1: 2009/12/27(日) 20:11:11.91 ID:KzDtJvezP
JUM「え?」

翠星石「何ですか?」

JUM「いや・・・何て言ったんだ?今」

翠星石「やけんが・・・何ばしよっとかって聞いたとですよ」

JUM「日本語でおk」

翠星石「日本語に決まっとっでしょーが!!」

JUM「Oh・・・」

4: 2009/12/27(日) 20:14:23.17 ID:KzDtJvezP
翠星石「とぼけたって無駄ですよ、JUM」

JUM「何がだよ」

翠星石「昨日か一昨日か、言いよったじゃなかですか!!」

JUM「ん?いいよった・・・言う?何をだよ」

翠星石「方言を喋る女の子って可愛いよな・・・ってですよ!!」

JUM「ああ!そんな事も言ってたような・・・よく覚えてるなお前」

翠星石「翠星石ばなめんじゃなかとです!」

JUM「・・・意思疎通ができん」

7: 2009/12/27(日) 20:17:51.41 ID:KzDtJvezP
翠星石「何ば言いよっとですか。意思疎通なんか余裕じゃなかですか」

JUM「余裕じゃない?だからそうだって言ってるだろ」

翠星石「そがん意味じゃなかです!何ですか、折角方言で喋ってやいよっとに・・・」

JUM「それ何弁だよ」

翠星石「翠星石もようは知らんですけど・・・九州の北部じゃなかですかね?」

JUM「僕は東北弁が好きなんだよ」

翠星石「そがんと知らんです」

11: 2009/12/27(日) 20:20:54.04 ID:KzDtJvezP
翠星石「前の前の前のマスターが九州やったけんがこいだけ喋りきっとです」

JUM「九州が・・・え?何?」

翠星石「ムッキャーーーーー!!!」

JUM「別に標準語でも構わないけどなぁ」

翠星石「うぅ・・・そがんもんですか?」

JUM「素願文?」

翠星石「やけんが・・・!」

ガチャ

蒼星石「何だか騒がしいNE!」

JUM「そうNE」

14: 2009/12/27(日) 20:26:01.69 ID:KzDtJvezP
翠星石「そうせいせきぃ・・・JUMが翠星石の事苛めっとです・・・」べすべす

蒼星石「えぇ!?・・・ってか、なんで方便なんだい?」

翠星石「JUMが方言を喋る娘が好きって言いよったけんが・・・」

蒼星石「でも、いきなり方言になられてもJUMは困るばかりだよ」

JUM「全くだ」

蒼星石「やけんがさ、方言で喋る必要は無かと思うよ?」

翠星石「蒼星石も方言出とっです」

蒼星石「あっ・・・つい」

JUM「蒼星石の方言は・・・何か良い」ポッ

翠星石「何てですかーーーーーーーー!!!ふざくんなです!!!!!!!」

15: 2009/12/27(日) 20:30:28.60 ID:KzDtJvezP
蒼星石「翠星石、落ち着かんね!」

翠星石「氏ね!氏ねッ!」ゲシッ

JUM「イタイ、イタイ!!」

翠星石「はぁ、はぁ・・・翠星石も可愛かに決まっとんでしょうが!!」

蒼星石「うんうん、翠星石も可愛かよ?」

翠星石「ですよねー?」

JUM「蒼星石の方言の方が可愛い。何でだ?」

翠星石「また蹴られたかとですか?」

JUM「え?」

蒼星石「また蹴られたいんですか?って意味だよ」

JUM「それは勘弁」

18: 2009/12/27(日) 20:35:19.66 ID:KzDtJvezP
蒼星石「まぁアレだよ、翠星石は口癖のですぅがあるから・・・」

JUM「ああ!なんだか変な感じなのはそれだからか!!」

翠星石「む、言われてみたらそうで・・・そうやね」

JUM「・・・無理しなくてもいいのに」

翠星石「折角だから今日一日だけ九州弁で過ごすろで・・・過ごそうかね?」

JUM「おぉ、確かにそっちの方が可愛いな」

翠星石「でしょでしょ!?」

蒼星石「じゃあ僕はこの辺で・・・」

JUM「ダメだ。通訳が居る」

蒼星石「・・・やろうね」

翠星石「よろしくお願いするです!」

21: 2009/12/27(日) 20:39:29.35 ID:KzDtJvezP
JUM「・・・」

翠星石「・・・」

蒼星石「・・・」

JUM「何かアクション起こせよ」

翠星石「翠星石がなんでそがん事せんばと?」

蒼星石「何でそんなことしなきゃいけないんですか?って意味」

JUM「別にですは要らないよ」

蒼星石「あら、そうね。次から付けんごとすっけん」

JUM(な・・・何て?)

