カランッ、ガララ・・・

水銀燈「・・・・・」

水銀燈「うぅ、なんで私がこんな目に・・・」

水銀燈「これからどうすればいいのよぉ・・・」

水銀燈「メグには迷惑かけたくないわ・・・とりあえず明日のご飯だけでもなんとかしないと」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

水銀燈「とは言ったものの、どうすればいいかわからず、手持ちのヤクルトを売る事に」

水銀燈「しかも誰も買ってくれないじゃないのよぉ！あぁ、お腹すいたわぁ・・・」

水銀燈「そういえば今日は年末ね、人間は暖かい部屋でご馳走を食べて楽しく過ごすのかしら」

水銀燈「うらやましいわねぇ・・・少し覗いて・・・あれ？たしかこの家は・・・」

ジュン「アハハハハハハｗｗｗ」

ノリ「あらあらあらｗｗｗｗ」

真紅「だわだわだわｗｗｗｗｗ」

翠星石「ですですですｗｗｗｗ」

雛苺「なのなのなのｗｗｗｗ」

水銀燈「真紅！・・・楽しそうねぇ・・・うらやましいわぁ・・・」

雛苺「あー！外から誰か見てるのー！きっと野良猫なのー！」

真紅「猫ですって！？ちょっと！JUM！追い払って頂戴！」

ジュン「なんで僕が・・・」

真紅「下僕のくせに口答えしないで頂戴！」

雛苺「真紅ー！雛にまかせるのー！えいっ！」

水銀燈「（いいなぁ・・・）」

ヒューッ、ゴンッ！

水銀燈「いたっ！な、なによぉ！い、石じゃないの！いったぁい！」

雛苺「まだ猫さんいるのー！えいっえいっ！」

水銀燈「きゃあ！助けてー！」バサッバサッ

真紅「よくやったわ、雛苺」

ジュン「おい、なんか今飛んでいかなかったか？」

翠星石「カラスだったんじゃないんですか？」

ジュン「きっとそうだな」

水銀燈「痛いわ、なんで私がこんな仕打ち受けなきゃならないのよ！」

水銀燈「それにしてもお腹がすいたわねぇ。。。寒いし、つらいわ・・・」

水銀燈「空腹をごまかすためにヤクルト一本だけ飲んじゃおうかしら・・・」ゴクッゴクッ

ピカァァァァッ！

水銀燈「ヤクルトが急に光っ！！？」

蒼星石「やぁ、水銀燈。こんばんわ」

水銀燈「そ、蒼星石！？きゅ、急にどうしたのよぉ？」

蒼星石「違うよ、水銀燈、僕は魔女だよ。マッチ売りの少女って話を知らないかい？僕は君の願いを叶えにやってきたんだよ」

水銀燈「マッチ売りの少女に魔女は出なかった気がするのだけれども・・・」

蒼星石「細かいことは気にしちゃダメだよ。さぁ！ヤクルトを飲んでなんでもお願いをしてごらん！」

水銀燈「ほ、ほんとにぃ？じゃ、じゃあ暖かい暖房が欲しいわぁ」ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

蒼星石「OK、はい、どうぞ」ﾎﾟｲｯ

水銀燈「はいって・・・これホッカイロじゃないの・・・しかもさっきまで貴女が使ってた・・・」

蒼星石「へりくつなんていらないよ、もっと感謝したらどうだい？」

水銀燈「そ、そうね、・・・あ、意外に暖かいわね、ありがとう、蒼星石」

水銀燈「そ、そうねぇ、じゃあご馳走が食べたいわ！」

蒼星石「ヤクルトを飲んで頼むんだよ」

水銀燈「無駄に設定にこだわるのね・・・」ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

蒼星石「まかせて！じゃあ少しここで待っててね！」ヒューッ

水銀燈「え？ちょっと待っ・・・行っちゃった・・・」

20分後

蒼星石「おまたせ、水銀燈」

水銀燈「結構時間かかったわね・・・どこまで行ってたのよぉ？」

蒼星石「ちょっとね、はい、ご馳走」

水銀燈「・・・？なぁに？このタッパー」

蒼星石「ご馳走だよ、あけてごらん」

水銀燈「思ったより少ないのね。。。ってこれ芋の煮っころがしじゃないのよぉ！」

蒼星石「そうだよ、今日の僕の家の夕飯の余りだけどね」

水銀燈「私はご馳走が食べたいのに、なんで余りものなのよ！！いや、これも嬉しいわよ、嬉しいけど想像と全然違うわよぉー！」

蒼星石「喜んでもらえてよかったよ」ﾆｺｯ

水銀燈「わ、私に発言権はないわね・・・」パクッ

蒼星石「ヤクルトもあと5，6本しかないね、次は何を願うんだい？」

水銀燈「そうねぇ・・・最近不幸続きで楽しかった事なんてなかったわぁ。。。あ・・・！」

蒼星石「どうしたんだい？水銀燈、なんでもいいよ、言ってごらん」

水銀燈「あ、あの。。。ゆ、遊園地に・・・行ってみたいわぁ・・・なんて・・・」

蒼星石「ップｗｗｗクｗｗクスクスｗｗｗｗ遊園地ｗｗｗ意外だなｗｗｗいいよ、叶えましょうｗｗ」

水銀燈「きゃあああああああ////笑うなんてひどいわよぉ！蒼星石！！私だってたまにはねえ・・・///」

蒼星石「ひぃｗｗじゃあついてきてよ、誰もいない最高の場所を知ってるんだ！」

水銀燈「よく貴女がそんな場所を知ってるわね」

十分後

蒼星石「ついたよ」

水銀燈「あらぁ、案外近かったじゃない、ってここ廃遊園地じゃないのよぉ、勝手に入ってもいいの？」

蒼星石「たぶん大丈夫だよ、ブレーカーを上げ下げすれば15分くらい遊べるんだ」

水銀燈「ふぅ～ん、まぁ、幼稚な場所だけど、少し遊んでいってあげるかしらねぇ///」ﾜｸﾜｸ

遊園地の中＜ガヤガヤ

蒼星石「あれ、先客がいるのかな？ここを知ってる人はそう多くはないんだけど・・・」

水銀燈「ちょっとぉどういうことよぉ・・・」

蒼星石「少し様子を見てこよう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー物陰ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

女＜ダッサーｗｗｗ似合わないってｗｗｗ大きな体してちょこーんってｗｗ
男＜・・・お前・・・笑いすぎ・・・

水銀燈「二人いるわね、カップルかしら・・・うぅ、うらやましいわぁ・・・」

蒼星石「あ、あの男の人知り合いだよ」

水銀燈「え！？そうなのぉ？」

蒼星石「うん、彼は僕の友達の変態ネコ耳コスプレ男さんだよ」

水銀燈「へ、へぇ、そうなの・・・（変態友達かしら？）」

蒼星石「うん、彼は高校生なのに小学生の事を愛しているという口リコンで、たまにネコ耳コスで街を徘徊してるんだ」


水銀燈「（彼も相当キてるわね・・・）」

蒼星石「水銀燈、悪いんだけど彼の邪魔をしたくないんだ。遊園地は諦めてカラオケあたりにしてくれない？」

水銀燈「え、えぇ、いいわよ、よく考えたらこんなガキっぽいところ、私には合わないわぁ（・・・残念だけど今度一人でこようっと）」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカラオケ屋ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蒼星石「さっきは悪かったね、飲み物とかどんどん頼んでよ、僕もたくさん頼むし」

水銀燈「いいの！？ありがとう蒼星石！じゃあから揚げとフライドポテトとチョコレートパフェと、それからそれから・・・」

蒼星石「じゃあどんどん歌ってよ、僕はタンバリン叩くね！」シャンシャン♪

水銀燈「じゃあ歌うわよぉ！そーの手離さないでー離さないでー僕がー側ーにいーるーからー♪」

蒼星石「（水銀燈って腐女子なのかな）」

ーーーーーー二時間後、店の外ーーーーー

水銀燈「楽しかったわぁ！」

蒼星石「ふぁぁ、そろそろ眠くなってきたし、ヤクルト残ってるけど帰ろうよ」

水銀燈「そうね、蒼星石、今日は本当に、あ、ありがとう！」

蒼星石「はい、じゃあこ今日の分の請求書」ニコッ

水銀燈「・・・え？」


暖房代　　： 　1000円
夕食代　　： 　3000円
遊園地代　：　20000円
カラオケ代：　10000円
サービス料：　50000円
---------------------
合計　　　：　84000円

水銀燈「ってなによこれええええええ！お金取るの！？
　　　　しかも思いっきりピンハネしてるじゃないのよぉ！っていうかサービス料ってなによぉぉ！」

蒼星石「当然の報酬だよ、払えないのなら僕の性奴隷として調教するつもりだから」ニコッ

水銀燈「あ、貴女、最初からそれが目的で・・・い、いやああああああああああああ！！」バサッ

蒼星石「あ、待てー！絶対に逃がさないよ！！」

水銀燈「メグゥゥゥ！助けてぇぇぇぇ！！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり　　短すぎワロタｗｗ

短いけど面白かった、乙