1: 2009/02/27(金) 21:49:24.91 ID:SNZo75CC0
カリカリ

ジ「・・・えーと、この時代は・・・っと」

ジ「・・・あー・・・なんだっけ名前・・・いえ・・・いえなり・・・」

紅「ジュン、さっきから独り言多いわよ」

ジ「悪い・・・」

紅「勉強で詰まっているの?」

ジ「あぁ・・・図書館が今日閉館日だからな・・・こうなるなら資料借りてくればよかった」

紅「ふぅ・・・なら家庭教師でも呼べばいいじゃない」

ジ「そんなことで雇えるかよ!」

紅「あら、適任者ならいるわよ」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
3: 2009/02/27(金) 21:52:04.19 ID:SNZo75CC0
金「珍しく呼ばれたかしら・・・」

ジ「家庭教師って・・・こいつ?」

金「むきー!!指を指すなかしら!」

紅「こう見えても彼女は頭がいいのよ。ただドジで失敗するだけ」

金「真紅もひどいかしら!!」

紅「金糸雀、悪いけどジュンに勉強を教えてあげて」

金「なんでカナがそんなことをしなくちゃならないのかしら」

紅「デコつぶすわよ」

ごきごきっ

金「わ、わかったかしら!!教えればいいのかしら!?」

4: 2009/02/27(金) 21:55:27.20 ID:SNZo75CC0
金「(全く、なんて暴力的な妹かしら)」

金「(こうなったら適当に教えるかしら。はっきり言ってジュンの成績なんてどうでもいいかしら)」

紅「すっきり勉強できるように特別にジュースを用意してあげるのだわ」

ジ「久しぶりだな。真紅からそんなことするなんて」

紅「用意したのは二つのリンゴ」

金「?」

紅「ふんっ!!」

ベキベキバキッ!!ギュウゥゥゥゥゥ・・・

金「ほぎゃああああああ!!!」

紅「ふぅ・・・新鮮な絞りたてのリンゴジュースよ」

ジ「ありがとう、真紅。ごくごくっ・・・うまい!」

7: 2009/02/27(金) 21:58:27.49 ID:SNZo75CC0
金「(さも当たり前かのようにー!?)」

紅「金糸雀、あなたの分も作ってあげるのだわ」

金「へ!?」

紅「たっぷり、愛情を込めてあげるのだわ」

ベキバキッ!!ドバババババ・・・

金「(リンゴからあり得ない量の果汁が出てるかしら!!)」

紅「・・・どうぞ」

金「あ、ありがとうかしら・・・」

金「(リンゴの絞りカスが風に舞ったかしら・・・あ、ありえない・・・)」

紅「金糸雀、これでちゃんと勉強を教えられるかしらね?」

ゴゴゴゴゴ・・・

金「(こ、これはまじめにしないとカナの命がなくなるかしら・・・)」

8: 2009/02/27(金) 22:01:40.05 ID:SNZo75CC0
金「(ふざけたらカナのローザミスティカが粉末状になるかしら)」

金「お、大船に乗ったつもりでいるかしら!!」

紅「そう、ならよろしくね」

にこっ

金「(うわー、目が笑ってないかしら・・・)」

紅「私は下で待ってるわ。勉強の邪魔にならないように」

ガチャッ  バタン

金「はぁ・・・仕方ない、腹をくくるかしら」

ジ「人形に教えてもらうのはしゃくに障るけど、仕方がない」

金「カナだって教えるの面倒かしら・・・」

9: 2009/02/27(金) 22:04:50.62 ID:SNZo75CC0
金「で、何を教えてもらいたいのかしら?」

ジ「とりあえず日本史と、英語だな。これだけは今日やりたいから」

金「・・・ニホンシ?」

ジ「え、日本史・・・」

