だけには教えておきますが」ってチョコレートの効果をバラしていたんだ。四人はきっとこう思っただろう。「これで苗木くんともっと親密な関係になれるかも」って。
そうして四人は一人ずつ、別々に行動をし始めた。何とか苗木と二人っきりに慣れる状況を作って、取っておいたチョコレートを苗木に食べさせたんだ。酒と媚薬が入ったチョコレートを食べた苗木は、キスまでして「君が好きだ」と告白してしまった。

……そうして二つの行き違いが起こった。一つ目は「チョコレートの媚薬による効果時間」と「苗木が当時の記憶を失う」事を四人が知らなかったことだ。
だから苗木は「誰にも告白なんてしていない」なんて証言をしたし、舞園と朝日奈は「自分は苗木とつき合ってる」って証言の食い違いが起きた。

日向「だからこそなんだが霧切、お前は……お前だけは自分以外にもセレスが「チョコレートの効果をバラしている」って知ってたんだよな?」

霧切「……・根拠は?」

日向「お前がしてきた依頼その物だよ」


霧切『苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ』                               


霧切「……」

日向「舞園も朝日奈も、そして恐らく不二咲も、自分だけが苗木とつき合ってるって思わせるような証言をしてるんだ。『苗木が4又してる』って受け取れる証言をしたのは霧切、依頼をしてきたお前だけなんだよ。そしてお前のいうプランっていうのは……」

霧切「↓2よ」

01~30 事実を皆の前で話し、苗木に謝罪をするためのプラン
31~60 事実を皆の前で話し、苗木に誰とつき合うかを(当然自分が良い良い)を選んで貰う為のプラン
61~90 事実を皆の前で話し、普通に皆でデートをするためのプラン
91~00 苗木にこのまま4又して貰うためのプラン

323: 2023/08/13(日) 20:48:46.77 ID:FVoNWJPEo
ピキーン!

326: 2023/08/13(日) 21:07:12.85 ID:MTsQaV7v0
77のゾロ目……だと……!?

霧切「事実を皆に話して、皆で仲直りのデートをするためのプランよ。……苗木くんには心から謝罪しないとね。ある種の暴走状態にあったとはいえ、薬物が混入されているって分っていたチョコを食べさせて、キスに告白までさせたんだから」

やっぱりそういうことか。デートのプランはプランでもそういう複雑な事情があるのなら、ただのデートプランでは意味がない。苗木に皆で謝って、ちゃんと仲直りをした上でキチンとした好意があることを一人一人告げていこうと言う事なのだから。

日向「お前さぁ……事情は分ったけど、それならそうと最初から説明してくれよ。お前なら事件の全容を真っ先に掴めてただろう」

おかげで学園中を無駄に奔放する事になってしまった。推理に頭を使い、悩みに悩んだ故か、頭も相当疲れてしまっている。

霧切「ごめんなさい。……でも、事情が事情だけに「真実」に自力でたどり着ける人でないと相談できなかったのよ。少なくとも私はそう思ったわ」

ようは「超高校級の相談窓口」としての俺を試していたって事か。気持ちは分らなくも無いが、やっぱり最初から素直に話して欲しかった。

霧切「それで? このふざけた茶番を終結させる依頼は受けてくれるのかしら。超高校級の相談窓口さん」

日向「言っただろ。受けるよ。苗木に許して貰える方法を、皆で仲良く遊びに行ける方法を、一緒に考えよう」

霧切「……ええ、よろしくお願いするわ。日向先輩」

こうして俺と霧切は、何日も何日も使ってデートの作戦と苗木や皆に真実を伝える方法を考えた。……結論から言ってしまおう。この事件の結末は……(77のゾロ目なので後味が悪い結果は排除)

01~30 無事苗木に許して貰えたし、みんなで仲良く遊べた。
31~60 無事苗木に許して貰えたし、「皆に「好きだ」っていって貰えて嬉しいよ」という返事を貰えた。
61~90 無事苗木に許して貰えたし、苗木から全員への好感度が大きく上がった。
91~00 え? 記憶が無いとは言え告白したんだから責任を取ると言いだしただって?

↓2

328: 2023/08/13(日) 21:11:39.34 ID:KtSNkkkS0
どうすんの?

329: 2023/08/13(日) 21:25:20.79 ID:MTsQaV7v0
>>325 なるほど……早速ご検討させていただきます。

霧切の相談を受けてから数日後。俺と霧切は超高校級の相談窓口の研究教室で向かい合って座っていた。理由は勿論、この事件の結末を霧切に教えて貰う為だ。

霧切「結果から言うと大成功よ。苗木くんには皆で誠心誠意謝ったら許して貰えた……。それどころか「皆に「好きだ」って言って貰えて嬉しいよ」なんて返事まで貰えたわ」

日向「そっか……良かったな」

一歩動き間違えば大爆発が起きかねなかった地雷原を、俺はなんとか無事に渡り終えた。霧切が俺を試すような真似をしたからなのだが、今回は本当に疲れた……。

霧切「日向先輩にも本当に迷惑と苦労を掛けてしまったわね……改めて、お礼と謝罪を言わせて貰うわ。ごめんなさい、そしてありがとう」

肩の荷が下りたかのように霧切は微笑む。これから先、彼女達の苗木を巻き込んだ恋路がどうなっていくのかは知らないが、きっと後悔のない物になるに違いない。


霧切との絆が深まりました!

安価で「霧切に依頼して探って貰う」が出来るようになりました!
超高校級の探偵なだけあって、彼女は高確率で真実を暴いたり、難しい依頼をこなしてくれたりします。
ただし、真実を掴むのにターンを幾らか消費するので、即座に動かなければいけない事態などの時は依頼できません。

331: 2023/08/13(日) 21:39:46.77 ID:MTsQaV7v0
……よっしゃぁ! 自分でも頭を抱えた安価を捌ききってやったぞオラア!! どうすれば良いんだと悩みに悩みましたが、人間やればなんとかなるもんですね。

さて、では二つめの依頼をこなした所で、改めてこのスレのルールをご説明させていただきます。基本的なルールは>>1ですが、ここに「下げ」などを行い、次の>>がコンマ、もしくは安価だった場合、それを連続して取るのを禁止させていただきます。
(これで連続安価、コンマ取りを少しでも減らせるはず……)

次に、キャラクターの説明を。>>287で十神が日向への協力を拒みましたが、現状「相談に来てくれないキャラクター」「あまり捜査に協力してくれないキャラクター」が何人か存在します。

言ってしまうと、77期生からは狛枝と七海。(七海は最初からサポートキャラとして動かせるので別枠なのですが)78期生からは江ノ島、十神、腐川。(ジェノサイダー状態の場合は別)79期生からは入間と王馬。

これらのキャラクターは依頼を特定数こなしたり、特定のイベントを発生させると依頼人として選択できるようになります。

333: 2023/08/13(日) 21:48:40.63 ID:MTsQaV7v0
日向「……なぁ七海」

七海「なにかな日向くん」

日向「このフリーホラーゲームは凄く有名だから俺も知ってるけどさ。ちょっとバージョンが多すぎじゃないか? 初代含めて何作品あるんだよこれ」

七海「作品の根本と「屋敷の中を探検しながら逃げ回る」ってコンセプトだけは共有してるのにバリエーションが凄く多いよね。皆に長年愛されている何よりの証拠……だと思うよ」

日向「……毎回謎解きや家の間取りを変えたり、敵の出現位置を変えたり、エンディングを多数用意したりして対応してるって事か。それにしても多すぎだと思うが……」

コンコン

七海「あ、ドアがノックされたね……依頼人さん、かな?」

日向「かもな。……どうぞ、入ってください」

↓1「お邪魔します」

334: 2023/08/13(日) 21:49:15.47 ID:MHCZXquK0
王馬

335: 2023/08/13(日) 21:56:22.70 ID:MTsQaV7v0
>>331 で言っていますが現状王馬は相談に来てくれません。安価1↓

336: 2023/08/13(日) 21:56:59.77 ID:iF1p7v1UO
真宮寺

338: 2023/08/13(日) 22:11:40.29 ID:MTsQaV7v0
人が居そうな日と居なさそうな日が分らない……。

真宮寺「ククク……お楽しみ中の所失礼するヨ、先輩」

日向「えっと……確かお前は……」

七海「真宮寺くん、だよね。超高校級の民俗学者の」

そうだった。こいつの名前は「真宮寺是清」79期生として今年入学してきた新入生で、長髪黒髪で常に黒いマスクを装備している……言っちゃあ悪いが、ちょっと所じゃなく不気味な雰囲気を携えた男だ。
当然、今の今まで接点は無い。だがこの教室に入ってきたと言うことは恐らく……

真宮寺「超高校級の相談窓口である先輩に相談があるんだけど……いいかナ?」

日向「あ、ああ。もちろん」

七海「うん。それじゃあ私はいつも通り席を外してるね日向くん」

七海はそう言って教室を出て行ってしまった。……ヤバイ。真宮寺が放つ雰囲気と相まって、どう話を切り出したら良いか分らなくなってしまった。

真宮寺「ここでは生徒の相談であればなんでも聞いて、解決する協力をしてくれるって聞いたんだけど……それは本当かナ?」

日向「……必ず依頼を達成出来るって保証はないけど、俺に出来ることなら聞くし、手伝いも出来るだけするつもりだぞ」

真宮寺「ククク……じゃあ↓1に協力して欲しいんだけど、構わないかい?」

339: 2023/08/13(日) 22:23:46.31 ID:ttUfJN4v0
とある廃村の調査

345: 2023/08/13(日) 22:45:36.70 ID:MTsQaV7v0
日向のホラー耐性 (最低保障20)↓1

346: 2023/08/13(日) 22:46:10.73 ID:KtSNkkkS0
怖いの?

347: 2023/08/13(日) 22:57:40.58 ID:MTsQaV7v0
73 結構な耐性あり。遊園地のお化け屋敷やホラーゲーム程度なら余裕。だがマジもんの心霊スポットや廃村、ホラーゲームの中でも頂点に立つレベルの怖さを誇るゲームだと流石に少しビビるレベル。

日向「廃村の調査……?」

真宮寺「そうさ。しかもそこには「ゾンビが出る」って噂があってね……ククク……なんとも興味深いと思わないかい?」

恋愛相談2連発の次はホラー系の相談と来たか。(主に七海が持ってくるゲームのせいで)ホラーには結構な耐性があると自負している俺だが、廃村とやらに行くのはこれが初めてだ。

日向「……待った。相談を開始する前に幾つか確認させてくれ。確かお前の同級生に「超高校級の冒険家」の天海と「超高校級の探偵」の最原が居たはずだよな。あいつには声を掛けていないのか?」

真宮寺「ああ、彼らなら↓1」

01~30 なんやかんや理由を付けて断られた
31~60 最原の方だけ来てくれる約束を取り付けた。
61~90 天海の方だけ来てくれる約束を取り付けた。
91~00 二人とも来てくれるってサ! 友情っていいよネ……!

348: 2023/08/13(日) 22:58:28.75 ID:FVoNWJPEo
ぶるぶる

350: 2023/08/13(日) 23:05:21.30 ID:MTsQaV7v0
真宮寺「最原くんの方には断られてしまったけど、天海くんは行方不明の妹さんの調査に協力するって言ったらあっさりOKしてくれたよ」

(買収じゃねぇか!)と心の中だけでツッコむ。まぁ何にせよ「超高校級の民俗学者」だけじゃなく「超高校級の冒険家」が一緒に来てくれると言うのは心強い。詳しい経歴は知らないが、きっと頼もしい味方になってくれるに違いない。

日向「それじゃあ次、その廃村っていうのはどの辺りにあるんだ?」

真宮寺「↓1」

01ほど街の近く。00ほど山の奥。

351: 2023/08/13(日) 23:06:14.86 ID:KtSNkkkS0
流石すしざんまい

352: 2023/08/13(日) 23:22:15.33 ID:MTsQaV7v0
真宮寺「そう、大体この辺りだネ……」

日向「……おい、マジか」

真宮寺は机に広げた地図の一部を指差す。そこは思いっきり山の……「秘境一歩手前」と言って良いほどの山の奥地だった。廃村の噂云々以前にここに行く事自体が危険な行為と言える程の場所だったのだ。

真宮寺「ククク……山奥の廃村、そしてゾンビが出るという噂……民俗学的に考えても実に興味深い話しだヨ。でも流石に場所が場所だからね……一人で行くのは(主に山岳地帯的に)危険だから協力者が欲しかったのサ」

(い、行きたくねぇ……)という本音が思わず口から漏れそうになる。しかし、折角初の79期生からの相談者だ。縁を作るためにも、ここは協力した方が良い気がした。

日向「……分ったよ。俺で良ければその廃墟探索、同行させて貰う」

真宮寺「ククク……! 流石は超高校級の相談窓口。こんな怪しげな依頼まで受けてくれるなんて君はとっても良い人なんだネ……!!」

そうして廃墟探索の日時を伝えると、真宮寺は教室を出て行ってしまった。さて、予定の日程までに俺が出来る事は……。

↓5まで、廃墟探索の準備として必要だと思われる道具を書いてください。それらは判定無しで持ち物に加えられます。
左右田くんに何かアイテムを作って貰ったり、霧切さんに事前調査を依頼するのもOKです。

今日はここまで。明日も8時から8時半頃にお会いしましょう。

……所で>>1はホラーめっちゃ苦手なんですがこれ大丈夫ですかね?

