1: 2009/02/10(火) 16:18:54.55 ID:oLhfsV150
金糸雀「カナはなんでこうも空気なのかしら?」

水銀燈「知らないわよぉ。そんなんで私まで呼んだワケ?」

金糸雀「解決策plzかしら」

雛苺「そんなもの無いの」

真紅「金糸雀」

金糸雀「なに?」

真紅「昔の人はこう言った。『極めれば褒められる』・・・と」

水銀燈「あ、それいいじゃない。空気を極めなさい」

金糸雀「・・・それがイヤだから相談してるのに」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
3: 2009/02/10(火) 16:22:35.88 ID:oLhfsV150
雛苺「ま、今日はもういいでしょ?お引取り下さいなの」

水銀燈「あ、帰る前にお茶注いで」

真紅「え、帰るの?」

金糸雀「帰らないかしら!」

雛苺「だーかーら、極めるのよ!空気を!なの」

金糸雀「・・・空気を?」

真紅「そうよ。極めたら水銀燈だって目じゃないわよ?」

金糸雀「ホントに!?」

雛苺「うん!」


4: 2009/02/10(火) 16:25:25.52 ID:oLhfsV150
金糸雀「それじゃあちょっくら極めてくるかしら!お邪魔しましたー!」

バタン!

水銀燈「ちょっと!お茶は!?」

雛苺「ヒナが注いであげるのよー」

水銀燈「あら、悪いわねぇ」

真紅「適当に言っただけなのに・・・悪い事しちゃった」

JUM「おい、金糸雀がニヤニヤしながら帰ってったぞ」

雛苺「真に受けすぎなの」

水銀燈「哀れねぇ」

5: 2009/02/10(火) 16:29:45.74 ID:oLhfsV150
――――・・・

金糸雀「と、言うわけでカナは修行してくるかしら!」

みっちゃん「そう・・・えぇ!?だめよだめよだめよー!!!」グリグリグリグリ

金糸雀「あぢゃぢゃぢゃぢゃーー!」

みっちゃん「もうドールズはみんな友達なんだから別にいいじゃない!ね?」

金糸雀「これはカナが成長するための試練かしら!」

キィィィィン・・・

金糸雀「そのうちひょっこり帰ってくるかしら!アバヨ!」

みっちゃん「ふっるーーー!じゃなくて、カナ!・・・行っちゃった」

7: 2009/02/10(火) 16:32:45.56 ID:oLhfsV150
――――・・・

翠星石「へぇ、何を極める気なんでしょうかね?」

蒼星石「空気じゃないかな?」

真紅「意外とヴァイオリンがウクレレになってるかもね」

雛苺「南国なのー」

水銀燈「デコを生かしたすんごい頭突きかもねぇ」

JUM「どうでもいいけど、もう家に集まることが日課みたいになってるな」

真紅「何を今更」

JUM「ですよねー」

蒼星石「ま、期待だね」

9: 2009/02/10(火) 16:36:15.16 ID:oLhfsV150
金糸雀「まだかしら!」

金糸雀「空気を自在に操るには・・・まだ修行が足りないかしら!」

金糸雀「・・・はぁ、ちょっと休憩かしら」

ニャオ~ン・・・

金糸雀「あら、あれは何かしら?」

猫草「フギャ!フギャ!」

金糸雀「げ、草が猫みたいに動いてるかしら!気持ちわる~い・・・」

金糸雀「・・・」

12: 2009/02/10(火) 16:40:43.52 ID:oLhfsV150
金糸雀「見た目はアレだけど、まんま猫かしら」

猫草「ゴロゴロ・・・」

金糸雀「ま、修行してる間くらいは相手してあげてもいいかしら」

猫草「フニャ?」

金糸雀「・・・こいつ、何を食べるのかしら?」


早人「こいつを使えば吉良吉影を頃すことができる・・・!」

早人「・・・あれ?猫草がいないッ!?」

吉良「おやおや・・・そんな事しても無駄なんだよ、早人。バイツァ・ダストは止められない」

早人「う・・う・・・うわあああああああああああ!!」

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

BAD END・・・

13: 2009/02/10(火) 16:44:25.98 ID:oLhfsV150
――――・・・

JUM「最近めっきり音沙汰が無いな」

真紅「ええ。ここまで連絡がないと心配ね」

水銀燈「言いだしっぺは真紅じゃない」

雛苺「きっとウクレレの練習中なの」

蒼星石「翠星石、アスラ道場ならファイナルレター閃くんじゃないかな?」

翠星石「小剣なんかいらんです。それよりタイガーブレイクですぅ!」

JUM「ホントに修行中なのかな?」

15: 2009/02/10(火) 16:47:12.75 ID:oLhfsV150
金糸雀「なるほどなるほど・・・猫草、なかなかの手練かしら」

猫草「ゴロゴロ・・・」

金糸雀「いろいろとアイディアが沸いてくるかしら!練習あるのみかしら!」

金糸雀「空気弾!」

ボン!

金糸雀「キャー!出来たかしらー!!」

猫草「ウニャオ~ン!」

金糸雀「ありがとうかしらー///」

16: 2009/02/10(火) 16:49:58.00 ID:oLhfsV150
JUM「ズズズ・・・」

雛苺「お絵かきお絵かきー」

水銀燈「何の絵なの?」

雛苺「ヒナと水銀燈なのー!」

水銀燈「あら、上手に書けたじゃない」

雛苺「えへへー」

真紅「JUM、どうすればキングレオになるのかしら?」

JUM「ユニコーンとキラーマシン」




翠星石「ぎゃああああああああああああああああああ!!」

17: 2009/02/10(火) 16:53:30.33 ID:oLhfsV150
雛苺「どうしたの!?」

真紅「大丈夫!?」

水銀燈「翠星石・・・あら?」

翠星石「エヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」

JUM「おい、どうしたんだよ!?」

蒼星石「いや、いきなりSFCがバグっちゃって・・・」

翠星石「タイガーブレイク・・・地ずり残月・・・ラウンドスライサー・・・水の泡ですぅ・・・」

雛苺「セーブはこまめにやるのが基本なの」




金糸雀「プッ・・・ククク・・・」

18: 2009/02/10(火) 16:57:08.88 ID:oLhfsV150
金糸雀「クク・・・おかしいかいら・・・。気づかないなんて」

バシィ!

