1: 2009/03/18(水) 21:39:16.85 ID:QPJA9H7Y0

ある晴れた昼下がり、桜田家。

ピンポーン

JUM「ったく…人が気持ちよく通販してる時に誰だよ…。まぁ姉ちゃんが出るだろ」

ピンポーン

JUM「そういえば今日は平日で姉ちゃんは学校か…。まぁいいや、無視だ無視」

ピンポーン

JUM「…」

ドドン ドン

翠星石「チビ人間客人ですよー!」

雛苺「ジュンー、開けてなのー!」

JUM「うるさいなぁ!ったく、行けばいいんだろ行けば!」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

6: 2009/03/18(水) 21:43:34.74 ID:GjJU2vKOO
ガチャン

JUM「はーい、ってお前は…」

金糸雀「こんにちわー!かしら!」

JUM「なんだカナリオか…さて、部屋に戻るか」
バタン

金糸雀「ひ、ヒドいかしらー!カナは豆じゃないのかしらー!!」


ガンガン!

金糸雀「ジュン、カナをこんな風に扱ってただで済むと思ってるのかしらー!?」

ガンガン!

金糸雀「こらー!さっさとドアを開けなさぁーい!」

ガンガン!

金糸雀「ジュンー!ジュンー!」

ガンガン!

金糸雀「ジュンー!開けてー!」

ガンガン

10: 2009/03/18(水) 21:45:17.26 ID:GjJU2vKOO

ガン…ガン…

金糸雀「…お願いだから…家に入れて欲しいかしら…」

金糸雀「っ…ひっく……ぐすん…」

ガチャン

JUM「あーもう!入れてやるから泣くな!」

金糸雀「あ゛…あ゛りがとうかしら…」

13: 2009/03/18(水) 21:47:40.30 ID:GjJU2vKOO
リビング

金糸雀「実は…今日は遊びに来たわけじゃないのかしら」

雛苺「えー、つまんないのー」

真紅「なら、何をしにきたの?」

翠星石「まさか、アリスゲームですか…?」

金糸雀「そ、そうじゃないのかしら…。」



金糸雀「カナは……桜田のりに弟子入りしにきたのかしら!」

全員「な、なんだってー!!」

17: 2009/03/18(水) 21:48:52.49 ID:GjJU2vKOO
真紅「詳しく聞かせてもらおうかしら」

金糸雀「実は…三日後にみっちゃんの誕生日があるのかしら」

雛苺「ふむふむ」

金糸雀「そこでカナは普段お世話になっているお礼にケーキを作りたいのかしら」

JUM「そりゃ感心だな」

金糸雀「でも困ったことにカナはケーキどころか料理も作った事がないわ」

翠星石「それは困ったですねぇ」

金糸雀「だから料理上手なのりに弟子入りして、おいしいケーキを作れるようになりたいのかしら!」

蒼星石「なるほど…いい考えだね」

金糸雀「おいしいケーキを食べてお祝いすればそうすればみっちゃんも喜んでくれるハズかしら!」

真紅「そうね、私もそう思うわ」

金糸雀「カナはみっちゃんの喜んでる顔が見たいのかしら!!」

水銀燈「あなた…なんていい子なの…」ホロリ

24: 2009/03/18(水) 21:52:09.95 ID:GjJU2vKOO
金糸雀「みっちゃんはちょうど二日後の晩まで出張で帰ってこないかしら」

金糸雀「そして誕生日の日は用事で朝の9時から夜の7時までお出かけするらしいの」

金糸雀「だから二日後の夕方までカナはココに泊り込みで修行させてもらうかしら!!」

JUM「おい、何勝手な事言ってるんだよ」

金糸雀「元々みっちゃんにはここに泊まるように言われているかしら。はい、みっちゃんからの手紙」

JUM「なになに…
『ジュンジュンへ。
少しの間、カナをよろしくおねがいします。少ないかもしれませんがカナのご飯代も入れておきました。
それとカナの大好物は甘い卵焼きなので一回は食べさせてあげてください。』
…なるほど、本当だな。お金も入ってる」