金「・・・カナは日本に来てまだ2ヶ月程度かしら」

ジ「あぁ・・・そうか」

金「・・・ストレートに言うと、日本の歴史なんて知らないかしら」

ジ「えぇー・・・」

金「英語なら大丈夫かしら!こう見えても西洋人形かしら!」

ジ「どうみても西洋人形だろ」

10: 2009/02/27(金) 22:08:41.96 ID:SNZo75CC0
金「まず問題集を見せるかしら」

ジ「あぁ、これ・・・」

金「・・・ふんふん」

ジ「この文を英文にするときに、この動詞に適しているのが何かがわからないんだ」

金「文脈からして、ここは○〒×%#で・・・」

ジ「え?もう一回言って?」

金「だから、○〒×%#」

ジ「ごめん、ネイティブすぎて何言ってるかわかんない」

金「・・・レベルが高すぎたかしら」

11: 2009/02/27(金) 22:11:50.42 ID:SNZo75CC0
ジ「もう少しレベル落としてくれ」

金「(ぴくっ)」

金「何甘えてるかしら!世の中のフランス人ならこれぐらいできて当然かしら!!」

ジ「なんでフランス人!?」

金「これぐらいでへこたれてたら化学きっと駄目かしら!」

ジ「化学と英語関係ないだろ?」

金「元素を正確な発音したくないのかしら!?」

ジ「しなくても大丈夫だと思うぞ・・・」

金「駄目かしら!まずはちゃんとした英語の発音ができるまで勉強するかしら!」

ジ「ええ!?待てよ!そんなことよりこの問題集・・・」

金「シャラーップ!!かしら!!まずは、『エー』!」

ジ「そこから!?」

13: 2009/02/27(金) 22:15:58.63 ID:SNZo75CC0
─ 2時間後 ─

金「さ、言ってみるかしら。『時計』を英語で?」

ジ「Time」

金「グッドかしら!」

ジ「2時間もみっちりしてようやくTimeか・・・」

金「基礎をなめちゃいけないかしら。きっとこの先役立つかしら」

ジ「本当かよ・・・でも、おまえ教え方うまいな」

金「え?照れるかしら」

ぽっ

ジ「普通の人間だったら2時間も英単語言わせられれば発狂しかねないしな」

ジ「発狂させずにぎりぎりのラインで教えるなんて芸当、ほかの先生にはできないぞ」

14: 2009/02/27(金) 22:19:11.86 ID:SNZo75CC0
金「さて、このくらいにしてちょっと休憩するかしら」

ジ「そうだな。僕もいい加減のどが乾いた」

がたっ

ジ「紅茶入れてくるよ」

金「かたじけないかしら」

がチャ  バタン

金「・・・なんだかんだ言ってまじめに教えてるかしら」

金「なんて押しの弱いカナなのかしら・・・」

金「ふあっ・・・久しぶりに頭を使ったらちょっと疲れたかしら」

15: 2009/02/27(金) 22:22:06.42 ID:SNZo75CC0
ガチャ

ジ「おい、淹れてきたぞ」

金「・・・」

ジ「?」

ジ「あ、こいつ人のベッドで寝ていやがる」

金「くー・・・」

ジ「・・・おい!!駄目教師!!」

金「ひあいぃ!?」

がばっ

金「・・・ね、寝ているカナを襲うつもりだったかしら?残念だったかしら」

ジ「まぁまずはよだれ拭け」

17: 2009/02/27(金) 22:25:44.65 ID:SNZo75CC0
ごしごし

金「全く、隙あらば家庭教師を襲うなんて、なんて変態かしら」

ジ「ちょっと待て、どこから僕は変態扱いされ始めたんだ?」

金「いけない坊やかしら・・・思春期の生徒を持つのは大変かしら」

ジ「おいおい、こいつ頭のネジとれたんじゃないか?」

ジ「とりあえず、寝ぼけてるなら起きろ」

バシィン!!

