74: 2009/03/26(木) 20:10:50.17 ID:FnQxDsJWO


JUM「蒼星石って…本当に女の子なのか?」

翠星石「はぁ?!何を言い出すですか、このバカチビ人間は!失礼にも程が有るですよ!」

JUM「そうなんだけどさ、あの容姿だろ?一人称は僕だし、言動も真面目な男の子みたいだし…」

翠星石「うっ…それを言われると…確かに、ですぅ…で、でも!蒼星石は翠星石の妹ですよ!」

JUM「証拠は?」

翠星石「証拠って言われても…」
ガタッ!!

JUM「!?」

翠星石「?!!」
人形師

70: 2009/03/26(木) 19:14:13.87 ID:FnQxDsJWO
いちおつ

71: 2009/03/26(木) 19:39:29.51 ID:FnQxDsJWO
>>1も居ないみたいだし、なんか書いても良いかな?

75: 2009/03/26(木) 20:13:04.15 ID:FnQxDsJWO
翠星石「そ、蒼星石っ?!」

蒼星石「ご、ごめん!盗み聞きするつもりは無かったんだけど…遊びに来たら僕の名前が…聞こえた…から…」グッ

JUM「そ、蒼星石、違うんだ、これは…」

蒼星石「は、はは、大丈夫だよ、気にしてないからさ…それより、少し用事を思い出したよ…今日はこれで…」ダッ!

JUM「あ、蒼星石っ!」


JUM「行っちゃったか…」

翠星石「ど、どうするですかぁ!チビ人間のせいで蒼星石が!」

JUM「あぁ……少し無神経すぎたかな…」

76: 2009/03/26(木) 20:18:27.42 ID:FnQxDsJWO
~nのフィールド~

蒼星石「はぁ…」

蒼星石「…やっぱり、変だよね、自分の事僕なんて…」

蒼星石「見た目も男の子みたいだし…」

蒼星石「…」グスッ

蒼星石「…ひぐっ…」

蒼星石「…ふぇ~ん…!…」ポロポロ

水銀燈「あれは…蒼星石?」

79: 2009/03/26(木) 20:21:50.47 ID:FnQxDsJWO
水銀燈「蒼星石じゃなぁ~い、こんな所でどうしたのぉ?…って、本当にどうしたのよ!?」

蒼星石「…す、水銀燈…ふ、ふぇ~んっ!………」ポロポロ

水銀燈「ちょっ…だ、大丈夫?どうしたの、泣いてちゃ分からないわよ?」

蒼星石「お姉ちゃぁ~ん…ふぇぇ~っ…」ギュッ!

水銀燈(お、お姉ちゃんっ!)ドッキーン!

水銀燈「お、お姉ちゃんに言ってみなさぁい?///」

80: 2009/03/26(木) 20:26:44.68 ID:FnQxDsJWO
~かくかくしかじか~

水銀燈「そう…そんな事が…」

蒼星石「…うん、でもしょうがないよね…」

蒼星石「こんな男の子みたいな…僕が悪いんだし…」グスッ

水銀燈「ちょっとぉ、もう泣かないで!ほら、ハンカチ」すっ

蒼星石「ありがとう…」

水銀燈「しかし、真紅のミーディアム、許せないわね…!まったく、人形が人形ならミーディアムもミーディアム、といったところかしらぁ?」

蒼星石「JUM君は悪くないよ…悪いのは僕の方さ…」

水銀燈「ほら、卑屈にならないで…そうよぉ、だったらあの人間を見返してあげましょう!」

蒼星石「見返す…?」

81: 2009/03/26(木) 20:29:51.02 ID:FnQxDsJWO
水銀燈「そうよ!女の子らしくなって見返してやるの!」

蒼星石「ぼ、僕が女の子らしく…?」

水銀燈「はい駄目っ!」

蒼星石「ふぇっ!」ビクッ

水銀燈「まずはその一人称から変えないといけないわねぇ。それからしゃべり方、仕草、服装はお父様のドレスだから変えたく無いでしょうけど…でもそれだけでも見違えるはずよぉ!」

