37: 2009/03/18(水) 22:27:01.23 ID:gMY8C0150
蒼星石「ハサミなくした…」

40: 2009/03/18(水) 22:29:14.99 ID:gMY8C0150
水銀燈「貴方のローザミスティカを渡しなさい!」

蒼星石「ふん!君なんかに渡さないよ!」

蒼星石「レンピカ!庭師のハサミを出して!」

蒼星石「……」

蒼星石「レンピカ!どうしたの!早く!」

蒼星石「えっ!なんだって……」

水銀燈「どうしたのぉ?早くかかって来なさいよぉ」

蒼星石「ハサミ…」

水銀燈「?」

蒼星石「僕…、ハサミなくした…」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
43: 2009/03/18(水) 22:32:16.49 ID:gMY8C0150
水銀燈「何ですってぇ!」

蒼星石「うう……」

水銀燈「あーーはっはっは!こんなおばかさんがいるとはねぇ」

水銀燈「自分の唯一の武器をなくしてどうするのぉ」

水銀燈「それじゃ、今の貴方は何の取り柄もないジャンクじゃない」

水銀燈「あははは!アハ!げほげほっ、ひぃ、苦しい!腹がよじれる」

蒼星石「うわわぁぁぁぁぁん!」

水銀燈「!?」

46: 2009/03/18(水) 22:37:07.16 ID:gMY8C0150
水銀燈「ちょ、ちょっと、何も泣くこと無いじゃない」

蒼星石「どうせ、僕はだめなやつなんだぁぁああ!こうなったら、氏んでやるぅ!」

水銀燈「わわ、待ちなさい!私が協力してあげるから氏ぬのはやめて!」

蒼星石「ぐすっ…、ホント?」

水銀燈「本当よぉ」

蒼星石(役に立つのかなぁ…。まあ、いいか)

