1: 2013/08/02(金) 21:10:12 ID:bt/mQHps
~旧調査兵団本部~
ペトラ「ウッ!!痛っ!!」
エルド「どうしたんだ?」
ペトラ「馬から降りる時に、足を捻挫したかも…」
エルド「捻挫?ちょっと見せてみろ?」
ペトラ「ウン」
エルド「結構腫れてるな、どんな降り方したんだよ」
ペトラ「ムーン、ドジしてしまった…」
2: 2013/08/02(金) 21:15:47 ID:bt/mQHps
グンタ「捻挫はクセになったら困るから、冷やした方がいいな」
オルオ「ホラヨッ」
ペトラ「何それ?」
オルオ「階段昇りにくいだろうが、背中に乗れよ」
ペトラ「遠慮します」 フイッ
ペトラ「オルオの背中にオンブされたら、結婚できない!!」 アリエナイ
ペトラ「足が折れてもいいから、自分で歩く」
3: 2013/08/02(金) 21:19:33 ID:bt/mQHps
リヴァイ「捻挫か?…」
ペトラ「あっスミマセン、迷惑かけないように、すぐ冷やしてきます!!」
リヴァイ「…」 スッ
エルド(へっ兵長がオンブを!?)
グンタ(屈んだって事はオンブだよな?)
ペトラ(兵長のオンブ!?ダメダメ鼻血が出そう!!)
4: 2013/08/02(金) 21:24:48 ID:bt/mQHps
ペトラ「(兵長のオンブ、この機会を逃してはいけない!)…ありがとうございます」
ペトラ「ヨイショ」
リヴァイ「ウッ!!!!」ビターンッ
エルド「兵長!大丈夫ですか!?」 アセアセ
グンタ(兵長がペトラを支えきれずに倒れた!?)
エレン(スミマセン言わせて貰えば…格好悪いです!)
5: 2013/08/02(金) 22:54:09 ID:bt/mQHps
ペトラ「ウッ!…(私そんなに重くない…はず)」 バタンッ
オルオ「ペトラ!!」
……………………
6: 2013/08/02(金) 23:06:26 ID:bt/mQHps
―ペトラ自室―
ペトラ「…ンッ、痛いっ」
ペトラ「…あれ?確か オンブで」
オルオ「オンブのまま、後ろに倒れたんだ」
ペトラ「!?…オルオ?」
ペトラ「どうして部屋にいるの?ハッ!もしやストーカー!?」
オルオ「んなわけねぇだろうが!」
8: 2013/08/03(土) 03:25:14 ID:QqS3tpvg
オルオ「もういいから休んどけよ!」
オルオ「頭打ったからな、動くなよ!」
ペトラ(捻挫の上に、倒れて頭打つなんて) ハア
ペトラ「確かに痛い…横になろっ」
10: 2013/08/03(土) 08:00:59 ID:QqS3tpvg
コンコンッ
ペトラ「…?、どうぞ」
ハンジ「大丈夫~?」 ヒョコッ
ペトラ「あれ?ハンジ分隊長、どうしたんですか!?」
ハンジ「エレンについての報告書貰いに来たんだけどね~」
ハンジ「偶然、ペトラが倒れるとこ見ちゃったんだよ(笑)」
ハンジ「いやぁ、笑っちゃいけないんだけど!」 クスクス
11: 2013/08/03(土) 08:10:47 ID:QqS3tpvg
ハンジ「リヴァイがオンブをできなくて、後ろに倒れるとこを…プー!クスクスクス」 アハハハ!