のり「翠星石ちゃーーん!!クッキー焼くから手伝ってーーー!!」

翠星石「はーーーい!」

24: 2009/12/27(日) 20:45:39.70 ID:KzDtJvezP
――――…

翠星石「そいでですね、翠星石は今日一日方言で喋る事にしたとよ!」

のり「あらぁ・・・可愛いわぁ!翠星石ちゃん!」

翠星石「やろ~?」テレテレ

雛苺「ヒナもしたとー!したとー!なのー!」

のり「そうねぇ、ヒナちゃんも可愛いわよぅ」

雛苺「うやーい!」



JUM「・・・姉ちゃんさ、翠星石の方言理解してると思う?」

蒼星石「あまり分かってないと思うよ」

JUM「だよな」

26: 2009/12/27(日) 20:52:53.39 ID:KzDtJvezP
のり「JUMくん、翠星石ちゃん可愛いわよね?」

JUM「・・・あ、あぁ」

翠星石「あったり前やろ!当然たい」

JUM「鯛?」

蒼星石「当然でしょ?みたいな」

JUM「なるほどなー」

雛苺「そうたい!そうたい!」

JUM「意味分かって言ってるのか?」

雛苺「分からんたい!」

蒼星石(ホントかなぁ)

27: 2009/12/27(日) 20:57:20.04 ID:KzDtJvezP
のり「さ、もうすぐクッキーが焼けるたい」

蒼星石「なんでもたいを付ければいい訳じゃないんですけど・・・」

のり「あら、そうなのぅ?」

翠星石「しーーーーんく!!おやつけんがこっちに来んねーーー!!」

真紅「くんくんは相変わらず天才ね。抜群の安定感だわ」

翠星石「し!ん!く!」

真紅「なぁに?ちょっと待ってて頂戴」

28: 2009/12/27(日) 21:01:07.46 ID:KzDtJvezP
JUM「おやつの時間だよ。ティータイムだ」ズルズル

真紅「引っ張らないで。歩けるわよ・・・」

翠星石「真紅がすぐにこんとが悪かったいね」

真紅「へ?コント?」

翠星石「そうさ。真紅が悪かと」

蒼星石「こんとって言うのは「来ないの」って意味だよ」

JUM「方言ってややこしいな」

蒼星石「ホントだね」

真紅(コント・・・何かの暗号かしら?)

32: 2009/12/27(日) 21:08:40.69 ID:KzDtJvezP


真紅「翠星石、コントって?」

翠星石「はぁ?何ば良いよっとね?」

真紅(難波良いヨット?)

真紅「難波・・・って響き的にヨットはあまり良くないんじゃないかしら?良く分からないけれど」

翠星石「なしてヨットの話になっとね・・・」

真紅「はぁ?納豆?」

蒼星石「全然話が噛み合ってない・・・」

JUM「真紅がなんか可哀想だ」

33: 2009/12/27(日) 21:13:33.95 ID:KzDtJvezP
蒼星石「翠星石、真紅にはなんも説明しとらんっちゃけんがさ」

翠星石「ああ、そうやったね」

蒼星石「そうさ。あのね真紅、翠星石は今日だけ方言で喋るごとなっとっとさ」

翠星石「そうそう。まぁたまにはこがん事もよかやろ?」

真紅「???」

蒼星石「まぁたまーには良かって思うばってんね」

翠星石「ホントやね。蒼星石も実は喋りたかったやろ?」

蒼星石「え?そがんは思わんけどさ・・・」


※訳してみよう!

37: 2009/12/27(日) 21:20:09.91 ID:KzDtJvezP
JUM「おい!二人だけで盛り上がってんじゃねーよ!」

雛苺「そうたい!そうたい!なのーたい!」

蒼星石「あ・・・ゴメンね。まぁそういうわけだよ真紅」

真紅「あqwせdrftgyふじこlp;・・・」プシュ-

のり「あらあら、許容範囲を超えちゃって熱暴走を起こしてるわね」

翠星石「よわっ」

JUM「雛苺、冷えピタを」

雛苺「分かったたいなのよー」

蒼星石(雛苺、楽しそうだなぁ)

