1: 2023/09/05(火) 22:37:54.95 ID:jP8zyh+z0
このスレに関しての注意

・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ

・前スレ
【ダンロン】日向「超高校級の相談窓口!安価とコンマで依頼を解決する」【前編】
【ダンロン】日向「超高校級の相談窓口!安価とコンマで依頼を解決する」【後編】
の続きなんだってー。

・>>1くんが履修しているのは1・2・V3だけみたいだね。

・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いらしいぜ

・私達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線なんだって! 

・日向や他の仲間を操作して皆の依頼を達成していくスレなんだとよ

・安価の連取りは一人二回まででお願いするよ!

・酷い工口グロやあまりにも鬼畜な安価はクソじゃぁああああああああああ!!

・すでに相談内容が決まっているキャラも何名かいるんだってね。

・グダグダになっても許してやってくれ。後で指詰めさせっからよ。

ダンガンロンパ/ゼロ(上) (星海社 e-FICTIONS)


2: 2023/09/05(火) 22:53:47.22 ID:jP8zyh+z0
主人公・日向創が始めた「超高校級の相談窓口」

最初は閑古鳥が鳴き、七海とゲームをするだけの毎日が続いていたが、ある時を境に一気に評判になり、今や希望ヶ峰学園で知らない生徒はいないほどの研究教室へと発展。
今日も滅茶苦茶で、困難な依頼が、生徒と共にやって来るのだった──

4: 2023/09/06(水) 18:00:18.03 ID:Dzpb4dCZ0

これまでの依頼とそのあらすじ。


左右田編 ソニアにこっぴどく振られ落ち込んでいた左右田をライブに連れていったり、小泉と西園寺とのデートを計画したりして励ました! そしてデートの最後。西園寺に告白された左右田はその告白を保留し「彼女に相応しい自分になる」為に修行する事を決意したのだった。

霧切編 「苗木4又疑惑事件」を持ち込んできた張本人。苗木が自分、舞園、朝日奈、不二咲の4人とつき合ってると自称し、デートの計画を一緒に立てて欲しいと日向に相談してきた。その真相は、江ノ島が用意した苗木にのみ効果のある媚薬チョコを使った策略で、霧切の真意は「皆で苗木に謝りたい」事だった。

真宮寺編 山奥にある廃村に、ゾンビが出現するという噂があるというから付いてきて欲しいと言い出した。超高校級の冒険家である天海を加え、なんやかんや廃村に辿り着いた4人は謎の生物(?)モノクマの力を借りて民俗学的に貴重な物資を確保しながら、探索をしたりゾンビと闘ったりした。結果として無事に帰る事が出来た物の、日向は廃村とゾンビに苦手意識を持つようになった。

春川編 「動物の属性が付与されてしまう薬」により、春川はクシャミをすると猫のようになってしまう体質に。他の犠牲者達を突き止めた日向は、諸悪の根源であり、部屋に閉じこもった入間の研究教室に力業で入ったが、なんと入間は「乳牛」の属性を付与されてしまっていて、解毒役作りどころではない身体になってしまっていた。その後、東条の活躍により解毒薬が作られ、入間を含め全員が元の姿を取り戻したが、入間は罰として学校中の掃除の手伝いをさせられることになったのだった。

ソニア編 当初は「キラキラちゃん」を一緒に探して欲しい。という依頼だったが、ソニアの身の安全を考え、日向はこれを拒否。他に依頼はないかと尋ねると、真宮寺から借りた透視の魔術を一緒に試して欲しいと言う。張本人である真宮寺自身の力を借り、魔術を行使したソニアと日向だが、なんとこの魔術は「自分が気になっている異性の服と下着が透けて見える」というとんでもない工口魔術だった! 結果としてソニアの裸を垣間見てしまった日向だが、ソニア本人は満更でも無い様子だった。

星編 捨て猫の飼い主捜しを手伝って欲しい。という如何にも学生らしい依頼に、喜び勇んで相談に乗る日向。星が公園で拾ってきた二匹の子猫は、最終的に良い里親に貰われていった。星のその背中からはホンの少しばかりの哀愁が漂っているように、日向は見えた。

戦刃編 研究教室の掃除を手伝って欲しいという依頼を受けた日向は早速戦刃の研究教室に向かうが、なんと戦刃の研究教室は「ゴミ屋敷」と評して問題ないぐらいに滅茶苦茶にゴミが錯乱し、汚れきっていた。一日目に弐大。そして二日目には東条の力を借りて、戦刃の研究教室は見違えるほど綺麗になったのだった。

東条編 才囚学園から「女装メイド・男装執事」のカフェを文化祭でやって欲しいという以来を受けた東条。日向にやってくれそうな人物に心当たりは無いかと相談に来たが、日向は速攻で苗木、不二咲、真宮寺という女装メイドになってくれる仲間を発掘。男装執事の方も、当の東条を含め、江ノ島(という大問題児)に霧切と、無事にメンバーを揃えることが出来た。文化祭後日、日向が「何かハプニングは無かったか」と聞くと案の定江ノ島がやらかしていて、苗木と不二咲のスカートを捲ったり、男装メイドにキスをする権利を掛けたジャンケン大会を唐突に開いたりと、大惨事になりかねない大騒ぎを引き起こしていた。

腐川編 小説の資料として、男女ひとつずつ下着姿の写真を撮ってきてほしいと依頼してきた腐川。何をとち狂ったのか、女子メンバーに超高校級の王女であるソニアを選んでしまった日向。だが以外にもソニアはOKを出し、しかも一番最初に撮った写真は日向に持っていて欲しいという。男子メンバーとして選んだ弐大にはゲームに出てくる悪魔の咆吼する姿の真似をさせた写真を撮り、日向は腐川に大好評となる写真を撮ることに成功したのだった。

セレス編 「全世界地下賭博大会にペアで出場して欲しい」という依頼を出してきたセレス。ペアでないと出場が出来ないという事情を説明された日向が渋々依頼を受けて会場に行くと、そこには世界中のセレブが集まったような豪華な会場とステージが設けられていた。第一試合、第二試合と順調に勝ち上がっていく日向とセレスだが、第三試合に出ていた「神域」と呼ばれる領域にまで達した男に、セレスは大苦戦してしまう。日向の声援を受けて狂気の沙汰としか思えない勝負に出たセレスは何とか勝利をもぎ取り、そのままの勢いで優勝を果たしたのだった。

夢野編(現在進行中) 「毎朝起きると隣に茶柱が寝てるのをどうにかしてほしい」という依頼を受けた日向。何でも茶柱が夜に握って寝ているという「お守り」が怪しいと言う事を突き止めた日向と夢野だが、事件の真相は果たして……

5: 2023/09/06(水) 21:07:54.84 ID:Dzpb4dCZ0
こんばんわ。2スレ目もよろしくお願いします。

6: 2023/09/06(水) 21:09:28.29 ID:Dzpb4dCZ0
前スレ>>981の続きから


朝日奈「ふわぁい……どうしたの、日向先輩。それに夢野ちゃんまで」

研究教室から出て来たのは、なんだかいつもと違って元気が無い朝日奈だった。

夢野「んあー。先輩にしては元気が無い様に見えるが……。何かあったんか?」

朝日奈「………べ、別に何も無いよ。ちょっと疲れちゃったってだけ」

日向「……そうか、それでなんだがちょっと聞きたい事があってな。……お前、毎朝気づいたら苗木のベットにいて苗木を抱きしめて寝ているって聞いたんだが……お前、何か心当たりは無いか?」

朝日奈「↓1(コンマ値が高いほど動揺を見せる)」

7: 2023/09/06(水) 21:10:35.95 ID:h043Zcl90
な…なんのことかな…?