金糸雀「この神様がくれたとしか思えないチャンスを活かさない手はないかしら!」

27: 2009/03/18(水) 21:53:44.60 ID:GjJU2vKOO
真紅「そうね、私もそう思うわ。でも」

金糸雀「?」

真紅「のりは夕方まで学校と部活で居ないわよ」
金糸雀「!!」

蒼星石「それに『宿題』もあるしキミに料理の基本やケーキの作り方を教えている暇はないんじゃないかな」

翠星石「そうですぅそうです~」

金糸雀「そんなぁ…」

雛苺「あー!ヒナいい事思いついたのー!」

全員「?」

雛苺「お菓子作りならのりじゃなくて翠星石に教えてもらえばいいのよー!」

金糸雀「なるほど…。やるわね雛苺!」

JUM「そういえばその手があったな」

真紅「名案ね」

蒼星石「どうして気付かなかったんだろうね」

水銀燈「雛苺、よく思いついたわね。賢いわぁ」

33: 2009/03/18(水) 21:56:58.47 ID:GjJU2vKOO
翠星石「ちょっと!何勝手なこといってやがるですか!翠星石はそんな事…」

蒼星石「翠星石、ちょっといいかな?」

翠星石「?」

ガチャン

35: 2009/03/18(水) 21:58:21.33 ID:GjJU2vKOO
─廊下

蒼星石「翠星石、これはチャンスだよ」

翠星石「?」

蒼星石「キミが金糸雀にケーキ作りを教えたらジュン君は感心すると思うし、見直すんじゃないかな?」

翠星石「!」

蒼星石「キミの家庭的な所やしっかりしている所をアピールするチャンスじゃないか」

翠星石「た…確かに…」
蒼星石「それに前にジュン君が家庭的な女の子が好みって言ってたよ」

翠星石「!!」

蒼星石「この期を逃す手はないんじゃないかな?」

翠星石「そ、そうですね…。よし、いっちょやってやるですよ!」

蒼星石「うん、頑張って!」

40: 2009/03/18(水) 21:59:37.32 ID:GjJU2vKOO
ガチャン

金糸雀「…で、お願いできるかしら?」

翠星石「あったりまえですぅ!ダメな姉の面倒くらい見てやるですよ」

金糸雀「本当!?ありがとうかしら!」

蒼星石「ふふ、よかったね金糸雀。頑張ってね」

金糸雀「うん、ありがとう蒼星石!頑張るかしら!」

41: 2009/03/18(水) 22:01:09.29 ID:GjJU2vKOO
翠星石「さーて、そうと決まれば早速作るですよ!」

金糸雀「了解かしら!」

JUM「さて、解決したらしいし僕は二階に行くから」

真紅「私も邪魔にならないよう二階にいるわ」

雛苺「ヒナも行くのー!」

ガチャン

蒼星石「僕はTVを見てるから、何かあったら呼んでね」

水銀燈「私もそうするわぁ」

43: 2009/03/18(水) 22:05:25.03 ID:GjJU2vKOO
翠星石「で、チビカナはどんなケーキが作りたいのですか?」

金糸雀「えーっと…それは…考えてなかったかしら。とりあえずスポンジケーキが作りたいかしら」

翠星石「やれやれ、世話のかかるやつですねぇ。ほれ、この本に書いてある種類から選びやがれです」

金糸雀「うーっと…、カナはコレが作りたいかしら!」

翠星石「ほー、キルシュトルテですか。何でコレが作りたいですか?」

金糸雀「名前が強そうだからかしら!!」

翠星石「…はぁ…」

金糸雀「ちょっと!ため息をつかないで欲しいかしら!」

48: 2009/03/18(水) 22:08:39.71 ID:GjJU2vKOO
翠星石「まぁとりあえず作ってみるですかね…」
金糸雀「あい」

翠星石「まずは材料を準備するですよ。ここに書いてあるもん持ってきやがれです」

金糸雀「はい師匠!」

翠星石「ほれほれ、さっさとしやがれです」

金糸雀「よいしょ、よいしょ…、はっ!た、卵…ジュルリ」

ガッ

翠星石「おめーは何考えてやがるですか」

金糸雀「じょ、冗談かしら…」

50: 2009/03/18(水) 22:10:53.23 ID:GjJU2vKOO
翠星石「準備が終わったですね。次に時間の配分を考えるですよ。料理は手際が大事ですからね」

金糸雀「なるほど…勉強になるかしら」

翠星石「とりあえず…目標は準備に10分、生地に25分、焼くのに12分、仕上げを15分です」

翠星石「今回は翠星石が作るのを見てやがれです」

金糸雀「はーい」

53: 2009/03/18(水) 22:18:07.79 ID:GjJU2vKOO
翠星石「まずは下準備をするです」

翠星石「やるのは二つです。薄力粉、ココアを合わせて2回ふるう、スイートチョコレートを削りコポーを作る」

金糸雀「忘れないようにメモしとくかしら」

翠星石「いい心がけですねチビカナ。慣れない内はそういう事は大事ですよ」

金糸雀「流石でしょ?」

翠星石「そうでもないです」

金糸雀「かしら…」

55: 2009/03/18(水) 22:22:07.65 ID:GjJU2vKOO
────…
翠星石「準備が終わったですね。次に生地です」

翠星石「1.ボウルに卵を割りほぐし、砂糖を一度に加えるです。
湯せんにかけて泡立て、白っぽくもったりとなったら、一緒にふるった薄力粉とココアを加え木じゃくしでさっくりと切るようにして混ぜます。さらに溶かしたバターに牛乳を加えたものを、木じゃくしでうけて全体に散らし混ぜるですよ。」

金糸雀「おー…翠星石はやっぱり上手かしら」

翠星石「当然ですぅ!2.紙を敷いた天板に(1)の生地を流し入れ、カードで表面を平らにならすです。
これを180~190℃のオーブンで約12~13分焼いてさますです。」

金糸雀「へー…」

翠星石「ここでボサっとしてないでオーブンで焼いてるスキに次の作業に移るですよ」

金糸雀「はいかしらー」

57: 2009/03/18(水) 22:24:18.44 ID:GjJU2vKOO
翠星石「3.鍋にコーンスターチと砂糖を入れて、サワーチェリーの缶詰に入っているシロップを加えて中火にかけるです」

金糸雀「うぅ…火を使うのは怖いかしら…」

翠星石「そのくらい慣れろです!4.とろみがついたらサワーチェリーを加えて、木じゃくしで静かに混ぜながら煮るですよ」

翠星石「それで、5.しばらく煮たら火からおろし、さめたらシナモン、キルシュワッサーを全体に振りかけて混ぜるです」

金糸雀「了解かしらー」

60: 2009/03/18(水) 22:26:32.87 ID:GjJU2vKOO
翠星石「次はホイップクリームを作るですよ。6.ボウルに生クリームを入れ、砂糖、キルシュワッサーを加えて、
ボウルの底を氷水にあてながら八~九分立てに泡立てるです」

