1: 2013/07/07(日) 15:21:32 ID:bGhXoSSA

エレン『ウオオオオオオオオォォッッ!!』

アルミン「ようやく起きたかエレン!」

エレン『ウオオオオォォォォッッ!!』

アルミン「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

エレン『ウオオオオオォォォォッッ!!』

アルミン「おおおおおぉぉぉぉ……おおおお……」

アルミン「ごほっごほっ」

エレン『ウオオオオオォォォォ――』

アルミン「いつまでやっているんだ! チョップ!!」

エレン『ウオ”オ”ッ!?』

アルミン「さぁみんなの援護だ! エレンも手伝ってくれ!」

エレン『オオオオ……』 ズズーン

アルミン「!? 何をやっているんだエレン!? 早くみんなを助けに――」

アルミン「あ、岩か! そうか、岩を運ぶんだった! エレン、岩を運ぶんだ!!」

アルミン「よしいいぞ! 岩は任せた! あとの巨人とかは僕に任せてくれッ!!」
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

2: 2013/07/07(日) 15:23:21 ID:bGhXoSSA
――

ザザッ

リコ「くっ」

モブA「班長ここまでです! もう私たちしか残ってない……!」

リコ「いったん岩まで退け!」

 
シュルシュルシュル――

アルミン「うおおおおおおッ!!」

スパァンッッ


リコ「!?」

アルミン「訓練兵、アルミン・アルレルト到着ッ!!」

アルミン「さっき頭をかじられてた兵は何とか生存しています!」バッ

モブA「ああ、B子!」

アルミン「他の班員も全員助けました! ここから先は僕に任せてください!!」

リコ「えっ、エッ?」

3: 2013/07/07(日) 15:27:36 ID:bGhXoSSA
――

イアン「状況は!」

モブA「巨人5体、扉から来ます!」

モブB「……い、いえ、巨人4体です!」

イアン「!?」

モブA「ち、違うだろ! よく見ろ5体……あ、あれ? 3体」

モブB「い、いや! 2体になってる!」

イアン「おい、報告は正確に――」

イアン「!? あ、あれは!」

 

アルミン「うおおおおおぉぉぉぉぉッッ!!」 ッザンッ

 

モブA「あいつだ! あいつ一人で巨人を片付けている! なんと鮮やかなお手並み!!」

モブB「最後の一体まであっという間だ! あれぞ真の駐屯無双よ!!」

イアン「……リコ……人間性を保ったままヒトを氏なせずに巨人に勝つ方法あった……」

10: 2013/07/07(日) 15:38:08 ID:bGhXoSSA
――

ズーン

ズーン

ミカサ「!」

ミカサ「エレン……!」

  アルミン「ミカサァァァッ!」

パシューン  スタッ

ミカサ「アルミン!」

アルミン「エレンが勝ったんだ!」

アルミン「いま、自分の責任を果たそうとしている!」

アルミン「あとは、エレンを扉まで援護すれば、僕らの勝ちだ!」

アルミン「僕らの勝ち! 勝ちなんだぞ!? 勝ちってつまり勝ちってことだ!!」

アルミン「勝利は目の前なんだァーッ! うわあああァァァーッ!!」

パシューン

ミカサ「進撃のアルミン」

12: 2013/07/07(日) 15:39:38 ID:bGhXoSSA
イアン「氏守せよ!」

ミタビ他「!」

イアン「我々の命を引き換えにしても、エレンを扉まで守れ!」

イアン「絶対に、巨人を近づけさせるな!!」

ミタビ「おう!」

イアン「お前たち二人は、エレンのもとへ向かえ!」

ミカサ「」ポツネン

イアン「ん? アルレルト訓練兵は!?」

ミカサ「あそこです」

  アルミン「いいええやああああぁぁぁぁッ!!」ダダダダダダダダ

イアン「!? な、何を……地上に降り立つなんて自殺行為だ!」

  アルミン「巨人どもが僕に食いつかないんですゥーッ!!」

  アルミン「こっち向けコアアッ! 向かないとそのケツに刃ぶちこんで――」

  アルミン「あっ、2体かかった! 走れええええぇぇぇ!!」ダダダダダダ

ミカサ「楽しそう」

14: 2013/07/07(日) 15:41:54 ID:bGhXoSSA
ズーン  ズーン

アルミン「こっちだ、こっちに来ぉおい!!」

巨人「」ドシーン ズズーン

アルミン「まず攻撃を避けたらカウンター気味に足へアンカーを射出!」パシューン

巨人「」バスッ

アルミン「足に刺したらガスの力で思いっきり引っ張る! いえぇえぇぇあ!」

巨人「」グラッ…

ズ…  ズシーン……

アルミン「体勢が崩れたら立体機動で一気に接近して――」パシューン

アルミン「すれ違いざまに急所を削ぐ! うおおおおぉぉぉぉぉっ!!」

ザクッッ

巨人「」アヘ

ズシーン……

アルミン「これを繰り返す! 地上戦も楽勝ですよ!!」

イアン「あり得ん……いやアルのか……」

15: 2013/07/07(日) 15:45:03 ID:bGhXoSSA
ズーン 
     ズーン

エレン(……身体が……)

