広島戦(J1 #16)の敗戦から中3日。
ホーム等々力に松本山雅を迎える。
夏らしく蒸し暑いコンディションとなった。
先発は、ターンオーバーした広島戦から5人を変更。
車屋、田中碧、中村、齋藤学、知念が新たに先発する。
広島戦の前の大分戦(J1 #20)から見ると、家長と知念の2人が変わっている。
先発を外れた選手はベンチに入ったが、馬渡和彰はベンチ外となった。
松本山雅はJ1リーグで16位。
中14日と間隔が空いていて、日程的に優位に立つ。
アルウィンでの対戦(J1 #5)は、0-2で川崎が勝っている。
■1st half
川崎がボールを持つ展開となった。
田中碧と下田が相手を引きつけてからパスを散らす。
両サイドを均等に使いながら、中央からの縦パスも狙う。
松本はセルジーニョ(8)を中心にカウンターを狙う。
パウリーニョ(14)の展開力や、田中隼磨(3)の右クロスで攻めてきた。
GKソンリョンの壁は破れなかったが、ゴールに迫ることができた。
低い位置の5バックで守りながらも、川崎のパスワークに走らされた。
川崎は押し込みつつも、松本の5バックを崩し切れない。
ラストパスが不正確となり、あと一歩で決定機を作れなかった。
■2nd half
後半も同じような展開となる。
ただ、先に運動量が落ちたのは川崎だった。
押し込むことはできても、松本のクリアボールを拾えない。
60分あたりで、右の家長と登里、左の齋藤学と車屋を入れ替える。
ダミアン、長谷川、小林悠を相次いで投入して前線の活性化を図る。
いろいろと手は尽くしたが、攻撃は改善しなかった。
松本もカウンターからチャンスを作っていく。
76分、田中隼磨の右クロスは、辛くも下田がクリアする。
86分、高橋諒(42)の左クロスに、阪野豊史(50)が飛び込んだ。
川崎は攻め手を見つけられずに、じれてしまった。
守備ブロックの外ではパスを回せたが、中央に攻め込むことができない。
精度の低いクロスボールを入れ、GK守田達弥(1)と5バックに防がれた。
■summary
松本は最後の最後まで、整然とした守備を続けた。
ボールを奪うと、大きなスペースを利用してカウンターを狙う。
少ない人数で攻めていても、無理なパスを狙わず、ボールを失わなかった。
どちらかといえば、試合をコントロールしていたのは松本だった。
川崎の攻撃の良さを消していく内容で、悪くない結果を得た。
川崎は広島戦のターンオーバーの失敗が響いた。
もちろん、1週間で3試合が組まれる日程上の不利は否めない。
前半、松本の選手を走らせていたが、それでも先に運動量が落ちてしまった。
そして松本の守備ブロックは、素晴らしかった。
中村と下田が縦パスを狙っても、あまりにもスペースがなかった。
クオリティの高いプレーもときおり見られたが、ゴールに迫れなかった。
首位FC東京とは勝ち点6差に広がった。
次の名古屋戦(J1 #22)は中6日。
コンディションを整えて、勝ち点を積み上げたい。
■goal
■judge
ソンリョン(1) 6.0 9分、54分のセルジーニョのFK、35分のパウリーニョのシュートを防ぐ。
登里享平(2) 5.0 右サイドで家長とペアになって攻め込む。後半は動けず、ミスが目立つ。
ジェジエウ(4) 6.5 ロングボールを処理し続けた。スピードはなかったが、無失点に抑える。
谷口彰悟(5) 6.5 高い位置まで持ち上がって攻撃参加する。44分、62分に左からクロス。
車屋紳太郎(7) 5.5 17分、左クロスを知念へ。右に回り、71分、84分にロングシュート。
下田北斗(22) 6.0 疲れはそれほど感じさせず、中盤を支える。攻撃的なパスを狙った。
田中碧(25) 6.0 休養十分で、フリーになる動きを続ける。57分、縦にドリブル突破。
家長昭博(41) 5.0 キープはできたが相手を抜けなかった。50分、カウンターでドリブル。
中村憲剛(14) 5.5 ボランチまで下りてボールをさばいた。31分、67分にロングシュート。
齋藤学(19) 5.5 3分、カットインからシュート。40分、56分にプレスを受けてロスト。
知念慶(20) 5.5 23分、強い体幹を活かしたドリブル。最終ラインの裏を狙い続けた。
■sub
62(20)ダミアン(9) 5.5 ゴール前に張り続ける。ポストプレーやクロスの受け皿となる。
74(19)長谷川竜也(16) 5.5 左ウィングに入る。86分、88分とアーリークロスを入れた。
77(22)小林悠(11) 5.5 鋭いターンでチャンスを作る。86分、長谷川のクロスに飛び込む。
■bench
新井章太(21) 守田英正(6) 山村和也(34) 阿部浩之(8)
■coach
鬼木達 4.5 ターンオーバーに失敗。ポジション変更や途中交代でも改善できなかった。
■referee
福島孝一郎 6.0 適切なジャッジ。ただ、前後半ともにロスタイムが短かった。
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