翠星石「ところでさっきの生地は冷めたですか?」

金糸雀「うーん、多分大丈夫かしらー」

翠星石「なら7.紙をはがして、表を上にして7本にカットしときやがれです!そのくらいできるですよね?」

金糸雀「あったり前田のクラッカーかしら!」

翠星石「妙なネタを使うなです…」

62: 2009/03/18(水) 22:31:49.14 ID:GjJU2vKOO
翠星石「カットしたら砂糖と水を煮てキルシュを加えたシロップを上面にたっぷりはけ塗りするです」

金糸雀「ふんふん」

翠星石「それが出来たら8.この上面に(6)のクリーム1/3量を塗って、さらに(5)のサワーチェリーを散らすです」

金糸雀「ここまでくれば後は余裕かしら」

翠星石「料理は最後まで気を抜いたらいかんですよ!終わったら次は9.(8)を端からうず巻き状に巻き、
1本が終ったら続けてそのまわりに縦に巻きつけるです。10.途中からは台にのせて、生地を巻きつけるですよ」

金糸雀「わかったかしら~」

63: 2009/03/18(水) 22:34:35.91 ID:GjJU2vKOO
翠星石「11.巻き終ったら直径18cmの底のないケーキ型(セルクル)をはめてしばらくおくです。
型がない場合は、側面に厚めの紙を巻きつけて、しめるといいですよ」

金糸雀「『せるくる』は確か家にあったような…」

翠星石「なら余裕ですね。12.生地とフィリングがなじんだら型をはずし、残りのホイップクリームを全体に塗るです」


バシッ

翠星石「ホイップクリームを盗み食いするなです」

水銀燈「ご、ごめんなさぁい…」

64: 2009/03/18(水) 22:35:34.01 ID:GjJU2vKOO
翠星石「13.削ったスイートチョコレートを全体につけ、上面に仕上げ用のサワーチェリーを飾りつければおわりですぅ!」

金糸雀「おいしそうかしらー…」

翠星石「翠星石が作ったんだから当ったり前です!ほれ、皆呼んで食べるですよ」

金糸雀「はーい」

翠星石「蒼星石、翠星石はケーキを運ぶから飲み物とかの準備を手伝って欲しいです」

蒼星石「わかったよ、僕に任せて」

69: 2009/03/18(水) 22:39:35.26 ID:GjJU2vKOO
─数分後
JUM「おぉ、これは…」

雛苺「おいしそうなのー…」

金糸雀(こんなのカナに出来るかしら…)

真紅「流石翠星石ね」

翠星石「えっへん!ですぅ!」

水銀燈「まぁ早く食べましょうか」

蒼星石「そうだね、頂こうか」

72: 2009/03/18(水) 22:42:45.71 ID:GjJU2vKOO
雛苺「とってもおいしいのー!!」

蒼星石「雛苺、口の周りにいっぱいついてるよ」フキフキ

金糸雀(うぅ…翠星石みたいに普段からお料理をしてればよかったかしら…)

翠星石「…」ソワソワ

真紅「…」

真紅「本当においしいわね。ジュンもそう思わない?」

JUM「あぁ、おいしいな。流石翠星石だよ」

翠星石「な…///」

水銀燈「これなら毎日でも食べたいわ…」

JUM「水銀燈、泣くなよ…」

73: 2009/03/18(水) 22:45:13.31 ID:GjJU2vKOO
─────…
JUM「さて、おなかがいっぱいになったし」

真紅「二階でアレの続きをやりましょうか」

金糸雀「アレって何かしら?」

雛苺「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権in桜田家なのー!!」

蒼星石「面白そうだね、さっきはだれがどんなネタで優勝したの?」

真紅「雛苺の『カップ焼きそばの麺をお湯ごと流してしまった人のモノマネ』が優勝だったのだわ」

翠星石「雛苺、そんなのどこで覚えたですか…」

蒼星石「あはは、ボクも参加していいかな?」

JUM「おう、じゃぁ四人でやろうか」

水銀燈「なら私はジャッジをしようかしら」

真紅「えぇ、お願いするわ。さっそく行きましょう」

雛苺「おー!なのー!」

ガチャン

80: 2009/03/18(水) 22:48:56.38 ID:GjJU2vKOO
翠星石「…さぁ、ワケのわからない奴等は放っといて、チビカナも一回作ってみるですよ」

金糸雀「りょ、りょうかいかしらー!」

翠星石「とりあえず二回目だから翠星石メインで一緒にやるですよ」

金糸雀「頼もしいかしらー」

翠星石「三回目はチビカナメインで一緒に作るですぅ」

金糸雀「よ…四回目は?」

翠星石「チビカナが作っているのを横で見つつちょこちょこ口出しするです」

金糸雀「じゃぁ五回目は?」

翠星石「ニヤニヤしながら見ておくです」

金糸雀「じゃぁじゃぁ六回目は!?」

翠星石「背後から無表情で凝視してるです」

金糸雀「じゃぁじゃぁじゃぁ七回目は!?」

ガスッ

翠星石「いいからやるですよ」

金糸雀「いったーいかしら…」

81: 2009/03/18(水) 22:50:56.66 ID:GjJU2vKOO
金糸雀「えーっと、まずは卵を…」

翠星石「ちげーですよバカナリア!下準備が先ですぅ!」

金糸雀「そ、そうだったかしら…」

翠星石「いいからさっさとしやがれです!」

金糸雀「ひぃー!」

83: 2009/03/18(水) 22:56:27.10 ID:GjJU2vKOO
一方、二階

水銀燈「まずは蒼星石からね」

水銀燈「『MY FOOT TOUR in USAで人気曲Ride on shooting starの途中に客に妨害されキレるthe pillowsの山中さわお』」

蒼星石「グランジのハムスター!大人びて~♪リベンジのロブスター!引き連れて~」

蒼星石「スナイパー!縁取った~その世界にーなにーがー…」

JUM(お、邪魔されてる…)