金「ひぶぇ!!」

どすっ

金「ちょ、ちょっとした悪ふざけかしら・・・ぐふぅ」

18: 2009/02/27(金) 22:28:19.56 ID:SNZo75CC0
金「さて、英語の続きをやるかしら」

ジ「待て、もう英語はいい」

金「そうかしら。じゃあ次は何かしら?」

ジ「うーん、国語と思ったが、日本を詳しくないのなら駄目だろうし」

金「国語だったら大丈夫かしら」

ジ「なんでだよ」

金「国語を知らないとカナたちはジュンとまともに会話できないかしら」

ジ「・・・?」

金「カナたちは普通に日本語しゃべってるかしら」

ジ「あぁ」

20: 2009/02/27(金) 22:34:13.96 ID:SNZo75CC0
金「まあいち早く日本語を習得したのはカナだけどね」

ジ「へぇ」

金「(すごい興味なさそうかしら・・・)」

金「ジュンは知らないかもしれないけど、カナたちは日本語や英語以外もしゃべれるかしら」

ジ「そうか、おまえら各国に行ってるんだったな」

金「韓国語からドイツ語、タイ語、北部ソト語まで習得してるかしら」

ジ「ん?ちょっと待て。最後のほう全然聞き覚えない」

金「え、北部ソト語かしら?」

ジ「どこの言語だよそれ」

金「南アフリカかしら」

22: 2009/02/27(金) 22:40:42.80 ID:SNZo75CC0
金「さて、そんなことより勉強かしら!」

ジ「あぁ、わかったよ」

ぺらっ

金「ほほう、『竹取物語』かしら」

ジ「知ってるのか?」

金「すべての国語の原点と言っても過言じゃないかしら」

ジ「いや、過言過ぎるだろ」

金「今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹をとりつつ、萬のことにつかひけり」

ジ「教科書を見ずに読み始めた・・・まさか暗記しているのか!?」

金「竹取物語の原文を覚えるなんて朝飯前かしら。ほかにも古今和歌集や新古今和歌集だって全部覚えてるかしら」

ジ「ホントこいつらの頭どうなってるんだ・・・HDDでも詰まってるんじゃないか?」


25: 2009/02/27(金) 22:50:27.42 ID:SNZo75CC0
金「それでジュン、国語の何を教えてもらいたいのかしら?」

ジ「僕はこの『作者はどういう心境だったか』とか、そういう問題が苦手なんだ」

金「というと?」

ジ「だから、こういう文章って書き手が相手に何かを伝えるってのはわかるんだよ」

ジ「でもそれって人それぞれ感じ方が違うだろ?だからこういう問題は納得できないんだよ」

ジ「あらかじめばらばらになっているパズルのピースを組み合わせるみたいでさ」

金「うーん、わからなくもないかしら」

金「あくまで『作者』の視点からした設問だから、『作者』の気持ちになるのが大事かしら」

金「でもジュンが言ったとおり、『自分』からの視点で見た点もあるかしら」

金「一概に『これが答えだ』っていうのはないかもしれないかしら」

27: 2009/02/27(金) 22:56:17.36 ID:SNZo75CC0
ジ「な?だから国語は苦手なんだ」

金「でも、仕方がないことかしら。そうやってすでにできているレールの上を走るは」

金「いずれ自分で新しくレールを敷くことになるかしら。それまでは我慢かしら」

ジ「ふん・・・いやな社会だ」

金「時には前習えも必要かしら」

ジ「おまえらも、そういうことがあるのか?」

金「・・・したくもないアリスゲームがそうかしら」

ジ「そうか、おまえも反対派か」

金「むしろ賛成派の方が少ないかしら」

30: 2009/02/27(金) 23:05:20.23 ID:SNZo75CC0
金「・・・話が反れたかしら、勉強の続きをするかしら」

ジ「あんまり乗り気じゃないな」

金「そんな!乗り気になってもらわないとカナが危険な目に遭うかしら!」

ジ「なんでだよ」

金「ジュンは真紅がリンゴを握りつぶしたのをみて何とも思わなかったのかしら!?」

ジ「別に・・・いつも通りだし」

金「いつも通り!?真紅普段何やってるのかしら!?」

ジ「この間はココナッツジュースだって言ってからごとつぶしてたな」

金「同じドールとしてそれはないかしら・・・」

ジ「全く真紅ってやつは・・・皮を少しそぐだけでジュースが出てくるのにな。はっはっは」

金「いや笑い事じゃないかしら!!」

31: 2009/02/27(金) 23:08:53.72 ID:SNZo75CC0
金「間違いなく真紅の握力はドール1かしら」

金「そして握力を鍛えるとものすごいパンチ力になるってどっかのヤ○ザが言ってたかしら」