8: 2023/09/06(水) 21:22:18.64 ID:Dzpb4dCZ0
95 とんでもない動揺を見せる

朝日奈「な、ななななな何のことかな!?」

……一言で言おう。朝日奈は誰が見ても分かる程に動揺していた。口調は完全にどもっているし、身体も若干だががくがくと震え、顔は青白くなっている。

日向「朝日奈……」

朝日奈「わ、私何も知らないよ!? ただ気づいたら苗木の布団の中で寝ちゃってるってだけで、毎晩握って眠ってるお守りの事とか全然この件と関係無いからね!?」

夢野「お主……もう少し動揺を隠すことはできんのか……」

両手をブンブンと振って慌てふためく朝日奈に、俺達はこれ以上追求することが出来なかった。本人がそこで話しを切り上げて研究教室に籠もってしまったというのもあるが、これ以上の尋問があまりにもアレだったからだ。

~~~~

日向「どうやら真宮寺の行ってた「お守り」が関係してるのは間違いなさそうだな」

夢野「んあー。でもその魔術を行使するには大量の血が必要なんじゃろ? 真宮寺も言っておったが、そう何度も使えるものなのかのぉ……?」

確かに、問題はそこだ。毎回毎回自分の体をそこまで傷つけてしまっていたら健康にも害があるし、薬なんかで誤魔化すにも顕界があるだろう。
……もう少し情報を集める必要があるかもしれない。だが、今のままでも真相にたどり着けそうな予感はするんだよなぁ……。

①現状の情報から、物事を推理してみる
②もう少し情報を集める(誰かに会いに行く)
③その他安価

↓2

10: 2023/09/06(水) 21:25:28.20 ID:MPaseGKTO
2
罪木に輸血用の血がなくなってないか聞く

11: 2023/09/06(水) 21:37:43.94 ID:Dzpb4dCZ0

日向(……待てよ? 大量の血液……?)

……そこで俺は偶然にも「ある可能性」にたどり着いた。……あるじゃないか。たった一つ、いや二つ。合法的かつ合理的に、それも自分の血液を大量に手に入れる方法が!!

日向「夢野! 罪木に……超高校級の保健委員の研究教室に行くぞ!!」

夢野「んあ!? ちょ、ちょっと待てい! せめて何が分ったのか説明を……!!」

後ろからそう言って追いかけてくる夢野を置き去りにして。俺は超高校級の保健委員の研究教室へと辿り着いた。

日向「罪木! いるか!?」

ガラッ! と勢いよく扉を開けると、罪木は案の定部屋の中にいて、備品の整理をしているところだった。

罪木「ひゃっひゃいっ!? ……な、何だぁ……日向さんですかぁ。ビックリしちゃいましたよ、もう……」

ホッとしたような顔をする罪木に「驚かせてすまない」と謝罪すると、俺は早速情報収集に取りかかった。

夢野「ヒュー……ヒュー……お、お主。ワシの魔力切れも想定せんか……全力疾走はそれだけで大量の魔力を消費するんじゃぞ……」

日向「悪い悪い、どうしても罪木に聞きたい事があったっんだ」

罪木「私に……? な、何のご用でしょうかぁ……」

日向「直球に聞くぞ、罪木。朝日奈と茶柱……この2人の輸血用の血液が無くなったりしてないか?」

罪木「↓50以上で無くなっている」

12: 2023/09/06(水) 21:39:01.57 ID:7OT7ZHU/0

14: 2023/09/06(水) 22:12:49.63 ID:Dzpb4dCZ0
罪木「ど、どうして知ってるんですかぁ? はい、丁度茶柱さんと朝日奈さん……両方とも少しですが、専用の輸血用血液が無くなっているんですぅ」

やっぱりか。これで第一の謎は解けた。二人は希望ヶ峰学園が保管している自分達専用の輸血用の血液を使ってお守りの効果を使っていたんだ。

夢野「んー、じゃがあくまで「少し」なんじゃろう? 一回や二回なら兎も角、そう何度もお守りの効果を使えるものかのう?」

……いや、ある。もう一つ。合理的かつ当然の様に「自分の大量の血液」を手に入れられる方法が残っている。

日向「なぁ罪木、もう一つ聞きたい事があるんだけど……」

罪木「は、はい。なんでしょうかぁ……」

俺は罪木に事情を説明。自分の推理が合っているかどうかを確かめに掛った。……そして、その日の夜。


~~夢野の寝室にて~~


夜時間。夢野秘密子は、いつも通り、自分のベッドですやすやと眠っていた。するとそこにパアアアアァ! っと目映い光りが突如として現われ、光が消えた時には茶柱転子が夢野を抱きかかえる様に現われた。

茶柱「えへへ……夢野さぁん……」

日向「……悪いけど、ストーカー行為&不法侵入はこれで終りだ、茶柱」

茶柱「!!? ひ、日向さん!?」

バッ! と突如として洋服ダンスの中から現われた俺の存在に、茶柱は大きく動揺していた。

茶柱「な、何故ここに……。はっ!まさか貴方、夢野さんの貞操を狙って……!!」

日向「んな訳あるか!! 夢野に「最近朝起きるとお前が抱きついて寝てるから何とかしてくれ」って依頼を受けたんだっての!!」

夢野「……その通りじゃぞ、転子」

転子「ゆ、夢野さん!?」

現在の時刻は午前三時過ぎ。完全に寝ていると思っていた夢野が起きていたという事実に、茶柱は目を見開く。

夢野「今までは「自分でも良く分らない」という言葉に誤魔化されてきたが……それも今日で終りじゃ。お主、禁断の黒魔術を使って我の元へ瞬間移動してきおったな!?」

ドクン! と茶柱の心臓が大きく高鳴った音が聞えた気がした。顔は青白くなり、手足がブルブルと震えている。

転子「な、何のことか分りませ……」

夢野「んあー! 面倒臭い!! お主が毎晩握って眠っているというお守りを見せい! 今すぐにじゃ!!」

転子「そ、その……今日は偶然握って眠るのを忘れてしまってですね……」

日向「へぇ……。じゃあそのずっと握りっぱなしの右手を開いてみてくれないか? そこにあるんだろ? 血塗れになったお守りが」

転子は暫くの間渋い顔で沈黙していたが、やがて観念したように右手を開いた。

夢野「これは……!」

日向「ああ、間違いないな。乾いちまってるけど、これは間違い無く血塗れになったお守りだ」

転子「な、何のことを言っているか分かりませんね!? それにこのお守りと夢野さんの所に瞬間移動してしまう現象と何の因果関係が……」

日向「保健室の輸血用パック」

俺の言葉に、転子は「ギクリ」と身を強張らせる。

日向「ここ最近、誰かに盗まれちまったんだってさ。お前と、それから朝日奈の分の専用輸血パックが」

だがそれでは足りない。毎回血塗れにしないといけないと考えると「輸血用パックの少量の血液」では量が足りない。

日向「お前、最近献血に嵌まってるんだってな」

転子「ぐっ……」

転子は今度こそ、その身を一歩引いた。そう、あるのだ。「献血」という、自分の血液を合法的に、それも大量に手に入れられる手段が。

日向「お前がお守りの効果を知っているのはもう予想が付いてるんだよ。それはお守りを自分の血液塗れにしてるのが逆説的に証明してくれている」

そうでなくてはワザワザお守りを自分の血に塗れさせる意味がない。

……さぁ、クライマックス推理の開始だ。

15: 2023/09/06(水) 22:22:41.33 ID:Dzpb4dCZ0
クライマックス推理 開始!!

偶然か必然か、それとも愛の成せる技かは分らないが、お前と朝日奈は「寝ている間に好きな人の場所」に瞬間移動することが出来るお守りを手に入れたんだ。でも、それには発動条件があって、使う度にドップリと自分の血液にお守りを塗れさせる必要があった。

自分の体を傷つけて血液を得るんじゃあ、痛いし限界がある。……そこで、お前達二人は考えた。希望ヶ峰学園が保有している自分達専用の輸血パックから、自分達の血を抜き取ることを思い付いたんだ。共犯か単独犯かは分らないけどな。

だが、それでもお守りの効果を数回使うのが限界だった。そこでお前達は次の手を思い付いた。それが「献血」だ。献血なら合理的かつ大量に「自分達の血」を手に入れられる。……普通の献血や、希望ヶ峰学園の献血じゃあ抜いた血を手に入れる機会がないから、闇医者か何かに頼ったんだろう。

そうしてお前達は毎晩好きな人の元に……夢野と苗木の元に何の証拠も残さず部屋に入る込むことに成功してたんだ。

これが事件の真相だ!! COMPLETE!!

16: 2023/09/06(水) 22:35:54.84 ID:Dzpb4dCZ0
転子「…………」

日向「どうだ。……なにか反論はあるか? ああ、別に合っても良いぞ。お前達が不法侵入&ストーカー行為をしていたって事実に間違いは無いわけだしな」

俺はかなり厳しめの言葉で茶柱を詰る。本来緊急時用の自分専用の輸血パックを盗み、そして非合法な献血で自分の血液を大量に手に入れていたんだ。魔術云々は兎も角、これが表沙汰になれば停学処分ではすまない事態になるだろう。

夢野「……のう、転子よ。黒魔術を使う前の正々堂々としたお主はどこに行ってしまったんじゃ?」

夢野は悲しそうな、しかしシッカリとした意思のある眼で茶柱を叱りにかかる。

夢野「お主はいつも堂々としておった。確かに多少やり過ぎな部分も多くあったが、それは自分のやることなすことに「絶対に間違っていない」という信念があってこその物じゃった筈じゃ」

転子「……」

夢野「少なくとも、ワシはこんな卑怯で陰湿な手を使うお主よりも、堂々としていてウザったいぐらい晴れやかなお主の方が好きじゃぞ。その方がまだマシ、という意味じゃがな」

転子「夢野さん……」

夢野「じゃから、こんな真似はもうやめい。ワシに付きまといすぎるのは嫌じゃが、どうしても構って欲しければ構ってやるし、時々、ホンの少しの間で良いなら添い寝もしてやるわい。……お主がこんな真似をしていると言う事自体が、ワシは悲しくて辛いのじゃぞ」

転呼「ゆ、夢野さぁあああああああああああん!!」

その言葉を期に、茶柱は泣き崩れるように夢野に抱きついた。ヨシヨシと茶柱の頭と背中を撫でる夢野が、今は何だが凄く大人びて見えたのだった。

17: 2023/09/06(水) 22:53:24.13 ID:Dzpb4dCZ0

~~後日。超高校級の相談窓口の研究教室にて~~

あの後、朝日奈の苗木の部屋への不法侵入も彼女の親友である大神の力を借りて止めた俺と夢野は、事件の詳細を纏めるために俺の研究教室へと集まっていた。

日向「……よしっと、真宮寺に渡すレポートはこれで十分だろう。罪木と保健委員にも輸血用パックの管理をもっと厳重にするよう依頼を出したし、これであの「お守り」が誰かに悪用されることも無い筈だ」

夢野「んあ~。すまんの。こんな後処理まで一緒にやらせてしまって」

日向「ふあぁ……。気にすんな。ここまでやって始めて「俺の仕事」は完了するんだ」

欠伸をしながらもそう答えた。ここ連日徹夜で部屋を張っていた俺は、当然の様に寝不足になっていた。……眠い。眠いが、自分が受けた依頼の仕事はキッチリとこなさなければ……

夢野「……日向よ、いや、日向先輩。ちょっとそこのソファーに横になるが良い」

日向「へ?」

夢野「良いから横になれ。ワシがとっときの回復魔法を掛けてやるわい」

訳も分らず俺は自分用のソファーに横になる。何が始まるのかと思いきや、突如として夢野が抱きつくように俺に覆い被さり、添い寝をしてきた。

日向「お、おい! お前何やって……!」

夢野「静かにせい。折角回復魔法を掛けてやっておるのじゃぞ。集中力が切れるじゃろうが」

日向「いやいやいやいやいや! これのどこが回復魔法だってんだ!?」

夢野「んあ? 立派な回復魔法じゃろうが。魔力の溢れたワシに抱きつかれておるんじゃぞ? 当然、お主の魔力の自然回復力は高まる。ついでにワシは丁度良い抱き枕を使って寝れる。一石二鳥じゃな」

夢野の柔らかくて小さな、華奢でまだ子供っぽさの残る身体の魅力が全身に伝わってくる。一年前の西園寺も、確かこんな体型だったっけと思いながら、俺は仕方なく、夢野が寝付くまでの間。彼女の抱き枕としての役目を果たしたのだった。


……ちなみにその後「お詫び」にやって来た茶柱に問答無用で投げ飛ばされて、気絶させられるのはまた別の話である。

18: 2023/09/06(水) 23:02:14.31 ID:Dzpb4dCZ0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「お前は「レトロゲーム」の定義ってどこから来ると思う? 俺達がまだ小学生の頃にあそんでた当時最新のゲームが今じゃ立派な「レトロゲーム扱い」になってるって聞いてちょっとショックを受けちゃってさ……」

七海「うーん、また難しい問題だねぇ。……「十年一昔」とは言うけど、人によってはその頃のゲームも「レトロ」扱いしてるし、三十年以上経ったゲーム機でも未だ現役で遊んでるって人もいるし……私はそうだなぁ……二十年ちょっと経ったゲームは「レトロ」扱いで良いかなと思ってるよ」

日向「……夢中になって遊んだ○ームボーイが今や立派なレトロゲームかぁ……時の流れってのは残酷だな」

コンコンコン

日向「おっと、依頼人か? はーい、どうぞ!!」

???「失礼します」↓2

20: 2023/09/06(水) 23:03:53.15 ID:h043Zcl90
おおわだ

21: 2023/09/06(水) 23:16:43.32 ID:Dzpb4dCZ0
大和田「失礼するぜ、先輩よぉ。ここが超高校級の相談窓口の研究教室で間違いねぇか?」

日向「大和田か。珍しいな。お前が苗木や不二咲、石丸以外に悩みを打ち明けるなんて」

大和田紋土 才能は超高校級の暴走族。日本最大最凶と称される暴走族のヘッド。

関東を制圧する巨大暴走族「暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)」の二代目総長を務め、全国の不良の憧れの的。兄の大亜はこの暴走族の初代総長で、ダイヤモンド(“大亜”と“紋土”)兄弟として地元では有名。少年鑑別所への入所歴もある。
2歳年上の兄を心から尊敬して育った。自らを極悪非道の男と称するが、義理や人情にとても厚く面倒見が良い等、根は真っ直ぐな熱血漢だ。

緊張してくると怒鳴ってしまう癖がある。その所為で女性への告白も上手くいかず、現在10連敗中という噂もある。。
言動が荒いため誤解されることは多いが、兄の教えにより「男の約束」はたとえ自分が不利になろうとも絶対に守ると心に決めており、女性にも絶対に暴力を振るわないと決めているらしい。

同じクラスの石丸清多夏とは凄まじく仲が良く、互いのことを「兄弟」だと呼び合っている。


大和田「あー……まぁなんだ、兄弟達には相談し辛ぇことも俺にだってあるって事だよ」

七海「うん。じゃあいつも通り、私は教室の外で待ってるね日向くん」

七海がいつものように教室を出て行き、俺はいつものように相談者──ソニアに来客用のソファーへ着席を促す。

日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

大和田「……おう。実は↓2」

23: 2023/09/06(水) 23:21:03.34 ID:MPaseGKTO
兄弟にあげる誕生日プレゼントを見繕ってほしい

25: 2023/09/06(水) 23:33:28.10 ID:Dzpb4dCZ0
前からもそうなんですが、ふっつうに誤字脱字をしたり、コピペをした後に書き換える部分を忘れる癖は何とかなりませんかね……orz


大和田「……まぁその、なんだ。来月末が兄弟……石丸の誕生日でよぉ。その時にやるプレゼントを見繕う手伝いをして貰いてぇんだ」

日向「石丸へのプレゼント、か……あいつと兄弟のお前なら「これを貰ったら嬉しいんじゃないか」って予想は付いてるんじゃないのか?」

大和田「……まぁ、ぶっちゃけ予想は付くんだけどよ。今までにないサプライズ的な……「意外性のある物」って奴をくれてやりてぇんだよ。アイツをビックリさせてやりてぇって思惑も少し入ってる」

日向「意外性のある物か……」

と、いう事は前に苗木が渡して大喜びしていたという「あしたのグローブ」「赤いマフラー」「愛蔵リアクション芸集」「アゴドリル」なんかは却下だな。それ以外で石丸が喜びそうな物か……。うーん

↓2

①聞き取り調査を開始してみる(他人を頼っても有り)
②大和田に石丸のことについて詳しく聞いてみる
③その他安価

本日はここまで。また明日、夜九時頃にお会いしましょう。

27: 2023/09/07(木) 00:00:07.50 ID:ve0fONIi0
3 苗木と不二咲が相談所に来たぞ。手を繋ぎながら。

28: 2023/09/07(木) 21:08:55.82 ID:F2y9D1K/0
こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。

29: 2023/09/07(木) 21:10:16.34 ID:F2y9D1K/0
俺が早速78期生に聞き取り調査を開始しに行くか、大和田にもっと石丸のことについて聞くか迷っていた時だった。
コンコンコン! と扉がノックされ「失礼します」の一言と共に、苗木と不二咲が部屋の中に入ってくる(何故か手を繋ぎながら)

苗木「あ、あれ? 大和田くん!?」

大和田「おう、苗木に不二咲じゃねぇか。もしかしてテメェらも何か先輩に相談か?」

不二咲「え、ええっとぉ……」

日向「あー、もしそういう事なら、悪いけど大和田の方が先に来てたから優先権は大和田にある。大和田の依頼が解決するまで待っていてくれないか?」

苗木「いえ、良いんです。実は↓2」

①大和田と同じ依頼だった(この選択肢だとしても苗木、不二咲の依頼は消費されたことになりませんのでご安心ください)
②大和田とは別の依頼だった(次回の相談者が苗木&不二咲に固定となります)
③その他

31: 2023/09/07(木) 21:13:15.83 ID:ve0fONIi0
3 草餅作って来たから一緒に食べようかと持ってきた。

32: 2023/09/07(木) 21:18:35.26 ID:F2y9D1K/0
苗木「家庭科室で草餅を作って来たから一緒に食べようかと日向「よく来てくれたな! さぁ、そこのソファーに座ってくれ。遠慮することは無いぞ! 大和田の相談も一区切り付いて茶でも入れようかと思ってた所だからな!!」あ、は、はい……」

大和田「先輩よぉ……いやまぁ何も言う気はねぇんだけどよぉ……」

苗木が俺の好物を覚えていてくれたことに感動しつつ、俺は苗木と不二咲を教室に招き入れ、大和田と一緒に草餅をご馳走になる事にした。

↓二人が作ってくれた草餅の味(補正+20)

33: 2023/09/07(木) 21:19:23.19 ID:F2y9D1K/0
また忘れてるよ……↓1です。

34: 2023/09/07(木) 21:19:44.79 ID:i2pU8xWa0
ほい

36: 2023/09/07(木) 21:31:37.11 ID:F2y9D1K/0
79+20=99(言い忘れていましたが、補正込みでゾロ目になったとしてもボーナスは発生しません)


日向「こ、これは……これはぁああああああああああ!!」

俺は二人が持って来てくれた草餅を一口食べた瞬間、天にも舞い降りるような気分になった。爽やかなヨモギの香りに、丁度良い甘さの餡子の加減。それを包み込むモッチリとした皮。
完璧だ……この草餅は完璧だ!! 東条や花村が作ったそれにも負けずとも劣らない。その証拠に大和田も「おお! 滅茶苦茶ウメぇじゃねぇかこれ!!」と大喜びだった。
料理で言う所の「究極のそれ」にはまだ一歩及ばないが、それでも一度の人生でここまで美味い草餅を食べる事が出来るのは何度あるだろうというレベルの物だったのだ。

~~

俺達は夢中で苗木と不二咲の作ってくれた草餅をあっという間に平らげて、食後のお茶を飲んでいた。

日向「ふぅ……本当に美味しかったよ。二人とも、ありがとな」

苗木「ああいえ、日向先輩には常日頃からお世話になってますから……」

不二咲「そのお礼がちょっとでも出来ればなぁ……って、えへへ。喜んで貰えたみたいでよかったぁ」

日向「ああ、二人も何か相談事があれば遠慮無く来てくれ。草餅のお礼って訳じゃないけど、張り切って悩みを聞くからさ」

苗木「はい! その時はよろしくお願いします!!」

不二咲「えへへ……。それじゃあさようなら」

そう言って、苗木と不二咲は研究教室を出て行った。……えっと、大分話が逸れてしまったが、今は大和田の相談中だったな。石丸に渡す意外性のあるプレゼントの見繕いを手伝わなくてはならないんだった……

↓2

①聞き取り調査を開始してみる(他人を頼っても有り)
②大和田に石丸のことについて詳しく聞いてみる
③その他安価

38: 2023/09/07(木) 21:35:11.28 ID:9EI44DKYO
2

39: 2023/09/07(木) 22:24:12.86 ID:F2y9D1K/0
俺は、太和田石丸のことについてもっと詳しく聞いてみる事にした。

太和田「ああ? 兄弟のことをもっと話せだぁ?」

日向「ああ、そこから何か読み取れる事があるかもしれないからな」

太和田「別に良いけどよぉ……長く無っぞ?」

そうして太和田は石丸清多夏という人分にについて、詳しく聞き取りを始めた。

↓2コンマ数が大きいほど石丸の情報を得られる、

41: 2023/09/07(木) 22:31:37.59 ID:FOwlavnC0
はあ

43: 2023/09/07(木) 23:07:27.33 ID:F2y9D1K/0
すみませんが、お腹の調子が悪いので今日はここまでとさせていただきます。(トイレに籠もっていました)
明日は夜8時から投稿が出来そうなので、そこで巻き返します。(厄介な病気にかかっていなければ)

44: 2023/09/08(金) 20:00:41.89 ID:Ib+O0hig0
こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。

45: 2023/09/08(金) 20:01:54.20 ID:Ib+O0hig0
太和田「……とまぁ大体こんな奴なんだけどよ、兄弟は」

日向「ふむ……」

石丸清多夏 何よりも規律を重んじる真面目で堅物な学生。

ごく普通の一般家庭出身だが、有名進学校で常にトップの成績をとり続け、品行方正で成績優秀な風紀委員を務めていた。風紀委員らしく、緊迫した状況下でも学園内のルールを決めたり会議の進行を取り行ったりする等、自らリーダー的な立場に出る。
熱血漢で、努力をしない、または努力を馬鹿にする者には大変厳しい。また友情には厚く、一度信じると決めた相手はとことん信じる純粋さを持つ。
「学生は勉強のプロであるべき!」が信条。学生同士の日常的な会話すら勉強が必要だ、と考えている。また、「学校に休みはあれど、学生と言う生き方に休みなし!」という信念も持ち、休日や外出時でも常に制服でいることを心掛けており、替えの制服を十着持っている。

まぁ大体は俺でも知っていた情報だったが、予想以上に真面目で堅物な学生のようだ。……熱血漢で、努力を重んじていて、勉強のプロであるべきが心情で、そして

日向(友情に厚い男……か)

噂通り、太和田とのサウナ対決で引き分けてから自分達を「兄弟」と呼び合う仲になっているというのも本当のようだ。

そんな彼にピッタリのサプライズプレゼントと言えば………

↓2

①「石丸が喜ぶプレゼント」を考えてみる。(高コンマほど良いアイデア)
②他の誰かに相談してみる(指名してください)
③安価に託した

47: 2023/09/08(金) 20:05:35.71 ID:YzoMUqnwO
1
お揃いのパンツ

48: 2023/09/08(金) 20:24:12.08 ID:Ib+O0hig0
お も い ;;


日向「んー……そうだなぁお互いのことを「兄弟」って言うほど仲が良いならお揃いのパンツとかどうだ?」

太和田「あ、ああ゛!? し、下着だぁ!?」

日向「おう。まぁ好感度が最大になった時に貰えるパンツ全くが同じって言うのは客観的に見て少しテンションが下がらないでもないが……」

太和田「落ち着けパイ先! アンタは今繋がっちゃいけねぇとこと繋がりかけてっぞ!!」

太和田は錯乱していた俺にツッコミを入れると、うんうんと唸りながら考え始めた。……そんなにダメだろうか、パンツ。俺的には自分のパンツを渡すのは最高峰の友情の証だと思うんだが……。

日向「え、どうする。太和田」

太和田「……↓2」

①やっぱパンツはねぇよ……(考え直す)
②パンツ、パンツかぁ。あいつに似合うパンツなんてブリーフぐらいしか思い浮かばねぇんだが
③安価に託した

50: 2023/09/08(金) 20:30:59.78 ID:h60PtTb60
3「せめてTシャツにしないか?」

51: 2023/09/08(金) 20:43:54.58 ID:Ib+O0hig0
太和田「服ってのはまぁ良いと思うんだが……せめてシャツかなにかにしねぇか?」

日向「学生服と同じく、同じ物を何着も持ってるだろうから、か。うん、良いんじゃないか」

休日や外出時でも常に制服でいることを心掛けており、替えの制服を十着持っている石丸だ。普段着の一つや二つ。他人が選んだ物が入っていても良いだろう。

太和田「よっしゃ! 兄弟に贈るプレゼントはアイツが普段着ねぇようなシャツに決まりだ!!」

日向「無事に解決出来たみたいでよかったよ。あ、買い物にも付きあってくれっていうならつき合うけど……どうする?」

太和田「↓2」

①そうだなぁ、一人じゃ不安だし、付いてきて貰えると助かる。
②何言ってんだ。こういうのは俺一人で選ばねぇと意味ねぇじゃねぇか
②その他安価

53: 2023/09/08(金) 20:52:06.73 ID:3bk1qI7ao
2

54: 2023/09/08(金) 21:27:16.12 ID:Ib+O0hig0
太和田「何言ってんだ。こう言うのは俺一人で選ばねぇと意味ねぇじゃねぇか」

と、同行を断わられてしまった。今までの依頼が常に話し合いだけで終わらない物ばかりだったから、頭がそう言う思考になってしまっているのだろう。「これはいけない」と考えを改める、

日向「そうか。じゃあこれで依頼は終りだな」

太和田「おう! 恩に着るぜ先輩よぉ!!」

そう言って、太和田は研究教室から出て行った。さて俺は……

↓2

①七海を呼んでノンビリする
②後日、太和田の買い物をコッソリ尾行してみる
③(時をすっ飛ばして)太和田から後日談を聞く。
④その他安価

56: 2023/09/08(金) 21:31:31.44 ID:YzoMUqnwO
3

58: 2023/09/08(金) 21:52:03.15 ID:Ib+O0hig0
さて、ではこの依頼の顛末の話をしよう。後日……つまり石丸の誕生日8月31日の次の日、太和田は再び俺の研究教室にやって来た。

日向「それで、どうだった」

太和田「それが兄弟の反応は1↓(最低値30))

59: 2023/09/08(金) 21:54:46.40 ID:aDVTyusI0
ホームページ

62: 2023/09/10(日) 00:41:47.68 ID:Up3K7nAM0
太和田「……正直な話、あんま良くなかったな。俺が選んだTシャツに問題があったのかもしんねぇが……」

日向「そ、そうか。残念だったな。ちなみにどんなTシャツをプレゼントしたんだ?」

太和田「↓2」

65: 2023/09/10(日) 07:18:38.75 ID:2Hq/sIIJ0
偶然会った山田と白銀に勧められたアニメキャラのTシャツ

67: 2023/09/10(日) 21:10:52.34 ID:Up3K7nAM0
太和田「それがよぉ……。最初はごく普通のTシャツにするつもりだったのに何をとち狂ったのか、偶然会った山田と白銀に勧められたアニメキャラのTシャツを買っちまってよぉ……」

日向「お、おぉう……」

太和田「自分じゃ着ねぇし、かといって折角買ったのに捨てるのは勿体ねぇし、「意外性があるっちゃあるかもな」って思っちまって……」

確かにあの石丸がアニメキャラのTシャツを着ている姿は全く思い浮かばない。それどころかあの白い学ランと同じく、真っ白なTシャツを何枚も持っているイメージしか湧いてこない。

「こんな事になるなら素直に先輩に付いてきてもらうんだったぜ……」と嘆く太和田を、俺は精一杯の言葉を使って慰めるしか出来なかった。……やっぱり無理矢理にでも付いていってやるべきだったかな? という後悔が、俺の胸をちくりと痛ませた。



太和田との仲が少しだけ深まりました! 安価で「太和田に助けを求める」の難易度が少しだけ下がりました!!

太和田は超高校級の暴走族だけあって、度胸もあれば喧嘩も強いです。戦闘特化の才能持ち生徒ほどではないでしょうが、男の約束は氏んでも守る男なので、一度引き受けた頼みは絶対にやり遂げてくれるでしょう。

68: 2023/09/10(日) 21:11:29.72 ID:Up3K7nAM0
日向「……なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「所謂「ソーシャルゲーム」ってあるだろ? 俺達はまだ高校生だから課金限度額が決まってるけど、お前は大人になったらそっち系のゲームはどの程度課金するつもりなんだ?」

七海「うーん。そうだなぁ……。ゲームに掛けるお金って言っても色々な考えがあるからねぇ……。有名な格言だと「課金は家賃まで」だけど、私はどんなゲームでもそこまで課金するつもりは無いかな。色んな種類をやってるとキリが無いし、なにより「財力で殴る」って好きじゃないんだよね」

日向「まぁお前(超高校級のゲーマー)だと課金してようがしてまいが勝っちまう気がするけどさ」


コンコンコン!


日向「お、依頼者か? はーい、どうぞ!!」

???「失礼します↓2」

70: 2023/09/10(日) 21:12:48.59 ID:2Hq/sIIJ0
罪木

71: 2023/09/10(日) 21:23:18.23 ID:Up3K7nAM0
罪木「し、失礼しましゅう! 日向さんがなんでもしてくれるってお悩み相談教室はここですかぁ!?」

日向「罪木か。それと落ち着いてくれな? なんでもしてくれるっていうと語弊があるし、ここはお悩み相談教室じゃなくて「超高校級の相談窓口」だ」


罪木蜜柑 才能は超高校級の「保健委員」

かつてのイジメの名残でざんばらに切られた長髪と泣きぼくろ、腕や脚など至る所に巻かれた包帯が特徴。希望ヶ峰学園に来る前は看護学校に通っていたらしい。献身的な性格で人に奉仕することを生きがいとしているものの、被害妄想が激しく不審な挙動と自信のなさが災いして、友だちに恵まれない。

イジメられっ子かつドジっ子体質で、ありえない状況や体勢で盛大にコケたり倒れたりする。普段は制服で隠れているがグラマラスな体型をしていると、男子連中の間ではもっぱらの噂である。過去の学生生活において悲惨な体験をしたことからネガティブさが目立つが、医療の技術と知識はもはや医者の域に達するほど卓越している。

事実、今までの相談解決でも、こいつには何度か世話になっている。(救急セットしかり、入間の世話しかり)


七海「日向くんに何か相談かな? それじゃあ私はいつものように外に行ってるね」

罪木「あうう……。私なんかの為に気を使って頂きすみませぇん……」

七海がいつものように教室を出て行き、俺は罪木に来客用のソファーに座るよう促した。

日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

罪木「は、はいぃ! 実は↓2」

73: 2023/09/10(日) 21:25:21.54 ID:yrx6EuoDO
最近西園寺さんがいじめてくれない

75: 2023/09/10(日) 21:47:02.67 ID:Up3K7nAM0
罪木「さ、最近西園寺さんがいじめてくれなくなっちゃったんですううううう!!」

日向「あー……うん、そっか」

この一言ですませられればどれだけ良いだろうか。既にそうなった(西園寺が罪木をいじめなくなった)理由に予想は付いているのだが、第三者にも分かりやすく説明すると、西園寺と罪木の関係性を説明しなければならない。

一言で言うと「いじめっ子(西園寺)と「いじめられっ子(罪木)」だ。俺は二年の時から本課に転入してきたから二人の馴れ初めは分らないが、左右田と同様(あるいは左右田よりも早く)、入学当初から西園寺の暴言や悪戯の対象だったらしい。
西園寺曰く、愛称は「ゲロブタ」。潰したアリを身体に乗っけるは、罪木のドジを全力で煽るわ、様々な雑用を罪木に押しつけるわとそれはもう散々だったらしい。

だが小泉の尽力の元、少しずつ罪木への「いじめ」はマシになって来たのだと、俺が転入した当初は聞いていた。小泉曰く、西園寺にも西園寺の考えがあって(主に素直になれずに)一見いじめにしか見えない行動を繰り返して来たのだという。
そんな西園寺が、罪木をいじめなく(構わなく)なった。……いやもうぶっちゃけ「あれ」が原因だと予想は付いているのだが、それを説明したら罪木がどんな行動に出るか分らないのが怖い。被害妄想と加害妄想が入り交じった思考癖のある罪木の行動から考えて、最悪な方向へ舵を切らないと言い切れないのだ。

罪木「あ、あの。どうかしましたかぁ……? やっぱりこんな変なお悩みは聞いてくれないんでしょうかぁ……?」

日向「い、いや! そんなことはないぞ!! そうか……じゃあ一旦俺が原因を捜査してみるから、明明後日ごろにまた来てくれないか?」

罪木「は、はいぃい! よ、よろしくお願いしますう!! お礼に何でもする準備は整っていますからぁ!!」

いや、才能の活かし所だし、そもそもお礼は要らないんだが……。俺がそう言う前に、罪木はタタタタッと教室を出て行ってしまった。

……さぁて困った。今回の場合「答え」が(多分)分かっているだけあって「それをどう罪木に伝えるか」の方が問題だと思うんだが……

日向(……まぁ一応調査はしてみるか。何か別の原因がある可能性は捨てきれないしな)

そうして、俺は調査を開始した。

↓2

①西園寺に会いに行く
②小泉に会いに行く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

77: 2023/09/10(日) 21:56:07.48 ID:3f3yjKMr0
4 何か動く段ボールが接近してきたんだが?

78: 2023/09/10(日) 22:04:23.16 ID:Up3K7nAM0
日向「…………」

俺が「それ」に気づいたのは、研究教室を出て廊下へ行き、暫く経ってからのことだった。……ダンボールだ。逆さまの状態になった大きくて四角いダンボールが、ノソノソとこちらに接近してきている。
いったい何処の伝説の傭兵(もしくは○ック・ボス)だとツッコミを入れたいが「このまま無視したい」「これ以上厄介事に関わりたくない」と言っている自分もいる。

さて、この動くダンボールをどうしようか……。

↓2

①立ち止まってダンボールを引っぺがしてみる。
②もう少し様子を見る。
③その他安価

80: 2023/09/10(日) 22:09:37.00 ID:8fWTSOqL0

83: 2023/09/10(日) 22:18:15.55 ID:Up3K7nAM0
……一瞬無視してみようとも考えた俺だが、もしこれ以上あの謎のダンボールが俺に付きまとう気だったら気味が悪いし、早めに正体を暴いておきたい。
俺は一旦ダッシュで廊下の角を曲がると、そこで急ブレーキを掛ける。案の定俺を追ってきた、ダンボールに入ってるとは思えない速さで動く「誰か」に

日向「お遊びはここまでだ、ス○ーク」

と、少々格好を付けてそう言うと、俺はダンボールを上へと引っぺがした。

中に入っていたのは?↓2

85: 2023/09/10(日) 22:20:23.71 ID:2Hq/sIIJ0
太ってる方の十神

86: 2023/09/10(日) 22:31:00.73 ID:Up3K7nAM0
そのダンボールに入っていた謎の人物を自分の眼で確認して最初に思ったのが「何でお前そんな小さなダンボールに入れてたんだ?」だった。
俺の勝手な予想では、戦場馴れしている戦刃か、あるいは星(本当に何故か)辺りが入っている物だと思い込んでいたんだが、中に入っていたのはその真逆とも言える人物だったのだ。

超高校級の詐欺師。通称「豚神」あるいは「俺達(77期生)の方の十神」こと「十神白夜」その名の通り、超高校級の才能を持った詐欺師で、本物の「十神白夜」に化けていた謎の人物(現在でも正体不明)だ。
ふくよかに太った体格も相まって近寄りがたい雰囲気と、独特の威圧感を醸し出している。尊大な性格ながら人一倍責任感が強く、自ら強いリーダーシップを発揮してバラバラの生徒達をまとめ上げようと積極的かつ精力的に動く。見た目に違わず、食欲旺盛で食べる事への執着心が強い。

ある意味で(体型以外)本物の十神より十神らしく、皆からの信頼も厚い。十神(本物)本人でさえ、それは少なからず認めている部分がある。

……だからこそ、俺は困惑していた。なんでそんな十神がダンボール箱に入って伝説の傭兵ごっこのような真似をしていたのか。

豚神「……」

日向「……お前、何やってんだよ……」

豚神「↓2」

88: 2023/09/10(日) 22:35:13.33 ID:3f3yjKMr0
罪木から逃げているんだが。動物の名前を?聞くと凶変する薬を間違えて飲んだら凄く凶暴になり、西園寺は恐怖でとんずら中だ。

89: 2023/09/10(日) 22:41:48.21 ID:Up3K7nAM0
んごごごごごごごご……! 333ゾロ目なので何とか都合を付けたいんですが、こっちの思い描いていたオチとまるで違う方向になる+ちょっと都合を付けるのが凄く難しい(同期に田中がいるため、日向及び77期生が異変に気付いていない筈がない)ので、ちょっとこの依頼を通常の依頼の件より長くします。

他の生徒のお悩み相談も早く見たいと言う方は、申し訳ありませんがいつもより少々お待ちください。

91: 2023/09/10(日) 22:57:36.47 ID:Up3K7nAM0
豚神「……罪木から逃げている」

日向「罪木から? ……どういう事だ?」

豚神「何故だか分らんが、動物の名前を聞くと凶変する薬を間違えて飲んだらしく凄く凶暴になってしまっていてな……西園寺は恐怖でトンズラ中だ」

……正直に言おう、意味が分らなかった。罪木が狂暴化している? ついさっきまで「西園寺がいじめてくれなくなった」と俺の研究教室に相談に来た罪木が? まるでそんな兆候は見られなかったんだが……。ちょっと状況を整理してみよう。

①豚神の話しが真実である。この場合、西園寺が罪木を避けている原因は罪木の狂暴化にあり、(恐らく)元凶である入間を春川の時と同様とっちめれば解決するだろう(多分)
……だがその場合、罪木が狂暴化薬を飲んだのはここ最近であり、昨日今日の事じゃあない。いくら「動物の名前」というトリガーがあるとはいえ、俺を含め他の77期生の誰かが気付いていないはずがない。

②豚神の話が嘘である。何故こんな馬鹿げた嘘を付いたのかは分らないが、やりたい事は十中八九「俺の調査の妨害」だ。その場合、依頼者は十中八九「アイツ」で間違いないだろう。
……だが何でそんなことをする必要がある? あいつにとって知られたくない「事実」だからか? そう考えれば納得はいくが「アイツ」はどうやって罪木が俺にこういう件で相談に行く事を知ったんだ?

……さて、どっちの方向で調査を進めてみようか……

↓2

①豚神にもっと詳しく話しを聞く
②罪木に話しを聞きに行く
③仲間に協力を依頼する
④その他安価

93: 2023/09/10(日) 23:08:37.67 ID:yrx6EuoDO
2

94: 2023/09/10(日) 23:16:53.85 ID:Up3K7nAM0
……こういう時は豚神に直接話しを聞き続けるより、罪木本人に話しを聞いた方が早いだろう。そう判断した俺は豚神に「そうか、じゃあ頑張ってくれ」と一言だけ声を掛けると、罪木がいるであろう超高校級の保健委員の研究教室へと向かった。
……一応、罪木に襲われるかもしれないということを覚悟の上で。

日向「罪木、今さっきだけど日向だ。いるか?」

↓1

01~60 普通の罪木がいた
61~70 罪木がいなかった。
71~90 なんだかボーッとしている罪木がいた。
91~00 狂暴化した罪木が襲い掛かってきた!!

96: 2023/09/10(日) 23:29:38.88 ID:Up3K7nAM0
罪木「ふ、ふゆぅ? どうしたんですか日向さん。まさかもう調査が終わったんですかぁ?」

研究教室の中には、先ほどと変わらない罪木の姿があった。……やはり一見したところ、狂暴化している様子などは見て取れない。……やっぱり豚神の狂言だったのか?

日向「いや、ちょっと調査の前に確かめたいことがあってな……」

罪木「確かめたいこと、ですかぁ?」

日向「ああ……罪木お前「猫」は好きか?」

罪木「↓1」

01~60 特に変化無し。
61~70 何だか苦しんでいるようだ。
71~00 狂暴化した罪木が襲い掛かってきた!!

97: 2023/09/10(日) 23:31:08.84 ID:zKLAk6fJ0

98: 2023/09/10(日) 23:38:37.71 ID:Up3K7nAM0
罪木「猫……」

俺がその「ワード」を言った途端、罪木の目からハイライトが消える。そして自らのざんばらに切られた髪をグシャグシャにかき乱し始めた。

日向「つ、罪木……?」

罪木「猫……猫……猫猫猫猫猫ぉおおおおおおおおお!!!」

日向「ツッ!?」

ウッソだろマジか!? 豚神の話しは本当だったって言うのか!? 取りあえず罪木を止めないと大変な事になりそうだ!!

↓2

①罪木を羽交い締めにしてみる(判定有り)
②罪木を落ち着かせるために言葉を掛け続けてみる(同じく判定有り)
③仲間に協力を依頼する(要はその場から逃げる)
④その他安価

本日の更新はここまで。いやぁ、PC周りが軽くなるだけでこんなにも快適になるもんですねぇ……。

100: 2023/09/10(日) 23:47:25.34 ID:3f3yjKMr0
4 罪木が下着姿になって日向を誘惑してきた。私は女として魅力無いのって言いながら。

101: 2023/09/11(月) 18:19:20.98 ID:MPLJalsd0
>>100 すみませんがそれは豚神の発言と矛盾する&凶暴と狂乱は違う物だと思うので再安価↓1

102: 2023/09/11(月) 18:26:18.39 ID:ALXZpoj0O
3

103: 2023/09/11(月) 20:43:03.68 ID:MPLJalsd0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

104: 2023/09/11(月) 20:43:45.39 ID:MPLJalsd0
罪木「猫猫猫ぉおおおおおおおおおおおお!!」

日向(クソッ! 取りあえずここは逃げるしかない!!)

俺一人で止めようかとも考えたが確実じゃないし、第一狂暴化しているのであれば力のリミッターも外れて普段よりも強くなっているとみて然るべきだ。
誰か……罪木を止めるのに最適な誰かに助けを求めなくては!!

誰に助けを求める?↓2

107: 2023/09/11(月) 21:03:03.00 ID:MPLJalsd0
俺が狂暴化した罪木から逃げている最中「彼女」と出会ったのは非常に幸運だったと言えるだろう。

終里「んあ? どした日向。んなに慌ててどこ行くんだよ」

日向「終里!!」

終里赤音 才能は超高校級の「体操部」

抜群のプロポーションを持つスーパーアスリート。短絡的な思考回路のため、自他共に認める「戦闘民族」だ。
基本的に「食べること」と「戦うこと」しか頭になく、氏体が転がっているのも珍しくないような荒んだ環境に育ったせいで、食べ物に対する執着心が強い。また羞恥心も薄く、デリカシーに欠ける発言や下品な発言もしばしば飛び出す。
また、体操の基礎や基本は滅茶苦茶で、大会ではオリジナル技ばかり披露し、気が乗らないと大会を棄権するなどかなりの気分屋でもある。

罪木「猫猫猫ぉおおおおおおおおおおおお!!」

終里「んおっ!? つ、罪木!? 日向お前罪木になにしたんだ!?」

日向「俺じゃない! ……いや一応俺のせいでもあるんだが……。丁度良い、終里! 落ち着くまで罪木を羽交い締めにしててくれないか!?」

終里「あー……? 別に構わねぇけどよ、バトルじゃダメか?」

日向「ダメだ! お前が本気で罪木を吹っ飛ばしたりしたら罪木が大怪我しちまう! 頼むから穏便に済ませてくれ!!」

終里「……ちっ! 事情はよく分かんねぇが、良いぜ。ただし、後で何かおごれよ!!」

終里はそう言うと、人間離れした身体能力を発揮してパパッと罪木の後ろへ回り、そのまま罪木をガシッと羽交い締めにする。

罪木「ぐ、うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

終里「おらどうした! 抜け出せるもんなら抜け出してみやがれってんだ!!」

↓1低コンマほど罪木が早く落ち着く。

108: 2023/09/11(月) 21:05:02.36 ID:LWE/poub0
落ち着け

109: 2023/09/11(月) 21:20:54.01 ID:MPLJalsd0
それから約5分後。罪木は終里の腕の中で一瞬ガクッと意識を失うと、ボーッとした眼でこちらに話し掛けてきた。

罪木「う、ううん……。あ、あれ? 日向さん……? 私は今まで何を……って、な、なんで私、終里さんに羽交い締めにされてるんですかぁ!? 私、何か悪いことしましたかぁ!?」

日向「いや、悪いことをしたというか、諸悪の根源の被害者だから気にしないで良いと言うか……」

終里「??? よく分かんねぇけどよ、取りあえず落ち着いたって事で良いのか?」

日向「ああ、サンキュー終里。今度昼飯奢るよ」

その後、俺は単語に気をつけながら罪木と終里に事情を説明。罪木が「動物の名前を聞くと錯乱してしまう状態にある」事を話した。

罪木「わ、私。今までそんなことをしてたんですかぁ!? ごめんなさいごめんなさい!! な、何をすれば許してくれますかぁ!?」

日向「いやだから気にするなって! 十中八九「アイツ」の仕業なんだから!! そうだな……お願いがあるとすれば、暫くの間ヘッドホンを付けてクラシックでも聞いててくれ。そうすりゃ動物の単語なんて耳に入ってこないだろ」

そう言うと、罪木は「わ、分りましたぁ!!」と言って一人で音楽室へと向かっていく。一人で大丈夫かと思ったが、終里が長い間罪木につき合って音楽を聴き続けてくれる姿が想像出来なくて、終里には「別の仕事」に付き合って貰う事にした。

~~超高校級の発明家の研究教室~~

日向「おらぁ! 御用改めだ! 神妙にしろ入間ぁ!!」

この前の件も有り、俺は怒鳴りつけるような勢いで入間の研究教室の扉をバンッ! と開ける。↓70以下で入間がいる。それ以外でいない。

110: 2023/09/11(月) 21:27:20.74 ID:XI/0S2kO0
はい

111: 2023/09/11(月) 21:36:18.53 ID:MPLJalsd0
俺は研究教室を隅々まで見渡したが、入間の姿は見えなかった。アイツ……まさかまたキーボか誰かを使って薬をバラ撒いてるんじゃないだろうな!?

日向「終里! 大至急入間を探すのを手伝ってくれ!! これ以上騒ぎを広げられたんじゃまた前みたいな大騒動になっちまうかもしれない!」

終里「お、おう? よく分かんねーけど分ったぜ。入間の野郎を見つけてとっちめれば良いんだな!?」

俺と終里は二手に分かれて入間を探し始めた。どこだ、あいつが行きそうな場所と言えば……!!

↓2

①やっぱり79期生の教室
②メカ繋がりと言うことで左右田の研究教室
③同じくメカ繋がりと言うことで不二咲の研究教室
④誰かの力を借りてみる。
⑤その他安価

113: 2023/09/11(月) 21:39:04.53 ID:CSNNkpuPO
2

114: 2023/09/11(月) 21:47:03.32 ID:MPLJalsd0
単純な考えかもしれないが、あいつは仮にも超高校級の発明家だ。科学や物理の分野においては希望ヶ峰学園の生徒の中でも群を抜いていると言って良い大天才だ。
そんなあいつが「この分野ならアタシより上」と認めてそうな、入間と同じ科学分野の超高校級の才能を持つ奴と言えば……!!

日向「……やっぱりあいつか?」

左右田和一。俺の同期にして、ソウルフレンド。そして「超高校級のメカニック」の才能を持つ生徒。あいつなら入間の興味を引くに相応しい人物と言えるんじゃないか?
俺はそう結論づけると、駆け足で超高校級のメカニックの研究教室へと向かった。

~~超高校級のメカニックの研究教室~~

日向「左右田! いるか!?」

↓1

01~30 で普通に左右田がいる。
31~60 で左右田と入間がいる。
61~90 で入間に迫られている左右田がいる。
91~00 で狂暴化した左右田が襲い掛かってきた!!

115: 2023/09/11(月) 21:47:37.87 ID:LWE/poub0
タマ

116: 2023/09/11(月) 22:08:06.06 ID:MPLJalsd0
入間「なぁ、良いだろぉ? 報酬はちゃんと身体(肉体労働的な意味で)で払うからさぁ♡」(胸を左右田の胸板に押しつけながら)

左右田「や、やめろって! お、俺には今大切な約束をしている奴がだな……!」

入間「ちょっとだけ、ちょっとだけで良いからさぁ♪ ちょっと気が狂っちまう位気持ちよくなるだけだからさぁ♪」ギュムギュム

左右田「どう考えても危ねー薬を飲まされそうなのに落ち着けるわけねーだろ!? あとその……む、胸を押しつけるのをやめろくださいホントお願いします!!」

俺はその光景を見た瞬間、目眩がした。入間がいたのは良いが、一体何なんだこのふざけた状況は……。入間の奴、本当に節操って奴が無いんだな……。前に誰かが入間のことを「フォローのしようがない」と言っていたが、正にその通りだ。と言うか……

日向「おい入間! お前左右田に何してるんだ!!」

入間「うっげ! お節介草餅男!?」

突如として現われた俺に、入間は苦虫を噛みつぶしたような顔をした。……っていうか誰が草餅男だ!!

左右田「ひ、日向ぁ! た、助けてくれ!! こいつ女の武器全開で俺に怪しげな薬を飲ませようと迫ってくるんだよ!!」

問答無用の「現行犯」って奴だ。俺はズンズンと入間の方に歩いて行くと、辺古山や弐大に教わった護身術で左右田に迫る入間を引っぺがし、その腕を捻って床に押さえつける。

入間「い、痛たたたたたたたたた!! お、俺様の大切な腕が折れたらどうする気だこの野郎!」

日向「色々言いたいことはあるが、取りあえずお前はここで拘束させて貰うぞ。左右田! 真宮寺の研究教室から荒縄か、星の研究教室から手錠を持って来てくれ。あと出来れば体育会系の才能を持った奴の増援を頼む!!」

左右田「お、おう! 了解!!」

左右田が走って行くのを見届けて、俺は入間に幾つか質問をしていった。

日向「答えろ入間! 罪木に「動物の名前を聞くと狂暴化する薬」を渡した……いや、これじゃダメだな。「動物の名前を聞くと狂暴化する薬」を作ったのはお前だな!?」

入間「↓1」

01~90 で入間の仕業。それ以外でなんと入間は無関係。

117: 2023/09/11(月) 22:14:21.98 ID:UL6wSOvmo
希望!

119: 2023/09/11(月) 22:21:32.15 ID:MPLJalsd0
>>117 予想と違う展開になって(コンマ神に振り回されて)私は絶望しそうです()


入間「は、はぁ!? なんだそのヤバそうな薬。俺様はンなもん知らねーぞ!?」

日向「……なんだって?」

俺は「ジ口リ」と入間を睨み付けるが、入間は「ほ、本当に何も知らねーんだって! 頼むから信じてくれよぉ……!」と涙ぐんだ声で言うばかりだ。
……一体何がどうなってるんだ? 入間があの薬を作った犯人じゃないとしたら一体誰が……。

日向「……あ」

いる。もう一人だけいる。入間同様の(ベクトルは違うけど)超大天才で、自分が面白そうだと思ったことはどんな滅茶苦茶なことでもやるヤバイ奴が……!! だがそれはそれとして。

日向「……じゃあお前、左右田に何を飲ませようとしてたんだ?」

入間「↓2」

121: 2023/09/11(月) 22:24:20.76 ID:UL6wSOvmo
踏み

123: 2023/09/11(月) 22:30:40.10 ID:MPLJalsd0
入間「え、ええっと……それはその……」

日向「答えない場合、お前の今までの悪行を纏めたレポートを生徒会及び学園長に提出するのも厭わないが?」

入間「ひ、ひいいいいぃいいいい! そ、その…………薬だ」(ボソッ)

日向「……は?」

入間「だから! 惚れ薬だって!! その、飲んでから見た相手にトキメキを覚えるようになる程度のもんだけど……」

……惚れ薬? 入間が? 左右田に??? ……かなり厄介な事になってくるかもしれないんだがもしかして……

日向「……お前、左右田のことが好きなのか?」

入間「↓1高コンマほどガチ。低コンマほどただのモルモット」

124: 2023/09/11(月) 22:32:02.37 ID:UL6wSOvmo
希望!

126: 2023/09/11(月) 22:39:22.62 ID:MPLJalsd0
入間「ああ゛? 誰があんなモブキャラ臭えDTを好きになるかよ! ……そりゃあメカニックとしての腕は認めてるけどよぉ……あれはねーだろ」

日向「……そうか」

左右田のソウルフレンドである俺としては何も知らない入間の発言にかなりイラっと来た部分もあるが(と言うかならなんであんな風な誘惑をしてたんだ)今回は厄介な事にならなかった分良しとしよう。
その後、左右田が真宮寺の所から持って来た荒縄で入間をギチギチに縛り上げると、左右田が連れて来た↓1と共に入間を職員室へと連行。担任の先生にタップリと搾って貰う事にした。

127: 2023/09/11(月) 22:39:58.95 ID:EBiWLL430
石丸

129: 2023/09/11(月) 22:51:37.99 ID:MPLJalsd0
石丸「全く……君は何度問題を起こせば気が済むんだ入間くん!! これで↓1(高コンマほど回数が多い)回目の厳重注意&処罰だぞ!!」

入間「ん、ンな事言ったってよぉ……。発明品は誰かに試して貰わなきゃ意味がねぇだろぉ……?」

左右田「それを嫌がってる人間に無理矢理させんなっつってんだよ!! 何の薬だか未だに分かんねーがどうせロクでもねー薬だったんだろ! 日向が来てくれてなきゃ今頃……あー、ゾッとするわマジで」

体育会系の才能では無いが、入間を職員室に連行するには丁度良い人材(石丸)を連れて来てくれたおかげで、手続きと先生への説明は非常にスムーズに済んだ。後は石丸と先生に任せてしまおう。

~~~~

左右田「いやー、マジで助かったわ。ありがとな、日向」

日向「いや、お前が無事でホントよかったよ。……さてと」

探さなければならない。罪木に凶暴化薬を飲ませた真犯人を……!!

