1: 2007/08/31(金) 04:33:38.92 ID:fZn1OJrJO
大将「なに握りやしょう!?」



雛苺「ヒナは玉子なのー!」

翠星石「まったく、チビチビはお寿司のネタまで
みみっちすぎですぅ」

金糸雀「ちょおーーっと待ったーーー!!
玉子をみみっちいとは聞き捨てならないかしらー!?
お寿司屋さんの玉子といったら、その優劣でお店の格が決ま

真紅「五月蝿いのだわ金糸雀。
料理漫画を読んで食通ぶってのご高説……
痛々しい事この上なくてよ?」

金糸雀「………」
アリスゲーム
8: 2007/08/31(金) 04:46:03.32 ID:fZn1OJrJO
雛苺「ヒナ、イクラが食べたいのー。」

翠星石「それじゃ私はウニでも頼むですぅ。」

JUM「!!」

真紅「なら私は中トロね。」

水銀燈「真紅が中トロなら私は大トロを…」

JUM「ちょwwww」

金糸雀「カナはカニかしらー!!」

蒼星石「ガリ。」

一同(空気読めwwwwwww)

9: 2007/08/31(金) 04:49:15.02 ID:fZn1OJrJO
大将「なに握りやしょう?」

薔薇水晶「なに、握りやしょう……?」

大将(………?)

10: 2007/08/31(金) 04:53:19.60 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「お茶うめえwwwwww」

11: 2007/08/31(金) 05:00:00.27 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「銀さんwww大将が魚さばいてますよwwwww」

水銀燈「そうねぇ」

蒼星石「お腹wwwwお腹裂いてるよ水銀燈wwwww」

水銀燈「………!!」

蒼星石「ハラワタwwww出てるよハラワタwwwww
まあ普通なんすけどねwwwwww
普通出るんすけどねwwwwwwwwwww」

水銀燈「………」

14: 2007/08/31(金) 05:03:50.40 ID:fZn1OJrJO
翠星石「たまには生のお魚も良いもんですぅ。」

蒼星石「ナマwwwwwナマっすかwwwww
JAMさんwwwwwww
うちの姉は生がお好きなようですwwwwwww」

20: 2007/08/31(金) 05:13:19.80 ID:fZn1OJrJO
翠星石(溜めに溜めたワサビをチビチビに
プレゼントしてやるですぅ)


蒼星石(ツケ場からガメたハラワタ、
銀ちゃんにホォーユーしてやらあwwwww)

22: 2007/08/31(金) 05:16:47.48 ID:fZn1OJrJO
大将「なに握りやしょう?」

蒼星石「なに握りやしょーwwwwwww」

大将(………こいつ!!?)

29: 2007/08/31(金) 05:31:28.74 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「ツケ場借りるぜwwwww」

大将「うわなにをすやめ

30: 2007/08/31(金) 05:42:26.12 ID:fZn1OJrJO
大将(なんなんだこの蒼い子は……
いきなり鋏で斬りつけやがって…
いやそれよりも、なんて包丁捌きだ!
まるで流れるような動きで魚の腹を裂いてワタを……
出さない!?なぜだ!!?なぜなんだ!!!??
おや?お腹が裂かれた痛々しい姿のお魚さんを
その芸術的なまでに繊細な手におもむろに掴んで……?



投げたーーーーーー!!!?

ちょっと僕好みの銀髪の子に投げつけたーーーーーー!!!!!

なんで?なんで!?なんでなんだーーー!!?
なにがこの蒼い子をここまで駆り立てるのかーーー!!??
ああ、やっぱり銀髪の子泣いちゃっ……
泣き顔もかあいい、かあいいよおおおおおお!!!??)

34: 2007/08/31(金) 05:55:55.64 ID:fZn1OJrJO
大将(おおっと今度は!?
お魚さんのヒレを切り落として……?
いや違う!?
ヒレは切り落としたけど片方だけ!!?
あれ?しかももう終わり?
先程よりは全然グロさに見劣りを感じますが……?