ハンジ「人類最強、小っちぇから!」 クスクス
ペトラ(やっぱりオンブで倒れたのか…)
ハンジ「結構な音したから、明日にでも病院行こう!」
ペトラ「えっ!?大丈夫ですよ!?」
ハンジ「まあまあ責任感じてる人が、ゆっくりするようにって♪」
ハンジ「久しぶりに町に出るんだし♪診てもらった後ゆっくりしておいで!!」
ペトラ「はあ」
ペトラ「あの!ここまで誰が運んだんですか?(兵長は無理だろうし)」
12: 2013/08/03(土) 08:16:03 ID:QqS3tpvg
ハンジ「ああ、オルオだよ?さっきまで心配で部屋に居たでしょ!?」
ペトラ「ええ~!?オルオですか!?」
ハンジ「頭打って意識のないペトラを、お姫様抱っこで運んだんだよ」
ペトラ(憧れのお姫様抱っこが!…オルオとは!) ウウ~
ハンジ(泣くなんて、そんなに痛かったのか…)
ハンジ「じゃあ、今日はもう休みな!」
ペトラ「はい…オヤスミナサイ」
13: 2013/08/03(土) 08:44:20 ID:QqS3tpvg
― ―食堂― ―
ハンジ「ん?リヴァイ、1人で何してるの?」
ハンジ「私もお茶飲もうっと♪」 コポコポ
ハンジ「ああ、ペトラさ~泣くほど痛いみたいだよ」 グビッ
リヴァイ「!!」
リヴァイ「(オンブできなくて倒れたなんて) 会わす顔ねえな…」 クライカオ…
ハンジ「珍しいね、リヴァイが落ち込むなんて」 クスクス
ハンジ「心配なら明日ついていけばいいのに」
リヴァイ「俺は行けねえだろ」
リヴァイ「(お姫様抱っこで助けた)オルオがついていく…」
14: 2013/08/03(土) 08:54:00 ID:QqS3tpvg
ハンジ「いやぁ、オルオ格好よかったね!!誰かさんと違って!」
リヴァイ「!!」 グサッ
ハンジ「まあ!リヴァイがついて行って、またケガしてもね!!」
リヴァイ「…」 グサッ
ハンジ「オルオの格好いいとこ見て、ペトラもフラフラっと惚れるかもよ?」
リヴァイ「…惚れる…だと!?…ペトラにはまだ早い!!」
ハンジ「お父さんみたいだね」
リヴァイ「…2人で行かせて、何かあったらいけねぇだろうが!!」
ハンジ「(リヴァイが2人で行くようにって)心配なら、リヴァイが行けば?」
16: 2013/08/03(土) 08:57:19 ID:QqS3tpvg
リヴァイ「明日、体空いてるか…?」
ハンジ「まあ、明日は珍しく空いてますが」
リヴァイ「…カワレ、エレンノミハリ」
ハンジ「はは~ん?リヴァイが連れていくの?」
リヴァイ「…俺は(今恥ずかしくて)会わす顔がねぇ!」
リヴァイ「尾行だ」
ハンジ「尾行!? いい響きだ!!」 ハアハア
リヴァイ「クソメガネ…変Oだな…」
ハンジ(あなたも変わってますがね)
17: 2013/08/03(土) 14:14:05 ID:QqS3tpvg
――翌日――
ペトラ「え~~なんでオルオも行くの?」アリエナイ
オルオ「今日は、もともと俺は休みだ…」
オルオ「兵長に付き添うように言われてるしな」
ペトラ「兵長に!?」 ヘイチョウトイキタイ
オルオ「それに心配だしな」
18: 2013/08/03(土) 16:10:24 ID:QqS3tpvg
ペトラ「オルオに心配なんてされたくないなぁ」
オルオ「照れるなよ、さあ、後ろに乗れ」
ペトラ「なんで馬が一頭よ!」
オルオ「なんでって、頭打ったし、足は捻挫してるだろうが」
オルオ「有り難く、後ろに乗れ」
ペトラ「ええ~!」 イヤダケドサ
19: 2013/08/03(土) 16:14:23 ID:QqS3tpvg
――――
ハンジ「…ねえ、リヴァイ」
リヴァイ「…なんだ?」
ハンジ「30過ぎの人類最強が、物陰から様子を伺うって」
ハンジ「すっげえ恥ずかしいと思う」
リヴァイ「…うるせえぞ」 チッ
リヴァイ「お前は、今日はエレンの見張りだろうが、あっち行け」 シッ シッ
20: 2013/08/03(土) 16:17:46 ID:QqS3tpvg
ハンジ「うん、それさ、ミケに代わって貰ったから」 シレッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「尾行なんて面白い事、私が見過ごすわけないね!」
リヴァイ「帰れ」
ハンジ「この状態、皆に言っちゃおうかな~♪」
リヴァイ「…」 チッ
21: 2013/08/03(土) 16:19:33 ID:QqS3tpvg