真紅「ギャ!ちょっとJUM、なんで叩くのよ!?」

JUM「は?」

水銀燈「最低」

真紅「女の敵だわ!」

JUM「いやちょっとまttぎゃああああああああああああ!!」

金糸雀「うんうん、気づかれてないかしら。修行は順調!かしらー」

雛苺「・・・あれ、金糸雀?」

金糸雀「!!」

19: 2009/02/10(火) 16:59:40.03 ID:oLhfsV150
真紅「エフッ!エフッ!エフッ!エフッ!エフッ!エフッ!・・・え?」

JUM「カニャイア?」

蒼星石「何処に?」

雛苺「ここー・・・あれ?居ないの」

水銀燈「見間違いじゃないのぉ?フン!」

ドゴォ!

JUM「ゲッフゥゥ!!」

雛苺「???」

金糸雀「危ない危ない、まだまだ発展途上かしら」

21: 2009/02/10(火) 17:04:01.80 ID:oLhfsV150
――――・・・

金糸雀「ただいまかしら」

猫草「フギャ!フギャ!」

金糸雀「はいはい、餌をあげるかしら」

猫草「ガツガツガツガツ・・・」

金糸雀「気配を消す・・・もうちょっと発展できないかしら?う~ん・・・」

猫草「ニャン!」

金糸雀「はいはい、ちょっとだけ遊ぶかしら。うりうり」

猫草「プシッ!」

23: 2009/02/10(火) 17:08:41.76 ID:oLhfsV150
――――・・・

翠星石「うおおおおおお!クリアしたですよぉぉぉ!!」

蒼星石「おめでとう・・・おめでとう・・!」

JUM「もう一ヶ月か」

真紅「のたれ氏んでるんじゃないかしら?」

雛苺「あ!真紅のデータ消えちゃったの」

真紅「ああああああああああああ!!貴女なにやってんのよおおぉぉぉぉ!!」

水銀燈「いいじゃない。またスライムから頑張りなさぁい」

真紅「ああ、私のかわいいゾーマ・・・」シクシク

JUM「カッコいいけど可愛くは無いだろ」

27: 2009/02/10(火) 17:13:55.48 ID:oLhfsV150
金糸雀「ただいまかしら!」

みっちゃん「カナアアアアアアアアアアアア!!あいたかったよおおおぉぉぉぉぉ!!」

金糸雀「うあっぢゃああああああ!!一ヶ月分のまさちゅーねっつ!」

猫草「ふしゃああああああああ!!」

みっちゃん「・・・え?なにこの草」

金糸雀「!猫草、やめるかしら!」

猫草「ギャアアアーーース!!」

ユラァ・・・

みっちゃん「え?景色が歪んで・・・」

28: 2009/02/10(火) 17:17:34.82 ID:oLhfsV150
金糸雀「クッ!『空気の壁を作る』!」

ドゴォン!

みっちゃん「きゃああああ!いったたた・・・」

金糸雀「危なかったかしら。猫草!今度あんなことやったらご飯抜きかしら!!」

猫草「!?!?!?」

みっちゃん「カナ、その草は・・・いや、猫?」

金糸雀「まあ追々説明するかしら」

猫草「ゴロニャ~~ン・・・」スリスリ

金糸雀「現金なやつかしら」

29: 2009/02/10(火) 17:22:43.00 ID:oLhfsV150
――――・・・

真紅「とうとうここまできたのだわ!ゾーマ!!」

JUM「実際ゾーマは強いよな。ムドーやバラモスの冷遇っぷりに比べて」

水銀燈「むむむむ・・・」

蒼星石「王手」パチ

水銀燈「そこは卑怯よぉ・・・う~~ん・・・」

翠星石「あれ、詰んでるんじゃないですか?」

雛苺「ホントなの」

水銀燈「そんなアホな。・・・あら?詰んでる??」

蒼星石「ま、じっくり考えなよ」

30: 2009/02/10(火) 17:26:04.59 ID:oLhfsV150
真紅「まあゾーマはスタメンとして・・・」

JUM「キラーマシンやロック鳥は強いぞ?」

金糸雀「にじくじゃくも忘れちゃダメかしら」

真紅「どうしよう・・・迷うのだわ」

JUM「だよな・・・ゲェッ!金糸雀!!」

真紅「え?きゃああああ!!」

金糸雀「フッフッフー、皆々様、お久しぶりかしら」

JUM「久しぶりだな!氏んだかと思ってたぞ!」

金糸雀「そ、それは失礼かしら・・・」

31: 2009/02/10(火) 17:29:50.70 ID:oLhfsV150
真紅「足が…ある」

金糸雀「ホントに氏んだと思ったのかしら?」

JUM「ああ、あれを見てみなよ」

金糸雀「ん?ああああ!なんでカナの写真が仏壇に!?」

真紅「ちゃんと毎日線香あげたのよ?感謝するのだわ」

金糸雀「余計なお世話かしら!!」

雛苺「あ!金糸雀なの!!」

銀・蒼・翠「え?」

雛苺「あ・・・足があるの・・・!」

33: 2009/02/10(火) 17:33:38.67 ID:oLhfsV150
水銀燈「足があるわよぉ・・・」

蒼星石「うっそだぁ・・・ホントだ」

翠星石「そんな・・・バカな・・・!ですぅ」

金糸雀「・・・グスッ」

JUM「お・・・おい、冗談だって」

金糸雀「どうせカナはこういう扱いかしら」

チーン・・・

金糸雀「合掌・・・」

真紅「シュールな光景ね」

34: 2009/02/10(火) 17:37:04.73 ID:oLhfsV150
金糸雀「でもでも、新しい能力を身につけたのかしら!」

真紅「はぁ?」

JUM「何の話だ?」

金糸雀「・・・言いだしっぺは真紅かしら!」

水銀燈「ちょっと、金糸雀に線香をあげてるんだから静かにして頂戴」

金糸雀「あ、ゴメンなさいかしら」

蒼星石「氏者は敬わないとね」

翠星石「全くですぅ」

雛苺「金糸雀、お茶なのよー。いっぱい飲むの」

金糸雀「なんで本人が居るのに仏壇に群がるかしら・・・!!」

36: 2009/02/10(火) 17:44:20.22 ID:oLhfsV150
金糸雀「ああああああああああああ!!頭に来たかしら!!」

JUM「えぇ?」

金糸雀「よくもこんな扱いを!見せてやるかしら!!」

スッ

真紅「あら?消えたのだわ」

JUM「何処行った!?」

金糸雀「喰らうがいいかしら!!」

ユラァ・・・

水銀燈「あら?(故)金糸雀の遺影が・・・?」

37: 2009/02/10(火) 17:51:16.54 ID:oLhfsV150
バギィィン!!