360: 2023/08/14(月) 21:34:19.69 ID:t/R3laLb0
日向「えっと、まずは懐中電灯だろ? それから丈夫な軍手に、罪木から貰った持ち運びが便利な救急キット……あとは(考えたくないけど)遭難した時の為の余分な飲食料……あとは緊急通信用のトランシーバーでもあれば良いんだけど……」

真宮寺とした廃墟探索の約束から数日後。俺は着々と山岳地帯へと向かう準備を進めていた。廃村の調査云々以前に、山の奥地でそうなんでもした日にはリアルで命の危機だ。準備は入念に行なわなくてはならない。

日向「んー……でも山奥って普通に販売されてるトランシーバーじゃ電波が届かないって可能性あるよなぁ……」

……左右田にでも相談してみるか。流石に一緒に廃墟へ行ってはくれないだろうが、訳を話せば高性能なトランシーバーを作ってくれるかもしれない。


~~~超高校級のメカニックの研究教室にて~~~

左右田「出来たぜ日向! 険しい山奥だろうが鬱蒼とした密林だろうが必ず電波が届く超高性能トランシーバーだ!!」

日向「はやっ!?」

左右田に(廃墟探索云々の事は隠して)山岳地帯に行くんだが、緊急連絡用のトランシーバーを作ってくれないかと頼んでみたところ、快く承諾。一時間も経たない内に受話器程度の大きさをした黄色のトランシーバーが机の上に置かれていた。

左右田「なんか今日は調子がスゲぇ良くてよ。まさに「会心の出来」って品が完成したぜ!! このトランシーバーなら入間の発明品にも負けねえって胸を張って言えるぐらいの代物だ!!」(ゾロ目効果)

日向「お、おう。お前がそこまで言うんなら本当に凄い代物なんだろうな、これ……」

そんな凄い物を貰ってしまって良いのかと多少躊躇したが、ここで「やっぱり要りません」という選択肢は無い。ありがたく頂戴する事にした。


日向「……ありがとな、左右田」

左右田「おう! また何かあったら何でも言ってくれよ。……っと、お約束の台詞を忘れてた。『くれぐれも悪用するんじゃねーぞ』!!」

どこかで聞いた事のある……(と言うか何故か何千回と聞いたような気がする)台詞を言って、左右田は休憩するために教室を出て行った。

日向「これでとりあえず思い付いた装備は準備できたけど……あとは何かしておく事は有るだろうか」

↓1コンマ01ほど動けるターンが短い。コンマ00ほど動けるターンが長い。

361: 2023/08/14(月) 21:42:22.85 ID:OJ03OR120
やあ

363: 2023/08/14(月) 21:46:10.32 ID:t/R3laLb0
日向(……そうだな。あと三回ぐらいは何か準備したり動ける時間がありそうだけど……何をするべきだろうか)

↓3まで。昨日の安価と違い、無理難題にはコンマ判定が入る可能性あり。

366: 2023/08/14(月) 21:49:13.72 ID:34HoZjrP0
そういえば古い射影機持ってたから持っていくか。

367: 2023/08/14(月) 21:55:26.99 ID:t/R3laLb0
まずは>>364と>>365の判定から。

……そうだな。万が一「ゾンビが出る」って噂が本当だったら、何か対抗できる武器のような物が必要かもしれない。
それと、探索者が三人というのも不安だ。77期生でも随一の武闘派といえば超高校級の剣道家である辺古山だが、ダメ元で声を掛けたら付いてきてくれたりしないだろうか……。

↓1でゾンビに対抗できそうな武器(高コンマほど有効な武器を持って行ける)
↓2のコンマがゾロ目の場合、辺古山と九頭龍が付いてきてくれる。

368: 2023/08/14(月) 21:58:34.56 ID:pFYg23Ug0
春川お墨付きのナイフ

369: 2023/08/14(月) 22:00:24.54 ID:jbqQHxQPO
ゾロ目

370: 2023/08/14(月) 22:13:36.93 ID:t/R3laLb0
>>368 ごく普通のサバイバルナイフ

……そう言えば噂で79期生の超高校級の保育士(?)の春川魔姫が「初心者にお勧め」とかいう大型のサバイバルナイフをオススメしていた記憶がある。値段も手頃だったし、使い道は他にも色々ありそうだから注文してしまおう。
……そしてダメ元で声を掛けた辺古山だが……

辺古山「すまないな。お前も知っていると思うが私は基本ぼっちゃ……九頭龍の護衛としての役割を担っている。そう長い時間九頭龍の側を離れるわけにはいかないんだ」とにべもなく断られてしまった。
まぁこっちはダメで元々だったしな。もしオーケーしてくれたらラッキー! 程度だったからダメージは少ない。

そしてついさっき思い出したんだが前に小泉から貰ったカメラが……

↓1 コンマ90以上。もしくはゾロ目でリアル射影機。それ以外でただの古いカメラ

371: 2023/08/14(月) 22:14:49.56 ID:34HoZjrP0
ガチなのか?

373: 2023/08/14(月) 22:23:27.72 ID:t/R3laLb0
日向(……ただの古いカメラだよな。うん)

これで霊的な物を撮ったら除霊or封印できるかもと一瞬でも思ってしまった自分がバカらしい。七海と一緒にやった日本三大ホラゲの一つの影響を受けすぎたんだろうか。


日向「さて、俺個人で出来そうな準備はここまでだな……」

今日は早めに寝て、明日の英気を担うとしよう。……出来る事なら行きたくない、と言う気持ちは変わらないが、どうせ行くなら体調だけでも万全の状態で挑まなくちゃな。

日向の持ち物
救急キット 懐中電灯 左右田特製緊急通信用トランシーバー 軍手 数日分の食料 サバイバルナイフ。

374: 2023/08/14(月) 22:37:41.86 ID:t/R3laLb0
~廃村探索当日~

俺は真宮寺に指定された、山道の最寄りだという駅のホームに無事到着していた。ホームには既に真宮寺と、薄緑色の髪をした男の姿が見える。


真宮寺「やぁ、日向先輩。約束通り来てくれてとても嬉しいヨ……ククク」

天海「日向先輩っすよね。初めまして。79期生の超高校級の冒険家「天海蘭太郎」っす。これからよろしくおねがいするっすよ」

日向「日向創。一応、超高校級の相談窓口だ」

ただ笑うだけでミステリアスな不気味さを醸し出す真宮寺と、イケメン男子の代表といった感じの天海。ニヤリと笑う真宮寺と爽やかな笑顔を浮かべる天海のが対照的だった。

日向「ところでさ」

真宮寺「? どうしたのかな?」

日向「ドが付く初心者の俺が言うのもあれだけど、二人はどんな準備をしてきたんだ? 俺も俺なりに考えて装備を調えてきたんだけど、自信が無くてな……」

真宮寺「↓1」(最低保障70)

天海「↓2」(最低保障80)

高コンマほど万全な体制を整えている。

375: 2023/08/14(月) 22:39:13.07 ID:jbqQHxQPO
村についての民俗的な噂の調査とゾンビ系の類の対策を過去の妖怪の伝承の本から勉強してきた

376: 2023/08/14(月) 22:51:28.02 ID:Y65d+kJjo
ふむ

377: 2023/08/14(月) 23:11:14.09 ID:t/R3laLb0
二人が山岳地帯に対してなにも準備をしてきてない超高校級(笑)の民俗学者と冒険家になるところだった……(滝汗)

真宮寺「そうだネ……基本的な登山装備一式と、保存が利く食料。丈夫な崖登り用ロープに、懐中電灯付きのヘルメット。方位磁石と、発煙筒。それから……ククク。これは「もしも」使うときが来たら言う事にしようかナ」

天海「俺も似たような感じっすね。山奥も山奥みたいなんで、登山装備一式を中心に、もしもの時の為の装備を一通り揃えてきたっすよ。これでも「超高校級の冒険家」なんで、人よりは多少自信があるつもりっす」

日向「す、すごいな……。俺も一応山登りをするつもりで服も靴も選んで来たけど、救急キットと懐中電灯。軍手に食料にサバイバルナイフ、あとは緊急通信用のトランシーバー位しか用意できなかったぞ」

真宮寺「初心者でそれだけ揃えられれば十分じゃないかナ? 電波が届くかどうかは分らないけど、トランシーバーがあるのは心強いネ……。まぁ、それで呼んだ「救援」が間に合えば、のはなしだけどさ……ククク」

天海「あまり脅かすモンじゃないっすよ、真宮寺くん。ああ、不安にならないでください日向先輩。俺もそれだけ装備があれば何かしらの役には立つと思うっすから」

ゾッとするような事を言う真宮寺を戒めるように言う天海。一抹の不安を覚えながら、俺達の廃村探索はスタートしたのだった……。

378: 2023/08/14(月) 23:16:23.44 ID:t/R3laLb0
コンマ判定

00~50 真宮寺の民俗学的観点から見る廃村とゾンビの噂の話し
51~70 天海のこれまでの冒険譚と、世界中に散らばってしまった11人の妹たちの話
71~90 初っぱなから凄い険しさだ! 体力を中消費する
91~00 野生のクマが現われた!!

380: 2023/08/14(月) 23:19:00.20 ID:t/R3laLb0
……いい加減↓1を忘れる癖を直したい。

381: 2023/08/14(月) 23:20:03.23 ID:34HoZjrP0
ゾロ目

383: 2023/08/15(火) 21:17:26.58 ID:1YZKD6Mu0
人居ますかー?

385: 2023/08/15(火) 21:26:20.59 ID:1YZKD6Mu0
では再開します。

386: 2023/08/15(火) 21:27:50.39 ID:1YZKD6Mu0
鬱蒼とした山道を無言で登っていく俺達。向かう先が向かう先だからか、何故だか山の中がいつもより不気味に見えていた。
……大体一時間ほど歩いたところで、真宮寺が口を開く。

真宮寺「ククク……ただ無言で山登りをするというのもなんだから、今回の廃村とゾンビの関連について、民俗学的な観点から基づいた話しをさせて貰おうかナ」

その口調に、疲れは見えない。これからする話しに対して、俺達二人がどんな反応を見せるのかを楽しんでいるように見えた。

真宮寺「さて、そもそもの話しなんだけど……二人は「ゾンビ」って何だと思う?」

随分と根本的な部分から質問が来たな……でもいきなり「ゾンビ」ってなんだって聞かれても……。

天海「あー……確かあれっすよね。ブードゥー教の魔術? が原点の……」

真宮寺「ククク……流石は超高校級の冒険家だね天海くん。そう、ブードゥー教はそのルーツであるヴォドゥンを信仰するベナンや西アフリカで広く信仰されている儀式魔術で、元はコンゴで信仰されている神「ンザンビ」に由来する物差サ」

真宮寺「ゾンビにを語るにも二種類合って「現実におけるゾンビ」と「架空世界におけるゾンビ」があるんだけど……架空世界の方は作品事に解釈が異なっていてキリが無いから、今回は「現実世界におけるゾンビ」について話させてもらおうかナ」

日向「と言っても、用は「動く氏体」の事だろ? 現実として再現が可能かは兎も角として、そうそう難しいものでも無い気がするんだが……」

真宮寺「ククク……日向先輩は根本的な部分を付いてくるねぇ……まぁその解釈も間違ってはいないんだけど、一口に「ゾンビ」と言っても色々あってね……決して「氏者」だけを差して言う言葉じゃないんだヨ」

こちらの意見を大きくは否定せず、されどもっと奥深い物であると真宮寺は告げる。

真宮寺「まぁまずはブードゥー教における魔術についての「ゾンビ」から話させて貰おうかナ」

真宮寺「この魔術はブードゥー教の司祭の一つである「ボコ」によって行なわれる物で。墓から氏体が腐り始める前に掘り出して、幾度も氏者の名前を呼び続けるんだ。すると、氏体は声に応えるように起き上がるとされていて、そのタイミングで両手を縛って農園に売り出すのさ。氏体の魂は予め用意されていた壺の中に封じ込まれ、以後ゾンビは永久に奴隷として働き続ける……これがブードゥ教における「ゾンビ」だネ」

日向「……あまり宗教を貶めるような事は言いたくないけど……なんというか悪趣味の極みみたいな感じだな」

言葉を濁さず自分の意見を伝える。永遠の眠りについている氏者を無理矢理起こして奴隷として働かせるって発想は、日本で生きてきた俺にとっては邪教か何かにしか感じられなかったんだ。

真宮寺「ククク……まぁそうだよねぇ。実際、残された遺族は氏者をゾンビになどさせまいと、埋葬後36時間見張る、氏体に毒薬を施す、氏体を切り裂くなどの方策を採って、氏者をゾンビにするのを防止したりしていたんだ」

天海「……ブードゥー教の中でも禁忌の術として扱われていたって事っすか」