真紅(流石蒼星石…芸が細かいわね)

蒼星石「お前が歌えんだったらお前が歌アウイェーこのやろー!!」

水銀燈「えいっ」

蒼星石「え、うわぁぁぁぁああ!!」

ヒューン

水銀燈「アウイェーって何?」

JUM「しょっぱなから細かいな」

真紅「誰だかわからないわ」

雛苺「だがそれがいいのー」

84: 2009/03/18(水) 22:58:50.69 ID:GjJU2vKOO
JUM「それにしても雛苺は賢いな」

真紅「?」

JUM「鏡の上でやらせて、落とすときはnのフィールドの扉を開くなんて発想は出てこなかったよ」

真紅「私も名案だと思うわ…」

水銀燈「はい次雛苺」

水銀燈「『曲の途中で客を盛り上げるpolysicsのハヤシ』」

JUM「お前らその知識はどこから…」

真紅「コレも知らないわ…」

86: 2009/03/18(水) 23:00:58.58 ID:GjJU2vKOO
雛苺「ウェッセッダン ウェッセッダン 肌良くウェッセッダン…行くぞ新木場ぁぁぁー!!!!」

水銀燈「そおい!」

ヒューン

真紅「あの声はどこからでたのかしら」

JUM「マジでそっくりだったし…」

水銀燈「次はジュンよぉ」

水銀燈「『小学校の校長先生』」

JUM「…」

JUM「…」

JUM「静かになるまで三分かかりました」

水銀燈「よっ」

ヒューン

………

……


90: 2009/03/18(水) 23:04:09.79 ID:GjJU2vKOO
─────…

翠星石「ふー、なんとかできたですね」

金糸雀「つ、つかれたかしら…」

翠星石「カナリアホのせいで手間取ったです」

金糸雀「ひ、ひどいかしら…」

翠星石「本当の事ですからしかたねーですよ」

金糸雀「うぅ…。ところで翠星石」

翠星石「はいですぅ?」

金糸雀「このケーキはどうするのかしら?」

翠星石「食べるに決まってるですぅ」

金糸雀「さっきも食べたのに同じものをたべるかしら?」

翠星石「あ゛…」

91: 2009/03/18(水) 23:06:54.82 ID:GjJU2vKOO
ガチャン

水銀燈「ヤクルトを取りに来たわ」

翠星石「冷蔵庫にあるですよ。で、どうするですかね…もう翠星石は食べたくねーです」

金糸雀「困ったかしら…半分くらいならなんとかなるかもしれないけど…」

水銀燈「どうしたの?」ゴクゴク

金糸雀「実はー、かくかくしかじかかしら」

水銀燈「なぁーんだ、なら私が半分食べてあげるわ」

翠星石「助かったですぅ…」

水銀燈「なんならこれから金糸雀の作るケーキ食べてあげるわよ」

金糸雀「本当かしら!?」

水銀燈「えぇ、甘いの大好きだから余裕よ」

金糸雀「ありがとうかしら!」

水銀燈「ふふ、どういたしまして」

金糸雀「よーし、問題も解決したし頑張るかしら!!」

翠星石「その意気ですよ!」

94: 2009/03/18(水) 23:11:54.02 ID:GjJU2vKOO
─その日の晩
のり「で、今日は三つもケーキを作ったのねぇ」

翠星石「そうですよ。まぁまだまだですけどね」

のり「そっか、まぁまだ時間はあるからあせらず頑張ってねカナちゃん」

金糸雀「はーいかしら…」

金糸雀(こんなんじゃまるでダメかしら…まだまだ頑張らないと…)

のり「じゃぁご飯にしましょうか!翠星石ちゃん、皆呼んできてー」

翠星石「わかったですー」

ガチャン

金糸雀「カナは…ご飯はいらないかしら」

のり「え、どうして?」

金糸雀「ケーキ食べ過ぎて気分が悪いかしら…」

のり「あらそう?気分がよくなったらいつでも言ってね」

金糸雀「はーいかしら…」

水銀燈「私は平気よぉ?」

金糸雀「ケーキ丸ごと1個分食べたのに…なんてタフなのかしら…」

97: 2009/03/18(水) 23:15:47.07 ID:GjJU2vKOO
ガチャン

雛苺「お腹減ったのー」

真紅「そうね。久しぶりに白熱した戦いだったわ」

蒼星石「まさか真紅が甲本ヒロトのモノマネをするとはね」

JUM「あぁ、意外としか言いようがないな」

金糸雀「ねぇねぇ、ジュン」

JUM「ん?」

金糸雀「ジュンの部屋に居させてもらっていいかしら?食べ物を見たくないかしら…」

JUM「あぁ、別にいいよ。ゆっくりしとけ」

金糸雀「ありがとうかしら…」

金糸雀(うーん…とりあえず鞄で寝ればなんとかなるわよね…)

98: 2009/03/18(水) 23:20:05.98 ID:GjJU2vKOO
─その日の深夜

JUM(…眠れん)

JUM(…)

JUM(なんか小腹が減ってきたな…)

JUM(…そういえば一階のちゃぶ台の上にスルメイカがあったような…)

JUM(よし、七味+醤油+マヨネーズでスルメを食べよう!!)

JUM(そうと決まればさっそく行くぜ!…ん?)


JUM「鞄が…一つ開いてる?」

99: 2009/03/18(水) 23:24:57.70 ID:GjJU2vKOO
一階
金糸雀「ピチカート、もっと照らしてくれないとよく見えないかしら…」

JUM「おい」クッチャクッチャ

金糸雀「ひぃぃぃいい!?」ビクゥ!

