ベルトルト「っ！」ﾊﾞｯ

ベルトルト「はっ、はあっ、…っ、あ」

ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ

ベルトルト「…夢か」

エレン「よう」

ベルトルト「あ、お、おはよう」

エレン「ん」

ベルトルト「あ、えっと」

エレン「ん？なんだ？」

ベルトルト「ああ、いや」

ベルトルト（ここで謝っても変に思われるだけだよな）

ベルトルト「何でもない」

エレン「…そうか」

ジャン「あー今日も座学たるいなー、いっそのことさぼ」

マルコ「だめだよジャン、憲兵団に行きたいんだろ」

ジャン「…そうだけどよ、ここまでくそまじめにやることもないだろ」

マルコ「憲兵は一日にしてならず、だよ」

ジャン「へいへい」

ベルトルト「だって」

ライナー「あ？」

ベルトルト「憲兵は一日にしてならず」

ライナー「あー」

ベルトルト「どうしたの」

ライナー「いや…ここんとこどうも調子がな」

ベルトルト「そう」

ライナー「まあ寝れば治るから大丈夫だ」

ベルトルト「うん、気を付けてね」

ライナー「おう」

アルミン「あ、二人！エレン見なかった？」

ライナー「エレン？」

ベルトルト「ああ、さっき食堂の方行ったけど」

アルミン「そっか、ありがとう！」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

ライナー「大丈夫かアルミン、顔色悪いぞ。体調でも…」

アルミン「う…ん、いや、大丈夫、きっと朝になれば戻るさ！」

ライナー「ならいいんだが」

ベルトルト「ごめんライナー、僕先に寝てるね」

ライナー「おう、俺はもうちょっと」

ベルトルト「うん、おやすみ」

アルミン「人頃し」

ベルトルト「アルミン」

アルミン「エレンを返してくれ」

ベルトルト「…昨日の続きか」

アルミン「人頃し」

ベルトルト「頃してない」

アルミン「僕の両親もおじいちゃんも君に殺された」

ベルトルト「頃したのは巨人だ」

アルミン「人頃し、人頃し」

ベルトルト「違う僕は頃してない」

アルミン「僕の大事な人たちを返せよ」ｸﾞ

ベルトルト「やめてくれ、無理だ、僕には何もできないんだ」

アルミン「返せ返せ返せ」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ

ベルトルト「やめて、アルミン、離せよ！」ｺﾞｯ

ベルトルト「あ」

ベルトルト「っ！」ﾊﾞｯ

ベルトルト「はっ、はあっ、…っ」

ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ

ベルトルト「…夢」

エレン「アルミン早くしろよ！」

アルミン「待ってよエレン、あ」

ベルトルト「あ」

エレン「よう」

アルミン「おはよう」

ベルトルト「う、ん、おはよう」

アルミン「ん」

ベルトルト「あ、えっと」

アルミン「ん？なに？」

ベルトルト「ああ、いや」

ベルトルト（ここで謝っても変に思われ…っていうかこれ昨日も思ったな）

ベルトルト「何でもない」

アルミン「…そう」