ハンジ「あっ!馬に乗るよ!!」
リヴァイ「追うぞ!!」 タッ
ハンジ「よしきたっ!!尾行なんてゾクゾクするね~」
22: 2013/08/03(土) 16:25:27 ID:QqS3tpvg
――町中心地――
オルオ「良かったな、なんでもなくて」
ペトラ「わざわざお医者さんなんて、大した事なかったのに」
オルオ「兵長の優しさだろうが」
ペトラ「そうだね!」
オルオ「せっかく、ここまで来たんだ、茶でもするか?」
ペトラ「ええ~?オルオとか」
オルオ「そんなに喜ぶなよ、奢るぞ」
ペトラ「奢りなら、行く」 テクテク
24: 2013/08/03(土) 16:30:25 ID:QqS3tpvg
― リヴァイ、ハンジ ―
ハンジ「ねえ、リヴァイ?」
リヴァイ「なんだ、クソメガネ」
ハンジ「マント脱ぎなよ、というかジャケットも、調査兵団って分かりやすいし、目立つよ?」
リヴァイ「…一理あるな」 ヌギヌギ
リヴァイ「って、おい!?」
リヴァイ「なんだ、そのヒゲと着け鼻はっ!!」
ハンジ「尾行には、変装が必要じゃないか!!さあ!リヴァイも!!」 ジリジリ
リヴァイ「断固として拒否する」
25: 2013/08/03(土) 16:35:32 ID:QqS3tpvg
― ペトラ オルオ ―
ペトラ「ん?あれは、もしかして!!」
オルオ「誰だ、知り合いか?」
ペトラ「…お父さん」 イヤナカオ
オルオ「良かったじゃねえか!?親父さんに会えるなんて!!」
ペトラ「オルオと居たら、変な勘違いされるでしょ!!」
オルオ「結婚の挨拶でもしようじゃねえか、ペトラ」
ペトラ「ねえ?本当に止めてくれない?…それにお父さんは…」
26: 2013/08/03(土) 16:41:08 ID:QqS3tpvg
ペトラ父「ペトラか!!!?」
ペトラ「どうして、こんな所に!?」
ペトラ父「ああ、子牛を買いにな、ってお前はどうしたんだ!?」
ペトラ「まあ…色々あって、今日は休みなの」
ペトラ父「休みに男と一緒だと!?」
ペトラ父「まだ早いだろ!!」
ペトラ「男って…オルオの事?違うに決まってるじゃない!」
ペトラ「オルオは同じ班よ!! 班の事 手紙に書いたでしょ!!」
27: 2013/08/03(土) 16:46:15 ID:QqS3tpvg
ペトラ父「手紙!?」
ペトラ「ああ…まだ着いてないのかな、まあいいや!!とにかく違うんだって!」
オルオ「本当に違いますよ?」
オルオ「彼女が足をケガしたんで、ここまで送っただけですから」
オルオ「ケガの具合は大丈夫でしたから、ご心配なく」
ペトラ(オルオが普通にしゃべってる!?)
ペトラ(しかも兵長とこけた話は臥せてくれてる…)
ペトラ(お父さん心配性だから助かった)
28: 2013/08/03(土) 16:50:23 ID:QqS3tpvg
― リヴァイ、ハンジ ―
ハンジ「ペトラのお父さんかぁ」
ハンジ「オルオとの事を心配したり、まだ早い!!とか言ってる所」
ハンジ「リヴァイに似てるね~」ハハッ
リヴァイ(オルオ、呑気に茶誘うとは!いい度胸じゃねえか!?)
31: 2013/08/03(土) 16:53:33 ID:QqS3tpvg
ペトラ父「勘違いして悪かったな」
ペトラ父「あっ!お詫びに一杯どうだ?」
ペトラ「もう!お父さん!」
オルオ「いいじゃないか久しぶりにお父さんに会えたんだろ?」
オルオ「ペトラのお父さんだって、嬉しいんじゃないか」
ペトラ「…」
32: 2013/08/03(土) 16:58:45 ID:QqS3tpvg
― 店 ―
ペトラ父「お前さんもどうだ?一杯」
オルオ「嬉しいんですが、酔ってしまっては、帰りが心配ですから」
ペトラ「今日はオルオに乗せてもらってるから」
ペトラ父「娘の事で、何から何まで面倒かけてすまんな」
ペトラ「お父さんも昼間から飲み過ぎないで!」
オルオ「まあまあ」
ペトラ父「娘は母親に似て気が強くてね」 ハハッ
33: 2013/08/03(土) 17:05:28 ID:QqS3tpvg
―店 個室―
ハンジ「店までつけてきて…」 アキレガオ
リヴァイ「うるせぇぞ、聞こえねぇだろうが」 チッ
ハンジ「リヴァイはさ~、ペトラが好きなの?」
リヴァイ「ああ!?」
リヴァイ「…よく頑張ってついてきてくれる、大事だと思うが」
リヴァイ「妹みてぇなもんだ…」
ハンジ「それで頑張ってオンブしようとしたんだ」 フーン
ハンジ「無様に失敗したけどね!!」ハハッ