JUM「大声出すな馬鹿、ボクは七味と醤油とマヨネーズを取りに来たんだよ」クチャクチャ

金糸雀「い、いつの間に…」

JUM「さっきから居たぞ…っていうか何で震えてるんだよ」

金糸雀「お、お化けかと思ったかしら…」ガクガク

JUM「震えるほど怖かったのか?」クチャクチャ

金糸雀「う、うるさいかしら!カ、カナはぜんぜん怖くなかったかしら…!」

JUM「はいはい」クチャクチャ

金糸雀「そのスルメをクチャクチャ言わせながら話すのはやめるかしら!」

JUM「ヤだよ。で、お前は何してるんだ?」クッチャクッチャ

金糸雀「カナは…その…」

101: 2009/03/18(水) 23:29:29.70 ID:GjJU2vKOO
金糸雀「目が覚めちゃったから…ケーキのレシピを見に来たのかしら」

JUM「?」クッチャクッチャ

金糸雀「早く頭に入れないと…ダメだから…」

JUM「なるほど…不安になったのか?」

金糸雀「まぁ、そうかしら…」

JUM「まだ二日あるし、そのうち頭に入るよ」

金糸雀「カナは早く完璧に作れるようになりたいのかしら!」

金糸雀「そうじゃないと…不安で…。今日だって…ぜんぜんダメだったし…」

JUM「…」

104: 2009/03/18(水) 23:36:02.11 ID:GjJU2vKOO
JUM「…まだ初日なのにそんなに焦るなよ。お前ローゼンメイデン一の才女なんだろ?」

JUM「なら後二日で出来るようになるって。心配しすぎなんだよ」

金糸雀「…そうかしら?」

JUM「そうだよ、お前なら出来るよ。」

金糸雀「でも…」

JUM「だいたい焦るとかえってできないぞ。それに睡眠不足だと覚えられるものも覚えられなくなる」

金糸雀「うん…」

105: 2009/03/18(水) 23:38:04.85 ID:GjJU2vKOO
JUM「まぁ無理すんなって事だよ。皆応援してるからがんばれよ」

金糸雀「ありがとうかしら…」

JUM「ど、どういたしまして…」

金糸雀「…」

JUM「…」

グー

金糸雀「…///」

JUM「なんだお前、お腹減ってるのか?」

金糸雀「恥ずかしながらそういう事になるかしら…///」

JUM「スルメ食うか?」クッチャクッチャ

金糸雀「い、いらないかしら…」

108: 2009/03/18(水) 23:42:25.05 ID:GjJU2vKOO
JUM「仕方ないなぁ…。卵焼き作ってやるよ」

金糸雀「本当かしら!?」

JUM「嘘」

金糸雀「え…?」

JUM「だから嘘だって。作らないよ」

金糸雀「う…うぅ…ヒドいかしら…」

JUM「おいおい、冗談だって!泣くなよ!作ってやるから!」

金糸雀「あ、ありがとうかしら…」ベスベス

110: 2009/03/18(水) 23:45:24.35 ID:GjJU2vKOO
JUM「ほれ」

金糸雀「いただきまーす!かしらー♪」

JUM「うまいか?」

金糸雀「うん、甘くておいしいかしら!」パクパク

JUM「そっか、よかったよ」

金糸雀「でもみっちゃんの作った卵焼きには劣るかしら」もっもっ

JUM「久しぶりに作ったんだから仕方ないだろ」

金糸雀「言い訳は聞きたくないかしらー」

JUM「はいはい、それ食ったら早く寝ろよ」

金糸雀「はーいかしら」

金糸雀(やっぱりジュンは優しいかしら…)

115: 2009/03/18(水) 23:50:36.70 ID:GjJU2vKOO
─次の日の朝

ガチャン

JUM「おはよー」(もうケーキ作ってんのか…早いな)

真紅「あらおはよう」

翠星石「おはようです」

蒼星石「やぁ、おはよう。今日もお邪魔してるよ」

金糸雀「おはようかしらー」

水銀燈「おはよう」

雛苺「おはよう!のジュン登りなのー!!」

JUM「うわ、いきなり登るな!」


雛苺「…?ジュン、イカの匂いがするのー!」


翠、紅、蒼「!!!!」

117: 2009/03/18(水) 23:54:28.75 ID:GjJU2vKOO
JUM(しまった…昨日スルメ食ってから歯磨いてなかった…)

蒼星石「ジュン君、キミは…」

真紅「あなたも思春期だったわけね…」

翠星石「所詮野蛮な雄でしたか…」

JUM「ち、違う!僕はそんな事してない!なぁ金糸雀!?」

金糸雀「そ、そうよ!ジュンは…」

雛苺「なんでカナが知ってるの?」


翠、紅、蒼「!!!!」

120: 2009/03/19(木) 00:00:29.92 ID:EbvmWX9nO
真紅「ジュン、あなた…」

翠星石「ほー…チビカナと夜にそういう事をしていたワケですか…」

蒼星石「ジュン君…少し軽蔑しちゃったよ…」

雛苺「?」

JUM「違う!僕は深夜にスルメイカを食べながら金糸雀の話を聞いてやってただけだ!!」

金糸雀「そうかしら!そんな勘違いをするだなんて下品な妹達かしら!!」

蒼星石「ふーん…」

翠星石「怪しいですねぇ…」

真紅「『一応』信じておいてあげるわ…」

JUM「ちくしょう…」クチャクチャ

金糸雀「妙な誤解をされてしまったかしら…」クチャクチャ

雛苺「ヒナもスルメ食べるのー」

124: 2009/03/19(木) 00:05:45.85 ID:EbvmWX9nO
真紅「まぁその話は置いといて…ジュン、アレをやりに行きましょうか」

JUM「あぁ、そうだな」

蒼星石「ふふふ、負けないよ」

雛苺「ヒナも負けないのー!!」

翠星石「今日は何をするですか?」

蒼星石「今日は…定規バトルさ!」

128: 2009/03/19(木) 00:11:20.34 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「定規バトル?」