やっぱり投げたーーーーーーー!!!!

紅い子に投げつけたーーーーーー!!!!!!

紅い子は………?やっぱり号泣!!!
あれ?なぜか右肩を押さえていますが……故障でしょうか?
いや違う、これはきっと何かの暗号です!
彼女たちにしか通じないなにかしらの暗号が!!
あの“片方だけ切り落としたヒレ”にあったのでしょう!!!!

ああ、泣いてる泣いてる。
紅い子が顔を俯かせて泣いておりますっ!

そして何故か蒼い子は………御満悦だーーーー!!!!!!

43: 2007/08/31(金) 06:17:42.22 ID:fZn1OJrJO
真紅「…………」

蒼星石「真紅、機嫌を直してよ。」

真紅「………」

蒼星石「僕も悪ふざけが過ぎたよ。
楽しいふいんき←なぜか(ry だったからつい、
調子に乗ってしまったんだ……」

真紅「………」

蒼星石「ほら、顔を上げて。真紅……
お詫びに、これを、あげるよ。
大根を使って、作って、みたんだ。」

真紅「………っ!!!!??」

蒼星石「グゲッ、真紅の、ギャッ!大好きなグゲッ、ゲッ、
ブ ロ ー チ だ よ お wwwwwwwwwww

グゲッ、ギャ!グゲゲゲゲゲゲ…………!!!!」

47: 2007/08/31(金) 06:22:32.02 ID:fZn1OJrJO
(蒼星石、大根ブローチを力いっぱい握り締める)

真紅  「やめて!!」

蒼星石「グゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ………ッ!!」

(ブローチが木っ端微塵に砕け散る)

真紅  「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! ああぁぁ…」

水銀燈「ごめんなさい……真紅…………ごめん……なさい………」

51: 2007/08/31(金) 06:26:51.50 ID:fZn1OJrJO
真紅「…………(放心状態)」

水銀燈「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい………」

55: 2007/08/31(金) 06:32:23.79 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「まずは厄介な2人が再起不能………」

62: 2007/08/31(金) 06:43:43.85 ID:fZn1OJrJO
雛苺「んゆー?真紅と水銀燈どうしたのなのー?」

金糸雀「がっつき過ぎてお腹でも壊したのかしらー?」

水銀燈「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」


蒼星石(聞こえてすらいない、か……フフフ。
餓鬼共は食べるのに夢中でなにも見ていない………計算通り!!)

水銀燈「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」

蒼星石「ほら水銀燈、その台詞は便座に座って
心の中で呟くものだよwwwww
1番のお姉さんなんだからしっかりしなくちゃwwwww」

63: 2007/08/31(金) 06:49:12.50 ID:fZn1OJrJO
蒼星石(さて、と。
水銀燈はトイレに押し込んだし、真紅はこんなんだ。
ローザミスティカはいつでも奪える………
雛苺と金糸雀は普通に戦っても勝てるだろうけど………
どうせもうすぐ物言わぬただの人形になる身。
最期に思い出の1つや2つ、くれてやってもいいじゃないか………グゲッw)

70: 2007/08/31(金) 07:02:16.82 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「雛苺、金糸雀、2人共ちょっとこっちに来てくれないか?」

雛苺「うい。」
金糸雀「かしらー。」

蒼星石(フフッ飛んで火に入る夏の虫……か。)

雛苺「わぁー、お魚さんがいぃーっぱい泳いでるのー。」

蒼星石「(食い付いた!!)
ああ、それは“生け簀”って言ってね………
中で魚が泳いでいるだろう?
そのお魚さんをこの網で掬って………」

75: 2007/08/31(金) 07:46:20.55 ID:fZn1OJrJO


……………


蒼星石「ほらご覧、お魚さんのこの部分は、人間で言うところの……」


ツケ場に並ぶ
魚と、大将。


2つの臓器を交互に2人に見せ付ける。

2人は始めの内は目をつむるなり背けるなり、
ある程度の抵抗はしていたけど……フフッ。

ツケ場一帯に無惨に散らばる金色と、緑色の、無数の髪の毛………

僕たちローゼンメイデンにとって、お父様からいただいた
身体の一部を欠落する事は……筆舌し難い苦痛と、喪失感を齎す。

生きる目的の、その先にある物に対して顔向けができないなんて……

グゲッ、ゲゲッwwwww
悲 し す ぎ る wwwwww

81: 2007/08/31(金) 08:07:05.01 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「ほら、人間の方はここからがS字結腸でここからが………」