↓3 

①誰かの力を借りる(真犯人を完全に暴く)
②罪木の様子を見に行く
③犯人がいる場所に行く(合っていた場合、解毒薬が手に入ります)
④その他安価

130: 2023/09/11(月) 22:52:40.99 ID:XI/0S2kO0

132: 2023/09/11(月) 22:55:47.89 ID:CSNNkpuPO
1

134: 2023/09/11(月) 23:02:01.15 ID:MPLJalsd0
入間が大問題児で草


日向「それにてもあいつ、99回も問題を起こしてたんだな……」

左右田「ああ……なんで停学にならねぇんだろうな、マジで」

そりゃあ春川も更正を諦めるわ。俺は勿論、そういうの専門の医者だって匙を投げるかもしれない。……俺は「入間美兎」という存在の厄介さを、まだまだ欠片も理解していなかったのだ。

日向(っと、そんなことよりも今は真犯人捜しだ)

俺は考える。もう既に予想は付いているが、罪木に薬を飲ませた真犯人を絞り込むのに有力な協力者といえば……

↓2

136: 2023/09/11(月) 23:04:03.22 ID:EBiWLL430
霧切

139: 2023/09/11(月) 23:18:11.03 ID:MPLJalsd0
日向(……やっぱり「アイツ」だよな)

俺は左右田と別れて、とある研究教室へと向かう。希望ヶ峰学園でも1,2を争う頭のキレを持つ才能の持ち主の研究教室へと……。


~~超高校級の探偵(78期)の研究教室


霧切「……それで? 貴方は私に何を確認しに来たのかしら、日向先輩」

「確認」という単語からして、霧切がすでに事件の全容を掴んでいることは明らかだった。罪木に薬を飲ませた犯人が入間じゃないとすれば、こんな事をする奴は……否「出来る奴」は一人しかいないからだ。

日向「俺の推測が合っているかどうか確認したい。出来れば詳しく調査をして貰って裏付けを取ってからが良いんだけど……」

霧切「罪木さんの様子から考えて、あまり時間をかけたくないのね。良いわ。貴方の意見を聞きましょう」

そうして俺は霧切に真犯人の名前と、そのあまりにも単純な動機を話す。全て話し終えると、霧切は「まぁ、有り得るでしょうね」とコクリと頷いてくれた。……行こう。アイツがいるであろう「あの研究教室」へ……!

140: 2023/09/11(月) 23:23:27.44 ID:MPLJalsd0

~~超高校級のギャルの研究教室~~

日向「……入るぞ、江ノ島」

俺はコンコンコンとノックをした後、江ノ島がいるであろう超高校級のギャルの研究教室へと足を踏み入れる。部屋の中はまさに「ギャルの部屋」といった雰囲気で、最近流行の服や化粧品類。ティーンズ雑誌に帽子にジュエリーの類いが所狭しと並んでいた。。
さて、肝心の部屋の主(江ノ島)は……↓1 50以上でいる。それ以外でいない。

141: 2023/09/11(月) 23:25:07.14 ID:XI/0S2kO0
はい

142: 2023/09/11(月) 23:34:50.99 ID:MPLJalsd0
部屋の中に江ノ島盾子はいなかった。また人捜しの再開か……今度も長くなりそうだと俺が深い溜息を付いた時「それ」は俺の眼に入った。
それは、ギャルの部屋にはそぐわない、一個のフラスコガラスだった。中には紅くて綺麗な液体が入っていて、貼られているラベルには「解毒薬」と記されている。

俺は恐る恐るでフラスコガラスに近寄り、それを手に取ってみる。フラスコがらすの下には、置き手紙が一つ置いてあった。


『もう飽きたからご自由に使ってどうぞ、日向先輩♡』


……やはりこいつの愉快犯だったかと納得しつつ、俺は大きな溜息を付く。さて、後はこれを罪木に飲ませれば依頼の三割は完了だ。……そう、たった三割しか解決しない。……何故か。
この薬を罪木が飲んだ事と、西園寺が罪木をいじめなくなったことに、因果関係が(ほぼ)無いからだ。俺がやらなくてはいけないことは、この依頼は、まだまだ終わってはいない。

144: 2023/09/12(火) 20:58:34.40 ID:kwufSDcR0
こんばんわ。では本日も始めて行きます。

145: 2023/09/12(火) 20:59:05.26 ID:kwufSDcR0
日向(さて、とりあえずこの薬を罪木に飲ませてあの状態から元に戻してやらないと……)

このままではまともな会話が出来るかどうかも怪しいため、俺は罪木が向かった音楽室へと急ぐ。
……罪木の奴、また何かしらの切っ掛けで凶暴状態になってないと良いんだけど……

~~音楽室~~

日向「罪木! 遅くなってすまない、いるか!?」

↓1

01~30 普通にクラシックを聴いている罪木がいた。
31~60 赤松にピアノを聴かせて貰っている罪木がいた
61~90 ヘッドホンやらなんやらのコードが身体にに絡まって、床に転げ回っている罪木がいた。
91~00 罪木がいない……だと!?

146: 2023/09/12(火) 21:00:42.04 ID:3nsumZOQ0
魔術

147: 2023/09/12(火) 21:19:20.00 ID:kwufSDcR0
罪木「~~~~♪」

音楽室の中には、机に座ってヘッドホンでクラシックを聴いている罪木がいた。
良かった……。また持ち前のドジッ子属性を発揮してエラいことになってやしないかと、半ば心配だったんだ。

俺は罪木の方へと向かって歩いていく。罪木も俺に気がついたらしく、ヘッドホンを外して笑顔で俺を迎えた。

罪木「ひ、日向さぁん……!」

日向「安心しろ罪木。凶暴化薬の解毒剤は手に入れたぞ」

罪木「あ、あ、ありがとうございますぅうううううううううう!!」

罪木は俺に何度も何度もお礼を言いながら、解毒薬を一気に飲み干した。3分ほど経ってから、効果を確かめるべく「犬」やら「猫」やらの単語を言ってみたが、罪木の様子に変化はまるで見られない。……どうやらこの解毒薬は本物だったようだ。
俺は「ふぅ……」と安堵の溜息を付きながら、罪木に一応の質問をする。

日向「罪木、お前がこの凶暴化薬を……いや、この際「そう」だと認識してなくても良いか。怪しい薬を飲んだのは今日……どんなに早くても昨日で間違いないな?」

罪木「ひゃ、ひゃい! 今日江ノ島さんに「最新の栄養ドリンク」だって言われて……」

やはりそうだったか。と、言うか凶暴化薬を飲んだのが昨日今日じゃ無い限り、大きな矛盾が生じるのだ。なにせ、内のクラスには「西園寺'ひよ子’」という、動物の名前を冠したクラスメイトがいるのだから。流石にこれで誰も罪木の異変に気づかない方が無理がある。

日向(江ノ島の奴め……事態を複雑化させやがって……)俺は心の中で愚痴る。何せこれでようやく「本来の相談内容」に取りかかれるのだ。

日向「それじゃあ俺は改めて調べ物があるから。罪木はもう安心して好きなことをしてて良いぞ」

罪木「は、はい! あの、本当にありがとうございました!!」

罪木に改めてお礼を言われながら、俺は音楽室を出て行く。さて、ここで改めて依頼内容を確認しておこう。


罪木が持って来た相談は「最近西園寺がいじめて(構って)くれなくなった」という物。俺の当初の予想が正しければなんだが、答えはもう既に予想が付いている。
つまり俺が改めてするべき行動は……

↓2

①小泉に話しを聞きに行く
②西園寺に話しを聞きに行く
③その他安価

149: 2023/09/12(火) 21:21:07.09 ID:R4GjauV40

150: 2023/09/12(火) 21:31:51.02 ID:kwufSDcR0
今更ですが「弐大「猫」丸」もそうでしたね…… >>名前に動物の名前が入っている。


日向(やっぱりまずは直接本人に話しを聞いておくべきだろうな)

俺は超高校級の舞踊家の研究教室へと向かった……否、正確に言えば「向かおうとした」んだが、ちょっと待てよ?
豚神の話しだと、確かアイツって凶暴化した罪木から逃げ回ってたんだよな? だとしたら自分の研究教室に籠もってるって可能性は「なくもない」程度なんじゃないか?

日向「結局人捜しから始める事になるのかぁ……」

俺は氏んだ魚のような目になりながら、西園寺を探し始めた。取りあえずは77期生の教室とあいつの研究教室からだな。

↓1 60以上、もしくはゾロ目で西園寺が見つかる。それ以外で見つからない。

151: 2023/09/12(火) 21:34:47.13 ID:RWit+q2VO

152: 2023/09/12(火) 22:19:34.11 ID:kwufSDcR0
日向「だあああっクソッ! やっぱりいないか……!」

俺は77期生の教室と西園寺の研究教室を見て回ったが、やはりというか何というか、西園寺はいなかった。
どこだ……? あいつが安心して罪木から身を隠せる場所は……”!

↓2

①小泉の部屋
②寮の西園寺の部屋
③その他安価

154: 2023/09/12(火) 22:22:43.35 ID:R4GjauV40

156: 2023/09/13(水) 20:44:00.58 ID:8RffxqRf0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

157: 2023/09/13(水) 20:45:10.25 ID:8RffxqRf0
自分で言うのもなんだが一挙両得の手を思い付いた。そうだ、小泉の研究教室に行けば良いんだ。
学生寮の自分の部屋にいる可能性もあるが、あいつの信頼度的に小泉を頼る可能性は高いし、もしいなくても小泉から最近の西園寺の様子について聞き出すことが出来る。

~~超高校級の写真家の研究教室~~

日向「小泉、いるかー?」

↓2

00~30 小泉だけがいる
31~60 小泉と西園寺がいる
61~90 小泉と、泣いている西園寺がいる
91~00 何故か着替え中の小泉と西園寺の現場を目撃してしまった!!

160: 2023/09/13(水) 20:57:28.09 ID:8RffxqRf0
小泉「あら、日向じゃない。どうしたの、何か用?」

研究教室にいたのは超高校級の写真家「小泉真昼」一人だけだった。当てが外れたな……西園寺なら小泉を頼ると思ってたんだが……。

日向「あ、ああ。相談窓口の依頼でな。最近西園寺の様子がどうもおかしいから調べて欲しいって依頼を受けたんだ。お前、何か知ってる事はないか?」

小泉「ひよ子ちゃんの様子が? うーん、そうねぇ…………」

小泉は大分迷うような表情で、最終的にはこう答えてくれた。

↓1

01~30 ごめんなさい。私から言える事は何も無いわ。
31~60 うーん、そうねぇ……。ひよ子ちゃんの様子をよく観察してれば、アンタになら分るんじゃない?
61~90 ……あんたになら話しても良いか。実はね……。
91~00 唐突に泣いている西園寺が部屋へとやって来た!

161: 2023/09/13(水) 20:59:00.44 ID:PF7Mfq0x0
ぴえん

163: 2023/09/13(水) 21:31:45.14 ID:8RffxqRf0
0044のダブルゾロ目かぁ……ならこうしましょうか。


小泉「うーん、そうねぇ……。最近のひよ子ちゃんの様子をよく観察してれば、アンタになら分るんじゃない?」

日向「西園寺の様子を?」

小泉「ええ。まぁ、これは「アンタが鈍くなければ」の話しなんだけどさ」

俺はどう受け取るべきか迷った。「西園寺の様子をよく観察しろ」とは言われた物の、座席も研究教室も、俺と西園寺の物は離れている。観察するとなれば尾行っぽい真似をする他無いんだが……。
俺がそんなことで悩んでいた時だった。ガラガラと研究教室の扉が開き、廊下から涙ぐんだ西園寺が部屋の中へと入ってくる。

日向「さ、西園寺!?」

西園寺「…………ぐず」

小泉「ひよ子ちゃん!? どうしたの、一体何があったの!?」

小泉がすぐに駆け寄り、西園寺の涙をハンカチで拭う。

西園寺「お、おね゛ぇえええええええ!! ゲロブ……罪木が、罪木がおかしくなっちゃったよぉおおおおおおおおおお!!」

日向「あっ(察し)」

小泉「蜜柑ちゃんが? 一体何があったのか詳しく……」

西園寺が涙ぐみながら詳しい事情を小泉に説明していく中、俺はどのタイミングで話を切り出すか迷っていた。「いやそれもう解決したから」と説明途中で空気を読まずに切り込むことが出来ず、結局は西園寺の説明が終わってから「あー、ちょっと良いか?」と話に割り込むことしか出来なかった。


~~~~


小泉「なるほどね……そんな事があったんだ」

日向「ああ。ホント、江ノ島(その他諸々)には学年制別問わず全員振り回されっぱなしだよ」

俺はあの小憎たらしい超高校級のギャルの顔を思い浮かべながら言った。あいつのことだから、今頃次の厄介事を作りに取りかかっていてもおかしく……

西園寺「ね、ねぇ日向おにぃ! ってことはさ、罪木ってもう大丈夫なんだよね?!? 私の名前を呼んでも怖く……いや全然怖くなんか無かったけど! 兎に角あんな風にならないんだよね!?」

日向「ああ。解毒薬を飲み終わってから何度も動物の名前を言ってテストしたから大丈夫だと思うぞ」

俺がそう言うと、西園寺は「ほうっ……」と溜息を付いた。罪木が無事だった事に、元の罪木蜜柑に戻ったことに相当安堵したのだろう。小さな声で「よかったぁ……」と呟く声が確かに聞えた。やっぱりなんだかんだ言って、西園寺ひよ子という人物にとって罪木蜜柑とは大切な友達なんだろう。(本人は絶対に認めようとしないだろうが)

小泉「アンタも大変だったわね、お疲れ様。お茶くらいしか淹れられないけど、飲む?」

日向「労ってくれてサンキューな。でも良い、次の相談を解決しなくちゃいけないからさ」

小泉「……次の相談ってあんたがさっき言ってた「アレ」の事だよね? ひよ子ちゃんに直接聞くの?」ヒソヒソ

日向「それが一番手っ取り早いと思うんだけど……ダメか?」ヒソヒソ

小泉「うーん。ダメって訳じゃないけど、ひよ子ちゃんだからなぁ……。聞く分には構わないけど、素直に答えてくれるかどうかは保証出来ないわよ?」ヒソヒソ

西園寺「? ねぇねぇ、さっきからお兄とお姉、二人だけでなにコソコソ喋ってるのー?」

俺達の様子を訝しんだ西園寺が話に割り込んでくる。小泉が「ううん、なんでもないよ」とすぐさま切り返した。

小泉「……あのね、ひよ子ちゃん。日向が相談室の事でひよ子ちゃんに聞きたい事があるんだって」

西園寺「へ? 私に??」

小泉「そうそう! そんなわけで、私は暫くの間外に行ってるね。上手く行くかどうかは分らないけど、日向も頑張りなさいな」

西園寺「あっ! ちょっとお姉!?」

小泉はそう言ってササッと研究教室を出て行ってしまった。俺と西園寺の間に気まずい雰囲気が流れる。

西園寺「えっと……話しってなに? 日向お兄」

俺は迷った。ストレートに「最近のお前の様子がおかしい」という依頼を受けたことを素直に話して良い物か。小泉の言う通り、西園寺の事だから答えてくれないんじゃないのか。
どうする? どういう言葉ならこいつから情報を引き出せる…………?

日向「↓2」

165: 2023/09/13(水) 21:57:24.93 ID:oZ5Y9WyV0
最近罪木とも仲良くしてるそうだな

166: 2023/09/13(水) 22:06:08.38 ID:8RffxqRf0
うーん、やっぱりストレートに聞いてもダメかもな。ここは捻って……。

日向「お前、最近罪木と仲が良いんだってな」

西園寺「は、はぁ!?」

案の定、西園寺は驚いたような、それでいて少しばかり動揺したような声と表情をした。

日向「最近アイツの事を「ゲロブタ」ってあまり言わなくなったって聞くし、使いっ走りにするのも止めたそうじゃないか。悪口の数も減ったみたいだし、さっきも本気で罪木のことを心配してたじゃ無いか。何か理由でもあるのか?」

西園寺「↓1 高コンマほど動揺する」

↓2

01~30 な、なんでそんな事を聞く必要があるわけ!? それと、ゲロブタの事なんて全っ然心配なんてしてないから!!
31~60 べ、別に~? ただ「そういうの」をするのがつまんなくなったってだけだよ。
61~90 ……お、お兄になら良いか。あの、実はね……
91~00 ……って事なんだけど……。(事情を全部話してくれる)

167: 2023/09/13(水) 22:06:28.57 ID:Pu5HacCxo
希望!

168: 2023/09/13(水) 22:06:50.96 ID:6mihQV0MO
素直になれ!

169: 2023/09/13(水) 22:35:34.49 ID:8RffxqRf0
俺の質問に西園寺は中々の動揺を見せた後、暫く目を泳がせながら何かを真剣に考えていた。まるで一世一代の答えを告げる前のような……何か重大なことを打ち明ける前のような……そんな表情だった。

西園寺「……ひ、日向お兄になら、良いか。あの、実はね……」

日向「おう」

俺は西園寺が喋りやすいよう、なるべく相槌を打つだけに止める。

西園寺「──私ね、好きな人がいるんだ」

ここで「知ってる」とは答えない。答えた瞬間「あのデート」の詳細を全部バラさなければならなくなる。俺と「あいつ」それから七海がどんな目に合わされるか分ったもんじゃない。

日向「…………」

西園寺「そいつはね、普段は弱い自分を隠すために強がった態度をしてるんだけど、やっぱり弱い所は全然隠せて無くてさ。いくつもコンプレックスや嫌な過去を抱えてて、馬鹿で、乙女心を理解して無くて、好きなことに集中してると周りが見えなくなることもあって……」

俺は西園寺の「あいつ」に対する想いを静かに聞いていく。いつかまた、この件で協力することが出来る事があった時の為に。

西園寺「でも、でもね! 良いところも沢山あるんだよ!! 共感性が高くて、感情豊かで、仲間思いで、常識的で、自分以外の誰かの為に本気で泣ける人で、あと貞操観念もシッカリしてて……」

それは、西園寺の内から湯水のようにあふれ出す、あいつへの想いだった。……なんだろう、聞いているこっちまで誇らしくなってくるような、そんな感じがした。

西園寺「そいつがね「私に相応しい自分になる!」って言ってくれたんだ。すごいんだよ!! 最近は弐大お兄に身体を色々鍛えて貰ってるみたいだし、勉強にも前より熱が入ってるし……自分の苦手なことも克服しようって色々頑張ってるみたいでさ」

西園寺「だからね? 私も負けてられないな、頑張らなきゃなって思ったの。自分の悪いところをシッカリ直して、キチンとした「大人」にならなきゃなぁって。じゃないと大きくなったのは身体だけだって思われちゃうもん」

日向「そうか……」

やはり俺の予想は当たっていた。西園寺は「あいつ」の影響を受けて、自分なりに悪いと思った所を直そうと頑張ってたんだ。ただ、それだけだったんだ。

日向「……なぁ、西園寺」

だから、俺は最後にこれだけ聞いておいた。

西園寺「なぁに?」

日向「そいつのこと、そんなに好きか?」

西園寺は顔を真っ赤にしつつも、照れくさそうにこう答えた。

西園寺「うん、すき。大好きだよ」

そっか。と、俺は目を瞑って微笑みながら言った。

ならどんな風に報告をしても問題は無いだろう。……多少怖さは残るが、罪木と西園寺なら、前のような蟠りが減りつつあるこの二人ならば、最悪な事態に転がりはしない。……そう確信出来たから。

170: 2023/09/13(水) 22:53:32.01 ID:8RffxqRf0

~~数日後。超高校級の相談窓口の研究教室~~

罪木「ふ、ふゆぅ……。そうですか、西園寺さんがそんな事を考えていたなんて……」

罪木は少々しょぼくれた様子で来客用のソファーに座っていた。その口ぶりは重く、西園寺の思いに気づかなかった自分を責めているようにも見える。

日向「ああ。あいつなりに「自分の悪いところを直そう」って頑張ってたんだ。お前も「ゲロブタ」って呼ばれて、使いっ走りにされて。事あるごとに悪口を言われて、良い感じはしなかっただろ?」

罪木「え?」

日向「え?」

罪木「……ああえっとその……! も、もちろんですよぉ! 西園寺さんが普通に話し掛けてくれるようになってとっても嬉しいですぅ!!」

「じゃあ今の間は何だ」とツッコんでやりたいが、まぁ人の趣味はそれぞれだし、触れないでおこう。うん。

日向「まぁ結論、あいつは別に何も変わってなんていなかったよ。どこまでいっても「西園寺ひよ子」のままだ。ただ少し大人に近づいたってだけだっったのさ」

俺はそう言いながら、改めて「恋」って凄いなぁ、と実感していた。「恋は人を変える」とはよく言うが、まさかここまで人に変化をもたらす物だとは。
……俺もいつか、誰かに恋をするんだろうか。その時、俺はどんな風に変わるんだろうか。少し怖いような気もするし、凄くワクワクするような気もする。……まぁ、今は取りあえずそんな予定は無いし、今まで通り学園生活を満喫していくとしよう。

罪木「日向さん。今回は本当に、本当に、本当にありがとうございましたぁ!! 二度も迷惑を掛けてしまったのに両方解決してくださるなんて、日向さんは本当に凄いですねぇ! あ、お礼と言ったらなんですけど、私のパンツでよければ要りますかぁ!?」

日向「少なくとも「今は」いらないな。そういうのはもっと互いの絆を深めあってからにしようぜ」

俺は罪木からのお礼(?)を丁重に断わり、罪木が部屋を出て行ったのを確認すると、早速今回のレポートの作成に取りかかったのだった。


Missionクリア! コマンドで「罪木に助けを求める」の難易度が下がりました!!

罪木は超高校級の保健委員なので、怪我をしたときや病気の疑いがある人がいるときに、非常に役に立ってくれます。
ただし、残姉どうようドジッ子属性でもあるので、予想もしないところで-補正の餌食になってしまうかもしれません。

171: 2023/09/13(水) 23:01:15.17 ID:8RffxqRf0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「よくリメイク作品や移植作品で昔のゲームを今のハードで遊べるようにしたりするだろ? その時に昔はあったのに今は無い……或いはその逆なことってあるじゃないか。お前はそういうのってどう思う?」

七海「うーん、そうだなぁ……。以前は出来た物が出来なくなる、新しい物に変わるっていうのは確かに寂しいけど……。その分「今」の作品が良くなってるならそれで良いんじゃないかな。何度も何度もリメイクされるって事は、その作品がそれだけ人気が高いって証拠だしね」

日向「来年発売のペ○ソナ3■Reもどういう仕組みになってることやらなぁ……」

七海「それは十神くんに期待しようか」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼人か? はーいどうぞ!!」

失礼します「↓2」

173: 2023/09/13(水) 23:02:33.67 ID:ieP6+2AQO
アンジー

175: 2023/09/13(水) 23:14:30.79 ID:8RffxqRf0
アンジー「ヤホヤホー! 神様が「悩み事があるならここに相談するが良い」って言ったから来てみたよー!」

七海「ヤホヤホー」

日向「夜長か。入間の動物変化薬事件依頼だな」

79期生 夜長アンジー 「とある島」出身の不思議な少女。『島の神さま』がいつも隣にいると言い、その信仰心は厚い。
絵画も彫刻も手がけるが、アンジー自身は「神さまに体を貸しているだけなので、実際に創作をやっているのは神さま」と語っている。
ポジティブかつマイペースな性格で、「不思議ミラクル」「ぐっばいなら」など、独特な日本語を駆使する。
絵を見せる代わりに血を捧げるイケニエになるよう求めたり、神の声を代弁したりといった奇妙な一面も持ち合わせている。

七海「それじゃあ私は今からタルタロスで氏神を狩ってきまーす!」

日向「朝御飯までには戻れよー」

七海「はーい!」

こうしていつも通り、俺達なりの奇妙な会話を終えると、俺は夜長に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

アンジー「もちもちー! 実はねー↓2」

177: 2023/09/13(水) 23:16:15.97 ID:oZ5Y9WyV0
いつも着てる白ビキニ?が盗まれた

178: 2023/09/13(水) 23:29:18.46 ID:8RffxqRf0
アンジー「アンジーがいつも来てる白ビキニが盗まれちゃったんだよー!」

初っぱなから頭を抱えるのはこれで何度目だろうな。と俺は思いながら「夢野の時もそうだったけど、そう言うのはまず警察に相談しに行けよ……」と内心で愚痴る。

アンジー「これは許されざる行為だよー! おかげでアンジーは前の一回り小さなビキニを着る羽目になっちゃったんだからー!!」

日向「は?」

そう言ってアンジーの胸元を見てみると、確かにビキニのサイズが普段よりも小さく見える。一言で言うならその……中身が少し溢れそうだった。

日向「あー、そうか。それは大変だな」

アンジー「でしょでしょー!? だから創には犯人捜しを手伝って欲しいんだー! もしアンジーのビキニを無事に取り返すことが出来たらとっておきのご褒美をあげちゃうよー!!」

とっておきのご褒美がなんなのかについては多少気になるが、前提として確かめておかなくてはいけないことが幾つかある。

日向「捜査を始める前にちょっと聞きたい事が幾つかあるんだが、良いか?」

アンジー「良いよー!!」

日向「じゃあまず始めに……。どうしてその白ビキニが「盗まれた」って分ったんだ? 普通「無くなっちゃった(盗難の可能性あり)」じゃないのか? それと、一回り小さなビキニを着る羽目になったって言ってたけどその……予備は無いのかよ」

アンジー「↓1盗まれた件について ↓2予備の件について」

今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

179: 2023/09/13(水) 23:33:58.03 ID:PF7Mfq0x0
何か手紙が部屋にあって読んでみると「アンジーへ 今日お前の部屋にある下着とビキニは貰った。グフフグフフ」って書いてあって調べたらホントに無かったんだよー。

180: 2023/09/13(水) 23:52:25.90 ID:PF7Mfq0x0
学園側の発注ミスで一回り大きいのが来たから返却したばかりで次の予備が来るのは3日後なんだ。

182: 2023/09/14(木) 21:07:04.26 ID:T7I/b8Fa0
アンジー「何かね? 手紙が部屋に置いてあったんだー」

日向「手紙?」

アンジー「うん。読んでみると「アンジーへ 今日お前の部屋にある下着とビキニは全て頂いた。グフフグフフ」って書いてあって、調べてみたらホントに無かったんだよー。これはズバリ! アンジーの可愛さに魅了されてしまった憐れな探索者の仕業だって神様も言ってるよー!!」

日向「………」

アンジー「あ、あと予備のビキニの事なんだけど~。学園側の発注ミスで一回り大きいのが来たから返却したばかりで、次の予備が来るのは3日後なんだ~」

日向「……そうか」

俺はこの時点で分ることとして、犯人はアンジーの下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線を薄く考えていた。何故か。ワザワザ「盗みました」という手紙を残す必要が無いからだ。そもそも本当にアンジーの下着が目的なら、全部持ち去る必要なんてどこにも無い。ビキニとパンツを一枚ずつ盗めば「あれれー? どこかで無くしちゃったのかなー?」と思わせることだって出来たはずだ。
故に、考えられる可能性としては「愉快犯」……下着とビキニを盗まれたアンジーの反応を楽しんでいる者の犯行。もう一つが「この犯行自体が一種の罠」という線。俺とアンジーの目を下着泥棒に向けさせている内に「本当にやりたい事」をやり遂げようとしている者の犯行。

勿論、下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線も完全には無くなったわけではないが、そこはあまり考えなくても良いだろう。

さて、まず誰に話しを聞きに行くべきか……↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②アンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

185: 2023/09/14(木) 21:11:21.40 ID:T7I/b8Fa0
すみませんが状況とあまりにも合っていない&相談者がいる間は部屋の中に入らないというスタンスを取っている七海がそんな事をするとは思えないので安価↓1

186: 2023/09/14(木) 21:14:43.23 ID:6f2g/fjvO
1.花村の元へ行く

187: 2023/09/14(木) 21:27:29.07 ID:T7I/b8Fa0
日向(でもまぁ「あえて」順当に「こんな事をやりそうな奴」に話しを聞いてみるかぁ)

「あいつ」の場合手紙なんか残さないとは思うのだが、俺は取りあえず77期生トップクラスの変態(自他共に認めている)に話しを聞きに行くことにした。

~~超高校級の料理人の研究教室~~

日向「花村、いるか?」

花村「あれれ? 日向くんに……アンジーさんじゃないか! あ、そう言えばこの前の料理の感想をまだ聞いて無かったね。どうだった?」

アンジー「とっても神ってたよー! ありがとね輝々~!」

花村「それはよかった! ぐふふ。褐色美少女にボクの料理を食べて貰えるなら幾らでも作っちゃうよ~? どうだい? 今夜にでもボクと二人きりで……」

日向「はいはい、余計な話しはそこまでな」

このままではいつも通りの変態発言を連発して77期生のイメージを下げかねない花村の発言を切り伏せ、俺はさっそく尋問に取りかかる。勿論、アンジーの下着が盗まれた事は口にしない。

日向「どうも最近、夜長の周りで奇妙な事が起きてるらしくてな。お前、何かしらないか?」

花村「↓1」

01~30 で何も知らない
31~60 でヒントをくれる、
61~90 で若干動揺する
91~00 で凄く動揺する。

188: 2023/09/14(木) 21:29:25.26 ID:DYFTRuZl0
まっまさか僕を疑ってるの?僕は変態っていう名の紳士だよ。

189: 2023/09/14(木) 21:38:21.55 ID:T7I/b8Fa0
花村「奇妙な事って言われてもなぁ……? 正直アンジーさんとはそこまで接点があるわけじゃないし、悪いけどボクは何も知らな……はっ!まっまさか僕を疑ってるの? 僕は変態っていう名の紳士だよ!(キリッ)」

日向「決め顔で余計な事を言うんじゃない……」

しかしやっぱりそうか。花村が実行犯なら手紙なんか残さないって俺の予想は合っていたみたいだ。恐らくだが花村はこの事件とは無関係なんだろう。

日向「そうか。邪魔して悪かったな、アンジー次ぎ行くぞ」

アンジー「はーい! じゃあねー輝々~! また美味しいイケニエを期待してるよー!!」

花村「あの……君には君の事情があるんだろうけど、ボクの料理をイケニエっていうのは止めて貰えないかなぁ……?」