エレン(ぐちゃぐちゃに潰れそうだっ……)

エレン『!』

  アルミン「」ダダダダダダダ

エレン(アルミン!? 何してる……)

エレン(そんなところ走ってたら……巨人の餌食に……)


  アルミン「どおおおおおおぉぉォォォォッッ」 ザクッ

  巨人「」ズシーン

エレン(巨人が餌食に!?)


  アルミン「こっちに来いよノロマアァァァ!!」スタタタタタタタタタタタタタタタ


エレン(は、速い! 上から見るとよく分かる、ゴキブリのように速い!!)

ミカサ(どさくさ紛れにエレンの身体に引っ付いておこう)アチチ

16: 2013/07/07(日) 15:46:10 ID:bGhXoSSA
アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン

   リコ「すまん、アルレルト!」


アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン

   モブ「サンキューアルミン、もうダメかと思ったよ」


アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン
   
   ミタビ「助かったぜアルミン、これは借りにしとくぜ」


イアン「おいお前たち、もういい! 上がって来い!」
 
リコ「だな」パシューン
 
ミタビ「な、なぜだイアン! まだ岩は運び終えてねえっ!」
 
イアン「だってもうこの辺の巨人掃討されてしまった」

17: 2013/07/07(日) 15:47:00 ID:bGhXoSSA
ズーン   ズーン

エレン『……』

   アルミン『どうしてエレンは、外の世界に行きたいと思ったの?』

ズーン   ズーン

エレン(……俺たちはみんな、生まれたときから自由だ)

エレン(それを拒む者が、どれだけ強くても関係ないっ)

エレン(炎の水でも、氷の大地でも、何でもいい!)

エレン(それを見た者は、この世界で一番の自由を手に入れた者だ!!)

エレン(戦え!)

エレン(戦え! 戦えーっ!!)

 

ミタビ「水超うめえ」

リコ「始めからアルレルト訓練兵に全て任せておくべきだった」

イアン「巨人はほぼ壊滅。班員も全員無事のようだ」

イアン「なんだこれは」

18: 2013/07/07(日) 15:50:53 ID:bGhXoSSA
アルミン「! まだ巨人が!」

アルミン「うおおおおぉぉぉっ! そこをどけええぇぇぇぇっ!!」

パシューン

サクッ スーー…スパッッ

巨人「」アヘェ

ドシーン

 

ズーン   ズーン

エレン(もうゴールなのかよ)

アルミン「いっけぇぇぇぇぇエレェェェェエエエエン!!」

エレン『ウオオオオオオォォォォッッッ!』

 
ドドドォォン!!
 

アルミン「あっ!? しまった!!」

アルミン「門の外に締め出されてしまった!!」

20: 2013/07/07(日) 15:54:29 ID:bGhXoSSA
リコ「……みんな」

リコ「真・打開(手段)があったな」

イアン「うまくないからな」

ミタビ「アルレルトばんざいぃぃ!」


 カチャ   パヒュウウウゥゥゥゥゥゥム…


リコ「人類が今日、初めて巨人に勝ったよ」

ミタビ「うおぉっしゃああああ!!」

イアン「俺には『人類が』勝った気はしないが……これでいいのだろうか……」

 

アンカ「――レモンバナナスパークゴールドサンビームイ工口ーの煙弾を確認」

アンカ「作戦がシャレんならないくらい成功したようです」


\オ……オオオォォー!/


ピクシス「更なる援軍を送れ。精鋭班を救出せよ!」

31: 2013/07/08(月) 05:01:56 ID:3wVBhI4g
――

ミカサ「エレン。出てきて」グジグジ

リコ「! 残った巨人が来る! アルレルト投入急げ!」

イアン「さっきから探しているが見当たらん!」

ミタビ「なんかさっき壁の外にいなかったか?」

イアン「くっ、どこまでフリーダムなんだ!」


ミカサ「ん……エレン。信じられないくらい高熱……」グイグイ

ミカサ「身体の一部が一体化しかけてる……」グイ…


ミタビ「おお、なんか興奮してくるなイアン」

イアン「俺の肩にゆっくり手を乗せるな!」

リコ「引っ張っても取れないなら、斬るしかない」

ミカサ「あ……待ってください!」

お断りスパッ

リコ「独身女の前でいちゃついてんじゃねえ」(気を抜くなまだ作戦は終わってないぞ)