38: 2009/12/27(日) 21:26:36.44 ID:KzDtJvezP
――――・・・

真紅「ハッ!?」

翠星石「お、起きたばい」

雛苺「起きたばいたいなーのー」

蒼星石「付ければ良いってもんじゃないよ」

雛苺「そうなの?」

蒼星石「そうだよ」

JUM「流石冷えピタだ」

真紅「ええと・・・何だったかしら?」

46: 2009/12/27(日) 21:44:27.11 ID:KzDtJvezP

翠星石「まぁぶっちゃけ博多弁じゃなかよ。でも九州の北部は大体こがん感じよね。よその人は怒っとっと?って言うてこらすけんがちょっと乱暴なイメージのあっちゃろうね」

蒼星石「・・・翠星石、何言ってるの?ええと・・・かくかくしかじかだよ、真紅」

真紅「はぁ?全く面倒な事を・・・」

翠星石「気分転換くらいよかやかね」

蒼星石「気分転換くらい良いじゃないですか、だって」

真紅「ま、どうでも良いわ。JUM、紅茶を」

JUM「ハイハイ」

49: 2009/12/27(日) 21:51:45.24 ID:KzDtJvezP
真紅「あら、おいしそうな」

翠星石「翠星石とのりで作ったとよ」

真紅「そう」ひょいぱく

雛苺「ヒナも食べるたい!食べるたい!」ひょいぱく

翠星石「ああああああああああああ!!!!なんばしよっとね!!!!!!!!!!!!!!」

紅・雛「はいっ!?」ビクッ

翠星石「そいは翠星石がとっとったと!人がとっとっとば勝手にとらんで!」

JUM「と?とっとっと?」

蒼星石「そうそう、とっとっと」

57: 2009/12/27(日) 22:02:10.83 ID:KzDtJvezP
雛苺「とっとっとー。とっとっとー」ぱくぱく

真紅「とっとっとっとっと?暗号?」ぱくぱく

翠星石「やけんが食うなって言いよるやろうがさ!話ば聞かんね!!」

蒼星石「「とっとっと」って言うのは「取ってるの」って意味だよ」

JUM「・・・あぁ、翠星石が取ってるのを食うんじゃないです!って事か?」

蒼星石「その通りでございます」

雛苺「とっとっとーとっとっとー」

翠星石「ムッキャアアアアアアアア!!」


※例

金糸雀「こいとっとっと?」

みっちゃん「とっとーよ」

金糸雀「とっとったとねー。かしら」

63: 2009/12/27(日) 22:08:54.72 ID:KzDtJvezP
翠星石「あぁ、自信作が無くなっとる・・・写真撮っとけば良かった・・・」しくしく

