1: 2009/03/18(水) 21:47:46.24 ID:gMY8C0150
薔薇水晶「いや…、やめて…」


薔薇水晶「うう…、くやしい…、でもかんじちゃう…」

薔薇水晶「ああーー……」

槐「ただいま、薔薇水晶」

槐「!」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
3: 2009/03/18(水) 21:50:37.47 ID:gMY8C0150

薔薇水晶「まだまだ…、これからだぜ…」

薔薇水晶「こわれちゃうー…」

槐「ば、薔薇水晶!」

4: 2009/03/18(水) 21:51:15.96 ID:gMY8C0150
薔薇水晶「あ、お帰りなさい…、お父様…」

槐「何をやっているんだい?」

薔薇水晶「本を読んでいます…」

槐「その本をどこから持ってきたのかな?」

薔薇水晶「お父様のお部屋から…、ベッドの下に置いてあったのを持ってきました…」


6: 2009/03/18(水) 21:52:32.33 ID:gMY8C0150
槐「そ、その本を読むのはやめなさい」

薔薇水晶「なぜですか…?とても興味深いです…」

槐「こ、子供が読んじゃいけない物なんだよ」

薔薇水晶「子供が読んじゃいけない…?」

槐「そうだよ、だめなんだよ」

薔薇水晶「なぜですか…?」

槐「えっ?」

薔薇水晶「なぜ大人は読んで良いのに、子供は読んではいけないのですか…?」


7: 2009/03/18(水) 21:53:06.37 ID:gMY8C0150
槐「なぜって…、そういうものなんだよ」

薔薇水晶「納得がいきません…」

槐「いいから!こどもは大人の言うことを聞いていれば良いんだよ!」

薔薇水晶 びくっ

薔薇水晶「お父様…、恐いです…」

薔薇水晶「う…うう……」

槐「ああ、泣かないでくれ。僕が悪かった。急に怒鳴ったりしてすまなかったよ」

8: 2009/03/18(水) 21:55:21.95 ID:gMY8C0150
薔薇水晶「じゃあ…、読んでもいいですか…?」

槐「そ、それは…」

薔薇水晶「へへ…、ここがいいんだろ…?」

薔薇水晶「ああ…、もっとはげしく…」

槐「わー!読むな!」

薔薇水晶「だから…、何でですか…?」

槐「だから…、それは…」

薔薇水晶「説明できないんですか…?」

槐(! そうだ!)

9: 2009/03/18(水) 21:56:59.58 ID:gMY8C0150
槐「薔薇水晶、よくお聞き…、」

槐「子供がその本を読むとね、子供を食べるこわーーーい鬼さんが来ちゃうんだ」

薔薇水晶「おにさん……」

槐「そうだよ、こわいんだよ」

薔薇水晶 ぽろぽろ

槐「!」

10: 2009/03/18(水) 21:58:19.24 ID:gMY8C0150
槐「ど、どうしたんだい?」

薔薇水晶「私は食べられちゃうんですね…。読んでしまったから…」

槐「だ、大丈夫だよ、薔薇水晶!今ならセーフだから!」

薔薇水晶「セーフ…?」

槐「そう!だから、その本をこっちに渡しなさい」

薔薇水晶「良かった…。お父様と一緒に暮らしていけるんですね…」

槐「!」

槐(なんて可愛いんだ…。さすが我が娘)

12: 2009/03/18(水) 22:00:56.25 ID:gMY8C0150


蒼星石「こっんにっちわー!遊びに来ましたー!」

槐「!」(よりによってこのタイミングで)

蒼星石「勝手に上がらせてもらいますよ、っと」

蒼星石「こんにちわ!薔薇水晶に槐さん!」

槐「や、やあ」

薔薇水晶「こんにちわ…」

蒼星石「おっやあぁぁぁああ?」

18: 2009/03/18(水) 22:02:55.24 ID:gMY8C0150
蒼星石「薔薇水晶、その手に持ってる本はなんだい?」

薔薇水晶「これ?これは読むと子供を食べるこわいおにさんが来る本なんだって…」

蒼星石「鬼?」

薔薇水晶「お父様がそういってた…」

蒼星石「ふうぅぅぅぅぅううん」

槐(にたにた笑ってんじゃねえぇぇぇぇぇえ!!)