サシャ「今日の朝ごはんは何でしょうねー！」

ユミル「お前、ほんといつでも能天気だよな」

サシャ「う、すいません」

クリスタ「ま、まあいいんじゃないかな、ずっと暗いよりは全然いいじゃない！」

ユミル「そっかあ？」

サシャ「うう…」

ベルトルト「サシャはほんとに食べるの大好きなんだね」

ライナー「…そうだな」

ベルトルト「ライナー？」

ライナー「ん、なんだ」

ベルトルト「大丈夫？なんか元気ないね」

ライナー「…いや、…腹が減ってるからだろ、うんそうだ」

ベルトルト「そう？昨日体調悪いって言ってたよね、辛いんだったら大事を取って休んでも」

ライナー「いや、そこまでじゃない、大丈夫だ」

ベルトルト「そう、ならいいけど」

ライナー「ああ、大丈夫だ、…大丈夫」

ジャン「な、なあお前ら、ミカサを見なかったか」

ライナー「ミカサ？いや、見てないな」

ベルトルト「…僕も」

ライナー「アルミンと一緒にいるんじゃないのか？」

ジャン「…だよな、悪い」

ベルトルト「ジャンは相変わらずミカサが好きだね」

ライナー「…な」

ベルトルト「…今クリスタの事考えてた？」

ライナー「え」

ベルトルト「いや、なんでもない」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

ジャン「たっく、なんでこう次から次へと問題が！」

ライナー「落ち着けって、なんとかなるさ！」

ジャン「つってもよお！」

ベルトルト「どうしたの」

ライナー「なんかミカサがいないらしくてな」

ベルトルト「朝から？」

ライナー「ミカサなら心配いらないだろ、俺たちよりもよっぽど強くて頼りになる」

ジャン「…だといいけどよお」

ベルトルト「ライナー、僕先」

ライナー「ああ、寝てろ」

ベルトルト「おやすみ」

サシャ「こんばんはベルトルトさん」

ベルトルト「え？」

コニー「サシャ、いいからその肉よこせよ」

ベルトルト「ん？どこ？」

サシャ「食糧庫ですよ、あなたもお肉を盗りに来たんですよね？」

ベルトルト「肉…？いや、僕は別に」

サシャ「そうですよね？お腹がすいてますよね？」

ベルトルト「すいてるかな」

コニー「すいてるだろ、お前のせいで食糧が激減したんだ」

ベルトルト「僕は悪くない」

コニー「お前が壁を壊したせいで土地も食糧もなくなったんだ」

サシャ「あなたが壁を壊したせいで私たち故郷にいれなくなったんですよ」

ベルトルト「僕じゃない、それは僕じゃない」

コニー「そうやっていつもお前は責任逃ればっかりで」

サシャ「じゃああなた以外に誰がやったんていうんですか」

ベルトルト「やりたくてやったんじゃないんだ、聞いてくれよ」

サシャ「知りませんそんなこと」

ベルトルト「まって、聞いて」

コニー「お前の肉を食べればまだ食糧不足も収まるだろ」ｸﾞｲｯ

ベルトルト「やめて、痛い痛い」ｸﾞｻｸﾞｻｸﾞｻ

サシャ「そうですね、巨人ですから、再生しますもんね」ｸﾞｻｸﾞｻｸﾞｻ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い」ｸﾞｻｸﾞｻｸﾞｻｸﾞｻ