翠星石「うひゃあ!!」

蒼星石「(故)金糸雀の写真が!」

雛苺「ぐしゃぐしゃなの!」

水銀燈「何!?真紅ぅ!!」

金糸雀「カナの力かしら」

JUM「金糸雀!!何処だ!!」

真紅「落ち着きなさい!」

39: 2009/02/10(火) 17:55:14.45 ID:oLhfsV150
金糸雀「カナは動いてないかしら・・・よーく見るかしら」

JUM「ええ??」

水銀燈「何処にいるのよぉ?」

金糸雀「ここ、ここ」ピタッ

水銀燈「うひゃあ!?誰の手!?」

雛苺「ヒナじゃないのー」

蒼星石「僕でもないよ」

翠星石「翠星石でもないですよ?」

金糸雀「まったく・・・見えないんなら仕方がないかしら」

40: 2009/02/10(火) 18:00:01.77 ID:oLhfsV150
金糸雀「ほらほら」

真紅「あら!?いつからそこに!?」

金糸雀「だーかーら、カナの空気を操る力で景色と同化したかしら」

蒼星石「ええ!?そんなの反則だよ!!」

翠星石「ホントに修行してたんですね・・・」

水銀燈「でも気配もなかったわよぉ?」

金糸雀「景色と同化するのは気配を消すからさらに進んだものかしら。軽い軽い」

JUM「・・・なんかいやな予感」

金糸雀「カナは無敵かしら!フッハハハハハハハハハハ!!!」

41: 2009/02/10(火) 18:04:21.97 ID:oLhfsV150
金糸雀「いままで散々空気空気と言ってきた報いかしら!」

水銀燈「ちょっと、落ち着きなさい・・・」

金糸雀「まずは水銀燈から始末してやるのかしら!!」

蒼星石「金糸雀!どうしたんだい一体!?」

JUM「いままでの鬱憤が爆発したんだろうな」

真紅「不憫な子・・・」

雛苺「言ってる場合じゃないのー」

金糸雀「行くかしら!」

スゥゥ・・・

翠星石「消えたですぅ!」

42: 2009/02/10(火) 18:07:26.33 ID:oLhfsV150
金糸雀「空気弾!」

水銀燈「何処!?」

ユラァ・・・

雛苺「苺わだち!」

水銀燈「え?きゃあああああ!!」

ドォォン!

水銀燈「ありがとう・・・苺わだちで引っ張ってくれたのねぇ」

真紅「金糸雀!姿を見せなさい!!」

金糸雀「イヤに決まってるかしら」

45: 2009/02/10(火) 18:10:39.94 ID:oLhfsV150
水銀燈「空気弾ねぇ、一瞬だけ景色が揺らぐから辛うじてわかるわねぇ」

雛苺「金糸雀が本気なの・・・なんで?」

水銀燈「さあ?雛苺は下がってなさい。邪魔よぉ」

雛苺「やなの!ヒナも水銀燈のお手伝いするのー!」

水銀燈「・・・勝手になさい」

JUM「うわわわわわわ!!」

蒼星石「JUM君!こっちだよ!!」

翠星石「早く逃げるです!!」

真紅「二階へ!」

バタン!

銀・雛「・・・あれれー?」

47: 2009/02/10(火) 18:14:16.62 ID:oLhfsV150
雛苺「苺わだちを張り巡らせるの!」

ビシィ!!

金糸雀「?」

雛苺「その空気弾ってのがくる瞬間、景色がぐにゅーってなるの!」

水銀燈「こんだけ張り巡らせば景色が揺らぐのも解りやすい・・・って事?」

雛苺「はいなの!」

金糸雀(ふーん?・・・もう一発かしら)

金糸雀(空気弾!)

49: 2009/02/10(火) 18:16:50.77 ID:oLhfsV150
ユラァァ・・・

水銀燈「来た!雛苺、こっちに来て!」

雛苺「うゆー!」

ドゴォォン!!

水銀燈「結構な威力なのねぇ、羽でガードしても衝撃が伝わってくる」

雛苺「このままじゃジリ貧なの」

水銀燈「えぇ、早い所引っ叩いてお仕置きしないとねぇ」

金糸雀(さて、いろいろ試してみるかしら)

51: 2009/02/10(火) 18:19:35.70 ID:oLhfsV150
真紅「はぁ、極めれば褒められるって言ったのに、極めすぎておかしくなってるわね」

蒼星石「ありゃプッツン金糸雀だね」

翠星石「なんとか冷静にさせないと・・・」

JUM「あ、水銀燈と雛苺を置いてきちゃったぞ」

真紅「水銀燈が居るから雛苺は大丈夫よ」

蒼星石「今のうちに解決策を考えないと・・・」

翠星石「どうするですぅ!?」

52: 2009/02/10(火) 18:22:55.18 ID:oLhfsV150
金糸雀「ふふん、そんなものかしら?笑っちゃうかしらー」

水銀燈「そこねぇ!?」

ドシュウウウウ!!

雛苺「羽をいっぱい飛ばすの!」

水銀燈「ほらほらほらほらぁ!」

スカッ

雛苺「あり?」

金糸雀(空気の層を作り軌道をずらす・・・水銀燈相手には効果てき面かしら)

金糸雀「当たってないかしら、水銀燈!」

54: 2009/02/10(火) 18:26:51.67 ID:oLhfsV150
水銀燈「くらいなさぁい!」

ズドドドドドドドドドドドド・・・

雛苺「水銀燈、なんか一箇所だけぽっかりと・・・」

水銀燈「あ、なんであそこだけ羽がいかないのぉ?金糸雀!」

金糸雀(ぎゃ!バレちゃったかしら!)

雛苺「苺わだちなのー!」

金糸雀(上に逃げるかしら!)

スカッ

雛苺「もういないの!」

水銀燈「苺わだちが張り巡らされてない上の方ねぇ」

金糸雀(なんで分かるのかしらーーー!!)

55: 2009/02/10(火) 18:30:09.89 ID:oLhfsV150
JUM「ポン!」

真紅「鳴くなんてあつかましいわ」

翠星石「気安く鳴くなです」

蒼星石「おーい、はやく」

真紅「あら・・・ゴメンなさい」

翠星石「お、リーチですぅ」

JUM(これは大三元フラグ・・・!)

蒼星石「JUM君、大三元かい?」

JUM「ゲッ!?」

真紅「口に出してたわよ・・・バカ」

58: 2009/02/10(火) 18:33:21.50 ID:oLhfsV150
金糸雀(空気をナイフの形に固定するかしら!)