~~~~

そんなこんなで花村の研究教室を後にした俺達二人。さて、次はどうしようか……。

↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②アンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

191: 2023/09/14(木) 21:41:13.43 ID:xMKRpjoj0

193: 2023/09/14(木) 21:47:57.72 ID:T7I/b8Fa0
……俺は何故今の今まで基本中の基本を忘れていたんだろうか。夜長に直接聞くべき事がまだあったじゃないか。

日向「なぁ夜長」

アンジー「んー? なにかな創?」

日向「下着が盗まれた後でも前でも構わないんだが、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか? どんな些細なことでも構わない。思い当たることがあれば教えて欲しい」

アンジー「↓1」

高コンマほど心当たりがある。

194: 2023/09/14(木) 21:49:10.09 ID:FUgVvroI0
はい

195: 2023/09/14(木) 21:55:06.68 ID:T7I/b8Fa0
コンマ09 思い当たることが本気で何も無い。


アンジー「んー、ゴメンねー。思い当たることは何も無いって神様も言ってるよ~」

日向「……本当か? どんな些細なことでも良いんだぞ?」

アンジー「本当に何も無いんだよー! 寧ろあったら最初にアンジーから言ってるって!!」

それもそうかと思い至り、俺はこれ以上アンジーへの追求を止める事にした。しかし困った。本格的に手がかりが「アンジーの下着自体が目当てでは無さそう」位しか無くなってしまった。
でもしらみつぶしに探すのは効率が悪すぎるし、うーん……。

↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②仲間の力を借りてみる(安価)
③その他安価

197: 2023/09/14(木) 21:55:56.89 ID:eoEFf648o
1妹様

199: 2023/09/14(木) 22:03:26.47 ID:T7I/b8Fa0
日向(愉快犯。愉快犯かぁ……)

思い当たる人物は何名かいるが、あんな風な手紙を現場に残し、尚且つアンジーの下着類を全部奪ってみせる大胆さがある奴というと……。
ああ、嫌だなぁ。ぶっちゃけ言うが、俺は「あいつ」の事が苦手だ。何というか、超美人でスタイルも抜群なのに、入間以上に生理的に受け付けない。いやホントなんでなんだ? 前世かどこかで浅からぬ因縁でもあったりしたのか?

しかし、あいつが何かを知っている可能性があるのならば、俺はあいつから事情を聞かなければならない。俺と夜長は意を決して、あいつの研究教室へと足を運んだ。

~~超高校級のギャルの研究教室~~

日向「失礼するぞ。江ノ島、いるか?」

↓1

0~30 でいない
31~60 でいないが、机の上に手紙が置いてある。
61~90 でいる。
91~00 で苗木に押し迫る江ノ島がいる。

200: 2023/09/14(木) 22:05:20.65 ID:DYFTRuZl0
やはりお前かー

201: 2023/09/14(木) 22:14:14.31 ID:T7I/b8Fa0
江ノ島「おっと、そろそろ来る頃だと想ってましたぜ日向パイ先。アンジーちゃん」

アンジー「ハロハロー盾子!」

日向「今日の気分はインテリか? もし俺達の行動が先読みできてるってんなら何が聞きたくてお前の所に来たのかも予想が付いてるよな? 単刀直入に聞くぞ。お前、この事件について何か知ってる事はないか?」

江ノ島「んー、答えてあげても良いんですがぁ……どうしましょうかねぇ……。よし、ここはコンマで決めますか!」

日向「は? コンマ??」

アンジー「ねぇねぇ創ー。盾子は何を言ってるのー? 神様も意味不明だって言ってるよー」

江ノ島「問答無用! アそーれ!!」

↓1

01~30 で何も情報を渡さない
31~60 でヒント①をくれる
61~90 でヒント①と②をくれる
91~00 で事件の真相をバラす。

202: 2023/09/14(木) 22:15:07.80 ID:bfWYclTE0
それ

203: 2023/09/14(木) 22:43:07.29 ID:T7I/b8Fa0
江ノ島「おっとこれは出目が高いぞ! 80だ! 80台行ったぁあああああああ!!」

江ノ島はさっきから何をしているんだ? 俺と夜長の目からしてみれば一人で狂った行動を取っている様にしか見えない。何かを虚空に向かって只管に喋っているのだ。COCで言うところの「一時的狂気」にでも掛ったのか?

江ノ島「それではお約束通り、この事件のヒントを二つ差し上げましょう」

相変わらずこいつが何を一言っているんだか分からないが、事件解決の為のヒントをくれるというならありがたく貰っておこう。

江ノ島「ではまずヒント①から……「デジャヴ」って知ってるか?」

日向「は? デジャヴ?」

江ノ島「「デジャヴ」っていうのは、フランスの「déjà-vu」のカタカナ語で、「既視感」という意味で用いられています……。「デジャヴ」だけでなく、「デジャヴュ」や「デジャブ」と呼ばれることもありまして「初めて見るものなのになんとなく見覚えがある」、「初めて訪れた場所なのに前に来たことがあるような気がする」、などの感覚が「デジャヴ」と言います……」

まぁデジャヴとその意味ぐらい知ってるが、それと今回の事件に何の関係が……

江ノ島「ではヒントその②「犯人は現場に立ち返らない」……これが大きなヒントになるぜ、先輩?」

日向「「犯人は現場に立ち返らない」……?」

「犯人は現場に立ち返る」。ならば聞いた事があるが「現場に立ち返らない」とはどういう事だ? その位今回の作戦に自信を持ってるって事か? それとも立ち返ったら何か不味い事があるって事か?

江ノ島「はいざんねーん! ヒントはこれで終わり。後は自分で考えな、パイ先♡」

日向「えちょっ、おい!」

半ば強引に研究教室から追い出される俺と夜長。クソッ! あの様子だったらワンチャン事件の真相まで聞き出せそうだったのに……!。

夜長「「デジャヴ」と「犯人は現場に立ち返らない」かぁ……一体どういう理屈なんだろうね、創」

日向「それが分れば苦労しないよ……」

俺は溜息を付きながら、二つの単語を頭の中で繰り返していた。

↓2

①仲間の力を借りてみる(安価)
②その他安価

チョと済みませんが、先ほどから睡魔がヤバイので、今回の更新はここまでとします。明日も9時頃にお会いしましょう。
(攻略のヒント)もっと仲間の力を頼ってみましょう。日向くんはあくまで「超高校級の相談窓口」であり「何でも屋」ではありません。仲良くなった皆も、日向くんに頼られるのを楽しみにしてますよ?

205: 2023/09/14(木) 22:45:40.30 ID:xMKRpjoj0
1,霧切さんに相談してみる

207: 2023/09/15(金) 20:54:31.24 ID:OYMh8erB0
日向(やっぱりここはその手の専門家に聞いてみるのが一番か……)

アンジー「およよ? 創~、どこ行くのー?」

俺とアンジーの二人だけじゃあいつまで経っても捜査が進まないと考えた俺は、希望ヶ峰学園随一の頭のキレを持つ「超高校級の探偵」に話しを聞きに行くことにした。


~~超高校級の探偵の研究教室(78期生)~~


日向「……って事なんだ。何か知ってたり、ここまでの情報で推理できた事とか無いか?」

霧切「……そうね。取りあえず、日向先輩が相変わらず生徒達から厄介事を押しつけられているっていうのは分ったわ」

希望ヶ峰学園の二大探偵が一人。78期生は霧切響子。なぜ最原ではなく霧切の方を頼ったかと言えばここまでの貸し借りで出来た顔の合せやすさというのが大きい。
それに、ほぼ間違い無くないと思うが、ムッツリスOベ疑惑がある最原は夜長と同期なだけあって、今回の事件の容疑者候補に(本当に一応)上がっているのだ。

それにしても……

アンジー「……」

この研究教室に来てからアンジーの様子が少し変だ。理由を聞いてみると「怖いよ~。氏神に取り憑かれてるよ~」と少しばかり怯えているらしい。
妙な悪口を言うな? と俺が夜長に注意しようとしたところ、霧切はそれに対して「気にしなくて良いわ。毎度の事だもの」と少しばかり微笑んだだけだった。


霧切「さて、肝心の事件の事だけど……。江ノ島さんのヒントを含めて、私にはもう見当が付いてしまったの」

日向「え、マジか!?」

流石は超高校級の探偵……と俺が感心しかけたと同時に「でもね」と霧切は言う。

霧切「『私の相談の時と同様』これは貴方自身の手で解くべき謎よ。……夜長さんもその方が嬉しいでしょう?」

日向「……は?」

言っている事の意味が分らず、俺は訝しむように霧切の顔を見る。問われたアンジーも「そだねー! 出来れば創一人の力で解決してくれると嬉しいなー!!」と乗り気だった。
おいおい、自分の下着が全部盗まれてるって言うのになんて暢気な……。

日向「……ん?」

ここで俺は、始めて一つの違和感に気づいた。と言うか、探偵の真似事をする際に根本的に「やるべき事」をやっていない事を自覚したのだ。

霧切「私からの最終ヒントよ。これは謎であって謎でない。証言に誤魔化されないで、物的証拠を犯人に突きつけてやりなさい」

その言葉を聞いて、今までの情報の全てをつなぎ合わせて、俺は「ある可能性」に思い至り、大急ぎで「その場所」を目指す。その場所とは……。↓2


※もうヒントは出せるだけ出したつもりです。「手紙を置くのが不可解」「全部の下着を盗むのも不自然」「デジャヴ」「探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやっていない」
これらを組み合わせると、そもそも……。

209: 2023/09/15(金) 20:59:55.11 ID:XJXCF/4jO
盗まれていない、アンジーの研究教室にある

210: 2023/09/15(金) 21:54:44.74 ID:OYMh8erB0
>>209 大正解&ダブルゾロ目につきボーナス大幅追加。

日向(そうだ。そもそもこの事件? は最初からおかしかった)

置かれていたという手紙。盗まれたという「全ての」下着。そしてなにより「クラスメイトの「最原」ではなく「俺(日向創)」」に頼ってきたという事実。
俺は探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやるために、その研究教室へと向かった。……夜長はニコニコとした顔で、ただ俺に付いてくるだけだった。


~~超高校級の美術部の研究教室~~

日向「……失礼するぞ」

アンジー「ただいまー。そしていらっしゃーい! で、で? 創は私の研究教室になんの用なのかな~?」

日向「……なぁ夜長。お前が盗まれたっていう下着は普段どこに閉まってあるんだ? それと、置かれたっていう手紙は?」

アンジー「あそこの棚だよ~。手紙もそこに閉まってあるよ~!」

俺は意を決して棚の取っ手に手を掛ける。もし俺の予想が正しければ………

ガラッ──

日向「……え?」

俺の予想に反して、棚の中には下着が一着も無かった。夜長の証言通り、封筒に包まれた手紙が、一つだけ置かれていたのだ。そんな……だってこの事件は夜長の……!
俺は慌てて封筒に包まれた手紙を手に取り、中身を見ようとして……。

──パン! パンパンパン!!

日向「おわぁあああ!?」

封筒を開いた際のクラッカーのような炸裂音と紙テープに驚いて、俺は腰を抜かす。……一体何なんだと、改めて手紙を拝読すると……。


『Missionクリアおめでとー! 創はアンジーの島への移住兼を手にしたよー!!』


日向「……は?」

アンジー「おめでとー! やっぱり創は凄いねー。超高校級の探偵でも無いのにこんなに早く事件を解決しちゃうなんて!!」

俺の口からは、ただそんな一言が漏れただけだったのに対し、夜長は無邪気に俺を祝福していた。

日向「……あー、夜長?」

アンジー「なぁに?」

日向「お前が盗まれたって言う下着なんだけどさ「今は」どこに閉まってあるんだ?」

アンジー「アンジーの寮だよー! 全部の下着を移動させるのってそれなりに面倒だったんだからねー!! あ、創が最初に「その置かれたっていう手紙を見せてくれ」って言った時の為のダミーの手紙もちゃーんと用意してあるよー!!」

一切悪びれた様子も無く、夜長はニコニコとした表情を崩さずに俺へと告げた。──そう。この事件は夜長の狂言……つまるところ「嘘」だ。下着が全部盗まれたっていうのも、手紙が置かれていたっていうのも全部嘘。
江ノ島が言った『デジャヴ』と『私の相談の時と同様』というのは『相談者が全ての真相を把握している』という比喩。『犯人は現場に立ち返らない』というのは、多分『夜長の下着を盗んだ犯人なんていない』という意味だろう。


日向「……で、なんだけどさ。なんでこんな狂言回しをしたのか、教えて貰えるか?」

アンジー「そんなの決まってるよー! アンジーの島に住むに相応しい人……島の女の子達のお婿さんを探すためだよー!! 今の所、快斗に是清に蘭太郎にゴン太。それから誠に千尋に白夜(77期)に眼蛇夢に猫丸、そして創が候補者なのだー! あ、終一はアンジーのお婿さんだから例外だって神様も言ってるよー!!」

夜長の壮大とも言える計画に、俺は唖然としてしまっていた。……まさかこいつ、この希望ヶ峰学園で過ごす三年間で気に入った男子全員を自分の島へ連れて帰る気なのか!?
可能か不可能かで言えば当然不可能だろうが、夜長は本気の眼だった。グルグルと渦巻き、狂気を宿した……「この事件の犯人」の眼だった。

日向「……悪いが俺は卒業後もお前の島へ移住する気は無いぞ」

アンジー「うんうん。「今は」それでも全然良いよー! いつかアンジーと神様が皆をアンジーの島に招待してみせるからねー!」

クスクスと、あどけない少女は笑う。まるで自分の勝利を確信しているかのように。

アンジー「アンジーの島は正に天国みたいな楽園なんだよー! 一度来たら誰も帰りたくなくなる……ここにずっと居たいって心から思うようになる……そんな島なんだから!!」

日向「……そうか。あ、そうだ依頼は……」

アンジー「これにて完結ハッピーエンドなのだー! お疲れ様創ー! ……あ、そうだった。ご褒美をあげなきゃね!!」

夜長はスタスタと俺に近づいてくると、俺が拒否する間も避ける間もなく──

──チュ♪

日向「──ッツ!?」

俺の右頬にキスをした。こんな美少女にキスされて嬉しくないはずがない(実際嬉しくもあった)のに、何故だか同時に一種の寒気を覚えるような……そんなキスだった。

Missionクリア! 夜長アンジーとの絆が大幅に深まりました。

アンジーは超高校級の美術部です。頼りにする機会は少ないかと思いきや、彼女には「神様の助言」があるので、どうしても大きなヒントが欲しいときに頼ると、良い事があるかもしれません。(ただし、頼りすぎると……?)

211: 2023/09/15(金) 22:04:24.65 ID:OYMh8erB0
日向「……なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「世の中には色んなゲームがあるけどさ。その中でも「元祖」って言えるゲームは──」

七海「──ゲームの歴史。それは遙か5000年の昔。古代エジプトにまで遡るという──」

日向「その返しは読めていたぞ。カウンター罠発動、神の宣告。……俺が言いたいのは「元祖」って言える「ゲーム」はどうして発足したのかって話しだ」

七海「うーん。その辺りは私より真宮寺くんの方が詳しいんじゃないかな? ただ、漫画やアニメであるような「重要な儀式」なんかじゃなくて、庶民でも遊べる様な娯楽だったらしいね」

日向「今も昔も、ゲームに人種も身分も無いって事か」


コンコンコン!


日向「っと、依頼者か? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」

213: 2023/09/15(金) 22:05:29.75 ID:OGTByKai0
さやか

214: 2023/09/15(金) 22:18:45.61 ID:OYMh8erB0
舞園「失礼します。日向先輩」

七海「やっほーさやかちゃん!」

日向「舞園か。なにか悩み事か?」

78期生 舞園さやか。才能は「超高校級のアイドル」黒髪ロングヘアにセーラー服、白いラインの入ったニーソックスという正統派の美少女。

清楚で丁寧な物腰だが言動には一本芯が通っており、真面目なしっかり者として周囲からの信頼も厚い。
苗木の中学校時代におけるクラス違いの同級生だが、苗木曰く、高嶺の花の舞園と凡人の苗木との間に接点は一切なかったらしい。しかし苗木が舞園を可憐なアイドルとして強く意識していたことはもちろん、舞園も苗木の優しさが印象に残っていたらしく、苗木が同級生であることを覚えていたという。

実際、左右田と見に行った澪田との合同ライブは(終わりがアレだったとはいえ)もの凄い盛り上がりようだった。「これが超高校級のアイドルか」と思わず圧巻されたものである。

……そんな彼女も今では立派な(?)苗木lovesで、霧切、朝日奈、不二咲と日夜苗木を巡った攻防を繰り広げているらしい。……それで良いのか超高校級のアイドル。

舞園「はい。どうしても日向先輩にご相談させて頂きたいことがありまして……」

七海「私が言うのもアレだけど、そんな畏まらなくても良いよ。日向くんは優しいし、細かい礼節なんかに拘る人じゃないから。じゃあ私はいつも通り部屋の外に行ってるね」

こうしていつも通り七海が部屋の外に出て行くと、俺は舞園に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

舞園「はい! 実は↓2」

216: 2023/09/15(金) 22:23:26.68 ID:QFhjbFxH0
苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さんでサバゲーしようと思うんですけど、人数がもう少し欲しいので日向先輩と七海先輩と後二人でしませんか?

217: 2023/09/15(金) 22:44:49.64 ID:OYMh8erB0
>>216 人数的に4vs5になってしまうのでちょっと改変。(3vs3vs3でもいけるんですが、描写が……ね?)

舞園「今度苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さん……いつものメンバーでサバゲーしようって話になったんですけど、人数がもう少し欲しいので、日向先輩と七海先輩にも参加して欲しいなぁって」

七海「サバゲーと聞いて」ガラララッ!

日向「おいコラ、教室の外に出て行ったんじゃないのか七海」

七海「勿論私も参加するよ日向くん」ふんすふんす

当然の様に教室に戻ってきた(目を輝かせている)七海を加え、舞園の話しは進む。

舞園「ま、まぁ要するに「一緒に遊びませんか?」っていうお誘いですね。あ、それと一応お願いがあって……所謂5VS5をやりたいので、後三人人数を集めて欲しいんです。……あ、戦刃さんと春川さんは禁止カードということで。というかその二人には審判をお願いしてありますから」

「一緒に遊ぼう」か……。良いな、こういう依頼は実に新鮮で良い。依頼者も俺達も思いっきり楽しむことが出来そうだ。しかしサバゲーか……七海によって鍛えられた俺のサバゲーの腕前は↓1(補正+20)色んな意味で断わる理由がない。

日向「遊ぶのは全然構わないぞ。あと、人数集めの件は承知した。実際にサバゲーをやる日までに集めておくよ」

舞園「ありがとうございます! 私達も動けたら良いんですけど、なにぶんサバゲーをやる日まで苗木くん以外全員忙しくて……よろしくお願いしますね!!」

そう言うと、舞園は安心した様子で部屋を出て行った。さてと、じゃあまず誰を誘おうか……↓3

218: 2023/09/15(金) 22:45:57.31 ID:OGTByKai0

220: 2023/09/15(金) 22:56:10.39 ID:XJXCF/4jO
こまえだ

221: 2023/09/15(金) 23:19:04.37 ID:OYMh8erB0
日向の腕前 51 実に平均的


狛枝「話しは聞かせて貰ったよ、七海さん。……あと元予備学科くん」ガラララッ!

七海「あ、狛枝くん。おっすおっす」

日向「うっげ!? 何でお前が教室のすぐ外にいるんだよ!?」

狛枝「いやぁ、廊下を歩いてたら舞園さんを見かけたんだけど、元予備学科級の君の研究教室に入っていくのを見てね。彼女が君にどんな依頼をするのか気になって後を付けさせて貰ったのさ」

日向「お前ストーカー取締法って知ってるか? 知ってるよな? 知ってるなら今すぐ舞園に謝ってこい」

77期生 狛枝凪斗 才能は苗木と同じく「超高校級の「幸運」」

抽選枠で希望ヶ峰学園に入学した。パーカーを着用し、才能も似ているなど78期生の苗木誠をどこか彷彿とさせるミステリアスな人物。性格はのんきでマイペース。驚異的なポジティブシンキングで、「絶対的な希望」を信じ、自身の持つ「超高校級の幸運」に関しては絶対の自信を持つ。その反面、自身のことは超高校級の才能を持つ周囲と比べて「ただの幸運」とネガティブに低く評価し、極めて自虐的で卑屈な態度をとっている。
推理力・洞察力等も優れている……77期生における大問題児だ。

こいつは「才能は生まれつき与えられる、選ばれし者が持つ希望である」という異常な思考回路を持ち、希望ヶ峰学園や才囚学園に所属している(もしくは所属していた)以外(一部例外あり)の人間を「自分以下のゴミクズ」だと本気で思っている。
だからなのかもしれないが、去年「予備学科」から本科に転入してきた俺の事を蟷螂の如く嫌っている。転入初日に「君が本当に「超高校級」の才能の持ち主かどうか、見極めさせて貰うよ」と喧嘩を売られるぐらいに。当然、俺もこいつのことが苦手で、普段は互いに関わろうともしない。


狛枝「七海さん、良かったらそのサバゲー。是非ボクも参加させて貰えないかな?」

日向「はぁ!? お前どうせ「皆の輝く希望がみたいんだ」とかなんとか言ってゲームを滅茶苦茶にする気だろ! 却下だきゃっ「うん、良いよー」七海!?」

一応、舞園から人数集めを任されたのは俺なのだが、俺が拒否する前に超高校級の相談窓口である俺の助手(を勝手に名乗っている)七海が許可を出してしまった。
七海が「……ダメ?」と上目遣いで俺を見てくる。……ああ、やめてくれ。こうなると俺は本当に弱いんだ。


狛枝「流石は七海さん! 素晴らしい心の広さの持ち主だね! ボクみたいなゴミクズを躊躇無く遊びに誘ってくれるんて……嬉しいよ」

ネットリとした声で、崇拝でもするように狛枝が七海に言う。「……マジで余計な事はするなよ」と俺は狛枝に忠告し(渋々)こいつの参加を認めたのだった。

さて、今度こそ誰を誘いに行こうか……↓2

223: 2023/09/15(金) 23:21:08.25 ID:OGTByKai0
左右田

225: 2023/09/15(金) 23:31:55.41 ID:OYMh8erB0
日向(やっぱりこういう時はアイツだ。アイツのツッコミ能力が必要な時だ!!)

狛枝が参加すると決まった瞬間、俺は「アイツ」を誘うことを決めていた。ただでさえ苗木lovesが(主に苗木のために)どんな行動に出るか分らないのに、狛枝まで参加したらマジで俺一人では状況を制御出来なくなる。
こういう時、俺のソウルフレンドは本当に役に立つんだ……!!


