1: 2009/03/27(金) 23:38:40.44 ID:VLt9+KYmO
蒼「…」

ジ「夢みてるのか?」

蒼「…」

ジ「そーそーせきー」

蒼「…」

ジ「寝たふり…か」

蒼「…」

ジ「…」ソー

蒼「…」

ジ「…」サワッ


【ローゼンメイデン】ジュン「蒼星石、勉強の仕方を教えてくれ」


ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)




4: 2009/03/27(金) 23:42:17.13 ID:VLt9+KYmO
蒼「…」シーン

ジ「…!」

ジ「これはこれは…」

ジ「ふ、ふふ…フヒヒ!」

5: 2009/03/27(金) 23:44:38.09 ID:VLt9+KYmO
ジ「触っても起きないってことは」サワサワ

ジ「好きなだけ触ってもいいってことだよな」モミモミ

ジ「鋏もないし」ペタペタ

ジ「レンピカもいない」シュッシュッ

6: 2009/03/27(金) 23:45:43.09 ID:VLt9+KYmO
ジ「……」

ジ「まさかッッ!!」バッ

蒼「」

ジ「に、偽物だと…」

9: 2009/03/27(金) 23:48:00.84 ID:VLt9+KYmO
蒼「残念だったねジュン君」

ジ「ッッ!!」バッ

蒼「そいつは偽物だよ」

ジ「いつから僕の背後に…」

蒼「ふふ、ボクはね、ジュン君」

蒼「ボクとボクの人形を」

蒼「すりかえておいたのさ!」

ジ「人形が人形と人形をすりかえる…だと…」

11: 2009/03/27(金) 23:49:55.54 ID:VLt9+KYmO
ジ「まぁ偽物だってのは最初からわかってたんだけどな」

蒼「へえ…?」

ジ「僕が薔薇乙女の身体を触って気づかないはずがない」

蒼「なるほど」

ジ「だいたい蒼星石の胸はもっt」チャキ

12: 2009/03/27(金) 23:51:59.19 ID:VLt9+KYmO
ジ「…いいのか?」
蒼「何がだい?」チャ

ジ「今僕をヤるとお前はひどく後悔することになる」

蒼「…それはどういう」

ジ「前スレがぷん太に載った」

13: 2009/03/27(金) 23:53:08.81 ID:VLt9+KYmO

蒼「……え?」

ジ「ぷん太に、載ったんだよ」

蒼「なん…だと…」

15: 2009/03/27(金) 23:54:37.87 ID:VLt9+KYmO
蒼「ローゼンメイデンの話…」

ジ「そうだ」

蒼「翠星石の触手プレイ…」

ジ「それもあったな」

蒼「それじゃ本当に…ぷん太…」

ジ「そう、本物のぷん太だ」

16: 2009/03/27(金) 23:56:03.56 ID:VLt9+KYmO
蒼「ほあああああああああああ」

ジ「予想以上の喜びようだな」

蒼「ほぼイキかけました」

ジ「僕をリスペクトしてない感じがぷん太掲載に繋がったんですかね」

17: 2009/03/27(金) 23:59:16.05 ID:VLt9+KYmO
ジ「まあ気持ちはわかる。なにせぷん太だしな」

蒼「ジュン君もぷん太大好きだったよね」

ジ「まあな。ハルヒやローゼンが好きな管理人の…女の子」

ジ「それだけで僕の股間はダダ濡れだよ」

蒼「さすがだね」

ジ「ぷん太さんあなたは僕のタイプです。妊娠してください」

蒼「キモいよ」

22: 2009/03/28(土) 00:02:43.59 ID:CRZqbpqmO
蒼「さて」

ジ「ん」

蒼「前回はボクが数学を、水銀燈が英語を教えたんだっけ」

ジ「あと予備校への愚痴な」

蒼「予備校行ったって医学部なんて受からないのにね」

ジ「蒼星石」

蒼「あ、ごめん」

蒼「次は理科だね」

ジ「森永?」

蒼「理科だね」

25: 2009/03/28(土) 00:04:33.88 ID:CRZqbpqmO
ジ「僕が使うのは物理ⅠⅡ化学ⅠⅡ生物Ⅰな」

蒼「おk」

27: 2009/03/28(土) 00:06:30.53 ID:CRZqbpqmO
>>20
今回は予備校の話を少し


蒼「じゃあ物理からいこうか」

ジ「おk」