真宮寺「そうなるネ。だが無償で、永延に、24時間休まず働き続ける忠実な奴隷というのは、当時の西アフリカではそれはそれは魅力的な物だったのサ」

真宮寺の口は止まらない。むしろ「ここからが本番だ」と言わんばかりに饒舌になり続けていく。

387: 2023/08/15(火) 21:29:31.72 ID:1YZKD6Mu0
真宮寺「さて、次の事例は……「生きたままゾンビになる」パターンだ」

日向「生きたまま? 氏体じゃ無いのか?」

真宮寺「ちがうネ。これは「魔術」というより「科学」「医学」の分野でネ? 「ゾンビ・パウダー」という物を使って生者をゾンビにする方法さ」

天海「あ。何か俺漫画で同じタイトルの本を読んだ記憶があるっす。確か、人をゾンビにする薬を巡って主人公と敵対組織がドンパチする奴だったっすね」

真宮寺「へぇ……そんな漫画があるんだネ。まぁ漫画のネタとしては丁度良い話だし、別にあっても不思議じゃないかナ」

真宮寺「ゾンビ・パウダーの起源はナイジェリアの少数民族であるエフェク人やカラバル人にあるとされているんだ。なんと驚く事に、西アフリカ社会では伝統的な「刑法」としてこのゾンビパウダーが使われていたんだヨ」

日向「け、刑法!? 罰として人をゾンビに変えてたっていうのか!?」

あまりにも非人道的措置が伝統になっていたという事実が衝撃的すぎて、俺は思わず声を張り上げた。

真宮寺「ククク……日向先輩には衝撃が強すぎたかナ? このゾンビパウダーには「テトロドトキシン」……フグが持っている毒として有名な奴だネ。が含まれていると言われていて、この毒素を対象者の傷口から浸透させることにより仮氏状態を作り出し、パウダー全量に対する毒素の濃度がちょうど良ければ薬と施術により蘇生し、濃度が高ければ氏に至る」

真宮寺「仮氏状態にある脳(前頭葉)は酸欠によりダメージを負うから、自発的意思のない人間=ゾンビを作り出すことが出来る。ゾンビと化した人間は、言いなりに動く奴隷として農園などで使役され続けたんだ」

天海「……確かにそれは「魔術」というより「科学」「医学」の分野っすね。どっちみち悪趣味でしょって感想は変わらないっすけど」

真宮寺「そうだよねェ……。氏か、自意識のない奴隷化かっていうんだから酷い物さ。まぁでもこの話しは事実に反する創作だという指摘も多くてネ。そもそもまた、テトロドトキシンの傷口からの浸透によって仮氏状態にするという仮説には無理があるとの指摘があるんだ」

日向「後生の作り話だってことか?」

真宮寺「いや? あくまでテトロドトキシンで仮氏状態にするという仮説に無理があるってだけで、実際にどうだったかは歴史の闇の中サ。まぁ、こういう部分を探っていくのが楽しいんだけどネ……ククク」

険しい山道を歩きながら、俺達は真宮寺のゾンビ講座を聴き続ける。気がつけば随分と歩いている気がするのに、真宮寺の話しに夢中になってしまっていたのか、それが気にならなくなってしまっていた。

真宮寺「さて、今上げた二つの事例の中で、ある共通項があるんだけど……二人は何か分るかナ?」

日向(二つの話しの共通項……? ……ひょっとして……)

日向「……生きている人間の言いなりになるって事か?」

真宮寺「すばらしいヨ日向先輩! 大正解サ!!」

真宮寺は両手を広げ、少々大袈裟に答えを告げた俺を称える。

真宮寺「太古の昔から、人は様々な方法で奴隷を求めていたんだ。時に戦争での捕虜として、時に略奪した私兵として、時に国土の中でも特に身分の低い者を選定して……実に様々な方法で自分の良いなりになる奴隷を求めていたんだヨ」

天海「奴隷文化が世界各地に根付いてたって話しは俺も知ってたっすけど……やっぱり受け入れがたい話しっすね」

真宮寺「そうだネ。だから奴隷解放戦線なんて物が世界各地で何度も何度も起こった訳だし」

真宮寺「でもゾンビはそうじゃない。主に逆らう事可能性なんてまず無い。そもそもそんな思考が出来ない。真の意味で人の言いなり、24時間働き続けられる完璧な奴隷なのサ」

……真宮寺はゾンビの事を完璧な奴隷と言ったが、それは違うと俺は思う。
奴隷という身分が昔から合った事は俺も知っているし、過去の人間に対して「それは違うぞ!」と糾弾する気も無いが、それはあくまで人が人を使役するための法だ。
「人では無くなってしまった者」あるいは「人としての意思が消えてしまった者」を奴隷として働かせるなんて……絶対に何かが間違っているし、そもそも「完璧な奴隷」とは言えないと思った。

真宮寺「創作……ゾンビが出てくるゲームでとても有名なゲームがあるけど、現実的観点から見るとあれは少々無理があるんだヨ。「外敵を攻撃しろ」「無断で侵入してきた者を排除しろ」という命令を受けたゾンビなら兎も角、それに噛まれたり傷つけられたりして感染し、自分もゾンビになって人を襲うようになるなんて事は有り得ないのサ」

日向「魔術を使ってもなければ、感染症としてゾンビパウダーが遺伝する事も、「人間を攻撃しろ」って命令が伝達される事もないからか」

真宮寺「そういう事だネ。……さて、僕達が向かっている廃村だけど……「ゾンビの噂」が仮に本当だったとして、一体どんな真相が待っていると思う?」

そうだな……日本の山奥にある廃村で噂されるゾンビの噂。ここまで真宮寺の話しを聞いて俺が想像したのは……

↓2

389: 2023/08/15(火) 21:40:32.38 ID:DdwgyMZV0
昔の人体実験の生き残り

390: 2023/08/15(火) 21:56:43.17 ID:1YZKD6Mu0
日向「昔の人体実験の生き残り……とか?」

真宮寺「ふぅん。まぁそう考えても不思議じゃないけど、根拠としては少し弱いんじゃないかナ? 言って無かったけど、ゾンビだって無敵じゃない。創作でよくある話だけど、頭を銃で打ち抜かれたり、首を切られたら当然動けなくなる。氏体の破損状況や施術された術式にもよるけど、年月が経つごとにドンドンと劣化していくんだ。最後には全身が腐りきって動けなくなってしまうんだヨ」

天海「日向先輩が言った「昔」がどれだけ昔かにもよるって事っすか」

真宮寺「そういうことだネ。まぁ「氏体を劣化させずに保存し続ける技術や方法」があれば話は別だけどサ。……さて、お喋りはここまでにして前に進もうか。目指すは山岳地帯の山奥の廃村……時間を無駄にしている暇なんて無いからネ」


それから俺達は途中途中で休憩を挟みつつ、山奥の廃村を目指した。……険しい岩場を登らなくちゃ行けない時は天海の持ってきたロッククライミング用の装備が役に立ったし、獣道に迷い込んで道が分らなくなりかけた時は真宮寺が持ってきた方位磁石とスマホの登山ナビが大いに役だった。
俺といえば通るのに邪魔なツルや枝をサバイバルナイフで斬り倒した位だ。

さて、そんなこんなで峠を幾つも乗り越えて山奥の廃村に辿り着いたのは……

00~30 余裕を持って夕方前に到着できた。
31~60 まだ明るい……夕暮れ前までには何とか間に合ったようだ。
61~90 道中で手こずりすぎたのか、夕方になってようやく辿り着いた
91~00 もう完全に日が沈んでしまった! 辺りはもう真っ暗だ!!

↓1

391: 2023/08/15(火) 22:00:11.19 ID:VDlbX8Zt0
真っ黒

392: 2023/08/15(火) 22:07:49.00 ID:1YZKD6Mu0
真宮寺「おや? どうやら見えてきたみたいだネ……」

俺達二人を先導していた真宮寺が口を開く。前方にあったのは↓1(高コンマほど廃村になって年月が経っている)ほどの廃村だった。
シンー─と静まり返り、近くには俺達三人以外誰も居ない。……その筈なのにどこかから誰かに見られているような錯覚を覚えて、俺の背筋はぶるリと震えた。

天海「これが、ゾンビが出るって噂の廃村っすか……」

真宮寺「ああ。ククク……ああ、実に興味深いヨ。どんな発見が待っているのか、、今からゾクゾクするねぇ!」

394: 2023/08/15(火) 22:27:35.13 ID:1YZKD6Mu0
68 放置されてから結構な年月が経っているようだ。

日向「どこもかしこも荒れ放題って感じだな……見えてる建物も全部どこかしらボロボロだ」

真宮寺「うんうん。調査のしがいがあるというものだヨ」

真宮寺はリュックサックから取り出したカメラを使って、パシャパシャと村の様子を撮っていく。外部を一通り撮影し終わった後、真宮寺は尋ねるように口を開いた。

真宮寺「……さて、外部の写真はこの位で良いかナ。さて、日向先輩。一体どこから調査すべきだと思う?」

日向「お、俺が決めるのか?」

真宮寺「廃墟探索に早いも遅いもないヨ。どうせ一通り調べるんだから、どこから調べたって一緒サ」

真宮寺はそう言うが、どこから調査すると言われても……

①村の中央にある、比較的大きな家。
②村の外れにある、一番ボロボロの家。
③もう少し外部を探索してみよう。何か便利な物が見つかるかもしれない。
④取りあえず今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家。

↓1

395: 2023/08/15(火) 22:31:17.55 ID:VDlbX8Zt0
3

396: 2023/08/15(火) 22:37:09.65 ID:1YZKD6Mu0
ゾロ目……だと!?

日向「……なぁ、もう少し外部周辺を探索してみないか?」

天海「別に異論は無いッっすけど……なんでっすか?」

日向「この村の全体像……何がどこにあるかを先に把握しておいた方が良いと思うんだ。……いざって時にすぐこの廃村を離れられるようにする為にもな」

真宮寺「ククク……なるほどネ。まずは全体像の把握から始めようって事か。……良いヨ。僕もそれに賛成する。一応外部の写真は一通り撮りおわったけど詳しく調べたわけじゃないからネ……」

……という訳でまずは廃村の全体像を把握するために、もう少し外部を探索する事にした俺達。すると……

日向「なっ!? あれは↓1じゃないか!!」

ゾロ目なので便利アイテムでお願いします。

397: 2023/08/15(火) 22:39:54.94 ID:wyNJhIsXo
モノクマ

399: 2023/08/15(火) 23:04:32.20 ID:1YZKD6Mu0
>>397 なんだと!? どういう事だ説明しろ苗木!!(頭を抱えながら)

俺の……俺達の目の前に現われた「これ」は一体なんなんだ? 二頭身ほどの大きさをした、左が白、右が黒色のクマっぽい謎の生き物。
なぜだかどこかで何度も見た気がするそれは、こちらを発見するとテクテクと歩いて近づいてきた。思わずサバイバルナイフを取り出そうとする俺に対し、その謎生物は……。

モノクマ「うぷぷ! 僕は「モノクマ」だよ!! よろしくね!!」

全員「「「シャベッッタァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」」

思わず大声でハモる俺達。なんだ? 俺はいつから藤○ひろし探検隊の世界に迷い込んだんだ? 廃村で最初に遭遇したのが喋るクマ(?)って一体どういう事なんだ……?

~~数分後~~

日向「……えっと……つまりお前は自分の名前以外の記憶が無いっていうんだな?」

モノクマ「その通りなのです! ショボボ……あ、でも僕に出来る事は覚えてるよ! モノクマクローで敵を切り刻んだり、グングニルの槍で敵を貫いたり、最悪自爆して証拠隠滅を計る事も出来るのです!!」

真宮寺「……聞くからに物騒な特技ばっかりだネ……」

天海「……っていうかそれ生き物じゃなくてロボットとかそういう類いのそれじゃないっすかね……?」

モノクマ「失礼な! 僕にはただのロボットなんかじゃないぞ!! V3に出て来そうな鉄屑と一緒にしないで欲しいな!!」

ぷんぷんと顔を真っ赤にして起こるモノクマ。……こいつが「何なのか」という疑問は尽きないが、取りあえず害になるような生物()? ではないとみて良さそうだ。……と言うか俺の中の何かが「考えるな、感じろ」と言っている気がする。

モノクマ「しかし君たちも暇だねぇ……。こんな廃村にワザワザ遊びにくるだなんて、よっぽどの変わり者集団なの?」

「それは違うぞ!」と反論してやりたいが、真宮寺の依頼を受けてここに来ている以上、その言葉は全面的には否定出来ない。じゃあそろそろ……とモノクマと別れて廃村探索を再開しようとした俺達だが。何故かモノクマが後ろから付いてきた。
「面白そうだから飽きるまで協力してあげるヨ!」とのことだ。……なんだかゾンビ以上に厄介な奴に関わってしまった気がしないでもないが、同行者が増えるというのは単純にありがたくもあった。

さて、次は……

①村の中央にある、比較的大きな家。