~~超高校級のメカニックの研究教室~~


左右田「サバゲー? 勿論良いぜ! 良い息抜きになりそうだしな!!」

左右田は二つ返事でOKしてくれた。ああ、本当に良かった。何も無ければ断わられるとは思っていなかったが、最近こいつが忙しく動き回っている事は俺も知っていたから、何か用事と被るんじゃないかと心配だったのだ。


日向「助かる。日程は~~だから、その日は丸々空けて置いて貰えると嬉しい」

左右田「ん、了解了解。んで、銃の改造ってどこまでして良いんだ? 連射機能とかロケットランチャーとか付けても良いのか?」

日向「……後で詳細なルールを送るから自分で確かめてくれ」

とんでもない改造銃(当然ルール違反)を持ち込もうとする左右田に、メールで詳細なルールを送りつけると、俺は最後の参加者を誘いに行った。
最後の参加者↓2

今日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

227: 2023/09/15(金) 23:32:42.81 ID:u6K/KQO1O
踏み

231: 2023/09/16(土) 21:21:10.42 ID:4qnN1nbK0
日向「だから聞いてくれって! ただ相手を倒すだけじゃダメなんだよ!! 決められた銃を使って倒さないと意味が無いんだ!!」

終里「ああん? でもこれって要するに戦争を模したゲームなんだろ? なら格闘戦が禁止って方がおかしいじゃねぇかよ!」

日向「その理屈は合ってる。合ってるんだけどこれはあくまでゲームで、キチンとした「ルール」ってもんがだな……!」

俺は最後に(廊下でバッタリ出くわしたからという理由で)終里に声を掛けたが反応はいまいちだ。どうも終里はサバゲーを「戦争ゲーム」か何かだと勘違いしているらしい。
それに加えて、自身の最大の武器である身体能力の高さを活かせない(物理で殴るが禁止されている)のがご不満のようで、ゲームに参加すること自体に難色を示している。

うーん、これはどうするべきだ……? 終里の持ち前の身体能力の高さは、別に物理技が封じられたところで痛手になるようなもんなんかじゃないと思うんだが……。

↓2

①終里を説得し続ける(ハッキリ言って成功率は低いです)
②諦めて他のメンバーを探す

233: 2023/09/16(土) 21:22:50.34 ID:8EGvAixdO
2

234: 2023/09/16(土) 21:25:27.62 ID:4qnN1nbK0
……仕方がない。これ以上説得しても恐らく終里は頷いてくれないだろうし、諦めて他のメンバーを探そう。
俺は「強引に誘って悪かった」と終里に一言謝罪を入れると、当てもなくサバゲーに参加してくれそうなメンバーを再度探し始めた。

さて、誰が居るだろうか……↓2

236: 2023/09/16(土) 21:26:51.83 ID:76GmYXcdo
残姉

240: 2023/09/16(土) 21:36:00.28 ID:4qnN1nbK0
戦刃は禁止カード>>217なので安価下の九頭龍を採用。ゾロ目なので参加確定。

九頭龍「ああ゛? サバゲーだぁ?」

日向「ああ。今度舞園達と一緒にやるんだが……どうだ?」

俺は「銃の扱いにも慣れていそう」という理由で、九頭龍を説得しに掛っていた。反応は……一見不満そうにも見えるが……


九頭龍「……チッ。言っとくが、俺はチャカの扱いにそこまで慣れてるって訳じゃねぇからな?」

日向「参加してくれるのか?」

九頭龍「……まぁ何だ。偶にはこういうお遊びにつき合うのも良いだろってな。丁度暇な日だったし、単なる気まぐれだ」

日向「ああ……。ありがとな」

組の事で忙しくない日なんて無いだろうに、九頭龍は俺達と遊ぶ約束をしてくれた。その事に感謝の意を示しながら、俺はメンバーが揃ったことを舞園に電話で伝えたのだった。

……そして、サバゲー当日に話は飛ぶ。

241: 2023/09/16(土) 21:48:17.32 ID:4qnN1nbK0
澪田「やっほっほー! さぁ、やって参りました、第一回希望ヶ峰学園生徒によるサバゲー大会! 実況は私、創ちゃんから話しを聞いて(強引に)司会進行を引き受けた澪田唯吹と!!」

豚神「解説、豚神白夜でお送りする。……サバゲーとしては小規模だが、超高校級の生徒達が相争うとなれば内容にも期待出来るだろう。よろしく頼む」

左右田の作ったミニステージの上で、実況用のマイクを放送室から(恐らく勝手に)持ち出した澪田と豚神が、森林用の迷彩スーツに身を包んだ俺達を見下ろしていた。
……別に戦刃や春川と違って「やってくれ」って頼んだわけじゃないんだけどなぁ……。


澪田「参加メンバーは誠ちゃん、さやかちゃん、響子ちゃん、葵ちゃん、千尋ちゃんの78期生メンバーと!」

豚神「77期生から日向、七海、狛枝、左右田、九頭龍の計十名だな。チーム分けは↓2」

①折角なので77期生対78期生
②は? コンマスレなんだから完全ランダムに決まってんだろ。

243: 2023/09/16(土) 21:54:52.45 ID:8EGvAixdO
1

245: 2023/09/16(土) 22:39:45.29 ID:4qnN1nbK0
澪田『偶然にも77期生から5名、78期生からも5名という丁度良い塩梅のメンバーが揃ったと言うことで77期生VS78期生でやらせて貰う事になってるっすよ!!』

豚神『無論、十神の名に掛けて贔屓などはせんが……同じ77期生として、そして奴らの先輩として、77期生メンバーには意地を見せて欲しい所だな』

澪田『あ、ルールに関しては長くなるんで、各自配られた書類を要チェックして望んでくださいっす! 違反者、反則者には恐ろしい罰ゲームが待ってるっすよー!!』

澪田の注意喚起で俺は書類(七海特性)をリュックから取り出し、念には念を入れて最後の確認を開始する。



【プレイ中のルール】

1.ゾンビ行為をしない。弾が当たったら自主的にしっかりとヒットコールをしてね?

2.ゴーグルを外さない。プレイ中はいかなる理由があろうとゴーグルを外してはいけないよ?

3.ヒット者を撃たない。ヒットし退場中のプレイヤーを撃ったらダメ。もし間違えて撃ってしまった場合はその場で軽く一言謝罪するとスマート。「ごめんね!」で全然OKだよ。

4.やみくもに打たない。敵プレイヤーを目視せずに撃つとヒットしたプレイヤーにさらに撃ち込んでしまったり、近距離の味方プレイヤーを撃ってしまう可能性が高くなっちゃうの。しっかり狙って撃とうね。

5.暴言や暴力は禁止だよ。他人とゲームを共にしている事を忘れちゃダメ。ちょっとした一言がトラブルの元となる可能性があるから、発言には注意してね?


【休憩中、セーフティーエリアのルール】

1.マガジンは抜いておいてね? 空マガジンであっても挿入は禁止。誰もが見た瞬間に安全である事が分かる事が重要だよ?

2.エアガンのセレクターをセーフティーに入れて、エアガンの安全装置を掛けさせてね?

3.トリガーを引かない。弾が入っていないエアガンでも作動させちゃあダメ。動作確認であっても所定のエリア(シューティングレンジ等)で作動させよう。

4.プレイ終了時は、エアガン内の残弾を空にしてからセーフティエリアに戻ってね? マガジンを抜いても弾がエアガン内に残っている可能性があるから、エアガンが空砲になったことを確認してからプレイエリアを出て欲しいな。


──と、まぁこんな具合だ。ごく普通のサバゲーのルールと何ら違いは無いな。……精々七海らしく語彙が可愛くなっている事位だろうか。


左右田「たっく……何で用意されたエアガンしか使っちゃいけねぇんだよ……。サバゲーと言えば改造銃の品評会みたいなもんだろ……」

九頭龍「んな訳ねーだろタコ。どこのサバゲーにロケランやミサイル付きの改造銃を持ってくる様な奴がいるんだよ」

左右田がブツブツと文句を言っているが、そんなことは当り前だ。エアガン改造有りのサバゲーなんて極一部の地域でしか行なわれていないし、そもそも左右田の言う改造が「スタングレネード付き」やら「ロケットランチャー搭載可能」な時点で基準がおかしい。
……まぁ流石は超高校級のメカニックと言ってやりたいが、あくまでサバゲーのルールは守ってもらう。ある意味これ、78期生との交流会みたいなもんだしな。


苗木「あ、先輩達。今日はよろしくお願いします!」

そうこうしている内に、苗木達が挨拶にやって来た。こちらも激励の意味を込めて返事を返す。


日向「おう、今日はよろしくな!」

七海「うん。ルールを守って楽しいゲームにしようね」

狛枝「企画の発端者は舞園さんなんだってね。……嬉しいよ。みんなの希望が輝く瞬間を間近で見られる機会を手ずから用意してくれるなんて!」

舞園「え、えへへ……。みなさんが喜んで貰えているみたいで私、嬉しいです!」

朝日奈「負けませんからね! 私スプラ○ゥーンは結構やりこんでるんだから!!」

霧切「……残念だけど朝日奈さん。そのゲームとサバゲーは精々「敵を狙って討つ」こと位しか共通点が無いわよ」

左右田「なぁなぁ、不二咲も残念だと思わねぇか? お前の腕なら空中から敵の位置を探れるドローンぐらい作れたんじゃねぇのか?」

不二咲「え、ええっと……。出来なくはありませんけど、やっぱりみんな平等に戦える方が良いかなって……」

九頭龍「あー、この馬鹿の話は無視して良いぞ。改造銃が持ち込めなくて拗ねてるだけだからな」

皆でそんな雑談をしている内に、あっという間にプレイ時間が迫ってきた。


澪田『あー、仲良くお喋りしてるとこ悪いんすけど、もうすぐゲームの開始時間(正確には作戦会議時間)なんで、各チーム用意された自分達の拠点に戻ってくださいっす!』

豚神『時間は有限だ。遊ぶ時間を短くしたくないのなら、もっとテキパキと行動しろ』

苗木「あ、もうそんな時間なんだ。じゃあ僕達は自分達の拠点に戻りますね」

日向「ああ、次に合うのは第一ゲーム終了後だな」

七海「ばいばーい!」

去って行く苗木達を見送ると、俺達は早速用意されたテントに入り、地形が詳しく書かれた地図を眺めながら作戦会議を始めた……。

77期生の作戦内容↓1(超高校級のゲーマー補正+20)
78期生の作戦内容↓2(超高校級の探偵補正+10)

246: 2023/09/16(土) 22:41:12.17 ID:9ai6zKWY0
速攻突撃

247: 2023/09/16(土) 22:43:01.48 ID:8EGvAixdO
苗木を囮にして罠にかける

249: 2023/09/16(土) 23:11:06.99 ID:4qnN1nbK0
77期生 37 まぁサバゲー初心者が立てる作戦内容ならこんなもんだよね。
78期生 58 サバゲー初心者達が立てる作戦としては上々。
(このSSの主役はあくまで日向(一部例外あり)なので、基本日向視点(77期生)でお送りします。


左右田「やっぱ先行制圧だろ! 俺、見たことあるぜ? 映画で少数のチームが速攻で敵拠点を制圧する奴!!」

九頭龍「まぁ、分かりやすくて良いかもな。コソコソ隠れ回って相手の隙を突いてバン! なんてのは俺の趣味にも合わねぇしよ」

狛枝「うーん……ボクは基本皆の意見に合わせるけど……。七海さんはどう思う?」

七海「んー……。それを見越した罠が仕掛けられてないかどうか心配ではあるけど、奇襲の一手としてはそこまで悪くは無い……位かな? ゴメンね。私、今回のゲームは自分で積極的に作戦を立てる気は無いんだ。じゃないとどうしても私の作戦一択でチームが纏まっちゃうだろうし……」

七海も大変だなぁ。「皆が楽しめる」事を考えて、発言やらプレイをする事まで考えなくちゃいけないんだから。

日向「んー……。じゃあ取りあえず初戦の作戦はそれで行くか。なに、失敗しても問題無いさ。兎に角、楽しむことを前提に動こう」

こうして、俺達の作戦は速攻突撃に決まった。上手くハマれば一気に相手の数を減らせるが、果たして……。


澪田『ではでは第一回希望ヶ峰学園サバゲー大会……開始っすー!!』

ピーッ! という甲高いホイッスルの音が鳴り響き、いよいよゲームが始まる。俺は手にしたエアガンを起動状態にすると、皆と共に颯爽と相手陣地目掛けて一直線に掛けていく。

澪田『おおっと77期生チーム! いきなりの速攻!! 相手の陣地目掛けて一直線っすね!!』

豚神『ふむ。所謂「先行制圧」という奴だな。ハマれば確かに強い戦法ではあるんだが……。78期生がそれに対応出来るかどうかが肝になるだろう』


左右田「オラオラオラー! 行くぜ行くぜ行くぜー!!」

まず先頭に立ったのが左右田。普段と比べてテンションが上がっているのか、それとも弐大との特訓の成果が出ているのか、以前よりも早いスピードで相手陣地へと駆けていく。
そして左右田を天辺に逆Vの字型になるように俺と九頭龍。最後方に七海と狛枝が付く。これなら逆に奇襲を喰らっても被害は比較的少なくて済むし、指揮官になるであろう七海は安全圏から皆に指示を出せる。


苗木「……ッツ! う、うわ! 本当に来た!!」

左右田「いやがったなぁ!」

そして最初に俺達が目撃したのが苗木だった。左右田を狙って銃を撃つが、当然左右田も苗木を狙って銃を撃つ。

↓1左右田の腕前(後方援護×4補正+40)(正面衝突なので苗木の腕前と真っ向勝負。なお、苗木はサバゲーの腕前も平均的なので、腕前は50固定)
負けた方が敗退。

250: 2023/09/16(土) 23:12:24.29 ID:wWbc3u350

251: 2023/09/16(土) 23:20:30.35 ID:4qnN1nbK0
ダダダダダダダダダダダダッッ!! という射撃音が連続して響く。左右田の撃った弾も苗木の撃った弾も互いに当たることはなかったが、後方から援護する俺達四人の連係攻撃を受けては、流石の超高校級の幸運を持つ苗木でも一溜りも無かったらしく……。

戦刃『……苗木くん、ヒット』

苗木「うう……」

あえなく誰かが撃った弾がヒット。苗木は失格となってプレイエリアから退場する羽目になってしまった。

左右田「いよっしゃぁ! この調子で一気に……!!」

「…………」

七海「……!?」

奇襲成功判定↓1 78期生補正+21 ↓2奇襲回避判定 77期生

254: 2023/09/16(土) 23:29:37.15 ID:4qnN1nbK0
奇襲成功値110 こ れ は ひ ど い 奇襲成功値が100を越えたので最低二人撃破確定。&以降のゲームに78期生にボーナス判定付与

霧切「……苗木くん。実に良い仕事だったわよ」

七海「ッツ!? みんな、避けて!!」

九頭龍「んなっっ!!」

苗木を撃破したとほぼ同時、俺達の四方からダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃声が響き渡った。

日向(作戦がバレていた……!!?)

撃破された二人

↓1↓2

01~25 日向
26~50 左右田
51~75 九頭龍
76~00 狛枝
(ただしゾロ目で……?)

255: 2023/09/16(土) 23:30:32.89 ID:wWbc3u350
ほい

257: 2023/09/16(土) 23:39:54.64 ID:9ai6zKWY0

260: 2023/09/17(日) 20:06:11.60 ID:EkPGUCdo0
九頭龍「ぐああっ!!」

狛枝「ああ……。皆の希望を守る為ならボクの命くらいなんでもないさ……!」

左右田「く、九頭龍! 狛枝ぁ!」

春川『(そんな大袈裟なリアクションしなくても……)九頭龍、狛枝ヒット。さっさとプレイエリアの外に出てって』

クソッ! 完全に罠に嵌められた!! そもそもあの苗木lovesが苗木を一人でポツンと放置しておくって状況に違和感を感じるべきだったんだ!!


澪田『おおっと! ここで78期生の皆が林の中から奇襲攻撃ー! 誠ちゃんという貴い犠牲を払っての大逆集に成功っすー!!』

豚神『なかなかやるな。流石は超高校級の探偵……と言ったところか。77期生側の作戦をバッチリ読み当てた』


七海「全員、威嚇射撃をしながら全力で後退!! 一旦距離を取って体勢を立て直すよ!!」

日向「りょ、了解!!」

霧切「そうはいかないわ。数的有利になった今こそ追撃のチャンス……! 朝日奈さん、舞園さん、行くわよ!! 不二咲さんは予定通り後詰めをお願い!!」

不二咲「うん、任せて!!」

舞園「はい、行きましょう!」

朝日奈「あはははっ! 一気に決めちゃうよー!!」

林の中から飛び出してくるのは霧切、舞園、朝日奈の三人。こっちが体勢を立て直す前に勝負を決めに掛るって算段か……!?

↓1撃破判定補正値+21
↓2撤退判定七海の指揮により補正値+10

263: 2023/09/17(日) 20:13:07.95 ID:EkPGUCdo0
118VS107で77期生勝利。

撃破判定↓1

01~50で日向
51~00で左右田

264: 2023/09/17(日) 20:16:14.78 ID:sCNFhd/6O
はい

265: 2023/09/17(日) 20:43:05.43 ID:EkPGUCdo0
※ここからすこし茶番入ります。


──クソッ! 七海の指揮は凄く優秀だってのに、78期生達の猛攻が止まらない……! 気分はまるで刺客の奇襲を受けたマフィアの幹部だ!!

霧切「……これで、決めさせて貰うわ!」

七海「──!! 日向くん!!」

ダダダダダダダダダダダダッッ!! と、霧切、朝日奈、舞園の三人の連続射撃が俺へと迫る。……俺は、ここまでか。二人とも、後は頼ん……


左右田「──うぐうぅうううううう!!」バスッ!バスッ!バスッ!バスッ!


日向「左右田……!?」

三人の撃った弾俺に当たる寸前、左右田が俺を覆い隠すように覆い被さり、身を挺して俺を守ってくれた。


日向「左右田……!? 何してるんだよ左右田!!」

左右田「う゛う゛ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」ダンダンダン!!(本来はヒット後の射撃なのでルール違反です)

朝日奈「あぶなっ!」(耳を掠めた)

舞園「きゃっ!」(腕を掠めた)

霧切「……ちっ! 仕方ないわね。こっちも一時後退しましょう!」

四人が走り去っていく足音を聞きながら、左右田は息も絶え絶えに言葉を放つ。


左右田「なんだよ……。結構当たんじゃねぇか……。へっ!」

日向「そ、左右田……」

左右田にヒットしたペイント弾が、まるで血のように身体中の至る所から流れ出していく。それはまるで、本物の流血の様だった。


日向「ああ……。あああ……!!」

左右田「何て声、出してやがる……。日向ぁ!! 俺は……超高校級のメカニック……左右田和一だぞ……。こんぐれぇなんてこたぁねぇ……!」

日向「でも……! でもぉ……!!」

左右田「良いから逃げろぉ! ……勝利が……待ってんだ……! それに……」

左右田(日向……やっと分ったんだ。サバゲーに辿り着く場所なんて要らねぇ、ただ進み続けるだけで良い! 止まんねぇ限り、道は、続く……!)


日向(幻影)「(作戦失敗を)謝ったら許さない」

左右田「ああ……。分ってる」


左右田「俺は止まんねぇからよぉ……! お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞぉ!!」

ゆっくりと、左右田が前のめりに倒れていく。まるで俺と七海に道を示すように。


日向「左右田ぁ!!」

七海「左右田くぅん!!」

澪田『和一ちゃぁん!!』

豚神『左右田ぁ!!』



左右田(だからよ……。止まるんじゃねぇぞ……!!)



春川『(……いや、何この茶番……)左右田、ヒット。さっさとプレイエリアから出てって』


──とまぁ、そんなこんなで俺と七海は無事に安全圏まで撤退することが出来たのだった。

266: 2023/09/17(日) 20:53:26.52 ID:EkPGUCdo0
日向「……で、実際これからどうする。何か逆転出来そうな手段はあるか?」

自分達の拠点ギリギリまで戻って来た俺と七海は、急いで作戦を立て直していた。現在の残り人数は4対2。逆転が不可能な数では無いとは言え、ちょっと厳しい人数差だ。


七海「うーん。……人数差をひっくり返す作戦として、やっぱり定番なのは林と草の中に隠れてヒットアンドアウェイのゲリラ戦かなぁ?」

日向「……やっぱそれぐらいしか無いか?」

七海「うん。でもそれは相手も読んで警戒してくるだろうし……。なにより俊敏に動かないといけないプロのテクニックだから上手く行くかどうか……」

七海は超高校級のゲーマーとして必氏に頭を悩ませて逆転する方法を考えてくれている。……他に何か無いのか。相手の心理を逆手にとって一気に逆転する手段は……!!

↓1高コンマほど良い作戦を思い付く(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2高コンマほど77期生を追い詰める作戦で責めてくる(有利補正+21)

267: 2023/09/17(日) 20:54:00.68 ID:rsFtg7iJ0

268: 2023/09/17(日) 20:55:26.65 ID:7DaqvV9i0
確かこの近くに誰かの忘れ物のかんしゃく玉があったから有効に使う。

269: 2023/09/17(日) 21:15:01.32 ID:EkPGUCdo0
88vs86 ギリギリで77期生の勝利。

七海「うーん。かなりリスクを負うけど一発逆転可能な戦法があるにはあるよ」

悩みに悩んだ末、七海が「ある作戦」の提案をしてくる。

日向「……どんなのだ?」

七海「うーんとね……」


~~その頃、78期生の拠点近く~~


朝日奈「やったやった! 一気に三人もやっつけちゃった!」

舞園「流石は霧切さんですね。読みがバッチリ当たりましたよ!」

霧切「そう褒められることでも無いわ。苗木くんを犠牲にして得た有利だから、みんな少しばかり心が痛むでしょう?」

不二咲「うん……。でも! 超高校級の幸運を持つ苗木くんなら、きっと先輩達の注意を引いてくれるはずだって信じてたよ!!」

霧切「ええ。彼を囮にしたのだから、最低でもこの位の戦果は出さないとね。さて、相手は恐らく林と雑草に紛れてのゲリラ戦法を仕掛けてくるでしょう。一人になるのは危険。かと言って二人になるのも皆で固まるのも不安ね」

朝日奈「んー、じゃあどうするの?」

霧切「2-2に別れた上で、立て列を保って各種クリアしていきましょう。前衛が朝日奈さんと舞園さん。後方が私と不二咲くん。焦る必要は無いわ。ゲリラ戦を仕掛けると言うことは、弾の発射音で自らの場所をバラすということ。……余程訓練された自衛官や兵士じゃ無ければ早々上手く行かないわ。落ち着いて、各個撃破していきましょう」

「「「おー!」」」とチームが纏まる。やはり人数差的に有利だというのがあるのか、皆の足取りは軽い。

作戦通り、落ち着いて林の中に入り。前衛を舞園と朝日奈。後衛に霧切と不二咲で進んでいた時だった。


「…………」

霧切「ッツ!?」

↓1奇襲成功判定 77期生+22 ↓2奇襲回避判定 78期生+21

270: 2023/09/17(日) 21:15:30.60 ID:zpuALNdw0
q

271: 2023/09/17(日) 21:15:50.03 ID:p8S0ndrgO

276: 2023/09/18(月) 04:49:03.25 ID:O10UVSIP0
82vs24 奇襲成功。78期生一人撃破確定。


ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃声。それはなんと、彼女達の後ろ──霧切や不二咲よりも更に後ろから聞えてきた。

霧切(そんな!? いつの間に背後を取られたっていうの!?)

不二咲(ど、どういう事!? あれからあまり時間も経って無いのに!!?)


~~時は、数分間に遡る~~


日向「敵の背後を取る!?」

七海「うん、相手は九頭龍くん、狛枝くん、そして左右田くんを撃破して警戒心が薄まっているはず……。今なら静かに速攻で林の中を進めば相手の背後を取る事はそこまで難しく無いと思う」

七海の提案した作戦は、なんと最初の速攻突撃とほぼ変わらない物だった。ただ、最短ルートを行くのでは無く、林や茂みを利用して自分達の身を隠し、相手陣地の後方まで速攻で移動するという作戦だ。
……確かにそれが決まれば油断した相手を討ち取ることは容易いかもしれない。でももし失敗してしまえば四人分の一斉射撃を受けて一貫の終りだ。

日向(……でも、それしか手が無いのなら……)

ギャンブルに最も必要なのは「勇気」──前にセレスに教わった言葉が、俺の心の中で響く。


日向「……分った。その作戦で行こう」

七海「うん。ゲームは最後の最後まで、やってみなくちゃ分らないからね!!」


~~~~


日向(まさかこうも上手く行くなんてな……!!)

奇襲が大成功し、混乱する78期生達に、俺達は兎に角銃を乱射しまくる。そして……

撃破判定↓1

01~25 霧切
26~50 不二咲
51~75 朝日奈
76~00 舞園

277: 2023/09/18(月) 06:18:13.18 ID:XUI48Up70
誰がバイナラするか?

278: 2023/09/18(月) 11:51:17.76 ID:O10UVSIP0
数秒に渡る激しい銃の撃ち合いが一旦終わり、ヒット判定を受けたのは……。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「くっ……!」

相手チームの中核(ブレイン)を担っているであろう、霧切だった。よし! ここでブレイン役を落とせたのは大きいぞ!!
俺は空になったマガジンを急いで装填し直し、再び相手チームに向かって銃を構える。七海は近くに居ないから完全な連携は取れないがここは……。

↓1

①このままこの場で銃撃戦を続ける。(リスク中リターン中)
②このまま前進し、更なる戦果を狙う(ハイリスクハイリターン)
③一旦撤退し、次なる作戦を練り直す。(ローリスクローリターン)

279: 2023/09/18(月) 12:43:13.52 ID:CW4jBMdWO
1

281: 2023/09/18(月) 21:10:42.36 ID:O10UVSIP0
作戦①このままこの場で銃撃戦を続ける。(リスク中リターン中)

……ここは七海が動いてくれることに掛けて敵を押しとどめ続けるべきだ。アイツの事だからもしかして、霧切を撃破出来たと同時に動き出していてもおかしくない。
俺はそう決断するとなるべく背を低く屈ませ、すぐに茂みに隠れた三人に向かって威嚇射撃を放ち続ける。これで相手の動きを少しでも制限で出来れば良いんだが……。

日向「……よし、行くぞ!!」

↓1 有利判定01ほど77期生有利。00ほど78期生有利

282: 2023/09/18(月) 21:11:42.00 ID:0ig7B3Kt0

285: 2023/09/18(月) 21:35:57.44 ID:O10UVSIP0
あ、これ日向くん達負けましたね()


俺がその絶望とも言えるホイッスルを聞いたのは、相手の射撃が俺の方ではなく、ある方向へと向かって暫くしてのことだった。


春川『七海ヒット』

七海「あちゃー……」

日向「……うっげぇ!?」

思わずそんな嗚咽が口から漏れる。やっぱり七海が単独行動してたのは予想通りだったが、居場所を特定されて集中射撃を喰らってしまったらしい。
そしてその場で威嚇射撃を続けいた俺が、三人に勝てるはずもなく……。


春川『日向、ヒット。77期生全滅。よって78期生の勝ち』

日向「ホントすまねぇ……」

これなら俺が囮になった方がまだマシだった……折角逆転の切り札(七海)が生き残ってくれてたっていうのに……。
そんな残悔を抱きながら、俺はプレイエリアの外へと出て行った。

澪田『試合終了~!! 第一回戦は78期生の勝利っす!!』

豚神『見事な作戦看破だったな、77期生達の作戦を殆ど読んでいた。77期生達は動きを読まれすぎたな。特に最初の速攻突撃を苗木を囮に壊滅させられたのはかなり痛かっただろう』

~~~~


舞園「やりましたね!!」

朝日奈「うんうん、霧切ちゃんの「七海さんは日向くんを囮に単独行動してくるはず」って読みがバッチリ当たったよね!!」

霧切「偶然よ。それにあなた達の腕が良くなければ今頃彼女に三枚抜きされていてもおかしくなかっったわ。……良くやってくれたわね」

不二咲「あとあと、苗木くんの囮も良かったよ! 最初に三人も撃破できたのは苗木くんのおかげって言っても過言じゃないもの」

苗木「い、いやいや! 実質ボク何もしてないからね!? ……でも、皆の役に立てたっていうなら囮になった甲斐があったかな」

勝利の感想を言い合う78期生達を尻目に、俺達77期生は反省会をしていた。


左右田「悪っりい……。俺が言った作戦完全に読まれてたわ……」

日向「謝ったら許さないって言っただろ? 左右田の所為じゃないさ」

七海「そうそう。ゲームは楽しくやらなくちゃね。私だって最後の単独行動を霧切さんに読まれてた訳だし」

九頭龍「気にしてる暇があっったら次だろ次。全三回戦なんだ、次こそ勝つぞ」

狛枝「ああ……。敗北を糧に成長、団結をする皆の希望……なんて美しいんだ!!」

そうだ、まだまだ勝負は続く。次の試合で勝てば良い。


澪田『ではそろそろ第2回戦を始めるッすよー!』

豚神『77期生、78期生、それぞれチームの陣地に戻れ。手早くな』

澪田と豚神の宣言を聞いて、俺達は再び自分達の陣地へ舞い戻る。さて、今回の反省点を活かすとして、二回戦はどんな作戦でいくべきだろうか……?

作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

286: 2023/09/18(月) 21:39:55.18 ID:XUI48Up70
苗木の足元を狙い苗木のラッキースOベを狙う。目標は霧切とダブルキル。

287: 2023/09/18(月) 21:40:57.72 ID:30PR3m1LO
舞園のハニトラ

289: 2023/09/18(月) 22:04:46.87 ID:O10UVSIP0
さっきから77期生のダイスが弱すぎる……。(七海が本気を出してないからっていうのもありますが)
それと、ラッキースOベやハニトラはこの状況下(サバゲー)で成功するとは思えないので、出来るだけそれっぽいシーンを演出するということで。

77期生 38 まぁサバゲー初心者が立てる作戦内容ならこんなもんだよね。
78期生 82 非常に高度な作戦。(一応50以上差が付いてないので初手撃破は無し)

左右田「んで、次はどうするよ。初手からゲリラ戦でも仕掛けてくか?」

七海「んー。本来のサバゲーであればそれが王道にして基本の戦術なんだけど……。向こうには霧切さんがいるからなぁ……」

九頭龍「また作戦を読み当てられるかもしれねぇって事か」

日向「でも他に意見を出せって言われても俺は何も思い付かないぞ? 精々林の中を逃げ回ってカウンターを狙う──ぐらいじゃないか?」

狛枝「ボクみたいなゴミクズが何の役に立てるわけでもないけれど……。向こうの指揮官(霧切)を速攻で落とせても油断はしない方が良いって感じかな。今回みたいに作戦を事前に伝えられてたら意味が無いわけだしね」

結局、その後も良い案は出ず。俺達の作戦は「ゲリラ戦」に決まった。初手から林や茂みを利用して身を隠し、相手の近くまで近づいてキルを狙う戦法だな。
さて、相手はどう出てくるか……。


澪田『ではでは第2回戦! 開始っすー!!』

澪田のコールで俺達は一斉に林の中の茂みへと移動し、身を隠しながらゆっくりと、しかし着実に相手の陣地を目指して近づいていく。……身体に触る草達や枯れ木が非常に鬱陶しいが、ゲリラ戦なんてそれ前提だ。我慢我慢……。
……そうして林の中を進み続けて、その途中でピタリと七海が止まった。なんだなんだと、俺は七海に声が届く位置まで移動して話し掛けてみる。


日向「どうしたんだよ、七海」

七海「……変なんだよね。相手の動きが無さ過ぎるんだ」

確かに言われてみれば、俺達みたいなゲリラ戦を選択しているならそろそろ鉢合わせる筈だ。陣地で防衛戦を張っているか、前みたいに囮戦法を使っているか、さもなければ……!?