29: 2009/03/28(土) 00:09:01.47 ID:CRZqbpqmO
蒼「使う参考書は、『物理のエッセンス』」

ジ「それ有名参考書?」

蒼「超有名だよ。数学や化学はレベルごとにどの参考書使うか迷ったりするけど物理は文句なしにこの1冊だと思うよ」

ジ「ほぅ」

31: 2009/03/28(土) 00:12:28.63 ID:CRZqbpqmO
>>26
おk


蒼「物理苦手ならエッセンスの前に『橋本流解法の大原則』を読むといいかも」

蒼「じゃ次は参考書の使い方ね」

ジ「はやいな」

35: 2009/03/28(土) 00:16:42.84 ID:CRZqbpqmO
蒼「橋本流は基本読むだけかな。読むだけでなるほど!が連発できるすごいやつだよ」

蒼「あ、有名参考書ついでに、物理の辞書として『物理教室』を使うのはやめたほうがいいかな」

蒼「辞書として使うならこの橋本流を使うべき」

蒼「物理教室は別にわかりやすく書いてあるわけじゃなくて、ただ全事象を網羅してるって感じ」

蒼「わからない人が読んでもわからないまま終わると思うから、やっぱり橋本流は偉大だね」

36: 2009/03/28(土) 00:20:34.42 ID:CRZqbpqmO


蒼「それじゃエッセンスの使い方にいこうか」

ジ「どうせ…」

蒼「?」

ジ「どうせ、また『繰り返し』なんだろ?」

蒼「ほぅ」

37: 2009/03/28(土) 00:23:59.75 ID:CRZqbpqmO


ジ「《新規》で問題を解けるようにして、《復習》で点を取れるようにする」

ジ「車の免許みたいなもんだ」

蒼「む」

38: 2009/03/28(土) 00:26:54.93 ID:CRZqbpqmO
ジ「新規は免許を取ることで、復習は乗りこなせるようにすること」

蒼「ふむ」

ジ「入試は、教習所や普通の道路と違ってものすごく複雑な道で、あらゆる種類の標識やルールが出てきて、それでいて時間制限がある中でそれらを全て一瞬で把握して走らないといけない」

蒼「なかなかわかりやすい例えだね」

ジ「だろ」

41: 2009/03/28(土) 00:29:43.89 ID:CRZqbpqmO
蒼「でも残念ながら物理は繰り返しだけじゃちょっとまずい」

ジ「あら」

蒼「物理は、数学とほとんど勉強法は同じなんだけど、ちょっとだけ違う」

ジ「違うのか」

蒼「物理の場合、《復習》で《読むだけ》だとちょっと辛い」

ジ「辛い?」

43: 2009/03/28(土) 00:32:16.52 ID:CRZqbpqmO
蒼「そう、辛い。復習は図を書く教科だからやりにくいというか、読むだけだと点数が保障できない」

ジ「なんだと…」

蒼「物理は数学よりも『暗記』がそこまで重要度を占めないんだ」

44: 2009/03/28(土) 00:35:39.92 ID:CRZqbpqmO
蒼「まあ解法パターンの暗記はもちろんやらなきゃいけないんだけど、物理はもっと仕組み、というか、物理体系、というか」

蒼「それが頭に入っているかどうかが問題なんだ」

蒼「だから図を書いて慣れることが大切」

蒼「力の向きが逆だから仕事はマイナス…とかは復習で読み込んで覚えた後でも本番でうっかり間違えるからね」

46: 2009/03/28(土) 00:39:44.07 ID:CRZqbpqmO
蒼「センターなら4点でしかも圧縮されるから軽い怪我ですむけど」

蒼「二次重視の大学だと致命傷になるからね」

蒼「だから復習はじゅうぶん読み込んだあとも、もう一度解き直すことが大切」

ジ「ケアレスミスは怖いもんな」

蒼「まあケアレスミスするってことはまだまだってことなんだけどね」

ジ「いや、できるけどうっかりするのがケアレスミスなんだからしょうがないだろ」

蒼「本当に得意な科目はケアレスミスしない、覚えておくといいよ」

ジ「…言われてみればそうかもな…反省します」

蒼「よろしい」

48: 2009/03/28(土) 00:44:02.71 ID:CRZqbpqmO
蒼「それじゃまとめてみよう」

ジ「はやいな」



参考書:橋本流解法の大原則(二冊)
問題集:物理のエッセンス(二冊)