リヴァイ「…」 グサッ
34: 2013/08/03(土) 17:14:18 ID:QqS3tpvg
ペトラ父「こいつの母親は、調査兵団にいてね」
オルオ(知らなかったぜ)
ペトラ父「その先は言わなくても、あんたなら分かるだろ?…以来、男手一つで育ててきた」
ペトラ父「俺は、こいつが調査兵団になるのは反対したんだ…」
ペトラ父「今でも心配だ…」
ペトラ「お父さん」
35: 2013/08/03(土) 17:17:03 ID:QqS3tpvg
― リヴァイ、ハンジ ―
ハンジ「…そうだったんだ」
ハンジ「ん?」
ハンジ「ええ!!リヴァイ泣いてるの?」
リヴァイ「…ナイテナイ」
ハンジ「泣いてるじゃん!滝のようにジャバジャバとっ!!」
36: 2013/08/03(土) 17:20:42 ID:QqS3tpvg
ペトラ「もう!お父さんやめなよ!」
ペトラ父「母親に似て、運動神経もよく、強くて、口も立つ」
オルオ「男手一つで大変でしたね?でも心の優しい素直な娘さんです」
オルオ「約束しますよ、壁外では私がペトラを守りますから」
ペトラ「…」
37: 2013/08/03(土) 17:23:45 ID:QqS3tpvg
ペトラ父「娘を誉められたら、父親として、これ以上嬉しい事はないな」
ペトラ父「今日はすまなかったな、これからも娘を宜しく頼むよ」
オルオ「はい!」
ペトラ「…」 グスッ
オルオ ハンカチを渡す
38: 2013/08/03(土) 17:27:31 ID:QqS3tpvg
― 店外 町中 ―
ペトラ「今日はなんだか、ゴメン」
オルオ「何がだ?」
オルオ「俺は何もしてねぇよ、俺は休暇を楽しんだだけだ」
ペトラ「…」
オルオ「毒を吐かねぇんだな?」
ペトラ「もう!私だって感謝する時はしますから」
39: 2013/08/03(土) 17:30:36 ID:QqS3tpvg
オルオ「あっ!ちょっと待ってな」
ペトラ「?」
― ― ―
オルオ「ほらよっ」 ポスッ
ペトラ「何?この花束?」
オルオ「見舞だな」
ペトラ「キレイ!!」
ペトラ「…アリガトウ」 テレッ
40: 2013/08/03(土) 17:37:03 ID:QqS3tpvg
― リヴァイ、ハンジ ―
ハンジ「うわぁ!!オルオ意外だなぁ~」
リヴァイ「…あいつっ」 ギリッ
ハンジ「まあまあ、ペトラのお父さんが認めたようなものなんだから!」
ハンジ「リヴァイも認めなよ~」 ドウドウ
ハンジ「にしても、花束かぁ、いいなぁ」
リヴァイ「…花束がいいのか?」
ハンジ「そりゃあ、欲しいとは思う!ただ…ソニーもビーンも私にはくれないよね~」
41: 2013/08/03(土) 17:40:26 ID:QqS3tpvg
ハンジ「おっ!ペトラ真っ赤だよ!?」
ハンジ「そりゃあ、あんなに男らしい所を見たら」
ハンジ「女の子なら恋に落ちちゃうよね~」
ハンジ「ん?…リヴァイ?」 バシュッ
リヴァイ「…やるよ!!」
ハンジ「花束…?」
42: 2013/08/03(土) 17:46:31 ID:QqS3tpvg
ハンジ「ええ~!?なんで!!」
ハンジ「今日は1日2人でいたけど、リヴァイが読めないよ」
リヴァイ「…読めない位がいいんじゃねえのか?」
ハンジ「オルオに苛立つリヴァイ、話に感動するリヴァイ、花束をくれるリヴァイと…」
ハンジ「普段と違うリヴァイに、ビックリしたけど…」
ハンジ「なかなか刺激があって、いい1日だよ」
リヴァイ「…刺激だと?」
43: 2013/08/03(土) 17:51:30 ID:QqS3tpvg
リヴァイ「お前は刺激が好きなのか?」
ハンジ「まあ調査兵団にいる変人だからね!!」
リヴァイ「…」 グイッ
リヴァイ「じゃあ…もっと刺激を与えてやるよ」
ハンジ「この流れは…またですか?」
リヴァイ「ゆっくり体に調教してやろうか?」 グイッ
ハンジ「ペトラとオルオの可愛い恋を覗き見した後に!?…この流れ!?」
リヴァイ「…こっからは大人の時間だからな…」
オテヤワラカニ…
44: 2013/08/03(土) 17:54:01 ID:QqS3tpvg
いつもはオルオに厳しいペトラですが、 本当に自分を癒してくれる 小さな恋を見つけました。
おしまい
引用: ペトラ「小さな恋の物語」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります