36: 2009/06/28(日) 23:54:38.09 ID:2H74wI4y0
翠「スーハースーハーくんかくんか!」

37: 2009/06/28(日) 23:55:45.30 ID:2H74wI4y0
――ガチャ

翠「真紅~?チビチビ~?」

翠「……」

翠「誰もいないですよね……?」

翠「ふ、ふふ、JUMは今図書館……今のうちに!」

翠「スーハースーハーくんかくんか!」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

38: 2009/06/28(日) 23:56:57.82 ID:2H74wI4y0
翠「いひひひひ!JUMの部屋の匂い!JUMの手垢のついたPC!」

翠「そしてJUMの寝汗の染みこんだベッド!」バフッ

翠「今全部が全部翠星石のものに……!!」ダッ

紅「……」

翠「あっはっはっはっはっ!」バタバタ ※駆け回ってます

紅「……クシュン」

翠「!!」ビクッ

39: 2009/06/28(日) 23:58:24.50 ID:2H74wI4y0
翠「え……え?え?」

紅「ぐしゅ…何だか部屋が埃っぽいのだわ」

翠「え?あの、え?は?」

紅「翠星石、何かあったの?」

翠「な、何がですか?え?何の話ですか?」

紅「あら?今何か翠星石がこの部屋で大笑いしてたような気がしたけど……」

紅「気のせいだったかしら?」ニヤ

翠「え、え~?何の事ですかぁ?」ダラダラ

紅(……新しいオモチャを見つけたのだわ!)

40: 2009/06/28(日) 23:59:49.01 ID:2H74wI4y0
紅「あら?ベッドがこんなに乱れて……」

翠「!」

紅「ついさっき私が整えたばかりだったんだけどなー」

紅「どうしてこんなに乱れてるのかしら」

紅「ねぇ、どうしてかしらね?翠星石」

翠「!」ビクッ

翠「い、いや~どうしてですかねぇ~」

紅「ふふ、不思議ねぇ」

41: 2009/06/29(月) 00:01:15.26 ID:e4YM36580
翠「そ、それより、真紅はいつからこの部屋に……?」

紅「ふふ、そんなのわかってるでしょう?」

翠「え、えっと…(翠星石が確認した時部屋には誰もいなかった)」

翠(という事は真紅が部屋に入って来たのは最悪でもくんかくんかの後くらいのはず……!)

翠「あ!そうですね、さっき入って来るとこ見てました!あはは!」

紅「もうしっかりしてよね」

翠「あはは、すまんでっすー」

紅「ふふっ、“私”が“貴女が部屋に入って来るとこ”をちゃんと見てたでしょう?」

翠「そうでしたそうでした~あははは……」

翠「……は?」

43: 2009/06/29(月) 00:08:31.79 ID:e4YM36580
翠「え、あの、ちょっと、いや、え?」

紅「『スーハースーハーくんかくんか!』」

翠「あの、真紅?え、その、何を、え?」

紅「『JUMの部屋の匂い!JUMの手垢のついたPC!そしてJUMの寝汗の染みこんだベッド!』」

翠「ひっ、いや、違うんです、真紅、あれはその、ちょっと」

紅「『今全部が全部翠星石のものに……!!』」

翠「いやあああああああああああああああああああ!!」

44: 2009/06/29(月) 00:09:52.80 ID:e4YM36580
紅「あら、大声上げてどうしたのよ翠星石」

翠「終わった……これは終わった……」

紅「ねぇ聞いてる?」

翠「もう9秒前の白に行きたい……溶けてしまいたい……」

紅「急にどうしたのよ」

翠「……いや、あるいは口封じにこの場で真紅を……」

翠「……」チラッ

紅「いいこと?ホーリエ。今の一部始終の映像記憶をnのフィールドを伝って姉妹の誰かに」

翠「やめてええええええええええ!!」

45: 2009/06/29(月) 00:10:49.69 ID:e4YM36580
紅「ふふ、だって翠星石が物騒な事言い出すから」

翠「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

紅「姉妹に知られたらこの先どの時代に言ってもネタにされちゃうわね?」

翠「もうしませんからもうしませんからもうしませんから」

紅「あるいはもしラプラスの魔やお父さまにでも知れたら……どうなるのかしらね?」

翠「許してぇ……お願いだから許してぇ……」ジワァ

紅(あぁ、翠星石の涙目で懇願する姿……快っ感!)

47: 2009/06/29(月) 00:11:56.11 ID:e4YM36580
翠「えぐっ……えぐっ…」ポロポロ

紅(ふふ、でも大切なのはアメとムチ……)

紅(ここからが本当の地獄よ翠星石!)