②村の外れにある、一番ボロボロの家。
③取りあえず今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家。
④その他(安価を取った人に託した)

↓1

400: 2023/08/15(火) 23:05:47.94 ID:VDlbX8Zt0
3

401: 2023/08/15(火) 23:13:52.73 ID:1YZKD6Mu0
日向「と、取りあえずどこでも良いなら一番近いこの家に入ってみるか」

真宮寺「あ、ああうん……任せたヨ……」

モノクマ騒動で(精神的に)体力を消耗した俺は、取りあえずとばかりに今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家の扉に手を掛ける。
……鍵は掛っていなかった。
ギィイイイイイイイ……という不気味で軋んだ音と共に木製の扉が開き、中の景色が目に入る。……薄暗く、埃っぽい。まさに「廃村の家」と言うに相応しいそれだった。

俺達は懐中電灯を、二人は懐中電灯付きのヘルメットを被り、家の中を数十分ほど捜索する。そして……↓1高コンマほど収穫あり。44or66のゾロ目で……?

402: 2023/08/15(火) 23:17:28.04 ID:wyNJhIsXo
ピキーン!

404: 2023/08/16(水) 21:10:59.97 ID:bNlujnvz0
では本日も再開します。

405: 2023/08/16(水) 21:13:03.74 ID:bNlujnvz0
日向「……めぼしい物は何も無さそうだな。ごく普通の廃棄された家って感じだ」

天海「廃棄されてから大分経ってはいるみたいっすけど……特にこれと言って目に付く者は確かに無さそうっすね」

怪しげな本棚は勿論、地下室へと続く階段なんかもない。家全体が薄暗くて不気味だったが、ここには自分達(正確には真宮寺が)が求めている「何か」がある可能性は非常に低そうだ。

真宮寺「仕方ないサ。調査とはどんな分野であれ地道な物……外れを引かされる事なんて日常茶飯事だヨ」

真宮寺はそう言って家の外に出る。俺達も後に続くが、さて……次はどこを調べるべきだろうか。

①村の中央にある、比較的大きな家。
②村の外れにある、一番ボロボロの家。
③村の奥地に進んでみようぜ!

↓1

406: 2023/08/16(水) 21:16:48.25 ID:hQwffYtX0
1

407: 2023/08/16(水) 21:27:38.33 ID:bNlujnvz0
日向「……となるとやっぱりあのでっかい家か?」

俺は村の中央。広場のような場所に立てられている大きな家を見据える。
外見で廃墟だと分るのに違いは無いが、なんというかこう、不気味な雰囲気が漂っている感じがするレンガ製の家の周りが、ツタで完全に覆われているのも不気味さに一役買っていた。

真宮寺「一体どんな立場の人間の家だったのかは定かではないけれど……ククク。さっきの家と違って「ここ」はそこそこ期待が持てそうかナ」

天海「こちらとしちゃあ真宮寺くんの「期待」が当たらない事を祈るばかりっすよ」

そんなな会話をしながら、俺達は大きな家のドアを開けて中へと入っていく。先ほどの平均的な大きさの家と同じく、鍵は掛っていなかった。
全体的に薄暗いのは変わらないが、家の間取りが先ほどと比べて広い。加えて二階もある。探索にも時間が掛りそうだ……

↓1高コンマほど収穫あり。(最低保障30)

408: 2023/08/16(水) 21:37:12.40 ID:ddXSe9kBO
ふむ

409: 2023/08/16(水) 21:50:34.79 ID:bNlujnvz0
日向「ダメだ。ダイニングらしき所を探ってみたけど、特に何も無かったぞ」

天海「こっちもっすね。本棚が二つほどあったんでチョチョイッと調べてみましたけど……特に何の変哲もないような本ばかりだったっす」

俺が一階のダイニングを。天海が同じく一階の書斎を調べた結果は共に空振り。またしても何も収穫無しか……と肩を落とした時だった。

真宮寺「それは残念だネ……。こっちはこんな物を見つけたヨ」

二階を担当していた真宮寺が、俺達の前に手の平を……正確にはその上に乗っている物を見せる。

日向「これは……鍵か?」

それは、ごく一般的なそれとは印象が異なる。ゴツくて大きな鉄鍵だった。いったい何処の、何の為の鍵なのかは分らないが、この家の中にあった以上、この村に関わりのある物と見て間違い無い。

真宮寺「ククク……いよいよ「探索」らしくなってきたじゃないか……!!」

狂気とも取れる声色で言う真宮寺に若干の不安を覚えながら、俺は次にどうすれば良いかを考えていた。

①このままこの家の探索を続行する。
②村の外れにある、一番ボロボロの家に向かってみる。
③村の奥地に進んでみようぜ!

410: 2023/08/16(水) 21:51:23.89 ID:bNlujnvz0
↓1

412: 2023/08/16(水) 22:00:35.27 ID:bNlujnvz0
日向「それじゃ、日が暮れる前に目に付いた場所の探索は全部済ませておくか」

天海「あの村はずれの家に向かうって事っすよね。……見るからにボロッボロで、何か新しい発見があるとは思えねぇっすけど……」

真宮寺「おや、そんなことはないヨ。民俗学的観点における「貴重な物」や資料なんかは案外意外な場所に合ったりする物サ」

ザッザッザッと足音を立てながら、俺達は坂の上にある村はずれのボロボロの家へと向かう。家の鍵は全開の2件と同じく、掛ってはいなかった。
今までで一番真っ暗な家の中が俺達の視界に入る。
俺達は懐中電灯を、二人は懐中電灯付きのヘルメットを被り、家の中を数十分ほど捜索する。そして……↓1高コンマほど収穫あり。

413: 2023/08/16(水) 22:01:36.80 ID:khCCNOQC0
てい

414: 2023/08/16(水) 22:06:52.10 ID:bNlujnvz0
ギシギシ、ギシギシ、と一歩間違えば床が抜けてしまいそうな軋む音を立てながら、外見通りボロボロの家の中を俺達は手取り足取りで探索し続ける。
そして「それ」は見つかった。

3人は何を見つけた? (コンマ値80に相応しい物)↓2

417: 2023/08/16(水) 22:27:34.73 ID:bNlujnvz0
日向「これは……・鏡か?」

ボロボロの家の隅の隅。よーく観察しないと分らないような廊下の端っこに「それ」は置いてあった。

天海「丸い鏡……の周りの装飾に、何か妙な文字が刻まれてるっすね……真宮寺くんと日向先輩は見た事あるっすか?。ちなみに俺は↓1(コンマ値75以上で知っている)」

日向「↓2コンマ値90以上で知っている」

真宮寺「↓3コンマ値40以上で知っている。70以上で何が書いてあるかも解読できる」

418: 2023/08/16(水) 22:33:26.86 ID:ddXSe9kBO
ふむ

419: 2023/08/16(水) 22:34:27.61 ID:hQwffYtX0
知ってんのか?

420: 2023/08/16(水) 22:41:15.88 ID:RIc4tNeg0

422: 2023/08/16(水) 23:17:49.41 ID:bNlujnvz0
超高校級の民俗学者の真価が発揮されそうですね……!

日向「いや、俺はサッパリ……」

天海「ま、普通はそうっすよねぇ……。これ、古代ブードゥー教の司祭文字っすよ。それもただの真似事で書いたのとは訳が違う。正真正銘本物の」

日向「ブードゥー教の司祭文字……ってまさか!」

脳裏に嫌な予感が湧き出す。本当にそんな……氏者をゾンビにするような邪悪な儀式がこの村で行なわれていたってのか!?

天海「ま、どんな方向製にせよこの村で碌でもない事が行なわれてた可能性は高くなったっすね。真宮寺くんはどうっすか? なにか分ります?」

真宮寺「…………」

天海の言葉に、真宮寺は眉一つ動かさない。それどころか周りに書いてある司祭文字を、穴が空くようにジーッと観察している。そして突然「ククク……」と笑い出した。

真宮寺「ああ、素晴らしい! 素晴らしいヨ!! 今日はなんて良い日なんだ!! まさかこんな日本の山奥でブードゥー教の秘術が一つを見つける事が出来るなんて!!」

‘狂気’正しくそう表現して良い笑顔を浮かべ、高笑いをしながら真宮寺は興奮したように喋り出す。

真宮寺「ここに来るまでにも話しただろう? ブードゥー教では氏者をゾンビにした後、その魂を壷の中に封じ込めるって! この鏡はその代用品さ! 氏者の魂を封じ込めるための封魂鏡なんだ!!」

日向「……ちょ、ちょっと待てよ! じゃ、じゃあこの中には……!」

真宮寺「ククク……安心して良いよ日向先輩。儀式が失敗したのかそもそも使われなかったのかは分らないけど、この鏡は使われていない。もし使われているなら「鏡」としての機能はすでに失われているはずだからネ……」

真宮寺はそれこそ宝物を見るようなウットリとした目で封魂鏡を見つめ続け、終いには専用の紙とタオルでくるんでリュックの中にしまいだした。

日向「お、おい! 勝手に持って行って良いのかよ!?」

真宮寺「妙な事を聞くネ? 僕は超高校級の民俗学者だヨ? こんな貴重で歴史的、民族的、宗教的に価値のある物を収集しない訳がないじゃないか……!!」

見るからに機嫌になった真宮寺は、その狂気の笑みを携えたまま俺達の方を見た。

真宮寺「さぁ、探索を続けようヨ……もしかしたらこれ以上に貴重な物が見つかるかもしれない……あるいは本当に「ゾンビ」に出会う事だって出来るかもしれないヨ……!!」


①このままこの家の探索を続ける
②そろそろ夕方になる、寝泊まりの準備をする。
③モノクマにこの村に対して何か知っている事は無いか聞く

↓1

423: 2023/08/16(水) 23:19:07.34 ID:ddXSe9kBO
3

426: 2023/08/17(木) 21:09:51.75 ID:g6ETYvYk0
……ここで、俺は今まで意図的に無視していた謎の存在──モノクマから話を聞く事にした。

日向「なぁモノクマ」

モノクマ「なんだい日向くん」

日向「お前、自分の名前以外の記憶が無いって言ったよな?」

モノクマ「はい……そうなのです……僕は自分でも気付かない内にいつの間にかこの村にいたのです……」

日向「なら「この村に来てから」の記憶はあるって事だよな? 何でも良い。何か引っかかった事やおかしな事、不自然だと思う事は無かったか?」

モノクマ「↓1(高コンマほど有力な情報が得られる)」」

427: 2023/08/17(木) 21:10:19.36 ID:EXO4335d0
気まぐれ

428: 2023/08/17(木) 21:17:56.11 ID:g6ETYvYk0
モノクマ「うぷぷ! ごめんねぇ。僕もここで目が覚めてから3日程しか経ってないから、碌な探索が出来てないんだよね。あ、でもでも。村の奥に洞窟ぽい何かがあったのは覚えてるよ!」

日向「洞窟?」

モノクマ「うん、なんだか普通の洞窟と違って人工的に作られた物っぽいんだよねぇ。入り口が四角だったし、木材で基盤が組み立てられてたし」

……どうやらこの村の奥には人工的な洞窟があるようだ。そこが何の為にあるのかは行って確かめてみなければならないだろう。……さて

↓1

①このままこの家の探索を続ける
②そろそろ夕方になる、寝泊まりの準備をする。
③その洞窟とやらに行ってみる

429: 2023/08/17(木) 21:20:15.09 ID:cMd699NB0
3

430: 2023/08/17(木) 21:37:20.24 ID:g6ETYvYk0
真宮寺「なるほどネ……さて、じゃあ早速その洞窟とやらに行ってみようじゃないか」

真宮寺の言葉に、俺と天海は苦虫を噛みつぶしたような顔をする。確かに今回の依頼で廃村の探索につき合うとは言ったが……。

天海「……別に反対するわけじゃないっすけど、もうすぐ夕方っすよ。山の夕暮れは早い物と相場が決まってるっっす。今から行って間に合うっすかね」

日向「俺も、なるべくなら夜の探索は勘弁願いたいんだが……どうせ一泊する予定だったんだろ? 明日の早朝じゃダメなのか? こんな怪しい村だ。夜に動くのは色々と危険だと思うぞ」

天海に次いで真宮寺の意見に反対的な意見を述べるが、一度スイッチが入ってしまった真宮寺は「だったら僕一人でも行ってくるヨ」と言いだした。……流石に単独行動をさせるわけにはいかず、俺と天海は「これを今日最後の探索にする」という事を条件に真宮寺の探索につき合う事にしたんだ。