金糸雀(ふん!)

ブチィ!

雛苺「苺わだちが!」

水銀燈「でも居場所をバラしてるようなもんじゃない!くらいなさぁい!」

スカッ!

水銀燈「え?」

ドゴォォォン!!

雛苺「うゆううううう!?!?」

水銀燈「雛苺!!」

60: 2009/02/10(火) 18:36:40.68 ID:oLhfsV150
金糸雀「うーん・・・やっぱり遠いと狙いが定まらないかしら」

水銀燈「え?」

雛苺「いったたた・・・大丈夫なのよ、水銀燈」

金糸雀「邪魔をするなら雛苺も始末するかしら」

水銀燈「・・・後ろ!?苺わだちは前の方から切れたはず!!」

金糸雀「ほっ」

スパッ

水銀燈「きゃ!!服が・・・」

金糸雀(ナイフ投げは難しいかしら)

63: 2009/02/10(火) 18:42:25.22 ID:oLhfsV150
金糸雀(氷がいずれ水になるように、空気の固定化もだんだんと解除される・・・証拠は残らないという点では便利かしら)

水銀燈「まずいわねぇ・・・」

雛苺「こうなったらこうするの!苺わだち全開なのーーー!!」

ズバアアア!!

水銀燈「これは・・・無数の苺わだちが壁になった!」

雛苺「さあ、かかってくるの!」

金糸雀「ふーん、結構やるじゃないの雛苺」

雛苺「こっち側に入ってくるにはこの壁をどうにかしないと無理なの」

水銀燈「考えたわねぇ。居場所が分かったらフルボッコよぉ」

71: 2009/02/10(火) 18:51:45.33 ID:oLhfsV150
金糸雀「隙間が無いからどうにもならないかしらー」

水銀燈「さっさと降参しなさい!今なら許してあげるわよぉ?」

雛苺「水銀燈の言う通りなの。もうやめるのー」

金糸雀「それはこっちのセリフかしら、水銀燈!」

金糸雀(空気弾で様子を見るかしら。威嚇発砲みたいなもんかしら)

金糸雀(・・・いけっ!)

ドシュウウウ!

金糸雀(わずかな隙間さえあれば空気弾は到達するかしら)

72: 2009/02/10(火) 18:57:07.89 ID:oLhfsV150
水銀燈「隙間が無いから空気弾は到達しないはずよぉ・・・1回はこの壁を破壊するために空気弾を撃ってくるはず」

雛苺「苺わだちの準備はいいのよ。壊れた瞬間に新たなわだちを発射するの」

水銀燈「どこを壊す気?金糸雀・・・」

ユラァ・・・

雛苺「え?」

金糸雀「いまかしら!」

ドゴォン!!

水銀燈「クゥッ!危ない・・・」

雛苺「ビックリしたのー!壁を通り抜けてきたの!!」

金糸雀(ふふん、もう少し右かしら。第2波、発射!!)

75: 2009/02/10(火) 19:01:14.02 ID:oLhfsV150
水銀燈「雛苺、下がって!!」

雛苺「ダメなの。離れたら壁の強度が保てなくなるの!」

水銀燈「次はやられるわよぉ!」

雛苺「来るの、金糸雀!」

ブチブチブチブチィィ!!

雛苺「へ?」

水銀燈「壁が!?」

金糸雀「なんだ、そこにいたのかしら」

水銀燈「金糸雀アアァァァァァァァ!!」

金糸雀「空気弾、破裂かしら」

77: 2009/02/10(火) 19:04:00.45 ID:oLhfsV150
真紅「はっ!!」

JUM「どうした?」

蒼星石「真紅?」

翠星石「・・・大丈夫ですか?」

真紅「・・・ブルブルブルブル」

JUM「おい、大丈夫か??」








真紅(この私が・・・フリテンだなんて・・・!!)

80: 2009/02/10(火) 19:09:20.57 ID:oLhfsV150
雛苺「う、後ろにッ!」

水銀燈「ガードするわぁ!!」

ドゴォォォン!!

雛苺「ぐぅぅぅぅ!!」

水銀燈「雛苺!!」

金糸雀「あー・・・やっぱり慌てちゃダメかしら。もっと慎重に・・・」

雛苺「結構これはきっついの・・・もし直撃なんかしたら・・・」

水銀燈「金糸雀・・・許されないわよぉ!!」

金糸雀「別に許しを乞おうとは思わないかしら」

スゥ・・・

81: 2009/02/10(火) 19:15:25.70 ID:oLhfsV150
水銀燈「羽も当たらない、見えない空気弾・・・困ったわねぇ」

雛苺「いったいの・・・水銀燈、早くしないと手が付けられなくなるの」

水銀燈「もう付かないわよぉ。・・・何処!金糸雀!?」

金糸雀(何処と言われて居場所を教える馬鹿は居ないかしら)

雛苺「苺わだちを今度は床に張り巡らせるのー!」

金糸雀(うん?)

雛苺「これならいやでも居場所が分かるの!」

水銀燈「その代わり私が雛苺を抱えなきゃいけないのねぇ・・・」

83: 2009/02/10(火) 19:21:46.43 ID:oLhfsV150
金糸雀(むむむ・・・これじゃ身動きがとれないかしら)

シィィィーーーン・・・

雛苺「うんともすんとも言わないの」

水銀燈「ふん、羽でガードができるから迂闊に手が出せないんじゃない?」

金糸雀(水銀燈と雛苺・・・一人ずつなら簡単だけど・・・)

金糸雀(上手い具合に互いを補ってるかしら。案外黄金コンビかも)

雛苺「まだこないの?」

水銀燈「もっと苺わだちを張り巡らせて。障害物もよぉ」

雛苺「はいなの!」

87: 2009/02/10(火) 19:28:12.96 ID:oLhfsV150
ビシィィィィィ!

金糸雀(くっ!)

雛苺「これで逃げ場は無いの」

水銀燈「こないならこっちから行くわよぉ」

金糸雀(・・・意外とどうにかなるもんかしら。)

金糸雀(空気を固定し、それに掴まれば空中に居座ることができる!)

金糸雀(ふっふっふー、覚悟するかしら!)

コツン

コツン

水銀燈「・・・この音は?」

90: 2009/02/10(火) 19:33:41.73 ID:oLhfsV150
金糸雀(この状態のまま・・・狙いを定めて)

水銀燈「今の音は!金糸雀!?」

雛苺「・・・空気を操る、空気を固定?」

水銀燈「・・・空気を固定して、それに掴まってる、乗っている?」

金糸雀(あり?)