勉強法:数学と同じように《新規》+《復習》をする。ただし、じゅうぶんに復習が終わって復習の対象から除外する前にもう一度自力で解いてみる。完全に正解したら除外し、間違えたら復習の対象にもどす。

夏から始めるとか言ってないで、やる気のある3月中に始めてしっかり7月までに終えること

49: 2009/03/28(土) 00:47:38.50 ID:CRZqbpqmO
蒼「こんなところかな」

ジ「違うって言っても数学と似たようなもんだな」

蒼「勉強法はそうだね。でも数学とは量も難度も桁違いにeasyだから、所詮理科って感じかな」

ジ「理科だけにか」

蒼「理科の悪口はボクが許さない」

ジ「僕は好きだけどな、理科」

蒼「本当?」

ジ「ドラマCDとかいいよな」

蒼「わかってるね、ジュン君」

50: 2009/03/28(土) 00:50:49.85 ID:CRZqbpqmO
ジ「それより物理が所詮理科って…じゃあ数学は鬼科目か」

蒼「そ。医学部受験生が何浪もするのはだいたいコイツのせい」

ジ「数学こえぇ」

蒼「予備校の数学の講義なんて何の役にも立たないのにね」

ジ「それいいすぎ」ピョン

ジ「…っていうかさ、蒼星石」

蒼「さて、物理終わったし化学いこっか」

ジ「…あ、ああ」

52: 2009/03/28(土) 00:54:54.66 ID:CRZqbpqmO
蒼「予備校のことが気になるみたいだね、ジュン君」

ジ「あ、うん。なんか蒼星石は予備校のことあまり良く思ってないみたいだから…」

蒼「…そうだね、予備校の話はしておいたほうがいいかな」

ジ「いいのか?っていうか蒼星石って予備校…」


ピンポーン


ジ「あ、誰か来た」

53: 2009/03/28(土) 00:56:31.60 ID:CRZqbpqmO
ガチャ


の「あら、いらっしゃい」

の「ジュン君な二階にいるわ」


ジ「僕に用事…?」

ジ「誰…」

55: 2009/03/28(土) 00:58:20.45 ID:CRZqbpqmO
トットットット…

ジ「上がってきた…誰なんだ…いったい」

トットットット…ピタッ

ジ「……っ!」

ギィィ…

ジ「だっ、誰だっ!!」

58: 2009/03/28(土) 01:04:27.18 ID:CRZqbpqmO
薔「こんにちは…」

蒼「やぁ、いらっしゃい」



ジ「薔薇水晶…だと…?」

59: 2009/03/28(土) 01:07:42.30 ID:CRZqbpqmO
ジ「なぜ薔薇水晶が…」

蒼「来てくれてありがとう、薔薇水晶」

薔「ううん、呼んでくれて嬉しい…。翠星石や真紅より先に出られるなんて嬉しすぎて私ほぼイキかけました…」

ジ「またイキロー…日本語おかしいし…っていうかなんで薔薇水晶が僕の家に来るんだよ!」

蒼「呼び込んでおいたのさ!」

薔「ジュンに会うために決まってるよ。ジュンかわいいよ、ジュン」

60: 2009/03/28(土) 01:11:55.08 ID:CRZqbpqmO
蒼「それじゃ、お願いするね」

薔「うん」

ジ「…?」

薔「…ジュン、準備はいい?それじゃ、始めるよ…!エンジュメイデン第一ドール、薔薇水晶、一世一代の頑張り物語を…!」

ジ「なんなんだいったい…」

63: 2009/03/28(土) 01:16:30.01 ID:CRZqbpqmO
薔「ローゼンメイデンを越えるための厳しい修行…」

ジ「…」

薔「その中でも最も過酷だったのが、大学受験…」

薔「蒼星石や水銀燈の学力を越えるために、お父様は私に医学部合格の試練を課した…」

薔「お父さんはお仕事が忙しくて、私に勉強を教える時間がなかった…」

薔「そこでお父様は私を予備校に入学させた…」

64: 2009/03/28(土) 01:22:46.79 ID:CRZqbpqmO
薔「これから言うことはもうすでに予備校の申し込みとか終わってる人には言いにくいんだけど…」
薔「私は予備校反対派…」