蒼星石「だ、大丈夫かな…?」

水銀燈「大丈夫よぉ、何たってあなたは、私の妹なんだからぁ!よぉし、そうと決まれば早速特訓開始よぉ♪」

83: 2009/03/26(木) 20:32:15.80 ID:FnQxDsJWO
~なんやかんやで数日後~

蒼星石「こ、こんにちは~っ」

翠星石「蒼星石っ!」

JUM「そ、蒼星石!こないだは…その…」

蒼星石「だ、大丈夫ですよ、私はもう気にしてないです」

JUM「そっか、なら良かっ…」

JUM・翠星石「!!!!!!!???」

84: 2009/03/26(木) 20:35:59.99 ID:FnQxDsJWO
蒼星石「どうしたんですか?二人とも」

JUM「い、いや、その…」

翠星石「そ、蒼星石…?」

蒼星石「私の顔に何か付いてます?嫌だわ、朝家を出るときにちゃんと鏡を見てきたんだけど」

JUM(よ、よくみたらうっすらと化粧をしている!それも嫌味じゃない、ナチュラルな綺麗目メイク!)

翠星石(どうしちゃったですか蒼星石!でも、なんだか今日の蒼星石、凄く美人です…)

85: 2009/03/26(木) 20:40:18.09 ID:FnQxDsJWO
蒼星石「そ、その…JUMさん?」

JUM「は、はぁいぃっ?!」ビクッ

蒼星石「良かったらお台所を貸してくれませんか…?実はその…今日は皆にb…私の手料理を食べてもらいたくてきたんです。材料も道すがら買ってきましたし。」スッ

JUM「あ、あぁ…それは構わないよ…」

蒼星石「ありがとう」ニコッ

JUM「!」ドッキーンっ!!!

翠星石(あ、あの蒼星石が微笑んだですぅ!!それも姉の翠星石でもドッキリするほどの100万$の笑顔!!!ですぅ!!!!)

87: 2009/03/26(木) 20:46:13.73 ID:FnQxDsJWO
~回想~
水銀燈「いい、蒼星石?男ってのはね、家庭的な女の子に弱いものよぉ?」

蒼星石「か、家庭的?」

水銀燈「そうよぉ。手料理でも食べさせたらイチコロなんだから。と言う訳で料理の練習するわよぉ!」

~回想終わり~

JUM「ま、まさか蒼星石の手料理を食べられる日が来るとはな…」

翠星石「翠星石もびっくりです…」

蒼星石「ふんふ~ん…♪」トントン

JUM(短い髪を1つ縛りにしてエプロンをつけ、鼻唄を歌いながら料理をする蒼星石…)

JUM(なんだか普段とのギャップもあいまって、果てしなく可愛く見えてしまう…こないだまで男って疑ってたのに…不思議!)

88: 2009/03/26(木) 20:50:47.61 ID:FnQxDsJWO
蒼星石「そう言えば今日は真紅達はいないんですか?」トントン

翠星石「真紅はのりとお出掛けで、雛苺は巴の家に遊びに行ってるですぅ。」

蒼星石「そうなの、じゃあ材料が余っちゃうわね…そうだ、作りおきして冷凍しておくから、今度のりさんが居ないときにでも暖めて食べてくれるかしら?」

JUM「あ、あぁ…それは正直助かるけど…」

蒼星石「それなら良かったわ。じゃあ頑張って作らないとね」ニコッ

JUM「グハァッ!!!」バタッ

翠星石「JUM!?ど、どうしたですか、し、しっかりするですぅ!」

JUM「なんとゆう…萌え…」

翠星石「………」バシッ

JUM「あ痛ぁーッ!」

90: 2009/03/26(木) 20:53:00.47 ID:FnQxDsJWO
蒼星石「さ、出来たよっ!」

JUM「おぉ、これは…」

蒼星石(水銀燈が肉じゃが作れって言ってたから肉じゃがの練習ばかりしたけど…これで大丈夫なのかな?)