22: 2009/03/18(水) 22:05:09.22 ID:gMY8C0150
蒼星石「大丈夫だよ!薔薇水晶!鬼なんて来ないよ!」

薔薇水晶「ほんと…?」

蒼星石「うん!だって僕そういう本、読んでるよ!だけど鬼なんて来たこと無いもん!」

薔薇水晶「ほんとなの…?お父様…?」

槐「くっ!」

蒼星石「ね!否定しないでしょ!」

蒼星石「いやぁ、それにしても槐さん!なかなか良い良い趣味持ってますね!」

薔薇水晶「お父様の……うそつき…」

槐「!」(う、うそつき?)

24: 2009/03/18(水) 22:07:16.80 ID:gMY8C0150
槐(ちくしょおおおぉぉぉお!この蒼ガキがああぁぁぁぁああ!)

蒼星石「槐さん!これ、貸して貰って良い?」

槐(誰が貸すかぁぁぁあ!それはお気に入りだから、大切にしてるんじゃぁぁああ!)

薔薇水晶「じゃあ、これはどういう本なの…?」

蒼星石「それはね、男とおと 槐「わーーー!わーーーー!」

蒼星石「もう!うるさいよ!槐さん!」

薔薇水晶「うるさい…静かにしてて……」

26: 2009/03/18(水) 22:10:10.01 ID:gMY8C0150
槐「ええい!黙れ黙れ!ウチの薔薇水晶に変なこと吹き込むな!」

蒼星石「薔薇水晶、聞きたいよね?」

薔薇水晶 コクッ

蒼星石「聞きたいってさ!」

槐「だめ!だめなものはだめ!」

薔薇水晶「聞きたい…」

槐「ぜったい!ぜっったい!ぜっっっっっったいだめ!だめったらだめ!!」

薔薇水晶「……」

27: 2009/03/18(水) 22:13:12.82 ID:gMY8C0150
薔薇水晶「お父様のいじわる…」だっ

槐「ああ!待つんだ!薔薇水晶!」

蒼星石「あーあ、じゃあ、これは貸りてくね!」

槐「あ!お前も待て!それはお気に入りの 蒼星石「おじゃましましたーー!」

槐「ああ…、ちくしょう。あの変態ジャンクめ…」

29: 2009/03/18(水) 22:15:42.29 ID:gMY8C0150
槐「お父様、あーんして…」

槐「はっはっは、はい、あーん」

槐「お父様、おいしい…?」

槐「うん、おいしいよ!薔薇水晶!」

槐「うふふ…」

槐「あはは」

槐「はぁ、むなしい」

槐「おーい、薔薇水晶、そろそろ機嫌治して一緒にご飯食べようよ」

薔薇水晶「……」

槐「……」

槐「さみしいよおぉぉぉぉ!」

31: 2009/03/18(水) 22:17:40.68 ID:gMY8C0150
後日

蒼星石「薔薇水晶!薔薇水晶!」

薔薇水晶「なんですか…?」

蒼星石「このあいだの本のこと教えてあげようか?」

薔薇水晶「教えて下さい…」

蒼星石「あのね…ごにょごにょ」

薔薇水晶「ふむふむ…、え…!」

蒼星石「分かったかい?」

薔薇水晶「は、はい…」かぁぁ

蒼星石(顔、真っ赤になってる!やべぇぇえ!カメラ持ってくれば良かった!)


32: 2009/03/18(水) 22:21:35.26 ID:gMY8C0150
薔薇水晶「ごちそうさまです…」

槐「お粗末様。じゃあ、一緒にゲームでもやろうか」

薔薇水晶「……」

槐「?」

槐「薔薇水晶?聞いてる?」

薔薇水晶「いえ、やりたくないです…」

槐「そ、そう。じゃあ、僕はお風呂に入ろうかな」

薔薇水晶「待って下さい…!」

槐「あ、一緒に入りたい?」

薔薇水晶「いえ…、お風呂には私が先に入ります…」

槐「う、うん。いいよ」

薔薇水晶「それから…」

槐「なんだい?」

薔薇水晶「これからは、私の服と貴方の服を一緒に洗濯しないでください…」


34: 2009/03/18(水) 22:25:35.57 ID:gMY8C0150
槐(気のせいだろうか…、薔薇水晶が私に対して冷たいような……)

薔薇水晶「あ…」

槐「ど、どうしたの?」

薔薇水晶「これからは寝るのも貴方とは別の部屋にさせて頂きます…」

槐「……」

薔薇水晶「じゃあ、そういうことで…」

槐「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蒼星石「あ、やべ。借りた本にシミつけちゃった」

蒼星石「まあ、いいか」

-fin-

96: 2009/03/18(水) 23:35:44.48 ID:FpbGOfae0
乙!!!!

引用: 薔薇水晶「びくんびくん…」他