~~~~~~

日向「これが、モノクマの言っていた洞窟か」

確かに入り口の所が木材で補強されているところから見ても、掘り進められたあとがある事から見ても、人工的に作られた洞窟に間違いはなさそうだ。

天海「……なんというか、この廃村と同じくある種の「雰囲気」があるっすね。まさしくゾンビの一匹でも出て来そうっす」

真宮寺「むしろ出て来てくれた方が僕としてはありがたいんだけどねえ……さて、準備は良いかい?」

真宮寺の言葉にコクリと頷いて、俺は懐中電灯を、二人は懐中電灯付きのヘルメットを被り、洞窟の中へと入っていったそして……↓1

00~30 洞窟は予想より遙かに広かった! 探索強制終了。
31~60 洞窟の横の壁に、鍵の掛った鉄製の扉を見つけた。どうやら真宮寺の発見した鍵で開けられそうだが……
61~90 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが襲い掛ってきた!
91~00 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが(大量に)襲い掛ってきた!

431: 2023/08/17(木) 21:39:37.03 ID:EXO4335d0
ギャーーー

432: 2023/08/17(木) 21:54:43.87 ID:g6ETYvYk0
天海「……真宮寺くん、これ……」

真宮寺「……うん、僕とした事が目測を誤ったネ。申し訳ないヨ」

先頭を歩いていた二人が溜息を付き肩を落とす。何があったのかと後ろから覗いてみると、懐中電灯の光りが全体に届かないほど洞窟が広い事が分った。
それじゃ残り一時間程度では碌な探索が出来る訳がない。

真宮寺「悔しいけど撤退しよう。この洞窟の中でキャンプをするっていうのも有りだけど、なんだか嫌な予感がするからネ……」

真宮寺の言葉を最後に、俺達三人(+モノクマ)は入り口の方へと引き返す。辺りはすっかり日が暮れて、完全に夕方になっていた。

天海「さて、次の問題はキャンプ地をどうするかって事っすけど……どうします? どっか適当な家借りちゃいますか? 簡易テントと寝袋も一応持って来たっすけど、例えボロくても家に寝泊まりできるってんならそれ以上のキャンプ地は無いっす」

真宮寺「それは僕も考えたけど……こういう場所だと「家の中だからこそ」危険って場合もあるんだよネ……どうしようか日向先輩」

日向「↓2」

434: 2023/08/17(木) 22:07:35.38 ID:FHaMY/740
東條から教わった掃除術で家を綺麗にして泊まろう

435: 2023/08/17(木) 22:32:36.42 ID:g6ETYvYk0
日向「なぁ真宮寺。家の中が危険……っていうのは」

真宮寺「腐った床が突然抜けたり、柱がボロくなってた場合だヨ。村の中にもあっただろう? 自然に倒壊したような家が。もし僕らが泊まろうとしている家がそんな場所だったらどうする? 寝ている最中に地震の一つでも起きて家が倒壊したらそれこそ一溜りもないヨ」

……確かにその危険性は否定出来ない。出来ないんだが……

日向「俺は、やっぱり家の中に泊まるべきだと思う」

真宮寺「……へェ……。根拠がありそうだネ。聞こうか」

日向「ゾンビが目撃されたっていうのは全部家の外での話しなんだろ? もし本当にこの村にゾンビが徘徊してるなら、出会う危険性は少しでも低い方が良い。ゾンビだけじゃない。ここは山の奥地なんだ。野生の猿や蛇。クマやシカだって出てくるかもしれないんだ」

天海「確かにそう考えると、やっぱり家の中の方が安全性は高そうっすね。村の中心にあった比較的大きな家なら頑丈そうだし、埃や汚れは目立つ物だけパパッと掃除しちまいましょう。大丈夫。俺、東条さんに掃除術を教わってるんで、1時間もあればある程度綺麗に片付けられると思うっす」

モノクマ「どうせ暇だし、僕も手伝ってあげるよ!!」

そうして俺達三人(+1匹)は、村の中央にあった大きな家に再びお邪魔する事になった。目立った部分の埃や汚れを雑巾やクエン酸で掃除すると、みるみるうちに床と壁が綺麗になっていく。……これなら泊まっても不快感無く眠る事が出来そうだ。

掃除が終わったら次は夕食だ。アルコールランプで温めた缶詰と、水を入れるだけで出来るご飯という貧相なラインナップだが、山登りと廃村の探索で疲れ切った身体にはこれ以上ないほどのご馳走だった。

そして……夜が来る。今は夏だというのに、虫の声一つ聞こえてこないのが非常に不気味だった。一応の見張りとして、一人二時間ずつ、交代で家の外を見張る約束を交わし俺達は眠りについたんだ。

夜のイベント↓1

00~30 何も無し。清々しい朝を迎えられた。
31~60 何かの呻き声が聞こえる……洞窟の方向からだ。
61~90 あれは……何だ? 不思議な動きをする「何か」が窓の外に見える。
91~00 窓の外に見えた「何か」と眼が合った!! 何かがこちらに向かって歩き出してきた!!

436: 2023/08/17(木) 22:34:39.00 ID:EXO4335d0
逃げろー

439: 2023/08/17(木) 22:50:46.53 ID:g6ETYvYk0
「それ」は俺が見張り番をしているときに現われた──。

最初は「人間」? と見間違えたがその考えは一瞬で否定される。
人間はあんな虚ろで狂気を携えた目をしていない。人間の肌はあんなに爛れていない。人間の服はあそこまでボロボロじゃない。「人間」にあると言われている見えない筈の「魂が無い」……とでも言えば良いんだろうか。

日向(……もしかして、あ、あれがゾン──!!)

「それ」と不意に眼が合ってしまったのは、これまでの俺の人生至上トップクラスの不幸だったと思う。「それ」は俺を認識すると聞き慣れない、とても不気味な大声を出してこちらに向かってきたのだ──!!

俺はすぐさま部屋の中に戻り、真宮寺と天海をたたき起こす。

日向「真宮寺! 天海!! ゾンビだ!! 本当に現われやがった!! しかもこっちに向かって来てる!!」

真宮寺「……へぇ……!」

天海「……っつ!?」

すぐさま飛び起きて、俺の元へ駆け寄ってきてくれる二人。モノクマも、いつの間にやら俺の足下にいてくれた。仲間がいるという心強さが、俺の心を落ち着かせてくれる。
──が、それも一瞬だった。ドンドンドン! と言う音と共に、俺達が発見したゾンビとは逆側の……家のドアの方から不気味な声が聞えてくる。

日向「嘘だろ……! 複数体いるってのか!?」

最早落ち着いている場合では無い。何とかしてこの窮地を切り抜けなくては……!!

どうする? ↓2

441: 2023/08/17(木) 22:59:29.09 ID:UWno6KpqO
ナイフで威嚇しつつ脱出

442: 2023/08/17(木) 23:05:27.13 ID:g6ETYvYk0
天海「複数体いるってんなら籠城戦は悪手っすね! 討って出るしか無いっす!! 二人とも! 武器になりそうな物は!!?」

日向「すまん! サバイバルナイフぐらいしか持ってない!!」

しかも相手がただの人間ならまだしも理性も魂もないゾンビだしなぁ……。ナイフで威嚇したところで脅しにもならないだろう。

天海「そうっすか……ちなみに俺は↓1」

真宮寺「僕は↓2(最低保障75)」

モノクマ「僕のモノクマクローは↓3(最低保障30)」高コンマほど対ゾンビに有効な武器を持っている。

443: 2023/08/17(木) 23:08:57.06 ID:EXO4335d0
閃光弾と火炎瓶

444: 2023/08/17(木) 23:31:23.62 ID:g6ETYvYk0
すみませんが就寝時間が来てしまったので今回はここまで。真宮寺の安価↓1(最低保障75)モノクマの安価↓2(最低保障30)は継続中です。

445: 2023/08/17(木) 23:45:27.52 ID:Wg43SPeQ0
入間に作って貰ったボーガン

446: 2023/08/17(木) 23:46:20.94 ID:egaC791to
モノクマクローは電撃も出せる

447: 2023/08/18(金) 21:08:29.61 ID:6N77rDfK0
本日も初めて行きます……が、そのまえに一つ謝罪を。
僕の書き方が分りにくかったせいでもあるんですが、高コンマほど対ゾンビに有効な武器を持っている。と言うのは「この数値なら「これ」この数値ならこれ」」という武器が予め決まっていたんです。(モノクマの場合はモノクマクローの威力)

折角安価を頂いたお三方には申し訳ありませんが、どうかご了承ください。

448: 2023/08/18(金) 21:10:23.78 ID:6N77rDfK0
天海「すみません! 俺武器になりそうな物なんてなにも持って来てないんすよ!! そこら辺の石でも拾ってぶん投げた方がまだマシじゃないっすかね!?」

日向「マジか……真宮寺は!?」

真宮寺「やれやれ……「これ」はあまり使いたくなかったんだけどネ……」

真宮寺はいそいそとリュックの中から「何か」を取り出した。それは漆黒の色をした、とてもとても細長く、細かい棘が幾つも付いている物だった。

日向(棘の付いた鞭……?)

ゾンビに対してあまり有効では無さそうな印象のあるそれを、真宮寺は窓をたたき割って部屋の中に侵入してきたゾンビに向かって撃ち放つ。
瞬間──バチィイイイ!! という電撃音が周囲に響き渡り、ゾンビはその場で動きを止めてピクピクと痙攣し始めた。

真宮寺「……入間さんに作って貰った電撃鞭サ。勿論、出力は法外のそれ。対ゾンビ用の武器なんだから、法律なんかに構っていられないよネ?」

唖然とする俺と天海。電撃鞭の威力もそうだが、そんなヤバイ物を秘密裏に持って来ていた真宮寺に驚いていた。

真宮寺「対ゾンビに対して有効な攻撃手段は大きく分けて三つ。有名なのが「頭を吹き飛ばす事」と「脚の骨を折る事」そして「全身を燃やす事」なんだけど、「電撃」もかなり有効でね。人間同様、全身の筋肉を動かなくしてしまえば良いんだヨ」

そう言って真宮寺は痙攣しているゾンビを興味深そうに観察し始める。研究者としての血が騒ぐのは分るが、今は非常事態なんだからあとにして欲しい。そんな事を思っていたら、バギャン!! という家のドアが破壊される音が玄関の方から聞えてきた。

天海「クッ! 真宮寺くん!! もう一匹──」

天海が真宮寺に伝えようとしたのが先か──


モノクマ「うおりゃあああああ!」


──俺達の後ろにいたモノクマの鋭い爪がゾンビの全身を強引に引き裂いたのが先か。
──ドグシャァアアアアアアアアア!! という轟音と共に、ズタズタになったゾンビ(だったもの)が軽く数メートルは吹き飛んだ。

モノクマ「まったく……僕の後ろをとろうなんて百年早いんだよ!!」

三毛別クマ事件なんて目じゃない。ヒグマやグリズリーなんて生易しい。目の前にいるこの謎のクマ(?)は間違い無く地上最強の生物候補だ……!

天海「……もう全部モノクマ一匹で良いんじゃないっすかね」

目を覆いたくなるような惨状に、天海が思考停止気味の発言をするが、碌な武器を持っていない俺達二人にも出来る事がある筈だ……!!

↓1何をする?

449: 2023/08/18(金) 21:22:28.79 ID:zQ6K1n7C0
ナイフで首を落とす

450: 2023/08/18(金) 21:37:18.36 ID:6N77rDfK0
日向(そうだ……! ゾンビが麻痺してるっていうなら今の内に……!)