水銀燈(金糸雀は今、音のした方向にいる!)

水銀燈「そこよぉぉぉぉーーーー!」

ドシュウウウ!!

98: 2009/02/10(火) 20:17:37.29 ID:oLhfsV150
金糸雀「固定化を解除するッ!」

水銀燈「やっぱりそこねぇ!ビンゴぉ!!」

雛苺「捕まえるのーー!苺わだち!」

金糸雀「空気弾!」

ドゴォォン!

水銀燈「脅しよ、怯まないで!」

雛苺「はいなのーー!!」

金糸雀(もう一回、空中に逃げないと!!)

100: 2009/02/10(火) 20:21:53.29 ID:oLhfsV150
金糸雀(・・・逃げられない!)

雛苺「そこなの!金糸雀ー!!」

ビシィィィィ!

水銀燈「捕まえたわぁ!流石ね雛苺!!」

雛苺「金糸雀、もうやめようよー・・・うゆ・・・」

金糸雀(いま大きい空気弾を放つ余裕はない!)

水銀燈「覚悟なさぁい・・・金糸雀」

金糸雀(一か八か!)

ドン!

水銀燈「・・・?」

101: 2009/02/10(火) 20:26:59.15 ID:oLhfsV150
雛苺「うあああああああああ!!」

水銀燈「雛苺!どうしたの!?」

金糸雀「苺わだちが緩んだかしら!惜しかったわね、雛苺」

水銀燈「待ちなさぁい!!」

スカッ!

水銀燈「小癪な!」

雛苺「痛い、痛いの!水銀燈・・・」

水銀燈「左腕を貫かれてる!?落ち着いて、雛苺!」

水銀燈(空気弾にしては傷跡が小さすぎる・・・)

金糸雀(なるほど、空気弾丸ってとこかしら。思いつきの割にはすごい威力かしら)

金糸雀(カナはまだまだ成長してるかしらー!)

102: 2009/02/10(火) 20:30:28.67 ID:oLhfsV150
真紅「ホーリエ、どうだったの?」

ピカッ!ピカッ!

JUM「これは、雛苺が!!」

翠星石「むむむ!金糸雀のやつ、本気みたいですね」

蒼星石「今こそ作戦実行のときだね」

真紅「ええ・・・行くわよ。各々、迅速に」

翠・蒼・JUM(コクリ)


103: 2009/02/10(火) 20:36:06.70 ID:oLhfsV150
金糸雀(だいぶカナの能力が把握できてきたかしら)

金糸雀(空気の固定も同時だと2箇所まで、空気弾や空気弾丸も同様かしら)

金糸雀(・・・いや、空気弾は大きすぎるから一発かしら。どっちにしろ連発は難しい・・・)

水銀燈「大丈夫、私が守ってあげるわぁ・・・だから落ち着いて」

雛苺「ううぅ、水銀燈・・・」

水銀燈(雛苺はもう戦えない?守りながら戦うのは難しい・・・)

水銀燈「なら、守りに徹してやるわよぉ!」

金糸雀(羽でガードの体勢・・・あれじゃ仕留められないかしら)

金糸雀(空気弾丸で様子見かしら!)

ドンドン!!

104: 2009/02/10(火) 20:42:12.97 ID:oLhfsV150
バスッ!

水銀燈「ぐっ!」

水銀燈(貫通するかと思った・・・連発されたらマズいわねぇ)

金糸雀(空気弾!)

ユラァ・・・

水銀燈「!!」

蒼星石「ここだーーー!庭師の鋏!」

ズバッ!

金糸雀(蒼星石!?破裂かしらッ!!)

蒼星石「うわあああっ!?」

107: 2009/02/10(火) 20:48:16.73 ID:oLhfsV150
真紅「蒼星石!大丈夫?」

蒼星石「うん・・・思いっきり吹き飛ばされたよ」

水銀燈「真紅!蒼星石!」

雛苺「二人共、遅いの・・・」

金糸雀(面倒な事になってきたかしら。こうなりゃ全員・・・)

蒼星石「金糸雀、まだやる気かい?」

真紅「痛い目みるわよ?」

水銀燈「私は許す気なんか無いけどねぇ」

金糸雀(始末するかしらッ!!空気弾丸!!)

108: 2009/02/10(火) 20:54:57.30 ID:oLhfsV150
バスッ!

真紅「え!?足元に・・・穴が!」

蒼星石「はぁ!」ガキィン

金糸雀(弾くとは・・・庭師の鋏は破壊できない。蒼星石・・・厄介かしら)

スッ

水銀燈「ようやく姿を表したようね・・・諦めたの?」

金糸雀「JUMと翠星石は?何処に行ったのかしら?」

真紅「まだ二階よ。あの二人は戦いに向いてない」

蒼星石「君相手なら僕たちだけで十分だよ」

金糸雀(空気弾・・・)フワフワ

金糸雀「カナを甘く見ないで欲しいかしら・・・その気になれば全員始末できる」

110: 2009/02/10(火) 21:01:43.12 ID:oLhfsV150
金糸雀「ほっ!」

真紅「空中に立った!?」

水銀燈「空気を固定してそこに立ってるのよぉ・・・当たってる?」

金糸雀「当たりも当たり、大当たりかしら」

蒼星石「それをわざわざ僕たちにバラすなんて・・・笑っちゃうね」

金糸雀「これは試練かしら!貴女達を倒し、成長する為の試練!」

金糸雀「カナの踏み台なのよ!貴女達はぁぁぁぁーーー!!」

ドゴオオオオォォォォォン!!

真紅「!?」

金糸雀「二階には誰も居ないみたいかしら・・・嘘ついたの?」

蒼星石「食らえっ!!」

112: 2009/02/10(火) 21:06:40.44 ID:oLhfsV150
翠星石「早くするです!JUM!」

JUM「まだか!?金糸雀の家は・・・」

翠星石「たしかここから行けるです!デカ人間の家に行けば、金糸雀を倒すヒントが有るはずです!」

JUM「・・・あった!飛び込め!!」

翠星石「命令するなですぅ!」


キィィィィィィン・・・

みっちゃん「あら、カナが帰ってきたのかな?」

翠星石「ギャ!」

みっちゃん「ああああ!すすすすすすすすす翠星石ちゃんじゃなーーーーいい!」

翠星石「あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!」

114: 2009/02/10(火) 21:12:07.40 ID:oLhfsV150
蒼星石「は・・・鋏が!動かない!!」

金糸雀「鋏の周りの空気を固定化したかしら・・・動かないに決まってる」

真紅「ローズテイル!!」

金糸雀「空気弾!」

蒼星石「クッ!」

ドゴォォォン!

真紅「キャ!!蒼星石、前に出てこないで!!」

蒼星石「そんなこと言ったって・・・逃げるしかないじゃないか」

金糸雀「鋏、お返しするかしら」ポイ

蒼星石「あぁ、僕の鋏!」

金糸雀「空気弾丸!」

115: 2009/02/10(火) 21:17:20.31 ID:oLhfsV150
蒼星石「うわああああ!!」

水銀燈「伏せて!!」

バスバスッ!!

金糸雀「んー、大分狙えるようになってきたかしら」

雛苺「い、苺わだち・・・」

金糸雀「雛苺。お呼びじゃないかしら」

ユラァ・・・

蒼星石「もう一回、庭師の鋏で!」

フッ

蒼星石「あれ・・・消えた?」

真紅「蒼星石、伏せてええぇぇぇぇぇぇ!!」

117: 2009/02/10(火) 21:22:02.44 ID:oLhfsV150
金糸雀「空気弾・・・破裂かしら」

ドゴォォォン!!

蒼星石「あああああああっ!!!!」

水銀燈「蒼星石!!」

金糸雀「モロに食らっちゃったかしら・・・こりゃリタイアかしら」

真紅(金糸雀・・・元々強い方だったけど、ここまで強くなるなんて!)

水銀燈(冗談抜きで、負ける!全滅!!)

金糸雀「空気弾は連発出来ると思う?それとも・・・」

雛苺「そ・・・蒼星石が!」

ユラァ・・・

118: 2009/02/10(火) 21:28:04.55 ID:oLhfsV150
翠星石「な・・・なんですかこいつは」

猫草「フギャ!フギャ!」

JUM「おーよしよし」

猫草「ゴロゴロ・・・」

みっちゃん「カナが一緒に修行した植物・・・て言ってたわね」

翠星石「いや、猫じゃないんですか?」

みっちゃん「猫草・・・らしいわ。空気を操る力があるって」

翠星石「・・・金糸雀が身に付けたと言っていた能力に似てるですね」

JUM「いや、ビンゴだな」

みっちゃん「どうしたの?カナに何かあったの??」

120: 2009/02/10(火) 21:33:34.39 ID:oLhfsV150
――――・・・

みっちゃん「カナが・・・そんなことを!?」

JUM「はい。信じられないかも知れませんけど」

翠星石「でも、事実なんですよ」

猫草「ニャオ~ン?」

翠星石「ちょっと猫草を借りるですよ。何か突破口が見つかるかもしれないですから」

JUM「いいですか?」

みっちゃん「ええ。でも・・・私も行くわ!」

翠星石「ええ!?危ないですよ??」

122: 2009/02/10(火) 21:39:17.44 ID:oLhfsV150
水銀燈「私も剣が使えること・・・忘れてない?」

金糸雀「破裂!」

ドゴォォォン!!

雛苺「うゆううううう!!」

水銀燈「あああっ!!」

真紅「水銀燈!雛苺!」

水銀燈「危ない・・・空気弾を二つにしなかったら蒼星石は・・・」

雛苺「蒼星石、だいじょうぶなの?」

蒼星石「足をやられたみたいだ・・・動けない」

金糸雀(空気弾・・・連発に挑戦してみるかしら)

123: 2009/02/10(火) 21:43:51.09 ID:oLhfsV150
金糸雀「ほらほら、そろそろトドメ、いっちゃうかしら!」

ユラァ・・・

真紅「空気弾がもう一発来る!」

水銀燈「え・・・こっちにも一発!!」

金糸雀「まだ・・・まだかしら」

真紅「ローズテイル!壊れなさい!!」

バチィィィン!!

水銀燈「いいわよ真紅ぅ!こっちも斬って」

グッ!

水銀燈「・・・剣が動かない!!」

125: 2009/02/10(火) 21:48:39.85 ID:oLhfsV150
金糸雀(空気弾だって空気かしら。カナのさじ加減一つで固定化も破裂も思いのままかしら)

金糸雀「剣ごと巻き込まれればいいかしら・・・破裂!」

水銀燈「うああぁぁぁぁぁぁ!!」

ドゴォォォン!!

真紅「水銀燈ぉぉぉぉーーー!!」

雛苺「水銀燈!水銀燈・・・!」

水銀燈「う・・・腕が・・・」

金糸雀「フフフ、真紅・・・残りは貴女一人かしら」

真紅「ここまでとはね・・・」

127: 2009/02/10(火) 21:53:52.55 ID:oLhfsV150
金糸雀「思えば、貴女の一言からだったかしら・・・」

【極めれば、褒められる】

真紅「間違った方向に行き過ぎたら褒められるものも褒められないのだわ」

金糸雀「もう褒められようとは思わない。貴女を始末して、翠星石を始末して・・・」

真紅「簡単にやられないわよ?この真紅は」

金糸雀「ええ。だからカナも全身全霊の力を込めて!貴女を始末するかしら!!」

真紅(煽ったのはいいけど・・・どうしよ)

金糸雀(真紅の事だから最後に何か仕掛けてくるはずかしら!真正面から叩き潰す!)

金糸雀「空気弾丸連射ぁぁぁーーー!!」

129: 2009/02/10(火) 21:59:56.63 ID:oLhfsV150
ドンドンドンドン!!

真紅「くぅっ!」

真紅(連射出来るの!逃げ回りながらチャンスを見つけないと・・・)

金糸雀「逃げてるばかりじゃあどうしようもないかしら!真紅!」

金糸雀(凄い・・・いままで連射は出来なかったはずなのに!精神力が成長してるのかしら?)

真紅「ローズテイル!」

ドガァ!

金糸雀「ソファーが!」

真紅「ソファーで私が見えないでしょう?今だわっ!」

131: 2009/02/10(火) 22:03:59.03 ID:oLhfsV150
真紅「ローズテイルッ!」

スカッ

真紅「い・・・居ない!?」

金糸雀「・・・」

真紅「天井ですってぇぇぇーーー!?!?」

金糸雀「よく見える・・・狙いは真紅!」

ドンドンドン!!

真紅「あああぁっ!!」

金糸雀「右肩だけ・・・惜しいかしら」

132: 2009/02/10(火) 22:10:15.19 ID:oLhfsV150
真紅「く・・・はぁっ!!」

ガキィィン!