日向「──みんな! 避けろ!!」

九頭龍「──!?」

俺がそう咄嗟に指示を出せたのは、俺達自身がその作戦をやった直後だったからだ。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という射撃音が俺達の「後方から」響き渡る。クソッ! やられた……!! 今度は向こうが速攻を選択して、結果として背後に回り込まれたんだ!!

回避判定↓1 54以下で誰か一人撃破

290: 2023/09/18(月) 22:05:09.90 ID:j5SqDtqC0

291: 2023/09/18(月) 22:12:48.64 ID:O10UVSIP0
90 取りあえず初撃では誰も餌食にならなかった模様。


左右田「うおぉおおおおおおっ! あっぶねぇええええええ!!?」

ゲリラ戦を選択していたのが幸いしたのか、全員咄嗟に地面に屈んだり、木の陰に身を隠すことで相手の攻撃を避けることが出来たらしい。
しかし、状況が不利なのは依然変わっていない。こっちは相手の居場所が完全には分らないのに対し、向こうはこっちの居場所をほぼ完全に把握しているだろう。

この状況下でゲリラ戦を行ない続けるのはどう考えてもこっちが不利だ。一旦撤退しなければ話にならない。──どうする?

↓2

①みんなで威嚇射撃をしながら木々に紛れて後退し続ける。
②誰か一人を囮にして、他のメンバーは逃げる。
③その他安価

293: 2023/09/18(月) 22:16:35.83 ID:j5SqDtqC0
1

294: 2023/09/18(月) 22:23:11.63 ID:O10UVSIP0
①みんなで威嚇射撃をしながら木々に紛れて後退し続ける。


七海「全員、全力で威嚇射撃をしながら後退!! 相手を無理に狙わないで! 「当たるかもしれない」って思わせられれば十分だから!!」

狛枝「ボクが一人で囮になっても良かったんだけど……了解したよ、七海さん」

七海の指示で、俺達はマガジンに入っている弾を撃ち尽くすつもりで相手が居そうな場所に無闇矢鱈に銃を連射する。……これで相手の射撃が少しでも弱まってくれれば良いんだが……!!

↓1 54以上で全員無事に後退できる。

297: 2023/09/18(月) 22:38:06.88 ID:O10UVSIP0
92 全員無事に後退できた。

銃を無闇矢鱈に撃ち続けて、弾が切れたらマガジンを取り替えて──そうして暫く経つ内に、相手からの射撃は無くなっていた。「ふぅ……」と思わず一息つく。どうやら無事に撤退できたようだ。
さて、これからだがどうするべきか……。俺達は七海の傍に近寄りすぎないように近寄り、声をなるべく小さくして作戦を考え治す。


九頭龍「……どうすんだよ。向こうの陣地の目の前まで来ちまったけどよぉ」

日向「向こうの陣地で逆に防衛網を敷いてカウンターを狙う……ってのはどうだ?」

七海「悪くは無いけど、消極的なそれになるね。それと、相手に間違いなく「先手」を譲る事になっちゃうから、それなりの覚悟が必要かな」

狛枝「こういうのはどうだい? ボクが一人で相手の戦力を偵察に行くんだ。……知っての通り、ボクは超高校級の幸運でね。偵察程度なら無傷で帰ってこられる自信があるよ」

左右田「いやいやいや! お前のそれはムラがありすぎるんだっつーの!! 前の苗木みたいに囮になるってんならまだ兎も角、一人でツッコんで蜂の巣にされたらムザムザ一人を失う事になっちまうだろうがよ!!」

……意見が纏まらないな。防衛網を敷くか、狛枝に任せるか、それとも……。↓1


①この場で防衛網を敷いて相手を待ち構える。
②狛枝に戦力偵察に行かせる。
③それ以外(安価)

どれも高コンマほど効果有り。

298: 2023/09/18(月) 22:40:45.65 ID:6AJmsy40O

ちなみに男子が裸になって驚かせる作戦はあり?

299: 2023/09/18(月) 22:53:13.31 ID:O10UVSIP0
かなり迷いますが、今回は「無し」で。 >>298 ちなみにですが、②の場合、コンマが30以下だったら問答無用でヒットになってました。

仕方が無い。今回ばかりはこいつの「幸運」を信じよう。こいつが唯一「自分が持っている才能」と自信を持っている「超高校級の幸運」を……!!


日向「俺は、狛枝の意見に賛成する」

左右田「ひ、日向!?」

反対派の左右田が驚きの声を上げて俺を見る。


狛枝「へぇ……よりにもよって君が賛成してくるんだ?」

日向「別に他意は無い。相手の動きや作戦を把握出来れば、選択肢も良い意味で狭まる。やるべき事がハッキリすれば迷いもなくなるだろ」

九頭龍「そりゃまぁ、そうかもしんねぇけどよ……」

九頭龍もあまり気が進まないようだ。七海はどうだろうか。


七海「……今追い込まれてるのはこっちだからね。どの道、リスクのある「賭け」に出る必要はどうしてもあると思う……よ?」

狛枝「決まりだね。それじゃあひとっ走り偵察に行ってくるよ。できれば一人か二人キルできれば良いんだけど……。ハハッ! 流石にそれは高望みかな?」

そうして俺達は狛枝に偵察を任せ、各自林の中に身を隠して狛枝の報告を待つ事にした。

↓1 狛枝が持って来た情報

①相手側の人数
②相手の作戦
③それ以外(安価)

300: 2023/09/18(月) 22:54:48.33 ID:OVUcj47g0
2

302: 2023/09/18(月) 23:00:12.91 ID:O10UVSIP0
33 ゾロ目なので今回やる第2作戦の判定に78期生に大幅なデバフ。


狛枝「ふぅ……ただいま」

狛枝が帰ってきたのは、それから約7分後の事だった。


日向「で、どうだった?」

狛枝「相手側の人数は正確には分らなかったけど、話しを聞いて大体の作戦は分ったよ」

左右田「話しを聞いたって……。お前そんなに相手の近くまで接近したのかよ!?」

狛枝「したよ? そのままキルを狙っても良かったんだけど、なんだか嫌な予感がしてね。みんなに情報を確実に持って帰る方が希望に繋がると判断したんだ」

七海「……それで、相手の作戦は?」

狛枝「↓2」

306: 2023/09/18(月) 23:05:42.13 ID:XUI48Up70
不二咲と朝日奈ペアと舞園と霧切ペアで二手に分かれて苗木は残姉の所で偵察。

308: 2023/09/18(月) 23:19:16.21 ID:O10UVSIP0
狛枝「不二咲さん朝日奈さんペアと、舞園さん霧切さんペアで二手に分かれてるみたいだね。苗木くんは戦刃さんの近くに居るみたいだ」

日向「戦刃の? なんでそんな……毒にも薬にもならなそうな……」

七海「……! なるほど、流石は霧切さん……いや、今回は苗木くんかな? 上手い手を使ってくるね」

九頭龍「どういう事だ?」

七海「ねぇみんな。今回のサバイバルゲームでプレイエリアにいるのって誰だと思う?」

左右田「あ? んなもん俺達プレイヤーと、審判役の戦刃と春川に決まってんだろ?」

七海「うんうん、そうだよね。ならさ、その中でプレイヤーから一番存在が無視されるのって誰だと思う?」

日向「それは……あ!!」

そこまで言われて、ようやく俺は気がついた。そうか、戦刃の近くなら……!!


七海「審判役の戦刃さんの近くなら、殆どのプレイヤーは注目しないよね? だって審判役に注目したってなんの意味も無いもの」

狛枝「それを心理を逆手にとって、戦刃さんの近くで偵察役を行なってるっていう訳だね」

九頭龍「えっぐい手を使ってくるなぁおい!」

だがその作戦は狛枝の決氏の偵察によって、俺達に筒抜け。後はそれを撃破する作戦を考えるだけだ!!

第2作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2 78期生(作戦が筒抜けなので補正-30)

309: 2023/09/18(月) 23:21:12.43 ID:O7/ljL+KO

310: 2023/09/18(月) 23:22:13.28 ID:j5SqDtqC0
あああ

312: 2023/09/18(月) 23:27:41.09 ID:O10UVSIP0
63VS-2 50以上差が付いたので一人撃破確定。具体的にどんな作戦で行く? ↓2

314: 2023/09/18(月) 23:34:40.32 ID:OVUcj47g0
苗木に気付いてないふりをして苗木一本釣り

321: 2023/09/19(火) 20:37:36.04 ID:CHdkUbAW0
左右田「だったらやっぱ苗木一本釣りだろ!」

九頭龍「折角(トリックさえ分れば)分かりやすい場所で単独行動をしてくれてるわけだしな。あいつの役割が分った偵察だと分った以上、俺達の情報をこれ以上くれてやる意味もねぇ」

狛枝「うーん。それはそうなんだけどさ、どうだろう。あえて気づいて無いふりをして、苗木くんを泳がせておくっていうのは」

日向「自分達の行動が相手に筒抜けだって分っているからこそ、取れる戦略もあるって事か。……七海はどう思う?」

七海「んー、狛枝くんの意見も一理あるんだけど、私はやっぱり苗木くんから狙うべきだと思うなぁ。狛枝くんじゃないけど苗木くんの「超高校級の幸運」も馬鹿に出来ないし、なにより「戦刃さんの傍に居る苗木くんが撃破された」って情報を相手チームが知った時に……」

日向「2・2の編制を崩して体勢を立て直そうとする可能性があるって事か。じゃあやっぱり苗木から撃破していこう」

七海「うん。作戦は…………」


~~~~


苗木「……」コソコソ

戦刃(……苗木くんがずっと私の後ろを付いてきてくれてる……。こんな状況だけど、なんだろう。なんか嬉しい……)

戦刃むくろは(審判中にも関わらず)そんなことを考えながら、姿勢を低くして自分の後ろにピッタリと張り付いてくれている苗木を後ろ目で見ていた。
最初は何をしているのか分らなかったが、仮にも超高校級の軍人である戦刃むくろは、以外と早く78期生達の狙いに感づいた。

彼らは自分(審判)を利用している。自分の傍に付くことで相手の注意を逸らし、安全圏から偵察を行なっているのだ。たとえ相手に居場所がバレたとしても、審判を撃つのはルール違反だから、無闇矢鱈な乱射は出来ないという算段である。


戦刃(あ……日向くん達だ)

苗木「…………」

茂みの中を縦一列になって行動しているのは、日向、左右田、九頭龍、狛枝の四人。リーダー格である七海の様子が見えないが、四人の位置情報を持ち帰れれば上々だろう。
そう判断した苗木が、戦刃の傍を一歩、二歩、三歩と離れた瞬間に、それは起こった。

──バン!

苗木「……え?」

日向達とは逆方向の茂みの中から一発の銃弾が飛んできて、苗木の横っ腹にモロに当たってしまう。


戦刃『あ……。な、苗木くん、ヒット』

苗木「そんな……!」

あの四人から射撃は受けていない、つまり自分を撃ったのは間違い無く隠れ潜んでいた七海だ。要はあの四人は囮であり、こうも正確に自分を狙い打ちにされたと言うことは……!!



~~~~


霧切「……作戦がバレていたのか、それとも相手も「審判の近くなら視界に止まりにくい」と気づいて偶然かち合ったのか。微妙な所ね」

一方その頃、78期生のリーダー格である霧切は、冷静に状況を分析していた。偵察に徹してくれていた苗木が撃破されたと言うことは、もうこれ以上相手の情報を入手するのは難しいと言うこと。
無論、戦刃だけでなく春川も、今後は注意深く観察される対象となるだろう。……まぁどのみち、二度同じ手は使えない。

舞園「どうします? 一旦纏まって体勢を立て直しますか?」

霧切「そうね……どうしましょうか」

霧切は考える。状況は5対4。しかも最悪の場合、こちらの動きが相手に漏れている可能性がある。さて、どうするべきか……。

第三作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20+情報補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

322: 2023/09/19(火) 20:40:42.40 ID:DeN/LaV0O
はい

323: 2023/09/19(火) 20:41:23.14 ID:42VqxxWM0
九頭龍の身長の低さを活かして低姿勢で移動し誰かをヒットアンドアウェイ

324: 2023/09/19(火) 20:51:08.44 ID:CHdkUbAW0
70vs24 77期生有利で再判定。

日向(よし、ここまでは想定通り……)

俺達四人は相変わらず、七海以外一列に纏まって行動をしていた。一番強い七海に単独行動をし続けてもらいたいと言うのもあるが、もし相手が2・2の編制を変えていなかった場合、数的有利を取る事が出来るからだ。
横っ腹さえ付かれなければ、相手に先手を許したとしても被害を最小限に出来る。「あえて一つに纏まる」「ただし、目立つ行動は控える」七海が提案したこの二つを護りながら、俺達は78期生のみんながいるであろうと思われるポイントに移動していた。……そして。

どっちを見つけた? ↓1 撃破判定 ↓2 46以上で誰か一人撃破

01~50 舞園・霧切ペア
51~00 朝日奈・不二咲ペア

328: 2023/09/19(火) 21:09:23.99 ID:CHdkUbAW0
00 スーパークリティカル 二人とも撃破&次の判定に更なるボーナス


日向(……いた! 朝日奈と不二咲だ)

狛枝が持ち帰った情報通り、舞園・霧切、朝日奈、不二咲で行動しているというのは本当だったらしい。二人とも注意深く茂みの中を移動しているが、こちらに気づいている様子は全く無い。
……千載一遇のチャンスって奴だ。


日向(……左右田、俺と一緒に朝日奈を狙え。九頭龍と狛枝は不二咲を頼む)

九頭龍(……あいよ)

俺達は相手に気づかれないように音を立てずそろーっと向きを変え、二人にそれぞれ狙いを付ける。そして──


日向(──撃て!!)

朝日奈「えっ!? きゃっ!!」

不二咲「う、うわぁあああ!!」

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が炸裂する。朝日奈と不二咲は突然の襲撃に何が起こったのかも分らず、俺達の放った銃弾の餌食となった。


春川『朝日奈、不二咲、ヒット──とっととプレイエリアの外に行って』

春川の宣言が、プレイエリア内に響き渡る。これで状況は5対2。無論、油断できる訳じゃあないが、かなり有利になった筈だ!

~~~~

七海(おー、日向くん達やるねー)

たった一人、四人をサポートする形で彼らの十数メートル横で単独行動をしていた七海は、心の中で称賛を示していた。連携も、行動指針も、かなりシッカリとしている。手酷いカウンターを喰らった1戦目からは考えられない進歩だ。


七海(これは私も負けてられない……かな)

四人の活躍に刺激され、超高校級のゲーマーがホンの少しばかり本気を出して、本格的に動き出す──


第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30+情報補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

329: 2023/09/19(火) 21:10:04.51 ID:DWjimZAZ0

330: 2023/09/19(火) 21:11:24.37 ID:iBBuoIPrO

332: 2023/09/19(火) 21:20:50.75 ID:CHdkUbAW0
91vs47 77期生有利で再判定。

舞園「あー……。霧切さん、これどうしましょうか」

舞園は緩んでしまったゴーグルをはめ直しながら、リーダーである霧切に問う。無論、彼女とて逆転を諦めているわけではないが、三人も差が付いてしまうと流石に厳しい。


霧切「……そうね。各個撃破されるのを覚悟で別れてゲリラ戦をやるか、それともこのまま二人一緒に行動をし続けるか……。「数的有利」を取った相手がどういう指針で来るか……。流石にある程度の人数は纏まっているとは思うのだけれど……」

霧切も霧切で、逆転を諦めずに推理をし続ける。ここから逆転する事が出来るならば……。

↓2
①二手に分かれる
②このまま二人一緒に行動する

334: 2023/09/19(火) 21:21:48.29 ID:plgFqnXk0

335: 2023/09/19(火) 21:32:51.95 ID:CHdkUbAW0
霧切(……向こうに単独行動をしている(恐らく)七海さんがいる以上、私達も単独行動をして鉢合わせ→そのまま銃撃戦で打ち負けるって構図が一番最悪なのよね……)

霧切は超高校級のゲーマーである七海を、このゲームの最大のキーだと考えていた。彼女がやるゲームとは、なにも電子ゲームだけに止まらない。TRPGやTCGといったアナログゲーム。果てはこういったリアルサバイバルゲームまで(電子ゲームほど得意ではないと考えてはいるが)なんでもござれのゲームの天才だ。

そんな彼女に、そしてある程度固まっている別働隊に対抗するには……。


霧切「……やっぱりこのまま二人で行動しましょう。ここから逆転するならもう林の中に隠れ潜んでのゲリラ戦しかないわ。それなら単独行動しようが一緒に行動しようが撃破される確率はほぼ一緒だもの」

舞園「分りました。ではこのままということで──」

二人の作戦がようやく決まった──その時だった。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、二人の斜め右の林から炸裂する。

霧切・舞園「「──ッツ!?」

撃破判定↓1 44以上でどちらか撃破。

336: 2023/09/19(火) 21:33:56.96 ID:ZAgX0jSyO
やられた

337: 2023/09/19(火) 21:35:49.83 ID:CHdkUbAW0
やられたのはどっち?

↓1
01~50 で霧切
51~00 で舞園

338: 2023/09/19(火) 21:36:07.41 ID:42VqxxWM0
どっちだ!

340: 2023/09/19(火) 21:49:48.46 ID:CHdkUbAW0
その銃弾は、適当にバラ撒かれた物では決してなかった。的確かつ確実に、霧切を狙い打ちにしてきていた。


霧切「ッツ──! 舞園さん、逃げて!! ここは私は引き受けるから!!」

舞園「で、でも──!」

霧切「良いから早く!!」

舞園「は、はい!!」

霧切は舞園をその場から逃がすと、銃弾が放たれたであろう場所に的確に反撃をしようとしたが、あと一歩遅かった。バチュン! というヒット音が、霧切の腹に炸裂する。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「……やられたわね。そこに居るのは七海さんでしょう?」

「…………」

霧切「日向くん達に団体行動をさせて、自分はその背後か横から彼らのサポート……。と見せかけて、途中で移動スピードを上げて私達を強襲してきた……。違うかしら?」

その質問に、返答は無い。ここで姿を現わしたり、余計な返事をすれば、どこかで舞園が聞いている(見ている)可能性が否定出来ないからだ。


戦刃『あの……霧切さん、なるべく早くプレイエリアの外に移動して欲しいんだけど……』

霧切「あらごめんなさい。ついつい探偵としての性が出てしまったの」

そんな一言を残しながら、霧切は戦線を離脱していった。……これで5対1。状況はまさに絶望的だが、果たして……。

第五作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

341: 2023/09/19(火) 21:50:09.72 ID:DWjimZAZ0

342: 2023/09/19(火) 21:51:29.44 ID:zV/cP7baO
ジャイアンリサイタルでもするか?

344: 2023/09/19(火) 22:07:37.78 ID:CHdkUbAW0
102VS54(ただし、元の目がゾロ目なので……?)


舞園(……こうなった以上、私も「奥の手」を使わざるを得ませんかね)

舞園は茂みの中に潜みながら「ふぅ……」と深く息を吐いて精神を集中させながら。姿勢を低くして移動する。……彼女は「超高校級のアイドル」だ。その心髄は観客を笑顔にする事、元気にすることだが、その為には様々な訓練がいる。
精神統一に、長時間の姿勢維持。長いライブを最後までやり遂げるためのスタミナ確保に、ファンに向けた様々なサービスに対応する柔軟性。

その全てをこなし、ついに日本一の女性アイドル集団のセンターを掴み取った彼女には、ある「特殊能力」とも言える物がいつしか備わっていた。

……それこそが「聲(こえ)を聞く事」。彼女自身は「エスパー」と笑って誤魔化しているが、その心髄は、相手の動きや視線から、内心を読み取ると言う物だ。

故に──


──よし、七海が上手くやってくれたみたいだな!

──へへっ! これだけ差がつきゃあ後は消化試合みたいなもんだろ!!

──いやいや、分らないよ? ボクは期対しているんだ。舞園さんがこの絶望的とも言える状況をひっくり返す希望になってくれることを、ね。

舞園(……いましたね)

相手の声(特に男性)であれば精神を集中すれば聞えてくる。相手の心の聲が。そして、何を考えているのかが──!!


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


ゾロ目により、効果逆転。48以上で77期生撃破。↓1

345: 2023/09/19(火) 22:08:12.22 ID:DeN/LaV0O
はい

346: 2023/09/19(火) 22:09:37.05 ID:CHdkUbAW0
48以下ですが、ゾロ目なので再判定。↓1 48以上で77期生撃破。

347: 2023/09/19(火) 22:09:41.68 ID:42VqxxWM0
またゾロ目。

348: 2023/09/19(火) 22:11:32.55 ID:CHdkUbAW0
撃破されたのは誰? ↓1

01~25 日向
26~50 左右田
51~75 九頭龍
76~00 狛枝

349: 2023/09/19(火) 22:11:49.18 ID:DWjimZAZ0

351: 2023/09/19(火) 22:22:10.83 ID:CHdkUbAW0
九頭龍「──んなっ!!?」

日向「みんな! 伏せ──!!」

確かに隠れ潜んでいた筈の場所を狙い打ちにされ、四人を纏めていた日向が、一体何が起こっているのかも分らないまま撃破される。


春川『日向、ヒット。プレイエリアの外に行って」

左右田(ひ、日向ぁ!!)

日向(……どうなってるんだ!? 俺達の潜伏はほぼ完璧だったはずなのに……!?)

狛枝(ハハハッ! 良いね、それでこそだよ舞園さん!! さぁ、もっと君の輝く希望を見せてよ……!!)

一旦散り散りになった77期生メンバーを、舞園は追う。……狙うはたった一人で行なう、ジャイアントキリングだ。


第六作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

352: 2023/09/19(火) 22:22:25.78 ID:DWjimZAZ0

353: 2023/09/19(火) 22:24:12.92 ID:42VqxxWM0
窮鼠猫

355: 2023/09/19(火) 22:28:41.62 ID:CHdkUbAW0
108VS122 78期生有利で再判定。

舞園「……散り散りになりましたか……それなら!」

↓1 舞園が狙うメンバー

01~40 左右田
41~80 九頭龍
81~00 狛枝(超高校級の幸運なので狙われ率低め)

356: 2023/09/19(火) 22:29:35.58 ID:4fKUOew7O
だあ

357: 2023/09/19(火) 22:33:32.42 ID:CHdkUbAW0
58 九頭龍


舞園(一番狙いやすい位置にいるのは……九頭龍さんですね)

少しずつ少しずつ場所を変え、ジッと息を潜めながら、舞園はチャンスを待つ。……恐らく、統率役の日向が居なくなった今こそが最大のチャンス。
超高校級のゲーマーである七海がやって来る前に、なんとしてでも状況を……少しでもマシな物にしなくては……!!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!


九頭龍「──ッツ!?」


↓1 14以下で九頭龍撃破。

358: 2023/09/19(火) 22:33:48.80 ID:DWjimZAZ0

359: 2023/09/19(火) 22:39:55.87 ID:CHdkUbAW0
80 撃破失敗。


九頭龍「──クソッ!」

舞園(………外しましたか)

九頭龍は全速力で林の中を駆けながら、銃弾が飛んできた場所目掛けて反撃の射撃を行なう。──ヒット判定は無い。恐らく初撃が失敗した時点で舞園も即座に移動したのだろう。──だが


九頭龍(どうしてこっちの位置が正確に分る!? 噂のエスパーでも使ってやがるってのか!?)

九頭龍は「一箇所にとどまるのは愚作も愚作」と考え、林の中を縦横無尽に移動し続ける。舞園相手にはその作戦が一番効果的だと信じて──


第7作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

360: 2023/09/19(火) 22:40:26.18 ID:U2ZiN5xdO

361: 2023/09/19(火) 22:40:44.19 ID:42VqxxWM0
九頭龍のカウンター

362: 2023/09/19(火) 22:43:11.21 ID:CHdkUbAW0
あの~……。差が1なのに撃破判定に成功するとは思えない(1以下を出す必要がある)ので、再判定しても良いですか?

363: 2023/09/19(火) 22:44:24.47 ID:42VqxxWM0
やっちゃって

366: 2023/09/19(火) 22:46:08.98 ID:CHdkUbAW0
では改めて

第七作戦判定(再)

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

367: 2023/09/19(火) 22:46:26.71 ID:DWjimZAZ0

368: 2023/09/19(火) 22:47:28.46 ID:Dqd7Ys0yO
来てたのでホイ

369: 2023/09/19(火) 22:57:07.77 ID:CHdkUbAW0
101VS76 77期生有利で撃破判定。(ちなみにグダらないために今決めたルールですが、第十判定になっても勝負がつかなかった場合、人数が多く生き残っている方の判定勝ちとします)


九頭龍「……とは言え、やられっぱなしは性にあわねぇんだよな」

九頭龍は考える。もし噂通りこちらの思考が読まれていると仮定した場合、一番手っ取り早い反撃方法は

①相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
②精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。

①は手っ取り早いが、相手に先手を譲る事になる危険な作戦だ。だが②は実行すること自体が難しい。精神統一の為の座禅は組の修行でやった事があるが、人はそう簡単に「無心」にはなれない物である。

さて、どっちで決着を付けてやろうか……↓2 

①相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
②精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。
③その他安価

371: 2023/09/19(火) 22:58:46.56 ID:42VqxxWM0
3 七海のハンドサインで威嚇射撃するから仕留めてって指示が来たから狙う。

372: 2023/09/19(火) 23:09:21.03 ID:CHdkUbAW0
>>371 馬鹿な>>1には思いもつかなかったのでボーナスをあげます。


九頭龍が「それ」に気づいたのは決して偶然では無かった。ガサガサッと割と近くで茂みを移動する音が聞こえて来たからだ。


九頭龍(あれは……七海?)

七海「…………」

七海は姿勢を低くしながら片手を使って……所謂「ハンドサイン」という奴で九頭龍に指示を出してくる。最初こそ分りにくかったが、どうやら自分が威嚇射撃するから仕留めてくれという事らしい。


九頭龍(……なるほどな、了解)

九頭龍は返事としてサムズアップをすると、七海が狙いを付けたのに合せ、自分は舞園の逃走経路を予測して、そこに狙いを付ける。


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園(ッツ──! 七海さんですか……! まさかこうも早く移動してくるなんて──)


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園「なっ──!?」

撃破判定 45以下で舞園撃破。↓1

373: 2023/09/19(火) 23:10:59.79 ID:Owp2z73bO
45以下

375: 2023/09/19(火) 23:22:51.33 ID:CHdkUbAW0
79 撃破失敗


九頭龍「──」

九頭龍はなるべく己の心を無心にして、舞園がいる位置に銃撃を放つが、ヒット判定は聞こえない。そして少しの後、舞園がその場から急いで離れていくのが分った。


九頭龍「クソッ! 最悪だ……絶好のチャンスだったってのに!!」

七海「まぁまぁ落ち着いて九頭龍くん。数的有利を取っているこっちが相手を追い詰めてるのは間違い無いんだし、油断せずに行けば問題ないよ。……ここからは私も舞園さんの攻略に協力するから、ね?」

九頭龍「そりゃあ頼もしいな。頼りにしてっぜ、七海」

七海「うん。で、それでなんだけど…………」

~~~~

舞園(あ、危なかったです……! もう少しでやられるところでした……!!)

舞園はぜえぜえと息を吐きながら、這いつくばるように茂みに隠れ潜んでいた。相手三人に七海まで合流したと言うことは、もう本当に時間がない。一刻も早く誰か一人でも落さなければ、有利不利の話しではなく「判定負け」になってしまうだろう。
……次の一手が大勝負。絶対に負けるわけにはいかない──!!

第八作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30+七海合流につき、人数差有利+10)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+20(疲労+余裕が無いため)(ただし男性に限る))

376: 2023/09/19(火) 23:22:58.84 ID:42VqxxWM0
なかなかしぶとい。

377: 2023/09/19(火) 23:23:14.37 ID:DWjimZAZ0

378: 2023/09/19(火) 23:35:55.29 ID:CHdkUbAW0
124VS57 差が50以上ついた為舞園撃破確定。


舞園「……ふぅ」

一旦落ち着こう。そう思った舞園は、再び精神を集中させて、周りの「聲」を聞き始める。七海に関しては、眼で用心深く周囲を観察し続けることで対処するしか無い。
逆転の手段があるとすれば、やはり相手の中核である七海を潰すのが一番良いのだが、今の自分にそんな余裕は──

──いたぞ! 舞園がいた!!

