1: 2009/03/22(日) 00:17:21.47 ID:XGmHeTC90
真紅「最近、スコーンの食べ過ぎかしら?それとも花丸ハンバーグのせい?」

真紅「いや、違うのだわ!この体重計が壊れてるに決まってるのだわ!」

雛苺「あれれー?真紅、体重計に乗って何をしてるのー?」

真紅「ひ、雛苺!」

雛苺「あれぇ?うわあ、なんてことだ。数字がすごいことになっているー!」

真紅「うぅ……。何かの間違いなのだわ。私の体重はミカン3個ぶんなのだわ」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
2: 2009/03/22(日) 00:20:09.63 ID:XGmHeTC90
雛苺「そういえば、最近、真紅のお腹出てきてたのよね」

真紅「えっ?」

雛苺「JUMも翠星石ものりも言ってたのー」

真紅「み、みんながそんなことを?」

雛苺「うぃ」

真紅「うそ……」

雛苺「ほんとなのよ」

真紅「……私はローゼンメイデン失格なのだわ。もうアリスになんてなれないのだわ」


4: 2009/03/22(日) 00:20:57.57 ID:XGmHeTC90
雛苺「なにを言ってるの?太ったのならダイエットをすればいいのよ」

真紅「ダイエット?」

雛苺「そうよ。ヒナが真紅のダイエットのお手伝いをしてあげるのー」

真紅「雛苺……、あなたって子は。私はあなたのような家来を持てて幸せなのだわ」

雛苺「照れるのよー」


5: 2009/03/22(日) 00:22:10.95 ID:XGmHeTC90
真紅「で、具体的にはなにをしたらいいの?」

雛苺「うーん、簡単ですぐできる方法と大変で時間がかかる方法があるのよ」

雛苺「どっちにする?」

真紅「そんなの決まっているじゃない。簡単ですぐできる方法に決まってるのだわ」

雛苺「本当にいいの?」

真紅「ええ」

雛苺「じゃあ、ちょっと待っててね」

7: 2009/03/22(日) 00:23:31.33 ID:XGmHeTC90
真紅「どこに行くの?」

雛苺「JUMに彫刻刀を借りて来るのー」

真紅「へっ?」

雛苺「じゃあ、行ってくるのよ」

真紅「ちょ、ちょっと待ちなさい。確認したいんだけど、彫刻刀と私のダイエットに何か関係があるのかしら?」

雛苺「おおありなのよー」

真紅「どう関係があるのかしら?」

雛苺「そんなの決まってるの。彫刻刀で真紅の出っ張った腹を削るのよー。簡単ですぐできるのー」

10: 2009/03/22(日) 00:26:39.37 ID:XGmHeTC90

真紅「ははっ。そいつは笑えない冗談なのだわ」

雛苺「笑ってるじゃないの」

真紅「とにかく、その方法はごめん被るのだわ」

雛苺「えー、なんでー?」

真紅「一応聞くけど、もう一つの方法はなんなのかしら?」

雛苺「運動なの」

真紅「普通ね」

雛苺「ダイエットの基本は走ること。これを徹底的に行うの」

真紅「ちょっと待ちなさい。これは何なのかしら?」

雛苺「見てわからないの?蒼星石なのよ」

蒼星石「おいっす!」

真紅「不安なのだわ…」

15: 2009/03/22(日) 00:29:05.73 ID:XGmHeTC90

雛苺「じゃあ、蒼星石。よろしくなの」

蒼星石「ふふ、いいのかい?本当にやっても…」

雛苺「それが真紅の望みなのよ」

蒼星石「ふふ、では遠慮無く…」

真紅「何だかお腹が痛くなってきたのだわ…」

18: 2009/03/22(日) 00:32:48.60 ID:XGmHeTC90
雛苺「じゃあ、蒼星石、これを持って」

真紅「蒼星石、その鞄と手持ってるのは何なのかしら?」

蒼星石「これ?真紅のパンツだよ!」

真紅「それをどうするつもりなの?」

蒼星石「これから僕はご近所のポストにこのパンツたちを配るんだ」

雛苺「蒼星石をつかまえるまでつづくのよ」

真紅「ちょっ 雛苺「スタートなのー」


19: 2009/03/22(日) 00:33:45.14 ID:XGmHeTC90
真紅「うう。結局、蒼星石には追いつけなくて、
パンツも半分しか回収できなかったのだわ…」