薔「私は予備校行ってその後結局おうちで勉強することにもなって…」

薔「そういうお話…それだけのお話」

薔「予備校が気になるジュンの為のただの体験談だから…反面教師でプギャーしながら…聞いて」

66: 2009/03/28(土) 01:27:11.00 ID:CRZqbpqmO
薔「予備校に入る際お父様の学力チェックを受けた私は、センター試験で7割くらいの学力だった…」

薔「予備校にはいろんなクラスがあったけど、私は医学部に入らないといけなかったから、医学部クラスに入ることにした…」

薔「医学部クラスに入って私は驚いた…」

薔「毎年このクラスから医学部合格者は10人出ればいい方って言われたから…」

薔「でも、この中で10番に入れば大丈夫だって、このときはすごく燃えてた…」

薔「そして4月半ば、ついに授業が始まった…」

67: 2009/03/28(土) 01:33:53.14 ID:CRZqbpqmO
薔「テキストが配られたんだけど、数学、英語が予習しても全然わからなくて、でもわからないところを見つけるために予習するんだって言われたから、それでいいんだって納得した…」

薔「数学なんかは1日4問勉強するんだけど、予習では4問ともまったくわからない状態だった…」

薔「授業では講義を聞いて、板書をを写していくんだけど、板書を写すのが大変で喋ってる先生の声が聞こえなくて…でも板書は写さないとその問題の復習ができなくなるから必氏に書き写して…」

薔「クラスに友達がいなかったから…書き漏らしたところとか、ノートを借りるのとかにも苦労して…」

69: 2009/03/28(土) 01:38:59.32 ID:CRZqbpqmO
薔「講義はなるほどなぁ、って思えることが多かったけど、わからなくてただ板書をノートに書き写してるだけってことも多かった…」

薔「授業90分まるまるわからないなんてこともあった…」

薔「授業の合間の休憩時間に先生に授業でわからなかったところの質問にいくんだけど…」

薔「先に質問してる人がなかなか終わらなくて、結局質問できずに次の授業のために戻らなきゃいけないていうことはほとんど毎日だった…」

70: 2009/03/28(土) 01:42:20.26 ID:CRZqbpqmO
薔「こまけぇこたぁいいんだよ…?…そうだね」


薔「じゃあ私が予備校に感じたメリットとデメリットを言うね…」

薔「デメリットは、予備校に通ってるときは気づかなかったことが多いんだけど…」

73: 2009/03/28(土) 01:48:49.08 ID:CRZqbpqmO
薔「まずはメリットから…」


・月火水木金曜日は規則正しく生活できる
・講義を聞いて頭を使うからそれだけで少しは賢くなる
・毎週全科目を1回はやるので成績が下がりにくい(特に現代文)
・それぞれの教科の受験のツボなるものを教えてくれる
・勉強熱心な仲間に囲まれている(でもクラスによるらしい…)
・毎日先生の講義に活気があって高いモチベーションが保たれる
・勉強でわからないところをプロに質問できる
・自習室がある
・赤本が揃っている
・受験情報が入ってくる
・センター試験願書などの取り寄せを自分でしなくていい
・大学別の対策をする講義がある
・テキストを完璧にすれば合格できる、と言われるのでモチベーションがあがる