雛苺&金糸雀「……………」

雛苺、金糸雀共に、心ここに在らずといった具合で、眉一つ動かさず、
瞬き一つせずに、光を失った目で空を見つめる。

蒼星石「………ふぅ、君たち、普段はあんなに五月蝿く騒いでいたのに、
これだけでもう放心かい?

………まいったな、これじゃ面白くもない。



そうだ、前にJUM君のパソコンで見た、都市伝説サイトの………」

83: 2007/08/31(金) 08:13:31.54 ID:fZn1OJrJO


………


蒼星石「グゲギャッ、ゲゲッ!!
ローザミスティカ………
ナンテ温カイ………ッ!!!

ゲゲッ!!コレナラ勝テル!!

積年ノ怨ミッ!!奴ニ!!!!!」

85: 2007/08/31(金) 08:24:37.11 ID:fZn1OJrJO
翠星石「きゃああああああああああ!!!!??
す、水銀燈!!!??」

翠星石がトイレで見た物、それは喉を掻き毟って氏んでいる水銀燈だった。

翠星石「一体………誰が………なんで…………」

ヨロヨロと力ない足取りで後退りする翠星石。


二歩、三歩………そこで不意に、後ろの禍々しいまでの気配に気付き、振り返る。

翠星石「蒼……星…石………なのですか?」

89: 2007/08/31(金) 08:38:01.80 ID:fZn1OJrJO
そこにいたのは、身長は天井すれすれにまで肥大化し、
もはや人型すら留めぬ、形容し難い程のモンスターと化した………蒼星石。

翠星石「蒼星石……その姿は………一体………ヒッ!!!」

当然の問いかけは、自らの悲鳴に打ち消されてしまう。

蒼星石の身体越しに、カウンター席の惨劇を目の当たりにしてしまったからである。

93: 2007/08/31(金) 08:43:11.39 ID:fZn1OJrJO
翠星石(クールに……!クールになれっ!翠星石………っ!!)


なんとか心を静め、自分を取り戻した翠星石。

翠星石「貴女が……やったですか?蒼星石………?」

95: 2007/08/31(金) 08:48:15.68 ID:fZn1OJrJO
無言で頷く蒼星石。



………



真っ直ぐ。

ただ、真っ直ぐ。

何も言わず、射抜くような目で蒼星石の目を見つめる翠星石。

何分経ったのかわからない。

もしかしたら、ほんの数秒だったのかもしれない。

静寂を切り裂き、口を開いたのは………蒼星石だった。

96: 2007/08/31(金) 08:50:11.24 ID:fZn1OJrJO
蒼星石「お姉が……JUM君と………乳繰り合ってる間に………。」

98: 2007/08/31(金) 08:53:03.42 ID:fZn1OJrJO
翠星石「んなっ、ななななな、なにを言うですか蒼星石!!!??
翠星石はチビ人間なんかと………乳繰り合ってなんか………っ!!」