紅「泣き止んで、翠星石」

翠「うぅ、真紅ゥ……誰にも言わないでくださいぃ……」ポロポロ

紅「安心なさい翠星石。私と貴女の仲でしょう?」

翠「真…紅ゥ……」

紅「大丈夫、誰にも言ったりしないわ」

48: 2009/06/29(月) 00:13:05.29 ID:e4YM36580
紅「それにね」

翠「?」

紅「私も貴女の事言えないのよ……」

翠「え……?」

紅「だって私、貴女が来る前JUMのベッドでモフモフしてたんですもの」

翠「!」

49: 2009/06/29(月) 00:14:19.58 ID:e4YM36580
翠「真紅……それじゃぁ…」

紅「えぇ、私達だって女だもの。仕方ない事だわ」

翠「です…よね……ですよねぇ!?」

紅「そうよ、皆やってる事よ」ニコ

翠「良かった…良かったぁ……」ポロポロ

紅「あら、何でまた泣くのよ?」

翠「ふふ、そうですね、変ですね、ふふ…」グシグシ

紅(変と言うか、哀れだわ翠星石)

50: 2009/06/29(月) 00:15:06.26 ID:e4YM36580
紅「ほら見て、私なんかこっそりJUMのパンツ穿いてるのだわ」ファサ

翠「わぁ、緩いところを器用に紐で縛ってますね」

紅「あとはそうね、かぶってみたり?」カブリ

翠「そっ、そんな大胆な!」

紅「ふふ、ほら、貴女もどう?」ヌギッ

翠「……」ゴクリ

翠「……」

翠「……」カブリ

紅(ぷくく、愉快なのだわ、愉快なのだわ!)

52: 2009/06/29(月) 00:16:14.52 ID:e4YM36580
紅「似合ってるわよ翠星石」

翠「え、いや、照れるですよ!」カァ…

紅「そうだわ、どうせなら一緒にJUMのベッドに入りましょうよ」

翠「え、でもJUMが帰って来たら……」

紅「大丈夫、窓を開けておけば門の音でわかるわ」

翠「そう……ですね!それじゃぁ早速」バフッ

紅「翠星石、奥に詰めて」

翠「はい、どうぞです」

紅「ありがとう(翠星石が窓側に……計画通り!)」

53: 2009/06/29(月) 00:17:06.06 ID:e4YM36580
翠「はぁ~、JUMのベッド、いい匂いですねぇ」モフモフ

紅「そうね……」

翠「うぅ、気持ちよくて、話してないと寝ちゃいそうです……」

紅「私が起こしてあげるから寝てもいいのよ?」

翠「いえ……まだ真紅と話してたいですし……」

紅「そう?」

54: 2009/06/29(月) 00:17:48.51 ID:e4YM36580
翠「真紅は優しいですよね…」

紅「あら、何よ急に」

翠「えへへ、だって、初めてこの家に来た時も」

翠「蒼星石のローザミスティカを水銀燈に奪われてしまった時も」

翠「それにさっきも…優しくしてくれたじゃないですか」

紅「翠星石……」

翠「本当に……出来のいい…自慢の妹です」ナデナデ

紅「……(翠星石……あったかい)」

55: 2009/06/29(月) 00:19:05.02 ID:e4YM36580
翠「ふふ……真紅…可愛い……」

紅「……」

翠「……」

紅「翠星石?」

翠「すぅ…すぅ…」スヤスヤ

紅(寝ちゃったのだわ……可愛い寝顔)

紅(翠星石……貴女も私の自慢の姉よ)

紅(とても面と向かっては言えないけど…)

紅「大好きよ、翠星石」

紅(でも……)

紅(それとこれとは話が別だわ☆)モソッ

56: 2009/06/29(月) 00:19:46.42 ID:e4YM36580
翠『ん、んん、ここは……』

JUM『お、目が覚めたか翠星石』

翠『なっ!JUM!』

JUM『翠星石……お前は可愛いな…』スッ

翠『えっ……あっ…』チュ

???「――せき―――い―き―」

翠(あぁ……JUMあったかい…)

???「―い―いせき――すい――き―」

翠(JUMの匂いに包まれてる……)