74: 2009/03/28(土) 02:01:46.56 ID:CRZqbpqmO
薔「次はデメリット…」

・数学を1日4問しかやらない
・数学は基礎レベルの問題を穴だらけに勉強しながら同時に簡単目な入試レベルを解き、後期になるとテキストの問題は脱入試レベルになる
・英語長文は一週間に1題で、テキストに日本語訳がない上に講師が訳をくばらない(これは予備校によるのかな…?)
・理科は授業の進度が遅くで問題も簡単なので自分でやったほうがはるかにはやい
・講義で1日の大半を使い、復習が追いつかない
・復習が追いつかなくても授業はどんどん進んでいくのでわからないところは置き去りにされる
・夏休み、冬休みの講習が高い(1科目15000円)生徒は平均5科目講習を取るというデータを見せられる(75000円…不安な受験生の足元を見たぼったくり…)
・先生があまりに独自論すぎてついていけないことがある(英語だと最悪)
・○○先生の授業には出ないと落ちる、みたいな洗脳がある
・テキストを完璧にしても合格できない(数学は問題数が絶対足りない)
・苦手な分野も得意な分野も講義時間は同じ
・医学部クラスで50人中合格者5人という現実
・その5人は授業料全額免除で最初から偏差値が70あるような人たちだったりする
・授業料を払って合格した人は果たして何人いるのか…
・復習命の大学受験で1日の講義時間7.5時間はむしろ弊害
・莫大なお金がかかる

75: 2009/03/28(土) 02:03:45.50 ID:CRZqbpqmO
薔「こんな感じかな…」

薔「メリットは精神的なものばかり…デメリットは本質的なことばかり…」



ジ「…………マジすか」

76: 2009/03/28(土) 02:05:57.98 ID:CRZqbpqmO
ジ「東大○ゼミ、京大○ゼミ…」

薔「医学部○ゼミ…(笑)」

ジ「………マジすか」

薔「マジ…ソースは、私…。私河○だけど、予備校はどこも同じようなもの…」

77: 2009/03/28(土) 02:09:38.49 ID:CRZqbpqmO
ジ「でも、でもさ、受かるやつは受かるんだろ…?」

薔「初期ステータスが70あれば割と簡単に…」

ジ「…。60だったら…?」

薔「医学部志望集団のクラスの中でトップ5に食い込める自信があるなら…」

ジ「……50」

薔「…医学部クラスに入れない…かな?」

ジ「…」

薔「…なんか、ごめんなさい…」

79: 2009/03/28(土) 02:13:00.91 ID:CRZqbpqmO
薔「でもね、ジュン、でもね」

ジ「ん…?」

薔「これは医学部の話だよ、だよ」

ジ「あ、そうか…」

薔「初期ステータスが55くらいある人なら予備校に必氏についていけば、それだけで薬学部入れるくらいの学力はつくかも、だよ」

ジ「…薬学部って結構すごくないか?」

薔「うん、医学部以外なら予備校はかなり有効かも…」

82: 2009/03/28(土) 02:15:56.21 ID:CRZqbpqmO
ジ「東大京大は?」

薔「あそこは別格だから…」

ジ「そっか…」

薔「予備校に聞いてみるといいかもね」

ジ「何を?」

薔「今年は医学部クラス何人中何人合格しましたか、って…」

薔「希望も大事だけど、現実を知らない受験生は幸せにはなれないよ…」

ジ「なるほど…」

83: 2009/03/28(土) 02:18:54.72 ID:CRZqbpqmO
ジ「……それで」

薔「うん?」

ジ「薔薇水晶は結局医学部に合格できたのか…?」

薔「………」

84: 2009/03/28(土) 02:20:59.27 ID:CRZqbpqmO
薔「予備校に通って…1年で偏差値は65くらいにはなったけど…それは理科で稼いでいるような見せ掛けの偏差値で…予備校の言うとおりに勉強した数学が全然できるようにならなくて…それで…」

ジ「そっか…」

85: 2009/03/28(土) 02:22:37.21 ID:CRZqbpqmO
薔「それでね…予備校じゃだめだって思った私は、相談することにしたの…」

ジ「相談…誰に?」

蒼「ボクだよ」

87: 2009/03/28(土) 02:25:40.98 ID:CRZqbpqmO
薔「もちろんお父様にはナイショにだよ…」

薔「蒼星石に勉強の仕方を教えてほしいって頼んだら」

薔「快く引き受けてくれて…」

薔「そして蒼星石の話を聞いて…」

薔「ああ、これじゃ予備校行っても受からないわけだ…って思って…」

薔「次の1年は家で勉強したの…」

88: 2009/03/28(土) 02:32:57.42 ID:CRZqbpqmO
薔「家って言っても、図書館とかミスタードーナツとかに居た時間の方が長いんだけどね…」

薔「それで蒼星石に教えてもらった方法で1年間勉強したら苦手だった数学や国語の成績がどんどん伸びて…」

薔「合格…」

薔「受験1年目に予備校で勉強してある程度下地ができてたからっていうのもあったけど…」

薔「2年目も予備校行ってたら、たぶん受からなかったんじゃないかなと思う…」

薔「予備校は問題の解き方は教えてくれるけど、それを頭に留めて点数にする方法は教えてくれなかった…」


薔「というお話でした…」

89: 2009/03/28(土) 02:35:37.47 ID:CRZqbpqmO
蒼「お疲れ様、薔薇水晶」

ジ「なるほどなぁ…ためになったよ。ありがとな、薔薇水晶」

薔「いいってことよ…」ブイ

90: 2009/03/28(土) 02:39:13.12 ID:CRZqbpqmO
薔「私の仕事はこれで終わり…」

薔「それじゃ、またね、ジュン」

ジ「ああ」

薔「あ、蒼星石、例のものは…」

蒼「はい。これでよかったかな」スッ

薔「…! ありがとう、来たかいがあったよ…」

蒼「これくらいお安い御用さ」

薔「……それじゃあね、二人とも」

蒼「うん。バイバイ」

ジ「…」

91: 2009/03/28(土) 02:42:39.10 ID:CRZqbpqmO
ジ「蒼星石」

蒼「ん?」

ジ「薔薇水晶に渡したのって、何だ」

蒼「ああ、あれ。あれはね」

ジュンのオットセイかぁいいよぉ~!お持ち帰りぃ~!

ジ「!」

蒼「!」

ジ「今の、薔薇水晶だよな」

蒼「そう?ただの鉈女かも」

92: 2009/03/28(土) 02:45:04.34 ID:CRZqbpqmO
ジ「お前…いいさ。男なら恩も恨みも倍返しだ」

蒼「ジュン君のために薔薇水晶を呼んだんだもん、恨みなんかあるわけないよね」

ジ「ぐっ……じゃあ、差し引き0ってことで…」

蒼「素直じゃないなぁ」

ジ「なんだと」

93: 2009/03/28(土) 02:48:16.35 ID:CRZqbpqmO
蒼「ホントは盗撮されて嬉しいんでしょ?」

ジ「な、なにを」

蒼「オットセイの盗撮写真薔薇水晶に見られて興奮してるくせに」

蒼「実は撮られてるときも気づいてたんじゃないの?」

蒼「このドMの変態野郎が」

ジ「」ビクンビクン

蒼「イったか…」

94: 2009/03/28(土) 02:52:21.95 ID:CRZqbpqmO
ジ「疲れた」

蒼「聞いてただけのくせによく言うよ」

ジ「……もし薔薇水晶が予備校入る前にお前の話を聞いてたらさ」

蒼「ん?」

ジ「結局合格まで2年かかったとしても、予備校費70万はかからなくてすんだのかな」

蒼「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないね」

蒼「でも薔薇水晶は合格したあと、こんなことを言ってた」

95: 2009/03/28(土) 02:54:49.63 ID:CRZqbpqmO
蒼「もし2年前に蒼星石の話を聞いていれば、予備校でもそれを活かして勉強できていたなら、長くて退屈な浪人生活は1年で済んだかもしれない、ってね」

96: 2009/03/28(土) 03:01:23.96 ID:CRZqbpqmO
蒼「大学受験において、努力しても報われない、なんてのは情報弱者の言うことだよ」

蒼「無知は罪なんだよ。志の高さにかかわらずね」

蒼「点数になる努力とならない努力っていうのは、残念ながら存在するんだ。問題集の使い方を知っているか知らないか、こんなくだらないちっぽけな知識の有無が人生の分かれ道になってしまう」

蒼「しつこいようだけど、○○問題集を3周すればイケる、なんてどう考えても常人には無理なんだよ。時間がかかるし、何より身につかない。そんなことで点数になるわけがない」