JUM(こいつ…男のツボをしっかり押さえて来やがったぜ…)

JUM「いただきます!!!」ガツガツッ

翠星石「ちょ、いきなりそんながっつくなです、汚ならしい!!」

蒼星石「ど、どうかな…?」ドキドキ

JUM「………」

JUM「………」ポロポロ

翠星石「な、泣き出したです!?」

JUM「旨いよ…最高だ……」ポロポロ

蒼星石「そ、そう、なら良かったわ」ホッ

92: 2009/03/26(木) 20:56:08.97 ID:FnQxDsJWO
翠星石(だからと言って泣き出す奴が有るかです…)

蒼星石「たくさんあるから、いっぱい食べてね」ニコニコ

JUM「ふまぁ~ん!!!おかわりぃぃーーーッ!!!」

翠星石「な、なんかJUMが壊れてきたです…しかし、蒼星石のご飯が美味しいのは事実です…」モグモグ

93: 2009/03/26(木) 20:59:50.13 ID:FnQxDsJWO
JUM「はぁ…ご馳走さまでした…」

翠星石「ご馳走さまですぅ。」

蒼星石「クスッ…お粗末さま。」

JUM「本当に…本当に旨かったよ、蒼星石…」

蒼星石「ふふ、お世辞でもそんな風に言ってくれると嬉しいわ」ニコニコ

JUM「いやまじでぇーーッ!!!」キュンキュン

翠星石(い、いかんです!JUMが蒼星石にキュンキュンしだしたです!!)

95: 2009/03/26(木) 21:04:13.03 ID:FnQxDsJWO
翠星石「す、翠星石だって料理ぐらい作れるですよ?!」

JUM「いや、知ってるし」

翠星石「んなっ!」

JUM「それにしてもエプロン姿の蒼星石…可愛かったなぁ…」

蒼星石「や、やだわ、可愛いだなんて…」テレテレ

翠星石(まずいですぅ!JUMは蒼星石のギャップ萌えにすっかりやられてます!おまけになぜか蒼星石までまんざらじゃない感じですぅ!!)

97: 2009/03/26(木) 21:08:45.27 ID:FnQxDsJWO
翠星石(なんとかして蒼星石のこのギャップ萌えをやめさせない事にはマズイですね…)

蒼星石「JUMさん、今日は泊まっても良いかしら?」

翠星石「んなっ?!」

JUM「…」ボッキーッン!