JUM「あぁ、定規をペンで弾いて机の上から落としたら勝ちというゲームだよ」

真紅「地域によって呼び方は違っていて、定規戦争等の呼び方があるわ」

水銀燈「略して定戦や定バトと言われる事も多いのよ」

雛苺「全国の小学校で人気の遊びなのー」

JUM「説明はこのくらいにして…、行くぞ!」

紅、蒼、銀、雛「おー!!」

ガチャン

翠星石「ついていけねーです…」

金糸雀「同意かしら…」

129: 2009/03/19(木) 00:13:35.31 ID:EbvmWX9nO
翠星石「まぁ、おバカ達がいなくなったし今日もゴリゴリ作るですよ」

金糸雀「ゴリゴリ?」

翠星石「いいからさっさとやるですよ!ほれ、働け働けです~」

金糸雀「はいかしらー!」

翠星石「今回は四回目だから翠星石はチビカナが作っているのを横で見つつちょこちょこ口出しするだけですよ」

金糸雀(本当にやるのね…)

131: 2009/03/19(木) 00:18:55.51 ID:EbvmWX9nO
一方、二階
JUM「あああ!!」

水銀燈「あぁ!」

真紅「愚かね。私のくんくん定規(戦闘用)に歯向かうなんて十年早いのだわ」

JUM「くそ…なんて力だ…」

水銀燈「私の定規とジュンの定規を同時に吹っ飛ばすだなんて…」

雛苺「まさにくんくん無双なの…」

真紅「後は雛苺と蒼星石ね。すぐに倒してあげるわ」

雛苺「そう簡単にはやられないの!」ペシン

蒼星石「その通りだよ!」パシン

135: 2009/03/19(木) 00:23:48.12 ID:EbvmWX9nO
真紅「甘いわ!喰らいなさい…くんくんタイフーン!!」パシン!

ポトッ

雛苺「あぁ!ヒナの定規が…」

JUM「定規を回転させて二人同時に攻撃するとは…!」

水銀燈「でも蒼星石は持ちこたえたわ!」

真紅「あれを受けても落ちないだなんて…やるわね、蒼星石」

蒼星石「キミこそ流石だね…。だけど僕は負けはしない!この庭師の定規にかけて!」

真紅「かかってきなさい、全力で潰してあげるわ!!」

蒼星石「はぁぁぁぁぁ!!!」パシーン!

137: 2009/03/19(木) 00:25:31.22 ID:EbvmWX9nO
再び一階

金糸雀「…」サッサッ

翠星石「違うです、もっとこうまぜるですよ」スイッスイッ

金糸雀「こうかしら?」スイッスイッ

翠星石「そうです、チビカナはなかなか筋がいいですねぇ」

金糸雀「えへへ、ありがとうかしらー」

翠星石「いいからキビキビやれです」

金糸雀「はーいかしら」

………

……


138: 2009/03/19(木) 00:30:24.14 ID:EbvmWX9nO
─数十分後

金糸雀「ど…どうかしら?」

翠星石「うん、まぁ一応OKですね」

金糸雀「本当!?」

翠星石「『一応』ですよ。このケーキは水銀燈に食わせるとして…次はチビカナだけでやってみやがれです」

金糸雀「わ、わかったかしら…」

139: 2009/03/19(木) 00:33:08.63 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「えーっと、まずは下準備ね…」

金糸雀「強力粉とココアを…ハッ!」

翠星石「…」ニヤニヤ

金糸雀(ホントにやってる…)

翠星石「…」ニヤニヤ

ピカピカ

金糸雀「ん、なぁにピチカート?」

ピカピカ

金糸雀「強力粉じゃない?あぁあ!!しまったかしらー!!!早くやり直さないとぉー!!」

翠星石「…」ニヤニヤ

金糸雀「…」(ダメよ金糸雀…怒っちゃダメ…)

翠星石「…」ニヤニヤ

金糸雀(む…ムカつくかしら…)

141: 2009/03/19(木) 00:40:46.91 ID:EbvmWX9nO
─さらに数十分後
金糸雀「か…完成かしらー!!」

翠星石「どれどれ、ちょっと味見させろです」パクリ

金糸雀「ど…どうかしら?」

翠星石「んー…翠星石の作ったケーキの方がおいしいですね」

金糸雀「…」

翠星石「でも…チビカナにしては上出来じゃないですかね。合格ですぅ」
金糸雀「やったー!かしら!」

翠星石「まぁちょっと休憩してからもう一回作ってそれでラストにするです」

金糸雀「はいかしらー!」

水銀燈「ところでそのケーキ、私が食べてもいいの?」

金糸雀「えぇ、構わないわ」

水銀燈「ありがとう、いただくわ」

金糸雀(さっき丸ごと一つ食べたばっかりなのに…なんて胃袋なのかしら…)

143: 2009/03/19(木) 00:46:20.99 ID:EbvmWX9nO
その頃二階では…四人によるトランプタワー六段早積タイムアタックが行われていた!!