蒼「翠星石!翠星石!?」

翠「!」ビクッ

57: 2009/06/29(月) 00:20:43.85 ID:e4YM36580
翠「ん、んん、ここは……」

蒼「何寝ぼけてるんだい?JUM君の家に決まってるだろう」

翠「え……蒼星石!?おめー何で動いて……大丈夫なんですか!?」

蒼「翠星石……君こそ大丈夫?そんなものかぶって……」

翠「え?」ファサ

翠「あっ、ちがっ、これは……真紅!真紅!?」

蒼「……さすがにどうかと思うよ」

翠「いやあああああ真紅ううううううううう!!」

58: 2009/06/29(月) 00:21:39.56 ID:e4YM36580
――ガチャ

紅「何、どうしたのよ翠星せk……」

JUM「何だ、翠星石起きたのk……」

翠「なっ、え、JUMいつの間に帰って来て……え?」

JUM「いや、ついさっき帰って来て……下でお茶でもって……え?」

翠「し、真紅ゥ……」チラ

紅「……」ススッ

翠「何でさり気なく距離取るんですか!?」

59: 2009/06/29(月) 00:22:53.33 ID:e4YM36580
翠「真紅!どうしてです!?何がどうなってるです!?」

JUM「……翠星石が僕のパンツを…」

翠「JUM!ちっ、違うんです!これはそういうんじゃなくて……!」

紅(あぁ、慌てる翠星石も可愛いわ)コソコソ

蒼(本当に可愛いなぁ。でも真紅、約束は守ってよ)コソコソ

紅(わかってるのだわ。今晩雛苺を好きにしていいのだわ)コソコソ

60: 2009/06/29(月) 00:24:03.35 ID:e4YM36580
蒼(ふふ、もう水銀燈の中で自慰に耽るのには飽きてたからね)

蒼(相手がいるってのはいい事だね!ワクワクするよ!)

紅(貴女のお陰で水銀燈の件も楽しませてもらったしね)

紅(下僕の1人や2人、喜んで貸してあげるのだわ)

翠「真紅ゥ!しんっ、うぅ~どうしてこんな事にぃ……」グス

蒼紅(あ、泣き出した)

63: 2009/06/29(月) 00:24:47.43 ID:e4YM36580
JUM「翠星石……」

翠「JUM……違うんですよぉ…翠星石は、翠星石はぁ……」ポロポロ

紅(ふふ、これできっとJUMは翠星石を嫌って私の物に…!)

蒼(計算高い女は嫌いじゃないよ)

紅(あら、褒め言葉として受け取っておくわ)

JUM「翠星石……お前…」

翠「うぅ……ごめんなさいぃ……」

JUM「お前……僕でいいのか?」

翠蒼紅「!」

64: 2009/06/29(月) 00:25:43.92 ID:e4YM36580
翠「え……?な…何がです…?」

JUM「僕が相手でも…いいのか?」

翠蒼紅「!!」

紅(ちょっ……これはどういう事なのだわ!)

翠「JUM……それって……」

JUM「僕はお前が……翠星石が好きだったんだ!」

翠蒼紅「!!!」

65: 2009/06/29(月) 00:27:10.05 ID:e4YM36580
紅「どういう事なのだわ!どういう事なのだわ!」

蒼「しっ!真紅声に出てるよ!」

紅(認めない!認めないわよぉ!)

翠「JUM……」

JUM「お前は…僕の事、どう思ってくれてるんだ?」

紅(何でこんな変Oが!何でこんな変Oがぁ!)

翠「翠星石は……いえ、翠星石も、JUMが好きです!」ダキッ

紅(ああああああああああああああああ!!)

蒼(ぶっは!だわだわ哀れ!だわれ!)

66: 2009/06/29(月) 00:27:58.92 ID:e4YM36580
紅「あり得ない…全て計算通りだったのに……!」

翠「真紅……」

紅「!……翠星石…」

翠「真紅はやっぱり優しいですね」

翠「最初からこうなるってわかってて」

翠「翠星石を起こさずにJUMを呼んでくれたんですよね」

紅「……え、いや…」

JUM「翠星石……」スッ

翠「あっ……JUM…んっ」チュ

紅「う……うわあああああああああん」ダッ

68: 2009/06/29(月) 00:28:47.50 ID:e4YM36580
蒼「元気出しなよ真紅」ポン

紅「蒼星石……」

蒼「僕でよければ相手するよ?」

紅「……」

蒼「ま、自業自得と言えば自業自得だしね」

紅「……」

蒼「結局はJUM君も思春期真っ盛りの中学生だったって事さ!ははっ!」

紅「ちくしょう……思春期なんて…」

紅「思春期なんてええええええええええええええええ!!」



終わり

引用: 水銀燈「真紅っ、た、助けてぇ……」