32: 2013/07/08(月) 05:03:05 ID:3wVBhI4g
ドサッ

ミカサ「うっ……」

エレン「……」

ミカサ「!」


ズシーン  ズシーン

巨人A「」

巨人B「」


  アルミン「立体機動!」

 パシューン  シュルルルルルル

  アルミン「これより地上50mから降下!」

  アルミン「ってミカサとエレンがピンチじゃないか!」

巨人A「」ヌゥ…

ミカサ「くっ」

  アルミン「ミカサ! エレン!!」パシューン

33: 2013/07/08(月) 05:04:16 ID:3wVBhI4g
パシューン

リヴァイ「」シュルシュルシュル

アルミン「あっ!?」

リヴァイ「何っ!?」


ゴンンッッ


アルミン「うぎっ」

リヴァイ「痛ってぇな……」

アルミン「急に横から飛び出すとは! 何者なんだ!!」

リヴァイ「いきなり上から落ちてきやがって……なんだこのガキは」

アルミン「ん!? その背中の紋章……どこかで見たような!」

アルミン「エレン! あのマークは確か!?」

エレン「う……うぅ……自由の……つばs」

アルミン「それだーっ調査兵団ッ!!」

リヴァイ「おい巨人きてるぞ!!」

34: 2013/07/08(月) 05:05:17 ID:3wVBhI4g
巨人A「」ズシーン

アルミン「おわっ! いつの間に接近を許したんだ!」

リヴァイ「ちっ……」

パシューン  シュルルル

アルミン「こいつ!」

スタタタタタタ   パシューン

リヴァイ「!? おい馬鹿、邪魔だっ!」

アルミン「!? アンカーの先が重なって! この軌道はまずいぞ!」

ゴツンッッ

アルミン「うわらば」

リヴァイ「ちいっ。おいてめえ、5分大人しくしてろ。次動いたら削ぐぞ」

アルミン「何おう! お前こそ急に割り込んで僕の邪魔をするない!」

リヴァイ「末端風情が。ケンカ売るなら俺が巨人を片付けた後にしろ」パシューン

アルミン「人の獲物を横取りなんて許せる所業か!!」パシューン

ゴツンッッ

35: 2013/07/08(月) 05:12:46 ID:3wVBhI4g
リヴァイ「オイお前いい加減にしろよ」

アルミン「なぜだ! どうして調査兵団が僕の邪魔をするんだ!」

 

巨人A「」ズーン…

巨人B「」ズシーン…

ミカサ「ふう。終わった」

 

リヴァイ「!?」

アルミン「あっ!?」

アルミン「ああ。ナイス! ミカサ!」

リヴァイ「……」

リヴァイ「おいガキ共。これはどういう状況だ?」

エレン「……お、おい、これはどういう状況なんだ?」

ミカサ「どういう状況ってどういう状況?」

アルミン「そんなことより巨人はもういないのかよ!?」

36: 2013/07/08(月) 05:14:35 ID:3wVBhI4g

――

ライナー「……」ザッ  ザッ

ライナー「!! ……おい……お前」

ライナー「ベル……えっと……ベル……か?」

ベルトルト「」

女医「訓練兵。彼の名前が分かるのか?」 ザッ ザッ

ライナー「いねえと思ったら……でもこいつに限って……マジであり得ねえ……」

ライナー「ベル……何があった? だ……誰か、誰か。こいつの最期を見た奴は……」

女医「彼の名前は? 知ってたら早く答えろ」

女医「分かるか、訓練兵。岩で穴を塞いで云々かんぬん巨人のケツに云々かんぬん」

女医「仲間の氏を嘆く時間はまだないんだよ。分かったか」

ライナー「……。……第、104期……訓練兵団所属……ベル……バー……」

女医「ベル・バーか。名前が分かって良かった」

ベルトルト「どんだけ縮めてるんだよ!」ガバッ

ライナー「おお生きてた! 良かった! 故郷へ帰ろう!」

37: 2013/07/08(月) 05:15:28 ID:3wVBhI4g

アニ「ごめんなさい……」

 
アニ「ごめんなさい……」
 

コニー「――おい見ろよジャン!」

ジャン「んだよ面倒くせえな。俺はミカサ探しで忙し……」

サシャ「アニが上官の人に告白されているんです!」

ジャン「な、何っ、アニが?」

コニー「しつこく言い寄られてるけど断り続けてるんだよ! こいつぁ見物だぜ!」

サシャ「あっ! ついにアニがキレちゃいましたよ!」

コニー「うひょー強烈な蹴り。かわいそうに相手はお星様だぜ」

ジャン(参考にはならねえなー……)