98: 2009/03/28(土) 03:06:49.94 ID:CRZqbpqmO
>>97
ありがたい…


ジ「じゃあ、実際3周でいけた、ってやつは?」

蒼「ジュン君がその人の言うことを信じて実際3周してみればいいよ」

蒼「ボクは、自分は3周して成功した、って言ってる人をネットの書き込みでしか見たことがないけど」

蒼「それで成績が伸びたならその方法がジュン君にあってた、ってことでいいんじゃないかな」

蒼「人それぞれっていうのは前提で、ジュン君は3周の人じゃなくてボクに勉強を教えてほしいんでしょ?」

ジ「まあ、そうだけど…」

蒼「こんなこと言わなくてもジュン君ならわかってると思ってたよ」

ジ「…ごめん」

蒼「どんまい」

100: 2009/03/28(土) 03:13:43.60 ID:CRZqbpqmO
蒼「10時間も勉強できないとか、10時間勉強するのは追い込み時期だけ、みたいなことを言う人がいるけど」

蒼「時間に関する話も3周の人と同じだよ」

蒼「ボクの教えてることは周や時間じゃなくて、どうやって勉強すればいいのかってことだから」

蒼「特に○○時間で十分なんて、ダイエットは一日○○分の運動で十分、って言ってるようなものでしょ。だからその○○分間に何してたの?って感じ。ウォーキング?腹筋?バーベル?ぶら下がり健康法?」

蒼「それに腹筋やバーベルだっていろんなやり方があるから、そこの説明も必要になるよね」

蒼「そして受験においてはそこのアドバイスが一番大事なんじゃないかな、とボクは思うんだ」

101: 2009/03/28(土) 03:19:21.02 ID:CRZqbpqmO
ジ「………実はな、蒼星石」

蒼「どうしたの?あらたまっちゃって」

ジ「…僕もぷん太に書き込んだんだ」

蒼「………は?」

ジ「載ったのが嬉しくて、つい」

蒼「ついって…」

ジ「でも、書き込んだのは1回だけだぞ」

蒼「……それで、何て書き込んだの?」

ジ「100ゲットしてきた」

蒼「ゲッター氏ねよ」

104: 2009/03/28(土) 03:31:48.85 ID:CRZqbpqmO
蒼「100ゲットしたつもりが101ゲットしていた。何を言っているのか(ry」

ジ「…バカな……僕の100ゲットは完璧だったはず……」

蒼「…ジュン君も醜態を晒したことだし、今日はもう終わりかな」

ジ「……100ゲットしたはずなのに…100ゲット…」ブツブツ

蒼「化学は、苦手な人は重要問題集、得意な人は化学Ⅰ・Ⅱの新演習とかやればいいよ。やり方は数学と同じでいいよ」

ジ「…100がダメなら……次は200……」ブツブツ

105: 2009/03/28(土) 03:36:39.41 ID:CRZqbpqmO
蒼「まだ予備校行くかどうか迷ってる人がこのスレを見て宅浪に変更して」


蒼「父さん、母さん、宅浪でいけそうだから、俺、予備校はやっぱりやめるよ」

蒼「俺に出してくれるつもりだった予備校費で、欲しかったマッサージチェアでも買ってくれよな」


蒼「そんな人が増えればいいかなって」

ジ「…は…はは…フヒッ」

蒼「うるさい」ズボッ

ジ「あひゅんっ」ビクビク

106: 2009/03/28(土) 03:40:34.14 ID:CRZqbpqmO
蒼「それじゃあ、またね」ノシ

ジ「ふぅ………物理でもやるか」





薔「ジュンかわいいよジュン」
銀「ZZZ...」

107: 2009/03/28(土) 03:44:09.86 ID:CRZqbpqmO
おわりです

この時間帯だと浪人生は見てないかな…

108: 2009/03/28(土) 03:45:49.14 ID:uPkhMuxbO
>>107


二年前の自分に見せてやりたい…

109: 2009/03/28(土) 03:48:25.14 ID:QxognhpOO
>>107
乙!

引用: ジュン「蒼星石、勉強の続きを…蒼星石?」