蒼星石「流石ジュン君…早いね」

JUM「あぁ…これでまた僕の勝ちだな…」

雛苺「うゆ…三段までしか出来ないの…」

真紅「…」

パシン

パタン

JUM「あぁー!」

真紅「ごめんなさい、髪の毛が当たってしまったわ」

JUM「お前なぁー!!ごめんですんだら警察いらんのやー!!」

蒼星石「まぁまぁジュン君、落ち着いて…」

蒼星石(真紅…ワザとだね…)

145: 2009/03/19(木) 00:58:05.50 ID:EbvmWX9nO
再び戻って一階


金糸雀「えーっと、下準備は終わったし…卵とお砂糖を入れたから…次は湯煎にかけて泡立てて…」

翠星石「…」ジーッ

金糸雀「…」シャカシャカ

翠星石「…」ジーッ

金糸雀「…」シャカシャカ

翠星石「…」ジーッ

金糸雀(や…やりづらいかしら…)

150: 2009/03/19(木) 01:09:02.18 ID:EbvmWX9nO


金糸雀「…ねぇ翠星石」

翠星石「…」ジーッ

金糸雀「ねぇってば…」

翠星石「…」ジーッ

金糸雀「気が散るからそれやめて欲しいかしら…」

翠星石「…」ジーッ

153: 2009/03/19(木) 01:18:14.65 ID:EbvmWX9nO
―数十分後

金糸雀「で…できたかしら…」

翠星石「どれどれ、早速いただきますです」パクリ
金糸雀「…」ドキドキ

翠星石「ん、コレはいい出来ですね…これなら完璧ですぅ!」

金糸雀「マジかしら!?」

翠星石「マジですよ、翠星石はこういう嘘はつかんです」

157: 2009/03/19(木) 01:25:51.89 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「ついに…ついにやったのかしらぁー!」

翠星石「よくぞこの短期間でここまで練り上げたですね」

金糸雀「コレも全部翠星石のおかげかしら!カナにケーキ作りを教えてくれてありがとうかしら!」ギュッ

翠星石「はう…抱きつくなですぅ!離しやがれですぅ!」

金糸雀(これで…これでみっちゃんに喜んで貰えるかしら!)

158: 2009/03/19(木) 01:31:15.51 ID:EbvmWX9nO
水銀燈「ねぇ金糸雀」

金糸雀「はいかしら?」

水銀燈「そのケーキ、私が食べてもいいの?」

金糸雀「えぇ、構わないわ…」

水銀燈「ありがとう、いただくわ」パクパク

金糸雀(さっき丸ごと二つ食べたばかりなのに…)

160: 2009/03/19(木) 01:41:42.59 ID:EbvmWX9nO
ガチャン

翠星石「あ、チビ人間…」

JUM「あー、疲れた…」

金糸雀「定規バトルで?」

JUM「いや、それだけじゃない。その後のトランプタワー六段早積タイムアタックとエアギター大会のせいでもあるな…」

翠星石「何やってるですか…」

金糸雀「他の三人は?」

JUM「部屋で三点倒立の限界に挑んでるよ」

翠星石「…」

161: 2009/03/19(木) 01:50:35.09 ID:EbvmWX9nO
JUM「で、結局ケーキはうまく出来たのか?」

翠星石「翠星石の目から見ても納得のいく出来ですぅ」

金糸雀「その通りかしら!」

JUM「そうか…僕にも食べさせてくれるか?」

金糸雀「はーいかしらー!水銀燈、ジュンに少し分けてあげて欲しいかしらー」

水銀燈「仕方ないわねぇ…はい」

JUM「いただきまーす」パクリ

金糸雀「どうかしら?」

JUM「ん、普通にうまいよ」

金糸雀「えへへ…嬉しいかしら…」

166: 2009/03/19(木) 01:56:13.03 ID:EbvmWX9nO
JUM「まぁ疲れただろうし夕方まではゆっくりしていけよ」

金糸雀「お言葉に甘えるかしら~」

167: 2009/03/19(木) 02:02:47.41 ID:EbvmWX9nO
―夕方

金糸雀「…そろそろ帰るかしら。お世話になったかしら!」


JUM「おう、頑張れよ」

翠星石「お前は翠星石の弟子ですから自信を持つですよ!」

雛苺「あいとあいとなのー!」

蒼星石「キミなら出来るよ、頑張ってね」

真紅「いつも通りやれば出来るわ」

水銀燈「あなたのケーキなら必ず喜んで貰えるわぁ」

金糸雀「皆…ありがとうかしら!それじゃ!」

バタン


水銀燈「私も帰るわ、それじゃあね」

バタン

169: 2009/03/19(木) 02:07:33.78 ID:EbvmWX9nO
翠星石「行っちゃったですね…」

JUM「あぁ…」

雛苺「カナ、あいとなのよ…」

真紅「あの子なら大丈夫なのだわ…」

蒼星石「うん、そうだね…。ところでジュン君」

JUM「?」


170: 2009/03/19(木) 02:12:18.22 ID:EbvmWX9nO
蒼星石「何で水銀燈がジュン君の家に居たの?」

JUM「!!」

真紅「そ…そういえば…」

雛苺「馴染み過ぎてて違和感が無かったの…」

翠星石「確かにめちゃくちゃ馴染んでたです…」

JUM「何でそれを最初に言わなかったんだ?」

蒼星石「いや…皆あまりにも普通だったから…」

171: 2009/03/19(木) 02:14:50.08 ID:EbvmWX9nO
真紅「ま、まあ別に何事も無かったからいいじゃない」

蒼星石「それもそうだね…」

JUM「あぁ…、まぁ部屋に戻るか」

雛苺「はいなのー!」

173: 2009/03/19(木) 02:22:43.77 ID:EbvmWX9nO
―その日の晩

みつ「ただいま~」

金糸雀「みっちゃんおかえりかしらー」

みつ「ああああああん!カナ可愛いぃいーッ!!会いたかったわ!カナカナカナ!!」

金糸雀「むぎゅう!?」

みつ「んんーっ!本当にかわいいなーもう!」スリスリスリスリ

金糸雀「みっちゃーん!ほっぺが摩擦でまさちゅーせっちゅー!!」

177: 2009/03/19(木) 02:32:57.24 ID:EbvmWX9nO
みつ「ごめんねー遅くなっちゃって…」

金糸雀「ちょっと寂しかったけど平気かしらー」

みつ「夕方だけどウィッキーさんと英会話してたのよー、すぐご飯作るから待っててね」

金糸雀「はーいかしらー」(ウィッキーさんって…誰かしら?)