舞園「──ッツ!?」

そんな聲と共に、激しい銃声が聞えてきて、舞園は急いでその場を離れ──そこで、違和感に気がついた。銃弾が飛んできた場所が、自分の居た場所とあまりにも場違いな場所だったのだ。


七海「──なるほど。そこに居たんだね、舞園さん」


ダダダダダダダダダダダダッッ!! っと、今度こそ舞園の要る場所目掛けて銃弾の嵐が飛んでくる。聲が読めることを逆に利用されたのだと、舞園が気づいた時にはもう遅かった。


戦刃『舞園さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

戦刃から放たれた勝利宣言に沸き立つ七海達を見て、ホンの少しの悔しさと、相手を称える称賛が、舞園の内心にあった。


本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

382: 2023/09/20(水) 19:17:23.04 ID:k7SSIBoc0
澪田『試合終了~!! 第二回戦は77期生の勝利っす!! むっきゃー! 創ちゃん達よくやったっすー!!』

豚神『先手を相手に譲ってしまってからの見事な立て直し、そしてリスク覚悟の単独偵察……。成功させた狛枝は勿論だが、その情報を活かしてジワジワと相手部隊を壊滅させていった77期生全員の勝利だろう。78期生は少々堅実に動きすぎたな。苗木を戦刃(審判)の傍に行かせるのは決して悪い手ではなかったが、情報を持ち帰るまでに時間がかかる。その時間差も不利に働いてしまっただろうな』

澪田と豚神の解説を聞きながら、俺達はチーム内で健闘を称え合っていた。主に偵察を決めた狛枝と、最後の〆を行なった七海への称賛だが、二人は「何でもないよ」と謙遜する。


狛枝「ボクは「超高校級の幸運」……それしか取り柄が無いからね。あの程度で「役に立った」と思って貰えるのなら幾らでもやるよ!!」

七海「私も自由に動かせて貰ってただけだしねぇ……。最後の舞園さんの特性(スキル)を逆利用してのアタックだって、九頭龍くんが居たからこそ使えた手だし」

九頭龍「いやいや、今回のMVPはお前ら二人で間違いねーだろ」

左右田「そうそう! 「情報」って奴のありがたさと、ゲーマーの指揮の凄さを改めて思い知らされたって感じだったよな!!」

日向「ああ、二人とも胸を張って良いと思うぞ。……さてと、次が最終試合だ。──絶対に勝とう!!」

「「「「「おー!!」」」」」

と、俺達は円陣を組んで団結する。これで1-1……。次の試合で勝利した方が、このゲームを制するんだ……!!


~~~~


苗木「ごめん……僕、今度こそ何も出来ずに撃破されちゃった……。しかもまた一番最初に……」

不二咲「な、苗木くんの所為じゃないよぉ!」

朝日奈「そうだよ! 不用意に苗木一人に偵察を任せた私達にも責任があるって!!」

霧切「……せめて苗木くんとの本隊との距離をそこまで離すべきではなかったわね。そうすれば苗木くんが撃破されてもすぐに報復に動けたわけだし……。その点、舞園さんは素晴らしい粘りを見せてくれたわ。一人にさせてごめんなさい」

舞園「いえいえそんな! 私も粘るだけ粘ってみたんですけど……結局は一矢報いるだけで精一杯でしたし。(……やっぱりこの「聲」は乱用すべきじゃありませんね。聞いちゃいけない聲まで聞いてしまいますし)」

苗木「うん。舞園さんは本当によく頑張ってくれたと思うよ。……それにしても次が最終ラウンドか。なんだか名残惜しいなぁ……」

苗木がボソッと呟く。例えゲームに殆ど参加出来なくても、第一ゲーム第二ゲーム共に速攻で撃破されてしまっていたとしても、苗木はこのサバイバルゲームを心から楽しんでいた。「友人達と何の気兼ねもなく遊ぶ」──それがどれだけ楽しく、素晴らしいことかを、平凡極まる苗木誠という少年だからこそ、理解出来ていた。


舞園「……だったら、また遊びましょう」

サバゲーをやろうと皆に提案して、日向達の手まで借りに行った舞園が、笑顔で答える。


舞園「別にこれで終わるわけじゃありません。今度は違うゲームをしたり、どこかに出かけたり……。皆でまた遊びに行けば良いんですよ。日向先輩達や、他の人達も誘って!」

苗木「舞園さん……。うん、そうだね!!」

霧切「ふふっ……。でも今は最終ラウンドに集中よ。折角ここまで来たんだもの。シッカリ勝って終わりましょう」

朝日奈「うんうん! 私、今まで以上に全力で頑張っちゃうよー!!」

不二咲「ぼ、ボクも……。今の所目立つ活躍はしてないけど、全力を出しきるよ!!」


澪田『さてさて、互いのチームの団結力もより高まった所で、地獄のファイナルラウンド開始っすよー!!』

豚神『泣いても笑っても、これが最終ゲームだ。両チームとも、健闘を祈っているぞ』

二人の宣言で、各チームは自分達のスタート地点へと戻る。「勝利する」──その共通した信念を互いに持ちながら。


第一作戦判定……の前に、日向からの提案判定。↓2

①七海に最初っから本気を出して貰う。
②七海を指揮官として、作戦を遂行する。
③その他安価

(どの判定も「成功するとは限りません」)

384: 2023/09/20(水) 20:07:00.42 ID:TjTAzjAS0

386: 2023/09/20(水) 20:20:53.30 ID:k7SSIBoc0
……ずっと、このゲームが始まってからずっとずっと、引っかかっていたことが一つある。


日向「……なぁ、七海」

七海「? なぁに、日向くん」

日向「お前、今このゲームをやってて楽しいか?」

俺のその質問に、七海は「何を言っているのか分からない」というような表情をした。


七海「うん、勿論楽しいよ? なんで?」

俺がそう思ったのは、七海が……七海自身が自分の才能を……超高校級の才能を発揮出来ていない、否、する気が無いと言う事が分っていたからだ。
『みんなが楽しくゲームを遊べる様に』『終わった後、良かったと思えるゲームが出来る様に』……その思考は尊く、プロのゲーマーとして必要不可欠な物だと俺も思う。──だけど。


日向「……俺の勝手な我が儘かもしれないけどさ、俺は、このゲームでも本気を出したお前が見てみたいんだ。『皆が楽しめるように』じゃなくて『七海が楽しむ為に』最初っから全力を出してくれないか?」

七海「………」

じゃないと「皆が楽しんだ」とは言えない気がする。一人だけずっと縛りプレイを強いられて、それで良いと彼女は思ったし、そう言った。けど、俺は──

七海「↓1」

01~30 ごめんね。今回のゲームではこのスタンスを変える気は無いんだ。
31~60 ……分ったよ、ちょっとだけ本気を出してみる(七海の判定に+のバフ)
61~90 日向くん……私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?(七海の判定に++のバフ)
91~00 うん! 分った!! 全力でやらせて貰うね!!(ア カ ン)


387: 2023/09/20(水) 20:24:14.86 ID:Kqlf4vK0O

389: 2023/09/20(水) 20:31:30.67 ID:k7SSIBoc0

七海「……」

俺のその言葉を聞いて、七海は少しばかり黙りこくると、俺の顔を見てこう言った。


七海「日向くん……。私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?」

少々不安げな七海に、俺は「ああ、勿論だ」と笑顔で頷く。超高級の才能を持つ人間が、その力を発揮できる機会をムザムザ無駄にするなんて、俺には我慢ならない。
なにより、俺は七海に満足して欲しいんだ。ゲームを楽しんで欲しいんだ。その為に起きるバランス崩壊なんて知ったことか。


七海「……そっか。じゃあ、本気、出しちゃおうかな?」

「ふふっ」と微笑みながら七海が言う。優しくて自信に満ちあふれたその表情に、俺も思わず笑顔になった。


改めて第一作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

390: 2023/09/20(水) 20:31:53.06 ID:4CTysromO

391: 2023/09/20(水) 20:32:24.85 ID:9QKCjRVV0

393: 2023/09/20(水) 20:42:27.47 ID:k7SSIBoc0
36vs95 78期生の勝ち。(一応、50を越えていないので初手撃破は無し) ちょっと77期生初手の作戦判定弱すぎませんかねぇ……?


日向「じゃあ七海、気をつけてな」

九頭龍「あんま無茶すんじゃねーぞ!!」

狛枝「あははっ! 七海さんは僕達の希望に、そして僕達は七海さんの踏み台になるんだね!! なんて素晴らしいんだ!!!」

左右田「こんな時までサイコな発言してんじゃねー!! ……兎も角、頼りにしてっぞ七海!」

七海「うん、日向くん達もね!」

その返事を最後に、七海は一人林の中へと消えてゆく。俺達は、最初っから七海に単独行動をさせて、他の四人で固まるという作戦に出た。
前回もやった、俺達四人全員で囮になる作戦だ。……上手く行くかどうかは分らない。けど、七海が本気を出してくれるならこれが一番勝率の高い戦法だと信じて……。

そして、数分後。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! ──という射撃音が、俺達の右斜め前方から聞えてきた。


日向「ッツ!? 全員避けろ!!」

↓1 49以上で誰か一人撃破

394: 2023/09/20(水) 20:43:02.36 ID:fIqLOjJ60
カウンター決めろ七海

395: 2023/09/20(水) 20:45:13.34 ID:k7SSIBoc0
36 誰も撃破ならず。七海のカウンター判定、30以下で78期生の誰かを撃破。↓1

396: 2023/09/20(水) 20:45:28.02 ID:+7GnqYE8O
あん

397: 2023/09/20(水) 20:47:47.97 ID:k7SSIBoc0
02 撃破されたのは誰? ↓1

01~20 苗木
21~40 舞園
41~60 霧切
61~80 朝日奈
81~00 不二咲

398: 2023/09/20(水) 20:48:42.20 ID:fIqLOjJ60
びっくりぽん

400: 2023/09/20(水) 21:02:36.81 ID:k7SSIBoc0
20 苗木撃破 ……また一番最初に脱落してるよこの超高校級の幸運……。


苗木「……ごめん、仕留め損なったみたいだ」

苗木はバラバラに散っていく77期生の足音を聞きながら、落胆するように溜息をついた。霧切の読み通り、七海は単独で。他の四人は纏まって行動するだろうという読みはバッチリ当たっていた。しかも団体行動をする四人を先に発見できたという千載一遇のチャンスだったのに、それをムザムザと逃してしまった。


霧切「……気にする事は無いわ。今ので各自単独行動に移ったのなら各個撃破していけば良いし、また纏まるなら今度こそ一網打尽にするチャンスよ」

舞園「そうですよ苗木くん! 落ち着いて、焦らず行きましょう!!」

苗木「うん、そうだね! じゃあ……」

苗木を遊撃に、そして霧切と舞園が後ろから援護射撃をするというそのフォーメーション。それは決して悪い手ではなかったのだが──


──バン!


苗木「……え?」

銃を乱射すると言うことは、それ即ち敵の大凡の位置を「見えない敵」に伝えてしまうと言うことでもあった。


戦刃『苗木くん、ヒット』

苗木「な、なにが……!?」

霧切「……!? 舞園さん、反対側の林の中に隠れて! 姿勢は低く!! それと、敵を発見しても無闇に銃を乱射することは控えて!!」

舞園「は、はい!!」

状況は嫌でも動き出す。77期生最強のゲーマー。七海千秋の手によって。


第二作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

401: 2023/09/20(水) 21:03:41.40 ID:TjTAzjAS0

402: 2023/09/20(水) 21:03:44.31 ID:xGximNq0O

403: 2023/09/20(水) 21:11:45.24 ID:k7SSIBoc0
70VS41 77期生の勝ち。


日向(……流石は七海だな。あの状況下で冷静に一番狙いやすい位置にいた苗木を的確に狙うなんて)

一旦散り散りになった77期生の男子組は、こうなった時(奇襲を受けた際)の為の緊急マニュアルに基づいて行動し、バラバラになりつつもお互いの姿が視界に入る様にして行動していた。
これなら誰かが撃破されてもすぐさまカウンターを取れる。被害も最小限で済むという算段だ。

そして──


日向「……いた」

こちらが先に敵を見つけた時は、当然先手を打てる。日向は落ち着いて敵に標準を合わせて、息を吐くと同時にトリガーを引いた。

↓1 撃破判定29以下で誰かを撃破

404: 2023/09/20(水) 21:12:14.34 ID:fCQaKvnd0

406: 2023/09/20(水) 21:19:14.58 ID:k7SSIBoc0
34 撃破失敗。


朝日奈「あ、あっぶな!! 今頬を掠めちゃったんだけどこれってセーフ? セーフだよね!!?」

不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の資格に入る事を意識して!!」

日向(──クソッ! ギリギリの所で外したか!!)

日向が狙ったのは、前回同様不二咲と共に行動をしていた朝日奈だったが、ホンの僅かに軌道が逸れてしまった。これ以上の追撃は無駄&危険だと判断した彼は、一旦場所を林深くに移動し、次のチャンスを待つ──。


第三作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

407: 2023/09/20(水) 21:20:06.46 ID:fIqLOjJ60
七海、援護射撃翌頼むってハンドサインを出す。

408: 2023/09/20(水) 21:21:11.80 ID:AHIwU93yo
フリーダム

409: 2023/09/20(水) 21:28:11.99 ID:k7SSIBoc0
76vs90 78期生の勝ち。


左右田(あっちゃー……。ドンマイ日向、こんな時もあるさ)

日向の後方で援護に徹していた左右田は、日向の本当に惜しいヒット寸前の射撃を見ながら心の中でそれを労った。絶好のチャンスだった事には変わりないが、なに、慌てることはない。隊列を崩さず、注意深く向こう側の林を観察していればほら──

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

左右田「は、はぁ!?」

突如として「自分達が隠れていた方の茂み」からの射撃に、左右田は目を丸くして驚く。そして──


↓1 14以下で左右田を撃破

410: 2023/09/20(水) 21:29:35.04 ID:TxdwgIGaO

411: 2023/09/20(水) 21:31:06.72 ID:k7SSIBoc0
七海のカウンター判定↓1 30以下で78期生の誰かを撃破。

412: 2023/09/20(水) 21:31:15.25 ID:fIqLOjJ60
左右田、骨は拾ってやる。

413: 2023/09/20(水) 21:33:14.57 ID:k7SSIBoc0
撃破されたのは誰? ↓1

01~25 霧切
25~50 舞園
51~75 朝日奈
76~00 不二咲

414: 2023/09/20(水) 21:34:56.80 ID:VObCqy7MO
はい

415: 2023/09/20(水) 21:46:38.73 ID:k7SSIBoc0

春川『左右田、ヒット』

審判役である春川の声が、無情にも響く。


左右田(んな馬鹿な!? 舞園と霧切、それから朝日奈と不二咲だって向こう側の林に逃げたはずじゃ……!!)

訳が分らないといった風に頭を困惑させる左右田はある事を思い出す。


──不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の視覚に入る事を意識して!!」──


そう。不二咲は何も、「向こうの林に隠れよう」などとは一度も言っていない。ただ「兎に角隠れよう」と言っただけだ。──つまり


左右田「──クッソやられたぁ!!」

左右田が勝手に「じゃあなるべく狙われにくい向こうの林に逃げたんだろうな」と思い込んでいただけだ。自分の思い込みの悪さに、左右田が溜息をついて落ち込んだ──その瞬間だった。

──バン!

林の奥の奥。視認することすら難しい位置から、一発の銃弾が飛んできて不二咲のド出っ腹を貫く。


不二咲「……え? う、うそぉ!?」

戦刃『不二咲くん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね?』

左右田を打ち抜いた不二咲を、七海が狙い打ちにする。……全く活躍は出来なかったが最低限の役割は果たせたようだと、左右田は「ほぅ……」と今度は&の溜息をついた。


第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

416: 2023/09/20(水) 21:47:42.29 ID:9QKCjRVV0

417: 2023/09/20(水) 21:48:11.33 ID:XdJOlPoeO

418: 2023/09/20(水) 21:51:00.48 ID:k7SSIBoc0
29vs33……ですが、差四で相手チームを打ち抜けるとは思えないので、78期生にゾロ目ボーナスを付けて再判定

第四作戦判定(再)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+43)


419: 2023/09/20(水) 21:51:37.93 ID:TjTAzjAS0

420: 2023/09/20(水) 21:53:30.88 ID:9QKCjRVV0

421: 2023/09/20(水) 21:59:12.90 ID:k7SSIBoc0
123VS132 何でこんな時だけ差がつかないかなぁ(怒)もう面倒なのでゾロ目ボーナスをそのままに再々判定。

第四作戦判定(再々)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+48)

422: 2023/09/20(水) 21:59:52.44 ID:odCXBvDlO
はい

423: 2023/09/20(水) 22:01:09.14 ID:AHIwU93yo
すべて任せる

424: 2023/09/20(水) 22:15:38.63 ID:k7SSIBoc0
74vs62 一応、ゾロ目+十以上の差がついたので判定行きます。


狛枝(さて、なんか左右田くんと不二咲くんが撃破されてから状況がグダグダし始めたみたいだけど……)

狛枝は日向とも九頭龍とも合流せず、ただ一人、林の中を暢気に歩いていた。今の彼に、隠れるという選択肢は無い。七海が「本気を出す」というのならば自分も「本気を出す」までだ。……とは言っても、この「幸運(才能)」は自分では制御しきれない物なのだが。
狙いはただ一つ。自分を狙ってきた敵に対する「カウンター攻撃」だ。敵のキルを、七海一人に任せる訳にはいかない。結局、自分達が彼女の踏み台になるには、最低限の努力をしなければ踏み台にすらなれない──と、狛枝凪斗と言う少年は考えている。


そして、林の中を暢気に歩いて数分が経った頃だった。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、左斜め後ろから聞えてくる。


「……アハッ」

──しかし、当たらない。本当に何故か、全ての銃弾が狛枝に当たるのを拒否するかのように右へ左へと逸れていく。
これが、これこそが彼の「超高校級の幸運」苗木の持つ普遍的なそれとは別の、まるで女神の加護でも付いているかのような不思議な力。


「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

彼は銃弾が飛んできた場所に向かって銃撃を放つ。一発あれば十分──そう言わんばかりに「バン!」と、たった一発だけ。

撃破判定↓1 12以下で撃破

425: 2023/09/20(水) 22:16:48.24 ID:fIqLOjJ60
この後、狛枝は江ノ島に絡まれて大変だった。

426: 2023/09/20(水) 22:22:09.82 ID:k7SSIBoc0
数瞬後。ダダダダダダダダダダダダッッ!! という誰かが逃げていく足音が聞えてきた。狛枝は狛枝で、ガッカリしたような顔をして溜息を付く。


狛枝「うーん、半歩ズレちゃったかな……。それにしてもたった一回だけ攻撃しただけで逃げちゃうなんて……。勿体ない事をする物だね」

そう、そもそも狛枝に「銃弾を避ける気」など「端から無かった」彼は「当たったら当たったでしょうがない」という思考回路をしていたのだ。
己の「幸運」に絶対の自信を持つ、狛枝だからこそやれる狂気の沙汰である……。


第5作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

427: 2023/09/20(水) 22:22:27.92 ID:9QKCjRVV0

428: 2023/09/20(水) 22:23:05.47 ID:iD8z/fRyO

429: 2023/09/20(水) 22:26:31.07 ID:k7SSIBoc0
122VS57 50以上の差が付いたので誰か一人撃破確定。

↓1 誰? ちなみに撃破したのは? ↓2

01~20 霧切
21~40 舞園
41~00 朝日奈

01~20 日向
21~40 九頭龍
41~60 狛枝
61~00 七海

430: 2023/09/20(水) 22:27:45.15 ID:SldkhkaK0
はい

431: 2023/09/20(水) 22:28:49.11 ID:fIqLOjJ60
スナイパー

432: 2023/09/20(水) 22:50:06.89 ID:k7SSIBoc0
霧切撃破。なお、ゾロ目なので次の判定に+のボーナス。


舞園「3vs4ですか。まだ希望がある人数差ではありますが……」

舞園は茂みに身を潜めながら、霧切とヒソヒソと内密な会話をしていた。議題は勿論「どうやったらこの状況から逆転出来るか」だ。


霧切「……七海さんを探しましょう」

霧切はそう言うと、両手に銃をシッカリと構え直す。


舞園「七海さんを、ですか?」

霧切「ええ」

初手の苗木へのスナイプといい、左右田を犠牲に不二咲を狙い打ちにしたことと良い、彼女は恐らく今回「本気」を出してゲームに臨んでいる。借りに今の状況から他のメンバーを全滅させても、残った七海一人で逆転勝ち(三立て)される可能性すらあるのだ。
彼女がどう動いているのかは他のメンバーも知らないだろうが、今なら場所を推理さえ出来れば奇襲を掛けることも──


「──おっと、悪いがそれを許すわけにはいかないな」

霧切・舞園「──ッツ!?」

バッ!──と声のした方を振り向くが、誰も居ない。注意深く茂みの中を観察してみても、影も形も見えない。じゃあ今の声は一体……!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

という射撃音が聞えてきてから、霧切と舞園はようやく自分達が「どこ」から狙われているのか気がついた。……上だ。樹の上だ!! その事実をハッキリと認識出来たときには、もう遅かった。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「……やられたわね」

舞園「ちょっ!? そ、そんなの有りなんですか!?」

日向「ルールには「樹の上に登ってはいけません」なんてどこにも書かれてないだろ? 地形を最大限に利用すれば当然の選択だ。上から狙った方が狙い打ちもしやすくなるしな」

舞園「くっ……!!」

唯一ヒットを逃れた舞園は、日向に威嚇射撃をしながらも、その場を離れる。一方、ルールの穴を上手く付いた日向は、悠々と木から下りて地面に降り立ち、一人になった舞園を追跡し始めた。


第六作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

433: 2023/09/20(水) 22:50:58.23 ID:k7SSIBoc0
+のボーナス付け忘れた……77期生に更に+10で。

434: 2023/09/20(水) 22:52:04.41 ID:TjTAzjAS0

435: 2023/09/20(水) 22:52:11.26 ID:9QKCjRVV0
d

436: 2023/09/20(水) 23:03:58.08 ID:k7SSIBoc0
81vs36 77期生の勝ち。


舞園「はぁっ……! はあっ……!!」

後ろから差し迫る日向の猛攻を何とか交わし続ける。……仲間から「聲」の事を聞かされている日向は、これ以上舞園を好き勝手に動かさせる気は無かった。
九頭龍と七海がやった「絡め手」はもう通用しないだろう。ならば執拗に追いかけて「聲」を聞く暇を与えない──これが一番手っ取り早い、舞園の攻略方だ──(と、七海から提案された)。そして


九頭龍「遊びは終りだぜ、観念しな舞園」

舞園「ッツ──!?」

舞園を日向と挟むように、後ろから九頭龍が現われる。──逃す気は無い。と、視線が語っていた。


舞園(絶体絶命って奴ですね。……でも!!)

最後の最後まで絶対に諦めない。戦って勝って、みんなに、苗木くんに勝利を──!


撃破判定↓1 45以下で舞園撃破

437: 2023/09/20(水) 23:05:35.09 ID:fIqLOjJ60
双撃

439: 2023/09/20(水) 23:14:05.87 ID:k7SSIBoc0
×舞園を日向と挟むように、後ろから
○舞園を日向と挟むように、前から


ドガガガガガガガガガガガガ!!

二丁のマシンガンが、舞園へと迫る。──不可避の一撃。そう悟った舞園が、せめてどちらかだけでも道連れにしようと日向に狙いを定めてマシンガンを発射しようとした瞬間、九頭龍の放った一撃が、舞園の手の甲にヒットした。……僅かな、本当に僅かな痛みでトリガーを引く手が止まる。止まってしまう。

戦刃『舞園さん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね』

日向「よっし!」

九頭龍「へへっ……! これで残るは朝日奈ただ一人ってな!!」

舞園「ああ……すみません。後は任せましたよ、朝日奈さん」

舞園は実力を全く出せずに終わってしまった試合に無念を感じながら、プレイエリアの外を出て行った。


第7作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

440: 2023/09/20(水) 23:14:31.46 ID:TjTAzjAS0

441: 2023/09/20(水) 23:14:48.56 ID:SldkhkaK0
hai

444: 2023/09/21(木) 20:26:33.73 ID:RCTzx9Ed0
76VS66 77期生の勝ち。


朝日奈(あーもー! ホントどうしよー!!)

朝日奈葵は密林のなかで一人、また一人と撃破されていく仲間の宣言を聞きながら、てんてこ舞いになっていた。借りにここから勝機があるとすれば、自分一人で77期生のみんなを四枚抜きするしかない。
舞園みたいな特殊能力や、霧切みたいなキレのある頭脳を持っていない(むしろバカだと思っている)体力と水泳だけが自慢の自分が、果たしてそんな奇跡のような真似が出来るのだろうか。それに向こうにはとんでもない鬼札がいる。「超高校級のゲーマー」このゲームが始まってから一度も姿を現わしていない「七海千秋」という天才が……。


朝日奈(落ち着け……落ち着くのよ私。プロスイマーは狼狽えないっ!!)

兎に角このままここに隠れ潜んでいても見つかるのは時間の問題だ。ならばこっちから動いて玉砕覚悟で敵を一人一人撃破していくしか……。


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ええっ!?」

そう考えていた朝日奈の背後から、無数の銃弾が襲い掛かる。

撃破判定↓1 10以下で朝日奈撃破

445: 2023/09/21(木) 20:28:37.70 ID:LLF8kAJo0

446: 2023/09/21(木) 20:33:46.66 ID:RCTzx9Ed0
撃破失敗。


朝日奈(あ、危ない危ない……!)

だがまだ完全には狙いが定まっていなかったのか、それとも威嚇射撃だったのか、弾丸は大体は朝日奈の方を向いていたが、一発も当たることはなかった。
どうする? 今のが「誘い」ならば無闇矢鱈に動くのは危険だ。けどかといってこちらの場所が分っているのならこのまま──

朝日奈(どうするのよ、私ー!?)


第8作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30人数差補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

447: 2023/09/21(木) 20:34:59.28 ID:ZCHOSkcv0

448: 2023/09/21(木) 20:35:50.80 ID:LLF8kAJo0

449: 2023/09/21(木) 20:42:14.60 ID:RCTzx9Ed0
68vs90 78期生の勝ち(それにしても77期生の作戦の出目ホント酷いっすね……)


朝日奈「……ふぅ……」

考え方を変えよう。と、朝日奈は深く息を吐く。──そう、これは水泳(?)なのだ。どういう理屈かは分らないが、兎に角水泳なのだ。
競技としての水泳ならば、より早く相手よりゴールに辿り着いた方が勝つ。……で、あれば。


朝日奈「ええい! もう細かいことは考えない!! 兎に角反撃するんだ!!」

狙うはカウンター。相手が撃ってきた弾丸を避け、素早く弾丸が飛んできた場所に正確に射撃を打ち込む──


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ッツ! 今!!」

↓22以下で77期生を撃破

450: 2023/09/21(木) 20:44:45.05 ID:LLF8kAJo0

451: 2023/09/21(木) 20:46:01.88 ID:RCTzx9Ed0
撃破されたのは誰? ↓1

01~40 日向
41~80 九頭龍
81~00 狛枝

452: 2023/09/21(木) 20:46:33.79 ID:P+T4PQkQO

453: 2023/09/21(木) 20:48:54.14 ID:RCTzx9Ed0
七海のカウンター判定↓1 30以下で朝日奈を撃破。

454: 2023/09/21(木) 20:49:35.24 ID:LLF8kAJo0

456: 2023/09/21(木) 21:10:07.82 ID:RCTzx9Ed0
本気を出した七海が強すぎる……。葉隠れの「3割当たる!」とは大違いですね……。


朝日奈の放った弾丸は、正確に弾丸が放たれてきた場所へと吸い込まれ……。


九頭龍「……ちっ!!」

春川『九頭龍、ヒット』

襲撃者である九頭龍を正確に打ち抜いた。「やった! やった!!」と内心で大歓喜する朝日奈──

──バン!

朝日奈「……へ?」

──そこに、その頭に。無慈悲な一発の弾丸が撃ち込まれたのは、それからすぐのことだった。


~~時は数分前に遡る~~


九頭龍「ああ゛? ようは俺に囮になれってのかテメェ」

七海「うーん、有り体に言えばそうなるかなぁ?」

九頭龍冬彦は不意に(本当に音もなく)現われた七海千秋に内心滅茶苦茶驚きながらも、その提案に反発を示していた。
自分が囮になるのはまぁ別に構わない。嫌という気も無い。だが相手は朝日奈ただ一人で、こっちは左右田以外全員が残っている。朝日奈の場所を特定次第、全員で乱射をすればそれで終わりではないか。ワザワザ朝日奈の位置を早々に割り出さなくとも……。


七海「んーとね、九頭龍くん。もし九頭龍くんがこのゲームで味方が自分一人になっちゃった場合、相手四人を全員倒さないといけないならどう動くと思う?」

九頭龍「あ? んなもん一箇所に止まって発見されたら終わりだから兎に角動き回って相手を攪乱……」

七海にそこまで言わされて、九頭龍はようやく気がついた。


七海「うん、そうだよね。だから四人がかりで探索しても、朝日奈さんを見つけるのは難しいと思うんだ。そもそも常に動き回ってるならワザワザ探索する意味が無いしね」

九頭龍「……だからペアを組んで行動する。囮役が朝日奈を見つけたら大凡で構わねぇからそこに銃を乱射して──」

七海「正確な位置が分った私に、カウンターを決めさせて欲しいんだ。……お願い出来るかな?」

自信に溢れた七海のその瞳に、九頭龍から僅かにあった蟠りが消えてゆく。


九頭龍「……了解だ。その代わり、俺をおとりに使うんだ。最後はビシッと決めろよ、超高校級のゲーマー!」

七海「──うん。任せて」