蒼星石「ありがとう!協力してよ、水銀燈!」

水銀燈「で、どこでなくしたか分からないのぉ?」

48: 2009/03/18(水) 22:40:15.95 ID:gMY8C0150

蒼星石「それが分かってたら君なんて必要ないよ!」

水銀燈「……」

水銀燈「そういう態度とるなら、私はかえるわ」バサッ

蒼星石「うそです!ごめんなさい!手伝って下さい、お姉様!」

水銀燈「まったく…。何か思い当たることはないの?」

蒼星石「そうだねぇ、確か一昨日までには確かにあったかな?」

水銀燈「じゃあ、昨日の行動を振り返ってみなさいよ」

蒼星石「うん、確か昨日は……」


50: 2009/03/18(水) 22:43:23.43 ID:gMY8C0150
昨日

蒼星石『ふぅ、電車遅いな。素振りでもするか』

蒼星石『ちゃー・しゅー・めーん』

ザシュッ

JUM『ひぎぃ!』

蒼星石『わ!JUM君!いたの?』

JUM『危ないじゃないか!蒼星石!』

蒼星石『ご、ごめん!大丈夫?』

JUM『大丈夫なわけないだろ!』

JUM『頭から血が噴水のように流れてるじゃないか!罰とし 電車『ぷあぁぁぁー』』

蒼星石『電車来たから僕、もう行くね。じゃあね、JUM君』

JUM『おい、ちょっと待て!』

53: 2009/03/18(水) 22:49:47.35 ID:gMY8C0150

蒼星石「その時は血でハサミが汚れちゃったよ。実に腹立たしかった」

水銀燈「アナタが悪いんじゃないの…」

蒼星石「ところで、何で駅のトイレを使うオヤジは手を洗わないんだろうね」

水銀燈「知らないわよぉ。ていうかアナタ、男子トイレ使ってるのぉ?」

蒼星石「その後は僕映画館に行ったんだ」

水銀燈「スルーしないで欲しいわぁ」



54: 2009/03/18(水) 22:52:17.98 ID:gMY8C0150
蒼星石《前のヤツ、背が高すぎだなぁ。後ろの人のことも考えて欲しいよ》

蒼星石《髪の毛さえなければ見えるのに………》

蒼星石《別にばれないよね。ちょこっとだけ切っちゃおう》

じょき

JUM『ぎゃああ!』

蒼星石『わ!JUM君!』

JUM『痛いじゃないか!蒼星石!』

蒼星石『ご、ごめん!大丈夫?』

JUM『大丈夫なわけないだろ!』

JUM『髪だけじゃなくて頭まで切りやがって、謝る代わりに体で 観客『おい!お前ら!うるせぇぞ!』

蒼星石・JUM『す、すいません』

58: 2009/03/18(水) 22:56:11.91 ID:gMY8C0150
蒼星石「その後は地獄だったよ。周りからの視線が痛くって…」

水銀燈「あなた、最低ねぇ」

蒼星石「でも、僕以前にリアルでこの理由で髪の毛切られたんだよ」

水銀燈「そんな人、本当にいるのぉ?ていうか、アナタの身長なら別に迷惑はかからないんじゃない?」

蒼星石「その後、僕はコンビニに昼飯を買いに行ったんだ」

水銀燈「また、スルーなのね」

62: 2009/03/18(水) 23:01:25.98 ID:gMY8C0150
>>60 それです。

蒼星石『あのパンが食べたいのに届かない…、そうだ、ハサミを使おう』

蒼星石『くっ!後ちょっとなのに』ぐら

蒼星石『うわあ!バランスが崩れて棚にぶつかってしまった!倒れる!』

がしゃーん

JUM『ぐえぇ!』

蒼星石『わ!JUM君!棚の向かい側にいたの?』

JUM『お店の人に迷惑じゃないか!蒼星石!』

蒼星石『ご、ごめん!JUM君は大丈夫?』

JUM『大丈夫なわけないだろ!』

JUM『こんなハサミ使いやがって!没収だ!後、服も脱 店長『こらー!お前らウチの商品に何しやがる!』

蒼星石『わ!やべぇ、逃げろ!』

JUM『お、おいこら!僕を置いて逃げん 店長『お前は逃がさねぇ、ちゃんと元に戻して行きな!』

JUM『え!なんで?蒼星石!蒼星石ーー!』

66: 2009/03/18(水) 23:04:44.99 ID:gMY8C0150
蒼星石「JUM君は自分を犠牲にして、僕を逃がしてくれたんだ」

水銀燈「彼、不憫ねぇ…」

蒼星石「まだ小さい子供は大人がちゃんと見てないとだめだよね」

水銀燈「そうねぇ。ていうか、アナタのハサミ無くしたのその時じゃないのぉ?」

蒼星石「そ、そうだ。あの時JUM君にハサミをとられて、置いていちゃったんだ!」

蒼星石「ということは……JUM君が持ってる!」

水銀燈「その線しかないようね」

蒼星石「急いでJUM君の家に行こう」

67: 2009/03/18(水) 23:06:26.25 ID:gMY8C0150
JUM「はうぅぅ!蒼星石の太いよぉ!」

蒼星石「……」

水銀燈「……」

蒼星石「すごいね」

水銀燈「ええ、根本までぶっすり入ってるわぁ」

蒼星石「……」

水銀燈「……」

69: 2009/03/18(水) 23:07:42.00 ID:gMY8C0150
JUM「ああ!だめ!もう!……ふぅ」

蒼星石「JUM君…」

水銀燈「下劣な人間ねぇ…」

JUM「蒼星石!水銀燈!ち、違う。これは誤解なんだ!話せばわかる!」

蒼星石「水銀燈、そっちの取っ手持って」

水銀燈「ええ、せーので引っ張りましょう」

JUM「何をする気だ!やめろ、お前ら!」

蒼星石・水銀燈「せーの!」

JUM「ほぎゃややぁぁぁぁああ!ひろがるるるぅぅっぅ!」

-fin-

引用: 薔薇水晶「びくんびくん…」他