JUM「あぁ…もちろんだとも。」キラキラ

翠星石(JUMがなんか下心丸見えの爽やかな笑顔になったです!)アセアセ

100: 2009/03/26(木) 21:15:15.85 ID:FnQxDsJWO
翠星石「で、でもおじじ達が心配するですよ?!」

蒼星石「大丈夫よ、ちゃんとおじいさん達には話してあるから。それに今日は…」

翠星石・JUM「今日は…?」

蒼星石「今日はなんだか帰りたくないの…いいでしょ?」ウルウル

JUM「あぁ、ちょっとトイレ」

翠星石「こ、コラァーッ、チビ人間ッ!!!何をするだァーッ!」

101: 2009/03/26(木) 21:19:05.29 ID:FnQxDsJWO
~回想~

水銀燈「いい、蒼星石?料理を作った後は泊めてくれと頼むのよ。それも寂しげに、涙目で」

蒼星石「と、泊まらなきゃ駄目なの…?」

水銀燈「えぇ、男なんて皆下心の塊だから泊めてなんて言われたら相手を意識せざるを得ないわ。これであの人間をメロメロにしちゃいなさぁい!」

蒼星石「なんか当初と目的が少しずれてるような…」

~回想終わり~

102: 2009/03/26(木) 21:23:59.60 ID:FnQxDsJWO
JUM「…ごべんなざい…」

翠星石「まったく…」

蒼星石「JUMさん…大丈夫?ほら、擦りむいたところ消毒するからこっちにきて。」

JUM「うんっ!」

翠星石「わぁ、良い返事!」

蒼星石「翠星石…やりすぎよ?かわいそうに、たんこぶもできちゃって…」

翠星石「うっ…すまんですぅ…」

蒼星石「膝枕してあげるわ…痛いの痛いのとんでいけぇ」スリスリ

JUM「……」

翠星石「JUMがなんか仏みたいな顔に!」

103: 2009/03/26(木) 21:25:38.71 ID:FnQxDsJWO
翠星石(いかんですぅ!ちょっときつくお仕置きしたせいで翠星石のポイントはマイナス!さらに甲斐甲斐しく手当てする蒼星石にポイント二倍で差が開くいっぽうです!)

蒼星石「さてと…それじゃあJUMさん」

JUM「何々、蒼星石?」キラキラ

蒼星石「お風呂いただいても良いかしら?」

翠星石・JUM「!!!」

104: 2009/03/26(木) 21:27:46.63 ID:FnQxDsJWO
翠星石「な、何言ってるですか蒼星石!ドールにお風呂なんて必要ないですよ?!」

蒼星石「たまにはいいじゃない?ドールだって女の子だもの、いつだって清潔でいたいし」

翠星石「それはそうですが…」

蒼星石「なんだったら翠星石も一緒に入りましょうか?」

翠星石「んなっ?!」

JUM(入浴シーンktkr)

135: 2009/03/27(金) 01:36:16.31 ID:J4ALdo6ZO
翠星石「で、でも…」

JUM「まぁまぁ、たまには良いじゃないか。お前だってさっぱりしたいだろ?」

蒼星石「そうよ。それに、たまには姉妹二人きりで仲良く過ごしたいじゃない?」

翠星石「うぅ…」

蒼星石「…翠星石は私とお風呂入るのが嫌なの?」ウルッ

翠星石「ぐっ…」(な、涙目は反則ですよ…)

翠星石「…分かったです。たまにはそれもいいですね。」

蒼星石「本当ぉっ?」パァッ

JUM(涙ぐむ蒼星石…太陽のように笑う蒼星石…まるで夢を見ているようだ…)

JUM(さて、デジカメの準備をしないとな…)

136: 2009/03/27(金) 01:37:22.75 ID:J4ALdo6ZO
翠星石「そうと決まれば早速準備です!」

JUM「安心しろ、風呂はすでに沸かしてある。さらにタオルとドール用のパジャマまで準備万端だ。」

翠星石「なんでドール用のパジャマまで有るんですか…」

JUM「みつさんから貰ったの!」

翠星石「じゃ入ってくるですよ」

蒼星石「ありがとうね、JUMさん。お風呂いただきます。」ニッコリ

JUM「あぁ、もうジャンジャン入っちゃってくれ。」

翠星石「…チビ人間」

JUM「ん?」

翠星石「…覗いたら承知しないですよ?」

JUM(くっ…!バレてたか…!)

137: 2009/03/27(金) 01:45:06.74 ID:J4ALdo6ZO
~お風呂~

カポーン!

翠星石「ふぃ…極楽極楽ですぅ…」

蒼星石「クスッ…ほらね、やっぱりお風呂は気持ち良いでしょ?」

翠星石「はいですぅ………それにしても蒼星石、一体どうしたですか?」

蒼星石「えっ!な、なんの事かしら…」

翠星石「とぼけたって駄目ですよ!その口調やしぐさ!今日の蒼星石は何処かおかしいですぅ!」

蒼星石「そんな事は…」

翠星石「観念しろですぅ!このこの!」パチャパチャ!

蒼星石「くすぐったいよ!…はは…あ…駄目…翠星石…そんなところ…あ…あはぁ…」

JUM(………)ハァハァ

139: 2009/03/27(金) 01:47:02.74 ID:J4ALdo6ZO
翠星石「ホレホレッ!」コチョコチョ

蒼星石「ふははっ…!あは…!…………はぁん…っ…」

JUM(翠星石GJ!)