日向「真宮寺! どけ!!」

俺は腰をかがめて対象(ゾンビ)を観察している真宮寺を突き飛ばし、ゾンビに近寄ると持っていたサバイバルナイフを首に突き立てる。
ドチャッ! といういやな音と完食が耳と手に伝わるが、俺は「うおぉおおおおおおおおおお!!」という叫び声を上げながらサバイバルナイフでゾンビの首を叩き落とした。ゴトリ! という音を立ててゾンビの頭が地面に落ち、その身体が前のめりに倒れる

日向「はぁっ……はぁっ……!」

真宮寺「あーあ……。気持ちは分らないでもないけどもう少し観察していたかったヨ」

そう真宮寺が愚痴を漏らすが、筋肉が麻痺していて動けないと言う事は、逆にいつ動けるようになってもおかしくないと言う事だ。とどめは差せる内に差しておきたい。

天海「……これで決まりっすね。この廃村にゾンビが出るって噂は本当だった……。さて、それが確かめられたところでどうします? 俺はもう今すぐにでもこの廃村から立ち去るべきだと思うっすけど」

天海の提案に、真宮寺が渋い顔をする。

真宮寺「尤もな意見と言えばそうだけどネ。僕としてはこのチャンスは逃したくないなぁ……。僕には電撃鞭があるし、モノクマはゾンビを一方的に倒せるほど強い生き物だヨ? 多少無理な探索でも出来るんじゃないかナ? もっと民俗学的に貴重な品々がこの村には眠っている……そんな気がしてならないんだヨ」

意見が完全に対立し、真宮寺と天海が同時に俺の方を見る。最終判断を俺に委ねるつもりの目だった。
……俺は……↓1

①天海の意見に賛成する
②真宮寺の意見に賛成する
③その他

451: 2023/08/18(金) 21:41:52.42 ID:Xwy5rSPZ0
3 ここは公平にコイントスで決めよう。

452: 2023/08/18(金) 21:49:21.56 ID:6N77rDfK0
日向(ダメだ、俺には決められない……)

天海の意見は尤もだし、正直俺もこっちの意見に賛成したいんだが、俺は真宮寺の依頼を受けてこの村まで来たんだ。依頼人の願いは出来る限り叶えてやりたいし、モノクマが異常に頼もしいのも事実。
……最終的に、俺は運を天に委ねる事にした。ポケットの中からコインを一枚取り出して、握り拳を作り親指の上に置く。

日向(……表なら村から立ち去る。裏なら探索を続ける……)

運命のコイントスだ。ピン! と親指でコインを真上に弾き、手の甲に乗せて逆の手で蓋をする。結果は……↓奇数で表。偶数で裏。

453: 2023/08/18(金) 21:50:32.86 ID:KzzIHFAq0
はあ

454: 2023/08/18(金) 22:00:52.11 ID:6N77rDfK0
……結果は裏。俺は探索を続ける方を支持する事にした。

天海「……本気っすか?」

天海が怪訝な目で俺を見る。言いたい事は本当によく分るのだが、今回の俺の依頼人はあくまで真宮寺だ。その本人が探索を続けたいと言っている以上、そして一定以上の勝算がある以上、無しではない選択だと思う。

真宮寺「ククク……流石は日向先輩。あなたに依頼して良かったヨ……」

真宮寺は逆に嬉しそうに俺を見てニィイイッと笑った。天海も最終的には「仕方がないっすね……。乗りかかった船です。最後までつき合いますよ」と言ってくれた。

さて、一先ず2体のゾンビを片付けた俺達だが、これからどうするべきだろうか……。(村を立ち去る以外の安価でお願いします)↓1

455: 2023/08/18(金) 22:08:43.21 ID:Xwy5rSPZ0
とりあえず夜が明けてから他の探索してない所に行く。

456: 2023/08/18(金) 22:36:09.19 ID:6N77rDfK0
日向「だけど夜に探索をするのは無しだ。幾らモノクマがサポートしてくれるからって危険すぎると思う」

今の所俺達に協力的なこいつだが、何故だろうか。本当に「気分」で俺達につき合ってくれているだけで、いつ「やーめた」と言われてもおかしくない……そんな気がするのだ。

日向「取りあえず適当な板で窓ガラスとドアを塞ごう。それと、下じゃなくて二階で寝よう。見張りも一人じゃなくて二人にして、最大限に警戒するんだ」

天海「……了解っすそれで行きましょう」

真宮寺「ふむ……夜にしか見られない物があると僕は思うんだけどなァ……。まぁいいさ。今すぐここを立ち去るよりはマシだからネ」

そうして俺達は急いで適当な木の板を見繕って割れた窓ガラスとドアに釘で打ち付けると、二階に避難。夜が明けるのを待ったんだ。

~~~~~~数時間後~~~~~~

日向「ん、んん……」

ぶにぶにと頬を突かれる感触で、俺は目を覚ました。意識が覚醒したとき、俺の目の前にあったのは……。

モノクマ「やぁ! おはよう日向くん」

日向「う、うわぁああ!!」

喋る謎のクマ(?)ことモノクマの顔だった。昨日遭遇したこいつの存在が頭から抜けていた俺は思わず飛び上がるように起きる。

モノクマ「酷いなぁ……まるでゾンビにでも遭遇したようなリアクションをするなんて……」

いや、ある意味で俺はお前の事をゾンビより危険な「何か」だと思ってるんだが……。実際にどうかは兎も角、どっこいどっこいに厄介な存在なんじゃないか?

日向「完全に寝ちゃってたのか……真宮寺と天海は?」

モノクマ「真宮寺くんは昨日倒したゾンビの観察及び解剖中。天海くんは朝御飯と洞窟探検の準備をしてくれてるよ!」

……そうだ。俺達は昨日、廃村に残って探索を続けるという選択をした。そして未探索の場所でもっとも民俗学的発見がありそうな場所と言えばあの洞窟以外あり得ない。

日向「……探索、無事に終わると良いな……」

──果たして無事に帰れるんだろうか。そんな一抹の予感を感じながら、俺は一階へと降りていく。

457: 2023/08/18(金) 22:38:50.95 ID:6N77rDfK0
すみませんが急用が出来たので今回はここまで。その代わり、明日は夕方の5時から6時。9時から11:30時までやります。

459: 2023/08/19(土) 17:05:55.04 ID:w0FmDDwo0
日向「……」

天海「……」

真宮寺「……」

空気が重い。真宮寺に限っては通常通りかもしれないが、少なくとも俺と天海は楽しく会話しながら朝食を食べられるような雰囲気じゃあない。
だからこそ、俺は口を開く。このまま無言で朝食を取り続けても気分が悪くなるだけだ。

日向「真宮寺。モノクマが言ってたけど、ゾンビの解剖をしてたんだろ? 何か分った事はなかったか?」

真宮寺「ないネ。念には念を入れて頭蓋骨を砕いて頭の中まで解剖してみたけどなーんの成果も無し。あれはもう、ただの動かなくなった氏体だヨ」

……何で俺は食事中にこんな会話を真宮寺に振ってしまったんだろうか。サバイバルナイフで首を切り落として置いて何だが、頭蓋骨が割れたゾンビの姿を想像してしまい、思わず気分が悪くなる。

真宮寺「ただ、気付いた事がないわけじゃなくってネ? あのゾンビ、異様に冷たかったんだヨ」

天海「? それがどうかしたんすか? 氏体ってのは皆一様に冷たいモンじゃ……」

真宮寺「その「冷たさ」がこちらの想定を越えていたのサ。昨日も昼間の内に見かけなかったから当然と言えば当然かもしれないけれど、恐らく彼らは日中は冷たい……涼しげな所にいて、夜になると村に出てくるんじゃないかナ?」

日中は冷たいところに潜んでいる……っておいまさか……

真宮寺「僕達がこの村で唯一探索していない場所。あの洞窟の中に潜んでいる可能性が非常に高いよネ……! ククク……!!」


~~~1時間後。不気味な洞窟の前にて~~~

天海「俺、マジで今すぐにでも帰りたいんすけど……」

日向「奇遇だな、俺もだ」

無いよりはマシだと、大きめの木の棒を装備した天海がしんどそうな目でぼやく。超高校級の冒険家とはいえ、ゾンビの巣になっている可能性が高いと分っている洞窟になど、ワザワザ入りたくないと言う事なのだろう。
一方の俺は、サバイバルナイフをいつでも取り出せる場所に仕舞い、真宮寺の立てた作戦を聞いていた。

真宮寺「まず戦闘要員としてモノクマが先頭。次に電撃鞭を持っている僕が続き、超高校級の冒険家である天海くん、そして殿に日向先輩の立て四列で行動する。音は鳴るべく立てないように歩いて、何かを見つけたら声を上げるんじゃなくて、持っているライトを一瞬だけ消して合図をする……とまぁ即興だけど立てられる作戦としてはこんな物かナ?」

真宮寺の立てた作戦異論はない。圧倒的な戦闘能力を保持していると分ったモノクマには一番危険な先陣を切って貰いたいし、電撃鞭を持っている真宮寺はこれ以上後ろだと折角の鞭が使いづらくなる。殿を俺が任されたのは、この中で唯一懐中電灯で片手が既に塞がっているから……という配慮だろう。

真宮寺「さぁ、行こうか。泣いても笑っても、ここが最後の探索場所だ。……「良いモノ」が見つかる事を心から祈っているヨ、ククク……! モノクマ」

モノクマ「はいはい。それじゃあ行くよー! 付いてこいお前ら!!」

そうして、俺達の廃村での最後の探索が始まったんだ……!! ↓1

00~60 淡々と洞窟の中を進む……(何も無し)
61~70 洞窟の横の壁に、鍵の掛った鉄製の扉を見つけた。どうやら真宮寺の発見した鍵で開けられそうだが……
71~90 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが襲い掛ってきた!
91~00 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが(大量に)襲い掛ってきた!

460: 2023/08/19(土) 17:12:44.49 ID:33xuRGBF0

461: 2023/08/19(土) 17:20:50.92 ID:w0FmDDwo0
日向「…………」

暗い暗い洞窟の中を淡々と進む。道が整備されている事や、人の手が入っている場所が何ヶ所か合った所から見ても人工的に作られた洞窟であるのは間違いなさそうだが、それだって不気味な事には変わりない。
むしろ、人の手が入っているからこそ何が出てくるか分らないという怖さがある。

日向(今の所、なにも変化があったり、何かが見つかった様子は無いな)

なるべく音を立てないように行動しようという誓約の元、俺は心の中で独り言を呟きながら、暗く深い洞窟の中を歩き続ける。……一体どこまで続いているんだろうか。日本古事記に出てくる黄泉国にまで繋がっているんじゃないのかという不安が脳内を駆り立てていた。


00~50 淡々と洞窟の中を進む……(何も無し)
51~70 洞窟の横の壁に、鍵の掛った鉄製の扉を見つけた。どうやら真宮寺の発見した鍵で開けられそうだが……
71~90 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが襲い掛ってきた!
91~00 洞窟の奥からうなり声が聞こえる……野生のゾンビが(大量に)襲い掛ってきた!

462: 2023/08/19(土) 18:00:56.49 ID:w0FmDDwo0
コンマは↓1に任せて今回はここまで。……やっぱり今更ダンガンロンパスレって需要無いんですかね? 6、7年前はバンバン建ってた印象が残ってるんですが……(最近ダンガンロンパにハマった新人並感)

463: 2023/08/19(土) 18:03:36.88 ID:bnfns8r70
そんなことは無いと言いたい。

464: 2023/08/19(土) 21:08:24.98 ID:w0FmDDwo0
それでは再開します。それにしてもコンマ88かぁ……ではこういう処理にしましょう。

465: 2023/08/19(土) 21:10:16.82 ID:w0FmDDwo0
コツ、コツ、コツと、地面を歩く足音音が続く。このまま何も無く行き止まりにでも当たれば……。

──そんな俺の考えは、この洞窟ではあまりにも甘すぎた。


「──ヴォオオオオアアアアアアアアア!」



日向「ッツ──!」

地獄の底から響いてくるようなその大きなうなり声。懐中電灯を向けた先にいたのは当然ゾンビ──全身が真っ赤に染まった、見るからに強そうなゾンビだ。
その紅いゾンビの後ろには、何やら頑丈そうな鉄製の扉が見える。

真宮寺「ククク……まるでここを守る番人のようじゃないか……!」

モノクマが爪をニョキッと生やし、真宮寺は電撃鞭をしならせる。殿にいる俺に出来る事と言えば、二人の戦いを見守る事ぐらいだ。颯爽と戦闘に入る二人。
果たして勝負の結果は……!! ↓1

01~50 モノクマが無双して終了
51~70 真宮寺が動きを止め、モノクマが必殺のクローを連続で叩き込んだ。
80~90 ゾンビの動きが俊敏だ! モノクマの攻撃が躱され、攻撃対象が真宮寺になった!!
91~00 二人と互角のゾンビ……だと!?

466: 2023/08/19(土) 21:13:17.09 ID:GucuJrPRo
モノクマ無双しろ!