180: 2009/03/19(木) 02:37:38.15 ID:EbvmWX9nO
―――――…

みつ「はい、お待たせ~」

金糸雀「頂きまーす!かしらー!」

みつ「ふふ、いっぱい食べてね」

金糸雀「任せて欲しいかしらー」もっもっ

みつ「カナ、写真撮っていい?」

金糸雀「構わないかしらー」もくもく

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

金糸雀(と…撮りすぎかしら…)

181: 2009/03/19(木) 02:44:16.97 ID:EbvmWX9nO
なんだかんだで次の日

みつ「じゃあ行ってきまーす」

金糸雀「行ってらっしゃいかしら~」

バタン

金糸雀「…」


金糸雀「よし、作戦開始かしら!まずは桜田家に材料を取りに行かなきゃ!」

182: 2009/03/19(木) 02:47:12.39 ID:EbvmWX9nO
桜田家

金糸雀「お邪魔しますかしら!例のモノを受け取りに来たかしら!」

JUM「そろそろ来ると思ってたよ。ほれ」

金糸雀「流石ジュンね、感謝してるわ!それじゃあ!」

JUM(…忙しい奴だなぁ)

184: 2009/03/19(木) 02:49:35.97 ID:EbvmWX9nO
草笛家

金糸雀「ただいまかしらー…誰も居ないけど」

金糸雀「…さぁ、腕によりをかけて作るかしら!!」

金糸雀「まずは下準備を…」


………

……


187: 2009/03/19(木) 03:06:22.68 ID:EbvmWX9nO
―その日の晩

みつ「ただいまー」

ガチャン

金糸雀「みっちゃんおかえりなさいかしら!」




みつ「こ…これは…ケーキ…」

金糸雀「おっほん!みっちゃんの為にカナが作ったのかしら!」

みつ「カナ…」

金糸雀「みっちゃん、お誕生日おめでとうかしら!」

190: 2009/03/19(木) 03:08:58.16 ID:EbvmWX9nO
みつ「うっ…うっ…」

金糸雀「み、みっちゃん?」

みつ「ごめんね…嬉しすぎて泣いちゃったわ…」

金糸雀「みっちゃん…」

みつ「ありがとうカナ、最高の誕生日よ」

金糸雀「ほ、本当に!?」

みつ「えぇ、本当よ…」

金糸雀(よかった…喜んでもらえたみたいね)

192: 2009/03/19(木) 03:12:56.00 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「じゃあ、早速二人でお祝いかしら!」

みつ「えぇ、そうしましょうか」

金糸雀「カナの作ったケーキ、食べてね」

みつ「うん、勿論よ」

金糸雀「それからー、それからー…」

みつ「うふふ…」

………

……


194: 2009/03/19(木) 03:20:09.71 ID:EbvmWX9nO
―数日後、桜田家

ピンポーン

JUM「はいはーい」

ガチャン

金糸雀「こんにちはかしらー」

JUM「金糸雀か。ケーキはうまく作れたのか?」

金糸雀「お陰様で大成功だったかしら!」

JUM「そうか、よかったな」

金糸雀「うん!…ところで翠星石達は?」

JUM「僕の部屋で座ったままジャンプする練習してるよ」

金糸雀「わかったかしら、お礼を言いたいから上がらせてもらうかしら」

JUM「ごゆっくりどうぞ。僕はリビングでテレビ見てるから」

197: 2009/03/19(木) 03:25:46.84 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「あ、そうだ」

JUM「?」

金糸雀「コレ…お礼にあげるかしら」

JUM「コレは…クッキー?」

金糸雀「あれから練習したのかしら、ありがたく受け取るといいのかしら」

JUM「あぁ、ありがと…」

金糸雀「…ジュン」

JUM「?」

金糸雀「あの時励ましてくれてありがとうかしら」

JUM「…どういたしまして」

200: 2009/03/19(木) 03:34:31.84 ID:EbvmWX9nO
金糸雀「ところで…お願いがあるのかしら」

JUM「…言ってみろ」

金糸雀「実は…カナはみっちゃんのお仕事を手伝いたいのかしら」

金糸雀「だからちょっと服のデザインについて勉強したいのかしら」

JUM「ま…まさか…」

金糸雀「ジュン…カナを弟子にして欲しいのかしら!」


終わり

202: 2009/03/19(木) 03:35:03.22 ID:7o02qzmh0
おつかれ!

206: 2009/03/19(木) 03:41:50.40 ID:EbvmWX9nO
後半グダグダですまぬ
今度書くなら最後まで書いて投下する
無駄に長くてすまぬ
今度書くならもっと推敲して投下する



参考資料:俺の書いた金糸雀SS

金糸雀「ふぇっ!?カ、カナが……ママ?」
金糸雀「ふふ・・・先生のここが気になるのかしら・・・?」の二つ目



また金糸雀スレで会おうぜ!

208: 2009/03/19(木) 03:51:09.20 ID:EbvmWX9nO
>>207
すまぬ、許してくれ…

引用: 金糸雀「カナを…弟子にして欲しいのかしら!」