蒼星石「声……漏れてたよ………」

101: 2007/08/31(金) 09:04:21.19 ID:fZn1OJrJO
翠星石「………っ!!!!?」


蒼星石「………クスッ。」


蒼星石の笑いを皮切りに始まる、姉妹喧嘩。


端から見れば、美少女と野獣の戯れか。

しかし、それは他愛もない姉妹喧嘩なのだ。

「グゲゲゲゲゲゲゲゲッ!!!」

今や異形と化した蒼星石の笑い声だけが際立つが、
それはいつもと変わらぬ風景。



お互いひとしきり言い争い、笑い合って………

迎える二度目の静寂。

しかし、今度は2人とも穏やかな顔をしている。


その静寂を破ったのもまた、翠星石であった。

102: 2007/08/31(金) 09:07:02.00 ID:fZn1OJrJO
翠星石「………まぁ、よくやってくれたですよ。蒼星石。」


蒼星石「まったく……自分がしたくない事を僕に押し付けるのは、
お姉の悪い癖だよ。」

103: 2007/08/31(金) 09:12:19.92 ID:fZn1OJrJO
翠星石「それにしても驚きですぅ。蒼星石がそんなになっちゃうなんて………」

蒼星石「それは言いっこ無しだよ。
それに翠星石だって今からこうなるんだ。
ほら、早く真紅と水銀燈のローザミスティカを。」

翠星石「まあったく、蒼星石は相変わらずの慌てんぼさんですぅ。
そんなんだから空気読めって散々言われてるですのに……」

106: 2007/08/31(金) 09:18:59.30 ID:fZn1OJrJO
翠星石「あ、それと。チビチビとデコ助をあんだけ痛めつけるなら
翠星石も呼んで欲しかったですよ。」

蒼星石「ごめんねお姉。
でも、最後にJUM君とたくさん遊べて、楽しかったでしょ?」

翠星石「……そう………ですね。
……………ありがとう……………蒼星石。」

108: 2007/08/31(金) 09:27:04.10 ID:fZn1OJrJO


………


翠星石「私は……あまり大きくならないですね。
強いて言えば、身体が自由自在に変形できるくらい………」

蒼星石「お姉……僕はやっと人型に落ち着いたかと思ったら、
何故か角刈りになっちゃったよ」

翠星石「ちょwwwwwおまwwwwwなにその筋肉wwwww」

蒼星石「うん、すごいんだ。力が湧いてくる。
100%の力を出したら指パッチンで空気弾が
撃てそうだよ。」

111: 2007/08/31(金) 09:49:03.72 ID:fZn1OJrJO
翠星石「それじゃあ……行くですよ。」

蒼星石「僕たちの宿敵……大魔王・バーンとの雌雄を決しに………!!」

翠星石「積年の恨みを……晴らしてやるですよ!」


JUMの夢の扉から魔界へと旅立つ2人……

113: 2007/08/31(金) 09:53:28.11 ID:fZn1OJrJO
大将「また……いつもと変わらない夏が始まってしまった……… OTZ」

117: 2007/08/31(金) 10:10:16.56 ID:fZn1OJrJO
バーン「報告ご苦労。」

キルバーン「フフフ……久々に暗殺以外の仕事かと思えば……
あんな小娘人形に扮しての偵察だなんて」

バーン「言うなキルよ。
ところでその小娘人形、今はどこにある?」

キルバーン「こちらに。
それにしても流石バーンさま、ご老体の割にとても
お元気でいらっしゃる。クックック……」

バーン「いやなに、この歳に至るまで子宝に恵まれんでな。
少し戯れに………な。」
キルバーン「フフ、左様でしたか。それでは腹話術にてご挨拶を……」


「………」
「…………」
「…………」
「………」





『今日は、姉妹とお寿司を食べに行ってきたのだわ』

120: 2007/08/31(金) 10:16:16.98 ID:fZn1OJrJO
なんかね、>>109見てなんとかオチつけなきゃとか考えたけど無理。
ってゆうか初めはネタスレのつもりだった。
なんでストーリーになったかってとネタ切れたから。



もうね、眠りの時間は大切なのだわって事で堪忍な。


最後に。

ストーリー全般で身を削って化け物化した俺の嫁に感謝、な。

121: 2007/08/31(金) 10:17:51.54 ID:pj4un2Zq0
お前はよく頑張った
すまない

122: 2007/08/31(金) 10:18:15.03 ID:oCbbBlNF0
>>1

引用: 真紅「姉妹とお寿司を食べに行ってきたのだわ」