467: 2023/08/19(土) 21:27:37.75 ID:w0FmDDwo0
「──ヴォオオオオアアアアアアアアア!」

紅いゾンビが凄い勢いでモノクマに迫る──次の瞬間。

モノクマ「クマァ!」

紅いゾンビはモノクマの爪により引き裂かれ、奥の壁に勢いよく激突した。それでもまだ動けるのか「グガガガガガッ!」といううなり声を上げて立ち上がろうとする──だが

モノクマ「クーマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマァ!!」

モノクマが両の爪で紅いゾンビを切り裂きまくる。その様子はまるでポ○モンのみだれ○っかきの様だったが威力が全く違った。紅いゾンビは愚か、奥の岩版まで紙のようにボロボロに引き裂かれていたのだ。
結局、紅いゾンビはほんの数秒で細切れになってしまっていた。天海が言っていたが、本当にこいつ一匹で良かったんじゃないだろうか……。

真宮寺「ああ……出来る事なら通常のゾンビとどんな違いがあったのか観察したかったんだけどなァ……」

真宮寺がそうぼやくが、俺としてはモノクマがいなければかなり危なかったんじゃ無いかと思う。こいつが想定外の強さを所持していただけであり、普通に闘ったら大苦戦は愚か、こちらの誰かが犠牲になってしまっていた可能性だってあったはずだ。

真宮寺「まぁ仕方ないか。さて、あとはこの鉄製のドアだけど……ククク、丁度ここに昨日拾った鉄製の鍵があるネ?」

真宮寺はドアノブに鍵を差し込み、そのままガチャリと回す。ギィイイイイイイイイイ……! と重苦しい音を立てて、その扉は開いた。

↓1 高コンマほど貴重な物が部屋の中にある。(最低保障50)

468: 2023/08/19(土) 21:30:50.14 ID:bnfns8r70
山札

470: 2023/08/19(土) 21:50:04.06 ID:w0FmDDwo0
部屋の中は、一種の祭壇のようになっていた。ボロボロになったカーペットが敷かれ、小さな階段が奥の方にある。
その小さな階段の上には、何やら人間とゾンビを組み合わせたような奇妙な土偶が置かれていた。

真宮寺「……どうやらンザンビ(コンゴで信仰されている神)の土偶のようだネ」

天海「ってことはこれは……偶像崇拝の一種っすか?」

日向「偶像崇拝……って何だったっけ?」

真宮寺「簡単に言うと、「人形」「生贄」「人間に似せた物」……木材や土、金属など具体的な物質で形どられた像のうち崇拝的対象をかたどったものをさす言葉だヨ。まぁ「偶像崇拝」という単語自体は、そうした像を崇めることを禁じ、あるいは批判する立場から否定的な意味合いで使われていたそれなんだけど」

真宮寺はそう言うと階段を上り、当然の様にンザンビの像を手に取った。

真宮寺「ああ……素晴らしい、素晴らしいヨ! この村ではブードゥー教の秘術がひっそりと受け継がれていたんだネ! 昼間の内はこの洞窟に身を潜めてもらい、夜になると村の中を徘徊し出す……ゾンビを一種の番犬代わりとして使ってたんじゃないかナ?」

キラキラとした眼で息を荒くしながら、真宮寺はまるで頬ずりしそうな勢いでンザンビの像を掲げる。その像が民俗学的、歴史的にそれほどの価値があるかは俺には分らないが、とりあえず今真宮寺に言いたい事はただ一つだ。

日向「目的の物が手に入ったんならさっさと帰ろう。俺はもう廃村もゾンビも懲り懲りだよ……」

そして帰り道↓1

01~50 何事もなく終了
51~80 ゾンビが何体か出て来たけどモノクマに勝てるはずないだろ!!
81~90 紅いゾンビが何体か出て来たけど(ry)
91~00 道に迷いました(滝汗)

471: 2023/08/19(土) 21:52:08.83 ID:33xuRGBF0
ほい

472: 2023/08/19(土) 22:06:54.31 ID:w0FmDDwo0
「──ヴォオオオオアアアアアアアアア!」
「──ヴォオオオオアアアアアアアアア!」
「──ヴォオオオオアアアアアアアアア!」

先ほどまでの静けさは何処へやら。或いは真宮寺がンザンビの像を取った事に原因があるのか、洞窟の奥から凄い勢いで何体もの紅いゾンビが押し寄せてくる──が。

モノクマ「あーもうしつこいなぁ! お前ら全員纏めてオシオキね!!」

ザッシュザッシュと、モノクマが自慢の爪で紅いゾンビ達を薙ぎ払っていく。その様子はまるで無双ゲームに出てくるチートキャラの様で、俺は心底「こいつが味方で良かった……!!」と思ったのだった。

──そして、二時間後。

天海「さて、帰り支度はすんだっすよね?」

日向「ああ。ゴミは全部ゴミ袋に入れたし、忘れ物も無い筈だ」

俺達は廃村の入り口に戻って来ていた。いるだけでSAN値が削られるようなこの村とも、これでお別れだ。真宮寺だけが実に名残惜しそうに村を……正確にはあの洞窟の方向を見ていた。「もっと探索していたかったなぁ……」というぼやきが聞えるが、全力で聞かなかった事にする。
そして、今回の探索のMVP。俺達の命の恩人とも言えるモノクマは……。

↓1

01~80 いつの間にか消えていた。
81~00 自分達(主に日向)のことを相当気に入ったのか、付いてくると言いだした。

473: 2023/08/19(土) 22:08:24.45 ID:bnfns8r70
消えるんじゃないの

474: 2023/08/19(土) 22:18:58.00 ID:w0FmDDwo0
あのクマっぽい謎の生き物──モノクマは、いつの間にか姿を消していた。
俺達に力を貸してくれた「あれ」は一体何だったんだろう。真宮寺はゾンビに夢中だったが、俺はあいつの方がもっと特殊で貴重でヤバイ奴だと思う。

あの小さい身体に、本物のクマを思わせるほどの怪力と素早さを秘めた謎の生き物(?)……ゾンビなんかよりあいつの方がよっぽど……。

天海「おーい日向先輩! 何してるっすか! 早く行くっすよ!!」

日向「あ、ああ! 悪い、今行く!!」

急かすような天海の声に応え、俺は二人と共に廃村を出る。もう二度と来る事は無いだろう廃村のほうを一瞬だけ振り向くと、林の間に白と黒のモノクロカラーをした謎の生物が見えた……ような気がした。

これがこのシナリオ最後の判定です。↓1

01~50 無事に帰還できた
50~90 途中で道に迷ったが、左右田特製のトランシーバーのおかげで無事救助された。
91~00 野生のクマが現われた!! 

475: 2023/08/19(土) 22:19:58.82 ID:GucuJrPRo
不思議

476: 2023/08/19(土) 22:36:14.63 ID:w0FmDDwo0
今更ですが91~00に当たった場合、最後の判定じゃなくなってましたね……。


~~数日後。超高校級の相談窓口の研究教室にて~~


七海「……そっか、そんな事があったんだ」

日向「ああ。暫くの間、ホラーゲームが出来なくなりそうだよ……あと山登りも」

無事に廃村を脱出した俺達だが、あのあと最後の最後に獣道に入ってしまい、山奥で遭難しかけた。
「やばいやばい」と焦る俺達だったが、左右田特製の緊急連絡用のトランシーバーを所持していた事を思い出し、すぐに希望ヶ峰学園の本課に連絡。GPS機能付きのトランシーバーのおかげで、俺達は救助隊に無事救出された。

日向「左右田にはあとで改めて礼を言いに行かなくちゃな」

七海「リアルバイ○ハザードかぁ……。文面だけで聞くと羨ましいと思わなくもないけど、実際に体験したくはないなぁ……本当にお疲れ様、日向くん」

七海に膝枕をして貰いながら、俺は癒やしの一時を過ごす。ゴリゴリと削れていったSAN値が、ゆっくりと回復していくような……そんな気がした。


Mission3 真宮寺との廃墟探索 クリア!


真宮寺との絆が深まりました! 真宮寺に協力を求める事が出来るようになりました!!

真宮寺は科学の力では解決出来なさそうな分野のお題(オカルト方面)が来た時に、特効薬のようなアドバイスをしてくれます。
ただし、それ以外の分野ではあまり力になってくれそうにありません。

477: 2023/08/19(土) 22:44:17.26 ID:w0FmDDwo0
丁度合計で3話クリアしたので、閑話休題を……今までクリアしてきた中で「その後」が見たい物を書きます。どれが良いですか?

①左右田の男修行
②霧切の苗木くん日記
③真宮寺の調査結果レポート

先に3票入った物を書きます。

478: 2023/08/19(土) 22:44:46.14 ID:33xuRGBF0
2

484: 2023/08/19(土) 23:09:53.46 ID:w0FmDDwo0
一票も入っていない左右田が可哀左右田……まぁ彼にはその内また出番あるでしょう(適当)

~調査結果レポート~山奥の廃村と、ンザンビ信仰について~

やぁ、僕の名前は「真宮寺是清」これでも超高校級民俗学者をやっている、希望ヶ峰学園の生徒の端くれサ。
さて、今回は僕達三人……超高校級の冒険家である天海蘭太郎くんと、超高校級の相談窓口である日向創先輩と行なった、山奥の廃村探索についてレポートを纏めようと思う。

結果から言おう。あの村はコンゴで信仰されている神「ンザンビ(正確に言うと「不思議な力を持つもの」はンザンビと呼ばれており、その対象は人や動物、物などにも及ぶんだけど、今回は除外するヨ)」を信仰していたんだ。
崩れたり倒壊していない建物が少なかったから、日記やレポートなどと言った文献を手に入れる事は出来なかったけど、代わりに「封魂鏡」と「ンザンビの土偶」を手に入れる事が出来た。

これは、とても貴重な資料だと言える。封魂鏡とンザンビの土偶自体が貴重なのは勿論、実際にブードゥー教の秘術を使ってゾンビを作りだしていたという事実の証明になるのがとても重用だ。
しかし、謎はまだまだ残されている。なぜ日本の山奥で、コンゴの神であるンザンビが信仰されていたのか。作り出されたゾンビは、果たして本当に村人の言いなりになる「奴隷」となっていたのか。仮に奴隷となっていたとして、どうやってただ「動く氏体」でしかないゾンビが、村人と外敵を見分けていたのか。

……正直な話、まだまだ調査がしたりないんだけど、あの二人はもう誘えなさそうだしなぁ……希望ヶ峰学園の本課に依頼して調査団を組んで貰うか、でなければ最原くんやゴン太くん辺りをうまくはぐらかして探索に誘えないかなぁ……ああ、実に楽しみだヨ……ククク……!

485: 2023/08/19(土) 23:18:06.99 ID:w0FmDDwo0
日向「……よっし、こっちは完成したぞ七海」

七海「ありがとう日向くん。こっちもダイヤモンドを規定数集め終わったよ。これでようやく別世界に行く準備が整ったね」

日向「創作系のゲームって一度ハマり出すと終りがないよなぁ……。「何をどうやっても良い」って謳い文句だから最初は戸惑うけど、慣れれば「あれもやりたい」「これもやりたい」の連続なんだから」

七海「ゲーム界屈指の時間泥棒の名は伊達じゃないよね。これで大きなお城や実在する建物を作れちゃう人って尊敬するなぁ」

日向「……そいつらもジャバウォック島を完全再現したお前にだけは言われたくないだろうよ」

コンコンコン

日向「おっと、依頼人か? どうぞ」

>>↓2 失礼します

487: 2023/08/19(土) 23:20:08.90 ID:wbQNHvlTO
ふみ

491: 2023/08/19(土) 23:29:47.63 ID:w0FmDDwo0
春川「……失礼するよ。超高校級の相談窓口……ってアンタの事で良いの?」

日向「あ、ああ。えーっっと……」

春川「79期生 春川魔姫。一応、超高校級の保育士……をやってる」

やや歯切れが悪いそのツインテールの少女は、あまりこちらに目線を合わせずにそう言った。正直に言おう。この時点で厄介な依頼の予感がしていたのだが、俺は超高校級の相談窓口だ。どんな相手のどんな話しだろうが、聞かないわけにはいかない。

七海「ん、じゃあ日向くん。私はいつも通り、外で待ってるね」

そう言っていつも通りに七海が出て行く。教室で春川と二人っきりになった俺は対客用のソファーに着席を促すと、早速用件を聞き出しに掛った。

日向「ええっと……ここに来てくれたって事は誰かに相談したい事があるって事だよな? それは一体何なんだ?」

俺の言葉に春川は暫く黙っていたが、数十秒後に口を開いた。

春川「……依頼者の秘密は厳守っていうのも本当なんでしょうね?」

日向「? ああ、依頼内容にもよるけど、なるべく人に言って欲しくないって依頼ならそう対応するぞ」

春川「……嘘だったら頃すから。……↓2(依頼内容)」

494: 2023/08/19(土) 23:35:43.52 ID:w0FmDDwo0
春川さんの依頼内容が決まったところで今回はここまで。なんとか全員分の依頼を達成するまでスレを続けたいなぁ……。