ジ「それにしても少し腹が減ったな」

金「へ?」

ジ「下にでも行ってちょっとおやつでも食わないか?」

金「え、えぇ・・・」

金「(おやつといえば翠星石・・・翠星石は真紅をどう思ってるかしら)」

ジ「ほら」

金「え?」

ジ「おまえの体じゃ階段降りれないだろ?だっこぐらいしてやるよ」

金「あ、ありがとうかしら」

34: 2009/02/27(金) 23:12:47.49 ID:SNZo75CC0
金「(人にだっこされたのはすごい久しぶりかしら)」

金「(最近はみっちゃん仕事忙しくて帰りが遅いからかれこれ数日間話してないかしら)」

金「・・・」

ぐすっ

ジ「ん?なんで泣いてるんだおまえ」

金「あ、な、なんでもないかしら!」

ふきふき

ジ「・・・高くて怖かったか?」

金「そ、そんなことないかしら!」

ジ「そうか、ならいいけど・・・」

金「(カナの馬鹿!こんなところで泣くなんて恥かしら!!)」

36: 2009/02/27(金) 23:15:24.89 ID:SNZo75CC0
ガチャッ

ジ「おーい翠星石」

翠「ん?なんですか」

ジ「ちょっと腹減ったからなんかないか?」

翠「台所にスコーンがあるです。勝手に食えです」

ジ「スコーンか」

金「カナもいただくかしら」

翠「どーぞご自由n・・・ってなんでオバカナリアがジュンにだっこされてるですか!?」

金「あ、え、こ、これは・・・」

おろおろ

37: 2009/02/27(金) 23:19:05.38 ID:SNZo75CC0
ジ「僕がだっこしたんだよ」

翠「ジュンが・・・?自らの意志で・・・?」

ジ「よいしょ」

とんっ

金「あ、ありがとうかしら」

ジ「スコーンもらうぞ」

ひょいっ

ジ「ほら、金糸雀も食え」

ぽいっ

翠「な!!食べ物を投げるなですぅ!」

金「おっとっと・・・」

ぱしっ

ズシンッ!!

41: 2009/02/27(金) 23:25:23.95 ID:SNZo75CC0
金「んおお!!?」

ぐぐぐ・・・

金「(な、何このスコーン!?手のひらより少し大きいだけなのに・・・)」

金「お、重い!!質量の法則を無視するほどの重たさかしら!!」

翠「翠星石のスコーンは愛情がたーっぷり入ってるですぅ」

金「愛情だけでこんなに重くなるわけないかしら!!」

ジ「いやあ翠星石のスコーンはいつ食べてもうまいなあ」

ガリッ  ごりっごりっ

金「(スコーンにはあるまじき音・・・梅干しの種をかみ砕いてるかのような音がするかしら)」

ジ「金糸雀も食えよ」

金「・・・食えるのかしら?」

翠「翠星石が焼いたスコーンが食えないのですか・・・?」

45: 2009/02/27(金) 23:31:30.18 ID:SNZo75CC0
翠「あー、金糸雀の口が小さいから、この大きさじゃ食いにくかったですかねぇ?」

がしっ

金「あ、スコーン(らしきもの)が・・・」

ゴキベキッ!!ボロボロ・・・

金「(ひぃぃぃぃ!!)」

翠「さぁ、食べやすく小さくしてあげたです」

ひょいっ

翠「さぁ・・・食べるですよ・・・?あーん・・・!」

金「(か、確実にカナの口内が破壊されるかしら・・・!!)」

49: 2009/02/27(金) 23:37:54.39 ID:SNZo75CC0
ジ「紅茶でも飲むか」

金「(!!チャンスかしら!)」

金「か、カナも飲むかしら!!」

翠「あっ・・・!」

ジ「金糸雀もか」

雛「ジュンー!雛が紅茶入れてあげるのー!」

ジ「おい、大丈夫か?」

雛「まかせるのー!!」

金「ひ、雛が淹れるの・・・?なんかいやな予感がしてならないかしら・・・」

52: 2009/02/27(金) 23:43:33.59 ID:SNZo75CC0
雛「どうぞなのー」

ジ「ありがとうな」

ゴポッ コポッ

金「(えぇぇぇ!?カップの中でなおも沸騰し続けてる!?)」

ジ「ずずー・・・やっぱ紅茶は熱いのに限るな」

金「いや熱いってレベルじゃないかしら!!」

金「ていうかこれどういう原理で沸いてるのかしら!?異様に沸点の低い紅茶か何か!?」

雛「カナは雛の紅茶飲めないの・・・?」

金「同じパターンかしら・・・」

雛「ねぇ・・・?雛の紅茶はおいしくないの?」

金「ち、違うかしら!カナは猫舌だから、冷めるのを待ってるかしら!」

雛「・・・そうなの。ならふーふーしてあげるのー」

金「(とりあえずは危機を回避したかしら・・・)」

53: 2009/02/27(金) 23:47:39.59 ID:SNZo75CC0
雛「ふーふー」

ごぼぼぼぼぼぼ!!!