翠星石「観念したですかッ?!」コチョコチョ

蒼星石「うふふ…ぁあん……はぁ…はぁ……わ、わかったよ、言う、言うから…」

蒼星石「……はぁ、……実は…」

141: 2009/03/27(金) 01:48:34.11 ID:J4ALdo6ZO
~かくかくしかじか~

翠星石「成る程…水銀燈の入れ知恵でしたか!」

蒼星石「うん…、でもさ、正直…この間の…」

翠星石「…あのJUMの発言ですか…」

蒼星石「…うん………あれが、ショックで…」

JUM「………」

142: 2009/03/27(金) 01:50:17.17 ID:J4ALdo6ZO
蒼星石「私は…ぼ、僕なんて一人称で…」グッ

蒼星石「見た目も……男の子みたいな…感じだし…」グスッ

蒼星石「こんな…男の子みたいな薔薇乙女は…僕一人……で……うっ…」ポロポロ…

翠星石「……蒼星石………」

ギュッ!

蒼星石「!……す、翠星石…?」

翠星石「…安心するですぅ」

翠星石「翠星石は、蒼星石の事、ちゃんと分かってるです。だってこの世でたった一人の双子の姉ですよ?」

翠星石「そして蒼星石は……翠星石にとって…一番大切な……」

翠星石「たった一人の双子の『妹』です。」

蒼星石「…す、翠星石ぃ…うっ…ひぐっ………グスッ………ふぇぇぇ~~っん………」ポロポロ

翠星石「よしよし、ですぅ」

JUM(僕は………何やってんだ………)ポロポロ

143: 2009/03/27(金) 01:52:45.95 ID:J4ALdo6ZO
~なんやかんやで夜~

JUM「結局真紅たちはみんな泊まりか…」

翠星石「さぁ、もう寝るですよ!」

JUM「…あぁ。」

蒼星石「……」

翠星石「今日は翠星石は、蒼星石と一緒にのりのベッドで寝るです!」

JUM「あぁ、そうしてくれ…おやすみ……」

翠星石「?…」

蒼星石「………」

144: 2009/03/27(金) 01:54:19.35 ID:J4ALdo6ZO
~しばらくして~

JUM「はぁ…」

JUM「僕は………最低だな………」

コンコン

JUM「??!!!!」

蒼星石「JUMく……JUMさん、入ってもいい…?」

JUM「あ、あぁ…」

145: 2009/03/27(金) 01:56:19.85 ID:J4ALdo6ZO
ガチャッ

蒼星石「お邪魔します…」

JUM「あ、あぁ…どうしたんだ、蒼星石?」

蒼星石「あ、あの…ちょっと、ベッド、座っても、良いかな?」

JUM「!…あぁ……」


~回想~

水銀燈「最後に、他のドールが寝静まった後に部屋に行って、二人でベッドの上に座ってお喋りよ!時々触ったり、色仕掛けもすればなお良しよぉ!これで男は完璧に落ちるわ!」

蒼星石「だから目的が…それに、それちょっと色々な意味で危ないような…」

~回想終わり~

蒼星石(一応最後まで水銀燈の指示通りにしたけど…)

JUM「…………」

蒼星石(き、気まずい!!!何故かは分からないけど凄く空気が思い!とてもじゃないけど色仕掛けなんて空気じゃない…)