蒼星石「いやぁ。いい仕事したなぁ」

雛苺「今度はシチュエーションを変えるのよ」

雛苺「では、次はこれを使うのよ」

真紅「これは私のくんくん人形にひもが付いてる?」

雛苺「そのひもを頭にくくりつけて走るのよ」

真紅「そんなことしたらくんくんが引き連られて、ぼろぼろになっちゃうじゃないの!」

雛苺「だから、思いっきり速く走ってくんくんが宙に浮くようにすればいいのよ」

20: 2009/03/22(日) 00:34:50.50 ID:XGmHeTC90
真紅「そんなの不可能なのだわ!」

雛苺「ちなみに後ろからは蒼星石がくんくんを串刺しにしようと走ってくるのよ」

蒼星石「任せて!」

真紅「ちょっ 雛苺「はじめなのー」

蒼星石「よーし、行くぞー」

真紅「ぎゃあああああああああ!」だっ

雛苺「きゃははは」


22: 2009/03/22(日) 00:35:53.58 ID:XGmHeTC90
真紅「うう、私のくんくん…」

雛苺「きゃは、結局引きづられてずたぼろなの」

蒼星石「53回も刺しちゃったよ」

その後、ダイエットは続いた。その間に真紅は様々なものをうしなった。
ティーカップ、くんくんのDVD、ホーリエなどである。


24: 2009/03/22(日) 00:38:05.49 ID:XGmHeTC90
一ヶ月後

真紅「私の私物とプライドはもうぼろぼろなのだわ」

雛苺「そのおかげで大分引き締まったのー」

真紅「あなまり、うれしくないのだわ」

雛苺「じゃあ、体重計に乗ってみるのー」

真紅 ドキドキ

かたん

26: 2009/03/22(日) 00:39:01.35 ID:XGmHeTC90
真紅「全然変わってない…」

雛苺「じゃあ、ダイエットはまだまだ続くのよ」

蒼星石「いやぁ、僕もはりきっちゃうなぁ」

真紅「ううぅ」

JUM「? どうしたんだ真紅?物憂げな顔なんかして」

真紅「べつに何でもないのだわ…」

JUM「変な奴だな?」

JUM「まぁいいや。おい、体重計使うからちょっとどいてくれ」

雛苺「い、いや、今使うのはやめたほうがいいのよー」

JUM「なんで?」

雛苺「い、いや、それはその…、あの…」

27: 2009/03/22(日) 00:40:30.78 ID:XGmHeTC90
JUM「? 使うぞ?」

かたん

雛苺「あっ…」

JUM「うわ!5キロも増えてる!
引きこもってばっかで太っちゃったのかなぁ」

真紅「まさか……!」

雛苺「……」

真紅「雛苺、ちょっと体重計にのるのだわ」

雛苺「い、いや、遠慮しとくのよ」


28: 2009/03/22(日) 00:41:40.70 ID:XGmHeTC90
真紅「ふふ、遠慮なんていらないのだわ。それとも乗れない事情でもあるのかしら?」

雛苺「うぅぅ…」

かたん

真紅「あれれー?雛苺ぉ、すごい数字なのだわぁ」

JUM「確かにお前の身長でこの体重はないな」

雛苺「い、いやこれは…」

真紅「これはダイエットの必要があるのだわぁ」

真紅「安心なのだわぁ。私がしっかり指導してあげるのだわぁ」

蒼星石「僕も手伝うよ!今までの倍は頑張っちゃおうかな!」

雛苺「ご、ごめんなさいなの!許して、真紅!」

真紅「ふふふ」

雛苺「ぎゃあああああああああ!」

-fin-

29: 2009/03/22(日) 00:42:04.11 ID:tjpS9RwN0
5キロ増えただけで必氏にダイエット・・・

しんくっくかわいい

引用: 真紅「太ってる……」他