 

 ドゴシャッ

イアン「なんか降ってきた」

イアン「ってミタビ何があったん!?」

38: 2013/07/08(月) 05:24:03 ID:3wVBhI4g

――

エレン「……」

エレン「はっ!?」

 

エルヴィン「何か質問はあるか?」

エレン(……調査兵団、実行部隊のトップ。エルヴィン団長と……リヴァイ兵長!)

エレン(……となぜかアルミン!!)

アルミン「エレン! 無事だったか!」

エレン「アルミン! ここは……?」

エルヴィン「見ての通りだが、地下牢とだけ言っておこう」

エルヴィン「いま君の身柄は憲兵団が受けもっている」

エルヴィン「先ほどようやく、我々に接触の許可が下りた」スッ

エレン「! そのカギは……!」

アルミン「僕がどさくさに紛れて預かってた! もしかしたら巨人になれるかと思って!」

エレン「余計なことすんなや!!」

39: 2013/07/08(月) 05:39:27 ID:3wVBhI4g

エルヴィン「まぁ元は君の持ち物だから、後で返そう」

アルミン「くっ」

エレン「何がくっだよ!」

エルヴィン「君の生家。シガンシナ区にあるイェーガー医師の地下室」

エルヴィン「そこに巨人の謎がある。そうだね?」

エレン「……はい、おそらく。父がそう言ってました」

リヴァイ「お前は記憶喪失。親父は行方知らずか。随分都合のいい話だな」

アルミン「ああ”ん!?」シャキーン

エルヴィン「リヴァイ。彼が嘘をつく理由はないとの結論に至ったはずだ」

エルヴィン「まだまだ分からない事だらけだが、今すべきことは、君の意志を問うことだと思う」

エレン「俺の……意志ですか……」

エルヴィン「君の意志がカギだ。この絶望から人類を救い出す、カギなんだ」

アルミン「カギに意味を『掛ける』高度なテク!!」

リヴァイ「ふっ」

エルヴィン「やめろっ」4コマネタハ

41: 2013/07/08(月) 05:55:50 ID:3wVBhI4g

リヴァイ「おい。さっさと答えろ、グズ野郎。お前のしたいことは何だ」

エレン「……ハァ……ハァ……。調査兵団に入って……」

エレン「とにかく巨人をぶっ頃したいです」

リヴァイ「ほう」キラン

リヴァイ「悪くない……というか」

アルミン「僕と一字一句同じというね! さすがはエレン!!」

リヴァイ「……エルヴィン。こいつの責任『も』俺が持つ。上にはそう言っておけ」

リヴァイ「俺はこいつを信用した訳じゃない」

リヴァイ「こいつが裏切ったり暴れたりすれば、すぐに俺が頃す」

アルミン「そのときはリヴァイ兵長。あなたも道連れだ!」

リヴァイ「あ?」

エルヴィン「やめろっ!」

リヴァイ「ちっ。……とにかく、認めてやるよ。お前の調査兵団入団も」

アルミン「エレン、一緒に頑張ろう!!」

エレン「ふぇっ!?」

42: 2013/07/08(月) 06:10:22 ID:3wVBhI4g

こうして無事に調査兵団入団を決めた エレンとアルミン

結果的に彼らの活躍は 人類に多大なる貢献を果たした

なぜなら彼らは 調査兵団最大の障害である巨人たちを

見つけ次第 手当たり次第に 駆逐し尽くしてしまうため

調査兵団本来の目的が この上なく円滑に達せられるようになったためである

 

数年後には訪れる平和  そのとき町の子供たちは答えるだろう

最強兵団は?  エレン巨人団!!

人類最強は?  アルミン!  リヴァイはヤヴァイ  エルヴィンヅライ

そうだ! 巨人でゴリ押しエレン! 人類最強・アルミン!!

輝ける世代を土台を叩き上げるは君たちだ! ゆけっアルミン!! 押せっアルミン!!

 

終わり

43: 2013/07/08(月) 06:20:10 ID:AMDpxt86

アニメ派だから楽しめた

44: 2013/07/08(月) 07:17:05 ID:vKt.4WPg

脳筋アルミンシリーズ毎回面白いww

引用: アルミン「岩を運ぶ以外のことは全部僕に任せるんだ!!」