495: 2023/08/20(日) 21:03:51.04 ID:heH2O5xc0
では再開します。

496: 2023/08/20(日) 21:06:10.63 ID:heH2O5xc0
「……はぁ、本当はやりたくないんだけど、「これ」は言っても信じて貰えそうにないし……。実際に見て貰った方が早いかな」

そう言って春川はスカートのポケットから「何か」を取り出した。
それは、瓶詰めされた胡椒で、一体何をするつもりなのかと訳が分らず見ていると、春川は片方の手に瓶詰めされた胡椒をパッパッと振り出すと、それを自分の鼻に擦り当てる。──すると

「──クチュン!」

すると当然の様に、実に可愛らしい、女の子らしいくしゃみが春川の鼻と口から出る──が、それだけではなかった。

彼女がくしゃみをしたと同時に頭からピョコン! と猫耳のような物が生え、スカートの後ろ側……臀部からは尻尾がにょきっと生えてきた。

「は?」

と目を丸くする俺を余所に春川は……

↓1 高コンマほど精神まで猫化している。
↓2 高コンマほど猫化している時間が長い
↓3 高コンマほど日向に懐く

497: 2023/08/20(日) 21:06:43.90 ID:vhQKcjdz0

498: 2023/08/20(日) 21:07:31.28 ID:yJ0uK5K40
あらら

499: 2023/08/20(日) 21:10:35.65 ID:Jk3hFrMBO

500: 2023/08/20(日) 21:29:52.14 ID:heH2O5xc0
日向「えっと……春川?」

春川「……にゃーん」

何が起こっているか分らない俺を余所に、春川は地面に四つん這いになると自分の顔を手の甲でクシクシと洗い始めた。
一体何の冗談かと暫くの間固まっていた俺だが、顔を洗い終わった春川はテクテクと俺の足下に擦り寄ってきて、脚に顔と身体をこすりつけ始めたのである。


日向「お、おい!?」

それは、どう見ても猫の生態にそっくりだった。後輩の女の子に体を擦りつけられているという状況に俺の中の何かが「これは非常に不味い」と警報を鳴らし出した時だった。
ポン! という音と共に春川の頭と臀部に生えていた猫耳と尻尾がまるで魔法のように消えて無くなった。それと同時にピタリと動きを止める春川。

春川「……見た?」

「いや、見たというかお前が見せてきたんだが」──と反論したい俺だったが、これは今言ってはいけないNGワードな気がして咄嗟に発言を回避する。

春川「……今見た通り、今の私は「クシャミをすると猫耳と尻尾が生えて、精神も限り無く猫に近い状態」──になってるんだよ。原因も「あの怪しい薬のせいだ」って見当が付いてるんだけど、出所も治し方も分らなくてさ……なんとかして学園中に私の痴態が広まる前に事を納めて欲しいんだ」

日向「お、おう……」

思わず反射的に応えた俺だが、この時点で聞きたい事が山ほどある。と、いうかそもそも「怪しい薬」って何の事なんだ?

日向「えっと……幾つか質問があるんだが、良いか?」

春川「ん、良いよ」

日向「じゃあまず一つ目。何でお前はその「怪しい薬」ってのを飲んじまったんだ? 二つめ、俺以外に……お前の同期には「超高校級の探偵」の最原がいたはずだけど、そっちには相談しなかったのか? 三つ目。これは完全に俺の当てずっぽうなんだけど、お前の同期に「超高校級の発明家」の入間がいるよな? 真っ先に容疑者候補として上がってもおかしくないと思うんだが、問い詰めなかったのか?」

春川「↓1 怪しい薬を飲んでしまった件について。↓2 最原や他の人物に相談したのかしなかったのかについて ↓3容疑者である入間について」

501: 2023/08/20(日) 21:36:50.04 ID:s577IPiwO
百田から渡されたので冗談だと思って飲んだ

502: 2023/08/20(日) 21:40:02.98 ID:mIBXAmxUO
こんなこと相談出来るなら既にしている
それに日向なら秘密に調べてくれて解決出来ると思った

503: 2023/08/20(日) 21:40:28.30 ID:yJ0uK5K40
それが、77期生から79期生の皆様にジュースの試作品を飲んでみてって白黒半分の謎のクマに言われて、不安だと思ったけど、飲んでみたら最原と苗木先輩がゲームに出てくるような魔法を使い始め、腐川先輩がジェノとの分離を見てこれはヤバいと思ったが全員飲んでしまったから収集がつかなくなった。

504: 2023/08/20(日) 21:45:08.18 ID:heH2O5xc0
うーん……>>501と>>502については問題ないんですが、>>503を採用した時点で超超長編&大惨事確定になるので再安価させて貰います。安価↓1

505: 2023/08/20(日) 21:47:40.19 ID:yJ0uK5K40
薬は全部で6本作ったけど、何者かに盗まれたって言ってたよ。

506: 2023/08/20(日) 22:07:27.90 ID:heH2O5xc0
よし、これならいける。

春川「……百田解斗って知ってる? 超高校級の宇宙飛行士の」

日向「ああ、知ってるぞ。10代で初めて宇宙飛行士試験に合格して訓練生になったっていう奴だろ?」

春川「そいつが「動物になっちまうっていう面白い薬があるらしいぞ」って薦めてきたんだよ。本人も飲んでたし、私も何かの冗談だろうと思って口にしちゃってさ……今考えればあれが大きな間違いだったね」

日向「そ、そうか……」

春川「最原に関しては相談できるならもうしてるよ。……ちょっと最原にはバレたくない事情があってさ。それに「超高校級の相談窓口」なんて呼ばれてるアンタなら秘密裏に調べて解決してくれると思ったんだ」

……俺の事をそこまで買ってくれるのは嬉しいが、なんで「最原には相談できない」んだ? 二学年も上の相談に乗る事しか出来ない先輩より、同学年の探偵の方が解決してくれる可能性が高いはずじゃないのか?

春川「あと、アンタが言った当てずっぽうだけど、それであってるよ」

日向「へ?」

春川「今回の容疑者……というか薬を作った犯人は入間の奴で間違いない。本気で「脅し」たらペラペラと自供してくれた。人間に動物の能力を与える事は出来ないかって考えで試作品を作ったんだけど、誰かに盗まれちゃったって本人は言ってたね」

日向「お、おう。じゃあ出所に関してはもう分ってるんだな。……ってん? じゃあ解毒剤も入間本人に作らせれば良いだけの話じゃないのか?」

春川「そうなんだけど↓1」

507: 2023/08/20(日) 22:14:09.71 ID:yGReUTzo0
入間自身も間違って飲んでしまって今引きこもってる

508: 2023/08/20(日) 22:23:46.89 ID:heH2O5xc0
春川「……間抜けな話しだけど、入間自身がその「薬」を間違って飲んじゃったらしくてさ。しかも一番強力な奴を」

日向「……なにやってんだアイツは……」

春川「んで「ふぇぇ……こんな恥ずかしい姿で表を歩く事なんて出来ないよぉ……」って自分の研究教室に引き籠もっちゃったんだ」

日向「……いやホント何やってんだアイツは……」

兎に角、そこまで分ってるなら俺のするべき事は二つ。

1 入間特製の動物属性付与薬を飲んでしまった被害者と、薬を盗み出した犯人を捜し出す事。
2 何とか入間を説得して研究教室から引きずり出し、解毒薬を作らせる事。だ。

2の方から手を付けた方が効率的に考えて手っ取り早そうだが、1の薬を飲んでしまった被害者に関しても調査しないといけない。薬を盗んだ犯人に関しても同様だ。

……さて、どう動こうか。

↓2

510: 2023/08/20(日) 22:28:59.80 ID:mIBXAmxUO
1

511: 2023/08/20(日) 22:37:58.74 ID:heH2O5xc0
日向「分った。取りあえず出来る範囲で動いてみる」

そう言うと、春川は「……それじゃあよろしく」とそっ毛無い挨拶をして教室から出て行ってしまった。……まぁあんな痴態を晒した後だ。早く俺の元を去りたいと言う気持ちは分る。
……そして考えた結果なんだが、俺は動物属性付与薬を飲んでしまった被害者と、その薬を盗んだ犯人捜しから調査を開始する事にした。入間の奴に(諸悪の根源とはいえ)心を落ち着かせる時間を多少なりとも与えたかったというのもある。

俺は早速、学園内で聞き込み調査を開始した。

↓1

①当然79期生の教室
②同期だし聞き込みがしやすそうと言う理由で77期生の教室
③(自分でも何故だか分らないが)78期生の教室

512: 2023/08/20(日) 22:40:45.69 ID:yGReUTzo0
1

513: 2023/08/20(日) 22:46:15.30 ID:heH2O5xc0
俺は早速79期生の教室に向かった。入間自身が79期生だというのもあり、犯人も被害者も79期生にいる可能性が高い。
特に被害者は既に「当事者である入間」「相談に来た春川」「春川に薬を勧めた百田」の六人中三人が分っている。残り三人と、薬を盗んだ犯人も79期生にいる可能性が高い。

……と言うかこんなことをする「犯人」についてももう目星が付いているんだが……何で春川の奴は「そいつ」には尋問しなかったんだ?

そんな事を考えている内に、気づいたら79期生の教室まで辿り着いていた。ガラガラと教室の扉を開けて、中に入る。

↓3まで中にいた生徒を一人一名ずつ。

516: 2023/08/20(日) 22:49:59.01 ID:s577IPiwO
ゴン太

517: 2023/08/20(日) 22:53:05.49 ID:heH2O5xc0
先にワオキツネザル状態の王馬について。
↓1 高コンマほど精神までワオキツネザル化している。

518: 2023/08/20(日) 23:00:24.25 ID:LXSd02ZKo
ふみ

519: 2023/08/20(日) 23:27:48.65 ID:heH2O5xc0
この為にワオキツネザルについて多少調べましたが、何とも不思議な鳴き声をしますねこの猿……。


赤松「ねぇねぇ王馬くん! 今のもう一回やって!!」

王馬「嫌だよ! 赤松ちゃん俺がこの状態になってからちょっと調子乗りすぎ……クォーン!」空中一回転

赤松「わぁ! 上手上手!! はい、ご褒美のバナナだよー!」

王馬「ヴェアアアアアアアアアン! 頭では拒否してるのに身体が、身体の方が勝手に動いちゃうよぉおおおおおおお!!」モグモグ

ゴン太「あ、赤松さん。王馬くんも嫌がってるんだし、その辺にしてあげた方が良いんじゃないかな……」

……何だこの地獄絵図は。四人目の被害者が早速見つかったのは良いが、それがよりによって王馬(俺が想定していた犯人候補)だって……!?

王馬「……あ! 日向ちゃんだ!! 事情を説明するからちょっと助けてよ!! 具体的には目が逝っちゃってる赤松ちゃんをどうにかしてよ!! 俺、今何故か赤松ちゃんの命令に逆らえないんだよ!! コロシアイ学園生活でも起きてたら「ちょっとそこの鉄屑頃してきてよ」って言われたら普通に従っちゃうぐらいに!!」

日向「え、いや、それはどういう……」

イマジナリー田中眼蛇夢「ふはははは! 古き生と神秘の地であるかの秘島(マダガスカル)に生息する妖狐と融合した魔猿(ワオキツネザル)はハッキリとメス>>>>オスという階級が宿命づけられているのだ! 具体的には晩餐時にオスを追い払ったり、当然の様にオスが食べているものを強奪したりする。……「メスには逆らえない」という因子が、今の悪の総統には根付いているのだろう!!」

日向(おい、何だ今の俺の俺の心の中に突如として湧き出した田中は)

赤松「えー! 幾ら何でもそんな命令しないって。ただちょっと頭を撫でさせて貰ったり、尻尾を触らせて貰いたいだけだから!!」

王馬「それが嫌だって言ってるんだよ!!」

日向「あー……こっちも話したい事があるんだが、どういう状況でこうなったのか教えて貰って良いか?」

王馬「↓2」

521: 2023/08/20(日) 23:38:24.35 ID:yJ0uK5K40
この面子でロシアンルーレットしてたんだけど激酸っぱジュース仕込んだはずなのにいつの間にかすり変わって俺が当たらないように細工してたはずなのに当たったんだーー!!!

522: 2023/08/20(日) 23:40:46.88 ID:heH2O5xc0
なんだか大変な事になってきた所で今回はここまで。元凶は速攻で判明しましたが、これ誰が薬を盗んだ犯人なんでしょうね?

日向「超高校級の相談窓口!安価とコンマで依頼を解決する」【後編】

引用: 『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』