金糸雀「流石かしら、真紅・・・撃たれてなお突っ込んでくるなんて」

真紅「私は誇り高きローゼンメイデンよ・・・これしきの傷で!」

金糸雀「でも残念かしら。カナは空気の壁を作ることが出来る。」

真紅「ステッキが・・・弾かれる!?」

金糸雀「そして・・・その壁に触れると言う事は、そのままステッキを固定できると言う事!」

真紅「・・・空気弾!?」

金糸雀「破裂!」

135: 2009/02/10(火) 22:16:16.52 ID:oLhfsV150
雛苺「苺わだち!」

ビシィィィ!

金糸雀「・・・しつこいかしら、雛苺」

雛苺「真紅だけを引っ張るの!」

真紅「きゃああああ!?」

金糸雀「このステッキも返してあげるかしら。あくまでフェアに・・・」

真紅「・・・ありがたいこと」

雛苺「真紅、触っちゃダメなのーー!!」

真紅「!?」

ドゴォォォン!!

136: 2009/02/10(火) 22:20:36.32 ID:oLhfsV150
金糸雀「感が良いかしら、雛苺」

真紅「空気を固めて渡したのね?抜け目が無い」

金糸雀「決めた!真紅より先に雛苺かしら!」

スッ・・・

雛苺「消えたの・・・」

真紅「何処!金糸雀!!」

金糸雀(迅速に・・・始末する!!)

コツ、コツ、コツ・・・

雛苺「真紅、空中なの!空気を固定してるの!!」

真紅「ローズテイル!!金糸雀を攻撃するのだわ!!」

138: 2009/02/10(火) 22:27:32.29 ID:oLhfsV150
金糸雀「こっちかしら、何処を狙ってるの?真紅」

真紅「そっちね!?捕らえるッ!!」

スカッ

真紅「!?」

金糸雀「カナの声を閉じ込めてそれを飛ばす・・・」

雛苺「ヒ・・・!」

金糸雀「あとはそれを破裂させればカナの声が周りに広がるって寸法かしら」

真紅「やられた・・・そんな事までやれるとは」

金糸雀「至近距離の空気弾・・・覚悟はいい?雛苺?」

雛苺「し・・・しんくぅ・・・!!」

140: 2009/02/10(火) 22:31:36.26 ID:oLhfsV150
真紅「金糸雀ああぁぁぁぁぁぁーーー!!」

水銀燈「ひ・・・ないち、ご・・・!」

蒼星石「やめるんだ、金糸雀・・・!」

雛苺「いや、いや・・・!!」

金糸雀「空気弾・・・」

金糸雀(ニヤリ)



翠星石「今ですよ!猫草あぁーーーー!!」

猫草「ギャアアアアアーーース!!」

金糸雀「え!?キャアアアァァァァーーーーー!!」


142: 2009/02/10(火) 22:36:10.41 ID:oLhfsV150
グッ、グッ!

金糸雀「う・・・動けない!」

JUM「危ないところだった・・・」

翠星石「いい子ですね猫草。ほれ、庭師の如雨露で水をくれてやるですぅ」

猫草「ゴロンニャ~ン・・・」

金糸雀(・・・いや、雛苺にはまだ空気が纏わりついてる!)

JUM「金糸雀、もうやめろよ」

金糸雀「空気弾は・・・まだ、雛苺に!」

真紅「!?」

金糸雀「イタチの最後っ屁かしら・・・食らえ!」

143: 2009/02/10(火) 22:40:20.86 ID:oLhfsV150
シィィィーーーン・・・

金糸雀「あ・・・あれ?」

翠星石「はぁ、そんなの猫草が取っ払ってしまったですよ」

真紅「チェックメイト・・・」

金糸雀「う・・・うぅ・・・!」

みっちゃん「カナッ!」

金糸雀「み、みっちゃん!!」

みっちゃん「こんの・・・」

JUM「え?」

翠星石「振りかぶってー?」

みっちゃん「ばっかちーーーーーん!!」

バッシィィィーーーーン!!

金糸雀「ふぐうううぅぅぅぅぅぅーーーーー!!」

146: 2009/02/10(火) 22:45:18.07 ID:oLhfsV150
――――・・・

金糸雀「ご・・・ごめんなさいかしら。カナ、どうにかしてたかしら・・・」

みっちゃん「みんなをこんな目に合わせて!!」

真紅「貴女、アリスゲームが望みだったの?」

金糸雀「そうじゃないかしら。ただ、みんなを見返してやろうと・・・かしらー・・・」

水銀燈「ふぅん・・・」



JUM(おい)

蒼星石(なに?)

JUM(これってさ・・・真紅と水銀燈も悪いんじゃないか?)

蒼星石(・・・そう言えばそうかも)