JUM「…あの、さ………」

蒼星石「ふ、ふぇっ?」ドキッ

147: 2009/03/27(金) 02:09:33.48 ID:J4ALdo6ZO
JUM「今日、蒼星石の様子がおかしいのは分かってた…」

蒼星石「…う、うん。」

JUM「………こないだ僕が言った言葉、あれ、本当は気にしてたんだろ?」

蒼星石「………」

JUM「でもな、今日1日過ごしてみて、蒼星石が本当はこんなにも可愛らしい『女の子』だったんだって、気付かされたよ…」

蒼星石「!!」

JUM「だけどな…今のお前が、作り物だと言うことも同時に分かってた。」

蒼星石「……」

JUM「それで……僕、気付いたんだよ。蒼星石は確かに見た目もボーイッシュで、自分の事僕って言うし…」

蒼星石「………」グッ

JUM「他の姉妹に比べたら男の子っぽいけどな…」

蒼星石「………」

JUM「お前は、そのままのお前が一番なんだよ…」

蒼星石「………」ポロッ

149: 2009/03/27(金) 02:13:13.14 ID:J4ALdo6ZO
JUM「誰かに合わせる必要はない」

JUM「周りの目を気にする必要もない」

JUM「『変わらない』って事はな、実は凄く大変な事なんだ。」

JUM「けどな、お前らは皆しっかり自分を持ってて…たまに我が強すぎると思うときもあるけど…」
JUM「それもお前らの良さなんだよな。」

蒼星石「………うぅっ…」ポロポロ

150: 2009/03/27(金) 02:16:22.29 ID:J4ALdo6ZO
JUM「お前らを見てて、僕も気付かされたんだ。」

JUM「あぁ、僕は他の誰でもない。僕なんだ。僕でいて良いんだって。」

JUM「今は学校には行けないけど……でも、そういう弱さも全部含めて僕なんだ。」

JUM「諦める訳じゃなく、自分を認めてあげる事……それって凄く大切なことだと思うんだ。」

JUM「だから。蒼星石も、迷わないでくれ。そのままで良いじゃないか。」

JUM「いや…そのままのお前が一番素敵さ。ありのままの自分を認められるのって素晴らしいことだろ?アイデンティティーって言うのかな…?自分が自分を認めてあげなきゃ、誰が認めるって言うんだ。」

蒼星石「……うぅっ……ふぇぇぇ~~っ……JUM…くぅ~ん………」ポロポロ

JUM「それから、この間の事は本当にごめん。素直に謝るよ…」

蒼星石「も、もう良いんだ……ふぇっ……すん……」グスッ

蒼星石「僕は………僕なんだね…」

JUM「あぁ……蒼星石、やっぱりそのままのお前が一番可愛いな」ナデナデ

蒼星石「なっ、かっ…………///」ポッ

JUM「あっ、わ、悪い、つい…///」カァ~ッ

152: 2009/03/27(金) 02:19:32.30 ID:J4ALdo6ZO
蒼星石「JUMくん…」

JUM「な、なんだ…?」

蒼星石「僕……可愛い?///」カァ~ッ

JUM「!…か、可愛いよ、凄く///」ドキドキ

蒼星石「JUMくん…///」ドキドキ

JUM「そ、蒼星石……///」ドキドキ

翠星石(蒼星石が元通りになったのは良かったですが、かえって仲良くなっちまったですぅっ!)コソコソ

翠星石(……まぁ、でもいいです。)

翠星石(翠星石にとって、蒼星石の幸せは翠星石の幸せですからね。)

154: 2009/03/27(金) 02:24:03.45 ID:J4ALdo6ZO
~数日後~

水銀燈「あらぁ、蒼星石ぃ、この間の色仕掛けの結果はどうだったのかしら?」

蒼星石「ふふ…それは秘密さ。僕らだけのね。」

水銀燈「何よ、連れないわねぇ…って、あなた口調元に戻しちゃったの?」

蒼星石「あぁ、そうだよ。」

蒼星石「僕は他の誰でもない、僕だからね!!!」ニコッ

~fin~

156: 2009/03/27(金) 02:26:25.10 ID:J4ALdo6ZO
終わりたいと思います。
保守、支援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。こんなダメダメな文章に最後まで付き合って下さった方々と>>1に感謝です。
最後が微妙な〆になっちゃいましたが、結局言いたかったのは、アイデンティティー大切よ!って事です。
また何処かでお会いしたら生暖かく見守ってあげて下さい。それでは。

引用: JUM「蒼星石って本当に・・・、女の子なのか?」