真紅「とっとっとー」ズズズ

雛苺「とっとっとー」パクパク

JUM「気に入ってんじゃねーか」

蒼星石「あのね二人共、翠星石はさっきの可愛いクッキーは翠星石がとっておいたんだって」

翠星石「そうさ!」

真紅「とっとっとーってそういう意味だったの?」

雛苺「お勉強に終わりは無いのねー」

真紅「ええ・・・ホントね」

JUM「誤魔化すな」

65: 2009/12/27(日) 22:12:56.18 ID:KzDtJvezP
翠星石「・・・まぁしゃんなかね。翠星石も言うとば忘れとったし」

真紅「ゴメンなさい・・・」

雛苺「ごめんたい・・・」

蒼星石「雛苺、謝るときにたいはつけちゃダメだよ・・・」

雛苺「ごめんばい・・・でいいの?」

蒼星石「謝るときは普通にごめんなさいって言おうね?」

雛苺「うゆ・・・ごめんなさいたい・・・」

翠星石「おい」

70: 2009/12/27(日) 22:19:48.32 ID:KzDtJvezP
真紅「JUM、紅茶のおかわりとっとっと?」

JUM「無理して使わなくてもいいだろ」

のり「はーい、おかわりとっとーよ」

翠星石「美しくない方言やね。まだまだ甘かね」

雛苺「翠星石、もっと教えてー!」

翠星石「はぁ!?覚えてどがんすっとね?」

雛苺「覚えたら土管になるの?」

蒼星石「「どがん」は「どう」かな?覚えてどうするってこと」

雛苺「もちろん使うのよー」

JUM「やめて!」

73: 2009/12/27(日) 22:27:13.08 ID:KzDtJvezP
雛苺「ふふん、ところがここがヒナの凄いところなの」

JUM「はぁ?」

雛苺「あのね、もしみんながこういう風に喋ってたらどう思う?」

翠星石「まるで九州んごたんね」

蒼星石「いや、知らない人が見たらビックリするだろうね」

雛苺「そこば利用すっとさ!」

蒼星石「おおう、いきなりまともな使い方するね・・・」

74: 2009/12/27(日) 22:30:30.19 ID:KzDtJvezP
真紅「何を言いたいの?」

雛苺「す・い・ぎ・ん・と・う」

蒼星石「水銀燈?」

雛苺「イメージしてみるのよ。いい?ヒナが水銀燈役をやるから方言でしゃべってみて!」

翠星石「はぁ・・・まぁよかばってん」

雛苺「じゃあいくのよー」

75: 2009/12/27(日) 22:36:05.37 ID:KzDtJvezP
雛苺「ふふ・・・あいかわずブサイクね、真紅」

真紅「なっ・・・雛苺!」

雛苺「さ、始めましょうか、アリスゲームを・・・役者も揃ってるしねぇ!あっはははっ!!」

翠星石「な・・・なんばつんのぼせたことばいいよっとね!!」

蒼星石「相変わらずわいは空気の読めとらんばい。アリスゲームばやりたがっとっとはわいだけやとに・・・」

翠星石「ほんとさ!!」

蒼星石「・・・ばってんが、こん大人数ば相手にしたかとやったら話は別ばい?やっと?やらんと?」

雛苺「ヒ・・・何言ってるのよこの子たち・・・こわい!」


雛苺「・・・となるのよ」

JUM「ホントかよ」

78: 2009/12/27(日) 22:47:00.16 ID:KzDtJvezP
真紅「成程・・・アリスゲームの平和的解決ってこったいね」

JUM「あれ!?」

雛苺「そうさ。なかなかヒナも考えとるやろ?」

翠星石「んー・・・いまいち乗り気にゃならんばってんねぇ」

蒼星石「そう?意外と良かかもしれんよ」

JUM「おーい、僕を置いていくな」

真紅「そしたら水銀燈が襲撃してきたらこの手で行くごとしてよかね!?」

翠星石「よかよ!」

JUM「誰か訳してくれ・・・」

81: 2009/12/27(日) 23:02:45.14 ID:KzDtJvezP
――――・・・

そして!

翠星石「うーん・・・まぁ大体こがん感じで良かって思うばってん・・・」

蒼星石「うん。いいと思うよ」

真紅「あら、あまり嬉しくはないわね。不思議と」

雛苺「真紅、もう大丈夫ね?」

真紅「当たり前たい。私ば誰と思っとっとね」

JUM「・・・楽しそうだな」

蒼星石「JUM君も喋れるごとなったら楽しゅうなっかもよ?」

JUM「ねーよ」

84: 2009/12/27(日) 23:07:28.86 ID:KzDtJvezP
JUM「しかしあれだな、水銀燈も来い!と思ったら来ないよな」

蒼星石「そうだね」

雛苺「来ないに越した事は無いのよね」

翠星石「もう3日ですか・・・」

真紅「ま、気長に待ちましょう」

ハラ・・・

真紅「!」

翠星石「・・・水銀燈の羽根!?」

蒼星石「水銀燈!!」



水銀燈「あらぁ・・・蒼星石も居るのね。丁度いいわぁ」

85: 2009/12/27(日) 23:14:43.08 ID:KzDtJvezP
真紅「集合!」

ササッ!

水銀燈「はぁ?」


真紅「いいこと?手はず通りに」

蒼星石「うん」

翠星石「合点承知の助です!」

雛苺「わかったたい!」

真紅「解散!」

ササッ


水銀燈「???」

88: 2009/12/27(日) 23:22:37.13 ID:KzDtJvezP
真紅「水銀燈!何ばしに来たとね!?」

翠星石「そうさ!多勢に無勢ってことは見りゃわかるやろうがさ!!」

水銀燈「は・・・はぁ?」

蒼星石「なーんがはぁ?ね。すっとぼくんなさ」

雛苺「ほら!かかってこんね!勝てっとやったらね!!」

水銀燈「・・・」ポカ-ン

真紅(き、効いてる!効いてるのだわ!!)

JUM(飽きれてるだけにしか見えないけどなぁ)

水銀燈「あ・・・」

真紅「へ?」

水銀燈「貴女達ッ!!!」クワッ

一同「ヒィィッ!!!」

92: 2009/12/27(日) 23:32:49.31 ID:KzDtJvezP
――――・・・

水銀燈「なーんね、案外世界は狭かったいねぇ」

真紅「・・・そうね」

翠星石「なかなか流暢な喋り方で・・・」

水銀燈「そりゃあ結構向こうにはおったもんね。あー、久々に喋ったばい」

蒼星石「そう・・・そりゃあ良かった」

雛苺「これヒナがとっとっとよー!」

水銀燈「あら、とっとっとね。じゃあ食べんけん・・・そいでさ、やっぱ向こうが・・・」ペチャクチャ

真紅「イメージぶち壊し・・・」

JUM「もう帰ってくれんね・・・」

水銀燈「えー、喋りたらんっちゃもん」

雛苺「ねー」




おしまい

95: 2009/12/27(日) 23:35:02.54 ID:KzDtJvezP
なんつーか、方言メイデンを書いてみたくなった。それだけ。
やっぱSS書くときは標準語の方が楽でした。

こがんとば読んでくれた方乙っした!
みんな九州にきてみらんね!よかとこよー。がんばらんば。

97: 2009/12/27(日) 23:40:39.49 ID:2cI2WSV2O

引用: 翠星石「JUM、何ばしよっとですか?」