147: 2009/02/10(火) 22:50:52.41 ID:oLhfsV150
翠星石「まったく・・・猫草が1番心配してたんですよ?」

金糸雀「・・・え?」

翠星石「こいつ、nのフィールドから連れてきたんですよね?なんとなく考えてることが読めるです」

雛苺「流石は庭師なの」

翠星石「デコは何か様子がおかしかったなー、大丈夫かなーみたいなことばかりでした」

金糸雀「・・・カナはデコじゃなくてカナリアかしら」

猫草「ニャ?」

翠星石「猫にまで心配されるなんて・・・ローゼンメイデンの名折れかしら」

金糸雀「・・・ゴメンなさいかしら、みんな。・・・猫草」

150: 2009/02/10(火) 23:01:57.18 ID:oLhfsV150
蒼星石「もう別にいいよ。悪気は無かったんだよね?」

JUM「真紅と水銀燈にそそのかされたんだよな?」

翠星石「金糸雀は罰を受けたです。それでいいんです」

みっちゃん「良かったじゃない、みんなが優しくて」

金糸雀「グスッ・・・ほ、ほんと、に・・・ご、めん・・・ひぐっ、ゴメンなさい、かしらぁ・・・」

猫草「ウニャ~ン・・・」

翠星石「何で泣いてるんだよデコ、らしですよ」

金糸雀「デコじゃ、無いかしら・・・ッ」

雛苺「いい猫草なのー」



真紅・水銀燈「・・・ん??そそのかした?」

153: 2009/02/10(火) 23:05:38.43 ID:oLhfsV150
――――・・・

翠星石「おーおー、元気がいいですね」

猫草「フギャ!」

蒼星石「何だかんだでなついてるね」

雛苺「よしよし」

猫草「ゴロゴロ・・・」

みっちゃん「猫草ちゃんに最近カナを取られちゃって・・・嫉妬するわ」

水銀燈「意外と可愛い顔してるんじゃない?」

真紅「愛嬌があるわね」

金糸雀「あーあーあー!そんな寄ってたかって!」

157: 2009/02/10(火) 23:09:51.83 ID:oLhfsV150
金糸雀「ほれ、餌かしらー」

猫草「フギャ!ガツガツ・・・」

翠星石「そういや・・・」

金糸雀「何かしら?」

翠星石「こいつの名前、決めてないんですか?」

みっちゃん「決めてないわね、そう言えば」

水銀燈「決めてやりなさいよぉ。いつまでも猫草じゃね・・・」

真紅「かわいそうだわ」

金糸雀「名前名前名前名前・・・ん!」

蒼星石「なんだい?」



金糸雀「閃いたかしら!『ストレイ・キャット』なんてどうかしら?」

おしまい

158: 2009/02/10(火) 23:12:12.45 ID:oLhfsV150
金糸雀主役でほのぼのやろうと思ったらいつの間にか金糸雀無双になってたwwwwwwww
スタンドじゃなくて、あくまで空気を極めただけね。さすが金糸雀!
イメージはストレイキャット+クラフトワーク見たいな感じ。チート。

あとちょっとだけおまけが続くんじゃよ。暇なら読んでいきなさい

162: 2009/02/10(火) 23:15:19.26 ID:oLhfsV150
おまけ

――――・・・

JUM「で、だ」

真紅「うん」

水銀燈「なによぉ」

蒼星石「今思えば、君たちの煽り方も良くなかったと思うんだ」

真紅「私のはアドバイスだわ」

水銀燈「私もよぉ。空気を極めろって言っただけで・・・」

JUM「・・・」

真紅「・・・何よJUM、言いたいことがあるならハッキリ言って頂戴」

165: 2009/02/10(火) 23:18:35.59 ID:oLhfsV150
JUM「ああ、ハッキリいわせてもらおう」

水銀燈「サッサとして」

JUM「お前らも悪い!」

蒼星石「罰を受けるべきだ!」

真紅「・・・は?」

水銀燈「冗談でしょ?」

蒼星石「マジもマジです」

JUM「覚えてるか?蒼星石」

蒼星石「うん。別の時間軸で真紅に逆さ貼り付けにされたよね」

真紅「・・・うそぉ」

170: 2009/02/10(火) 23:23:17.64 ID:oLhfsV150
JUM「百歩ゆずって水銀燈は無罪だとしても、お前はA級戦犯だ!」

蒼星石「はーりつけ!はーりつけ!」

真紅「それとこれとは話が別よぉ!」

水銀燈「う・・・うぅ・・・」

真紅「!?」

水銀燈「悪いとおもったけど、面倒臭かったからあんな受け答えをしたの・・・反省してるわぁ」

蒼星石「ホントに?」

水銀燈「ええ・・・」

JUM「ローゼンに誓えるか?」

水銀燈「そんな嘘誓えるワケないじゃなぁい!」

紅・蒼・JUM「・・・」

水銀燈「あ」

172: 2009/02/10(火) 23:26:49.42 ID:oLhfsV150
JUM「どこへ行かれるのですか?(ドミネ・クオ・ヴァデス)」

蒼星石「お前らは「磔刑」だ─────ッ!!」

真紅「えぇーーー!!いやよいやよいやよ!!」

水銀燈「ファーーーーーックス!」

JUM「もう決まったことなんだよ」

蒼星石「一晩悔い改めなさい」



紅・銀・「・・・あんまりだ」

174: 2009/02/10(火) 23:30:38.10 ID:oLhfsV150
――――・・・

真紅「水銀燈」

水銀燈「なぁに?おバカさんの真紅」

真紅「雪が・・・綺麗ね」

水銀燈「・・・そうねぇ。寒いけど」

真紅「積もらなくてもいい。この光景を・・・いつまでも眺めていたい」

水銀燈「・・・こんなのも、悪くはないわねぇ」

真紅「ええ、ホントに」

JUM「おーい」

蒼星石「お二人さーん」

紅・銀「!!」

175: 2009/02/10(火) 23:33:40.14 ID:oLhfsV150
真紅「何?私は今雪を眺めてるの」

水銀燈「ほっといて頂戴」

JUM「なんだよ、せっかく逆さ貼り付けは免除してやったのに」

蒼星石「それでも貼り付けだけどね。のりさんがココアいれてくれたんだ!」

真紅「・・・ココア?」

水銀燈「そんな幼稚な飲み物、私の口に合わないわよぉ」

JUM「えー?アツアツなのに」

蒼星石「のりさんのココアは格別だよ?飲まないのかーそっか残念だなー」

紅・銀「・・・」ゴクリ

178: 2009/02/10(火) 23:39:05.96 ID:oLhfsV150
真紅「・・・ま、まあどうしてもというのなら、ねぇ水銀燈?」

水銀燈「そうね、飲んでやらないことも無いけどぉ?」

JUM「それが頼む態度か?」

蒼星石「それは無いね」

真紅「どうかこの惨めな豚めにのり様がいれてくださった高尚なるココアをお恵み下さい・・・」

水銀燈「どうか、御慈悲を・・・薄汚い豚に御慈悲を・・・!!」

JUM「やだよ。これ僕と蒼星石の分だし」

蒼星石「真紅は水銀燈と一緒に金糸雀の家に泊まりに行ったって伝えてるしね」

紅・銀「・・・・・・・・・」

JUM「温まるなー」

蒼星石「ホントだね、JUM君」



いつかこの復讐をしてやると固く誓った水銀燈と真紅でしたとさ。

おまけ おしまい

179: 2009/02/10(火) 23:40:21.15 ID:FlSRuEBP0

180: 2009/02/10(火) 23:40:44.15 ID:eN617mHpO
なんという恨みの無限ループ
おつ

182: 2009/02/10(火) 23:41:56.27 ID:oLhfsV150
ごめん。なんかオマケいらなかった・・・
銀と紅を貼り付けにしたかったけど本編じゃできなかったからこういう形にしました。すまん
こんどはまたほのぼの書きたいなー。こたつみたいな
・・・これ別に入れ替わりの続編じゃないからな?

もうすぐ日付が変わる前に、付き合ってくれた方乙!
また次の機会に

189: 2009/02/11(水) 00:07:58.65 ID:IEfYsm/eO
乙でした

引用: 金糸雀「極めれば褒められる!かしら」