金「ひええええ!!雛が吹くたびに煮えたぎっていくかしら!!」

雛「あれー?全然冷めないのー?ふーふー」

金「もう吹かないで!!」

ジ「ごちそうさん。さて、勉強の続きでもするか」

金「え!?カナまだ何も口につけてないかしら!」

ジ「時間がもったいない。いくぞ」

ぐいっ

金「え?あ、ちょ、ちょっとまっt」

翠「・・・ちっ」

57: 2009/02/27(金) 23:52:53.12 ID:SNZo75CC0
金「とんでもない家に来てしまったかしら」

金「妹たちは次々ととてつもない強者になっていってる・・・」

金「いったい彼女たちに何があったのかしら」

ジ「おい、金糸雀。この文法なんだが」

金「え?あ、あぁこれかしら?これは・・・」

金「(今はジュンに勉強を教えるのが先かしら)」

金「・・・というわけかしら」

ジ「なるほどな。するとここはこうか・・・」

カリカリ

ジ「・・・(ちらっ)」

金「(ん?)」

60: 2009/02/27(金) 23:57:17.47 ID:SNZo75CC0
金「(なんかさっきからジュンがカナをちらちら見ているかしら)」

金「(なんか様子を伺っているような・・・)」

がさっ

ジ「あっ」

ぽろっ

金「あ、消しゴムが落ちたかしら」

ひょいっ

ジ「!!」

さっ

金「(カナがかがんだ瞬間目をそらした・・・いったいどうしたのかしら)」

64: 2009/02/28(土) 00:02:12.42 ID:7DcQDup10
金「ジュン」

ジ「な、なんだ?」

金「さっきから執拗にカナをみたり、はたまた目をそらしたり・・・どうしたのかしら?」

ジ「そ、それは・・・」

金「(これはもしかして・・・さっきやった家庭教師ごっこの効果が今頃現れたのかしら?)」

金「ふふっ、いけない生徒かしら・・・」

ジ「か、金糸雀・・・」

金「先生に気でもあるのかしら?ジュンは・・・」

金「言ってご覧なさい?先生のどこをみていたの・・・?」

68: 2009/02/28(土) 00:09:20.95 ID:7DcQDup10
ジ「・・・」

がたっ

金「きゃっ」

シャーッ!!

金「カ、カーテンなんか締めてどうするつもりかしら・・・?」

ジ「これで・・・これでゆっくりできるぞ」

金「な、何をかしら・・・?」

ドクン・・・ドクン・・・

ジ「何って、勉強だよ・・・」

金「何についての勉強かしら?もしかして、ほk」

ジ「英語だよ」

金「・・・え?」

ジ「さっきから太陽がまぶしくて集中できなかったんだよ」

73: 2009/02/28(土) 00:12:52.45 ID:7DcQDup10
金「・・・じゃあさっきカナをちらちら見ていたのは・・・?」

ジ「太陽がデコに反射してまぶしかったんだよ」

金「・・・そう・・・」

がくっ

ジ「ん?どうした」

金「なんでもないかしら・・・ははは」

ジ「?まあいいや。続き教えてくれよ」

金「わかったかしら・・・」

ジ「(なんかよくわからんが落ち込んでるな。後で真紅にリンゴジュース作ってもらうか)」

                      ─  完  ─

74: 2009/02/28(土) 00:14:34.34 ID:NFIn7nQkO
完……だと……

80: 2009/02/28(土) 00:22:10.56 ID:7DcQDup10
終わりだよ。それ以上でもそれ以下でもない。

本当はハルヒ系の書こうかと思ってたんだが、急に金糸雀の声がよぎったから、気づいたら書いてた。

反省はしてない。だって金糸雀が好きなんだもん。

81: 2009/02/28(土) 00:23:10.99 ID:+oZocgPZ0
なんにせよお疲れ様
面白かった

引用: 金糸雀「ふふ・・・先生のここが気になるのかしら・・・?」