ベルトルト「い…あれ」ｸﾞｻｸﾞｻｸﾞｻ

ベルトルト「あれ」

エレン「アルミン早くしろよ！」

アルミン「待ってよエレン」

コニー「じゃあ俺が勝ったら今日のパンよこせよ！」

サシャ「ええ？！嫌ですよ！」

ベルトルト「あ」

エレン「よう」

アルミン「おはよう」

コニー「よ！」

サシャ「おはようございますベルトルトさん！」

ベルトルト「…おはよう」

コニー「ん」

サシャ「ふふふ」

ベルトルト「ん？どうしたのサシャ」

サシャ「ベルトルトさんが挨拶してくれるのめずらしいなーと思って」

ベルトルト「…そうかな」

コニー「そういやそうだな」

ベルトルト（でも僕は昨日夢で君たちを頃したんだよ、なんて）

サシャ「どうかしました？」

ベルトルト「何でもない」

コニー「…そうか」

サシャ「…そうですか」

ミカサ「…」ｽｯ

ベルトルト「あ、ミカサ、戻ってきたんだ」

ライナー「…そうだな」

ベルトルト「ライナー、昨日より顔、真っ白だよ」

ライナー「そ、うか」

ベルトルト「最近ずっと遅くまで起きて皆と話してるみたいだけど、ちゃんと寝てるの？」

ライナー「…一応な」

ベルトルト「…情報収集もいいけどそれで体調崩すようじゃ元も子も」

ライナー「わかってる、わかってるから」

ベルトルト「…なら、いい」

ライナー「…」

ベルトルト「…今日はなんか、静かだね」

ライナー「…そうだな」

ベルトルト「…」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

ベルトルト「ライナー」

ライナー「ん？」

ベルトルト「君、疲れてるんだろ、今日は早く寝ろよ」

ライナー「いや…、…わかった、じゃあ、お前らも気をつけろよ」

ジャン「これくらいでへこたれるほどやわじゃねーよ！ライナーじゃねえんだから！」

マルコ「うん…まあ、ね、ほら、風邪とか、その、あるだろ」

ジャン「ちっ」

ライナー「あーんじゃあな」

ベルトルト「大丈夫？」

ライナー「あ？体調なら」

ベルトルト「じゃあなくてあの二人。なんか話してたんでしょ」

ライナー「なら、まあ、大丈夫…だな」

ベルトルト「そう」

ライナー「なあ、お前さ」

ベルトルト「うん」

ライナー「最近なんか変わったこととかないか」

ベルトルト「僕？」

ライナー「ああ」

ベルトルト「…別に」

ライナー「…そうか」

ベルトルト「ああ、おやすみ」

ライナー「…おやすみ」

ライナー「ベルトルト起きろ」

ベルトルト「何」

ライナー「お前だろ」

ベルトルト「何が」

ライナー「エレンとアルミンを頃したの」

ベルトルト「…ああまたか」

ライナー「サシャとコニーもお前だろ」

ベルトルト「いい加減にしてくれよ」

ライナー「答えろ」

ベルトルト「なんだよこれ…なんで毎日こんな」

ライナー「お前、最近おかしいぞ、いつも誰としゃべってるんだよ」

ベルトルト「うるさいよ…」

ライナー「なあ、いつもいつもどこ見てるんだよ」

ベルトルト「うるさいうるさい」

ライナー「お前、毎晩、どこに行ってるんだよ」

ベルトルト「うるさいよ！おかしいのはライナーの方だろ！！いい加減にしろよ！！！何いい人ぶってるんだよ！何が皆の兄貴だ！何が頼りになるねだ！ふざけるな！！」

ベルトルト「君は戦士だろ？なあ？君は、君は、」

ベルトルト「君がそんなだから僕は」

ベルトルト「なんで僕ばっかり、僕は悪くない、悪くない」

ベルトルト「僕は悪くないだろ…」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「とりあえず、ジャンの上からどいてやれ」

ベルトルト「え」

ベルトルト「あ」

ジャン「よう」

ベルトルト「え」

ジャン「おはよう」

ベルトルト「え、え」

アルミン「おはようベルトルト」

ベルトルト「あ」

エレン「離せよ」

サシャ「ベルトルト！め、珍しいですね、こんなところで会うなんて」

エレン「何だよ急に、離せ！離せって！」

コニー「あ、もしかしてお前もか？だって体でかいもんなー！あんな量じゃたんねーだろ！」

アルミン「そうだね」

ベルトルト「そうかな」

アルミン「君がエレンを頃したの」

エレン「がっ…！お、ま…ぐう…っ」

サシャ「やめ、え、痛い痛い痛い！」

コニー「おいなにやってんだよ！」

アルミン「このことは、教官に話す、君が人を頃したって」

ジャン「やめろって！」

ライナー「ベルトルト！」

ベルトルト「…」

コニー「かわいそうな奴」

サシャ「かわいそう」

アルミン「いつまでもそうやって逃げてればいいよ」

エレン「人頃し」

ミカサ「人頃し」

ミカサ「お前のせいで私は全てを失った」

ミカサ「お前のせいで」

ミカサ「…頃してやる」

ライナー「ま、待ってくれミカサ、こいつはちょっと疲れてるだけで」

ミカサ「待てるわけが」

ベルトルト「じゃあ氏のうか」

ライナー「…！おい！」

ベルトルト「僕が氏ねば君は満足なんだろ」

ミカサ「…」

ベルトルト「どうせ辛いだけなんだ」

ベルトルト「それならいっそ頃してくれ」

ライナー「…おい！」

ミカサ「わかった」

ベルトルト「君たちは壁を壊した僕に何を求めてたんだ」

ベルトルト「僕には最後までそれがわからなかったよ」

ミカサ「何も」

ミカサ「ただ」

ミカサ「せいぜい苦しんで氏ね」

おわりー
んー
んんー
なんかすげーもやもやする

これは…
乙…

ベルトルトとライナーに救いはないんですか！？