~~~~


朝日奈「え、嘘。そんな──」

戦刃『朝日奈さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

春川『……総合結果2-1でこのサバイバルゲームの勝者は77期生とするよ』

ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! という歓声がプレイエリアから、そしてプレイエリア外にいる左右田から響く。
この大激闘を制したのは、第一回戦の敗北から様々な学びを得た77期生だった。

457: 2023/09/21(木) 21:43:48.33 ID:RCTzx9Ed0

~~ゲーム終了から数分後~~

澪田『いやー! 激闘に次ぐ激闘っしたねー!! どう思います白夜ちゃん!』

豚神『ふむ、そうだな……。第一回戦で78期生の皆に手酷くやられた77期生だが、それを経験に皆が団結。運が味方したといのもあるだろうが、様々な面で77期生が「少しだけ」78期生のそれらを上回った──そんな感じだろう。……最終戦で本気を出してきた七海に関しては別だが』

澪田『相手チームに自分の居場所を一度も悟らされずに見事なカウンターで3キルっすからねー。いやー、流石は千秋ちゃん! 超高校級のゲーマーはサバイバルゲームでもやはり強かった!! って感じっす!!』

実況者二人の解説もあまり耳に入らず、俺達は一団となって健闘を称え合っていた。


左右田「いやー、改めて思ったけどやっぱ七海やべーわ……。スナイパーライフルを持ってる訳でもねーのに怖すぎんだろ……。相手との距離も結構あったってのによぉ……」

日向「ああ、間違い無く今回のMVPだな。凄かったぞ、七海。流石は超高校級のゲーマーだな!!」

七海「えへへ……。うん! みんなありがとう!! やっぱり本気でやるゲームは楽しいね!!」

狛枝「ああ……本当に素晴らしいよ!! ……七海さん、君は正しく皆の希望になったんだ。君の踏み台になれた左右田くんと九頭龍くんが羨ましくて仕方がないよ……!」

九頭龍「勝手に人を踏み台扱いしてんじゃねーぞタコ!! アレは俺が自分の意思で七海を信じて囮になったんだ。七海を信じた俺の判断が間違ってなかったって事でもあるな!」

MVPである七海を中心に、俺達は勝利を祝いあう。勝利の興奮が、一端の冷めやりを見せるその時まで──

~~~~

苗木「……あはは……ボク、全部のゲームで一番最初に撃破されちゃったね。しかも殆ど何も出来ずに……本当に超高校級の幸運を名乗って良いのかな……?」

舞園「そんな! 苗木くんの所為じゃありませんよ!! そもそも一回戦のあれは囮前提でしたから!!」

朝日奈「そうだよ! そんなのただの偶然偶然!! 気にしない方が良いって!!」

不二咲「うん、そうだよ。ボクだって目立った活躍が出来たわけじゃないし……。左右田先輩を撃破できたのだって、偶々みたいなものだしね……」

霧切「……私が七海さんの本気を侮っていたのも敗因だわ。まさかあそこまで……プロの軍人レベルの単独行動が出来るなんて思いもしなかった。日向先輩の奇襲もね」

78期生の方からは反省と励まし合いの声が聞える。その声と雰囲気に一定の悔しさは滲み出ているものの、後悔は無い。出来る事を全力でやった──多分、みんながみんなそう思っているからだろう。


澪田『さぁさぁ創ちゃんたちー! 反省会も健闘会もそこまでにするっすよー!』

豚神『サバゲーの後にする事と言ったら決まっている……。そう! 宴会だ!!』

澪田『輝々ちゃん特性のバーベキューセットが唯吹達を待ってるっす! こっちも思いっきり楽しむっすよー!』

ワァッッ──! と、俺達の中から歓声が上がる。そう、今日は何もただサバゲーをやって終わりというわけじゃなかった。花村にお願いして用意して貰った野外用のBBQセットで大宴会をするのだ。

~~~~

ワイワイガヤガヤと、みんなが焼きたてのBBQを食べながら雑談している音が聞こえてくる。俺も勿論その中にいるのだが、まだサバゲーの興奮が醒めやらぬのか頭がボオッとしていて、まるで夢見心地の様だった。

と、そんな俺に誰かが話し掛けてくる。↓2

459: 2023/09/21(木) 21:45:38.91 ID:ZCHOSkcv0
舞園

460: 2023/09/21(木) 22:07:45.24 ID:RCTzx9Ed0
舞園「お疲れ様です、日向先輩」

それは、俺にこのサバイバルゲームの人数集めを依頼してきた今回の依頼者である、舞園だった。


日向「おう、お疲れ様。……今こんな事を聞くのも何だけど、どうだ? 依頼は達成出来たか?」

舞園「ええ、勿論。先輩のおかげでとっても楽しいゲームになりました!!」

「ふふっ」と舞園が普段ステージで見せるそれとは違う「笑顔」を俺に見せてくれる。……それを見て、ああ、やっぱり俺は「この為」に『相談窓口』なんて物をやってるんだなぁと改めて実感することが出来た。


日向「そういえばなんだけどさ「サバイバルゲームをやろう」って言いだしたのはお前だって聞いたけど、発端はなんだったんだ?」

舞園「それは……」

舞園はちょっとだけ躊躇いつつも、俺に理由を話してくれた。


舞園「……私、普段からアイドル活動をしているので、希望ヶ峰学園にいることも少ないんです。こうやって「皆で遊ぶ機会」も卒業までに何度あるかどうか分からない……そんなレベルなんですよ」

ホンの少しの寂しさと、哀愁。舞園の言葉から感じられるそれを聞いて、俺はようやく舞園の内心を察した。


日向「舞園……」

舞園「だから、余計な事を一切考えずに思いっきり遊んでみたかったんです。いつものメンバー(苗木loves)と、普段はあまり交流がない先輩方と……。一学生として、ただ単純に」

──そうだ。俺達だって、舞園の事は言えない。俺達77期生は、卒業まであと一年もないのだ。こうして皆で遊べる機会なんてあと何回あるかどうか……。
そういう点で、俺は、俺達は逆に舞園に感謝すべきなんだろう。──一学生として青春を謳歌する──そんな経験を作ってくれた舞園に。


日向「舞園」

舞園「『誘ってくれてありがとう』──ですか?」

日向「な、なんでわかっ……」

舞園「そりゃあ分かりますよ。だって私──エスパーですから」

舞園は再び「ふふっ」と自然な笑みを見せると、俺の傍から離れて苗木の元へと駆け寄っていった──。


Missionクリア! 舞園さやかとの絆が深まりました!! コマンドで「舞園に助けを求める」の難易度が下がりました!!

彼女は「超高校級のアイドル」です。芸能界にコネがあるのは勿論ですが、彼女は人の「聲」を聞けるエスパーなので、そっちの方向でも頼る場面があるかもしれません。


461: 2023/09/21(木) 22:15:30.31 ID:RCTzx9Ed0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「TRPGのことなんだけどさ、あれってよく「キャラクリエイトが本番でゲームはオマケ」って言われたりするだろ? あれってなんでなんだ? 折角一生懸命作った自分だけのキャラなのにさ」

七海「うんうん。TRPGをやりこんでいる人ほどそう言う傾向があるね。うーんと、一言で言うとキャラクリエイトに全力を出しすぎて精神が真っ白に燃尽きちゃうからだと思うよ?」

七海「TRPGだけじゃなくて他のゲームでも言える事だけど『キャラを作っている時が一番楽しい』って人は多いね。設定や背景を考える──それだけで十分楽しいもの」

日向「キャラクリエイトに何時間も掛けるって人が多いのもそういう理由かぁ」


コンコンコン!


日向「っと、相談者が来たか? はーい、どうぞ!!」

「失礼します↓2」

463: 2023/09/21(木) 22:16:21.77 ID:LLF8kAJo0
小泉

465: 2023/09/21(木) 22:31:08.35 ID:RCTzx9Ed0
コンマ77なので、なにかしらのボーナスを考えておきます。


小泉「失礼するわね。日向、七海ちゃん」

七海「小泉さんだ、やっほー!」

日向「小泉か、この前の罪木の事件の時以来だな」

小泉「いやいや、毎日クラスで顔を合せてるのに何言ってんのよまったく……」

小泉真昼──才能は、超高校級の「写真家」

そばかす顔で赤毛。人物写真を特に得意とし、その人の持つ良い表情を引き出すことから将来を嘱望されている。「人の手によって取られた写真」にこだわりを持ち、自分撮りやセルフタイマーによる撮影を嫌っている(本人談)。
勝気な性格で、だらしなさや頼りなさを見せた男子にはまるで母親のように説教をすることがあり、左右田曰く「クラスのねーちゃんポジ」らしい。反面女子に対しては面倒見がよく、女子グループのリーダー的存在でもある。真面目で常識人だが、アクの強い77期生メンバーの中では影が薄め。


日向「この教室に来たって事は、やっぱり相談事か?」

小泉「……まぁね。ちょっと私一人じゃ不安な事があってさ。アンタの力を貸して貰えないかなって」

日向「勿論、俺なんかの力で良ければ幾らでも貸すさ」

七海「うんうん。頑張ってね日向くん! じゃあ私はいつも通り外に行ってるね。折角だし、TRPGのキャラクリエイトでもしてようかなー」

そう言いながら、七海はいつも通りに部屋を出て行く。俺もいつも通りに、小泉に来客用のソファーに座るよう促した。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

小泉「ええ、実は↓2」

466: 2023/09/21(木) 22:32:26.89 ID:2e8qL3wFO
入間にその恋心を自認させてあげたい
あいつの発明品には人を強制睡眠させてその人の恋心を映像にするデジカメがある
無理やりこっちに使って来ようとしたから返り討ちに入間に使った
入間が誰に恋してるか知った(左右田ではない)でも入間が顔を真っ赤にして認めようとしない
女の子らしく恋心を素直に自認すれば西園寺みたく成長できるんじゃないかな

467: 2023/09/21(木) 22:33:33.22 ID:LLF8kAJo0
何も思いつかない
安価上で

471: 2023/09/21(木) 23:12:49.27 ID:RCTzx9Ed0
……もう面倒臭いので暫くの間コンマ判定から-要素を消し去ることにします(白目)更に依頼達成時に小泉からの好感度も大幅に上げます。


小泉「実はね、78期生の美兎ちゃんの事なんだけど……って、アンタどうしたのよ。いきなり眼が氏んだ魚みたい濁ったんだけど!?」

日向「…………いや、なんでもない。なんでもないんだ……」

そりゃ氏んだ魚みたいな眼にもになるって……。また入間かよ……また入間なのかよ……! 動物属性付与薬事件の時と言い、惚れ薬をその気も無い左右田に飲ませようとしていた時といい、なんでアイツはこう定期的に問題を起こすんだよ……。
俺はアイツのクラスメイトである79期生の皆に同情しながら、小泉の話を(嫌々)聞く事にした。


小泉「そ、そう? じゃあ続けるけど……。私ね、美兎ちゃんに恋心を自認させてあげたいの」

日向「? ……どういう事だ?」

どうにも話の先が見えず、俺は小泉に話しを促す。


小泉「実は美兎ちゃんが作った発明品に「人を強制的に睡眠状態にさせて、その人の恋心を映像にするデジカメ」があってね」

日向「……そりゃあまた大騒動に発展しそうな発明だな」

この時点で嫌な予感しかしなかった俺だが、どうも話しは妙な方向へと転がっていった。


小泉「それでね、無理やりそのデジカメをこっちに使って来ようとしたから、赤音ちゃんの手を借りて返り討ちにしたんだけど……」

日向「おう、それじゃあ後はそのデジカメをぶっ壊して入間に説教すれば事件解決だな!!」

小泉「人の話は最後まで聞く!! ……それでね、その……。ちょっと魔が差したと言うかなんというか、やられたらやりかえす! じゃないけど……。「私が」美兎ちゃんに対してそのデジカメを使っちゃったのよ」

日向「は? お前がか?」

俺は意外な展開に眼をキョトンとさせて驚いた。小泉のことだから、まず勝手な真似をしようとした入間に対して説教をする所から入ると思ってたんだが……。


小泉「だ、だって人の恋心を映像にして見れるっていうのよ!? 誰だって気になるでしょ!?」

日向「まぁ確かに気になるっちゃ気になるけど……」

小泉「で、どうやらそのデジカメの効果は本物だったらしくって……。私ね、美兎ちゃんがが誰に恋してるか知っちゃったんだ。でも当の入間ちゃんが顔を真っ赤にして認めようとしないのよ」

日向「……なるほどな、事態は把握出来た。それで? お前は俺に何をして欲しいんだ?」

小泉「……ひよ子ちゃんから「アンタには殆ど話した」って聞いたから言っちゃうけど、最近のひよ子ちゃんって凄いでしょ? 一人で着物を着られるように一生懸命努力してるし、お化粧や細かい部分(女の子的な意味で)にも気を使うようになったし……」

日向「ら、しいな」

小泉「だからね? 美兎ちゃんも女の子らしく恋心を素直に自認すれば、ひよ子ちゃんみたく女の子としても人としても成長できるんじゃないかなーって思ったのよ」

日向「……なるほど、つまり?」

小泉「美兎ちゃんに恋心を自覚させる手伝いをして欲しいんだ。危うく被害者になるところだったとはいえ、私、勝手に女の子の心の中を覗いちゃったからさ……罪悪感があるのよね」

なるほど……これは複雑も複雑な依頼が来たもんだ。「あの」入間に恋心を自覚させろと来たか。しかも出来れば更正までもって行きたいと……うーん、恋心を自覚させるのはまぁなんとかなるとしても、更正は無理じゃないか?(真顔)


日向「……話は分かった。で? あいつが恋をしてる奴ってのは一体誰なんだ?」

小泉「↓1」

01~30 最原
31~60 王馬
61~90 キーボ
91~00 77期生、もしくは78期生に飛ぶ

472: 2023/09/21(木) 23:13:42.54 ID:dElsZo7h0
誰なの

473: 2023/09/21(木) 23:34:27.65 ID:RCTzx9Ed0
小泉「王馬らしいんだ」

日向「お、王馬!?」

小泉の口から発せられた言葉を聞いて、俺は再び頭を抱えることになった。


王馬小吉。超高校級の総統として希望ヶ峰学園に入学してきた79期生だ。

“構成員一万人以上の悪の秘密結社の総統” という、嘘か本当か分からない才能を持つ少年。この秘密結社については “超高校級の探偵” である霧切や最原も思い当たる組織がないとしており、その詳細は謎に包まれているらしい。
嘘つきを自称し、思いつきで適当なことを言ったり、泣き真似をしてみたりと、かなり捉えどころの無い人物。無邪気な笑顔とは裏腹に他の生徒を責めたてるような言動も平然と行うが、本人は「悪の総統だから」と悪びれる様子はない。

第三者視点で王馬と入間の関係性を言うと、所謂弄りっ子と弄られっ子だ。王馬に関しては基本的に誰に対してもそんな風な関わり方をしているが、特に入間、キーボ、ゴン太、(あと一応最原か?)に関しては弄りっぷりが酷い。

入間に関して言うと「淫O肉豚便器」だの「変態糞女」だの「ドスOベ淫OビXチ」だの、荒れてた頃の西園寺でもドン引くような悪口を毎日……否、毎時間のように連発しているのだ。
入間が「ドMっぽい」というのは男子連中の風の噂で聞いた事があるけど……。まさかアイツ、弄られるのを楽しんでたりするのか?


日向「なるほどな……。それで、その映像って奴にはどんなもんが映ってたんだ?」

小泉「↓2」

本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

475: 2023/09/21(木) 23:39:30.68 ID:wS21dM9TO
朝昼はオモチャ屋さん夫婦
夜は怪盗夫婦

477: 2023/09/22(金) 21:10:09.19 ID:f1YI561z0
俺がその質問をしてから、小泉は何とも言い難い表情をした。「苦虫を噛みつぶしたような」とも「気まずすぎて言いづらい」とも「何かもう色々と面倒臭い」とも受け取れるような……そんな表情だった。


日向「あのー……。小泉?」

小泉「……ごめん、私の口からは説明出来ない……、と言うより説明したくないわ。美兎ちゃんから奪ったデジカメはまだ私が持ってるから、それを直接見て頂戴」

そう言って、小泉は普段カメラを収めているポーチからシンプルなサイズのデジカメを取り出す。色が真っピンクな事以外は何の変哲もないデジカメにしか見えないが……どれどれ?


~~~~以降、デジカメに納められていた映像~~~~


~~とある街のおもちゃ屋「DICE」~~


子供A「あー、また負けたー!」

子供B「ちょっとちょっと! 美兎ねぇちゃん少しは手加減してよー!!」

街にあるそこそこ大きなおもちゃ屋さん。その店内で、某独楽をモチーフにした遊戯を、子供達三人と入間が行なっていた。結果は入間の連戦連勝。子供達は今の所誰も入間に勝てていない。


入間「はっ! まだ初潮も精通も迎えてねぇクソガキ共が。この大天才、王馬美兎様の考えた最強のカスタムに叶うわけねぇだろうが!!」

王馬美兎……「王馬」美兎!? まさかこの時点で既に王馬の奴と結婚してるってのか!? つーかお前「眠りながら仕事が出来る発明」を作るって目標はどこ行っちまったんだ……。


子供C「また訳の分からないこと言ってるしー」

子供B「……前にやった「魔改造」っていうのをまたやったんじゃないのー!?」

入間「してねぇよ! つーかその……。お前ら全員をガチ泣きさせたあのあと小吉の奴に滅茶苦茶オシオキされたからその……こ、怖くて出来ないよぉ……//////」

入間の顔がリンゴのように真っ赤に染まる。子供達は全員理解出来ていないようだが「オシオキ」の後に絶対(意味深)が付く奴だろこれ……。つーかそもそもの話、子供相手に魔改造したベ○ブレードを使うなよ……。


子供A「……まぁ信じるけどさぁ。美兎ねぇちゃんってホント小吉兄ちゃんに頭が上がらないんだねぇ」

入間「んんんンな事ねぇぞ!? あいつ実は始めて俺様とヤッた時はだな……」

王馬「はいそこまでー♪(頭ガシッ) ……随分楽しそうに遊んでるじゃん? 美兎」

入間「げ、げぇっ!? 小吉お前いつの間に帰って……!!」

子供C「あー! 小吉兄ちゃん!!」

突如として現われた王馬小吉(多少身長が伸びているらしい)に、入間は酷く動揺していた。この場にいるのが不可解、とでも言いたげなそれだ。


王馬「いやー、計画してた「アレ」が予想以上に上手く行きそうでさ。予定よりも早く切り上げられたから、俺の可愛い雌奴隷の姿でも見ておこっかなって、ちょっとだけ早く帰って来ちゃった♪」

入間「ひいいいいぃん! こ、子供達のいる前でも容赦ない罵倒責めぇええええええ!!」

……この映像はあくまで入間の妄想みたいな物だから心配ないと言えば心配ないのだが、果たしてこの二人におもちゃ屋の店主が務まるのだろうか。
普段からこの調子なら「子供の体裁教育に非常に悪い店」として有名になりそうなもんだが……。


子供B「聞いてよ兄ちゃん! 美兎ねぇちゃんったら最初っから最後まで一切手加減してくれないんだよ!! 大人げないと思わない!?」

子供A「俺らのベ○ブレードを雑魚呼ばわりしまくるしさー!! おもちゃ屋の店主としてあり得なくない?」

王馬「うーんそりゃあ酷い! いやぁ、ホントにゴメンね!! このお姉ちゃんはいつまでたっても精神年齢十歳児の小学生だからさ!! あ、ゴメンゴメンそれだと君たちに失礼だった!! 訂正するよ。精神年齢五歳児の幼稚園児にも劣るってさ!!」

入間「ひぐぅ! み、美兎、そんなに子供じゃないもん……!」

……何故だろう、妄想の中ではもう結婚してるっていうのに、今現在の二人と変わらない「在り方」に見える。……これが精神の奥深くまで干渉するデジカメだっていうなら、入間が自身がそれを望んでいるから──なのか?
そして時が経ち、子供達が家に帰ってから更に数時間経った頃。街が完全に闇夜に包まれた時。おもちゃ屋の屋上に、ゴム製のスーツ(凄く工口く見える)に身を包んだ入間と、悪の総統コスチュームに身を包んだ王馬が現われた。

478: 2023/09/22(金) 21:11:09.78 ID:f1YI561z0

入間「んで、今日の「獲物」の運搬経路はちゃんと頭に入ってんのか?」

王馬「……ちゃんと頭に入ってても途中でヘマをする美兎にそんな事を言われたくはないなぁ。大丈夫、運搬経路も奪取する機会も脱出経路も万全さ。あ、これは嘘じゃないよ? この前は美兎の情報に乗せられて酷い目に合い掛けたから、部下にも徹底して下調べをさせておいたからね!!」

入間「いやその……。その節は本当にすみませんでした……」

入間がその場で土下座すると、王馬はウリウリといった具合にその頭をブーツで弄り倒す。……やはり普段の二人とあまり変わっていないように、俺には見えた。(結婚してること以外は)


王馬「今日は来るかなー、最原ちゃん。あと霧切ちゃんも!! もし二人が張ってたとしたら俺達今度こそ一貫の終りかもねぇ!」

入間「はっ! ダサイ原とストーカー女がいようが関係ねぇなぁ! 俺様の新しい発明品の披露会にしてやんよ!!」

……なんだ? 二人がこれから何かをしでかそうとしているのは分かるが、一体何をしようとしてるんだ??


入間「だからその……さ」

(──ん?)

ここで入間の表情に注目していた俺は、ようやくある事に気づいた。さっきから入間の表情が恋する乙女のように真っピンクになっていることに。


入間「今日の盗みが上手く行ったらその……ひ、久しぶりに優しくして欲しいなって……//////」

……一体誰だこの美少女は。これがさっきまで子供達相手に大人げない無双をかましていたあの入間美兎か? 俄には信じがたい光景に、俺は「ええ……」と呟いてしまう。


王馬「……ふふっ、どうしよっかなー。美兎次第じゃないかなー、それは」

入間「!!? が、頑張る! 俺様頑張るから、だから──ん」

そこまで言って、入間は突然喋らなくなった。王馬が唐突に唇を奪ったからだ。


王馬「──にしし! 嘘だよ!! お望み通りとびっきり甘やかしてあげるから、覚悟しときなよ。淫乱ビXチ肉便器奴隷の美兎ちゃん♪」

入間「は、はいぃ! 期待してましゅうううううう!!」

最早入間は自分の性癖を隠そうともしていない。王馬の嫁として、淫乱奴隷として、肉便器として扱われることを心の底から喜んでいる。


王馬「さて、じゃあそろそろ行こうか」

王馬が屋上の縁に脚を掛ける。入間もそれに続いた。


王馬「俺達は二人で一人のおもちゃ屋で……」

入間「二人で一人の大怪盗──ってな!!」

そうして二人は屋上を飛び降り、街の中へと消えてゆく。……二人に目を付けられた、今宵のターゲットを盗み出すために。



~~~~~~~~~~~


日向「…………」

小泉「…………」

日向「…………なぁ、何だよこれ」

小泉「私に聞かないでよ……。っていうか私が説明して欲しいぐらいよ……」

俺も小泉も揃って頭を抱える。これを見せられて俺はどうすりゃ良いっていうんだ。つーかこれが仮に入間の妄想だとして、結婚は兎も角おもちゃ屋って何だ、怪盗って何だ、あいつは王馬とどんな関係になりたいと思ってるんだ……。


日向(……取りあえずまぁ、適当に動いてみるかぁ……)

俺は色んな意味で意気消沈しながら、小泉を余所に部屋を出て行った。

↓2 どこへ行く?

①入間の研究教室
②79期生の教室
③その他安価

※現時点で王馬の元へ向かうのは「強く」非推奨しておきます。

480: 2023/09/22(金) 21:12:49.22 ID:RqiiI+Ma0

482: 2023/09/22(金) 21:20:05.40 ID:f1YI561z0
またゾロ目だよもぉおおおおおおおお!!


日向(まぁ取りあえずは79期生の皆の所に行って、さり気なく情報を集めてみるかぁ……)

(恐らく)今までの依頼で一番の虚無状態になりながら、79期生の教室へと向かう。一体何をどうすれば良いのかも分からないまま。


~~79期生の教室~~

日向「失礼するぞ」

↓3まで、一人一人ずつ、誰がいたか。(王馬&入間以外)

486: 2023/09/22(金) 21:32:45.07 ID:f1YI561z0

夢野「む? おお、日向先輩ではないか! ウチらの教室に何か用事かの? 面倒いが、話しぐらいなら聞いてやるぞい」

日向「あ、ああ。ありがとう」

春川「……まぁ何でも良いけど、立ち話もなんだし、適当なとこ座ったら? ……アンタのことだし、どうせまた厄介事でも押しつけられたんでしょ?」

赤松「もう! 春川さん、先輩に対してそんな口の利き方しちゃダメだよ! あ、丁度入間さんの席が空いてるんで、そこ使ってください」

79期生の教室の中にいたのは「夢野」「赤松「春川」の女子トリオだった。取りあえず王馬と入間がいなかった事に安堵しながら、俺は指示された通りに入間の机に座る。


夢野「それで、今日は一体何の用なんじゃ? もしやまた魔術絡みの厄介事か?」

春川「(魔術……?)私は入間関連に一票。どうせまたあの馬鹿が何かやらかしたんじゃないの?」

赤松「んー。私も入間さん関係に一票かなぁ? それぐらいしか先輩がこの教室にやって来そうもないっていうのもあるけど……」

すげぇ……2/3が正解してやがる。一体普段からどれだけ皆に迷惑を掛けてるんだ入間美兎って奴は……。そりゃ99回も厳重注意に処罰も受けるわな。
……だがどう話を切り出したら良いのかが分からない。まさかあの(入間にとって)恥ずかしすぎる映像を見せるわけにも行かないし……


日向「あー……。実はな、↓2」

488: 2023/09/22(金) 21:36:44.25 ID:OuiKKxD3O
素直になってほしい後輩がいる
自分が誰かに恋愛感情を抱いてるってプライドが高くて認めそうにないんだどうすればいい?

490: 2023/09/22(金) 21:50:03.75 ID:f1YI561z0

日向「まぁお察しの通り、俺がやってる相談室の「依頼」でさ。素直になってほしい後輩がいるんだ」

赤松「素直に……ですか?」

日向「ああ。自分がおう……誰かに恋愛感情を抱いてるってのは明らかなんだけど、本人のプライドがバカ高くてどうにも認めそうにないんだ。何とかして素直にさせて背中を押してやりたいんだが……どうすればいいと思う? 女子の皆の意見を聞きたい」

春川「(まさか自分の事じゃないかと内心戦々恐々している)は? なにそれ……。そんなの本人の問題でしょ? 放っておくしかないんじゃないの?」

夢野「んあー……。だがしかし先輩の事じゃからのぉ……。どんなに面倒臭くとも「依頼は最後までやり遂げる」気でいるんじゃろ?」

日向「ああ。それに依頼者にも依頼者の事情があってな……。その恋を成就させられるかどうかは兎も角、そいつの感情だけでも自覚させてやりたいんだ。じゃないときっと後悔する事になるだろうからな」

俺はもっともらしい事を言って、三人の返答を待つ。この場に最原がいたら「ワザワザ僕達の所に来たって事は春川さんか入間さん絡みだろうな」と当たりを付けられていただろうが、幸いなことに今この教室に奴はいない。


三人からの返答↓1 夢野 ↓2春川 ↓3赤松

491: 2023/09/22(金) 21:52:42.98 ID:Mg5+vUNm0
趣味に合ったラブコメ映画を見せる

492: 2023/09/22(金) 21:54:01.58 ID:BCD5bQmd0
無人島で一泊二日過ごさせれば?

493: 2023/09/22(金) 21:54:41.76 ID:OuiKKxD3O
好きな奴を目の前で誘惑

494: 2023/09/22(金) 23:17:39.68 ID:f1YI561z0
んあー!! 書いた文章が、書いた文章があああああああああああ!!(書き溜めていた奴が全部消えた)


夢野「んあー……。また面倒そうな依頼を受け取るのぉ……」

春川「ほんっと、物好きだよね。あんたはさ」

その「面倒事」を押しつけてきたお前らにだけは言われたくない!! と俺は心の奥底で叫ぶ、厄介な依頼がやって来るのは俺の所為じゃ無いんだけどなぁ……。

赤松「でもでも! そうやって皆の悩みを一生懸命に解決しようとしてる先輩はカッコいいって私は思いますよ!」

赤松がニッコリと微笑んでくれる。ああ、流石はこのクラスの中心人物。どんなクラスにもいるけど、こういう子が一人いてくれるだけで話が進むよんsぁ……。「あ、ありがとう」と赤松にお礼を良いながら、俺は三人の返答を待つ。


……悪者の心が折れたので今日はここまで。モチベが快復したら、九時より前に少しずつ投下していきます(その時人がいるかどうかは分かりませんが)

495: 2023/09/22(金) 23:21:13.27 ID:Mg5+vUNm0

496: 2023/09/23(土) 00:57:33.86 ID:hqfntUDOO
>>494
その絶望がキミの希望を輝かせるんだ!
まぁドンマイ

【ダンロン】日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」【後編】

引用: 日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」